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2022年02月04日
1 高校生の悩みに「本」で回答
 3高校で読書のススメ講座  (新宮・東牟婁 )

 帝京大学の学生ボランティアグループ「共読サポーターズ」による「本って面白い!読書のススメ講座」が2日、オンラインで開かれた。新宮・東牟婁地域の県立新宮高校、新翔高校、串本古座高校の図書委員ら12人が参加し、本を読み合い、薦め合い、評し合う「共読」の楽しさに触れた。

 和歌山県教育委員会による「読書を楽しむ習慣づくり事業」と、県立高校で図書委員を務める生徒たちによる「生徒図書充実委員会」の交流行事を兼ねて開催した。

 「共読」とは、読書で得た情報を共有・交換し合うことで、その価値と効果を相互に高める発展的循環型の読書を指す造語。共読サポーターズは、同大学の読書推進プロジェクト「共読ライブラリー」の一環として2012年から公募で組織され、本と読書の魅力を伝える活動を展開している。

 共読サポーターズからは大学3、4年生の5人が出席。月例の活動である企画展示づくりやビブリオバトル、ブックレビュー執筆のやりがいを語り、一人一人が活動を通じて出会った本「ヒーローズ㈱」や「最後は会ってさよならをしよう」などの魅力を紹介した。

 大学生の悩みに著名人が本を紹介する形で答える企画「S―MONDO」にも触れ、実際に参加した高校生の悩みに大学生が回答。「自分に自信を付けるには、どうしたらいい?」という問いには「私に、魔法をかけてDisney Princess Rule」を薦め、「自分が思う理想の人に一歩ずつ近づく行動を取ることが大事。ディズニープリンセスの映画の中の行動に、理想の人に近づくエッセンスが詰まっている」と答えた。

 新宮高校の谷口日和さん(1年)は「大学生の話を実際に聞けるのは、とても貴重な経験だった。今まで名前は知っていたけれど読んでいなかった『西の魔女が死んだ』を読んでみようと思う。小説が好きで、友達にも本の魅力を伝えたいと思った」と話していた。

(2022年2月4日付紙面より)

大学生が本と読書の魅力を伝える(和歌山県教育庁生涯学習局生涯学習課提供)
講座に耳を傾ける生徒たち=2日、新宮市の県立新宮高校
2022年02月04日
2 「地域で役立ててほしい」
 サクセムがパンとマスク寄贈  (太地町 )

 和歌山県紀の川市に工場を置く菓子製造会社のサクセム株式会社(中里輝茂代表取締役社長、本社=大阪府熊取町)は1日、太地町役場に備蓄保存パン「ライフブレッド」(形状規格外品)300本とマスク1800枚を寄贈した。三軒一高町長は「アルファ米など、毎日同じ非常食を食べるのも難しい。試食したが、味も好評だった。高齢者の方にも喜んでいただけると思う。町の備蓄に加えたいと考えている。本当にありがたい」と感謝を述べた。

 2008年に大阪府堺市で青果販売業として創業された同社は14年から洋菓子の製造を開始した。世界中の飢餓に苦しんでいる子どもたちに無償で配布し、救済することを目標に10年の歳月をかけて備蓄保存パン「ライフブレッド」を開発した。その実現を目指して、国連や非政府組織(NGO)との交渉などにも日々、奮闘しているという。

 さらに同社は国産カットネギ市場を構築すべく、16年に自社農場で青ネギの栽培を開始。雇用創出も視野に入れ、和歌山県全域で地元農家、JAなどの協力の下、青ネギの委託栽培とカット用青ネギの出荷も行っている。

 ライフブレッドはバリアー性の高いアルミ包材を使用し、微生物や水分活性を徹底して管理することで、常温で5年6カ月の保存期間を保証している。

 昨年は新宮市に、今年1月に紀の川市と北山村にも寄贈を行っている。この日は中里社長をはじめ、和﨑優子取締役と須﨑重博取締役も同行した。

 中里社長は「弊社のパンがどのようなものかを知っていただきたい。機会があれば、大量に配布したいので、各地域でも役立てていただければ」と語った。

 町担当職員は「数を見ながら、各避難所などに振り分けたい。太地町は台風の影響を受けやすいため、避難所を頻繁に開設する。その際に皆さまに提供したい」と話していた。

(2022年2月4日付紙面より)

備蓄保存パンなどを寄贈したサクセム株式会社の中里輝茂代表取締役社長(右から2人目)と和﨑優子取締役(右端)=1日、太地町役場
寄贈された備蓄保存パン「ライフブレッド」
2022年02月04日
3 災いが和らぐよう祈る
 東仙寺で節分星祭  (新宮市 )

 新宮市新宮の丹鶴山東仙寺(鶴田隆寛住職)で3日、「節分星祭」が営まれた。厄年の男女が訪れる中、鶴田住職がご本尊・弘法大師の前で護摩供養を行い、信者たちの身体健康や家内安全などを祈った。

 同寺は「東海白寿三十三観音霊場」の一番札所。星祭は、人がそれぞれ生まれた年によって持っている「本命星」の巡りが悪い人たちの災いが少しでも和らぐようにと祈る祭りで「星供養」とも呼ばれている。午後5時からは地域住民らが境内に掘られた穴で正月のしめ縄や松飾りなどを焼く「どんど焼き」が行われる。

 参列した60代女性=同市蜂伏=は「毎年、足を運んでいます。健康と商売繁盛、当地方でも発生している新型コロナウイルスの一日も早い収束を願いました」。

 鶴田住職は「感染対策には日常生活はもちろん、心の中にしっかりとした思いを持つのも大切な予防。どうすれば感染拡大を抑えることができるのか、まずは一人一人、自らの行動を律することから始めるのが重要だと思います」と話していた。

(2022年2月4日付紙面より)

ご本尊の前で護摩供養を行う鶴田隆寛住職=3日、新宮市の丹鶴山東仙寺
2022年02月04日
4 接点のあるトンガへ支援を
 町内7カ所に救援金箱設置  (古座川町 )

 古座川町が1日、役場本庁など町内7カ所でトンガ国海底火山噴火災害救援金の受け付けを始めた。期間は3月15日(火)までで、今月2日に防災行政無線などで町内周知を図り協力を求めている。

 この災害は、日本時間の先月15日午後1時すぎにあったトンガ沖の海底火山「フンガトンガ・フンガハアパイ火山」の大規模噴火に伴い発災。翌16日午前0時15分、太平洋沿岸に津波警報などが発令されたことで遠く離れた日本でも広く知られるところとなった。

 同町にとって被災したトンガ王国は出身者の縁がある国。歴代の農政大臣に名を連ねるシヨタメ・ツトム・ナカオ(中尾勉)さんの父・中尾重平さんは大柳の出身で、船大工としてオーストラリアへ移民後、トンガへと渡り事業家として大成した。生涯望郷の念を抱くも帰郷はかなわず他界。亡き父の思いを継いでツトムさんが1973年11月22日、白浜町で公演をしていた母国の舞踊団を引き連れて来町し、大柳に眠る先祖代々を墓参した後に明神小運動場で町主催の歓迎式へ出席し返礼として舞踊団によるトンガ舞踊を披露して町民約300人が見届けた。

 当時児童だった町民は今還暦前後の年齢。今も多くの町民の記憶に残るところで、そのいきさつは国際交流事例の一つとして父・重平さんの生涯と共に町史に刻まれるところともなっている。そのような接点がある国の窮状を受け、町は住民生活課を軸にし町民からの救援金受け付けに動いている。

 投票箱を汎用(はんよう)した救援金箱を▽役場本庁▽中央公民館▽保健福祉センター▽役場七川出張所▽役場三尾川(みとがわ)出張所▽役場小川出張所▽七川診療所―に据え、開庁・開館中に随時寄せてもらえればとしている。問い合わせは町住民生活課(電話0735・72・0180)まで。

(2022年2月4日付紙面より)

トンガ国海底火山噴火災害救援金箱と町史に刻まれている接点の一節=2日、古座川町中央公民館
1973年の歓迎式で披露されたトンガ舞踊の様子(古座川町提供)
2022年02月04日
5 子どもの文化力向上に  熊野新宮ミュージアムがDVD寄贈  (新宮市 )
2022年02月04日
6 心の鬼をやっつけよう!  天満保育園で豆まき  (那智勝浦町 )
2022年02月04日
7 春季大祭で安泰を願う  花の窟神社「お綱掛け神事」またも中止に  (熊野市 )
2022年02月04日
8 利用再開望む声も  施設休止期間を10日に短縮  (紀宝町 )
2022年02月04日
9 明神地内で岩の一部崩れる  影響受けた県道通行止めに  (古座川町 )
2022年02月03日
10 1隻で22本のクロマグロ
 幸先良い水揚げ喜ぶ  (勝浦地方卸売市場 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で2日、35本のクロマグロが水揚げされた。そのうち、高知県須崎市の第51勇仁丸が1隻で22本を釣り上げており、市場関係者は「1隻でこれほどの数を揚げたのはここ10年ほどでは記憶がない」と話した。

 先月の初市ではクロマグロはなかったものの、近年ない水揚げに市場は活気づいていた。その数日後には320㌔のクロマグロが水揚げされている。

 同船の22本以外に、室戸市の第8華椛(はな)丸が11本、宮崎県の第8長久(ちょうきゅう)丸が2本を水揚げした。この日、最も大きいクロマグロは127㌔だった。

 勇仁丸にとっては今年1回目の漁で今回の結果に結び付いた。22本の数量は約2300㌔で金額は約720万円だった。

 同船で船頭を務める坪田敏彦さんは「クロマグロがシャチに追われていた。こんなに多いのは初めて。次々に揚がるので驚いた」。

 船長の村山久佳さんは「22本は初。今年は調子が良いのでは」と漁の成果を喜んだ。

 県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「幸先が良い。昨日時点では恵方巻きの関係もあって、メバチやビンチョウも良い値段が付いた。クロマグロ自体はコロナの影響があり、消費が減少しているため不安はある。良い価格が付けばありがたい」と語った。

(2022年2月3日付紙面より)

第51勇仁丸が水揚げしたクロマグロ=2日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2022年02月03日
11 3月5日を最終として開始
 町民対象の3回目集団接種  (古座川町 )

 古座川町が1日、町民対象の新型コロナワクチン集団接種〈3回目〉を始めた。2回目の接種から6カ月を経た町民を対象にし、高齢者(65歳以上)、次いで64~12歳の順で進めるという。

 ファイザー社製とモデルナ社製の2種類となるが、必要な数のワクチンがほぼ確保できている同町。1、2回目同様に七川(七川総合センターふるさと)と明神(保健福祉センター)の2会場を設け、今月1、2、3、4、16、17、18日の計7日間で高齢者、来月1、3、4、5日の計4日間で64~12歳の集団接種をする。

 うち今月4日と18日はモデルナ社製を充当。64~12歳はどちらを接種するかで希望を取るが、確保状況に対し偏りが大きい場合は無作為抽出で希望と異なる社製の接種を提案して検討を求める(接種するか希望に沿う機会を待つかの選択となる)。その結果に基づいて来月の集団接種のワクチンの割り当てを決めるという。

 今月前半の4日間は71歳半ば以上の高齢者が対象で、1日に七川会場で接種を受けた日下恵夫さん(78)は「うつりにくく重症化もしにくくなるというので、早めに打とうと決めた」と話し経過観察後も不調なく無事接種できたことに安堵(あんど)した。西前啓市町長も対象の一人として先陣を切った町民と共に接種。「感染予防の基本はうつさないこと」とし、そのために一人でも多く3回目の接種をする今後を期待した。

  □     □

 町内福祉施設の職員と入所高齢者は昨年12月20日から始まった施設内接種〈3回目〉を利用。町民対象と並行して今月4日と10日に学校・保育所関係職員対象の集団接種〈3回目〉を実施するが、ワクチンはモデルナ社製を充てていてファイザー社製を希望した職員については在住する自治体が住民向けに行う接種の利用を勧める。町民対象集団接種〈1、2回目〉以降の個別接種を利用し同集団接種〈3回目〉の対象に含まれない町民には、2回目から6カ月経過を目安にして3回目の個別接種案内をする。11~5歳対象の集団接種〈1、2回目〉は期日検討中という。

(2022年2月3日付紙面より)

町民対象の集団接種〈3回目〉を受ける日下恵夫さん=1日、七川総合センターふるさと
2022年02月03日
12 窓口設置し準備進める
 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金  (新宮市 )

 新宮市は1日、市役所別館に住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金事務局担当窓口を設置した。事務局には7人の職員を配置。同給付金に係る案内や業務を遂行していく。

 給付事業は国の経済対策に基づくもので、世帯全員の2021年度住民税均等割が非課税の世帯と、昨年1月以降の収入が減少して「住民税非課税相当」(※)の収入になった家計急変世帯が対象。1世帯につき10万円を給付する。

 給付を受けるためには手続きが必要で、世帯全員の令和3年度の住民税が非課税の世帯に関しては、2月中旬に市から発送される確認書に必要事項を記入の上、返信用封筒で返送する。家計急変世帯は申請が必要となる。申請書に必要事項を記入し、収入が確認できる書類などを添付の上、郵送または直接提出する。申請期間は3月1日(火)~9月30日(金)。令和3年度住民税が非課税の世帯に該当する世帯は家計急変世帯の申請はできない。いずれの世帯も3月上旬から随時支給される予定。

 なお、市では給付事業を進めるに当たり、自宅や職場などに都道府県や市区町村、国(の職員)などをかたる不審な電話や郵便があった場合は、市や最寄りの警察署か警察相談専用電話(#9110)に連絡するなど、同給付金の「振り込め詐欺」や「個人情報の詐取」に注意するよう呼び掛けている。

 臨時特別給付金に関する問い合わせは同事務局(電話0735・23・3301)まで。

  □     □

※住民税非課税相当=世帯員全員のそれぞれの年収見込額(令和3年1月以降の任意の1カ月収入×12倍)が住民税非課税水準以下であることを指す。

(2022年2月3日付紙面より)

担当窓口を設置した=1日、新宮市役所別館
2022年02月03日
13 楽しみながら体操を
 いきいきわかやま体操アプリ  (和歌山県 )

 和歌山県は、自宅などでも動画を見ながら体操ができる「いきいきわかやま体操アプリ」の配信を開始した。県では「新型コロナウイルスの感染拡大により、通いの場での活動が減少している今こそ、アプリを使って体操を継続し健康維持を」と呼び掛けている。

 新型コロナウイルスの影響により、高齢者が介護予防体操などを行う通いの場が休止になっても、体操を継続できるよう配信を始めた。アプリでは、日々の体操を記録し、体操するごとにポイントを獲得する機能の活用により、楽しみながら体操を継続できる。

 主な機能は▽解説動画付き体操動画掲載▽体操回数に応じてポイント獲得(健康づくり運動ポイント事業の個人体操部門)▽活動記録。

 「App Store」または「Google Play」で「いきいきわかやま体操アプリ」と検索するか、下記QRコードを読み取ってダウンロードを。専用ウェブサイト(https://taisou-wakayama.jp)からも機能が利用できる。

(2022年2月3日付紙面より)

専用ウェブサイトより
QRコード
2022年02月03日
14 作品展「おもしろ写真展」  H&R和歌山串本で実施  (串本町 )
2022年02月03日
15 租税教育の成果を地域へ  冊子「税作品集」を作成  (新宮・東牟婁租税教育推進協議会 )
2022年02月03日
16 前期入試で74人合格  近畿大学附属新宮高校  
2022年02月03日
17 自然の恵みに感謝  イノシシ2頭仕留める  (那智勝浦町 )
2022年02月03日
18 防災面での活用に期待  ㈱オークワが土地を寄贈  (新宮市 )
2022年02月03日
19 パソコンで賞状を作る  4~6年生のクラブ活動  (鵜殿小 )
2022年02月03日
20 自分のルールを作ろう  成川小でネットモラル教室  (紀宝町 )
2022年02月03日
21 健康と賞品をゲットしよう  「みらい健康マイレージ」実施中  (紀宝町 )
2022年02月03日
22 お悔やみ情報
  
2022年02月01日
23 新しめ縄がゴトビキ岩へ
 御燈祭り控え青年団らが奉仕  (新宮市 )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を間近に控えた新宮市の神倉神社で1月30日、神倉青年団員たち約30人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 「御燈祭り」は1400年以上前から続くとされており、例年、全国から多くの上がり子が参加して神倉山上で松明(たいまつ)に御神火を受け、山門の開閉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下る勇壮な祭り。

 しかし、新型コロナウイルス感染症第6波の襲来を案じ、長時間の3密が避けられない状況にあり、クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなることを考慮して昨年同様、最少人数の神職と介釈(かいしゃく)のみで営まれる。当日は正午から神倉山への入山を制限し、報道関係者や一般撮影者の入山も禁止。翌7日(月)の御燈祭り奉祝祭や餅まきも中止する。

 張り替えは当初、23日に予定していたが、雨天のため延期になっていた。この日は祭りの運営を取り仕切り、介釈を務める青年団員や神倉神社奉賛会、市観光協会などが参加。曇り空の下、神倉農業実行組合(榎本晶組合長)が寄進した約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約20㌢の大しめ縄を青年団員たちが神倉山山頂付近まで運んで刺股や針金を使用してゴトビキ岩に巻き付けていった。

 奉賛会の猪飼三雄会長は「延期になっていたこともあり天候が心配でしたが、無事に作業を終えることができて良かった。近年、わらの確保が大変になっているのが気掛かりです。当日に向けて青年団と連携を図りながら最終準備などを進めていきたい」。

 青年団の中山忠吏団長は「今年もしっかりとしたしめ縄が出来上がりました。高所作業であるため、無事に張り替えを終えることができて安心している。昨年同様、例年とは違う祭りとなりますが、団員一同、気を引き締めて奉仕できれば」と話していた。

(2022年2月1日付紙面より)

協力してしめ縄を張り替えていく神倉青年団員たち=1月30日、新宮市の神倉神社
完成後にはゴトビキ岩へと運んだ
2022年02月01日
24 高齢者対象の3回目開始
 コロナワクチン集団接種  (串本町 )

 串本町が1月29日、くしもと町立病院を会場にして高齢者(65歳~)対象の新型コロナワクチン集団接種〈3回目〉を始めた。3月5日(土)までの間に計10回実施する予定。以降一般(基礎疾患がある人最優先で64~12歳)対象の3回目、併せて11~5歳対象の1、2回目をするとしていて、福祉課の中田匠課長は「5月初旬には完了したい」と見据えて対応を進めている。

 同町は同接種〈3回目〉の対象を同接種〈1、2回目〉済みの人と設定。1日で接種できる数に上限があり、同町は高齢者次いで基礎疾患がある人を最優先とする64~12歳、その枠内で1、2回目同様に年長優先とする流れで順次進める形を取っている。

 1月29日現在、高齢者対象は同日と2月5日(土)、6日(日)、11日(金・祝)、12日(土)、19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)、3月5日の計10回会場を設け、うち6日と20日は半日、他は日中(午前~午後)実施とする予定。

 国からのワクチン配分状況により11日から26日まで(おおむね78~65歳の巡りとなる)はモデルナ社製ワクチンの接種日としていて、ファイザー社製を希望した場合は27日(71~65歳対象を想定)または3月5日(65歳以上の全体が対象)のいずれかにずれ込む形となる。中田課長によると一般対象と11~5歳対象の各集団接種の計画は未定だが、3月中旬から次の対象を始める方向で同病院と調整するとしている。

 高齢者対象の初回となった1月29日は102~88歳と医療従事者の後発組、合わせて559人規模で集団接種を実施。同病院は新型コロナウイルス感染拡大の情勢を考慮し、院内に空気の流れをつくって病棟と会場を隔絶し経過観察場所を倍に広げて密になりにくい状況をつくるなど感染予防対策を強めて接種希望者を受け入れた。

 同町は集団接種期間以降の接種希望に対応するため、月例の接種会場も設けている。その3回目については2回目からの経過期間を見て順次案内を送付するとしている。

(2022年2月1日付紙面より)

年長優先で始まった高齢者対象集団接種〈3回目〉の様子=1月29日、くしもと町立病院
2022年02月01日
25 災害想定し情報伝達
 県内で孤立集落通信訓練  (和歌山県 )

 和歌山県は1月29日、県内で孤立の可能性のある集落が存在する29市町を対象に令和3年度の孤立集落通信訓練に取り組んだ。本紙エリアでは那智勝浦、太地、古座川、串本町、北山村の4町1村が参加。那智勝浦町では17の自主防災組織がそれぞれの地域で訓練を行った。

 孤立の可能性がある集落に配備している市町村防災行政無線などの状態確認や操作確認が目的。集落と各市町村間での通信訓練に加え、県と防災電話を使用した伝達訓練もあった。

 当日は午前9時ごろに県南方沖でマグニチュード8・7(震源の深さは約10㌔)の地震が発生し、土砂災害の多発や各地で孤立集落が発生している想定で行われた。

 県によると、当日は孤立可能性集落の住民や市町村職員、県振興局地域振興部職員、県危機管理局職員などが協力。この日の参加集落や人数の予定は153集落、363人だった(1月31日時点で参加集落や人数が集計中のため)。

 那智勝浦町では昨年度、デジタル無線導入に伴い、全地域に連絡通話装置が配備された。今回、同装置を用いた訓練に初参加する浦神東区自主防災組織では、旧浦神集会所横に設置されたものを使用し、同町役場と通信訓練を実施した。

 同区防災担当の江口淳(すなお)さんは「繰り返し訓練して、しっかりと覚える必要がある」。

 谷邦夫区長は「災害発生時、被害の状況などを円滑に伝えられるように練習を重ねていく。今後は、区民の皆さまと共にさまざまな訓練にも取り組んでいきたい」と語った。

 町防災対策室の増田晋室長は「連絡通話装置は片方が通話している際は通話できないなどの特徴があるため、使用方法に慣れなくてはいけない。町では災害時に孤立してしまう集落が多いため、通信訓練も含め、さまざまな対策が必要になる」と話していた。

(2022年2月1日付紙面より)

災害時の円滑な情報伝達目指し、訓練に励む=1月29日、那智勝浦町浦神の旧浦神集会所横
各地域から報告を受ける災害対策本部の那智勝浦町役場
2022年02月01日
26 認知症になっても自分らしく
 蛭子能収さんがオンライン講演  (御浜町 )

 御浜町は1月29日、町中央公民館でオンライン講演会を開催。2020年にアルツハイマー病とレビー小体病の合併型認知症を公表した蛭子能収(えびす・よしかず)さん(74)が画面を通じ「時間の無駄なので『そんな病気にかかったのか』と思うようにしている。認知症になっても仕事がしたいけど、今はなるべく遊ぶようにしている。これからもご飯を食べて、元気に笑いながらゆっくり生活を続けたい」と、自分らしく生きることの大切さを伝えた。

 認知症当事者と支援者から思いを聞くことで認知症を「自分ごと」としてとらえ、認知症でも大丈夫な地域づくりの一環。新型コロナウイルスの防止対策を講じて実施した。

 蛭子さんは漫画家、俳優として活躍。20年夏の健康情報番組で認知症を併発していると診断された。現在はテレビの仕事をセーブし、家族や担当マネジャー森永真志さんらのサポートを受けながら生活している。

 講演会では、会場に設置された大型スクリーンを通して森永さんの質問に答える形式で生活の様子を紹介。マネジャーの名前は忘れていたものの、好きな競艇選手の名前は覚えており、会話を続ける中で、昔の思い出がよみがえってきた。競艇の「スリル、スピード、高配当」などの言葉も飛び出し、テレビでおなじみの〝蛭子節〟も健在だった。

 「言葉が出なくなる」と打ち明ける蛭子さんに、森永さんは「蛭子さんは以前から『生きることは考えること』と話していた。思い出す行為が脳に良い。いろんなことを思い出してほしい。みんな、もっと漫画を描いてほしいと思っていますよ」と伝えた。

 「漫画は描かないとお金が入ってこない。仕事は面白い方が良いので、今は漫画を描きたい。せっかく生きているのだから、死なないようにしたい。人生の目標は『死なないこと』。生きて遊びたい」と語った蛭子さん。

 森永さんは「認知症になると一人で抱え込んで外出しなくなるが、蛭子さんを見ていて会話することが大事と感じる」と話すなど、2人の会話は1時間近く続き、聴衆を笑わせる場面もあった。

 運転免許証を返納した現在は、通院しながら散歩を楽しむ生活を続けているという。

(2022年2月1日付紙面より)

オンラインで講演する蛭子能収さん(画面左)=1月29日、御浜町中央公民館

2022年02月01日
27 生産者ら連携して焼き払い  潤野の旧放牧地で「芝焼き」  (古座川町 )
2022年02月01日
28 入賞した24作品を発表  本年度ジオフォトコンテスト  (南紀熊野ジオパーク )
2022年02月01日
29 活動通じて地域の魅力PR  県商工会議所青年部連合会が県連大会  
2022年02月01日
30 1位に野中誠一さん  写連紀南支部1月例会  
2022年02月01日
31 5種目の競技に挑戦  中央児童館で「ミニオリンピック」  (新宮市 )
2022年02月01日
32 火災や事故防止に努める  消防団丹鶴分団が神倉神社清掃  (新宮市 )
2022年02月01日
33 夫婦石に触れ勝ち運を  道の駅に那智黒石モニュメント  (熊野市 )
2022年02月01日
34 全国、三重県平均を上回る  全国体力テストの結果公表  (紀宝町 )
2022年02月01日
35 新宮城跡のソテツが開花  新宮市  
2022年02月01日
36 お悔やみ情報