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2019年07月27日
1 ようやく夏空広がる
 海水浴場、自然プールにぎわう  (熊野地方 )

 近畿地方が梅雨明けした翌日の25日、熊野地方では30度を超える真夏日となった。夏休み中の児童、生徒にとってようやく〝夏本番〟を迎えた。

 新宮市の高田自然プール、三輪崎海水浴場、那智勝浦町のブルービーチ那智、玉の浦海水浴場、湯川海水浴場、宇久井海水浴場、串本町の橋杭海水浴場、太地町のくじらに出会える海水浴場、熊野市の新鹿海水浴場、大泊海水浴場がオープンしている。

 今年の梅雨明けは昨年より15日遅かったため、夏休みが始まった19日以降も好天に恵まれる日は少なかった。27日は台風の影響で、夕方まで雨が降り、雷を伴い激しく降る所もある。その後は高気圧に覆われて晴れる見込み。最高気温、最低気温ともに、おおむね平年並だという。

 夏空が広がった25日、熊野川支流の高田川に設けた新宮市の高田第一自然プールと第二自然プールは、多くの子どもたちでにぎわいを見せた。

 紀宝町から母、祖母と訪れた藤田綾真(りょうま)君(7)と妹の結愛(ゆあ)ちゃん(6)は、「冷たいけど楽しい」「気持ち良い」と笑顔。自然の地形を利用した天然プールを満喫していた。

 太地町のくじらに出会える海水浴場は、くじら浜海水浴場で開かれる人気のイベント。2008年から始まり、今シーズンは8月19日(月)までクジラと一緒に泳ぐことができる。時間は午前11時からと午後1時からの1日2回、それぞれ15分程度。

 今年は6回目で雌のサツキ(体長291㌢、推定体重309㌔、推定10歳)と、デビューを迎える雄のネモ(262㌢、推定体重208㌔、推定4歳)のハナゴンドウ2頭が海水浴客をもてなす。

 25日はサツキが海水浴客と一緒に泳いだ。近距離でスマホ撮影したり、「かわいい」などと声を上げながらクジラとの触れ合いを楽しんだ。

 奈良県から家族5人で訪れた辻窪煌雅(おうが)君(9)と夢雅(ゆうが)君(7)兄弟は「近くで見たクジラは大きかった。めちゃくちゃ楽しかった」。母親のカナさんは「インターネットでこの海水浴場を知り、宿泊先の白浜町から車で2時間かけて来ました。良い思い出になったと思う」と話していた。

(2019年7月27日付紙面より)

クジラと一緒に泳ぐ海水浴客=25日、太地町のくじらに出会える海水浴場
川遊びを満喫する子どもたち=25日、新宮市の高田第一自然プール
2019年07月27日
2 看護への理解深める
 オープンキャンパスに80人  (なぎ看護学校 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(塩路喜英校長、生徒113人)で26日、オープンキャンパスがあった。市内や近隣市町村の高校生と社会人80人が参加し、学生との交流などを通して看護学校への理解を深め、進路決定の参考にした。

 オープンキャンパスは毎年同校2年生が中心に企画し、進行している。オリエンテーションで自治会長の笠置海斗さん(2年)は「この機会を通して本校の授業内容や学校生活などについてより良く知ってもらいたい。皆さんの進路選択に役立ててもらえればと思います」とあいさつ。峯本久美・教務主任は同校の理念や特色、看護師に求められていることなどを語り、「1995年に開校し今年で25年目を迎え、地域の方々に育ててもらっていることを感じている。看護を学ぶにあたり、頑張っておくこと、大変なことは何か、学校生活や学習の楽しさなどをしっかり聞いていってください」と呼び掛けた。

 看護学生たちは、写真や動画を使い学校名の由来、年間行事などを紹介。参加者は班に分かれ、体育館や図書館などの施設を見学し、手指消毒や脳疾患の授業、車いす、血圧測定、乳児のモデル人形を使った体験などに取り組んだ。

 将来、看護師を目指している新翔高校1年の田端詩月さんは「限りなく現場に近い雰囲気などを実感したい。実習全般が楽しみで、将来の進路に役立てたいです」と話していた。

(2019年7月27日付紙面より)

モデル人形を使い抱っこ体験に取り組む参加者=26日、新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校
2019年07月27日
3 長年の功労たたえる
 柳本利文さんが栄誉金章受章  (新宮警察署 )

 新宮警察署少年補導員連絡会の柳本利文会長(69)は6月13日、東京都千代田区で開催された「令和元年度公益社団法人全国少年警察ボランティア協会少年補導功労者及び少年補導功労団体表彰式」で少年補導功労者栄誉金章を受章した。新宮警察署(髙砂(たかす)浩之署長)で26日、受章報告会があり、髙砂署長は「長年精力的に活動を続けてこられたたまもの。誇りに思います」と功労をたたえた。

 柳本会長は2002(平成14)年4月から同署少年補導員連絡会員として活動。04(平成16)年に少年指導委員として委嘱を受け、12(平成24)年からは同連絡会長として少年の健全育成や非行防止など啓発活動に取り組んでいる。

 徒歩や自転車で地域を見守る自主防犯団体「リンリンパトロール」や、青色回転灯を装備した青色パトカーで地域をパトロールする「自主防犯パトロール隊」を発足させるなど、活動は多岐にわたる。15(平成27)年には少年補導功労者栄誉銀章を受章しており、長年の実績を認められての受章となった。金章受章は全国で47人で県内では1人。

 柳本会長は「なぜ自分が、という思い。先輩諸氏がやってきたことを実行してきただけのこと。最高章とのことですが、最高の行いをしたという気持ちはない」と謙遜しながらも「これを機に原点に返り、精力的に青少年の健全育成、非行防止に努めていきたい」。

 昔に比べて素直な生徒が増えてきたと話し「見せる活動を心掛けたい。自転車盗や万引が増えていると聞くが、事務局と相談しながら対応していけたら。今後も全力を挙げて啓発活動をしていきます」と抱負を語った。

 髙砂署長は「素直な生徒が増えているというのは柳本会長をはじめとする会員の方々の活動が浸透している証拠では。警察だけでは限界があり、ボランティアの活動が必要不可欠。今後とも連携しながら青少年の非行防止に努めていけたら」と感謝を述べた。

(2019年7月27日付紙面より)

少年補導功労者栄誉金章を受章した柳本利文さん(左)と髙砂浩之署長
2019年07月27日
4 串本なんたんジオバウム
 有田市の専門店が販売へ  (串本町 )

 有田市に拠点を置く株式会社トータル・プランニング(富山晃至代表取締役)が展開するバウムクーヘン専門店「MAHALO(マハロ)」がこのほど、串本町特産のサツマイモ「なんたん蜜姫」を素材として取り入れた新商品「串本なんたんジオバウム」のレシピを開発した。近日中に串本町内にも販路を開いて、販売を始める予定。同社は先だって25日、田嶋勝正町長に試食を交えて報告をするなどした。

 この開発は、同町が串本らしい商品の登場を期待していることを職員経由で知ったことがきっかけ。27日に南紀熊野ジオパークセンターがオープンするなど地質への注目が高い地域性に着目し、層つながりで自社のバウムクーヘンに潮岬発祥のJA紀南ブランド品でもある「なんたん蜜姫」のペーストを取り入れることを思い付いた。

 同センターオープンまであと1カ月というタイミングで、「完成を間に合わせる」という意気込みを持ってレシピの開発に着手。同店がこだわるふわふわ感から若干しっとり感が増したが、甘くクリーミーで豊かな風味が感じられるレシピを完成させ「串本なんたんジオバウム」と命名した。

 田嶋町長への報告時には、専用の化粧箱と商品として想定する約350㌘の重さで切り分けた実物を持参。富山代表取締役(42)は開発の経緯などを伝えて試食を勧め、田嶋町長は「しっとりもっちりしていて甘さは控えめ。ご年配にも親しんでもらえそうなおいしさ」と応え、バウムクーヘン独特の層と地層をかけたコンセプトのユニークさも含めて商品化を喜んだ。

 このバウムクーヘンは、同センターのオープニングセレモニー出席者に配ることにもなっている。田嶋町長は話題に付随して経済につながる商品の第1弾として興味深いと注目し「今後も第2、第3の商品が登場して地元を味わうように親しんでもらえたら」と今後を期待。富山代表取締役はこれからもジオと特産品を絡めた開発をやっていきたいと意気込みを掲げた。

 報告時の形がほぼそのまま商品になるそうで、冷凍で90日保存できる形で土産物として販売する方向で町内事業者との交渉を進めているという。

(2019年7月27日付紙面より)

田嶋勝正町長(右)に開発を報告する富山晃至代表取締役=25日、串本町役場本庁
2019年07月27日
5 開催プログラム決まる  第13回那智勝浦町花火大会  
2019年07月27日
6 伯母峯峠道路を早期に  関係市町村長ら県と国交省に要望活動  (国道169号改良促進協 )
2019年07月27日
7 「車に気を付けて楽しい夏を」  成川保で交通安全教室  (紀宝町 )
2019年07月27日
8 子どもたちが夏休み満喫  各地で納涼する姿  (紀宝町 )
2019年07月27日
9 佐古さん、日浦さんが1位 写連紀南支部7月例会 
2019年07月27日
10 季節の花を生ける  生きがいと創造の事業で  (新宮市 )
2019年07月27日
11 ねんりんピックポロシャツ販売  新宮市内のスポーツ店で予約受け付け  
2019年07月27日
12 夜店に踊り、花火楽しむ  潮岬こども園の夕涼み会  (串本町 )
2019年07月27日
13 連夜の練習で獅子舞磨く  奉納3団体の稽古大詰め③  (河内祭に向け )
2019年07月27日
14 夏の「涼」を楽しむ  グランドール紀の風で流しそうめん  (新宮市 )
2019年07月21日
15 期間中の安全と活気を祈願
 那智勝浦海水浴場が海開き  

 那智勝浦町浜ノ宮の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)で20日、海開きを迎え、同海水浴場で安全祈願祭が営まれた。主催は観光協会(会長=矢熊義人副町長)。町や消防、警察、観光関係団体ら約20人が参列。熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン期間中の安全と活気を祈念した。期間は8月25日(日)まで。

 矢熊会長は「ビーチは町の宝の一つ。町と協力し、特性を生かして魅力を発信していきたい」とあいさつ。堀順一郎町長は海開き前に実施したクリーン作戦への感謝を述べ、「このビーチは県内有数の海水浴場。夏をきっかけとし、季節問わずに地域外の方々に来ていただける仕組みづくりが必要になる。シーズン中は安心安全を心掛け、事故がないように協会の方々にご協力をお願いします」と話した。

 神事の後は地元の子どもたちが「冷たい」「楽しい。もっと泳ぎたい」など海ではしゃいで遊ぶ場面も。続いて、小学生を対象とした海開きイベント「ビーチフラッグでお菓子をGetしよう!」が開かれた。多くの児童が参加し、催しは盛り上がった。

 同海水浴場では期間中、8月11日(日・祝)に同町花火大会、12日(月・振休)に真夏のメリークリスマスが開催されるほか、昨年も好評だった水上遊具「ウオーターパーク」が9日(金)~18日(日)に設置される。問い合わせは那智勝浦町観光協会(電話0735・52・5311)。

(2019年7月21日付紙面より)

期間中の安全と活気を祈念した=20日、那智勝浦町の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)
地元の子どもたちが海に飛び込み遊んだ
2019年07月21日
16 関わり通して学び深める
 ボランティアスクール開講  (みくまの支援学校 )

 新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校(植野博之校長)で20日、同校主催のボランティアスクールの開講式があった。障害のある子どもたちが地域で豊かに育っていくために理解をより深めてもらおうと毎年夏に開いている。8月7日(水)まで、5回にわたり講座や児童生徒との交流を予定している。

 今年は高校生ら15人の申し込みがあり、この日は10人が参加した。植野校長は「児童生徒の自立を社会参加を目指して、少しでもできる力を育てることが当校の目標。積極的に関わって学んでください」とあいさつ。

 「世の中にはいろいろな子ども、さまざまな人がいるが、相手を理解し多様性を認め合い、その人の良いところを見つけることが大事。ボランティアスクールを有意義なものに」と呼び掛けた。

 参加者らの自己紹介ではそれぞれが「兄が(同校に)お世話になっていた」「昨年も参加したが受けられなかった講座があった。前回接した子たちに会いたいと思った」「夏休みに何かに挑戦したいと思った」などと参加のきっかけを話した。

 第1回の講座では、中学部主事の福山喜一郎教諭が「みくまの支援学校と障害のある子どもの理解」をテーマに話した。同校では個人の障害に合わせた「自立活動」の授業を展開しているなどと説明。スライドショーを使った授業風景の紹介もあった。

 「障害」には「心身機能の障害」と「社会的障壁(バリア)」があると述べ、「二つが互いに影響し合い『障害』がつくり出される。多数派の人に合わせて社会がつくられている結果、少数派の人は不便さを抱えている。しかし、生活のしづらさは環境の整備と周りの人の理解や協力で減らすことができる」などと話した。講座終了後、参加者らは校内施設を見学し学びと理解を深めた。

(2019年7月21日付紙面より)

10人が参加した第1回講座の様子=20日、新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校
2019年07月21日
17 10年間で30%減目指す
 自殺対策計画を策定  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町はこのほど、自殺対策を推進するための「那智勝浦町自殺対策計画~笑顔のまち那智勝浦を目指して~」を策定した。日本は自殺死亡率が主要先進国と比較し高いことから国、和歌山県は先進国の水準を目指しており、同町でも同様に10年間で30%以上減少させることを目標に定めた。

 日本の自殺者数は1998年に急増し、以降14年連続で3万人を超える状態が続いた。2006年に自殺対策基本法が制定され、わずかに減少傾向となったが、国際的に見ても日本の自殺死亡率が高かった。そのため、国が16年4月に自殺対策基本法の改正により「誰もが自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指し、自殺対策のより一層の推進と具体的・実行的な計画の必要性が明記されたことを受け、同町でも計画の策定に至った。

 同町の自殺死亡者数は09~17年までで45人。11年には大幅に減少し、15年までは横ばい傾向だったが、16、17年と増加。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は、最も自殺者が多かった10年には45・1で17年が37・6となった。全国、和歌山県でも減少傾向となった。

 性別では14~17年では15年を除き、男性より女性のほうが自殺死亡率は高い。年代別では30、50代以上の自殺死亡率が全国や県と比較すると高い。60代以上は特に高くなっている。19歳以下の年代の自殺死亡者はいない。

 職業別では無職者(主婦、失業者および年金・雇用保険等生活者以外の無職者)が40%と最も高くなっており、学生・生徒等および失業者にはいない状況となっている。

 同町では「笑顔のまち那智勝浦を目指して」を基本理念として、▽啓発・教育の充実▽精神保健医療サービスの充実▽相談体制の充実▽人材の育成▽地域におけるネットワークの強化▽職場環境の整備・充実▽自殺リスクの高い要因への取組―などを具体的な施策として総合的に展開するという。

 榎本直子福祉課長は「町民の皆さまが笑顔で暮らしていけるように計画を進めていきたい」と述べ、同町自殺対策委員の委員長を務める矢熊義人副町長は「昨年、和歌山県は自殺率がワースト1位だった。本町でも策定した自殺対策計画の基本理念を基に本腰を入れて取り組んでいかないといけない」と語った。

(2019年7月21日付紙面より)

策定された那智勝浦町自殺対策計画
2019年07月21日
18 歌や演奏を楽しむ  熊野川町でふれあい音楽会  (新宮市 )
2019年07月21日
19 停電情報アプリで通知  関西電力株式会社  
2019年07月21日
20 新議長に東信介議員  「大浦浄苑」一部事務組合臨時会  
2019年07月21日
21 ジオパークの魅力満載  宇久井ビジターでフォトコン入賞作品展  (那智勝浦町 )
2019年07月21日
22 ブルーム派遣の期待胸に  中学生6人が三軒町長訪問  (太地町 )
2019年07月21日
23 1位に西美晴さん  写連新宮支部7月例会  
2019年07月21日
24 サロンカーなにわ・紀州路を行く  那智勝浦町湯川  
2019年07月21日
25 子ども集まり七夕笹送り  住民らが交流深める  (那智勝浦町 )
2019年07月21日
26 自立心育み一体感強める  マリア保でお泊まり保育  (新宮市 )
2019年07月21日
27 木本は逆転で3回戦へ  全国高校野球選手権三重大会  
2019年07月21日
28 1学期最後の思い出に  デイキャンプで交流深める  (相野谷中 )
2019年07月21日
29 元気と笑顔あふれる  うどの幼と井田保で夕涼み会  
2019年07月21日
30 21日、いよいよ投開票  17日間の舌戦に幕  (参院選 )
2019年07月21日
31 お悔やみ情報
  
2019年07月06日
32 夏季繁忙期に備え
 観光桟橋で旅客船点検  (那智勝浦町 )

 夏の行楽シーズンを控え、国交省和歌山運輸支局勝浦海事事務所(吉武愼二所長)は5日、那智勝浦町の観光桟橋で旅客船安全総点検を実施した。

 同事務所では、年末やゴールデンウイークなど多客期前に、旅客輸送の安全確保と事故の未然防止を目的に管内の旅客航路事業者の船舶に対して点検を実施している。

 この日の検査対象は、紀の松島観光(株)の観光船「くじら号」、(株)浦島観光ホテルの送迎船「第三浦島」、(株)中の島の送迎船「中の島」の3隻。▽航路の安全性▽安全管理規定の順守状況▽非常時の脱出手順▽救命設備の備え付け―の4項目を重点的に検査し、安全指導を行った。勝浦海事事務所職員3人、近畿運輸局職員3人が3社の関係者立ち会いの下、救命器具や船舶検査証書などを確認した。

 点検を終えて吉武所長は「点検結果はおおむね良好だった」と伝え、「旅客船運転の最大の使命は安全の確保です。今後も無事故運行を継続していただいて、安全・安心を提供していただければ」と呼び掛けた。

 紀の松島観光の専務取締役・加藤康高さんは「一番大事なのは安全。何十年も事故のないことにおごらず、繁忙期に備えて万全の体制を整えたい」と話した。

 同日午後には(株)串本海中公園センター、4日には熊野交通(株)がそれぞれ点検を受けた。

(2019年7月6日付紙面より)

旅客船の安全点検を行う職員=5日、那智勝浦町
2019年07月06日
33 本年度計画など承認
 熊野三山協議会が総会  

 熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)は4日、新宮市役所別館で総会を開き、本年度事業計画など2議案を承認した。

 同協議会は1984(昭和59)年発足。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺と関係自治体、民間団体などで組織する。一体となって熊野地方の文化財の保護、保全、調査研究などを進めている。

 熊野は日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる中村覚之助の古里。その縁で協会は2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。田岡会長は「昨年度、協議会においては歴史講座や熊野三山シンポジウムなど、さまざまな事業を行い、その活動内容は当協議会ならではだったのでは」とあいさつ。先のFIFA女子ワールドカップ日本代表選手必勝祈願祭の協力に感謝を示した。

 オブザーバーとして出席した東川智昭・東牟婁振興局長は「熊野地方と日本サッカーの関係について、積極的にPRし、サッカー協会の幹部が必ず必勝祈願に来るという深い関係を作ってくれた」と敬意と感謝を示した。今年は世界遺産登録15周年という記念すべき年であり、ねんりんピックも開催されると述べ「県内外に情報発信しながら、多くの人に当地方に来ていただけるようにアピールしていきたい」と述べた。

 本年度事業計画には、熊野三山の神鳥・八咫烏と神木・梛(なぎ)のルーツ調査や、中村覚之助の日本サッカー殿堂入りに向け関係団体と協力し積極的にPRしていくこと、ヤタガラスカップサッカー大会への協賛、世界遺産15周年事業への協力と記念品の製作などを盛り込んだ。

 事務局からは、全国で熊野権現の勧請(かんじょう)が最も多い(第2次調査で437社)福島県の熊野神社を訪ね、災害に直面した熊野神社に参拝し慰霊と交流を行うことや、福島県復興のシンボルである新生Jヴィレッジ(日本サッカーのナショナルトレーニングセンター)を訪問し、ヤタガラスを通じた日本サッカー協会との絆を深める調査交流事業予定などの報告があった。

(2019年7月6日付紙面より)

熊野三山協議会総会の様子=4日、新宮市役所別館
2019年07月06日
34 児童や生徒がのぼり制作
 ねんりんピックに向け  (串本町 )

 第32回全国健康福祉祭和歌山大会(ねんりんピック紀の国わかやま2019、11月9~12日実施)に向け、串本町内の小・中学校で「選手団応援メッセージのぼり」の制作が進んでいる。参加する都道府県と政令指定都市の特産品や方言をデザインに盛り込み、児童や生徒が分担して原画を描いている。

 全国健康福祉祭(ねんりんピック)は、60歳以上の人々を中心としたスポーツと文化の総合的な祭典。1988年の開催以来、年1回47都道府県が持ち回りで開いている。

 今年の和歌山大会で、同町、新宮市、田辺市、上富田町の4市町は、サッカー交流大会の開催地となっている。同大会には43都道府県と16政令指定都市の計60チーム(和歌山県は2チーム)が参加する予定で、選手・関係者約2000人の来県を見込んでいる。串本町では、20チームがプレーする。

 ねんりんピック紀の国わかやま2019串本町実行委員会事務局によると、小中学生によるのぼり旗の制作は昨年の富山大会、おととしの秋田大会でも実施しており、和歌山大会でも取り入れることになったという。

 同町立潮岬小学校(山本隆介校長)では3日、6年生37人が、宮城県、山梨県、滋賀県、広島県、徳島県、福岡県、沖縄県、仙台市、神戸市、熊本市の10旗を制作。3、4人で班になり、事前学習で調べた各地域の特産品や県章・市章などの情報をA3の紙にまとめた。担当地域や同町の方言で「頑張れ」のメッセージを書いた後は、色マジックや色鉛筆を使い、ブドウやずんだ餅、めんたいこ、サケ、サトウキビ、鳴門金時、琵琶湖、神戸ポートタワー、熊本城、厳島神社などのイラストを描いた。字が見えやすいように太字にするなど工夫を凝らしていた。

 この日一番に完成したのは仙台市担当の班だった。班長の堀敦哉君は「仙台には行ったことがないけど、都会のイメージがある。一度行ってみたくなった。みんなで協力しながら調べ物をし、柄を完成できて楽しかった」とコメント。担任の吉村昌晃教諭は「子どもたちが頑張って作ったのぼり旗。ぜひ楽しみにしていてください」と話した。

 児童や生徒の絵は縦150㌢、横40㌢の旗にプリントし、大会時に同町総合運動公園多目的グラウンドや各チームのテントに設置して選手らをもてなすという。

(2019年7月6日付紙面より)

心を込めてのぼりを描く=3日、串本町立潮岬小学校
2019年07月06日
35 11月に「健康チェックデー」
 紀宝町保健対策協議会  

 紀宝町保健対策協議会が4日、同町役場大会議室であった。町の保健事業計画を協議し、11月24日(日)に「健康チェックデー」の開催を決めた。

 同会は町民の健康で豊かな生活の向上を図ることを目的に行政、議会、医師、体育協会、教育関係、老人クラブ、各種団体、商工会、保健活動推進員などで組織。

 委員25人が出席し、はじめに西田健町長があいさつ。「町では『子どもはまちの宝、高齢者はまちの誇り』をスローガンに各種事業を推進してきた。健康寿命の延伸、自殺予防、災害対策などの健康課題が増え、4月から健康づくり推進課をみらい健康課としてスタートした。子どもから高齢者まで支援し、安心して健やかに暮らせる町づくりを目指している」と述べた。

 続いて、平成30年度町保健事業の実施結果を報告。健康チェックデーの開催や特定健診受診拡大対策、新規の介護予防事業、自殺対策行動計画の実施など本年度の事業計画を協議した。

 委員からは「保健対策をしていると思うが、紀宝町の子どもやお年寄りは元気に過ごしているのか」「町内で特定健診受診者が減っている」などの質問や意見があった。

 健康チェックデーは各種健診、検査・測定が受けられることに特化し、自分の体の状態をさまざまな角度からチェックすることができるイベント。昨年度は約400人が来場した。

 本年度は「みらい健康マイレージ」の対象イベントとなる。「はかって、わかって、きづいて、健康にかわる」をテーマに町保健センターで開催し、血液検査、糖尿病セルフチェック、歯と口の健診、骨健康度測定などを実施する。

(2019年7月6日付紙面より)

本年度事業などを決める紀宝町保健対策協議会=4日、紀宝町役場大会議室
2019年07月06日
36 ネムノキが花の盛り  高田川沿いなどで  
2019年07月06日
37 交流通じ防災意識高める  三輪崎保と婦人防火クラブが交流  
2019年07月06日
38 「つながり」を意識して  チームくまのがわで高林稔さん  (新宮市 )
2019年07月06日
39 警察官の仕事を知る  三輪崎小で出前授業  (新宮市 )
2019年07月06日
40 コースの特色などを紹介  近大新宮高校・中学校で学校説明会  (新宮市 )
2019年07月06日
41 海と船の絵画展審査会  勝浦海事事務所長賞9作品など決まる  
2019年07月06日
42 障害者技能大会で銀賞受賞  ワークランドそらの平野翔さん  
2019年07月06日
43 みんなで天の川を作ろう  にこにこひろばで七夕会  (串本町 )
2019年07月06日
44 遺作含め197点を披露  串本町立体育館で黒洋画会展  
2019年07月06日
45 6月定例会一般質問②  串本町議会  
2019年07月06日
46 園児のちぎり絵を展示  ギャラリーバスを運行  (紀宝町 )
2019年07月06日
47 珍種ミカドアゲハが飛来  宇久井半島で  
2019年07月06日
48 日頃の感謝を込めて  「七夕」にちなみ来店者にプレゼント  (新宮信用金庫 )
2019年07月06日
49 お悔やみ情報