宇久井小中保が合同避難訓練 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童164人)、宇久井中学校(坊信次校長、生徒65人)、宇久井保育所(荘司千保所長、園児77人)は29日、地震と津波を想定した合同避難訓練を実施した。児童・園児はライフジャケット、中学生はヘルメットをかぶって一次避難場所である中学校グラウンド(海抜約26・6㍍)へ逃げ、さらに10㍍高い中学校屋上へ二次避難した。
11月5日の「世界津波の日」に伴い、毎年実施している訓練。子どもたちに地震・津波発生時の基本的な行動を身に付け、迅速かつ安全に避難できるようになってもらうことが目的。
訓練は、授業時間中の午前9時35分に巨大地震が発生し、直後に津波が到達することを想定している。
地震を知らせる訓練放送が流れると、宇久井小学校では児童が一斉に机の下に潜り込んで頭を保護。地震がやむと、すぐさま事前に学習していた手順でライフジャケットを身に着け、園児と共に宇久井神社近くの階段を上って高台を目指した。約6分で全員の一時避難が完了。人数確認の後、中学生を先頭に中学校の校舎屋上へ逃げた。
訓練後、中学生は「世界津波の日」の歴史や津波避難三原則(想定にとらわれない、最善をつくせ、率先避難者たれ)について学習。教職員らも災害発生に備えて意識を高めた。
宇久井小学校によると、巨大地震で緊急避難路の階段が崩落した場合も想定し、今後別ルートでの避難訓練も計画しているという。
(2021年10月30日付紙面より)
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日本郵便と包括連携協定を締結 (御浜町 )
日本郵便株式会社は29日、御浜町と住民のサービス向上や地域の活性化を目的とした「包括連携に関する協定」を締結した。県内では11例目で、熊野市、御浜町、紀宝町では初となった。
町と町内の郵便局はこれまで、地域見守り活動、道路損傷や不法投棄の情報提供、高齢者の見守り、防災の取り組みで連携してきた。今後、協力して▽観光資源のPR▽安全・安心な暮らしの実現▽地域経済の活性化▽未来を担う子どもの育成▽地域の活性化―を推進する。
締結式は同町役場くろしおホールであり、町からは大畑覚町長、丹羽要樹副町長、日本郵便からは地区統括局長の平野力・御浜神志山郵便局長、古城式史・阿田和郵便局長、光山實・熊野郵便局長、向井清・市木郵便局長、大川章司・尾呂志郵便局長らが出席。大畑町長と古城局長、光山局長が協定書に署名した。
大畑町長は「今後、五つの項目で連携していただくことになる。人口減少、少子高齢化が進む中、包括連携協定を結ぶことで地域活性化、住民サービス向上につながることを期待しています」、平野局長は「郵便局は地域住民に奉仕する気持ちを忘れず、事業を継続している。今後も自治体と共に地域住民の皆さんが安心安全に暮らしていける地域にしたい」と述べた。
(2021年10月30日付紙面より)
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作家・石田貴志さんが贈呈 (串本町 )
串本町が29日、田辺市中辺路町で美術造形工房「BAS Fronti」を営む作家・石田貴志さん(46)から小型ロケット「カイロス」模型の贈呈を受けた。
石田さんは1975年、大阪府堺市生まれ。武蔵野美術大学卒業後、美術造形会社に就職して大型テーマパークの美術制作に携わり、2013年に同工房を構えて独立し制作に打ち込んでいる。
以来約8年、熊野の親身さに支えられていることへの恩返しの思いで8月、同町企画課ロケット推進室へ模型の寄贈を申し出て、完成形を思い描いて9月中旬から制作に取り掛かり仕上げた。
同模型は約10分の1の大きさ(1・7㍍)で、繊維強化プラスチック(FRP)製。発射のイメージを伝えるため、噴煙を模した高さ約30㌢、長径約2㍍の台座に差し乗せる形としている。台座は大人も乗れる強度があり、鑑賞はもちろん台座に上がって模型と一緒に記念撮影をしてもらえればという。
この日は文化センターで贈呈式があり、石田さんは制作に当たり協力してくれた人への感謝を掲げつつ「ロケットが打ち上げられることが、串本だけでなく紀南地方全体が活性化するきっかけになるのは間違いない。少しでも地域の盛り上がりにお役に立てれば」とあいさつ。田嶋勝正町長は機密の多いロケットや発射場のイメージはしにくく町民は行政以上に興味を持っていると現況を述べ、「来年度(の打ち上げ)へのワクワク感を持ってもらえるよう、フル活用して機運を盛り上げていきたい」と意欲で応えて感謝した。
同模型は同センター2階ホワイエで同日と30日(土)、11月1日(月)実施のJAXA模型など一般公開会場でお披露目。今月31日(日)の宇宙飛行士講演会の来場者も一環で鑑賞などできる。以降当面は役場1階玄関付近に設置すると話している。
(2021年10月30日付紙面より)
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病院や福祉施設などを訪問 (マリア保 )
保育所型認定こども園「マリア保育園」の三浦恒久園長、中山明子教諭、園児代表の5歳児3人は28日、新宮市内の病院や福祉施設など7カ所を訪問し、園児たちが収穫したサツマイモとその他の食料品を届けた。
同園では毎年、自然の恵みに感謝する「収穫感謝祭」を開いており、今年は27日に実施。日頃、お世話になっている福祉施設などにお礼の気持ちを込めて収穫物をお裾分けしている。例年は園児たちが訪れ利用者らとの交流でにぎわっているが、新型コロナウイルス感染症の影響により昨年に続き中止となった。
同市三輪崎の特別養護老人ホーム黒潮園(岡司理事長)では、園児たちが同市広角で芋掘りを行った際に採れたサツマイモと各家庭から持ち寄った野菜や果物を届け「神様に感謝して果物や野菜を届けに来ました。どうぞ食べてください」とあいさつし、職員に手渡した。
三浦園長は「利用者の方々の健康を祈りながらお渡しさせていただきました。訪問を通じて子どもたちには改めて、人とのつながりの大切さを養ってほしい」。
黒潮園の小林忠幸本部部長は「毎年、心のこもった贈り物を頂き大変ありがたい。利用者の皆さんも喜んでおり、みんなで食べてもらおうと思います」と感謝していた。
(2021年10月30日付紙面より)
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高校サッカー和歌山大会
ゴールデンキッズ体力測定会
勝浦分館・千歳連合会グラウンドゴルフ大会
ソフトテニス・バドミントン・野球
【第42回】秋の味覚を食べるメリット
秋が深まり、あっという間に冬になりそうな気候ですね。秋はまさに食育の季節! 「食欲の秋」というように、おいしいものがたくさんありますよね。
子どもたちにとっても、食育がやりやすい時期でもあります。なぜなら、サツマイモや栗、お米やキノコなど、比較的子どもたちが好む食材が、旬を迎えるからです。日本には四季があり、それぞれの季節に旬を迎える食材があります。まずは、今の季節はこれだよ、と旬のものを食卓に出してあげてほしいのです。そして、旬のものをなぜ食べるか、を話してあげてほしいと思います。
そこで、今回は旬のものを食べるメリットについて、ご紹介したいと思います。旬のものを食べるメリットは、大きく分けて三つあります。まず一つ目は、価格が安い!ということです。今では、ハウス栽培などが盛んになり、ほとんどの食材が年中手に入るようになりましたが、旬の時期は収穫量が多くなるため、価格も安くなります。そして、旬の食材はその食材にとって、最もいい生育条件下で育つため、とても鮮度がいいんです。
二つ目は栄養価が高いということです。これは大人でもご存知ない方がいらっしゃるかもしれませんが、旬の食材は、他の季節に育てられたものより、栄養価がとても高いのです。例えば、ホウレンソウは冬に旬を迎える野菜ですが、夏でもスーパーなどで見掛けることがありますよね。でも、この夏のホウレンソウに比べて、旬の冬に採れたホウレンソウは、ビタミンCの含有量が3倍あるといわれています。他の種類の野菜でも、旬のものとハウス栽培されたものでは、約2~3倍栄養価が違うといわれています。それはその季節の土のミネラルやお日様の光を目いっぱい含んでいるからです。
そして、最後はおいしいということです。旬のものは野菜は味が濃く、魚は脂が乗っていて、ぐんとおいしくなります。食卓ではこの「味」についてもお子さんと話してみてください。味の話をすると、子どもたちは一生懸命、味わおうとしてくれるはずです。
秋の味覚の話をすると、「カボチャ」と言ってくれるお子さんが多いです。最近はハロウィーンも恒例行事になりましたし、冬至の時に食べるものなので、確かにカボチャ=秋というイメージがありますよね。カボチャも確かに秋から冬にかけて旬のお野菜です。でも、カボチャの収穫は夏にされます。旬のお野菜は大抵、採れたての新鮮なものがおいしいですが、カボチャは数カ月保存して熟した方が、甘みも増して、栄養価も高くなるんです。旬は、自然の中で育った食べ物が最もおいしく、最も体にいい時期、というわけです。
秋に旬を迎える食材の多くは、夏の暑さで疲れた胃腸を回復させ、体を温めてくれる効果があります。夏の疲れをリセットして、寒い冬に備えるために、必要な味覚なのです。ぜひ、ご家庭でも今の季節ならではの食材を、ご家族で楽しんでください。そして、ここにご紹介したお話をしていただけたらうれしいです。
(2021年10月30日付紙面より)
「まちづくりに全力で取り組む」 (新宮市長選 )
任期満了に伴う新宮市長選挙の投開票が24日にあり、無所属で現職の田岡実千年さん(60)が三つどもえを制し、新宮市で戦後初となる4選を果たした。田岡さんは選挙事務所に集まった多くの支持者たちを前に「皆さんへの感謝を胸に『市政は市民のためにあり』の理念の下、初心を忘れず、新宮市のまちづくりに全力で取り組んでいく」と固く誓った。
同市下田の選挙事務所には開票前から多くの支持者が集まった。当選の知らせが入るやいなや、田岡さんは支持者たちと抱き合いがっちりと握手。万歳をもって勝利を祝った。
「勝利は皆さんが私のために頑張っていただいた結果」と声を振り絞った。「丹鶴ホールも無事にオープンし、小学校の統合や庁舎の建て替えも完了した。全て皆さんのおかげ。しかしこれからが本当のまちづくり。新型コロナウイルスにより経済や市民生活に大きな影響が出ている。まずはこれに対してしっかりと取り組んでいかなければ」。
「いろいろな課題があるが、市民が安心して笑顔で元気に暮らせるまちを目指し、まちづくりの主役である市民と共に、そして市長としての責任を胸に刻み『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくり』を必ず実現していく」と力を込め、深く頭を下げた。
後援会の前田徳男会長は「苦しい選挙戦だったが4期目の当選を果たすことができた。田岡が公約を一つ一つ、実現していけるようお力添えを」と呼び掛けた。
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若い力と勢いで、初めての市長選に挑んだ松畑玄さん(49)は「多くの人に支援していただいた。(結果は)自身の不徳の致すところで、自分に足りない部分があったと思う」。
支援者に対し「今までにないくらいの最高な状況をつくってくれた」と感謝を述べ「結果は仕方のないこと。これからは一市民として新宮市の発展に寄与していきたい」と述べた。
2度目の市長選への挑戦となった上田勝之さん(56)。市民との対話の重要性を訴え続けてきた。結果を受け「田岡さんが再選された。そのことに尽きる。結果はしっかりと受け止めなければならない」と肩を落とし「今後についてはこれから考えていこうと思っている」と話した。
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投票率が70%を切った2013、17年の市長選。特に前回(17年)は、終戦間もない1947年に行われた市長選の投票率66・95%に次ぐ低さの68・62%だったが、今回の投票率は71・19%(男69・54%、女72・57%)で下げ止まりとなった。
期日前投票者数は7706人。投開票日当日に台風に襲われた前回の1万490人より2784人減少した。
(2021年10月26日付紙面より)
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勝浦LCが奉仕活動 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長、岡本英博奉仕委員長)は22日、日本赤十字社和歌山県血液センターに協力し、町役場前で献血奉仕活動を実施した。
献血奉仕は勝浦LCの活動の柱の一つで、1984年にスタート。年7回ほど、定期的に続けられている。9月は台風の影響で移動採血車(献血バス)の配車が中止となったため、2カ月ぶりの実施となった。
この日は役場職員や地域住民らが協力を申し込み、最終的な協力者は50人余り。献血後、黄色いベストを着た勝浦LCのメンバーが、「ありがとうございました」と洗剤やタオルをプレゼントした。
岡本奉仕委員長は「今日は出だしから好調で、大勢に協力していただいた。当初予定していた人数を超えそうです」。戸間会長は「献血に協力していただき、大変ありがたい。新型コロナウイルス感染拡大後は協力人数が落ち込み、輸血用血液も不足していたが、人数が回復してきたのでは」と話した。
移動採血には、新型コロナウイルスワクチンを接種した人は接種後48時間を経過してから、新型コロナ既感染者は症状消失後4週間が経過し、問診などにより全身状態が良好であることが確認できれば参加できるという。
(2021年10月26日付紙面より)
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新型コロナワクチン接種 (新宮市 )
12歳以上の市民を対象としていた新宮市の新型コロナウイルスワクチン集団接種が24日、市役所別館で最終日を迎えた。この日は12歳を迎える小学6年生を含めた約560人が接種を済ませ、全34回にわたって進められた集団接種がひとまず終了した。
65歳以上の高齢者を対象に4月25日から集団接種が開始され、基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者、学校・児童福祉施設等関係職員、64歳以下の市民を対象として高年齢順に接種が進められてきた。
当初は11月の完了をめどにしていたが、全国的、または新宮保健所管内における感染拡大状況などを鑑み、新宮市医師会の協力を得るなどして一部年齢層を個別接種に切り替えるなどして早期完了を目指していた。
最終日のこの日は、気象警報の発表に伴い中止となった9月26日の振り替えで、今月3日に1回目を接種した対象者の2回目の接種。12歳以上の全対象者(2万5572人、1月1日現在)の接種数は1回目2万1332人(83・42%)、2回目2万603人(80・57%)となった。
現在、国から2回目接種を終了した者のうち、おおむね8カ月以上経過した者を対象に、1回の追加接種を実施する方針が示されており、市新型コロナワクチン接種推進室では今後、3回目接種に向けて準備を進めていくとしている。
(2021年10月26日付紙面より)
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県の本年度子供・若者育成支援県民大会が23日、串本町内であった。内閣府主唱「同支援強調月間」(11月)に伴う市町村宛ての知事メッセージが県内8地方の巡回活動隊に伝達され、青少年の発表2種類を受けるなどして来る同月間への気持ちを高めた。
この大会は、県・県教育委員会・県青少年育成協会が主催。子どもや若者が心身ともに健やかにたくましく成長し、将来自立し活躍していくために県民みんなで同月間の趣旨を考える機会として年1回、8地方で会場を持ち回り開いている。
本年度は東牟婁地方の巡りに当たり、同町文化センターを会場に設定。「育てよう!支えよう!見守ろう!和歌山の青少年」をテーマに掲げ、ボランティア活動やフィールドワークを通して地域と密接に関わる地元高校生の実践発表から地域の活性化を考える機会と位置付けて計画し、新型コロナウイルス感染症予防対策を講じながら参加を呼び掛けた。
当日は式典と青少年の発表の二部構成で、進行は県立串本古座高校の仁木愛里さん(3年)と川端望恵さん(2年)が担当。同協会の会長でもある仁坂吉伸知事は学校と地域がそれぞれに努力しその連携で若者を守り育てる状況を思い描いて一同の士気を高め、来賓を代表して県議会の森礼子議長と同町の田嶋勝正町長がそれぞれに健全育成への思いを寄せてその取り組みを期待した。
県知事感謝や同協会会長表彰を贈呈して模範活動を奨励し、併せて「家庭の日」絵画コンクール優秀作品表彰の贈呈も実施。同月間中に各市町村へ届ける知事メッセージを8地方の巡回活動隊(通称・キャラバン隊)に託し、代表して東牟婁地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会の寺西敏次会長が決意を掲げた。
青少年の発表は▽県少年メッセージ2021金賞作品「共に生きる」(有田市立箕島中学校3年・楠瀨心美さん)▽県立串本古座高校CGS部実践(19年度同協会会長表彰〈善行青少年関係〉対象となった活動)―の2種類。将来を担う若者の考え方を受け止めて、来る同月間への気持ちを高めて締めくくった。
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「家庭の日」絵画コンクールは、「ふれあいとやすらぎのある家庭づくり」の推進を目的として同協会が主催。本年度は3点を優秀作品として選んだ。その1点、ふれあい賞は那智勝浦町立宇久井小学校4年・南和奏さんの作品「お父さんが海にポーイ」が受賞。南さんは母親に見守られながら壇上へ上がり、仁坂知事からじかに表彰を受けた。
幼い頃から絵を描くのが好きで、この作品は夏休みに絵画教室に参加して描いた。人と山と海の色、それぞれの雰囲気を上手に描くことに頑張ったそうで、南さんは「うれしい。これからもいろんな絵を描いていきたい」と喜んでいた。
(2021年10月26日付紙面より)
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4チームが県大会へ (サッカーU―12全日予選順位決定トーナメント )
高校ラグビー和歌山県大会
高校サッカー和歌山大会
那智勝浦少年野球クラブが2連覇 (新宮警察署防犯学童軟式野球大会 )
那智勝浦RCが清掃活動
那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC、後誠介会長)は21日、那智勝浦町の熊野古道・大門坂の石碑周辺で清掃活動を実施した。会員10人が、草刈り機やはさみ、ほうきなどを手にして草刈りやごみ拾いに取り組んだ。
同クラブ恒例の社会奉仕活動の一環で、毎年行われている。「大門坂」の石碑は高さ約2・5㍍で地元の自然石(火成岩)で作られており、同クラブ創立50周年と世界遺産登録を記念し2004年に寄贈された。現在では古道を歩く観光客たちにとって人気の撮影ポイントとなっている。
後会長は「大門坂の玄関として修学旅行生や観光客の皆さんが写真を撮影するスポットにもなっています。新型コロナの影響で人は少ないですが、きれいな景観を保つため今後もしっかりと取り組んでいければ」と話していた。
(2021年10月23日付紙面より)
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商材第1弾の取り扱いも開始 (南紀串本観光協会 )
南紀串本観光協会(島野利之会長)がこのほど、ロケットを取り入れた独自ロゴの活用を始めた。商材活用の第1弾としてロゴをプリントしたトートバッグの取り扱いも開始。当面は同協会公式グッズ開発の中で活用を進め、ロケット振興機運の高揚に資するという。
スペースタウン串本ロゴやスペースポート紀伊エンブレムなど公のデザインの使用許諾申請が受け付けられる中、同協会からも追い風が起こせないかと考え同町出身のデザイナー兼プランナー・山中崇生さん=東京・株式会社「CLUB DO NUTS」代表=に制作を依頼。コンセプトを伴うデザイン4種類(TypeA=スタンプ型、同B=ピクトグラム型、同C=ポップアート型、同D=花札風)が仕上がり、まずは同協会関係の名刺にワンポイントとして取り入れる形で活用を始めてきた。
トートバッグは①マチあり(ロゴはTypeB)②マチなし(ロゴはTypeC)―の2種類があり、いずれも1袋2000円(税込み)で販売する。生産数は各200袋。長く使えるよう綿のキャンバス生地(=帆布)を意識して選んだという。
取り扱い窓口は同協会串本事業所と同古座事業所の2カ所で、今後はさらに増やしていく考え。その他の商材活用は同日現在未定だが、商材収益は同協会と同社の双方に還元する仕組みを考えていてその方向性を今後も鋭意模索していきたいとしている。問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)まで。
(2021年10月23日付紙面より)
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新宮保健所は22日、県立新宮高校校門前で薬物乱用防止などを目的とした早朝啓発活動を実施した。同保健所や新宮地区協議会に所属する薬物乱用防止指導員、同校生徒会ら約20人が登校する生徒に啓発物資を配布し周知を図った。
10月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」および「薬と健康の週間」に係る運動月間。警察庁によると、青少年による薬物、中でも大麻の乱用が増加し、昨年度は大麻事犯の摘発が5034人で過去最多となった。20歳未満では887人で、このうち高校生が159人、中学生が8人となっており、若年層を主に深刻な社会問題となっている。
大麻についてはインターネットを中心に「安全だ」「依存性がない」などの誤った情報が流れているのが原因の一つなのではといわれている。そうした状況を鑑み、同保健所では青少年に対して薬物や医療などの正しい知識を持ってもらおうと実施に至った。
参加者は通学する生徒たちに「おはようございます。よろしくお願いします」と声を掛けながら薬物乱用防止のパンフレットとポケットティッシュやクリアケースなどの啓発物資、約600個を手渡した。
生徒会長の小阪輝大君(2年)は「新生徒会として初めての活動で、協力しながら無事に啓発を終えることができてよかった。薬物に手を出してしまうと、抜け出せなくなるという怖さを改めて知ってもらい、今後も呼び掛けていければ」と話していた。
26日(火)には、那智勝浦町立下里中学校校舎校門前で活動が行われる。
(2021年10月23日付紙面より)
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民生委員児童委員協議会が研修 (紀宝町 )
紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)の定例会が19日、町福祉センターであった。委員25人が参加し、紀伊半島大水害で被災した紀宝町浅里の木下起査央さん(紀宝町社会福祉協議会長)から体験を聞いた。
浅里地区は熊野川沿いにある集落で、2011年の台風12号による水害時には土石流や浸水被害が発生し、県道小船紀宝線の寸断で孤立。住民らは長く地区外での避難生活を送った。
この日の研修は「紀伊半島大水害台風12号の被害を忘れない」と題し、木下さんが作成した資料を基に当時の状況が詳しく説明された。
急に水位が上がり始め、自宅より高台にある空き家に避難し、「バケツをひっくり返したような大雨」の中、携帯ラジオでニュースを聞きながら一夜を過ごした。
翌日に外に出ると、自宅は半分ほど浸水し、県道付近の住宅は水につかって一帯は「湖のようになっていた」。熊野川の堤防を越える浸水は、堤防が築かれてから初めてのことだったという。
危険にさらされながら一命をとりとめた人から聞いたという話も紹介し、早めの避難の大切さを呼び掛けた。また、住民同士や自衛隊などによる救助活動の様子や、鵜殿のふれあい会館で送った避難生活、多くのボランティアに助けられたこと、浅里地区タイムライン(事前防災行動計画)、さまざまな復興事業なども説明。リニューアルされた飛雪の滝キャンプ場は、コロナ禍でのアウトドアブームを受け、多くの観光客でにぎわいを見せていると伝えた。
委員らは木下さんに質問するなどして、防災への思いを新たにしていた。
(2021年10月23日付紙面より)
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防犯功労者・団体表彰 (和歌山県 )
和歌山県庁で12日、「令和3年度全国防犯功労者及び団体表彰伝達式」があった。本紙エリア内では、新宮警察署推薦の柳本利文さん(72)が防犯栄誉金章を受章したほか、中山仁さん(74)が防犯栄誉銅章の栄誉に輝いた。
11日から20日(水)までの10日間は「全国地域安全運動」期間。地域安全に資する関係機関・団体、警察が地域安全活動を強化するとともに、相互の連携を一層緊密にすることにより活動の効果を最大限に上げ、安心して暮らせる地域社会の実現を図るために定められている。
例年なら期間中開催の「安全・安心まちづくり県民大会」の場において同伝達式および「きしゅう君の自転車鍵掛けコンテスト」を実施しているが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から大会は中止に。伝達式と表彰式のみが行われた。
同表彰は、多年にわたり各地域における防犯活動に尽力し、犯罪の防止に多大な功労があった個人・団体に対して授与されるもので、金・銀章、防犯功労団体は警察庁長官および全国防犯協会連合会長の連名表彰、銅章と功労ボランティア団体は全国防犯協会連合会長名の表彰となっている。
新宮警察署では13日、受章者2人に花束が贈られた。約20年前に少年補導員として委嘱を受けて以降、会長を務めながらも新宮警察署地域安全推進員として尽力してきた柳本さんは「青色パトロールや補導員のベストを身に着けるなど、『見える』形を主目的として活動してきた。活動中に住民の方から声を掛けてもらえるなど、興味を持っていただいたことで効果が出ていると感じている。これを機に、少しでもまちを良くするために頑張りたい」。
58歳で早期退職後、知人に誘われ推進員に。「少しでも地元の役に立ちたい」と力を注いで約15年。現在、推進員会総代を務める中山さんは「昨今はコロナの影響で活動が停滞しているが、警察と連携し、各種啓発運動に取り組んできた。(受章に対し)驚いているが光栄です」とそれぞれ喜びを語った。
山田守孝署長は「2人からは地元愛が感じられる。警察が啓発するより、地元で生活している人が近所の人たちに声掛けしてくれるほうが効果的で重みもある。他の仕事をしながらのボランティア活動に頭が下がる思い」と感謝を伝えた。
(2021年10月14日付紙面より)
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スタディケーションの学生ら (古座川町 )
首都圏の大学に通う観光学部の学生らが8日から11日まで、古座川町内でスタディケーションに取り組んだ。学生7人と引率教員3人が町内を巡り、学んだことや感じたことを踏まえて観光や町づくりに関する提案をした。
古座川町観光協会(須川陽介会長)が観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」の採択を受け実施する複数の事業の第1弾。地域の観光資源の磨き上げを地域で行い観光の再生基盤をつくるための実証実験で、地域と多様に関わる人々である関係人口の増加などを目指した取り組みとしている。
スタディケーションとは「スタディー(勉強)」と「バケーション」を組み合わせた造語。学生らは北海道大学和歌山研究林とやまさき屋旅館に宿泊し▽古座川ジビエ山の光工房▽南紀月の瀬温泉ぼたん荘▽滝の拝▽Kii Garden▽一枚岩▽古座川ゆず平井の里―などを訪れ、サイクリングやアユの友釣り、木工、Eボートなども体験した。
同町小川の「Kii Garden」ではガーデナーの松下礼(あや)さんから説明を受けローズマリーやタイム、ミントなど6種のハーブティーの試飲、ハーブの収穫、手作りバーム(軟膏)といったワークショップに取り組んだ。
10日夜にはオンラインプレゼンテーションがあり、体験を通じて感じた同町の観光や町づくりの課題とその解決策などを3班に分かれて提案した。
アクセスの悪さや空き家などの問題点を逆手に取った町づくりや、学生対象のホームステイ・短期移住、住民との交流を目的とした観光、農業や林業を生かす取り組みなど、他地域に住む若者ならではのアイデアが多数挙がり、参加した関係者らは感想や質問を熱心に伝えていた。
引率の教員は学生をねぎらい、関係者に対し感謝を述べた。「観光を広く捉えるためにも地域とつながりながら実体験として学ぶ仕組みをつくりたいので、学生と共に手伝えれば」と述べて感謝した。
須川会長は「期間が短い中でこんなに素晴らしい独創的な発想をしてもらった。三者三様で良かった」と話し、学生の提案を講評。実現可能なものは実行していくとして締めくくった。
(2021年10月14日付紙面より)
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薬物の乱用防止街頭啓発 (串本町 )
県立串本古座高校正門一帯で13日、薬物の乱用防止を呼び掛ける街頭啓発があり生徒の関心を促すなどした。
この啓発は、10、11月に全県規模で展開される麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動の一環。若年層への薬物乱用の広まりを防ぐ取り組みとして、対象とする生徒の代表にも参加を求めて定例的に実施している。
新型コロナウイルス感染症の情勢により前年度は中止したため、今回は2年ぶりの実施。県薬物乱用防止指導員串本地区協議会(堀正会長)を軸にして同町教育委員会、串本青少年センター、新宮保健所串本支所〈同協議会事務局〉、同校生徒会(岡村文音会長)の各代表者14人が啓発員として早朝に集まり、手分けして啓発物資を配った。
この運動は麻薬、覚醒剤、大麻、シンナー、危険ドラッグなどの薬物乱用は個人にとどまらず犯罪の誘発など地域社会へも危害をもたらすことを伝え、その根絶を図ることが目的。大麻については近年30歳未満が事犯全体の6割以上を占めていて、堀会長も地域の若者への広まりを危惧し「コロナで啓発だけでなく教室も開きづらい状況が続く中、若者に呼び掛ける機会が持ててよかった。この啓発をきっかけにして日頃の話題にし、意識を高めてくれれば」と生徒の今後を期待した。
岡村会長(2年)は着任から間がなく、この啓発が初の大仕事。今後のチームワークを高める弾みにすべく啓発に取り組んだそうで、「薬物の乱用がいけないことは小学生の時から教わってきた。高校生はみんなわかっていると思うので、決して手を出さないよう校内でも呼び掛けていきたい」と話した。
(2021年10月14日付紙面より)
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小中学校で学習到達度調査 (和歌山県 )
和歌山県教育委員会は13日、県内の公立小中学校と特別支援学校の児童生徒を対象に、令和3年度学習到達度調査を実施した。新宮市・東牟婁郡の小中学校でもテストが行われた。
児童生徒の学力の定着状況をきめ細かく把握し、指導方法の工夫・改善に役立てるとともに、個に応じた指導を充実させ、学習内容の定着を図ることを目的に毎年実施している。
調査教科は小学校第4学年と中学校第1学年は国語・算数(数学)。小学校第5学年と中学校第2学年は、国語・算数(数学)・理科。
昨年度の調査では、小学校算数で問題の解き方を言葉で説明する問題や複数の思考過程を必要とする問題に課題があった。また、国語では人物像や物語の全体像を具体的に想像することに課題が示されていた。
本年度の調査の正答率や教科ごとの課題点などは、12月ごろに県教委のホームページなどで公表する予定だ。
(2021年10月14日付紙面より)
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「人輝き、文化奏でる都市」目指して―。東に新宮城跡、北に熊野川を望む旧丹鶴小学校跡(新宮市下本町)に、市文化複合施設「丹鶴ホール」が完成。3日、同施設内文化ホールで新型コロナウイルス感染予防対策が講じられる中、開館記念式典が華々しく開催された。来賓や近隣町村長など、関係者ら約170人が出席し、テープカットなどで施設の完成および開館を祝った。
2008年、新宮市第一次総合計画後期分の特進プロジェクトとして事業が開始。11年の紀伊半島大水害や建設予定地からの遺跡の出土、そして新型コロナウイルスの拡大など、幾多の困難を乗り越えながら施設完成・開館に至った。
敷地面積は約9248平方㍍、建築面積2959平方㍍、延床面積6428平方㍍。地上4階建てで建物高さ24・5㍍。車両180台、大型バス5台の駐車場を有する。
1~3階は鉄筋コンクリート造、4階は鉄骨造で耐震構造。工期は19年4月9日~今年7月31日。総事業費は62・5億円。国費24・7億円、県交付金5億円、交付税21億円の補助金を受けており、市の実質負担額は11・8億円。
式典は、自民党の二階俊博前幹事長、世耕弘成参院幹事長(代理)、鶴保庸介参院議員らを来賓に迎え、向井雅男副市長の「開式のことば」で幕開け。田岡実千年市長は「紀伊半島大水害による2年間の事業凍結、遺跡の出土による大幅な設計の見直し、建設の是非をめぐる議会審議、建設期間中の新型コロナ感染拡大などさまざまな困難があったが、記念式典ができて感無量。文化交流発信拠点、中心市街地の活性化となるよう、しっかりと運営していきたい」と式辞。
「開館を迎えられたのは、二階先生、鶴保先生をはじめとする地元選出の国会議員、国土交通省都市局、和歌山県、市議会、そして何より完成に向け一生懸命応援いただいた市民の皆さまのおかげ。この施設が、多くの皆さまが笑顔で元気で楽しく心豊かに暮らせるきっかけとなるよう願っています」と力を込めた。
榎本鉄也市議会議長は「私たち一人一人が知恵を出し合い、市の文化振興、教育、市街地再生、市民生活の向上へとつなげていくことが最も重要。市議会としても施設が地域住民の教養の向上や情操の純化を図り、豊かな市民生活へとつながるような有効利用の奨励に努めたい」とあいさつした。
二階氏は「新宮は文化、観光あらゆる面で秀でたまち。ここから新しい文化、新しい新宮市の未来を創造していく起点として大いに活用願いたい。施設建設を機に、新宮市がますます発展できるよう、私どもも懸命のバックアップをさせていただく」。
鶴保氏は「建物に魂が入ってくるのは数年先。どうすればまちおこしにつながるのか、全国に新宮市の名をとどろかせられるのか。そういう努力がこれから始まると思う。施設が起爆剤となり新宮市がますます発展することを祈念したい」と祝辞。国交省の宇野善昌都市局長、下宏県副知事(仁坂吉伸知事の代理)、森礼子県議会議長がそれぞれ祝いの言葉を述べた。
市民を代表し、市文化協会名誉会長で旧丹鶴小学校24代校長を務めた小野俊二さんが「完成を目の当たりにし喜びで胸がいっぱい。生きていてよかったと痛感している」。
「愛称に『丹鶴』を残していただいたことは地域住民や同小卒業生にとって何よりうれしいこと。文化活動の拠点、市民の憩いの場として末永く活用いただけることを期待したい」とあいさつした。
式典では感謝状の贈呈もあり、施工関係者や寄贈者に対して田岡市長が感謝状を贈った。
休憩を挟み、第二部では㈱キナンの角口賀敏会長が寄贈したスタインウェイピアノのお披露目もあり、同市出身のピアニスト・森岡薫さんが演奏を披露。新ホールの幕開けを飾った。
なお、4日は休館日のため図書館ともに閉館。8日(金)、9日(土)には舞台が一般開放される予定。
(2021年10月5日付紙面より)
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市立図書館が開館 (新宮市 )
新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」の開館に伴い3日、同施設4階の市立図書館が開館した。同日午後には一般開放が行われ、市内外から568人が来館。内覧をもって新図書館の使い心地などを体感した。
一般の本、新聞・雑誌視聴コーナー、インターネット閲覧席、郷土の本、こどもの本、「おはなしのへや」、熊野川や新宮城跡、市街地が一望できるデッキなどから成る新図書館。市名誉市民の芥川賞作家、中上健次の業績を紹介する「中上健次コーナー」も設置された。
1194平方㍍の開架フロアには約9万冊、別階閉架書庫(192平方㍍)に約11万冊が収蔵可能で、座席数は約100席。全面ガラス張りとなっており、開放的な空間で本の閲覧や自習が可能となっている。
この日、施設前には、新図書館を一目見ようと開館前から多くの人が列を作った。新型コロナウイルス感染症拡大予防対策としてマスク着用、検温、手指消毒、入場・時間制限に対する協力が呼び掛けられる中、来館者らは満を持して図書館に入場。配架位置や席の座り心地などを確認したほか、本の閲覧や自習に充てる時間を設けるなどした。なお、貸し出しや予約など実質的な運営は5日からとなる。
紀宝町に住む孫と来館した市内在住の60代男性は「明るくて開放的。利用したい図書館。散歩のコースに入れて気楽に寄りたいと思う」と感想。
「熊野学センターがなくなったのは残念だが、この施設がこれからの新しい新宮市の第一歩になると期待したい」と話していた。
市立図書館は午前9時~午後6時(日・祝日は5時)開館。毎週月曜(祝日の場合は翌平日)と年末年始(12月29日~1月3日)は休館。月1回館内整理日と年1回特別整理期間も休館となる。問い合わせは電話0735・22・2284、FAX0735・22・2312まで。
(2021年10月5日付紙面より)
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江戸千家宗家が献茶式 (熊野那智大社 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧(ひろう)神社で3日、新宮生まれの茶人、川上不白(1719~1807年)を流祖とする江戸千家宗家蓮華菴による献茶式があった。今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から各支部の代表などが参列。昨年10月には川上紹雪(じょうせつ)副家元としてお手前をしたが、翌月に家元を襲名。今回は閑雪(かんせつ)家元として初の献茶となった。
献茶は2007年12月、宗家所蔵の不白寿像から「宝珠双龍紋」が見つかったことから、不白の故郷の「那智の滝」への崇拝と龍神信仰があったと考えられている。このことを縁に翌08年年から同大社での献茶を続けており、今年で14回目を迎えた。なお、恒例となっている献茶後のお茶会は中止となった。
緊急事態宣言が解除される中、同神社には多くの観光客が参拝に訪れ、献茶の様子を見物。閑雪家元が茶を2椀たてて神前に献じた。
男成宮司は献茶の奉仕に感謝を述べ、「お茶にある清らかで動じない心や精神を大事にしなくてはならない。献茶を通じて、一日も早いコロナ終息をお祈り申し上げた。閑雪家元を中心に社中の皆さまはご精進を続けられ、お茶の心を広めていただきたい」と話した。
閑雪家元は「父と同じ家元の立場で、心を新たに初の献茶をさせていただきました。厳しいコロナの状況。神聖なこの場所で、早く平常に戻ることを祈り、神様にお茶をお供えしました」と語った。
不白は新宮藩主水野家に仕える藩士の次男として生まれた。32歳で江戸に出て、千家流茶道を広めた。皇族、大名、旗本から町民まで階層にかかわらず指導したことで知られる。
(2021年10月5日付紙面より)
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串本文化セで全議員研修会 (県町村議会議長会 )
県町村議会議長会(会長=松谷順功・高野町議会議長)が1日、串本町文化センター大ホールで全議員研修会を開いた。今回は新型コロナウイルス感染症対策を意識し、会場とオンラインの2系統で聴講の機会を提供。会場聴講は約160人が参加し、講師と共に持続可能な開発目標(通称・SDGs)を地方創生に導入する視点を考えるなどした。
この研修会は、町村議会に属する議員の資質向上の一助として年次実施。会場は7郡の町村議会議長会が持ち回りで整えていて、本年度は東牟婁郡町村議会議長会が設定した。会場聴講の入場数は座席総数(600席)の3分の1以下とし当日は席を一つずつ空けて座るなどして同対策を実施。オンライン聴講は希望した議員に視聴先などを伝える形で実施した。
開会にあたり松谷会長は、緊急事態宣言など発令に伴う地域産業への打撃に思いを巡らせつつ「町村は地域の特色を生かし将来を見据え、持続可能な住みよいまちづくりの実現に積極的に取り組まなければならない」と述べ、今回の研修が議員活動の一助になることを期待。
開催地を代表して田嶋勝正町長が来賓として出席し、喫緊の台風16号の影響と今昔の台風接近事情や全県的に地域おこしをもたらす小型ロケットの打ち上げなど時代の変化を示唆しつつ有益な研修となることを祈念しつつ来町を歓迎した。
続く研修講演では法政大学デザイン工学部の川久保俊教授が講師として登壇。「持続可能な開発目標(SDGs)を活かしたまちづくり」を演題に掲げて語ったという。
(2021年10月5日付紙面より)
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ふるさと自慢写真コンクール (南紀くろしお商工会 )
南紀くろしお商工会(森川起安会長)の商業振興部会(須川晴夫部会長)が那智勝浦町と太地町の小・中学生から募集していた「ふるさと自慢写真コンクール」の表彰式が2日、那智勝浦町のJR紀伊勝浦駅であった。
コンクールは地域の子どもたちにふるさとの良さを写真によって再認識してもらおうと始まった。今年で17回目。118作品が集まった。特選には下原咲和(さわ)さん(勝浦小5)の「海を行くゴジラ」、角拓利(たくと)君(勝浦小6)の「貴久の滝」、小賀実樹君(市野々小5)の「六地蔵と那智の滝」が選ばれた。
表彰式には下原さんと小賀君が出席。森川会長とJR新宮駅の小林豊係長が、2人に賞状と記念品を手渡した。
森川会長は保護者やJR西日本に対し感謝を述べ、「コロナ禍の中でも多数の応募があった。子どもたちのエネルギーが頼もしい。皆さまの写真を通して、地域の良いところをたくさん知ってもらうことで地域が良くなります」。
商業振興部会の木下勝之副部会長が「素晴らしい写真、喜んでいます。これからもコンクールに期待されるものが大きくなっていくと思う」など祝いの言葉を贈った。
自分用のカメラで普段から景色の撮影などを行う下原さんは「去年も参加しましたが、入選に入ることもできなかった。特選を取ることができてうれしい」と笑顔で話した。
これまでも同コンクールに参加したことがあるという小賀君は「三重の塔を撮影する人も多いが、今回はお地蔵さまと滝を撮るほうが良いと思った。写真を撮影するのは好き。次回もやってみたい」と話していた。
特選には同商工会の商品券のほか、JR新宮駅、和歌山県漁連勝浦市場、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)、南紀勝浦温泉旅館組合、那智黒総本舗から副賞が贈られた。
入賞作品23点はJR紀伊勝浦駅舎2階に展示中。那智勝浦ロータリークラブのカレンダーにも掲載される予定。
(2021年10月3日付紙面より)
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串本町と包括連携協定締結 (第一生命保険株式会社 )
第一生命保険株式会社和歌山支社新宮営業オフィス(林田祥道オフィス長)が1日、串本町と地域社会形成などに係る包括連携協定を締結した。林田オフィス長はまず健康増進分野で支援するとし、この連携を足掛かりにし同町の全国発信など協働の幅を広げていきたいと意気込んでいる。
同社は事業の舞台となる地域の諸課題解決の力になりたいという思いで自治体や公共機関との協定締結を重ねている。同オフィスの協定締結は昨年10月に新宮市と締結した高齢者見守りに関する協定に続いて2例目。包括連携協定としては県南部初で、同支社エリア内では橋本市、紀美野町、かつらぎ町、高野町、九度山町に続いて6例目になるという。
この日は同町役場で締結式があり、林田オフィス長と田嶋勝正町長が同協定書に署名。同支社の古矢直人副支社長ら社員4人も立ち会い見届けた。田嶋町長は町として取り組まなければならない事柄を網羅する形での協定締結に感謝し、ウィズ・コロナ下の行政には大変な面もあろうが協定の力も借りて向上に傾注したいとして協力を求めた。
連携事項は▽健康増進▽ワーク・ライフ・バランスの推進▽子育て支援・保育対策▽青少年育成・教育▽ライフプランサポート▽高齢者支援▽スポーツ振興▽産業振興・中小企業支援▽環境保全▽町政情報の発信▽その他地域社会の活性化および町民サービスの向上―の11項目で、いずれも保険業法上許容される範囲での協力としている。締結を見届けた古矢副支社長は「町民の皆さまの期待に応える決意を新たにした」と述べ、健康増進の支援をスタートとして同協定に掲げるさまざまな分野へと連携を広げるための協議を今後も続けることを両者に期待した。
同オフィスは現在、新宮市との協定内容の拡充や那智勝浦町との協定新規締結も調整中。串本町との連携の足掛かりとする健康増進分野の支援は健診事業の概要や実施日程などを案内し受診を後押しする内容で、独自制作したチラシを配る形で近々始めるという。同支社はこの日、締結の縁で感染症予防資材(マスク、ペーパータオル、消毒液)の寄贈を別途申し出た。
(2021年10月3日付紙面より)
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高田小で「赤い羽根共同募金」の授業 (新宮市 )
新宮市立高田小学校(大家淳志校長、児童6人)で1日、赤い羽根共同募金についての授業があった。市社会福祉協議会生活支援コーディネーターの福島圭さん、地域福祉部の植地美貴さんと戸村早希さんが来校し、募金を行う意味や取り組みなどについて講話した。
子どもたちに募金の大切さや、人として支え合いや優しい気持ちを養ってもらおうと初めて実施。今後は市内の小学校で授業を計画している。
植地さんと戸村さんは、共同募金には緑や青、黄、白、黒など全7種類があることを紹介。「募金は色によってそれぞれに意味があり、全て人に関わるもの。その中で、赤い羽根は福祉や災害支援のために活用されています」と説明した。
その後、2人は同募金の成り立ちを表現した手作りの紙芝居「赤い羽根共同募金ってなぁに?」を読み聞かせ。募金は町づくりや人とのつながりに重要な役割を担っていると語り「私たちが暮らす町には赤い羽根共同募金でできている支え合いがいっぱいあります。そのことを忘れないでくださいね」と呼び掛けた。後半には子ども食堂や食事を作るのが困難な高齢者への弁当の配布、サロン活動など、さまざまな状況で役立てられていることを伝えた。
授業を終え、児童は「いろんな種類の募金があることが勉強になった」「改めて助け合いが大切だと分かった」「私も少しでも役に立ちたいと思った」などの感想を伝えた。
戸村さんは「子どもたちが熱心に聞いてくれている姿を見て、うれしかったです。共同募金の仕組みに興味を持ってもらい、いろんな人に伝えていってもらえれば」と話していた。
(2021年10月3日付紙面より)
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実施前日に記念式典開く (那智勝浦町 )
1日より町営バスの勝浦線、宇久井線の路線が延伸されることから那智勝浦町は9月30日、役場駐車場で路線延伸記念式典を開いた。堀順一郎町長や関係地域の区長、委託先の熊野御坊南海バス㈱の佐伯一也取締役社長らが出席。町民待望の路線延長により、買い物や病院への通院などの利便性が向上することを祝った。
これまで、町営バスの両線とも民間業者と競合することから、重複する国道42号は走行できなかった。町民の要望を受け、町は同社らと協議を重ね、協力を得て今回の延伸に至ったという。
勝浦線はこれまで通行できなかった那智の郷まで乗り入れることになった。運賃はこれまでと同じ150円均一。宇久井線は地区のみの路線だったが、今回からは町立病院を経由し、勝浦地区までの延伸となった。JR宇久井駅から病院、役場までの運賃は350円。
式典で堀町長は地元区長や同社に感謝を述べ、「42号を通行できることから、買い物や通院、選挙の不在者投票などでも利便性が向上すると思う。今後も町営バスや公共交通を利用して活発に活動していただきたい」とあいさつ。
寺岡功好那智地区代表区長は「区民はこれまで病院へ行くには徒歩や自転車、タクシーを利用していた。免許返納も進む中、那智の郷地区にバスが入ることで皆さんが喜んでいます」。
中路進宇久井地区代表区長が「町営バスは地域の大事な交通手段で、生活を支える大きな力。延伸で乗り換えることなく、中心地へ行ける。町営と民間の競合から延伸実現は難しいが、町の努力と熊野御坊南海バス様の協力に感謝しています」と語った。
レプリカキーの贈呈を終え、佐伯社長は「町営と民間のすみ分けから皆さまにはご迷惑をお掛けした。明日からは町営バスはもちろん、公共交通もご利用いただけたら」と述べ、免許返納者対象に同社バスの運賃を半額にする取り組みを1日から開始することも紹介した。
(2021年10月1日付紙面より)
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観光フォトコンの結果発表 (串本町 )
串本町が9月29日、本年度観光フォトコンテストの審査結果を発表した。グランプリは町内在住の石川昭春さんが撮影した作品「ようこそ串本へ」。入賞数は17点で、5日(火)から19日(火)まで文化センターで展示するという。
このコンテストは、観光PR目的で発行する資料に用いる写真を得る目的で毎年実施している。11回目となる今回は2016年度以降に町内で撮影したアマチュアの未発表作品を対象にし、その他応募資格に基づき町内外の56人から268点を受け付けた。審査会は9月6日に役場で実施し、田嶋勝正町長と担当する町産業課の島野淳課長、南紀串本観光協会の島野利之会長とフォトグラファーの照井壮平さんが町独自の審査基準に沿って入賞作品候補17点を選出。その撮影者から作品の画像データ提出を受けて入賞を確定した。
本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点で表彰式をしないとし、撮影者には賞状を郵送し、賞金を指定の口座へ振り込む形で贈呈。17点は来年版観光カレンダーの挿絵として採用が決まっていて、現物が仕上がり次第追って贈呈するとしている。
グランプリ作品「ようこそ串本へ」は橋杭岩へ三十余年来通う中で何十回と撮影を試みてきたハトレースのスタートシーンを捉えた内容。昨年に自身最高の撮影に成功し、応募したという。同コンテストでのグランプリ獲得は初で、石川さんは「やっと大御所の仲間入りができた。長らく通っている場所の作品でグランプリを獲得できてうれしい限りです」と入賞を喜んでいる。
同センターでの展示公開は開館中に随時鑑賞できる。期間終了後、若干の選抜をして道の駅くしもと橋杭岩の休憩・展望棟2階にある常設展示場へ飾る予定。発表と同時に同町公式ホームページのお知らせ欄にあるリンク先で全作品を閲覧できる状況となっている。
□ □
同町発表の審査結果は次の通り。記述は「作品名」撮影者(在住市町村)の順、敬称略。
■グランプリ(1点)
▽「ようこそ串本へ」石川昭春
■準グランプリ(2点)
▽「銀河を駈ける」土山倫子(新宮市)
▽「波の足跡」濵口惠美(串本町)
■審査員賞(2点)
▽「月夜のキャンプ」鈴木文代(串本町)
▽「呼吸を合わして」中西克仁(海南市)
■熊野古道特別賞(2点)
▽「熊野古道・大辺路」西村康生(新宮市)
▽「祈りの道」小田 実(和歌山市)
■入選
▽「田原の海霧」吉田正洋(串本町)
▽「桜と『パンダくろしお号』」矢本長一(古座川町)
▽「月光の舞台」齋藤有弘(大阪府茨木市)
▽「満開」鈴木里司(串本町)
▽「黎明」小阪享志(新宮市)
▽「冬の漁場」山本正治(田辺市)
▽「夜明けと共に」菅 玲子(愛媛県今治市)
▽「春を駆ける」木下 滋(白浜町)
▽「ありがとう銀河」野中誠一(三重県紀宝町)
▽「開業を祝うかのダブルレインボー」井上澄男(三重県紀北町)
(2021年10月1日付紙面より)
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ハンドサインで横断歩道の事故防止を (熊野警察署 )
秋の全国交通安全運動(9月21~30日)期間中の22日、熊野市立有馬小学校(山﨑弘行校長)で「横断歩道〝ハンドサイン〟キャンペーン推進モデル校」指定式が行われた。
信号機のない横断歩道における走行車両の一時停止率は、歩行者が手を上げるなど横断の意思表示することで大幅に向上することが知られている。このため、三重県警では7月1日からキャンペーンを展開して一時停止の励行と、事故防止に努めている。熊野警察署(濵井良太署長)と熊野地区交通安全協会(岩本崇会長)では、この運動のより一層の効果的な推進を図るために同小学校をモデル校に指定。山﨑校長が立ち会い、校長室で同署地域交通課の佐野太介課長から児童会に指定書が手渡された。
式に出席した児童会の皆さんは川端菜夏子、仲森翔平、稲森志真、栗栖桜雅、脇本結衣(いずれも6年生)の5人。指定書を受け取った川端児童会長はこのキャンペーンについて、「あまり聞いたことはなかった。これからはきちんと実行したい」と前向きの姿勢を示し、佐野課長は「ハンドサイン実践を大人にも広めてもらいたい。手を上げると車は止まる。安全を確認しながら横断歩道を渡り、歩行者優先の徹底をお願いしたい」と述べ、児童たちの活動による普及効果にも期待した。
式には岩本会長や児童の登下校見守りを実施している市青少年育成市民会議の鈴木義行さんと小山智子さんも出席した。
9月21日現在の同署管内の総事故件数は206件で、うち人身事故は6件。死亡事故は発生していない。
(2021年10月1日付紙面より)
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市役所別館で映画上映 (新宮市 )
新宮市役所別館で9月29日、映画「僕とケアニンとおばあちゃんたちと。」の上映会が開かれた。午前の部には市内から約40人が参加し、認知症の高齢者が暮らす神奈川県のグループホーム「あおいけあ」の日常を描いたドキュメンタリー映画を鑑賞した。
9月の世界アルツハイマー月間に合わせた取り組みで、認知症についての正しい知識を伝えることが目的。
映画は介護に全くなじみのない映画監督が、「すごい施設がある」との紹介で「あおいけあ」に1年間密着取材をするストーリー。介護する側、される側の区別なく、それぞれが料理や草むしり、編み物など自分にできることを生かして豊かに暮らす様子を描いている。
参加した80代女性は「1人暮らしなので、ボケ防止で週5回卓球をしているのですが、認知症になっても映画のように元気でいられたらいいなと思った。認知症の人でも料理ができるなど、しっかりしているのが意外だった」と語った。
中上清之・健康長寿課長は「新宮市では全国を上回る速度で少子高齢化が進んでおり、高齢者の4人に1人が認知症とその予備軍といわれている。認知症の方やその家族が安心して暮らしていくためには、地域の人たちが認知症について正しく理解することが不可欠」と話す。新宮市役所の1階ギャラリーでは、8日(金)までパネル展示も行っている。
(2021年10月1日付紙面より)
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