新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長、組合員83)は28日、新宮市緑ヶ丘の同組合で第62回通常総会を開いた。昨年度収支決算・事業実施報告や本年度収支予算・事業計画などを承認。役員改選では海邊理事長を含め、全員を再任した。
新型コロナウイルス感染拡大予防対策を講じつつ可能な限り規模を縮小し開催。物故者に対する黙とうがささげられた後、海邊理事長が開会に当たりあいさつした。
国土強靱(きょうじん)化緊急対策が昨年で終わり、本年度からは加速化対策の名の下に約15兆円が閣議決定されたと述べ「この地域でも今後5年間、安定した工事量が望める。これもひとえに二階俊博先生、そして県建設部の方々のお力添えのおかげ」と感謝。
紀伊半島一周高速道路が全線事業化されたことにも触れ「安定した工事量が望める中においても予算獲得のために要望や陳情をしていきたい。これまでの活動が実を結んで今の工事量があり、金額が安定したと思っている。これからも活動を続けていければ」とさらなる協力を呼び掛けた。
本年度は▽建設工事量の確保、拡大の促進▽施工平準化の推進▽公共工事適正積算および適正工期の確保▽労働災害防止対策推進の強化▽中小企業に対する育成強化対策の推進▽建設業界秩序の確立および暴力団等の徹底排除▽災害発生時における備蓄品等の補充▽各種資格取得、知識向上のための講習会などの地元開催―の8点を重点事項に運営活動を実施していく。
また、新宮分会の安全指導員として長年にわたり尽力したとして、庵野了嗣さんと中上和年さんに対し、労働災害防止協会和歌山県支部から感謝状と記念品が贈られた。
(2021年5月30日付紙面より)
那智勝浦町区長連合会(会長・大江清一中里区長)は28日、同町の体育文化会館で総会を開き、本年度の行事計画案、予算案などの上程議案全てを承認した。役員改選では、橋ノ川区長の串俊男さんが新会長に選任された。
区長連合会は町内の55区で組織。区長相互の親睦を図り、町当局との連携を密にし、区民の福祉増進のために組織する。これまでには町花火大会実行委員会、南の国の雪まつりなどのイベントなどにも協力している。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から総会は開かず、書面決議のみとなった。2020年度は高速道路要望活動、近畿自動車道紀勢線すさみ・那智勝浦間早期整備要望活動などを展開した。
大江会長は「町内にはさまざまな組織・団体がある。各分野で活性化のために取り組んでいるが、いずれの分野でも各区長が多いに関係してくる」。
16年から太田地区が一丸となって運営する交流センターの活動報告を行い、「私たちの役目は行政とのパイプ役。行政と連携を密にして住民の声を届けて、福祉増進などに寄与していきたい」とあいさつした。
堀順一郎町長は「コロナの終息のためにもワクチン接種が有効な手段。接種を推進するとともに6月の町議会では経済対策を提案していく。今年は東日本大震災、紀伊半島大水害から10年の年。防災減災の意識の向上に努めていきたい。各区長さまにはさまざまな形でご尽力を賜りたい」。
同町議会の荒尾典男議長も区長の尽力に感謝する祝辞を述べた。
令和3年度永年勤続区長の表彰では10年勤続が3人、5年勤続7人の計10人が対象となった。この日出席した5人に堀町長から表彰状および感謝状が贈呈された。
表彰者を代表して竹下喜万(よしかず)庄区長は「今後も区の発展や町の発展のために微力ながら、貢献していきたい」とあいさつした。
串新会長は「国内は超少子高齢化社会。かつての地域共同体の考えとはまいりません。区は必要な組織で持続可能な制度なのか。難しい場合はルールを見直してはいかがでしょうか。皆さまのお知恵を拝借して『自分ごととして』『お互いさま』などをシェアできる地域社会の『在りよう』を考える機会になれば」と話した。
(2021年5月30日付紙面より)
協力隊の北原さんが記録に残す (紀宝町 )
熊野川流域で唯一の川舟製作技術を後世に残そうと、紀宝町の地域おこし協力隊・北原潤希(じゅんき)さん(28)が作業工程を記録する取り組みを進めている。
協力隊に着任した2月以降、同町北桧杖の「熊野川体感塾」(谷上嘉一塾長)を拠点に、川舟「三反帆(さんだんぼ)」の遊覧体験の提供など、観光業務に取り組んできた。
そんな中、2隻の川舟製作依頼があり、川舟大工でもある谷上さん(79)の製作に立ち会うことになった。設計図はあるものの、細かな工程は谷上さんの頭の中だけ。「今の自分には手伝えるだけの技量がなく、今後、関われるようになったら活用したい」との思いから、記録作りに乗り出した。
スマホで写真と動画を撮影し、材料を削る行程から部材の仕分け、船底部分や側面を作る作業、乗船者が座るベンチなど細部にわたり技術を記録した。
川舟を作ってみたいと思う人の参考になればと、谷上さんら3人の大工の会話をヒントにシキやミヨシ、カジキなどの用語を分かりやすく表現することも心掛けた。6月末の完成を目指している。
「船底はスギの赤身部分だけを使い、3枚をつなぎ合わせる。それを台座に乗せ、炭であぶって曲線をつくる。完成した川舟に乗ると見ることができない部分だが、知識と経験が必要な作業。谷上さんは川舟と木材の特徴、加工方法を知り尽くしている」。
船頭になるため、小型船舶操縦免許を取得。現在は熊野川で操縦の練習に励んでいる北原さん。パソコンでデータを作成しつつ「自分で作った川舟に乗れればいいですが、そこに至るには多くの努力が必要になる。道具の使い方を身に付ける必要もあり、舟大工より船頭を目指す方が先ですね」と笑みをこぼした。
(2021年5月30日付紙面より)
2番手で登板、好救援
新宮市出身でプロ野球広島東洋カープの森浦大輔投手(22)が28日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市)で行われたロッテとの交流戦でマウンドに上がり、1回1/3を無失点に抑え、登板14試合目で初勝利を挙げた。
森浦投手はキャンプ中から実戦で連続無失点の成績を収めて開幕1軍をつかみ取った。3月27日のマツダスタジアム(広島市)での開幕2戦目に当たる対中日戦では、広島3点リードの七回表に2番手としてプロ初登板を果たし、1回を無失点に抑えて初ホールドを記録した。
その後も中継ぎとしてチームの勝利に貢献し、これまで5ホールドを挙げていた。
この日の試合では、広島が2点リードの五回裏、2死二塁の場面で2番手としてマウンドへ。先頭の5番・角中勝也選手の7球目にバットを折るストレートで遊ゴロに打ち取ってピンチをしのぐと、六回には6番・岡大海選手を右飛、7番・エチェバリア選手には四球を与えたが、8番・藤岡裕大選手から129㌔のスライダーで空振り三振を奪うと同時に、一塁走者の盗塁を阻止した。その後は、後続の投手がつなぎ10―8で試合終了。チームの勝利に貢献した。
試合後のヒーローインタビューで森浦投手は「初勝利することができてうれしい。粘り強く投げることを心掛け、先頭打者を抑えて流れに乗れました。今後はチームを勝利に導けるような投手になっていきたい」と力強く語った。
仕事のため、試合を見ていなかったという父・孝二さんは「登板するたびにドキドキしていましたが、初勝利を聞いてうれしく思います。ひとえにチームをはじめ関係者、ファンの皆さまなど、多くの方々に支えていただいたおかげ。これからも、けがをしないように気を配り、チームの役に立てるよう頑張ってほしい」。
母・由紀さんは「いつも緊張しながら見ていましたが、思い出の日になって喜んでいます。改めて多くの方々に見守られ、応援していただいていることを実感してありがたく思います。コロナ禍で心配な面がありますが、体に気を付けて感謝の気持ちを忘れず、チームの勝利に貢献してくれれば」と話していた。
(2021年5月30日付紙面より)
総合スポーツ大会グラウンドゴルフ (ゆうゆうクラブ )
梅雨の晴れ間に気持ちのいい青空が広がった23日、那智勝浦町の市野々小学校と井関保育所、宇久井小学校と宇久井保育所で合同運動会、下里中学校で体育祭が開かれた。保護者や地域住民の声援を受け、児童、生徒、園児がこれまでの練習の成果を発揮し、グラウンドに元気な歓声を響かせた。
市野々小学校では、中西健校長が「今日は絶好の運動会日和。雨のため、ほとんどグラウンドで練習ができなかったが、5、6年生を中心に片付けや係活動、温かい声掛けをしてくれた。本当に頼りになるお兄さん、お姉さんです。井関保育所の皆さんも、今日は楽しんでください」とあいさつ。
児童会の西村璃穏会長が「今年のスローガンは『えがおよとどけ! 町を元気に! がんばれ市小!』です。おうちの人や普段お世話になっている地域の方々に笑顔を届けましょう」と目標を掲げた。
児童30人と園児12人はかけっこやリレー、玉入れ、ダンスなどを次々と披露。新宮市を中心に活動するよさこいの「チーム雅龍」が指導に携わり、本年度初挑戦した「熊野ハレヤ音頭」では、児童30人全員が息を合わせて見事に踊りきり、保護者や教職員から大きな拍手が送られていた。
(2021年5月25日付紙面より)
新型コロナワクチン集団接種 (新宮市 )
新宮市熊野川町日足の熊野川総合開発センターで23日、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種があった。市内3会場目となる同所では熊野川町・高田地域住民の優先接種となり、316人の地域住民らが接種を受けた。
定員300人に対し489人が予約を申し込み、ボーダーラインは熊野川町70歳以上、高田地域68歳以上となった。300人への接種を予定していたが、供給された6回接種用針・シリンジが、5回分しか採取できないといったトラブルが発生。バイアルを無駄にしないよう、地域内16人に対して追加接種が行われた。
今月10日からは個別接種の予約も開始。また県によると24日および31日の週に4箱、6月7日の週、14日の週にも配分が予定されており、スムーズなワクチン接種に対する追い風となりそうだ。
24日からは追加会場分を含めた市役所別館〈1回目6月5日(土)と6日(日)〉、佐野体育館〈同6月20日(日)〉の予約受付が開始される。定員を超えた場合は高年齢順で予約を決定する。
市では今月10日、これまで4回線だったコールセンターを6回線に増線。人員も増やし対応に当たっている。市新型コロナワクチン接種推進室では「電話のつながりにくさは多少改善されている。予約は先着順ではないので、慌てずに申し込みいただければ」と話している。
問い合わせは同推進室(電話0735・22・5070)まで。予約も受け付ける。
(2021年5月25日付紙面より)
保存会が諸行事中止を決断 (河内祭 )
古座川河内祭(こうちまつり)保存会(杉本喜秋会長)が22日夜、昨年に続いて今年も河内祭関係諸行事を中止する決断した。関係5区(古座区・古田区・高池下部区・宇津木区・月野瀬区)は礼を絶やさないという思いを共有していて、今年も大前の儀(奉幣行事)にかかる神事のみ営む方向となっている。
河内祭は古座川河口から約3㌔上流にある川中の島・清暑島を神体「河内様(こおったま)」とする河内神社の例祭。現在は7月第4日曜日を本祭日とし、関係5区の各代表者が集まり大前の儀と直会(なおらい)を営んでいる。
行事として古田・高池下部・古座の各獅子舞が道行きをし、古座は宵宮に御船を出して御舟謡を奉納(夜籠もり神事)、本祭では斎主を運ぶ当船も出し櫂伝馬(かいでんま)による競漕(きょうそう)も奉納するなどしている。
同保存会は国指定重要無形民俗文化財「河内祭の御舟行事」の保護団体。もう一つの国指定無形民俗文化財「古座流獅子舞」(古座青年会が保存)も含めた古座神社にかかる河内祭関係諸行事全般の保存を半世紀以上担い、併せて関係5区の調整にも献身している。
関係諸行事は中止とするが、古座神社に合祀(ごうし)されている河内神社の神霊を大前の儀に合わせて神体・清暑島へ遷(うつ)さなければならないため、前日午後7時から宵宮祭、当日午前9時から渡御祭を同神社で営み大前の儀へつなぐ。大前の儀は古田にある河内様前河原を斎場とするが、雨天の場合は古座神社に変更する。5区とも大前の儀への代表参列のみにとどめ、後の直会はしない方向で今後の調整を進めるという。
昨年は奉仕前の準備段階から密などのリスクが伴う点で神事以外の諸行事を中止。今年も勇進会、青年会、河内会、古座獅子会、古座神社、古座区の意見を聞き、同保存会として神事以外は中止とする合意に至った。2年続きの中止について杉本会長は「保存会としてやりたいのはやまやまだが、事情もあり残念だがご辛抱いただきたい。来年はみんながワクチンを打てていると思うので必ずやりたい」と胸中を語った。
今年の本祭日は7月25日(日)。他4区や芳流館互盟社との調整は今後進めるとしている。
(2021年5月25日付紙面より)
浮島の森で死骸見つかる (新宮市 )
新宮市浮島の国指定天然記念物「新宮藺沢(いのそ)浮島植物群落」(浮島の森)で21日、希少種の鳥「アカショウビン」の死骸が見つかった。同日の朝、管理人が管理事務所の玄関前で横たわっている姿を発見した。
アカショウビンは森林に生息するカワセミの仲間。くちばしを含め、赤い体を持つことから「火の鳥」とも呼ばれる。東アジアと東南アジアに広く分布し、日本には夏鳥として渡来する。体長は約27㌢で、翼開長時には約40㌢に達する。腰に鮮やかな水色の斑がある。
ほぼ全国で繁殖するが渡来数は少なく、各所で絶滅危惧Ⅰ類、Ⅱ類、準絶滅危惧種に分類されている。和歌山県では絶滅危惧Ⅰ類となっている。
その見た目や「ヒョロロロロ」といった美しくももの悲しい鳴き声が人の創造力をかき立てるのか、アカショウビンを題材にした伝承や伝説も多く残されている。
同所管理人が、普段聞き慣れない鳴き声を耳にすることが増えたのが最近のこと。「今思えば、あれはアカショウビンの鳴き声だったのかも」と振り返る。
多種多様な動植物が観測される「浮島の森」だが、これまでにアカショウビンが目撃されたことはないという。
個体の死因は不明だが、玄関の窓ガラスに衝突した可能性が高い。管理人は「かわいそうで残念。生きた姿を発見したかった。しかし1羽で来たとは考えにくい。もしかしたらどこかに巣があるのかもしれない」と話している。
(2021年5月25日付紙面より)
県サッカー選手権東牟婁ブロック予選開幕
ウェブ会議でワクチンなど焦点 (全県市町村長会議 )
和歌山県は18日、令和3年度全県市町村長会議を開いた。新型コロナウイルス感染症拡大予防のため昨年に引き続きウェブ開催となった会議では、本年度新政策や各部局からの伝達があったほか、新型コロナ感染症などについて意見交換を行った。
開会に当たり、仁坂吉伸知事があいさつを述べ、県内感染動向の推移や第4波の感染状況、京阪神の変異株感染割合などを説明。「和歌山県の人口当たりの死者数が少ないのは全員入院できている状況にあるから」などと述べた。
県民に対しては▽不要不急の外出自粛要請(~今月31日)▽飲食店の時短要請(同)▽飲食時の基本的な感染症対策の徹底▽軽微な症状でもただちにクリニック受診▽病院・福祉サービスは施設内感染に注意―を呼び掛けていると述べ、新規のコロナ支援としてデジタル化補助金創設や離職者の再就職支援などを挙げ、現在第4波の影響調査を実施中であり調査結果を踏まえ施策を検討していくとした。
県によるとコロナワクチンは、6月7日の週、14日の週の配分で、新宮市では15箱(配分率81・1%)、那智勝浦町10箱(同90・1%)、太地町3箱(同118%)、古座川町3箱(同112・3%)、串本町12箱(94・9%)、北山村1箱(同251・3%)となる。また、高齢者などへの1回目の接種率は9・47%(次点高知県、8・43%)で、全国で最も速いペースとなっているという。
各市町村長が現状や対応策などについて報告する中、新宮市の田岡実千年市長は「現在、県内で感染者が発生した場合、患者の住所地については保健所単位の公表となっている。市民はどの市町村で発生したのか分からず、市としても県からの報告以上のことはお答えできないため、市民の間でいろいろな臆測を呼んでしまい、逆に不安があおられるような状況になってしまっている」と説明。
隣接する三重県では市町村単位での公表となっているとし、同じ生活圏にある三重県と同様の公表方法を望む声が多いと報告しつつ検討を求めた。
また、現在和歌山市内の飲食店を対象に実施している「営業時間短縮要請協力金」について、要請範囲を県内全域に拡大し、要請に応じた飲食店に対する協力金についても支給の対象に加えるよう要望した。
対し、仁坂知事は「(公表の仕方について)知りたいという動機はいろいろあるが、感染を防ぐために必要なことをすることが重要。差別や批判などにつながる恐れもある」。
協力金に対して「大変な目に遭っている業種はたくさんある。カバーできるように考えていきたい」と理解を求めた。
那智勝浦町の堀順一郎町長は「現在、体育文化会館でワクチンの集団接種を実施しているが、同所は国民文化祭の会場にもなっている」と述べ、早めのワクチン供給などを要望。
太地町の漁野洋伸副町長は、コロナが落ち着いた後の県内の教育旅行の推進を呼び掛け、北山村の山口賢二村長は「東牟婁は県庁に遠い。テレビ会議の普及を」と求めた。
串本町の田嶋勝正町長は新宮警察署と串本警察署の統合などに対して「十分な議論を」と強く要望した。
(2021年5月20日付紙面より)
アマゴとモクズガニ放流 (古座川漁協 )
古座川漁業協同組合(大屋敏治組合長)が18日、アマゴとモクズガニの放流に取り組んだ。
管内流域で認めている漁に伴い減衰する資源の回復や増強を図るのが目的で、本年度はアマゴ2万匹(佐本川と三尾川(みとがわ)で各5000匹、小川で1万匹)、モクズガニ1万匹を放つ方向で準備を進めてきた。
仕入れ先は日高川漁協で、アマゴは体長数㌢、モクズガニは甲長4㍉前後の大きさ。放流場所は古座川支流域の中で清浄度に秀でるところとし、アマゴについては集まった役員が各自持参したクーラーボックスなどで輸送トラックから小分けして引き受け、軽トラックなど小さい車両で条件にかなう場所まで運んで分散放流した。モクズガニは役員2人が預かり、適所へ放ったという。
いずれも種苗で、漁にかかる大きさに育つまで3年ほどかかる見込み。その頃の資源確保に結び付くよう無事成長を願い、アユよりもさらに管内の奥へ入る必要がある放流に励んでいた。
同漁協管内におけるアマゴ漁の漁期は3月1日~9月30日、モクズガニ漁は9月1日~12月31日で、いずれも行うときには同漁協への遊漁料の納入が必要となる。詳細は同漁協公式ホームページを参照。問い合わせは同漁協(電話0735・72・3800、平日午前10時~午後4時)まで。
(2021年5月20日付紙面より)
「移住応援ガイドブック」を作成 (紀宝町 )
紀宝町は、県外から町内への移住を促進しようと、町の暮らしや魅力、支援制度などを紹介した「移住応援ガイドブック」=写真=を作成した。これまでのデザインや内容を一新し、移住者のインタビューを基に自然豊かな生活環境をPRしている。
ガイドブックは、A4サイズ20㌻のフルカラーで構成。移住者家族やウミガメ、七里御浜海岸、稲刈りなどの写真が表紙を飾る。1、2㌻には町の概要や地図、名所、人口、世帯数、月別平均気温、降水量などのほか、ミカンやマイヤーレモン、なれずし、飛雪米などの特産品、主なイベントを掲載した。
6㌻にわたるインタビューコーナーもあり「移住前に思い描いていた、予想通りの田舎生活を送ることができています」「落ち着いた生活を送ることができます」など3組の移住者が町の魅力を語っている。
移住を後押しする空き家バンク事業、空き家リノベーション(改修)支援事業、お試し住宅制度、定住促進のための町有地分譲、就労体験事業、結婚新生活支援補助金などの支援制度も紹介した。
5000部を作成し、県外からの来訪者が多い町内の道の駅や観光施設などで配布している。
町によると、町外から空き家バンクなど支援制度を活用した移住者は2015年度が32人、16年度14人、17年度29人、18年度7人、19年度26人、20年度18人に上る。町の地域おこし協力隊を退任した人のうち3人が定住しているという。
ガイドブックや移住に関する問い合わせは、役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。
(2021年5月20日付紙面より)
新木保で芋と野菜の苗植え (新宮市 )
新宮市の保育所型認定こども園「新木保育園」(斎藤広志園長、園児75人)で18日、サツマイモと夏野菜4種類の苗植えがあった。3~5歳児53人が園の畑に苗を植え、「大きくなあれ、大きくなあれ!」とおまじないをかけた。
恒例の取り組みで、例年は千穂第二地区民生委員児童委員協議会のサポートを得て実施しているが、本年度は新型コロナウイルスの影響で園児のみで行った。
保育士は園児に向け「サツマイモは秋に収穫できて、体を温めてくれる。夏野菜にも大切な栄養が入っている。葉っぱが太陽の光を浴びられるように、優しく土をかけて」と呼び掛けた。
園児たちは畝にサツマイモの苗100本と自分たちでタネをまいたトウモロコシの他、トマトやナス、キュウリの苗を植えた。くるくる巻いたキュウリのつるを眺めたり、ダンゴムシなど土の中の生き物に触れ合ったりして楽しい時間を過ごした。
収穫した野菜は給食の食材になり、秋にはサツマイモパーティーも開く予定にしている。
(2021年5月20日付紙面より)