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2022年12月28日
1 すがすがしい一年願い
 那智の滝で大しめ縄張り替え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で27日、世界遺産である那智の滝で恒例の大しめ縄の張り替えがあった。日本一の落差133㍍の滝口で神職たち5人が足元に注意を払いながら慎重に新しいしめ縄に取り換えた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職らが表参道約2㌔の道のりを運んだ。滝の流れに足をつけた神職らは声をかけ合いながら無事にしめ縄を設置した。

 年2回の張り替えの様子を見物できたことを喜び、写真撮影を行う参拝客らの姿も見られた。

 男成宮司は「今日はすす払いを行い、しめ縄の張り替えも済み、新年を迎える準備が整った。今年はコロナ禍に加え、ロシアによるウクライナ侵攻もあり、厳しい社会情勢だった。来年こそはコロナ終息や紛争の終結する年になれば。すがすがしい一年になることを祈っています」と語った。

 同大社では新型コロナウイルス対策に取り組み、年末年始の参拝客を迎えるとしている。

 なお、那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔とともにライトアップされる。

(2022年12月28日付紙面より)

神職たちが大しめ縄を張り替える=27日、那智勝浦町那智山
2022年12月28日
2 寒風の中、海霧が幻想的に
 串本町田原  

 串本町田原の荒船海岸では冬の風物詩、海霧が発生している=写真(20日撮影)

 霧は12月に入って、続く寒さでほぼ連日のように出ている。この日の串本の日の出は午前6時56分ごろだったが、水平線に雲があり、すこし遅れて顔を出した朝日に照らされて黄金色の海霧が浮かび上がった。

 海霧は海面から発生する湿気を含んだ水蒸気が低温によって冷やされて蒸気霧となる現象で、気嵐(けあらし)といわれる。

 シーズンはこれから本番を迎え、1月末ぐらいまで続く。

(2022年12月28日付紙面より)


2022年12月28日
3 人工衛星投入の流れ説明 射点や指令棟紹介交え (スペースポート紀伊)

 来年2月末ごろのロケット「カイロス」初号機打ち上げを目指すスペースワン株式会社=東京都港区=がこのほど、準備の大詰めを迎えている射場「スペースポート紀伊」を報道公開した。同社は、事業の背景と概要を説明し総合指令棟と射点一帯の外観を紹介した。

 射点には「カイロス」より一回り大きい高さ約20㍍の移動式射点組立足場があり、隣接するロケット整備棟からパーツを運び込んで射点上に組み上げる。打ち上げ時に立ち入り禁止となる「カイロス」の半径1㌔圏外となる場所に管制室があり、遠隔操作で「カイロス」を打ち上げて人工衛星を軌道投入するまでを一括監視する。

 「カイロス」のロケットシステムは宇宙へ到達するための1段目と第一宇宙速度(地球の引力と人工衛星の遠心力がつりあい地球に落下しない最低速度、秒速約8㌔)までの加速を担う2、3段目からなり、さらに軌道修正用液体エンジン(スラスター)を駆使し適切に軌道投入をする。とりわけ多くのニーズが見込まれる高度500㌔の太陽同期軌道(打ち上げる方向は南方)に投入する場合、「カイロス」は150㌔の打ち上げ能力を発揮する。

 これら技術の集大成により同社が目指す事業コンセプトは▽信頼性▽即応性(契約から1年、衛星受領から4日で打ち上げ)▽柔軟性▽低コスト―の4本柱。他の射点の手法を参考にし、遅くとも打ち上げの1カ月半前までにその日時を公表し、直前の気象条件などを見て日時を調整する形を取るという。

 2020年代半ばには年間20回の打ち上げ頻度を目指していて、その光景と音響が日常となる射場周辺地域に向け同社の川井孝之部長は「初号機を成功し、そして定期的に打ち上げられるようになること、できることで地域の皆さんと一緒に頑張っていくことが貢献になると思っている。宇宙産業が拡大する中、宇宙へ出ていくためにはその手段が必要。われわれのロケットにより世界中の宇宙産業が多くなり、また入りやすくするような貢献もしていければ」と語った。

(2022年12月28日付紙面より)

射点そばにあるロケット整備棟
打ち上げから人工衛星の軌道投入までを監視する管制室
射場やロケット「カイロス」の概要を説明する川井孝之部長
2022年12月28日
4 「赤い羽根」絵はがきを審査
 市内小学生から120点の力作  (新宮市 )

 新宮市野田の市福祉センターで20日、令和4年度赤い羽根絵はがきコンクール審査会があった。市共同募金委員会長の田岡実千年市長と社会福祉法人和歌山県共同募金会の髙瀨一郎常務理事、市社会福祉協議会の濵前泰弘会長らが審査員を務め、市内小学校の児童から寄せられた作品を審査。県共同募金会会長賞などに8作品を選んだ。

 誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」としての取り組みが展開されている「赤い羽根共同募金」。

 10月からの運動期間に合わせ、市では市内の子どもたちに街頭募金への協力を呼びかけ運動を展開しているが、昨今の新型コロナウイルス感染状況を鑑み、募金活動は縮小傾向に。コンクールは「活動が制限される中でも子どもたちに広く運動および活動の趣旨を伝えることができれば」との思いから、市共同募金委員会の主催で昨年初めて開催。市社協職員らが市内各小学校で「赤い羽根共同募金」の授業を実施しつつ、児童らにコンクール参加への呼びかけを行っていた。

 2回目となる今回は、市内5小学校から120点の作品が寄せられた。審査会では最終審査に残った83枚から田岡市長らが▽県共同募金会会長賞(1点)▽市共同募金委員会会長賞(同)▽市社会福祉協議会賞(同)▽審査員特別賞(5点)―を選定。「絵だけではなく優しい言葉が入っている」「言葉も良く、絵も遠近感もある」「福祉の精神をよく理解していると思う」などと講評した。

 審査を終え、髙瀨常務理事は、福祉への意識高揚を図る市と市社協の取り組みに感謝。田岡市長は「力作が多く、選ぶのに苦労した」と話していた。

 応募作品は1月10日(予定)からの約1カ月間、市福祉センターで展示予定。入賞作品は市社協広報紙「Assist(アシスト)」2月号に掲載する。なお、表彰式の開催は未定となっている。

(2022年12月28日付紙面より)

作品を審査する審査員ら=20日、新宮市福祉センター
2022年12月28日
5 魚立祥大さん、新宮高Aが優勝
 新宮弓友会納射会  
2022年12月28日
6 野地木材工業が優勝 第185回職場対抗ボウリング大会 
2022年12月28日
7 150人が熱戦展開
 新宮ロータリー杯ジュニアバド大会  
2022年12月28日
8 蓬莱フレンズが制す
 ケンドリック旗争奪少年野球大会  (串本RC )
2022年12月28日
9 記述式問題などに課題  小学校学習到達度調査  (和歌山県 )
2022年12月28日
10 見守り兼ねてマスクなど配布  新宮市の広角地区で  
2022年12月28日
11 交流通して悩みなど共有  凸凹デコボコ親の会  (新宮市 )
2022年12月28日
12 あでやかな日本舞踊を堪能  新宮市で「第7回友華会」  
2022年12月28日
13 地域照らす巨大竹あかり  定光山大泰寺で点灯式  (那智勝浦町 )
2022年12月28日
14 楽しげな童謡に手拍子  親子でコンサート鑑賞  (紀宝町 )
2022年12月28日
15 模擬投票で関心高める  紀南高で県選管出前講座  
2022年12月28日
16 要介護認定などを報告  紀南介護保険広域連合が定例会  
2022年12月28日
17 指文字で自己紹介目標に  小学生の初級手話教室  (紀宝町 )
2022年12月28日
18 レンタサイクル本格稼働  料金見直し、新宮市内3カ所で貸し出し  
2022年12月28日
19 お悔やみ情報
  
2022年12月07日
20 絵画で全国4位に
 新宮高3年・山際小麦さん  

 和歌山県立新宮高校(東啓史校長)の3年生の山際小麦(やまぎわ・こむぎ)さんがこのほど、「第12回大阪成蹊 全国アート&デザインコンペティション2022」の高校生の部で、4位に当たる大阪成蹊大学学長賞(金賞)を受賞した。作品は、B2(約51㌢×約73㌢)サイズのアクリル絵画「フルーツタルト」。受賞について山際さんは「びっくりした。お母さんと喜んだ」と話している。

 同コンペティションは、中学高校生を対象に全国からアート・デザイン作品を公募し、毎年行っている。テーマは「ワタシノセカイ」で、自分の好きな世界観を自由に表現するものだった。中学生と高校生の部に分かれており、今年は高校生991点、中学生689点の応募があった。

 山際さんは、時期もあり現在はすでに引退しているものの、以前は美術部に所属し、副部長も務めていた。「フルーツタルト」はもともと、9月の文化祭で出展した作品。文化祭を最後に引退だったため、それまでの集大成として臨んだものだった。同コンペティションのテーマの「ワタシノセカイ」が気に入り応募を決めたという。全国レベルでの受賞は初となる。

 「フルーツタルト」に取りかかったのは、昨年の夏。下絵を描いた状態にとどめ、今年の夏に色塗りを開始、文化祭前の9月上旬にいったんの完成となった。「文化祭の直前の方が、技術が上がっていると思い、色塗りは止めておいた」という。

 制作に当たり「それまで平面的な絵が多かったので、立体的に仕上げようと思った」と語る。「果物のみずみずしさを出すのが難しく、(美術部顧問の)先生や友人に見てもらい、アドバイスを受けた」とのことだった。同コンペティションの応募に当たり、少し加筆した。

 受賞の知らせは、11月26日に封筒で届いた。28日には学校にも連絡があった。山際さんは「びっくりした。自信はなく、たぶん落ちると思っていた」とほほ笑む。

 山際さんは、すでに美術関係の専門学校への進学が決まっている。「将来は、会社のデザインを担当するところに入りたい」と考えており、その方面の就職率が高いところを選んだとのこと。

 美術部顧問の中畑久美教諭も「うれしい。他の部員の刺激にもなる。一生懸命やってきた作品が評価され、自分の成長にもつながるし、これからの制作にも生きるのでは」と喜んだ。

(2022年12月7日付紙面より)

受賞した作品「フルーツタルト」(山際小麦さん提供)
大阪成蹊大学学長賞(金賞)を受賞した山際小麦さん
2022年12月07日
21 ネットの危険性を知る
 児童が情報モラル学習  (三輪崎小 )

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)は11月28日、和歌山県職員を講師に招き、「情報モラル講座」を開いた。6年生58人が受講、インターネットの危険性を知り、正しい活用法を学んだ。

 和歌山県青少年・男女共同参画課健全育成支援班の操本隆紀さんが「インターネット・SNSのトラブルについて」をテーマに講話した。6年生は2組あり、組ごとで実施。1組は29人が受講した。

 操本さんは、人気オンラインゲームのフォートナイトを1組の児童全員が知っていることを確認した上で、対象年齢は15歳以上であることを説明。同じく人気の動画投稿サイトの「ユーチューブ」も、本来は対象年齢が13歳以上であることを明かした。

 「フォートナイトは小学生でトラブルが多い。人間関係で問題が起こっている。ユーチューブも、見ていたら変な動画に誘導されたりして危ない。みんなは対象年齢より低いのだから、気を付けないと」と注意喚起した。

 LINE(ライン)などのコミュニケーションツールについても言及。褒め言葉のつもりで「まじめだね」「おとなしいね」などと伝えても、人によっては嫌がられることを語った。「このぬいぐるみ、かわいくない」を例文に、同意を求めているのに否定と勘違いされることがあることを指摘した。

 オンラインゲームなどでの課金の問題も解説。紀北で小学5年生が、母の携帯電話で17万円を使った事例を紹介した。交流サイト(SNS)に写真を上げる場合の注意点も伝えた。裸の写真を送るなどの、性犯罪についても言及。「インターネットで何かあったら、家の人や先生に相談を」とまとめた。

(2022年12月7日付紙面より)

インターネットの危険性と正しい活用法を学んだ=11月28日、新宮市立三輪崎小学校
2022年12月07日
22 翼竜が空を飛んだ原理学ぶ
 不思議科学実験ショー  (南紀くろしお商工会 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)は4日、那智勝浦町の体育文化会館で「不思議科学実験ショー」を開催した。那智勝浦町と太地町から小中学生41人とその保護者が参加し、科学技術振興機構・サイエンスレンジャーの海老崎功さんから「翼竜が空を飛んだ原理」を学んだ。

 体験型学習を通じて科学やものづくりに興味を持ってもらう取り組み。2年ぶりの開催で、通算19回目を迎えた。

 森川会長は子どもたちに向け「私たち商工会は、皆さんのお父さん、お母さんの仕事をお手伝いし、イベント開催を通じて地域の福祉向上に向けた取り組みをしている。何事にも興味を持ち、楽しく勉強して」とあいさつ。

 海老崎さんは最初に「翼竜やグライダーは、羽ばたかずエンジンやプロペラもないのにどうやって飛んでいるのか」と問題提起。子どもたちはプテラノドンの模型を飛ばし、翼の角度や首の重さを変えることで、長距離を滑空できるようになることを発見した。

 山田暁士君(市野々小1)は「模型の頭に重りを追加したら、遠くまで飛ぶようになって楽しかった。自由な形の模型を作るときは、ロケットにギザギザの羽がついた形にしたけれど、結構飛んだと思う」と語った。

 海老崎さんは「上昇気流があれば、模型はどこまでも飛べる」と話し「自然の生き物の形がいかに優れたものなのかという点にも気付いてもらえたら」と話していた。

(2022年12月7日付紙面より)

親子でプテラノドンの模型を飛ばす=4日、那智勝浦町の体育文化会館
スチロールペーパーで模型を工作
2022年12月07日
23 パーティー風に生き物を紹介  恒例のクリスマス展示始まる  (串本海中公園 )
2022年12月07日
24 病院の謝意など経て審議へ  町議会第4回定例会始まる  (串本町 )
2022年12月07日
25 人権標語作品35点を展示  中央公民館1階ロビーで  (古座川町 )
2022年12月07日
26 40人が美化活動に汗流す  佐野川沿いで恒例の清掃活動  (新宮市 )
2022年12月07日
27 動物にも人にも優しい社会  新宮市で「地域猫対策セミナー」  (和歌山県 )
2022年12月07日
28 条例改正や補正予算案など  12月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2022年12月07日
29 児童が消防署を訪問  仕事内容を見学で学ぶ  (王子ヶ浜小 )
2022年12月07日
30 道がテーマの作品並ぶ  熊野ネイチャークラブ写真展  (太地町 )
2022年12月07日
31 揚げたてマグロカツ食べて  南紀くろしお商工会女性部  (那智勝浦町 )
2022年12月07日
32 学習の成果を披露  児童生徒の発表会  (高田小・中学校 )
2022年12月07日
33 地域の古道は僕らが守る!  下里小5、6年生が道普請  (那智勝浦町 )
2022年12月07日
34 児童たちが福祉に協力  神倉小で赤い羽根共同募金活動  (新宮市 )
2022年12月07日
35 入賞作品など展示中  人権に関する絵・ポスター  (まなびの郷 )
2022年12月07日
36 矢渕の山城君、上野さんが優勝  中学ソフトテニス南郡予選  
2022年12月07日
37 かわいいダンスや歌を披露  成川保育所で発表会  (紀宝町 )
2022年12月07日
38 「戦争を染めた風呂敷展」  町立図書館で10日まで開催中  (紀宝町 )
2022年12月07日
39 議員定数削減案を否決  12月定例会が開会  (新宮市議会 )
2022年12月06日
40 長く使用できる体育館に
 神倉小などで改修工事進む  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)の体育館で現在、改修工事が行われている。10月1日から工事が始まっており、工期は来年2月20日(月)までを予定している。

 同校の体育館は、1990年に完成。使用年数は32年を数える。外壁にはスギの板が使用されており木造の体育館は非常に珍しい。2016年には社員旅行で当地方を訪れ、同校の体育館を目にした世界的に有名なアニメ映画監督・宮崎駿さんから「どうかあの建物を大切にしてください。子供達に巨大な木造建築物をのこそうとした人々の努力を伝えてください」といった内容の手紙が学校に寄せられている。

 このたびの改修では、老朽化により傷んだ外壁の修復や塗装、体育館内の傷んだ床の塗装、照明のLED化、トイレの洋式化、アクセスのバリアフリー化、一部外周工事などを計画しており、事業費は8910万円。

 外壁には地元のスギを使って張り直しを行う予定で、年月をかけて工事前の重厚で趣のある黒ずんだ色合いに落ち着いていくという。

 現在、外壁修復のために周辺には足場が組まれており、12月と来年1月には体育館内の工事に着手するため、体育館の使用は停止になるという。

 市担当課では、神倉小体育館の改修について「大切な木造体育館。景観的配慮を行い、長く使用できる体育館に改修した上で後世に残していきたい」と話している。

 なお、同校のほかに1972年に建築された城南中学校、77年建築の光洋中学校の体育館でも改修工事が行われており、城南中体育館は今月から使用を停止、光洋中は12月から使用を停止する。いずれも安全に運動ができる環境を整えるために床面の改修を行っており、事業費は城南中1750万円、光洋中1160万円。市では、今後も計画的に老朽化した学校の校舎や体育館の改修に努めていくとしている。

(2022年12月6日付紙面より)

改修工事が進む体育館=11月24日、新宮市立神倉小学校
2022年12月06日
41 町中周遊促し魅力伝える
 大門坂観光案内所を設置  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は2日、那智勝浦町市野々の大門坂駐車場付近で「大門坂観光案内所」の開所安全祈願祭を実施した。熊野那智大社(男成洋三宮司)から出仕した神職らが神事を執り行い、参列した堀順一郎町長やNACKTの清水貞吾理事長、熊野・那智ガイドの会の汐﨑眞次会長、吉中秀郎町観光企画課長らが新設された観光案内所の発展や無事などを祈った。

 観光案内所は、同駐車場付近にあった休憩施設の一部を改修し設置したもので、那智山エリアの観光案内強化を行うとともに、町中への周遊促進を目的としている。

 官民で構成される町観光地魅力アップ推進委員会が主体となって案内所を整備し、運営を機構が行うもの。壁やサッシを設置する簡易的な工事で、10月末から着工し、先月25日に完成した。

 JR紀伊勝浦駅前にある観光案内所と同じく、室内には町の観光に関するパンフレットなどが多数並んでいる。ガイドの待合としても利用するとしている。

 機構によると、実証的に運営を進めるとし、成果に結び付き次第、継続や設備の充実も視野に入れているという。

 この日は、伊藤士騎(しき)禰宜(ねぎ)と𠮷田遥紀権禰宜(ごんねぎ)が神事を斎行し、堀町長らが玉串をささげた。

 堀町長は「機構で観光戦略を練るために、動態調査を行った。観光客は町中から那智山方面には向かうが、那智山から町中へは足を運ばないというデータが出ている。そのため、町中への周遊と町全体の観光PRをするための拠点が必要だった。町の魅力を十分に伝えることのできる案内所になることを祈念しています」。

 清水理事長は「かねて、観光案内所設置の構想はあったが、コロナ禍もあり至っていなかった。念願の案内所が完成したので、那智山に訪れたお客さまをしっかりともてなすとともに、町中への周遊につなげたい」と語った。

 なお、営業時間などは正式に決定していないため、現在は午前10時~午後4時を予定しているという。問い合わせやガイドの予約などは年中無休のJR紀伊勝浦駅前の観光案内所(電話0735・52・5311)まで。

(2022年12月6日付紙面より)

観光案内所を設置し、町中への周遊を図る=2日、那智勝浦町の大門坂
開所安全祈願祭が営まれた
2022年12月06日
42 3年ぶり「こどもゆめまつり」
 地域の人に教わり制作  (紀宝町 )

 紀宝町内の小学生を対象にした「2022こどもゆめまつり」(同実行委員会主催)が4日、同町鵜殿の町福祉センターであった。3年ぶりの開催に児童71人が参加し、地域の人たちに教わりながらさまざまな制作を楽しんだ。

 ボランティアら地域の人と交流し、成長する機会になればと同町ボランティア・市民活動センター「きぼらんせ」共催で企画した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、おととしと中止にしたが、今年は午前午後で低学年、高学年の2部制にし、制作とゲーム遊びを交代制にするなど密にならない対策を取った。

 制作は牛乳パックの飛行機、端布を使ったシュシュ、アイロンビーズ、フォトフレームの四つで、高学年はフォトフレームの代わりに己書(おのれしょ)体験を取り入れた。

 講師や運営には地域のボランティアが協力し、アイロンビーズ作りは町立矢渕中学校の生活文化部と美術部が担当した。

 開会式では町社会福祉協議会の木下起査央会長があいさつし、「今日はボランティアさんたちと色々な遊びができるので元気に楽しんでくださいね」と呼びかけた。社協職員は児童らに「こんにちは」と「ありがとう」を手話で教え、「今日はキホッチョ隊に手話をすると参加賞をもらえますよ。(全員に配った)手話の本で勉強し、いろんな人とお話をできるようになってください」と呼びかけた。児童らはあらかじめ希望した制作に挑戦し、講師の人たちと交流しながら楽しんでいた。

(2022年12月6日付紙面より)

矢渕中生活文化部の生徒に教わる児童=4日、紀宝町鵜殿の町福祉センター
フォトフレーム作りに挑戦
2022年12月06日
43 久保建英選手らの活躍期待
 町職員ら手作り横断幕掲げ  (串本町 )

 串本町職員有志が役場本庁舎1階、玄関から入ってすぐの位置にサッカーワールドカップカタール2022日本代表チームや所属する久保建英選手の活躍を期待する横断幕を掲げている。

 久保選手は神奈川県川崎市生まれだが、父が同町出身(串本高校卒)でその祖父母も町内在住。祖父が体育教諭として町内におけるサッカー振興に努め串本中サッカー部を全国大会へ導くなどの実績を上げた経緯もあって、そのつながりで盛り上がりの輪が広まっている。

 横断幕を掲げているのは町総務課の有志数人。95㌢×620㌢の横断幕に文字を貼って手作りし、11月30日午後から掲げている。当初は活躍を祈る内容だったが、日本時間12月2日未明の対スペイン戦で同チームが勝利し決勝トーナメント進出が決まるや「祈」を朱書きの「祝」に貼り直すなど、手作りならではの迅速さで同チームの戦況相応に内容を切り替えている。

 対ドイツ戦勝利以降、町民か町にゆかりがある選手の応援をしないのかと声があり職員の間でも関心が高まっている点で検討。当初は外注も考えたが教育委員会教育課由来のノウハウで今回のように機転を利かせやすい掲げ方があると知り、さっそくその方向で動いた。込める思いは「頑張ってほしい」の一心。横断幕は今後も同チームの戦況に即応して手直しを加えつつ掲げ続けるという。

 同チームの次の試合は日本時間6日(火)午前0時から始まる対クロアチア戦。初となるベスト8入りを懸けて臨む。

(2022年12月6日付紙面より)

日本代表チームや久保建英選手を応援する職員手作りの横断幕=2日、串本町役場本庁舎
2022年12月06日
44 三輪崎Aが3位入賞
 県下少年剣道親善大会  
2022年12月06日
45 久保君、杉本さんが全国へ
 県新人卓球大会で活躍  (新宮高校 )
2022年12月06日
46 9チームが熱戦展開
 少年サッカー新人戦が開幕  
2022年12月06日
47 スポーツ振興など協力  日本生命と包括連携協定  (新宮市 )
2022年12月06日
48 健康意識し市内を歩く  3年ぶり「市民ウォーク」  (新宮市 )
2022年12月06日
49 障害者への防災意識向上図る  理解推進など図る講演会  (みくまの支援学校 )
2022年12月06日
50 みんなで郷土食味わう  熊野川中で「さつまいも交流会」  
2022年12月06日
51 350人がごみ拾い  緑丘校区クリーン作戦  (新宮市 )
2022年12月06日
52 新しいスポーツウエア考案  デサントが下里小で遠隔授業  (那智勝浦町 )
2022年12月06日
53 7人が金賞を受賞  農産物品評会表彰式  (那智勝浦町 )
2022年12月06日
54 川合組が大里区にAED寄贈  社会貢献の一環、応急手当講習会も  (紀宝町 )
2022年12月06日
55 シートベルト着用の徹底を  つどいをモデル事業所に指定  
2022年12月06日
56 平穏を願って信仰注ぐ  直見の妙見神社で例祭  (古座川町 )
2022年12月06日
57 現任の23人に委嘱状を伝達  民生委員・児童委員委嘱式  (古座川町 )
2022年12月06日
58 お悔やみ情報
  
2022年12月01日
59 早期完成や無事故など願う
 仮称2号トンネル、安全祈願祭  (新宮市 )

 現在、開通に向けて工事が進む新宮市高田の白見の滝周辺で11月30日、「国道168号(仮称2号トンネル)道路改良工事 安全祈願祭」が行われた。発注者の和歌山県や設計・施行関係者ら約40人が出席。玉串奉てんなどを通して早期完成や無事故などを願った。

 新宮市と奈良県五條市を結び、南和地域集積圏と新宮地域集積圏の連携を強化する、紀伊半島の核となる五條新宮道路。一部区間として計画されている延長4・8㌔の一般国道168号相賀高田工区は▽新宮市街への通勤通学など、沿線住民の日常生活における移動支援▽落石やのり面崩壊、冠水などによる通行止めを回避し、第1次緊急輸送道路の機能強化▽2次救急医療機関へのアクセス向上▽世界遺産などの観光拠点を結ぶ周遊ルートの信頼性向上―を目的に計画され、2017年度に事業化された。

 仮称2号トンネルは同工区のうち、相賀から白見の滝に至るまでの延長2658㍍のトンネルで、工期は2026年2月14日までを予定。日本工営株式会社が設計、大成・尾花・川合特定工事共同企業体が施工を請け負っている。

 安全祈願祭では、同地区の高倉神社の田中安弘宮司が斎主を務めた。東牟婁振興局の久保浩也建設部長や大成建設㈱関西支店の梅本正樹土木部長、尾花組㈱の谷口庸介代表取締役、㈱川合組の川合康介専務取締役、大成・尾花・川合特定工事共同企業体の清水良純作業所長、成豊建設㈱の上山晃彦代表取締役らが玉串を供え、工事の無事や工期内の完成などを祈願した。

 閉式に当たり、久保建設部長が関係者らの協力に感謝を伝え「168号は、現在沿岸部で着々と工事が進む近畿自動車道紀勢線と一体となって紀伊半島の幹線ネットワークを形成する路線。大規模災害時の緊急輸送道路としてはもちろんのこと、観光振興や産業活動、救急医療などの面において重要な路線となる」。

 「地域住民も路線の早期整備を心待ちにしている。皆さんにはこれまで培った豊富な経験と優れた技術力を存分に発揮し、無事故の中で一日も早い工事の完成を祈念しています」とあいさつした。

 今後は、約36カ月かけて掘削を行い、並行して覆工、舗装工事などを実施していく予定。清水作業所長は「いよいよスタートラインに立った。身が引き締まる思い。地元の方々の協力を得て、しっかりと安全に良いものを造っていきたい」と話していた。

(2022年12月1日付紙面より)

工事に携わる皆さん=11月30日、新宮市高田

2022年12月01日
60 扇祭り保存会が文科大臣表彰
 地域文化振興の功績たたえ  (熊野那智大社 )

 令和4年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)がこのほど発表され、本紙エリアからは那智勝浦町の「那智の扇祭り保存会」(男成洋三会長・熊野那智大社宮司)が「民俗芸能の伝承」分野で選出された。和歌山県内では同保存会と岩出市の音楽家・米山龍介さんのみ。

 同表彰は、全国各地において芸術文化の振興、文化財の保護に尽力するなど、地域文化の振興に功績のあった個人・団体に対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するもの。

 同保存会は熊野那智大社を中心として、周辺地域の氏子や関係団体と協力して長年にわたり祭礼の執行や運営を行い、伝統文化の継承と地域の活性化に努め、熊野の世界遺産を生かした観光や魅力発信など、地域振興にも重要な役割を果たしてきた。

 祭りでは、同保存会を中心に那智田楽保存会と神役を担う青年会に当たる那智山正義会、神輿(みこし)を担ぐ役である扇指(おうぎさし)を出す同町市野々区、町内の諸団体、町立市野々小学校の児童などが参加して現在の祭りを形作っている。

 那智の扇祭りは、1960年に和歌山県指定無形民俗文化財となり、2015年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 表彰を受け、男成宮司は「お祭りは神社のみではできない。氏子の皆さまや関係者の皆さまが、歴史あるお祭りにご協力・ご奉仕していただけるからこその受賞」。

 来年については「今年は3年ぶりに神輿やたいまつを繰り出すことができた。来年こそは全てが例年通りに、本来のお祭りの姿で執り行うことができるように願っています」と語った。

(2022年12月1日付紙面より)

「那智の扇祭り保存会」が地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)に選出された(和歌山県提供)
2022年12月01日
61 備前の海底に聖夜の雰囲気
 水中クリスマスツリー設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、組合員24店舗)が11月29日、ダイビングポイント「備前」に水中クリスマスツリーを設置した。

 より多くのダイバーに串本を認知してもらい地域内外で串本を活性化するために取り組んでいるイベントの一環。12回目となる今回は高さ3㍍の人工ツリーを前日に飾り付け、当日はダイバーら9人が「備前」へ赴き水深約18㍍の海底に同ツリーを設置した。

 飾りに電飾は含んでおらず、訪れたダイバーが持参した水中ライトなどの光源を点灯した状態で同ツリーに差し込み聖夜の雰囲気を楽しむ仕組み。作業後はサンタクロースの衣装を着たダイバー2人を軸にし、アピール素材とする写真などの撮影にも臨んだ。

 設置期間は12月25日(日)までを予定。イベント係としてこの取り組みを担当する道井洋之さんは「この時期の定着化に意義があるとして、コロナ禍にあっても途切れずやってきた。冬場はどうしても利用が減るので、このイベントで誘客を図り各店舗が盛り上がればと思うし、そのためにこれからも続けていけたら」と成果を期待して語った。

(2022年12月1日付紙面より)

備前の海底に設置した水中クリスマスツリー(串本ダイビング事業組合提供)
2022年12月01日
62 新酒の出来を確認
 尾﨑酒造で初搾り  (新宮市 )

 熊野の地酒「太平洋」の蔵元である、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗〈いくろう〉社長)で11月29日、新酒の初搾りがあった。杜氏(とうじ)が搾り機から流れ出た酒をぐいのみに注ぎ、味や香りを確かめた。作業は来年3月末まで続き、一升瓶で約8万本を造る予定という。

 仕込み作業は10月下旬から始まった。熊野川の伏流水や地元産のコシヒカリなどを使用し、こうじや酵母を用いてもろみに。櫂棒(かいぼう)と呼ばれる長さ約2・5㍍の棒でかき混ぜて発酵を促し、搾って日本酒を醸造した。尾﨑酒造では約30種類の銘柄を造る。

 杜氏の小林武司さん(48)は「今年は気温が高いからどうかと思ったが、雑味がなく味わいもすっきりして、甘みもあるきれいな味に仕上がった」と話す。「雑菌に汚染されないよう注意し、こうじや酵母の特性を生かすことに気を付けて作業した」という。

 尾﨑社長(78)は、コロナ禍で酒の消費量が長らく落ち込んでいたことに言及。「元気の良い新酒ができている。これを飲んで新型コロナを吹っ飛ばしてもらえれば」と語った。

 なお尾﨑酒造は、紀伊半島の田辺市以南から三重県松阪市周辺までの間で唯一の、本州最南端の蔵元となる。6代目の尾﨑社長が「地元の皆さんにかわいがってもらえるお酒を」と、1880(明治13)年から約140年続く伝統を守っている。「太平洋」は新宮出身の文豪の佐藤春夫や中上健次も愛飲していた。

 尾﨑酒造では、12月上旬までは正月用の「太平洋しぼりたて生原酒」の醸造作業が行われる。サイズは一升のみ、3000本限定の予定で、価格は税込みで3135円。近隣の酒屋やスーパーなどで購入できる。12月中旬からは、他の銘柄の醸造が続く。商品に関する問い合わせは、尾﨑酒造株式会社(電話0735・22・2105)。

(2022年12月1日付紙面より)

これから搾る新酒のもろみをかき混ぜる=11月29日、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社
2022年12月01日
63 11月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2022年12月01日
64 41人が熱戦繰り広げる
 新宮市民スポーツ祭典剣道の部大会  
2022年12月01日
65 新宮、決勝進出ならず
 JAみくまの杯学童女子軟式野球大会  
2022年12月01日
66 学習の成果を披露  生徒が発表、各種展示も  (熊野川中学校 )
2022年12月01日
67 里親巡回パネル展始まる  梛で、13日まで  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
68 観光促進など目指し  ドローンなど活用し実証実験  (太地町 )
2022年12月01日
69 不審者からの避難法学ぶ  木の川認定こども園で防犯訓練  (新宮市 )
2022年12月01日
70 ふるさとの歴史知る 校外学習で市内散策 (緑丘中学校)
2022年12月01日
71 たばこの有害性学ぶ  児童向けに防煙教室  (三輪崎小学校 )
2022年12月01日
72 宇宙まで飛べるかな?  ペットボトルロケット工作  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
73 堀正さんに厚労省局長感謝状  薬物乱用防止指導員の功績で  (串本町 )
2022年12月01日
74 一般協力も得て砂浜清掃  田原海水浴場で公開活動  (和歌山ロケット応援団 )
2022年12月01日
75 昔の遊びや生活を学ぶ  地域の高齢者と焼き芋大会も  (相野谷小 )
2022年12月01日
76 テロ未然防止へ連携深める  3年ぶり、熊野パートナーシップ定例会  
2022年12月01日
77 地域連携の学校づくり評価  学校教育研究論文で優秀賞  (紀南高校 )
2022年12月01日
78 「共助」意識した防災訓練  鮒田自主防が炊き出しなど  (紀宝町 )
2022年12月01日
79 卒業式の「花道」に  パンジーの苗植える  (城南中育友会 )
2022年12月01日
80 誰もが楽しめる演奏会目指し  勝吹が感謝コンサート  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
81 お悔やみ情報