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2019年01月30日
1 国内外の現状など講演
 観光振興セミナー  (新宮市 )

 新宮市観光振興委員会は28日、新宮市観光振興セミナーを市福祉センターで開催した。地域プロデューサーやアドバイザーなどで活躍し、現在は兵庫県豊岡市の政策アドバイザーを務める臼井冬彦さんが「地域主体の観光」と題し、海外や日本における観光の現状や地域づくりについて講演した。

 臼井さんはこれまで外資系半導体やソフトウエア企業の日本法人の代表を歴任。長年の海外勤務生活で日本の豊かな環境を再認識し、観光が日本の新たな産業になると直感。北海道大学大学院に入学し、観光を学んだ。

 距離について臼井さんは、①物理的距離②経済的距離③時間的距離④心理的距離―があると紹介。④については行き先を知り得ているかどうかで距離は変化すると説明。日本では観光は矮小(わいしょう)化されている可能性があり、広い分野であると強調した。

 また、2003年の小泉内閣時に「観光立国」を打ち出したことが日本の観光の転機であったと主張。世界の観光産業は14年時点で、世界の国内総生産(GDP)の10%弱を占める世界最大産業の一つであると報告した。

 観光については▽災害や金融危機など自らコントロールできない外部要因に弱い▽日本のインバウンド(外国からの観光客)は昨年約3110万人▽国策で観光に投資するタイは約3500万人で日本より多い▽インバウンド増加は格安航空会社(LCC)の普及も要因▽訪日外国人の85%はアジアから来ている―などを解説した。

 臼井さんは観光には「歴史・文化」「自然景観」「料理」が必要と述べ、今後の観光資源の一つとして居酒屋を提案。日本人の生活が味わえる居酒屋を称賛した。観光は「日本を支える柱」だと観光庁も認めているとし、経済発展を続けるアジアにも近いことから「日本が1位になってもおかしくない」と話した。

 国内の延べ宿泊客数について触れ、インバウンドは上昇しているが、その比率は全体の15・6%であり、その他は日本人が支えているのが現状と説いた。

 臼井さんは「地域の方々が観光に対してどう取り組むのかが大事。地域によって差が出ている。私は刺激やヒントを提供できればいいと思う。皆さんが考え、決めていただけたら」と語った。

(2019年1月30日付紙面より)

参加者らが観光振興について学びを深めた=28日、新宮市福祉センター
講師を務めた臼井冬彦さん
2019年01月30日
2 ねんりんピック出場目指し ふれあいボウリング大会に69人 (和歌山県)

 関西マスターズスポーツフェスティバル紀の国いきいき健康長寿祭ふれあいボウリング交流大会が27日、新宮市の新宮東宝ボウルであった。11月に県内で開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の出場選手選考会を兼ねており、県内69人が参加した。

 県社会福祉協議会主催。手軽な運動量で健康増進に効果の高いボウリングを通じて、高齢者の仲間づくり・健康づくり・社会参加活動の促進を図り、いきいきと暮らせるまちづくりを進めようと開催した。

 開会で田中義文・地域福祉部長は「成果を思う存分発揮し、優勝・大会出場を目指して頑張ってください。親交、交流を深められるよう開催している。ねんりんピックに向けて機運を盛り上げていきたい」とあいさつし、運営への協力を呼び掛けた。

(2019年1月30日付紙面より)

練習を行う参加者ら=27日、新宮東宝ボウル
2019年01月30日
3 アユと冷水病の認識共有
 県水産試験場招き講演会  (古座川町 )

 古座川漁業協同組合(橋本尚視組合長)が26日、古座川町中央公民館で県水産試験場職員を招いて講演会を開き、アユ資源と冷水病について認識を共有するなどした。

 この講演会は、古座川流域のアユ漁に関係する全員が同じ見解を持って釣り客らに漁場を紹介する状況づくりを目的として計画した。県水産試験場で内水面環境を研究する職員を講師に迎え、西前啓市町長ら当局の関係職員を含む32人が出席して開会した。

 内容は講演2本で、先立って県水産試験場の小川満也副場長があいさつ。前半は研究員の賀集健太さんが基本事項としてアユの特色と生活環(=一生涯)を解説し、そのイメージの上で後半は副主査研究員の河合俊輔さんが冷水病の概要と過去の発生傾向、県の対策とアユ漁関係者に求められる対策を紹介した。

 賀集さんは生活環を紹介する中で、縄張りを持ったアユの1日当たりの捕食量と捕食対象のコケの1日当たりの生産量にも触れ、約1平方㍍の広さで賄えるアユは5~6匹が上限でそれ以上になるとアユが小型化し始めるとし、効率的な放流のポイントも説明しながら放流過剰への留意を呼び掛けた。

 本題の冷水病について小川さんは、水温15~19度で起こりやすい細菌性の感染症で、県内の主要河川でほぼ毎年のように発生し、時期的に放流~6月ごろの報告が多いと説明。海産養殖アユが比較的耐性に優れている点から、感染経路は放流、おとり、越年アユ、餌となるコケへの残留などのルートが考えられ、できる対策として放流やおとりにより細菌を持ち込まない配慮を地元、釣り客ともに意識するよう呼び掛けた。

 放流時の来歴カードや保菌検査の内容確認など留意事項を伝え、県水産試験場も冷水病ワクチンなどの研究に取り組んでいることを報告。その後は質疑応答も受け付け、関係者の対策となる実践を期した。

(2019年1月30日付紙面より)

アユの冷水病について紹介する河合俊輔さんら=26日、古座川町中央公民館
アユの生活環や求められる冷水病対策などを熱心に聴講する関係者ら
2019年01月30日
4 入港船に「ありがとう」
 水揚げのお礼、各船に届ける  (那智勝浦町水産振興会 )

 近海マグロ漁の本格的なシーズンを迎えた那智勝浦町の勝浦地方卸売市場では、同市場での水揚げに感謝の気持ちを込め、入港船にTシャツを届けている。町内の漁業関係者らでつくる町水産振興会(片谷匡会長)が用意し、1月中頃から進呈を開始した。

 26日に入港した鹿児島県種子島の「第28八千代丸」(乗組員9人)には、Tシャツ3枚が届けられた。赤、黒、紺の3色展開で、左胸の辺りに「南紀勝浦」、バックプリントには大きく「那智勝浦漁港」の文字と那智の滝やマグロのイラストがデザインされている。500枚用意し、和歌山県漁業協同組合連合会勝浦市場の職員が乗組員らに順次手渡している。Tシャツは4月以降に追加生産する予定。

 入港船の誘致については、その促進のため全国の港でさまざまな取り組みがなされている。マグロはえ縄船は、インドネシア国籍の乗組員が半数以上を占めることから、母国への通信に配慮した無料Wi―Fi(ワイファイ)の整備、操業の疲れを取り、快適に過ごしてもらおうと浴場や休憩場の充実を図っているという。

 入港2日目に水揚げを終えた八千代丸は、再び勝浦近海へ漁に出た。シーズンが終わる頃まで、勝浦港を拠点にこうした操業を繰り返す。機関長の山本海雅(かいが)さん(20)は「(町内の)飲食店が早く閉まってしまうので食事に困っていたが、市場近くにコンビニができたので助かった。今度は大きいクロマグロを取って来ます」と笑顔を見せた。

(2019年1月30日付紙面より)

Tシャツを手にする第28八千代丸の乗組員の皆さん=27日、那智勝浦町の勝浦漁港
2019年01月30日
5 マグロ尽くしでにぎわう  勝浦市場で「第25回まぐろ祭り」  
2019年01月30日
6 書道作品36点並ぶ  小中学生入賞・入選作品展  (JAみくまの )
2019年01月30日
7 話を聞き寄り添う人に  NPO法人心のSOSサポートネット  (太地町 )
2019年01月30日
8 上道柊斗君が完全優勝  中央児童館で「こままわし大会」  (新宮市 )
2019年01月30日
9 Team雅龍が優勝  きいちゃんダンスコンテスト  (ねんりんピック紀の国わかやま )
2019年01月30日
10 非常ベルは火災知らせる音  成川保育所で避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月30日
11 冬のダイヤモンドを見つける  紀宝町浅里で天体観望会  
2019年01月30日
12 イベントでの啓発活動継続  紀宝町の高齢者地域見守り隊  
2019年01月30日
13 親子で「ぺったん」  上野山こども園で餅つき  (串本町 )
2019年01月30日
14 税務署職員に税制度教わる  西向小6年生租税教室受講  (串本町 )
2019年01月30日
15 冷え込む夜半に掛け声響く  大島港で櫂伝馬稽古始まる  (水門祭に向け )
2019年01月30日
16 お悔やみ情報
  
2019年01月26日
17 国の宝を守れ
 文化財防火デーで訓練  (熊野速玉大社 )

 文化財愛護思想の高揚を目的に制定された「文化財防火デー」(1月26日)を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で25日、防火訓練があった。消防関係者や神職、地域住民ら53人が参加し、連携体制を確認した。

 今年で65回目となる訓練は午前9時に大社裏の雑木林から出火し、大社自衛消防隊らによる懸命な消火活動にもかかわらず拝殿に延焼する恐れがあると想定。神職たちが放水銃で初期消火をした後、駆け付けた消防署員や団員たちが放水し、丹鶴婦人防火クラブ会員やみこたちが文化財を運び出した。

 訓練後、整列した関係者たちを前に速水盛康教育長は「多くの方々の努力により、文化財を守り、育て、伝えていく活動の一端を担っていただいている。文化財の大切さを次世代に向けて発信していきたい」。

 上野宮司は「同社は町と隣接しており、われわれはもちろん周囲の方々にも防火意識を持っていただくことが必要。ここには1205点の国宝と重要文化財があり、市のシンボルの一つでもあります。今後とも皆さんの力添えを」とさらなる協力を呼び掛けた。

 川嶋基正消防長は「皆さんが一生懸命に練習を重ね、成果が十分に発揮された訓練で大変頼もしく思いました。今後も連携を強化していただき、安心、安全のために訓練を継続してもらいたい」と講評した。

 文化財防火デーの1月26日は1949(昭和24)年に法隆寺金堂壁画が焼損した日。55(昭和30)年からこの日を中心として全国的に防火運動が展開されている。

(2019年1月26日付紙面より)

放水銃で初期消火にあたる神職=25日、新宮市の熊野速玉大社
文化財を運び出す丹鶴婦人防火クラブ会員ら=同
2019年01月26日
18 税の重要さを学ぶ
 市野々小学校で租税教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立市野々小学校(速水直樹校長)で24日、租税教室があった。5、6年生12人は新宮納税協会青年部の瀬古伸一郎さんから税金の使い道や大切さを教わった。

 アニメーション教材の上映があり、主人公が税金のない世界で困難に直面する姿から、警察や消防、義務教育などの社会基盤が税金で支えられていることを児童らは知った。用意された1000万円の札束10個からなる1億円の札束の見本を手に取り、金額の重みも実感した。

 瀬古さんは、学校の建設費は約13億円、公立小学校の教育費は6年間で1人当たり約536万円かかること、それらが税金で賄われていることをクイズ形式で紹介し、「税金は生活を維持するための会費のようなもの。税金に興味を持ち、未来の自分について考えてみてください。家に帰ったら今日学んだことを家族にも伝えてください」と呼び掛けた。

(2019年1月26日付紙面より)

見本の札束を順番に手に取る児童ら=24日、那智勝浦町立市野々小学校
2019年01月26日
19 生産者2軒150㌔出荷
 樫野のキンカン集荷始まる  (串本町 )

 串本町樫野の特産柑橘(かんきつ)類・キンカンの集荷が25日、JA紀南樫野金柑加工場で始まった。JA紀南は、昨年相次いだ台風の影響があるものの例年並みとなる約6㌧の集荷量を今期に期待。早いところでは町内のAコープ紀南VASEO店でこの週末から生果の取り扱いを始めるという。

 明治末期に始まり、太平洋戦争後に大きく栄えた経緯がある樫野のキンカン栽培。近年は生産者の高齢化と後継者不足で減衰傾向にあるが、長らく続き町の木にも指定されているキンカンの栽培を絶やしてはいけないという思いでJA紀南と生産者の両輪により今も生産が続いている。

 今期出荷する生産者は9軒で、作付面積は計約90㌃。集荷初日のこの日は2軒が計約150㌔を出荷し、直径4㌢前後に達する4LからMまで、5種類の階級の実がそろった。荷受け後は直ちに生果用の実の選別作業を行い、傷や黒点、熟度を目安にして秀・優・良の3等級に分けた。

 等級は得ていないが階級がM以上で腐りがない実も加工用として集荷していて、2月から加工作業を始め、ジャムやジュースなどを製造するという。

 今期の作柄について、この日真っ先に出荷した堀口千代子さん(81)は「他も同じかどうかは分からないが、私のところは台風のせいで傷ついたり黒点が入った実が多く、割れたり色づく前に落ちてしまった実もたくさんあった。味は変わらず良いけれど、今年は去年ほど採れそうにない。他の生産者は今しばらく色づくのを待ち、2月から出荷を始めると話している」とコメント。

 選別作業に当たったJA紀南の嶋本勝信・高富集出荷場長によると、集荷は週2回の頻度で3月末まで続け、流通先は集荷量との兼ね合いで、今期も県内に留めるという。

(2019年1月26日付紙面より)

生産者から実を集荷するJA紀南職員=25日、串本町樫野
集荷後の選別作業。生果を流通させるため秀・優・良の等級別に実を分ける
2019年01月26日
20 岩穴の祠で厳かに法要
 神内の延命地蔵で例祭  (紀宝町 )

 紀宝町神内の延命地蔵で24日、例祭が執り行われ、餅ほりで集まった多くの住民らでにぎわった。

 延命地蔵は岩穴に祠(ほこら)があり、近くに滝があることから「滝の地蔵大岩」とも呼ばれている。神内音頭の一節に「滝の地蔵」と歌われている。

 例祭は毎年1月24日に行われており、同地区の善光寺で一村桂晋住職による水子菩薩地蔵などの供養も執り行われた。

 山の中腹にある延命地蔵には、還暦や厄年を迎えた住民らがお参りし、厄払い法要があった。お参りした人には「延命」と書かれた餅を配った。

 地蔵から下った広場で餅ほりがあり、地元住民らが広場を埋めた。子どもたちも参加し、「こっちほって」の大合唱が響き渡った。

  □     □

■延命地蔵

 この地蔵様は別名「滝の地蔵」とも呼ばれ、オムラの池の下方の谷間にある。奇岩(みさごの岩)の上を滝(大洞の滝)が流れ、その岩窟(がんくつ)に祠があり中に祀られている石造の地蔵様は、座像ではなく片膝をついた姿勢(膝立=ひざたて=地蔵)である。言い伝えによると、祀(まつ)り始められた当時この地域は争い事が多く、地蔵様はいつでも立ち上がり、この村の助勢ができるように身構えてくれていたとのことである。(『神内の伝承や昔話』より)

(2019年1月26日付紙面より)

延命地蔵で執り行われた法要=24日、紀宝町神内
地元住民らでにぎわった餅ほり
2019年01月26日
21 新宮市駅伝大会2019結果㊦
 小学生男女、オープンの部  
2019年01月26日
22 たばこの害と危険性学ぶ  神倉小学校で防煙教室  (新宮市 )
2019年01月26日
23 商業捕鯨7月から再開へ  31年ぶり、太地町漁協  
2019年01月26日
24 世界遺産登録15周年記念  特別御朱印を授与中  (熊野三山、神倉神社 )
2019年01月26日
25 髙岡商店が東京都知事賞受賞  全国水産加工品総合品質審査会  (新宮市 )
2019年01月26日
26 206人がプレーに臨む グラウンドゴルフ「新年初打ち大会」 (串本町)
2019年01月26日
27 区民ら25人が信心を注ぐ  添野川いくさ地蔵で例祭  (古座川町 )
2019年01月26日
28 1年生の道徳授業を見学  矢渕中で公開授業研究  (紀宝町 )
2019年01月26日
29 教育施設改修は順調に  紀宝町教育委員会会議で報告  
2019年01月26日
30 住民投票署名を市に提出  文化複合施設をみんなでつくる会  (新宮市 )
2019年01月26日
31 お悔やみ情報
  
2019年01月23日
32 無投票で新議員13人が決まる
 紀宝町議選  

 任期満了に伴う紀宝町議会議員選挙が22日告示され、定数13に対して現職8人、元職1人、新人4人の計13人以外に立候補の届け出がなく、無投票当選が決まった。

当選者【定数13、届け出順】

当落候補者名年齢党派現元新
市川  潔71
莊司  健71
榎本 健治42
平野美津子71
向井 健雅64
山本 精一62
野田 純志70
浅田 和江47
原  章三71
大倉 孝司60
奥峪 康之61
萩野 進也64
獺越 幸雄63


※年齢は当初の投票日(1月27日)時点の満年齢


2019年01月23日
33 全員がけがなく無事に
 消防団丹鶴分団が神倉神社を清掃  (御燈祭りに向け )

 2月6日(水)の御燈祭(おとうまつ)りに向け、新宮市消防団丹鶴分団(杉下和夫分団長)は20日、神倉神社の清掃活動に取り組み、団員約20人が参加した。

 火災や事故を防止しようと毎年この時期に実施している。枯れ葉を掃き、枝打ちをするなどして、たいまつの火が燃え移らないようにするとともに、石段の隙間を埋めるなどして上がり子がつまずいたり足を挟むことのないようにと整備をした。午前8時ごろ集合し、午後2時ごろまで作業した。

 以前は杉下分団長も毎年上がり子として祭りに参加し、自身の息子や孫も3歳の頃から一緒に上っていた。数年前からは上がり子としてでなく、消防団としての仕事を果たしている。

 知人の紹介で入団し初めて参加した三鬼成晃さん(29)は当日、上がり子として上る予定をしており、「裏方としての仕事の大切さを改めて実感しています。団員、上がり子として皆さんがけがなく下りていただきたい」。

 杉下分団長は「上がり子はもちろん、祭り関係者、見学者の方々がけがのないよう注意してほしい」と語り、「分団員として一生懸命、火災予防に努めます」と話していた。

(2019年1月23日付紙面より)

手分けして掃除をする分団員ら=20日、新宮市の神倉神社
2019年01月23日
34 研修会や食事で親睦深める
 宇久井地区老人クラブ研修会  (那智勝浦町 )

 宇久井地区老人クラブ連合会(峰武久会長)は21日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦で役員研修会を開催した。町老人クラブ連合会の玉置之一会長が健康寿命などをテーマに講演した。その後は懇親会が行われ、出席者19人は親睦を深めた。

 研修会は宇久井区の各老人クラブ代表者が集まり、年に1回ほど実施されている。区の課題などを話し合うとともに交流を深めることを目的としている。

 峰会長が今年11月に開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019(第32回全国健康福祉祭和歌山大会)」について詳細を説明。同町ではダンススポーツが行われることに触れ、「ねんりんピックは誰でも出ることができる。勝ち負けではなく、交流がメイン。希望者はぜひ、申し込んでほしい」と呼び掛けた。

 玉置会長は平成27年の介護保険制度改正に伴い、市町村ごとに取り組む「新地域支援事業」などを紹介。昨年7月の世界保健機関による統計で日本人の平均寿命は女性が87・1歳(1位)、男性が81・1歳(2位)で男女ともに過去最高を更新し、男女平均は1位であると述べ、「長寿は大切で喜ばしいが、病気にならず元気に生活することはもっと大切」と話した。

 自分の体調や体力に応じた健康寿命を延ばすための運動について、▽健康診断を通して自身の健康状態を知る▽毎日、じゅうぶんな睡眠を取る▽健やかな食事をバランス良く食べる▽ストレッチや運動をする―などを提案した。

 玉置会長は「いつどこでも少しの時間があれば運動はできる。歩くことや簡単なストレッチや筋力トレーニングを行うことで健康寿命を延ばすことができます」と語った。研修会後、出席者らは食事をして会話を楽しんだ。

(2019年1月23日付紙面より)

各地区の役員らが学びを深めた=21日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦
玉置之一会長
2019年01月23日
35 京フィルの演奏を鑑賞
 文化セで文化自主事業  (串本町 )

 串本町文化センターで20日、同町文化自主事業「これぞ超名曲コンサート~クラシックからオールディーズまで~」があり約600人が京都フィルハーモニー室内合奏団による演奏を鑑賞した。

 同事業実行委員会(西野政和会長)と同町教育委員会(潮﨑伸彦教育長)が主催。この事業は同センターの有効活用を目的として1994(平成6)年から回を重ねていて、本年度は同センター開館30年記念事業にも位置付けて同団の招致を計画し、南紀串本観光協会の串本事業所と古座事業所、同センターの3カ所で前売り券を販売する形で来場を呼び掛けた。

 当日は同センターホールがほぼ満席となる盛況の中で開演を迎え、主催者を代表して西野会長は同センターと文化自主事業の歩みを振り返り「このコンサートを機に今後もますます生の芸術を聴けるよう、文化自主事業を実行委員会として充実させていきたい」と述べ、引き続きの支援を求めた。

 同団は72(昭和47)年に京都市を本拠地にして設立した室内オーケストラで、この日は指揮者の井村誠貴さんら23人組で出演。第1部でクラシック9曲、第2部でオールディーズ8曲をホールに響かせた。公演と併せて同センター1階ロビーでは文化自主事業の歩みを振り返る展示もあり、コンサートの前後や合間に来場者の鑑賞を集めた。

(2019年1月23日付紙面より)

ほぼ満席の注目の中で演奏する京都フィルハーモニー室内合奏団=20日、串本町文化センター
2019年01月23日
36 伝統の白装束作り
 新宮市千穂の松田商店  (御燈祭りに向け )

 新宮市千穂の松田商店(松田啓資店主)で、神倉神社の御燈祭(おとうまつ)りで上がり子が着る白装束作りが行われている。毎年正月明けから作業に入っていて、今月いっぱいはこの仕事から手が離せない。

 啓資さん(66)は故祖父・次郎松さん、故父・傳治さんに続いて3代目の店主。父から作り方を学び、体型の変化に合わせて規格を変えながら約50年作り続けている。

 燃えにくい純綿を使用している同店の白装束は、上下と帽子の3点セットが特大から小まで6種類あり、ばら売りもしている。サラシ、白足袋(たび)も販売している。生地の値段が上がり、商売は年々厳しくなっているが、「よっぽどのことがない限り値段を上げるつもりはないよ」と奉仕の心で続けている。

 白装束は修繕しながら何年も使う人がほとんどだが、毎年買う人もいるという。「松田さんところの白装束は丈夫やと褒めてもらえるのは、作り手冥利(みょうり)に尽きる」と笑顔を見せる。

 長時間座っている仕事で、50歳を超えた頃から体力的にきつくなってきいている。一着作る時間は若い頃の倍になった。65歳でこの仕事を辞めるつもりだったが、66歳となった今は「体力が続く限り」に変わった。

 「神事に参加するという自覚を持って上り、けが、トラブルなく無事に下山してほしい」と願っている。

(2019年1月23日付紙面より)

一着ずつ上がり子への思いを込めて白装束を作る松田啓資さん=9日、新宮市千穂
2019年01月23日
37 1、2回戦が終了
 3回戦以降の組み合わせも決まる  (県高校サッカー新人大会 )
2019年01月23日
38 辻萌々香さんが優勝 第43回新春少年剣道大会 
2019年01月23日
39 中口和子さんが優勝
 なちかつGGCがクラブ大会を開催  
2019年01月23日
40 連携し良い読書環境を  神倉小学校が図書室の整理  (新宮市 )
2019年01月23日
41 太地水共の社会貢献学ぶ  歴史探訪スクールに50人  (新宮市 )
2019年01月23日
42 うがい・手洗いの徹底を  新宮市立医療センター  
2019年01月23日
43 野中誠一さんら4人が1位 写連紀南支部1月例会 
2019年01月23日
44 南紀勝浦温泉で卓球楽しむ  第7回卓球大会「ツナ・カップ」  
2019年01月23日
45 しょうゆの魅力を学ぶ 三輪崎小で出前授業 (新宮市)
2019年01月23日
46 疲れたが楽しかった  宇久井中生がツバキ油搾油を学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年01月23日
47 「桃太郎」に笑顔  2園で劇団すぎのこが上演  (串本町 )
2019年01月23日
48 また遊びに来てね  三尾川保育所で交流会  (古座川町 )
2019年01月23日
49 獅子舞奉納など礼尽くす  くじ野川稲荷神社で例祭  (串本町 )
2019年01月23日
50 当選者491人決める  お年玉プレゼント抽選  (串本リリースタンプ会 )
2019年01月23日
51 町内24カ所対象に交信  県の孤立集落通信訓練で  (古座川町 )
2019年01月23日
52 男女とも矢渕中が優勝  ソフトテニス南郡地区予選  
2019年01月23日
53 健康体操などで交流深め  大里でカフェいっぷく亭  (紀宝町 )
2019年01月23日
54 昔の生活道路などを歩き  山歩き部会が歴史ウオーク  (紀宝町 )
2019年01月23日
55 お悔やみ情報
  
2019年01月20日
56 円滑な情報伝達を
 211カ所で孤立集落通信訓練  (和歌山県 )

 大規模な災害発生時に円滑な情報共有を行うための通信訓練が19日、和歌山県内で孤立の可能性のある211集落であった。住民らが無線などを使用して各市町村と連絡を取り合い、状況の報告と確認をした。併せて県と市町村の伝達訓練を行い、防災相互通信用無線機や防災電話を使用して情報を共有した。

 訓練は、午前9時ごろ、県南方沖でマグニチュード8・7の地震が発生したと想定。県内では震度5強~7の揺れを観測し、地滑りなどの土砂災害が多発。各地では道路がふさがり、各地で孤立集落が発生しているという状況を想定した。

 孤立可能性集落のない和歌山市と御坊市を除く28の市町村が参加。当日参加できない集落は別日程で訓練を実施する市町村もあった。総参加人員は1174人ほど。新宮・東牟婁地方では、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村が参加した。

 集落と市町村間では無線などを使用して情報を共有し、孤立状況を県の防災情報システムに登録。振興局が報告を受けて内容確認を行い、県危機管理局に報告するなどした。

 東牟婁振興局で訓練に当たった職員らは「今回の訓練を機に、県や市町村関係者が通信方法を確認し、実際に災害が発生した際にはスムーズに操作ができるようになり、円滑な情報伝達ができれば」と話していた。

(2019年1月20日付紙面より)

各市町村からの報告を受ける県職員ら=19日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年01月20日
57 鬼面札や祝升作り
 那智山で節分の準備進む  (那智勝浦町 )

 2月3日(日)の節分を前に、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)では「鬼面札」や「祝升(いわいます)」などの準備が急ピッチで進んでいる。

■熊野那智大社



 熊野那智大社では災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福升」を作っている。鬼面札は縦35㌢、横45㌢。しめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で、昭和44年に篠原四郎元宮司が描き、翌45年から授与している。神職が那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け、一枚一枚丁寧に刷っている。2000枚仕上げる。

 福升はモミの木製の5合升で1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれる。鬼面札は1枚500円。福升は1500円。2月3日の節分祭で祈とう者らに授与する。20日(日)から社頭で一般参拝者にも授与する。

 郵便やFAX、インターネットでも受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

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■那智山青岸渡寺



 西国三十三所第一番札所の那智山青岸渡寺では「節分会豆まき会式」で使われる祝升の準備に追われている。祝升は熊野地方産のスギが底板に、側面にはヒノキが使われている。「那智山」の焼き印があり、升の内側には「七難即滅七福即生」の印が押され、髙木亮英副住職らが「平成三十一年」の文字を書き入れ仕上げている。1300個用意する。

 祝升は節分当日、本堂で豆まきをする厄年の人や祈とう希望者に授与する。祈とう料は4000円で、祝升に札、縁起物、弁当などが付く。

 問い合わせは同寺(電話0735・55・0404)まで。

(2019年1月20日付紙面より)

鬼面札を丁寧に一枚一枚刷り上げる神職=18日、熊野那智大社
平成最後の年「三十一」を書き入れる髙木亮英副住職(右)=18日、那智山青岸渡寺
2019年01月20日
58 日本ジオパークに再認定
 橋杭岩前で関係者ら歓喜  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークが18日、日本ジオパークとして再認定された。串本町くじ野川にある橋杭岩前では、関係者が結果を喜び記念撮影に臨むなどして、次の4年間に弾みをつけた。

 日本ジオパークはその趣旨(秀でた地質資源の活用による地域活性化)を高い水準で保つため、4年ごとに現地審査を行い再認定を受ける仕組みになっている。南紀熊野ジオパークは平成26年8月に初認定され、4年が経過したことから昨年11月に審査員3人による現地調査を受け、その結果を待つさなかにあった。

 この日は日本ジオパーク委員会の第36回会合があり、南紀熊野ジオパークの再認定を決定。橋杭岩前には同パーク推進協議会副会長でもある田嶋勝正町長や同パークガイドの会の上野一夫会長ら関係者が集まって同協議会事務局からの結果報告を待ち、連絡を受けた田嶋町長から再認定された旨が伝えられると喜びの歓声が上がった。

 田嶋町長は「多くの方々の尽力があっての再認定。今年7月には南紀熊野ジオパークセンターが完成し、今まで以上にこの地方の素晴らしいところを皆さんにお披露目できると思う。われわれが今一番望んでいる世界ジオパークにまた一歩近づいたとも思うので、またみんなで力を合わせて頑張っていこう」と述べて一同の士気を鼓舞。バンド「GEONG(じおんぐ)」による楽曲「橋杭岩ジオサイト」の演奏に合わせて踊り、立ち会った東川智昭東牟婁振興局長の発声で同町の長期保存水「なんたん水」による乾杯をした後、橋杭岩をバックにして記念撮影に臨むなどした。

 実働の最前線で活躍するジオガイドを束ねる上野会長(70)は「ジオガイド単体での活動はまだまだこれからだが、すでに浸透している世界遺産熊野古道などさまざまなガイドをする中で地質資源も話題にできるようになるなど、認定後の4年間でこの地方の楽しみの幅が随分と広がった」とこれまでの4年余りを振り返り、「同センターができれば、ジオガイドも毎日2人が常駐して館内説明をする。プラスアルファで日曜日などにお客を集め、潮岬を巡るミニツアーなどもできればいいなと思う。これからの4年間でガイドの会はさらに発展すると思うし、再認定を励みにしてそうなれるよう頑張っていきたい」と意気込みを新たにした。

(2019年1月20日付紙面より)

南紀熊野ジオパークの日本ジオパーク再認定を喜び記念撮影する関係者ら=18日、串本町くじ野川
日本ジオパーク委員会の審査結果を伝える田嶋勝正町長(左から2人目)
2019年01月20日
59 「月参り巡礼」始まる
 青岸渡寺で御朱印授与など  (那智勝浦町 )

 西国三十三所草創1300年記念事業で、毎月1回1札所で特別な御朱印を頂く「月参り巡礼」が18日、那智勝浦町の第一番札所・那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で始まった。特別な御朱印の授与があり、大勢の参拝者らが集まった。

 日本最古の巡礼33寺院でつくる西国三十三所札所会(会長・鷲尾遍隆石山寺座主)が主催し、2016年から20年まで斎行する。16年4月に始まった1巡目は18年12月に第三十三番札所の華厳寺で終了し、今年から2巡目に入る。

 西国三十三所巡礼は718(養老2)年に大和国長谷寺の開山徳道上人が閻魔(えんま)大王のお告げを受けて観音信仰を勧めたのが始まりとされている。

 この日は、ご本尊の「如意輪観世音菩薩」を開帳し、特別法要が営まれた。参列者は順に、秘仏の尊顔を拝し手を合わせた。大阪府堺市から参拝に訪れた佐藤純子さんは「毎月1回、観音様のご縁を頂いています」と話し、他の参拝客らの「また来月会いましょう」などと声を掛け合う姿が見られた。

(2019年1月20日付紙面より)

法要に集まった大勢の参列者=18日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
特別な御朱印を求め、行列を作る参拝者ら
2019年01月20日
60 お弓神事で春を呼ぶ  市野々と井関で例大祭  (那智勝浦町 )
2019年01月20日
61 片谷匡さんが受賞  和歌山県農林水産業賞  
2019年01月20日
62 インフル警報基準超え  予防、拡大防止を呼び掛け  (和歌山県 )
2019年01月20日
63 児童37人が受験  近大新宮中で前期試験  (新宮市 )
2019年01月20日
64 フルハーネス型の使用を  政令改正に伴い特別教育  (南紀くろしお商工会 )
2019年01月20日
65 五穀豊穣など祈願  浅里神社で例大祭  (紀宝町 )
2019年01月20日
66 知らぬ間の餌付けをしない  総合的な獣害対策講座  (鵜殿図書館 )
2019年01月20日
67 ネット上の会話考える  矢渕中でLINE講座  (紀宝町 )
2019年01月20日
68 なれずしの仕込み作業  岡前和榮さんら地区住民が  (紀宝町浅里 )
2019年01月20日
69 チームで力を合わせる  光洋地区交流綱引き大会  (新宮市 )
2019年01月20日
70 新たな魅力発信へ  流木オブジェ制作者受け付け  (ブルービーチ那智 )
2019年01月20日
71 お悔やみ情報