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2017年12月26日
1 大いに話し合い、町を良くしたい
 森崇さん大差で初当選  (那智勝浦町長選 )

 任期満了(2018年1月16日)に伴う那智勝浦町長選が24日投開票され、新人で前町教育長の森崇さん(67)=無所属=が現職の寺本眞一さん(64)=無所属=を破り、初当選した。森さんは5997票を獲得し、寺本さんの3240票に2757票差をつけての勝利だった。森さんは祝福に駆け付けた大勢の支持者たちを前に感謝を述べ、「これからが本番。那智勝浦町を良くするため頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 前町教育長と現職の一騎打ちとなった選挙戦は役場改革や町財政、観光の活性化などを争点に激しい選挙戦を展開してきた。

 開票所の同町体育文化会館では同日午後8時から作業が始まった。日暮れから荒れ模様の天気が続く中、森陣営の事務所には結果を待つ多くの支持者が集まった。午後9時5分に確定した得票数が発表され、拍手と歓声が沸き起こった。

 森さんは集まった支持者を前に「皆さん、圧勝です。ありがとうございました。おかげさまで町民の皆さんの理解を得まして、このようにたくさんの票をいただきました」と感謝を伝えた。「今の町政が、パイプが詰まっている、交通渋滞を起こしているということで立候補しました。よそ者であるとの攻撃も受けましたが、那智勝浦町を元気に明るくできる人はどっちなんだということを訴えてきました」と選挙戦を振り返り、「当選したこと、本当にうれしいです。しかしここからが本番。ちょっとやそっとで解決できない難問もたくさんあります。大いに考え、大いに話し合い、大いに行動する。那智勝浦町を良くするために頑張っていきたいと思います」と決意を述べた。

 笠松昭紀後援会長は「心からお礼申し上げます。明るい、風通しのいい、活気のある那智勝浦町が出来上がると思います。本当にありがとうございました」とあいさつした。

 湊谷幸三選対本部長は「皆さん方のおかげで大方6000票いただきました。森さんがお伝えしてきたことが町民の皆さんの心に響いたことと思います。これから町長として手腕を発揮していく森さんに、温かいご支援をお願いします」と話した。

 妻の芳子さん(66)は何度も頭を下げ、森さんとともに花束贈呈を受けた。神奈川県横浜市から駆け付けた長女の中村はるかさん(36)、孫の知樹君(5)、峻君(3)が手渡した。芳子さんは「うれしいです。皆さんにご尽力いただいて。事務所の中に居て、一緒に働けることが幸せでした」と喜びを語った。

(2017年12月26日付紙面より)

家族で勝利を喜ぶ森崇さん=24日、那智勝浦町勝浦

2017年12月26日
2 歌や踊りで盛り上がる
 小口おもしろプレイランド  (新宮市 )

 小口文化振興会議は23日、新宮市熊野川町上長井の小口自然の家広場で「第27回小口おもしろプレイランド」を開催した。イルミネーションで飾った高さ約50㍍の巨大ツリーの下、歌や踊りで盛り上がった。

 小口地域を活性化しようと地元住民たちが手作りで毎年開催しているイベント。特設ステージでは熊野川小学校音楽隊や地元のダンスチームがにぎやかにパフォーマンスを披露。特別ゲスト・ウインズ平阪さんのライブの後、サンタクロースが登場し子どもたちにプレゼントを配った。

 会場ではシシ鍋、アユの塩焼き、クレープなどの出店もあり、行列になっていた。約2万球の電飾を取り付けている巨大ツリーは来年1月15日(月)まで点灯させる。時間は午後5時から9時まで。

(2017年12月26日付紙面より)

サンタクロースの衣装で踊る子どもら=23日、新宮市熊野川町上長井
歌を披露する熊野川小学校の児童たち=同
2017年12月26日
3 一日も早い完成を祈る
 新宮紀宝道路起工式に300人  

 一般国道42号新宮紀宝道路起工式が23日、新宮市王子町の市立総合体育館であった。和歌山、三重両県の首長や議員ら約300人が出席し、鍬(くわ)入れ式や万歳三唱で道路の一日も早い完成を祈った。

 新宮紀宝道路は新宮市あけぼの―紀宝町神内間の熊野川河口大橋を含む2・4㌔の自動車専用道路。2013年度に事業化、15年度に事業着手。防災、医療、地域活性化などの面での活躍が期待されている。国交省はあけぼのに設置する「新宮北インター(仮称)」の工事に来月から着手する予定。用地買収率は17%で、完成時期は未定となっている。事業費は約210億円。

 式典で国交省の石川雄一道路局長は「皆さま方の協力をいただき地域の期待に応えられるよう、道路の早期完成を目指して事業を推進していきます」と式辞。仁坂吉伸和歌山県知事は「この道路がいつ完成するかによって、この地域の発展に著しく影響が出てくると思います」。鈴木英敬三重県知事は「三重県側でも工事着手してもらえるよう地元の皆さんと一緒にしっかり頑張ってまいりたい」とあいさつした。

 来賓の二階俊博自民党幹事長は「ようやくここまできました。あとはみんなで早期完成に向け頑張っていこうではありませんか」。足立敏之参議院議員は「まだまだスタートライン。これから皆さんと力を結集して一歩一歩着実に工事を進めていく必要があります」と祝辞を述べた。

 田岡実千年市長は「一日も早い完成に向け、新宮市、紀宝町一体となって頑張ってまいりたい」。西田健紀宝町長は「この道路はまさに命の道。100年に一度の大事業」と協力を呼び掛けた。

 式典は国土交通省近畿地方整備局、和歌山県、三重県、新宮市、紀宝町が主催した。式典前には熊野水軍太鼓と鯨踊りが披露された。地元のゆるキャラたちが登場したほか、式典後には餅まきもあった。

(2017年12月26日付紙面より)

二階俊博自民党幹事長らが参加した鍬入れ式=23日、新宮市立総合体育館
来場者約300人で万歳三唱=同
2017年12月26日
4 串本中と明神中が努力賞獲得
 第31回中学校体力づくりコン  

 第31回中学校体力づくりコンテストの受賞校がこのほど発表され、串本町立串本中学校(岡田正伸校長、生徒149人)と古座川町立明神中学校(中島良範校長、生徒14人)の取り組みが努力賞に選ばれた。

 このコンテストは毎日新聞社が主催、文部科学省が後援する全国規模の奨励企画。同省が実施する新・体力テスト(体力・運動能力調査)の成果向上の一助として実施していて、今回は全国約1万1000校のうち4166校が応募した。

 主催者は各校の実践報告を審査し、文部科学大臣表彰をはじめとする各上位賞7校、優秀賞9校、優良賞27校、次いで努力賞は133校を選出。県内からは田辺市立上秋津中学校を含めた3校が努力賞に選ばれた。

 串本中の取り組みは特殊で、生徒自身のモチベーションの高さを長所としてとらえ何事にも一生懸命に取り組む雰囲気を教職員が一致団結して支持している。その一端で体力づくりの要であるクラブ活動が活発化し、その勢いは2大行事の体育祭や合唱コンクールに対する姿勢にも大きく発揮されているところだ。

 「体育と文化の違いはあるが、根っこの部分は一緒。現実本校のクラブ活動は厳しい面もあるが、生徒も全体として手を抜きたくないという思いが強いことでうまく回っている」と岡田校長は当代生徒を分析。当然生徒の間には温度差があり、全体が高まればついていくのが大変になる生徒も出てくる。ここを教職員がフォローし仲間の雰囲気が引っ張り上げる、という好循環が大きな力になっているという。

 受賞報告は22日の終業式内であり、岡田校長は教職員の中でも特に生徒のムードメーカー的存在になっている熊代多賀志教諭に表彰状を伝達し「皆さんがコツコツと積み重ねている一生懸命がこうして評価された」と伝えて日頃の努力をたたえた。

 明神中の体力づくりの取り組みは平成25年度から始まった。発起人は当時明神中の校長を務めていた岡田校長。生徒の新・体力テストの成績を高めようと考えて教職員の共通理解を図り、活動を立ち上げた。

 生徒は定期テスト前を除く毎日(月~金曜日)のクラブ活動前に20分、ランニングやサーキットトレーニング、ストレッチ運動や筋力トレーニング、体づくり運動などを実践。現在の中島校長も取り組みを継承し、5年来の取り組みとして歴代生徒に受け継がれている。

 メニューの一端にはヒップホップ系のダンスもあり、過日明神小と合同で開いた学習発表会の終盤で披露し当代生徒のエネルギッシュな姿を地域に示したところでもある。

 受賞報告は22日の終業式の中であり、中島校長は生徒会の栗林享志会長(2年)に表彰状を伝達して5年目の初評価を喜んだ。栗林会長は「日頃の行いは評価されるんだなと思い、うれしかったし励みにもなった。今後も体力づくりに頑張りたいし、生徒会長なのでそのような思いでみんなを引っ張っていきたい」と話した。

(2017年12月26日付紙面より)

努力賞の表彰状を手にする熊代多賀志教諭=22日、串本町立串本中学校
努力賞の表彰状を手にする栗林享志生徒会会長=22日、古座川町立明神中学校
2017年12月26日
5 なおちゃん弁当が優勝 第127回職場対抗ボウリング大会 
2017年12月26日
6 東牟婁勢5人が全国へ
 第12回和歌山県中学校空手道新人大会  
2017年12月26日
7 食縁とベイシアが協定  「持続可能な養殖水産物の普及」で  
2017年12月26日
8 懐かしの曲でクリスマス 那智勝浦町、トレモロがルピナス慰問 
2017年12月26日
9 大漁と海上安全祈る 紀州勝浦漁協が熊野那智大社に伊勢エビ奉納 
2017年12月26日
10 義援金314万2000円  台風21号支援に三井住友・AD損保  (和歌山県 )
2017年12月26日
11 歌や踊りで楽しく 那智勝浦町、えがおの杜でクリスマス会 
2017年12月26日
12 サンタの姿に大喜び 太地町、勇魚会が家庭回る 
2017年12月26日
13 クリスマスの思い出に 那智勝浦町、「市屋を語る会」初のイベント 
2017年12月26日
14 きしゅう君ら迎え楽しむ  串本学童保クリスマス会  (串本町 )
2017年12月26日
15 子どもにプレゼント届ける 古座川町、互盟社のクリスマス企画 
2017年12月26日
16 水中サンタとジャンケン勝負 串本海中公園、クリスマス企画にぎわう 
2017年12月26日
17 本来の意味や喜びに触れる 南紀キリスト協会、教徒奉仕しクリスマス礼拝 
2017年12月26日
18 お悔やみ情報
  
2017年12月23日
19 大石誠之助を名誉市民に
 議会提案が賛成多数で可決  (新宮市 )

 新宮市議会(屋敷満雄議長、16人)の12月定例会で21日、議会発案の大石誠之助を名誉市民に推挙する議案が11対4の賛成多数で可決した。田岡実千年市長は「議会の議決を重く受け止め、遺族に報告した後、最終判断します」とコメントした。

 名誉市民は社会福祉の増進、産業文化の進展などに貢献し、その功績が顕著であった新宮市民や縁故者に贈っている称号。1960(昭和35)年の佐藤春夫が初めての名誉市民で、これまで東くめ、木村藤吉、杉本喜代松、世耕弘一、村井正誠、山本秋広、西村伊作、畑中武夫、中上健次の10人に贈っている。

 名誉市民はこれまで市長が議会に提案し、議決を経て決定していたが、今議会初日に可決した条例改正で、2人以上の議員で候補者を上程し、可決すれば市長に推挙できるようになった。最終決定するのは市長となっている。

 新宮出身の医師、大石誠之助(1867~1911)は明治天皇暗殺を企てたとして1911(明治44)年、12人が死刑、12人が恩赦で無期懲役となった「大逆事件」で、「嘘(うそ)から出た真(まこと)」の言葉を残して絞首刑となった人物。

 事件は後の研究で大逆罪に名を借りた社会主義者、無政府主義者への弾圧で、国家によるフレームアップ(でっちあげ)であったことが明らかになっていて、市議会は2001(平成13)年9月に誠之助を含む熊野地方の犠牲者6人の名誉回復宣言を全会一致で採択している。

 提案者の上田勝之議員は、誠之助は貧者からは薬代を取らず、遊郭設置や戦争に反対するなど民主主義、人道主義、人権意識の先覚者で、名誉市民の春夫や伊作など後世の新宮人に多大な影響を与えたと説明。「今、この時代に名誉市民に推挙する意味がある」などと訴えた。

(2017年12月23日付紙面より)

大石誠之助
2017年12月23日
20 まりひめ目慣らし会
 生産者らが品質チェック  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町と新宮市の農家でつくる「くろしお苺生産販売組合」(杉浦仁組合長)は20日、同町南大居のJAみくまの太田営農センターでイチゴ「まりひめ」の目慣らし会を実施した。

 目慣らし会は、「まりひめ」の出荷規格を統一するため、毎年イチゴのシーズンに開かれている。この日は、イチゴ生産農家(9軒)とみくまの農業協同組合の職員らが集まり、大きさや形などを見て等級などを確認した。

 杉浦組合長は「台風で生育に影響が出て、昨年より出だしが遅れたが、摘果も良く効き品質には自信がある。年始から順調に出荷できると思う」と話した。

 「まりひめ」は、完熟で摘んでいるため、強い甘さが特徴。足が早く、地域でしか販売されないため、公設市場を通して近隣のスーパーや八百屋で販売されている。イチゴの収穫および出荷は、12月から5月終盤まで。昨年度は収穫期間中、まりひめだけで約1万5600ケースを出荷した。

(2017年12月23日付紙面より)

イチゴの大きさや形、色などを確認する組合員ら=20日、那智勝浦町南大居のJAみくまの太田営農センター
等級別に箱詰めされた「まりひめ」
2017年12月23日
21 潮岬から全国、世界へ
 大会出場の2人を壮行  (潮岬中 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)が21日の全校集会で、国際大会に出場する武田日向君(3年)と全国大会に出場する潮﨑梨緒さん(3年)の活躍を期待して壮行した。

 武田君は夏の倉敷国際少年野球大会以降、和歌山野球振興協会(夢クラブ)の代表選抜を受け、台湾で開かれる2017台北市国際青少年野球大会に出場することになった。大会日は22日~27日(雨天予備日28日)の6日間で、初日は開会式、23~25日が予選リーグ、26~27日が決勝トーナメントと閉会式。武田君は日本和歌山チームの一員として、32チーム中の上位進出を目指す。

 潮﨑梨緒さんは昨夏、JOCジュニアオリンピック第31回全国都道府県対抗中学バレーボール大会の和歌山県チーム選抜を受け、9月以降は週末ごとに合同練習に打ち込んできた。大会日は25日~28日の4日間で、初日は開会式、2日目は予選リーグ、27~28日は上位32チームによる決勝トーナメント。女子の会場は準々決勝までエディオンアリーナ大阪、準決勝以上は大阪市中央体育館となっている。

 2人はユニフォーム姿で全校生徒教職員にあいさつし、武田君は「選ばれなかった人の分まで頑張り、結果を残してこれからの自信につなげていきたい」。潮﨑さんは「自分の好きなバレーボールを指導してくれた先生や周りの方々、そして家族に感謝して、県代表として頑張る」と述べ、挑戦中の応援を求めた。

 藤本校長は「2人とも小学校の頃から競技を始めた。時には苦しい時もあっただろうが、それを乗り越えて『楽しい』と言える今がある。すごいなと思うし、これからも頑張ってほしい。別々に競技から何を学んだかを質問したら、くしくも同じ答えが返ってきた。『人とのつながりの大切さを学んだ』という。そのような2人なので、大きな舞台でも臆することなく堂々と楽しんでプレーしてくれると思うので大いに期待したい」。生徒会の古久保颯太会長(2年)は「健康に注意して、当日は全力を発揮してほしい」と激励し、一同拍手で健闘を期待した。

(2017年12月23日付紙面より)

大会に向け意気込みを掲げる武田日向君と潮﨑梨緒さん=21日、串本町立潮岬中学校
2017年12月23日
22 竹中さん、妹尾さんが優勝
 新宮GG同好会「年忘れ12月大会」  
2017年12月23日
23 大矢君の勇魚5連覇など
 和道流新宮支部が2大会で活躍  
2017年12月23日
24 新人大会団体戦で準優勝 新宮高校女子ソフトテニス部 (個人戦2組と合わせて近畿大会出場へ)
2017年12月23日
25 皆さまに歌っていただければ  加藤さんが追悼記念CDを制作  (那智勝浦町 )
2017年12月23日
26 サンタさんの登場に笑顔 新宮市、子育てサロンに親子61人 
2017年12月23日
27 冬休みが始まる  県立新宮高校などで全校集会  (新宮市 )
2017年12月23日
28 緊急時に備え操船訓練 熊野交通、年末年始安全総点検で 
2017年12月23日
29 雰囲気体験し期待高める 串本町、にこにこひろばクリスマス会 
2017年12月23日
30 一足早く雰囲気を楽しむ 串本町子ども会連協クリスマス会 
2017年12月23日
31 12月定例会一般質問 終  串本町議会  
2017年12月23日
32 残り1日、舌戦加熱 那智勝浦町長選、両陣営とも浮動票の獲得鍵に 
2017年12月20日
33 来年度から新総合計画
 審議会が2月答申へ最終調整  (新宮市 )

 第9回新宮市総合計画審議会(会長・足立基浩和歌山大学経済学部教授、20人)が18日、市福祉センターであった。まちづくりの最上位計画で、期間は来年度から10年間。田岡実千年市長の諮問機関である審議会は来年2月に答申する。

 総合計画は市の将来目指すべき都市像を示す「基本構想」(長期10年)、具体的施策について体系化した「基本計画」(中期5年)、具体的な事業や規模などを示す「実施計画」(短期3年)で構成。審議会が答申を出すのは「基本計画」まで。

 この日委員たちは、市が示した基本計画(素案)の政策目標▽安心・安全に暮らせるまち▽安定した雇用を生み出すまち▽魅力ある文化がつなぐにぎわいのまち―の3項目で意見を述べた。防災関連の意見が多く「防災訓練をより実践的にするために抜き打ちにしてはどうか」「ペットの避難所をしっかりと明記してもらいたい」「ソーラーパネルを設置した土地の土砂崩れ対策を」などの声があった。

 災害時の飲料水確保のため井戸水への「ろ過装置」設置に補助金を出す提案があり、当局は現在、個人へは補助金を出せないが、自主防災組織へなら可能と説明した。

 そのほか、市民でも場所が分からないと「新宮市新宮」の住居表示の早期変更、商店街の活性化を促す条例の設置、プレミアム商品券の拡大などを求める意見があった。当局は今回の意見も持ち帰り、再度計画を検討し、修正する。

 総合計画について市は来月に市民説明会(4カ所)、議員説明会、パブリックコメントを予定。1月29日(月)に第10回審議会を開く。

(2017年12月20日付紙面より)

第9回新宮市総合計画審議会=18日、新宮市福祉センター
2017年12月20日
34 オリジナルしめ縄作り
 これまでと違う新年を  (北山村 )

 北山村立村民会館で15日、手作りしめ縄講座が開催され定員の15人が参加した。講師は北山中学校教諭の金哲弘さん(38)。参加者は各自で縄を編むところから飾り付けまでを行うオリジナルしめ縄作りを楽しんだ。

 材料は金さんが用意した脱穀後のもち米の稲穂(わら)やシデ、同村の山で調達したウラジロやマツボックリ、ジャバラやタチバナの実、金銀や紅白の水引、花のモチーフなど。

 最初に2本のわらをよってしめ縄を結ぶためのひもを数本作る。続いてわら10本を1束としたものを3束用意し、2束を足で押さえてねじりながら編み、編みあがったものにもう1束をねじって編み込んでしめ縄用の縄ができる。

 参加者らは金さんの説明と実演を手本に縄を編み、約30分で縄が出来上がった。金さんは出来上がったひもと縄を使用した輪型、船型など数種類のしめ縄の作り方を、しめ縄と飾りの由来や意味などを交えながら説明した。

 型の選択や飾り付けは各自が自由に行い、オーソドックスにシデとジャバラのみ、水引で鶴を作る、自分で用意したデコレーションを飾るなど、それぞれに熱中して約2時間でしめ縄が完成した。

 今年初めて参加したという荒井恵理さんは「わらを触ったこと自体が初めてで新鮮でした。お正月飾りを自分で作ったことでこれまでと違う新年を迎えられそうです」と話した。

(2017年12月20日付紙面より)

わら2束を器用に足で押さえて編む参加者ら=15日、北山村立村民会館
2017年12月20日
35 大門坂清掃活動
 3LCが合同で環境保全例会  (那智勝浦町 )

 ライオンズクラブ(以下LC)国際協会335―B地区10リジョン2ゾーンは17日、那智勝浦町市野々の熊野古道・大門坂で環境保全例会に取り組んだ。ホストの勝浦LC(須川晴夫会長)、新宮LC(宮本昌幸会長)、串本LC(尾﨑和貴会長)の3LCから約50人が参加した。

 3LCはこれまでも同じゾーンとして会員交流を深めてきたが、昨年度から一歩踏み出し合同で環境保全活動に取り組んでいる。この日は時折雪のちらつく中、大門坂登り口から、熊野那智大社までの古道周辺のごみなどを回収した。清掃後には、同大社に参拝し祈とうを受けた。

(2017年12月20日付紙面より)

3LC合同で環境保全=17日、那智勝浦町の熊野古道大門坂(提供写真)
2017年12月20日
36 河川美化たたえ知事表彰
 池野山地区河川愛護会に  (和歌山県 )

 和歌山県の平成29年度優良河川愛護団体表彰(知事感謝状)の伝達式が18日に東牟婁振興局串本建設部であり、管内の池野山地区河川愛護会(代表・垣秀志池野山区長)が贈呈の誉れを受けた。

 この表彰は、河川愛護思想の普及や河川美化活動に功績がある団体をたたえ、いっそうの取り組みを奨励するのが狙い。対象とする河川愛護団体は県内で307団体が結成されていて、本年度はその中の9団体が優良団体として選ばれた。

 池野山地区河川愛護会は平成4年に結成され、翌5年から活動を始めた。今年は7月と11月に池野山川とその支流・池野頭谷川の草刈りやごみ飛来などの美化に各120人規模で取り組んだ。道の駅虫喰い岩や池野山公園の完成を機に一帯をさらに親しまれる場にしようと、同会の母体・池野山区が昨年4月にサクラの苗木を植樹。その育苗にも意識を向けている。

 表彰式は11月に県庁であったが同会は欠席したため、この日に同部の東照久部長から伝達を受けた。東部長は「最低限の対応はできるが、限られた職員で日々の全体管理はとてもしきれるものではない。それだけに地元の皆さんの力添えはとてもありがたく、感謝に堪えない」とたたえ、垣代表は「地域の美化は自分らが本来やるべきことでもある。それをこのように表彰していただいたのは、地区民にとって励みになる大変ありがたいことだ」と述べ、伝達に感謝した。

(2017年12月20日付紙面より)

東照久部長から知事表彰の伝達を受ける垣秀志代表(左)=18日、東牟婁振興局串本建設部
2017年12月20日
37 上秋津少年野球クラブが優勝
 ジョン・ケンドリック旗争奪少年野球大会  
2017年12月20日
38 串本少女バレーが準優勝
 熊野三山小学生バレーボールフェスタ  (新宮バレーボールスポ少も3位に )
2017年12月20日
39 「大逆事件」など学ぶ 新宮市で真言宗と企業連が人権研修 
2017年12月20日
40 サンタさんがやってきた!!  那智勝浦町「エスト」  
2017年12月20日
41 健康のための食生活 新宮市、ゆうゆうクラブ女性部が講習会 
2017年12月20日
42 61年ぶりに「鯨踊」披露 三輪崎郷土芸能保存会、全国民俗芸能大会で獅子神楽と 
2017年12月20日
43 2人の横顔紹介 那智勝浦町長選、立候補者にインタビュー 
2017年12月20日
44 小・中学生が見た那智勝浦、太地のいい所  ふるさと自慢写真コンクール入賞作品紹介㊤  
2017年12月20日
45 全紙大で絶景作品を披露 串本町姫出身の井上澄男さん個展 
2017年12月20日
46 大規模災害に備え 串本町、警察と海保が合同で訓練 
2017年12月20日
47 21人が適切な使い方を学ぶ 古座川町、動物追い払い用花火講習会 
2017年12月20日
48 12月定例会一般質問③  串本町議会  
2017年12月20日
49 現職、新人の一騎打ち 那智勝浦町長選、師走の町で舌戦開幕 
2017年12月20日
50 お悔やみ情報
  
2017年12月06日
51 におわないブリで新商品
 地元と健康にこだわり開発  (新宮港埠頭 )

 新宮市三輪崎の新宮港埠頭株式会社食品部(シングウポートフーズ)はこのほど、地元にこだわった食材で作ったブリ商品を開発した=写真。今月9日(土)午前10時から正午まで、港内の株式会社食縁本社工場前で初めて地元販売する。

 近畿大学技術の養殖プレミアムブリ「におわないブリ」を使用した商品。168時間かけて製造している薫製は、生ハム風と照り焼き風の2種類。切り身はプレーン、照り焼き、みそ漬け、酒かす漬けの4種類。刺身用ブロック、しゃぶしゃぶ用などもある。

 安全、安心をモットーに、いずれの商品も化学調味料や食品添加物を一切使用しておらず、しょうゆは新宮醤油、酒かすは尾﨑酒造など、地元産を使用している。

 同社は1978(昭和53)年9月30日に設立された新宮市の第三セクター。これまで新宮港を中心とした港湾運送、船舶代理店、貨物運送を主たる事業としてきたが、日本の「食」の多様性に注目し、食品部を設置。稚魚生産から加工販売までの「なまず養殖事業」もスタートしていて、来年の夏ごろの販売開始を予定している。

 小池けん二社長は「私のモットーは、常に先を見据え新しい視点を持つこと。人口減少・少子高齢化の波がこの地方でも大きな社会問題となり、産業の衰退は地方都市の活力を疲弊させています。この地域の新たな活力と産業の振興を図り、雇用の場を作ることが必要。地域の特産を目指した事業を興し、全国展開を図りながら、さらに地域社会に貢献する会社を育てたいと考えています」と話している。

(2017年12月6日付紙面より)

※ 小池けん二社長の「けん」は、「濕」のさんずいを取り除いた字


2017年12月06日
52 被災者に税の減免説明
 新宮税務署が説明・相談会  (新宮市 )

 新宮税務署は4日、新宮市の新宮商工会議所で「雑損控除等説明会」を開いた。台風21号などで被害を受けた人を対象とする説明会で、同市などで多くの被害があったことから開催した。被災した場合の所得税の減免制度や、住宅や家財の損失額の計算方法などについて説明した。

 災害などで住宅や家財に被害があった場合、雑損控除か災害減免法によって所得税の軽減免除を受けられる場合がある。どちらか有利な方を選ぶことができ、確定申告の際に必要書類を添付して申請する。インターネットで申告書が作成できる国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を使う際にも、被害のあった家財などの損失額を入力することで、条件に合わせて雑損控除か災害減免法の有利な方を選択できる。

 説明会では全般的な説明の他に、個別相談の時間も設けられ、申告会場に持参できる損失額計算個票の用紙も配られた。確定申告の期間は2月16日(金)からとなるが、同署では被災者を対象に事前対応も予定している。

 担当の同署個人課税部門の統括国税調査官・山田耕士さんは、「申告の時期には混雑も予想されます。まずは説明会にお越しください」と話した。

 この説明会・個別相談会は今後、5日と7日(木)に同所で、14日(木)に那智勝浦町築地の南紀くろしお商工会で開かれる予定。時間は説明会が午後1時30分~2時30分、個別相談会が午後2時30分~5時。夜間の説明会が午後6時~7時。

(2017年12月6日付紙面より)

個別相談会の様子=4日、新宮市の新宮商工会議所
2017年12月06日
53 記念の年熊野の魅力発信 奉祝式年大祭協が協力呼び掛け (本宮大社創建2050年)

 来年、創建2050年を迎える田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の式年大祭を盛り上げようと組織された「熊野本宮大社御創建二千五十年奉祝式年大祭推進協議会」(榎本長治会長)は2日、大社瑞鳳殿で総会を開き、来年の主なイベントの事業計画案などを承認した。

 協議会は今年9月に組織。熊野本宮観光協会、田辺市熊野ツリーズムビューローなどさまざまな団体、企業など30を超える団体で組織。奉祝期間を誘客の絶好の機会として捉え、さまざまなイベントを展開し、熊野の魅力を発信しようと事業に取り組んでいる。

 本宮大社の例大祭は例年4月13日から15日に行われているが、来年は11日(水)から15日(日)までを日程として奉祝式年大祭として営む。期間中には歌手の山川豊さんや水森かおりさんらの歌唱奉納などがある。

 例年8月に行われる「八咫(やた)の火祭り」は10月13日(土)に日程を変更し、式年大祭とは別に公募した稚児による湯登神事を行う。

 3月には博物学者、小説家の荒俣宏さん、5月には演出家の宮本亜門さん、秋には作詩家の及川眠子さんの講演を計画。宝物殿の特別拝観なども予定している。

 協議会では大祭記念ロゴを製作し、ピンバッジやのぼり、記念ポロシャツの製作も進めており、さまざまなPR活動を展開していく。

 総会で協議会顧問の九鬼宮司は「地元の高校生も祭りに参加したいという声もあり、うれしい。皆さんと新たな祭りができればと考えている。何かが生まれてくると確信している」とあいさつ。榎本会長は「2050年のお祝いだけでなく、熊野の良さを発信する大きな機会と捉え、地域の観光振興につなげられたらと思う」と話し、「参加していただける団体、企業を募集している。本宮大社へ問い合わせてほしい。いろいろな方々に参加してもらい、一緒に盛り上げていきたい」と呼び掛けた。

(2017年12月6日付紙面より)

来年の事業計画などを決めた協議会総会=2日、田辺市本宮町の熊野本宮大社瑞鳳殿
2017年12月06日
54 新任の駐日トルコ大使が来町
 町長らに感謝届け親交深める  (串本町 )

 駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使(58)一行が4日、串本町の田嶋勝正町長や同町立大島小学校(山本隆介校長、児童36人)を表敬訪問し、トルコ軍艦エルトゥールル号殉難将士慰霊碑に献花するなどした。

 メルジャン大使は先月17日に着任した新任の特命全権大使。今回の訪問は公務に就くにあたって慣例になっているあいさつ回りを兼ねた視察の一環で、インジ・メルジャン夫人と通訳者としてボアチ・ウリケル専門官を連れ3人で来町した。

 南紀白浜空港で役場総務課職員と合流し、公用車で同町入り。役場本庁で表敬を受けた田嶋町長は「町民を代表して歓迎する。エ号の遭難は悲しい事故だったが、当時の救難活動が今の日本とトルコの友好を築いた柱と言ってもらえることを私たちはうれしく、誇りに思っている。今も清掃や献花をしながら587人の殉難将士をお守りしているので安心してほしい。これからいいお付き合いをさせていただきたい」と述べ、メルジャン大使は「何よりもまず将士を大切にしてくれていることに感謝する。われわれも祖先への思いを胸に友好を作る努力をし、町長ともよい機会を作りたい」と応えた。

 「次の来町時には町長と一緒にダイビングに挑戦したい」など後の懇談も弾む中、田嶋町長は歓迎の一端で記念楯や日本トルコ友好マスコットキャラクター「まぐトル」のぬいぐるみ、町独自の友好のあかしとしている同碑レリーフをかたどったピンバッジなどを贈って親交を深めた。

 同町立大島小学校では、山本校長と6年生の造隼瑠菜さんがあいさつし、6年生の伊勢谷連さんと中西基樹君が花束を贈って来校を歓迎。一同で同碑とともに受け継がれる追悼歌を披露した。

 メルジャン大使は「皆さんや役場の方々が両国の国旗を振って迎えてくれたことが、串本に来て何より感動していることだ」と歓喜。同碑の清掃などを通して殉難将士を大切に守ってくれている児童を『もっとも美しい花で飾られたような友好の架け橋』とたたえて感謝し、交流の記念にと文具を贈るなどした。

 表敬後は樫野崎を訪ね、田嶋町長夫妻や樫野区の岩谷知道区長の代理で高山カヤ子さんとともに同碑に献花。メルジャン大使夫妻は樫野崎園地にある建国の父・アタテュルク像への献花を来町にあたって希望したそうで、同町も応えて段取りし実現した。併せて樫野埼灯台やトルコ記念館、遭難地点とされる岩礁(通称・船甲羅)を視察し現地説明を受けるなどした。

 夜は田嶋町長主催の歓迎夕食会に出席。町内に宿泊し翌5日に串本海中公園センターを視察するなどして同大使館がある東京へ戻った。

(2017年12月6日付紙面より)

田嶋勝正町長を表敬訪問するメルジャン大使(左から2人目)=4日、串本町串本
大島小の児童と交流する一行=4日、串本町須江
2017年12月06日
55 子の成長を願って  木葉神社「祢んねこ祭り」にぎわう  (串本町田原 )
2017年12月06日
56 年末年始のお役立ち本貸し出し  新宮市立図書館に特設コーナー  
2017年12月06日
57 カットや着付け学ぶ 県美容業生活衛生同業組合新宮支部、岩見悠紀子さん招き講習会 
2017年12月06日
58 お巡りさんの仕事知る  三輪崎、はまゆう保育園児が見学  (新宮警察署 )
2017年12月06日
59 いつまでも元気に  北山村で「げんき祭り」  
2017年12月06日
60 いざかた通りにぎやかに  なちかつクリスマスパーティー  (那智勝浦町 )
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61 養殖学への理解深める  近大新宮高が水産実習  
2017年12月06日
62 本州最南端で400人競う  第18回串本グラウンド・ゴルフ交歓大会  (串本町 )
2017年12月06日
63 ふるさとの自慢の味伝えたい JA紀南、幼小中に梅干しとミカン贈る 
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64 駅東口の土地寄付  福岡さん新宮市へ  
2017年12月06日
65 災害ごみ費など審議  新宮市12月議会開会  
2017年12月06日
66 お悔やみ情報