建設に先立ち市民説明会 (新宮市文化複合施設 )
新宮市教育委員会文化振興課は23日夜、市文化複合施設建設工事の今月下旬の着手に先立ち、市役所別館で市、設計業者による市民説明会を開いた。約70人の市民が参加する中、施設概要などについて説明があった。
説明会に先立ち、田岡実千年市長が「皆さんにご心配を掛けいろいろな意見を頂く中、紆余(うよ)曲折しながら当初予定地の丹鶴小学校跡地西側1棟案で決定した。どのような施設になるのかを中心に説明させていただきたい」とあいさつした。
当局は、市文化複合施設は市街地再生を目的としていると説明。外観は所々に熊野材を使用し、周りと調和の取れた色彩計画としている。
文化ホールは可動席を利用してさまざまな会場づくりができるとし、熊野学機能に関しては熊野学の情報発信の拠点として、熊野学ファンが集まる空間をつくっていくとした。
図書館には子ども、大人それぞれのゾーンがあり、授乳室や子ども用トイレを配備する。低い本棚を設置することで見通しの良い空間にしていくと説明した。床面積、開架図書ともに現図書館の1・7倍の規模となる。
財源や事業費などの説明もあったほか、2021(令和3)年2月の完成を見越しているが、図書館の引越しや運用トレーニングなどのために夏頃のオープンになると伝えた。
質疑応答では、財源やランニングコスト、可動席などについての質問や「このタイミングで説明会をするのは遅すぎる」といった意見もあった。
「引っ越しにかかる図書館の閉館期間はどれくらいか」の質問には「他の地方の前例を参考に3、4カ月を見込んでいる。できる限り短くする工夫をしていきたい」と回答した。
「新施設にはメジャーな人も呼べるように努力してほしい」「ランニングコストをカバーできるような壮大な計画を」などの意見もあり、当局は「市民に参画してもらい委員会を立ち上げるなどして自主事業を実施していきたい」と述べた。
図書館を別の場所にとの意見に対して、向井雅男副市長は「土地の優位性、複合であるという優位性を加味し、結果的に丹鶴小学校跡に文化の拠点を持ってくると決まった」と説明し、理解を求めた。
速水盛康教育長は「次世代に向け、本当に市民にとって良かったと実感してもらえるように検討を重ねていきたい」と述べ閉会のあいさつとした。
説明会は全4回を予定しており、27日(月)午後6時30分から熊野川総合開発センター、28日(火)午後6時30分から新高田会館、29日(水)午後7時から佐野会館で開く。
(2019年5月25日付紙面より)
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新しい川舟の進水式営む (川舟製作プロジェクト )
紀宝町北桧杖の熊野川河川敷で24日、新しい川舟の進水式が営まれた。新宮市の熊野川町ふれあい公社が川舟製作の資金を募る「クラウドファンディング」の支援を受けて完成したもの。森本博也・熊野川川舟センター長や田岡実千年市長らがお神酒によりお清めをし、運航の安全を祈願した。
インターネット経由で資金を集める「クラウドファンディング」では、定員14人の木船1隻の製作と船外機1台の購入に充てるため、目標金額を200万円と定め、昨年12月3日から今年1月31日まで支援を求めていた。
支援総額は目標金額を22%超える244万2000円(支援者数142人)となり、集まった資金で熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾 川舟工房」の谷上嘉一さんに川舟製作を依頼していた。製作期間は約2カ月。
開式に当たり、森本センター長が支援者や関係者らに感謝を述べ「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史ある『川の熊野詣で』を、これからも守り続け、後世に伝えていくため努力を重ねていく」とあいさつ。田岡市長が「クラウドファンディングで多くの共感が得られたのは、なにより船頭さんや語り部さんをはじめ、事業を支えているスタッフの皆さんの『思い』や『頑張り』が伝わったから」と祝辞を述べた。
進水式では古式にのっとり、サカキで舟を飾り、舳先(へさき)をお神酒で清めた後、船頭の津呂進さんと打越保さんが舟に乗り込みサオをさして右回りに舟を3度回した。
谷上さんは「安全安心に乗っていただけるような舟づくりを目指している。進水式を終えてまずは一安心。運航される日が楽しみです」と話していた。
新しい川舟は現在、運航に係る必要な手続きを進めており、6月下旬の実用を目指している。
(2019年5月25日付紙面より)
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UMOUプロジェクト (紀宝町社協 )
紀宝町社会福祉協議会は本年度から、「UMOU(うもう)プロジェクト」の取り組みを始めた。古くなり使わなくなった羽毛製品の提供を求めている。
プロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルすることで羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。紀宝町では、その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて町の地域福祉に使われる。
製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あきや汚れがある不要な製品も回収可能だという。
町福祉センター内の同協議会で持ち込みを受け付けており、「衣替え時期の今が確認のチャンスです。不要になった羽毛製品で募金活動しませんか」と呼び掛けている。
問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。
(2019年5月25日付紙面より)
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なちかつ古道を守る会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町のボランティア団体「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)は22日、同町湯川などで人気の催し「新春ウオーク」の下見と同町内の夏山(なっさ)トンネル周辺のガードレール沿いの草刈りを実施した。
守る会は年に1回、町内の魅力を再発見しながら歩く新春ウオークを開催しており、毎回、多くの参加者が集まる。その催しのために、ルートの発見や確認に取り組んでおり、この日は会員9人が湯川と二河を歩いた。
その後、夏山トンネル周辺で草刈りや清掃に汗を流した。守る会によると、同所のガードレール付近には投棄されたごみが多く、草が生い茂っているとごみ自体が目立たたないことから、さらに投棄が増加してしまうという。それを含め、ごみが川や海に流れ出てしまうと生態系にも悪影響を及ぼしてしまうことから、景観と環境の保護のため定期的にクリーン作戦を実施している。
会員の一人は「今回は大きな袋に入ったごみがいくつも見つかった。行政に対処してもらうことにした」と述べ、下見については「この町には使われなくなった古い街道も多い。知る人がいなくなったり、全く通れない状態のままも残念」と話した。
(2019年5月25日付紙面より)
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新宮弓友会主催月例射会
空手道・拳武館新宮道場
都道府県対抗少年剣道優勝大会選考会 (三輪崎剣道クラブ )
第12回南紀海彩まつり (新宮市 )
県内外の団体が一堂に会し多彩な踊りを披露する「第12回南紀海彩(かっさい)まつり」(同実行委員会主催)が19日、新宮市佐野の新宮港緑地であった。1700人以上(主催者発表)が訪れた。時折雨の降る中、46団体がよさこい、ヒップホップ、フラなどを披露し、来場者を楽しませた。
「南紀海彩まつり」は、踊りを通じて地域・世代間の交流を深め、地域を活性化したいとの思いから始まり、今年は和歌山市や遠方の名古屋市の団体も集まった。
開会式で来賓の田岡実千年市長は「年々規模も大きくなり、地域にとって欠かせない行事になっている」と祝辞を述べた。
会場は踊りや演奏、和歌山市出身・在住の兄弟お笑いコンビ「すみたに」のトークショーなどで盛り上がった。「総踊り」では各団体のメンバーらが一緒に踊り、交流を深めた。
会場内のテント村にはハンドメイド雑貨が集まった「かっさいマルシェ」や食べ物の屋台が出店したほか、子ども向けのパンダバルーンや輪投げコーナーなども設けられ、親子連れの楽しそうな声が響いた。
毎年恒例のタオルくじ、餅やお菓子・日用品などをまく「Happy Throw!(ハッピースロー)」もあり、会場は多くの人でにぎわった。
北道江利実行委員長は「出店してくれるお店や足を運んでくれる人が増え本当にありがたい。毎年、遠方から参加してくれる各団体のメンバーの皆さんやスタッフをはじめ、多くの方々の協力に感謝しています。今後も参加したい、楽しいと思ってもらえるよう努力し、さらに盛り上げていければ」と話していた。
(2019年5月21日付紙面より)
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田岡市長報告会に130人 (新宮市 )
田岡実千年新宮市長の市政報告会が19日、同市野田の市福祉センターであった。田岡みちとし後援会主催。約130人の市民を前に田岡市長は「市政は市民(みんな)のために」の理念の下、本年度取り組む事業などを紹介した。
田岡市長は、3月29日に事業化が決定した「紀伊半島一周高速道路」について、国土交通省が地区別に説明会を実施していると状況を説明。防災、産業、物流、観光、生活道路としても貴重な道路になると述べ「一日も早い完成を目指して、これからも要望をしていく」と話した。
昨年度は15隻の豪華客船が新宮港に入港したと報告し、歓迎、見送りセレモニーなどおもてなしの取り組みや実施しているオプショナルツアーについて説明した。県の整備事業によって、物理的には11万㌧級の船の入港も可能だとし、「そういった点も評価され、『クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018』特別賞を受賞した。名誉なこと」と述べた。
6月1日(土)、2日(日)には新宮港開港40周年を記念して開催される「新宮港みなとフェスタ」で地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開も行われると紹介し、多くの参加を呼び掛けた。
木質バイオマス発電事業に関しては、本年度から建設が始まる予定であるとし、運営が開始されれば直接雇用、関連産業含めて約100人の雇用が生まれるのではと期待を込めた。
今年1月に市役所別館として開設した高齢者相談センターでは、4カ月間で地域包括支援センターで297件、在宅医療で14件の相談を受けたことを報告した。「介護保険制度やサービス内容、認知症の見守り相談、高齢者に対する虐待に関する情報などが寄せられている。関係機関と密に連携を図りながら対応している」。
死亡などの自然減が約200人、転出などの社会減が200人の、年間で合計約400人の人口が減少しているとし、自然減の減少のために「子育て世代包括支援センター」の充実を図っていくとした。
令和3年の春の完成を目指す市文化複合施設の概要を説明し、「旧市民会館に比べて座席の幅が約5㌢広く、席の前後も広く取っている。男性でもゆったりと座っていただけるのでは」などと述べた。建設費や図書館、川湊遺跡などについても触れ「心配を掛けたが市民の皆さんに喜んでいただけるような、有益な活動の拠点となるような施設を目指したい」とした。
市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくりを目指し、「市政の改革」「雇用の創出」を二本柱に、残りの任期を頑張っていきたいと抱負を語った。「市職員が自ら市民のために一生懸命頑張ろうという気持ちを醸成させるのが自分の役目。信頼関係があって初めて一つのチームとして市民のために頑張れる」と話し、「職員にもしっかりと取り組むように指示を出し、人権に優しい新宮市を作っていく」と力を込めた。
(2019年5月21日付紙面より)
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タイムラインの効率運用目指し (紀宝町 )
紀宝町は災害が発生する前にあらかじめ取るべき対策を時間ごとに決める「タイムライン(事前防災行動計画)」の新システムを構築し、今季の出水期から運用を開始する。
タイムラインは、台風や大雨などでの災害発生を前提に防災関係機関が連携して、あらかじめ状況を想定、共有した上で防災行動を時系列で整理した計画。
甚大な被害を受けた紀伊半島大水害(2011年9月)の教訓を踏まえ、町では全国に先駆け14年度から開始した。現在、町全体と浅里、大里、鮒田の3地区で運用しており、今後、他の地区にも広げ、さらなる地域の防災力向上に努めていく。
新システムは、町と地区ごとの行動計画や進捗状況などを共有でき、タイムラインの効率的な運用が期待できるという。
専用タブレットを活用し、避難者数の入力ができるほか、地区別の雨量、水位、避難所の開設状況、気象情報なども確認できる。現場で撮影した写真などの情報も即座に共有が可能で、刻々と変化する状況を瞬時に把握できるようになる。
町では17台のタブレットを導入し、町内各地区の主要避難所に設置する計画。今後は町内37の自主防災組織を対象にタブレットの説明会を実施する。
また、インターネットで町防災情報システムを公開しており、スマートフォンやパソコンから雨量や水位、ダム情報などが確認できる。URLはhttp://www.kasen.town.kiho.lg.jp/
(2019年5月21日付紙面より)
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西国三十三所巡礼が日本遺産に
文化庁は20日、究極の終活を達成できるストーリーとして「1300年続く日本の終活の旅~西国三十三所観音巡礼~」を日本遺産に認定した。巡礼一番札所である那智勝浦町那智山の青岸渡寺・髙木亮享住職は「大変ありがたい。世界遺産登録15周年の年に、歴史ある巡礼路が日本遺産に選ばれ喜んでいる」と話した。
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。ストーリーを語る上で欠かせない文化財などを地域が主体となって、整備、活用し国内外に発信していくことで地域の活性化を図る。
令和元年度のストーリーは申請72件、認定16件。昨年度までの認定数と合わせて、現在83件となっている。今回、県が申請した「今も息づく『語り』~絶世の美女 清姫がたどった道~」「海から始まる修行の旅『葛城修験』」は認定がなかった。
認定後は、関係自治体や観光関係団体などで構成する協議会を設立。文化芸術振興費補助金の交付要望を行い、公開活用のための整備や人材育成、情報発信および旅行商品の造成などに取り組む。
(2019年5月21日付紙面より)
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春季近畿地区高校野球大会県予選
県大会への出場権懸けて熱戦展開 (全日本U―12少年サッカー )
近畿ブロック協議会が総会 (新宮市 )
公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団(B&G財団)の37自治体、45海洋センターで構成する近畿ブロック地域海洋センター連絡協議会の令和元年度総会が16日、新宮市役所別館で開催された。平成30年度事業実施報告や収支決算報告があり、新年度の実施計画と収支予算が承認された。役員改選では田岡実千年市長が新年度の会長に選出された。
B&G財団は、海洋性レクリエーションをはじめとする自然体験活動などを通じて、次代を担う青少年の健全育成と、幼児から高齢者まで国民の「心とからだの健康づくり」を推進している。各地域のB&G海洋センターは全国に10ブロック設立された地域海洋センター連絡協議会のもと、事業の連携や活動情報の共有化を進めている。
近畿ブロックは和歌山県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県のB&G地域海洋センターおよび海洋クラブで構成。各地域において青少年の体力づくりや住民の健康増進と心の触れ合いの場として施設の有効活用を促進し、円滑な施設の管理運営を図ることを目的としている。主な事業は▽海洋センターの管理運営に関する情報交換▽海上・陸上スポーツの研修に関すること▽B&Gスポーツ大会近畿ブロック大会に関することーなど。会長、副会長、理事は各都道府県海洋センターの持ち回りとなっている。任期は1年。本年度は6月1日(土)、2日(日)に串本町で「B&G親と子のふれあいキャンプ」、8月7日(水)、8日(木)に新宮市においてスポーツ交流会「和歌山県マリンスポーツの集い」などを計画している。
総会では前会長の西村良平・京都府南丹市長のあいさつがあったほか、田岡市長が「今後も協議会の発展のために精いっぱい頑張りたい。さらに強固な協力関係を築き、本会が有意義なものになれば」と他府県からの参加者らを歓迎。「本年度の事業運営が円滑に進みますようご理解、ご協力を」と新任のあいさつをした。
17日に同会場で開催された指導員研修会では、公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦・専務理事事務局長が「土と水と緑の学校」を題目に講演した。
(2019年5月18日付紙面より)
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串本町実行委員会が総会 (ねんりんピック )
ねんりんピック紀の国わかやま2019串本町実行委員会(会長・田嶋勝正町長、委員29人)が17日、同町地域保健福祉センターで総会を開き▽小中学生協力による応援のぼりの掲出▽ミニ観光ツアーの実施―を含む今後の展開を固めた。
ねんりんピック(全国健康福祉祭)は、60歳以上を中心に国民の健康増進や社会参加、生きがいの高揚などを図り、触れ合いと活力のある長寿社会形成に寄与するスポーツと文化の祭典として年1回実施。会場は都道府県持ち回りとなっていて、本年度は和歌山県が会場地となり各市町村に会場を求めつつ受け入れの準備を進めている。
大会期間は11月9日(土)~12日(火)の4日間。同町域では総合運動公園多目的グラウンドがサッカー交流大会の一会場となっていて、10日(日)と11日(月)の2日間にわたり試合と表彰式を行う。同実行委員会はこの機会の盛り上げとともに、その出場者と応援者、観戦者の受け入れを円滑安全に進めるための準備を進めている。
総会を開くに当たり、田嶋町長は「串本町に来ていただいた皆さんに喜んでいただける大会をつくり上げていきたい」と意気込みを掲げつつあいさつ。続く議事では前年度と本年度の事業関連諸議案を承認し177日後に迫った試合本番に向け士気を高めた。
委員は前年度事業報告の一環で第31回大会(ねんりんピック富山)の記録映像を鑑賞し、本番でどのような状況が予想されるかを一考。そのイメージを持って前述の趣向や円滑な運営のための諸準備に加え地元ならではの軽飲食の振る舞いや健康づくり教室などで歓迎やもてなしを展開することを決めた。
その他事項では、期間中の交通対応(道路や鉄道)について確認を求める質問があり、事務レベルで県と十分にすり合わせて安全確保に努めるよう促した。
(2019年5月18日付紙面より)
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紀宝町、御浜町の老連が参加 (安全運転大会 )
「子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止」などを重点とした「春の全国交通安全運動」期間中の15日、御浜町の紀伊自動車学校で高齢者を対象とした安全運転大会があった。
高齢運転者が実際に教習車を運転し、交通事故防止を図ることが狙い。紀宝町と御浜町の両老人クラブ連合会から会員10人が参加した。
同校教室で開会式があり、紀宝地区交通安全協会の久保正会長が「日頃の運転技能再確認の場にしてください」とあいさつした。
紀宝警察署の横山哲也地域交通課長は「今年に入り管内で138件の事故が発生し、人身事故が13件で2人が亡くなった。国道42号での事故が多い」と報告し、「身体能力、運転技術を把握し、十分注意して運転してもらいたい」と呼び掛けた。
この後、教習コースに移動して実技走行に取り組んだ。参加者は教習車に乗り込み、バックでの幅寄せ、交差点の左折、狭い道路の走行などのチェックを受けながら自身の運転技術を確かめた。
普段は軽トラックに乗っているという紀宝町平尾井の林杜谷さん(72)は「緊張して一旦停止を忘れそうになった。バックや安全確認の重要性を再確認できた」と話していた。
(2019年5月18日付紙面より)
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県税事務所と新宮市が合同啓発
自動車税の納期内納税を周知する啓発活動が16日、新宮市橋本のイオン新宮店で行われ、紀南県税事務所と新宮市役所の職員合わせて5人が、ポケットティッシュを配布し買い物客らに呼び掛けた。
自動車税は、4月1日現在での自動車所有者を対象に、5月31日(金)を納期限として納める県税。課税台数が約31・3万台と多くの県民が納税するもので、税収額も約115億円と基幹税として貴重な財源となっている。
納税場所は、金融機関窓口の他、コンビニエンスストアやペイジー対応ATM、インターネットバンキング、口座振替、各県税事務所、振興局県税窓口など。
啓発活動は県内各県税事務所と16市町が合同で実施し、新宮市を含む20カ所で自動車税と併せて固定資産税や軽自動車税など市町村税の納付期限も周知した。
紀南県税事務所納税課の鈴木康正さんは「納期内納税のパーセンテージが、ありがたいことに年々上昇しています。今年もさらに上昇するよう、皆さまにご協力をお願いしたい」と話した。
(2019年5月18日付紙面より)
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那智勝浦体協グラウンドゴルフ春季大会
平野杯空友会国際親善交流空手道大会 (志彰会勝浦道場 )
全国の学校でミニレター常設始まる
法務省は、学校におけるいじめや体罰、家庭内での虐待など、子どもたちが抱える問題に応える活動として、全国の小、中学校に「子どもの人権SOSミニレター」の常設に向けた取り組みを進めている。新宮・東牟婁郡では小学校は6月中旬ごろから、中学校では7月以降に法務省職員が各学校を訪問し、学校側の許可を得た上でミニレターを設置する予定になっている。
ミニレターは法務省と地方法務局、人権擁護委員で組織する全国人権擁護委員連合会が、子どもの悩みや困りごとの相談に応える活動として2006年から実施している。これまでは10~11月と、12月の人権週間などに配布されていたが、1月に千葉県で起きた女児虐待事件をきっかけに全国的に常設する運びとなった。
便せんと封筒が一体になっており、相談内容を書き切手を貼らずにポストに投函(とうかん)すると最寄りの法務局などに届く仕組み。送られてきたミニレターは法務局職員や人権擁護委員が読み、手紙か電話の希望する方法で返事をする。事案によっては子どもと面談を行ったり、学校など関係機関と連携を図ったりしながら問題解決に向けて取り組んでいる。
昨年度、県内で寄せられたミニレターを介しての相談件数は▽和歌山市30▽橋本市3▽田辺市14▽御坊市6▽新宮市4―の計57件だった。和歌山地方法務局新宮支局によれば、ミニレターの相談を通して重大な事件が発覚したケースは現在のところないが、全国的にはいじめや虐待、学校の教員による不適切指導など、調査を必要とする事案も相談されている。ミニレターの常設によって、子どもの人権問題の発掘と解消に向けた効果が期待される。
(2019年5月17日付紙面より)
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那智勝浦町議会が開会
那智勝浦町議会(中岩和子議長、12人)定例会が15日、開会した。専決処分などの報告11、補正予算2、条例の制定と一部改正5、賠償額の決定1、人事16、発議1の計36件が上程された。会期は22日(水)までの8日間。一般質問は20日(月)、21日(火)を予定している。
任期満了を迎える同町議会議員選挙が6月18日(火)告示、同月23日(日)に投開票されるため、5月の開会となった。
諸報告で堀順一郎町長はゴールデンウイーク中の入込状況が好調だったとし、職員が1人態勢のため、混雑が懸念されていたJR紀伊勝浦駅も駅員の増員対策により、混乱混雑はなかったと話した。3月議会で予算が承認された消防・防災センター建設では基本設計と実施設計の事業者が決定したことを報告。「過去から得た知見を教訓とし、災害に強いまちづくりを進め、令和の時代の那智勝浦町を築くべく、決意を新たに取り組んでまいる所存であります」と語った。
提出された議案は▽那智勝浦町税条例等の一部を改正する条例▽平成30年度一般会計補正予算▽令和元年度一般会計補正予算▽損害賠償の額決定について▽農業委員会委員の任命―など。
当局は平成30年度一般会計補正予算について、事業費の確定などから減額補正となり、歳入歳出それぞれ5億835万7000円減の91億9440万5000円と説明。令和元年度の一般会計補正予算では、10月に新路線(宇久井線、勝浦線)の運行開始が予定される町営バス関連予算やプレミアム付き商品券給付事業などを盛り込み、歳入歳出それぞれ1億5793万3000円を追加し、予算総額81億8973万3000円とした。
議員発議の那智勝浦町議会委員会条例の一部を改正する条例では「総務常任」、「厚生常任」、「経済常任」「建設常任」の四つの委員会を「総務経済常任委員会」と「教育厚生常任委員会」に合併、縮小し、町議員選挙後の7月から開始とするもの。この日、全ての議案は承認、可決された。
(2019年5月17日付紙面より)
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天満保育園で竣工式 (那智勝浦町 )
那智勝浦町天満の日本基督教団紀南教会の天満保育園(小宮一文園長)の新園舎で16日、竣工(しゅんこう)式が営まれた。堀順一郎町長や県、町の関係者、工事業者、保護者や紀南教会員ら約30人が新しい園舎の完成を祝った。
同園は1935年、当時の町長の要請を受け、教会伝道所に開設。現在で83年となる。
新園舎は、鉄骨造り一部2階建てと、災害時に園児や近隣住民が避難できるシリンダーシェルターの2棟。シリンダーシェルターは海抜13㍍で、屋上までは園児や高齢者に配慮したスロープが設置されている。今年の3月に完成した。
竣工式は教会の式に従い、祈祷や賛美歌の斉唱などの礼拝も営まれた。小宮園長は「多くの方々の祈りと努力が実を結んだ。安全な建物の完成に全てが動員されたこと、皆さまの働きに心から感謝いたします」とあいさつ。堀町長が祝辞を述べ、松隈智子副園長は完成までの経緯に感謝し、「戦争、台風や津波、紀伊半島大水害での被害を乗り越えたが安全な園舎を切望していました。未来に向けより一層の保育内容の充実に励みます」と力を込めた。
出席した越水良子さん(81)は「主人はここの2期生で、子ども3人に孫が2人、今は4歳のひ孫がお世話になっています。立派な園舎ができて本当に安心しています」と喜んでいた。
(2019年5月17日付紙面より)
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紀宝町ボランティア・市民活動センター「きぼらんせ」(神園敏昭運営委員長)は14日、町福祉センターで本年度総会を開催。所属する3団体を表彰し、事業計画などを決めた。
同センターは2007(平成19)年5月に設立。当初は54団体1360人が所属したが、本年度は89団体と個人合わせて3854人に増加した。
総会には登録団体の代表や来賓ら110人が出席。神園委員長が「今後もきぼらんせの活動を盛んにしたい」とあいさつした。
10年以上同センターに登録し、地域福祉の進展に貢献した町災害ボランティアコーディネーター連絡会(久原章作代表)、傾聴ボランティア「クローバーの会」(森新一代表)、神内生き活き協議会(矢熊敏男代表)に感謝状を贈呈した。
来賓の西田健町長が祝辞を述べた後、昨年度の事業を報告、本年度の事業計画案などを承認し、役員を選任した。
本年度は▽個人ボランティア登録の啓発と運営▽若い世代、シニア世代、男性がボランティア活動に参加できる環境づくり―を重点項目に定め、交流会や研修会などを実施する。
総会終了後は、新規登録団体の「かわりない会」(牧戸光彦代表)を紹介し、井上高志さんがギターの弾き語りを披露した。同会は毎週月曜日、鵜殿老人憩いの家「讃寿荘(さんじゅそう)」で住民が中心となった通所サービスに取り組んでいる。
(2019年5月17日付紙面より)
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第32回全国健康福祉祭和歌山大会「ねんりんピック紀の国わかやま2019」に向けた新宮市実行委員会(会長・田岡実千年市長)の第2回総会が14日、市役所別館で開かれた。報告事項と、本年度の事業計画案など5議案が審議された。
新宮市では11月9日(土)から11日(月)までの3日間、新宮東宝ボウルでボウリング交流大会、やたがらすサッカー場でサッカー交流大会(串本町、田辺市、上富田町と共催)が実施される他、各会場では、健康づくり教室の実施やおもてなしコーナーなどが設置される。
田岡会長のあいさつ後、▽委員の変更▽常任委員会における審議決定事項―の報告事項2件と、▽平成30年度事業報告▽同年度収支決算報告および監査報告▽令和元年度事業計画案▽同年度収支予算案▽ねんりんピック紀の国わかやま2019新宮市開催種目交流大会令和元年度競技主管団体開催事業補助金交付要綱案―の5議案がそれぞれ、事務局からの説明後に審議され承認された。
その他では、ボウリング競技に安里秀策選手(和歌山県ボウリング連盟)など日本代表経験のある4選手が招待選手として参加すること、期間中の9、10日には、水野家入部400年記念事業が新宮城跡および周辺や新宮市役所別館などを会場に開催されることなどが報告された。
田岡会長は「大会まであと180日。万全の準備を整え、全国からお越しいただく皆さまを温かくお迎えしたい。大会が大成功となりますよう委員の皆さま方には、引き続き格別なご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます」と締めくくった。
(2019年5月16日付紙面より)
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高齢者体験型講習など (春の全国交通安全運動 )
春の全国交通安全運動中の14日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所(寺井健雄所長)が開放され、体験型講習などがあった。参加した高齢者15人が交通安全講話を聞き、教習所内のコースを運転するなどして交通安全について再確認した。
開講前に寺井所長は「この機会に自身の運転などを見直し、事故防止に努めてください」とあいさつ。続いて新宮警察署の岡本暢夫交通係長が講話した。体験型講習では、運転のできる参加者12人が2人一組になり、交差点右左折やS字クランクなどの互いの運転を観察。教習所担当者がコース走行の安全度を採点した。
岡本係長は、全国的に交通事故は減少し、人身事故も減っているものの物損事故は増加しているとして、町内では駐車場内の接触事故が3割を占めると話した。「当地方は車がないと生活が難しい。元気に暮らすには、事故無く運転が続けられることが重要」と述べ、気を付けるポイントとして▽『道路は生きている』道の形は同じでも、状況は常に変わる。油断せず「かもしれない運転」を心掛ける▽『君子危うきに近寄らず』必要な安全確認の多い右折などは極力避けて、事故の確率を高めない▽『車は凶器』快適さの影にあるリスク、常に加害者になる可能性を忘れずに―といった三つの心得を繰り返し説いた。また、運転免許証の自主返納についても十分な検討を呼び掛けた。
(2019年5月16日付紙面より)
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メーカーと連携しイベント (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(小松誠司会長、会員24店舗)が11、12日の2日間、串本町の袋港や有田港、串本漁港を拠点にしてイベント「串本ダイビング祭り」を開いた。器材メーカー15社が参加して自社製品を貸し出し、それぞれの持ち味をアピール。ダイビング客約150人が試用して、各製品の持ち味を確かめるなどした。
世界最北限のサンゴ群落があり、魚種も多く陸伝いで行けるダイビングスポットとして多くの愛好者に親しまれている串本の海。その集客力に着目し都市圏では難しい実際の使用を交えたアピールをするために器材メーカー各社が同組合と連携し、同組合も各社推奨の器材が実際に試せるという話題性による誘客を目指して年1回、両輪でこのイベントの運営に取り組むようになった。
7年目となる今回も両日の日中に器材モニター会、初日夜半に交流会を開く内容で実施。モニター会場は主なダイビングボート係留場所となっている袋港と有田港に設け、各社は半々に分かれ初日が有田港なら2日目は袋港と入れ替わる形でブースを開いて、立ち寄ったダイビング客に製品を紹介し試供を勧めるなどした。
交流会は串本漁港内に会場を設け、同組合スタッフに加え家族も協力して郷土食を含む軽飲食を準備。会員店舗のスタッフとダイビング客、メーカー各社のスタッフ約200人が集まり、食事をしながらダイビングつながりの交流を深め合った。
(2019年5月16日付紙面より)
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田邉毅一さんが国土交通大臣表彰 (新宮市 )
2019年観光関係功労者の受賞者が先月15日に発表され、多年にわたりホテル業の振興に努め発展に寄与したとして、株式会社ユーアイホテルの田邉毅一(たなべ・きいち)・代表取締役社長(76)が国土交通大臣表彰を受けた。田邉社長は「観光のまち、そこで賞を頂けたことは地域の観光も認められたこと。うれしく思います」と喜びを語った。
神奈川県横浜市出身。南紀ホテル組合と和歌山ラオス友好協会の会長、南紀勝浦温泉旅館組合副組合長を務める。2016年に近畿運輸局観光関係功労者表彰を受賞した。約50年にわたり観光関係の仕事に従事。福岡や静岡、春日部、舞鶴などでホテル運営やサービス業に携わり、各地域の振興に貢献してきた。新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルは1992(平成4)年に創業した。
「日本においてホテルが理解されてきたのは東京オリンピックからではないでしょうか。旅館が衰退しホテルが増え、『駅前にはホテル』の時代になりました。生活様式と同時に宿泊産業の形態も変わってきたと感じます」と、この50年を回顧する。しかし現在、海外の観光客が増え、日本の旅館の良さを日本人が見つめ直す時代になってきたとし「仕事ではホテル、余暇では旅館、そういう時代に変わってくる」とこれからの宿泊産業を予想する。
「お客さんから『また来るよ』と言ってくれることがうれしい」と目を細めながら、与えられたことを淡々とやってきただけと謙遜する。「いろんな人に支えられてきました。受賞を目標にするのではなく、仲間、先輩、家族を大事にすることが大切だと感じています」。
「人とのふれあいによって気持ちが優しくなった」と観光関係に従事してきた自身を振り返り、「新宮市とは縁があった。元気なうちはここで頑張って観光振興に貢献していければ」と話していた。
(2019年5月16日付紙面より)
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第41回北道院オープン選手権
上位5チームが県大会出場へ (全小バレー県東牟婁地方大会 )
キッズプログラミング教室無料体験会 (新宮市 )
株式会社POS(堀哲也社長)は1日、新宮市橋本のイオン新宮店内で「キッズプログラミング教室無料体験会」を開いた。午前と午後の部合わせて33人の子どもたちが参加し、プログラミングの説明を受け、コントローラーを使ってドローンを操作した。
子どもたちが「考える」「生み出す」ための能力や論理的思考を育み、遊びながら体感することで形や動きの仕組みづくり、発想力を養いプログラミングの基礎を身に付けることを目的に開催。2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されることを受け、いち早くなじんでもらう狙いもある。
午前の部では12人の子どもたちが、堀社長からドローンの歴史や使用方法、注意点の説明を受けた。子どもたちは2グループに分かれてスタッフらから操作の仕方などを学び、コントローラーを使ってドローンを上下に動かしたり回転させたりして、輪をくぐらせるミッションに挑んだ 。
インストラクターのジェイ・アラバスターさんによるプログラミングを使用したドローン操作の説明もあり、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていた。
紀宝町鵜殿から訪れた入谷奏斗(かなと)君(7)は「初めてドローンを動かして緊張したけど楽しかった。思っていたより簡単だったので良かった」。
堀社長は「プログラミング教育の論理的思考を鍛えていくことが大切。子どもたちに『楽しく学ぶ』『考え方を学ぶ』『常に最先端を意識する』ことを忘れないでもらえれば」と話していた。
(2019年5月3日付紙面より)
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みつの地域活性化協議会が物産販売 (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川町のみつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)は2日、同町田長の「かあちゃんの店」前で物産販売を実施した。地域で採れた農産物を使った食品や新タマネギの詰め放題などがあり、観光客らでにぎわった。
この日はかあちゃんの店が休みのため、連休に訪れる観光客らをもてなしたいと開催した。晴天に恵まれ、車やバイクなどで道の駅に立ち寄る人たちも多く見られた。
店前に張ったテントの下にはふるさとキッチンが作ったのり巻きやさんまずし、加工品の他ホウレンソウやスナップエンドウなどの春野菜がずらり。収穫したての新タマネギは格安の詰め放題で提供され、袋をいっぱいにして笑顔を見せる人の姿もあった。下阪会長は「少しでも熊野川町の活気になれば」と話していた。
(2019年5月3日付紙面より)
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電動アシスト三輪自転車 (南紀串本観光協会 )
南紀串本観光協会が4月27日、電動アシスト三輪自転車「豊田TRIKEΩ(トライク・オメガ)」4台のレンタル運用を始めた。串本事業所に3台、古座事業所に1台を配置していて、空いていれば随時貸し出すとしている。
この自転車は、豊田TRIKE社製の前二輪軽車両。その構造による高い安定性と電動アシストにより、従来の二輪自転車に勝る運搬力や汎用幅を発揮する自転車として普及を目指している。
同協会が運用しているのは同社がモニター用途で貸し出している車両。3月から串本事業所で1台を試験運用したところ利用者に好評だったことや同社の複数台引き受けの希望もあり、ゴールデンウイーク(GW)に向け4台を預かるに至ったという。
同協会のレンタルで主力になっている電動アシスト自転車(二輪車)に比べ、標準アシスト走行距離が約70㌔と長いのが特色。樫野崎や望楼の芝など同事業所から遠い観光スポットもバッテリー切れの不安なく往復できるほか、直立性や段差による衝撃の緩和にも優れ総じて快適なツーリングを楽しめるという。
同協会の電動アシスト自転車「串本街中チョイのりサイクリング」のレンタル料金は3時間1500円、1日〈午前9時~午後5時のうちの3時間以上〉2000円、1泊2日3000円。その他詳細の問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)まで。
(2019年5月3日付紙面より)
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那智勝浦町赤十字奉仕団
那智勝浦町赤十字奉仕団は1日、同町築地のコーナンホームストック勝浦店で周知キャンペーンの一環として募金活動を実施した。会員7人が参加し、買い物客らに奉仕団の活動周知を行い、協力を呼び掛けた。
日本赤十字社は人道、公平、中立、独立、奉仕、単一、世界性の7原則の下、医療事業や災害救護活動、輸血事業など幅広い活動を展開。5月は赤十字運動月間となっている。
かっぽう着を身に着けた会員は「ひとりひとりのやさしさ あなたの善意が赤十字活動を支えます」と書かれたのぼりを掲げ、募金協力者に赤十字の活動内容が記されたポケットティッシュを配布した。
浦上眞千代委員長は「赤十字の活動を知ってもらえると会員のモチベーションも上がり、会員増にもつながる。現在は会員の高齢化の問題もあるため、若い方に入っていただけたらありがたい」と語った。
同奉仕団は3日(金・祝)午前10時から町内のエバグリーン勝浦店、Aコープなち店の2カ所でも募金活動を行う。
(2019年5月3日付紙面より)
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春季近畿地区高校野球和歌山県予選
県中学校サッカー選手権紀南予選
ジュニアレスリング強化合同練習会
東牟婁地方中学校バレーボール選手権
県中学校ソフトテニス選手権郡予選
熊野那智大社で「昭和祭」 (那智勝浦町 )
最長で10連休のゴールデンウイークを迎え、多くの参拝客が訪れる那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で「昭和の日」の4月29日、昭和祭が営まれた。本社と別宮の飛瀧(ひろう)神社それぞれの祭典で皇室の繁栄と国の隆昌(りゅうしょう)、国民の安泰を祈念した。
昭和天皇の誕生日である昭和の日は、2007年に国民の祝日に加わった。熊野那智大社では、この日にちなみ、在位六十余年のご聖徳を仰いで、神事を営んでいる。
埼玉県から夫婦で訪れた櫻井耕三さん(57)は正式参拝の後、「先祖がこちらで神職をしていたと知り、ご縁を感じてお参りを始めました。今日で4度目になります。平成の終わりに昭和祭に参列できるとは、もったいないこと。まれな機会をありがたく思います」と感謝し、参拝は初めてという妻のわかえさん(54)は「とても間近に神事を見ることができて感動しました」と、二人で喜びを分かち合っていた。
(2019年5月1日付紙面より)
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平成最後となった「第21回奥熊野いだ天ウルトラマラソン」(同実行委員会主催)が4月28日、開催された。近畿地方を中心に北海道から鹿児島県までの33都道府県から、過去最多となる695人(エントリー758人)が、100㌔(501人)、80㌔(22人)、65㌔(172人)の3部門に分かれて出場。年代や性別などで分けられた8クラスで自慢の健脚を競い合った。
同大会は、1999年に当地で開催された「南紀熊野体験博」の関連イベントとして「奥熊野100㌔マラソン」の名称でスタート。第10回大会までは参加者数が100人を下まわっていたが、第11回大会で初めて100人を超えて以降、回を重ねるごとに参加者数は増加している。
コースは100㌔の部が那智の滝前を午前5時、80㌔が井鹿エイド近くを午前6時45分、65㌔が西中野川トンネルを午前8時15分にスタート。那智山、太田、色川地区などを巡るコースで行われ、参加者は沿道からの応援やコース上に設けられた32カ所(一部重複あり)のボランティアスタッフらによるサポートを受けながら、ゴール地点の補陀洛山寺を目指した。
8クラスによって実施されたレースでは、65㌔総合で本紙エリア内から出場した坂口尊紀さん(熊野市)が4時間57分49秒を記録し優勝(男子20歳以上50歳未満の部でも1位)した他、100㌔総合では曽我部拓磨さん(大阪府)が初出場初優勝となった昨年に続き7時間36分39秒で大会連覇(男子20歳以上50歳未満の部でも1位)を飾った。
65㌔で優勝した坂口さんは「昨年の悔しさがあったので、初めて優勝できてうれしいです。40㌔あたりからつらかったですが、今までの練習を思い出しながら頑張りました」。
100㌔連覇の曽我部さんは「運よく2連覇させていただき、うれしく思います。昨年は気持ちに余裕がなかったですが、今回は沿道で応援してくれる方たちの声がはっきりと聞こえ、交流を持つことができて良かった。90㌔地点で足が止まりそうになったが、呼吸を一定に整えて走ることができました」と話した。
(2019年5月1日付紙面より)
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梶取崎公園で供養祭 (太地町 )
過去に古式捕鯨の見張り台であった太地町の梶取崎(かんどりざき)公園で4月29日、「鯨供養祭」が営まれた。1979(昭和54)年に建設した「くじら供養碑」の前で東明寺の関国昭住職が読経をする中、捕鯨OB会、同町漁協、町職員ら約100人が参列。古くから町民の生活の糧としてきたクジラの恩恵に感謝した。
三軒一高町長は「クジラは古来より、我々に数多くの恵みをもたらし、町の発展に多大な貢献をしてまいりました。私たちはクジラへの感謝を持ち続け、わが町とクジラとの長い歴史を後世に、そして新たな時代である令和へと伝えていきたい」とあいさつした。
同町漁協の貝良文参事は、昨年の漁期中にイルカを飼育する生簀(いけす)の網が切られた事案を振り返るとともに、7月から31年ぶりに再開する大型鯨類の商業捕鯨に触れ、「資源量に基づいた鯨類の再生産可能な捕獲割り当てを遵守し、ある程度の調査も継続してまいります」と述べた。恵みをもたらす鯨類資源が減ることのないように管理することを誓い、「今後も『いただきます』の精神を忘れずに鯨類に感謝し、冥福を祈ります」と語った。
その後、(一財)日本鯨類研究所、共同船舶株式会社、共同販売株式会社、日本捕鯨協会からのメッセージが代読され、参列者は供養碑に手を合わせた。
(2019年5月1日付紙面より)
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平成から令和の空へ (七里御浜海岸 )
大型連休期間中の風物詩「泳げ!鯉(こい)のぼりくん」が今年も4月28日から、熊野市の国道42号沿い七里御浜海岸で始まった。平成から令和の時に向かって青空を泳ぐこいのぼりは約300匹。有志による実行委員会「七里御浜鯉のぼりの会」(島田満代表世話人)が主催し、5日(日・祝)午前中まで、訪れた人たちの目を楽しませる。
子どもたちの健やかな成長を願い、熊野の自然の素晴らしさを知ってもらうのが目的。今年で35回目となる。寄贈されたこいのぼりを、獅子岩から鬼ヶ城に向けて張った約1㌔のワイヤで大空に泳がせている。車を止めてカメラを向ける観光客も多く、42号沿いには長い駐車の列ができた。
初日の作業には木本高校JRC(青少年赤十字)部の生徒34人など150人が参加。同部で3年生の松田実優さんは「令和で最初のこいのぼりになる。感動です」。東京都内から熊野の実家に帰省中という親子連れ5人のうち、長女の青木香穏(かのん)さん(8)は「初めて見た。いっぱいのこいのぼりでびっくりした」と感動し、島田代表世話人は「無事に揚がってほっとした。気持ちがいいし、うれしい」と、こいのぼりが泳ぐ大空を見上げた。
この催しに合わせ、市観光協会は国道42号沿いの木本漁協特産物販売所跡に案内所を設けた。パンフレットで観光名所を紹介し、飲み物や軽食を販売する。営業は5日までの午前10時30分~午後4時。この日は近畿大学附属新宮高校3年生の女生徒4人がボランティアで接客に携わり、居軒ひかるさんは「初めてで戸惑いもありますが、いい経験になります」と張り切っていた。
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松阪スポ少交流柔道大会