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2021年03月25日
1 「いつの日かまた再開を」
 休園前にお別れ会  (高田保育所 )

 新年度より休園が決定している新宮市立高田保育所(坪井辰実所長)で24日、お別れ会があった。園児は、園舎である新高田会館(高田交流センター内)で過ごした楽しい日々に別れを告げた。

 同保育所(市立高田へき地保育所)は1973(昭和48)年4月に旧高田会館に開所。当時は3歳児から就学前まで20人の園児がいたが、2007(平成19)年度末には2世帯2人となったため休園に。

 その後、地区住民の尽力により10(平成22)年4月には7世帯9人となり、再開に向け市と協議を行った結果、同年5月10日に再開。園舎に子どもたちの笑い声が戻った。

 19(令和元)年7月、建物の老朽化や耐震面の不安などの観点から現在地に移転。現在、1、2、4歳3人の園児が入所しているが、今月末には1世帯2人になること、来年度、再来年度においても園児数が2人であることが見込まれることなどから、惜しまれながらも休園の運びとなった。

 この日のお別れ会では、歌や体操、運動会ごっこなどで園生活を振り返り、園児には手作りの証書が授与された。

 昨年、未入所児を対象にした遊びの場「わんぱく広場」を開始し、保護者らの関心の高さに園児数増加への手応えを感じていた矢先の休園。同保育所教職員は「悔しい思い」と肩を落とす。

 「高田村つくり推進事業」を立ち上げ、移住者促進に向けての取り組みを進める高田区。坪井所長は「休園は残念の一言に尽きる。保育所の再開に向け、移住定住の観点からも区で話し合いを進めていけたら」と話している。

(2021年3月25日付紙面より)

手作りの証書が授与された=24日、新宮市高田の新高田会館
2021年03月25日
2 地域産業の発展に向け サザンエースが初入港 (新宮市)

 北越コーポレーション株式会社の大型木材チップ船「Southern Ace(サザンエース)」(船主・福神汽船㈱、運航・日本郵船㈱、総トン数4万9877㌧、全長約210㍍、全幅37㍍)が21日、新宮港に初入港した。23日のセレモニーでは、田岡実千年市長が「新宮港が地域産業の拠点として成長するため、共に新たな第一歩を踏み出すことにつながると確信している」と歓迎した。

 同船は木材チップの海上輸送のため、今月2日に長崎県の造船所より就航。ベトナム南部のフーミー港で木材チップを積み、このたびの新宮港入港に至った。

 スクラバー(IMO Sox規制対応設備)とバラスト水処理装置(バラスト水管理条約対応設備)を搭載し、国内最大船型ながら燃費は同船型比15%減と、チップ輸送におけるCO2排出量の削減に大きく寄与するエコシップとなっている。船名は同社の木材チップの海上輸送を担ってきた「HOKUETSU ACE Ⅱ」の船名を一部継承した。

 同港佐野3号岸壁で行われた歓迎セレモニーには、田岡市長、久保智敬市議会議長、垣内宏新宮港振興会長、小池㬎二(けんじ)同会事務局長、東牟婁振興局の鈴木伸幸・新宮建設部長、和歌山県県土整備部の木村高秀・港湾空港振興課副課長、北越コーポレーション紀州工場の前田孝夫事務部長、本社チップ・パルプ部の三上山学・課長、福神汽船の瀬野直人・取締役執行役員、日本郵船の八島健一郎・製紙原料グループ第一チーム長が出席。

 田岡市長は北越コーポレーションに対し「長きにわたり当地方において果たされた貢献や地域に根付いた取り組みは心強く、市も共に地域産業のさらなる活性化に向けて取り組んでいく決意を新たにした」。

 前田事務部長は「皆さまのご尽力を賜りながら文字通り『エース』となり、紀州工場の救世主として継続的に発展していきたい」と協力を求めた。

 久保議長、紀州工場の仲美保さん、垣内会長らが福神汽船、日本郵船に対し花束や記念品を贈呈。歓迎の意を示した。

 同船は今後、主に同港や新潟港への寄港を計画している。26日(金)にはチリに向けて同港を出港する予定。

(2021年3月25日付紙面より)

初入港を祝った=23日、新宮市佐野
大型木材チップ船「Southern Ace」(日本郵船提供)
2021年03月25日
3 学生がイベント復活策提案
 早大地域連携WSの報告会  (串本町 )

 串本町役場本庁で23日、早稲田大学の連携事業「地域連携ワークショップ(WS)」の最終報告会があった。学生11人が同町設定のテーマ「コロナ禍における観光イベントのあり方は?~イベントの復活策を考える~」について検証した成果を提案するなどした。

 この事業は、同大学教育連携課が地域活性化への貢献を目的とし自治体と連携して展開。同町とは2018年度から連携していて、本年度はコロナ禍を考慮しオンライン形式で実施する内容を計画し、学部問わず学生の参加を募った。

 応募した11人はA班とB班に分かれ、1月から検証を始めた。本来であれば現地フィールドワークを実施するところをオンライン通信による現地キーマンへのインタビューに置き換えて情報を収集。現地に還元する提案内容を含む成果をまとめたという。

 最終報告会はウェブ会議システムを用い、同大学教育連携課の羽深浩二さんがコーディネーター役を務めて実施。串本町からは役場産業課の阪本祥さん、南紀串本観光協会の宇井晋介さん、ゲストハウス木―BOKU―の吉田剛さんが出席し、阪本さんと同大学の井上文人理事でこの報告会に期待するところを示し合い発表へと移った。

 5人組のA班は持ち得る観光要素を起爆剤にした新規イベントの展開という視点からアプローチし、成果として▽世代別釣り企画▽AR企画▽アフターコロナ時代の大学生向けツアー企画―といったアイデアを提案。6人組のB班は町外に串本を知ってもらう上で町民が楽しんでいる状況が重要という視点から検証を深め、すでに実績がある既存イベントの復活策や日ト友好マスコットキャラクター「まぐトル」を活用した探検隊実施といったアイデアを提案した。

 提案後は質疑応答もあり、内容のさらなる掘り下げに加え現役の大学生に情報を効果的に伝える会員制交流サイト(SNS)、活用の工夫などもこの機に探るなどした。阪本さんは「全てとはいかないが、提案していただいた内容を今後に生かしていきたい」と応えて提案に感謝するなどした。

 発表後は早大指導陣からの全体講評があり、参加した11人がそれぞれに取り組んだ感想を述べて締めくくったという。

(2021年3月25日付紙面より)

早大地域連携WSに参加する学生から提案を受ける阪本祥さん(左)ら=23日、串本町役場本庁
2021年03月25日
4 色とりどりの花がお出迎え
 下里とも子ガーデンで満開  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の「下里とも子ガーデン」(岩本カナエ代表、会員7人)で、チューリップやピンクパンサー(シレネ)など色とりどりの花が見頃を迎えている。花の配列や整備によって、より際立った春の花たちが住民や見物人の目を楽しませている。

 同ガーデンは花壇の所有者であった故・笠松朝子さんの遺志を受け継いだ会員や住民らがボランティアで管理している。

 花壇には前述の花のほか、キンギョソウ、クリサンセマム、パンジー、ヤグルマソウ、ムラサキハナナ、ハナビシソウなどが満開となっており、ルピナスやゴテチャも開花を控えている。

 ガーデン内にはテーブル2台とベンチ2基を設置しており、花を見物しながら休憩や昼食ができる。

 また、岩本代表が大阪府堺市に住む知人から譲り受けた赤色のチューリップの球根約300個も植えたことから、4月ごろにはさらなる彩りが加わるという。

 岩本代表は「今年は昨年と違い、テーブルもベンチも用意しています。下里地域を散策がてら立ち寄って花を楽しんでいただけたら」と話していた。

(2021年3月25日付紙面より)

会員の皆さん=22日、那智勝浦町の下里とも子ガーデン
色とりどりの花が迎えてくれる
2021年03月25日
5 交流し魅力を感じる
 ファミリーフットサルフェスティバル  (新宮市 )
2021年03月25日
6 住宅地、商業地とも下落  和歌山、三重県地価公示  
2021年03月25日
7 将来の夢や目標掲げる  那智中学校で立志式  
2021年03月25日
8 熊野那智の原始林ウオーク  写真家・内山りゅうさんと  
2021年03月25日
9   
2021年03月25日
10 総数は1989年以降最低  令和2年観光客動態調査  (和歌山県 )
2021年03月25日
11 復興に役立てて  マジックサークル青い鳥が寄付  (新宮市 )
2021年03月25日
12 コロナ影響で相談増  「生活保護相談会」詳細報告  (全国青年司法書士協 )
2021年03月25日
13 自ら学問する決意を  近大新宮で中学校修了式  
2021年03月25日
14 観光事業展開や人材育成に向け 那智勝浦町の人事異動 
2021年03月25日
15 15人が園舎を巣立つ  勝浦認定こども園で卒園式  
2021年03月25日
16 「強い心で進んでね」  丹鶴幼稚園で卒園式  (新宮市 )
2021年03月25日
17 看護学校に6年連続合格  8年連続就職率100%達成  (紀南高校 )
2021年03月25日
18 熊野市は11月7日に  延期となっていた成人式  
2021年03月25日
19 太平洋岸自転車道の活用で一致  熊野エリア道の駅協議会  (合同研修会 )
2021年03月25日
20 1年生になっても頑張ります  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2021年03月25日
21 「楽しみに待ってくれる人も」  いきいきサロン代表者交流会  (紀宝町 )
2021年03月25日
22 賞種発表し撮影者たたえる  文化セで第29回表彰式実施  (串本海中フォトコン )
2021年03月25日
23 お悔やみ情報
  
2021年03月19日
24 漁船に乗って大敷へ
 宇久井中2年が漁業学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)の2年生12人が17日早朝、宇久井漁港で漁業体験に取り組んだ。宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)協力の下、生徒たちは第三十宇久井丸と第三十六宇久井丸に乗船し、地域を支える漁業を肌で感じた。

 同校で20年以上続く海洋教育の一環。地元漁師らを講師に迎え、海で繰り広げられている漁業の手法や歴史、魚の種類などを学ぶ他、将来的な漁業後継者育成も目的の一つとなっている。

 生徒たちは漁船で沖合約3㌔の定置網(通称・大敷)へ向かい、丸々と太ったブリやタイ、タチウオ、スルメイカなどが次々と引き揚げられていく光景に感嘆。この日はブリやサバ約19㌧の水揚げがあり、大漁に活気づく漁港での仕分け作業も見学した。

 父親が漁師をしているという齋藤真結子さんは「お父さんは毎朝4時半ごろ仕事に出掛け、魚のにおいをさせて帰ってくる。漁船では10人ほどで大量の魚を網ですくっており、魚の種類も説明してくれた。さまざまな種類の魚が取れる網と、主にブリを取る網があると聞き、どんな仕組みになっているのか疑問が湧いてきた」と話していた。

(2021年3月19日付紙面より)

漁船の前で記念撮影=17日、那智勝浦町の宇久井漁港
魚がかかった定置網を引き揚げる(宇久井中学校提供)
2021年03月19日
25 224人、喜びにあふれる
 木本、紀南高校で合格発表  

 県立木本、紀南高校で18日、入学試験の合格発表があった。10日に行われた後期選抜と、すでに内定が通知されている前期選抜の合格者が発表された。合格を決めた受験生たちは4月から始まる高校生活に胸を躍らせていた。

 木本高校では、後期選抜のみ実施した普通科(定員120人)に132人が受験して120人が合格した。総合学科(定員40人)は前期選抜合格者22人を除く後期選抜募集人数18人に14人が受験し、普通科受験者を含む18人が合格した。

 紀南高校普通科(定員80人)は前期選抜で27人が合格。募集人数53人の後期選抜に39人が受験し、37人が合格した。

 新型コロナ対策として、県教育委員会による専用サイトでも発表された中、両校では午前9時30分に合格者の受験番号が掲示された。マスク姿で訪れた受験生は、自分の受験番号を見つけると「あった、あった」と喜んだ。

 紀南高校に合格した男子生徒は「部活はまだ決めてないけど、将来の仕事に向けて高校生活を頑張りたい」と笑顔を見せていた。

(2021年3月19日付紙面より)

掲示板で番号を確認する受験生たち=18日、熊野市の木本高校
受験番号を見つけて合格を喜ぶ=同日、御浜町の紀南高校
2021年03月19日
26 成果を分かちアピールも
 文化セで学習成果発表会  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(左近晴久校長)が18日、串本町文化センターで本年度学習成果発表会を開いた。生徒が互いに発表を鑑賞して学業や活動の成果を分かち合い、併せて家族や外部講師らにも公開して取り組みをアピールする機会とした。

 生徒自ら同校の特色ある学校設定科目やクラブ活動の発表に臨むことで学びに対する理解を強く深めさらに生徒全体で分かち合い、さらにその様子を公開することで校内外に取り組みや頑張り、成長を伝える行事として計画。同校創立時と2年前にも実施した経緯があり、3回目となる今回は同校魅力化プロジェクトによる特色の多様化に伴い、過去最大規模での実施となった。

 吹奏楽部の演奏をオープニングとして開会し、生徒会の問山裕海会長(2年)があいさつ。左近校長は「生徒皆さんの準備や練習の努力が実る同発表会。遺憾なき成果の発揮を祈りたい」と述べて激励した。

 プログラムは▽全体発表▽パネルディスカッション▽分科会―の3部構成。全体発表では学校設定科目「海洋環境」「マリンスポーツ」「串本デュアル(長期インターンシップ)」について経験した生徒自らが取り組みの様子と学んだ事柄を発表した。

 パネルディスカッションでは和歌山大学の西川一弘准教授をコーディネーターに迎え、串本町役場や古座川町役場に勤務する先輩や教員に職務内容やその延長でできること、同発表会の印象などを聴取。併せて「周囲の協力を得られる人になってほしい」「三現主義で一緒に頑張ろう」「発表会を形にした自分たちに自信を持ってほしい」といった年長からのメッセージも生徒に注がれた。

 分科会では全体発表3科目と他の学校設定科目、クラブ活動の発表や展示があり、生徒や招待者らは自身の科目選択や関心に応じて鑑賞。そのような流れで取り組みの成果を分かち合い、最後に西川准教授による全体講評を受けて終了した。

(2021年3月19日付紙面より)

学校設定科目「串本デュアル」の取り組みと成果を全体発表=18日、串本町文化センター
分科会の展示会場
2021年03月19日
27 ワクチン接種スタート
 センター内職員など対象に  (新宮市立医療センター )

 新宮市立医療センターで17日、医療従事者に対する新型コロナウイルスワクチンの先行接種が始まった。同センターでは19日(金)まで、接種を希望する院内職員、委託業者職員に順次接種を行っていく。

 国が医療従事者を対象に、先月から先行接種を開始した新型コロナワクチン。和歌山県では今月6日、3900回分のファイザー製ワクチンが県内11病院に到着し、8日に接種が始まった。

 同センターには12日に195バイアル(1箱、975人分)が到着。うち83バイアルが那智勝浦町立温泉病院、くしもと町立病院に配分され、両病院とも15日から医療従事者などを対象に接種が始まっている。

 同センターの接種対象者は520人で、うち接種希望者は院内職員(333人)、委託業者職員(133人)合わせて対象者の89・6%となる466人。17日には中井三量(みつかず)病院長(66)をはじめ、約150人がワクチン接種をした。次回のワクチン到着時期は未定だが、届き次第2回目の接種を実施していくという。

 センター内で最初に接種した中井病院長は「針を刺した瞬間はチクリとしたが筋肉内の痛みはほとんどなかった」。

 今後、その他の医療従事者、高齢者、基礎疾患を有する人などに対し待望のワクチン接種が進んでいくはずと展望を語り「ワクチンは、3密を避ける、移動の自粛などに加え新型コロナに対応できる策と考えている。副反応の可能性も少なく、通常のワクチンと同じように接種いただけると思っている」と話した。

 2月17日から国内で先行接種が始まったワクチン。これまで約35万人の医療従事者が接種を受けたが、全人口の0・3%にとどまっている。政府は6月末までに約1億回分(約5000万人分)を調達するとの見通しを示している。

(2021年3月19日付紙面より)

ワクチン接種を受ける中井三量病院長=17日、新宮市立医療センター
2021年03月19日
28 ユニークな名前と美しさ  オオイヌノフグリが見頃  
2021年03月19日
29 「熊楠と幽霊」出版  知の巨人の神秘的な面を探る  
2021年03月19日
30 全産業の判断は「下降」超  和歌山県の経済動向  
2021年03月19日
31 消防団活動の協力に感謝  2事業所に表示証交付  (新宮市 )
2021年03月19日
32 「私たちの地域の自慢」  太田小学校で学習発表会  (那智勝浦町 )
2021年03月19日
33 優秀賞の高校生7人を表彰  世界遺産についての作文  (新宮ユネスコ協会 )
2021年03月19日
34 有馬クラブ優勝し、県大会へ  県スポーツ少年団軟式野球交流大会  
2021年03月19日
35 活動通じて優しい気持ち育つ  「人権の花」運動への感謝状  (井田小 )
2021年03月19日
36 新たな観光拠点整備も計画  紀宝町議会一般質問(終)  
2021年03月19日
37 愛好者170人が出場し競う グラウンドゴルフ「チャンピオン大会」 (県立潮岬青少年の家)
2021年03月19日
38 令和3年第1回定例会一般質問②  古座川町議会  
2021年03月19日
39 お悔やみ情報
  
2021年03月09日
40 コロナと闘う人にエールを
 全国一斉放水に「はくりゅう」参加  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルス感染症と闘う全ての人にエールを送ろうと、消防艇による全国一斉放水が7日午後2時から、全国23消防本部の各地域で行われた。那智勝浦町の勝浦漁港内では、県内で唯一消防艇を有する町消防本部(湯川辰也消防長)と町消防団(下地将仁団長)が消防艇「はくりゅう」で放水を実施。約10分間の放水に、コロナ収束と応援の思いを込めた。

 初となった全国一斉放水は神戸市の提案によるもので、「コロナ禍において、ともにコロナを乗り越える勇気と希望を全国に発信する」ことが目的で消防艇のある各消防本部に呼び掛けたという。

 賛同した同町消防本部らはコロナ感染拡大防止の観点から参加者を必要最少人数6人にとどめるとともに、多くの人々が集まらないように放水の実施も広報しなかった。

 湯川消防長は「無事終了して感慨深いものがある。本来なら多くの方々に見ていただきたかったが今回は感染防止のため仕方なかった」。

 町民に対しては「火災予防はもちろん、感染予防にも注意を払っていただけましたら幸いです」と語った。

(2021年3月9日付紙面より)

全国一斉放水に参加した消防艇「はくりゅう」=7日、那智勝浦町の勝浦漁港内
放水を見守る釣り客ら
2021年03月09日
41 クマノザクラ300本植える
 「さくら山」で80人が作業  (熊野さくらの会 )

 NPO法人熊野さくらの会(田尾友児代表)は7日、紀宝町鮒田の林道浅里北桧杖線沿い標高500㍍の山林で19回目となる植樹祭を開催。三重、和歌山両県から参加した約80人がクマノザクラの苗木300本を植えた。

 サクラの植樹を通じて、誰もが癒やされる「さくら山」作りに取り組んでおり、これまでヤマザクラやカンヒザクラなど約50種5080本を植樹。2月下旬にはカワヅザクラ、3月以降にダイカンザクラ、コヒガンザクラ、エドヒガン、ヤマザクラなどが咲く。

 クマノザクラは紀伊半島南部に自生し、2018(平成30)年には約100年ぶりに新種と確認された。会では3年前からクマノザクラのみを植樹しており、今回で計630本となった。

 参加者は20㌶の広大な山林で1・5㍍前後に育った苗木を約8㍍間隔で植え、鹿による食害を防ぐために保護用ネットも取り付けた。友達と参加した森隆喜君(相野谷小5年)は「初めて参加して、午前中で7本植えた。咲いたら見に来たい」と話し、元気いっぱい作業した。

 今回はクマノザクラの看板も設置し、田尾代表は「クマノザクラを植樹するようになって参加者が増えた。活動を通してさくら山とクマノザクラを知ってもらえれば」と語っていた。

(2021年3月9日付紙面より)

植樹祭に参加した皆さん=7日、紀宝町鮒田
クマノザクラを植える子どもたち
2021年03月09日
42 オンライン交えて実施
 潮岬で第8回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )

 第8回南紀熊野ジオパークフェスタが6日、串本町潮岬にある同パークセンターであった。今回はコロナ禍の情勢を鑑み、オンライン配信を交えた形での実施。記念講演や各種展示などで同パークを軸とした地質振興などに取り組んだ。

 同パーク推進協議会と環境省近畿地方環境事務所主催。吉野熊野国立公園とその中にある同パークの関係諸活動への理解を促し、持続可能な地域づくりに資する目的で年1回開いている。通常は関係諸団体も参加し幅広い交流の機会を設けるが、今回は両主催の行事のみとし代替として様子をオンライン配信する内容で実施の準備を進めてきた。

 同協議会関係行事は午後1時から開始。主催者を代表して県環境生活部の田中一寿部長があいさつをし、本年度同パークフォトコンテスト最優秀賞表彰式の上映を経てオンラインによる記念講演やジオパークガイドの交流を実施した。

 記念講演の講師は早稲田大学教授の高木秀雄さん、演題は「南紀熊野ジオパークで体験する日本列島のジオの特徴―付加体、火山、そして地震―」。高木さんは同パークや日本の国土の地質学的な特徴を振り返り、プレート運動に伴う付加体の成因や火山活動(熊野カルデラ)の経緯の解説を受け、同パークエリアの大地の成り立ちの実感を伝えた。

 高木さんは同運動には地震が伴うことにも注目し、南海~東海を震源とする地震の発生史が物語るように同運動の長大な時間の流れの中で繰り返し起こる状況を示唆。被災した先人が残した記録を後世へ受け継ぐ大切さを掲げるなどして、来る地震への意識を喚起した。

 ガイドの交流は黒潮でつながる各地のジオパークガイドとオンラインで語らう内容で、南紀熊野ジオパークガイドの会会長の上野一夫さんがコロナ禍における活動状況を報告し、以降類する内容などで情報交換を重ねた。

 同事務所関係行事は午前10時から午後4時まで実施。内容は同公園と北山村筏(いかだ)流しの資料展示による啓発で、後者は実物の観光筏を同センター駐車場へ展示し筏師らスタッフ自ら利用推進を願ってアピールに努めた。

  □     □

■配信した内容は約1週間視聴可

 同センターでの実施は当日限りだが、オンライン配信した内容などは同センター公式ホームページで13日(土)ごろまで視聴できる状態にするという。

(2021年3月9日付紙面より)

プレート運動がもたらす地質現象をオンラインで伝える高木秀雄さん=6日、串本町潮岬
北山村の観光筏の実物展示
2021年03月09日
43 プログラミングを学ぶ
 少年少女発明クラブ閉講式  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は6日、新宮市役所別館で3月講座「プログラミング的思考について学ぼう」と閉講式を開いた。市内の小学生会員14人が近畿大学附属新宮高校・中学校で非常勤講師を務める廣里恵梨香さんからプログラミングの仕組みなどを学んだ。

 発明クラブは全国各地で活動しており、県内でも10市町で行われている。市では、市内小学校4~6年生の児童を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 この日は同中スーパーサイエンス部の生徒3人がサポート役で参加した。講座で廣里さんは「脳で命令を出して体を動かす人間とは違い、決められたことを指令通り動作を行うのがプログラミングです」と説明。使用する教材の解説を受けた後、子どもたちは部品を組み合わせ▽部屋が明るいときだけ、LEDモジュールが光る▽拍手をするとモーターが動く―などの課題に取り組んだ。

 後半には応用で思い思いの装置を作り、テーブルごとに発表した。最後に廣里さんは「周囲には電化製品やパソコンなど、プログラミングされた機械がたくさんある。講座を通じて指示を受けると動く設定があることを改めて理解し、楽しさを知ってください」と呼び掛けた。

 講座後には閉講式が行われ、瀧野会長が一人一人に証書を手渡し「今年は、予定していた講座がコロナ禍でできなくなってしまい非常に残念でしたが、何とか閉講を迎えることができた。来年度も、ぜひ参加してください」とあいさつした。

 村上空君(神倉小6年)は「2年間でしたが、いろんな実験ができて楽しかったです。次からは参加できなくて寂しいけど、これからの勉強に生かしていきたい」と話していた。

(2021年3月9日付紙面より)

プログラミングの動作を確認する児童=6日、新宮市役所別館
3月講座と閉講式に出席した皆さん
2021年03月09日
44 人間性の育成や魅力伝える
 新宮ラグビーフットボールクラブ  (進め!!青春 )
2021年03月09日
45 2部門で好成績収める
 沖縄琉球空手オンライン国際大会  (松林流和歌山教室 )
2021年03月09日
46 それぞれの思いを胸に 南紀ボーイズ11期生入団式 (太地町)
2021年03月09日
47 市町村民経済計算を公表  和歌山県  
2021年03月09日
48 最高記録更新などを報告 那智勝浦町選手団が来庁 (和歌山県ジュニア駅伝)
2021年03月09日
49 春の野草を観察しよう  自然探訪スクール  
2021年03月09日
50 訓練通して防火意識高揚  火災予防運動で消防団  (新宮市 )
2021年03月09日
51 3市町の防風林に240本  三重森林管理署がクロマツを植樹  (七里御浜 )
2021年03月09日
52 誓いを胸に5人が巣立つ  相野谷中学校で卒業式  (紀宝町 )
2021年03月09日
53 活動越しに被災伝える  串本駅で災害パネル展  (串本警察署 )
2021年03月09日
54 できる取り組みで意識喚起  春季全国火災予防運動  (串本町消防本部管内 )
2021年03月09日
55 お悔やみ情報
  
2021年03月02日
56 人生の新たな一歩踏み出す
 新宮・新翔高校で卒業式  (新宮市 )

 和歌山県内の公立高校で1日、卒業式が挙行された。県立新宮高校(前田成穂校長)では198人、新翔高校(東啓史校長)では115人が卒業証書を受け取り、力強く人生の新たな一歩を踏み出した。

  □     □

■新宮高校



 新宮高校では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から3密を避けるため在校生は生徒会のみの出席となった。

 前田校長は「疾風に勁草(けいそう)を知る」「豊かな共生社会を創る」の言葉を贈り、「どんな状況でも自分と向き合い、努力を忘れずに進み続けてほしい。そして、歴史と伝統ある新宮高校の卒業生であることを誇りに思い、社会で活躍することを期待しています」と式辞を述べた。

 在校生代表で生徒会長の岩本和花さん(2年)は「皆さんのどんな逆境にも屈しない精神と、築き上げた伝統を受け継ぎ、ますます誇れる学校となるよう努力し続けていきます」。

 卒業生代表の山東華さんは同級生や家族、後輩、教職員たちに感謝し「今後もこの感謝の気持ちを忘れず、これから出会う人に素直に感謝の気持ちを伝えられる大人になりたい」と答辞した。

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■新翔高校



 新翔高校では、東校長が各クラスの代表者に卒業証書を授与。コロナ禍の中、逆境をものともせずに充実した時間を過ごした卒業生たちに「発想を転換して地元地域を別の角度から見つめ直すことができるはず。人生で困難に直面した際に、それを解決する柔軟な発想を持ってほしい」とはなむけの言葉を贈った。

 卒業生を代表して濵しずくさんが「社会人としての責任ある言動を心掛け、己を飾らず切磋琢磨し合える仲間と共に、希望という未来を築く」と答辞。懸命に指導を続けた教職員や友人、家族へ感謝を伝え、在校生に「青春の日の個性を磨いてきたわれらが佐野の学びやを、よろしくお願いします」と思いを託した。

(2021年3月2日付紙面より)

前田成穂校長から証書を受け取る卒業生=1日、新宮市の県立新宮高校
濵しずくさんが答辞=1日、新宮市の県立新翔高校
2021年03月02日
57 72人が祝い受けて羽ばたく 本年度卒業証書授与式 (串本古座高校)

 県立串本古座高校(左近晴久校長)の本年度卒業証書授与式が1日に同校第一体育館であり、卒業生72人(男子33、女子39)が教職員や家族らの祝いと期待を受け次のステージへ羽ばたく時を迎えた。

 新型コロナウイルス感染症を考慮し、卒業生と教職員、在校生代表(生徒会役員)と保護者のみ出席とする形で挙行。拍手を受け入場した卒業生は校歌などを静聴して節目の気持ちを高め、担任の点呼に応えクラスごとに代表者を立てて左近校長から同証書の授与を受けた。

 左近校長は卒業生が生まれた頃と最近の世界情勢を振り返り、自己の価値観を絶対視して他人に強要するのではなく相手を思いやる優しさで自分の意見を持ちつつ相手の違う意見とも折り合いをつける力がこれからの時代に必要だと呼び掛け。3年間の経験を重ねる中で相手を思いやる優しさに感銘を受けたと卒業生をたたえ「その優しさを忘れず、高校での学びを礎にしてこれからの社会を生き抜き、持続可能で平和的な社会の形成者として活躍してほしい」と期待した。

 生徒表彰を経て生徒会執行部の問山裕海会長(2年)は卒業生への憧れを伝え、その姿勢を受け継ぐことを約束して送別。卒業生を代表して野田彩加さん(3年)は3年間の思い出を振り返って友人、教職員、在校生、家族に支えられてこの日を迎えられたと感謝し、「自分の決めた進路のスタートラインに立ち歩み出そうとしている。環境が変わる中で一人一人が大きな期待と少しの不安を抱えている。変わる環境の中だからこそ友人や家族といった変わらないつながりを忘れず一歩一歩着実に歩んでいきたい」と答辞を述べ、改めて祝いの拍手を受け退場した。

(2021年3月2日付紙面より)

証書の授与を受ける卒業生=1日、県立串本古座高校
2021年03月02日
58 スムーズなワクチン接種に向け
 なぎ看護学校で運営訓練  (新宮保健所 )

 新宮保健所(池田和功所長)は2月27日、新宮市蜂伏の和歌山県立なぎ看護学校体育館で、「新型コロナワクチンの集団接種に係る運営訓練」を実施した。管内の病院や自治体などから61人が参加。円滑にワクチン接種を行うため、模擬訓練を通して課題などを再確認した。

 16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。政府は先月17日、安全性確認を目的とした先行接種を全国の100病院で医療従事者4万人を対象に開始した。

 今後は4月12日(月)から人数を限定して全国の自治体で高齢者への接種を始める予定で、その次に65歳未満の住民(基礎疾患のある人が優先)への接種を開始する計画としている。

 現在、実施主体となる全国の各自治体では、早期にワクチン接種が可能となるよう集団接種や各診療所での個別接種などの体制を構築中。県内でも住民が安心してワクチン接種を受けることができるよう、またワクチン接種が円滑に実施できるよう運営訓練が行われている。

 この日、参加したのは同保健所、県、新宮市医師会、新宮病院、那智勝浦町立温泉病院、くしもと町立病院、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町。

 池田所長のあいさつの後、参加者らは▽受付・本人確認▽予診確認・検温▽診察▽ワクチン接種▽接種済証発行―などのブースに分かれ、動線を確認しながらさまざまな被接種者の状況に対応すべく本番さながらの訓練を開始。医師会の医師らが診察を担い、市内診療所の看護師らが模擬の接種を行った。

 池田所長は「住民の皆さまに安心していただくために準備を進めている。ワクチンにご理解いただき、重症化を防ぐために多くの人に積極的に接種していただければ。ワクチンについて不明点があれば保健所に相談を」と話している。

 今後は、接種開始時期に接種の予約をするためのクーポン券が住民票のある市町村から送付される。同保健所では「基礎疾患のある人は事前にかかりつけ医に接種について相談を」と呼び掛けている。

(2021年3月2日付紙面より)

スムーズなワクチン接種のため訓練を実施した=2月27日、新宮市蜂伏
61人が参加し、動線や課題などを確認
2021年03月02日
59 防火意識高揚呼び掛け
 春の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動(1~7日)に伴い、各地の消防は1日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(越水薫消防長)では新宮地区、熊野川地区に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「その火事を 防ぐあなたに 金メダル」。

 市消防本部で行われた新宮地区の出発式には、丹鶴、千穂、蓬莱、三輪崎、佐野、高田、警備の7分団から28人が参加した。竹内由定団長は「事故に十分注意の上、各団長の指示の下、広報活動を」と訓示。

 田岡実千年市長は、団員の日頃の活動に感謝を示し栃木県足利市で発生した山火事に言及。「空気が乾燥しており火災が発生しやすい。市民の皆さまに防火意識の高揚を呼び掛けていただきたい」と激励した。その後、団員らは各分団の消防車両に乗り込み同所を出発。各地域で広報活動を行った。

 7日(日)には、新型コロナウイルス感染症対策のため分散の形を取りつつ、新宮地区と熊野川地区で総合訓練を実施する予定としている。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底▽林野火災予防対策の推進―の七つ。

 市消防本部管内で今年に入って発生した火災は住宅火災1件、その他火災1件の計2件。市消防本部では総合訓練の他、周知のためのポスター配布や防火広報などを通して火災予防思想の普及を図っていく。

(2021年3月2日付紙面より)

消防車両が広報活動に出発=1日、新宮市消防本部
2021年03月02日
60 三者三様の作品24点を展示  H&R和歌山串本で写真展  (串本町 )
2021年03月02日
61 ワクチン接種の現状確認  コロナ感染症対策特別委  (串本町議会 )
2021年03月02日
62 コロナ対策に感謝  市長が動画でメッセージ  (新宮市 )
2021年03月02日
63 「修学旅行で学んだこと」  海南市の中学生が学習発表  (和歌山県 )
2021年03月02日
64 障害理解し対応考える  バリアフリーコミュニケーション研修  (那智勝浦町 )
2021年03月02日
65 作品でほっこりしてほしい  喫茶きよもんでパンダ教室作品展  (那智勝浦町 )
2021年03月02日
66 大漁と安寧祈り神事営む  宇久井稲荷神社例大祭  (那智勝浦町 )
2021年03月02日
67 完成祝って開通式  町道惣田川瀬線「惣田橋」  (紀宝町 )
2021年03月02日
68 当初予算は85億1867万円  西田健町長が大綱説明  (紀宝町議会開会 )
2021年03月02日
69 お悔やみ情報