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2021年11月30日
1 町民の安心安全目指し
 消防団員が訓練に汗流す  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は28日、町立勝浦小学校グラウンドで令和3年度の町消防団員教養訓練を実施した。訓練では、町消防団(下地将仁団長)の団本部や第1~8分団から41人が参加。消防職員指導の下、新任教養訓練や幹部教養訓練に取り組んだ。

 同訓練は2年に1度行われ、新入を含む団員と幹部団員がそれぞれ、有事に備えて訓練の練度を高めることを目的としている。

 開講式では堀順一郎町長が町には避難困難地域が多数存在することを挙げ、町内の避難設備などを紹介。訓練については「参加いただきまして感謝しています。町民の安心安全はもちろんのこと、緊急時の皆さま自身の安全確保と迅速な対応につながるよう、素晴らしい訓練になることを祈念している」。

 下地団長は多忙でコロナ禍においても訓練に参加した団員に感謝を述べ、「訓練を通して団体行動や厳正な規律の保持と安全、確実、迅速な行動を身に付けていただきたい。地域防災の要として、町民が安全、安心に暮らせる町を目指し、訓練を重ね消防力の強化に取り組み、団員一丸となって災害に対応していく所存であります」と訓示した。

 新任教養訓練では▽集合位置▽整列順序▽基本の姿勢▽休めの姿勢▽まわれ右▽敬礼▽速足行進▽かけ足行進▽ロープワーク▽ホースの取り扱い―などを、幹部教養訓練では▽隊形▽集合および整頓▽指揮位置▽各個訓練指揮―などをそれぞれ学んだ。

 下地団長が幹部団員に直接指導する場面もあった。各団員は堀町長や湯川消防長らが見守る中、懸命に訓練に取り組み、汗を流していた。

(2021年11月30日付紙面より)

新任教養訓練で行進に励む団員=28日、那智勝浦町立勝浦小学校
幹部団員が幹部教養訓練に取り組んだ
2021年11月30日
2 夜空と海上に大輪の花
 医療従事者にサプライズ花火で感謝示す  (熊野市 )

 新型コロナウイルス感染症対策で大きな貢献があった医療従事者に感謝するサプライズ花火が26日夜、熊野市によって同市木本町の木本港防波堤(ケーソン)から打ち上げられた。闇に包まれた大空と海上を約900発のスターマインが華麗に彩り、会場に感動の輪が広がった。

 県と市の発表によると、同市では9月30日に23人目の陽性者が発表されて以降、新たな感染者が確認されていない。ワクチン接種も順調に進み、県でも上位の実績を誇る。これらの状況に導いた医療従事者の努力と協力に感謝しての打ち上げで、堤防上に観覧席を設けて135人を招いた。混乱を招かぬよう開始前の午後5時過ぎには防災行政無線で案内したこともあって、防寒着に身を包んだ家族連れや友人同士など三々五々集まり、師走前の花火ショーを楽しんだ。

 打ち上げ時間は約10分と短いものの、ごう音とともに広がる花火は迫力十分。医療従事者らを楽しませるとともに、市民やその子どもたちからも「うわー、きれい」「すごい」と歓声が。25日から釣りに来ているという大阪府の男性(69)は「熊野へは何度も来ているが、ここで花火を見たのは初めて。明日は大漁の予感がする」と喜んでいた。

(2021年11月30日付紙面より)

夜空と海上を彩るスターマイン=26日、熊野市の七里御浜海岸
2021年11月30日
3 木曜島遺族会が顕彰碑美化
 野球部員らの作業応援得て  (串本町 )

 木曜島遺族会(坂井敏生会長)が28日、串本町潮岬にある顕彰碑の美化に取り組んだ。今回は県立串本古座高校硬式野球部とその後援会から広がったボランティアも作業を応援。30人がかりで建立当時の整然とした状態を取り戻した。

 この顕彰碑は、明治~昭和初期の潜水による貝採取事業など従事のためオーストラリアへ渡ったふるさとの先人の功績を後世に伝える目的で1998年、当時の町長ら発起人が本土から渡航先に最も近い本州最南端そばに建立した。

 以降、現地への墓参が難しい遺族が訪れて先人をしのぶ場ともなっていて、気持ちよく過ごせるよう同遺族会は盆前と正月前の年2回、美化の奉仕をしている。

 今年は新型コロナウイルスの影響で盆前の奉仕を中止したため、この日は1年ぶりの実施。会員10人ほどが早朝に集まり、草刈りや碑の水拭きなどをした。今回の応援は過去に協力した後援会員の勧めで広まったそうで、同部からは種井祐貴主将(2年)ら部員6人が参加。ボランティアと共に会員が刈った草を集めて運び去るなどの協力をした。

 会員らは「年々高齢化が進んで大変になっているので、今回の応援は本当にありがたい」と喜びの声。種井主将は「今年から後援会ができ、寄付集めなど応援していただいていることに恩返ししようと思い勧めに応えました」と話し、この協力が少しでも地域への応援になることを願って作業に打ち込んでいた。

 坂井会長は今回の接点の延長でふるさとを支えるために移民した先人への関心を持ち、いつか木曜島とも接点を持ってくれることを願いつつ今回の若い世代の応援を喜び感謝していた。

(2021年11月30日付紙面より)

野球部員ら若い世代の応援も得て顕彰碑一帯を美化する木曜島遺族会の会員=28日、串本町潮岬
2021年11月30日
4 お薦め本の魅力を紹介
 ビブリオバトル新宮  (新宮市 )

 新宮市下本町の文化複合施設「丹鶴ホール」大小会議室で27日、「中高生読書まつり・ビブリオバトル和歌山大会」の予選を兼ねた「令和3年度ビブリオバトル新宮」が開催された。中学生の部3人、高校生の部5人が出場し、オーディエンス(観戦者)に向けてお気に入りの一冊を紹介した。

 市教育委員会、市立図書館が主催。ビブリオバトルはバトラー(発表者)が自身のお薦めの本について1人5分間紹介し、オーディエンスが最も読みたくなった「チャンプ本」を投票で選出するもの。コミュニケーションゲームとしての楽しさを味わうことも重視され、読書推進活動として全国的な広がりを見せている。

 出場者は、あらすじや自身の体験を交えて本の魅力を紹介。応援に訪れた保護者や友人、学校関係者たちも熱心に耳を傾けた。

 投票の結果、中学生の部で大矢胡春さん(城南中2年)の「元彼の遺言状」、高校生の部で小屋敷卓真君(近大新宮高2年)の「FACTFULNESS(ファクトフルネス)~10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣~」がチャンプ本に選ばれた。2人は12月26日(日)に和歌山県立図書館で開催予定の和歌山大会への出場権を手にした。

 大矢さんは「他の人たちの表現が上手だった中、自分の思いが伝わりうれしい。県大会でもこの本の魅力を知ってもらえるように頑張りたい」。小屋敷君は「もう少し伝えられたのではと思いますが、結果としてはよかったです。県では、もっと良いスピーチができるように準備をしていければ」と意気込みを語っていた。

(2021年11月30日付紙面より)

和歌山大会への出場を決めた大矢胡春さん(左)と小屋敷卓真君=27日、新宮市下本町の丹鶴ホール(一時的にマスクを外して撮影)
オーディエンスに本の魅力を伝えた
2021年11月30日
5 新成人が社会への貢献誓う  10カ月遅れで成人式挙行  (紀宝町、御浜町 )
2021年11月30日
6 「いざというとき」に備えて  東京海上日動が防災授業  (新宮市 )
2021年11月30日
7 人権尊重の精神豊かに 人権・同和啓発作品表彰式 (那智勝浦町)
2021年11月30日
8 年を取ることを学ぶ  太田小で高齢者&車いす体験  (那智勝浦町 )
2021年11月30日
9 タウンガーデンにイルミ設置  12月から点灯開始  (新宮市 )
2021年11月30日
10 夢の「甲子園」目指して  Start Up Me 硬式野球  (新宮高校硬式部OB会 )
2021年11月30日
11 マルシェ形づくりにぎわう  互盟社で「むつこの器展」  (古座川町 )
2021年11月30日
12 人権課題の捉え方教わる 紀南教育事務所迎えワークショップ (潮岬中)
2021年11月30日
13 家族らに活動の成果披露  明神小中合同学習発表会  (古座川町 )
2021年11月30日
14   
2021年11月23日
15 「まぐろ缶おいしいですよ」
 仲之町商店街で新翔マーケット  (新宮市 )

 新宮市の仲之町商店街で20日、「新翔マーケット」の販売実習が開催された。県立新翔高校のボランティア生徒9人が同校オリジナルの「新翔まぐろ缶」をはじめとする「なごみあきない商品」を販売。「まぐろ缶、おいしいですよ」と元気な声が響き、地元住民や保護者、同校卒業生らでにぎわった。

 同商店街とのタイアップ企画。「新翔マーケット」はこれまで文化祭などで実施してきたが、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着きを見せる中、地域との連携・協働を模索する中で実施に至った。

 「なごみあきない」は和歌山県商業教育研究会が設定する統一ブランドで、県内商業系高校が地元企業と連携して行う商品開発を支援。和歌山の「和」と商業の「商」を取って名付けられた。

 「新翔まぐろ缶」は同校が勝浦漁業協同組合「まぐろ体験CAN」と協力して製造したビンチョウマグロのしょうゆ煮の缶詰。この日はその他にも、和歌山商業高校のあられ(7種類)、笠田高校のせんべい(4種類)、和歌山高校の「ぷるぷる娘キャンディ」、神島高校の梅あられ、南部高校の梅ジャムが販売された。同校吹奏楽部(太田誇音(かのん)部長)による演奏もあり、「学園天国」や「風になりたい」「宝島」などの軽快な楽曲で観客を盛り上げた。

 商品を買い求めた70代の女性は「孫が吹奏楽部のメンバーで、大ファンなんです。販売されている商品も一通り全部買いましたが、あられなども上手に作ってあって、おいしそうです」。

 販売をした小西なおさん(3年)は「生徒会で和歌山市でも販売をして楽しかったので、今回も参加しました」。山下心優羽さん(同)は「やっぱり地元なので『新翔のやから』と買ってくれる人が多く、うれしいです」と話していた。

(2021年11月23日付紙面より)

ボランティア生徒が商品販売=20日、新宮市の仲之町商店街
新翔高校吹奏楽部が演奏
2021年11月23日
16 指定の木々まもなく見頃
 古座川筋各所で色づき進む  (古座川町 )

 古座川筋で木々の色づきが進んでいる。見頃の木が点々と見られる中、著名な子授けイチョウや地蔵モミジはこれからが見頃に差し掛かりそうな状況だ。

 子授けイチョウは古座川町三尾川(みとがわ)の古傳山光泉寺に伝わる木。樹高約30㍍、幹回り約6㍍、推定樹齢約400年とされ、県内最大級であり枝から垂れ下がる複数の気根に触れると子宝に恵まれるという信心もあり、色づく時期には町内外から多くの鑑賞を集める。同町も天然記念物に指定し、周囲に駐車場や公衆トイレを整備し利便を図るところとなっている。

 同寺は例年11月23日に法会「いちょう祭」を営んで鑑賞を促しているが、今年は新型コロナウイルス感染症予防のため休止。21日時点で色づき半ばに達し落葉が始まった段階で、例年ほど荒天にさらされておらず葉は多め。鑑賞に訪れた町民は青みも残る状態を見て「まだ少し早いか」と話し、まもなく見頃となる状況を期待していた。

 地蔵モミジは同町田川にある清流山瀧川寺に伝わる木で、子授けイチョウとともに町の天然記念物に指定されている。推定樹齢は200年余りで、町内でも特に大株で境内から眺めるロケーションで安定評価を得ている。20日時点で枝先がようやく色づき始めた段階で、来週ごろに見頃を迎えそうな状況だった。

 同寺は道の駅瀧ノ拝太郎から小森川方面へ約8・7㌔進んだ左手にあるが、同駅より先の道幅は1車線と狭く通行時は対向車への注意が必要となる。

(2021年11月23日付紙面より)

古傳山光泉寺の子授けイチョウ=21日、古座川町三尾川
清流山瀧川寺の地蔵モミジ=20日、古座川町田川
2021年11月23日
17 尊い命が守られるように
 初の「生命のメッセージ展」  (新宮市 )

 新宮市の王子公民分館は20日、市立王子ヶ浜小学校体育館で熊野地域で初となる「生命(いのち)のメッセージ展in新宮」を開催した。会場には遺族が制作した、理不尽に生命を奪われた犠牲者を型取りメッセージを託した30人分の「メッセンジャー」が展示され、NPO法人「KENTO」代表の児島早苗さんが「生命(いのち)を越すものはない」を演題に講話した。200人以上が来場し、メッセンジャーを見つめ、講演に耳を傾けることで命の尊さや重さについて、改めて理解を深めていた。

 同展は殺人や悪質な交通事故、いじめ、医療過誤、一気飲ませなどの結果、理不尽に人生を断ち切られた犠牲者が主役のアート展。犠牲者一人一人の等身大の人型「メッセンジャー」(硬質発泡材)に遺品の靴、残された遺族がつづったメッセージが添えられているもので、向き合う者に命の重さや尊さを訴えている。

 2018年に最愛の母・中尾叔子さん(享年85)を交通事故で亡くした紀南交通事故被害者の会代表の中岡貴恵さんは、(公社)紀の国被害者支援センターの紹介で児島さんと交流を持つことに。

 この日は新宮警察署から職員5人ときしゅう君も参加。児島さんが会員のNPO法人「いのちのミュージアム」(鈴木共子代表理事)が開催する「生命のメッセージ展」に参加することが決まり、同市での開催に至ったいう。中岡さんは5日、同市佐野の自宅で同展に展示するための「メッセンジャー」を制作している。

 当日、野尻和則分館長が「開催に当たり関係者の皆さまに感謝を述べたい。今後、地域から事故や犯罪が発生しないように取り組んでいきたい」とあいさつ。

 児島さんは自身の息子を亡くした当時の状況と心境を振り返り▽交通事故が軽くとられがちであること▽18年間、無料で配布している「交通事故対応マニュアル」の冊子を息子の同級生らと作成した▽家族が交通事故に遭遇したことを想像する疑似体験▽国内では戦後74年間で交通事故による死者が約95万人を超えていること▽「生命のメッセージ展」を授業として取り上げてくれる学校が増えていること―などを話した。

 犠牲者や来場者自身、その家族の一日の無事を祈って、黙とうがささげられた。児島さんは「交通事故をゼロにし、犠牲者も加害者もなくすことが私たちの願い。不可能じゃない。『ありがとう』や『ごめんね』が言えるのは自分自身が生きているからであり、言う相手が生きているから。先延ばしせずに、今日、大切な方に伝えてください」と涙を流し訴えた。

 中岡さんは母のことやこれまでの経緯に触れ、「新宮市でも開催したい思いを(市議会議員の)濵田雅美さんに相談し、声を上げてくれたことで多くの方々の協力の下、開催に至った」と感謝。

 交通事故について「事件・事故は人ごとではない。誰もが被害者にも加害者にもなりうることを知っていただきたい。奪ってしまうものの重みを考えるきっかけとなり、尊い命が一つでも守られていくことを願っています」と語った。

 家族と共に会場に訪れていた近畿大学附属新宮中学校3年の𠮷良和子さんは「命について深く考える機会を頂いた。私自身、生活する中で、道を歩くときでも命の大切さなどを考える気持ちが欠けていたと思う。これからは事故防止など、自分自身にできる範囲で進めていきたい」と話していた。

(2021年11月23日付紙面より)

メッセンジャーを見つめる来場者ら=20日、新宮市立王子ヶ浜小学校
児島早苗さん
2021年11月23日
18 LGBTQや多様性知って
 熊野初のレインボーフェスタ  (那智勝浦町 )

 レインボーフェスタ和歌山実行委員会は21日、那智勝浦町のブルービーチ那智で熊野地域で初となる「RAINBOWFESTA in wakayama NACHIKATSUURA(レインボーフェスタin和歌山那智勝浦)」を開催した。多様性を分かち合う場として開かれた催しには多くの来場者が訪れ、にぎわっていた。

 レインボーフェスタとは性的少数者(セクシュアルマイノリティー)やLGBTQについて理解を広めるとともに、一人一人が持つ「性の多様性」を祝福し、分かち合う場として、全国各地で実施されている催し。

 県内では5年前から和歌山市で開かれている。開催に声を上げたのはトランスジェンダー(性別越境者)当事者である丸山都(みやこ)さんだ。丸山さんは生まれ故郷である同町でのフェスタを企画。関係者の協力の下、今回に至ったという。

 当日、入場時に検温と消毒を行い、配布のリストバンドを装着した人のみが会場内のサービスを受けられるなどの感染症対策にも取り組んだ。

 フェスタでは楽器やバンド演奏、ダンス、歌などが会場を盛り上げた。また、地元商店などの飲食や販売ブースには行列ができたほか、輪投げやスーパーボールすくいなどを楽しむ子どもの姿も見られた。午後からは丸山さんと、トランスジェンダー当事者である乾菜月さんがトークショーを行った。二人は来場者から集めた質問について回答するなどした。

 会場を訪れていた堀順一郎町長は「多くの方に町を訪れていただける催しに感謝している。町として人権研修などに力を入れていきたい」。

 丸山さんは「予想以上にご来場いただきうれしい。熊野地域にも自身の性について悩みを持った方がいることや、多様性を知っていただけたら幸いです。今後も継続していきたい」と笑顔で語った。

(2021年11月23日付紙面より)

盛り上がった熊野地域初のレインボーフェスタ=21日、那智勝浦町のブルービーチ那智
丸山都さん
2021年11月23日
19 講演会や展示で趣旨普及  ふれあいいきいきまつり  (串本町 )
2021年11月23日
20 丹鶴体育館改修工事完了  12月から利用再開へ  (新宮市 )
2021年11月23日
21 俳句と歩み98年  新宮市の辻本英雄(漂汀)さん  
2021年11月23日
22 腸内環境改善にからし!?  研究コンクールで佳作  (新宮高校 )
2021年11月23日
23 地域に残る伝説を調査  神倉小4がふるさと学習  (新宮市 )
2021年11月23日
24 さまざまな研究テーマで  1・2年合同ポスター発表  (新宮高校 )
2021年11月23日
25 熊野尾鷲道路全線開通に感謝  東紀州に高速道路をつくる会  
2021年11月23日
26 災害救助犬を知ってほしい  「さがせ!ミック」の朗読と講演会  (紀宝町 )
2021年11月23日
27 学習発表や地域との交流も  鵜殿、井田、神内、相野谷の各小で  (紀宝町 )
2021年11月23日
28 会場がパリの雰囲気  「丹鶴ホール」でシャンソンコンサート  (新宮市 )
2021年11月23日
29 感謝伝えるコンサート  那智勝浦吹奏楽団  (那智勝浦町 )
2021年11月23日
30 舞台彩る伝統の美  第11回新宮市伝統芸能大会  
2021年11月23日
31 歌声と田楽が観客魅了  「熊野音楽祭」に小柳ゆきさん  (熊野那智大社 )
2021年11月23日
32 紀の国わかやま文化祭、閉会   
2021年11月23日
33 お悔やみ情報
  
2021年11月21日
34 新宮分室が「丹鶴ホール」に設置
 東大文学部熊野プロジェクト  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」2階熊野エリアにこのたび「東京大学文学部熊野プロジェクト新宮分室」が設置される。20日に東京大学本郷キャンパスで連携協定締結記念行事・木製看板(幅20㌢×縦60㌢)の引き渡しがあり、田岡実千年市長が藤井輝夫東京大学総長より看板を受け取った。

 今年3月22日、相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的に、連携協定を締結した同市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部。

 このたびの新宮分室の設置は協定に基づくもので、分室には毎年数カ月程度、大学の地域連携担当の助教が来室し、同市と▽東大学生の熊野地方における体験活動▽東大院生・留学生の熊野研修および若手フォーラム▽「東大人文・熊野フォーラム」ならびにセミナー、ワークショップ▽東大教員、外国人訪問研究者による講演、セミナー―などの活動が計画されている。

 看板の引き渡しおよび連携協定締結記念「東大人文・熊野フォーラム in 本郷」における各研究報告の様子はオンラインで配信された。

 開催に当たり、秋山聰・人文社会系研究科長が締結と分室設置に至った経緯などを説明。「熊野地方が人文学にとって豊かな地であると痛感している。学生諸君がいろんな体験をするのにもふさわしい場所」。分室設置に関しては「市民の皆さんとより密接な対話ができる機会をつくっていきたい」と述べた。

 田岡市長は「東大の皆さんによる活動が計画されていることを喜ばしく感じる。連携活動を通じて、熊野学の充実に一層努めていきたい。分室を拠点に、実り大きい成果が上げられることを期待している」。

 藤井総長は「さまざまなものを受け入れてきた熊野地方は、ダイバーシティ(多様性)、インクルーシブ(社会的包摂)を古くから実践してきた場所。協働することで豊かな対話が生まれるのでは」とそれぞれあいさつ。

 大西克也・前研究科長は「大阪府で育った自分は、幼い頃から熊野の山々には憧れの気持ちを持って眺めていた。在任中にこのような協定が締結できたことを個人的にもうれしく思っている」。

 国際熊野学会の山本殖生代表委員は「熊野の魅力を学術的に証明していくことは難しい。ご指導いただき、熊野の魅力を国際的、学術的に研究を進めていければ」と述べた。

(2021年11月21日付紙面より)

連携協定締結記念行事・木製看板引き渡し式の様子=20日、東京大学本郷キャンパス(オンライン)
田岡実千年市長(右)が藤井輝夫東京大学総長より看板を受け取った
2021年11月21日
35 観光で稼ぎ潤う町実現に向け
 観光機構が登録DMOに  (那智勝浦町 )

 那智勝浦観光機構(NACKT)は4日付で申請を行っていた観光地域づくり法人(登録DMO)に登録されたことを発表した。登録DMOとなったことでは今後、機構は国からの国庫補助金をはじめとするさまざまな支援を幅広く受けることが可能となった。

  □     □

■DMOとは



 観光庁によると、DMOは地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的なアプローチを取り入れた観光地域づくりを行うかじ取り役となる「観光地域づくり法人」とされている。

 日本版DMOは地域の稼ぐ力を引き出すとともに、地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地づくりの司令塔となる組織。

 多様な関係者と協働しながら明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定し、その戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人だ。

  □     □

■今後の展望など



 昨年10月に候補DMOに登録された機構。その後、「宿泊」「飲食」「文化財・歴史」「観光資源・体験」「物販・特産品」「交通」「施設・環境整備」の七つの専門部会の設立や会員(サポーター)組織を創設。町内外関連組織との連携を図るとともに、さまざまな調査を行い、広報や各種プロモーション、マーケティング、イベント開催などの事業を展開してきた。

 登録DMOとなったことで、国から補助金や情報提供、体制強化、事業などの支援が受けられるという。

 機構は「観光で稼ぎ、潤う町へ」を実現するために、「那智勝浦町の観光地域づくりのかじ取り役として、官民さまざまな団体・事業者と連携し、必要な役割を担えるよう、引き続き取り組みを進めていく」と話している。

 先日、開かれた臨時議会において、堀順一郎町長は「今後、那智勝浦町の観光振興の旗振り役となるべく、地域の皆さまと一緒に活動を進めてまいります」と抱負を述べていた。

 同町在住の60代女性は「コロナ禍も少しずつ落ち着いてきた。今後はこれまで通りのやり方ではいけないと思う。町が元気になるように努力してほしい」。

 40代男性は「たくさんの支援が受けられると聞いた。努力してくれているのは分かっているので今後に期待したい」と話していた。

(2021年11月21日付紙面より)

6月に初めて開かれた社員総会の様子=那智勝浦町の体育文化会館
2021年11月21日
36 事例や講義を今後に生かす
 生活支援コーディネーター実践研修会  (新宮市 )

 和歌山県が実施する令和3年度第2回生活支援コーディネーター実践研修会が18日、オンラインで開かれた。県内の各市町村が参加する中、新宮市では市職員や市社会福祉協議会職員、市の協議体である「チームくまのがわ」と「わがら広角」、福祉委員や民生委員らが出席。研修会では講義や事例の発表があり、参加者は生活支援サービスの重要性や地域の役割について学びを深めた。

 研修会は市町村が生活支援コーディネーターを設置するに当たり、市町村関係職員などがコーディネーターや協議体の役割などを習得することが目的。第1回の研修会は5月に実施。同市では市役所別館に「チームくまのがわ」、市福祉センターに「わがら広角」が集まり、参加した。

 NPO法人全国コミュニティライフサポートセンターの池田昌弘理事長が「生活支援サービスの立ち上げと運営方法について」を講義した。神奈川県や長野県などの事例を紹介し、生活支援サービスの成り立ちと住民や地域の変化などを解説。特技や趣味、経験を生かすことや、生活支援サービスは多様であるとし、地域全体で取り組むことの重要性も訴えた。

 事例発表では、橋本市の「ささえ愛高野口」や上富田町の有償ボランティア「たすけあいくちくまのステーション」、印南町の「奥真妻活々倶楽部」の担当者が発足経緯や活動、有償ボランティアなどの取り組みについて詳細を説明した。

 参加者らは各グループで意見交換後、オンラインで「都市部で活動が広がらない」「有償ボランティアの増員はかなり苦労がある」「担い手づくりが課題」などの報告を行った。

 池田理事長は「住民の負担をかけないようにせかすことなく進めることが大切。困り事や課題を直球で解決することだけが正解ではない。広い視野で活動し、つながることから始めれば巡り巡ってサービスにつながっていく」と締めくくった。

 市内で2組織目の協議体として、今年発足したばかりのわがら広角の中野末子さんと田中みちよさんは「研修会は自分たち自身の勉強になった。助けてもらう方が気兼ねなく頼めるように、少額のお金を頂く有償ボランティアを導入するほうが互いにとって良いかもしれない。皆さんで相談して進めていきたいです」と語った。

(2021年11月21日付紙面より)

オンラインで生活支援コーディネーター実践研修会が開かれた=18日、新宮市の福祉センター
参加した皆さん
2021年11月21日
37 赤銅の月、夜空に浮かぶ
 部分月食、熊野地方でも  

 月の一部が地球の影に入って欠けたように見える部分月食が19日、国内で観測された。国立天文台によると、今回は月の直径の97・8%が地球の影に入るのが特徴。欠けた部分が真っ暗になるのではなく、皆既月食に似て赤銅色に輝いた月が夜空に浮かんだ。

 当地方では、午後4時48分ごろにはすでに月食が始まっていたがあいにくの雲で、食の最大となる午後6時2分ごろに薄雲を通して確認することができた。

 時間がたつにつれて雲がなくなり、月は食の影から顔を出して明るさを増した。写真は雲が薄くなる時を見計らい、約10分おきにシャッターを切り、食の変化を合成したもの。食の最大時間の画像は薄雲がかかっており、ぼやけている。

 次に国内で月食が見られるのは皆既月食となる来年11月8日。今回と同様、ほとんどが影に入る部分月食は2086年11月21日まで待たなくてはならないという。

(2021年11月21日付紙面より)

熊野地方で確認した月食の様子(10分おきに撮影)=19日
食の最大時間(午後6時2分)の様子
2021年11月21日
38 3グループ117点を展示  蓬莱体育館で合同写真展  (新宮市 )
2021年11月21日
39 木製パズルを作ろう!  王子ヶ浜小で木工教室  (新宮市 )
2021年11月21日
40 天高く、皇帝ヒマワリ  新宮市のタウンガーデン  
2021年11月21日
41 西村伊作の建築巡る  トレイナートのミニダイブ  (新宮市 )
2021年11月21日
42 柴田さん宅の紅葉進む  オープンガーデン栃の木  (那智勝浦町 )
2021年11月21日
43 5人が県代表に選出  JUNTOSフットボールクラブ  
2021年11月21日
44 「子猫を捨てないで」  責任持って飼ってほしい  
2021年11月21日
45 プラスチックの分別法学ぶ  民生委員児童委員協議会が研修  (紀宝町 )
2021年11月21日
46 特産品や地域の魅力に触れる  じゃばらの里の収穫祭2021  (北山村 )
2021年11月21日
47 お悔やみ情報
  
2021年11月18日
48 熊野の魅力発信につながれば
 後誠介さんが本を出版  (那智勝浦町 )

 「熊野からの目線で熊野を描きたいと思っていた。熊野の魅力発信につながればありがたい」。そう語るのは那智勝浦町在住で和歌山大学客員教授、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員を務める後誠介さんだ。後さんは10日、はる書房から「熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地」を出版した。

 これまで本紙などで地質に関する記事などを発表してきた後さん。その軌跡を残すことで、熊野の魅力発信につながると考え、今回の出版に至ったという。

 書籍化する上で「自身の伝えたいことのみを情報発信する」のではなく、「熊野から離れて暮らす人や訪れたことが無い人にも熊野に触れてもらえる」ことを注意し、昨年末から進めてきた。

 本はA5判並製の120㌻カラー(ISBN978―4―89984―198―2)。税込み1430円。3章立てで、「謎解きめぐり」として展開。世界遺産や変化に富んだ海岸線を含め、大地の成り立ち深くつながる熊野の魅力をくまなく伝える内容となっている。

 第1章「熊野の霊場」では熊野の霊場や那智大滝(なちのおおたき)の成り立ちなどを解説。第2章「熊野の古道」は新宮市の高野坂や古道で見つかる貝化石などに触れ、第3章「熊野の大地のめぐみ」では、地形を生かした集落や棚田、古式捕鯨を生んだ海岸地形などにスポットを当てた。

 地名を省略せずに表記し、子どもが手に取りやすいようにふりがなに対応。ユニバーサルデザインにこだわったほか、Q&A方式を採用。写真や見出し、コラム、イラストでその事柄がイメージできる工夫も行った。

 本の構成について提案や助言を行った同町在住の新聞記者・須川達也さんと、キャラクターやマップ、イラストを描いた新宮市在住のアーティスト・平野薫禮(ぐれ)さんに対し、「お二人のおかげで本を完成することができた」と感謝。

 後さんは「歴史と文化がつながり、色濃く残る熊野が詰まった一冊となった。ジオパークガイドや観光ガイド、語り部の方々にも読んでいただきたい。それによって、多くの人々に熊野の魅力が広がると思う。そうなれば幸いです」と語った。

 本は東京や大阪をはじめ、和歌山県内の各書店で販売しているほか、通販サイトのアマゾンでも購入できる。

(2021年11月18日付紙面より)

「熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地」を出版した後誠介さん=1日、那智勝浦町狗子ノ川
熊野の魅力が詰まった一冊
2021年11月18日
49 大辺路沿いに残る近代建築
 西山修司さんが旧チャップマン邸で講話  (新宮市 )

 新宮市丹鶴の旧チャップマン邸で14日、「紀の国わかやま文化祭2021」地域文化発信事業「和歌山の文化の今昔~熊野古道と近代建築~」があった。建築史家の西山修司さんが講話。聴講者らは西村伊作(1884~1963年)や近代建築への学びを深めた。

 世界遺産に登録されるためには文化財に登録されている必要がある。事業は、地域にある近代建築物を活用し、それぞれの地域の話題をテーマに地元の人などを講師に迎えて実施することで、近代建築物含む文化財の掘り起こしと保全・活用する機会を考えるとともに多様な人々が交流を図り、また世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録箇所の拡大に向けた追加登録への機運を高めることなどを目的に実施。県内各所で講演会やフィールドワークなどが展開されている。

 「大辺路沿いに残る近代建築と西村伊作について」を題目に開催された旧チャップマン邸では、主催者を代表して県世界遺産マスターで「熊野古道」を世界遺産に登録するプロジェクト準備会の小野田真弓さんがあいさつした。

 西山さんは「世界遺産はもちろん大切だが、広範囲にマイナーなものも大切にして地域の魅力をレベルアップさせることが必要。歴史的な建物は地域づくりに役立てるべき」と思いを語った。

 「近代建築は幕末から戦前までの洋風建築」と定義し、近代建築、近代和風建築、近代化遺産の違いなど、近代建築の基礎知識について説明。

 田辺市の「赤別荘」、「旧田辺市警察署」(現在はレストランとして使用)、串本町の「樫野埼灯台」、古座川町の「互盟社」、那智勝浦町の「懸泉堂」、伊作が設計した「日本基督教団紀南教会」、「那智勝浦港郵便局(旧大同銀行那智勝浦支店)」、新宮市の「三輪崎青年会館」、「旧西村家住宅」など、大辺路沿いに残る近代建築を紹介し「貴重な建築物を残してくためには地域の人が声を上げていくことが必要」と訴えた。

 西山さんは「大正時代にグローバルな視点が広まり、公的な部分は洋風化が進んだが私的な部分は昔のままだった」と解説し、伊作について「『これから世界に生きる日本人の私生活はどうあるべきか』を考え、教育や新しい住まいの在り方を訴えた」などと説明した。

(2021年11月18日付紙面より)

西山修司さんが地方に残る近代建築について話した=14日、新宮市丹鶴の旧チャップマン邸
2021年11月18日
50 船の仕事や串本の海学ぶ
 太田小児童ら海の教室で  (串本町 )

 串本町内で15日に国土交通省など主催の海の教室があり、那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長、児童20人)が参加して海の仕事を教わり、串本の海とそれにまつわる灯台や日本とトルコの友好を学ぶなどした。

 この教室は、同省勝浦海事事務所と紀南海運協会、近畿海事広報協会が連携し、青少年の海に対する関心を高める目的で毎年実施。本年度は下里小、宇久井小、熊野川小、太田小の4校を対象にして順次開かれた。

 うち前3校は那智勝浦町・太地町コース(県漁連勝浦市場~紀の松島めぐり~太地町立くじらの博物館)を巡りつつ、同事務所による海の仕事講座を受講して海への関心を培った。

 実施最終となった太田小は串本町コースでの参加を希望し、串本海中公園センターで同事務所の名越正典次長ら職員と合流。職員の大薮晃介さんによる同講座を受講し、知っている船の種類をみんなで思い出した後、海に囲まれた国・日本の暮らしを支える船の仕事(=海運業)に注目し国内流通で約半分、海外流通に至っては99・7%(いずれも重量換算)もの物資が船を使って運ばれていることやそのおかげでみんなの生活が成り立っていることなどを教わった。

 以降は海の体験で、午前中は同センターで半潜水型海中観光船や海中展望塔越しに日本最初の海中公園(現・海域公園)の一つに選ばれた串本の海をじかに観察。同センター水族館が飼育している串本の海の主な生き物やバックヤードも見学して、身近にある海で成り立っている豊かな自然への理解を深めた。

 昼食休憩を経て、午後は樫野へ移動。田辺海上保安部の協力で船舶の安全な航行を促す樫野埼灯台を内部も含めて見学し、同部からのサプライズ企画で巡視艇むろづきによる運航演示も見学。トルコ記念館でトルコ軍艦エルトゥールル号遭難事件や後に深まる日本とトルコの友好史の一端などにも触れたという。

(2021年11月18日付紙面より)

暮らしを支える船の仕事(=海運業)を教わる太田小児童ら=15日、串本海中公園センター
2021年11月18日
51 来年3月から分娩予約休止
 新宮市立医療センター  

 新宮市立医療センターは、令和4年3月1日(火)から、同院産婦人科において分娩予約を休止すると発表した。休止期間は新たに体制整備ができるまでの間。

 地域の中核病院として、年間約300件の分娩を行ってきた同院産婦人科。分娩予約の休止は常勤医師2人のうち1人が退職することが決定したことに伴うもの。現在、県、病院、市当局、市議会では、全力で医師の確保に努めているが、現段階で後任の医師の確保が困難な状況にあるという。

 同院は、引き続き産婦人科医師の確保に努めていくとし、「後任の医師が確定していない状況下では、安全で安心な医療の提供が担保できず、苦渋の決断。地域住民の皆さまには大変ご迷惑、ご心配をお掛けいたしますこと、ご理解賜りますようお願い申し上げます」とコメントを寄せている。

(2021年11月18日付紙面より)

来年3月から分娩予約を休止する新宮市立医療センター
2021年11月18日
52 松實大地君が全国選抜へ
 全国少年少女レスリング選手権大会  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2021年11月18日
53 子どもたちに魅力伝える
 ガールズサッカーフェスティバル  
2021年11月18日
54 城南中が団体で近畿大会へ 県中学校新人卓球大会 
2021年11月18日
55 板谷観来さんが全国へ
 男子団体は近畿大会出場権を獲得  (新宮高校弓道部 )
2021年11月18日
56 円滑な避難のために  二区が避難路を整備  (那智勝浦町 )
2021年11月18日
57 若き経営者たちが成果を発表  ネクスタディオーナープレゼン  (新宮市 )
2021年11月18日
58 市職員らが人権の知見深める  部落解放・人権夏期講座  (新宮市 )
2021年11月18日
59 会員の力作68点が並ぶ  新宮愛蘭会の展示会  (新宮市 )
2021年11月18日
60 子どもたち自慢のお店が並ぶ  「くまのクエスト」初開催  (新宮市 )
2021年11月18日
61 租税教育の推進に貢献  王子ヶ浜小と太地小に感謝状  (新宮・東牟婁 )
2021年11月18日
62 134人がプレーし交流 潮岬で町老連グラウンドゴルフ大会 (串本町)
2021年11月18日
63 雑賀和さんに税務署長賞  税に関する高校生の作文  (串本古座高校 )
2021年11月18日
64 美術家と一緒に制作に挑戦 三尾川小でアート・ワークショップ (和歌山芸術文化支援協会)
2021年11月18日
65 タイへ甘い温州ミカンを  JA伊勢統一選果場で輸出検査  (御浜町 )
2021年11月18日
66 e―Taxの利用を  尾鷲税務署長が呼び掛ける  (紀宝町 )
2021年11月18日
67 「三人娘激励大会」に40人  グラウンドゴルフ大会  
2021年11月18日
68 町議選初の無投票  現職8人、新人2人が当選  (御浜町 )
2021年11月18日
69 手でお話しましょう  初級手話教室始まる  (紀宝町 )
2021年11月18日
70 サツマイモ約120㌔収穫  熊野川中2年生が芋掘り  (新宮市 )
2021年11月18日
71 景色や交流楽しみウオーク  ニュータウン熟年クラブ  (那智勝浦町 )
2021年11月18日
72 支え合いの気持ち養って  神倉小4年生が点字教室  (新宮市 )
2021年11月18日
73 「警察官ってかっこいい」  三輪崎保が警察署見学  (新宮市 )
2021年11月18日
74 きれいな町の景観保つ  渚の会が清掃活動  (那智勝浦町 )
2021年11月18日
75 お悔やみ情報
  
2021年11月16日
76 地球への祈り込める
 来年の大絵馬が完成  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で15日、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬が完成した。12月から大社拝殿に掲げられる。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。上野宮司が7月ごろから構想を練り、手直しなどを加えて今日に至った。

 アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛(なぎ)の御幣をくわえ、鋭い眼光で前を見据える雄虎を表現。疫病や不浄を表したという岩を、たくましい前脚で力強く踏み付ける。上野宮司は「新型コロナウイルス感染症の影響で不自由な生活を余儀なくされる中、期待を持って新しい年を迎えたい」と絵馬に込めた思いを話す。

 「地球のために全ての祈りを」の文字を書き入れて絵馬を完成させ、「祈りは人間だけのものではない。地球の命、より良い自然環境、伝統、美しいもの。全ての祈りを母なる地球に捧げたい」。

 また、温暖化対策が進まない世界の現状について主張を重ねる環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんに触れ「地球は今、ターニングポイントに来ていると思う。来年は地球のために祈ることの大切さに気付く年になれば。一人一人が世のため、人のため、地球のために尽くすことができれば、より良い年になると思います」と話した。

 毎年、JR新宮駅に掲げている小絵馬(縦70㌢、横110㌢)は、12月半ばごろに届けられる予定。

(2021年11月16日付紙面より)

「地球のために全ての祈りを」の文字を書き入れ完成=15日、熊野速玉大社
2021年11月16日
77 じゃばら求め大勢の人
 2年ぶりの収穫祭盛況  (北山村 )

 北山村のおくとろ公園観光センターで14日、2年ぶりに「じゃばらの里の収穫祭」が開かれた。快晴の下、村内外から多数の来場者が訪れ、買い物や地元グルメを楽しんだ。

 特産品「じゃばら」の収穫を祝って開くイベントで、今年は紀の国わかやま文化祭2021の地域文化発信事業として開催。じゃばらの収穫体験や今年の収量当てクイズ、じゃばらや筏(いかだ)下りのパネル展、小中学生の作品展などがあった。

 じゃばら園での収穫体験にはイベント開始時から大勢が参加し、北山振興㈱の職員から収穫に適したサイズや効能、活用法についても学んだ。じゃばら加工品の販売の他、おくとろ温泉による魚市も盛況だった。

 この日は「北山3村フェスタ2021」も同時開催。北山村青年会による射的やスーパーボールすくい、林業に携わるシンガーソングライター・カモンユキオさんによる「きこりライブ」、学校給食から生まれた「じゃばら唐揚げ」の販売もにぎわいを見せていた。

 同文化祭北山村実行委員長の中島良範教育長は「天気にも恵まれ、村内外のたくさんの方々に北山村の美しさや歴史を感じていただけて最高です。じゃばらの収穫期こそ、村の一番いい時期。新型コロナ後に向け、小さなスタートを切れたのでは」と話していた。

(2021年11月16日付紙面より)

じゃばら収穫体験=14日、北山村のおくとろ公園
特産品じゃばらのパネル展
2021年11月16日
78 瑞兆の文字を書き添えて
 来年のえと「寅」の色紙  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の色紙作りがピークを迎えた。男成宮司が直筆で1枚ずつ、色紙に「瑞兆」の文字を書き添えている。今月中に1500枚を完成させる予定。

 色紙には勇ましい色鮮やかな虎と初日を配した那智の滝が描かれている。同社によると、虎に関することわざの「虎口を脱する」にちなみ、来年こそは未曽有のコロナ禍から脱し、めでたい初日の光のごとく明るい兆しが現れ、人々にとって心安らぐ幸せな一年になるようにと願いが込められているという。

 14日は同大社斎館で、男成宮司が色紙に文字を書き入れ、巫女(みこ)が社印を押して仕上げた。

 男成宮司は「ワクチン接種などが進み、感染者も減って参拝者も多くなってきた。明るい兆しが見えつつある。来年こそは、危険なコロナ禍から抜け出せるように色紙を描いた。皆さまの幸せを願っています」と語った。

 社頭での授与は15日から行い、発送は11月下旬からを予定。1枚2000円。送料は2枚以下600円、3枚以上は1200円。申し込みは、はがき(〒649―5301那智勝浦町那智山1、熊野那智大社)、FAX(0735・55・0643)、または同大社ホームページで受け付けている。

(2021年11月16日付紙面より)

願いを込めた来年のえと色紙を仕上げる=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年11月16日
79 樫野埼灯台内部を一般公開
 CGS部と初連携しつつ実施  (田辺海上保安部 )

 串本町樫野にある樫野埼灯台で14日に一般公開があり、普段は無人灯台として閉ざされている内部を見学する機会などが提供された。

 153周年灯台記念日(今月1日)行事の一環。この記念日は日本で最初に点灯した観音埼灯台の起工日に基づいて定められていて、樫野埼灯台は観音埼灯台と並んで改税条約(江戸条約)により建設されることになった8灯台の1基としてグレゴリオ暦(=西暦)1870年7月8日(旧暦明治3年6月10日)、8灯台中4番目に点灯した経緯がある。

 管轄する海上保安庁田辺海上保安部(上野春一郎部長)は8灯台の一基、潮岬灯台が常時内部見学可能であるのに対し、平時は閉ざしている樫野埼灯台も広く知ってもらうため、この公開を灯台記念日と絡めて定例化している。最近は同町が関西文化の日に合わせて同灯台旧官舎やトルコ記念館、日米修交記念館を無料開放していて、時期はずれるが相乗効果を目指して期日を合わせるよう考慮して実施している。

 今回は初の試みで、県立串本古座高校CGS部と連携。灯台内部で同灯台の沿革紹介パネルや灯台絵画コンテスト2021受賞作品展示と併せて同部の活動紹介パネルを展示し、日本機械学会の機会遺産に登録されている昭和8年導入の心臓部・光学系機械装置(昭和7年度製造)については同部交通課課員や同部生徒が解説をし、水銀槽に浮かせて灯部を回転させる(昔は分銅〈現存〉、今はモーターが動力)という今では希少な仕組みを伝えるなどした。

 午前11時には灯台南方の洋上で串本海上保安署所属巡視艇「PC―102 30㍍型〈船名・むろづき〉」と関西空港海上保安航空基地所属中型飛行機「サーブ340B型」の運航展示もあり、居合わせた見物客は手を振って両者の共演に親しんだ。同庁のマスコットキャラクター・うみまるも登場して記念撮影に応え、都合により子ども用が確保できなかったが制服試着の機会も提供。同部は敷地内で調理班がレシピを開発した万能だれ「あがらのたれ」の紹介と販売にも取り組んだ。

 来場者にパンフレットやPRグッズを配って見学に感謝した上野部長は「造られた当時は船乗りのものだっただろうが、150年余りを経て地域の資源としても親しまれるようになっている。今回は初めて串本古座高校CGS部さんと連携したが、これからも地域と共に盛り上げることを続けていこうと思う」と話し、同部交通課課員と共に灯台と人を近しくすることに努めていた。

(2021年11月16日付紙面より)

見物の人出などでにぎわう樫野埼灯台一帯=14日、串本町樫野
普段は閉ざされている灯台内部の光学系機械装置の解説を受ける参加者ら
手を振って海上保安庁の巡視艇と中型飛行機の運航展示を見物
2021年11月16日
80 特製カレーライスに舌鼓  恒例のふれあい子ども食堂  (紀宝町 )
2021年11月16日
81 投げ釣りで28人が釣果競う  第35回イシモチ釣り大会  (井田海岸 )
2021年11月16日
82 三重県と3市町が連携強化  紀伊半島大水害10年防災訓練  
2021年11月16日
83 債務負担行為や1万円給付  臨時議会で質疑  (那智勝浦町 )
2021年11月16日
84 技術向上目指し有事に備え  火災予防運動に伴い総合訓練  (新宮市 )
2021年11月16日
85 グラウンドゴルフで交流  太地小児童が福祉学習  (太地町社協 )
2021年11月16日
86 自然に親しみ山歩き  「歩け歩け教室」開講  (新宮市 )
2021年11月16日
87 光輝く一年であってほしい 来年のえと色紙を作成 (熊野本宮大社)
2021年11月16日
88 花園近鉄の選手ら親しむ  串本漁港で珍魚釣り体験  (南紀串本観光協会 )
2021年11月16日
89 小川の「お花畑」で交流  ふれ愛カフェ・よりみち  (古座川町 )
2021年11月16日
90 優雅な舞、自然の恵み感謝  熊野那智大社で紅葉祭  
2021年11月16日
91 お悔やみ情報
  
2021年11月09日
92 虹を浴び、光り輝く年に 熊野本宮大社で絵馬完成 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で8日、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬と小絵馬が完成した。大絵馬は12月2日(木)に、大しめ縄と共に大社神門に掲げられる。

 スギ材などで作った大絵馬は、横232㌢、縦117㌢。九鬼宮司が8月半ばごろから構想を練り、制作に着手した。太陽を背にした白虎が、先を清眼として見据える構図で、全体を包み込む形で虹を描いた。

 「人々が未来に向かって進み、皆にとって光指す一年であるように」と思いを込め、「一筋の道」と「光」の文字を揮毫(きごう)した。

 新宮、白浜、紀伊田辺、周参見のJR各駅に掲げる小絵馬には、同じく太陽を背に先を見据える虎の姿。それぞれのまちのキャッチフレーズから印象的な単語を抜粋し、そこから着想を得た色で「蘇」の文字を書き入れた。

 新宮駅には24日(水)、紀伊田辺、白浜、周参見駅には26日(金)に授与する。旅の安全を願い、南紀白浜空港にも大絵馬を贈る予定。

 九鬼宮司は「新型コロナウイルス感染症の影響で多くの人の生活が一変した。今年もコロナ禍の中で年を越すが、来年こそは自分の歩む道が定まり、虹を浴びながら光輝く一年であってほしい」と絵馬に込めた思いを語った。

(2021年11月9日付紙面より)

「光輝く一年に」。絵馬を完成させた九鬼家隆宮司=8日、田辺市の熊野本宮大社瑞鳳殿
2021年11月09日
93 「佐藤春夫から中上健次へ」 コーナー開設記念し公開講座 (熊野大学)

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で6日、市立図書館中上健次コーナー開設記念公開講座「佐藤春夫から中上健次へ―日本近代文学の百年」があった。熊野大学(松本巌理事長)主催。文芸評論家の高澤秀次さん、市立佐藤春夫記念館の辻本雄一館長、中上健次(1946~92年)の長女で作家の中上紀さんが、新宮が生んだ2人の文豪について講話した。

 「試験もない、校舎もない、校則もない。誰でもいつでも入学でき、卒業は死ぬ時」という熊野大学は1990年、中上によって設立。中上の逝去後は、遺志を受け継いだ有志たちが中心となって活動を続けている。

 中上が亡くなった月でもある8月のセミナーには例年、墓参りも兼ねて全国から多くの中上文学ファンが熊野地方を訪れるが、台風や新型コロナウイルスの影響で3年連続の中止に。

 このたびは市文化複合施設の完成に伴い新図書館に「中上健次コーナー」が新設されたことを記念し開催に至った。

 開催に当たり、松本理事長は生前の中上との交流や、熊野大学設立の経緯などを説明し「立派な施設と、立派な中上健次コーナーができた。健次のことを広く知ってもらえることをありがたく思っている」。

 紀さんは同コーナーの概要を紹介。「コーナーに近づくと生前最後の映像といわれるビデオが流しっぱなしとなっており、誰でも映像で健次の姿を見て声を聞くことができる。健次も喜んでくれていると思う。今日はセミナーではないが、3年ぶりの熊野大学の発信。短い時間だが皆さんと一緒にどっぷりと空気に浸りたい」とあいさつした。

 来年2022年は春夫(1892~1964年)が生誕して130年、中上が逝去して30年を迎える。辻本館長は「芥川賞を受賞する前、健次は『佐藤春夫のばい菌が満ちあふれている』と小説を書くきっかけについて話していた。文学的な風土がある、と。2人の文学は新宮と熊野の風土や歴史と深い関わりがあったのでは」と言及。

 「健次が亡くなった時、『近代文学は終わった』という言い方を報道などでよく目にした。春夫と健次の間の100年は近代文学の100年にぴったり重なるが、健次は近代文学そのものを批判して物語を展開していたと思う」と見解を述べた。

 高澤さんは「日本近代文学を2人に象徴させて語ることは決して奇抜な方法ではない」と述べ、日本近代文学の歴史について説明。中上の著書「枯木灘」について文学評論家の江藤淳(1932~99年)は「この作品によって自然主義文学の理想は達成された」と評価したと紹介した。

 また、主人公が被差別部落出身であることを告白したのちテキサスに渡るまでを描いた島崎藤村の「破戒」に関して「中上はカミングアウトして逃げていると、新宮の地で批判を展開した。そのことは日本近代文学に放った第一の矢だと思っている。物語と小説の関係性を問いただした作家であった」。

 春夫については「当時の日本文学の最前線だった。日本の自然主義文学から逸脱したモダンで実験的な小説を書いた」と評価。熊野地方から大石誠之助をはじめとする6人が連座した「大逆事件」(1911年)以降、日本文学は大きく方向転換したとし「(2人は)近代文学を問いただした作家であり、難関を突破し難関(『大逆事件』)を前にたじろいだ作家」であると述べた。

 また、中上が春夫に対し「『大逆事件』を回避している。熊野を真正面から書いていない」と批判したことに対し「佐藤春夫というターゲットがいなければ展開されなかった」と言及。

 対し辻本館長は、春夫の短編「砧(きぬた)」では直接「大逆事件」に触れてはいないものの、「大塩事件」(大塩平八郎の乱)の熊野に与えた影響が述べられているとし「『大逆事件』の後遺症の影が投影しているのでは」と話した。

(2021年11月9日付紙面より)

高澤秀次さん(右)と辻本雄一・市立佐藤春夫記念館長が2人の文豪を論じた=6日、新宮市の「丹鶴ホール」
熊野大学公開講座の様子
中上紀さん
2021年11月09日
94 平和な未来に歩み誓う
 コロナで延期の成人式に75人  (熊野市 )

 熊野市は7日、成人式を催した。対象の新成人は154人。うち75人が参列した。りりしい背広姿や華やかな振り袖姿で会場の熊野市民会館=木本町=に集い、旧知の友人たちとの再会を喜び合いながら、成人として恥じない行動とこれからの活躍を誓い合った。

 紀北町から紀宝町までの2市3町の成人式は、コロナ禍の影響で全てが11月に延期。熊野市も例年なら1月3日に開催していたがこの日、感染拡大防止のために簡素化して東紀州地区トップの開催となった。中村天音(あまね)さん(21)=2015年、木本中卒=が司会を務め、倉本勝也教育長は式辞の中で、これまでとは違った形の式の開催に理解を求めながら、「自分や家族など大切な人や地域の人を守るため、コロナ感染防止の行動を」と注意を促した。

 河上敢二市長は高校生時代に何度か熊野を訪れ、大リーグ・エンゼルスでも投打二刀流の大活躍で人気沸騰の大谷翔平選手を例に、「夢に向かって努力を。夢はかなうものではなく、かなえるもの。努力すれば夢が近づく」と述べ、人生の大海原にこぎ出す若者たちを激励した。

 新成人を代表して濵中良輔さん(21)=15年、有馬中卒=が誓いの言葉。育ててくれた両親、家族、友人、先生方、地域の人々の温かい支えに感謝しながら、「将来は教師として、大好きな熊野市に恩返ししたい」と希望を語り、「新成人として感謝と思いやりの心を忘れず、平和な未来に向かって歩んでいく」と誓った。

 式後は校区別に記念写真の撮影。市民会館前でも友人同士が互いに写真を撮りながら、話に花を咲かせていた。無事に司会を終えた中村さんは「緊張した。仲の良い友達が来られなくて残念だった」と振り返った。

(2021年11月9日付紙面より)

国歌を斉唱する新成人=7日、熊野市木本町の市民会館
誓いの言葉を述べる濵中良輔さん
2021年11月09日
95 津波想定し高台へ避難
 那智勝浦町で統一津波避難訓練  

 那智勝浦町は6日、「令和3年度町内統一津波避難訓練」を町内各地で実施した。今回は町内19地区が参加。発生が懸念される南海トラフ巨大地震を想定し、住民らは津波から身を守るため高台などに避難した。

 2014年に和歌山県が発表した同町の被害想定の死者数は、南海トラフで1万1700人、三連動地震で5200人。さらに津波避難困難地域に指定される地区が多いことから町では避難路整備や津波避難タワーの建設などを進めてきた。

 訓練は発災時に「必ず避難行動を取る」「情報の伝達」「避難所運営」などの行動を住民が実行できるように取り組んでいるという。八反田地区では自主訓練のみ行った。

 訓練では南海トラフ巨大地震が発生し、震度6弱~7でマグニチュード9・1を想定。午前9時3分に訓練を告げるサイレンと放送が行われた。

 参加した勝浦四区の住民は、町立勝浦小学校敷地内に造成された高台へ避難した。この高台はかさ上げと造成によって4000平方㍍の平地が確保されており、災害時には多くの町民が避難できる。今年7月から着工し、同校が夏休み期間中に工事が進められた。訓練での使用は今回が初めて。

 この日は勝浦六区も同校敷地内で実施。町内3カ所に一時避難することになっている同区はその内の1カ所として避難を行った。

 四区では避難した区民の受け付け後、発電機の使用訓練や町災害対策本部への情報伝達訓練に取り組んだ。区民にはハザードマップや非常用持ち出し袋に備蓄する必要物のリスト、避難カードなどが配布された。

 同区防災部長を務める梶信隆さんは「災害はいつ発生するか分からないので心構えが必要。まずは避難することを念頭に置いてほしい」。

 楠本修一区長は「常に防災意識を持って日常生活を送ってほしい。そのための訓練」と語った。

 なお、この日は町民が964人、町職員6人、新宮警察署から3人が訓練に参加した。

(2021年11月9日付紙面より)

高台へ避難する住民ら=6日、那智勝浦町立勝浦小学校敷地内
避難した区民の受け付けなどを行った
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