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【検索ステータス】 
2021年11月27日
1   

2021年11月27日
2 地域防災のリーダー育成
 新宮高校で防災スクール  

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で24日、県教育委員会主催の「高校生防災スクール」が開かれた。1年生192人が講義や訓練を通じ、地震発生時の電車からの脱出方法や被災時に役立つ知識を学んだ。

 和歌山県教育委員会主催の「県高校生防災スクール」の一環。高校生の防災意識を高め、地域防災のリーダーとして災害時に活動できるような生徒の育成を目的に、毎年1年生を対象に実施している。この日は新宮消防本部、自衛隊和歌山地方協力本部新宮地域事務所、JR西日本が協力した。

 開校に当たり、新宮駅の坂本純一駅長は「電車の中で地震が起こったとき、『揺れが収まったから大丈夫』ではなく、次に何をしたらいいのかイメージを持ち、行動に移せるようになってほしい」とあいさつした。

 JR西日本による講義では、津波避難三原則(想定にとらわれない、最善を尽くす、率先避難者たれ)を確認し、電車内から緊急脱出するための非常用ドアコックの操作法や各ドア付近に設置されているはしごの使い方を解説。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本年度は車両からの脱出訓練は行わなかった。

 防災体験では、クラスごとに心肺蘇生法や傷病者の搬送法の講習、土のう積み、ロープワーク、起震車体験などを通じ、さまざまな災害時に役立つ知識を学んだ。

 自衛隊員によるライフハック講習を受けた宮上伯都(はくと)君は「災害発生後に数少ない物で明かりを作ったり、食器を何回も使えるようにしたりする方法を教わった。どれも簡単にできることで、とっさのときにも行動できそう」と話していた。

(2021年11月27日付紙面より)

真剣な表情で心肺蘇生法講習=24日、新宮市の県立新宮高校
土のうを作る生徒たち
2021年11月27日
3 悠以さんを迎えて考える
 文化セで本年度人権講演  (串本町 )

 串本町の本年度人権講演会「LGBTトーク&コンサート」が24日夜に文化センターであり、233人(主催者発表)がシンガー・ソングライターの悠以さんと共に人権意識を高める機会を持った。

 町人権委員会(西野政和会長)が人権を考える強調月間(11月11日~12月10日)などに合わせて趣旨の裾野を広げる場として例年計画している同講演会。新型コロナウイルスの影響で前年度は中止したため、今回は2年ぶりの実施となった。

 始めるに当たり西野会長は、国連が採択したSDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)の概要と日本の取り組みの現状や今年の日本のジェンダーギャップ指数が156カ国中120位という状況などをこの機に課題提起。今回の講演から学びを得ることを求めて聴講を促し、講師の悠以さんを迎えた。

 悠以さんは「自分らしく生きる」という演題の下で登壇。社会の中にLGBTがいることと大半の人が生まれついた性別で生きていることの2点に目を向けて性の多様性を考えてほしいと希望し、性同一性障害と向き合う自身の自分らしさ実現の歩みや母など周囲の支えを語りつづった。

 終盤では歌唱も披露して来場者に自身の存在を印象付け。同委員会の山本ちづき副会長が音楽を交えて考える機会を来場者へ託してくれたことへの感謝を悠以さんに伝え、会を締めくくった。

(2021年11月27日付紙面より)

自身の歩みを交えて性の多様性を伝える悠以さん=24日、串本町文化センター
2021年11月27日
4 地域全体で町をきれいに
 新宮市で今年最後の清掃活動  (たばこ組合紀南支部 )

 和歌山県たばこ商業組合紀南支部(塩崎伸一支部長)は25日、新宮市役所周辺で今年最後となる清掃活動を実施した。会員16人が参加し、新型コロナウイルス感染対策を施しながらごみ拾いに取り組んだ。

 同組合女性部(大谷敏子部長)を中心に、たばこのポイ捨て禁止や未成年者の喫煙防止などの呼び掛けを目的に活動しており、清掃は1997年度から開始。今年で24年目を迎え、年間25回ほどのペースで行われている。

 到着した会員はそろいのチョッキを身に着け、市役所から駅へとのぼりを掲げながら紙くずや吸い殻などのごみを拾い、汗を流した。

 大谷部長は「以前に比べるとたばこのポイ捨てやごみも少なく、地域の皆さんのマナーが良いことを実感しました。しかし、ゼロにすることは非常に難しい。来年も引き続き地道な活動を続けて周知し、地域全体で町をきれいにする意識を深めてもらえれば」と話していた。

 次回は来年1月20日(木)に、道の駅なち周辺で清掃活動を予定している。

(2021年11月27日付紙面より)

和歌山県たばこ商業組合紀南支部の皆さん=25日、新宮市役所周辺
清掃活動に取り組む会員たち
2021年11月27日
5 西垣戸農園Part2が優勝 第172回職場対抗ボウリング大会 
2021年11月27日
6 8組16人が熱戦展開
 新宮市民スポ祭硬式テニス  
2021年11月27日
7 新宮スポ少Aが優勝
 東牟婁スポ少交流大会バレーボール  
2021年11月27日
8 1位に西美晴さん  写連新宮支部11月例会  
2021年11月27日
9 「縁結びの神様」効果?  新宮で共演、菅田さんと小松さん結婚  
2021年11月27日
10 経済と文化つなぐツールに  紀南アートウィーク  (和歌山県 )
2021年11月27日
11 体操で健康寿命保つ  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2021年11月27日
12 ペンケースを作ろう  三輪崎公民分館がレザークラフト教室  (新宮市 )
2021年11月27日
13 体験通じ「福祉」学ぶ  太地小で車いす&高齢者体験  
2021年11月27日
14 プレーを通じ交流深める 公民館親善グラウンドゴルフ大会 (新宮市)
2021年11月27日
15 避難経路を確認し高台へ  城南中、王子ヶ浜小が合同訓練  (新宮市 )
2021年11月27日
16 願いつり上げ大きさ実感  「体験!ロケットの高さ」  (串本町 )
2021年11月27日
17 縦割りで話し合う力培う  西向小「つながりタイム」  (串本町 )
2021年11月27日
18 22年版の取り扱い開始  串本町観光カレンダー  (南紀串本観光協会 )
2021年11月27日
19 夜間態勢などで話し合い  警察署再編後を考える会  (串本警察署 )
2021年11月27日
20 学年発表で成長示す  高池小が学習発表会  (古座川町 )
2021年11月27日
21 保育所などで砂の入れ替え  建設業組合が地域貢献活動  (紀宝町 )
2021年11月27日
22 地域で子育て支えよう  ファミサポが会員講習会  (紀宝町 )
2021年11月27日
23 飲酒運転根絶など  年末の交通事故防止活動を協議  (南郡交通安全対策協 )
2021年11月27日
24 お悔やみ情報
  
2021年11月21日
25 新宮分室が「丹鶴ホール」に設置
 東大文学部熊野プロジェクト  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」2階熊野エリアにこのたび「東京大学文学部熊野プロジェクト新宮分室」が設置される。20日に東京大学本郷キャンパスで連携協定締結記念行事・木製看板(幅20㌢×縦60㌢)の引き渡しがあり、田岡実千年市長が藤井輝夫東京大学総長より看板を受け取った。

 今年3月22日、相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的に、連携協定を締結した同市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部。

 このたびの新宮分室の設置は協定に基づくもので、分室には毎年数カ月程度、大学の地域連携担当の助教が来室し、同市と▽東大学生の熊野地方における体験活動▽東大院生・留学生の熊野研修および若手フォーラム▽「東大人文・熊野フォーラム」ならびにセミナー、ワークショップ▽東大教員、外国人訪問研究者による講演、セミナー―などの活動が計画されている。

 看板の引き渡しおよび連携協定締結記念「東大人文・熊野フォーラム in 本郷」における各研究報告の様子はオンラインで配信された。

 開催に当たり、秋山聰・人文社会系研究科長が締結と分室設置に至った経緯などを説明。「熊野地方が人文学にとって豊かな地であると痛感している。学生諸君がいろんな体験をするのにもふさわしい場所」。分室設置に関しては「市民の皆さんとより密接な対話ができる機会をつくっていきたい」と述べた。

 田岡市長は「東大の皆さんによる活動が計画されていることを喜ばしく感じる。連携活動を通じて、熊野学の充実に一層努めていきたい。分室を拠点に、実り大きい成果が上げられることを期待している」。

 藤井総長は「さまざまなものを受け入れてきた熊野地方は、ダイバーシティ(多様性)、インクルーシブ(社会的包摂)を古くから実践してきた場所。協働することで豊かな対話が生まれるのでは」とそれぞれあいさつ。

 大西克也・前研究科長は「大阪府で育った自分は、幼い頃から熊野の山々には憧れの気持ちを持って眺めていた。在任中にこのような協定が締結できたことを個人的にもうれしく思っている」。

 国際熊野学会の山本殖生代表委員は「熊野の魅力を学術的に証明していくことは難しい。ご指導いただき、熊野の魅力を国際的、学術的に研究を進めていければ」と述べた。

(2021年11月21日付紙面より)

連携協定締結記念行事・木製看板引き渡し式の様子=20日、東京大学本郷キャンパス(オンライン)
田岡実千年市長(右)が藤井輝夫東京大学総長より看板を受け取った
2021年11月21日
26 観光で稼ぎ潤う町実現に向け
 観光機構が登録DMOに  (那智勝浦町 )

 那智勝浦観光機構(NACKT)は4日付で申請を行っていた観光地域づくり法人(登録DMO)に登録されたことを発表した。登録DMOとなったことでは今後、機構は国からの国庫補助金をはじめとするさまざまな支援を幅広く受けることが可能となった。

  □     □

■DMOとは



 観光庁によると、DMOは地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的なアプローチを取り入れた観光地域づくりを行うかじ取り役となる「観光地域づくり法人」とされている。

 日本版DMOは地域の稼ぐ力を引き出すとともに、地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地づくりの司令塔となる組織。

 多様な関係者と協働しながら明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定し、その戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人だ。

  □     □

■今後の展望など



 昨年10月に候補DMOに登録された機構。その後、「宿泊」「飲食」「文化財・歴史」「観光資源・体験」「物販・特産品」「交通」「施設・環境整備」の七つの専門部会の設立や会員(サポーター)組織を創設。町内外関連組織との連携を図るとともに、さまざまな調査を行い、広報や各種プロモーション、マーケティング、イベント開催などの事業を展開してきた。

 登録DMOとなったことで、国から補助金や情報提供、体制強化、事業などの支援が受けられるという。

 機構は「観光で稼ぎ、潤う町へ」を実現するために、「那智勝浦町の観光地域づくりのかじ取り役として、官民さまざまな団体・事業者と連携し、必要な役割を担えるよう、引き続き取り組みを進めていく」と話している。

 先日、開かれた臨時議会において、堀順一郎町長は「今後、那智勝浦町の観光振興の旗振り役となるべく、地域の皆さまと一緒に活動を進めてまいります」と抱負を述べていた。

 同町在住の60代女性は「コロナ禍も少しずつ落ち着いてきた。今後はこれまで通りのやり方ではいけないと思う。町が元気になるように努力してほしい」。

 40代男性は「たくさんの支援が受けられると聞いた。努力してくれているのは分かっているので今後に期待したい」と話していた。

(2021年11月21日付紙面より)

6月に初めて開かれた社員総会の様子=那智勝浦町の体育文化会館
2021年11月21日
27 事例や講義を今後に生かす
 生活支援コーディネーター実践研修会  (新宮市 )

 和歌山県が実施する令和3年度第2回生活支援コーディネーター実践研修会が18日、オンラインで開かれた。県内の各市町村が参加する中、新宮市では市職員や市社会福祉協議会職員、市の協議体である「チームくまのがわ」と「わがら広角」、福祉委員や民生委員らが出席。研修会では講義や事例の発表があり、参加者は生活支援サービスの重要性や地域の役割について学びを深めた。

 研修会は市町村が生活支援コーディネーターを設置するに当たり、市町村関係職員などがコーディネーターや協議体の役割などを習得することが目的。第1回の研修会は5月に実施。同市では市役所別館に「チームくまのがわ」、市福祉センターに「わがら広角」が集まり、参加した。

 NPO法人全国コミュニティライフサポートセンターの池田昌弘理事長が「生活支援サービスの立ち上げと運営方法について」を講義した。神奈川県や長野県などの事例を紹介し、生活支援サービスの成り立ちと住民や地域の変化などを解説。特技や趣味、経験を生かすことや、生活支援サービスは多様であるとし、地域全体で取り組むことの重要性も訴えた。

 事例発表では、橋本市の「ささえ愛高野口」や上富田町の有償ボランティア「たすけあいくちくまのステーション」、印南町の「奥真妻活々倶楽部」の担当者が発足経緯や活動、有償ボランティアなどの取り組みについて詳細を説明した。

 参加者らは各グループで意見交換後、オンラインで「都市部で活動が広がらない」「有償ボランティアの増員はかなり苦労がある」「担い手づくりが課題」などの報告を行った。

 池田理事長は「住民の負担をかけないようにせかすことなく進めることが大切。困り事や課題を直球で解決することだけが正解ではない。広い視野で活動し、つながることから始めれば巡り巡ってサービスにつながっていく」と締めくくった。

 市内で2組織目の協議体として、今年発足したばかりのわがら広角の中野末子さんと田中みちよさんは「研修会は自分たち自身の勉強になった。助けてもらう方が気兼ねなく頼めるように、少額のお金を頂く有償ボランティアを導入するほうが互いにとって良いかもしれない。皆さんで相談して進めていきたいです」と語った。

(2021年11月21日付紙面より)

オンラインで生活支援コーディネーター実践研修会が開かれた=18日、新宮市の福祉センター
参加した皆さん
2021年11月21日
28 赤銅の月、夜空に浮かぶ
 部分月食、熊野地方でも  

 月の一部が地球の影に入って欠けたように見える部分月食が19日、国内で観測された。国立天文台によると、今回は月の直径の97・8%が地球の影に入るのが特徴。欠けた部分が真っ暗になるのではなく、皆既月食に似て赤銅色に輝いた月が夜空に浮かんだ。

 当地方では、午後4時48分ごろにはすでに月食が始まっていたがあいにくの雲で、食の最大となる午後6時2分ごろに薄雲を通して確認することができた。

 時間がたつにつれて雲がなくなり、月は食の影から顔を出して明るさを増した。写真は雲が薄くなる時を見計らい、約10分おきにシャッターを切り、食の変化を合成したもの。食の最大時間の画像は薄雲がかかっており、ぼやけている。

 次に国内で月食が見られるのは皆既月食となる来年11月8日。今回と同様、ほとんどが影に入る部分月食は2086年11月21日まで待たなくてはならないという。

(2021年11月21日付紙面より)

熊野地方で確認した月食の様子(10分おきに撮影)=19日
食の最大時間(午後6時2分)の様子
2021年11月21日
29 3グループ117点を展示  蓬莱体育館で合同写真展  (新宮市 )
2021年11月21日
30 木製パズルを作ろう!  王子ヶ浜小で木工教室  (新宮市 )
2021年11月21日
31 天高く、皇帝ヒマワリ  新宮市のタウンガーデン  
2021年11月21日
32 西村伊作の建築巡る  トレイナートのミニダイブ  (新宮市 )
2021年11月21日
33 柴田さん宅の紅葉進む  オープンガーデン栃の木  (那智勝浦町 )
2021年11月21日
34 5人が県代表に選出  JUNTOSフットボールクラブ  
2021年11月21日
35 「子猫を捨てないで」  責任持って飼ってほしい  
2021年11月21日
36 プラスチックの分別法学ぶ  民生委員児童委員協議会が研修  (紀宝町 )
2021年11月21日
37 特産品や地域の魅力に触れる  じゃばらの里の収穫祭2021  (北山村 )
2021年11月21日
38 お悔やみ情報
  
2021年11月02日
39 感謝と情熱持って取り組んで
 田岡市政、4期目スタート  (新宮市 )

 任期満了に伴う新宮市長選で当選した田岡実千年市長の4期目が1日、スタート。同日、初登庁し花束贈呈で迎えられた。田岡市長は「田岡実千年、帰ってまいりました」と第一声。「市民の幸せのために、共に頑張っていきましょう」と職員らに呼び掛けた。

 市長選は10月24日に執行。3人が立候補した選挙戦は激戦となったが、現職の田岡市長が6984票を獲得。連続4期目の再選を果たした。

 市役所別館で行われた訓示で田岡市長は「今回の選挙は体力的にも厳しい選挙だった」と振り返りつつ「一人でも多くの人に思いを伝えるために頑張った。今は皆さんと一緒に仕事できる喜びを感じている」。

 公約に掲げた▽いつでも利用できるエコ広場の常設▽小・中学校の給食費無料化▽高齢者・障害者を災害から守る防災無線戸別受信機配布―について「市民生活に密着したソフト対策を、新年度早々取り組めるよう準備していただきたい」と呼び掛けた。

 複雑・多様化している行政サービスの対応に対して職員をねぎらい「今、与えられている仕事に一生懸命取り組んで。感謝と情熱を持って仕事に当たることが人の幸せに必ずつながる。いろいろな人の尽力により日々の生活ができていることに感謝し、受けるばかりではなく返していくことが生きる上での真理だと思う」と訓示。

 「市民のために頑張る覚悟を持って取り組むことが他人を幸せにする。好循環が増えることがいい社会をつくることにつながり『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくり』の実現に必ずつながると信じている。自分も市長としての職責を果たし、頑張っていきたい」と締めくくった。

(2021年11月2日付紙面より)

花束贈呈で職員らに迎えられた=1日、新宮市役所前
2021年11月02日
40 明かりをともし決意新たに
 なぎ看護学校で宣誓式  (新宮市 )

 新宮市の県立なぎ看護学校(杉山文栄校長)で10月29日、看護宣誓式が開かれた。今年4月に入学した1年生39人がろうそくに明かりをともし、仲間と共に志高く地域社会に貢献できる看護師になると誓いを立てた。

 専門的な知識や技術を学ぶ学生が、目指すべき看護師像を宣誓することにより、看護の道を歩む決意を新たにするために開催。ろうそくの明かりは、クリミア戦争の野戦病院でフローレンス・ナイチンゲールがランプを持って患者を見回っていたことに由来し、献身的な看護の精神を象徴している。

 点火の儀では、厳粛な雰囲気の中、学生一人一人がナイチンゲール像から明かりを受け取り、「日々努力を惜しまず、患者さんに寄り添える優しい看護師」とそれぞれの目標を宣誓。心を一つにナイチンゲール誓詞を唱和した。

 杉山校長は「宣誓をするみなさんの表情がたくましく見え、大変うれしく思う。患者さんを献身的に看護するとともに、常に学ぶことを忘れず、科学的に物事を捉え、それを看護に生かして」と祝辞。仁坂吉伸知事からも励ましの言葉が寄せられた。

 在校生を代表して山本森香さん(3年)が「患者さんの人生のひとときを共に過ごさせていただくことで、私たちは学びを深めることができる。感謝を忘れず、実習に向かってほしい。迷い、くじけそうになったときは、今日共に宣誓した仲間と助け合い、乗り越えて」と祝いの言葉を贈っていた。

(2021年11月2日付紙面より)

ナイチンゲール像から明かりを受け取る=10月29日、新宮市の県立なぎ看護学校
2021年11月02日
41 源泉の一番湯を奉納
 規模縮小し那智大社で献湯祭  (南紀勝浦温泉旅館組合 )

 南紀勝浦温泉旅館組合(清水貞吾組合長、組合員10館)は10月30日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で「献湯祭(けんとうさい)」を営んだ。組合員らが参列し、朝一番に源泉からくみ上げた温泉水を神前に奉納した。

 昨年に引き続き、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から宿泊客の参列参加や餅投げも行わず規模を縮小して実施した。

 神事では各旅館の代表者らが15個のたるに入れた源泉の一番湯を順に神職に手渡し供えた。

 清水組合長が組合員を代表して玉串を奉てん。一同は自然の恵みに感謝し、業界の繁栄とコロナ終息を祈願した。

 神事後、井戸大輔禰宜(ねぎ)は「献湯祭では皆さまの隆昌(りゅうしょう)と、那智勝浦町が観光の町として広く天下にとどろくように、また、コロナ終息も祈願いたしました」と話した。

 清水組合長は「これまで、お客さまや従業員の安心安全のためにコロナ対策を進めてきた。緊急事態宣言の解除もあって、多くの小中学校や高校が修学旅行で町を訪れ、和歌山県のリフレッシュプランなど、観光面でも少しずつ盛り上がってきている」。

 今後については「年明けにはGo Toトラベルの再開も検討されているため、勝浦温泉と生マグロを全国的に広めて町の発展に努めたい」と語った。

 同組合によると、組合員10館の収容力は840室で、3400人だという。

  □     □

■青岸渡寺では追善法要



 献湯祭を終えた一同は那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)に向かい、物故者追善法要を営んだ。

 法要は南紀勝浦温泉の礎を築き上げ故人となった経営者や従業員などの功績に感謝し、冥福を祈るもので髙木住職らが読経を行った。

 清水組合長が「44回目の法要として、礎を築かれた皆さまに感謝するとともに、組合員一同、創意工夫をもって業績の向上に励み、観光産業の発展に努力します」と追悼の言葉を述べた。

 髙木住職は「コロナの影響などで厳しい状況にあるが、ご精進、ご努力いただくことを切にお願いし、これかも勝浦温泉の発展にご尽力いただければありがたいと思います」と語った。

(2021年11月2日付紙面より)

一番湯を奉納するため本殿に向かう南紀勝浦温泉旅館組合の組合員=10月30日、那智勝浦町の熊野那智大社
追善法要で故人の冥福を祈った=同日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
2021年11月02日
42 毛利衛さん交え機運高める
 文化セで宇宙飛行士講演会  (串本町 )

 串本町文化センターで10月31日に宇宙飛行士講演会「人と社会の夢をのせて」があり、事前申し込みした250人(主催者発表)が日本人初の宇宙飛行士・毛利衛さんらと共に小型ロケット「カイロス」と積載する人工衛星が活躍する舞台へのイメージを膨らませるなどした。

 この講演会は、「第36回国民文化祭 第21回全国障害者芸術・文化祭串本町実行委員会」(会長=田嶋勝正町長)主催。日本初民間ロケット射場開始プレイベントと位置付け、打ち上げによる新たな文化発信の足掛かりとして計画した。今回は新型コロナウイルス感染症予防のため町外も迎えての実施とはならなかったが、定員いっぱいの事前申し込みを集めて実施へこぎ着けた。

 開会に当たり田嶋会長は5年前の申し出から始まった同射場進出の経緯を振り返り、特に用地にかかる二百数十人の地権者全員の協力があってこそ今があると感謝を掲げつつ来場を歓迎した。

 当日は講演会、スペースポート紀伊の紹介、ミニパネルディスカッション、並行して宇宙航空研究開発機構(JAXA)借用模型等展示があり、来場者には『宇宙兄弟』コラボレーショングッズの最新版としてクリアファイル・ポストカード・シールと町独自グッズとして「最南端のまちからロケット最先端のまちへ」タオルとスペースタウン串本ロゴのピンバッジ〈非売品〉が配られた。

 講演会の講師を務めた毛利さんは1992年に科学者宇宙飛行士、2000年に航空宇宙局(NASA)宇宙飛行士として米国のスペースシャトルに搭乗し実験や観測などのミッションに臨んだ人材で、今回は「宇宙からの贈り物」を演題に掲げて登壇。毛利さんが赴いたその宇宙空間へ人工衛星を送り届けるのが田原で建設中のスペースポート紀伊から打ち上がる小型ロケット「カイロス」で、南紀串本観光協会所属の宇宙ガイドを代表して坂本直弥さんがスペースポート紀伊や小型ロケットの現況、町内の見学環境や「ビジターセンター」(=旧古座分庁舎リニューアル後の環境)の動向を伝えた。

 ミニパネルディスカッションは田嶋会長と毛利さん、坂本さん、一連の話を手話通訳した串本ふるさと大使の南瑠霞さんの4人が登壇。それぞれに打ち上げへの思いを掲げ、毛利さんは「いろんな歴史プラス新しい教育で勉強いただき、世界にいろんなものを発信してほしい」と地域に期待し、田嶋会長は「来年、この串本から打ち上がるロケットの光は串本だけでなく紀南、和歌山県を照らし輝かせると思う。皆さん方と共に力を合わせてこのロケットが成功するよう頑張りたい」と呼び掛けて機運を高めた。

 当日は県立串本古座高校CGS部が先着100人限定で来場者へ「カイロス」缶バッジの最新版を進呈。地域からの機運盛り上げの息吹も宿しつつ、小型ロケットや積載する人工衛星の旅路となる地上~宇宙空間の全体像に思いを巡らせる機会として締めくくる形となった。

(2021年11月2日付紙面より)

「宇宙からの贈り物」と題して登壇した毛利衛さん=10月31日、串本町文化センター
ミニパネルディスカッションで打ち上げへの思いを寄せる登壇4人
2021年11月02日
43 酪農に親しみを持って  井田小へ鉛筆など贈る  (御浜ファーム )
2021年11月02日
44 クラス対抗で競技に臨む  紀南高校で体育祭  
2021年11月02日
45 花々で神内を癒やしの里に  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2021年11月02日
46 「最高の笑顔を届けよう」  成川小・保が運動会  (紀宝町 )
2021年11月02日
47 新宮、初戦突破ならず  高校ラグビー和歌山県大会  
2021年11月02日
48 新翔、近大新宮ともに敗退  全国高校サッカー和歌山大会  
2021年11月02日
49 晴天の下、元気に全力で  市内3小学校で運動会  (新宮市 )
2021年11月02日
50 奈須麻実さんが特選  緑化・育樹運動ポスター原画コン  (三尾川小学校 )
2021年11月02日
51 打越凌さんの作品が特選  愛鳥週間原画コン県代表に  (古座中学校 )
2021年11月02日
52 お悔やみ情報