抽選で参加者決定 (新宮市 )
新宮市役所で15日、JR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」車両見学会の抽選会があった。市職員らが厳正なる抽選を行い、見学者を決定した。抽選結果については、近日中に返信はがきにて通知される。
10月3日(月)から紀南コース2年目の運行を開始する同列車。運行開始初日は、午後9時15分に京都駅を出発。翌4日(火)午前9時37分に新宮駅に到着する。新宮駅発の初便は5日(水)午前9時50分。新型コロナウイルス感染症の状況により変更となる場合があるが、来年3月8日(水)までの間で夜・昼行それぞれ36本の運行を予定している。
運行開始に先立ち、JR西日本では試運転期間中の1日(土)にJR新宮駅で車両見学会を企画。100人の定員で希望者を募ったところ、県内外から201通565人(往復はがき1通につき4人まで申し込み可)の申し込みがあった。なお、同列車受入協議会構成自治体からの応募数と見学希望者数は▽新宮市98通297人▽那智勝浦町16通40人▽古座川町1通4人▽串本町8通21人▽すさみ町2通6人―となっている。
2年目の運行決定に当たり、津越紀宏・商工観光課長は「10月から来年3月にかけての約半年間、『銀河』が昨年に引き続き再度当地方に来
てくれる。当地方の魅力を発信し、多くの人に周遊してもらえることを期待しています」。
車内見学会の開催に関しては「地域の人に『銀河』を身近に感じて興味を持ってもらえれば。また、機会があればツアーにもご参加いただければ」と話していた。
(2022年9月17日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220917010101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220917010102.jpg)
NHK「こころの時代」 (18日、Eテレで放送予定 )
NHK・Eテレの「こころの時代 宗教・人生」の第6回が18日(日)に放送される。シリーズ最終となる6回目は「慈悲の実践」をタイトル(テーマ)に放送。明治時代に「大逆事件」に連座し絶命した、新宮市大橋通の淨泉寺の12代住職・高木顕明(たかぎ・けんみょう)師が紹介される。
現在、放送中のシリーズ「歎異抄(たんにしょう)にであう 無宗教からの扉」は、日本人の多くが自らを「無宗教」だとする現代において、鎌倉時代後期に書かれた日本の仏教書「歎異抄」のメッセージを読み解く内容となっている。
顕明師は新宮出身の医師・大石誠之助(1867~1911年)らと共に非戦、平和を唱えて活動していたが、明治天皇暗殺を企てたとして1910(明治43)年に連座(「大逆事件」)。死刑判決に処されたが後に無期懲役となった。
事件を受け、同派から除籍の処分を付された顕明師は、無念の中、14(大正3)年6月24日に秋田監獄で自ら命を絶った。96(平成8)年に同派から処分が取り消され、名誉が回復されている。
番組制作に当たって、同市在住の郷土史家・中瀬古友夫さんが資料を提供。NHKの取材に応じた同寺の18代住職・山口範之さんは「師の非戦と平等といった思いに今こそ耳を傾けてほしい。番組を通して、顕明師の人生と願いに触れていただければ」と視聴を呼びかけている。
放送時間は午前5時から6時。再放送は土曜日の午後1時~2時を予定している。
□ □
■第6回「慈悲の実践」
「歎異抄」に流れる法然・親鸞の教えの核心である「慈悲」。それはどう実践されうるのか。明治学院大学名誉教授で宗教学者の阿満利麿(あま・としまろ)さんは、その思想を支えているのは第6条などに登場する絶対平等主義だとする。それゆえにその教えは、階級社会的秩序を求める政治権力と否応なく対じせざるを得ず、それが「歎異抄」の付録にある法然・親鸞の「流罪の記録」と結びつく。さらに明治期“大逆事件”に連座し絶命した和歌山新宮の僧侶・高木顕明の生き方を道標に考えてゆく(NHKホームページより)。
(2022年9月17日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220917080101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220917080102.jpg)
文化セでデータ活用WS (串本町 )
串本町文化センターで15日、「衛星データ活用ワークショップ(WS)」が2回あり計39人が参加して昨今急拡大している衛星サービスの発想に触れるなどした。
7月27日~8月1日に和歌山市であった「南紀串本ロケットウイーク」で講師登壇した株式会社sorano me代表の城戸綾乃さん(30)によるWS。町企画課ロケット推進室を窓口にし、①午後3時~②午後6時30分~―のいずれかを選ぶ形で受講を呼びかけた。
序~中盤は講演で、城戸さんは宇宙産業の一角を占める衛星サービスにおける人工衛星の役割には大きく▽衛星測位▽地球観測▽衛星通信―の3系統があり、中でも地球観測系統でのビジネスが多彩に急拡大しているとした。
後押しとなっているのは人工衛星が搭載する観測機器の進歩に伴うデータの高品質化や多様化。実際に得られるデータをいくつか例示し、どのような形でビジネスに結びついているかを紹介して発想の筋道を伝えた。
終盤はWSで、気になる衛星データと持続可能な開発目標(SDGs)を結び付けて活用を考える過程を参加者それぞれに体験。城戸さんは衛星にできることと暮らしの中のニーズがマッチングするアイデアをいかにひねり出すかがポイントだとし、出せる限り出した先で見つけた良案の事業化を伴走型で支援するのが自社だとアピールした。
このWSを主管した株式会社USPジャパンの横澤武留エグゼクティブプロデューサーは10月12日(水)~16日(日)に実施する那智勝浦町と串本町の合同企画「宇宙ウイーク2022」を予告し、引き続きの参加を呼びかけてこの日の受講に感謝。城戸さんは「最初の一歩というところで、衛星データを使うとこんなことができるんだなーといったところや、もしかしたら自分が持つ課題が衛星データを使って解決できるかもというアイデアを持ち帰ってもらえたら」と受講した39人の今後に期待するところを語った。
同室によると今後のイベントは両町足並みをそろえて近日中に詳細を発表予定という。
(2022年9月17日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220917070101.jpg)
人気の超極早生温州ミカン (JA伊勢 )
御浜町下市木のJA伊勢統一柑橘(かんきつ)選果場で、超極早生(わせ)温州ミカン「味一号」の出荷が最盛期を迎えている。味一号は、熊野地方の露地温州ミカンの中でトップを切って出荷が始まる品種で、酸味の抜けが良く、爽やかな味が特長。極早生温州ミカンより2週間ほど早く出荷できる。
味一号の中でも外観や糖度、酸度などの基準を満たしたものを「みえの一番星」のブランド名で出荷。一番乗りで出荷するミカンにふさわしく、全てのミカンをけん引する力となるようにとの願いを込めて、鈴木英敬・前知事が命名した。
御浜町、熊野市、紀宝町から持ち込まれたミカンはセンサーで糖度やサイズ別に分けられ、県内、中京圏などに出荷される。みえの一番星は味一号の3~4割ほどで、15日に初売りを迎えた。
JA伊勢によると、今年の味一号は例年通りおいしく仕上がった。今月下旬までに約1050㌧の出荷を見込んでいる。味一号は都市部で人気を集め、熊野地域の園地では苗の切り替えも進んでいるという。
(2022年9月17日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220917050301.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220917050302.jpg)
【第53回】秋は魚を食べよう!
朝晩が過ごしやすい気候になり、秋の気配を感じるようになりましたね。わが家も長かった夏休みが終わり、子どもの昼食や留守番の心配がなくなって、ほっとしています。秋といえば、食欲の秋! 新米やキノコなど、おいしいものが沢山出てくる季節です。中でも、私の一押しは魚! 私は秋こそ魚を食べるべきだと思っています。秋の魚はおいしい上に、栄養満点だからです。
秋の魚といえば、サンマですよね! 他にも秋にはサバやイワシと、青魚が一斉に旬を迎えます。この時期は、脂ものっておいしいのはもちろんですが、この青魚の脂こそ、栄養満点なんです。魚の中でも、青魚には「ドコサヘキサエン酸(DHA)」や「エイコサペンタエン酸(EPA)」が多く含まれます。これは、不飽和脂肪酸と呼ばれるのですが、これが血中のコレステロールや中性脂肪を減らして、血液をサラサラにしてくれます。最近話題のオメガ3ですね。これが、さまざまな生活習慣病の予防や視力の向上など、まさにいいこと尽くしの成分なのです。しかも、この成分は体内では作ることができない必須脂肪酸なので、食事から取るしかありません。子どもからお年寄りまで、積極的に食べてほしい食材です。
カツオも秋の魚ですよね。春のあっさりとした「初ガツオ」もおいしいですが、栄養面でいくと断然秋の「戻りガツオ」がお勧めです。脂がのっているので、DHAやEPAも豊富ですし、ビタミンDも初ガツオの2倍といわれています。ビタミンDは、海外では重要性が見直され積極的に補給する人が多い栄養素ですが、日本では不足しがちです。骨や筋肉を丈夫にしたり、免疫力をアップしたりしてくれます。さらに、カツオは鉄分が豊富なのも魅力。貧血気味の方にはうってつけの食べ物です。
秋鮭もお勧めの魚です。こちらも、DHAとEPAが豊富なのはもちろん、ビタミンも充分含まれています。さらに注目すべき栄養は「アスタキサンチン」これは主に甲殻類が持つ色素なんですが、これをサケは豊富に含んでいるんです。
このアスタキサンチンはいわゆる抗酸化物質! 老化を防いだり、疲労回復、ストレスの軽減、認知機能の改善にも効果があるといわれています。
いかがですか? 秋は魚を食べた方がいい!ということがお分かりいただけたと思います。しかも、魚は実は究極の時短食材でもあります! 生のままお刺し身で出すだけ! 塩をかけて焼くだけ! 魚を主菜にすれば、手間はほとんどかかりません! 手間もかからない上に、体にもいい! そして何よりこの時期は脂がのってとってもおいしい! 三拍子そろった食材なのです。
子どもの魚離れは年々深刻化しています。日本人は2001年に1人当たり年間40・2㌔の水産物を食べていたとされますが、17年には24・4㌔となり4割も消費を減らしています。最近はタンパク質の重要性が叫ばれ、肉を積極的に食べる人が多いですが、魚にもタンパク質は豊富ですし、栄養もバランス良く取れるお勧めの食材です。ぜひこの秋はおいしい魚を味わってみてください!
(2022年9月17日付紙面より)
厳かに本殿大前ノ儀 (三輪崎八幡神社 )
新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。祭り関係者約15人が参列し、神様をたたえて新型コロナウイルス感染症の収束や地域の平穏無事などを願った。
例大祭は漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする伝統の祭り。今年もコロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小して実施。恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)、その他の奉納行事は引き続き中止となった。
大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中▽総代会▽三輪崎区▽漁業協同組合▽農業実行組合▽三輪崎祭り奉賛会―の各団体が保管していた神様の神徳を頂くより代の金幣を返還。上野宮司が祝詞、仲西博光副区長が祭詞を奏上し、参列者が玉串を供えた。
その後、各団体代表者が金幣を運び、ご神体を箱に納めて氏子総代会が元宮へと向かって神事を執り行った。
総代会の井上元和さんは「天気の心配はありましたが、無事にこの日を迎えることができて安心しました。コロナ禍で今年も規模縮小を余儀なくされたが、『来年こそ』の思いを持ち続けていければ」と話していた。
(2022年9月16日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220916010101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220916010102.jpg)
マイナカードの休日窓口 (古座川町 )
古座川町住民生活課が11日、役場本庁でマイナンバーカードの休日申請サポート・交付窓口を設けて申請の利便を図った。
平日の開庁時間に同カードを申請するのが難しい町民や申請・活用の方法がよく分からない町民を対象にした取り組み。9月末までの申請分は最大で2万円分のポイント還元が目指せるマイナポイント事業第2弾の対象となるため、一人でも多くの町民がその恩恵を受けられるよう同窓口の開設を計画した。
この日は午前9時~正午の時間帯で同窓口を設け、21人が申請で利用。同課は無料で申請時に必要となる証明写真を撮影し、手続きを後押しした。他に申請後に役場へ届いた同カードの交付で6人、マイナポイント事業の申し込み手続き支援で7人が利用したという。
同事業〈第2弾〉のポイント付与の条件は①2万円分のチャージまたは買い物で利用〈上限5000円分〉②健康保険証としての利用申し込み〈7500円分〉③公金受取口座の登録〈7500円分〉―の3系統で、いずれも付与の受け皿となるマイナポイント事業への登録が必要となる。
同窓口は23日(金・祝)午前9時~正午にも同様に設けるとし、この窓口以外に平日の開庁時間帯も同課窓口で随時申請や交付などに対応しているので、同事業<第2弾>を逃さず申請してもらえればという。
申請利用時の持ち物は氏名と生年月日または氏名と住所が記載された身分証明書(運転免許証やパスポートなど1点または健康保険証や年金手帳や医療受給者証や学生証など2点)。交付利用時は身分証明書に加えて同カード交付通知書と電子証明書発行通知書〈はがき〉、マイナンバー通知カード〈持っている人のみ〉など。
マイナンバーは住民票を有する国内の住民に付与されている12桁の個人番号で、同カードはその番号に対する登録情報に基づき身分証明書など利便性拡大が目指されている。同町における問い合わせは同課住民班(電話0735・72・0180)、他の市町村についてはそれぞれの関係課まで。
(2022年9月16日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220916100101.jpg)
奥瀞トンネル工事を見学 (北山中学校 )
北山村立北山中学校(松本広明校長)は14日、奥瀞道路(Ⅲ期)工事の一部として行われている、2号トンネル工事の現場見学会を行った。全学年の7人が参加し、トンネル内に入り工事について説明を受け、安全な場所で発破作業も見学。奥瀞道路(Ⅲ期)の整備による効果を知り、建設業の魅力に触れた。
国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と、2号トンネルの施工業者である熊谷組が協力した。山口賢二村長から両者に見学の打診があり実現した。
奥瀞道路(Ⅲ期)は北山村の小松と下尾井をつなぐ、延長(距離)3・4㌔の道路の工事で、2本のトンネルを掘り、3本の橋を架ける。県境である北山川をまたいでつなぐため、2号トンネルの場所は三重県熊野市紀和町小森となる。約1・6㌔のトンネルを掘る計画で、現在は326㍍まで進んでいる。
見学に先立ち学校で、同事務所が奥瀞道路(Ⅲ期)の概要、熊谷組がトンネル工事の技術について説明した。同事務所は整備の効果として▽災害時の物資輸送や復旧・復興活動に役立つ▽救急搬送の時間が短縮▽地域経済に寄与―などを伝えた。
この後、2号トンネルへと移動。生徒らは、長靴を履き、ヘルメットをかぶり、防じんマスクを着けて中へと進んだ。外に比べ気温が低く、湧き出る水で足下がぬかるんでいることを体感。同事務所や熊谷組の説明を受けながら、掘削した岩肌に施された補強や、使用する重機などを見学した。最深部では、装置を使ってダイナマイトを岩盤に詰める作業も見た。
発破は、トンネル外で見学した。熊谷組の手でトンネル入り口の鉄の扉が閉められた後に実施。爆発音とともに、飛び散った小石がいくつも扉に当たる音が響き、さらに衝撃で扉が激しく震えた。生徒らは耳をふさぎ、発破の迫力に驚いた様子を見せていた。
3年生の岡田寿鶴(すず)さんは「トンネル内が肌寒くてびっくりした。中には機械がたくさんあって興味深かった。(発破で)爆発した時、扉が動いていてすごかった。自分で建設業をするのはちょっと怖いけど、道路ができれば新宮市まで行くのに今より時間がかからなくなるので、買い物が楽になり、たくさん行けるようになるかなと思った」と話した。
2号トンネルの進捗(しんちょく)率は約30%。来年11月ごろの貫通を予定しているが、コンクリートで覆い固める作業もあるため、完成はまだ先で、時期も未定。奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期も、同様に未定となっている。
(2022年9月16日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220916080101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220916080102.jpg)
各種取り組みで年々増加 (御浜町 )
昨年度、御浜町の特定健診受診率が57%で県内1位となり、国民健康保険税が対前年比10%以上減税となった。2015年度に26%、16年度には25%と県内で最下位だったが、受診率向上のため、町ではさまざまな取り組みを展開。その結果、受診率は年々上がり、20年度に50%を超えた。
受診率が向上すると国や県からの交付金が増える仕組みとなっているため、健診の無料化、最大3万円分の商品券が当たる抽選、人間ドック・脳ドック検診助成制度の拡充、集団健診受診者へのお土産配布などが国民健康保険加入者に還元されている。
町では各種取り組みの他、特定健診結果から生活習慣の改善による予防効果が多く期待できる人に対して、特定保健指導のサポートも実施している。
本年度からは「オンライン特定保健指導」もスタート。町では「受診率60%を目標に掲げ、これからも受診率向上と健康維持のための取り組みを積み重ねていきたいと考えています」とコメントしている。
□ □
町による受診率向上の取り組みは次の通り。
▽国保加入者の多くを占める農家への聞き取りをし、時間を取りやすい6月の健診実施
▽住民課職員の訪問、在宅が多い夕方以降にも電話で働きかけるなど、職員や委託業者からはがきや電話での勧奨活動
▽紀南医師会へ通院中の人への受診勧奨の協力呼びかけ▽電話での予約受け付けに加え、インターネットによる予約受け付けも開始
▽感染症予防対策のため、集団健診の予約時間と人数を細かく設定
▽集団健診会場での骨密度の無料検査(希望者のみ)
▽2023年度より翌年度も受診した人に粗品を配布
▽新規国保加入者に健診受診勧奨のため窓口で健診リーフレットを配布
▽保険証送付時に健診リーフレット、受診券送付時に健診日程リーフレットを同封
▽庁舎内にて健診情報掲示・お土産の展示など
(2022年9月16日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220916070101.jpg)
県下剣道優勝大会「守破離」
第107回連盟秋季大会 (紀南バレーボール連盟 )
学童軟式野球大会
高校生クイズ in English (和歌山県 )
和歌山市の和歌山マリーナシティで11日に開催された「第11回わかやま高校生クイズ in English」で、新宮市の県立新宮高校1年の小西汰知さん、藤野遥さん、川端天人さんのチームが初優勝を飾った。
和歌山県、日本、世界に関する幅広い知識やなぞなぞを問う英語のクイズ大会で、和歌山県教育委員会主催。近畿大学附属新宮高校や県立新翔高校をはじめ、県内13校から33チーム96人が出場した。クイズは全て英語で出題・解答を行い、○×クイズの予選、早押し3問先取の準決勝を経て、4チームが決勝へ進出した。
決勝戦は早押し5問先取で、新宮高校チームは県立桐蔭高校と4ポイントずつで並ぶ接戦となったが「私の目は三つあり、赤と青と黄色。私は誰?」というなぞなぞに協力して「traffic light(信号機)」と解答して優勝をつかんだ。
チームリーダーの小西さんは「問題文が全然聞き取れない問いもあったが“three(3)”“shrine(神社)”“crow(カラス)”の三つの単語から『ヤタガラス』と答えることができ、ここから流れがつかめた」と振り返る。「英語が大好きで、同じESS部の2人を誘った。実用英語技能検定やTOEICにも挑戦しているが、最近は伸び悩んでいたので、県大会で優勝できてうれしい。将来は英語の教師になりたい」と目標を口にした。
藤野さんは「これまでの優勝校は進学校ばかりで、まさか優勝できるとは思っていなかった。先生方に予想問題を作ってもらい、練習したおかげ」。川端さんは「他の2人に助けられた。いつか海外で働いてみたい」と語った。
英語科の小川茜教諭は「引っかけ問題も多い中、3人で知恵を出し合い、チームで闘ったことが優勝につながったのでは」と話していた。
(2022年9月15日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220915010101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220915010102.jpg)
全町民への配布を承認 (太地町議会 )
太地町議会(水谷育生議長、10人)9月定例会が13日、太地町役場の議場で開会した。9人の議員が出席。町民1人当たり1万2000円の商品券配布事業費や、ドローン活用の映像販売の実証実験事業費などを含む、一般会計補正予算案などを可決承認した。会期は22日(木)までの10日間、一般質問は21日(水)から。
新型コロナウイルスの感染で療養中の三軒一高町長に代わり、漁野洋伸副町長が議案の提案理由説明を行った。内容は報告2件、議案2件、決算認定7件であることを紹介。「詳細は各担当者より説明させる」と伝えた上で、慎重審議を呼びかけた。
商品券配布事業は、国の交付金を活用したものであることが、町当局から説明があった。筋師光博議員は「事業の詳細は。執行はいつを予定か」と問うた。当局は「1人1万2000円分の商品券を2920人分、計上している。10月9日に配布を予定。使用期限は令和5年の1月15日まで。可決されたら、協力店舗を募集したい」と答えた。
海野好詔議員は「(商品券ではなく)現金では駄目なのか」と確認。当局は「現金にしたいが、それだと国の基準で交付金対象にならない」と理解を求めた。
ドローン活用事業についても町当局より、国の補助金を活用したものであることが報告された。森岡茂夫議員は「ドローン事業の内容はどういうものか」と質問。当局は「森浦湾でのシーカヤックの様子を空撮して、スマホに配信したり、シーカヤックやサイクリングの拠点にドローンで弁当を配達したりする事業を考えている」と伝えた。
これを受けて漁野尚登議員は「お金をとるのか」と尋ねた。当局は「配信料や配達料を考えているが、今回はあくまで実証実験。アンケートをとるなどして検討する」と述べた。
一般会計補正予算案は、3億2080万2000円を追加するものだった。全会一致で可決となった。
(2022年9月15日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220915110101.jpg)
玉川大学観光学部の学生 (古座川町 )
玉川大学観光学部リージョナルリーダーコースの1年生11人が7日から10日までの4日間、古座川町観光協会(鈴木貴裕会長)協力の下でフィールドワークに取り組んだ。
同コースの専門科目「地域創生プロジェクト」の一環。履修する11人は持続可能な開発目標(SDGs)を意識しながらツーリズムによる地域活性化の手法を学んでいて、その学びを現地で生かす経験を積むためこのフィールドワークに臨んだ。
同科目を担当する小林等准教授はテーマとして「古座川町の特定エリア(空き地)を活(い)かし、Z世代を対象に、地域が活性化する魅力あるアイデアをプレゼンせよ!」を設定。前年度に大学生対象スタディーケーションの実証実験に臨んだ経緯がある同協会に受け入れを求め、同協会は過去の実績を生かして場を整える協力をした。
11人は四つのグループに分かれ、初日は合同で南紀熊野ジオパークセンターや町内にある虫喰岩(むしくいいわ)、一枚岩、滝の拝などのジオサイトを見学。2日目はグループそれぞれの小テーマに基づいて現地の現況を調べ、バーベキュー交流会を開いて住民との意見交換にも取り組んだ。3日目は古座川ジビエ山の光工房を見学し、現地でできる体験に選択参加。以降は発表の準備に専念した。
4日目は南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館でグループごとにプレゼンテーションを実施。現況から課題を抽出し、フィールドワークのテーマに沿って解決策の提案をするという流れを基調にして発表を重ねた。様子は会場聴講とオンライン聴講の2系統で伝え、現地や同大学の関係者が質問や感想、意見を寄せて11人の経験を後押しした。
現地を代表して同町地域振興課の下村賢一課長、同協会の鈴木会長と須川陽介理事(前会長)が講評。それぞれの立場から感じた事柄を伝え、提案に感謝するなどした。
現地実習を終えて小林准教授は「学びを生かす経験は大学の4年間にとどまらず、以降の人生においても役に立つ。非日常がある場所を訪ねてみたり人脈につながったりと今回はいい経験をさせていただき、学生は久しぶりに旅の良さも感じられたと思う」と語った。
□ □
※Z世代=生まれた時点でインターネットやデジタル技術があり親和性が高い世代。現時点のおおむね10~25歳を指す。
(2022年9月15日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220915090101.jpg)
わかやま12湯サミット (那智勝浦町 )
「第2回わかやま12湯サミットin南紀勝浦温泉」が12日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で開かれた。和歌山県内の12温泉地の旅館ホテルの女将(おかみ)を中心に、関係者52人が参加。県内温泉地の活性化を目指し情報を交換し、交流を深めた。
わかやま12湯推進協議会(青木査稚子会長)の主催。県の温泉の魅力PRなどのために2020年に組織した団体で、女将が前面に立ち、温泉地のある市町村や観光協会、観光地域づくり法人(DMO)などと連携して活動を行っている。
加盟の温泉地は▽わかやま温泉▽みなべ温泉▽白浜温泉・椿(つばき)温泉▽すさみ温泉▽串本温泉▽龍神温泉▽川湯温泉▽渡瀬温泉▽湯の峰温泉▽南紀勝浦温泉▽湯川温泉▽太地温泉。第1回のサミットは昨年10月に、田辺市の龍神温泉で開いていた。
今回は、多くが浴衣姿での参加だった。各温泉地の女将など女性4人が語るパネルディスカッションが「注目される和歌山の温泉のここが好き‼」をテーマに開催された。自分がいる温泉地ではなく、他所の温泉地をアピールするという条件があった。
「渡瀬や川湯など山あいの温泉は、雨でも山がきれい」「椿は白浜ほど開けていなくて、人に温かみがある」「いろんな人が友人のように話しかけてくれる。地元の人との交流が魅力の一つ」「川湯は出た後も体がずっとぽかぽかする」「湯川は化粧水にずっとつかっている感じ」などの意見があった。
パネルディスカッションに先立ち、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員も務める和歌山大学の後誠介客員教授による「わかやま 温泉の謎を解く」の講演もあった。「温泉は岩石を煎じ詰めた漢方薬のようなもの」「もとは雨水。100年以上前の水が温泉となっている」などと伝えた。
同町の堀順一郎町長のあいさつもあった。「意見交換など行い、県全体で誘客できるような取り組みにつながれば」と述べた。
(2022年9月15日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220915010201.jpg)
事業者ら対象にワークショップ (那智勝浦町 )
那智勝浦町は5日、那智勝浦町の体育文化会館で地域・観光の事業者を対象にワークショップ「地域経済活性に向けたロゴマークを活用したロケット商品開発」を開催した。株式会社USPジャパン代表取締役の新津研一さんと串本観光ライセンス管理事務局チーフの鈴木伸二さんが講師を務め、ロケット事業やロゴマーク使用について講演した。
同町では▽串本町田原の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を軸とした観光コンテンツや商品の開発▽既存の観光資源との相乗効果を図る▽地域振興▽年内に打ち上げが予定される初号機発射の成功と発展を応援する―ことを目的に事業を進めている。
町ではこれまでにも発射場付近の住民や町民を対象としたワークショップを開いており、この日は、午後2時と午後7時の2回実施された。
新津さんは「スペースポート紀伊」やスペースワン株式会社の業務の詳細を説明。打ち上げによって、見学や学び、情報発信、宇宙に関係する仕事にもつながるとし、町を訪れる関係者や観光客をもてなすことも楽しみになると話した。
ブランドについては「たくさんある中から選んでもらい、覚えてもらうための印。チームを一つにするための象徴」と重要性を訴え「強みを理解する」「分かりやすく表現する」「徹底して活用する」がブランド作りであると解説した。
新津さんは「発射は2分間。従来のお客さまとは違う認識が必要。ロケットの場合、待つ時間が長い。その間にどれだけ町の良さを伝え、楽しんでもらえるかが重要になる」と締めくくった。
鈴木さんはロゴマークには目標や役割、方向性が大切だとし、串本町の先進事例を紹介した。
完成した那智勝浦町版のロゴマークに触れ、告知や広告宣伝に使用し、継続して商品開発を行うことが重要とし「ロゴマークで魅力を発信し、良いイメージや思いを深くつなげていくことが、活性化や町のブランディング、雇用増などにもつながる」と語った。
□ □
この日、那智勝浦町版のロゴマークが完成したことが発表された。同町では本年度からデザイナーを交えて、ロゴマークの作成に当たり、先月に完成した。
ロゴマークにはマグロや那智の滝、神社や寺、海など、同町らしさが盛り込まれたデザインとなっており、さまざざまな用途に対応できるよう、2種類が作られた。
同町によると現在、申請に関する要項の決定やその他の手続きなどを行っていることから、ロゴマークの申請開始はもう少し先になるという。
(2022年9月7日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220907010101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220907010102.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220907010103.jpg)
暑さ対策で人見建設寄贈 (串本町 )
串本町の株式会社人見建設(人見健一代表取締役社長)が5日、同町に飲用の冷温水器1台を寄贈した。同社は暑さ対策(熱中症予防)に役立てることを希望。同町は水分補給の意識付けを図るため役場本庁玄関そば(入ってすぐ左)に設置して運用を始めている。
田嶋勝正町長によると、消防本部の今年の熱中症と見られる救急搬送件数は8月末現在で24件。梅雨明けの早さともあいまってか前年同期比5件増で推移し、他方くしもと町立病院の熱中症による外来も同現在で15件あるという。
人見社長はここ数年の夏の暑さを懸念し、現場事務所に冷蔵庫を設置し水分補給をして熱中症に注意するよう呼びかけている。最近はファン付き作業服が浸透しているが、それなしでは仕事にならないほどの暑さの中で現場は頑張ってくれているという。
両者でそのような酷暑を話し合う中で出てきたのが今回の寄贈のアイデアで、人見社長は「暑い中来庁してもすぐに水分補給できる場所がなく、自動販売機があるが場所が分かりにくい。役場についたらまずは水分補給をし、冷たい水で気持ちを切り替えて目的の手続きをしてくれたら」と来庁者の活用を期待。
田嶋町長は役場に限らず暑い外から帰ったらまず水分補給をする意識付けを広められればと同社の提案を受け止め、このような庁内環境が他の自治体にも波及することを願いつつ同社の寄贈に感謝した。
この冷温水器は右のホルダーのボタンを押して紙コップを取り出し、給水口に置いてレバー操作で適量を入れる仕組み。来庁者の自己判断で使える状態で設置をしている。
(2022年9月7日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220907100101.jpg)
「地域医療研修センター」設置へ (紀宝町 )
紀宝町は町独自の医療環境充実を図る事業として、相野谷診療所(森本真之助所長)に「紀宝町地域医療研修センター」を設置する。現在、準備を進めており、10月末を予定している。
都市部で働く医師を遠隔支援医師「リモート医」としてすでに雇用しており、設置に向けて森本所長と連携を図っている。
複数医師での医療提供体制を確保し、今後、紀南病院、県地域医療研修センター、三重大学医学部付属病院などと連携し、医学生・研修医の地域医療研修を受け入れ、地域医療に関する講演会、研修会の開催など、普及活動を展開したい考えだ。
この事業により、「地域医療を学べるまち、紀宝町」として、ポストコロナ時代における医療ニーズの高まりに呼応した地方創生の取り組みを全国に発信し、医療人材の確保と育成、町内での疾病予防、みとりのケアなど医療環境の充実、地域包括ケアシステムの持続的な発展を進めていく。
相野谷診療所をはじめとする町内機関、特別養護老人ホーム、町などが県、県内医療機関の協力を得て▽県、三重大学、伊勢赤十字病院、紀南病院と連携し、総合診療医の育成を町全体で実践する「地域包括的総合診療医教育モデル」▽地域で活躍する優秀な人材の育成と新たな人材確保を目指す「持続可能な人材育成/確保モデル」▽町内全機関が地域医療教育体制としてつながり質の高い多職種連携を構築する「地域包括ケア多職種連携モデル」―の三つの地方創生ロールモデルを考えている。
(2022年9月7日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220907070101.jpg)
日足にヒマワリの花広がる (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川町日足バイパス下の畑で現在、ヒマワリが開花し大輪の花を咲かせている。熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)のメンバーたちが植えた。
同所では2011年9月に発生した紀伊半島大水害後、被災した町を元気づけようと同協議会が中心となって花を育て、他にもコスモス、菜の花畑などの名所として地域活性化を図っている。
ヒマワリは14年ごろから植え始めており、子どもたちに地域の人々が取り組んでいる活動に興味を持ってもらおうと、昨年から市立熊野川小学校(山本佳人校長)の1、2年生も参加。7月には同協議会メンバーらに教わりながら種まきに取り組んだ。
下阪会長は「ヒマワリは明るく力をくれる花だと思っています。そして今が満開で最も見頃な時期。近くに立ち寄った際には足を運んでいただき、みんなが元気になってくれれば」と話していた。
(2022年9月7日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220907010201.jpg)
来年度導入の新制服公開 (近大新宮 )
近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)が、来年度から導入予定の新制服を公開した。紺色とえんじ色を基調とした落ち着いたデザインで、スカートやスラックス、ポロシャツなどさまざまな選択肢があり、生徒の個性や体調、気分に合わせて多彩な着こなしが可能となる。
従来の制服は2005年のコース改変に伴って導入されたもの。同校では2年前から、ジェンダーレス化や活動のしやすさ、防寒などのため、女子生徒の制服でスラックスを選択可能とした。しかし、セーラー服との組み合わせに違和感を指摘する声もあったことから、教職員で制服検討委員会を組織し、デザイン刷新に着手。数パターンに絞り込んだ後、生徒へのアンケート結果を踏まえて決定した。
女子生徒の制服は、セーラー型からブレザースタイルに変更。スラックスとネクタイの組み合わせも「足が細く見えてかっこいい」と大好評だ。
男子生徒の制服も、ブレザーが三つボタンから二つボタンになるなどの変更があり、「校章のサイズが小さくなり、ネクタイの柄もシンプルになったことで、よりスタイリッシュになった」との声が聞かれた。
夏服では、男女ともに白、ピンク、水色、紺色のポロシャツが選択可能に。白とグレーのベストとセーターもオプションで購入することができる。
池上校長は「制服は学校のシンボル。この制服を見て『いい学校だな』と感じていただけるよう、生徒たちには内面も磨いていってほしい。従来の制服にも人気があり、惜しむ声もあったが、来年の新入生たちにはぜひ新しい制服を着てほしい」と話していた。
(2022年9月1日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220901010101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220901010102.jpg)
町内中学生らにパンフ配布 (串本町 )
串本町の第五福竜丸建造の地平和の歴史展実行委員会(西野政和会長)が8月30日、町内の中学生などに関心を持ってほしいとしてパンフレット「忘れないで ビキニ事件と被爆漁船の建造の物語」配布の協力を潮﨑伸彦教育長に申し出た。9月第2週に中学生の手元に届く見込みで、西野会長は「生徒自身はもちろん家族で第五福竜丸のことを知り、核兵器の怖さを考えてもらえれば」と思いを掲げている。
第五福竜丸は古座造船所で建造され1947年に進水したカツオ漁船第七事代丸をマグロ漁仕様に改装した漁船。54年3月1日、操業中にビキニ環礁であった水爆実験に伴う降灰を浴び、急性放射能症となった乗組員・久保山愛吉さんの死など事後の経緯が国内の核兵器廃絶を求める運動を広げることにつながった。
同実行委員会は8月2~7日に同町文化センター2階ホワイエで展示会「語り継ごう 第五福竜丸建造75年平和の歴史展」を実施。資料として前述したパンフレットを来場者に配った。A4判カラー14㌻構成で、作成数は1200部。第五福竜丸がたどった経緯や第七事代丸と建造の地の経緯、ビキニ環礁で行われた水爆実験の影響などの史実をつづり、これら歴史を通して核兵器の愚かさを語り継ぐことを呼びかける内容となっている。
西野会長は同展実施当初からパンフレットを町内の中学生に託す考えを持っていて、潮﨑教育長には4校242人分(7月1日時点)に町外から赴任し史実を詳しく知らない教員分を上積みした数と町立小中学校割り当て分の配布協力を求めた。併せて次年度から次の改訂までの間、その年の中学1年生にもパンフレットを託したい旨も伝えた。
同実行委員会は別途、田原小と古座小の卒業生が通う古座川町立古座中学校にも同様の配布協力を求め、町内にある県立串本古座高校へも必要数を届ける考え。同町図書館にも配置するので内容を知りたい町民は同館で閲覧するか、残部があるので役場本庁舎内の教育課窓口に申し出てほしいという。問い合わせは同実行委員会事務局の同課(電話0735・67・7260)まで。
(2022年9月1日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220901100101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220901100102.jpg)
米出身のエリースさん (那智勝浦町 )
那智勝浦町で新たに外国語指導助手(ALT)を務める、アメリカ出身のルネー・ジリアン・エリースさん(22)が8月30日、堀順一郎町長を表敬訪問した。「日本とアメリカの関係をもっと良くしたい」と意気込んでいる。新学期から、町内の中学校と色川小学校での勤務を予定している。
エリースさんは、ペンシルベニア州パーカーシーの出身。ミネソタ州のブリンマー大学で、都市建築学とともに日本語を学んだ。父親が高校生の頃、日本に留学経験があり、その影響で日本に興味を持ったという。ジブリ作品で日本語を学んだといい、好きな作品は「風の谷のナウシカ」と話す。
23日に来日、東京都でのオリエンテーションを経て、25日に来町した。同町の印象について「とってもきれいなところ。私の出身地も田舎なので、懐かしい感じがする」と語る。日本の建築、特に神社仏閣に興味があり「熊野那智大社や那智山青岸渡寺はとてもきれいでした」とほほ笑む。
好きな食べ物は、アイスクリームやサンドイッチ。日本食も好きで刺し身も食べられる。「和歌山ラーメンを食べてみたら、おいしかった」と述べる。趣味は読書とウオーキング。「日本の子どもたちには、特にアメリカの祝日について教えたい」と考えている。
堀町長は「心から歓迎します。世界に目を向ける子どもが育ってほしいと思っているので、よろしくお願いします。また、町の良いところや悪いところを、違った目線でアドバイスいただければ」と伝えた。
エリースさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」による来日となる。同事業は、地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省、自治体国際化協会の協力で実施するもの。外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の進展を図ることを目的に、1987年より行っている。
参加する外国青年は、学校などに配置されるALT、国際交流担当部局などに配置される国際交流員(CIR)、スポーツ指導などを行うスポーツ国際交流員(SEA)に分かれている。
(2022年9月1日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220901080101.jpg)
新翔高野球部が3年生引退試合 (新宮市 )
県立新翔高校(藤田勝範校長)野球部は8月27日、新宮市佐野のくろしおスタジアムで3年生引退特別試合を開いた。保護者や教職員らが見守る中、選手たちはグラウンドを駆け巡りプレーに励んだ。
同校は新型コロナウイルスの影響により「第104回全国高校野球選手権和歌山大会」への出場辞退を余儀なくされ、本大会で引退となっていた3年生に高校生活最後の試合で全力を尽くしてもらおうと企画。その後、OBから対戦相手の申し出を受けて実現した。
試合は先攻のOBが一回表に4点を先制し、三回には1点を追加した。新翔は四回裏に一挙7点を挙げ逆転に成功したが、五回と八回に3点ずつを許し7―11で勝利とはならなかったものの、力強いプレーを見せた選手たちに会場から大きな拍手が送られた。
試合後には、3年生5人が一人ずつ整列する保護者に対して「今まで応援し、支えてくれてありがとう」などの感謝の言葉を伝えた。
同部保護者会長の西慎二さんは「3年生の最後の雄姿が見られてよかった。和歌山大会の際には多くの方々からエールや寄付を頂いたが、出場辞退となってしまったため、この引退試合で使わせてもらった。大変ありがたく思います。引退しても人への感謝を忘れずにいてほしい」。
伊藤温基前主将(3年)は「和歌山大会に出場できず心残りがありましたが、OBの方たちの協力でこのような場を設けてくれてうれしかったです。引退するという実感が湧いた。後輩にはずっと取り組んできた打ち勝つ野球を貫き、活躍してもらいたい」と話していた。
(2022年9月1日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220901010201.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20220901010202.jpg)