ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:126件の記事がありました
【検索ステータス】 
2023年03月23日
1 通い慣れた校舎を後に
 6小学校で卒業式  (新宮市・那智勝浦町 )

 新宮市立の5小学校と、那智勝浦町立勝浦小学校で22日、卒業式があった。254人が卒業証書を受け取り、通い慣れた校舎を後にした。

  □     □

■三輪崎小学校



 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)では、58人の卒業生がそれぞれ、嶋田校長より卒業証書の授与を受けた。マスクを外して授与に臨む児童も多かった。

 嶋田校長は式辞で、コロナ禍を「冬」に例え「春遠からじ」と強調。「コロナ禍を乗り越えたことへの自信を胸に、希望を持って進んで。小学校での経験に誇りを持ち、中学校でも堂々と歩んで。皆さんが羽ばたいてくれることを願う」と呼びかけた。

 卒業生を代表し、関岡里美香さんが別れの言葉を述べた。学校生活での思い出や、先生、友人、家族への感謝などを語った。「中学校に行っても、三輪崎小で学んだことを大切に、日々精進していく」と力を込めた。

 なお、新宮市立の5小学校の卒業生の合計は205人だった。

  □     □

■勝浦小学校



 那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)では、はかまやジャケットで盛装した卒業生49人が、凛とした姿で式に臨んだ。

 山下校長が一人一人に証書を授与。式辞では運動会や修学旅行、委員会活動などを振り返り、4月から中学校へ行く卒業生へ、失敗にめげずに努力を積み重ねること、これまで育ててくれた保護者へ感謝して自分を大切にすることを呼びかけた。「自分の未来は変えられる。全ては自分の気持ち次第」と励ましの言葉を贈った。

 卒業生たちは、中学校生活にも全力で臨んでいくことを述べ、保護者や教職員、在校生らに歌「僕らまた」を合唱。花束を受け取り、思い出の詰まった校舎を後にした。

 その他の町内5小学校は翌23日に卒業式を挙行する予定で、本年度の卒業児童数は計101人。

(2023年3月23日付紙面より)

卒業生が1人ずつ卒業証書を受け取った=22日、新宮市立三輪崎小学校
小学校生活の思い出を振り返る=同日、那智勝浦町立勝浦小学校
2023年03月23日
2 奉納や植樹でにぎわう
 加寿地蔵尊の桜まつり  (那智勝浦町 )

 加寿地蔵尊世話人会(中田勝康代表)は18日、那智勝浦町の熊野古道大辺路「駿田峠」の加寿地蔵尊(同町湯川笹ノ子)と勝浦漁業協同組合2階で「桜まつり~クマノザクラ植樹祭~」を開催した。この日は雨天のため、神事斎行後に漁協へ移動し、「日本クマノザクラの会」(勝木俊雄会長)によるクマノザクラの解説や奉納行事などが行われた。その後は加寿地蔵尊で植樹祭が営まれた。

 加寿地蔵尊は、千年前に熊野詣での途中、駿田峠で命を落としたといわれる姫を祭っている。

 神事は、中田代表と光明宝院の三村慈光住職、宮島基行さん(蓬莱山山主、高野山真言宗阿闍梨〈あじゃり〉)、勝木会長らが参列し営まれた。

 会場を漁協に移し、神事を営んだ。続いて、勝木会長がクマノザクラについて▽5年前に新しいサクラを発見した▽日本にあるサクラの野生種10種のうちの1種▽花の時期が早い▽ソメイヨシノと比較し、小ぶりでかわいらしい―など、特徴を説明した。

 勝木会長は「広い地域で見られるが、次の世代の若木が少なく、維持は難しい。クマノザクラを活用し、保全するために会を立ち上げた。多くの方にこのサクラを知って、好きになってほしい。将来的には皆さんで守っていただけるとありがたい」と語った。

 この日は、Team雅龍や日本民謡・御舟会、藤紀和会などの各団体が出演し、よさこいや民謡、日本舞踊、篠笛やエレクトーン演奏などが奉納された。

 サプライズゲストとして、串本町出身の歌手・小芝陽子さんも登場し、圧巻の歌声を会場に響かせ、拍手が送られた。

 野菜やアクセサリー、菓子などの販売もあった。「もらってくださいコーナー」と、フリーマーケットも好評で、餅まきも行われた。

  □     □

■植樹祭と観察会



 再び、加寿地蔵尊に移動し先日、世話人会で植えたシダレザクラの前で神事を営んだ。

 これまでに「加寿姫桜」と「桜姫桜」と名付けたサクラを植樹しており今回は、3人目の姫「鈴姫」にちなみ「鈴姫桜」と名付けた。千本つき餅つきやマグロのかぶと焼きの振る舞いもあった。

 同所では「日本クマノザクラの会」による、観察会とクマノザクラの植樹もあった。3本が植えられ、三村住職らが経を唱えて加持を行った。

 中田代表は「日本クマノザクラの会の皆さまから講演や植樹をしていただけたことは名誉なこと。14年間、加寿地蔵尊に関わってきたことが実った気がする。クマノザクラが群生するこの場所を、今後はクマノザクラのメッカとして、PRしていきたい」と話していた。

(2023年3月23日付紙面より)

奉納行事を前に神事が営まれた=18日、那智勝浦町の勝浦漁業協同組合
クマノザクラの植樹が行われた=同町の加寿地蔵尊
2023年03月23日
3 助ける思いを胸にし鑑賞
 「海難1890」上映会  (串本町 )

 串本町文化センターで21日、映画「海難1890」チャリティー上映会があった。2月にトルコ共和国で相次いだ地震の被災者支援を目的とし、昼と夜の2回実施。昼の部は250人(同町発表)が同町のトルコ南東部地震災害義援金に協力を寄せて鑑賞した。

 この映画は1890年に同町であったオスマン帝国(現トルコ共和国)軍艦エルトゥールル号遭難救助と1985年にあったトルコ航空在イラン邦人救出における日本とトルコの結び付きを描き出した作品。田嶋勝正町長の学友でもある田中光敏監督を軸にし、両国民の真心に脚光を当てた両国合作作品として2015年に公開された。「海難1890」は日本側の作品で、配給元は東映株式会社。

 この上映会は前述した地震による発災(現地時間2月6日未明)から5日後、田中監督が田嶋町長へ提案したのがきっかけ。以降それぞれ実現に向けて関係先に働きかけ、同義援金に結び付けたチャリティー企画として実施するに至った。

 当日は田嶋町長自らいきさつを伝えて来場に感謝。昼の部には同町と同様の支援をしている和歌山県の岸本周平知事が来場し、先祖がつくった絆をたたえ「みんなでトルコに寄り添っていきたい」と思いを掲げた。

 在名古屋トルコ共和国総領事館のウムット・リュトフィ・オズテュルク総領事も来場し、田嶋町長は同義援金1100万円(2月16日~3月16日寄託分より拠出)の寄託を申し出。その目録を受け取ったオズテュルク総領事は発災直後から日本の国民がトルコのそばに居てくれて心強く感じたと述べ、協力への感謝を示した。

 田中監督は来場を望むも都合がつかず、「大島樫野崎で心に残った(先人の)言葉がある。『目の前に困っている人がいたら助ける』。95年後、テヘラン(イランの首都)の空港で日本人を助けてくれた方々も同じ言葉を言っていた。ただその純粋な思いだけでみんなが一生懸命、命がけで助けた。今、巨大地震でトルコに困っている人がたくさんいる。ぜひその人たちのために力をお貸しください」とビデオメッセージで思いを託し、以降協力者対象の上映を始めた。

  □     □

 同義援金は発災翌日の2月7日に開設し、3月16日時点で2605万7192円が集まっている。うち1500万円は2月17日にコルクット・ギュンゲン特命全権大使へ寄託。今回の寄託の申し出は2回目となる。長期の支援が必要との観点で同町は、同義援金を今後も受け付けるとしている。問い合わせは同町総務課(電話0735・62・0555)まで。

(2023年3月23日付紙面より)

義援金に協力し入場する人々=21日、串本町文化センター
実施の経緯を伝える田嶋勝正町長
思いを寄せる田中光敏監督
2023年03月23日
4 共同版画が特別学校賞 北山小5、6年生が制作 (北山村)

 北山村立北山小学校(松本広明校長)の5、6年生7人が制作した共同版画「じゃばらの里北山村の筏(いかだ)下り」が、第32回日専連全国児童版画コンクール(協同組合連合会日本専門店会連盟主催)で特別学校賞を受賞した。共同版画では全国1位となる快挙で、20日には村民会館で表彰式が開かれた。

 小学生の版画作品を対象としたものでは全国最大規模のコンクールで、本年度は515校より3万17点の応募があった。

 同校では6月下旬より「私たちの北山村」をテーマに版画制作をスタート。北山川の急流を下る「筏下り」と特産かんきつ系果実「じゃばら」の両方を表現したいという児童たっての希望から構図の話し合いを重ねた。A0サイズ(縦84・1㌢横118・9㌢)の板への彫りの作業は9月中旬までかかり、全員のチームワークで一つの作品を完成させた。

 表彰式では山口賢二村長が一人一人に賞状を伝達し、村からの記念品を贈呈。「制作を通じ、皆で力を合わせることの大切さを学んだのでは。2年連続で全国レベルの入賞を果たしたのは素晴らしいこと。村民も皆さんの作品を見るのを楽しみにしている。6年生は中学校の活動で、5年生は下級生への指導で経験を生かして」と頑張りをたたえた。

 担任の福田誠教諭は制作を振り返り「題材の選定や構図の話し合いに一番時間をかけた。完成した喜びはこれまでにないもので、児童にとっても思い出に残る作品になったのでは」。

 浦畑真菜さん(12)は「みんなで頑張った作品だから、賞が取れてうれしい。大きな作品だから彫るのも大変だったけれど、下絵から彫り、刷りまで、みんなで協力した」と喜びを語っていた。

(2023年3月23日付紙面より)

表彰状を受け取った皆さん=20日、北山村村民会館
2023年03月23日
5 36チームの組み合わせ決定
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2023年03月23日
6 森澤・萱野組らが優勝
 第37回勝浦バドミントン大会  
2023年03月23日
7 4大会で好成績収める
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2023年03月23日
8 感謝や思いやりを忘れず
 王子サッカー教室が卒団式  (新宮市 )
2023年03月23日
9 カレーライスににっこり  子ども食堂にぎわう  (紀宝町 )
2023年03月23日
10 優勝した金山が県大会へ  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球大会 )
2023年03月23日
11 夜桜、幻想的に照らす  大里親水公園でライトアップ  (紀宝町 )
2023年03月23日
12 遊びから生きる力を  赤ちゃんの命を守る防災術  (紀宝町 )
2023年03月23日
13 地元就職を考える  23社が参加のフェア  
2023年03月23日
14 力合わせて有事に備え  新宮市と北山村が連携訓練  
2023年03月23日
15 委員会条例の改正など可決  3月定例会が閉会  (那智勝浦町 )
2023年03月23日
16 ぶつぶつ川の未来考える  下里小3年生が発表  (那智勝浦町 )
2023年03月23日
17 1年間の集大成を披露  吹奏楽部が定期演奏会  (近大新宮 )
2023年03月23日
18 献身をたたえてねぎらう 永年勤続表彰授与・伝達 (串本町消防団)
2023年03月23日
19 出場資格有する182人競う グラウンドゴルフ「チャンピオン大会」 (串本町)
2023年03月23日
20 第1回定例会一般質問①  古座川町議会  
2023年03月19日
21 つながり広がる「ゆったりカフェ」
 認知症カフェの取り組み始まる  (新宮市 )

 焼きたてのパンの香りが漂う中、笑い声が店内に響く。新宮市でこのほど、認知症カフェの取り組みが始まった。同市伊佐田町にある「パンの健康堂」では、月2回、近隣住民らが集い、世間話などに花を咲かせている。

 認知症カフェは、認知症の人やその家族、医療や介護の専門職、地域住民、など、誰もが集える場所。気軽にコミュニケーションが図れる場として、全国各地で運営されている。厚生労働省の2020年度実績調査によると、47都道府県の1500を超える市町村において、約7700カフェが運営されている。

 新宮市社会福祉協議会が取り組みをスタートさせたのは今年2月。蓬莱地区の主に地域の1人暮らしの高齢者らに「コロナ禍でひきこもりがちになっていませんか」と呼びかけ。「ゆったりカフェ」として開始した。社協職員や市職員らも参加し、認知症予防の講話なども交えながら住民らと交流を深めている。

 社協からの提案を受け、場所を提供するに至った同店を経営する西幸子さん(82)は、カフェの実施に当たり認知症サポーター養成講座を受講。来客や近隣住民に参加を呼びかけるとともに、カフェでは参加者らにお茶を振る舞ったり会話に参加したりするなど、全面的に取り組みに協力している。

 3回目の開催となった13日には、80代の男女3人が参加した。この日の話題は気温の変化や旅行など。お茶を飲みながら、思い出話や趣味の話に花を咲かせた。社協職員らは参加者の話に耳を傾けながら、住民同士をつなぐ互助の重要性や、小まめな水分摂取の必要性などについて周知を図っていた。

 同カフェの展開について「少子高齢化といった地域の問題解決の一つのきっかけになれば」と社協。取り組みの深化に期待を寄せ「社協、市、地域住民が連携して、誰でも気軽に集まれる、そんな場所を増やしていければ」と話している。

(2023年3月19日付紙面より)

思い出話や趣味の話に花を咲かせた=13日、新宮市伊佐田町
「お話ししませんか」と呼びかけるカフェのチラシ
2023年03月19日
22 子どもたちへの支援考える
 伊丹昌一教授が虐待について講演  (新宮市 )

 新宮市役所別館で17日、子育て支援講演会があった。梅花女子大学心理こども学部の伊丹昌一教授が「虐待を考える」をテーマに講話。地域住民や教育関係者など約50人が聴講した。

 近年、児童虐待相談件数は全国的に増加傾向にあり、児童虐待が起きる背景には、さまざまな要因が複雑に絡み合っている。なお、2021年度中に全国225カ所の児童相談所が児童虐待相談として対応した件数は20万7660件で過去最多を更新した。

 伊丹教授は、思春期を過ぎる頃の▽注意しても素直に聞かず反抗的▽他人の物を盗む▽暴力を振るう▽動物を虐待する―などの行為について「生まれながらにこういった行動をする子どもはいない」として予防の大切さを伝えた。

 虐待としつけの違いについて「しつけは自立を促すものであるのに対し、虐待は自立を阻害するもの」と説明し、意識浸透を推進する取り組みの重要性を説いた。

 ▽親が子どもの頃に自分の親から愛情を受けることがなかった▽生活にストレスが積み重なって危機的な状況にある▽社会的に孤立化し援助者がいない▽DVなど、さらなる悪条件―などを虐待の要因として挙げ「親の方も愛着の問題を引きずっている。だからこそサポートが必要」。

 虐待の早期発見や児童相談所などへの通告、虐待の予防・防止や関係機関への協力、虐待防止のための子どもなどへの協力は大人の役割とし、愛着に課題のある子どもの特徴を紹介。「子どもを愛せない親はいない。間違ったエネルギーの方向を正していかないといけない」と力を込めた。

 虐待を受けた子どもに対する基本的なケアや「ありのままの状態を受け入れる」「求められたらできるだけ即時に応える」「気分やしぐさ、トーンを合わせる」「相手の言葉を繰り返す」などの関わり方について話し「かわいそうな子として関わるのではなくその子の幸せを思って、人として許されないことをした場合には毅然とした態度で臨んで。人格ではなく行為を叱ってあげて」などと呼びかけ。

 困っている保護者に対しては「孤立は最大の敵。話し相手になるなど、できることはあるはず」。

 「つらい過去の経験は変えることはできないが、今を幸せにすることで未来を変えることは可能。そのためにも、小さなポジティブ支援から始めましょう」と締めくくった。

(2023年3月19日付紙面より)

約50人が虐待を考える機会とした=17日、新宮市役所別館
伊丹昌一教授
2023年03月19日
23 卒業生に歌と言葉贈る
 狗子ノ川の西岡稔さん  (那智勝浦町 )

 「持ちつ持たれつが『人』。思いやりを持って頑張ってほしい。今日はみんなにエールを持ってきた。自分の気持ちを持ってきた。歌と詩吟を贈ります。卒業おめでとう」―。那智勝浦町狗子ノ川の西岡稔さん(82)は15日、町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長)を訪問し、卒業を控える6年生31人に菓子を手渡し、歌と詩吟と祝いの言葉を贈った。

 新入学時期に交通量の多い場所で児童の見守りと声かけを毎年2カ月間実施している「ニュータウン熟年クラブ見守り隊」に所属する西岡さん。見守り隊の活動以外にも毎朝、通学する児童らの見守りを長きにわたって続け、10年を優に超えた。

 昨年から、児童の卒業祝いと、児童のおかげで活動が継続できているとして、その感謝を伝えるために訪問を行っている。

 西岡さんは児童の将来の夢を応援するとともに、軽快なトークで笑いを誘った。「あの頃はランドセルが大きく見えた。見守りが続けられたのはみんなのおかげ。みんなから元気を頂いた」と感謝を述べた。

 西岡さんは演歌歌手の島津亜矢さんの「花として 人として」と詩吟「白虎隊」を披露し、児童から拍手が送られた。

 過去に自身が会社を経営していた頃を振り返り、苦労が続いたことを告白。15年間、懸命に努力を続けたことで、2人で始まった会社が、多くの従業員を雇うまでに成長したと話した。

 児童からは「思いやりを持って、努力することが大切だと知った」「長いこと見守ってくれてありがとう」と感想や感謝が述べられた。

 西岡さんは「見守りをやっていることで、警察からも表彰していただいたが、それは名誉。一番うれしかったのは皆さんの笑顔を見て、会話することだった」。

 児童の顔を見渡しながら「努力とは新しいものを生み出すこと。一生懸命やって失敗しても誰も怒らない。失敗があるからこそ、成功がある。そして、愛情や気持ちをしっかりと持って継続していくことが大切」とエールを送った。

 芝﨑校長は「6年間、見守っていただいた。西岡さんの生きざまを子どもたちに向けて伝えてくれることはありがたい。卒業しても立派に育ってほしい」。

 倉橋佐和さんは「一生懸命に努力することの大切さや、失敗しても誰も怒らないという言葉に勇気をもらった。私も努力を続けていきたい」と語った。

(2023年3月19日付紙面より)

西岡稔さんと6年生の皆さん=15日、那智勝浦町立宇久井小学校
西岡稔さんが卒業を祝し歌や言葉を贈った
2023年03月19日
24 ゆかし潟にヒドリガモ  那智勝浦町  
2023年03月19日
25 道の駅活性化や防災など問う  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2023年03月19日
26 自分の足で歩ける体づくり  ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )
2023年03月19日
27 誓いの言葉を発表  城南中学校で立志式  (新宮市 )
2023年03月19日
28 たくさんの思い出ありがとう  新宮単独放送が終了  (和歌山放送 )
2023年03月19日
29 ボイジャータロットを体験  子育てサロンで母親ら  (紀宝町 )
2023年03月19日
30 カメレンジャーが活躍  LINEスタンプで町をPR  (紀宝町 )
2023年03月19日
31 お悔やみ情報
  
2023年03月16日
32 インバウンド誘客に向け
 6社招き、FAMツアー  (新宮市 )

 新宮市は14、15の両日、市内各所でインバウンドFAM(ファム)ツアーを実施した。東京や大阪の旅行会社6社から6人が参加。ガイドらと共に名所を巡りアクティビティーを体験。観光資源やその魅力を発見する機会とした。

 FAMツアー(トリップ)はモニターツアーの一種。国や自治体などが観光誘致を目的に、旅行会社やメディアなどに現地視察してもらい、観光客目線で実際に体験したツアーやサービスを発信してもらう狙いがある。

 入国制限の緩和や、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を見据え、インバウンドの誘客に力を入れる同市ではこのたび、今後の旅行商品造成のきっかけづくりや、新たな観光コンテンツを体験してもらおうと、訪日外国人を取り扱う旅行会社を招待するに至った。

 ツアーに参加したのは▽㈱リベルタ▽G Adventures▽INTO Japan▽ジャパンリンクストラベル▽㈱JTBグローバルマーケティング&トラベル▽㈱HIS―の6社。

 1日目14日は、ガイドの福辻京子さんらの案内を受けながら、一行はEバイク(電動アシスト自転車)で熊野速玉大社や神倉神社、阿須賀神社へ。このほどリニューアルした熊野速玉大社神宝館見学や絵解きを通して、同市の文化的魅力に触れた。

 15日は大雲取越や高野坂のトレッキング、熊野川川舟下り、スイーツ巡りなどを通して、自然や歴史などを楽しんだ。

 ツアーに参加した「INTO Japan」のツアーコンサルタントで英国人のダニエル・リッチーズさんは「神話や伝説、祭りなどローカルでユニークなカルチャーを通して日本の文化や自然に触れられて素晴らしいと感じた。和歌山県も新宮市も、海外の人にはあまり知られていないのでこの機会を利用して広めていきたい」と笑顔で語った。

 なお、コロナ禍前の2018年には、9112人の訪日外国人が同市(熊野川町含む)を訪れた。22年は新型コロナウイルスの影響で1406人にまで落ち込んだが、入国制限の緩和に伴い、訪日外国人数は徐々に増加しているという。

(2023年3月16日付紙面より)

6社6人が市内の名所を巡った=14日、新宮市の神倉神社
538段の石段も体験
2023年03月16日
33 みんなが助かるために
 下小防災伝え隊が発表  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で14日、6年生9人による発表「下小防災伝え隊~みんなが助かるために、わたしたちにできることって?~」があった。全校児童や地域住民が参加し、防災について学んだ。

 6年生は本年度、役場防災対策室の柴田通仁さんによる防災講話や修学旅行での「人と防災未来センター」(神戸市)訪問などを通じ、防災について学んできた。

 発表では、児童や保護者を対象にしたアンケート結果を基に「ほとんどの人が地震発生時の避難場所を知っていたが、逃げる準備をしている人はあまりいない。南海トラフ地震が何年周期で起きているか知らない人が多かった」と問題提起。

 海洋プレートの沈み込みによって起こる海溝型地震の仕組みを解説し「今後40年以内に90%の確率で南海トラフ地震が起こる。那智勝浦町では、東海・東南海・南海の3連動地震で死者5200人、家屋の全半壊6100棟、南海トラフ巨大地震で死者1万1700人、家屋の全半壊7800棟の被害がでると予想されている」と警鐘を鳴らした。

 非常時に備える3ステップとして▽バッグやポケットに常に携帯しておくもの(0次)▽被災の1日を乗り切るコンパクトな非常持ち出し袋(1次)▽何日か自給自足してしのげる物品の備蓄(2次)―をそれぞれ用意しておくとの考え方を示した。

 サイコロトークでは、地域住民と混合の3グループに分かれ、さまざまなテーマで話し合った。「家の中で危険だと思う場所」では「刃物や陶器があるキッチン」「大きなタンスや冷蔵庫の近く」、「下里校区内で安全な場所」では「津波のことを考えると、どこも安全とは言い難いのでは」との意見が聞かれていた。

(2023年3月16日付紙面より)

町の被害予想を解説=14日、那智勝浦町立下里小学校
地域住民とサイコロトーク
2023年03月16日
34 カルシウムしっかりと
 城南中学校で食育講座  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(吉田元紀校長)は14日、新宮市立神倉小学校の栄養教諭の大西勇也さんを講師に招き、食育講座「栄養のはなし」を開いた。1年生58人が受講、成長のためにカルシウムの摂取が重要であることを学んだ。

 大西さんは、ある日の学校給食の栄養素のグラフと、メニューから牛乳を除いた場合のグラフを提示。あらゆる栄養素が大きく減少することを示し「牛乳は栄養バランスの良い食材です」と話した。

 カルシウムは骨や歯に99%、血液や細胞に1%が含まれることを説明。「骨はカルシウムを貯蔵し、血液中のカルシウム濃度を調節、骨格を形成する」「血液や細胞では、神経伝導や筋肉収縮を調節し、血液を固める機能を活性化させる」などと述べた。

 骨はカルシウムとコラーゲンで作られていることを解説。「カルシウムが少ないと折れる。10代から20代は一番骨に蓄えやすい」と語った。カルシウムが多い食材として▽牛乳・乳製品▽大豆製品▽小松菜などの野菜▽ワカサギなどの魚介類▽ひじきや昆布などの海藻―などを挙げた。カルシウムの多い給食のメニューも紹介した。

 体内のカルシウムを増やすためには、規則正しい生活をして日光を浴びることも大切と強調。「カルシウムをたくさん取って、骨を豊かにしてください」とまとめた。

(2023年3月16日付紙面より)

カルシウム摂取が重要であることを学んだ=14日、新宮市立城南中学校
講話する大西勇也さん
2023年03月16日
35 トルコ・シリア復興のために
 太地中生徒会が義援金届ける  (太地町 )

 太地町立太地中学校生徒会(山下創太郎会長)の5人は14日、同町役場を訪問し、自身らで集めたトルコ南東部地震災害義援金を宇佐川彰男教育長に手渡した。義援金は和歌山県を通じて、訪日トルコ大使館に届けられるという。

 2月にトルコ南東部で発生した大地震やその被害を受け、生徒会で義援金を集めることを決定。同校玄関で実施するあいさつ運動の際に、義援金箱を持って、生徒らに寄付を呼びかけたという。

 今月6日から10日の間で合計1万300円が集まった。14日は引率の教諭と共に、山下会長、宇佐川昊副会長、脊古陸駆副会長、由谷蓮太郎さん、竹田成さんが訪れた。

 山下会長は「多くの方々が呼びかけに応えてくれて良かった。トルコとシリアの復興のために使ってください」と話した。

 宇佐川教育長は「太地町や町教育委員会では、太地の子どもは賢く、思いやりのある子に育ってほしいという思いで、多くの施策に取り組んできた。生徒会の皆さんで集めていただき、本当にありがたい。義援金は、町から県を通してしっかりとトルコに届けていただきます」と語った。

(2023年3月16日付紙面より)

太地中学校生徒会の皆さんが義援金を町に届けた=14日、太地町役場
2023年03月16日
36 敷地さん(男子)、雜賀さん(女子)が制す
 新宮GG同好会「早春大会」  
2023年03月16日
37 各部門で熱戦繰り広げる
 春季社会人学生卓球大会  
2023年03月16日
38 優勝は妹尾さん(男子)、松本さん(女子)
 グラウンドゴルフかつうら大会  (県年金受給者協会 )
2023年03月16日
39 目標に向け努力する姿を
 宮戸伸之会長が剣道八段優勝大会に  (新宮剣友会 )
2023年03月16日
40 買い物ごっこで思い出  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2023年03月16日
41 子育て支援対策など取り上げ  紀宝町議会一般質問②  
2023年03月16日
42 防災グッズ「避にゃんセット」  生徒らが考案し販売へ  (紀南高 )
2023年03月16日
43 危険な外来植物を除去  タウンガーデンで有志ら10人  (新宮市 )
2023年03月16日
44 クマノザクラ楽しんで  加寿地蔵尊までのゲート開放  (那智勝浦町 )
2023年03月16日
45 もうすぐ保育園だね!  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2023年03月16日
46 花見シーズンに向け  佐野川沿いでちょうちん設置  (新宮市 )
2023年03月16日
47 挑戦することを忘れずに  みくまの支援学校小・中学部卒業式  (新宮市 )
2023年03月16日
48 感想述べ合い締めくくる 古座川町チームが解団式 (ジュニア駅伝)
2023年03月16日
49 高池小6年生が案内に挑戦  タイプ木前で子どもガイド  (古座川町 )
2023年03月16日
50 発令対象職員55人を発表  4月1日付人事異動内示  (串本町 )
2023年03月16日
51 お悔やみ情報
  
2023年03月14日
52 俳句愛好家、研さんたたえ合う
 新宮市会場に「紀伊山脈」地区大会  (和歌山俳句作家協会 )

 和歌山俳句作家協会が主催する、第2回「紀伊山脈」地区大会「新宮地区俳句大会」が12日、新宮市野田の市福祉センターであった。地域の俳句愛好家ら約50人が参加。お互いの研さんをたたえながら親睦を図る機会とした。

 同協会が刊行する「紀伊山脈」は、結社・会派を超えて県内の俳句愛好家が参加する、自選合同俳句集。1954年に和歌山県にゆかりのある俳句作家の呼びかけにより第1集が刊行されて以来、毎年刊行を続けており約70年近い歴史を数える。

 同俳句大会は、地域内の俳句愛好家がそれぞれの結社を超えてお互いのレベルアップと親睦を図ることを目的に開催。「運河」紀南支部と「かつらぎ」新宮支部が協賛した。地区大会は橋本市での開催に続き2回目となる。

 開催に当たり、「運河」主宰の谷口智行さんが「新宮市で同大会が開催されるのは大変喜ばしいこと。楽しい大会になることを祈念しています」とあいさつした。

 同大会では事前に投句を募っており、地域の俳句愛好家ら112人から423句が寄せられた。参加者らが互選した句が読み上げられ、作者が名乗りの声を上げた。続いて、谷口さんや「かつらぎ」主宰の森田純一郎さんら含む選者が選者特選や入選句を披講し講評。秀逸賞や新宮市長賞、和歌山俳句作家協会賞を表彰した。

 閉会に当たり、森田さんは「俳句は年を取ってもできる。今日は若い人も賞を取って力強く感じた。地元の言葉を大事にしていきたい。これからも元気に俳句を続けていただければ」とあいさつした。

  □     □

 受賞者は次の通り。敬称略。

■「新宮地区俳句大会」

【新宮市長賞】

磐座は人抱くかたち春の雨(石田幸子)

【熊野新聞社賞】

虎杖の束どさと着く行者宿(黒岩恵津子)

【紀南新聞社賞】

煮こごりや女の愚痴を閉ぢこめて(尾崎と代子)

【和歌山俳句作家協会賞】

新宮にいとどこいとど春の月(たなかしらほ)

【秀逸賞】

備長を誇りて紀伊に炭を焼く(小林恕水)

この山に父の生涯梛を植う(吉浦 増)

水底に光るものあり大逆忌(中森常夫)

熊野灘春満月を押し上げぬ(松山睦子)

道の辺の野菊手向けむ一揆の碑(松下 弘)

補陀落の海生業に鮑海士(中村敏之)

台風の目の中にゐる健次の忌(上野山明子)

(2023年3月14日付紙面より)

受賞者と選者の皆さん=12日、新宮市福祉センター
2023年03月14日
53 7区の区長ら礼を尽くす
 国皇神社例祭〈遥拝神事〉  (古座川町 )

 古座川町池野山地内にある国皇(こくおう)神社の例祭〈遥拝神事〉が12日に麓の町津波避難総合センターであり、関係7区の区長らが参列して信仰を今後につないだ。

 南朝最後の天皇となった後亀山天皇の5代目子孫・朝里重太夫が系統の祖霊をまつるため1616年、月野瀬の牛蒡(ごぼう)谷に建立したのが始まりとされる同神社。1828年に13代目子孫・朝里利平が国王山の山腹へうつして麓の村々(現在の直見〈ぬくみ〉、月野瀬、宇津木、池野山、高池上部、高池下部、串本町の古田の7区)と共に護持し、1991年に国王山が望める林道武者屋敷線沿いの池野山区有地へうつして現在に至る。

 現在の例祭は7区が輪番制で奉仕していて、今年は高池下部区(森武志区長)が当番を務めた。本来なら区民もじかに参拝して式典、餅まき、直会を営み活気をささげるが、現在は林道が土砂崩れで通行できない状況。出仕する古座神社の石田保宮司と相談して同センターで遥拝神事を執り行う段取りを進め、他6区の区役員に代表参列を求めた。

 当日は7区の区役員ら18人が参列。石田宮司に続いて当番の下部区を筆頭とし区それぞれに礼を尽くした。餅まきや直会はなく、区それぞれに献上した神酒を持ち帰って例祭を締めくくった。

 新型コロナウイルスの影響もあり、4年続きで本来の形が営めていない状況。森区長(47)は「こういう形でいろんな区がつながるのは珍しいことで、今後もそうして生まれたご縁やつながりでやれることもあると思う。これから盛り上がり、来年はぜひ餅まきもして区民もたくさん参加していただけるようにしたい」と思うところを語った。

(2023年3月14日付紙面より)

国皇神社を遥拝して礼を尽くす7区の区役員ら=12日、古座川町津波避難総合センター
2023年03月14日
54 「花が咲いたら見に来たい」
 卒業記念にクマノザクラ植樹  (鵜殿小 )

 紀宝町立鵜殿小学校(前田幸利校長)の6年生40人が8日、卒業記念として校門前の駐車場近くにクマノザクラの苗1本を植樹した。早咲きのクマノザクラは3月中旬からが見頃で、3~4年後の卒業式シーズンには咲き始めるという。

 この場所には、小学校が建設された1981年以前から1本のソメイヨシノがあった。これまで40年以上、児童たちの成長を見守ってきたが、直径1㍍の幹がシロアリの被害を受けた上、枝落ちが増えるなど倒木の危険があったことから、2年前に伐採した。

 「校門前に新しいサクラを」との思いから、昨年度の6年生が紀伊半島南部に自生するクマノザクラを初めて植樹した。

 この日は、苗を提供した日本クマノザクラの会に所属する田尾友児さんが訪れ「クマノザクラは5年前、新種のサクラとして103年ぶりに登録された。花がすごくきれい。数年後に咲き始めたら見に来てください」と話した。

 児童代表の山野滉君、大黒莉奈さん、東丈太郎君、上野龍希君が穴を掘り、苗木を丁寧に植えた。大黒さんは「初めて植樹した。花が咲くのを楽しみに待ちます。咲いたら見に来たい」と語っていた。6年生は17日(金)に卒業式を迎える。

(2023年3月14日付紙面より)

卒業を記念して植樹した6年生ら=8日、紀宝町立鵜殿小学校
4人がクマノザクラの苗を植える
2023年03月14日
55 ブーメラン飛行機を作る
 少年少女発明クラブ閉講式  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は11日、市福祉センターで3月講座「ブーメラン飛行機を飛ばそう!」と閉講式を開いた。市内の小学生会員28人のうち、22人が参加し、発泡スチロール板を使用した「飛行機」を作って飛ばし、仕組みなどを学んだ。

 発明クラブは全国各地で活動しており、県内でも10市町で行われている。市では、市内小学校4~6年生の児童を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 「ブーメラン飛行機」は投げるとブーメランのように自分の所へと戻ってくるというもの。この日は、瀧野会長が講師を務めた。児童は用意された主翼と機体、尾翼などのパーツを貼り合わせて飛行機を完成させた。その後はうまく戻るかを確認。成功すると「やったー! 成功した」「おかしいな」などと声を上げ、笑顔を見せた。

 講座後には、閉講式が行われ、瀧野会長が一人一人に証書を手渡し「11回の講座を通して、皆さんはさまざまな経験ができたと思います。機会を見つけて勉強していくことが大事。みんなの中から将来、名誉ある賞をもらえるような人が出てくることを期待しています」とあいさつした。

 岸本青空君(王子ヶ浜小6年)は「約1年間でしたが、いろんな実験ができて楽しかったです。他の学校に通う子とも交流を持てたのでよかった。次からは参加はできないけど、これからの勉強に生かしていきたい」と話していた。

(2023年3月14日付紙面より)

3月講座と閉講式に出席した皆さん=11日、新宮市福祉センター
完成したブーメラン飛行機を飛ばし動きを確認
2023年03月14日
56 峯の古木一足早く満開  クマノザクラ咲き進む  (古座川町 )
2023年03月14日
57 学びを深めて活発化を目指す  グループ「串本マーブルの会」  (串本町 )
2023年03月14日
58 4議員が当局質す  太地町議会一般質問  
2023年03月14日
59 観光資源、誘客につなげて  「願う会」が市長に要望  (新宮市 )
2023年03月14日
60 撮影や見物楽しんで  掛橋さん宅のクマノザクラ満開  (那智勝浦町 )
2023年03月14日
61 町長賞第1~3席を選出  石垣記念館絵画展、19日まで  (太地町 )
2023年03月14日
62 演芸楽しみ交流育む  三佐木・蜂伏地区でふれあい交流会  (新宮市 )
2023年03月14日
63 「はるぽん」の収穫、最盛期  不知火を完熟させた高級ミカン  (紀宝町 )
2023年03月14日
64 21段飾り、豪華ひな人形並ぶ  「熊野街道ひなめぐり」始まる  (熊野市 )
2023年03月14日
65 お悔やみ情報
  
2023年03月04日
66 いだ天マラソンに栄冠
 スポーツ文化ツーリズム賞  

 那智勝浦町を舞台にした100㌔マラソンの大会「奥熊野いだ天ウルトラマラソン」(同実行委員会主催・関康之委員長)がこのほど、「スポーツ文化ツーリズムアワード2022」の「スポーツ文化ツーリズム賞」を受賞した。関委員長は「うれしい。今後も継続していきたい」とほほ笑む。

 スポーツ文化ツーリズムアワードは、スポーツや文化、またその両方を融合して観光を活性化させる、国内の優秀な取り組みを表彰する賞。スポーツ庁、文化庁、観光庁が毎年行っている。那智勝浦観光機構が応募して選ばれた。

 同大会は、那智の滝前をスタート、補陀洛山寺をゴールとする。地域住民がボランティアとして多数参加し、給水所で地域特産品を提供することも特色の一つ。「世界遺産の熊野を舞台に地域性が高く、地域を巻き込みながら組み立てられている」との評価を受け、アワードの受賞に至った。

 大会が始まったのは、20年以上前。関委員長は「初めての時は、警察の許可をもらうのがかなり苦しかった」と話す。運営に関しても、スタートが早朝のため、前日は準備で徹夜となることもあるなど、苦労を明かす。

 運営ボランティアに助けられている部分も大きい。「みんなフレンドリーで、そのホスピタリティーのおかげで、参加者が増えてきた部分もある」と感謝する。スタートやゴール地点として、境内の使用を許してくれる、熊野那智大社や補陀洛山寺の存在も大きいと力を込める。

 今後について関委員長は「引き続き、関係機関のご協力をお願いしたい。今後はランナーだけでなく、ボランティアも楽しめる大会にしたい」と語った。

 なお、奥熊野いだ天ウルトラマラソンは、コロナ禍の影響で20~22年は中止だったが、今年は4年ぶりとなる第23回大会の開催を、4月23日(日)に予定している。

(2023年3月4日付紙面より)

表彰式で3庁官と共に写る関康之委員長(後列右)(奥熊野いだ天ウルトラマラソン実行委員会提供)
表彰状を持つ関康之委員長=2日、新宮市橋本の関三吉商店
2023年03月04日
67 臨時便運航結果を公表
 2月の南紀白浜―東京間  (南紀白浜エアポート )

 ㈱南紀白浜エアポート(岡田信一郎代表取締役社長)と和歌山県港湾空港振興課は1日、今年2月の南紀白浜―東京(羽田)線臨時便の運航結果(速報値)を発表した。搭乗者数は2万人を超え、2月としては過去最多となった。

 同社は2018年に、和歌山県から引き継ぎ南紀白浜空港を運営。県はその後も、利便性向上に向けた取り組みを行っている。

 通常1日3往復6便である南紀白浜と東京(羽田)の空港を結ぶ航空便が、今年2月の1カ月間、1日4往復8便に増便された。

 期間中における搭乗者数は2万271人で搭乗率は58・5%だった。月の過去最多に加え、11カ月連続過去最多を更新した。過去4番目に多い搭乗者数で、冬場の閑散期では初めて月間2万人を超えた。日平均搭乗者数では令和4年8月に次いで過去2番目だった。

 結果を受け、両者は、これまで過去最多だった令和元年度と令和4年度との比較では、4月~1月の増加率の平均が約1・2倍であるのに対し、2月は約1・4倍と、臨時便の効果が表れたと分析。東京―南紀白浜の夕便、南紀白浜―東京の朝便の全体に占める割合が増加しており、臨時便によって需要が喚起されたとしている。

 また、搭乗者へのアンケートも実施しており、4往復8便化の効果などについて今後分析を行う予定としている。

 このたびの臨時便運航に対し、岸本周平知事は「好調な利用となったことは大変喜ばしい限りで、地元の皆さまをはじめ多くの方々に南紀白浜空港を応援いただいたたまもの」と感謝。

 「南紀白浜空港は紀南地域の核となるインフラであり、特に人口・産業が集積する東京(羽田)便の輸送力強化は、和歌山の観光や経済の活性化にとって大変重要。本格的な4往復8便化の実現などの空港活性化に向け、県を挙げて推進していく」とコメントしている。

 岡田代表取締役社長は「ワーケーションやITなど、ビジネス関係のお客さまが着実に増えており、観光魅力度ランキングで上位に入るなど和歌山の認知度が上がったことによる観光需要が増加したことも大きい。利用者増加の大きな推進力として引き続き伸ばしていく」。

 一方で、地元からの需要が東京方面からの需要と比べて少ないことが課題として浮き彫りになったとし「地元需要喚起の策を粘り強く講じることで、双方向の需要を創出し、4往復化の実現を目指していきたい」としている。

(2023年3月4日付紙面より)

2023年03月04日
68 山本秋広寄贈の資料展示
 没後50年節目に「山本紀山文庫より」  (新宮市立図書館 )

 新宮市下本町の市立図書館の中上健次コーナー横で、特別展示「没後50年 山本紀山(きざん)文庫より」が始まった=写真。5月9日(火)まで。

 新宮市の名誉市民・山本秋広(号:紀山、1893~1973年)は在野の水戸史研究家として高く評価されている。

 新宮市に生まれ、東京帝大に進学。大学卒業後は官僚として貴族院書記官や、熊本県、愛知県の学務部長を歴任した。

 任地の茨城県で退官した後は、地元の日立製作所に請われて要職に。社業に励む傍ら、水戸史の研究に没頭し、二十数巻に及ぶ著作を執筆。水戸にいながらも郷里を忘れなかった秋広は、収集した史料の中から、新宮に関する史料や「大日本史」など水戸史に関する貴重な書画を新宮市に寄贈した。「紀山文庫」と名付けられたこれらの史料は、市立図書館に保管されている。

 このたびは没後50年の節目として、寄贈資料の中から井伊直弼や徳川慶喜の和歌など、紀州藩付家老水野忠央と関わりのある人物の資料など約10点を展示。また、書架34「熊野ゆかりの人々」コーナーにおいて、著書の展示・貸し出しも行っている。

(2023年3月4日付紙面より)


山本秋広(新宮市提供)
2023年03月04日
69 火災警報器の寿命大丈夫?
 消防職員が設置促進啓発活動  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動(1~7日)期間中の3日、新宮市消防本部は新宮市佐野の「コメリパワー新宮店」で住宅用火災警報器設置促進啓発活動を展開した。同本部予防課の4人が買い物客に啓発物資を配布。住宅用火災警報器の交換や点検を呼びかけた。

 煙や熱に反応して大きな音で鳴動し、住民に素早く異常を知らせることで火災による被害を軽減する役割を果たす住宅用火災警報器。新宮市においては、2011(平成23)年に全ての住宅に「住宅用火災警報器」の設置が義務化されてから10年以上が経過していることを受け、同消防本部では設置時期の確認や交換を呼びかける広報活動を展開している。

 設置から10年以上経過した火災警報器は、電池切れや機器の故障にもつながり、火災を感知しなくなることもあるため、設置した時に記入した設置年や本体に記載されている製造年などを確認するとともに定期的な動作確認が必要となる。また、新しい機器に交換したときは、本体の側面などに設置年月を記入することも大切だ。

 なお、住宅用火災警報器の設置率は全国82・6%に対し、和歌山県は78・9%、新宮市では72・9%となっている。予防課の後岡賢係長は「住宅用火災警報器は命を守る大切な防災機器。火災警報器で助かる命があります。この機会に設置や交換、定期点検を考えていただければ」と呼びかけている。

 同消防本部は6日(月)に同市三輪崎のAコープランティス店、7日(火)に橋本のイオン新宮店で、婦人防火クラブや消防団員らと共に啓発活動を展開する予定としている。

  □     □

■火災警報器はどこに取り付ける?



 住宅用火災警報器は市町村条例によって設置時期・設置場所が決められている。新宮市では寝室や階段などへの取り付けが義務付けられているほか、台所や居室などへの設置が義務または推奨されている。住宅用火災警報器に関する相談や問い合わせは市消防本部予防課(電話0735・21・0119)まで。

(2023年3月4日付紙面より)

住宅用火災警報器の交換や点検を呼びかけた=3日、新宮市佐野のコメリパワー新宮店
2023年03月04日
70 御浜町の動画が好評  「観客賞」は閲覧数で決定  (国際観光映像祭 )
2023年03月04日
71 金山が接戦制し優勝  熊野市で少年野球大会  
2023年03月04日
72 保育料第2子以降の無償化も  西田町長、新規事業を説明  (紀宝町 )
2023年03月04日
73 令和5年度予算大綱(終)  新宮市・田岡実千年市長  
2023年03月04日
74 早咲きのサクラが開花  那智勝浦町  
2023年03月04日
75 「そら」に桜が咲いたよ  利用者らが制作「見に来て」  (美熊野福祉会 )
2023年03月04日
76 南紀熊野ジオフォトコン  令和4年度入賞作品紹介③  
2023年03月04日
77 施政方針交え当初案を説明  町議会第1回定例会始まる  (古座川町 )
2023年03月04日
78 無火災の継続目指し啓発  春季火災予防運動始まる  (串本町消防本部 )
2023年03月04日
79 小学生になったらね…  勝浦こども園でお別れ会  (那智勝浦町 )
2023年03月04日
80 お悔やみ情報
  
2023年03月02日
81 それぞれの道へと歩み
 新宮・新翔高校で卒業式  

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)と新翔高校(藤田勝範校長)で1日、卒業式が開かれた。両校とも保護者や教職員、在校生、来賓出席の下、ほぼコロナ禍前の形で式を挙行。新宮高校では170人、新翔高校では91人が卒業証書を受け取り、それぞれの道へと歩み始めた。

  □     □

■新宮高校



 新宮高校では、各クラスを代表して岸諒祐さん、山下愛民さん、永野太一さん、板谷観来さん、谷口琉綺さんが、東校長より卒業証書を受け取った。

 東校長は、「大望を成し遂げるためならどこにでも行き活躍すべき」を意味する幕末の僧・月性の言葉を紹介。「正解のない課題に取り組み最適解を導き出そうとする」ことの重要性を説き「皆さんには国内・国外、どこへでも出向いて活躍する気概を持ってほしい。課題が立ちはだかったときは、最適解を見いだし進んで」と呼びかけた。

 卒業生代表の細見苑子さんは答辞で、周囲の人々の支えに感謝を伝えた他、ロシアのウクライナ侵攻を非難。英文学者の吉田健一氏のエッセーの一節にある「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着すること」を引き「私たちは『美しい新高生』として、いま巣立ちます」と力を込めた。

  □     □

■新翔高校



 新翔高校では卒業証書授与に続き、藤田校長が式辞。3年に及ぶ新型コロナウイルス感染拡大に翻弄(ほんろう)された本学年の卒業生たちに「而今(じこん)」「一期一会」の言葉を贈り「皆さんは限りない可能性を持っている。『今、この一瞬』の言葉を胸に、今できることを精いっぱい頑張って」とエールを送った。

 卒業生を代表して朝日楓花さんが答辞。「3年間当たり前のように学校に来て一緒に勉強したり、しゃべったり、お昼ご飯を一緒に食べたりしたことが、当たり前ではなかったのだと、今実感している。今日という日を迎えられたことを誇りに思う」と述べ、保護者や教職員らへ感謝を伝えた。

 閉式後には、3年間の思い出の写真や学校生活に関わった人々からのメッセージを収めた記念映像の上映もあった。校内で在校生と写真撮影をするなど、別れを惜しむ様子も見られていた。

(2023年3月2日付紙面より)

拍手に包まれて会場を後にする卒業生=1日、新宮市の県立新宮高校
朝日楓花さんが答辞=同日、新宮市の県立新翔高校
2023年03月02日
82 安全運転事業所で銀賞
 新宮署が表彰状を伝達  (株式会社夏山組 )

 新宮市三輪崎の株式会社夏山組(夏山晃一代表取締役社長)が、第3期優秀安全運転事業所表彰の銀賞に選ばれ、その表彰状の伝達式が2月28日、新宮警察署であった。田原正士署長が夏山社長に、表彰状を手渡した。

 警察と自動車安全運転センターが、職場ぐるみで安全運転や交通事故防止に努め、一定の成果を上げた事業所を表彰するもの。度合いに応じてプラチナ賞、金賞、銀賞、銅賞がある。今回は第3期で、昨年の9月から12月に申請した事業者の、過去一年間の成果を基準に各賞が選ばれた。

 和歌山県では「県警察交通部長」と「自動車安全運転センター和歌山県事務所長」の連名表彰となる。和歌山県での今回の表彰は、全部で7事業所だった。

 夏山組は事業所として、13年前から別のコンテストにも参加して無事故無違反を目指すなど、従業員の交通安全意識の高揚に力を入れている。同社が交通安全の関係で表彰を受けるのは、今回が初とのこと。

 夏山社長は「一年を通して安全運転を心がけることが大事。従業員に意識が根付いてきたのかもしれない。引き続き、意識の高揚に努めたい」と話した。田原署長は「従業員の一人一人が交通違反をしなくなれば、地域の交通安全につながる。模範的な事業所が増えれば、地域の安全が保たれることになるため、ありがたい」と語った。

(2023年3月2日付紙面より)

表彰状を持つ夏山晃一代表取締役社長と田原正士署長=2月28日、新宮警察署
2023年03月02日
83 「再編成は早急の状況でない」
 学校規模検討委が教委に答申  (古座川町 )

 古座川町学校規模検討委員会(上浦一剛委員長、委員12人)が2月28日、同町教育委員会(中道悟教育長)の小学校および中学校の適正規模・適正配置についての諮問に対する答申を行った。同町教委は翌日より、同町公式ホームページ上でその内容を公開。同検討委員会は「現状で学校の再編成を早急に実施する状況ではない」との方針を示している。

 県や国が公立小・中学校適正配置などを促す中、同町教委は昨年1月に明神中校区の園児~中学生の保護者を対象にして行ったアンケート調査の結果を受け良好な教育環境を考える上で適正配置などの検討は喫緊の課題と判断。8月に教育委員と学校関係者、保護者代表、地域代表を人選して同検討委員会を立ち上げ、この諮問を行った。

 以降、同委員会はこの日を含め計5回の会合を開き、同調査の結果分析も踏まえて検討し前述した方針を掲げるに至った。

 同委員会はこの日、中央公民館で5回目の会合を開いて答申する内容を固め、代表して上浦委員長から中道教育長へ答申書を提出した。その中で方針を示すに当たり、町立の5小中学校は小規模校、過小規模校とされる中でそのデメリットを克服し質の高い教育の実践に努めているが、一般的な課題もあり将来の展望を持つことは必要だと意見。子どもたちの教育環境を最も大切にする中で学校が児童生徒だけでなく保護者や教職員、卒業生や地域住民が深いつながりと愛情を持って育んできた経緯にも考慮し、それら全体の理解や協力、意見を得て適正規模や適正配置の検討に努めること、同委員会の成果を生かして町立学校の教育を一層充実することを強く期待している。

 中道教育長は「この答申を踏まえ、今以上に現状の3小学校、2中学校での取り組みを一層充実させ、保護者皆さまの期待に応えていかなければならないと思いを新たにした」と述べ、現行の保小、小小、小中、中中の各連携に加え情報通信技術(ICT)活用や地域協力の下で令和の日本型教育として掲げられる個別最適な学びや協働的な学びの実現に向けた力添えを今後に求めつつ検討に感謝した。

(2023年3月2日付紙面より)

答申書を提出する上浦一剛委員長(右)=2月28日、古座川町中央公民館
2023年03月02日
84 防火意識高揚呼びかける
 春の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動(1~7日)に伴い、各地の消防は1日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(垣内一男消防長)では、市消防本部、三輪崎消防派出所、高田コミュニティ消防センター、熊野川消防出張所に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼びかけた。全国統一防火標語は「お出かけは マスク戸締り 火の用心」。

 市消防本部で行われた出発式には、丹鶴、千穂、蓬莱、警備の4分団から15人が参加した。中谷健兒団長は、団員らの日頃の活動に感謝を伝え「市民の皆さんに、防火意識をしっかりもっていただけるように、消防車両による広報活動をよろしくお願いします。交通事故には十分気を付けて」と呼びかけ。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地域で広報活動を行った。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽木造飲食店などが密集する地域に対する防火指導の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底▽林野火災予防対策の推進―の八つ。

 市消防本部管内では昨年(1~12月)、12件の火災が発生し、うち5件が建物火災だった。今年に入ってからは1件の火災が発生している。

 市消防本部では、住宅火災から命を守るために▽寝たばこは絶対にしない、させない▽ストーブの周りに燃えやすい物を置かない▽こんろを使うときは火のそばを離れない▽コンセントはほこりを清掃し不必要なプラグは抜く―の四つを習慣付けるよう呼びかけている。

(2023年3月2日付紙面より)

消防車両が広報活動に出発=1日、新宮市消防本部
2023年03月02日
85 西・星山ペアが優勝  三和大会、2人一組でプレー  (グラウンドゴルフ )
2023年03月02日
86 災害派遣想定した救急車  紀和分署に新たに整備  (熊野市消防 )
2023年03月02日
87 当初予算は84億4286万円  西田健町長が大綱説明  (紀宝町議会開会 )
2023年03月02日
88 思い出の学びや巣立つ  コロナ禍にあった3年間  (三重県立高校で卒業式 )
2023年03月02日
89 宇宙事業や子どもを応援  太陽工業が企業版ふるさと納税  (那智勝浦町 )
2023年03月02日
90 令和5年度予算大綱②  新宮市・田岡実千年市長  
2023年03月02日
91 オオシマザクラがほころぶ  ザトウクジラのモニュメント前  (太地町森浦 )
2023年03月02日
92 落ち着いて安全な場所へ  マリア保で火災避難訓練  (新宮市 )
2023年03月02日
93 元気で楽しい墨彩画並ぶ  喫茶きよもんでパンダ教室作品展  (那智勝浦町 )
2023年03月02日
94 介護職の初任者研修  生徒10人に修了証  (新翔高校 )
2023年03月02日
95 花咲き進み見物客増える  鶴川公園のカワヅザクラ  (古座川町 )
2023年03月02日
96 設立経緯など伝え意見交換  東牟婁の各担当者と面会し  (わかやま地域おこし協力隊ネットワーク )
2023年03月02日
97 南紀熊野ジオフォトコン 令和4年度入賞作品紹介② 
2023年03月02日
98 お悔やみ情報
  
2023年03月01日
99 級友集い念願かなえる
 母校にクマノザクラ植樹  (那智勝浦町 )

 NPO太田の郷(大江清一代表)と旧太田中学校の昭和30年度卒業生で組織する同級会「九期会」は2月27日、那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷でクマノザクラの植樹を実施した。苗は九期会で、同町在住の寺地恒文さんと清水康男さんが育てたもの。級友ら13人は、念願のクマノザクラ植樹に汗を流した。

 数年前の同級会の際、九期会メンバーで母校(現・交流センター太田の郷)に、クマノザクラを植樹しようという計画が持ち上がった。

 植樹担当となった寺地さんと清水さんだったが、当時はクマノザクラの知識が深くなかった。苗を探して各地を駆け回るも手に入らず、焦る日々を過ごしたという。

 二人は情報収集や研究を続け、クマノザクラの保全活動などに取り組む「日本クマノザクラの会」(勝木俊雄会長)にも入会し見識を深めた。

 寺地さんは持ち主から許可を得てクマノザクラを入手。台木として同じくクマノザクラで接ぎ木をし、苗木を育て始めた。清水さんも同様に苗木作りに精を出した。

 待望の植樹は、苗の育成状況や新型コロナウイルスの影響で延期に。しかし、二人は級友との約束を果たすために、苗作りに励み続けた。

 27日は九期会の地元メンバーのみが集まり、NPO太田の郷の石田一事務局長らも参加。木を支える鳥居支柱や獣害対策用の柵を設置し、丁寧に苗木を植えた。

 苗木は八重咲きや深いピンク、白さを帯びたものなど、それぞれ特徴が違う9本で、22日に植えた2本を合わせて計11本が植樹された。

 植樹場所は町有地であるため、使用申請するとともに、大江代表や役員と共に草刈りや重機で土壌を耕した石田事務局長は「それぞれ違ったクマノザクラが咲き、人々が集える場所になれば。太田小の児童にもクマノザクラを学んでもらう勉強会も予定している」。

 「日本クマノザクラの会」の副会長の田尾友児さんは「年齢を感じさせないお二人のすごい熱意に刺激を受ける。今日を迎えられたことは本当に素晴らしい」と話した。

 共に力を尽くしてきた寺地さんについて清水さんは「彼の性格と熱意があったからこそ、実現できた。九期会全員で植樹したかったが仕方ない。美しく咲いてくれるように見守っていきたい」。

 寺地さんは「植樹できたのは清水さんと九期会のおかげ。地域活性化のために取り組んできた。2~3年後にはきれいになるので、花を楽しんでほしい。将来はクマノザクラが地元・太田の産業になれば」と語った。

(2023年3月1日付紙面より)

念願だったクマノザクラ植樹の日を迎えた=2月27日、那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷
植樹に取り組んだ
2023年03月01日
100 予防医療や支え合い学ぶ
 千穂第一地区福祉委員会  (新宮市 )

 新宮市地域包括推進課は2月24日、同市神倉の神倉老人憩いの家で、千穂第一地区福祉委員会(玉置裕委員長)の委員を対象に講座「健康増進と予防医療~健康寿命をのばしましょう~」を実施した。講師は訪問看護ステーション仁智の保健師で、市在宅医療相談窓口の相談員・瓜田真理子さんが務め、健康寿命を伸ばすための習慣や予防医療の重要性などを講演。市社会福祉協議会による「地域支え合いに係る勉強会」も行われ、委員ら20人は学びを深めた。

 講座は在宅医療介護連携推進事業の一環で行われ、今回は新宮市医師会の協力の下、実施された。

 瓜田さんは生活習慣の改善や適度な運動、予防接種は「一次予防」、病気の早期発見や病気の早期治療は「二次予防」、病気の増悪防止や回復、再発防止は「三次予防」になると説明。高齢者で健康に問題を抱える人が増えていると述べた。

 五つの健康習慣として「運動」「節酒」「適正体重」「減塩」「禁煙」を勧め、健診・検診や定期的な歯科受診、予防接種、薬の飲み方を説明し、かかりつけ医を持つことの重要性を訴えた。

 瓜田さんは「皆さんがずっとお元気で充実した日々を送ることができれば幸いです」と締めくくった。

 勉強会では、市社協の福島圭さんが、同市の現状に触れ▽認知症高齢者の増加▽一人暮らし高齢者の増加▽少子高齢化と労働力の減少▽介護の問題▽社会保障費の増大▽医療における医師不足―などの課題を挙げた。

 社会参加の割合が高いほど「転倒、認知症、うつ病」のリスクが低い傾向にあるとし、福島さんは「高齢になっても健康でいられるようにすること、住民間のお互いさまの活動と意識が支え合いとして求められている」と話した。

 最後に委員らは2班に分かれ、近隣助けあいゲームに取り組んだ。各カードには、家事や雑務が書かれており、10年後にできなくなりそうなことを選択。1枚ずつ提示しながら、困り事などを助け合えるように相談した。

 玉置委員長は「千穂第一地区ではいろんなことに取り組んでおり、元気な方が多い。今回学んだことを生かして現在の健康維持につなげたい」と語った。

(2023年3月1日付紙面より)

近隣助けあいゲームに取り組む委員ら=2月24日、新宮市の神倉老人憩いの家
瓜田真理子さん
2023年03月01日
101 海底のごみを引き揚げ回収
 串本漁港の一角で奉仕活動  (マルハニチロMarine )

 串本町などでクロマグロ養殖出荷事業を展開する株式会社マルハニチロMarine〈旧・株式会社串本マリンファーム〉が2月28日、串本漁港の一角で海中清掃に取り組んだ。

 この清掃は、社員の速水崇至さんを中心にして広まる自発的な地域貢献意欲の形として、県や和歌山東漁業協同組合の了解を得て始めた奉仕活動。潜水の有資格者が多い社員構成を生かして海底のごみを引き揚げて回収する内容で、昨年に続き2回目の実施となる。

 今回は同社、県、漁協の3者で約30人のチームを結成して実施。同漁協串本本所市場の南側岸壁の海寄りを活動領域とし、潜水班が人海戦術で海底のごみを集め、陸上班が網やクレーンなどを駆使して引き揚げる流れで回収した。

 今回も3時間ほど活動し、県が準備したコンテナ2杯分を回収。廃タイヤやバッテリー類、金属製の構造物やプラスチック製のかご類など、引き揚げに労力を要するごみを主にして対処した。

 速水さんは前回の活動領域で新たに投棄されたごみがあることを確認しているそうで、何とかそういった行為を抑えたいという思いも込めて今回の活動を主導。大門高久所長は「地域と一緒に未来永劫仕事を続けていく上で、社員が自発的に海を美しくしようと行動するのをうれしく思う。今回は県や漁協の皆さまにもご協力を頂いているが、この活動を通してみんなで海をきれいにしていこうという意識をさらに広めていけたら」とコメントし、共に海域美化に当たった。

(2023年3月1日付紙面より)

串本漁港の一角で海中清掃に取り組む社員ら=2月28日、串本町串本
2023年03月01日
102 空き家利活用、新たな取り組み
 「空き家バンク」登録基準を緩和  (御浜町 )

 御浜町は町内空き家の利活用を図る新たな取り組みを始めた。定住希望者への住まいを確保するため、空き家の増加が顕著な阿田和、下市木、志原の海岸3地区で、空き家の活用を促進し、定住者数の増加を図る。空き家改修費用の一部を補助し、中古住宅の利活用も促す。

 これまで町では、移住・定住施策として住宅取得支援や移住相談窓口の設置などを展開してきたが、2020年国勢調査によると町の人口は5年前の8741人から662人減少して8079人となった。

 今後も人口減少の流れが続くと予想される中、「空き家バンク」への登録基準を緩和するなど、活用しやすい制度とした。

 新たな取り組みは▽耐震基準を満たさない空き家も、空き家の状態を記載することで登録可能▽空き家登録1件につきKiiCard商品券5000円分の交付▽契約成立後に空き家を改修する場合の改修費用補助(上限5万円)―の三つ。

 町の担当者は「空き家を貸したい、売りたい方に対する『町空き家バンク制度』を運営しています。所有者は空き家物件を登録することができ、利用者は登録された空き家物件を町のホームページなどで閲覧することができます。町内で空き家売買などを検討している方はぜひ、空き家バンクへの登録を」と話している。

 問い合わせは、町企画課(電話05979・3・0507)まで。

(2023年3月1日付紙面より)

御浜町の空き家バンクに登録されている物件(同町提供)
2023年03月01日
103 2月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2023年03月01日
104 東牟婁の4チームが総当たり戦
 県下小学生バレー新人大会予選  
2023年03月01日
105 地元勢が健闘見せる
 和歌山トヨタカップABリーグ県大会  
2023年03月01日
106 歌や踊りを元気に披露  三輪崎保育園が園芸会  
2023年03月01日
107 みなさんの将来の夢は?  国際社会貢献センターの講演  (三里小 )
2023年03月01日
108 町の活性化につなげる  花てまりの会が花壇整備  (那智勝浦町 )
2023年03月01日
109 令和5年度予算大綱①  新宮市・田岡実千年市長  
2023年03月01日
110 新年度予算など26議案  3月定例会が開会  (新宮市議会 )
2023年03月01日
111 デートDVは駄目  講演聞き知識深める  (新宮高校 )
2023年03月01日
112 木製のひな人形を工作  木育教室に親子11人  (新宮市 )
2023年03月01日
113 地元の良品、知って  仲之町商店街で新宮マーケット  (新宮YEG )
2023年03月01日
114 大きく育てと願い込め  児童が苗木50本植樹  
2023年03月01日
115 「水災害意識社会」の再構築目指し  熊野川減災協議会  
2023年03月01日
116 協働して取り組みを強化  熊野川流域治水協議会  
2023年03月01日
117 防災について考えよう  福祉健康センターで共育ミニ集会  (那智勝浦町 )
2023年03月01日
118 23年度予算案などを確認  串本町役場で第4回会合  (串本古座高校地域協議会 )
2023年03月01日
119 トルコ義援金寄託申し出  出雲の串本椎茸株式会社  (串本町 )
2023年03月01日
120 中学生男女、全国平均上回る  全国体力テストの結果公表  (紀宝町 )
2023年03月01日
121 木本普通科は0.84倍、紀南は1.02倍  三重県立高校入試後期志願状況  
2023年03月01日
122 「話を聞いて、心に寄り添って」  ゲートキーパー研修会  (紀宝町 )
2023年03月01日
123 聞き合う関係づくり目指し  本年度最後の公開授業研究会  (鵜殿小 )
2023年03月01日
124 当初予算73億7585万円  大畑町長が施政方針演説  (御浜町議会開会 )
2023年03月01日
125 20人が優勝目指して熱戦  5児童館交流オセロゲーム大会  (新宮市 )
2023年03月01日
126 お悔やみ情報