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2017年10月28日
1 迂回路を検討中
 倒木で通行止め「大雲取越」  (台風21号で )

 台風21号の豪雨で発生した倒木や土砂崩れで世界遺産の熊野古道「大雲取越」が通行止めになっている。復旧のめどはたっておらず、担当者らは現在、迂回(うかい)路の設置を検討している。

 被災場所は那智勝浦町内の石倉峠―地蔵茶屋跡間。町と新宮市は両入口などに日本語と英語の看板を設置して通行止めを知らせている。周囲は私有林で、町は今後の対応を検討している。

 熊野古道の「大雲取越」と「小雲取越」の中継点に位置する宿泊施設「小口自然の家」(新宮市熊野川町上長井)によると、熊野那智大社方面へ行き来する観光客は現在、バスを使用している。通行止め区間手前にある「円座石(わろうだいし)」まで歩き、引き返している観光客もいるという。

 自然の家の昨年度の宿泊者数は3298人(前年度比46人増)で、そのうち外国人は1721人(同393人増)だった。管理人の小河二見博さん(66)は「宿泊の予約は、1年前は当たり前で、早い人で2年前から入っています。復旧もそうですが、早く迂回路を設置してほしい」と話していた。

 「大雲取越」は那智勝浦町那智山の熊野那智大社―新宮市熊野川町上長井間の約14・5㌔。雲に手が届くほど高いという意味から名付けられた。古道の中でも難所の一つで、熊野三山の神々が談笑したという伝説があり、三つの梵字(ぼんじ)が刻まれた「円座石」や舟見峠、地蔵茶屋跡がある。

(2017年10月28日付紙面より)

倒木などで通行止めになっている大雲取越=23日、那智勝浦町内(小口自然の家提供)
2017年10月28日
2 クジラの大きさ実感
 太地小1年生がふるさと学習  

 太地町立太地小学校(前田欣克校長)の1年生6人が26日、町立くじらの博物館でくじら学習を行った。全校規模で取り組んでいる、ふるさと学習の一環で、1年生の児童らにとっては今年度2回目。6月の前回はクジラやイルカの種類を、今回は大きさを学んだ。

 数字ではなく実感で知るため、同館に設置されているシロナガスクジラの骨格標本のレプリカを棒やひもを使って計測。中江環学芸員の指導の下、ひもを標本に当て、色分けしながら体長、体幅、頭、胸ビレの長さと同じに切って学校に持ち帰った。

 児童らは教室の黒板や体育館、自分たちの背丈と比べ、「クジラの体の幅は、体育館の入り口にギリギリ入るくらい」、「体の長さは、みんなの17人分」と口に出して大きさを確かめた。

 計測前の説明では、中江学芸員の「シロナガスクジラを知っていますか」という問い掛けに、すかさず「世界で一番大きいクジラ」と答えた児童もいた。前回の学習の際に標本に興味を持って質問し、教わったことを覚えていたそうだ。

 児童らは「こんなに大きいと思わなかった」「すごい」と感想を言い、中江学芸員は「お家の人にも、クジラの大きさを教えてあげてくださいね」と呼び掛けて学習を締めくくった。

(2017年10月28日付紙面より)

ひもを使って標本を計測=26日、太地町立くじらの博物館
体育館でひもの長さと背丈を比較
2017年10月28日
3 児童生徒と住民一緒に確認
 西向小中校区で避難所巡り  (串本町 )

 西向小・中コミュニティースクール(大芝英智会長)主催の一時避難場所巡りが26日に西向小中校区内であり、児童生徒合わせて82人と区民(保護者含む)73人が一緒に住んでいる区の高台や危険な場所を確かめるなどした。

 将来の発生が予想される地震や津波に備える地域共育活動として年次実施していて、本年度で5年目。児童生徒は知識を増やして日ごろの防災意識を高めるとともに、地域の一員としての自覚を持ちできることを考えることを目当てにして取り組んだ。

 校区内にある9区に案内の協力を求め、児童生徒は引率の教員と共に住んでいる区の住民と合流。区長らをリーダーにして一時避難場所巡りに臨んだ。岩渕区(山本進区長)では児童4人と区民12人が合流し、▽成就寺裏▽護国神社跡▽カジヤ谷―の各高台に上がり他2本の津波緊急避難路の位置と状況を確かめた。児童最年長の下村奏斗君(5年)は「知っている避難路は多い方がいい。いざという時は近くの避難路を知っておくことが大事だなと思った」と感想を述べ、山本区長は「岩渕区にとって子どもは宝。大人になってもずっと住んでいてほしいし、そのために知っておかないといけないのが今日紹介した津波から逃げるための避難路。児童を含めた区民の皆さんにしっかりと覚えておいてほしい」と願った。

 9区ともそれぞれに一時避難場所巡りを行い、区民は現地解散、児童生徒は帰校。大芝会長は「9区の皆さんには子どもたちが高台に上がるということで事前の草刈りや当日も避難先だけでなく地震で崩れやすい場所や本当に危ない時は最短ルートで畑を突っ切っても構わないなど、地域ならではの知恵もいろいろと教えていただけて大変ありがたかった。児童生徒の皆さんには家にいる時に被災するとは限らないので、みんなで情報交換をして違う区の場所にも関心を持ち、校区内の率先避難者になってほしい」と参加した児童生徒や区民らの今後を期待した。

(2017年10月28日付紙面より)

山本進区長(後列中央)からカジヤ谷の位置を教わる岩渕区のグループ=26日、串本町西向
2017年10月28日
4 つり橋が崩れ落ちる
 台風21号で桑ノ木の滝  

 新宮市相賀にある日本の滝百選の「桑ノ木の滝」へ続く山道のつり橋が台風21号の影響で崩れ落ちている=写真。橋を管理する市都市建設課は、生活で頻繁に使用する市道の修復を優先的に行うため、復旧時期は未定と話している。

 熊野川支流の高田川の上流にある滝で、高さ約21㍍、幅約8㍍。手軽に行けるハイキングコースとして人気があり、毎年大勢のアマチュアカメラマンが訪れている。

 滝へ続く道はつり橋が落ちているほか、崩れ落ちたり、倒木でふさがれたりしていて危険な状態となっている。市商工観光課は入口に通行止めの看板を設置した。つり橋は6年前の紀伊半島大水害でも流された。

 同市熊野川町田長の「鼻白の滝」へ続く林道も土砂でふさがれている。市農林水産課によると、次の台風が接近しているため復旧は週明けになる見込み。

(2017年10月28日付紙面より)


2017年10月28日
5 全国目指し熱戦開幕 全国高校サッカー選手権和歌山大会、出場校紹介 
2017年10月28日
6 西垣戸農園が優勝 第125回職場対抗ボウリング大会 
2017年10月28日
7 29、30日に西日本接近か  台風22号  
2017年10月28日
8 東牟婁から204人参加 東牟婁郡老人クラブ、親善グラウンドゴルフ大会 
2017年10月28日
9 元気にゲーム楽しむ  うどの幼が田代体育館へ遠足  (紀宝町 )
2017年10月28日
10 地域と協働の育成を  矢渕中コミュニティー・スクール研修  (紀宝町 )
2017年10月28日
11 生徒の誘導で屋上へ避難  天満保育園児が那智中で訓練  (那智勝浦町 )
2017年10月28日
12 初のパレードに向けて準備 古座川町、かがやき塾と学童保育所 
2017年10月28日
13 みんなで楽しく遊ぼう 串本町、にこにこ広場、あったカフェ合同遠足 
2017年10月28日
14 被害防止の心構えを養う 潮岬地区老連、県警アドバイザーら迎え 
2017年10月28日
15 台風被害相談所開設  28日から新宮市役所  
2017年10月28日
16 住宅浸水1083棟  台風21号で新宮市  
2017年10月26日
17 被災者の要望受け付け
 災害ボランティアセンターを設置  (新宮市社会福祉協議会 )

 新宮市社会福祉協議会(向井一雄会長)は24日、新宮市福祉センター内に「災害ボランティアセンター」を開設した。台風21号で被害を受けた一般家庭の片付けや泥出しなど市内で手伝いが必要な人の要望を受け付けている。時間は午前9時~午後5時。専用電話は090・7356・6446、080・8332・4935で、内容によっては受け付けられない場合もある。

 ボランティアも募集している。市内在住の人で1日2日の短期でも可能。午前9時から市福祉センターで受け付けており、直接センターに来るよう呼び掛けている。

 市内では市田川沿いの王子地区や下田地区などで家屋の浸水被害が多く見られた。24日午後7時時点、市内全域で約1000世帯の被害が確認されている。センターは一人暮らしの高齢者や障害のある人たちからのニーズを受け、設置を決定。初日は25人の市民ボランティアが駆け付けた。23件の要請があり、畳の上げ下ろしや掃除などの作業にあたった。

 ボランティアに登録した緑ヶ丘在住の60代の女性は「うちは床下浸水でした。午前中は友人の所を手伝ってきました。今日は予定があるので午後は活動できませんが、登録だけでもと思いました」。清水元在住の70代女性は「王子地区があれほどつかるのは初めてのこと。氾濫と聞いて避難しましたが、家は大丈夫だったのですぐに駆け付けました」。

 阿須賀地区の60代女性は「雨もですが風が怖かったです。前(紀伊半島大水害)の時は来ていただいた側なので、今回はお返しをしたいと思いました」。作業した橋本の70代男性は「ボランティアセンター立ち上げの際にいた人間なので参加しました。熊野地のあたりで畳を出したりするのに並んでいる状態。王子も相当つかっているようでした」と話していた。

■紀宝町でも開設



 紀宝町社会福祉協議会は同日、町福祉センターに災害ボランティアセンターを開設した。29日(日)まで、台風21号で被害を受け、ボランティアが必要な人の要望を受け付けている。

 問い合わせは紀宝町社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。時間は午前8時30分~午後5時15分。

(2017年10月26日付紙面より)

訪れた地域住民らが受け付けを済ませる=24日、新宮市福祉センター
2017年10月26日
18 住宅936軒が浸水
 台風21号の被害状況  (新宮市 )

 新宮市役所防災対策課は24日、同日までに把握した台風21号による市内の被害状況を発表した。住宅の被害調査では同日午後7時時点で、一部破損46棟、床上浸水462棟、床下浸水428棟の計936棟と店舗など192棟が被害に遭った。

 市では25日も市内全域を対象に約80人体制で被害状況の調査を実施している。

  □     □

観光名所なども被害



 市の国指定天然記念物「浮島の森」はすのこの破損や遊歩道脇の倒木などの被害があり、休園中となっている。再開の見込みは未定。

 熊野古道「大雲取越」は那智勝浦町の石倉峠~地蔵茶屋跡間が倒木により通り抜けが不可となっている。熊野川町玉置口の瀞の郷は浸水によりトイレが使用不可となった。

 新宮城跡では北と西の城跡斜面が崩落。西斜面は土砂が隣接する駐車場に流入したが、撤去済み。崩落が拡大する恐れがあるため、水ノ手郭への立ち入りを禁止している。

 高田第1自然プールではトイレが天井まで浸水した。男・女トイレに泥が堆積し、扉が破損。屋根部分が中央で折れた。出入り口をテープで封鎖し、中に入らないよう措置を取っている。

  □     □

三輪崎地区では断水も



 同市三輪崎では、23日午前1時、佐野川改修工事に伴い仮設橋に取り付けられていた仮給水管が佐野川の増水により落橋。給水管が破損し、付近の15戸が断水した。午前6時ごろから応急給水用ポリタンクを各戸に配布した。7時ごろから仮復旧作業に着手、11時30分ごろに作業が完了し断水が解除された。

  □     □

救助要請事案は38件



 市消防本部では、台風21号関連で消防職員51人、消防団員111人が出動した。救助要請事案が38件、安否確認事案が3件あった。職員は市内の巡視、冠水地域からの救助要請対応にあたった。分団員は河川巡視活動と、樋門操作など、熊野川団員は河川などの巡視活動を実施した。

  □     □

南谷墓地で崩土



 南谷墓地では崩土により、墓石が倒壊。離れた位置の墓石にも土が飛散するなどの被害が出ている。場所は作家、中上健次の墓の周辺。

(2017年10月26日付紙面より)

すのこなどが散乱した浮島の森=25日、新宮市
仮設の橋が落ちた=24日、新宮市三輪崎
斜面が崩れ、墓石などが倒れた=24日、新宮市の南谷墓地
2017年10月26日
19 「町の方向性知って」
 太地中3年生が町議会を模擬体験  

 太地町役場議場で24日、町立太地中学校(城谷真司校長)の3年生による模擬議会が開かれた。

 地方自治について学ぶ社会科の学習の一環として、平成23年から毎年行われている。実際の一般質問さながらの質疑と答弁が繰り広げられた。

 訪れた18人の中から、2人の生徒が議長・副議長を務め、交替で議会を進行。9人の生徒が議員役となって登壇し、事前に学年全員で話し合った内容を1人二つずつ質問した。傍聴席では、他の生徒や町会議員らが答弁に聞き入った。

 初めに三軒一高町長から「30年かけて町をクジラの学術研究都市とする」という施政方針が語られ、清潔で自然豊かな町にしようと取り組んできた経過や、議会の意義などについても説明がなされた。

 議員役の生徒からは、避難路の整備やカーブミラーの設置など、防災や安全面に対する要望や、「トイレにクジラの飾りをつけてはどうか」といった提案、「道の駅の駐車場はなぜあの不便な形になったのか」、「『森浦湾くじらの海計画』について知りたい」といった質問などが挙がり、答弁を受けて追加で質問を投げ掛ける場面もあった。

 進行を務めた感想を、議長役の矢田真那斗君は「席に座ると、偉くなったようで緊張した」、副議長役の田中結華さんは「なかなか見られない景色で、思い出に残る経験」とそれぞれ語った。

 休憩中にも町長が生徒らの疑問に答える姿などが見られ、議員役の山本源也くんは「考えた質問に真剣に答えてくれて、町長や職員の方の町に対する思いが伝わってきた」と話した。

 三軒町長は「将来を背負っていく子どもたちに、町の方向性を知ってほしい。実際の議会よりも気を遣うほどです。いい質問ばかりで、理解しやすいよう考えながら答えました」と話し、中学生が町政や議会に触れたことを喜んだ。散会後、生徒らは町長室など役場内部を見学し、帰途についた。

(2017年10月26日付紙面より)

三軒一高町長から説明を受ける=24日、太地町役場議場
模擬議会に参加した皆さん
2017年10月26日
20 演奏交えて安全意識促す
 文化セで県警音楽隊公演  (串本警察署 )

 串本町文化センターで24日、県警音楽隊公演「おまわりさんのハートフル・コンサートinくしもと」があり、約400人(主催者発表)が演奏鑑賞を楽しみながら交通安全や防災・防犯への意識を高めた。

 串本警察署(津田健治署長)主催、串本町共催。「みんなでつくろう安全・安心のまち みんなで守ろう交通ルール」をアピールする巡回公演で、同町域での実施は昨年10月に続きほぼ1年ぶりとなる。今回は夕方のみの一回公演、当日受け付けで来場を呼び掛けた。

 同隊は昭和39年に結成。同59年にカラーガード隊を導入してアピール力を増し、現在は森敏三楽長を筆頭に25人ユニットでイベント時の啓発演奏や公演などの活動を重ねている。

 この日のプログラムは同署交通課による寸劇を取り入れた3部構成。同隊は第1部でメドレー2曲と往年のテーマソング、第3部で著名なシリーズ映画やドラマの楽曲や洋楽、カラーガード隊のパネル演技を交えた歌謡曲を吹奏楽基調の音色で披露し、最終は和歌山県輩出の演歌歌手・坂本冬美さんの楽曲メドレーで締めくくった。

 第2部では同署の東谷潤交通課長が登壇し、この日配った靴用反射材など薄暮時の安全対策に努めるよう呼び掛けた。続く寸劇は高齢ドライバーが反応速度の低下で事故に遭い、神様と○×クイズ数題の駆け引きをして助かる内容。観客2人も駆け引きに参加し、▽シートベルト無しの致死率は有りの13倍▽シニアカーは歩道通行可▽反射材は100㍍手前から見える―といった出題に挑戦した。

 公演時間は約90分。県警音楽隊はアンコールに応えてさらに歌謡曲1曲を披露し、歌「ふるさと」の合唱を観客に求めて共に音楽を楽しんだ。同署は公演日時に合わせて同センターロビーで防災パネル展を開いて平成23年の紀伊半島大水害や東日本大震災、平成28年の熊本地震の各被災地における県警の災害支援活動を紹介したほか、プログラムと一緒に特殊詐欺被害の防止や免許証自主返納の推奨、異常気象への備えなどの各種啓発物資を配って防災防犯意識を促した。

(2017年10月26日付紙面より)

演奏を披露する県警音楽隊=24日、串本町文化センター
串本警察署交通課による寸劇。○×クイズで交通安全意識を促した
2017年10月26日
21 県小学生秋季陸上選手権
 川端さん、弓場さんが優勝  
2017年10月26日
22 練習の成果を披露
 新宮剣友会が奉納試合  
2017年10月26日
23 夢舞台甲子園目指し近畿大会出場へ
 日高中津の杉浦君(宇久井中出身)  
2017年10月26日
24 新米のおにぎり味わう 紀宝町、児童と住民が「米づくり感謝の会」 
2017年10月26日
25 秋の深まり感じる 御浜町で環境省ら主催のバードウォッチング 
2017年10月26日
26 詐欺被害防止へ訓練 紀宝警察署、第三銀行御浜支店が窓口で実施 
2017年10月26日
27 交流の深まりに期待 紀宝町、青森・藤崎町との連携プロジェクト 
2017年10月26日
28 子どもらの歓声響く  天満保育園の親子運動会  (那智勝浦町 )
2017年10月26日
29 和歌山の「柿」楽しく知ろう 下里小学校で出前授業 (那智勝浦町)
2017年10月26日
30 競技通して交流深める  新宮市小学校親善陸上競技大会  
2017年10月26日
31 防犯や安全を訴える 紀宝地区防犯協会、地域安全ポスター表彰式 
2017年10月26日
32 串本町観光フォトコンテスト  第7回の入賞作品を紹介㊤  
2017年10月26日
33 「ねこバス」に大喜び 串本町、杉の子会にこにこ広場 
2017年10月26日
34 収穫した姫ヒジキを釜炊き  西向小4年生加工に挑戦  (串本町 )
2017年10月26日
35 心身健康目指しグラウンドゴルフ体験 串本町公民館、西向明生学級の受講生ら 
2017年10月26日
36 災害ごみ仮置き場開設 新宮市、消毒液の配布やくみ取りの対応も 
2017年10月26日
37 お悔やみ情報
  
2017年10月21日
38 新宮市展入賞者決まる 写真と洋画・デザインの部 

 第12回新宮市展の写真の部と洋画・デザインの部の審査会が15日、市立蓬莱体育館であり、入賞者が決まった。市展は11月4日(土)と5日(日)に市立総合体育館で開かれる。時間は午前9時から午後5時まで。最終日は午後4時まで。表彰式は5日午後3時から、総合体育館で行われる。

 今回の市展には362人から455点の出品があった。内訳は▽洋画55人(55点)▽デザイン7人(7点)▽書114人(114点)▽写真27人(45点)▽生け花59人(59点)▽日本画4人(5点)▽俳画ちぎり絵その他32人(53点)▽木彫1人(2点)▽陶芸47人(86点)▽粘土1人(2点)▽アートフラワー1人(1点)▽手芸・編み物2人(4点)▽刺しゅう1人(2点)▽パッチワーク10人(19点)▽レース編み1人(1点)。

(2017年10月21日付紙面より)

洋画の部の審査模様=15日、新宮市立蓬莱体育館(新宮市教育委員会提供)
2017年10月21日
39 古典落語に親しむ
 初の芸術鑑賞行事  (近大新宮高校 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長、生徒580人)保護者会(瀧川久哉会長)は19日、同校体育館で初の芸術鑑賞行事を開催した。生徒、教職員と保護者らが和歌山県内で活動する落語家、桂枝曾丸さんらの演じる古典落語に親しんだ。生徒が体験する一幕もあり、会場は笑い声に包まれた。

 日本の古典落語を鑑賞し、日本文化の魅力を再発見する目的。日本古来の文化や考え方に触れ、歴史に対する興味関心を深める狙いもある。行事は今後3年に1回の頻度で実施していく予定となっている。

 桂さんは落語の成り立ちなどを解説。生徒10人が手拭いや扇子の使い方、太鼓、人の表現などを舞台の上で実際に体験し、観客らの笑いを誘った。露の眞さん、桂あさ吉さんらが古典落語や英語落語、太神楽曲芸師のラッキー舞さんが神楽を披露。トリは桂枝曾丸さんが『七度狐』を演じ、会場は笑いと拍手でいっぱいになった。

 瀧川会長は「当地方では文化的な行事が少なく、地元でやってほしいと思いました。枝曾丸さんが中学生、高校生に落語を伝えるために来てくれて感謝しています」と話していた。

(2017年10月21日付紙面より)

桂枝曾丸さんらに教わり体験する生徒=19日、新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校
会場は笑いに包まれた
2017年10月21日
40 自主防の協力得て炊き出し
 潮岬中3年生が調理体験  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長)の3年生が19日、家庭科の一環で炊き出しに挑戦した。潮岬地区自主防災会(木山誠彌会長)の協力を得て、米6升半分の塩おにぎりと7・2㍑のサツマイモのみそ汁を調理。学んだことの延長で自分たちにも炊き出しができることに気付くなど、家庭や学校ではまずできない貴重な実践経験を積んだ。

 この挑戦は前年度、義務教育の中で炊き出しを経験させたいと考えた同校が同会に協力を求めて計画した。藤本校長によると、将来の発生が予測される大地震が日中に起こった場合、校区内にいるのは高齢者と中学生以下が大半。その状況で避難所生活を始めると中学生の役割は大きいと考えるさなかに同会の炊き出し訓練を見て、「これを生徒に(できることとして)経験させたい」と思い同会に相談したという。

 時期的な感染症を警戒して年度中には行えなかったが、その分準備をしっかりと整えて実現にこぎつけた。今回は生徒教職員全員とこの日来校した同会会員分の塩おにぎり、3年生や教職員と同会員分のサツマイモのみそ汁を炊き出しする内容で、同会は炊き出し用として備蓄している3升炊きのガス炊飯器と容量60㍑の大鍋を貸し出し。各材料の分量計算は教員があらかじめ行い、生徒は調理を担当といった役割分担をし、同会女性会員から段取りを教わりながら目標の量を仕上げた。

 生徒の石川朝香さんは「すごい量だったけど、先生が分量を計算してくれたので難しいとは感じなかった。自分たちにも炊き出しができると分かり、今後協力する自信もついた」とコメント。

 材料のサツマイモを自分の畑から提供して見守った木山会長(78)は「生徒にはこれから先どの地域に行くにしても、地域のリーダーとなり何か人のお役に立つことができる人であってほしい」と期待し、今後も学校と協力して歴代生徒の炊き出しを支援するとした。併せてこの経験はどの中学生にも意義があるとし、この機に潮岬中をモデルにして他校に実施の裾野が広がればとも期待した。

 挑戦の様子は役場総務課防災防犯グループも見学し、枠谷徳彦グループ長は津波緊急避難後の事を考えたよい取り組みだとたたえるなどした。

(2017年10月21日付紙面より)

大鍋を使ってみそ汁の大量調理に挑戦=19日、串本町立潮岬中学校
6升半分の塩おにぎりを手分けして握る生徒
2017年10月21日
41 新宮名物を世界発信 外国人ライター招きツアー 

 新宮の名物や名所を世界に発信してもらおうと新宮市観光推進キャンペーン協議会は16、17の両日、市内で「インバウンドファムツアー~新宮の寿司を楽しむ~」を開催した。外国人ライターたちが、さんま寿司(ずし)などを試食し、市内の名所を巡った。

 参加したのは台湾、オランダ、アジア系オーストラリア人ライター4人と訪日外国人向けツアーをネット販売する「Voyagin(ボヤジン)」の担当者。徐福寿司、柿乃肴、東宝茶屋、鹿六などを訪れ、昆布巻き、なれ寿司などを味わった。

 市観光ガイドの会、西田晴胤会長の案内で神倉神社、阿須賀神社、新宮城跡などを訪れた他、16日には熊野速玉大社例大祭「御船祭り」「御旅所神事」を見学した。取材記事は英語と中国語でネット、SNSで発信する。

 マグロの寿司にサンズと塩を振って食べたアレクサンダー・スタンコフさんは「ものすごくおいしい。この食べ方は初めて。さんま寿司や熊野牛も初めて食べました」と絶賛。「新宮はコンパクトでいい。世界に発信すればたくさん外国人が訪れると思います」と話していた。

(2017年10月21日付紙面より)

昆布巻きなどを味わうライターら=16日、新宮市徐福
2017年10月21日
42 新宮市民スポ祭卓球競技
 愛好者への技術指導とダブルス大会  
2017年10月21日
43 串本が4年ぶりの優勝
 中体連新人バレーボール大会  
2017年10月21日
44 緑丘、光洋が優勝
 東牟婁地方中学校新人バスケット大会  
2017年10月21日
45 いざ世界選手権へ
 新宮市出身の谷口暁理君(大阪・浪速高校)  
2017年10月21日
46 23日に接近、上陸か  大型で強い台風21号  
2017年10月21日
47 囲碁クラブ「忘憂」10月例会   
2017年10月21日
48 「万引きは犯罪です」 新宮警察署、地域安全運動に合わせ啓発 
2017年10月21日
49 6施設の園児が交流  那智勝浦町の保育所  
2017年10月21日
50 メディアの使い方考える  北山村小・中学校で講話  
2017年10月21日
51 心込めて「お菓子をどうぞ」 太地町、東明寺で子どもたちが交流茶会 
2017年10月21日
52 デビューの願いかなった 山下伶さんが熊野那智大社で奉納演奏 
2017年10月21日
53 佐部でシカ6頭仕留める 県猟友会串本町分会合同有害駆除 
2017年10月21日
54 21事業所の協力得て励む  串本中3年職場体験学習  (串本町 )
2017年10月21日
55 雨の中、懸命の訴え  新宮市長選、気の抜けない戦い続く  
2017年10月21日
56 お悔やみ情報
  
2017年10月19日
57 より良い運営を検討
 委員ら7人が意見や提言  (新宮警察署協議会 )

 今年2回目の新宮警察署協議会が17日、同署で開かれた。橋本昭彦会長ら7人の委員らが出席し、人材確保や速度取締指針など4項目について各課長から説明を聞き意見を交換した。

 同協議会は管轄区域内の地域安全や警察署の業務運営について、住民の声を代表する委員から意見を聞き、より良い運営を検討する機関。県内14署に設置されている。

 優秀な人材確保に関して、警務課が県警職員全体の中で管内出身者の割合が減少していることや署で勧誘した人材の受験合格者が少ない状況を説明。小学生の訪問対応、中学生対象の「ミニ警察署協議会」、高校生への勧誘活動と業務説明会を開くなど、年代に応じた取り組みをしていると述べ「今後も警察の仕事に魅力を感じ、五感で感じて理解してもらうという活動を通じ人材確保を図っていくつもり」と紹介し、意見を求めた。

 委員からは、「警察の活動、日々の生活の中で治安を守るのがすごいということなど、良い部分を発信していけばいいのではないか」「親世代に向けてのPR活動」などの提案があった。

 交通課は管内の事故件数と特徴を挙げた。速度取締指針について、警察協議会で意見を確認し指針を策定したいと説明した。

 来年度は国道42号(橋本地区から三輪崎地区)で時間は午前6時~午後2時と午後6時~午後10時、国道168号(相賀地区から熊野川町東敷屋地区)で午前8時~午後4時とする案と理由を話した。委員からは今年4月に運用を始めた「ゾーン30」の状況について質問が挙がった。

(2017年10月19日付紙面より)

委員や署長、各課長らが集まり開かれた協議会の様子=17日、新宮警察署
2017年10月19日
58 小中学生の学習到達度調査
 新宮・東牟婁の対象者は約1830人  (和歌山県 )

 和歌山県教委は18日、県内の公立小中学校と特別支援学校の児童生徒を対象に学習到達度調査を実施した。児童生徒の学力の定着状況をきめ細かく把握し、指導法の工夫と改善に役立てるのが目的。個に応じた指導を充実させ、学習内容の定着を図る狙いもある。

 対象は国立、県立、市町立の小学校、義務教育学校前期課程と特別支援学校小学部の4・5学年239校、約1万5500人。中学校、義務教育学校後期課程、特別支援学校中学部の1・2学年124校約1万5200人。新宮東牟婁地方では小学校25校約940人、中学校18校約890人の児童生徒らが取り組んだ。

 調査教科は小学校第4学年と中学校第1学年は国語・算数(中学校は数学)、小学校第5学年と中学校第2学年は、国語・算数に今年から理科が加わった。当該学年の9月末までの学習内容と、前学年の学習内容について、基礎、基本的な知識・技能を問う問題と、身につけた知識・技能を活用する力を問う問題で構成されている。調査結果は来年12月下旬に市町村の教育委員会、学校、児童生徒に返す予定。

 昨年度の結果では、小学校の国語で文章の解釈などに、算数では考え方や手順を説明する問題などに課題がみられた。中学校の国語では、日常生活での使用頻度が低い言葉の読み書きや記述の問題などに、数学では必要な情報を読み取り数学的に処理する問題や、理由を説明する問題などに課題が出ていた。

 県では子どもの確かな学力の向上を目指し、課題解決に向けた取り組みを学校と協力して推進している。

(2017年10月19日付紙面より)

説明を受ける児童ら=18日、那智勝浦町宇久井小学校
2017年10月19日
59 串本で会員168人研さん 近畿第二学茶連協が研修会 (茶道裏千家淡交会)

 茶道裏千家淡交会近畿第二学校茶道連絡協議会(千賀宗一委員長)の第33回研修会が15日に串本町サンゴ台にある串本ロイヤルホテルであり、会員168人が研さんに励んだ。

 この研修会は、次代を担う青少年に茶道を伝える最前線に立つ会員の資質を高めるため年1回実施。会場は近畿第二管内(大阪府と和歌山県)の7支部で持ち回っていて、本年度は南紀支部(九鬼家隆支部長)の南紀学校茶道連絡協議会(関宗重委員長)が主管になって準備した。

 同支部は紀伊半島東南部を管内とするが、今回は最遠の大阪北支部も日帰りできるよう串本町を会場地にし、先だって呈茶や昼食会も開いて会員が集う好機に親交を深める機会も提供した。

 研修会実施にあたり、主催主管を代表して近畿第二学校茶道連絡協議会副委員長でもある九鬼支部長〈熊野本宮大社宮司〉は、大宗匠や家元の茶道継承にかける思いを振り返りつつ「茶は人に元気を与える和みであるべき。幼稚園や保育所、学校の協力を得て献身を積み重ね、笑顔が絶えない地域づくりに貢献する中で茶を話題にしてもらえるよう力を発揮してほしい」とあいさつ。

 来賓を代表して和歌山支部の小関洋治副支部長は「日本文化に関心を持つ外国人観光客以上の理解を子どもに託す最前線に皆さんがいる」と位置付け、よき指導の実践を期待して盛会を祝った。永年勤続者表彰もあり、被表彰者8人の1人として南紀支部の阪口宗朝さん(県立新翔高校担当会員)が誉れを受けた

 今回の研修主題は▽総本部あいさつ・報告(講師は茶道裏千家淡交会総本部総務部の吉本恵主任)▽熊野の歴史『熊野曼荼羅の絵解き』(講師は国際熊野学会の山本殖生副代表)▽事例発表『和歌山県立串本古座高等学校の活動報告』(講師は同校茶道部の濵口茉子顧問)―の三題。

 吉本主任は総本部や家元の近況を報告し、併せて学校茶道連絡協議会全体の現状を報告。「一番の課題は卒業後の茶道継続をどう図るかにある。学校茶道を卒業しても青年部があり、先生について社中となって習い続けることができる。淡交会は全国組織で、学校茶道の生徒が進学や就職で他所に移っても最寄りの習える場所を紹介できる」と伝え、卒業後の事情で身に付けた茶道を断念させない働き掛けを求めるなどした。

(2017年10月19日付紙面より)

主催主管を代表してあいさつする九鬼家隆支部長=15日、串本町サンゴ台
研修に臨む近畿第二学校茶道連絡協議会の会員
総本部の近況報告と会員への期待を届けた吉本恵主任
2017年10月19日
60 田並と古座に新車両託す
 消防団分団車両更新配備  (串本町 )

 串本町は17日、同町消防団田並分団(交田恵司分団長)に消防ポンプ自動車、同団古座分団(関戸啓善分団長)に小型動力ポンプ付軽積載車をそれぞれ託した。

 老朽化が進んだ旧車両の更新配備。田並分団の旧車両は平成6年に導入され23年、古座分団の旧車両(小型ポンプ付普通積載車)は平成5年に導入され24年、といずれも消防車両の耐用年数の最大値(20年程度)まで運用されていた。

 田並分団の新車両はベース車がRV車からトラックに代わり、ポンプ性能はほぼ同等だが時代相応に電子化が進んでいる。古座分団の新車両は狭路も多い地域性を考慮し、ベース車を普通トラックから軽トラックに変更。小型ポンプは2ストロークから4ストロークに代わり、本体重量が98㌔と可搬式としては重量級になるが低騒音で新旧同等の性能を発揮するという。

 この日は同町サンゴ台にある消防防災センターで納車式があり、田嶋勝正町長は「昨年は7件、今年は5件と火災が発生している。これから冬を迎え、火を使う機会も増える。この車両に一日も早く慣れていざという時に十分活用できるよう願いたい」と両分団長に希望。代表して交田分団長は「放水の際は消火活動に無駄を生じさせないよう努力する」と述べて配備に感謝した。

 式後は和歌山日野自動車株式会社新宮営業所や有限会社ワカボー=田辺市=が操作方法を説明。交田分団長は走行安定性の向上、関戸分団長は機動力の向上を新車両に期待し、車両更新に臨んだ。

 同町は本年度、両分団のほか古座消防署の消防ポンプ自動車1台を来年3月に更新する予定。

(2017年10月19日付紙面より)

操作説明を受ける団員(手前が田並、奥が古座の新車両)=17日、串本町消防防災センター
古座分団の4ストローク小型動力ポンプ
2017年10月19日
61 熊野の自然と音楽の融合 熊野那智大社でシンセと尺八の奉納演奏 
2017年10月19日
62 スポーツの功績たたえ  町民総体総合開会式で表彰式  (那智勝浦町 )
2017年10月19日
63 記念の余興にぎやかに  太地町公民館で社会福祉大会  
2017年10月19日
64 法被姿で踊りも  宇久井保育所で運動会  (那智勝浦町 )
2017年10月19日
65 観光、防災など4項目  新宮市長選候補者アンケート㊦  
2017年10月19日
66 町内外の6チームが対戦  古座川町長杯ゲートボール大会  
2017年10月19日
67 6チーム競い「和深」優勝  串本町長・老連・信金杯ゲートボール大会  
2017年10月19日
68 地域の人に恩返し  児童主体の「三尾小祭り」  (古座川町 )
2017年10月19日
69 底上げの盛り上がり目指す 串本町、有田獅子保存会稽古大詰め 
2017年10月19日
70 新宮の速玉祭   
2017年10月19日
71 選挙を身近に感じて  高校生が投票事務を体験  
2017年10月06日
72 本番を前に早船蔵出し
 点検・整備後に各地区へ  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で5日早朝、秋の例大祭「御船祭」で使用する早船9隻が、各地区のこぎ手や関係者らにより蔵出しされた。

 早船は長さ8・9㍍、幅は広いところで1・4㍍。スギ、ヒノキ、カシ、ケヤキの4種類を使用。点検・整備をした後、8日(日)、9日(月・祝)に、出船する各地区へと引き渡される。

 御船祭は昨年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された「新宮の速玉祭・御燈祭」に含まれている。早船競漕(きょうそう)は16日(月)の午後4時30分ごろ、神輿(みこし)で市内を巡幸した御神霊が熊野川河原で神幸船に遷御された後、旧丹鶴小学校下の河原に設けられた下札場(しもふだば)からスタート。熊野川をさかのぼり約1・6㌔上流にある御船島を3周し、同市相筋河原の上札場(かみふだば)を目指す。

 11日(水)午後7時から、スタート位置を決める旗番抽選会が同大社双鶴殿で開かれ、同時に3年に1度行われる船番抽選(使用は平成30年から3年)も実施される。

 今年の出船は、相筋、阿須賀、王子、春日、神倉、丹鶴、千穂、堤防、明神の9地区。昨年の優勝は阿須賀区で、記録は14分18秒。2位は王子区、3位は御幸区だった。

(2017年10月6日付紙面より)

1隻ずつ慎重に蔵から出される本番用の早船=5日、新宮市の熊野速玉大社
2017年10月06日
73 「里親制度を広く知って」
 全国一斉キャンペーンで呼び掛ける  (新宮市 )

 「里親の日」の4日、新宮市橋本のイオン新宮店で里親制度の啓発活動があった。紀南児童相談所新宮分室の職員やファミリーホームクローバーの家の職員など7人がチラシやポケットティッシュを配布し、買い物客らに呼び掛けた。

 活動は特定非営利活動法人日本こども支援協会が里親制度の認知度向上、里親の担い手不足を解消しようと企画した全国一斉里親制度啓発「One Loveキャンペーン」の一環として、市内では今回初めての実施となった。

 同企画は里親制度の説明と社会的養護の現状が書かれたハート型のチラシを全国で一斉配布することにより一層の相乗効果を起こす目的。社会的養護の子どもの数と同じ4万5000枚が用意され、各地区の子どもと同じ枚数が配られた。チラシには「これだけ、この地域に養護されている子どもがおり、この子たちのハートを受け取ったあなたにこの子の未来が託されている」というメッセージを込めている。

 イオン新宮店では里親制度を周知するのぼり旗を立てて活動を実施した。クローバーの家の荒木博和理事長は「里親制度はあまり知られておらず、このように一斉に活動することに意味があると思います。毎年継続していきたい」。

 参加した社会福祉法人和歌山県福祉事業団本部・里親支援センターの平野雅裕センター長は「里親制度について認知度が低く、知ってもらいたいです。県内では施設やファミリーホーム、里親の下で暮らす子どもたちが500人おり、みなべ町以南は70人ほど。国もファミリーホームや里親など児童養護施設の小規模化と、より家庭的な環境で育てられる子どもたちを増やしていくことを目標としています。キャンペーンを通じて受け皿となる里親を増やしていきたい」と話していた。

(2017年10月6日付紙面より)

チラシを配り周知する参加者ら=4日、新宮市橋本のイオン新宮店
2017年10月06日
74 「大逆事件」の余波
 図書館講座で山﨑泰さん講演  (新宮市 )

 新宮市立図書館で4日、図書館講座があり、元同館司書の山﨑泰さんが「大逆事件の余波」をテーマに講演した。山﨑さんは、事件に直接関与しなかったが、大きな影響を受けた熊野と縁のある人々を紹介した。

 明治天皇暗殺を企てたとして1911(明治44)年、12人が絞首刑、12人が無期懲役となった「大逆事件」。現在の研究では大逆罪に名を借りた社会主義者らへの弾圧で、国家によるでっち上げであったことが明らかになっている。熊野地域からは大石誠之助ら6人の犠牲者が出ている。

 叔父誠之助が親代わりだった西村伊作は、国策の「良妻賢母」を徹底して嫌い、長女アヤの小学校卒業を機に、東京に日本初、男女共学の文化学院を設立した。誠之助と交流のあった与謝野晶子は、伊作の考えに共感し、学院で『源氏物語』を教えた。

 誠之助が仲人した社交ダンスの草分け玉置真吉は事件後、九重小学校教員を退職に追い込まれ、のちに文化学院事務長に就任。その時ダンスに出会い、当時、上流階級で流行していたダンスを庶民に普及させた。

 事件で犠牲となった古河力作が勤務していた東京・滝野川の西洋草花店『康楽園』の経営者・印東熊児は、父が新宮藩士で、母は東くめのいとこ。佐藤春夫の家(現在の佐藤春夫記念館)を設計した誠之助の末弟・大石七分や春夫が、大正時代の社会主義者のリーダー大杉栄と親しかったことなども紹介。山﨑さんは、反体制的な思想を持つ人物が熊野地域から多く出ている原因は、誠之助の影響だけではなく、風土もあると分析した。

■熊楠の大逆事件感



 管野須賀子や荒畑寒村が記者として活躍した『牟婁新報』の発行者、毛利柴庵は、新宮生まれ新宮育ち。誠之助の自宅が新宮支局だった。

 同紙で神社合祀(ごうし)反対を訴えた南方熊楠は、「大逆事件」について「神社破滅のもっとも行われたる新宮町に、大逆徒の六名まで集まりしは、なお一層の研究を要すというも、相当の理由あり」と『和歌山新報』で書いている。

 山﨑さんは、熊楠が事件の犠牲者たちに冷淡だった理由について、近所に住んでいた管野が神社合祀反対運動を冷笑したことや、海外留学時代に差別的扱いを受け、帰国後、天皇を特別視するようになったためではないかと推測した。

(2017年10月6日付紙面より)

図書館講座で講演する山﨑泰さん=4日、新宮市立図書館
2017年10月06日
75 企画展「熊野の曼荼羅」
 22日まで、熊野那智大社で  (那智勝浦町 )

 創建1700年式年大祭(14日・土)に伴い、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)宝物殿で4日、企画展「熊野曼荼羅(まんだら)」が始まった。鎌倉時代から室町時代制作の貴重な曼荼羅を期間限定で22日(日)まで展示する。開催中の熊野十二所権現古神像などの特別展・後期は、12月31日(日)まで。入場料は300円、小・中学生200円(未就学児は無料)。時間は午前8時30分~午後4時。

 特別展後期の展示品は国指定、県指定重要文化財を含む82点。天正9(1580)年の戦火で羅災した堂舎を豊臣家が願主となり復興造営をした際に作られた古神像7体(8体は前期展示)のほか、国指定文化財の『豊臣秀頼宛書状』、秀頼奉納品、同大社の由緒を記した『熊野山略記・那智の巻』や『那智山本社末社図写し』、三十三所巡礼の中興の祖といわれる花山法皇の遺物など。

 企画展「熊野曼荼羅」として、熊野信仰布教の絵説きに用いられた県指定文化財『那智山宮曼荼羅』、仏の姿の熊野権現を表す厨子(ずし)入り『熊野本地仏曼荼羅図』、『熊野垂迹神曼荼羅図』を加え展示している。

 京都府京丹後市から訪れた参拝客の西山浩さん(57)は「20代のころから、いつか熊野へ行ってみたいと思っていました。歴史が好きなので、曼荼羅を見て感激しました。」と話していた。

(2017年10月6日付紙面より)

曼荼羅に見入る参拝客=4日、熊野那智大社宝物殿
期間限定の展示品が並ぶ
2017年10月06日
76 「平和の未来」テーマに 新宮信用金庫本店で児童ら描いた29作品を展示 (6日まで)
2017年10月06日
77 園児たちと楽しく交流 那智勝浦町、「えがおの杜」で敬老祝賀会 
2017年10月06日
78 食事や出し物楽しむ 新宮市千穂第2地区がサロン 
2017年10月06日
79 にぎわい市場の建設始まる  勝浦漁港、来年春の完成予定  
2017年10月06日
80 35人が棋力を競い合う 串本町、第13回囲碁・将棋大会 
2017年10月06日
81 9月定例会一般質問②  古座川町議会  
2017年10月06日
82 潮岬小児童らに演奏披露  潮岬中吹奏楽部出前公演  (串本町 )
2017年10月06日
83 ジャコウソウ  新宮市熊野川町で  
2017年10月06日
84 勇気ある行動に感謝状  田上清茂さんが初期消火  
2017年10月06日
85 お悔やみ情報
  
2017年10月01日
86 御旅所で清掃活動
 速玉大社例大祭前に30人  (新宮市 )

 熊野速玉大社例大祭を前に世界遺産を守る会(会長・上野顯熊野速玉大社宮司)は9月30日、新宮市相筋の乙基(おとも)河原にある御旅所(おたびしょ)を清掃した。約30人が草刈りなどで汗を流した。

 御船島の対岸にある御旅所では、例大祭両日の夕刻に神事が営まれる。早船競漕(きょうそう)や神輿(みこし)などの『動』に対し、祈りを込める『静』の場所として最も重要な土地とされる。

 守る会は2011年の権現山不法伐採を受け、翌年4月に地元住民を中心に発足した。御旅所は、約750平方㍍の平地の周囲をさまざまな樹木が取り囲む土地だったが、紀伊半島大水害でほとんどが流失。ナギ、マキ、サカキなどを植樹し復元を目指している。

 上野宮司は「毎年皆さんの力を頂き活動しています。水害後、人の手を入れ、早く元の姿に戻る力をつけようという気持ちで奉仕してくれました。御旅所は新宮の新宮たるゆえんの第一歩の場所。祭りは国の重要無形民俗文化財に指定されており、喜びをさらに伝えていくには地道な活動が必要です」。

 速水盛康事務局長は「世界遺産と関わり、自分たちの大切にしているものを確かめられる活動です。関わり、共有し、一体感を得られることに意味がある。例大祭に向け、神と人との交流の場だと感じています」。60代の女性は「神様と共にいられると実感しています。皆さんに神事を知ってもらいたい」と語った。

 例大祭は「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈祭(おとうまつ)り」として国の重要無形民俗文化財に指定されている。

(2017年10月1日付紙面より)

草刈りなどを行う参加者ら=9月30日、新宮市
2017年10月01日
87 温泉郷の繁栄祈る 熊野本宮大社で「献湯祭」 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で9月30日、献湯祭が営まれた。熊野本宮温泉郷(川湯、湯の峯、渡瀬)の16軒の旅館・民宿などの代表者たちが一番湯をささげ、自然の恵みに感謝するとともに温泉郷の繁栄を祈った。

 熊野本宮観光協会(堀克也会長)が主催で、今年39回目の神事。旅館の女将(おかみ)らが朱塗りのたるに入れた一番湯を本殿前に置かれた大たるに願いを込めて注ぎ込んだ。社務所前では、熊野本宮女将の会が参拝者たちに温泉コーヒーを振る舞った。

 観光協会によると、本宮町の観光客数は、2011年は紀伊半島大水害の影響で100万人を割ったが、翌年以降回復。昨年は宿泊客13万1184人(前年比7748人減)、日帰り客136万8500人(同2万1700人増)の計149万9684人(同1万3952人増)だった。

 九鬼宮司は「来年は本宮大社創建2050年。それぞれの役目を果たし、あらためて熊野を発信できれば」。堀会長は「近年増えている外国人観光客に対するおもてなしを特に充実させ、多くの方に熊野の温泉の魅力を感じてもらいたい」と話していた。

(2017年10月1日付紙面より)

一番湯を大たるに注ぐ堀克也会長(左)ら=9月30日、熊野本宮大社
神事で「浦安の舞」を奉納=同
2017年10月01日
88 シルト流出防止対策
 風屋ダム2期工前に発表  (電源開発 )

 電源開発は9月29日、11月から始まる風屋ダム(十津川村)の表面取水設備改良2期工事に伴う濁水軽減の追加対策を発表した。1期工事ではダム水位の低下が濁度上昇の主な原因になったと分析し、「できる限り水位を上げて工事する」などとした。新宮市議会が先日採択した「風屋ダム湖における堆積土砂撤去を求める決議」を重く受け止め、今後さらに対策を検討すると理解を求めた。

 市福祉センターで開かれた「熊野川の総合的な治水対策協議会」の臨時連絡調整会議で、電源開発西日本支店の斉藤文彦支店長代理が説明。昨年11月から今年5月まで実施した1期工事では、ダム湖に堆積したシルト(沈泥)が流出し、熊野川流域住民に迷惑を掛けたと述べた。

 2期工事では▽可能な限りダムの水位を上げる▽1期工事で効果があった濁水をろ過する沈殿池工を2基から6基に増やし、幅を約2㍍から4~5㍍に広げる▽地元の意見を参考に瀬の一部を掘削して流れの遅い部分を作り、濁質の沈降を促す▽チラシ配布などで流域住民への丁寧な説明に努める―などと報告した。

 会議で国土交通省紀南河川国道事務所の冠雅之副所長は「追加対策の効果はどれだけ出るのか」と質問。斉藤支店長代理は「幅があると思うが、今後の協議会で説明していきたい」と回答した。

 決議では、シルトを含む土砂撤去計画を示した上で2期工事に着手することを求めている。会議を傍聴した熊野川濁水・治水関連対策特別委員会の前田賢一委員長は「今日示された対策では効果が期待できない。さらなる努力を望みます」とコメントした。

(2017年10月1日付紙面より)

2期工事では濁水軽減のため増設する沈殿池工=十津川村
2017年10月01日
89 町内最高齢の長寿祝う 太地町・三軒町長、東誠一郎さん訪ね 
2017年10月01日
90 献血の協力呼び掛け  勝浦LCが奉仕活動  (那智勝浦町 )
2017年10月01日
91 奉仕活動に積極参加 新宮市、模範老人など13人表彰 
2017年10月01日
92 自転車マナー徹底を 那智勝浦町、エバグリーンで街頭啓発 
2017年10月01日
93 地元産のカツオに笑顔 新宮市、グランドール紀の風で解体ショー 
2017年10月01日
94 JAみくまので抽選会  白浜日帰りツアー無料招待  (那智勝浦町 )
2017年10月01日
95 清水峠新春ウオークに向け  なちかつ古道を守る会が整備  (那智勝浦町 )
2017年10月01日
96 子どもの安全守って 新宮市、チャイルドシートの正しい着用学ぶ