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2017年06月21日
1 御旅所神事の模型奉納
 東公司さんが熊野速玉大社へ  

 紀宝町鵜殿の東公司さんは19日、「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈(おとう)祭り」が昨年、国の重要無形民俗文化財に指定されたことを祝い、「御旅所神事」の模型を新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)に奉納した。

 東さんは昨年4月に御船祭(みふねまつり)で使用される「神幸船(しんこうせん)」「諸手船(もろとぶね)」「早船(はやぶね)」の3隻、9月に「神馬(しんめ)渡御式」、「神輿(みこし)渡御式」の模型を奉納しており、今回で速玉祭の主要部の模型が全てそろった。

 昭和8年生まれで元建具職の東さんは、退職した70歳ごろから趣味で模型を作り始めた。昨年9月に奉納した作品同様に上野宮司から依頼を受けて制作。お供えの品、たいまつなども忠実に再現し、使用されたスギは枝を一度枯らしてから色づけするなど細部までこだわり、祝詞や石塚などの文字は上野宮司が書き入れている。

 東さんは「制作期間は材料の調達からすると半年以上。人形の顔などの細かな作業が、一番苦労した。年を取り手が震えるようになってきたから、うまいこといかんわ。1、2年早く、手の震えの少ないうちにやっていたら」と笑顔で話した。

 上野宮司は「杉の仮宮の内部の見えない所にもスギを使うなど忠実に再現され、芝の代わりに砂利を敷き詰めてくれるなど、お祭りの雰囲気が出ている。今回奉納されたことによって一連の大作は完了し大変うれしく思うと同時に、感謝申し上げます。模型の見学に関しては、授与所の神職にお尋ねください」と話した。

(2017年6月21日付紙面より)

「御旅所神事」の模型を奉納した東公司さん(右)と上野顯宮司=19日、新宮市の熊野速玉大社
奉納された模型
2017年06月21日
2 「夢と絆を奪われた」
 拉致被害者の蓮池薫さん講演  (新宮市 )

 新宮市と市人権尊重委員会・市教育委員会は18日、北朝鮮拉致被害者の一人である蓮池薫さんを招いた講演会「夢と絆~北朝鮮での24年、そして今~」を同市の蓬莱体育館で開いた。来場者約1000人が、拉致の実態に耳を傾けた。

 蓮池さんは、中央大学法学部3年だった1978年7月31日夕刻に、出身地の新潟県柏崎市の海岸で現在の妻とデート中に拉致された。

 北朝鮮内では、工作員教育を受け、日本語教育や翻訳を任された。拉致から約2年後に妻と再会、結婚。子どもを授かったものの、朝鮮人として暮らしていることなどから日本語は教えず、祖父母は全員亡くなったと言い続けた。「この子は、この国でこのまま誰にも知られることなく生きていくんだ」という思いがよぎったという。

 しかし、ソ連の崩壊に伴って、北朝鮮情勢は大きく変わり、日本から経済支援と植民地支配の賠償を得るため、蓮池さんに帰国の話が持ち込まれた。北朝鮮で家族や日本の調査団と面会するにあたり、拉致を隠す偽のシナリオを教え込まれ、中流階級のマンションにも引っ越したが、当時の最高指導者・金正日が拉致を認めたことで帰国に変更。2002年、家族と24年ぶりの再会を果たした。ふるさとに帰り、これまで抑えていた思いがわき上がったという。

 「拉致で夢と家族との絆が奪われた」と話す蓮池さん。今なお北朝鮮内には拉致被害者がおり、恐怖と絶望感を抱きながら助けを待っていると話す。「これから何とかする、頑張っていますではなく、解決に向けて進めてほしい」と願った。

 蓮池さんは1957年生まれ。現在、新潟産業大学経済学部の准教授を務める。帰国後、新潟産業大の非常勤講師として働くかたわら、2005年に中央大に復学した。以来、拉致問題に関する書籍を執筆している。

(2017年6月21日付紙面より)

多くの来場者が耳を傾けた=18日、新宮市の蓬莱体育館
北朝鮮での生活を語る蓮池薫さん
2017年06月21日
3 270人が熊野の地へ ぱしふぃっくびいなす入港 (新宮市)

 豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(全長約183㍍、総排水量約2万7000㌧)が18日午前9時30分ごろ、新宮市三輪崎の新宮港に入港した。観光客約270人が熊野の地を堪能し、同日午後6時に出港した。

 クルーズ名は「南紀・南房総クルーズ」(3泊4日)。神奈川県横浜市を出発し、新宮、千葉県館山市を経由して横浜へ戻る。歓迎セレモニーで田岡実千年市長は「熊野は魂の故郷としても知られています。今年は熊野那智大社御創建1700年の節目を迎えました。歴史と文化を堪能していただけたら」と話した。

 岸壁では平安衣装をまとった女性が出迎え、記念バッジをプレゼントした。新宮市と那智勝浦町の地元特産品を販売する露店も並び、にぎわった。出港時は、地元太鼓グループ「熊野水軍太鼓」の演奏で見送った。

(2017年6月21日付紙面より)

入港する「ぱしふぃっくびいなす」=18日、新宮市三輪崎の新宮港
2017年06月21日
4 和深~田並の世界遺産歩く
 大辺路街道踏破ウオーク  (串本町 )

 串本町和深~田並で11日、第7回大辺路街道踏破ウオークがあり、19人が世界文化遺産「新田平見道」「富山平見道」を含む古道を歩き抜いた。

 串本アウトドアフェスティバル実行委員会主催。熊野古道大辺路の世界文化遺産追加登録を記念して昨秋にJR紀伊田辺駅を起点にして始まったシリーズウオークで、田辺駅~朝来駅、朝来駅~冨田駅、富田駅~三ケ川、三ケ川~周参見駅など回を重ね、第7回目にしていよいよ串本町域の同遺産を巡るに至った。

 この日はJR和深駅を起点、同田並駅を終点にして踏破に臨んだ。ガイドは熊野古道大辺路刈り開き隊の上野一夫隊長ら3人が担当。出発にあたり和深在住の岩本立彦さんから和深の由緒について解説を受け、本州におけるサツマイモ栽培の発祥地があることなどを確かめつつ、大辺路踏破に臨んだ。

 平見は地質的には海岸段丘を指す字名で、今回の大辺路ルートは複数の平見を経由する形で通っている。うち、保存状態がよく世界遺産に追加登録されたのが上記2カ所。新田平見道は石段や石畳が残る道、富山平見道も往時の石積みがあり、多雨下でも容易に道が損なわれないよう工夫された往時の人々の知恵や沿道の文化について適時解説を受けながら歩き、田並駅を目指した。

 今回のウオークは同委員会主催の春~初夏ウオーク第6弾(最終)にあたり、大辺路踏破ウオークの第8回は今秋に行われる予定。

(2017年6月21日付紙面より)

JR和深駅を出発し、最初の世界遺産「新田平見道」を目指す一行=11日、串本町和深
2017年06月21日
5 近大新宮が健闘
 県高校総体空手道競技  
2017年06月21日
6 アルマボーラが1位に
 ホップリーグサッカー東牟婁ブロック大会  
2017年06月21日
7 救急対応できますか? 神倉小学校で保護者による救命講習会 
2017年06月21日
8 厚労省から講師招き 美熊野福祉会、法人30周年の記念講演会 
2017年06月21日
9 英語であいさつできるよ  北山保で英会話学習  
2017年06月21日
10 伝統に触れ地域を大切に  三輪崎幼で伝統芸能学習  
2017年06月21日
11 「一緒に遊ぼう!」  太地こども園が触れ合いの日  
2017年06月21日
12 説明や実践で学び深める 新翔高校3年生対象に進路指導 
2017年06月21日
13 受講生18人得て始まる  古座川町公民館講座「ヨガ教室」  
2017年06月21日
14 新規事業始め活動に励み  南紀国際交流協会が総会  (串本町 )
2017年06月21日
15 ミクロの世界を観察  自然探訪スクールに25人  (新宮市 )
2017年06月21日
16 定数10に12陣営出席  太地町議選立候補予定者説明会  
2017年06月03日
17 世界トップクラスの熱戦
 第19回ツール・ド・熊野が開幕  

 熊野地方を舞台に繰り広げられる国際自転車レース「第19回TOUR・de・熊野(ツール・ド・くまの)」が1日、開幕した。国際自転車競技連合(UCI)登録チームによる国際ステージレース、実業団レース、黒潮ロードレースの3レースに約350人が参戦。4日(日)までの4日間にわたり、世界レベルの熱き戦いが繰り広げられる。

 初日は、UCIタイムトライアルが新宮市の市田川沿いのコース(700㍍)で行われ、シモン・サジノック(アタッキ・チーム・グスト/スロベニア)が50秒95で優勝。2位はケイデン・グローヴス(セントジョージコンチネンタルCT/オーストラリア)、3位はジョン・アベラストゥリ・イザガ(チーム右京/日本)で、日本人トップは全体4位の中村龍太郎(イナーメ信濃山形)だった。

 タイムトライアル終了後に場所を移して行われたオープニングセレモニーで、主催するNPO法人SPORTS PRODUCE熊野の理事長・角口賀敏(よしとし)実行委員長は「今年も国内、海外の選手、大会役員の皆さん、競技審判の皆さんをお迎えして大会を開催できますことを心より歓迎申し上げ、素晴らしい大会になりますよう期待しています」と歓迎と感謝。関係者と地元の人の協力があってこそ19回も続けられていると伝え、「さらに来年の20回大会に向けて皆さんにご理解、ご支援いただける大会に仕上げていきたいと思います」とあいさつ。

 役員、来賓の祝辞などの後、参加選手を代表してキナンサイクリングチームの山本元喜選手が「われわれ選手一同は、日頃の練習の成果を十分に発揮し、正々堂々と戦い抜くことを誓います」と宣誓した。

 2日目の2日は、同市熊野川町の赤木川清流コース。選手や関係者らによる、JR新宮駅から熊野川町まで(18㌔)のパレード走行の後、レース(114・1㌔)が行われた。3日(土)には熊野山岳コース(109・3㌔+パレード10㌔、熊野市、御浜町)、4日(日)には太地半島周回コース(100㌔、太地町)でレースが行われる。

(2017年6月3日付紙面より)

市街地をカラフルなユニフォームの選手らが走る=2日、新宮市新宮
号砲とともに4日間にわたる熱戦の幕が上がった=1日、新宮市
2017年06月03日
18 客船「飛鳥Ⅱ」が入港 神戸から762人が熊野クルーズ (新宮港)

 豪華客船「飛鳥Ⅱ」(全長241㍍、5万142㌧)が2日、新宮市佐野の新宮港佐野3号岸壁に入港した。兵庫県の神戸港から乗船した観光客762人が熊野を巡った。同日午後5時ごろ、「奥熊野太鼓」などに見送られ神戸へ帰港する予定。

 今回のクルーズ名は「神戸発着 初夏の熊野クルーズ」(2泊3日)。着岸後の午前9時から歓迎セレモニーがあり、田岡実千年市長は「ここ熊野の地は古来より日本人の魂の古里として多くの人々が訪れる聖地。今日一日、自然と歴史を堪能していただければ」。歓迎の花束を受け取った増山正巳船長は「天候を心配していましたが、穏やかな天気の良い中での入港になりました。短い時間ですが、精いっぱい楽しみたい」などとあいさつした。

(2017年6月3日付紙面より)

歓迎セレモニーであいさつする田岡実千年市長(右)=2日、新宮市佐野
2017年06月03日
19 ほふく救出で全国大会進出
 県消防救助技術会で大健闘  (串本町消防本部 )

 第46回県消防救助技術会(以下県大会)が1日に和歌山県消防学校であり、串本町消防本部(北地稔消防長)のほふく救出チームが優勝し全国消防救助技術大会(以下全国大会)、同じく引き揚げ救助チームが優勝し消防救助技術東近畿地区指導会(以下東近畿大会)の出場権をつかんだ。

 前者は2008(平成20)年以来9年ぶり、後者は3年連続の出場。大健闘の結果で、同本部内外に喜びの輪が広がっている。

 同本部では今年、男女問わず隊員27人が2月から自主練習、3月中旬以降は休日返上の訓練を重ねて体力、技術力、精神力を鍛錬。その成果を先月8日の同本部内選考会で発揮し、引き揚げ救助1チーム5人、ほふく救出3チーム7人(要救助者は3チーム兼任)、はしご登はん1人の計13人が同本部代表となり県大会に挑んだ。

 ほふく救出の部には19チームが出場。同本部の岡地光介消防士・田代和之消防士・川端凌消防士組がタイム39秒78で1位になり、白椿晃也副士長・塩地一馬副士長・田代和之消防士組が3位、寺本和幸消防士・筒井裕太消防士・田代和之消防士組が7位といずれも入賞する好成績を出した。

 全国大会出場権は1位のみに与えられる栄誉。川端消防士(22)は「先輩方に訓練を見ていただき、当日もみんなが応援してくれたおかげで出せた結果だと感謝している。全国で県代表として恥じない訓練成果を発揮し、1位になれるよう今後も頑張りたい」と語った。

 引き揚げ救助の部には10チームが出場。同本部の城貴大副士長・峯園敦士副士長・髙井健太副士長・小西淳太消防士・矢野敬士長組はタイム77秒72で1位になった。

 一昨年、昨年は2位で今年は1位。昨年は若干のメンバー変更があったが、今年は昨年と同じメンバーで挑戦した。矢野士長(34)は「2位以上に入って次のステップに進むことを想定したので、優勝より目標を達成できたことがうれしい。同じメンバーで長くできているのがチームの強みだが、やれるのも今年が最後。東近畿までにタイムをあと4、5秒縮め、全国を目指せるよう頑張りたい」と語った。

 会場で隊員の挑戦を見届けた北地消防長は「体力、気力の限界に近い訓練を続けた結果であり、よくやってくれたと感動している。訓練を支えた家族と他の署員にも感謝申し上げたい。引き揚げ救助チームは東近畿も勝ち抜きほふく救出チームとそろって全国で頑張ってほしい。両チームには県代表として恥じない競技を期待している」と喜んだ。

 はしご登はんは結果が振るわず入賞を逃したという。全国大会は8月23日(水)に宮城県総合運動公園、東近畿大会は7月27日(木)に京都市消防活動総合センターで開かれる。

(2017年6月3日付紙面より)

全国大会に出場するほふく救出チーム。左から岡地消防士、川端消防士、田代消防士=1日、串本町消防防災センター
東近畿大会に出場する引き揚げ救助チーム。左から城副士長、髙井副士長、矢野士長、小西消防士、峯園副士長
2017年06月03日
20 地域の出品者募る
 道の駅たいじ直売所  (太地漁協 )

 太地町の「道の駅たいじ」の建設が、8月中のオープンを目標に進んでいる。太地漁協組合はこれに先駆け、直売所に野菜や惣菜などを出品する地域の個人出品者を募集している。9日(金)に町公民館で午後3時と7時に説明会を開く。

 地域活性化を目的に募集を行う。直売所は鹿児島県日置市の地域物産販売所「江口蓬莱館」をモデルにする計画。同市ではお年寄りが生産物の販売を励みに農業に関わることで元気になり、休耕地も無くなったという。森浦湾の「鯨の海構想」と併せ、道の駅を拠点に誘客を図る。

 直売所では、地元農産物や水産物、惣菜、土産物を取り扱う。近隣農家は無農薬栽培が多いため、安全安心を売りにできるという。町内ではすでに個人農家らに声を掛け、5、6人が出品の意志を示している。新宮・東牟婁地域を範囲に呼び掛ける。

 太地漁協の貝良文参事は「自分たちが趣味で作った物を販売し、地域が元気になれば。興味のある人は気軽に来てほしい」と話した。

 問い合わせは太地漁業協同組合の担当者、貝さんと山本さん(電話0735・59・2340)まで。

(2017年6月3日付紙面より)

説明会参加を呼び掛ける貝良文参事=1日、太地町役場
2017年06月03日
21 身近な自然に触れる  丹鶴幼稚園児らが浮島の森へ  (新宮市 )
2017年06月03日
22 ボザール新宮絵画展 4日まで、新宮市仲之町サンタウンホール 
2017年06月03日
23 紫陽花祭で歌声奉納  14日、勝浦グリーンコーラス  (熊野那智大社 )
2017年06月03日
24 管内7人に委嘱状 第1回新宮警察署協議会 
2017年06月03日
25 力作約900点並ぶ  4日まで、南紀会書作展  (新宮市 )
2017年06月03日
26 昨年以上の収量を期待  色川中でウメの実採り  (那智勝浦町 )
2017年06月03日
27 図書カードで読書推進を  キナンが新宮市立5小に寄贈  (さんぎんCSR私募債 )
2017年06月03日
28 春の囲碁大会  南紀串本七夕会  
2017年06月03日
29 お口の中きれいにしよう  にこにこひろば虫歯予防デー  (串本町 )
2017年06月03日
30 古座川のアユ漁シーズンイン  各瀬で友釣りの挑戦始まる  (古座川町 )
2017年06月03日
31 大人も子どもも楽しく  那智勝浦町5小学校で運動会  
2017年06月03日
32 お悔やみ情報
  
2017年06月01日
33 来年1月に事務所移転
 駅前の熊交社屋1階へ  (新宮市観光協 )

 新宮市観光協会(丹羽生会長)は5月30日、同市井の沢の新宮商工会議所で総会を開き、本年度事業計画などを決めた。丹羽会長は来年1月に事務所をJR新宮駅前の熊野交通本社社屋1階に移転すると報告した。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された平成16年にJR新宮駅構内に事務所を設置。近年増加している外国人観光客への対応や、レンタル自転車の増備などを目的に移転を決めた。広さは現在の約3倍の114平方㍍(客スペース64平方㍍、業務スペース50平方㍍)になる。

 熊野交通は、老朽化とともに耐震強度が不足している築69年の現社屋を解体し、7月下旬から新築工事に着手する。12月末の完成予定。

 そのほか、総会で決まった本年度事業は▽女性のための夜のガイドマップ作成▽レンタサイクル事業の拡充とサイクルマップの作成▽外国人向け観光パンフレット等ツール作成―など。本年度予算は2214万9000円(前年度比78万1000円減)。

 世界遺産・熊野川の濁水解消を目指している協会は先日、上流のダムを視察。丹羽会長は「想像を絶する悲惨な状況でした」と述べ、協会内に特別委員会を立ち上げ、取り組みを強化すると報告した。

 総会前には観光功労者として熊野交通の西瀬憲宏さん(41)を表彰。西瀬さんは「受賞を励みとしてこれからも文化あふれる新宮のイメージアップのため精進してまいります」と謝辞を述べた。

文複計画リセットを 隅地さんが提言



 会員の隅地洋さんが、現在進められている文化複合施設計画は、文化観光拠点としての機能が埋没していると指摘し、計画見直しを求める提言書を協会に提出した。理事会で対応を検討する。

 提言書では、「今さらという声もあるかと思いますが、平成32年度完成優先より、今だからこそリセットし、限られた財源で地域のためになる文化複合施設の最適な在り方をさまざまな角度から検討し、知恵を絞るときではないでしょうか」と訴えている。

(2017年6月1日付紙面より)

西瀬憲宏さん(左)を表彰する丹羽生会長=5月30日、新宮商工会議所
2017年06月01日
34 税活動の普及推進を
 納税協会と納税貯蓄組合総会  (新宮市 )

 社団法人新宮納税協会(西義弘会長)の「第7回定時総会」と新宮納税貯蓄組合連合会(島野勝会長)の「第58回定時総会」が5月30日、新宮市新町の「かわゐ」で開かれた。それぞれ平成28年度の事業と決算が報告され、承認された。

 納税協会総会で西会長は出席者らに感謝を述べ、先行き不透明な状況の中、昨年度の事業がおおむね計画通りに遂行できたとあいさつ。「今後も税務当局の指導、関係機関との連携の下、健全な納税者の公益を担う団体として事業活動を展開していく」と呼び掛けた。

 昨年度事業として税務行政の円滑な執行に寄与する事業として、税務指導や相談、説明会や講演会、会報誌の配布、関係機関と協力したPR活動などを報告。本年度も税務指導や税務相談、講演会、説明会、セミナー、研修会、簿記教室、租税教室、税務広報などを実施していく。

 納貯組合連合会総会では島野会長は毎年管内の中学生から募っている税の作文に関して質的な向上が目覚しいと述べた。税の啓蒙活動は昨年度の「消費税完納推進」と「e―Tax及びダイレクト納付普及定着」の宣言式に触れ「納税協会と共に納税道義の高揚を図るため、これからも引き続き啓発活動に尽力したい」とあいさつ。

 本年度事業では国税・地方税の期限内納税を一層推進し、正しい税知識の普及、納税道義の高揚を図るため、協力団体と協調して地域に密着した広報活動を積極的に展開する方針。「納税協会との一体運営の一層の推進」「期限内納税の推進とe―Taxの普及定着」「中学生の税についての作文募集・表彰活動」「女性部の活動」を重点施策としている。

 来賓の土江稔生・新宮税務署長は活動に関し「会員相互の連携が非常に強固で、会として一体感が醸成されている。会や部会がお互いの気持ちを忖度(そんたく)しながら活動し、地域に根ざした活動がされている」と敬意を表した。消費税率引き上げと軽減税率に触れ「円滑に制度導入定着が図れるよう、協会、組合や関係民間団体、県や市町村との連携を深め、秋ごろには説明会を各市町村などで開催する予定にしている」と協力を求めた。児玉征也・東牟婁振興局長、田岡実千年・新宮市長が祝辞を述べた。

(2017年6月1日付紙面より)

会員らが出席して開かれた総会の様子=5月30日、新宮市新町のかわゐ
西義弘会長
島野勝会長
2017年06月01日
35 支援活用や会員増強を意識
 串本ロイヤルで総代会開く  (串本町商工会 )

 串本町商工会(須賀節夫会長、会員679人)の平成29年度通常総代会が5月28日、串本ロイヤルホテルで開かれた。

 新串本町の設立から3年後の平成20年4月、旧串本町と旧古座町の両商工会合併により誕生した現串本町商工会。本所に機能を集約するなど合理化を図り、会員満足運動の一端で小規模事業経営支援にいっそうの力を入れるなどしながら本年度、10年目の節目を迎えている。

 開会にあたり須賀会長は小規模事業経営支援、とりわけ伴走型小規模事業者支援推進事業(通称・伴走型補助金)の積極活用を促すとともに、会員の年次減衰2ケタ台の推移が前年度は1ケタ台(マイナス8件)にとどまったことに触れ本年度は純増を目指して協力を要請。小さなことでも商工会を利用し、商工会が発信する諸制度を活用する会員であってほしいといった期待と併せて、次年度は総代選挙の年にあたり会長職の立候補や推薦を進めるよう出席した総代に求めた。

 続く議事では堀周雄さんを議長に立て、前年度の本会、青年部、女性部、串本リリースタンプ会の各事業報告と決算、本年度の事業計画と予算を審議し、承認した。役員改選はなし。事業計画では小規模事業者経営支援のいっそうの強化を意識するとともに、新規の取り組みとして▽地域資源を生かした販売促進事業として販売ツール(ニッポンセレクト.com)を活用した全国発信▽高速道路建設関係者を対象にした事業の推進▽在日トルコ商工会議所との連携―などに臨むとした。

 総代会後は懇親会も開かれ、町や県議会、町議会や各金融機関の各来賓も列席した。代表して田嶋勝正町長は、高速関係で本年度から用地買収と併せて部分的に工事が始まり7年後に完成する見込みを伝え、その間に工事関係者と地域経済をいかに結びつけるかで商工会と共に力を入れたいとあいさつ。前芝雅嗣県議会議員は商工会の重要性を唱え「須賀会長を筆頭に経済発展と地域振興に尽力してほしい」と会員や職員に期待した。

(2017年6月1日付紙面より)

堀周雄さんを議長に立てて本年度の方向性を審議=5月28日、串本ロイヤルホテル
2017年06月01日
36 避難所運営を模擬体験
 太地町主催でHUG  

 太地町は5月29日、町公民館で「避難所運営に係る検討会」を開いた。町民10人が出席し、避難所運営ゲーム(通称HUG)に取り組んだ。

 HUGは静岡県が開発した避難所の運営を学ぶゲームで「避難所」「運営」「ゲーム」の頭文字を取って名付けられた。想定される状況や出来事が書かれたカードに従い、さまざまな事情が書かれた避難者に見立てたカードを避難所の平面図に適切に配置することで、避難所運営を模擬体験する。

 同町は1月に県主導でHUGを実施した。その時、参加者から「より実践的な訓練になるのでは」との声があったことから、初めて町主催で取り組むことになった。今後も定期的に取り組み、太地中学校生徒にも経験してもらえたらとしている。

 今回は太地小学校と太地こども園を舞台に、2月の平日午前11時にマグニチュード8・0の大地震が発生し、午後4時から11時の間の避難所運営を想定。電気、ガス、水道は止まり、午後から雨が強まる中、校庭に100人の避難者が詰め掛けた状況を模擬体験した。

 進行は町総務課防災係の職員が務めた。ゲーム概要を説明した後、参加者のリーダーを決め、次々に提出される避難者カードを状況に合わせてさばいていった。ゲーム終了後は結果をもとに避難時における小学校の部屋割りを検討した。

(2017年6月1日付紙面より)

話し合いながらゲームを進める=5月29日、太地町公民館
2017年06月01日
37 第2・3回記録会
 和歌山陸上競技協会  
2017年06月01日
38 12部門で熱戦展開 新宮東牟婁卓球協会、平成29年度会長杯紀南卓球大会 
2017年06月01日
39 新宮高校が大会連覇
 春季近畿地区高校軟式野球県予選  
2017年06月01日
40 王子地区に松本哲也さん 新宮市民生委員児童委員に委嘱 
2017年06月01日
41 約80件訪問し社資募る  日赤県支部新宮市地区が出発式  
2017年06月01日
42 『熊野古道巡礼の旅』  女子向け視覚的ガイド  
2017年06月01日
43 「いつもありがとう」  天満保育園が花で感謝  (那智勝浦町 )
2017年06月01日
44 幻想の世界醸し出す 紀宝町、「ほたる灯ろう展」に327作品 
2017年06月01日
45 スカットボール楽しむ 新宮市千穂第一地区が神倉サロン 
2017年06月01日
46 新会長に大江清一さん 那智勝浦町区長連合会が総会 
2017年06月01日
47 幻のサツキマス  古座川町相瀬  
2017年06月01日
48 新緑映える古道を歩く  中辺路町で「歩こう会」  (串本町 )
2017年06月01日
49 県美協展串本展始まる  串本町立体育館で4日まで  
2017年06月01日
50 例年より早く稽古始める 御舟謡保存会「河内会」、記念奉納や祭礼奉仕に向け 
2017年06月01日
51 ヤマツツジ咲く  相賀の県道沿い  
2017年06月01日
52 お悔やみ情報