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2020年11月17日
1 新宮港へ「おかえりなさい」
 「飛鳥Ⅱ」1年ぶりに入港  (新宮市 )

 約300人の乗客を乗せた大型客船「飛鳥Ⅱ」(総トン数5万444㌧、全長241㍍、郵船クルーズ株式会社)が15日、約1年ぶりに新宮市の新宮港に入港した。港に降り立った乗客らは、それぞれ観光バスやタクシーに乗車。熊野地方の観光を満喫した。

 今年の上半期、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、同港においても昨年11月10日の「飛鳥Ⅱ」の入港を最後に、クルーズ船の寄港が途絶えていた。この日の入港を機に、同港では来年1月前半までに4回(21日「飛鳥Ⅱ」、12月1日「にっぽん丸」、2日「飛鳥Ⅱ」、1月6日「ぱしふぃっくびいなす」)のクルーズ船の受け入れを予定している。

 このたびのクルーズ名は「秋の熊野ウイークエンドクルーズ」で、行程は横浜~新宮~横浜。「Go To トラベル」事業の支援対象となっている。

 同船は、寄港に当たり「ウイルスを船内に持ち込ませない、ウイルスを船内で拡散させないために、船内では万全な感染症対策を実施し、乗組員もトレーニングを重ねてまいりました。お客さまにも感染症予防対策をお願いし、新しいクルーズスタイルで新宮港に寄港します。生まれ変わった『飛鳥Ⅱ』を今後ともどうぞよろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。

 新型コロナ感染拡大防止のため入港セレモニーは実施されなかったが、平安衣装姿の女性や雅楽演奏が出迎える中、乗客らは次々と下船。スマートフォンで写真を撮るなどして、景色や熊野の空気を楽しんだ。

 夕方の出港時には、田岡実千年市長が「蘇(よみがえり)りの地 熊野」への来訪に感謝を述べ「当面の間は感染症対策を実施した上でのお迎えとはなりますが、梛(なぎ)の木見送り隊をはじめ、地域を挙げて歓迎させていただきたいと思いますので、二度、三度と熊野・新宮へお越しください」と乗客らに呼び掛けた。

 同船は、熊野水軍太鼓による演奏が響く中、見送りに訪れた人たちの「また来てね」の声を受け横浜に向けて出港した。

(2020年11月17日付紙面より)

約300人の乗客が新宮港に降り立った=15日、新宮市の新宮港
15日に入港した「飛鳥Ⅱ」
2020年11月17日
2 絵地図作成のため町散策
 世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)や那智勝浦町観光企画課、町内外のボランティア団体などで構成する世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会(会長=堀順一郎町長)は13日、「駅近お散歩マップ(絵地図)」の作成のため、同町天満地区を散策した。同地区に詳しい同町浜ノ宮の榎本幸子さんが道案内し、三重県津市在住の絵地図作家・植野めぐみさんらが同行した。

 同協議会は世界遺産・熊野古道「大辺路」の観光客受け入れのための基盤整備と機能強化に取り組み、都市と地域の交流活性を行うことを目的としている。現在は、「駅近お散歩マップ」と町内JRの各駅を拠点とした熊野古道大辺路の「各駅発着ルート案内マップ」の作成に取り組んでいる。

 この日は、榎本さんをガイドに▽天満牧場▽天白酢醸造元曙商会▽汐竜金物店▽丸正酢醸造元▽汐竹商店▽天神社▽藤野醤油(しょうゆ)醸造元▽円心寺―など、歴史ある店舗や同町で有名な場所などを訪ね、町並みを歩いた。

 天満牧場では同牧場の加味根佳美さんが乳牛や肉牛の数、名物の牛乳について詳しく解説。その後、牛乳やコーヒー牛乳を味わった。

 一同は各店舗に足を運び、店主らとコミュニケーションを取り、榎本さんは過去に同地区が栄えていた頃の話や、町の状況を説明した。植野さんは各所で質問し、地図にメモを取りながら景色の撮影に汗を流した。

 JR紀伊天満駅ではテスト版の「各駅発着ルート案内マップ」を開き、設置場所や地図の向きなどを思案し検討した。最後は熊野七薬師などが祭られる円心寺を訪ね、休憩した。

 散策を終え、植野さんは「かつて栄えた街道や当時の活気、人々のエネルギーを感じました。昔からの伝統色が強い建物が多い。これを強調し、お寺などの厳かさなどを見る以上に表現したい」。

 絵地図への思いについては「実際に町に来られた方々に、かつてのにぎわいなどを感じていただけるものにしたい。古道歩きだけでなく、駅の待ち時間も華やかなものになるような絵地図を作りたい」と語った。

 同協議会のプロジェクトマネージャーを務め、NACKTでは観光資源の磨き上げを担当する齊藤滋さんは「地元の方々がご丁寧に町を案内してくださり、充実した内容をお聞かせいただくことができた。良い絵地図が完成すると思う」と話した。

 なお、「駅近お散歩マップ(絵地図)」は来年1月20日、「各駅発着ルート案内マップ」は同年1月末の完成を予定しているという。

(2020年11月17日付紙面より)

各所で細かな情報を集める=13日、那智勝浦町の天満牧場
絵地図作成のために町内を散策する一同
2020年11月17日
3 にぎわいよみがえる
 「紀の宝みなと市」4カ月ぶりに再開  (紀宝町 )

 「紀の宝みなと市」が14日、紀宝町の鵜殿港荷さばき場を会場として催され、4カ月ぶりの再開に、待ちわびた人たちでにぎわった。

 みなと市は地域活性化を目的とし、町と町商工会で構成する紀の宝みなと市実行委員会(田尾友児実行委員長)が2013(平成25)年12月から月に1度、実施している。フリーマーケットや軽トラック市が並び、農林水産物など新鮮な地場産品の販売で人気が高い。今年は新型コロナの影響で4~6月は中止され、7月に再開したものの、8月から再び中止に。今回は12の出店があり、入場者には氏名と連絡先を記入してもらい、検温するなどコロナ感染予防にも配慮された。

 7月に抽選券を配布し、8月の「紀の宝みなと市お盆まつり」で発表する予定だった当選番号も貼り出され、1等の電気圧力鍋から6等の青汁まで28人が景品と交換した。

 毎回人気の鮮魚は水揚げがなく、ビンチョウマグロ切り身の販売だけとなったが、格安販売とあって開始前から客が並ぶ人気ぶりだった。毎回出店するミカン農家の前地敏久さんは「中止はこたえた。待ちかねた」と再開を歓迎し、弁当を買い求めた鵜殿の80代の女性は「友達の顔も見えるし、やっぱりにぎやかなほうがええ」と喜んでいた。

(2020年11月17日付紙面より)

マグロを買い求める人でにぎわう=14日、紀宝町の鵜殿港
2020年11月17日
4 周年記念諸行事でにぎわう
 樫野埼灯台で特別公開など  (串本町 )

 串本町樫野にある樫野埼灯台で15日、152周年灯台記念日・樫野埼灯台150周年記念の特別公開があり、地域内外から訪れた人々が普段は入れない灯台内部を見るなどして親しんだ。

 この灯台は1870年に完成した日本初の石造洋式灯台。完成の約1カ月前から点灯を始めたことでも知られ、出入り口の上部にあるメモリアルプレートには1870年7月8日(旧暦明治3年6月10日)初灯と刻まれている。150周年は点灯・完成の年が起点。灯台記念日の152周年は改税約書(江戸条約)に基づく八つの灯台のうち最初に着手した観音埼灯台の起工日から数えていて、二つの周年は起点の捉え方が異なっている。

 この日は例年取り組んでいる灯台記念日の諸行事に上乗せする形で樫野埼灯台150周年の祝いを実現。管轄する田辺海上保安部(上野春一郎部長)は上野部長や藤田圭造次長ら部員7人で運営にあたり、先着150人限定で同灯台点灯150周年記念ボールペンを配って節目を意識づけた。

 感染症予防のため制服試着は中止となったが、マスコットキャラクター「うみまる」が来訪を歓迎し子どもらも興味津々。他の周年記念諸行事は計画通り実施し、日本機械学会の機械遺産認定を受ける光学系機械装置を駆動した状態でじかに見るなどの機会を提供した。

 航空機によるローパスは今回、関西空港海上保安航空基地所属のヘリコプター「みみずく」が飛来。海上では串本海上保安署所属の巡視艇「むろづき」も待機し、空と海からの哨戒を繰り広げた。「みみずく」はゆっくりと灯台に接近する飛行も披露し、来訪者は間近に飛行する迫力に歓声を上げ、手を振って搭乗員とコミュニケーションを取るなどして親しんだ。

 同灯台は後に中継ぎされたが、完成当時の構造が今も現存。自ら来訪歓迎をして歴史の節目を祝った上野部長は「樫野埼灯台は日本最初の洋式灯台の一つとして今日まで航行の安全を守り、日本とトルコの良好な関係にもつながっている。船舶の設備が発達しても灯台の明かりは船員が頼りにするところであり、これからもしっかりと守っていきたいと思う」と気持ち改まるところを語った。

 この日は関西文化の日関係で旧官舎や最寄りのトルコ記念館、日米修交記念館も無料開放され、同灯台と併せて見学者でにぎわっていた。

(2020年11月17日付紙面より)

周年記念で特別公開された樫野埼灯台=15日、串本町樫野
普段は入れない灯台内部や光学系機械装置を間近に見学
定番行事「航空機のローパス」。今回はヘリと巡視艇が合同で哨戒演示した
2020年11月17日
5 女子サッカーの普及願う
 ガールズサッカーフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2020年11月17日
6 串本JFCがブロック優勝
 近畿ブロックスポ少サッカー交流大会  
2020年11月17日
7 那智勝浦少年野球クラブが制す
 新熊野少年野球大会など  
2020年11月17日
8 技術向上目指し有事に備える  火災予防運動に伴い総合訓練  (新宮市 )
2020年11月17日
9 サツマイモをお裾分け  マリア保が寿楽荘を訪問  (新宮市 )
2020年11月17日
10 オーケストラがやって来た!  三輪崎小で文化鑑賞公演  (新宮市 )
2020年11月17日
11 豊富な出店に来場者にぎわう  太田の郷のフリーマーケット  (那智勝浦町 )
2020年11月17日
12 学びながら写真撮影を  ウミガメ公園で東紀州学のワークショップ  (紀南高校 )
2020年11月17日
13 和気あいあいとプレー 紀宝町社協が賛助会員募集中 (グラウンドゴルフ大会)
2020年11月17日
14 6競技で熱戦繰り広げる  南郡・熊野市スポ少地域交歓大会  
2020年11月17日
15 大学での学びに触れる  近大新宮で進路発見学習や講演会  
2020年11月17日
16 進路選択に向け意欲高める  那智中で高校進学説明会  
2020年11月17日
17 投票結果を発表  新宮警察署内広報紙等コンクール  
2020年11月17日
18 遺徳しのんで思い新たに  古座地区で戦没者慰霊祭  (串本町 )
2020年11月17日
19 お気に入りの一冊語る  ビブリオバトル新宮  (新宮市 )
2020年11月17日
20 お悔やみ情報
  
2020年11月07日
21 上がり子、中止決定 熊野速玉大社「御燈祭り」 

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれる、熊野地方に春を呼ぶ「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)。来年の斎行についてこのほど、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、上(あ)がり子の参加を中止し、関係者のみで神事を執り行うことが決定。5日に同大社、神倉奉賛会、神倉青年団が発表した。

 熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける「御燈祭り」は、新年における「火の更新」を意味する勇壮な祭り。毎年、全国から大勢が祭りに参加し、御神火を移したたいまつを手に一斉に神倉神社を駆け下りる。

 このたびの決定は、全国的にコロナ感染症のクラスター発生防止についてあらゆる取り組みが行われている中、2000人以上の上がり子が神倉神社山門内に集結することによって長時間の3密状態が避けられない状況であることを考慮。上がり子の安全と健康を最重要視する運びとなった。報道関係者や一般撮影者の入山も禁止となる。翌7日の御燈祭り奉祝祭、餅まきも中止。

 斎行に関して、同大社、神倉奉賛会、神倉青年団、市観光協会で御燈祭り検討委員会を開催。新宮警察署や市消防本部、市消防団、新宮森林事務所、新宮少年相談センター、新宮小売酒販組合、御燈祭りを守る会など関係機関と協議を重ね、また、和歌山県危機管理局、県福祉健康部感染症対策班および県神社庁などの助言も得ながらこのたびの決定に至った。

 祭り当日は15人以内の神職と介釈(かいしゃく)のみで入山する。中止に関して、介釈を務める神倉青年団の中山忠吏団長は「新型コロナの情勢に敏感になる人が多い中、上がり子の健康を第一に考え中止に至った。当日は新型コロナの終息を願い、神職の指示に従って厳粛に滞りなく任務を遂行したい」。

 上野宮司は「中止の決定に至るまで葛藤はあった。残念だが健康と安全を考えた結果。長い時代の中で同じような苦労はあったのでは。その中で祭りをどう伝えていくかを模索しながらこれまで続いてきたことと思う。今年は、家から神倉山を見て、手を合わせてほしい」と思いを語った。

  □     □

■御燈祭り当日の日程

※当日(2月6日)夕刻以降、神倉神社付近への車の参入は避けること

▽午前10時 かがり御供(ごく)奉製

▽午後5時10分 介釈、神倉神社で修祓(しゅうばつ)の後、熊野速玉大社に向かう

▽午後5時50分 神職、介釈一行同大社を出発し、神倉神社に向かう

▽午後6時20分 神倉神社到着

▽午後7時10分 御神火をおこし、神事開始

▽午後7時30分ごろ 大たいまつを先頭に下山開始

▽午後7時35分ごろ 中ノ地蔵に到着、拝礼

▽午後7時40分 神倉神社社務所に到着。拝礼後、阿須賀神社へ出発

▽午後8時 阿須賀神社に御神火を奉安し奉幣を奉る

▽午後8時30分 熊野速玉大社に御神火を奉安し奉幣を奉る

(2020年11月7日付紙面より)

今年の御燈祭りの様子
上がり子の中止に関して思いを語る上野顯宮司=5日、熊野速玉大社
2020年11月07日
22 まちの憩いの場に
 タウンガーデンで花の植え替え  (新宮市 )

 新宮市保健センター隣の花壇・タウンガーデンを管理するボランティアグループ「タウンガーデン」(平田裕子代表)は5日、同所で花の植え替えを行った。会員10人が、秋から冬に咲く花を植えた。

 この日に植えた花はパンジー、ビオラ、ハボタンの3種類。今後も随時、ナデシコやカンパニュラ、クローバー、金魚草などさまざまな花を植えていく予定になっている。会員たちは花壇を囲み、協力しながら丁寧に作業を進めていった。

 平田代表は「季節の変わり目に花を植え替え、大勢の方たちに見てもらい楽しんでほしい。まちの中で少しでも座って休むことのできる憩いの場にもなってもらいたいですね。コロナ禍で引きこもりがちになりそうな毎日ですが、まちのシンボルの一つになってもらえれば」と話していた。

(2020年11月7日付紙面より)

植え替え作業に取り組む会員たち=5日、新宮市のタウンガーデン
2020年11月07日
23 じゃばらの収穫始まる
 例年並み110㌧見込む  (北山村 )

 日本唯一の飛び地の村、北山村で6日から、特産品「じゃばら」の収穫が始まった。女性たちが色づいたものを枝切りばさみで丁寧に切り取り籠へと入れていった。今年の収穫量は例年並みの約110㌧の見込みで、作業は12月中旬まで続く予定となっている。

 じゃばらは温暖多雨な気候で寒暖差が大きい同村の自然条件が生み出したかんきつ系の果実。ユズや紀州みかんの自然雑種とされており、江戸時代から村に分布したとされている。名前は「邪(じゃ)を払う」からきているという説がある。大きさはテニスボールほどで、疲労回復に良いとされるビタミンAとC、風邪予防に効果があるカロテンを含むなど栄養価に優れ、皮には抗アレルギー作用があるフラボノイド成分が多く含まれている。

 じゃばらは株式会社じゃばらいず北山と村じゃばら生産協同組合に加盟している農家30戸の計8㌶ほどの畑で約5000本を栽培。生しぼりやジュース、ぽん酢、ジャム、シャーベットなどさまざまな商品があり、昨年度の売り上げは約4億7500万円だった。本年度は約6億円を見込んでいる。

 北山振興株式会社じゃばら農園管理責任者の宇城公揮さん(44)は「夏場に雨が少なく木が枯れそうになるなどの心配がありましたが、みんなで手入れに力を入れて無事に成長させることができました。今年は実もしっかりしており、品質の良いものが育ちました」と話していた。

 予約はインターネットや電話で受け付けている。問い合わせは村じゃばら村センター(電話0735・49・2037)まで。

(2020年11月7日付紙面より)

じゃばらを収穫する地元農家=6日、北山村
2020年11月07日
24 本州最南端ジオコースを紹介
 サイクリング動画制作し公開  (東牟婁振興局 )

 東牟婁振興局がこのほど、サイクリングPR動画「KINAN Cycling Team 山本大喜選手 熊野を走る」を制作し、動画サイトでの公開を始めた。

 この動画は、サイクリングを通じて熊野地方の魅力を伝え県内外からの誘客につなげることを狙い、NPO法人「SPORTS PRODUCE 熊野」が擁する県内唯一の自転車競技チームの協力を得て制作。

 県サイクリングコースの一ルート「本州最南端ジオパークコース」の魅力や地域柄を語りながら紹介する内容で、同局企画産業課の職員が「自転車で出会う熊野の魅力」をコンセプトにして企画、撮影、編集を担当した。

 シーンとして橋杭岩や南紀熊野ジオパークセンター、一枚岩や虫喰岩なども収録。ドローンやウエアラブルカメラ、一眼レフカメラなど撮影手法の多彩さにもこだわっているという。

 公開先は動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」の熊野エリア観光ちゃんねる(サイト内検索で検索可)。同局や同チームの公式ホームページ、同課公式フェイスブック、熊野エリア観光推進実行委員会公式ホームページやフェイスブック、南紀熊野ジオパーク推進協議会公式ホームページにおいて、外部リンクをたどっての閲覧もできる。

 山本選手は奈良県平群町出身、24歳。現在は同チームに所属し、新宮市に在住し主に同局管内でトレーニングを続けている。第38回アジア選手権ロードレース(U―23)優勝、2018年全日本選手権個人タイム・トライアル(U―23)優勝、第54回西日本ロードクラシック広島大会(Day―1)優勝、と実績を重ねている。

 今回紹介するルートは串本駅を発着点にし、橋杭岩~虫喰岩~一枚岩~串本海中公園~潮岬灯台を巡る全長約65㌔の初・中級者向けコース。詳細は和歌山県サイクリング総合サイト「RIDE ON WAKAYAMA」を参照。

 今回のルート以外にも管内にかかるルートが複数あり、現時点では未定だが同課は同チームと引き続き話をする中で第2、3弾に挑戦できればと話している。

(2020年11月7日付紙面より)

公開を始めたサイクリングPR動画のサムネイル画像(東牟婁振興局企画産業課提供)
虫喰岩前を疾走する山本大喜選手(同提供)
2020年11月07日
25 仲間たちの声援受け力走
 東牟婁地方中学校秋季陸上競技大会  
2020年11月07日
26 8組16人が熱戦を展開
 新宮市民スポ祭硬式テニス  
2020年11月07日
27 優勝は漁野さん、北岡さん
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  
2020年11月07日
28 清掃通して浜辺を活性化  三輪崎海岸で有志らがクリーン作戦  (新宮市 )
2020年11月07日
29 避難場所や経路を把握  新宮高が防災訓練  (新宮市 )
2020年11月07日
30 日々の衛生管理にまい進  食品衛生優良施設にあづま寿司  (新宮市 )
2020年11月07日
31 今年もコガモ飛来  新宮市「浮島の森」で  
2020年11月07日
32 秋の恵みを収穫  はまゆう・こども園が芋掘り  (新宮市 )
2020年11月07日
33 色鮮やかに満開の世界  狗子ノ川の国道沿いをコスモスが彩る  (那智勝浦町 )
2020年11月07日
34 相野谷川で水生生物探し  生徒らが水質調査に参加  (近大新宮 )
2020年11月07日
35 写真で地域の魅力を発信  新宮市観光カレンダー販売中  
2020年11月07日
36 古田にコウノトリが飛来  2羽寄り添う姿が話題に  (串本町 )
2020年11月07日
37 6組が対戦し和深Bが優勝 第16回町社協主催ゲートボール大会 (串本町)
2020年11月07日
38 古座の海テーマに楽曲制作  KOOZAと共に南努さん  (串本町 )
2020年11月07日
39 2本のツリーに飾り付けを  パープル・オレンジリボン運動  (紀宝町 )
2020年11月07日
40 水谷福さん優秀作品賞に  薬物乱用防止ポスター  (紀南高校 )
2020年11月07日
41 サツマイモ掘りを楽しむ  うどの幼、鵜殿保の園児が  (紀宝町 )
2020年11月07日
42 弓神事、浦安の舞を奉納  井田神社で例大祭  (紀宝町 )
2020年11月05日
43 関係機関の連携を強化
 「世界津波の日」前に合同訓練  (新宮警察署など )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は4日、「世界津波の日」(11月5日)を前に、新宮市三輪崎の新宮港第3・4号岸壁で防災関係機関と協力し大規模地震災害対応訓練を実施した。新宮・串本警察署、串本海上保安署、新宮市、市消防本部、株式会社POSの5機関から44人が参加。大規模災害に対する連携強化を図った。

 「世界津波の日」は2015(平成27)年12月に国連総会で制定。安政元(1854)年11月5日に、安政南海地震による津波が現在の和歌山県広川町を襲った際、濱口梧陵が稲むらに火をつけ、津波から逃げ遅れた村人を高台へ導いて多くの人の命を救った逸話「稲むらの火」にちなんでいる。

 合同訓練は、南海トラフ巨大地震などの大規模災害の発生に際し、迅速かつ的確な災害警備活動を行うことを目的に実施。県警本部警備課や機動隊、警察航空隊、海上保安署、新宮警察署がドローン協定を結んでいる株式会社POS(堀哲也社長)ら関係機関の連携体制を再確認した。

 この日は、同日午前5時、和歌山県南方沖で震源の深さ約10㌔、マグニチュード8・7と推定される地震が発生、新宮市内では震度6強の揺れが観測され、県内全域に大津波警報が発令したと仮定し訓練を実施した。

 地震発生から5時間後の午前10時現在、市内の沿岸地域は津波により壊滅状態で内陸部でも大規模な土砂崩れが発生。主要幹線道路である国道42号、168号も寸断され、陸路による応援や本部員などの応援も見込めない状況にあるが、海上についてはかろうじて船舶などの航行が可能であると想定した。

 現地指揮所を立ち上げた警察署員らは市職員に対し防災相互通信用無線機により無線通話を実施。合流した市職員と情報の共有を行った。POS所有のドローンが情報収集を行い、串本海上保安署の巡視艇「むろづき」が串本町から現地に串本署員を海上輸送。警察、市消防本部は倒壊家屋や事故車両でそれぞれ救助訓練を行った。

 訓練開始に当たり、田岡実千年市長は「世界津波の日を迎えるに当たり関係機関の相互の連携強化を図ることを目的に実施される訓練は、地域の関係機関の連携がこれまで以上に強化され住民の安心安全につながるものと確信している」とあいさつ。

 訓練後、小畑署長は「それぞれの訓練が実践的で有意義なものとなった。近年、防災・減災を目的とした災害への備えへの重要性・必要性が高まる中、訓練を通じてその一助とすることができた」と講評。「山青し、海青し、緑豊かな新宮・東牟婁地方の安全安心の確保はわれわれの使命。今後も各機関の協力関係を維持し連携強化を」と呼び掛けた。

(2020年11月5日付紙面より)

機動隊による救助訓練の様子=4日、新宮市三輪崎
横転した車両に取り残された被災者を救助した
2020年11月05日
44 互いに情報を共有し合う
 いきいきサロン三四朗発足  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦三区と四区が中心となって立ち上げた「いきいきサロン三四朗」がこのほど、1回目となるサロンを同町勝浦のコミュニティ消防センターで開いた。36人が参加し、防災の豆知識や感染症について学んだ。

 町が数年前から地域づくりのために勉強会を開いており、参加した四区住民で同サロンのメンバーが自らの区にもサロンの必要性を実感。三区も加わり、仲間づくりや健康づくりのためにいきいきサロンの発足に至ったという。

 同サロンでは開催する区にかかわらず、会場まで歩いて来られる住民なら誰でも参加可能としている。新型コロナウイルス感染拡大防止のため当面は講話などが主となるが、状況が落ち着けば全員での食事なども検討しているという。

 船出となる当日は六区の住民も参加した。会員らは検温や消毒、換気、マスクの着用といった新型コロナウイルス対策を強化し実践した。

 同サロン役員で防災士の藤社和美さんが「防災のおはなし」を講演。▽防災バッグは自身が持つことのできる量にし避難を優先する▽津波の避難について▽家具の固定の重要性や補助▽通電火災防止のため感震ブレーカー設置▽自治体の情報収集をしっかり行う▽避難者カードの作成―などのポイントを話した。

 藤社さんは「防災面も含め、地域のつながりを広げ深めるきっかけになってくれれば」と話した。

 続いて、町福祉課の保健師と管理栄養士が「感染症のおはなし」と題し、コロナの対応におけるかかりつけ医の役割や、免疫力を高めるための栄養素や食事について講演した。

 同サロンメンバーで三区の福祉委員でもある武内美津子さんは「皆さんが休憩時におしゃべりに花を咲かせている姿を見て望んでいた光景だと実感した。良いスタートを切れたと思う」。

 松本一良代表は「昔からの近所付き合いを取り戻したい。地域間で互いの情報を共有し、交流を深めるツールにしていただければ」と語った。

 サロンは年間10回を計画しており、次回は26日(木)を予定している。

(2020年11月5日付紙面より)

1回目となるいきいきサロン三四朗の様子(サロン関係者提供)
2020年11月05日
45 七里御浜海岸を観光資源に
 鈴木知事と大畑町長が対談  (御浜町 )

 鈴木英敬知事と御浜町の大畑覚町長による「1対1対談」が2日、御浜町役場くろしおホールであった。対談を前に、同町阿田和の防風林で侵食、枯死の現状を視察した鈴木知事は「防風保安林の根本が侵食されている。今後も建設土砂を利用した養浜を進めたい。堤防整備は阿田和地区海岸の無堤防区間786㍍のうち、本年度末には700㍍が完成する予定。残る86㍍は令和4年度中の完成を目指す。残る2・7㌔は順次整備を進めていきたい」と述べた。

 1対1対談は、市町の具体的な課題を知事と市町長がオープンな場で議論し、課題解決に向けて一歩でも前に進めることが目的。同町議会議員と藤根正典、谷川孝栄両県議らが傍聴した。

 大畑町長は、美しい海岸線と雄大な太平洋を望める七里御浜海岸の砂利量が年々減少していると危惧。「七里御浜海岸を観光資源として活用したい」と伝えた上で「塩害により広範囲にわたって防風保安林が枯死していることから、県からも三重森林管理署に伐採と植樹の働き掛けをしていただき、保安林の保全、整備に努めてもらいたい」と求めた。

 地域の中核病院である紀南病院の経営改善を取り上げた大畑町長は、「県南部の医療を安定的に維持しながら、コロナ禍のような緊急時にも柔軟に対応するため、病院経営の安定化、医師、看護師の確保も積極的にご支援を」と訴えた。鈴木知事は「紀南病院の機能維持ができるよう、医師の確保に取り組んでいきたい。勤務環境の改善に向けて医療機関と連携したい」とし、国への働き掛けも行うとした。

 町の基幹産業「ミカン」について大畑町長は、1987(昭和62)年をピークに年間約2万6000㌧あった生産量は昨年度、ピーク時の3分の1以下に減少したとし、産地再生への支援を求めた。

 鈴木知事は「構造的問題、国内外への販路拡大、リスク対策、スマート技術の活用を柱にしてミカン産業の再生を図っていきたい」と述べた。

(2020年11月5日付紙面より)

防風林の現状を確認する鈴木英敬知事(右)=2日、御浜町の七里御浜海岸
2020年11月05日
46 新造の漁業調査船に期待
 2代目「きのくに」竣工式  (和歌山県 )

 県が2日、和歌山東漁業協同組合串本本所で漁業調査船「きのくに〈2代目〉」の竣工(しゅんこう)式を開いた。

 2代目は初代よりわずかに大きくなり、時代相応の最新鋭機器を装備。恩恵を受ける漁業従事者を代表して、県漁業協同組合連合会の木下𠮷雄代表理事会長は「新しい『きのくに』がさらに力を発揮することに期待したい」と祝辞を寄せて喜んだ。

 この船は串本町にある県水産試験場(岩橋恵洋場長)が運用する船舶の一つ。海洋観測や主要魚種の資源調査、魚群探知による漁況予測をして漁業従事者に情報を提供しているほか、2013(平成25)年度からは紀伊半島沖におけるメタンハイドレート(MH)の賦存状況調査も展開している。

 1902(明治35)年設置で100年以上の歴史を持つ同試験場はこれまでに木造船「きい」、FRP船「わかやま」、鋼船「きのくに〈初代〉」を漁業調査船として運用。新造の「きのくに〈2代目〉」は通算4隻目となる。鋼船で全長34・89㍍、総トン数108㌧、1300馬力の主機関を有し速力12㌩(=時速約22㌔)で航海する。

 内部の調査環境としてドライとウエットに対応した各研究室があり、初代になかった主な装備として▽海洋データ処理システム(船上から陸上へリアルタイムでデータを送信)▽Aフレーム(船体後方のクレーン)▽海底地形探査装置〈新規漁場開発やMH調査での使用を想定〉―を装備している。建造費は12億3618万円。新潟造船株式会社製で、竣工日は今年8月31日となっている。

 約2カ月を経て祝う形となった竣工式には仁坂吉伸知事をはじめとする関係者約50人が出席。仁坂知事は現在の漁業調査船が担う二つの目的を解説して「和歌山県の未来を開くと信じている」とあいさつし、来賓を代表して県議会の濱口太史副議長が岸本健議長の祝辞を代読、木下会長が直面する漁場の苦境を打破する活躍を期して祝った。

 乗組員6人の紹介を経て、岩橋場長が「和歌山県における漁業調査船の役割」、東京海洋大学の青山千春准教授が「魚群探知機でメタハイを見つけよう!」と題して講演。岩橋場長は前述した四つに新規漁場の開発を加えた形で当面の役割を果たすとしたほか、過日実施の宇宙シンポジウムで話題に上がった人工衛星と現地情報の連動による海洋資源管理も近未来の役割として想定。青山准教授はMH調査でしていることを解説し、今後の調査を加速するため漁業従事者が魚探でメタンプルームを捉えたときの情報提供(そのときの魚探の画面を位置情報込みで撮影し、同試験場に画像データを提供)をこの機に呼び掛けた。

  □     □

式後は内覧も



 この日は荷さばき場北側に「きのくに〈2代目〉」を停泊させて内覧会も実施。仁坂知事、濱口副議長、木下会長、青山准教授に地元の田嶋勝正町長を加えた5人でテープカットをし、以降数人組で順次内部見学をするなどした。

 県水産試験場によると、「きのくに〈2代目〉」は現在試験運用中で、来年には本運用を始める方向で機能習熟に努めている。初代はインターネット公有財産売却システム(通称・官公庁オークション)にかけ、名乗りを上げた事業者と現在交渉中だという。

(2020年11月5日付紙面より)

初代の船名を受け継いで竣工した漁業調査船「きのくに〈2代目〉」=2日、串本町串本
竣工をテープカットで祝う仁坂吉伸知事(中央)ら
2020年11月05日
47 白木君、塩崎さんが優勝
 県小学生秋季陸上競技選手権大会  
2020年11月05日
48 東牟婁地方中学校体育連盟新人大会①
 卓球・野球・ソフトテニス  
2020年11月05日
49 成長した姿に大きな拍手  保育園・こども園で運動会  (新宮市 )
2020年11月05日
50 元気いっぱいの声響く  熊野川小・中と三津ノ保が合同運動会  (新宮市熊野川町 )
2020年11月05日
51 学習の成果を発表 宇久井中学校で文化祭 (那智勝浦町)
2020年11月05日
52 「持ち直しの動き見られる」  県内経済情勢10月判断  
2020年11月05日
53 グラウンドゴルフ大会に向け話し合い 熊野川ふれあい交流事業 (新宮市熊野川町)
2020年11月05日
54 福祉の仕事に関心持って  市役所別館で相談・面接会  (新宮市 )
2020年11月05日
55 佐藤春夫の遺徳しのぶ 関係者らが「筆供養」 (新宮市)
2020年11月05日
56 参拝する誰かのために  田端さん夫妻が杖を奉納  (熊野速玉大社 )
2020年11月05日
57 こて塗り絵、盆栽、編み物並ぶ  喫茶きよもんで一斉展示  (那智勝浦町 )
2020年11月05日
58 本紙エリアで5人受章  令和2年秋の叙勲  
2020年11月05日
59 休日特設窓口を開設  マイナンバーカード取得など  (紀宝町 )
2020年11月05日
60 自転車、歩行者のルール学ぶ  神内小で交通安全教室  (紀宝町 )
2020年11月05日
61 防災倉庫周辺で草刈り  飯盛自主防が取り組む  (紀宝町 )
2020年11月05日
62 避難場所含め全体を紹介  津波避難総合セで内覧会  (古座川町 )
2020年11月05日
63 音楽に合わせ体動かす  ゆうゆうクラブ女性部が音楽体操  (新宮市 )
2020年11月05日
64 お悔やみ情報
  
2020年11月01日
65 オンラインでめはりずし作り 名取市参加者にレクチャー (新宮市)

 新宮市観光地魅力アップ協議会(会長=山本大輔・市観光協会事務局長)は10月31日、同市池田の「Shingu Guest House奏」で「めはり寿司作りモニター体験」を開催した。インターネット上で会議などが行える「Zoom(ズーム)」で同市の姉妹都市である宮城県名取市をつなぎ、オンラインでめはりずしの作り方をレクチャーした。

 催しは姉妹都市間の交流を深めるとともに、新宮市の食文化や魅力を名取市に広く知ってもらうことが目的。名取市では事前に広報などで募り、申し込んだ市民が参加した。

 新宮市熊野川町の「かあちゃんの店」代表の竹田愛子さんが講師を、司会は社会人落語家の熊野家三九郎さんが務めた。佐野保育所に通う岡本天翔(かける)君も参加した。

 名取市から新宮市商工観光課に派遣されている齊藤裕美さんが「4月からこちらへ来て半年が経過しました。こちらでは楽しく過ごさせていただいております」とあいさつした。

 竹田さんは▽葉を洗い、茎を切り分ける▽秘伝のたれを葉や刻んだ茎になじませる―などのポイントを伝え実演。参加した10組はモニター越しに郷土料理の歴史を学びながら、手順通りに作った。

 試食では名取市の参加者が「すごくおいしい」「塩加減もちょうどいい」などと笑顔で語り、自作のめはりずしに舌鼓を打った。

 その後は質疑応答や交流の時間が設けられた。齊藤さんは参加者に対し、めはりずしや新宮市の情報などを会員制交流サイト(SNS)で発信してほしいと呼び掛けた。

 市観光協会の里中陽互会長は「今後も互いの文化を発信し合えたらありがたい」。

 山本会長は「今日の皆さまの笑顔を見て、やって良かったと思う。第2回、3回をオンラインを通して実施したい」と締めくくった。

(2020年11月1日付紙面より)

めはりずし作りをオンラインでレクチャー=10月31日、新宮市の「Shingu Guest House奏」
名取市の参加者らとオンラインで交流した
2020年11月01日
66 のぼり掲示で醸成促す
 11月は「差別をなくする強調月間」  (新宮市 )

 和歌山県では、全ての人権が尊重される社会の実現を目指し、11月を「同和運動推進月間」、11月11日から12月10日を「人権を考える強調月間」と定めている。新宮市では、11月を「差別をなくする強調月間」とし、部落差別をはじめさまざまな人権問題の早期解決を図る取り組みを実施。強調月間を目前に控えた10月30日、市庁舎では「広げよう やさしい心と 思いやり」と書かれた懸垂幕が掲げられ、庁舎を囲むようにして月間を周知するのぼりが掲揚された。

 市では、国に先駆けて2015(平成27)年に「新宮市部落差別をはじめあらゆる差別の撤廃に関する条例」を制定。人権相談所の設置や市民向け人権講演会、全体職員向け研修会の実施などの取り組みを進めている。

 強調月間では毎年、市人権尊重委員会(会長・田岡実千年市長)が街頭啓発を実施し、人権意識の醸成を呼び掛ける機会としているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から街頭啓発は中止。毎年発行している市内の小中学校から児童生徒らの人権作文を集めた人権尊重文集「春を呼ぼう」は、本年度中の発行を予定している。

 強調月間に伴い、市では「人権問題の解決には一人一人が問題を正しく知ることが大切。市民一人一人の尊厳と人権が尊重された差別のないまちの実現に向け、家庭で、職場で、地域で、この機会に改めて考えてみてください」と呼び掛けている。

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■人権啓発DVDの貸し出しなども

 市人権政策課では、全ての人の人権が尊重される社会の実現に向け、人権DVDの貸し出しや人権学習会への講師の派遣を行っている。約80本におよぶDVDの一覧は市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)で見ることができる。DVDや講師派遣の問い合わせは同課(電話0735・23・3359)まで。

(2020年11月1日付紙面より)

「差別をなくする強調月間」に向け、のぼりを掲揚する市職員ら=10月30日、新宮市役所
2020年11月01日
67 ハロウィーンごっこで交流
 太地こども園と南紀園  (太地町 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)は10月30日、玄関前の駐車場でハロウィーンごっこをした。隣接する特別養護老人ホーム南紀園(金田健治園長)の入居者や職員ら60人もフェンス越しに観賞に訪れ、園児68人のダンスやファッションショーを楽しんだ。

 太地こども園と南紀園は毎月交流をしていたが、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止していた。今回は、「せっかく仮装をするのだから、南紀園の高齢者たちにも楽しんでほしい」と太地こども園が提案して実現した。

 園児たちは教職員が手作りしたサテンの衣装を身に着け、「おばけのバケちゃま」などのダンスを披露。入居者たちも手を振ったり拍手をしたりして応えた。ファッションショーの後は、南紀園からお菓子とジュースのプレゼントがあった。

 金田園長は「外出もままならず、ストレスがたまりがちだった入居者さんたちも、子どもたちの元気な姿を見て、いい気分転換になったのでは」と話していた。

(2020年11月1日付紙面より)

ダンスを披露する園児たち=10月30日、太地町立太地こども園
南紀園からお菓子のプレゼント
2020年11月01日
68 待望の収穫、親子で体験
 通園らっこの園児ら潮岬で  (串本町 )

 串本町上野山にある社会福祉法人いなほ福祉会の児童発達支援事業所「通園らっこ」(榎本郁美園長)の2~5歳児とその家族が10月27日、潮岬にある串本さつまいも会の体験農園でサツマイモ掘りに取り組んだ。

 この畑は、サイパンイモから得る特産品「なんたん蜜姫」のPRを目的として開かれている場所。近年は口コミで体験の裾野を広げていて、同園はJA紀南串本支所に勤める嶋本勝信さんの紹介で今年から体験提供を受けている。

 6月半ばに園児が先生や嶋本さん、串本さつまいも会の柴田明夫会長と一緒にサイパンイモの苗約90本を植え、以降は嶋本さんが草引きなどの中間管理。4カ月を経て待望の収穫時期を迎え、同園は火曜日午前定例の親子保育に合わせて芋掘りをする計画を立てて畑へ赴いた。

 この日は園児13人が芋掘りにちなんだ絵本などの読み聞かせで気分を高め、嶋本さんがイモのつるを刈り払った後にスコップや手でサツマイモを掘り出した。小ぶりだが形のいいサツマイモが次々に集まり、絵本に出てくるような鈴なりにイモがついた株を上手に掘り出して注目される園児も。収穫したサツマイモは園用と家庭用に分け、園用は給食や5歳児の料理体験の食材として味わうという。

 榎本園長は今年の提供に感謝し、来年以降もこの場所で体験させてもらえればと期待。嶋本さんは今回の親子保育での体験が串本の特産品「なんたん蜜姫」を知ってもらうきっかけにもなればと願い、園から希望があれば応えたいと歩み寄りながら今年の栽培を締めくくった。園児は芋掘りの後、畑の近隣で親子一緒に散歩も楽しんで園舎へと戻った。

(2020年11月1日付紙面より)

次々にサツマイモを掘り出す通園らっこの親子ら=10月27日、串本町潮岬
2020年11月01日
69 近大新宮が準々決勝進出
 高校サッカー和歌山大会  
2020年11月01日
70 野球通じて健全育成
 新宮警察署防犯学童軟式野球大会  (新宮市 )
2020年11月01日
71 宇久井の森で粘菌探し  学芸員の川上新一さんと  (那智勝浦町 )
2020年11月01日
72 串本古座が15人減  21年度県立高校募集定員  (和歌山県 )
2020年11月01日
73 ウェブ予約を開始  わかやまGo To Eat  
2020年11月01日
74 「里親制度を知って」  パネル展示など通して呼び掛け  (新宮市 )
2020年11月01日
75 高校再編について考える  城南中で意見懇談会  (新宮市PTA連絡協議会 )
2020年11月01日
76 トリック・オア・トリート!  丹鶴幼でハロウィーン集会  (新宮市 )
2020年11月01日
77 魔女や海賊に楽しく仮装  新木保でハロウィーンパーティー  (新宮市 )
2020年11月01日
78 仮装施し楽しく過ごす  わかば保でハロウィーンパーティー  (那智勝浦町 )
2020年11月01日
79 ハロウィーンの衣装作り  子育て支援センター「つぼみ」  (新宮市 )
2020年11月01日
80 ハロウィーン文化に親しむ  主催事業で小中学生6人  (潮岬青少年の家 )
2020年11月01日
81 6組対戦し和深Bが優勝  町長・老連・信金杯ゲートボール  (串本町 )
2020年11月01日
82 9人が手掛けた力作並ぶ  1日まで「翠泉会書作展」  (紀宝町 )
2020年11月01日
83 お悔やみ情報