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2021年10月26日
1 田岡実千年さんが4選
 「まちづくりに全力で取り組む」  (新宮市長選 )

 任期満了に伴う新宮市長選挙の投開票が24日にあり、無所属で現職の田岡実千年さん(60)が三つどもえを制し、新宮市で戦後初となる4選を果たした。田岡さんは選挙事務所に集まった多くの支持者たちを前に「皆さんへの感謝を胸に『市政は市民のためにあり』の理念の下、初心を忘れず、新宮市のまちづくりに全力で取り組んでいく」と固く誓った。

 同市下田の選挙事務所には開票前から多くの支持者が集まった。当選の知らせが入るやいなや、田岡さんは支持者たちと抱き合いがっちりと握手。万歳をもって勝利を祝った。

 「勝利は皆さんが私のために頑張っていただいた結果」と声を振り絞った。「丹鶴ホールも無事にオープンし、小学校の統合や庁舎の建て替えも完了した。全て皆さんのおかげ。しかしこれからが本当のまちづくり。新型コロナウイルスにより経済や市民生活に大きな影響が出ている。まずはこれに対してしっかりと取り組んでいかなければ」。

 「いろいろな課題があるが、市民が安心して笑顔で元気に暮らせるまちを目指し、まちづくりの主役である市民と共に、そして市長としての責任を胸に刻み『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくり』を必ず実現していく」と力を込め、深く頭を下げた。

 後援会の前田徳男会長は「苦しい選挙戦だったが4期目の当選を果たすことができた。田岡が公約を一つ一つ、実現していけるようお力添えを」と呼び掛けた。

  □     □

 若い力と勢いで、初めての市長選に挑んだ松畑玄さん(49)は「多くの人に支援していただいた。(結果は)自身の不徳の致すところで、自分に足りない部分があったと思う」。

 支援者に対し「今までにないくらいの最高な状況をつくってくれた」と感謝を述べ「結果は仕方のないこと。これからは一市民として新宮市の発展に寄与していきたい」と述べた。

 2度目の市長選への挑戦となった上田勝之さん(56)。市民との対話の重要性を訴え続けてきた。結果を受け「田岡さんが再選された。そのことに尽きる。結果はしっかりと受け止めなければならない」と肩を落とし「今後についてはこれから考えていこうと思っている」と話した。

  □     □

■投票率は70%台に回復



 投票率が70%を切った2013、17年の市長選。特に前回(17年)は、終戦間もない1947年に行われた市長選の投票率66・95%に次ぐ低さの68・62%だったが、今回の投票率は71・19%(男69・54%、女72・57%)で下げ止まりとなった。

 期日前投票者数は7706人。投開票日当日に台風に襲われた前回の1万490人より2784人減少した。

(2021年10月26日付紙面より)

家族や支持者たちと喜びを分かち合う田岡実千年さん(中央)=24日、新宮市下田

2021年10月26日
2 50人余りが献血に協力
 勝浦LCが奉仕活動  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長、岡本英博奉仕委員長)は22日、日本赤十字社和歌山県血液センターに協力し、町役場前で献血奉仕活動を実施した。

 献血奉仕は勝浦LCの活動の柱の一つで、1984年にスタート。年7回ほど、定期的に続けられている。9月は台風の影響で移動採血車(献血バス)の配車が中止となったため、2カ月ぶりの実施となった。

 この日は役場職員や地域住民らが協力を申し込み、最終的な協力者は50人余り。献血後、黄色いベストを着た勝浦LCのメンバーが、「ありがとうございました」と洗剤やタオルをプレゼントした。

 岡本奉仕委員長は「今日は出だしから好調で、大勢に協力していただいた。当初予定していた人数を超えそうです」。戸間会長は「献血に協力していただき、大変ありがたい。新型コロナウイルス感染拡大後は協力人数が落ち込み、輸血用血液も不足していたが、人数が回復してきたのでは」と話した。

 移動採血には、新型コロナウイルスワクチンを接種した人は接種後48時間を経過してから、新型コロナ既感染者は症状消失後4週間が経過し、問診などにより全身状態が良好であることが確認できれば参加できるという。

(2021年10月26日付紙面より)

献血に協力する役場職員ら=22日、那智勝浦町役場前
2021年10月26日
3 集団接種、最終日迎える
 新型コロナワクチン接種  (新宮市 )

 12歳以上の市民を対象としていた新宮市の新型コロナウイルスワクチン集団接種が24日、市役所別館で最終日を迎えた。この日は12歳を迎える小学6年生を含めた約560人が接種を済ませ、全34回にわたって進められた集団接種がひとまず終了した。

 65歳以上の高齢者を対象に4月25日から集団接種が開始され、基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者、学校・児童福祉施設等関係職員、64歳以下の市民を対象として高年齢順に接種が進められてきた。

 当初は11月の完了をめどにしていたが、全国的、または新宮保健所管内における感染拡大状況などを鑑み、新宮市医師会の協力を得るなどして一部年齢層を個別接種に切り替えるなどして早期完了を目指していた。

 最終日のこの日は、気象警報の発表に伴い中止となった9月26日の振り替えで、今月3日に1回目を接種した対象者の2回目の接種。12歳以上の全対象者(2万5572人、1月1日現在)の接種数は1回目2万1332人(83・42%)、2回目2万603人(80・57%)となった。

 現在、国から2回目接種を終了した者のうち、おおむね8カ月以上経過した者を対象に、1回の追加接種を実施する方針が示されており、市新型コロナワクチン接種推進室では今後、3回目接種に向けて準備を進めていくとしている。

(2021年10月26日付紙面より)

新型コロナワクチンの集団接種が最終日を迎えた=24日、新宮市役所別館
2021年10月26日
4 式典や発表で気持ち高める 子供・若者育成支援県民大会 (県青少年育成協会など)

 県の本年度子供・若者育成支援県民大会が23日、串本町内であった。内閣府主唱「同支援強調月間」(11月)に伴う市町村宛ての知事メッセージが県内8地方の巡回活動隊に伝達され、青少年の発表2種類を受けるなどして来る同月間への気持ちを高めた。

 この大会は、県・県教育委員会・県青少年育成協会が主催。子どもや若者が心身ともに健やかにたくましく成長し、将来自立し活躍していくために県民みんなで同月間の趣旨を考える機会として年1回、8地方で会場を持ち回り開いている。

 本年度は東牟婁地方の巡りに当たり、同町文化センターを会場に設定。「育てよう!支えよう!見守ろう!和歌山の青少年」をテーマに掲げ、ボランティア活動やフィールドワークを通して地域と密接に関わる地元高校生の実践発表から地域の活性化を考える機会と位置付けて計画し、新型コロナウイルス感染症予防対策を講じながら参加を呼び掛けた。

 当日は式典と青少年の発表の二部構成で、進行は県立串本古座高校の仁木愛里さん(3年)と川端望恵さん(2年)が担当。同協会の会長でもある仁坂吉伸知事は学校と地域がそれぞれに努力しその連携で若者を守り育てる状況を思い描いて一同の士気を高め、来賓を代表して県議会の森礼子議長と同町の田嶋勝正町長がそれぞれに健全育成への思いを寄せてその取り組みを期待した。

 県知事感謝や同協会会長表彰を贈呈して模範活動を奨励し、併せて「家庭の日」絵画コンクール優秀作品表彰の贈呈も実施。同月間中に各市町村へ届ける知事メッセージを8地方の巡回活動隊(通称・キャラバン隊)に託し、代表して東牟婁地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会の寺西敏次会長が決意を掲げた。

 青少年の発表は▽県少年メッセージ2021金賞作品「共に生きる」(有田市立箕島中学校3年・楠瀨心美さん)▽県立串本古座高校CGS部実践(19年度同協会会長表彰〈善行青少年関係〉対象となった活動)―の2種類。将来を担う若者の考え方を受け止めて、来る同月間への気持ちを高めて締めくくった。

  □     □

ふれあい賞に宇久井小の南和奏さん



 「家庭の日」絵画コンクールは、「ふれあいとやすらぎのある家庭づくり」の推進を目的として同協会が主催。本年度は3点を優秀作品として選んだ。その1点、ふれあい賞は那智勝浦町立宇久井小学校4年・南和奏さんの作品「お父さんが海にポーイ」が受賞。南さんは母親に見守られながら壇上へ上がり、仁坂知事からじかに表彰を受けた。

 幼い頃から絵を描くのが好きで、この作品は夏休みに絵画教室に参加して描いた。人と山と海の色、それぞれの雰囲気を上手に描くことに頑張ったそうで、南さんは「うれしい。これからもいろんな絵を描いていきたい」と喜んでいた。

(2021年10月26日付紙面より)

知事メッセージを預かる寺西敏次会長=23日、串本町文化センター
「家庭の日」絵画コンクール・ふれあい賞の表彰を受ける南和奏さん
2021年10月26日
5 新宮が接戦制し優勝
 4チームが県大会へ  (サッカーU―12全日予選順位決定トーナメント )
2021年10月26日
6 新翔、初戦で敗れる
 高校ラグビー和歌山県大会  
2021年10月26日
7 新翔が大勝で3回戦進出
 高校サッカー和歌山大会  
2021年10月26日
8 感謝の気持ち大切に
 那智勝浦少年野球クラブが2連覇  (新宮警察署防犯学童軟式野球大会 )
2021年10月26日
9 激戦から一夜明け  田岡実千年さん、選挙を振り返る  (新宮市長選 )
2021年10月26日
10 1位に野中誠一さん  写連紀南支部9月例会  
2021年10月26日
11 ようこそ新翔高校へ!  オープンスクール開催  (新宮市 )
2021年10月26日
12 本番に向け通し練習  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2021年10月26日
13 人権基本方針の改定に向け  紀宝町人権施策審議会  
2021年10月26日
14 特殊詐欺の被害防止を  三十三銀行御浜支店で窓口訓練  (紀宝警察署 )
2021年10月26日
15 小地域福祉活動を学ぶ  北海道でのサミットにリモートで  (紀宝町 )
2021年10月26日
16 6競技で熱戦繰り広げる  熊野市南郡中学校新人大会  
2021年10月26日
17 元気いっぱい競技に挑戦  くしもとこども園運動会  (串本町 )
2021年10月26日
18 JOCのU―16で5位に  潮岬中2年・久保凛さん  (串本町 )
2021年10月26日
19 大石元則さん再選果たす  支持者と喜び分かち合う  (新宮市議補選 )
2021年10月26日
20 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
21 柳家禽太夫さんが落語披露
 下里小で青少年劇場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で7日、全校児童75人を対象とした青少年劇場小公演「はなしの伝統芸能『落語』」があり、噺(はなし)家の柳家禽太夫(きんだゆう)さんが落語の面白さや社会におけるルールの大切さを訴えた。

 公益財団法人日本青少年文化センターが都道府県と連携して実施している事業。子どもたちが一流の芸術に触れる機会をつくることで、豊かな人間形成の一助とすることが目的。

 禽太夫さんは柳家小三治に入門し、「小のり」の名で初高座。2001年に真打に昇進し、全国各地の落語会や東京都内の寄席に出演するなど、精力的に活動している。

 禽太夫さんは落語の基礎について優しく説明。筆や紙などを表現する際に扇子と手拭いを用いるとし、顔が左右を向くことで別人を演じているなどと解説した。

 まんじゅうを食べるしぐさなども紹介して笑いを取り、「しぐさでいろんなものに見立てていくことや、頭の中に情景を思い浮かべてもらうのも落語の特徴」と述べた。

 6年生の菅浩士君、川口慶次君、桃井勇起斗(ゆきと)君の3人も小話に挑戦。1人ずつ高座へ上がり、小話を見事にやり遂げ笑いを取った。

 最後は犬が人間になった様子を描いた落語「元犬(もといぬ)」を禽太夫さんが披露し、児童は笑い声を上げ、拍手を送った。

 禽太夫さんは「見たり、聞いたりして集中している時は人の邪魔をしないようにしましょう。邪魔をすると人の時間やお金を奪ってしまうことになる。ルールを守れる大人になってください」と締めくくった。

 児童を代表して児童会役員の小谷恵菜さん(6年)が「面白い落語を聞かせていただきありがとうございます。とても面白かったです」と感謝を述べた。

 柴原寛教頭は「全学年が笑える楽しい時間を持つことができた。公共のマナーについてのお話もしていただき、学校としてもありがたい」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

禽太夫さんから落語を学ぶ児童=7日、那智勝浦町立下里小学校
落語を楽しんだ
柳家禽太夫さん
2021年10月09日
22 秋山裕由医師に知事表彰
 救急医療功労たたえ伝達  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院の院長代理を務める秋山裕由(ひろゆき)医師(63)が7日、本年度の救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受けた。

 この表彰は関係者の意識高揚による救急医療対策の推進を目的とし、その功績が特に顕著な個人や団体を対象にして1994年度から贈呈している。本年度は医師10人を被表彰者として選び、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から例年の表彰式は取りやめて順次被表彰者を訪ねて表彰状などを伝達する形で功績をたたえている。

 秋山医師は大阪府大阪市出身。近畿大学大学院を修了して医学博士となり、94年4月に南和歌山医療センターへ赴任、2012年8月から院長代理として同病院へ赴任し現在に至る。呼吸器内科担当医として27年にわたり県内の地域医療に貢献する中、後進の育成や福祉施設との信頼構築による円滑な救急医療の充実に努め、最近では新型コロナウイルス感染症対策面でも陣頭指揮を執って地域における感染拡大防止にも尽力している。それら功績が評価され、本年度の被表彰者として選ばれた。

 この日は新宮保健所の和田安彦所長らが同病院を訪問し、同病院側が整えた会場で秋山医師に表彰状と記念の盾を伝達。秋山医師は「この表彰は私の名前だが、今まで診療に携わってこられた方々全てで受けたものと理解する。人間至る所に青山ありの節目としてありがたく拝受し、今日より明日への励みとして診療を続けていきたい」と述べて感謝した。

 共に診療に当たった専門家集団と患者やその家族から力を頂き時には慰めも頂きながら育てたからこそ今がある、と27年の歩みを振り返る秋山医師。今後は人間到る所青山ありにどこまで迫れるかを医の道で目指すこと、自分の良心の声に従い続けることを心掛けて頑張りたいと心境を語った。

(2021年10月9日付紙面より)

救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受ける秋山裕由医師(左)=7日、くしもと町立病院
2021年10月09日
23 「地域のことは地域で考える」
 鳥羽市長が鮒田区の防災を視察  (紀宝町 )

 鳥羽市の中村欣一郎市長と防災担当を含む各課職員が8日、紀宝町鮒田地区を訪れた。鮒田自主防災会の東口高士会長から2011年9月に発生した紀伊半島大水害の被害状況を聞き、避難所や高台に完成した一時避難場所などを視察した。

 当時、県議会議員だった中村市長は紀伊半島大水害後、熊野市紀和町でボランティアに携わり、鮒田地区にも視察で訪れている。

 鮒田構造改善センターで西田健町長は、当時の広報きほう、町防災情報共有システム、各種防災関連事業を紹介し「広報には災害支援制度を掲載し活用していただいた。大きな災害を受けて、多くの皆さまに支えていただき、復旧・復興につながった。地域のご努力が一番ありがたかった。地域と連携して今後も防災・減災につなげたい」と話した。

 中村市長は「10年前のご縁があって訪問させていただいた。広報12月号の写真にインパクトがあり、現地に出向こうと思っていた。紀宝町との共通点もあり、多くのことを学びたい」と述べた。

 水害発生時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が5棟、大規模半壊128棟、半壊41棟などの被害を受けた。多くの住民が深夜に避難所から山頂まで歩いて逃げた。

 東口会長は「水門、輪中堤があり大丈夫だと思い込んでいたが、昔からの言い伝えで助かった人もいる。現場は地元の判断が大切」と振り返り、水害を教訓にした地区タイムラインを説明。「地域のことは地域で考える。生活の中に防災を組み込むことが大切」と共助の必要性を示した。新型コロナウイルス対策として、山口建設から寄贈があった「抗原検査キット」も備蓄しているという。

 高台の一時避難場所で防災倉庫や備蓄品などを確認した中村市長は「当時は被害の状況だけを見たが、今回、視察して持続可能な準備ができていることが分かった。地域の力を付ける総合力になっており、地域共生社会そのものだと感じた」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

高台に完成した一時避難場所を視察する鳥羽市の中村欣一郎市長(右から2人目)=8日、紀宝町鮒田
2021年10月09日
24 「舞台からの景色楽しんで」
 文化ホールを一般開放  (新宮市 )

 新宮市は8、9の両日、市文化複合施設「丹鶴ホール」(同市下本町)内文化ホールを一般開放している。8日には市内外から大勢が来館し、新しいホールと舞台の広さや完成度を確かめた。

 3日に記念式典の開催をもって開館した同施設。5日から通常業務を開始したが、文化ホールは安全管理上、イベント開催時以外は開放していない。

 このたびの一般開放は、新型コロナウイルス感染症の影響で8月に予定していた施設内覧会が中止となる中、普段見る機会の少ない舞台側からの景色を楽しんでもらおうと企画。2日にわたって開放し、新ホール披露の機会とした。

 文化ホールでは今後、多くの自主事業や貸館事業が控えているほか、今月30日(土)から和歌山県を舞台に開催される「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」の舞台の一つとなる。

 ホール貸館の本年度の予約率は58・8%。土・日・祝日は75・9%。10~12月の間では77・3%で土・日・祝日は80・8%(9月6日現在)。新型コロナの影響で若干のキャンセルが出ているという。

 9日の舞台一般開放時間は午前10時~正午(最終入場11時30分)と午後1時~4時30分(同4時)。市は、新型コロナ感染防止対策への協力と、体調がすぐれない場合は来場を控えるよう呼び掛けている。

(2021年10月9日付紙面より)

舞台からの景色を楽しんだ=8日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
2021年10月09日
25 県大会出場争いも終盤に
 後期ホップリーグ3日目  (和歌山県サッカー協会 )
2021年10月09日
26 大山さん、小川さんが優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  
2021年10月09日
27 足踏み式脱穀機で作業  明神小児童らが米作り体験  (古座川町 )
2021年10月09日
28 思い思いに「○」描く 紀伊有田駅でワークショップ (紀の国トレイナート)
2021年10月09日
29 新たなつながりの構築を  地域支え合いにかかる勉強会  (新宮市 )
2021年10月09日
30 地域住民らが芝生手入れ  太田小学校で運動会に向け  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
31 サギ?コウノトリが飛来  本紙確認分で6羽目か  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
32 世界遺産の魅力感じて  熊野川小・中が川舟下り  (新宮市 )
2021年10月09日
33 推奨像に安全運転誓う  カーネットヨロクマから川上組へ伝達  (熊野警察署 )
2021年10月09日
34 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
35 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第41回】孤食のフォロー法  

 食育の話をすると、「孤食」という言葉をよく見ると思います。孤食はいけない!といわれていますよね。確かに、食卓でのコミュニケーションは、子どもたちのメンタルにとてもいい作用があります。一人で食べる子どもより、家族と会話をしながら食べている子どもの方が、自己肯定感が高いという研究結果もあります。では、孤食の何が問題なのか、それはズバリ「子どもが孤独に感じること」なんです。一人でテレビを見ながら食べる食事は、大人だっておいしいとはなかなか思えないですよね。大勢でわいわい食べる食事は、何を食べてもおいしく感じるものです。一人で食べることで、寂しいと感じてしまうことが、一番子どもにとってつらいことだと思います。

 孤食とひと言で言っても、色々なタイプがあると思います。大人が近くにいて一人で食べる。一人で何かを買って食べる。親が用意してくれた食事を食べる。兄弟・姉妹と一緒に食べる。大人が近くにいると孤食ではないと考える人もいるかもしれませんが、私は、これも孤食だと思っています。どれだけ近くにいても、膝を突き合わせて、会話をできる状況でなければ孤食になります。子どもにとって、共食とは大人と一緒に会話をしながら食事をするということなんです。

 では仕事の都合やさまざまな事情で子どもに孤食をさせなければいけなくなった場合、どうフォローをすればいいのでしょうか? まず、お勧めしたいのが、コミュニケーションのフォローです。食事の時間に一緒にいられなくても、帰宅後お茶でも飲みながら、今日あったことなどを話してみてください。会話をする時間があれば、それは食事の時間でなくても大丈夫。話をたくさん聞いてあげるようにしましょう。きちんと向き合って、会話ができていて、わかってくれていると子どもたちが感じることができれば、孤食も怖くありません。孤食をさせてしまった日は電話でもメールでもいいので、必ずコミュニケーションを取ることにしましょう。その日がどうしても無理な場合は翌日いつもの倍コミュニケーションを取れば、大丈夫です。

 そして、さらに意識してほしいのが翌日の食事です。やむを得ず孤食をさせてしまった場合は、できるだけ翌日、家族でゆっくり食事を取るようにしてください。朝食でも夕食でも大丈夫。家族がそろう時間の食事を大切にしてあげてください。孤食は続くほど、子どもには悪影響です。

 そして最後に忘れないでほしいのが、声がけです。一人で食事をさせたときは「ありがとう助かった」「一人で食べさせてごめんね」と必ず声をかけてあげてください。私もまだまだ勉強中ですが、調べれば調べるほど、子どもたちは親の声がけを聞いていないようできちんと聞いているのです。

 慌ただしく忙しい毎日の中ですが、どうか頑張りすぎず、罪悪感を持たず、笑顔で子どもと向き合ってあげてください。それが、子どもたちにとっては一番の栄養剤であるはずです!

(2021年10月9日付紙面より)

2021年10月08日
36 市民生活向上に貢献
 模範高齢者3人を表彰  (新宮市 )

 新宮市役所で6日、「令和3年度模範高齢者表彰式」が開かれた。田岡実千年市長が井口夫佐子さん(88)、河原良子さん(86)、森下喜久さん(75)の3人を表彰し、長年にわたる地域奉仕活動の功績をたたえた。

 他の模範となる活動を続けている市内在住者を各団体が推薦し、表彰する取り組み。例年はゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)の「『愛の日』ゆうゆうクラブ芸能大会」に合わせて実施するが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、昨年に引き続き関係者のみの開催とした。

 表彰状を手渡した田岡市長は「各地域、各分野でご尽力を賜り、市の発展にも貢献いただき、誠にありがとうございます」と感謝。人口減少・少子高齢化が進む市で、高齢者が住み慣れた地域で自立して生活を営んでいけるよう包括的な支援体制を構築していくことの重要性に触れ、「行政だけでは力の及ばない課題もあり、皆さま方の知恵と経験をお貸しいただきたい」と話した。

 来賓の榎本鉄也市議会議長は「きめ細やかな活動で、地域の発展と市民生活の向上に貢献をい

ただきましたこと、心から感謝と敬意を表します。これからも変わらずお元気で、豊富な経験を生かして市の発展にお力添えを」と祝辞を述べた。

 表彰を受けた井口さんは「これまで丹鶴婦人会の活動に参加させていただき、慰問で日本舞踊を披露したりしてきました。元気なうちは、まだまだ頑張りたい。新型コロナが収まったら、また活動していきたいと思っています」と語っていた。

(2021年10月8日付紙面より)

模範高齢者表彰を受けた皆さん(前列)=6日、新宮市役所(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月08日
37 事業計画や活動内容を説明
 体育文化会館で会員向け報告会  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は6日、那智勝浦町の体育文化会館で、会員(サポーター)向けの活動報告会を実施した。2020年度の活動内容や21年度の事業計画の詳細を説明した。報告会は8月開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となっていた。

 理事長の堀順一郎町長があいさつし、観光機構から、20年度の事業報告があった。昨年7月末に解散した観光協会から一部業務を引き継ぎ後、宿泊や飲食、文化財・歴史、観光資源・体験、物販・特産品、交通、施設・環境整備の専門部会を設立したとし、町内外組織との連携や町民説明会も行ってきたと話した。

 実施した主な事業として▽町より引き継いだ宿泊旅行の統計調査▽モバイルアンケートを行い、旅行者の動態調査▽Wi―Fi(ワイファイ)ビーコンを使用して来訪者の回遊率調査▽21年度に向けての準備としてウェブサイトのアクセス解析▽観光住民満足度調査▽プロモーション事業▽ウェブサイト制作▽オンライン生マグロツアーなどのイベントの開催―などを挙げた。

 実証事業として取り組んだブルービーチ那智によるグランピング事業について、宿泊数は目標値を達成したと説明。コロナ禍もあり、宿泊売上は未達成だったが、今回のマーケティングや会員制交流サイト(SNS)の活用などを駆使すれば、新規の若者世代の来町も見込めると見解を示した。

 観光機構の堀千寿子さんは、日帰りは若者が多く、宿泊は高年齢層が多いと説明。若い世代をターゲットにした宿泊プラン作成やSNSなどの情報発進によって宿泊増につなげるられるとした。

 また、土産・買い物や交通、情報提供の点において満足度が低いこと、町を誇りに思う「シビックプライド」が下がっていることも挙げた。堀さんは「観光地に住んでいる町民の皆さまが幸せで、町が潤うことが重要」と話した。

 21年度の事業報告では村井弘和事務局長が、観光機構は現時点で観光地域づくり法人(DMO)の候補DM0であるが、今年7月29日に本登録となるための申請を国に行ったと説明。

 本登録となれば、補助金などを含めて国から支援の幅も広がるとし、今後は時代の変化を的確に捉えた組織運営を行っていくと報告した。

 同町において大きな催しであるツナカップやマグロ祭り、あげいん熊野詣に加え、「ニューノーマル」や「サスティナブル」をキーワードに環境省の補助金を活用し、オンラインで町長とアドベンチャーツーリズムやONSENガストロノミーウオークモニターツアー、ナイトサファリテストマーケティングなども行うという。

 着地型旅行商品の開発では、以前から人気のある「神秘ウオーク」のリブランドを行い、富裕層向けおよびインバウンド向けの旅行商品として内容を磨きあげるとした。

 教育旅行向け体験型商品開発では町内事業者、外部専門家の協力を得て、ホテル浦島での「SDGs謎解きクイズラリーや那智高原・野生動物観察ツアー、ビーチクリーニング体験などを進めていくと方針だ。

 今後の実証事業としては「お寺ワーケション実証事業」と題し、寺泊の専門家を招き、同町の定光山大泰寺でモニターツアーの計画をあるとした。

 活動報告や事業計画について、質疑応答の時間が設けられた。

(2021年10月8日付紙面より)

活動報告などに耳を傾ける会員ら=6日、那智勝浦町の体育文化会館
堀順一郎理事長
2021年10月08日
38 グラウンドに元気な姿
 スポーツ少年団が活動再開  (紀宝町 )

 緊急事態宣言が解除されたことから、紀宝町スポーツ少年団(木村学本部長)に所属する各団体は10月から活動を再開した。

 県スポーツ少年団から県内各市町のスポーツ少年団に活動前の検温や換気、アルコール消毒といった感染症対策と健康管理の徹底などを求める通知があり、これに沿った形で再開に至った。

 紀宝町スポーツ少年団には軟式野球、サッカー、ソフトテニス、卓球、剣道、柔道、空手、合気道、柔術の9競技に15団体が所属。8月23日から活動自粛を求めていた。

 小学2~5年生の15人が所属する軟式野球の鵜殿アスナローズは、3日から鵜殿運動場で練習を再開。6日は学校が終わった夕方から集まり、キャッチボールやバッティング練習などに汗を流した。

 今後は週4日、練習と練習試合を予定しており、清田愛希主将(5年)は「休みの間は家で素振りをしていた。グラウンドで練習できて楽しい。これから練習試合もあるので、頑張ります」と張り切っていた。

(2021年10月8日付紙面より)

練習を再開した鵜殿アスナローズのメンバー=6日、紀宝町の鵜殿運動場
グラウンドで打撃練習に励む
2021年10月08日
39 串本町内各所で建設活発 DX生かして完成目指す (すさみ串本道路)

 2025年春の開通を目指す国道42号すさみ串本道路―。串本町内でも各所で工事が進み、国土交通省が推進するインフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーションの略称、デジタル技術による変革の概念)も生かして建設が活発さを見せている。

 この道路は、すさみ南インターチェンジ(IC)―串本IC間を結ぶ延長19・2㌔、幅員12㍍、完成2車線、第1種第3級の自動車専用道路として設計され、国の直轄で建設が進む状況にある。

 串本町役場庁舎のサンゴ台地内への高台移転に合わせて連絡道の部分供用が始まり、併せて町道サンゴ台7号線も全線供用となったことで身近さが一気に増した同IC。現在は複数の建設機械が稼働し土砂搬出も活発な状況を眺めることができ、現場の入り口付近には概要を示すイメージ看板も掲げられ開通への期待感を高めるところとなっている。

 いち早く橋脚が形になり仮組みの昇降路が久しく設置されている国道371号との立体交差付近では釜郷原川橋の建設が進み、最寄りの二色地内でも仮橋組み上げ中と一帯は町内でも特に工事の進捗(しんちょく)を実感しやすい場所となっている。

 国土交通省紀南河川国道事務所によると、今年3月末時点の進捗率は50%。トンネルは16本中4本が貫通済みで、1本が施工中、5本が発注済みという。報道関係者向けの現場見学会を5日に開いてそれら状況を伝えつつ、まして同省近畿地方整備局も推進本部を立ち上げて取り組むインフラ分野のDXをアピール。建設業界の人材不足など直面する課題を若手の参入も見据えて乗り越えるためのDXに沿った現場を案内し、変革が進む印象を強く伝えた。過日、木下建設株式会社が同町立串本西中学校へ体験提供したICT建機操縦や調査用ドローン操縦なども、DXに通じる変革事例だという。

 防災、医療、産業と多面的な恩恵が期待される道としてインフラ分野のDXを生かしつつ完成が目指される一方、同町も同IC最寄りに立地を想定して地域活性化のための拠点施設設置構想を打ち出して共に歩を進めるところとなっている。

2021年10月8日付紙面より)

造成が進む串本IC(仮称)の現場=5日、串本町役場から臨む
二色地内の建設現場=5日、串本町二色
2021年10月08日
40 ホドイモが花咲く  宇久井半島で秋が真っ盛り  
2021年10月08日
41 串本町観光フォトコンテスト  本年度入賞作品を紹介㊦  
2021年10月08日
42 アフリカの太鼓に触れる  高田小・中でワークショップ  (新宮市 )
2021年10月08日
43 安心して参拝できるよう  コロナ対策のコーティング作業  (熊野速玉大社 )
2021年10月08日
44 秋の一日を活発に  宇久井半島でオオキンカメムシ  (那智勝浦町 )
2021年10月08日
45 秋空の下、地域で交流 王子分館がグラウンドゴルフ大会 (新宮市)
2021年10月08日
46 天然成分で寄生虫駆除?  水産学会発表に向け実験  (近大新宮 )
2021年10月08日
47 3教科で全国との差縮まる  全国学力テストの結果公表  (熊野市 )
2021年10月08日
48 「地域に感謝」、足跡を紹介  創立60周年記念パネル展  (紀南高校 )
2021年10月08日
49 9人が受検し全員合格  第2回漢字能力検定で  (ECC串本教室 )
2021年10月08日
50 健康づくりの輪広めたい  公民館西向支館体操教室  (串本町 )
2021年10月08日
51 第3回定例会一般質問②  古座川町議会  
2021年10月08日
52 雨上がりの空に「虹」を  近大新宮祭盛り上がる  
2021年10月08日
53 生き物に興味を持って  三輪崎小1年生が「生きもの大すき」の授業  (新宮市 )
2021年10月08日
54 お悔やみ情報
  
2021年10月07日
55 「10年後」のふるさと考えよう
 夢と希望詰まった冊子完成  (勝浦LC )

 勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)「心に太陽を委員会」が制作したカラー冊子「10年後 ふるさとの希望と夢」がこのほど完成した。A4判142㌻で、発行冊数は3000部。総事業費は約400万円。完成した冊子は那智勝浦町、太地町を中心とした近隣市町村の小・中学校、行政・教育関係機関、LC関係者、投稿者(掲載者)らに配布される。

 「心に太陽を委員会」は、2012年、前年の紀伊半島大水害時に災害復旧に従事・協力した関係者を対象に、町民らのメッセージを掲載した「私たちを助けて下さった皆様へ~ありがとう~『心に太陽』を輝かして頂いたお礼の感謝集」を発行した。

 大水害から10年。同委員会は2回目のテーマを「夢・未来 提案プロジェクト」とし、ふるさとの未来を考えるきっかけにと那智勝浦、太地の両町民や近隣市町村住民らから、それぞれが思い描く夢と希望を反映した提案やイラストなどを募集。約100人から寄せられた「ふるさとの希望と夢」を1冊の本にまとめ上げた。

 新型コロナウイルスの影響で思うような活動ができない中「地域のために何かできることはないか」と模索し企画した。紀伊半島一周高速道路の全線事業化に伴い増加が見込まれる人流や資本の流入に備える狙いもある。

 なお、同プロジェクトチームは冊子内で、妙法山麗を▽自然いっぱいの林間都市へ▽住みやすいシルバータウンに▽日本のシリコンバレーに―などと提案している。

 5日、那智勝浦町築地の清水設計事務所内ミーティングルーム・勝浦ライオンズクラブ例会場では会員らが集まり、冊子の配布手段などについて話し合った。

 冊子完成に当たり、鵜殿忠德・前会長は「すでに配布が済んでいる学校の子どもたちは喜んでくれていた。寄せられた投稿を見て、自分自身新たに気付かされたことも多い。ふるさとの未来について、一人でも関心を持ってもらえたら成功だと思う」と話している。

 冊子は希望者には無料で配布する。また、名前や住所が未記入だった投稿者に対し、冊子と記念品を贈呈するため「心当たりのある人は連絡を」と呼び掛けている。問い合わせは同LC事務局(電話0735・52・0974)まで。

(2021年10月7日付紙面より)

完成した冊子を手に=5日、那智勝浦町築地(一時的にマスクを外して撮影)
ふるさとへの夢と希望が詰まった冊子
2021年10月07日
56 ヒップホップに挑戦!
 下里小・太田小の児童が  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で4日、ダンスチーム「カルティベイト」によるヒップホップダンスのワークショップがあった。同小と町立太田小学校の4~6年生計55人が参加し、プロのダンサーから楽曲「Uptown Funk」の振り付けを教わった。

 文化庁が実施する「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。14日(木)に文化庁選定文化芸術団体のNPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトが巡回公演「これがヒップホップダンス!」を開催する予定で、そこで一緒に踊る児童の事前練習として実施した。

 この日はEGAさんら4人のダンサーが来校し、ヒップホップのステップや動き、かっこよく見せるためのポイントを伝授。児童は「カウントを取ってくれているときはできたけれど、音楽に合わせるのがまだちょっと難しい」と素早い動きに苦戦しながらも、笑顔で練習に取り組んだ。

 EGAさんが「楽しかったですか?」と問いかけると一斉に児童の手が上がっていた。

(2021年10月7日付紙面より)

振り付けを教わる児童=4日、那智勝浦町立下里小学校
2021年10月07日
57 120年の歴史振り返る
 OBらが動画制作に協力  (新宮高校 )

 今年創立120周年を迎える新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)の3年プログラミング選択生34人が現在、同校の歴史を振り返る動画制作に取り組んでいる。11月6日(土)の記念式典での上映を目指して作業を進めており、9月30日には同校OBら5人が作業に協力した。

 生徒たちはグループごとに、同校の前身となる旧制新宮中学校が設立された1901(明治34)~2021(令和3)年を10年刻みで担当。創立100周年の時に編さんされた「新高百年百話」などを参考にしている。

 30日には、小野俊二さん、矢熊敏男さん、隅地洋さん、辻本雄一さん、中瀬古友夫さんの5人が来校。中瀬古さんが新宮中学校創立10周年記念絵はがきや旧制新宮高等女学校の古写真について解説し、動画制作用に写真を提供した。

 旧制新宮中学校第39回卒業生で、創立100周年記念事業実行委員長を務めた小野さん(95)は、学生時代の学校の様子を尋ねに来た生徒たちに「当時の義務教育は6年。中学校は男子校で、兄が通っていた時の制服は学生服だったが、自分の時は戦時中で国民服になっていた。集合写真ではみんな足にゲートルを巻いている」とアルバムをめくりながら語った。

 1941(昭和16)年~50(昭和25)年を担当するグループの生徒たちは、「本だけでは分からなかったところがイメージできるようになった」「木造校舎で桜並木があるなど、今と全然雰囲気が違った」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

学生時代の思い出を語る小野俊二さん=9月30日、新宮市の県立新宮高校
制作中の動画にアドバイス
2021年10月07日
58 絵本の世界に夢中
 相野谷小で「読み聞かせ」再開  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長)で6日、ボランティアによる読み聞かせが再開し、1、2年生計16人が絵本の世界を堪能した。

 町内の各小学校にはボランティアの「読み聞かせグループ」があり、町学校支援本部「元気キッズ」の支援を受けて活動を続けている。

 相野谷小学校では10年以上前から活動しており、現在は山本出味さん、平典子さん、藤根和子さん、道中真智子さんが当番制で毎週水曜日の午前8時25分から10分程度、読み聞かせを通して本の楽しさを伝えている。

 この日は、2学期最初の活動で、道中さんが「つみつみでんしゃ」を紹介した。絵本を開くと、黄色や赤色などに染まった秋の山を走る電車が登場。お客を乗せて秋の風景を楽しむ物語で、道中さんは優しい口調で読み進めた。

 同小のグループは、山本さんを中心に2011年からベルマークを集めて学校図書室に本を寄贈しており、これまで11万809円分が集まり、79冊を贈った。山本さんは「子どもたちもベルマークを集めてくれる。保護者さんの協力を得て、2年に1回、仕分け作業を行っている。今後も活動を継続したい」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

絵本を楽しむ1、2年生=6日、紀宝町立相野谷小学校
読み聞かせをする道中真智子さん
2021年10月07日
59 本年度選抜の17点を飾る  観光フォト入賞作品展示  (串本町 )
2021年10月07日
60 第3回定例会一般質問①  古座川町議会  
2021年10月07日
61 家族観戦の中で全力発揮  橋杭小と田原小が運動会  (串本町 )
2021年10月07日
62 生のオーケストラを堪能  開館記念し大阪交響楽団公演  (新宮市 )
2021年10月07日
63 選挙に向けて準備始まる  ポスター掲示板順次設置  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月07日
64 21年上期の景況調査結果  新宮商工会議所  
2021年10月07日
65 川の生き物と親しむ  大塔川で「熊野川の生き物探し」  (環境省 )
2021年10月07日
66 稲わらに込めた思い    ( )
2021年10月07日
67 シートベルト着用の徹底を  美浜自動車をモデル事業所に  
2021年10月07日
68 中止を惜しみながら  国体のぼり旗と応援旗の展示会  (熊野市 )
2021年10月07日
69 町内の5カ所を巡り  「キーワードラリー」開催中  (紀宝町 )
2021年10月07日
70 爽やかな歌声響き渡る  ル・ヴェルヴェッツがコンサート  (丹鶴ホール )
2021年10月06日
71 「ヨイハ」の声響く
 三輪崎小5年生が鯨踊り練習  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)の5年生58人は4日、同校で地元三輪崎の伝統的な「鯨踊り」を学んだ。三輪崎郷土芸能保存会の濱口仁史会長、引本博也さん、屋敷博一さん、堀口和也さん、江川大二郎さん、尾畑徹さんの6人が来校して指導。体育館には児童の「ヨイハ」の声が響いた。

 鯨踊りは和歌山県の無形文化財。扇子を持って鯨を追い込む場面を再現した「殿中(でんちゅう)踊り」と、竹製で両端に房が付いている銛(もり)を模した「綾棒(あやぼう)」で鯨を突く動きを繰り返す「綾踊り」の2種類がある。同校では毎年5年生が運動会で「綾踊り」を踊っており、今年は30日(土)に披露する。

 子どもたちは先月21日に同保存会から踊りの歴史や法被の由来などを事前に学習。保存会員に踊りを教わるのは本年度2回目で、18日(月)に最後の練習を行う。運動会本番では、保存会が太鼓や歌などお囃子(はやし)で参加する。

 この日は前回の復習を行うと、クラス、男女別に分かれて会員の指導を受け練習。その後の全体練習の成果を確認し、濱口会長は「動きを確認しながら周りとそろえることが大切。間違っても構わないので元気よく踊り、『ヨイハ』の声も大きく出してください」と呼び掛けた。

 上西颯(そう)君(11)は「分かりやすく教えてくれて楽しい。みんな真剣に頑張っているので、練習で上手になって本番では完璧に踊れるようになりたい」。

 濱口会長は「子どもたちの踊りを覚えようとする意欲と吸収力に驚き、感心しました。祭りが2年連続で縮小し、奉納行事が中止になってしまったため、運動会では地域の方が喜んでくれるような力いっぱいの踊りを披露してもらえれば」と話していた。

(2021年10月6日付紙面より)

綾棒を手に踊りの練習に励む児童=4日、新宮市立三輪崎小学校
濱口仁史会長
2021年10月06日
72 幸せ願い秋季大祭粛々と
 花の窟神社「お綱掛け神事」はまたも中止に  (熊野市 )

 熊野市有馬町の花の窟(いわや)神社(山川均宮司)は2日、秋季大祭を粛々と営み、平安の世を祈念した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大を予防するため、「お綱掛け神事」は、昨年の秋の大祭から引き続いての中止に。山川宮司が祝詞を奏上し、市立有馬小学校5年の赤土優さんと高見杏さんが浦安の舞を、同じく和田桃果さんと武田智沙さんが豊栄の舞と乙女の舞を奉納した。境内にはしめ縄と紅白の幕が張り巡らされ、参列した皆さんは、しめ縄に触れて全ての幸福が得られるように願いを込めた。

 神社総代の小西隆博さん(81)は「総代役員ら内々の祭事となってしまった。『お綱掛け』ができないのは心残りだが、無事に開けるのは皆さんのおかげ」と神事を営めることに感謝。春の大祭には、県無形文化財指定のお綱掛け神事の復活を望んだ。同神社はイザナミノミコトとカグツチノミコトを祭神とし、日本書紀にも記述があって日本最古の神社として知られる。

(2021年10月6日付紙面より)

有馬小児童が舞を奉納=2日、熊野市有馬町の花の窟神社
2021年10月06日
73 一丸で池をきれいに
 生徒とチームくまのがわが清掃作業  (熊野川中学校 )

 新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)で4日、「熊中の池・大掃除大作戦」があった。全校生徒22人と教職員、地域住民組織「チームくまのがわ」のメンバー約10人が協働で池の掃除に取り組んだ。

 池は同校体育館横にあり、広さ約30平方㍍。1970年代の現校舎建設時に造られ、2011年の紀伊半島大水害で浸水した。水源から山水が循環しなくなったことで底に泥がたまり、その後、有志生徒が清掃したが汚れを取りきることができなかった。

 同校の学校運営協議会で、「池をきれいにしたい」という生徒たちの思いを知った協議会長の木村康史さんが、「いつまでも自分たちの町で元気に楽しく過ごす」ことを目的に活動しているチームくまのがわでの協力を申し出て19年から生徒と地域住民との交流として行われている。前日には事前にメンバーが池の水抜きや水源の確保などの準備を行った。

 長靴を履いた生徒らは注意事項や説明を受けると池の中に入り、3グループに分かれて作業を開始。「水の色が違う」「強くこすらないと落ちない」などと会話をしながら一丸となってデッキブラシで汚れを落とした。

 生徒会長の仲一華さん(2年)は「きれいな池でコイが過ごしやすくなってほしいと思いながら掃除をした。いつも地域の皆さんに協力していただいてありがたく思います。いろんな交流で、もっと皆さんと仲良くなりたいです」。

 木村さんは「子どもたちの一生懸命に取り組む姿が見られました。学校と地域が連携を取り、関係を築けているのが熊野川地区の良いところ。今後も交流し、より強い絆を深めていきたい」と話した。

 松本校長は「地域の方々が学校を愛してくれており、大変ありがたい。生徒たちにとっても将来、皆さんと一緒に掃除に励んだことなどを思い出し、愛校心が芽生えるのではないかと思います。さまざまな交流を通じて、これからも地域とのつながりを大切にしていければ」と感謝していた。

(2021年10月6日付紙面より)

協力して池の掃除に取り組む生徒と地域住民=4日、新宮市立熊野川中学校
2021年10月06日
74 「貴婦人」が咲き始める
 キイジョウロウホトトギス  (熊野那智大社 )

 熊野那智大社(男成洋三宮司)で、キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)が咲き始め、鮮やかな黄色い花が参拝者らの目を楽しませている。

 キイジョウロウホトトギスはホトトギス属の植物の一つ。紀伊半島南部の固有種で、山中の湿った崖に生え釣り鐘形の花を付ける。「ジョウロウ(上臈)」には「貴婦人」や「高僧」などの意味があることから「山里の貴婦人」とも呼ばれる。

 古くから鑑賞価値の高いものとされることから採集され、それが減少の原因の一つとなっている。紀州藩が編さんした「紀伊続風土記」の「黄杜鵑草(きのほととぎすそう)、那智山中に産する奇品なり」とあるのは本種のこととされている。

 和歌山県、奈良県で絶滅危惧Ⅱ類、三重県で絶滅危惧Ⅰ類に分類されている。3日現在では全てのキイジョウロウホトトギスが開花している状態ではなかったが今後、見頃となるもよう。

 巫女(みこ)の西山千遥さんは「きれいで珍しい花だと思うので、多くの参拝者さまに見ていただけたらうれしいです」と話していた。

(2021年10月6日付紙面より)

キイジョウロウホトトギスが咲き始めた=3日、熊野那智大社境内
池近くの花も見頃までもう少し
2021年10月06日
75 正しくチャイルドシートを  交通ルールも学ぶ  (飯盛保 )
2021年10月06日
76 感染対策継続し、来館者迎える  緊急事態宣言解除後、初の週末  (ウミガメ公園 )
2021年10月06日
77 22人が熊野市の観音道歩く  半年ぶりに「山歩き部会」  (紀宝町 )
2021年10月06日
78 課題解決に貢献を  株式会社キナンが内定式  
2021年10月06日
79 依存せず生きる自信を  城南中で薬物乱用防止講座  (新宮市 )
2021年10月06日
80 迅速な水難救助のために  陸と海で連携して訓練  (那智勝浦町消防本部 )
2021年10月06日
81 ハロウィーン気分感じて  タウンガーデンに季節の飾り  (新宮市 )
2021年10月06日
82 「開催できることに感謝」  近大新宮祭体育行事の部  
2021年10月06日
83 第3回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2021年10月06日
84 愛好者172人が競う 第17回秋季グラウンドゴルフ大会 (串本町)
2021年10月06日
85 お悔やみ情報
  
2021年10月01日
86 町営バス勝浦・宇久井両線が延伸
 実施前日に記念式典開く  (那智勝浦町 )

 1日より町営バスの勝浦線、宇久井線の路線が延伸されることから那智勝浦町は9月30日、役場駐車場で路線延伸記念式典を開いた。堀順一郎町長や関係地域の区長、委託先の熊野御坊南海バス㈱の佐伯一也取締役社長らが出席。町民待望の路線延長により、買い物や病院への通院などの利便性が向上することを祝った。

 これまで、町営バスの両線とも民間業者と競合することから、重複する国道42号は走行できなかった。町民の要望を受け、町は同社らと協議を重ね、協力を得て今回の延伸に至ったという。

 勝浦線はこれまで通行できなかった那智の郷まで乗り入れることになった。運賃はこれまでと同じ150円均一。宇久井線は地区のみの路線だったが、今回からは町立病院を経由し、勝浦地区までの延伸となった。JR宇久井駅から病院、役場までの運賃は350円。

 式典で堀町長は地元区長や同社に感謝を述べ、「42号を通行できることから、買い物や通院、選挙の不在者投票などでも利便性が向上すると思う。今後も町営バスや公共交通を利用して活発に活動していただきたい」とあいさつ。

 寺岡功好那智地区代表区長は「区民はこれまで病院へ行くには徒歩や自転車、タクシーを利用していた。免許返納も進む中、那智の郷地区にバスが入ることで皆さんが喜んでいます」。

 中路進宇久井地区代表区長が「町営バスは地域の大事な交通手段で、生活を支える大きな力。延伸で乗り換えることなく、中心地へ行ける。町営と民間の競合から延伸実現は難しいが、町の努力と熊野御坊南海バス様の協力に感謝しています」と語った。

 レプリカキーの贈呈を終え、佐伯社長は「町営と民間のすみ分けから皆さまにはご迷惑をお掛けした。明日からは町営バスはもちろん、公共交通もご利用いただけたら」と述べ、免許返納者対象に同社バスの運賃を半額にする取り組みを1日から開始することも紹介した。

(2021年10月1日付紙面より)

町営バスの勝浦・宇久井両線の延伸を記念し式典が開かれた=9月30日、那智勝浦町役場駐車場
式典の様子
2021年10月01日
87 グランプリ「ようこそ串本へ」
 観光フォトコンの結果発表  (串本町 )

 串本町が9月29日、本年度観光フォトコンテストの審査結果を発表した。グランプリは町内在住の石川昭春さんが撮影した作品「ようこそ串本へ」。入賞数は17点で、5日(火)から19日(火)まで文化センターで展示するという。

 このコンテストは、観光PR目的で発行する資料に用いる写真を得る目的で毎年実施している。11回目となる今回は2016年度以降に町内で撮影したアマチュアの未発表作品を対象にし、その他応募資格に基づき町内外の56人から268点を受け付けた。審査会は9月6日に役場で実施し、田嶋勝正町長と担当する町産業課の島野淳課長、南紀串本観光協会の島野利之会長とフォトグラファーの照井壮平さんが町独自の審査基準に沿って入賞作品候補17点を選出。その撮影者から作品の画像データ提出を受けて入賞を確定した。

 本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点で表彰式をしないとし、撮影者には賞状を郵送し、賞金を指定の口座へ振り込む形で贈呈。17点は来年版観光カレンダーの挿絵として採用が決まっていて、現物が仕上がり次第追って贈呈するとしている。

 グランプリ作品「ようこそ串本へ」は橋杭岩へ三十余年来通う中で何十回と撮影を試みてきたハトレースのスタートシーンを捉えた内容。昨年に自身最高の撮影に成功し、応募したという。同コンテストでのグランプリ獲得は初で、石川さんは「やっと大御所の仲間入りができた。長らく通っている場所の作品でグランプリを獲得できてうれしい限りです」と入賞を喜んでいる。

 同センターでの展示公開は開館中に随時鑑賞できる。期間終了後、若干の選抜をして道の駅くしもと橋杭岩の休憩・展望棟2階にある常設展示場へ飾る予定。発表と同時に同町公式ホームページのお知らせ欄にあるリンク先で全作品を閲覧できる状況となっている。

  □     □

 同町発表の審査結果は次の通り。記述は「作品名」撮影者(在住市町村)の順、敬称略。

■グランプリ(1点)

▽「ようこそ串本へ」石川昭春

■準グランプリ(2点)

▽「銀河を駈ける」土山倫子(新宮市)

▽「波の足跡」濵口惠美(串本町)

■審査員賞(2点)

▽「月夜のキャンプ」鈴木文代(串本町)

▽「呼吸を合わして」中西克仁(海南市)

■熊野古道特別賞(2点)

▽「熊野古道・大辺路」西村康生(新宮市)

▽「祈りの道」小田 実(和歌山市)

■入選

▽「田原の海霧」吉田正洋(串本町)

▽「桜と『パンダくろしお号』」矢本長一(古座川町)

▽「月光の舞台」齋藤有弘(大阪府茨木市)

▽「満開」鈴木里司(串本町)

▽「黎明」小阪享志(新宮市)

▽「冬の漁場」山本正治(田辺市)

▽「夜明けと共に」菅 玲子(愛媛県今治市)

▽「春を駆ける」木下 滋(白浜町)

▽「ありがとう銀河」野中誠一(三重県紀宝町)

▽「開業を祝うかのダブルレインボー」井上澄男(三重県紀北町)

(2021年10月1日付紙面より)

グランプリ「ようこそ串本へ」撮影者・石川昭春さん(串本町提供)
2021年10月01日
88 有馬小学校をモデル校に
 ハンドサインで横断歩道の事故防止を  (熊野警察署 )

 秋の全国交通安全運動(9月21~30日)期間中の22日、熊野市立有馬小学校(山﨑弘行校長)で「横断歩道〝ハンドサイン〟キャンペーン推進モデル校」指定式が行われた。

 信号機のない横断歩道における走行車両の一時停止率は、歩行者が手を上げるなど横断の意思表示することで大幅に向上することが知られている。このため、三重県警では7月1日からキャンペーンを展開して一時停止の励行と、事故防止に努めている。熊野警察署(濵井良太署長)と熊野地区交通安全協会(岩本崇会長)では、この運動のより一層の効果的な推進を図るために同小学校をモデル校に指定。山﨑校長が立ち会い、校長室で同署地域交通課の佐野太介課長から児童会に指定書が手渡された。

 式に出席した児童会の皆さんは川端菜夏子、仲森翔平、稲森志真、栗栖桜雅、脇本結衣(いずれも6年生)の5人。指定書を受け取った川端児童会長はこのキャンペーンについて、「あまり聞いたことはなかった。これからはきちんと実行したい」と前向きの姿勢を示し、佐野課長は「ハンドサイン実践を大人にも広めてもらいたい。手を上げると車は止まる。安全を確認しながら横断歩道を渡り、歩行者優先の徹底をお願いしたい」と述べ、児童たちの活動による普及効果にも期待した。

 式には岩本会長や児童の登下校見守りを実施している市青少年育成市民会議の鈴木義行さんと小山智子さんも出席した。

 9月21日現在の同署管内の総事故件数は206件で、うち人身事故は6件。死亡事故は発生していない。

(2021年10月1日付紙面より)

指定式出席の皆さん。前列右から5人が児童会役員=9月22日、熊野市立有馬小学校
2021年10月01日
89 認知症でも豊かに生きる
 市役所別館で映画上映  (新宮市 )

 新宮市役所別館で9月29日、映画「僕とケアニンとおばあちゃんたちと。」の上映会が開かれた。午前の部には市内から約40人が参加し、認知症の高齢者が暮らす神奈川県のグループホーム「あおいけあ」の日常を描いたドキュメンタリー映画を鑑賞した。

 9月の世界アルツハイマー月間に合わせた取り組みで、認知症についての正しい知識を伝えることが目的。

 映画は介護に全くなじみのない映画監督が、「すごい施設がある」との紹介で「あおいけあ」に1年間密着取材をするストーリー。介護する側、される側の区別なく、それぞれが料理や草むしり、編み物など自分にできることを生かして豊かに暮らす様子を描いている。

 参加した80代女性は「1人暮らしなので、ボケ防止で週5回卓球をしているのですが、認知症になっても映画のように元気でいられたらいいなと思った。認知症の人でも料理ができるなど、しっかりしているのが意外だった」と語った。

 中上清之・健康長寿課長は「新宮市では全国を上回る速度で少子高齢化が進んでおり、高齢者の4人に1人が認知症とその予備軍といわれている。認知症の方やその家族が安心して暮らしていくためには、地域の人たちが認知症について正しく理解することが不可欠」と話す。新宮市役所の1階ギャラリーでは、8日(金)までパネル展示も行っている。

(2021年10月1日付紙面より)

ドキュメンタリー映画を視聴=9月29日、新宮市役所別館
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