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2022年02月09日
1 「買い物難民」出さぬため
 ふれあい商店がオープン  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターに8日、「ふれあい商店」がオープンした。(一財)熊野川町ふれあい公社(下阪殖保代表理事)が運営する商店で、買い物客からは「やっぱりここにお店がなくちゃ。本当にありがたい」「お店があると地域がにぎやかになる」と喜びの声が上がった。

 同所では2011年の紀伊半島大水害で店舗が被災したみくまの農業協同組合(JAみくまの)のスーパーマーケット「Aコープくまの川店」が移転して営業を続けていたが、今年1月28日をもって閉店・撤退。それに伴い、自家用車などの移動手段を持たない高齢者層で、生活必需品を買い求めることが難しい「買い物難民」が出ることが懸念されていた。

 そこで、熊野川舟下りや市交流促進施設さつき(熊野川温泉さつき)、市小口自然の家・キャンプ場の指定管理者を務める同社にJAみくまのから申し入れがあり、機材の一部を引き継いだ上で「ふれあい商店」を新規オープンさせる運びとなった。

 開店に当たって商品のラインアップも刷新。肉や野菜の生鮮食品の他、弁当や菓子、調味料、インスタント食品、洗剤などが並び、デマンドタクシーで買い物に訪れる姿も見られた。先着順でダイコンのプレゼントもあった。

 店舗の管理・運営を担当する同社の泉巌理事は「開発センターは熊野川診療所にも近く、通院の帰りなどに気軽に立ち寄ってもらえるのでは。今後はお客さんの声も取り入れながら、商品を充実させていきたい」。

 下阪代表理事は「お年寄りや地域の人々のため、『買い物難民』は出してはならない。買い物代行を行うホームヘルパーの方からも『ありがたい』と声が届いている」と話していた。

 商店の営業時間は、午前9時~午後6時。定休日は土・日曜日で、平日と祝日が重なった場合は営業するという。

(2022年2月9日付紙面より)

地域住民が買い物に訪れた=8日、新宮市熊野川町のふれあい商店
泉巌理事(後列左)と下阪殖保代表理事(同右)、女性スタッフら
2022年02月09日
2 初詣の総括や例大祭について 熊野本宮よみがえり委員会 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会会長)は7日、同大社の瑞鳳殿で令和4年第1回

委員会を開き、新型コロナウイルス感染症対策として講じた今年の分散初詣について総括を行った。

 同委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた神事の斎行などを提案するため2020年に設立。新型コロナ禍中における分散型の参拝や観光の在り方などについて協議や取り組みを行っている。

 顧問の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司と名渕会長があいさつし、総括があった。本宮大社からは3密回避や動線確保、消毒液の設置数増などのコロナ対策に努めたほか、大きな事故もなく、朱印帳の書き置き対応や祈とうもスムーズに進んだと説明。おととしと比較して、今年1月末時点では参拝者数や収益を含めた数字が約75%まで回復したとし、三が日では約8割回復したと話した。

 観光協会の立場から、名渕会長はコロナ禍当初、「Go To トラベル」キャンペーン中止の影響から予約キャンセルが相次いだが、昨年末と年始の3日までの予約がほぼ戻ったとし、関西圏の利用が多いと述べた。宿泊客数は昨年12月30日から1月3日までで2463人、対前年度比が114%だったと報告した。

 副会長の渕上太志・本宮町商工会長は昨年に制作した分散参拝に伴う「初詣特別版熊野本宮まちめぐりマップ」に触れ、「今年は各店舗の詳細を記載するなどのバージョンアップを行い、各所で配ったほか、活性化や回遊性が高まるようにと記念札も配布し好評だった」と話した。

 そのほか、委員やオブザーバーからは「例年通り車が多かったが、職員を中心に看板の使用や交通整理が行われていたため、渋滞はなかった」「大きな事件・事故の通報もなかった。的確に誘導されたのだと思う」「参拝者も多かった」などの意見が上がった。

  □     □

■春の例大祭について



 同大社によると、先月29日に臨時の総代会を開き、毎年4月に営まれる例大祭について話し合ったという。同社氏子総代会の榎本隆文会長は「現時点では予定だが、昨年と同様で規模を縮小して斎行したいと考えている」と話した。

 また、湯登神事では子どもの参加がない場合でも式典のみ行い、大和舞と巫女(みこ)舞も昨年と同じく、青年会が担当することも検討しているとした。詳細は27日(日)の総会で決定するという。

 九鬼宮司は「状況は変化するため、報道や地域の状況を鑑みながら、総代会と共に進めていきたい。地域が関わることでにぎわい、元気をもらえる。皆さまが笑顔になれるような祭りができれば」と締めくくった。

(2022年2月9日付紙面より)

令和4年第1回「熊野本宮よみがえり委員会」が開かれた=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社瑞鳳殿
顧問の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司
2022年02月09日
3 ハート型の切り株がお出迎え
 熊野三所大神社に設置  (那智勝浦町 )

 「過去に本殿裏の伐採したスギの切り株が面白い形だったことにメンバーが気付いた。参拝の際に喜んでもらえたらありがたい」と話すのは那智勝浦町にある熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ、髙橋正樹宮司)の神社総代・藤社潔さんだ。現在、同神社の本殿前にはハート型のスギの木の切り株が二つ、仲むつまじそうに並んでおり、参拝者の目を楽しませている。

 数年前に総代らが本殿裏に植わっていたスギの木3本が弱っていることを確認。倒木すると本殿が破損する恐れがあったことから、専門業者に依頼して地面から1㍍ほどを残し伐採した。

 今年に入って、切り株がハート型であることに気付き、総代らでこの切り株を使って何かできないかと案を出し合ったという。

 その後、加藤俊昭さんがチェーンソーで切り株を10㌢ほどの厚みに切断し、藤社さんが切り株を並べるための台を作成。1月末ごろ、本殿前に設置した。それぞれの切り株にはサカキの枝を取り付け、引いた後のおみくじが取り付けられるようになっている。

 藤社さんは「コロナで参拝者も減っている。最近は暗いニュースばかりなので、少しでも心が温まるようなことはできないかをみんなで考えた。ぜひ、参拝の際に見ていただけたら幸いです」と話していた。

(2022年2月9日付紙面より)

ハート型の切り株が参拝者を迎えている=7日、那智勝浦町の熊野三所大神社
境内の様子
2022年02月09日
4 2日間計で81人が接種希望
 教員等対象優先接種3回目  (古座川町 )

 古座川町が4日、教員等対象の新型コロナワクチン優先接種〈3回目〉を始めた。同日と10日(木)の2日間に分け町保健福祉センターで実施する計画。ワクチンはモデルナ社製を充てていて、2日間計で81人が接種を希望しているという。

 当初はワクチン接種の対象になっていなかった18歳未満、とりわけ町立施設に関係する中学生以下の子どもを新型コロナウイルスの感染から守るため、教員等対象枠を設けて優先接種をしている同町。現在は12歳以上を町民対象に含め別途5~11歳対象の接種を検討中だがいずれも接種はまだ先で、教員等対象枠は2回目接種終了から6カ月が経過していることもあり先行策として優先接種〈3回目〉を進める状況となっている。

 1、2回目はファイザー社製のワクチンを接種したが、3回目はモデルナ社製を充当。ファイザー社製を選ぶ場合は在住する自治体が行う住民向けの接種を利用してもらうとしている。教員等の内訳は、町立小中学校教職員、保育所の保育士や職員、保育所長兼務の教育課長が属する教育委員会教育課職員(特別職も含む)。副反応による支障を避けるため休業前日の授業終了後に接種する日時を設定していて、費やす時間が限られているため4日は45人、10日は36人と分散して接種に臨むという。

 同町がモデルナ社製のワクチンを接種するのは4日が初。この日は町民(65歳以上)対象の希望者11人も教員等優先接種直前の時間帯で接種を受けた。

(2022年2月9日付紙面より)

教員等対象優先接種を経て経過観察に臨む教職員ら=4日、古座川町保健福祉センター
2022年02月09日
5 上品な日本酒に仕上がる  地元産米使った純米大吟醸「颪」  (御浜町 )
2022年02月09日
6 5区間でたすきつなぐ  伝統の駅伝大会に地区住民も応援  (相野谷中 )
2022年02月09日
7 感染予防対策の一助に  ㈱イトーがマスクなど寄贈  (新宮市 )
2022年02月09日
8 オガタマノキが開花  熊野速玉大社  
2022年02月09日
9 漆黒の闇の中、厳かに  「御燈祭り」神事のみ斎行  
2022年02月09日
10 町内各地で開花始まる  早春を告げるウメの花  (古座川町 )
2022年02月09日
11 日本初の人道支援伝える  平時国際活動発祥記念碑  (串本町 )
2022年02月09日
12 児童生徒の可能性を信じ  大家淳志校長が「優秀教職員」受賞  (高田小・中学校 )
2022年02月09日
13 お悔やみ情報
  
2022年02月05日
14 疫病退散の願い込め 熊野三山で節分行事 

 新宮市の熊野速玉大社、那智勝浦町の熊野那智大社、田辺市本宮町の熊野本宮大社で3日、節分行事が営まれた。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各大社とも規模を縮小して斎行。疫病退散や除災招福などを祈願した。

  □     □

■熊野速玉大社



 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、鬼を払う「追儺式(ついなしき)」と正月に飾ったしめ縄などを燃やす「お焚(た)き上げ(どんど焼き)」があった。3密回避のため、鬼の登場や福豆・お菓子まきは中止とした。

 追儺式では、神職や神社関係者らが「福は内」と言いながら豆をまき境内を練り歩いた。お焚き上げでは、参拝者らが御神火がついたたいまつと一緒にしめ縄などを投げ入れた。

 毎年、多くの人が求める縁起物の「吉兆(きっちょう)」。今年は追加して製作した分も含めた1200本近くが夕方までに完売したという。

 上野宮司は「今年も冬と春を分ける節目の行事を滞りなく終えることができた。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、感染対策に協力してくれた多くの人に参拝いただいた。コロナに負けない健康でいい一年でありますよう願っています」と思いを述べた。

  □     □

■熊野那智大社



 熊野那智大社(男成洋三宮司)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、鬼追い追儺式を取りやめ。神職のみで節分祭神事を斎行した。

 男成宮司が新型コロナの早期終息を祈願し祝詞を奏上し巫女(みこ)らが「浦安の舞」を奉納。神職が天と地に向かって矢を放ち、邪気を払った。

 神事を終え、男成宮司は「新型コロナウイルス感染状況を鑑み、追儺式が取りやめとなったことは残念。全国的に感染拡大し、和歌山県にもまん延防止等重点措置が適用される。祝詞にも新型コロナ退散と一年の除災招福の祈りを込めました」と語った。

  □     □

■熊野本宮大社



 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、神職や大社役員らが参加し、節分祭と追儺式を執り行った。神事を縮小し、個包装した豆をまくなどの感染防止対策を講じた。

 追儺式では、神職と巫女が豆をまきながら拝殿の回廊を3周。役員と今年厄年を迎える人らが豆をまき、最後に九鬼宮司が黄色(天)、赤色(人)、緑色(地)、そして新型コロナ撲滅を祈りを込めた金色計4本の矢を放ち鬼を追い払った。

 九鬼宮司は「コロナ撲滅を祈って4本の矢を納めさせていただいた。一日も早い収束を願うばかり。そんな思いを込めて神事を執り行った」と思いを語った。

(2022年2月5日付紙面より)

熊野速玉大社=3日、新宮市
熊野那智大社=3日、那智勝浦町那智山
熊野本宮大社=3日、田辺市本宮町
2022年02月05日
15 いじめのない学校にしよう
 「ピンクシャツデー」の活動  (相野谷小 )

 カナダで生まれたいじめ反対運動の「ピンクシャツデー」にちなんだ取り組みが3日、紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長、児童54人)であり、児童たちはピンク色のものを身に着け、「いじめ反対」の意思を示した。

 いじめを許さない態度を育てようと、昨年から始まった同校の「ピンクシャツデー」。今年は1月27日の人権集会を皮切りに活動を開始。児童会(石本旬会長)役員6人がいじめと思われる演劇を披露し、各学年でいじめについて考えた。

 「ピンクシャツデー」の3日に向け、1年生はピンク色の画用紙に「いじめのない学校にしよう」とメッセージを書き、教室の窓側に掲示した。

 2年生は「思いやりを大切にしよう」「悪口を言わない」「友達と仲良くする。相手の気持ちを考える」「いじめをなくそう」などいじめ反対のメッセージを集め、廊下に展示。3~6年生もピンクのリボンなどを身に着けた。

 児童会が校内放送で各学年の取り組みを紹介。石本会長は「相野谷小学校でいじめはないと思う。ピンクシャツデーの取り組みは面白かった」と話していた。

(2022年2月5日付紙面より)

ピンクのものを身に着けた児童たち=3日、紀宝町立相野谷小学校
2022年02月05日
16 就業機会の確保目指し
 高年齢者人材育成セミナー  (新宮市 )

 新宮市生涯現役促進地域連携協議会は3日、新宮市役所別館で令和3年度企業向けセミナー「生涯現役社会を目指す高年齢者人材活用セミナー」を開催した。市内の企業・事業者・店主が参加。高年齢者雇用アドバイザーで独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構和歌山支部の楠本修一さんが高年齢者活用事例や助成金などを紹介した。

 厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」の採択を受けた同協議会。和歌山労働局の受託事業として、おおむね55歳以上の中高年齢者を対象に就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所のマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施している。

 少子高齢化が進むわが国では、2040年には2・4人に1人が60歳以上と予想されている。労働力人口の減少と高齢化が進展する中、高齢者でも能力や経験を生かして働ける環境の整備が望まれている。

 そういった状況の中、働く意欲がある高齢者がその能力を十分に発揮できるよう、70歳までの就業機会の確保を事業主の努力義務とすることなどを内容とする改正高年齢者雇用安定法が成立。昨年4月に施行された。施行後、60~64歳層の就業率は2012年に57・7%だったのが19年には70・3%に、65~69歳層の就業率は37・1%(12年)だったのが48・4%(19年)に増加傾向にある。

 楠本さんは▽70歳就業時代における高年齢者活用事例と助成金▽雇用調整助成金の活用事例と今後の動向―の2本を柱に解説。高齢者雇用の現状や高齢者に係る雇用制度の状況などについて説明し「やりがいのある役割や仕事を提供する」「負担のかからない職場環境をつくる」「短日・短時間勤務制度の構築」など、高齢者が生き生き働ける仕組みをつくることが重要とした。

 令和3年度高年齢者活躍企業コンテストで優秀賞となった岩手県のスーパーマーケットや大阪府の建設会社における選択定年制や指導者手当支給などの取り組みを紹介。

 65歳超雇用推進助成金(昨年9月に終了)や特定求職者雇用開発助成金など高年齢者の雇用に係る各種助成金、今年4月実施の年金制度改正法のポイントについても説明した。

(2022年2月5日付紙面より)

高年齢者雇用アドバイザーの楠本修一さんが高年齢者雇用の現状などを話した=3日、新宮市役所別館
2022年02月05日
17 飲食店などに時短営業要請
 まん延防止等重点措置適用に伴い  (和歌山県 )

 和歌山県は3日、県がまん延防止等重点措置を実施すべき区域に追加されたことに伴い、飲食店などに対して営業時間の短縮を要請する。期間は5日から27日(日)まで。対象地域は県内全域。

 対象となるのは、食品衛生法上の営業許可を得て営業を行っている店舗(飲食店および遊興施設など)。宅配、テークアウト専門店などは除く。

 県新型コロナウイルス感染症予防対策認証施設(以下、認証店)は営業時間を①午前5時から午後9時まで、酒類の提供(持ち込み含む)は午前5時から午後8時、もしくは②営業時間を午前5時から午後8時まで、酒類の提供は終日自粛する。

 非認証店は営業時間を午前5時から午後8時までとし、酒類の提供を終日自粛する。

 また、飲食の際は同一グループ同テーブルでの使用は4人以内とする。ただし、認証店のうち、対象者全員検査により行動制限の緩和の適用を受けることを県に登録した事業者が全員の陰性を確認した場合は、同一テーブル5人以上の案内も可能とする。

 飲食店などに対する協力金は売上高方式で計算。認証店①は1日当たり2・5万~7・5万円、認証店②および非認証店は1日当たり3万~10万円。要請期間中に「営業時間短縮実施チラシ」や「休業実施チラシ」を店舗の外側などに掲示していることなどが条件となる。県は、要請期間の終了後、準備が整い次第申請受け付けを開始する予定としている。

  □     □

■「県民の皆さまへのお願い」変更



 県は、まん延防止等重点措置区域追加に伴い「県民の皆さまへのお願い」を変更した。

 「不要不急の外出を控える」の項目に「営業時間の変更を要請した時間以降、飲食店にみだりに 出入りしない」「混雑した場所や感染リスクが高い場所へ行かない」「感染対策が徹底されていない飲食店などを利用しない」を追加。

 「施設管理者は、入場者の整理や利用者の適切な距離の確保を実施」の項目を新設し、「ワクチン接種済みでも気を緩めず、引き続きマスク着用などを徹底」するよう呼び掛けている。

  □     □

■まちの声



 県のまん延防止等重点措置区域追加の発表を受け、新宮市内で飲食業を営む30代男性は「感染者が出るとお客さんは減るし、通常営業もしにくい雰囲気もある。今回の重点措置は自分としては助かる。今回は国と県が動いてくれたが、各自治体もコロナが広がった場合の対策が必要。生活が困窮している人、コロナの影響で仕事ができなくなった人を支援してあげてほしい」と話していた。

(2022年2月5日付紙面より)

2022年02月05日
18 元気に「鬼は外、福は内」  節分の豆まき楽しむ  (鵜殿保 )
2022年02月05日
19 昨年一年間の無事に感謝し  各神社で「どんど焼き」  (紀宝町 )
2022年02月05日
20 マスクなどの景品を配布  「新春おたのしみ会」中止に伴い  (新宮市社協 )
2022年02月05日
21 人々の無病息災を祈願  宇久井・下里で節分行事  (那智勝浦町 )
2022年02月05日
22 世界文化遺産の保全完了  飛渡谷道の通行止め解除  (串本町 )
2022年02月05日
23 心へ刻む漢字を掲げて宣誓  潮岬中1年生対象に立志式  (串本町 )
2022年02月05日
24 お悔やみ情報
  
2022年02月01日
25 新しめ縄がゴトビキ岩へ
 御燈祭り控え青年団らが奉仕  (新宮市 )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を間近に控えた新宮市の神倉神社で1月30日、神倉青年団員たち約30人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 「御燈祭り」は1400年以上前から続くとされており、例年、全国から多くの上がり子が参加して神倉山上で松明(たいまつ)に御神火を受け、山門の開閉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下る勇壮な祭り。

 しかし、新型コロナウイルス感染症第6波の襲来を案じ、長時間の3密が避けられない状況にあり、クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなることを考慮して昨年同様、最少人数の神職と介釈(かいしゃく)のみで営まれる。当日は正午から神倉山への入山を制限し、報道関係者や一般撮影者の入山も禁止。翌7日(月)の御燈祭り奉祝祭や餅まきも中止する。

 張り替えは当初、23日に予定していたが、雨天のため延期になっていた。この日は祭りの運営を取り仕切り、介釈を務める青年団員や神倉神社奉賛会、市観光協会などが参加。曇り空の下、神倉農業実行組合(榎本晶組合長)が寄進した約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約20㌢の大しめ縄を青年団員たちが神倉山山頂付近まで運んで刺股や針金を使用してゴトビキ岩に巻き付けていった。

 奉賛会の猪飼三雄会長は「延期になっていたこともあり天候が心配でしたが、無事に作業を終えることができて良かった。近年、わらの確保が大変になっているのが気掛かりです。当日に向けて青年団と連携を図りながら最終準備などを進めていきたい」。

 青年団の中山忠吏団長は「今年もしっかりとしたしめ縄が出来上がりました。高所作業であるため、無事に張り替えを終えることができて安心している。昨年同様、例年とは違う祭りとなりますが、団員一同、気を引き締めて奉仕できれば」と話していた。

(2022年2月1日付紙面より)

協力してしめ縄を張り替えていく神倉青年団員たち=1月30日、新宮市の神倉神社
完成後にはゴトビキ岩へと運んだ
2022年02月01日
26 高齢者対象の3回目開始
 コロナワクチン集団接種  (串本町 )

 串本町が1月29日、くしもと町立病院を会場にして高齢者(65歳~)対象の新型コロナワクチン集団接種〈3回目〉を始めた。3月5日(土)までの間に計10回実施する予定。以降一般(基礎疾患がある人最優先で64~12歳)対象の3回目、併せて11~5歳対象の1、2回目をするとしていて、福祉課の中田匠課長は「5月初旬には完了したい」と見据えて対応を進めている。

 同町は同接種〈3回目〉の対象を同接種〈1、2回目〉済みの人と設定。1日で接種できる数に上限があり、同町は高齢者次いで基礎疾患がある人を最優先とする64~12歳、その枠内で1、2回目同様に年長優先とする流れで順次進める形を取っている。

 1月29日現在、高齢者対象は同日と2月5日(土)、6日(日)、11日(金・祝)、12日(土)、19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)、3月5日の計10回会場を設け、うち6日と20日は半日、他は日中(午前~午後)実施とする予定。

 国からのワクチン配分状況により11日から26日まで(おおむね78~65歳の巡りとなる)はモデルナ社製ワクチンの接種日としていて、ファイザー社製を希望した場合は27日(71~65歳対象を想定)または3月5日(65歳以上の全体が対象)のいずれかにずれ込む形となる。中田課長によると一般対象と11~5歳対象の各集団接種の計画は未定だが、3月中旬から次の対象を始める方向で同病院と調整するとしている。

 高齢者対象の初回となった1月29日は102~88歳と医療従事者の後発組、合わせて559人規模で集団接種を実施。同病院は新型コロナウイルス感染拡大の情勢を考慮し、院内に空気の流れをつくって病棟と会場を隔絶し経過観察場所を倍に広げて密になりにくい状況をつくるなど感染予防対策を強めて接種希望者を受け入れた。

 同町は集団接種期間以降の接種希望に対応するため、月例の接種会場も設けている。その3回目については2回目からの経過期間を見て順次案内を送付するとしている。

(2022年2月1日付紙面より)

年長優先で始まった高齢者対象集団接種〈3回目〉の様子=1月29日、くしもと町立病院
2022年02月01日
27 災害想定し情報伝達
 県内で孤立集落通信訓練  (和歌山県 )

 和歌山県は1月29日、県内で孤立の可能性のある集落が存在する29市町を対象に令和3年度の孤立集落通信訓練に取り組んだ。本紙エリアでは那智勝浦、太地、古座川、串本町、北山村の4町1村が参加。那智勝浦町では17の自主防災組織がそれぞれの地域で訓練を行った。

 孤立の可能性がある集落に配備している市町村防災行政無線などの状態確認や操作確認が目的。集落と各市町村間での通信訓練に加え、県と防災電話を使用した伝達訓練もあった。

 当日は午前9時ごろに県南方沖でマグニチュード8・7(震源の深さは約10㌔)の地震が発生し、土砂災害の多発や各地で孤立集落が発生している想定で行われた。

 県によると、当日は孤立可能性集落の住民や市町村職員、県振興局地域振興部職員、県危機管理局職員などが協力。この日の参加集落や人数の予定は153集落、363人だった(1月31日時点で参加集落や人数が集計中のため)。

 那智勝浦町では昨年度、デジタル無線導入に伴い、全地域に連絡通話装置が配備された。今回、同装置を用いた訓練に初参加する浦神東区自主防災組織では、旧浦神集会所横に設置されたものを使用し、同町役場と通信訓練を実施した。

 同区防災担当の江口淳(すなお)さんは「繰り返し訓練して、しっかりと覚える必要がある」。

 谷邦夫区長は「災害発生時、被害の状況などを円滑に伝えられるように練習を重ねていく。今後は、区民の皆さまと共にさまざまな訓練にも取り組んでいきたい」と語った。

 町防災対策室の増田晋室長は「連絡通話装置は片方が通話している際は通話できないなどの特徴があるため、使用方法に慣れなくてはいけない。町では災害時に孤立してしまう集落が多いため、通信訓練も含め、さまざまな対策が必要になる」と話していた。

(2022年2月1日付紙面より)

災害時の円滑な情報伝達目指し、訓練に励む=1月29日、那智勝浦町浦神の旧浦神集会所横
各地域から報告を受ける災害対策本部の那智勝浦町役場
2022年02月01日
28 認知症になっても自分らしく
 蛭子能収さんがオンライン講演  (御浜町 )

 御浜町は1月29日、町中央公民館でオンライン講演会を開催。2020年にアルツハイマー病とレビー小体病の合併型認知症を公表した蛭子能収(えびす・よしかず)さん(74)が画面を通じ「時間の無駄なので『そんな病気にかかったのか』と思うようにしている。認知症になっても仕事がしたいけど、今はなるべく遊ぶようにしている。これからもご飯を食べて、元気に笑いながらゆっくり生活を続けたい」と、自分らしく生きることの大切さを伝えた。

 認知症当事者と支援者から思いを聞くことで認知症を「自分ごと」としてとらえ、認知症でも大丈夫な地域づくりの一環。新型コロナウイルスの防止対策を講じて実施した。

 蛭子さんは漫画家、俳優として活躍。20年夏の健康情報番組で認知症を併発していると診断された。現在はテレビの仕事をセーブし、家族や担当マネジャー森永真志さんらのサポートを受けながら生活している。

 講演会では、会場に設置された大型スクリーンを通して森永さんの質問に答える形式で生活の様子を紹介。マネジャーの名前は忘れていたものの、好きな競艇選手の名前は覚えており、会話を続ける中で、昔の思い出がよみがえってきた。競艇の「スリル、スピード、高配当」などの言葉も飛び出し、テレビでおなじみの〝蛭子節〟も健在だった。

 「言葉が出なくなる」と打ち明ける蛭子さんに、森永さんは「蛭子さんは以前から『生きることは考えること』と話していた。思い出す行為が脳に良い。いろんなことを思い出してほしい。みんな、もっと漫画を描いてほしいと思っていますよ」と伝えた。

 「漫画は描かないとお金が入ってこない。仕事は面白い方が良いので、今は漫画を描きたい。せっかく生きているのだから、死なないようにしたい。人生の目標は『死なないこと』。生きて遊びたい」と語った蛭子さん。

 森永さんは「認知症になると一人で抱え込んで外出しなくなるが、蛭子さんを見ていて会話することが大事と感じる」と話すなど、2人の会話は1時間近く続き、聴衆を笑わせる場面もあった。

 運転免許証を返納した現在は、通院しながら散歩を楽しむ生活を続けているという。

(2022年2月1日付紙面より)

オンラインで講演する蛭子能収さん(画面左)=1月29日、御浜町中央公民館

2022年02月01日
29 生産者ら連携して焼き払い  潤野の旧放牧地で「芝焼き」  (古座川町 )
2022年02月01日
30 入賞した24作品を発表  本年度ジオフォトコンテスト  (南紀熊野ジオパーク )
2022年02月01日
31 活動通じて地域の魅力PR  県商工会議所青年部連合会が県連大会  
2022年02月01日
32 1位に野中誠一さん  写連紀南支部1月例会  
2022年02月01日
33 5種目の競技に挑戦  中央児童館で「ミニオリンピック」  (新宮市 )
2022年02月01日
34 火災や事故防止に努める  消防団丹鶴分団が神倉神社清掃  (新宮市 )
2022年02月01日
35 夫婦石に触れ勝ち運を  道の駅に那智黒石モニュメント  (熊野市 )
2022年02月01日
36 全国、三重県平均を上回る  全国体力テストの結果公表  (紀宝町 )
2022年02月01日
37 新宮城跡のソテツが開花  新宮市  
2022年02月01日
38 お悔やみ情報