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2021年08月29日
1 未曽有の災害、後世に
 紀伊半島大水害記念公園で清掃  (那智勝浦町 )

 紀伊半島大水害(2011年)から10年となる9月4日(土)に向け28日、那智勝浦町井関の紀伊半島大水害記念公園で、那智谷大水害遺族会の岩渕三千生(みちお)代表と地元建設業有志ら約30人が慰霊碑の清掃や周辺の草刈りに取り組んだ。清掃後、慰霊碑に手を合わせた岩渕さんは「人間は忘れるもの。でもあの水害は忘れたらあかん。忘れさせたらあかん」と思いを語った。

 清掃は、水害発生当日の追悼供養や慰霊祭を前に毎年実施する恒例行事。今年は新型コロナウイルスの影響で慰霊祭の式典は中止となったが、有志らによる声掛けで清掃活動の実施に至った。

 参加したのは▽㈱庵野組▽井筒建設㈱▽カミジ技建㈱▽大和建設㈱▽木原造林㈱▽岡山組▽㈱下山組▽下山建設工業㈲▽㈲松岡組▽㈲中川建設▽㈱海邊組▽㈲崎建設▽田中建設㈱▽㈱川合組▽㈱浅川組▽㈱関三吉商店―の16社。約50分にわたる清掃活動に汗を流した。

 岩渕代表は「慰霊碑に『みんな連れてきたぞ』と伝えた。多くの人に参加いただいた。29の御霊(みたま)も喜んでくれていると思う」と感謝。

 「10年たとうが20年たとうが心はいつも同じ。自分が活動することで『早く逃げなあかん』と再認識してもらえれば。毎年のように災害で多くの人が犠牲になる。命を守るためには早めの避難が大事」と話していた。

 同公園では4日未明、死者・行方不明者と同じ数の29個のLEDキャンドルをともす追悼供養を行う予定。

(2021年8月29日付紙面より)

慰霊碑を清掃する岩渕三千生代表=28日、那智勝浦町井関
有志ら約30人が清掃活動に参加した
2021年08月29日
2 9月からオンライン授業?
 市内3高校の対応は  (新宮市 )

 和歌山県は24日、「県民の皆様へのお願い」で県立学校の夏休みを31日(火)まで延長。新型コロナウイルス感染状況を鑑み、9月1日(水)以降は分散登校やオンライン授業を検討するとともに、それに備えて夏休み中に生徒全員にタブレット型パソコン(PC)端末を配布するよう依頼している。市内の3高校に夏休み明けの学校再開に向けた対応を聞いた。

 県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)は27日に臨時登校日を設け、昨年12月に導入されたタブレットPC(Surface Go2)を全学年に配布。午前・午後でクラスの半分ずつの生徒が登校し、ネット上の会議室への入室方法やメインの画面を固定する「ピン留め」機能、課題提出方法を学んだ。無線LANの設備がない家庭には、学校からモバイルルーターを貸し出す。

 夏休み明けにどのように授業を再開していくのかはあくまで未定だが、オンライン授業にも対応できるよう教職員も準備に追われている。

 県立新翔高校(藤田勝範校長、生徒312人)は、31日に分散登校でタブレットPCを配布し、生徒が自宅でネット環境を確認。9月1日、2日(木)にも分散登校でオンライン授業について説明し、3日(金)以降はクラスの半分が登校、もう半分がオンラインという形で授業を再開していく予定だ。16日(木)には企業による選考試験および採用内定が開始されるため、就職希望生へのサポートは個別に継続していく。

 一方、今月21日から夏休みを終えて学校を再開している近畿大学附属新宮高校(池上博基校長、生徒351人)では、マスクを外す機会を極力減らすため、31日までは昼食を挟まず午前中のみの3限授業にする対応を取っている。9月以降は県立学校および県内私立学校の動向、近隣市町村の感染状況を注視しながら、3限授業の延長、分散登校などの対応を検討していく。なお、受験期に入る3年生の進路相談や面接練習には、個別に対応していくという。

(2021年8月29日付紙面より)

オンライン授業について説明を受ける生徒=27日、新宮市の県立新宮高校
2021年08月29日
3 Gゴルフ利用や憩いの場に
 ニュータウン公園整備始まる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町狗子ノ川のニュータウン公園(通称・下の公園)の整備工事が27日、始まった。公園内の敷地が傾斜していたことから、利便性向上のために地元住民らが要望し、町が工事を発注したもの。工期は1週間ほどを予定しているという。

 同地区のニュータウン熟年クラブ(峰武久・東熟年クラブ会長、角本聖洋・西熟年クラブ会長)の峰会長によると、同クラブがグラウンドゴルフの練習をする際は、新宮市の黒潮公園に出向き実施していた。

 会員の高齢化に伴い、車での行き来なども危険であるとし、近場で530平方㍍ある同公園の利用を検討。しかし、平地でないため、利用などは難しいことから、町福祉課や建設課に要望を開始したという。

 町では同公園は児童や家族連れも利用している場所であり、多目的な利用も行えるようにしたいと要望を受理した。

 予算は今年の3月議会で可決され、工事費は61万5000円。工事内容は敷地を平らにし、渋土を入れて整備するとともに、U字溝が入った側溝にグレーチング(溝ぶた)を設置するというもの。

 町福祉課の桝本住貴副主査は「公園なのでグラウンドゴルフはもちろん、さまざまな形で皆さまにご利用いただけたら」。

 井道則也副課長は「子どもから高齢者まで、皆さんで公園を共有してもらえたらありがたい」と話した。

 峰会長は「宇久井が一望できる公園。整備が始まったのは本当にありがたいことで、会員の皆さんも喜んでいる。ニュータウン自治会や太田雅也区長の協力のおかげ」。

 整備後について「公園は防災広場としても活用できると思う。さらに日陰を作るため、県の補助事業でサクラやユキヤナギを12月に植樹する予定。皆さんの憩いの場になるはず」と語った。

(2021年8月29日付紙面より)

住民待望の整備工事が始まった=27日、那智勝浦町のニュータウン公園
2021年08月29日
4 市関連施設使用休止延長  9月12日まで、新宮市  
2021年08月29日
5 はっぴ姿で「いらっしゃい」  天満保育園で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2021年08月29日
6 安楽地蔵に手を合わせ供養  三輪崎区が法要営む  (新宮市 )
2021年08月29日
7 「レジに並ばない」で利便性UP  「レジゴー」和歌山県初導入  (イオン新宮店 )
2021年08月29日
8 感染防止対策の徹底を  3市町の首長が合同メッセージ  
2021年08月29日
9 期日前投票始まる  各投票所、コロナ対策講じ  (三重県知事選 )
2021年08月29日
10 100年前の石積みアーチ  【御浜町】大正7年に建設された緑橋  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑫ )
2021年08月29日
11 お悔やみ情報
  
2021年08月05日
12 現状鑑み今年も中止 「あげいん熊野詣」 (那智勝浦町)

 平安時代の熊野詣でを現代に再現する「あげいん熊野詣」(同実行委員会主催)の開催の可否を決める会議が3日、那智勝浦町商工会館で開かれ、出席した委員ら11人が意見を出し合った。協議の結果、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き催しの中止が決定した。

 前観光協会に代わり、今回から一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)が事務局となった。理事長の堀順一郎町長は「昨年より厳しい状況。催しは密になるため、開催は今年も難しいと考えている」とあいさつ。

 開催可否についての協議では委員から「催しの開催は10月。現状では様子を見ていては準備など間に合わないのでは」「ワクチン接種も進んでいる。密を避け、縮小化して実施してはどうか」「やってほしいのはやまやま。しかし、何かあってからでは遅く、開催は難しいという意見も多い」「有事の際にイベントをして結果オーライとなるのは難しいのでは。さまざまな方法を考えて現状に応じたイベントをやるべきでは」「参加は地元で固めて縮小して行うか、オンラインを用いての開催もあると思う」などの意見が上がった。

 長雄正紘実行委員長は「マスクをして大門坂を歩くのは厳しいはず。中途半端には実施せず、中止なら中止とすべき。終息後に本来の形で開催したほうが良いと思う」と話した。

 観光機構の村井弘和事務局長は補助金の活用やイベントを専門とする事業者を巻き込んで持続可能な催しを進めていきたいとした。

 堀町長は「安心安全が重要。来年は現状も変化している可能性がある。イベント会社からは方法などのアドバイスをもらう。もちろん、皆さまにご意見を頂きたい。今はそれに向けての充電期間と捉え、新しい形を検討していきたい」と語った。

 委員からは町民への周知や、中止だけでなく次回のために催しや町のPRも町ホームページなどに掲載すべきではと提案があった。

(2021年8月5日付紙面より)

開催の可否を決めるため実行委員らが集まり会議が行われた=3日、那智勝浦町商工会館
2021年08月05日
13 折り鶴のきいちゃん完成
 紀の国わかやま文化祭に向け  (新宮市 )

 10月30日(土)から開催予定の「紀の国わかやま文化祭2021」(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)に向け、市内の3団体が折り鶴によるきいちゃんのモザイクアートを完成させた。

 県民一体となって文化祭を盛り上げることを目的に、同文化祭和歌山県実行委員会が県内の福祉事業所や学校、保育所などと連携して取り組む3大プロジェクトの一つ。

 蓬莱地区民生委員児童委員は文化祭中に市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催される「手話狂言」をイメージして「演劇」の図柄を選択。サロンなどで地域住民へ協力を募り、回収した約700羽の鶴を清水八重子代表がパネルに貼り付けた。

 新宮市ボランティア・市民活動センター「結夢」は、5・7・5の初句の情景から次の句を想像して句を連ねていく文芸「連句」の図柄を製作。センターを訪れた人々が一羽一羽心を込めて折り、完成にこぎ着けた。

 熊野川町の地域住民らで組織する「チームくまのがわ」は、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の中、住民同士が直接会えなくても一緒にできる取り組みを、と参加を決定。普段折り紙をしない高齢者も細かい作業に苦戦しつつ、積極的に協力したという。

 完成したモザイクアートはいったん県が回収し、文化祭期間中に県内の会場で来場者をもてなす。

(2021年8月5日付紙面より)

「連句」(左)と「演劇」のモザイクアート=7月27日、新宮市福祉センター
「チームくまのがわ」が制作したきいちゃん=8月2日、新宮市熊野川町
2021年08月05日
14 一般対象の集団接種開始
 16~64歳未接種者対象に  (串本町 )

 串本町が3日、くしもと町立病院で一般(16~64歳)対象の集団接種を始めた。当初計画した接種順位の最終となる集団接種で、同町は9月末完了を目指して臨んでいる。

 この接種は、6月18日付で対象年齢の未接種者6290人へ発送した案内に基づき実施。先月16日に事前希望を締め切っているがその後も事前希望が届いていて、まずは締め切りまでの事前希望者を年長優先で、その後に締め切り翌日以降の事前希望者の接種を行う流れで対応している。

 締め切り時点での事前希望者数は4142人。対象のうち▽基礎疾患を有する人▽在宅サービス従事者▽保育士等―の計1054人(確定数)は先月17、18日実施の優先接種〈1回目〉に回ったため、残りの3088人を集団接種に充てて日時を通知している。締め切り後の事前希望数は今月3日時点で145人だという。

 集団接種の実施日は基本、火、水、金、土、日曜日としているが週によって行わない曜日があり、平均して週3日程度実施する予定。他方、平日の医師による問診を土、日と同じ3診体制にし、1時間当たりの接種頻度を120人に上げて対応している。

 同町は年長優先のおおよその目安を予定として公式ホームページ上で公表しているが、福祉課の中田匠課長によると締め切りまでの事前希望者については2回目も含めて9月中に接種できる(予定が繰り上がる)見込み。「締め切り後の事前希望者も含めて、9月末までに一般対象の集団接種を完了できれば」と話している。

 同町が接種しているワクチンはファイザー社製。接種可能年齢の引き下げに伴う12~15歳への接種は未定。今しばらく状況を見て実施の有無を判断したいとしている。

 集団接種初日に1回目を受けた林貴子さんは、町外に出ている子どもと会える状況を保つため接種を希望したそう。「やっと打てたかなという印象」と進展を喜んでいた。

(2021年8月5日付紙面より)

平日の問診を3診体制に増強して一般対象集団接種を開始=3日、くしもと町立病院
2021年08月05日
15 退任自治会長に感謝状
 新宮市の川合啓介さん  (和歌山県 )

 和歌山県は、退任した自治会長に知事感謝状を贈呈した。東牟婁振興局管内の対象者は6人。3日には地域振興部の吉川暢泰副部長らが新宮市新町の川合啓介さん(63)の元を訪れ、「今後とも健康に留意され、後進に経験をお伝えいただければ」と賞状と記念品を伝達した。

 県では毎年、長く自治会活動において活躍し、地域の発展に尽力した人に対し感謝状を贈っている。本年度の対象者は48人(うち物故者8人)。

 川合さんは1989年、25歳の時に相筋第二町内会長に就任。以降、通算16年6カ月にわたり同町内会長を務めてきた。「生まれ育ち、親しみ深く大好きな町内。自分のできる限りのことをさせてもらいたいと思った」と話し、「みんな楽しく、でも負担にならないような運営を心掛けてきました」と振り返る。

 例に漏れず高齢化が進む町内の現状に言及。「かつては祭り(熊野速玉大社例大祭)の時には町内も神輿(みこし)や踊り、若いお母さんたちが創作踊りで参加してにぎわっていた」と当時を懐かしみつつも「時代は変化する。隣近所が寄り添って、静かに安全に生活できれば、そんな思いでやってきました」。

 助け合い、支え合う。「古き良き日本」の姿を生まれ育った町内に映す川合さん。「役員さんは自分より若い人ばかり。その人たち中心に盛り上げていってくれたら。これからも自分にできることをお手伝いさせていただきたいと思う。みんなが安心して楽しく暮らせる町内であってほしいですね」。笑顔でそう語り、後進に期待を込めた。

  □     □

 管内で感謝状の贈呈を受けたのは、次の皆さん。

▽川合啓介(相筋第二町内会、新宮市)

▽馬欠場利喜夫(中央通り町内会、新宮市)

▽瀧口定延(大桑区長、古座川町)

▽根木芳久(成川区長、古座川町)

【物故者】

▽西山 勝(西赤木区長、古座川町)

▽野口 晃(小森川区長、古座川町)

(2021年8月5日付紙面より)

感謝状を受け取った川合啓介さん(左)と吉川暢泰副部長=3日、新宮市新町
2021年08月05日
16 脇地祥太君が近畿へ
 県中学校総体剣道競技の部  
2021年08月05日
17 おしゃれなアクセサリー  ひまわりサロンで作る  (紀宝町 )
2021年08月05日
18 柔道女子は個人、団体で全国へ  県中学校総体で上位に入賞  (矢渕中 )
2021年08月05日
19 県内各地で巡回パネル展  8月は北方領土返還運動全国強調月間  
2021年08月05日
20 地元昆虫で新たな感激 身近な昆虫の観察会 (宇久井ビジターC)
2021年08月05日
21 感染防止のため臨時閉鎖  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )
2021年08月01日
22 「丹鶴ホール」工期最終日
 検査経て引き渡しへ  (新宮市 )

 10月3日(日)に開館を迎える新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」は7月31日、工期最終日を迎えた。完成検査に合格し次第、正式に市に引き渡しとなる。

 市によると、現在、備品などを搬入する引っ越し作業が進んでおり、大型備品はすでに搬入済み。来週からは図書の搬入を進めていくという。

 当初、9月ごろを予定していた観光バス駐車場周辺のロータリー部分の整備も同日に完了。第1(86台)、第2(94台)、観光バス(5台)の各駐車場の整備も終わり、施設の全貌がほぼ明らかとなった。

 なお、これまで観光駐車場として利用されていた観光バス駐車場は現在利用不可となっており、市は旧市民会館跡の第2駐車場を一部、供用開始とするか検討を進めているとのこと。

 検査では指摘箇所があれば手直しを実施し、お盆までの引き渡しを予定している。今後は、施設に隣接する、経年劣化が進む丹鶴体育館の改修工事を進めていくという。

 なお、ホールの貸館については本年度中の予約率は63%で、10~12月の土・日曜の予約率は100%となっている。

  □     □

■市民対象に施設内覧会

 市は施設完成に伴い、27日(金)、28日(土)、29日(日)に施設内覧会を開催する。市民限定。事前申し込み不要。

 27日は午後1時~4時。28、29日は午前10時~午後4時。各日とも最終受け付けは午後3時30分。市は内覧会の開催に関して、新型コロナウイルス感染症の状況を慎重に検討し判断していくとしている。

 来場の際はマスク着用や手指消毒など、コロナ感染防止対策を徹底した上で検温や名簿記入などに協力すること。発熱や体調のすぐれない人は来場を控える。短時間に入場者が集中した場合は一時的に入場を制限する場合もある。

 駐車場に限りがあるため、できる限り公共交通機関を利用すること。3密(密閉・密集・密接)を避けるため、各諸室への入室はできない。

(2021年8月1日付紙面より)

工期最終日を迎えた「丹鶴ホール」(写真は7月30日撮影)
2021年08月01日
23 災害備え夜間体験会
 里地区の津波避難タワー  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は今年3月末に完成した同町宇久井里地区の津波避難タワーで7月30日、夜間説明会を実施した。発生が懸念される地震や津波などの災害に備え、参加した区民約20人は実際に設備に触れるなどして使用方法を学んだ。

 タワーは同地区の一部が津波避難困難区域であることから、一時避難場所として建設された。鉄骨造で高さ9㍍、床面積が53・95平方㍍、収容人員は約100人。想定浸水深は三連動地震で約1・9㍍、巨大地震で約4・9㍍の仕様となっている。

 6月28日には堀順一郎町長も出席し、現地説明会が行われた。その際にタワー近くに住む山本明さんらから「夜間に解錠して設備を使用する訓練を実施すべきでは」との声が上がり、今回の夜間体験会の実施に至った。

 初めに職員が設備について説明。区民が扉の解錠方法や照明の点灯、着替えやトイレの際に使用するポップアップテントの設置、ビニールシートによる簡易的な屋根づくりに取り組んだ。

 町防災対策室の増田晋室長は「町内には多くの避難困難地域がある。津波が発生しなかったとしても、まず避難が重要となる。自分の身を守る自助が大切となるので多くの区民の方々が参加してくれてありがたい」と話した。

 里一区の土井正治区長は「何回も繰り返し訓練しないといざというときに使用できないので今後も訓練は必要になる。地震や津波はいつ発生するか分からない」。

 タワーについては「われわれの世代で大きな災害が発生しなかったとしてもタワーは今後も残る。そのために訓練の内容やタワーについて子や孫に伝えることになる。次の世代にも引き継がれ、絶対に役に立つ」と締めくくった。

(2021年8月1日付紙面より)

津波避難タワーの扉の解錠に取り組む区民=7月30日夜、那智勝浦町宇久井の里地区
設備について町職員から説明を受けた
2021年08月01日
24 国道42号で取り締まり強化
 第1回紀宝警察署協議会  

 令和3年度第1回紀宝警察署協議会が7月27日、同署であった。濱口裕史署長は「県内ではストーカーやDV、特殊詐欺が増加している。皆さまの協力を得て警察署運営を進めたい」と述べた上で、6月末現在の管内概況を説明した。

 協議会は、県内全18警察署にそれぞれ2001年6月から設置。同署では御浜町の鈴木嘉将さん、南慶造さん、紀宝町の大峪やす子さん、山中富行さん、熊野市紀和町の星山美穂さんが委員を務めている。

 濱口署長は管内の人口が1万9900人で高齢者が7812人、高齢化率は39・3%と説明し「犯罪や交通事故の防止にご理解いただける活動を続けたい」と述べた。

 人身安全関連事案ではDV5件(前年比4件増)、ストーカー4件(同3件増)、児童虐待、高齢者虐待各が1件あった。少年犯罪はなく、補導は3件で前年比21件の減となった。刑法犯認知件数は28件で前年比29件減。窃盗が18件で全体の6割を占めた。

 交通事故は127件で前年より10件減少。死亡事故は昨年から発生していない一方、国道42号での事故が多く「速度超過や信号無視、飲酒運転の取り締まりを強化している。横断歩道における歩行者優先の徹底にも取り組んでいる」と示した。

 委員からは「紀和町内で信号機が撤去され、地区住民から不安の声が上がっている」「小中学生の交通事故防止対策をお願いしたい」「紀宝バイパスで信号無視の車が多い」などの意見、要望があった。

(2021年8月1日付紙面より)

第1回協議会で管内概況を説明=7月27日、紀宝警察署
2021年08月01日
25 高校生棋士の対局始まる
 紀の国わかやま総文2021  (那智勝浦町 )

 第45回全国高校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)が開幕した。那智勝浦町の体育文化会館では7月31日、8月1日に将棋部門、3日(火)、4日(水)に囲碁部門が開催され、地方予選を勝ち抜いた全国の高校生棋士たちが対局に臨む。

 高校総文は「文化部のインターハイ」とも呼ばれる高校生最大の文化の祭典で、6日(金)までの7日間に、県内10市町で22部門が開催される。本年度の大会テーマは「届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー」。文化庁、公益社団法人全国高等学校文化連盟、和歌山県、県教委など主催。

 大会では新型コロナウイルス感染対策として2週間の健康観察を実施し、会場でのマスク着用や手指消毒を徹底。2階観覧席でも座席数を半分にして3密回避に努めた。

 将棋部門では、尾谷仁史審判長による規則確認に続き、高校生棋士たちが真剣なまなざしで対局を開始。トーナメントによる個人戦、団体戦を勝ち上がっていった。新宮市・東牟婁郡からの参加選手はいないが、県立新翔高校の生徒らがボランティアで大会運営に協力した。

(2021年8月1日付紙面より)

男女個人戦の様子=7月31日、那智勝浦町の体育文化会館
2021年08月01日
26 7月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年08月01日
27 王子が近畿大会へ
 県スポ少大会サッカー競技  
2021年08月01日
28 7日から救急外来再開予定  那智勝浦町立温泉病院  
2021年08月01日
29 罹患体験者メッセージ紹介  和歌山県  
2021年08月01日
30 県民へのお願い  和歌山県  
2021年08月01日
31 ユーチューブで熊野地方を紹介 「イル・ド・フランス」の倉本さん (新宮市)
2021年08月01日
32 あずまや建設工事進む  新宮市の黒潮公園