飛鳥神社で報告祭営む (太地町 )
過疎地域活性化推進委員会、太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)、太地町地域連絡協議会(法花真左美会長)は25日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で、8月末に作成した来年の干支(えと)「寅(とら)」と「クジラ」2枚の大絵馬の奉納報告祭を営んだ。子どもたちや関係者など16人が参列し、絵馬の奉納と設置を祝った。髙橋宮司は「元気な絵馬を神様も喜んでくれている。楽しく作ったことを忘れないでほしい。大人になってもぜひ見に来てください」と呼び掛けた。
大絵馬作りは「地域活性化」「子どもたちの思い出づくり」「郷土愛の育くみ」を目的に昨年から始まった。大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。今回も同町在住で日本画家の土長けいさんと共に町内の4歳から12歳までの子どもたち17人が自由な発想で描いた。
この日は森田瑛斗君、雑賀太陽君、垣内優月さん、山門咲紀さん、川﨑柚葉さん、雑賀菜ノ花さん、森栞那(かんな)さん、塩﨑心温(こはる)さんが参加。報告祭では髙橋宮司が祝詞を奏上し、子どもたちや関係者が玉串をささげた。最後は大絵馬の除幕が行われ、子どもたちにクレヨンのお土産が配られた。
町立太地小学校4年の塩﨑さんは「神社を通るときや大人になった際は見に来たい。来年も参加する予定です」と笑顔。
土長さんは「伸び伸び描いたという気持ちと記憶を未来に残し、町に関わったことを大事にしてもらえれば」。法花会長は「素晴らしい絵馬の奉納を機にコロナが終息し、子どもたちが伸び伸びと活動できることを願っています」とそれぞれ語った。
和田委員長は「コロナ禍の中、子どもたちが参加して奉納できてうれしい。大絵馬によって町とつながっていることを忘れないでほしい。人と人の世代間を超えた交流は小さな町にとって大切」と話していた。
なお、2枚の絵馬は報告祭後に同神社と金刀比羅(ことひら)神社にそれぞれ掲げられた。
(2021年12月29日付紙面より)
庵野組が宇久井保に滑り台寄贈 (那智勝浦町 )
那智勝浦町宇久井の株式会社庵野組(庵野了嗣・代表取締役)は27日、町立宇久井保育所(荘司千保所長)に小型の滑り台を寄贈した。
日頃からお世話になっている地元への貢献と新型コロナウイルス感染症の影響により行動が制限される中、子どもたちに少しでも元気に遊んでもらいたいとの思いから贈呈。保育所側に希望を尋ねながら25日に園庭に設置した。
この日は庵野代表取締役と庵野高司・専務取締役、堀順一郎町長、同町役場職員らが出席。庵野専務取締役らが除幕すると、園児たちから「かわいい」と声が上がった。その後、子どもたちはクラスごとに分かれて真新しい滑り台で遊びを満喫した。
堀町長は「地元である宇久井を思って寄贈していただき、本当にありがたい。園児の楽しんでいる姿は、こちらもうれしく思います」。
贈呈を受けた荘司所長は「素晴らしいものを贈っていただき感激しています。大きい子向けの滑り台はあるが、危険な部分もある。ちょうどいいサイズで安全面もしっかりしているので、大切に活用させてもらいます」と感謝した。
庵野専務取締役は「子どもたちの喜んでいる姿が見られてよかったです。宇久井で生まれ育ち、少しでも恩返しがしたかった。コロナ禍でも外で楽しく元気に遊んでもらえれば」と話していた。
(2021年12月29日付紙面より)
消防団の年末警戒始まる (串本町 )
串本町消防団(稲田賢団長)の年末特別警戒が27日夜から始まった。今年も30日(木)未明までの4連夜、分団単位で管内を警戒巡視する計画。初日に消防防災センターで出発式を挙行し、稲田団長らが各分団に思いを託し警戒へと送り出した。
年末の繁忙に加えて冬の寒さに伴う火気使用の頻度増など、火災発生の恐れの高まりを早期発見早期対処の体制発揮やその姿勢を示すことによる地域の火災予防意識の啓発で抑え込む事を目的として同団は毎年、この警戒に取り組んでいる。
平年は各分団が屯所に詰め適時警戒巡視をして出火に備え、その初日に団本部らが各屯所を慰問し激励する形を取っているが、昨年に続いて今年も新型コロナウイルスの情勢を鑑みて詰める状況を控え、定時警戒巡視のみするとしている。
併せて慰問に代わる激励の機会としているのが、同センターにおける出発式。11ある分団が消防車両1台と人員2人を出して参集し、本来であれば慰問する町長と警察署長から激励、団長から訓示を一括して受けた。
交田建二副団長による同式出動人員の報告を経て、田嶋勝正町長は団員の日々尽力に感謝し、管内の火災や地震の発生状況を回顧。帰省などでだんらんが増し寒さで火を使う機会も増える中、各分団が同警戒に臨むことは町民にとって心強いことだとして激励。泉政勝署長は住民が安全安心の中で年末年始を安らかに過ごす上で同警戒は有意義だと位置付け、同団の寒さにひるまぬ奮起を期待した。
稲田団長は寒波到来と空気の乾燥で火災が起こりやすい状況となっている点に着目し、町民が安心して新年を迎えられるよう気を引き締め、同ウイルス感染にも十分注意して同警戒に当たるよう訓示して、各分団車両を警戒巡視へと送り出した。
古座川町消防団は29日(水)と30日の2日間、年末特別警戒に臨むとしている。
(2021年12月29日付紙面より)
新宮市内で27日、「~ガイドと行く~新宮市内観光名所めぐりバスツアー」があった。参加者らは市観光協会登録ガイドの西浦康代さんの案内を受け、市内の世界遺産や観光地を周遊。魅力を再発見する機会とした。
同ツアーは熊野御坊南海バス㈱(佐伯一也社長)と新宮市観光協会(里中陽互会長)の共同企画。参加者らは新宮駅でバスに乗車し、王子ヶ浜や神倉神社、新宮城跡、阿須賀神社などを巡った。
熊野速玉大社では、参加者らに対し西浦さんが「熊野速玉大社の神様は過去を洗い流してくれる神様。熊野三山をお参りするといいことがあるといわれ、昔は多くの人が熊野詣でをした」などと説明。
境内の曼荼羅(まんだら)や各案内板を前に、神武東征神話や上皇(法皇)で熊野を初めて詣でた宇多法皇は山伏の案内で熊野に入ったこと、拝殿の特徴などを紹介し「山、川、海、歴史、神話などがあり、素晴らしい聖地世界を形成している」と伝えた。
福島県より参加した宮本加奈さんは「学生の頃まで新宮にいたが当時は行動範囲も狭く、知らないことがたくさん。福島県には熊野神社や新宮熊野神社があって、改めて熊野ってすごいと実感した」と笑顔。
「親戚がこっちにいることもあって帰省ついでに勉強しようと思っていたらたまたまツアーをやっていた。これもご縁だと思う。歴史や文化を勉強する最高の機会。熊野古道は海外の友達に大人気。勉強していつかこの地方を案内することができたら」と話していた。
同ツアーはガイド付きで参加費2000円(小児は1000円、未就学児は無料)が必要だが、同額の市共通商品券が付いてくる、実質無料の期間限定企画となっている。期間は来年2月13日(日)まで。
問い合わせや申し込みは同社(電話0735・22・5101、午前9時~午後6時)もしくは市観光協会(電話0735・22・2840、午前9時~午後5時)まで。
(2021年12月29日付紙面より)
本州最南端串本町少女バレー大会
太地町立くじらの博物館(林克紀館長)で21日、大掃除が行われた。参加した職員はセミクジラ実物大模型などのほこりを落とすとともに、海洋水族館(マリナリュウム)の潜水掃除などにも取り組み、新年を迎える準備を整えた。
大掃除の公開は5年ぶり。数年前から本館大ホールで実施されていた企画展や工事などの関係から公開されていなかった。今回は展示が汚れないようにシートを掛けるなどして清掃した。
実物から型取りし造られたという全国的にも珍しい全長15・2㍍のセミクジラの模型。職員は模型に上ってモップで汚れをふき、周辺通路から長い柄付きのはたきでほこりを落とした。その他の骨格標本や室内の清掃にも汗を流した。
人気の水族館は、大水槽の漏水や復旧工事のため、約半年間、動物の展示が行われていなかったという。今月5日に工事が終了。
その後、アルビノのバンドウイルカ、カズハゴンドウなど、4種7頭を搬入し展示を再開した。この日はイルカたちが優雅に泳ぐ中、ダイバーが大水槽に潜って内側から磨き掃除をした。
学芸員の中江環さんは「2年間、コロナ禍で暗い年だった。来年は良い年になるように職員一同、頑張りたい」。
稲森大樹副館長は「本館も水族館もきれいになったので安心して楽しんでいただけたら」と語った。
同館は年末、年始も休まずに営業しており、年始にはさまざまなイベントも計画しているという。
(2021年12月22日付紙面より)
学生ら駅周辺を清掃 (那智勝浦町 )
和歌山大学の学生自主プロジェクト「きのくに線活性化プロジェクト」は18日、景観改善やJRきのくに線の魅力発信などを目的に那智勝浦町湯川のJR湯川駅の海側周辺の草刈りや清掃に取り組んだ。学生やJR西日本の各社員、土地を所有する協栄機械土地株式会社、同町職員など約20人が作業に汗を流した。
和歌山県の地域をつなぐJRきのくに線を通じて、県の地域活性化を目指す同大の学生らで組織される自主プロジェクト。旅行者向けの情報発信なども行っている。
「海の見える駅」を観光資源として来訪者に景色を楽しんでもらうために、景観を損ねている生い茂った木や草を整備すべく今年5月に同駅で初実施。今回で2回目。
同町出身でプロジェクトメンバーの宮井凜晴(りんせい)さん(観光学部2年)は「この活動がきのくに線沿線のPRにもつながる。異なる所属での交流の場にもなってほしい」とあいさつした。
各参加者は協力して、草刈り機やチェーンソーなどを用いて、生い茂った草木や竹に似たダンチクなどを伐採し清掃にも取り組んだ。一同は作業や昼食休憩を通して、交流を深めていた。
JR西日本和歌山営業部の上段貴司部長は「JRとしても地域の皆さまと共に周辺清掃に取り組めることは重要であり、ありがたい。また、『WEST EXPRESS 銀河』のラストランを学生や地域の方々と盛り上げていきたい。一連の活動は次につながる良い効果を生み出すと思います」と話した。
同プロジェクトの代表を務める岸本瑞生(みずき)さん(観光学部2年)は「景観を維持し、沿線の魅力を発信したい。観光客だけでなく、地元の皆さまにも楽しんでいただき、交流してもらいたい」。
今後については「ラストランを迎える銀河のおもてなしイベントにもつなげるために今日は頑張りたい。今後も活動を継続し、皆さまと共同し取り組んでいきたい」と話した。
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運行最終日の22日(水)にはJR新宮、紀伊勝浦、太地、古座、串本、周参見の各駅でお出迎えや、振る舞いが実施される。
また、新宮市の王子ヶ浜、同町のブルービーチ那智バス停付近、湯川海水浴場付近、玉之浦海水浴場、紀伊田原駅、串本町の古座川(右岸・鉄橋の海側)、見老津漁港において、通過する銀河に手を振っておもてなしを行う「999人とあなたの『WEST EXPRESS 銀河』おもてなしウェーブ」が行われる。
(2021年12月22日付紙面より)
文化センターで一般公演 (串本古座高校演劇部 )
県立串本古座高校演劇部(谷口克朗顧問、青木心優嘉部長、部員9人)が19日、串本町文化センターで創作作品「桜の花の咲くころに」の一般公演に臨み観客約80人が鑑賞した。
この作品は青木部長が考えた筋書きを原作にし同部一丸で磨き上げて仕上げた劇で、夢などの思いを持って東京へ出た18歳4人の上京と出会いから1年後までの成長を描き出す内容。10月実施の県高校総合文化祭演劇部門(以下県大会とする)で最優秀賞に選ばれ、県代表として11月実施の近畿高校総合文化祭演劇部門(以下近畿大会とする)に出演して優秀賞の評価を得た。
県大会以降、原作の流れを保ちつつ小道具の充実やせりふの間の取り方、暗転を減らすなど講評いただいた点を重点的に改善して近畿大会に臨んだという。
この挑戦の間に同校文化祭内でも上演したが、生徒教職員限定実施だったため、一般公演は今回が最初で最後。青木部長は「この作品の公演も今回が最後になる。一番いい舞台にしたい」と一般講演に込める思いを語り、約60分の上演に臨んだ。
終演後はキャスト4人が改めて舞台へ上がり鑑賞に感謝。同センター1階ロビーに感想ボードを設けて意見をもらいながら観客を送り出し、公演を締めくくった。
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創作作品「桜の花の咲くころに」のキャストとスタッフは次の皆さん。
■キャスト
青木心優嘉 森 風香
田中歩実 廣瀬みりか
■スタッフ
久保文乃 船井早来
坂井美優 浦木利菜
海野 藍
谷口克朗〈顧問〉
(2021年12月22日付紙面より)
市内21団体が多彩なステージ (新宮市 )
丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE(いこれ)」(文化複合施設自主事業実行委員会、髙由香委員長)は19日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で自主事業「こんにちは。丹鶴ホール! みんなでいこれ~」を開催した。市内で活動する21団体が真新しいステージで和太鼓や書道、カラオケ、舞踊などを披露し、大勢の来場者を楽しませた。
「ICOLE」は市の公募により立ち上がった市民主体の組織。市民自らの手でイベントを企画・運営し、同施設の基本理念の一つである「一人ひとりがまちづくりの担い手」の実現を目指す。今回のイベントは貸し館事業のPRを含め、施設に親しみ、楽しく利用してもらうためのきっかけづくりにと開催した。
開演に当たり、速水盛康教育長が「ようやくこの丹鶴ホールで、皆さまの力でイベントを開催することができた。手作りならではの、バラエティーに富んだ内容となっている。感染予防のため拍手や手拍子を送って、今日という日を楽しんでください」とあいさつ。
県立みくまの支援学校の生徒や社会人からなる和太鼓サークル「はやぶさ」による太鼓演奏で開幕し、新宮観光協会登録ガイドによる熊野曼荼羅(まんだら)絵解きや松原恵苑書院による「新宮の宝」をテーマにした書など、新宮らしさあふれるステージが繰り広げられた。
熊野市から友人5人と訪れた90代女性は「23年フラダンスをしており、先生が出演されると聞いて見に来た。前のホールで踊ったこともあるが、近代的で木のぬくもりが感じられるホールになったと思う。己書(おのれしょ)など初めて見るステージもあって面白かった」と話していた。
(2021年12月22日付紙面より)
たまたまトルベリーノカップ
硬式野球体験練習会 (南紀ボーイズ )
尾﨑酒造で初搾り (新宮市 )
熊野地方唯一の地酒メーカー、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗(いくろう)社長)で新酒の仕込み作業が本格化している。来年3月末までに700石、一升瓶で約7万本を造る予定で、正月用の太平洋しぼりたて生原酒、大吟醸、純米酒など約30種類の銘柄になる。
同社は紀伊半島の和歌山県田辺市以南から三重県松阪市周辺までの間で唯一、本州最南端の蔵元。6代目の尾﨑社長(77)が「地元の皆さんにかわいがってもらえるお酒を」と1880(明治13)年から約140年の伝統を守っている。
熊野川の伏流水や地元産「コシヒカリ」を使用するなど、地元「熊野」にこだわった酒造りを続けており、新宮出身の文豪・佐藤春夫や中上健次も愛飲していたことで知られている。
代表銘柄「本醸造太平洋」は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で2017年、18年と2年連続の最高金賞を受賞するなど、数々の栄冠に輝いている。今年8月には「全国燗(かん)酒コンテスト2021」の「お値打ちぬる燗部門」で最高金賞を受賞した。
仕込みは10月25日から始まり、11月29日に初搾りが行われた。杜氏(とうじ)を務める小林武司さん(47)らがタンクに入ったもろみを櫂(かい)でかき混ぜる「櫂入れ作業」などに取り組んでおり、清酒を利き猪口(ちょこ)にすくい、色や不純物の有無などの品質を確認した。
新酒は「太平洋」の搾りたて生原酒として今月15日(水)から店頭に並ぶ予定だ。
小林さんは「今年は暖かかったが、ここ数日で温度が下がって安心している。うま味があって飲みやすいお酒に仕上がりました」。製造部長の森本紘造さん(44)は「楽しみにして待ってくれている人もいる。地元に密着したお酒造りを心掛けている。多くの人に楽しんでいただければ」と話していた。
搾りたて生原酒は3000本限定で3135円(税込み)。商品に関する問い合わせは同社(電話0735・22・2105)まで。
(2021年12月1日付紙面より)
熊野姫まつりに大勢が参拝 (那智勝浦町 )
加寿(かす)地蔵尊世話人会(中田勝康代表)は11月27日、那智勝浦町の熊野古道駿田峠の加寿地蔵尊(同町湯川笹ノ子)で「熊野姫まつり」を開催した。10周年の節目を迎える今年も多くの人々が参拝し、催しを楽しんだ。
加寿地蔵尊は、千年前に熊野詣での途中、駿田峠で命を落としたといわれる姫を祭っている。姫の伝承にちなんだ短編映画「熊野古道加寿姫」の作成をきっかけに、それまで秋の大祭として営んでいた祭りを「熊野姫まつり」と改称し、今年で10年となる。
修験者の富岡秀清さんのほら貝に合わせ、平安装束の姫たちが加寿地蔵尊へ参拝。身体健全や無病息災を祈願する神事を営んだ。
奉納神楽のステージでは、藤紀流藤紀和会の姫組が「加寿姫舞」で稽古の成果を披露。晴天の下、タヒチアンダンスや江戸芸かっぽれ、Team雅龍のよさこい、しの笛と琴の演奏などがあり、小芝陽子さんも演歌で会場を盛り上げた。
会場ではマグロのかぶと焼きの振る舞いや農作物の販売、各家庭から持ち寄った「もらってくださいコーナー」もあり、最後は抽選券付きの「姫くじ引き」の賞品交換でにぎわった。
中田代表は「駿田峠が世界遺産に登録されて以降、本当に大勢の方に足を運んでいただいている。来年はこの地で命を落とした3人の姫をまつる三つ目の祠(ほこら)も完成する。今後も加寿地蔵尊を知っていただくため、新しいことに挑戦していきたい」と話していた。
(2021年12月1日付紙面より)
町子ども劇団等鑑賞事業 (串本町 )
串本町文化センターで11月29日、2年ぶりとなる町子ども劇団等鑑賞事業に基づく公演があり、町内の年長園児~小学4年生が劇団ポプラ=東京都=のミュージカル作品「ピーターパンとウェンディ」を鑑賞した。
この公演は、環境に秀でた同センターホールでプロの舞台芸術に親しむ機会として年1回、町教育委員会が町子ども会連絡協議会と連携し町内の小学生を対象にして実施。座席数(600席)の都合で1~3年生と4~6年生が隔年で参加する形となっていて、1~3年生が参加するときは次年度に入学する年長園児をゲストとして招待する形が定着している。
前年度は1~3年生が参加する番だったが、新型コロナウイルスの影響で実施できなかった。本年度はその巡りを引き継ぎ、劇団側が2回公演の協力をしてくれたこともあり、家族参加は見合わせたものの年長園児に加えて前年度に鑑賞できなかった4年生(前年度の3年生)も招待。対象者計491人を午前と午後の2組に分け、引率の教諭らと一緒に迎えた。
午後の部実施に当たり同協議会の小原真子会長は、年長園児もいることから分かりやすく「(本物の演劇を見るのは)なかなかない機会なので、しっかりと楽しんで」と気持ちを促して歓迎。以降はさっそく上演が始まり、約90分の鑑賞に親しんだ。普段は家族の参加も受け入れているが、今回は子どもと教職員のみに制限した。
(2021年12月1日付紙面より)
観光機構の理事会で選任 (那智勝浦町 )
一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は11月29日、那智勝浦町築地の商工会館(南紀くろしお商工会本所)で令和3年度の第2回理事会を開いた。この日はオンライン含め11人が出席。機構設立時より理事長を務めてきた堀順一郎町長が理事長を退任し、清水貞吾副理事長が理事長職を引き継いだ。そのほか、一般会計収支補正予算などが承認された。
機構が11月4日付で観光地域づくり法人(登録DMO)となったことを受け、堀町長が19日付で理事長辞職届を提出。堀町長は機構が登録DMOとなったことで国庫補助金をはじめとする国からの支援が幅広く受けることが可能となったことを説明し、「かねて登録DMOとなった際には町の観光施策を推進していくためにも、常に観光の最前線におられて、民間の感覚と経験を持った方に交代すべきだと考えていた。今後は理事として引き続き、機構の運営に尽力してまいります」とあいさつした。
事務局からは南紀勝浦温泉旅館組合長の清水副理事長が理事長に、副理事長には理事である南紀くろしお商工会の森川起安会長が選任され、全会一致で承認となった。
森川副理事長は「堀町長、立ち上げから今日までの間、本当にご苦労さまでした。今後は副理事長として、理事長を支えていきたい」。
清水理事長は「大役を仰せつかり、身の引き締まる思い。観光機構の定款には関係団体と連携し、町の観光振興や地域活性化、産業の振興に関する事業を行い、地域の経済振興と地域社会の健全かつ持続的発展に寄与することが目的となっている。それらを皆さまと連携をしながら、精いっぱい努力する所存でございます」と抱負を述べた。
(2021年12月1日付紙面より)