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2019年07月28日
1 文化奏でる時間を共有
 熊野芸術文化セミナーに73人  (新宮市 )

 「2019熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催、軽井沢ルヴァン美術館提携)の開講式が27日、新宮市役所別館であった。中学生から90代までの73人の参加者は2日間、軽井沢ルヴァン美術館や熊野美術協会、文化学院卒業生講師らの下、「版画を石膏(せっこう)に刷ってみよう」をテーマに作品作りに挑戦していく。

 「生活を芸術として」という生涯を送った、文化学院創立者であり名誉市民の西村伊作(1884~1963年)。創立当時の文化学院の建物を再現し設立したルヴァン美術館と提携して開催されており、今年で18回目となる。

 開講式で同セミナー実行委員長の清水雅昭さんは「台風で心配していたが多くの人にご参加いただいた。周りの人と助け合って相談しながら、講師の人にも気軽に声を掛けて。2日間楽しんでください」とあいさつ。福本良英・市文化振興課長が「2日間という限られた期間ではあるが、日々の生活に『文化奏でる潤いの時間』が流れ、すてきな出会いとにぎやかな交流がありますよう期待しています」と田岡実千年市長のあいさつを代読した。

 第1回から講師を務めているルヴァン美術館評議員の上野秀一さん(元・文化学院総合芸術学科常勤講師)がスライドを使って版画を石膏に刷る方法を説明し、自身の生徒らの作品を紹介。「気持ちよく見てもらう、また見たいと思ってもらえる作品を目指してほしい。難しく考えないで楽に考えた方がいい作品になるのでは」と呼び掛けた。参加者らは真剣に聞き入り、想像力を膨らましていた。

 初めて参加した紀宝町の太田講平さん(40)は「水彩画を始めようと思って水彩画セットを買ったばかりの初心者です。今回、清水さんのフェイスブックを見て参加を申し込みました。出来上がりが楽しみ」と話していた。

(2019年7月28日付紙面より)

想像力を膨らまし制作に取り掛かる参加者ら=27日、新宮市役所別館
2019年07月28日
2 万博までに串本太地開通を
 高速道建設促進協が総会  (那智勝浦町 )

 高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子代表)は26日、那智勝浦町役場で本年度の総会を開き、全6議案を承認した。昨年度新規事業化の「一般国道42号串本太地道路」が2025年大阪万博までに開通するよう8月8日(木)と9日(金)、国土交通省や地元選出国会議員に要望する。

 同協議会は町の民間団体や観光、漁業、防災など関係24団体で組織。近畿自動車道紀勢線の那智勝浦延伸整備を当局に促すことが目的で、2014年に結成した。

 総会で小阪代表は「悲願であった336㌔の紀伊半島一周高速道路が全線事業化となり、未整備区間のミッシングリンクではなくなった。皆さまの協力や陳情に向かう地元選出の国会議員、知事のおかげです。今後の目的は大阪万博までに太地串本間を開通していただき、一直線に大阪まで走れること。そのために全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。

 来賓の堀順一郎町長は「ミッシングリンクが解消されて事業化となったのは皆さま方のたゆまぬ要望活動の結果」と評価。県選出の国会議員や和歌山・三重の両県知事に対し、事業化の礼に向かったことに触れ「早く開通するためには地元の用地買収を進めていかなくてはならないと叱咤激励を受けた。皆さまには地元の用地買収などにご協力いただきたい。大阪万博に間に合うことを最高の目標と考え、要望活動を進めていきたい」と述べた。

 本年度の事業計画は▽国など関係機関への要望▽会員相互や関係団体との連絡調整▽ボランティア活動への参加―など。収支予算は歳出歳入ともに55万2190円を計上した。そのほか「平成30年度に新規事業化となった『一般国道42号串本太地道路』の早期工事着手」「令和2年度予算に道路関係予算の必要額を確保すること」「紀伊半島一周高速道路の早期完成を目指し整備を確実に進めること」などを記した決議案を承認した。

(2019年7月28日付紙面より)

一般国道42号串本太地道路の早期整備や開通に向け意識を高めた=26日、那智勝浦町役場
小阪三喜子代表
2019年07月28日
3 全国出場報告し健闘誓う 新宮黒潮BBCが市長を表敬 

 8月10日(土)に滋賀県で開幕する「全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会」(通称・びわこカップ)に和歌山・滋賀県代表として出場する新宮黒潮ベースボールクラブ(中本勝久代表兼監督、選手23人)が7月26日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に全国大会への出場を報告するとともに、健闘を誓った。

 中本代表兼監督が予選の結果と全国大会の日程を報告すると、田岡市長が「全国の舞台で『新宮』という名を皆さんのおかげで出していただくことが、少しでも多くの方に新宮市を知っていただける機会にもなる。市長として本当にうれしく思う」と祝福。

 「日頃からお世話になっている方への感謝の気持ちで一生懸命頑張れば、素晴らしい試合になると思う。頑張ってください」とエールを送った。

 選手を代表し、清水康生主将が「全国大会でも優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」と健闘を誓った。

(2019年7月28日付紙面より)

新宮黒潮ベースボールクラブの皆さんと田岡実千年市長=26日、新宮市役所
2019年07月28日
4 15年以上町福祉の発展に尽力  海野久夫・前社協会長に感謝状  (太地町 )
2019年07月28日
5 歴史文化の継承、発信を  熊野新宮ミュージアムが設立総会  (新宮市 )
2019年07月28日
6 連携図り魅力の発信を  新宮港クルーズ振興広域協議会が総会  
2019年07月28日
7 有馬クが地元対決を制す  第12回学童軟式野球大会  (くまのBBF )
2019年07月28日
8 漂着物アートに挑戦  井田小で「夏休みを楽しもう」  (紀宝町 )
2019年07月28日
9 夏休みの宿題に活用を  特設コーナーに課題図書  (鵜殿図書館 )
2019年07月28日
10 各種交付事務などに活用を  町内17カ所に移動支所  (紀宝町 )
2019年07月28日
11 ルピナス納涼祭にぎわう   
2019年07月28日
12 甘く無添加のジャムに  色川小児童がブルーベリー園で  (那智勝浦町 )
2019年07月28日
13 お悔やみ情報
  
2019年07月27日
14 ようやく夏空広がる
 海水浴場、自然プールにぎわう  (熊野地方 )

 近畿地方が梅雨明けした翌日の25日、熊野地方では30度を超える真夏日となった。夏休み中の児童、生徒にとってようやく〝夏本番〟を迎えた。

 新宮市の高田自然プール、三輪崎海水浴場、那智勝浦町のブルービーチ那智、玉の浦海水浴場、湯川海水浴場、宇久井海水浴場、串本町の橋杭海水浴場、太地町のくじらに出会える海水浴場、熊野市の新鹿海水浴場、大泊海水浴場がオープンしている。

 今年の梅雨明けは昨年より15日遅かったため、夏休みが始まった19日以降も好天に恵まれる日は少なかった。27日は台風の影響で、夕方まで雨が降り、雷を伴い激しく降る所もある。その後は高気圧に覆われて晴れる見込み。最高気温、最低気温ともに、おおむね平年並だという。

 夏空が広がった25日、熊野川支流の高田川に設けた新宮市の高田第一自然プールと第二自然プールは、多くの子どもたちでにぎわいを見せた。

 紀宝町から母、祖母と訪れた藤田綾真(りょうま)君(7)と妹の結愛(ゆあ)ちゃん(6)は、「冷たいけど楽しい」「気持ち良い」と笑顔。自然の地形を利用した天然プールを満喫していた。

 太地町のくじらに出会える海水浴場は、くじら浜海水浴場で開かれる人気のイベント。2008年から始まり、今シーズンは8月19日(月)までクジラと一緒に泳ぐことができる。時間は午前11時からと午後1時からの1日2回、それぞれ15分程度。

 今年は6回目で雌のサツキ(体長291㌢、推定体重309㌔、推定10歳)と、デビューを迎える雄のネモ(262㌢、推定体重208㌔、推定4歳)のハナゴンドウ2頭が海水浴客をもてなす。

 25日はサツキが海水浴客と一緒に泳いだ。近距離でスマホ撮影したり、「かわいい」などと声を上げながらクジラとの触れ合いを楽しんだ。

 奈良県から家族5人で訪れた辻窪煌雅(おうが)君(9)と夢雅(ゆうが)君(7)兄弟は「近くで見たクジラは大きかった。めちゃくちゃ楽しかった」。母親のカナさんは「インターネットでこの海水浴場を知り、宿泊先の白浜町から車で2時間かけて来ました。良い思い出になったと思う」と話していた。

(2019年7月27日付紙面より)

クジラと一緒に泳ぐ海水浴客=25日、太地町のくじらに出会える海水浴場
川遊びを満喫する子どもたち=25日、新宮市の高田第一自然プール
2019年07月27日
15 看護への理解深める
 オープンキャンパスに80人  (なぎ看護学校 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(塩路喜英校長、生徒113人)で26日、オープンキャンパスがあった。市内や近隣市町村の高校生と社会人80人が参加し、学生との交流などを通して看護学校への理解を深め、進路決定の参考にした。

 オープンキャンパスは毎年同校2年生が中心に企画し、進行している。オリエンテーションで自治会長の笠置海斗さん(2年)は「この機会を通して本校の授業内容や学校生活などについてより良く知ってもらいたい。皆さんの進路選択に役立ててもらえればと思います」とあいさつ。峯本久美・教務主任は同校の理念や特色、看護師に求められていることなどを語り、「1995年に開校し今年で25年目を迎え、地域の方々に育ててもらっていることを感じている。看護を学ぶにあたり、頑張っておくこと、大変なことは何か、学校生活や学習の楽しさなどをしっかり聞いていってください」と呼び掛けた。

 看護学生たちは、写真や動画を使い学校名の由来、年間行事などを紹介。参加者は班に分かれ、体育館や図書館などの施設を見学し、手指消毒や脳疾患の授業、車いす、血圧測定、乳児のモデル人形を使った体験などに取り組んだ。

 将来、看護師を目指している新翔高校1年の田端詩月さんは「限りなく現場に近い雰囲気などを実感したい。実習全般が楽しみで、将来の進路に役立てたいです」と話していた。

(2019年7月27日付紙面より)

モデル人形を使い抱っこ体験に取り組む参加者=26日、新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校
2019年07月27日
16 長年の功労たたえる
 柳本利文さんが栄誉金章受章  (新宮警察署 )

 新宮警察署少年補導員連絡会の柳本利文会長(69)は6月13日、東京都千代田区で開催された「令和元年度公益社団法人全国少年警察ボランティア協会少年補導功労者及び少年補導功労団体表彰式」で少年補導功労者栄誉金章を受章した。新宮警察署(髙砂(たかす)浩之署長)で26日、受章報告会があり、髙砂署長は「長年精力的に活動を続けてこられたたまもの。誇りに思います」と功労をたたえた。

 柳本会長は2002(平成14)年4月から同署少年補導員連絡会員として活動。04(平成16)年に少年指導委員として委嘱を受け、12(平成24)年からは同連絡会長として少年の健全育成や非行防止など啓発活動に取り組んでいる。

 徒歩や自転車で地域を見守る自主防犯団体「リンリンパトロール」や、青色回転灯を装備した青色パトカーで地域をパトロールする「自主防犯パトロール隊」を発足させるなど、活動は多岐にわたる。15(平成27)年には少年補導功労者栄誉銀章を受章しており、長年の実績を認められての受章となった。金章受章は全国で47人で県内では1人。

 柳本会長は「なぜ自分が、という思い。先輩諸氏がやってきたことを実行してきただけのこと。最高章とのことですが、最高の行いをしたという気持ちはない」と謙遜しながらも「これを機に原点に返り、精力的に青少年の健全育成、非行防止に努めていきたい」。

 昔に比べて素直な生徒が増えてきたと話し「見せる活動を心掛けたい。自転車盗や万引が増えていると聞くが、事務局と相談しながら対応していけたら。今後も全力を挙げて啓発活動をしていきます」と抱負を語った。

 髙砂署長は「素直な生徒が増えているというのは柳本会長をはじめとする会員の方々の活動が浸透している証拠では。警察だけでは限界があり、ボランティアの活動が必要不可欠。今後とも連携しながら青少年の非行防止に努めていけたら」と感謝を述べた。

(2019年7月27日付紙面より)

少年補導功労者栄誉金章を受章した柳本利文さん(左)と髙砂浩之署長
2019年07月27日
17 串本なんたんジオバウム
 有田市の専門店が販売へ  (串本町 )

 有田市に拠点を置く株式会社トータル・プランニング(富山晃至代表取締役)が展開するバウムクーヘン専門店「MAHALO(マハロ)」がこのほど、串本町特産のサツマイモ「なんたん蜜姫」を素材として取り入れた新商品「串本なんたんジオバウム」のレシピを開発した。近日中に串本町内にも販路を開いて、販売を始める予定。同社は先だって25日、田嶋勝正町長に試食を交えて報告をするなどした。

 この開発は、同町が串本らしい商品の登場を期待していることを職員経由で知ったことがきっかけ。27日に南紀熊野ジオパークセンターがオープンするなど地質への注目が高い地域性に着目し、層つながりで自社のバウムクーヘンに潮岬発祥のJA紀南ブランド品でもある「なんたん蜜姫」のペーストを取り入れることを思い付いた。

 同センターオープンまであと1カ月というタイミングで、「完成を間に合わせる」という意気込みを持ってレシピの開発に着手。同店がこだわるふわふわ感から若干しっとり感が増したが、甘くクリーミーで豊かな風味が感じられるレシピを完成させ「串本なんたんジオバウム」と命名した。

 田嶋町長への報告時には、専用の化粧箱と商品として想定する約350㌘の重さで切り分けた実物を持参。富山代表取締役(42)は開発の経緯などを伝えて試食を勧め、田嶋町長は「しっとりもっちりしていて甘さは控えめ。ご年配にも親しんでもらえそうなおいしさ」と応え、バウムクーヘン独特の層と地層をかけたコンセプトのユニークさも含めて商品化を喜んだ。

 このバウムクーヘンは、同センターのオープニングセレモニー出席者に配ることにもなっている。田嶋町長は話題に付随して経済につながる商品の第1弾として興味深いと注目し「今後も第2、第3の商品が登場して地元を味わうように親しんでもらえたら」と今後を期待。富山代表取締役はこれからもジオと特産品を絡めた開発をやっていきたいと意気込みを掲げた。

 報告時の形がほぼそのまま商品になるそうで、冷凍で90日保存できる形で土産物として販売する方向で町内事業者との交渉を進めているという。

(2019年7月27日付紙面より)

田嶋勝正町長(右)に開発を報告する富山晃至代表取締役=25日、串本町役場本庁
2019年07月27日
18 開催プログラム決まる  第13回那智勝浦町花火大会  
2019年07月27日
19 伯母峯峠道路を早期に  関係市町村長ら県と国交省に要望活動  (国道169号改良促進協 )
2019年07月27日
20 「車に気を付けて楽しい夏を」  成川保で交通安全教室  (紀宝町 )
2019年07月27日
21 子どもたちが夏休み満喫  各地で納涼する姿  (紀宝町 )
2019年07月27日
22 佐古さん、日浦さんが1位 写連紀南支部7月例会 
2019年07月27日
23 季節の花を生ける  生きがいと創造の事業で  (新宮市 )
2019年07月27日
24 ねんりんピックポロシャツ販売  新宮市内のスポーツ店で予約受け付け  
2019年07月27日
25 夜店に踊り、花火楽しむ  潮岬こども園の夕涼み会  (串本町 )
2019年07月27日
26 連夜の練習で獅子舞磨く  奉納3団体の稽古大詰め③  (河内祭に向け )
2019年07月27日
27 夏の「涼」を楽しむ  グランドール紀の風で流しそうめん  (新宮市 )
2019年07月20日
28 合い言葉は「オール新宮」 熊野新宮ミュージアム設立 

 一般社団法人「熊野新宮ミュージアム」(池上順一代表理事)は18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で設立発表をした。熊野新宮の歴史文化を継承、発信し、郷土愛を育むとともに次世代への橋渡しを行う目的。池上代表理事は「法人化を機に、『オール新宮』を合い言葉に活動を展開していければ」と思いを語った。

 前身となった新宮市民ミュージカル実行委員会(髙由香代表)は、演技や踊りなど、個別に活動をしていた人が共に活動できればとの思いから2010年に「新宮市民ミュージカル」を立ち上げた。翌年、紀伊半島大水害が起こったが「市民に楽しいことを届け盛り上げたい」と12年に市内の名所や民話などをテーマにしたミュージカル『丹鶴(にづる)』を初演。16年に新宮ライオンズクラブ(新宮LC)が企画した市民ミュージカル『天(あめ)の剣(つるぎ)を託された男~熊野三党の祖 高倉下命(たかくらじのみこと)』で脚本、演出、舞台指導などを担当した。

 「いつか法人化を」と考えていた髙さんに、新宮LC会員有志が賛同したことにより実現。今月8日に登記が完了した。現在LC会員を含む19人が理事として名を連ねており、池上さんは「30人くらいまで増やすことができれば」と意気込みを語る。

 今後はプレイベントとして新宮秋まつりに参加する予定だ。髙さんは「時代行列をしながら中央通りを踊り歩き、広く市民にアピールしたい。ミュージカルを通して水野家入部400年を周知する計画なども予定している」と述べた。

 舞台発表以外にも熊野を発信する展覧会や郷土に関する講演会も展開していくとし、「願いはいろいろな人が舞台に参加したり見たりして熊野新宮の歴史を伝えていってくれること。郷土愛を育み、後世に伝えていくのが使命だと思っている」と話していた。

 「熊野新宮ミュージアム」は26日(金)午後7時から、同市の旧チャップマン邸で設立総会を開く。市民に活動趣旨などを説明するとともに、サポーターとなる会員を募る。メンバーらは「ご興味を持たれた方、ご賛同いただける方はぜひとも会場にお越しください」と来場を呼び掛けている。

(2019年7月20日付紙面より)

会員募集や設立総会参加を呼び掛けた。(前列左から)萩原真理さん、髙由香さん、西佳子さん、(後列左から)山本俊英さん、池上順一さん、長谷徳蔵さん=18日、新宮市緑ヶ丘
2019年07月20日
29 改善行いより良い祭りへ
 熊野那智大社例大祭振り返り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は18日、同町のホテルなぎさやで「熊野那智大社例大祭(那智の扇祭り)反省会」を開いた。関係団体の代表ら34人が参加。改善点を模索するとともに来年度の例大祭のさらなる繁栄や安全な運営について誓い合った。

 男成宮司は「天候が心配だったが還御祭まで雨は降らなかった。ご奉仕の方々の思いが天に通じたのではないか」と述べ、「今年は令和初の例大祭であり、新しい御代。滝の水量も多く、幻想的な霧が周囲を包み、その中で祭りが執り行われた。大勢の拝観者にお越しいただき、素晴らしい祭りを見せることができた。神さまのご加護とご奉仕いただいた方々、関係者の皆さまに感謝しています」とあいさつした。

 各担当を務めた出席者が祭り当日の状況などを報告。神役、扇指からは「扇を一斉に立てる場面は場所の関係で参拝客に見せられなかったのが残念。来年は見てもらえると思う」「拝観席にはご高齢の方も多い。椅子を置いていただけたら」「おもてなしの問題を1年かけて考えていきたい」。警備、報道関係からは「警備本部には主催者側がいないと連携が取りにくい」「満車などを知らせる看板を増設し、現状より手前側で観光客に周知しては」「女性1人が転倒、大たいまつを持った男性1人がやけどを負ったが現場での処置のみで対応できた。救急搬送はなかった」「大社が発行した腕章(取材許可証)を持たずに報道スペースにいる者もいた。今後、腕章がない者はすぐに退出してもらうほうがよいのでは」などの意見や指摘が挙がった。

 反省会後は直会(なおらい=懇親会)が開かれ、出席者は食事や会話を楽しみながら親睦を深めた。

 男成宮司は「4月に竣工(しゅんこう)された拝殿以外の箇所は工事中だった。今年中には終了する予定なので全て竣工された状態で来年のお祭りを迎えることができる。お祭りは皆さまのご協力があってできる。伺ったご意見は改善すべきところは改善しながら来年の例大祭のご奉仕のために備えさせていただきたい」と語った。

(2019年7月20日付紙面より)

報告や意見を交わした反省会=18日、那智勝浦町のホテルなぎさや
直会が開かれ親睦を深めた
男成洋三宮司
2019年07月20日
30 社会福祉施設との連携強化
 上野山区が連絡会議を設置  (串本町 )

 串本町の上野山区(住吉節郎区長)が18日、古座福祉センターで福祉関係施設防災連絡会議を開いた。区内に数多い社会福祉施設と同区間の連携を強める取り組みで、住吉区長は「今後も年2回程度の話し合いの機会を持ち、自主防災会も各施設を見学して理解を深めて上野山全体の地域防災力を高めていきたい」という。

 上野山区は南海トラフ巨大地震にあっても津波が到達しない立地にあり、その安心感で薄れがちな防災意識を高めるため2年前に自主防災会を立ち上げ鋭意防災啓発に努めている。そのような活動の一端で気に掛かったのが、区内に数多い社会福祉施設。同日現在▽上野山にしき園(38床)▽かもめ園(40人)▽上野山こども園(160人)▽古座学童保育所にこにこひろば(40人)▽通園らっこ(10人)▽ふわり(40人)―の6施設があり、仮に日中の大地震が発生すると各施設職員も含め区民数(471人、3月末現在)に匹敵する数の集団と一緒に局面を乗り切らなければならない状況が生まれる。そのときの互助を図る上で同区は日頃から顔の見える関係づくりが必要だと直感し、この日の連絡会議を開くに至った。

 当日は同区と区内6施設の関係者が一堂に会し、関係する役場職員も同席。住吉区長は津波が届かない区内における区民の自助と各施設の速やかな事業再開や安定的継続に向けた備えが大切だとし、その先で区と施設の互助を形にしたいという思いを掲げ、併せて同区は同町の防災倉庫も有することで周辺地区からも多くの避難者が集まり、そこに社会福祉施設が集中している状況も示唆して地域防災力向上に向けた協力を求めた。

 以降は東日本大震災のデータから参考になる内容、各施設の規模や古座地区内4区(上野山、古座、中湊、津荷)の人口構成といった今後の話し合いの素地となる情報を共有し、互いに自己紹介をし合った後は▽区内の備蓄状況の確認(各施設事前アンケートの集計結果報告と役場、同区の報告)▽大地震発生時における事業運営の方向性(一課題として提案)▽役場の福祉避難所運営の考え(説明と意見)▽今後の運営(自主防災会の各施設見学希望など)―といった項目で話し合いを重ねた。

(2019年7月20日付紙面より)

上野山区の呼び掛けで始まった福祉関係施設防災連絡会議=18日、串本町上野山
2019年07月20日
31 いよいよ楽しい夏休み
 小中学校で一斉に終業式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市と東牟婁郡の公立小中学校で19日、一斉に終業式が行われ、約1カ月の夏休みに入った。

 新宮市立三輪崎小学校(芝﨑勝善校長、児童370人)では、体育館に集合し全員で校歌を斉唱した。芝﨑校長は良い夏休みにするため「手伝いをする」「時間を決めて遊ぶ」「勉強する」のポイントを挙げ、「生活リズムを壊さずに、楽しい夏休みを過ごしてください」と呼び掛けた。

 児童会代表の鈴木ひなたさん(6年)は「いよいよ楽しい夏休みですが、水や交通事故の危険もあります。くれぐれも気を付けて楽しく過ごしましょう」とあいさつ。

 6月に転入した児童と着任した教員の紹介が行われた。規則正しい生活や交通ルールを守る、水の事故や火遊びに気を付けるなどの指導もあり、児童は教員の話に耳を傾けた。同校では夏休み期間中も学校プールを開放する。

 同日は県立新宮高校で夏休み前アセンブリーがあった。県立新翔高校、近畿大学附属新宮高校・中学校は24日(水)に終業式や全校集会を開く。

(2019年7月20日付紙面より)

芝﨑勝善校長の話に耳を傾ける生徒=19日、新宮市立三輪崎小学校
2019年07月20日
32 東牟婁地方中学校総合体育大会③
 陸上、卓球  
2019年07月20日
33 観光名所巡り歴史学ぶ  虹の会が古座川町へ  (那智勝浦町 )
2019年07月20日
34 徐福伝承と熊野信仰  山﨑泰さんが雑誌に寄稿  
2019年07月20日
35 市民の意見や要望募る  市議会議員とお話する会  (新宮市 )
2019年07月20日
36 音楽に合わせて汗を流す  神倉小でリズム体操教室  (新宮市 )
2019年07月20日
37 ボードスポーツとフラ融合  第1回那智浜クルーズLIVE  (那智勝浦町 )
2019年07月20日
38 仕事の楽しさ厳しさ学ぶ  城南中で職業講話  (新宮市 )
2019年07月20日
39 会食で交流深める  モントレーパークの高校生を歓迎  (那智勝浦町 )
2019年07月20日
40 みんなで一つの作品を  運動会に向けダンス練習  (相野谷中 )
2019年07月20日
41 有権者に投票呼び掛ける  三重県選管が啓発活動  (参院選 )
2019年07月20日
42 反射神経年齢を計測  高齢者安全運転大会  
2019年07月20日
43 記録の樹立や更新に挑戦  B&Gで水泳交流記録会  (串本町 )
2019年07月20日
44 ゴーラの蜜切り作業見学  高池小4年生総合学習で  (古座川町 )
2019年07月20日
45 6月定例会一般質問⑧  串本町議会  
2019年07月20日
46 子ども向けにキーホルダー  認知症サポ新ノベルティ  (串本町 )
2019年07月20日
47 行程確認し気持ち高める  メ市青少年団の中学生ら  (串本町教育委員会 )
2019年07月20日
48 お悔やみ情報
  
2019年07月09日
49 夜の勝浦湾彩る
 世界遺産15周年祝いメッセージ花火  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は7日、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年記念メッセージ花火大会を勝浦湾内の人工埠頭(ふとう)渡ノ島(わたのしま)で開催した。

 堀順一郎町長は「ぜひ、一つ一つのメッセージに耳を傾けてください」と呼び掛け、大輪の花火が夜空に広がった。打ち上げごとに一つずつメッセーが読み上げられ、約30分の間に1000発以上の花火が次々と打ち上がった。

 かつての地域の風物詩、勝浦湾での花火打ち上げは2017年に那智山奉祝記念事業として復活。住民らの好評を博し、昨年の「熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念事業」に続き、世界遺産登録15周年の節目を迎えたことから3年連続の実施となった。

 同町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」は花火大会に合わせて海側のテラスを解放。営業時間を午後9時まで延長した。開催前には西川流友華会「舞踊団 華」の子どもたちが、唱歌『たなばたさま』で日本舞踊を披露した。

(2019年7月9日付紙面より)

メッセージに続き鮮やかな花火が打ち上がった=7日、那智勝浦町の勝浦湾
2019年07月09日
50 熊野檜扇7握を蔵出し
 扇立祭に備えて虫干し  (熊野速玉大社 )

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」が14日(日)に開かれるのを前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で8日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握を虫干しのため蔵から出した。

 扇立祭は、神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀につく虫を追い払って豊作を願い始まった。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野檜扇」と呼ばれている。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故杉本義夫さんが模写し、故鮒田和往さんが奉製したものとなっている。

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■祭り当日の行事

 祭り当日は午後5時30分から神事があり、神職が各殿の檜扇を開帳する。

 奉賛行事として境内特設舞台で午後6時15分から9時ごろまで、ミス扇コンテストと歌手・大下香奈さんと紀の川良子さんの歌謡ショーを行う。

 大禮殿入り口付近では午後5時30分から高校生以下無料の福引大会、6時30分から尾﨑酒造提供の地酒祭り、参集殿前では5時30分から熊野速玉敬神婦人会による呈茶会が行われる予定。小雨決行。荒天延期。

(2019年7月9日付紙面より)

檜扇のほこりを払うみこ=8日、新宮市の熊野速玉大社
2019年07月09日
51 短冊に思い託す 熊野本宮大社で奉告祭 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年を祝う奉告祭が営まれた。七夕でもあるこの日には境内にメッセージの記帳所も設けられ、参拝客らは短冊に熊野への思いや1年後の自分への抱負などを書き込んだ。

 参拝客や関係者にメッセージの記入を促した九鬼宮司は自ら短冊に思いを託した。「多くの人が熊野の地を訪れてくれている中、熊野の在り方を、古いものを守りながらも新しい光を入れられるよう、形を変えながら示していくことができたら」とメッセージに込めた思いを語り、1年後も災害がなくこの日を迎えることができれば、と話していた。メッセージ記入者には九鬼宮司揮毫(きごう)の「刻」を刻印したキーホルダーが授与された。短冊は封筒に入れ、同大社で1年間保管される。

 奉告祭には同大社氏子総代会や敬神婦人会ら関係者約20人が参列。九鬼宮司に続き、玉串をささげて節目を祝った。九鬼宮司は、今年の8月は1889(明治22)年の十津川大水害から130年の節目を迎えると述べ、慰霊祭への参列を呼び掛けた。

(2019年7月9日付紙面より)

多くの参拝者らが短冊に思いを書き込んだ=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2019年07月09日
52 「よみがえりの力感じた」
 熊野速玉大社でMay J.さんコンサート  (新宮市 )

 和歌山県は6日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)でJ―POP・R&BシンガーのMay J.(メイ・ジェイ)さんを招いて世界遺産登録15周年記念「世界遺産『高野・熊野夢舞台』コンサート」を開催した。May J.さんは境内に設けられた特設ステージで『アナと雪の女王』のテーマソング「レット・イット・ゴー」などを歌った。時折天候が崩れたが、幻想的な雰囲気の中、全国から訪れた500人のファンが歌声を楽しんだ。

 高野・熊野夢舞台は2012年にスタート。世界遺産の雄大な景観を舞台に野外コンサートを開催することで「高野・熊野」地域の持つ魅力を全国にアピールするのが狙い。世界遺産登録15周年の今年は、神倉山に降臨した熊野の神々を最初に迎えたとされる熊野速玉大社を会場に選んだ。

 コンサートに先駆け、三輪崎郷土芸能保存会による「三輪崎の鯨踊」が披露された。仁坂吉伸知事が「他県から来られている人も多くいるが、このご神域で歌を聞いて、神様に思いを届ける役割を担っている方々だと思います」。上野宮司は「癒やしの歌声を聞いて、平和の心と新たな力をいただく日になれば」とあいさつ。田岡実千年市長が「夢のような空間で夢のような歌声を聞けることを楽しみにしています」と祝辞を述べた。

 コンサート後には上野宮司とMay J.さんによるトークショーもあった。上野宮司は「いろんな人がこの日が来るのを待ち遠しくしていた。あなたの素晴らしさが神様に伝わったと思う」とたたえた。May J.さんは「毎回ライブをするたびによみがえりたいという思いで歌っている。今日は特にパワーを感じた。これをばねに頑張っていきたい」と話していた。

(2019年7月9日付紙面より)

2019年07月09日
53 精いっぱい頑張って
 選手権での健闘願い現役部員を激励  (新高硬式野球部OB会 )
2019年07月09日
54 久生屋卓球クラブが準優勝
 紀南バタフライチームカップ  
2019年07月09日
55 新宮女子2年連続近畿へ 県高校総体ハンドボール競技 
2019年07月09日
56 貴重なフィルムを上映  開館10周年イベントで世界遺産セミナー  (田辺市本宮町 )
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57 住み慣れた地域で暮らすために  支え合いのまちづくりフォーラム  (那智勝浦町 )
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58 熊野川の魅力再発見  河川敷で「水辺で乾杯」  (新宮市 )
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59 家族連れらでにぎわう  熊野地方で七夕  
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61 踊りで親睦深める  「まなびの郷」でレクダンスフェス  (紀宝町 )
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62 「高齢者の食事」テーマに調理  てまりの会が研修会  (紀宝町 )
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64 海中のササに願い事結ぶ  住崎で串本水中七夕祭り  (串本ダイビング事業組合 )
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65 ひこ星様と織り姫様が会えますように  三尾川保育所で七夕会  (古座川町 )
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66 河内祭ガイドブック改訂  観光協会古座などで配布  (串本町 )
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67 願い事満載の御船風模型  七夕ササで河内祭盛り上げ  (古座小 )
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68 お悔やみ情報