熊野芸術文化セミナーに73人 (新宮市 )
「2019熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催、軽井沢ルヴァン美術館提携)の開講式が27日、新宮市役所別館であった。中学生から90代までの73人の参加者は2日間、軽井沢ルヴァン美術館や熊野美術協会、文化学院卒業生講師らの下、「版画を石膏(せっこう)に刷ってみよう」をテーマに作品作りに挑戦していく。
「生活を芸術として」という生涯を送った、文化学院創立者であり名誉市民の西村伊作(1884~1963年)。創立当時の文化学院の建物を再現し設立したルヴァン美術館と提携して開催されており、今年で18回目となる。
開講式で同セミナー実行委員長の清水雅昭さんは「台風で心配していたが多くの人にご参加いただいた。周りの人と助け合って相談しながら、講師の人にも気軽に声を掛けて。2日間楽しんでください」とあいさつ。福本良英・市文化振興課長が「2日間という限られた期間ではあるが、日々の生活に『文化奏でる潤いの時間』が流れ、すてきな出会いとにぎやかな交流がありますよう期待しています」と田岡実千年市長のあいさつを代読した。
第1回から講師を務めているルヴァン美術館評議員の上野秀一さん(元・文化学院総合芸術学科常勤講師)がスライドを使って版画を石膏に刷る方法を説明し、自身の生徒らの作品を紹介。「気持ちよく見てもらう、また見たいと思ってもらえる作品を目指してほしい。難しく考えないで楽に考えた方がいい作品になるのでは」と呼び掛けた。参加者らは真剣に聞き入り、想像力を膨らましていた。
初めて参加した紀宝町の太田講平さん(40)は「水彩画を始めようと思って水彩画セットを買ったばかりの初心者です。今回、清水さんのフェイスブックを見て参加を申し込みました。出来上がりが楽しみ」と話していた。
(2019年7月28日付紙面より)
高速道建設促進協が総会 (那智勝浦町 )
高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子代表)は26日、那智勝浦町役場で本年度の総会を開き、全6議案を承認した。昨年度新規事業化の「一般国道42号串本太地道路」が2025年大阪万博までに開通するよう8月8日(木)と9日(金)、国土交通省や地元選出国会議員に要望する。
同協議会は町の民間団体や観光、漁業、防災など関係24団体で組織。近畿自動車道紀勢線の那智勝浦延伸整備を当局に促すことが目的で、2014年に結成した。
総会で小阪代表は「悲願であった336㌔の紀伊半島一周高速道路が全線事業化となり、未整備区間のミッシングリンクではなくなった。皆さまの協力や陳情に向かう地元選出の国会議員、知事のおかげです。今後の目的は大阪万博までに太地串本間を開通していただき、一直線に大阪まで走れること。そのために全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。
来賓の堀順一郎町長は「ミッシングリンクが解消されて事業化となったのは皆さま方のたゆまぬ要望活動の結果」と評価。県選出の国会議員や和歌山・三重の両県知事に対し、事業化の礼に向かったことに触れ「早く開通するためには地元の用地買収を進めていかなくてはならないと叱咤激励を受けた。皆さまには地元の用地買収などにご協力いただきたい。大阪万博に間に合うことを最高の目標と考え、要望活動を進めていきたい」と述べた。
本年度の事業計画は▽国など関係機関への要望▽会員相互や関係団体との連絡調整▽ボランティア活動への参加―など。収支予算は歳出歳入ともに55万2190円を計上した。そのほか「平成30年度に新規事業化となった『一般国道42号串本太地道路』の早期工事着手」「令和2年度予算に道路関係予算の必要額を確保すること」「紀伊半島一周高速道路の早期完成を目指し整備を確実に進めること」などを記した決議案を承認した。
(2019年7月28日付紙面より)
8月10日(土)に滋賀県で開幕する「全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会」(通称・びわこカップ)に和歌山・滋賀県代表として出場する新宮黒潮ベースボールクラブ(中本勝久代表兼監督、選手23人)が7月26日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に全国大会への出場を報告するとともに、健闘を誓った。
中本代表兼監督が予選の結果と全国大会の日程を報告すると、田岡市長が「全国の舞台で『新宮』という名を皆さんのおかげで出していただくことが、少しでも多くの方に新宮市を知っていただける機会にもなる。市長として本当にうれしく思う」と祝福。
「日頃からお世話になっている方への感謝の気持ちで一生懸命頑張れば、素晴らしい試合になると思う。頑張ってください」とエールを送った。
選手を代表し、清水康生主将が「全国大会でも優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」と健闘を誓った。
(2019年7月28日付紙面より)
3消防本部が合同潜水訓練 (新宮市 )
新宮市消防本部(内野井愼搾署長)、那智勝浦町消防本部(関谷善文署長)、串本町消防本部(岡貞次署長)は17日、新宮市三輪崎の新宮港三輪崎岸壁ケーソンヤードで合同潜水訓練を実施した。潜水隊員たち17人は各本部の垣根を越え、連携を深めながら訓練に取り組んだ。
毎年、各消防本部の管轄エリアで順番に訓練が行われており、「顔の見える関係」を構築し、消防本部相互の連携強化や各隊員の士気の高揚、潜水技術の向上を図る目的。昨年は同市で開催予定だったが、台風の発生により中止となった。
3消防署を代表し、内野井署長が「本日の訓練は隊員の安全、潜水技術の向上はもとより、各消防本部の資機材や装備の確認など情報交換にもつながっている。各隊員の顔や名前を覚えてもらう良い機会」と述べ、「夏本番となるため、水の事故も増加する。この訓練を通じてさらなるスキルアップを行い、地域の安心・安全の確保に務めてもらいたい」とあいさつした。
隊員らは準備体操後、装備を整え、各班ごとに海へ入水。「ドルフィン泳法往復訓練」や「垂直素潜り」、水中で慌てずもやい結びなどのロープワークを行う「水中結索」、約20㌔の酸素ボンベなどの重機材を背負って10分間泳ぎ続ける「全装備泳法」などを実施した。
その後は要救助者の救助、物品を捜索するなどの事案詳細を記した封筒を引き、それぞれのケースに応じて各消防署が実践的に取り組む「スクーバ潜水による想定訓練」も行われた。
(2019年7月19日付紙面より)
後誠介さんが防災の心得など講話 (環境問題研究会 )
環境問題研究会(植松晴孝会長)の7月例会が17日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。和歌山大学災害科学教育研究センター客員教授の後誠介さんが「想定外の豪雨災害に備える」をテーマに講話。災害原因や防災の心得などについて話した。
後さんは2011年9月に発生した紀伊半島大水害から8年が経過すると述べ、▽あっという間に避難できなくなる!▽避難するタイミングは?▽新宮市街地の弱点は?▽紀伊半島大水害3つの不思議?―の4項目に分けて話した。報道などでは「あっという間に避難できなくなった」といった被災者の声が多いとし、その共通点について紀伊半島大水害時の那智勝浦町での聞き取りや当時の記録などを参考に解説した。
那智勝浦町市野々地区の魚の首橋上流付近では、午前2時の段階で寝る準備をしていたが2時15分に外の音が変化し激しく波打ち水位が急上昇、緊急避難した。車で通過した2時30分過ぎに県道が80㍍崩壊したという。
魚の首橋下流側では、わずか40分足らずで家に孤立したとし「土砂で河川が浅くなったり流木が引っかかったことにより水位が急上昇した。土砂災害が破局的な災害を招く」と話した。
植生などによって維持されている森の保水力には限界があると主張し、限界を超えると斜面崩壊が発生、流出する土砂とともに樹木が破壊力を増大させると述べた。短時間の集中豪雨や長時間の連続降雨、遮水帯の存在する地盤などを限界をもたらす原因であるとし、紀伊半島では山間部で土砂災害警戒情報が出たときには下流で洪水の危険性が高いと説明。「土砂災害警戒情報が出たら避難するタイミングの最終段階」と呼び掛けた。
新宮市街地においては旧熊野大橋付近が標高10・5㍍、池田付近8・1㍍、王子ヶ浜の市道9・4㍍に対し、新宮高校前交差点が標高4・8㍍、元蓬莱小学校南側3・7㍍、第一王子橋西付近が3・2㍍と、内陸側の標高が低く、かつては低湿地が広がっていたと解説。水はけの悪い土地であり、土石流を起こしやすい火成岩体であると述べた。
深層崩壊などの大規模崩壊地と土石流発生地の分布を地図で示し、「大規模崩壊は北向き斜面で多発。崩壊・土石流は南向き斜面で多発した。紀伊半島大水害時、雨量が最も多かった北山川上・中流域では崩壊の規模と頻度は低かった」。数千年前に地震が多発していた付加体が現在の紀伊半島を形成しているとし、大規模崩壊が起こりやすい要因であると説明した。
(2019年7月19日付紙面より)
串本JFCの2チーム (串本町 )
串本ジュニアフットボールクラブ(串本JFC、植芝満代表)の2チームが16日、田嶋勝正町長に県大会を突破して関西大会や近畿地区予選へ進出したことを報告し激励を受けた。
串本JFCが県大会を勝ち抜いて上位大会に進出するチームを輩出したのは、2年前の第3回JCカップU―11少年少女サッカー大会近畿地区予選以来。
今回は6年生主体チーム(北川大志キャプテン)が第13回オークワカップWTV小学生サッカー大会兼第43回県小学生サッカー選手権大会で3位になり、日本ハムカップ関西少年大会(9月7、8日に大阪府堺市のJグリーンで実施)の出場権を獲得。5年生主体チーム(嶋﨑立晟キャプテン)が第5回JCカップU―11少年少女サッカー大会の県予選で優勝して近畿地区予選(7月27日に奈良県橿原市の公苑陸上競技場で実施)の出場権をつかみとり、二重の躍進で串本JFCの関係者らに歓喜をもたらしている。
報告は田嶋町長を表敬訪問する形であり、竹田伸監督や岡村環統括コーチと2チームの選手計22人が出席。代表して北川キャプテンは「初めての関西大会なので一勝でも多く勝てるよう頑張る」。嶋﨑キャプテンは「目標は全国大会に出場すること」とそれぞれに意気込みを示した。
田嶋町長は選手一人一人に得意な事柄を聞き、「フィールドに立つ8人それぞれの得意が合わさって一つの力になり、この成績に結びついたと思う。個人が頑張れば、チーム全体の力はさらに上がる。チームも個人も両方大事にして挑み、いい成績を出してまた報告にきてほしい」と述べて健闘を期待した。
(2019年7月19日付紙面より)
熊野川流域対策連合会が総会 (新宮市 )
熊野川流域対策連合会(会長=田岡実千年新宮市長)は17日、新宮市役所別館で総会を開いた。関係者ら約100人が出席する中、本年度事業計画など4議案を審議し全て承認した。
本年度事業計画は▽国および3県など関係機関との熊野川流域に関する協議を推進▽関係機関への要望活動の実施▽熊野川流域の調査研究―など。予算は125万2000円(前年比18万6000円増)。
冒頭、田岡会長は九州では記録的な大雨により、196万人に避難指示・避難勧告が出たと述べ「全国的に大雨による被害が報道されており、改めて自然の驚異を思い知らされる。治山治水、濁水問題など、熊野川の課題が残される中、流域全体で一致団結し、一日も早い諸課題の解決に向けて取り組むことが大切」と協力を求めた。
顧問の濱口太史・和歌山県議会議員が「地域にとって心のよりどころである熊野川の自然と安全を取り戻す取り組みを、一丸となって訴えていきたい」とあいさつした。
議事終了後、電源開発㈱西日本支店が、要望に対する回答や、ダム運用と情報伝達の改善、熊野川の濁水長期化軽減対策などを報告した。二津野ダムのバイパストンネル設置計画について、計画を進める上で土砂の流下がダム下流に及ぼす影響を調査するために今冬から置土試験を実施すると説明。濁水改善や生物、魚類の生息環境の多様化などの効果が期待されるとした。
また、活動内容の共有や地域との積極的なコミュニケーションを図ることなどを目的に「地域広報グループ」を設置したことを報告。広報ツールの作成や地元自治体への配布、ダムを活用した地域おこしイベントの企画や実行などの活動をしていくと説明した。
閉会に当たり、副会長の西田健・紀宝町長が「多くの課題があるが、意見を募りながら要望活動を続けていきたい」とあいさつした。
同連合会は和歌山、三重、奈良3県の熊野川流域14市町村の首長や議長らで組織。新宮川水系の汚濁防止など現状改善に関すること、および地元水資源の利用などについて必要な事業を行うことを目的に活動している。
(2019年7月19日付紙面より)
サッカー、バレーボール
世界遺産15周年祝いメッセージ花火 (那智勝浦町 )
那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は7日、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年記念メッセージ花火大会を勝浦湾内の人工埠頭(ふとう)渡ノ島(わたのしま)で開催した。
堀順一郎町長は「ぜひ、一つ一つのメッセージに耳を傾けてください」と呼び掛け、大輪の花火が夜空に広がった。打ち上げごとに一つずつメッセーが読み上げられ、約30分の間に1000発以上の花火が次々と打ち上がった。
かつての地域の風物詩、勝浦湾での花火打ち上げは2017年に那智山奉祝記念事業として復活。住民らの好評を博し、昨年の「熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念事業」に続き、世界遺産登録15周年の節目を迎えたことから3年連続の実施となった。
同町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」は花火大会に合わせて海側のテラスを解放。営業時間を午後9時まで延長した。開催前には西川流友華会「舞踊団 華」の子どもたちが、唱歌『たなばたさま』で日本舞踊を披露した。
(2019年7月9日付紙面より)
扇立祭に備えて虫干し (熊野速玉大社 )
熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」が14日(日)に開かれるのを前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で8日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握を虫干しのため蔵から出した。
扇立祭は、神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀につく虫を追い払って豊作を願い始まった。
室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野檜扇」と呼ばれている。
祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故杉本義夫さんが模写し、故鮒田和往さんが奉製したものとなっている。
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■祭り当日の行事
祭り当日は午後5時30分から神事があり、神職が各殿の檜扇を開帳する。
奉賛行事として境内特設舞台で午後6時15分から9時ごろまで、ミス扇コンテストと歌手・大下香奈さんと紀の川良子さんの歌謡ショーを行う。
大禮殿入り口付近では午後5時30分から高校生以下無料の福引大会、6時30分から尾﨑酒造提供の地酒祭り、参集殿前では5時30分から熊野速玉敬神婦人会による呈茶会が行われる予定。小雨決行。荒天延期。
(2019年7月9日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年を祝う奉告祭が営まれた。七夕でもあるこの日には境内にメッセージの記帳所も設けられ、参拝客らは短冊に熊野への思いや1年後の自分への抱負などを書き込んだ。
参拝客や関係者にメッセージの記入を促した九鬼宮司は自ら短冊に思いを託した。「多くの人が熊野の地を訪れてくれている中、熊野の在り方を、古いものを守りながらも新しい光を入れられるよう、形を変えながら示していくことができたら」とメッセージに込めた思いを語り、1年後も災害がなくこの日を迎えることができれば、と話していた。メッセージ記入者には九鬼宮司揮毫(きごう)の「刻」を刻印したキーホルダーが授与された。短冊は封筒に入れ、同大社で1年間保管される。
奉告祭には同大社氏子総代会や敬神婦人会ら関係者約20人が参列。九鬼宮司に続き、玉串をささげて節目を祝った。九鬼宮司は、今年の8月は1889(明治22)年の十津川大水害から130年の節目を迎えると述べ、慰霊祭への参列を呼び掛けた。
(2019年7月9日付紙面より)
熊野速玉大社でMay J.さんコンサート (新宮市 )
和歌山県は6日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)でJ―POP・R&BシンガーのMay J.(メイ・ジェイ)さんを招いて世界遺産登録15周年記念「世界遺産『高野・熊野夢舞台』コンサート」を開催した。May J.さんは境内に設けられた特設ステージで『アナと雪の女王』のテーマソング「レット・イット・ゴー」などを歌った。時折天候が崩れたが、幻想的な雰囲気の中、全国から訪れた500人のファンが歌声を楽しんだ。
高野・熊野夢舞台は2012年にスタート。世界遺産の雄大な景観を舞台に野外コンサートを開催することで「高野・熊野」地域の持つ魅力を全国にアピールするのが狙い。世界遺産登録15周年の今年は、神倉山に降臨した熊野の神々を最初に迎えたとされる熊野速玉大社を会場に選んだ。
コンサートに先駆け、三輪崎郷土芸能保存会による「三輪崎の鯨踊」が披露された。仁坂吉伸知事が「他県から来られている人も多くいるが、このご神域で歌を聞いて、神様に思いを届ける役割を担っている方々だと思います」。上野宮司は「癒やしの歌声を聞いて、平和の心と新たな力をいただく日になれば」とあいさつ。田岡実千年市長が「夢のような空間で夢のような歌声を聞けることを楽しみにしています」と祝辞を述べた。
コンサート後には上野宮司とMay J.さんによるトークショーもあった。上野宮司は「いろんな人がこの日が来るのを待ち遠しくしていた。あなたの素晴らしさが神様に伝わったと思う」とたたえた。May J.さんは「毎回ライブをするたびによみがえりたいという思いで歌っている。今日は特にパワーを感じた。これをばねに頑張っていきたい」と話していた。
(2019年7月9日付紙面より)
選手権での健闘願い現役部員を激励 (新高硬式野球部OB会 )
紀南バタフライチームカップ
熊野川改修促進期成同盟会が総会 (新宮市 )
熊野川改修促進期成同盟会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が2日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルであり、本年度事業計画など5議案を承認した。本年度も国土交通省や関係機関へ事業促進などを要望していくことを確認した。
同会は熊野川流域の水害防除と円滑な土地利用で地域発展に寄与することを目的に1981(昭和56)年11月に設立。国直轄区間河川の整備工事推進を目的に要望活動などを展開している。会員は新宮市、紀宝町の両首長、市町議員ら。役員改選では会長の田岡市長、副会長の西田健紀宝町長ら全員が留任となった。
田岡会長は冒頭のあいさつで、2017(平成29)年10月の台風21号の影響により、新宮地域気象観測所では観測史上1位となる累積雨量893・5㍉を記録し、新宮市、紀宝町合わせて1500戸(新宮市1498戸、紀宝町26戸)を超える被害に見舞われたと述べ「今後も諸課題への対策が急務。『熊野川河川整備基本方針の見直し・整備計画の早期策定』と『直轄治水事業の推進および必要な予算の確保』などについて、関係機関に対し引き続き強く要望していく」と協力を求めた。
来賓の西畑雅司・東牟婁振興局新宮建設部長は「今後とも、国をはじめ関係機関の方々と連携し、熊野川流域の皆さまが安全で安心して暮らせ、環境とも調和のとれた河川整備を進められるよう一緒に取り組んでいきたい」とあいさつした。
総会終了後に国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の岸本健司副所長と同新宮川出張所の足立哲也所長が熊野川の河川事業について説明した。
熊野川の治水安全度の向上と浸水被害の軽減を図るために、引き続き「緊急対策特定区間」の河道掘削などの治水事業を展開していくなどと報告。市田川の今後の内水対策について計画を示し「早急に実施していく」と述べた。
本年度は▽市田川排水ポンプ増設▽市田川堤防耐震補強▽河口砂州掘削▽鮒田水門・相野谷川排水機場の耐震補強▽相野谷川河道掘削―などを実施することを紹介した。
紀南河川国道事務所では水辺のにぎわいや利活用するための取り組みとして「水辺で乾杯」などの啓発活動を実施。地域一体となった良好な河川環境の保全や河川の適正な維持管理のための「熊野川・市田川クリーンキャンペーン(河川清掃)」を紀宝町、河川を美しくする会と合同で、14日に予定している。
(2019年7月4日付紙面より)
儀平の職人・丸山正雄さん (串本町 )
串本町の和菓子店「うすかわ饅頭儀平(ぎへい)」の看板商品・うすかわ饅頭の製法を受け継ぐ職人、丸山正雄さん(43)が全国和菓子協会の第6回選・和菓子職伝統和菓子職部門の認定を受けた。推薦と審査を経ての誉れで、丸山さんは「祖父がうすかわ饅頭を作ってくれたから今の自分がある」と振り返りつつ喜んでいる。
選・和菓子職は、和菓子の製法を支える技術を知って味わいを深めるとともに、携わる職人の意欲を高め地位向上と技術伝承を促し文化振興に資することを目的とした認定制度。現在は挑戦型の優秀和菓子職部門と推薦型の伝統和菓子職部門の各審査を隔年で実施していて、本年度は後者の巡りに当たる。
この部門は伝統製法を守り優れた技術を有する和菓子職人を認定するもので、同協会が規定する推薦者2人と認定候補者が属する店舗の代表者、計3人の推薦により審査対象となる仕組み。推薦書類と受け継ぐ製法で作る伝統和菓子の実物の両審査で、第6回は6人6品を認定し今月24日に東京都内で認定者バッチと菓子名・認定者名・店名が入った盾を贈呈した。
同店は1893(明治26)年に創業。うすかわ饅頭は丸山さんの祖父にあたる2代目・田嶋儀助さんが1923(大正12)年に考案した蒸し菓子で、現在は3代目・堀本京子さんを代表取締役とする有限会社串本儀平の店舗として同店を営み、丸山さんは同社製造部長兼和菓子職人としてうすかわ饅頭を作り続けている。推薦者は2年前に第5回認定を受けた菓心富美堂=田辺市=の森山昌彦さんと和歌山市菓子工業組合の駒井良章理事長、同社の堀本代表取締役。贈呈式は同協会総会の中であり、細田治会長からバッジと盾の授与を受けたという。
丸山さんは「大先輩が大勢いる中で若い自分が認定を頂くのはとても緊張し、『本当に頂いていいのか』という気持ちだった」とコメント。祖父と推薦者への感謝を掲げ「自分が和菓子職人として24年間続けてこられたのも、うすかわ饅頭を作ってくれた祖父のおかげ。この思いを忘れずに、これからもうすかわ饅頭の伝統を守り続けていきたい」と気持ちを新たにしている。
(2019年7月4日付紙面より)
交通安全子ども自転車大会 (鵜殿小 )
津市の芸濃総合文化センターで6日(土)に開催される「交通安全子ども自転車三重県大会」に、紀宝警察署管内から紀宝町立鵜殿小学校6年生の曽越胡未さん、柿園雪乃さん、森倉靖貴君と5年生の根本倖汰君が出場する。
大会は県交通安全協会、県警察本部が主催。県内18の警察署管内からそれぞれ1チームが出場する。学科テスト、安全走行・技能走行の実技走行テストで個人、団体の順位を決め、優勝チームは8月7日(水)に東京ビッグサイトで開催される「交通安全子供自転車全国大会」に三重県の代表として出場する。
鵜殿小は毎年大会に参加しており、優勝経験もある強豪で、昨年は6位に入った。児童たちは5月末から北越紀州製紙の協力を得て、同社の厚生会館で毎日、本番さながらの学科、安全走行、実技走行の課題に取り組んでいる。
2日には紀宝警察署の岡田智治署長が訪れ「努力は必ず報われる。一生懸命頑張ってください」と激励した。
昨年も出場した曽越さんと柿園さんは「頑張ります」と笑顔を見せ、森倉君は「全国1位になりたい」ときっぱり。根本君は「練習の成果を発揮したい」と話していた。
(2019年7月4日付紙面より)
イベントは8日から (太地町 )
海開きを迎えた太地町のくじら浜海水浴場で1日、安全祈願祭が営まれた。強い雨脚の中、町関係者らが参列。飛鳥神社の髙橋正樹宮司が神事を執り行い、一同でシーズン中の安全とにぎわいを祈った。
同町の名物イベント「くじらに出会える海水浴場」は8日(月)から開催する。時間は午前11時と午後1時。今年6回目の参加となる雌のサツキ(体長291㌢)と初参加で雄のネモ(262㌢)の2頭のハナゴンドウと約15分間の遊泳が楽しめる。期間は8月19日(月)まで。
(2019年7月4日付紙面より)
御所実業が優勝 (熊野市ラグビーフェス )
2日間にわたる雨中の熱戦制す (天満ファーム七夕サッカーフェス )