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2021年07月29日
1 町民と事業者を支援
 まちなか商品券引き換え開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町が実施する新型コロナウイルス感染症関連の緊急経済対策の「那智勝浦まちなか商品券」の引き換えが28日、町内11カ所の郵便局で始まった。7000円分の商品券は町内小規模事業者への応援と町民の生活支援を目的とし、9月30日(木)まで町内の対象店舗で使用できる。引き換え期間は8月31日(火)まで。

 同商品券は町民と地元事業者の支援策として昨年も実施。先月の町議会において予算が可決された。

 引換券は20日から郵便局を通じて、7678世帯、1万4525人に送付。27日現在で町内277店舗で使用できるという。

 引き換えには、引換券と運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証、後期高齢者医療被保険者証などの本人確認書類(有効期限内のものに限る)を持参し▽紀伊勝浦▽那智勝浦朝日▽那智天満▽那智勝浦港▽那智宇久井▽那智山▽那智井関▽色川▽太田▽下里▽那智浦神―の各郵便局で引き換える。土・日・祝日を除く、午前9時から午後5時まで。

 引換券には記入欄があり、必要事項を記入の上、来局者(引き換えに来る人)の本人確認書類を持参する。

 中学生以下は、直接引き換えはできないため、代理人による引き換えが必要。代理人による引き換えは引換券裏面の委任状欄にあらかじめ記入し、代理人自身の本人確認書類を持参する。1日現在で18歳以下の町民は代理人が同居の場合、委任状を省略できる。

 担当職員は「早期に経済循環させていただきたい思いから使用期限を短くした。引き換え後は早めに使用いただければ幸いです」と話している。

 各郵便局では局員が協力して3密の回避や消毒を促し、引き換え作業を円滑に進めていた。

 引き換えを済ませた70代男性は「ありがたい。生活の足しにさせていただく。町内のお店のためにも早めに使用したい」と話していた。

(2021年7月29日付紙面より)

まちなか商品券の引き換えが始まった=28日、那智勝浦町の紀伊勝浦郵便局
2021年07月29日
2 ロケット打ち上げなど体験
 町内小学生対象に教室実施  (串本町子ども会連絡協議会 )

 串本町子ども会連絡協議会(小原真子会長)が25日、潮岬地内でイベント「親子で作るモデルロケット打ち上げ体験会教室」を開いた。町内の小学4~6年生16人が組み立て~打ち上げに挑戦し、ロケットの挙動に親しむなどした。

 このイベントは、県宇宙教育研究会と同町教育委員会の仲介により実現した機会。小型ロケット「カイロス」の打ち上げ開始を前にロケットに親しむ機会をつくりたいという思いで同研究会の藤木郁久事務局長に協力を求め、藤木事務局長が顧問を務める県立桐蔭中学校科学部の部員が手伝える期日に合わせて計画し、先着20人で事前申し込みを受け付けた。

 会場は前日あった大会「宇宙シンポジウムin串本」会場聴講のため部員が滞在している県立潮岬青少年の家に設定。小学生は家族1人同伴で参加し、部員はマンツーマンで小学生の挑戦をサポートした。講師は藤木事務局長が務め、アメリカ製のモデルロケット「アルファⅢ」にA8―3エンジンを組み込んで約100㍍の高さまで打ち上げ、パラシュートで着地するまでの挙動を見る内容で組み立てを指導した。

 説明書に従って組み上げた後は町民グラウンドへ移動して打ち上げに挑戦。資格がないと操作できないイグナイザー(=点火装置)も有資格者の藤木事務局長による指導下で操作し、小学生は自分の手で打ち上げて着地するまでを見届けた。

 谷から吹き上げる不規則な風で周囲の森などへ落下し回収できなかった小学生には代わりのモデルロケットキットを配って体験を終了。その後はカメラ付きドローンの操縦にも挑戦した。

 小学生の1人、津田和奏さんは父親から勧められて参加したそうで「組み立てるのが楽しかった。風で(自分の手元に)返ってこなかったけど、飛んでいく時にすごく気持ちいい音がした」とコメント。小原会長は親睦交流スポーツ大会などコロナ禍で行事が開きにくい状況が続く中で楽しい挑戦の機会を届けられたことを喜び、小学生と一緒に挑戦し親しみを分かち合った。

(2021年7月29日付紙面より)

桐蔭中学校科学部の手を借りてモデルロケットを組み立てる小学生=25日、県立潮岬青少年の家
藤木郁久事務局長指導の下で自作したモデルロケットを打ち上げ=同日、串本町民グラウンド
2021年07月29日
3 未来のために税を学ぼう
 光洋中で租税教室  (新宮市 )

 新宮市立光洋中学校(榎本由香校長)で27日、3年生を対象にした租税教室があった。税理士の中谷公大さん(中谷会計事務所)が税の役割や使われ方などを説明。生徒らは税の大切さについて認識を深めた。

 中谷さんは、消費税(付加価値税)は多くの国で採用されており、台湾が5%で低く、ハンガリーが27%で最も高いと説明。「ヨーロッパは比較的高く、特に北欧は高負担・高福祉」と述べ、日本の場合は10%の消費税のうち、2・2%が地方消費税率であることなどを解説した。

 「消費税はいつ導入されたか」などをクイズ形式で生徒らに質問し、税の種類にも言及。「『納税の義務』を果たしてもらうためには、国民の公平感が必要。税は国民の公平感で成り立っている」と話した。

 生徒らは、税金のない世界を描いたアニメ「ご案内します アナザーワールドへ」を視聴。中谷さんは「公共サービスは税金で賄われている。日本の国民全員が1人当たり1日卵1個分のごみを減らすと年間で約1510億円の税金を節約することができる。少しでもごみを減らす努力も必要」と呼び掛けた。

 中谷さんは、家計に例えて財政状況や少子高齢化など、国が抱える課題を解説。「みんなが安心して生活できるのは税金のおかげということを学んでほしい。暮らしやすい社会のために、しっかり判断する知識を身に付けることが必要」と訴えた。

(2021年7月29日付紙面より)

税の役割や大切さなどについて学びを深めた=27日、新宮市立光洋中学校
中谷公大さん
2021年07月29日
4 伝統行事で心身整える
 東正寺で41年目の「夏季禅林」  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の醫王山(いおうざん)東正寺(とうしょうじ、片野晴友住職)で27日、夏季禅林があった。夏休み中の小学生9人が写経や坐禅(ざぜん)などに取り組み、心身を整えた。

 青少年の健全育成や寺に親しんでもらおうと41年前から続く伝統行事。35年ほど前は町内をはじめ熊野市や新宮市、那智勝浦町などから約100人が参加したという。

 例年、1泊2日の日程で行っているが、昨年から新型コロナウイルスの影響で一日のみの開催となっている。

 参加したのは鵜殿小学校の1、2、3、6年生で7人が初参加。手指消毒など感染症対策を講じ、本堂で自己紹介して写経に挑戦した。

 片野住職は、本当の自分と向き合い、一瞬一瞬を大切に感じる「修行」の五つの目標▽大きな声であいさつしよう▽生活の一つ一つを大切に▽みんなと積極的に話をしよう▽沈黙の時間を大切にしよう▽食事を大切に―を紹介。「あいさつは相手がそこにいることをお互いに認め合うこと。食べ物には多くの命と思いが詰まっている。その命と思いにかなう人間になろう」と伝えた。

 この後、子どもたちは坐禅堂で壁に向かって座り坐禅した。昼食後はクラシックギターミニコンサート、絵本ライブも楽しんだ。

(2021年7月29日付紙面より)

夏季禅林に参加した子どもたちと片野晴友住職(前列中央)ら=27日、紀宝町鵜殿の東正寺
坐禅堂の壁に向かって坐禅に取り組む
2021年07月29日
5 西向の旧道に夏の彩り  ヒマワリの花並び咲く  (串本町 )
2021年07月29日
6 サラシ首層など成因探る  センターで第5回講演会  (南紀熊野ジオパーク )
2021年07月29日
7 食材配布で交流図る  クローバーの家がフードパントリー  (新宮市 )
2021年07月29日
8 感染拡大防止に協力を  田岡市長がHPでメッセージ  (新宮市 )
2021年07月29日
9 智弁和歌山が優勝  高校野球和歌山大会  
2021年07月29日
10 絶対に刺激しないで!  北山村で熊の目撃情報  
2021年07月29日
11 ハマボウそろそろ見納め  ゆかし潟や下里地区で  (那智勝浦町 )
2021年07月29日
12 水害の記憶を語り継ぐ  下阪殖保さんが熊野川小で  (新宮市 )
2021年07月29日
13 商店街で思い出づくりを  ナイトマーケットにぎわう  (那智勝浦町 )
2021年07月29日
14 涼しげな壁飾りを作る  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2021年07月29日
15 10年前の災害振り返り、防災へ  自衛隊活動の写真展  (ウミガメ公園 )
2021年07月29日
16 「地域のお宝」生かして 広角地区でグラウンドゴルフ練習始まる (新宮市)
2021年07月29日
17 お悔やみ情報
  
2021年07月28日
18 17の国・地域の高校生集う
 アジア・オセアニアフォーラム  (和歌山県 )

 日本を含めた17の国と地域の高校生が集う「世界との対話と協働:アジア・オセアニア高校生フォーラム」が26日、オンラインで開幕した。新宮・東牟婁地方からは県立新宮高校と串本古座高校から計5人が参加。3日間のプログラムを通じて津波・防災や食糧問題といった世界共通の課題について意見交換し、相互理解を深めていく。

 和歌山県、県教委など主催。各地の高校生と交流する中でグローバルな視野で物事を捉える力を養い、国際社会で活躍できるリーダーの育成を図ることが目的。

 本年度の参加者は過去最多の85人。参加国はインドやオーストラリア、シンガポール、台湾などで、和歌山県内からは14校47人、県外からは10校10人が出席する。

 仁坂吉伸知事は開会に当たり、駐ブルネイ大使として海外で生活した経験に触れ「高校生の皆さんには海外の仲間との出会いを大切に、積極的に自分の意見を発表し、フォーラムを楽しんでほしい」とあいさつした。

 プログラムは全て英語で行われる。高校生たちは▽津波・防災▽環境▽観光・文化▽教育▽食糧問題―の五つの分科会に分かれて各地の取り組みや自らの意見・提案などを発表し、議論を重ねる。

 フォーラムの様子は動画でライブ配信されており、視聴に関わる事前登録は不要。視聴用URLは和歌山県国際課ホームページで確認できる。

(2021年7月28日付紙面より)

各国の高校生が順番に自己紹介
フォーラムに参加する水本実玖さん=26日、新宮市の県立新宮高校
2021年07月28日
19 疫病終息祈願し笛と舞奉納
 平野恵子さんと藤紀実美さん  (熊野那智大社 )

 愛知県名古屋市在住の平野恵子さんと新宮市在住で日本舞踊藤紀流家元の藤紀実美さんが25日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)の別宮・飛瀧(ひろう)神社でしの笛演奏と舞の奉納を行った。疫病終息と地域繁栄を祈願したもので、平野さんのしの笛が境内に鳴り響く中、藤紀さんが華麗な舞を踊った。

 那智勝浦町出身の平野さんは愛知県や熊野地方を拠点にさまざまな活動をしており、熊野古道大辺路「駿田(するだ)峠」の加寿(かす)地蔵尊(同町湯川笹ノ子)の世話人会のメンバーとして、催しの運営や司会なども務めている。

 藤紀さんは3歳から祖母である宗家に師事し、高校2年生で襲名披露を行い、後継者となった。和歌山県新舞踊連盟理事や新宮市文化協会理事などを務め、熊野地方で約50人の生徒を12カ所の教室で指導している。

 二人によると、奉納は前述の祈願とともに、自然への敬意と過去やこれから、全ての縁に感謝する気持ちを持って実施したという。

 当日、平野さんと藤紀さんに加え、関係者らが集まり正式参拝を行い、小賀真樹禰宜(ねぎ)が神事を執り行った。

 続いて、那智の滝を前に平野さんが「遠いうた」「テルーの唄」を演奏。その笛の音色に合わせて、藤紀さんが日本舞踊とは異なる自由な舞を表現した。

 奉納を終え、平野さんは「歴史が深い那智の滝で奉納ができて良かった。コロナ終息や地域繁栄を祈願するとともに、紀伊半島大水害から10年が経過するため、その鎮魂の思いを込めさせていただきました」。

 藤紀さんは「平野さんと二人で行う際は『見せる』に重きを置いていない。笛に合わせて『思い』で舞を作り出しているため、心の中を動きに表している。こういう時期だからこそ、少しでも祈りが届いてほしい」と語った。

 今後について二人は「コロナ終息後は二人でさらなるチャレンジを続けていきたい」と声をそろえた。

 小賀禰宜は「コロナ終息はわれわれも大いに願っているため、それを祈願しながらのご奉納は大変ありがたい」と話していた。

(2021年7月28日付紙面より)

平野恵子さんのしの笛が鳴り響いた=25日、熊野那智大社別宮・飛瀧神社
笛の音色に合わせて、さまざまな思いを舞で表現した
2021年07月28日
20 効率化生かして向上目指す
 新しい庁舎で通常業務開始  (串本町 )

 串本町が26日、サンゴ台690番地の5に建設した新しい庁舎で町長・議長・教育長の各部局業務を始めた。今後はこの庁舎を本庁舎と位置付け。企画課ロケット推進室を除く各部局関係各課を一つ屋根の下に集約した形で、第一歩を踏み出した。

 新しい庁舎は築63年を経た旧本庁舎本館の更新を目的とし、2005年の自治体合併時の考え方も踏まえて建設。くしもと町立病院奥の埋め立て造成地に用地を得て今年5月に完成し、以降複数の施設に分散していた各課の集約移転を進めて開庁へとこぎ着けた。

 新しい庁舎での業務開始に当たり、田嶋勝正町長は庁内放送を交えて訓示。各課集約がもたらす業務の効率化を生かして住民サービスのいっそうの向上を目指すこと、併せて住民が新しい庁舎に慣れるまで積極的に来庁者に声を掛けることや新しい庁舎は数十年以上使うまちの財産でありきれいに保つよう心掛けることを職員に求めた。

 同日付でコミュニティバスも新しい庁舎を四つある路線共通の端とする運行形態に変更。開庁と同時に町民らが来庁し、用事と併せて真新しい庁内を見学する姿が見られた。大字串本にある旧本庁舎は、津波避難ビル機能を備えた県営住宅建設用地とするため近日中に取り壊しを始める。旧古座分庁舎は同推進室を残し、ロケット振興事業の拠点として内部改修に着手する。

 集約移転の影響緩和措置として、旧本庁舎最寄りの文化センター内と旧古座分庁舎内に各種証明書交付や医療券の発行などに対応する窓口を26日付で新設。対応内容の詳細は広報くしもと7月号を参照。新しい庁舎に入居する紀陽銀行串本支店は8月2日(月)付で開業する。

 田嶋町長は新しい庁舎について、着実に災害対策本部設置を目指せる点で町民に安心安全を届けられると意義の一端をコメント。

 主に活用する職員に向け「効率が良い素晴らしい職場で仕事ができることへの感謝を住民サービスにつなげる気持ちで頑張ってほしい。そして施設をきれいに。まちの皆さんの財産という意識を持てば、例えばポスターは壁に貼らずイーゼルに乗せるとか(壁を汚さない)アイデアも出てくる。そういった工夫をしてほしい」など期待を寄せた。

(2021年7月28日付紙面より)

新しい庁舎での業務開始に当たり訓示する田嶋勝正町長=26日、串本町サンゴ台の役場本庁舎
新しい庁舎内の窓口をさっそく利用する住民
2021年07月28日
21 日本サッカー応援写真展
 8月6日まで、新宮市役所  

 熊野三山協議会(会長・田岡実千年市長)は、東京オリンピックに挑むサッカー日本代表の応援企画として、新宮市役所1階ギャラリーで「東京オリンピックサッカーU―24男子代表・なでしこジャパン応援写真展」を開催している=写真。展示は土・日・祝日除く8月6日(金)までを予定している。

 同協議会は、熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社、那智山青岸渡寺の三山一寺と新宮市、那智勝浦町、本宮町などで構成され、熊野の持つ歴史文化を広く情報発信し、地域の活性化を図る団体。

 熊野のご神鳥「八咫烏(やたがらす)」と日本サッカー界のシンボル「三足烏」との関係から、多くのサッカー関係者と交流を深めている。

 女子は27日、男子は28日に、グループステージ突破を目指し、それぞれチリ(女子)、フランス(男子)と対戦する。

(2021年7月28日付紙面より)


2021年07月28日
22 山口酒店が優勝 第168回職場対抗ボウリング大会 
2021年07月28日
23 新宮が初戦快勝
 関西女子サッカー兼プレU―18リーグ  
2021年07月28日
24 かれんに咲くスイレンを観賞  さつきサロンがお出掛け  
2021年07月28日
25 日本舞踊で地域に元気を  美栄の会が「浴衣ざらい」  (紀宝町 )
2021年07月28日
26 ゲームで楽しく英語を学ぶ  鵜殿保にALT2人を招き  (紀宝町 )
2021年07月28日
27 歴史や文化の理解深める  子どもの村学園が体験学習  (太地町 )
2021年07月28日
28 人権尊重の地域社会築く  新宮市人権尊重委員会が総会  
2021年07月28日
29 にぎやかな声響く 宇久井保でお楽しみ会 (那智勝浦町)
2021年07月28日
30 5種目の競技を楽しむ  中央児童館で「ミニオリンピック」  (新宮市 )
2021年07月28日
31 「土」への理解深める  庵野組が特別授業  (新宮市 )
2021年07月28日
32 区長4人に知事感謝状  古座川町  
2021年07月28日
33 職員の審査請求棄却と答申  特別委報告翻し決す  (古座川町議会 )
2021年07月28日
34 大前の儀で礼を尽くす  河内神社例祭「河内祭」  (古座川河口域 )
2021年07月28日
35 課題達成目指して挑戦 東大・中須賀真一教授迎え (県宇宙教育研究会)
2021年07月28日
36 お悔やみ情報
  
2021年07月21日
37 迫力ある演奏で魅了
 定期演奏会に130人  (新翔高校吹奏楽部 )

 新宮市の県立新翔高校中庭で17日、同校吹奏楽部(西浦久博顧問、木下綾子部長)の「第5回定期演奏会」があった。保護者や地域住民、吹奏楽ファンなど約130人が会場に訪れ、迫力ある演奏を楽しんだ。

 2015年に吹奏楽同好会として発足し、18年に「吹奏楽部」に昇格した。今年、3年生らの地道な新入生勧誘の成果が実り部員数は40人に。現在は8月9日(月・振休)に和歌山市の県民文化会館で開催される「第57回和歌山県吹奏楽コンクール」の同校初となる大編成部門(高校A部門)出場に向けて部員一丸となって日々練習を重ねている。

 3年生にとって最後の定期演奏会であり1年生にとっては初の舞台。この日は「自転車マナーアップ推進リーダー」として新宮警察署より委嘱を受けている同部が、演奏会を通して交通ルールやマナーの遵守(じゅんしゅ)を呼び掛ける機会ともした。

 演奏会開催に当たり、阪口博紀教頭が「新入部員がたくさん入り、活気あるクラブになった。また、マナーアップ推進リーダーとして責任感と信頼感が感じられるクラブに成長している。今日は熱心に練習を重ねてきた成果を見てあげてください」とあいさつ。

 西浦顧問は「部員の半分が初心者。楽譜にない音が聞こえてくることもあるけどそれは吹いている証拠。部員たちの伸び伸びとした演奏を聴いてほしい」。木下部長は「部員が増えて音に厚みが出るようになった。これからも応援よろしくお願いします」と述べ「交通ルールを守りましょう」と呼び掛けた。

 演奏会は「軽騎兵より」のファンファーレで幕開け。時折、雨の影響で演奏が中断となる中、同校校歌やコンクール演奏予定曲、アニメ主題歌、ジャズナンバーなどを披露。観客らは手拍子などで演奏を盛り上げた。

 新入部員やコンクール出場をもって引退となる3年生部員の紹介もあり、最後にアンコール曲「学園天国」を演奏。迫力ある演奏に大きな拍手が贈られた。

 演奏会を終え、木下部長は「雨で何度か中断となり、いい演奏ではなかったかもしれないが途中で吹っ切れて『楽しもう』と思った」と笑顔。

 「コンクールに向け、今日の演奏で失敗したところを練習して後悔のないように頑張りたい」と、最後の夏に懸けた思いを語った。

(2021年7月21日付紙面より)

迫力ある演奏を披露した=17日、新宮市佐野の新翔高校
約130人の観客が手拍子などで盛り上げた
2021年07月21日
38 身近な人権問題を学ぶ
 新宮市婦人団体連絡協議会  

 新宮市福祉センターで19日、市婦人団体連絡協議会(仲富美子会長)の人権学習会があった。市人権政策課の谷嗣弘さんが「身近な人権問題」と題して講話し、15人が不当差別や合理的配慮の事例、コロナ差別について学んだ。

 同協議会は市内7団体で組織。互いの活動について共有しながら、毎年愛のバザーや福祉施設訪問、美化活動などに取り組んでいる。

 谷さんは「障害のある人もない人も、全ての人に公平・公正で住みやすい社会」と目指すべき共生社会のイメージを述べ、合理的配慮について「配慮する側、配慮される側どちらか一方の立場が強くなるのではなく、平等な関係を築くことが目的」。

 新型コロナウイルス感染者やその家族に対する偏見、差別、インターネット上の誹謗中傷といった人権問題にも触れ、正しい知識と理解を持って接するよう伝えた。

 学習DVDでは、視覚障害や発達障害などさまざまな障害を持つ人々と同じ職場に勤める人々が、合理的配慮の重要性に気づいていく様子を視聴。偏見を持たずに会話を通じて互いの理解を深めることの大切さを学んだ。

 会員からは「知らず知らずのうちに自分も差別する側に立っているのではと省みる機会になった。高齢で自分も足が悪くなってきたことで、自分も障害者も同じなんだなと感じる」との声があった。

 仲会長は「障害のある人もない人も、みんな明るく一緒に暮らせる社会をつくっていくため、本当に勉強になるお話だった」と話していた。

(2021年7月21日付紙面より)

真剣に耳を傾ける会員たち=19日、新宮市福祉センター
2021年07月21日
39 甘いブルーベリーに感動 色川小児童が収穫とジャム作り (那智勝浦町)

 那智勝浦町立大野保育所(永野陽美所長)の園児8人と同町立色川小学校(寺地琢也校長)の児童19人が15日、同町南平野の民泊「みなみ野フィールズ不動坂」(浦勝良代表)のブルーベリー園で旬の果実摘み取りと試食を体験した。

 同園では、数種類で220本のブルーベリーを栽培している。毎年、園児や児童を招いてこの催しを実施していたが、昨年はコロナ禍で中止。2年ぶりの開催となったが、今年は空梅雨という自然条件もあって日差しに恵まれ、5月末には紫色に色づいたのが確認されたという。

 午後に到着した児童たちは、歓声を上げながらブルーベリー園へ。大きいもので直径2㌢ほどに成長した甘い果実を口に入れながら、各人が手に提げた小型のかごにも。教師も含めブルーベリー園で28人が集めたのは15㌔余り。浦さんの指導で2班に分かれ、それぞれが約25分煮詰め、香り高く甘いジャムを完成させた。

 矢中健太朗君(小4)は「楽しんでいます。ブルーベリーはめちゃ甘かった」、多持莉心(たもち・りこ)さん(同)も「おいしかった。おなかいっぱいになった」と感想を述べた。浦さんの用意したかき氷もブルーベリーのシロップで味わい、夏の味覚を堪能した。出来上がったジャムは瓶詰めにして持ち帰った。

 午前は保育所園児8人に保護者9人が付き添い、親子で旬の味を楽しんだ。浦さんは「子どもたちも楽しみにしていたのでは? 私自身も思い出づくりに加われてうれしい」と目を細めた。

(2021年7月21日付紙面より)

ブルーベリーを味わいながら摘み取り=15日、那智勝浦町の「みなみ野フィールズ不動坂」
浦勝良さんと一緒にジャム作り
2021年07月21日
40 6年生がツーリングに挑戦
 3小学校合同でカヌー体験  (古座川町 )

 古座川町内の小学6年生が19日、月野瀬~串本町古田間の古座川流域でカヌー体験に取り組んだ。

 この体験は、古座川流域で育つ子どもとして正しく安全に川と親しむ経験を積むことを目的として町立3小学校合同で実施。最近2年はコロナ禍の情勢で休止続きだが、夏休み序盤に来町する川崎市ふれあいサマーキャンプの参加者と川遊びやカヌーツーリングで交流する時に6年生が地元の強みでリーダーシップを発揮することにも役立つため、その直前に体験する形が定着している。

 3小学校は本年度も南紀串本観光協会古座に協力を求め、前述した区間でカヌーツーリングに挑戦する内容を準備。当日は高池小から12人、明神小から2人(3人いるが1人欠席)、三尾川(みとがわ)小から1人が参加し、インストラクターから安全な乗り降りの仕方やパドルの扱い方を教わった後は2人1組(端数は教員とペア)で2人艇に乗り、下流の清暑島(通称・河内様=こおったま)前河原までツーリングした。

 途中、少女峰前の河原に寄って水分補給をし川遊びを楽しむなどした。カヌーに乗るのは初めてという直塚源君(高池小6年)は、古座川で泳いでいる時に思うのと同じようにいつも岸でみるのより景色がきれいに見えるとツーリングの印象を語り、「自分で操縦して思い通りに進めるのが楽しい。向きがおかしくなった時にどうすればいいかだいたいわかった。自分の体力ではまだしんどいので、家族でまた乗ってみたい」と興味を強めていた。

(2021年7月21日付紙面より)

古座川でカヌーツーリングに挑戦する小学6年生ら=19日、古座川町月野瀬
2021年07月21日
41 東牟婁地方中学校総体(終)
  
2021年07月21日
42 お土産たくさんうれしいな  きたやま保でお楽しみ会  (北山村 )
2021年07月21日
43 安全運転呼び掛ける  甫子浦交差点で夜間啓発  (那智勝浦町 )
2021年07月21日
44 故・髙木亮享氏を回顧  実弟の亮英副住職が語る  (那智山青岸渡寺 )
2021年07月21日
45 初めまして、一緒に遊ぼ!  佐野保と蓬莱保が交流  (新宮市 )
2021年07月21日
46 はがきで思い伝える  小学生ら対象に「愛すメール」  (新宮警察署 )
2021年07月21日
47 幸運富くじ当選番号決まる  引き替えは27日から開始  (串本町 )
2021年07月21日
48 行き交う人の意識を促す  交安などで地交推ら啓発  (古座川町 )
2021年07月21日
49 一般対象の優先接種始める  基礎疾患がある人ら対象に  (串本町 )
2021年07月21日
50 自分や友達を大切に  夏休み前に薬物乱用防止教室  (相野谷中 )
2021年07月21日
51 25日にクリーンフェスタ  プール清掃でウミガメの甲羅磨く  (ウミガメ公園 )
2021年07月21日
52 あいさつ運動標語作品を表彰  鵜殿小学校の終業式で  (紀宝町 )
2021年07月21日
53 充実した夏休みを  町立小中学校で終業式  (那智勝浦町 )
2021年07月21日
54 お悔やみ情報
  
2021年07月20日
55 新人・筋師光博さんがトップ
 10人の新議員誕生  (太地町議選 )

 任期満了(8月17日)に伴う太地町議会議員一般選挙が18日に投開票され、新議員10人が誕生した。定数10に対していずれも無所属の現職9、新人2の計11人が立候補を届け出て、5日間の激しい選挙戦を繰り広げた。新人の筋師光博さん(63)が296票を獲得し、トップ当選を果たした。現職1人が涙をのんだ。投票率は79・11%で前回の2017年より1・86㌽減に。前々回の13年と比較すると4・18㌽減となり、投票率減が更新された結果となった。

 町議選は13日に告示され、町の課題解決のために各候補者が防災対策や子どもの教育、少子高齢化施策、福祉、観光振興、行財政改革などを争点に選挙戦を展開してきた。

 選挙カーを走らせて投票を呼び掛ける候補や、徒歩で町中を回る候補者などの姿が見られた。前回の選挙戦と比較し、多くの候補者が自身の考えや意見を主張しているという町民の声も多数聞かれた。

 トップ当選となった筋師さんは「応援してくれた家族や支援者の皆さまのおかげ。これからが始まりなので将来に向かって前進していきたい。元気のある町『太地町』をさらに活気づけていきたい。この町には多くの引き出しがある。町民の声を重視してみんなで考え、行政に反映していきたい」と抱負を述べた。

 自身が約40年間所属する町消防団において過去に団長を務め、町議会議員としても活躍した故・山下雅久さんについて、「多くの実績を持つ山下さんは憧れの先輩。当選について『よく頑張った』とお褒めいただけていると思う。本当に山下さんには感謝しています」と語った。

 今後は子育て世帯の支援策や女性が活躍できる環境づくりの整備にも力を入れていくという。

(2021年7月20日付紙面より)

トップ当選を果たした筋師光博さん(中央)=18日、太地町太地

2021年07月20日
56 住民同士の交流深める 王子分館がグラウンドゴルフ大会 (新宮市)

 新宮市公民館王子分館(野尻和則分館長)は18日、市立王子ヶ浜小学校の体育館で「人権学習会及びグラウンドゴルフ大会」を開催した。地域住民ら約50人が参加。人権について学びを深めるとともにグラウンドゴルフで交流を深めた。

 「今日は楽しく笑顔でプレーしましょう!」をテーマに開かれたイベント。天候不順のためグラウンドゴルフは人権学習同様、屋内での実施に。会場入り口においてマスク着用の協力や検温、手指消毒など、新型コロナウイルス対策が講じられた。

 開催に当たり、野尻分館長は「今日は一日ゆっくり楽しんで」。同校の谷口幸生校長は「楽しいひとときをご一緒させてください」などとそれぞれあいさつ。市社会福祉協議会の樋川守さんが「困ったことがあったら何でもすぐに相談して」などと呼び掛けた。

 人権学習では啓発DVD「私たち一人ひとりができること~当事者意識をもって考えるコロナ差別~」を視聴。参加者らはDVDを通してコロナ差別の特徴や差別や偏見がなぜ生まれるのか、どのように向き合っていくべきかを学んだ。

 視聴後には元県職員の村上圭さんによる講話があった。村上さんは欧米で起こった新型コロナまん延に伴うアジア人差別をはじめ、人種差別や差別制度などについて言及した。

 グラウンドゴルフ大会では、参加者が6人ずつ8班に分かれて団体戦や個人戦を展開。マスク越しに笑顔をのぞかせ和気あいあいとプレー。住民同士のつながりを深める機会とした。

(2021年7月20日付紙面より)

グラウンドゴルフを通して交流を深めた=18日、新宮市立王子ヶ浜小学校
DVD視聴や講話を通じて人権問題を学ぶ
2021年07月20日
57 「いってらっしゃい」でお見送り
 「WEST EXPRESS 銀河」出発式  (JR西日本 )

 当地方の各駅で18日、観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」のお見送りおよび出発式があった。同列車は同日正午にJR新宮駅を出発。乗客を乗せ京都駅に向けて出発した。

 「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードにした鉄道の旅の実現を目指して16日から運行を開始した同列車。12月22日(水)までの約半年間、新宮から京都間を運行する。第1便は抽選で乗車の権利を獲得した50人の乗客を乗せ熊野地方入りを果たした。

 新宮駅での出発式では、白手袋を装着した田岡実千年市長、山口賢二・北山村長、酒井清崇・東牟婁振興局長、坂本純一・新宮駅長が出発時刻に合わせて「いってらっしゃい」。旗やカメラを手にした関係者や家族連れ、鉄道ファンらに見送られながら新宮駅を後にした。

 田岡市長は「多くの観光客に熊野・新宮を楽しんでいただけたと思っている。リピーターとして再度、来訪いただけることを願っています」。

 山口村長は「筏(いかだ)下り体験を希望する観光客は多いが交通の便が悪い。村まで観光客を運べるように足を確保していきたい。また、銀河の運行を機会に、当村の魅力をPRしていければ」とそれぞれ思いを語った。

 那智勝浦町では、法被を身にまとった堀順一郎町長をはじめとした関係者らが、旗や幕を手に乗客を見送った。JR紀伊勝浦駅ロビーには地元物産が販売され、写真撮影や土産物を買い求める乗客の姿があった。

 堀町長は「熊野地域には世界遺産がある。銀河によって、広域での観光やお出迎えができるきっかけとなった。宿泊施設の多い那智勝浦町においてはこの輪が広がり、町に来るお客さまの増加につながれば。今日は心を込めてお見送りしたい」と話していた。

 同列車の次回の運行日は19日。午後9時15分に京都を出発し、翌20日に当地方入りする。

(2021年7月20日付紙面より)

(左から)坂本純一・新宮駅長、田岡実千年・新宮市長、山口賢二・北山村長、酒井清崇・東牟婁振興局長=18日、JR新宮駅
堀順一郎町長や関係者らが「銀河」を見送った=同日、JR紀伊勝浦駅
2021年07月20日
58 高校生7チームが競い合う 潮岬で和歌山地方大会実施 (缶サット甲子園)

 串本町潮岬地内で17、18日の2日間、缶サット甲子園の和歌山地方大会があった。地元の串本古座高校を含む県内外7チームが参加。それぞれにミッションを掲げ自作したモデルロケットで模擬人工衛星(通称・缶サット)を打ち上げ、達成度合いを競い合い審査に臨んだ。

 缶サット甲子園は高校生チームを対象に年1回実施。全国6カ所で開かれる地方大会はその出場権が得られる予選会に当たり、和歌山地方大会は実行委員会形式で2010年からコスモパーク加太=和歌山市=を会場にして回を重ねてきた。

 缶サットの放出―降下―着地の過程を通して技術力や創造力を競い合い、科学や工学への興味や関心を高め挑戦する姿勢を培うことが目的。同町内での実施は今回が初で、事前の環境調査で実施可能との判断を得て実現するに至った。

 会場は県立潮岬青少年の家〈プレゼン・審査など〉と望楼の芝~南紀熊野ジオパークセンター〈打ち上げ競技〉の2カ所。当日は同家で開会し、藤木郁久実行委員長は3年周期で同町を会場にしたい考えや打ち上げ競技会場の環境を伝え、チームそれぞれに楽しむことを期待して挑戦を歓迎した。

 初日は同家で事前プレゼン審査と機体審査があり、7チームはそれぞれに缶サットで挑戦するミッションの概要と自作した実物を審査員3人にアピール。2日目は望楼の芝~南紀熊野ジオパークセンターで打ち上げ競技に臨み、開催地の田嶋勝正町長、県宇宙教育研究会の木皮享顧問、和歌山大学クロスカル教育機構教養・協働教育ユニットの中島敦司代表から激励を受け、同実行委員会や同大会OBの試射に続いて各チームが順次自作した缶サットの試射に臨んだ。

 以降は同家に戻り、事後プレゼンで自チームの結果に対する自己評価や改良プランなどを発表するなどして審査結果の発表と表彰を待った。

 今回は桐蔭高校が優勝、向陽高校が準優勝、海南高校が3位と県内勢が入賞を占めた。桐蔭高校チームのミッションは食糧生産可能な環境を探るため打ち上げから着地までの過程における気象データを取得するという内容。リーダーの𠮷松和輝君(2年)は「ここ1週間はこれまでにないぐらい働いた。優勝できてうれしいし、働いたことが報われたという思い。(缶サットは)一応動いたけれどまだまだだなといったところで、次は動かなかった二酸化炭素センサーを動くようにし、さらに土の調査も取り入れて挑みたい」とコメントした。

 同甲子園本選の概要は18日現在未定で、コロナ禍の情勢を見て体系が決まる見込みという。通常は全国6地方大会の上位10チームが出場する仕組みになっていて、同実行委員会は出場枠数が決まり次第、上位から順に出場権を付すとしている。

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串本古座はミス含みつつも達成



 同町内での実施をきっかけにして挑戦へと動き出した串本古座高校は、辻大貴(はるき)君、長野悠斗(ゆうと)君、清野健太郎君の1年生3人で有志結成。先月初旬に参加を決め、学校の試験期間を経て中旬から活動を始めたという。

 いずれもクラブ活動との両立で終盤では次の試験期間にも直面する中で費やす時間をひねりだし、辻君はプログラム、長野君は制作、清野君はプレゼンとそれぞれに得意を生かす分業で限りある時間の効率化を図り実績がある桐蔭高校科学部などの助言も得ながら初の挑戦へとこぎ着けた。

 掲げたミッションは①ロケットの打ち上げ②パラシュートの展開③加速度センサーの値を理解する―の3項目。具体的なミッションを掲げる他チームとは対照的に、その前段階として今後の参考となるデータを得るという異色のミッションを掲げてプレゼンや打ち上げ競技に臨んだ。

 打ち上げ競技はモデルロケットの強度不足で発射中に中折れし落下。同実行委員会より予備ロケットによる再競技が認められ、2射目は放出―降下―着地の過程を無事達成した。この達成を得ることに集中しすぎて、2射目は搭載した加速度センサーの配線ミスでデータ収集ができず。複数のミスも結果とし、打ち上げから得たデータやミスの課題と対策を事後プレゼンで発表し、挑戦を締めくくった。

 今回は1カ月の短期集中だが、次は約1年間の準備期間を得ている3人。「今回のロケットは桐蔭の皆さんのおかげで飛んだようなもので、周りの人との関係や仲間との協力が大事だなと思った。来年も挑戦できるなら、今回取れたデータを基にして自分たちにできそうなこと、例えば機体の傾きを制御するなどさらに難しめのミッションに挑戦できれば」とコメント。他チームの挑戦に間近に触れ、ローバー系のミッションにも強い興味を示しつつ挑戦の継続に意気込んだ。

(2021年7月20日付紙面より)

望楼の芝で打上競技に臨む高校生チーム=18日、串本町潮岬
缶サット甲子園和歌山地方大会に初挑戦した串本古座高校チーム(左から清野健太郎君、辻大貴君、長野悠斗君)=18日、串本町潮岬
2021年07月20日
59 東牟婁地方中学校総体③  
2021年07月20日
60 串本古座が初戦で敗れる  高校野球和歌山大会  
2021年07月20日
61 スペシャリストが業務説明  公務員合同説明会  (新宮市 )
2021年07月20日
62 声掛け合い古道踏破  岐阜の多治見中修学旅行で  (那智勝浦町 )
2021年07月20日
63 事故防止への意識を持つ  太地小で交通安全教室  
2021年07月20日
64 「アユ、つかまえるぞ!」  新木保で夏の恒例行事  (新宮市 )
2021年07月20日
65 木本は2回戦で惜敗  全国高校野球三重大会  
2021年07月20日
66 有馬クラブが逆転で優勝  第23回ろうきん杯学童軟式野球大会  
2021年07月20日
67 列車内での避難行動学ぶ  地震、津波に備えて  (紀南高校 )
2021年07月20日
68 白いモクモクの正体は?  わくわく科学教室で実験  (紀宝町 )
2021年07月20日
69 公式エンブレム利用可に  周辺地域協経由で受け付け中  (SP紀伊 )
2021年07月07日
70 遊覧船存続や観光価値周知に 紀の松島見どころまっぷ完成 (那智勝浦町)

 那智勝浦町観光振興応援団有志はこのほど、紀の松島遊覧船の存続や紀の松島の観光価値の認知を促進するために「紀の松島見どころまっぷ」を作成した。絵地図作家の植野めぐみさんが作画し、遊覧船から見える各名所や歴史などが満遍なく紹介されている。

 以前、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)で観光資源の磨き上げを担当していた応援団有志代表の齋藤滋さん。自身が事務局を務めた世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会でイベントプロデュースや各種マップ作成などに尽力してきた。

 まっぷは今年3月20日から作成に着手。6月14日に2500部を印刷・納品した。作画料や印刷費などを含めた計約36万円は、齋藤さんが協議会に所属当時のプロデュース人件費の一部を寄付した。まっぷの裏面は協議会が作成したJR紀伊勝浦駅周辺の名所が記された「わがらの紀伊勝浦駅お散歩まっぷ」になっている。

 応援団有志によると、同町の国道42号沿いには串本町などのように、海岸造形を眺望できる場所はないが、遊覧船から紀の松島をはじめ吉野熊野国立公園のダイナミックな海岸造形を見ることができる。それらを説明したマップがなかったことも作成に至った理由の一つという。

 まっぷには「海岸造形」「島の名称」「平家伝説」「数々の海岸の自噴泉」「補陀落渡海を含む歴史伝承」などの内容が収められている。多くの島名については、資料によって記述内容が異なるため参考資料名を表記。完成したまっぷは紀の松島観光株式会社や宿泊施設、観光案内所、太地町の町立くじらの博物館、その他協力先に配布した。

 齋藤さんは遊覧船存続には、個人観光旅行者の取り込みと地元住民の乗船促進が必要とし、市街地の無料・低価格な駐車場整備が必須と主張。町では観光客の利便性向上を目的とした公共地の駐車場の有効活用がほとんどされていないと指摘した。

 まっぷや遊覧船については「町民の方々にも紀の松島の自然景観や歴史伝承価値を認識していただき、年1回は遊覧船に乗ってもらえたら。児童や生徒の課外学習にも利用していただきたい。また、太地町への二次交通の一つとしての認知と活用や、観光客の方には吉野熊野国立公園のダイナミックな海岸造形がこの町では、海から見られることを知っていただき、乗船が促進されることを期待します」と語った。

 なお、まっぷの版権は齋藤さんが所持している。

(2021年7月7日付紙面より)

このほど完成した「紀の松島見どころまっぷ」
2021年07月07日
71 町職員手分けし町民に託す
 地域経済活性化商品券配布  (古座川町 )

 古座川町が4日、地域経済活性化商品券の配布を始めた。3月3日時点で住民登録されている町民2569人それぞれに1万円相当を託す内容で、町職員が11日(日)までに対象者を一巡訪問して届け、12日(月)から10月31日(日)までの間、町内の47店舗(移動販売含む)で利用できるという。

 この配布は、新型コロナウイルスにより影響を受けている地域経済の活性化を目的とし、国の同ウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して実施。対象となる町民1人につき1万円相当(500円券20枚)を託す形で準備を進めてきた。

 コロナ禍の情勢により当初計画した期日より若干ずれこむ形となったが、4日は仲本耕士副町長や中道悟教育長ら町職員約40人が休日返上で参集し、手分けして高池・明神・小川地域の対象者に届けた。三尾川(みとがわ)・七川地域は11日(日)に届ける予定。当日不在時は商品券の代わりに不在票を投函(とうかん)する形で後日引き渡しの段取りをつけている。

 実施に当たり西前町長は「町民も心待ちに待っていると思う。商品券の配布と兼ねて安否確認も含めて声掛けをし、2分でも3分でも話をして(職員と町民の交流を深めながら)今日一日頑張ってほしい」と呼び掛け、職員の気持ちを引き締めた。

 同商品券の取扱店はその趣旨を伝えるポスターを張り出して町民にアピールをしている。商品券は釣り銭が出ない仕組みで、会計を補助する形で活用してほしいという。印刷している使用期間初日が「6月21日」となっているが、配布のずれ込みにより「7月12日」に変更となっている。利用時は商品券裏面に氏名を記入してほしい(あらかじめ記入しておくと便利)という。

 問い合わせは役場地域振興課(電話0735・72・0180)まで。

(2021年7月7日付紙面より)

町民に地域経済活性化商品券を託す仲本耕士副町長(左)=4日、古座川町池野山
2021年07月07日
72 土砂災害危険箇所の確認を
 大雨に備え「ハザードマップ」で  

 3日に静岡県熱海市で発生した大規模な土石流。現在も警察や消防、自衛隊による救出や捜索活動が続いている。

 2日夜から3日朝、関東地方の太平洋側で記録的な大雨となり、熱海市に土砂災害警戒情報が発令された。土砂災害警戒情報は、大雨警報(土砂災害)の発表後、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況時に発表される。

 全国の各市町では、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の位置や避難場所、避難経路などを記載した「土砂災害ハザードマップ」を作成し、住民に配布するなどして日頃から災害に備えた確認を呼び掛けている。

 紀宝町は各地区の土砂災害ハザードマップを作成。避難に役立ててもらうため、全地区での完成に向けて取り組みを進めている。

 マップには警戒区域や避難場所を記した地図のほか、土砂災害、避難に関する情報などを掲載。避難する際は「周囲の状況や雨の降り方にも注意し、町から避難勧告などが発令されていなくても、土砂災害の前兆現象(湧き水・地下水の濁り・渓流の水量の変化など)に気付いたときなど、少しでも危険を感じたら躊躇(ちゅうちょ)することなく自主避難をお願いします。日中の雨風が激しくならないうちに余裕を持って安全な場所へ避難してください」と求めている。

 町ではタイムライン(事前防災計画)発動に備え、消防団などと連携して水防点検や各課での行動確認といった事前準備に取り組んでいる。

(2021年7月7日付紙面より)

紀宝町各地区の土砂災害ハザードマップ
2021年07月07日
73 絵本の世界を粘土細工に
 神倉小学校図書室に展示  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校の図書室内にある「ヤタガラス子ども未来ハウス」で現在、市立図書館ボランティアの石垣幸代さんが制作した絵本の粘土細工が展示されている。

 石垣さんは「子どもの絵本離れが進む中、立体化したら興味を持つきっかけになるかも」と考え、2001年に粘土細工制作をスタート。絵本の表紙や印象的な場面を題材に最初は年1~2作品を作っていたが、次第に毎月1作品を制作するようになった。

 これまで毎月市立図書館に展示していたが、市文化複合施設「丹鶴ホール」への移転に向けた休館に伴い、知人の紹介を受けて神倉小学校に展示することになった。

 現在展示しているのは、「てぶくろ」や「おつきさまってどんなあじ?」「からすのパンやさん」「ピノキオ」「ねずみのよめいり」などを題材にした作品で、絵本も一緒に見ることができる。

 同所は7月末までの毎週土曜日午前9時~午後1時に一般開放されており、粘土細工の観覧も可能。入り口は同校の地域ボランティア玄関。利用時は新型コロナウイルス対策としてマスクを着用。学校横の駐車場に限りがあるため、できるだけ徒歩や自転車で来室する。

 石垣さんは「粘土細工を見て、その絵本を読んでみようと思ってもらえたら何よりうれしい」と話していた。

(2021年7月7日付紙面より)

絵本の一場面を切り取った粘土細工=3日、新宮市立神倉小学校
2021年07月07日
74 リュメルBが優勝
 紀南バレーボール連盟「第73回社会人大会」  
2021年07月07日
75 人見建設に感謝状を贈呈  橋杭園地での奉仕に対し  (串本町 )
2021年07月07日
76 期間中の盛況と無事故願う  2海水浴場で安全祈願祭  (南紀串本観光協会 )
2021年07月07日
77 絶滅危惧種や人気の昆虫など  宇久井ビジターで標本展  (那智勝浦町 )
2021年07月07日
78 児童のため環境整備を  三輪崎小学校で溝掃除  (新宮市 )
2021年07月07日
79 ちょっと目を離した瞬間に…  こどもの事故予防研修会  (新宮市 )
2021年07月07日
80 ノアサガオやハマカンゾウ  新宮市・孔島  
2021年07月07日
81 にぎやかな声響く  市野々小でプール開き  (那智勝浦町 )
2021年07月07日
82 大会での健闘誓う  硬式野球部、水泳部、卓球部壮行会  (新翔高校 )
2021年07月07日
83 プールに元気な声響く  鵜殿保育所で2年ぶりに  (紀宝町 )