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2021年04月28日
1 渋沢翁に学ぶ「おかねの大切さ」
 新宮YEGが絵本を寄贈  (新宮市 )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、向井康博会長)の向井会長、井上乃安・下原久幸・福本友樹の各副会長、門和宏専務理事は26日、新宮市役所を訪れ、渋沢栄一をテーマにした子ども向けの絵本「おかねってなぁに?」35冊を寄贈した。田岡実千年市長は「大人にとってもためになる素晴らしい絵本」と感謝を伝えた。絵本は市立図書館と市内小学校に配布される。

 絵本は、2024年度から1万円札の図柄となる渋沢栄一(1840~1931年)が、分かりやすくお金の大切さを伝える内容。「日本の資本主義の父」といわれている渋沢栄一は、商工会議所創設者でもある。

 日本商工会議所青年部では、「渋沢栄一プロジェクト第1弾」として渋沢栄一のやしゃごである澁澤健さんと米良充朝・日本YEG会長による対談を経て、澁澤さん監修による「おかねの大切さを渋沢栄一翁(おう)から学ぶ」という視点で書かれた絵本を制作。

 寄贈はプロジェクト第2弾としての取り組みで、全国415のYEGで実施された。絵本は「お金の歴史」や「お金の3つの役割」「ありがとうが増えるとお金が増える」などの項目を親しみやすいイラストで紹介。▽使う▽ためる▽助ける(寄付)▽働かす(ありがとうをつくる)―のお金の使い方を子どもにも分かるように説明している。寄贈に当たり、向井会長は「絵本を読んで、お金に理解を持ってすくすくと成長してほしい」と思いを語った。

  □     □

■「バイローカル」周知も呼び掛け

 本年度、地域・事業者の活性化を目指して新宮YEGが啓発に取り組む「BUY LOCAL(バイローカル)」の考えに基づいた「バイローカル新宮~地元の未来のために~」事業。

 地域で独立経営をする店舗を利用することで、買い物に使った資金を地域内に環流させることによって当地の経済を活況にしようとする取り組みで、新宮YEGではポスターやウェブサイト、ロゴデザインを活用した商品などを作成。周知や情報発信を展開している。

 会員らは田岡市長に対し、今後は新型コロナの状況を見極めながら、加盟店によるマルシェ(市場)などのイベント実施も視野に入れていると報告し「新宮市には特色ある店舗が多くある。そんなお店を掘り起こしたい」。

 「広報により事業所がより育つ。市の職員さんにも意識を高めてもらい、一緒に企業を育てていければ」と協力を要請。対し、田岡市長は「理念が広がるように、できることに取り組んでいきたい」と応じた。

(2021年4月28日付紙面より)

新宮商工会議所青年部が田岡実千年市長(前列中央)に絵本を手渡した=26日、新宮市役所
2021年04月28日
2 子どもが遊べる環境を
 木戸浦グラウンド無料開放  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は現在、同町天満の木戸浦グラウンドを町内在住の子どもたちに無料開放している。開放時間は、グラウンドの使用に余裕のある平日午後3時から5時まで。土、日曜日、祝日と12月29日~翌年1月6日は除く。

 町内には公園以外で広く使うことができる遊び場が少なく、子どもたちに安全に心置きなく体を動かしてもらおうと昨年10月1日から開始した。

 ルールは▽使用後はグラウンドの整備を行い、ごみは持ち帰る▽野球は小学生のみ使用可▽自転車や単車などの乗り入れは禁止▽ペットを連れての利用は不可▽けががないよう、十分に注意する▽事故などが起きた場合には責任を負いかねる―としている。

 町教育委員会によると、大人のみの使用はできないが、子どもと一緒の場合は使用できる。

 町の担当職員は「町の子どもたちが元気に遊ぶことができる環境との思いで町や教育委員会、関係者などが一体となって取り組んでいます。コロナ禍で不安な日々が続いていますが、しっかりと感染症対策を施した上で少しでも元気に体を動かしてほしい。その中でスポーツ振興などにもつながるきっかけになってもらえれば」と話していた。

(2021年4月28日付紙面より)

町内の子どもたちを対象に無料開放している木戸浦グラウンド=23日、那智勝浦町天満
2021年04月28日
3 今年も羽化シーズン始まる
 記念物のハッチョウトンボ  (古座川町 )

 古座川町内で今年も、世界最小のトンボ類・ハッチョウトンボ=町指定天然記念物=の羽化シーズンが始まった。

 ハッチョウトンボは東南アジアの熱帯域に多く分布するが、生育環境が特殊で国内で観察できる場所は局所的に点在する状況となっている。成虫の体長は一円玉大の約2㌢。羽化後に成熟すると雄はほぼ全身が鮮やかな赤色、メスは腹部が褐色と黒色のしま模様に色づき区別が容易になる。

 同町直見(ぬくみ)にある大谷湿田は県道沿いでもアピールされている生息地で、同町は過去に学術報告されて以降ハッチョウトンボを天然記念物、同湿田を自然保護区に指定して種の存続を図っている。

 現在は木道(もくどう)以外の湿田内への立ち入りを制限しているが、ハッチョウトンボは求愛する時を除いて水生植物につかまりじっとしていることが大半。木道上に人が入っても、手が届きそうなぐらい極端に近づかなければ容易に観察できる。

 同湿田の羽化のシーズンは5月中旬~7月中旬とされているが、最近はゴールデンウイーク半ばからちらほらと成虫が見られる傾向にある。今年はさらに早く羽化が始まったようで、26日は木道上から5匹を観察できたが色づきはこれからといった状況だった。

(2021年4月28日付紙面より)

大谷湿田のハッチョウトンボ。色づきはこれからといった状況だった=26日、古座川町直見
2021年04月28日
4 2年ぶりの田植え作業
 近大新宮中が熊野川町日足で  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)の1年生46人が27日、同市熊野川町日足の水田を訪れ、田植え作業を体験した。新型コロナウイルス感染症の影響で2年ぶりの取り組み。晴天の下、生徒たちは1本1本丁寧に苗を植えた。

 市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に2016年にスタート。地元農家との交流を通じて地域への愛着を深めるとともに、さまざまな人の手が加わって生産される食べ物や農家への感謝の心を育んでいく。水田は11年の紀伊半島大水害で被害を受けた場所にあり、復興に向けて頑張る地域の姿を伝える狙いもある。

 この日は水害後に地域の耕作放棄地を減らす活動に取り組む「MYNS(マインズ)」(南本安信代表)や県、市、JAみくまのの関係者らが指導に当たった。生徒たちは田んぼの泥の感触に「ぬるっとする」「足がはまった」と叫びながらも、喜々として作業に取り組んだ。稲刈りは8月下旬に予定しており、450~500㌔の収穫を見込んでいる。

 寺地優太君(1年)は「上手にできたと思う。秋の近大新宮祭で、みんなが買ってくれるようなお米に育ってほしい」。南本代表は「たくさんの生徒たちが田植えに取り組んでくれてありがたい。この中から将来の農業後継者が出てくれるといい」。MYNSメンバーの下阪殖保さんは「収穫では、生徒たちもぐんと大人になった姿を見せてくれるのを楽しみにしている」と話していた。

(2021年4月28日付紙面より)

田植え作業に取り組む生徒たち=27日、新宮市熊野川町
2021年04月28日
5 伊藤藍さんが組手53㌔の部で優勝
 全国高校空手道選抜大会  
2021年04月28日
6 那智勝浦少年野球クラブが制す
 スポ少野球東牟婁予選  
2021年04月28日
7 屋根設置工事が完了  市庁舎障害者用駐車場に  (新宮市 )
2021年04月28日
8 くつろぎながら絶景楽しんで  アウトドアリビングを開設  (休暇村南紀勝浦 )
2021年04月28日
9 一つ一つに心を込めて  きいちゃんのモザイクアート  (新宮市 )
2021年04月28日
10 男女そろって準優勝  県中学卓球チャンピオンシップ  (御浜中 )
2021年04月28日
11 ワクチン接種券を送付  シミュレーションも実施  (御浜町 )
2021年04月28日
12 井田海岸で月1回の清掃活動  にっこりフェスは5月に予定  (ウミガメ公園 )
2021年04月28日
13 交通事故のない社会を願い  母への思い込め中岡さんが寄付  (紀宝町 )
2021年04月28日
14 冊数多い5人招きたたえる 「本を読んだで賞」贈呈式 (串本町図書館)
2021年04月25日
15 色川茶畑が降霜により打撃
 県内各地でも被害  (那智勝浦町 )

 「こんなことは10年に1回くらいではないか。収穫量はどうしても落ちてしまう」―。そう話すのは那智勝浦町熊瀬川にある農事組合法人両谷園の岡洋祐代表だ。10日早朝、一番茶収穫前の色川地域で発生した降霜(こうそう)によって両谷園のメンバーや取り引きする生産者の茶畑の茶葉に枯死(こし)被害が相次いだという。

 両谷園は同地域在住の榎本静夫さんが1983年に無農薬の茶の栽培を行う自園自製の茶工場を創設。一番茶を使った「上ほうじ茶」や「ほうじ茶」、「大雲取」などの煎茶が町内外から人気で、個人やスーパーなどに販売している。

 当日、被害に気付いた岡代表らは茶畑各所を回り状況を確認。その後、メンバーらで被害に遭い変色した箇所や良い葉も含めて枝をそろえることで木の成長を合わせる整枝を行った。

 被害を調査した東牟婁振興局では、今年は暖かく例年より木の成長も早かったことから新芽に霜の被害が出たと見解を示した。

 和歌山県農林水産部によると、10日の降霜によって県内では同町に加え、白浜町日置川の茶に新梢(しんしょう)しおれや枯死が。さらに梅では、田辺市と上富田町で果実陥没、傷果(しょうか)、落果、新梢しおれの被害が発生しているという。21日現在、県内全体で被害面積が84・5㌶、被害総額が8022万1000円と報告されている。

 同部職員は「2010年に霜の被害は発生しているが、近年は今回のような被害はなかった。適正な温度管理のために暖かい空気を防霜ファンなどで送ることが対策となる」。

 岡代表は整枝を終えた茶畑を見つめ「われわれも含め生産者の方々にとって1年かけて育てた木なのでショックは大きいと思う。自分たちが行った方法が木にとって正しいかはまだ分からない。木をリセットした形となった。品質が落ちなければありがたい」と語った。

(2021年4月25日付紙面より)

降霜被害があった色川地域の茶畑=21日、那智勝浦町熊瀬川
変色した茶葉
2021年04月25日
16 「県民へのお願い」内容変更
 緊急事態宣言発出を受け  (和歌山県 )

 和歌山県は23日、東京都・京都府・大阪府・兵庫県に「緊急事態宣言」が発出されたことを受け、「県民の皆様へのお願い」の内容を見直した。

 3度目の発令となる緊急事態宣言。期間は25日から5月11日(火)まで。また、「まん延防止等重点措置」を実施すべき区域に愛媛県が追加された。

 これを受け、和歌山県は「大阪府、兵庫県、京都府、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、宮城県、沖縄県への不要不急の外出を控える」の項目に愛媛県を追加。「政府対策本部が『まん延防止等重点措置』の区域を指定している期間」を「政府対策本部が『緊急事態措置を実施すべき区域』等を指定している期間」に変更した。

 県では引き続き▽カラオケ・ダンス等の大規模な催しへの参加を控える▽在宅勤務(テレワーク)の積極的な活用―などを呼び掛けている。

(2021年4月25日付紙面より)

2021年04月25日
17 大水害から10年、念願の高台完成
 テープカットで竣工祝う  (紀宝町鮒田 )

 2011年の紀伊半島大水害から今年で10年。相野谷川の氾濫により甚大な被害を受けた紀宝町鮒田地区の高台に一時避難場所が完成し、23日に竣工(しゅんこう)式が行われた。避難場所(約850平方㍍)は海抜20㍍に位置し、今後は鮒田区、鮒田自主防災会と町が連携を深めながら消防車庫の設置など整備計画を進めていくという。

 式では西田健町長、東口高士・鮒田区長、国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の川尻竜也所長、町議会の向井健雅議長、萩野進也・総務産業常任委員長がテープカットし、竣工を祝った。

 西田町長は、当時の被害を振り返り「人の命が一番を基本に、安全安心な町づくりに取り組む」とあいさつ。東口区長は高台整備に感謝し「町では日本で最初のタイムラインを策定し、鮒田区でも生活タイムラインをつくった。これからもこの地区で防災の取り組みを頑張りたい」と述べた。

 大水害時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が4棟、大規模半壊が127棟、半壊が41棟、土砂による全壊1棟など181棟が被害を受けた。区では水害を教訓に2018年、高台用地を確保。熊野川で掘削した土砂を活用して紀南河川国道事務所が整備し、今年3月末に完成した。

 想定を超える浸水に備え、一時避難場所より高い海抜60㍍の地点にも避難場所を整備した。

(2021年4月25日付紙面より)

テープカットで一時避難場所の竣工を祝う=23日、紀宝町鮒田
2021年04月25日
18 未成年飲酒防止訴える
 新宮小売酒販組合らが街頭啓発  

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは23日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で未成年者飲酒防止・飲酒運転撲滅キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約20人が買い物客らにチラシとティッシュを配った。

 毎年4月は「未成年者飲酒防止強調月間」。和歌山県全体では2000年から、新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを実施している。

 国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させる▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律(未成年者飲酒禁止法)がある―を挙げている。

 この日、同組合以外に参加したのは、新宮市立少年相談センター、新宮料理飲食業組合、フランチャイズチェーン協会、(株)オークワ、紀南酒造組合などの皆さん。

 啓発活動は、ソーシャルディスタンスの確保や手指消毒、「なるべく声を発さない」などの新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で実施。

 辻理事長の開会宣言の後、マスクと手袋を着用した参加者らは「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」「年齢が確認できない場合は、新宮小売酒販組合加盟店は酒類の販売はいたしません」とエンドレステープが流れる中、買い物客らに啓発物資を渡した。

 強調月間に当たり、辻理事長は「未成年者はまだ体ができていないため辛抱いただきたい。お酒は二十歳になってから楽しんで」と呼び掛け。

 新型コロナの影響で規模縮小となった啓発活動や、小売店や飲食業など多くの事業者が長引くコロナ禍により売り上げ減などにあえぐ現状に対し「多くの事業者が苦労していると思う。コロナが終息し、みんなでワイワイとお酒を楽しめる日が早く来れば」と話していた。

(2021年4月25日付紙面より)

買い物客らに未成年飲酒防止を訴える=23日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2021年04月25日
19 矢渕中、紀宝柔道会が活躍
 松阪市スポ少交流柔道大会  
2021年04月25日
20 優勝は久司雅代さん
 なちかつGGCクラブ大会  
2021年04月25日
21 玉置裕さんが新委員長に  千穂第一地区福祉委員会が総会  (新宮市 )
2021年04月25日
22 自費PCR検査に助成  紀宝町が上限1万円を  
2021年04月25日
23 紫と白の競演を期待  フジの花が新緑に映える  (那智勝浦町南平野 )
2021年04月25日
24 きれいなお花がいっぱい  丹鶴幼稚園がお散歩  (新宮市 )
2021年04月25日
25 お悔やみ情報
  
2021年04月24日
26 生徒ホール改装プロジェクト
 創立120周年記念事業で  (新宮高校 )

 今年創立120周年を迎える新宮市神倉の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で、生徒有志による「生徒ホールリニューアルプロジェクト」(進藤友華代表)が始動した。11月に開催予定の除幕式に向け、生徒主導で生徒ホール(食堂)や周辺スペースの空間デザインを行い、生徒憩いの場を創造していく。

 同校の前身となる旧制新宮中学校は1901(明治34)年、旧制新宮高等女学校は06年に開校し、戦後の学制改革を経て48年に新宮高校が発足。これまでの卒業生は総計3万6000人を超え、同市の名誉市民である佐藤春夫や中上健次をはじめとした著名な文化人やスポーツ選手を輩出している。

 生徒ホールは中庭に面した食堂施設のことで、築47年、広さ約334平方㍍。改装に際して屋外に小規模の公園スペースを設け、旧制新宮中学校の正門を再建したモニュメント設置の計画があるものの、基本的なデザインは生徒主体で行い、教職員や新宮高校創立120周年記念事業実行委員会(委員長=西哉素史・同窓会会長)はサポート役に徹する。

 21日の昼休みにはプロジェクトメンバー21人が集まり、5月25日(火)のプレゼンテーションに向けた会議を開いた。全員が昨年導入されたタブレット型パソコン端末を持参。最初にデザインの基礎となる全校生徒のニーズを集約するため、週内に現状の食堂の課題や改善点を考えて共有する方針を決めた。

 今後はパソコンの共同作業やチャット、アンケート機能などを駆使し、多忙な学校生活の中でも効率的なアイデア出しを行い、試行錯誤を繰り返してデザイン案を磨いていく。

 進藤代表は「校内放送で創立120周年のことを知り、自分たちが卒業した後も、後輩たちに何か残していけるものをと考えて参加を決めた。みんなが過ごしやすく、明るい食堂にしたい」と意気込みを語った。

  □     □

■新宮高校創立120周年記念事業実行委員会

 同窓会、新中会、振学会、学校が一体となって設立した団体。これから同校で青春時代を過ごす若者たちに憩いや思い出の場所を提供するため、同窓会室や食堂リフォームなど、さまざまな記念整備事業を展開していく。

 現在、記念事業に関わる寄付を募っており、問い合わせは新宮高校(電話0735・22・8101)まで。

(2021年4月24日付紙面より)

リニューアル予定の生徒ホール=21日、新宮市の県立新宮高校
プロジェクトメンバーが会議
進藤友華代表
2021年04月24日
27 景観保ち美化意識高める
 県職員が清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )

 東牟婁振興局新宮建設部は22日、国道168号、同169号、県道那智山勝浦線で本年度初めてとなる清掃活動を実施した。職員20人が参加し、各箇所でごみ拾いに取り組んだ。

 活動は観光客や地域住民たちの快適な道路利用や景観美化を目的に東牟婁地域の玄関口である3カ所で毎年4、8、12月の年3回実施している。

 参加者は2人一組となって道路を清掃。那智勝浦町では、かつうら御苑前や体育文化会館などの歩道や道路沿いに落ちている吸い殻や空き缶、ペットボトルなどのごみを丁寧に拾っていった。

 同部職員は「近年では、ごみの量自体は減少傾向にあると聞いていますが、たばこの吸い殻やお菓子の袋などの細かなごみが見られました。景観を保つため、私たち職員はもちろん、多くの方々により一層の美化意識を高めてもらえれば」と話していた。

(2021年4月24日付紙面より)

清掃活動に取り組む職員=22日、那智勝浦町の県道那智山勝浦線
2021年04月24日
28 5月中旬からの接種に向け
 シミュレーションで流れ確認  (紀宝町 )

 5月中旬から開始する新型コロナウイルスワクチンの集団接種を円滑に実施するため、紀宝町は22日、接種会場の町生涯学習センターまなびの郷でシミュレーションを行った。

 1時間で40人接種が可能か検証するためで、町内医療機関の医師、看護師、被接種者役の役場職員、熊野市消防本部紀宝分署の署員ら約60人が参加。スタッフはサーモグラフィーで検温した被接種者を会場内に案内し、予診表に記入漏れがないか確認。予診室に誘導して医師が問診、看護師が接種した。円滑な運営もあって1時間40人の目標を達成し、最後は接種後のアナフィラキシー発症を想定して診察から搬送までを訓練した。

 参加者からは「マスク越しだと呼び出しの声が聞こえない」「脱衣スペースが必要」「入り口で密になる」などの意見があり、レイアウト変更の提案があった。視察した西田健町長は「協力していただいた医師の方々に感謝します。今後はスムーズな接種につながるよう課題解決に向けて努力する」と話していた。

 町は集団、個別の両接種を並行して行う計画で、高年齢順に85歳以上の希望者から段階的に予約を受け付ける予定。すでに65歳以上の約3900人に接種券や予診表などを郵送した。

(2021年4月24日付紙面より)

集団接種に向けたシミュレーション=22日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
2021年04月24日
29 家庭の味受け継ぎ出荷も
 親子両輪の茶摘み始まる  (古座川町 )

 古座川町三尾川(みとがわ)、上田正弘さん(56)宅で今年も、親子両輪の茶摘みが始まった。少量だが出荷もしていて、5月には新茶を出す方向で作業に励んでいる。

 陸上交通の発達により物流が盛んになる以前はみそと並んで自家製が普通だった茶。熊野地方では郷土食「茶がゆ」の食文化も発達するなど生活に身近な作物で、今も新芽を摘んで自家用とする人は少なくない。

 上田さん宅のチャの木は生産出荷を目的とした畑ではなく、ほどよく木陰になる山の裾に根付く。母・良惠さん(87)は嫁いで半世紀以上、茶摘みに励み家庭の味を守り続けている。父が先立ち、母から今きちんと受け継がないと幼少から親しんできた味が途絶えてしまうと直感した正弘さんは、以来本腰を入れて母と茶摘みをするようになった。

 自家製の茶をおいしくいただくための良惠さんのこだわりは奥深く、3年目の今も叱られながら日々作業。▽次に収穫する芽を残して新芽を摘む▽祖母の代にはすでにあった鉄釜で蒸してから炒る▽今では入手困難になったむしろを長持ちさせるため厚紙を敷いた上で手もみする▽混ざり物はこまめに取り除く―など、かける手間の一つ一つが慣れ親しむ家庭の味を守る上で欠かせないとして懸命に教わっている。

 「市販の茶と母が作る茶は味わいが違う」と正弘さん。母が受け継ぎ半世紀以上培った自家用の知恵を自分も受け継ぎ、茶畑育ちの市販の茶が主流となった時代だからこそ昔ながらの自然のままを飲んでほしいという思いで「上田農園」の屋号を掲げ、両輪で仕上げた茶葉を出荷しているという。

 今年は新芽の成長が早く、21日から茶摘みを開始。正弘さんは「両親が守ってきた実家を自分の代で荒らすのではなく、何か一つでも作って生かしたい」という思いも力にして日々作業に励んでいる。

(2021年4月24日付紙面より)

山裾のチャの木の新芽を母の教え通りに摘む上田正弘さん=22日、古座川町三尾川
「これは人様にも出すものだから」と気遣い、こまめに混ざり物を取り除く上田良惠さん
2021年04月24日
30 指定文化財に追加・名称変更  一遍上人名号碑附摩崖名号碑  (和歌山県 )
2021年04月24日
31 感染対策事業者支援など可決  集団接種予約方法に意見も  (新宮市議会 )
2021年04月24日
32 「良いことあってほしい」  空が色づき輝く彩雲  (新宮市 )
2021年04月24日
33 「お弁当おいしいよ」  春の遠足でグリーンピアへ  (相野谷小 )
2021年04月24日
34 かわいい「こいのぼり」  ママサークル「さくらんぼ」  (紀宝町 )
2021年04月24日
35 絵地図原画など9点展示  生駒和歌子さん迎え個展  (田並劇場 )
2021年04月24日
36 交通事故の撲滅目指し  新たな3人に委嘱状を交付  (新宮市交通指導員 )
2021年04月24日
37 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第33回】ファストフードは食べちゃダメ?  

 子どもはファストフードが好きですよね。「ファストフードを子どもに食べさせたくない」―そういう方は私の周りにもいます。確かに、明らかにヘルシーじゃないというイメージがありますよね? でも絶対に駄目!ということはありません。実際に、ファストフードの健康被害を訴える研究論文は特に海外にたくさんあります。でも、そのほとんどが、ジャンクフードを毎日摂取した結果とか、週に3回以上ハンバーガーを食べると、とかいう極端なものなんです。日本で出回っている怖い話のほとんどはこういった極端な研究結果を基にしたものが多いので、ネットの情報に過敏になる必要はありません。そして、何か一つのものを食べ続けることはファストフードに限らず、健康に害を与えます。塩だってそうですよね? つまり極端にたくさんでなければ、何の問題もないということなんです。

 ではファストフード店を利用するとき、何を意識すればより良いかをお伝えしたいと思います。一つ目は栄養です。ファストフードは、栄養は偏りがちですね。取ったものではなく、取れなかったものを意識してください。野菜が不足しがちなメニューが多いので、セットにサラダや野菜ジュースを付ける。翌日は野菜を多めの献立にするなど、その当日じゃなくてもよいので、栄養を補うことを意識してあげてください。

 そしてもう一つ、ジャンクフードは基本的に味付けが濃いものが多いですよね。いわゆる大味です。味の嗜好は、完全にその食環境で決まります。つまり、幼少期から濃い味付けのものばかり食べていると濃い味付けのものしかおいしいと感じられなくなってしまうわけです。これは、糖分の過剰摂取や塩分過多にもつながるので、やはりヘルシーではありませんよね。でも、味覚形成のためにはいろんな味に触れることはとても有益です。だからこそ、家では普段、比較的薄味のものやだしを利かせた献立にするのがおすすめです。

 毎日ファストフードを食べるという人はいないと思いますが、禁止せずほどほどがちょうどよいのです。特別なお楽しみとして私は月に2回くらいを上限にするのが、ちょうどよいかなと思っています。

 最後に一番意識してほしいことをお伝えします。それは、楽しんで食べること! 食べるものがファストフードでも、ジャンクフードでも、子どもと共有する、大切な食事の時間です。変に神経質になって、「野菜も食べなさい」とか「野菜ジュースにしなさい」とか無理強いする必要はありません。取れなかったものは1週間くらいかけて調整すればオッケーです! むしろ、食べるとなれば思い切り楽しんで、たくさんお話をしながら楽しくいただきましょう! お母さんが笑顔で食べること! それが子どもの心には一番の栄養です。

(2021年4月24日付紙面より)

2021年04月24日
38 お悔やみ情報
  
2021年04月16日
39 中川夏希さんが全国3位
 ジュニアクイーンズレスリング選手権  (新宮高校 )

 県立新宮高校レスリング部の中川夏希さん(3年)が10、11の両日に開催された全国大会、JOCジュニアオリンピックカップ「令和3年度ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権大会」(東京都・駒沢オリンピック公園総合運動場)に出場し、ジュニアの部53㌔級で3位に入賞した。

 この大会での同校女子入賞は初で、顧問の藪中教諭は「コロナの影響により学校の休校や女子の大会がしばらく中止となっており、実戦感覚を養えずにつらい時期を過ごしていたように感じます。モチベーションを保つのも難しかったと思う中、努力の結果がこの成績につながった。自分のことのようにうれしいです」とたたえた。

 ジュニア競技の質的向上と、オリンピックや世界選手権大会で活躍できる選手の発掘・育成が狙い。2009年まで「全日本女子レスリング選手権大会」で行われていたが、シニア部門が「全日本選抜レスリング選手権大会」に吸収されたため、残ったカデット以下を独立した大会として翌10年に改称された。

 昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止。今年は小学生、中学生の両部門を取りやめ、カデット(04~05年生まれの者)とジュニア(01~03年生まれの者)のみの開催となった。

 ジュニアの部53㌔級には11人が出場した。中川さんは2回戦から登場し、2―0で勝利。準決勝で大会を制した藤波朱理さん(三重県・いなべ総合学園高)に敗れたものの、伝統の新宮高校レスリング部に新たな歴史を刻んだ。

 中川さんは日頃、指導してくれる藪顧問や周囲の人たちへの感謝を述べ「小学生以来、2度目の全国出場で結果には少し安心しました。1年半ぶりの大会で不安と焦りが大きく緊張した。それに伴って自分が思っている技が出せないなど、納得のいく試合ができませんでした。今後は技術の向上も高めたいですが、メンタル面を強化していければ」と話していた。

(2021年4月16日付紙面より)

ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権ジュニアの部53㌔級で3位に入った中川夏希さん=14日、県立新宮高校レスリング場
2021年04月16日
40 商売繁盛や終息を祈願
 大勝浦で「弁天祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の大勝浦地区にある弁天島で14日、弁天祭が営まれた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から祭りを守り継ぐ弁天島保存会(猪飼伸、宏(こう)両代表)の役員5人が参列し、神事のみの斎行となった。

 弁天祭は一年で最も潮が引く旧暦の3月3日に合わせて実施しており、干潮時には磯伝いに歩いて島へ渡ることができる。例年は多くの参列者が商売繁盛や大漁、芸能の上達などを祈願する祭りで餅まきも盛大に行われている。

 弁天島は古くから「勝浦三景」の一つに数えられる景勝地で、島には「白蛇弁天」が祭られている。近年ではパワースポットとしても注目を浴びており、町外からも参拝者が訪れている。先日も大阪府在住の女性らから祠(ほこら)と祭壇の寄贈があった。

 この日は祭りの前に役員が島周辺を清掃。勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を執り行い、役員が玉串をささげた。髙橋宮司は「年に1度のお祭り。海の安全や豊漁、商売繁盛に加え、コロナの終息を祈願しました」と話した。

 保存会の宏代表は「コロナ禍の中で祭典が無事にできたことをお喜び申し上げます。今回は私たちに世代交代してから初めての例大祭。今後も可能な限り続けていきたい」。

 兄の伸代表は「来年はコロナも終息し、通常通りに盛大にできればうれしい」と語った。

(2021年4月16日付紙面より)

神事が執り行われた=14日、那智勝浦町の弁天島
参列した役員
2021年04月16日
41 子どもの通学守る機運醸成
 交通課員ら春交安の一環で  (串本警察署 )

 串本警察署が12日にJR串本駅前で自転車安全利用街頭啓発、13日に串本町の商栄会通りと新町通りの交差点で子ども見守り活動(=街頭指導)に取り組み、子どもの通学を交通事故から守る機運醸成に努めた。

 春の全国交通安全運動(6~15日)に基づく諸行事の一環で、いずれも児童生徒の下校時間帯をターゲットにして実施した。

 自転車安全利用街頭啓発は同署交通課の課員2人に加え、きのくにさわやかマナーアップキャンペーンで協働関係にあるJR串本駅の三輪順平駅長も協力。3人チームで学生や自転車利用者に啓発物資を配り、後でその内容を確かめるよう呼び掛けて関心を促した。

 物資には2019年4月施行の県自転車の安全利用の促進に関する条例に明記された自転車利用者等の責務や促進する県の責務を紹介するチラシを同封。自転車は車両の一種でルールやマナーの順守が利用者に求められることや、交通事故を起こした場合に被害者への賠償責任が発生することを伝えて安全運転に努めることの大切さを考え意識してもらう内容となっている。

 13日は同署交通課の宮井大輔課長ら5人が小雨決行で交差点一帯に立ち、交差点は歩行者の横断を最優先とすることを交通整理によりドライバーへ意識付けた。宮井課長によると幹線から外れた交差点だが交通量が多く、かつ通学路になっている点で交通事故の危険度が高いため今回の街頭指導に踏み切ったという。

 この日は可搬式オービス(速度違反自動取締装置)を持ち込み、ゾーン30の意識付けも試みる計画だったが、雨天のため中止。取り締まりは実施できなかったが、この行動を通して危険相応に機運が高まることを願い、できる活動を展開した。

(2021年4月16日付紙面より)

啓発物資を配り自転車の安全利用の意識を促す啓発員=12日、JR串本駅前
交差点での歩行者最優先をドライバーに印象付ける署員=13日、串本町串本
2021年04月16日
42 嶋津で筏師の道を散策
 紀宝町山歩き部会に22人が参加  

 紀宝町山歩き部会は11日、新宮市熊野川町嶋津で筏師(いかだし)の道を散策するツアーを開催。最高齢86歳を含む22人が約4・5㌔を3時間かけて歩いた。

 筏師はかつて、北山川流域で伐採された木を筏に組み、熊野川を経て下流の新宮まで運んだ。筏師が下流から自宅まで歩いた山間の道が「筏師の道」と呼ばれ、70年ほど前まで使われていた。

 北山川の筏は600年以上の歴史があり、激流を下る筏師の技術は全国でも有名だったという。

 嶋津は三重県と奈良県の県境にある和歌山県の小さな飛び地で北山川沿いの山村。嶋津観光協会の平野皓大さんが案内した。参加者は嶋津で筏師の歴史を学びながら、山を越えて対岸の熊野市紀和町木津呂にあった渡し場まで歩いた。

 毎月楽しみにしていると言う参加者は「コロナ禍で外出する機会が少なくなってきているので、こうして月に1度集まって歩くのはとてもありがたい」と話していた。

 次回の山歩き部会は、尾鷲市の馬越峠からおちょぼ岩を歩く健脚コースを予定しているという。

(2021年4月16日付紙面より)

山歩き部会のツアーに参加した皆さん(同部会の福田将志さん提供)
熊野の歴史が詰まった筏師の道を歩く(同提供)
2021年04月16日
43 家族2人の感染を確認  御浜町で新型コロナウイルス  
2021年04月16日
44 道路標識確認の徹底を  小学生の登下校時間帯に  (新宮市 )
2021年04月16日
45 5月20日から休館へ  移転に向けボランティアも募集  (新宮市立図書館 )
2021年04月16日
46 鮮やかなテッセンの花  新宮市街地で見頃  
2021年04月16日
47 「春の花束できたよ」  中央児童館でミニブーケ作り  (新宮市 )
2021年04月16日
48 国家平安とコロナ終息願い  福島県の佐藤さん、般若の木彫り奉納  (熊野速玉大社 )
2021年04月16日
49 宿泊特化して地域と協業  道の駅ホテル開業迎える  (串本町 )
2021年04月16日
50 感染症対策呼び掛ける  西田町長がメッセージ  (紀宝町 )
2021年04月16日
51 こいのぼりの「つるし飾り」  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
2021年04月16日
52 ツツジが見頃迎える  新宮港第二期緑地帯で  
2021年04月09日
53 消防・防災セン建設に向け
 関係者らが安全祈願祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の駿田山に建設される消防・防災センター(以後、センター)の安全祈願祭が6日、同所で営まれた。施工主である有田郡有田川町の株式会社ケイズが主催。堀順一郎町長ら関係者が参列し、工事の無事を祈願した。

 センターの建設は、救助や防災の要となる町消防本部が南海トラフ巨大地震の津波浸水域に位置していることに伴うもの。

 担当課によると、現在は町役場が災害対策本部となるが、地震や津波による被害を受けた際は町立勝浦小学校が本部になるという。完成後はセンターがその役割を担う。

 センターは鉄筋コンクリート造の一部鉄骨造2階建て。庁舎棟などの延べ床面積が1632・22平方㍍。鉄骨造5階建てで敷地面積が180平方㍍の訓練塔や鉄骨造3階建ての63平方㍍ある補助訓練塔も建設される。

 工事費用は2019年度は設計業務委託費が9166万9000円で用地購入費が5457万5000円。20年度は造成工事予算額が3億6000万円で建設工事予算額が7億6500万円。通信機器整備予算額が6000万円で設計監理業務が2440万円。

 造成工事は昨年4月末に着工。建物部分の工事は今月10日から開始し、22年3月中に完成予定。

 祈願祭には同社の北畑貴行代表取締役や設計・監理を行う同町築地の株式会社清水設計事務所の清水重延代表取締役、堀町長、荒尾典男町議会議長、下地将仁消防団長、楠本實須崎区長、赤井一成朝日区長らが参列。

 熊野那智大社(男成洋三宮司)の前田直紀権禰宜(ごんねぎ)と勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を斎行した。

 堀町長は「各事業者さまには一日も早い完成に向け、安心安全で工事を進めていただけたら」とあいさつ。

 湯川辰也消防長は「センター建設によって初動体制が整うことは大変有意義。町のさらなる安心安全を守っていきたい」。北畑代表取締役が「工事は安全第一を心掛け、気を引き締めながら進めていきたい」とそれぞれ話した。

(2021年4月9日付紙面より)

玉串をささげる株式会社ケイズの北畑貴行代表取締役=6日、那智勝浦町の駿田山
堀順一郎町長も工事の無事を祈願した
2021年04月09日
54 袋港沖にアオリイカ産卵床
 ダイバーら4カ所に設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が7日、串本町の袋港沖にあるダイビングポイント4カ所にアオリイカ向けの産卵床を設置した。

 ダイビング客に人気があるシーンの一つ、アオリイカの産卵を身近にする取り組み。併せて藻場が減少する中での資源増強の成果が見込める点で日本釣振興会が協賛し、設置のノウハウを持つ同組合が労を負う形で毎年実施している。

 今年も前日に広葉樹の枝を3㍍前後の長さで切り出し、10本程度の束にして産卵床を手作り。当日はダイバー9人が産卵床を持って2隻に分乗し、手分けして▽住崎▽備前▽グラスワールド▽イスズミ礁―の各海底に沈めて固定した。

 同組合イベント係の中井嘉昭さんによると、手間がかかる天然木での手作りにこだわるのは、万が一流出しても自然に戻りやすいという既存環境への配慮による。設置期間は今年の卵がすべてふ化するまでで、7月中旬ごろに引き上げる予定という。

(2021年4月9日付紙面より)

天然木で手作りしたアオリイカ向けの産卵床を海底に固定するダイバー=7日、串本町の袋港沖(串本ダイビング事業組合提供)
2021年04月09日
55 お釈迦様の誕生祝う
 宗応寺で「花まつり」法要  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長=白井清牧・清蔵寺住職、会員13人)は8日、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で降誕会(ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職たちがお経をあげ、お釈迦(しゃか)様の誕生を祝った。

 「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ、2月15日)、成道会(じょうどうえ、12月8日)と共に三大法会の一つとして重んじられている。

 お釈迦様の母は出産が近づき、土地の習慣に基づいてカピラ城の東にある実家に向かう途中、ルンビニーの花園で休まれ、体を洗い、花を採ろうとされた時にお釈迦様を出産したと伝わっている。天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたことが「甘茶」の由来となり、ルンビニーの花園をかたどり「花御堂」となったといわれている。

 法要を終え、白井会長は「新型コロナウイルスの感染者がまた増えてきたが、会員が集まってなんとか法要することができた。法要を通して、こんな時だからこそ余計に命の尊さに気付き供養することができて良かったと思っています」と話していた。

 なお、法要後に実施している市内老人ホームへの慰問は、新型コロナ感染拡大防止の観点から昨年に引き続き取りやめとした。

 同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の11カ寺で構成している。

(2021年4月9日付紙面より)

誕生仏に甘茶をかけ手を合わせた=8日、新宮市千穂の宗応寺
法要後、マスクを外し記念撮影に応じた新宮仏教会
2021年04月09日
56 明日への第一歩に  川上邦子舞踊研究所46周年に感謝の舞い  (那智勝浦町 )
2021年04月09日
57 新入団員らに辞令交付  令和3年第1回消防団員任命式  (新宮市 )
2021年04月09日
58 歌と演奏で新入児歓迎  きたやま保育所に1人入所  
2021年04月09日
59 一斉に1学期スタート  小中学校、高校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2021年04月09日
60 健康目指しゆかし潟散策  勝浦千歳連合会  
2021年04月09日
61 楽しい学校生活始まる 町立小中学校で入学式 (那智勝浦町)
2021年04月09日
62 ミニゲームで白熱 ふれあいサロン牡丹 (紀宝町)
2021年04月09日
63 中学校生活への期待を胸に  矢渕、相野谷中で入学式  (紀宝町 )
2021年04月09日
64 串本町の令和3年施政方針④   
2021年04月09日
65 気持ち引き締め踏み出す  町立小中学校一斉に始業  (串本町・古座川町 )
2021年04月09日
66 お悔やみ情報
  
2021年04月06日
67 「声」がつなぐ心の交流 「声の文庫」200号を刊行 (新宮市)

 「春近く 送られしテープ 座友の宝」。新宮市の音訳ボランティアグループ「声の文庫」の亀田滋子さん(89)は、リスナー(利用者)から寄せられた句を見せてくれた。3月、同ボランティアグループが作成する音訳テープが刊行200号を迎えた。大前嘉助代表(78)は「200号までいくことは珍しいことだと聞く。これからも続けていければ」と笑顔を見せる。

 音訳テープとは、地域の新聞やニュース、俳句、書籍などを音訳し吹き込んだカセットテープ。文字通り「声の文庫」として、テープを聞くことによって視覚障害者がさまざまな情報を得ることができる。

 今年6月に発足17年を迎える同ボランティアグループは2004年、亀田さんが「盲導犬クイールの一生」などを音訳したテープ第1号を作成したことに端を発し活動を開始した。

 亀田さんは約25年ほど前に音訳ボランティアの存在を知り、東京のYWCA(キリスト教女子青年会)の講座を受講。その後もいくつかの講座を受け、ますます音訳の魅力に引き込まれた。

 亀田さんの「せっかく学んだことを地元に還元したい」との思いに引き寄せられる形で、現在は会員8人が毎月1度、亀田さんの自宅で吹き込みや編集などの作業を行っている。中学・高校生時に演劇部に所属していた大前代表は、男性の読み手を求める声に応え2009年に入会。演劇の経験を生かし「蝉(せみ)しぐれ」(62号)で初めて参加した。

 「会員さんは和気あいあいと作業をしてくれている。(音訳は)楽しい。苦労はない」と亀田さん。「私にいつも話しかけてくれるのはテープだけでした」「優しい声の文庫は私の唯一の楽しみです」―。リスナーから届く直筆や点字の手紙も励みになると目を細める。

 しかし、一時は多くいたリスナーも、高齢化に伴う施設入所や逝去などで現在は4人に。大前代表は「リスナーの声が活動の指針となり励みとなる」と、「声」と「声」がつなぐ青写真に期待を込め、「視覚障害者の方に限らず、もっと多くの人に聞いていただきたい。次に目指すは300号ですね」と笑顔を見せた。

(2021年4月6日付紙面より)

音訳ボランティアグループ「声の文庫」の皆さん。大前嘉助代表(中央)を囲んで=4日、新宮市
2021年04月06日
68 滝をバックにイベント楽しむ
 飛雪の滝で春の滝フェス  (紀宝町 )

 紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で3日、「春の滝フェスティバル」が開催された。新型コロナウイルス感染対策が取れる屋外イベントを中心に、たくさんの参加者がたい茶漬けの振る舞いやベリーダンスのステージを楽しんだ。

 キャンプ場の運営が町から民間の㈲楽らくに移行したことに伴い、オープニングイベントとして企画した。

 たい茶漬けの振る舞いでは、東京の有名店「鮨(すし) 心」の料理長が鯛炙(たいあぶ)りが入ったお茶漬けを提供。ベリーダンスでは和歌山オリエンタルダンス協会(Eva.香陽代表理事)のメンバーが滝をバックに舞い、観客を魅了した。ヨガ体験では参加者が飛び入りで参加する姿も見られた。

 新商品である2種類のキャンピング・スパイスのプレゼントやオリジナル限定グッズの販売もあり、楽らくの笠野健太さんは「これまで町がしてきた取り組みを引き継ぎ、地域おこし協力隊OBや地域の方々に教わりながら新しいことに挑戦し、地域を盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。

 新宮市から家族4人で参加した井上俊作君(6)は「鯛茶漬けがおいしかった」。母親のひとみさんは「知り合いを通じてイベントを知った。キャンプ場に来るのは2年ぶりだが、子どもたちもすごく楽しそうに過ごしていた」と話していた。

(2021年4月6日付紙面より)

滝前で華やかなベリーダンス=3日、紀宝町の飛雪の滝キャンプ場
たい茶漬けに舌鼓
絶景楽しみつつヨガ体験
2021年04月06日
69 アクティビティなどを再開
 橋杭ビーチ3季活用始まる  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭ビーチの3季活用が3日から始まった。運営委託するビーチハウス・ラパンの営業が始まり、期間向けの各種アクティビティのレンタル等提供が再開している。

 おおむね7~8月に開設する橋杭海水浴場が環境省「快水浴場百選」の選定を受けている橋杭ビーチ。その環境を年間2カ月しか活用しないのは惜しいと感じた南紀串本観光協会が各種アクティビティを導入し、その担い手として同ハウスの運営を委託し4~10月(春~秋)を期間とするこの活用を図っている。

 海水浴と各種アクティビティ、その両方を支える同ハウスによるアウトドア拠点化が目指すところ。前身の旧串本町観光協会が着手し後の南紀串本観光協会も思いを受け継ぎ、今年は通算5期目となる。

 レンタル等提供する各種アクティビティは▽シーカヤック系▽フィッシングカヤック系▽スタンドアップパドルボート系―の3系統で、カヤック系はツアー企画も提供。レンタル時に希望すればスタッフのレクチャーを受けることもできるなど、初体験でも気軽に挑戦できる環境を整えている。

 同ハウスは海の家として飲食も提供。こちらは各種アクティビティとは別に利用可。中軸のスタッフ・青木寛さんによると、今期は序盤から修学旅行など教育利用の事前予約があり、4~6月で20件超の利用となる見込みで「コロナ禍が続くのはつらいが、この状況はありがたい。一般利用とのバランスを取りながら受け入れに頑張りたい」と意気込みを語る。

 レンタルやツアーは有料。事前予約制で、詳細は同ハウス公式ホームページ(アドレスhttp://cafe-lapin-2014.sakura.ne.jp/sea)を参照。資機材持ち込みによる同ビーチの利用も受け入れていて、初日はウインドサーフィンを楽しむ様子が見られた。

 同ハウスの営業時間は午前9時~午後5時で、基本水曜定休。同協会は利用に弾みをつけるため、25日(日)にイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」を開く方向で検討している。各種アクティビティの事前予約や問い合わせは同ハウス(電話090・3356・8305)まで。

(2021年4月6日付紙面より)

3季活用5期目のシーズンインを迎えた橋杭ビーチやビーチハウス=3日、串本町くじ野川
2021年04月06日
70 桑野智行さんが就任
 高田村つくり推進事業地域おこし協力隊  (新宮市 )

 高田村つくり推進事業地域おこし協力隊と集落支援員の就任式が5日、新宮市役所であった。このたび、地域おこし協力隊員として桑野智行さん(23)が着任。「公益性を持って課題に取り組み、地域のために尽くしたい」と誓いの言葉を述べた。任期は最長で3年。

 地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る総務省の事業。

 高田地区では、高齢化などに伴う地域の課題や現状を打破すべく「高田村つくり推進事業実施要綱」をまとめ地域おこし協力隊や集落支援員制度を活用しつつ地域づくりを進めている。

 桑野さんは兵庫県尼崎市出身。大学卒業後、警備会社に約1年間勤務。協力隊を希望した経緯については「新宮市からは都市部に近く、高田は環境的に自分になじんだ」。

 狩猟免許を有し「獣害対策に取り組みたい」と抱負を述べ「地区の人と親密な関係性をつくっていきたい」と思いを語った。

 桑野さんからの着任のあいさつを受け、田岡実千年市長は「隊員就任により集落支援員の方々もより一層地域の活性化に取り組めるのでは」と同席した葛藪高盛総区長や坪井辰実・高田支所長らに伝え、「これからも高田地区の皆さまと協働して地域の活性化に取り組めることを大変うれしく思っています」と話していた。

 集落支援員には前年度に引き続き、輪野利明さん、中道活好さん、金子史法さん、溝口ももさんが就任した。

(2021年4月6日付紙面より)

地域おこし協力隊に着任した桑野智行さん(中央)らが田岡実千年市長(左から2人目)に就任のあいさつ=5日、新宮市役所
2021年04月06日
71 3月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年04月06日
72 3人が各種目で優勝
 和歌山陸上競技協会記録会  
2021年04月06日
73 6チームが出場し開幕
 第41回学童軟式野球大会  (マクドナルド・トーナメント )
2021年04月06日
74 建築史家らが旧児玉家を調査  紀州藩や水野家との関わりも  (太地町 )
2021年04月06日
75 10周年記念シングル発売  ご当地アイドル「Fun×Fam」  
2021年04月06日
76 特選に野中誠一さん  写連紀南支部3月優秀作品  
2021年04月06日
77 総合優勝は今西康雄さん  紀州愛蘭会の春蘭展示会  (新宮市 )
2021年04月06日
78 8年間の労をねぎらい  水谷智行さんに感謝状  (太地町 )
2021年04月06日
79 みんなで新生活スタート  太地こども園で入園式  
2021年04月06日
80 楽しくいっぱい遊ぼうね  白梅保で入園式  (新宮市 )
2021年04月06日
81 5人が課長級に昇任  熊野市  
2021年04月06日
82 AMドリームスが県大会へ  地区代表決定戦で勝利  (少年野球 )
2021年04月06日
83 熊野の想い届けよらい  ユーチューブで動画配信始まる  
2021年04月06日
84 串本町の令和3年施政方針①   
2021年04月06日
85 式典などで礼を尽くす  中湊の稲荷神社が例祭  (串本町 )
2021年04月06日
86 お悔やみ情報
  
2021年04月04日
87 本番に向け接種態勢強化
 集団接種会場運営訓練を実施  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は2日、同町の体育文化会館で新型コロナウイルスワクチンの接種会場運営訓練を実施した。医師、看護師、保健師、町消防本部、町職員や町老人クラブ連合会有志合わせて約80人が参加。同館アリーナで会場設備の配置を行い、受付や模擬接種などの動線を確認し、本番環境を想定した訓練に取り組んだ。

 同町では先月、接種会場の設営確認などを実施したほか、役場庁舎1階に「新型コロナウイルスワクチン接種に関するお問い合わせ窓口」を設置。3月22日には接種が優先される75歳以上の町民3639人に対して新型コロナウイルスワクチン接種券を送付している。

 16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。同町では16歳以上が1万3232人(3月1日現在)で、そのうち65歳以上は6413人。現在、75歳以上の接種希望者は1598人で接種は高齢順で実施するという。

 19日(月)から22日(木)までの4日間、1日120人をめどに1回目の接種を行うとし、それ以降の接種時期は未定としている。

 この日の訓練は▽受付(問診票の記入がない場合は記入する)▽保健師による問診▽医師の診察▽ワクチンの模擬接種▽待機―の流れで行われた。また、待機中に副反応であるアナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定した訓練にも取り組んだ。

 訓練に協力した町老連の峰武久会長は「あらかじめ訓練していれば本番は円滑に接種ができる。そういう意味では良い経験になった」と語った。

 訓練を視察した堀順一郎町長は「待機時間を快適に過ごしていただくためにテレビなどを設置することも検討している。今回出たさまざまな課題を研究したい。各団体と意見交換してよりスムーズに接種が行えるように対策や態勢を強化して進めていきたい」と話した。

(2021年4月4日付紙面より)

ワクチンの模擬接種を行う=2日、那智勝浦町の体育文化会館
アナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定し訓練
2021年04月04日
88 みんなでコロナ乗り越えよう
 小中高生が応援ボード作る  (紀宝町社協 )

 「手洗い、マスクをしよう」「健康でいるためにみんなでしっかり予防しよう」「今できることを考えてそれをめいっぱい楽しもう」。みんなで新型コロナを乗り越えようと、紀宝町社会福祉協議会が3月31日に開催した町福祉センターでのボランティアスクールに参加した小中学生12人と、県立木本高校JRC部(市川芹部長)の部員が応援ボードを手作りした。

 今月中旬まで町福祉センターと神内の神内福祉センター、鵜殿の主婦の店「アプローチ」に飾る。

 ボードは「新緑の緑」「桜のピンク」「青空の青」の3種類で、1グループ8~9人で取り組んだ。小中学生は高校生にアドバイスをもらいながら、花や動物、植物などをかたどった用紙にメッセージやイラストを書き込んでいった。顔写真も貼り付け、子どもたちの思いが詰まったボードが完成した。

 県内JRC部で最多の部員を有する木本高校。県内8校JRC部で組織する三重県青少年赤十字高等学校連絡協議会に属し、メンバーと医療従事者への感謝や応援の気持ちを込めたメッセージパネルを作成して伊勢赤十字病院に贈呈した。

 同協議会のリーダーで、この日のボラスクールに参加した西那朋香さんは「小中学生と作った応援ボードを通してコロナについて考える良い機会になったと思う」と話していた。

(2021年4月4日付紙面より)

小中学生と高校生が作った応援ボード=3月31日、紀宝町福祉センター
2021年04月04日
89 春の日の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長、神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長ら約30人が参列し、桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)した。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社はおととし、御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を行った。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では、上野宮司による祝詞奏上の後、桜の小枝を髪に挿した巫女(みこ)たちが、桜の木を背に優雅に「浦安の舞」を奉納した。

 神事を終え、上野宮司は「また全国的に感染者が増え始めているが、できる限り徐々に通常の祭りの形に戻していきたい」と思いを語り「参列者の皆さまにも新型コロナ対策に気を付けていただき、厳粛にお祭りを営むことができた。心も希望新たに新しい年度を迎えることができて良かった」と話していた。

 祭典終了後には、関係者らにより、参拝者や地域住民らに厄払いの餅が配られた。

(2021年4月4日付紙面より)

巫女たちが「浦安の舞」を奉納=3日、新宮市の熊野速玉大社
上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた
2021年04月04日
90 新型コロナアンケート結果  新宮商工会議所  
2021年04月04日
91 コロナ関連詐欺などの相談238件  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2021年04月04日
92 熊野地方への誘客見据え  リムジンバス増便開始  (熊野御坊南海バス )
2021年04月04日
93 力一つに書道パフォーマンス  第12回恵苑書院展で生徒ら披露  (新宮市 )
2021年04月04日
94 楽しい園生活がスタート  新宮市・那智勝浦町で入園式  ( )
2021年04月04日
95 熊野古道謎解きノート  県が小中学生用に作成  
2021年04月04日
96 10カ月ぶりの大会楽しむ  グラウンドゴルフペア大会  (紀宝町 )
2021年04月04日
97 8日に聖火リレー  熊野市内を5人のランナーが  
2021年04月04日
98 お悔やみ情報
  
2021年04月02日
99 さあ、新年度スタート!
 官公庁で辞令交付式  

 官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に「地域のために一致団結して職務に」などと奮起を促した。

 新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結し、課題に向き合いまちづくりを推進していかなければならない。そのためには皆さんのリーダーシップが何より重要」と訓示。

 医療職に対し「地域の厳しい現状を認識し、連携を持って患者目線の診療を。コロナ禍の中、自身の健康にも留意を」。主幹・課長補佐・係長昇任者に「皆さんが持つ力の全てを結集し、組織の中心から新宮市をより良いまちに」と呼び掛けた。

 また、23人の新規採用職員に対しては「まずは目の前の仕事を着実にこなしながら幅広い情報や知識を吸収し、一日も早く市民から信頼される職員に」と期待を込め、「皆さんの市職員としての一歩が、市の輝かしい未来の原動力になるものと確信している」とエールを送った。

 新規採用職員を代表し、尾子瑞希さんが「地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」と宣誓書を読み上げ、新生活の一歩を踏み出した。

(2021年4月2日付紙面より)

田岡実千年市長(左端)から人事発令通知書を受け取る新規採用職員たち=1日、新宮市役所
新規採用職員を代表し、尾子瑞希さんが宣誓書を読み上げた
2021年04月02日
100 矢渕中で大規模改修始まる
 校舎などの老朽化に伴い  (紀宝町 )

 老朽化が進む紀宝町立矢渕中学校の大規模改修が始まった。工期は12月末までを予定しており、現在は工事のための準備に取り掛かっている。

 現校舎は1974年に建設され46年が経過。町では施設の長寿命化、防災機能強化を図り、安全・安心の向上を進めるとともに、教育環境のさらなる充実を図るため大規模改修を計画した。

 今後、管理教室棟、技術室棟、屋内運動場、柔剣道場の改修を予定しており、内外壁、屋根、天井の塗装、トイレの洋式化、照明器具のLED化、強化ガラスへの取り換えなどを行う。

 グラウンドはバックネットと防球ネットを改修し、周辺施設は生徒用駐輪場、来客用駐車場の増設を行うという。

 町教育委員会では「工事は長期間になるため、生徒、教職員の安全に配慮して進めていく」としている。

(2021年4月2日付紙面より)

大規模改修工事が始まった紀宝町立矢渕中学校
2021年04月02日
101 県スポ少顕彰「第一号」受賞
 少女バレーの瀧野智惠子さん  (串本町 )

 串本少女バレースポーツ少年団代表兼監督の瀧野智惠子さん(67)が3月31日、串本町の田嶋勝正町長から令和2年度県スポーツ少年団顕彰の表彰状伝達を受けた。

 この顕彰は昨年6月22日に創設された制度で、県内のスポ少の指導や育成に10年以上貢献した指導者を県スポ少本部長名でたたえることを趣旨とする。

 瀧野さんは1991年から串本少女バレースポ少における指導に打ち込み、以来30年にわたって数多くの選手を育みその家族に成長の喜びを広げてきた。現在は同町スポーツ少年団の本部長や東牟婁地方スポーツ少年団連絡協議会の副会長も務め、他の指導者の範となりスポ少活動の発展と振興にも貢献。同町教育委員会が推薦し、それら実績を総合的に評価され同制度初年度の顕彰(伝達時は「第一号」と表現)を受けるに至ったという。

 伝達は同日午後1時30分に町長室であり、田嶋勝正町長は「顕彰の第一号という栄えある受賞をうれしく思う。子どもたちのため、地域発展のため今後も頑張ってほしい」とますますの活躍を期待。

 瀧野さんは「新たな顕彰の第一号ということでとてもうれしい。すてきな賞を頂いたことはすでに保護者も知っていて、県スポ少創立50周年で受賞した時のように祝ってもらえるのかなと今から楽しみにしています」「串本の保護者はいい方ばかりで、いつも助けてくれる。私と選手と家族が三位一体になって頑張ってこられたのは保護者のおかげだと毎年感謝しています」と受賞の喜びを語った。

 懇談では、30年来の経験で培った厳格なるも堅実に達成感を選手と家族に託す指導方針やその反響、初の経験となる4、3年生7人チームの現況やそのような状況でも夏休み期間恒例の主催大会「本州最南端串本町少女バレーボール交流大会」の実施を目指していることを報告。田嶋町長は今後の団員増を祈りつつ、県内外から参加があり県大会以上の規模となっている主催大会実施時は町も協力するので相談してほしいと歩み寄った。

(2021年4月2日付紙面より)

県スポ少顕彰の表彰状伝達を受ける瀧野智惠子さん(右)=3月31日、串本町役場本庁
2021年04月02日
102 完成祝う歌詞が完成  立岡みのるさん「丹鶴ホールの唄」  (新宮市 )
2021年04月02日
103 那智勝浦をプラット歩こう  町歩きのPR動画を制作  
2021年04月02日
104 今後のコロナ支援など  市長が動画でメッセージ  (新宮市 )
2021年04月02日
105 5時のチャイムが町歌に  親しまれるように1日から変更  (那智勝浦町 )
2021年04月02日
106 思い出と感謝の言葉背に  退職者発令式  (新宮市 )
2021年04月02日
107 絵手紙教室の作品展  29日まで、喫茶きよもん  (那智勝浦町 )
2021年04月02日
108 入園児12人を歓迎  わかば保育園で入園式  (那智勝浦町 )
2021年04月02日
109 23人が成長誓う  キナングループ入社式  (新宮市 )
2021年04月02日
110 職員の成長に期待込める  入社式と辞令交付式  (美熊野福祉会 )
2021年04月02日
111 三重県教職員人事異動  
2021年04月02日
112 農林事務所長に岡本明氏  県と教育委員会の異動発令  
2021年04月02日
113 紀南高校人事異動   
2021年04月02日
114 熊野警察署長に浜井良太氏  三重県警人事異動  
2021年04月02日
115 3市町の高齢者施設で接種  熊野市の協力で975回分を  
2021年04月02日
116 3月例会で15人が熱戦  南紀串本七夕会  
2021年04月02日
117 一致団結と職員らしさを  役場本庁で年度始め式  (古座川町 )
2021年04月02日
118 工房展「礒田好子染色展」  H&R串本で29日まで  (串本町 )
2021年04月02日
119 「きぼう」紀伊半島上空に  6日午後7時17分ごろ  
2021年04月02日
120 お悔やみ情報
  
2021年04月01日
121 63年の歴史に幕下ろす
 市立王子幼稚園が閉園  (新宮市 )

 昨年4月から休園していた新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)が、3月31日をもって63年の歴史に幕を下ろし、閉園することとなった。再開を望む声もあったが、令和3年度の入園希望者が再開人数に満たなかったことから、正式に閉園が決定された。

 1958(昭和33)年1月に市内で4番目の幼稚園として王子小学校(当時)の敷地内に開園した同園。蓬莱幼稚園の園児51人が転入する形でスタートし、これまで4474人の卒園児を送り出してきた。

 ピーク時の79(昭和54)年には就学前の1年間は幼稚園で学ぶという市独自の幼児教育スタイルの下、138人もの園児が在籍した。しかし近年の少子化や共働き世代の増加によるニーズの変化で園児数が徐々に減少。2019(令和元)年度には11人となり、休園となった。

 「同じ敷地の中で、児童と園児が互いに行き来して交流する。これが学校にとって一番の価値だった」と語るのは、隣接する市立王子ヶ浜小学校校長と兼任で園長を務めた山本園長。小学校との密接な関わりの中で教育活動をしてきた同園は、園児の入学体験や合同運動会、5、6年生の総合学習、6年生を送る会など、さまざまな場面で園児・児童の交流の場を設けていた。

 山本園長はスモモ狩りや遠足、神倉山登山などの園外保育で園児たちと過ごした日々を懐かしみ「閉園は残念の一言。園の活動と関わる中で、遊びを通して成長を図る幼児教育の大切さに気付かされ、素晴らしい経験となった」と閉園を惜しむ。本年度は山本園長にとっても37年間の教師生活を終える節目の年。園舎跡地の利用方法は未定だが、「児童が地域住民や高齢者などさまざまな人と交流する場になったらいいと思う」と語った。

 市教委は閉園に当たり、卒園生らのメッセージや思い出の写真などを集めた「王子幼稚園閉園記念誌」を発行。市役所教育政策課で希望者に配布している。

(2021年4月1日付紙面より)

園児の成長を見守ってきた園舎=3月29日、新宮市立王子幼稚園
王子幼稚園閉園記念誌
2021年04月01日
122 「福祉」って何だろう?
 ボランティアスクール開校  (紀宝町 )

 紀宝町社会福祉協議会は3月30、31の両日、町福祉センターでボランティアスクールを開講した。小中学生12人が県立木本高校青少年赤十字(JRC)部(市川芹部長)の部員27人の協力の下で車椅子体験を行い、福祉やボランティアについて学びを深めた。

 体験を通じて楽しく学習し、ボランティア活動に興味を持ってもらうことが目的。例年、夏に開催しているが本年度はイベントや宿題が少なく、ゆとりをもって参加できる春休みに実施した。

 JRC部は「気付き、考え、実行する」のモットーの下、救急包帯法講習の受講や募金の呼び掛け、福祉施設のイベントへの参加などを通じて福祉や平和への貢献を目指すクラブ。部員数人が初級手話教室に参加したことがきっかけで町社協とつながりができ、スクールへの協力が実現した。

 30日は町社協の名取雅博さんが福祉の意味を説明。「ふくし」の頭文字を取って「『ふだんの、くらしを、しあわせに』すること」と言い「災害や戦争、新型コロナウイルスなどで普段の暮らしができなくなっても、一つのアイデアや行動をプラスすることでつらい状況の人を幸せにできる」と語った。

 認知症について中野大さんが「覚えられない、考えるスピードが遅くなるといった中核症状は変えられないが、道に迷ったり、気分が落ち込んだりする症状は周りの人の助けで改善できる」。JRC部員と寸劇を交えながら認知症患者の頭の中で起こっていることや適切な接し方を伝えた。

 車椅子体験では参加者が2人一組になり、段差や三角コーンなどの障害物を乗り越えて同センター裏の津波避難場所へ向かった。特に砂利道では車椅子の扱いに苦戦する様子が見られた。

 参加した浦地祐奈さん(矢渕中2)は「車椅子を押す時は、乗っている人の感じ方が分からず不安だった。乗る側になった時は少し怖かったけれど、頑張って押してくれることがうれしく、ありがたいと感じた」と話していた。

(2021年4月1日付紙面より)

ボランティアスクールに参加した小中学生と木本高校JRC部=3月30日、紀宝町福祉センター
2人一組で車椅子体験に取り組む
2021年04月01日
123 コミュバス新車両を披露
 4月1日運行開始を前に  (串本町 )

 串本町が3月31日、役場古座分庁舎でコミュニティバス佐部・上田原線に導入する新車両・ノンステップバスのお披露目に臨んだ。このバスは町民寄付を活用して取得し、絵本作家のやのともこさんと田原小の児童が合作したロケットの絵をラッピング。同潮岬線へ導入する同じ車種とともに、1日付で導入するとしている。

 このバスは立席を含め乗客定員28人の小型路線バス。ノンステップ部分の床面は地上高31㌢で乗降時にさらに5㌢下がる設計となっている。佐部・上田原線のボディーカラーはピンクで、ラッピングは前述した通り。潮岬線のボディーカラーはグリーンイエローでラッピングは路線にちなんだ写真としている。

 町民の要望に応えるための試行として本年度、潮岬線を対象にし自治総合センター「(宝くじ)コミュニティ助成事業」を活用してまず取得。時期近しく佐部・上田原線沿線在住の井沼和代さん(89)から1000万円の寄付があり、込められた思いに応えるため同線も当初未定としていたところを前倒しで取得することにし、結果2台同発で導入するに至った。

 お披露目にはやのさんと井沼さん、試乗第1号として招待した私立上野山こども園の4歳児28人らが立ち会い。田嶋勝正町長は「(二つの路線とも)町民の皆さん、特にお年寄りの方に喜んでいただける路線バスになると思う。串本町で愛され皆さんにご利用していただけるバスにしていきたい」と意気込んで導入を喜んだ。

 車両1台に要した導入費用はラッピングなどを含めて約2000万円で、現行のマイクロバスの約2倍規模。運行委託を受ける串本タクシー株式会社によると路線バス前提の設計でマイクロバス以上の長寿命が見込めるそうで、役場企画課は更新整備の長周期化と利用の推進により費用差を極力埋めたいとしている。

 和深線は一部通行困難な区間があり、現行の車格による更新整備を想定。出雲・大島線は7月実施の運行見直し時に車格を13人乗りに変更し須江漁港まで路線延長した大島線に変更する予定で、その時に出雲区間は潮岬線に統合する方向で検討を進めているという。

(2021年4月1日付紙面より)

新車両・ノンステップバス導入への意気込みを語る田嶋勝正町長=3月31日、串本町役場古座分庁舎
2021年04月01日
124 遊びと食楽しむ
 宇久井ビジター「竹の子ウオッチング」  (那智勝浦町 )

 「竹の子ウオッチング&温泉入浴」が3月28日、那智勝浦町宇久井半島の宇久井ビジターセンター園地で始まった。雨模様の天候だったが作業中に降り出すこともなく、旬のタケノコ掘りを楽しんだ。4月18日(日)までと5月30日(日)から6月13日(日)までの毎週日曜午前10時から、小雨決行で実施する。

 この体験プログラムは、半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾運営協議会」主催の人気企画で初日は紀宝町、新宮市、那智勝浦町から大人13人と児童5人が参加。スタッフの泉収平さんから「滑りやすいので足元に気を付けて」など注意を受けてビジターセンター近くの竹やぶに移動。地上に数㌢顔を出したタケノコを探しては、掘り返し作業に励んだ。

 友人に誘われて参加したという紀宝町の青柳良隆さんと結愛(ゆめ)さん(鵜殿小1)親子は、タケノコを掘るのも初めてという。硬い地面に苦労していたが、結愛さんは「大変だけど面白いし、大丈夫」と話しながらくわを振るった。この時期にはモウソウダケが収穫でき、5月末からの後半にはマダケに移る。この日に収穫したタケノコは、参加者に分配された。

 企画には、休暇村南紀勝浦の温泉入浴とタケノコ料理がセットされている。温泉で太平洋の景色を眺めながら汗を流した後は、前日にスタッフの届けたタケノコが煮物、揚げ物、酢の物、汁物などさまざまに調理され、空腹を満たした。

(2021年4月1日付紙面より)

児童もタケノコ掘りに挑戦=3月28日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター園地
2021年04月01日
125 礼儀や気遣いの心養う
 新宮バレーボールスポーツ少年団  (進め!!青春 )
2021年04月01日
126 御浜中が男女で優勝  南勢地区中学卓球大会  
2021年04月01日
127 ワクチン接種で市町に協力も  定例会で諸報告や一般質問  (紀南病院組合 )
2021年04月01日
128 「守る会」新会長に中村誠二郎さん  環境ファースト連合会が総会  
2021年04月01日
129 防災や口腔ケア学ぶ  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2021年04月01日
130 「コロナに負けず楽しく」  ふれあいお楽しみ会にぎわう  (新宮市熊野川町 )
2021年04月01日
131 宇宙教育見据えた新構想  会合で新年度の方向性確認  (串本古座高校地域協議会 )
2021年04月01日
132 令和3年第1回定例会一般質問(終)  串本町議会