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2021年04月20日
1 田嶋勝正さん4期目の再選
 「県で最も住みやすい町に」かじ取り役の努力を決意  (串本町長選・町議選 )

 任期満了に伴う串本町長選挙と町議会議員一般選挙(定数13)が18日に執行され、別枠の通り当落が確定した。町長選は現職の田嶋勝正さん(62)が4期目の再選。投票率は両選挙とも70.75%で、前回比で町長選は1.75㌽減、町議選は1.76㌽減となった。

 選挙戦を制した田嶋さんを祝福するため近隣市町の首長や和歌山県議会議員が選挙事務所に駆け付けた。島野勝後援会長は「4期目は今後の串本町を方向付ける大切な4年間となる」とした。田嶋さんは「厳しい選挙だった。結果を見つめ直して、町のかじ取り役として努力していく」と選挙戦を振り返った。

 優先課題では防災力強化や子育て支援、経済活性化、福祉の充実を挙げ、新型コロナウイルス対策はこれまでの47項目に加え、新施策を6月の町議会に上程するとした。

 ロケット事業や今後については「県にとって大きなチャンス。経済の活性化と教育に役立てたい。交通渋滞解決にも取り組み、小さな町がロケットの最先端の町になるように、県で最も住みやすい町になるようにしたい」と決意を述べた。

(2021年4月20日付紙面より)

4期目を勝ち取り支持者らと喜びを分かち合う田嶋勝正さん(前列左から3人目)=18日、串本町の選挙事務所


2021年04月20日
2 「わがらの駅お散歩まっぷ」など
 観光案内所などで配布  (那智勝浦町 )

 各駅から熊野古道を示した「アクセスルートマップ」と駅周辺の名所を記した「わがらの駅お散歩まっぷ」がこのほど、那智勝浦町の観光案内所や世界遺産情報センターで配布されており、誰でも入手できる。

 両マップは観光客受け入れのための基盤整備と機能強化、都市と地域の交流活性を行うことを目的に一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)や町内外のボランティア団体で構成される世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会(会長=堀順一郎町長)が作成したもの。

 「アクセスルートマップ」はJRきのくに線内の那智勝浦町と串本町にある▽和深▽田子▽田並▽紀伊有田▽串本▽紀伊姫▽古座▽紀伊田原▽紀伊浦神▽下里▽湯川▽紀伊勝浦▽紀伊天満▽那智▽宇久井―のJRの15駅から熊野古道「大辺路」にアクセスする経路を掲載している。

 「わがらの駅お散歩まっぷ」は15駅周辺のさまざまな情報が三重県津市在住の絵地図作家・植野めぐみさん作成の絵地図で紹介されている。

 同協議会事務局の齋藤茂さんは先日実施された「事業成果報告会」で、両マップについて「成果物を残すことができて

良かった。地域の生活の足であるJRの存続のためにも利用客を増やす

必要がある。どちらのマップも利用客増につながってほしい。今後は外国人観光客のために英語表記も必要」と話していた。

 同協議会によると、両マップが欲しい人は観光案内所や世界遺産情報センターの職員からもらうことができるという。数に限りあり。

 問い合わせは町観光案内所(電話0735・52・5311)まで。

(2021年4月20日付紙面より)

さまざまな情報が掲載された「アクセスルートマップ」と「わがらの駅お散歩まっぷ」が配布されている=那智勝浦町観光案内所
世界遺産情報センター
2021年04月20日
3 竹刀を使って遊ぼう! 剣道体験会に20人 (新宮市)

 新宮市の三輪崎剣道クラブ(新谷浩三代表、部員28人)は18日、同市佐野の佐野体育館で「剣道体験会」を開いた。園児や小学生ら約20人が参加。遊びを交えた体験を通して剣道に親しんだ。

 少子高齢化の中、剣道人口を増やすために、普段、剣道に触れる機会のない子どもたちに剣道を身近に感じてもらおうと開催。「竹刀を使って遊びましょう!」をテーマに、竹刀や剣道に慣れ親しんでもらう機会とした。

 同クラブは「明るく、楽しく、元気よく」をモットーに活動を展開。競争心と礼儀を学び、指導者と共に成長することを目的に稽古に取り組んでいる。

 体験会開催に当たり、同クラブ事務局の西畑将史さんは「今日はさまざまな体験を通して、普段触れることの少ない剣道に触れていただけたら」とあいさつ。

 「剣道は『礼に始まり礼に終わる』といわれるほど礼を重んじる競技です」と述べ、正座の順序や黙想などについて指導。竹刀の持ち方・構え方、すり足についても説明し、参加した子どもらは新聞切りや紙風船割りなどを通して剣道の楽しさや奥深さを学んだ。

 午後からは、新型コロナ感染症が終息するまでの暫定的な試合・審判法について講習会が実施された。

(2021年4月20日付紙面より)

体験会に参加した皆さん=18日、新宮市佐野
新聞切りなどに挑戦
2021年04月20日
4 勝浦市場でオペラコンサート
 プロ歌手の歌声楽しむ  

 那智勝浦町は17日、同町築地の勝浦地方卸売市場で公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団による「さわかみオペラin南紀勝浦生まぐろ市場コンサート」を開催した。共催は南紀勝浦生まぐろ市場コンサート実行委員会で、在日イタリア大使館などが後援。雨天の中、国内外でも珍しいとされる市場でのオペラを見ようと入場前に検温やアルコール消毒などを施した約350人が来場。マグロ漁船が停泊する中でプロのオペラ歌手の歌声が市場内に響き渡り、観客は生の芸術を楽しんだ。

 同財団はさわかみ投信㈱で取締役会長を務める澤上篤人さんが、芸術性の高いオペラ文化を日本で広め、多くの人々が心のぜいたくを味わい豊かな人生を送ってもらいたいという思いから設立。

 世界トップレベルであるイタリアの有力歌劇場と協力。日本の世界遺産と文化遺産を舞台にジャパン・オペラ・フェスティヴァルなどを開催してきた。

 今回のコンサートは堀順一郎町長が前職である和歌山県職員時代から交流を重ねてきた澤上さんが来町した際に決定したもの。今秋実施の「紀の国わかやま文化祭2021」の応援事業の一つとして開催された。

 澤上さんは「那智勝浦町を元気にしたいと思う。来年も開催したい。その際にコロナが終息していれば、コンサート後に来場者と歌手たちが一緒に余韻を語り合うレセプションを開きたい」と意気込みを語った。

 オペラでは梨谷桃子さん(ソプラノ)、前川健生さん(テノール)、斉木健詞さん(バス)、ピアニストの篠宮久德さんの4人が出演し、同町の町歌のサプライズ披露でスタート。▽カルメンより「闘牛士の歌」▽ナポリ民謡「オー・ソレ・ミオ」▽映画「ゴッドファーザー」愛のテーマより「もっと静かに話して」―、日本歌曲では「早春賦」「南天の花」「花」などを、迫力ある美しい歌声で披露した。

 また、停泊中の漁船から同財団に対し、生マグロの切り身が贈られる一こまもあった。

 関西方面から地元に帰省していた井原昭彦さんは「初オペラは素晴らしかった。会場の雰囲気も良い。来年もあるならぜひ来たい」。

 この日は町内の小中学生も会場に招待された。町立市野々小学校6年の米川みちるさんは「きれいな歌声で驚いた。本当なら大きな建物で開かれるコンサートなのに勝浦に来てくれてうれしい。良い思い出になりました」と笑顔で話した。

 コンサート終了後、同実行委員会の後誠介会長は「停泊中の漁船の音や雨音もむしろおもしろかった。こんなコンサートは初めて。本当に良かった」。

 堀町長は「素晴らしいコンサートだった。サプライズの町歌も皆さまの耳に残ったのでは。課題も見えてきたので来年はさらに良いオペラコンサートにしていきたい」と語った。

(2021年4月20日付紙面より)

国内外でも珍しい市場でのオペラコンサート=17日、那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場
プロの歌声を楽しんだ
2021年04月20日
5 新宮が3回戦進出
 新翔は初戦突破ならず  (春季近畿高校野球和歌山県予選 )
2021年04月20日
6 出現時期に差し掛かる  一枚岩の「守り犬の影」  (古座川町 )
2021年04月20日
7 トップ当選は清水健太郎さん  住民のための政治実現に意欲  (串本町議選 )
2021年04月20日
8 市長選は現新が一騎打ち 田辺市W選挙が告示 
2021年04月20日
9 サンドイッチやいちご大福  2児童館で教室スタート  (新宮市 )
2021年04月20日
10 1年生の自転車をチェック  紀南高校で安全点検  
2021年04月20日
11 登下校時の街頭指導で活用  JA共済の横断旗を寄贈  (紀宝地区安協 )
2021年04月20日
12 雨の熊野路を駆け抜ける  2年ぶりに「ラ・フェスタ・プリマベラ」  (熊野市 )
2021年04月20日
13 手芸とボランティアが好き  サークルてまり  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )
2021年04月20日
14 お悔やみ情報
  
2021年04月15日
15 終息祈願し浦安の舞奉納
 熊野那智大社で「桜花祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭(おうかさい)」を営んだ。桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)が那智の滝前で「浦安の舞」を優雅に奉納した。

 平安時代に花山法皇(968~1008年)が那智山で千日間の山ごもりをした際に、「木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな」と桜の美しさを詠んだという故事にちなんだ祭典。

 神事は本社拝殿と別宮飛瀧(ひろう)神社斎場でそれぞれ営まれた。宮司以下神職の烏帽子(えぼし)や巫女の髪飾りには桜の小枝が付けられ、長さ約1㍍のヤエザクラの枝を幣帛(へいはく)として奉献した。

 男成宮司は「昨年の桜花祭は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下の中で営んだ。現在も東京や大阪でまん延しているが、そんな中でも季節の移ろいは変わらず、春を迎え桜が咲いている。厳しい状況だが桜を愛(め)でる気持ちになっていただけたら。今後も感染防止に注意し、一日も早い終息を心から祈念しています」と語った。

 神事の後、参列者には桜餅が振る舞われた。

(2021年4月15日付紙面より)

滝前で浦安の舞が奉納された=14日、那智勝浦町の飛瀧神社
2021年04月15日
16 集団接種「慌てず予約を」
 電話がつながりにくい状況  (新宮市 )

 新宮市で25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の予約受け付けが12日から始まった。初日、翌日ともにコールセンターには電話が殺到しつながりにくい状況に。そういった現状を鑑み、市新型コロナワクチン接種推進室では「接種は予約先着順ではないため、慌てず焦らずに予約を」と呼び掛けている。

 65歳以上の高齢者を対象に12日から国内各地で始まったワクチン接種。政府は6月末までに全高齢者約3600万人分を市区町村に配布し終える計画としている。

 市では現在、接種・予約受け付け時期をずらして【別表①】①市役所別館②佐野体育館③熊野川総合開発センター④市役所別館―での集団接種を予定。

 各会場360人(③熊野川総合開発センターは180人)が定員。現在予約を受け付けているのは①市役所別館のみで予約受け付け期間は16日(金)まで。

 ①市役所別館②佐野体育館に関しては、定員を超えた場合は高年齢順で受け付けを確定する。受け付けが確定した場合、予約に漏れた場合いずれについても通知が送付される。

 コールセンター(電話0120・89・5070)がつながらない場合はFAX(0120・79・5070)もしくは市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)・公式LINE(ライン)でも予約可能。FAXの場合は▽FAX番号▽電話番号▽名前▽生年月日(西暦)▽接種券番号(10桁数字)▽希望する接種会場(現在は①のみ)―を記入する。

  □     □

■医療機関での接種予約はまだ



 個別接種については5月上旬を予定しているが、個別接種が可能な医療機関は現在調整中で予約も受け付けていないため、同推進室では、基礎疾患のある人や接種に不安のある人の相談とは別に、かかりつけ医に対する個別接種の可否や接種日、予約などの問い合わせは通常業務に支障をきたす可能性があるため控えるよう呼び掛けており、「調整でき次第、予約方法と併せてお知らせしたい」としている。

(2021年4月15日付紙面より)

「慌てずに予約を」と呼び掛けている=13日、新宮市役所別館
【別表①】
【別表②】
2021年04月15日
17 募金額、2年連続県内1位に
 UMOUプロジェクト  (紀宝町社協 )

 紀宝町社会福祉協議会は三重県共同募金会の「UMOU(うもう)プロジェクト」に協力しており、昨年の募金額が2年連続で三重県内1位となった。

 町社協では2014年から活動し、現在は町の協力を得ながら年間を通して羽毛製品の募集を続けており、引き続き協力を呼び掛けている。昨年の実績は4万3600円だった。

 このプロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルさせることで、羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて紀宝町の地域福祉に使われる。

 製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あき、汚れたものなど不要になった羽毛製品も回収可能だという。

 町福祉センター内の同協議会まで持ち込みを。問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2021年4月15日付紙面より)

今年もUMOUプロジェクトへの協力を呼び掛けている紀宝町社会福祉協議会
2021年04月15日
18 大きな成長を願い
 四村川などに稚アユ放流  (熊野川漁業協同組合 )

 アユ釣りシーズンを前に、熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は14日、管内流域に稚アユ計1350㌔を放流した。

 この日放流したのは、大塔川450㌔、赤木川上流200㌔、高田川150㌔、三越川100㌔などで、田辺市本宮町の四村川では、同組合四村川地区の森俊博さんら約10人が体長7~10㌢の稚アユ450㌔を3カ所に分けて丁寧に放していった。

 森さんは「前日の雨の影響もなく、放流を終えることができて安心しました。稚魚のサイズも大きめだったので、無事に大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスの影響もあるので、アユ釣りが解禁になった際には感染症対策をしっかり施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。

(2021年4月15日付紙面より)

稚アユを放流する組合員=14日、田辺市本宮町の四村川中流
2021年04月15日
19 8チームが熱戦を展開
 ホップリーグ東牟婁ブロック大会が開幕  
2021年04月15日
20 9チームが出場し熱戦
 スポ少野球東牟婁予選が開幕  
2021年04月15日
21 手拍子で盛り上がる  吹奏楽部がランチタイムコンサート  (新宮高校 )
2021年04月15日
22 手縫いの雑巾を寄贈  千穂第一地区福祉委員が神倉小に  (新宮市 )
2021年04月15日
23 総健歌謡クラブが寄付  災害時の復興事業財源に  (那智勝浦町 )
2021年04月15日
24 歴史守り新たな市場目指す  髙岡商店が農林水産大臣賞受賞  (新宮市 )
2021年04月15日
25 動機、公約、力点を聞く  串本町議選候補者アンケート  
2021年04月15日
26 質問5項目で考えを聞く  串本町長選候補者アンケート  
2021年04月15日
27 立候補者2人の横顔紹介  決意や目指す将来を聞く  (串本町長選 )
2021年04月15日
28 組合議会議員を選出  紀宝町議会が臨時会  
2021年04月15日
29 地震・津波から身を守る  うどの幼稚園で避難訓練  
2021年04月15日
30 「黎明が丘」を語る  中田重顕さんと阪本浩子さんが御浜ローカルラボで  (御浜町 )
2021年04月15日
31 お悔やみ情報
  
2021年04月14日
32 春の例大祭始まる 健やかな成長とコロナ終息願い (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭が13日、始まった。神を宿すとされる稚児が主人公の神事「湯登(ゆのぼり)神事」(県無形民俗文化財)では、地元の稚児の神聖な体が地面に着かないよう父親が肩車をして練り歩き、温泉につかり身を清めるなどして子どもの健やかな成長を願った。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 昨年は新型コロナの全国的な拡大状況を考慮し、神事を一部中止。規模を縮小して実施。今年は人数制限などの対策を講じつつ、緩やかに従来の規模に戻して斎行するとしている。

 湯登神事に参加した子どもは2~4歳の5人。斎行に当たり九鬼宮司は「一瞬でも祭りで笑顔に前を向いていただければ。新型コロナの一日も早い終息を願って執り行いたい」とあいさつ。小雨が降る中、親子は大社本殿前で拝礼を受けた後、九鬼宮司らを先頭に参道を下り国道168号を歩いた。

 湯の峯温泉では温泉につかり身を清めた後、温泉粥(かゆ)などを食べた。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)で正装し、稚児の額に神の証しとして朱色の口紅で大の字を書き入れて準備を整えた。

 4歳の紅埜(くれの)君と参加した同町の宮本翔伍さん(33)は「昨年は中止となって残念だった。子どもの健やかな成長と、コロナの一日も早い終息を願って参加します」と話していた。

 祭りは15日(木)の渡御祭、斎庭(さいてい)神事まで続く。なお、祭りの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」にて配信される。

(2021年4月14日付紙面より)

社殿で拝礼を受け、参道を歩く稚児ら=13日、田辺市本宮町
2021年04月14日
33 ふるさと納税寄付に感謝
 紀陽興産が新宮市に  

 新宮市は12日、企業版ふるさと納税の寄付に対し、和歌山市に本社を置く紀陽興産㈱(爲岡(ためおか)英喜代表取締役社長)へ感謝状を贈った。田岡実千年市長は爲岡社長の代理として市役所を訪れた問芝(といしば)陽一・新宮支社長に感謝状を手渡し「市の観光行政に寄与いただけてありがたい」と感謝を述べた。

 「日頃からお世話になっている当地に少しでも貢献できれば」との思いから企業版ふるさと納税を通した寄付を実施。県内で11の自治体に対し同様の寄付を行った。寄付金額は各自治体100万円。

 企業版ふるさと納税は、企業が自治体が行う地方創生の取り組みに対して寄付をすると税負担が軽減される制度。企業が寄付しやすいように損金算入による軽減効果に税額控除による軽減効果が上乗せされ、寄付額の下限は10万円と設定されている。経済的な見返りは禁止されており、寄付額は事業費の範囲内であることが必要。

 このたびの寄付金は、令和2年度の地方創生拠点整備交付金活用事業「新宮市小口自然の家・新宮市小口生産施設改修計画」(令和2年5月13日~令和3年1月13日、工事費約1300万円)に充当されている。

 同計画は、今後の新型コロナウイルス感染症の収束を見据え、大部屋を2部屋に分割するとともに、敷地内にある市小口生産施設を2部屋の宿泊施設として改修することで宿泊室を3部屋増やすもの。改修工事によりこれまで11だった部屋数が15部屋となった。

 現在は新型コロナの影響で利用者が激減しているものの、熊野古道中辺路、大雲取越、小雲取越の中間地点に立地する同施設の利用者数は、外国人観光客を中心に年々増加しており、部屋数が不足している状況にあった。なお、令和元年度には4700人が同施設に宿泊し、うち3500人が外国人観光客だった。

 感謝状を受け、問芝支社長は「いつまでもこのような状況は続かない。コロナの収束を見据えた準備のために使っていただけるのはありがたいこと。(寄付は)頑張って今後も続けていきたい」。

 田岡市長は「市でもふるさと納税に力を入れて、多くの寄付を頂けるよう体制を整えようと思っていた。そんな中、多額の寄付を頂けたことで弾みがつく」と話していた。

(2021年4月14日付紙面より)

田岡実千年市長(左)が紀陽興産の問芝陽一・新宮支社長に感謝状を手渡した=12日、新宮市役所
2021年04月14日
34 来年は終息しにぎやかに
 定光山大泰寺で花祭り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8、10、11日の3日間、花祭りが営まれた。

 花祭りは、旧暦4月8日の釈迦(しゃか)の誕生を祝う法会。本堂にしつらえた花御堂(はなみどう)の中央に釈迦立像を安置し、誕生の際に甘露が降った故事に倣って立像に甘茶をかける。

 町内外から訪れた多くの参拝者らが小さな釈迦像に甘茶をかけて手を合わせた。本堂で甘茶の振る舞いもあった。

 8の付く日は薬師如来の縁日であることから、同寺の花祭りでは毎年薬師堂を開放し、国の重要文化財である阿弥陀如来坐像(伝薬師如来坐像)を開帳している。

 西山住職は「昨年は新型コロナウイルスの影響で配信のみの花祭りだった。今年は感染防止対策を行い、参拝していただけるようにした。皆さんがお寺に足を運ぶ機会になっていただけたら」。

 今後については「来年は終息して食べ物の屋台などを出してにぎやかな花祭りにしたいと思います」と語った。

 本尊の如来像の開帳は、年3回と決まっており、花祭りのほかには1月8日、13日のみとなっている。

(2021年4月14日付紙面より)

釈迦の誕生を祝った=11日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2021年04月14日
35 保育所で英語活動始まる
 幼児教育の新たな取り組み  (紀宝町 )

 幼児教育の新たな取り組みとして、紀宝町は本年度から保育所での英語活動を導入した。園児が遊びを通して楽しみながら英語を経験することにより、外国の言葉や文化に興味を持とうとする気持ちを育む環境の充実を図っていく。

 「英語で遊ぼう」と題し、毎月1回、町内全保育所で英語塾講師の新田慶子さん(同町井田)が教える。13日には井田保育所(小田幸美所長)で最初の活動があり、5歳児25人が取り組んだ。

 新田さんは「Good morning. My name is Keiko(おはようございます。私の名前は慶子です)」とあいさつ。

 「名前を紹介するときはMy name is(マイネームイズ)から始めます。聞きたいときは What's your name?(ワッツユアネーム)」と聞きます」と教え、全員が輪になって手をつなぎ、自己紹介した。

 「walk(歩く)」「jump(ジャンプ)」「run(走る)」など英語のカード5枚を用いて、それぞれのカードを体で表現した。英語の歌に合わせたゲームや絵本の披露などもあり、園児たちは楽しく英語に触れ「楽しかった」と笑顔を見せていた。

(2021年4月14日付紙面より)

英語活動を楽しむ5歳児たち=13日、紀宝町立井田保育所
絵本を読む講師の新田慶子さん
2021年04月14日
36 令和3年成人式が中止に  コロナ禍の情勢見て決断  (串本町 )
2021年04月14日
37 例年より早く花の盛りに  一枚岩に根付くセッコク  (古座川町 )
2021年04月14日
38 晩春定例の芝刈り作業開始  キャンプ場有料期間見据え  (串本町 )
2021年04月14日
39 きれいな町を保つ  渚の会が清掃活動  (那智勝浦町 )
2021年04月14日
40 消防義務の遂行誓う  那智勝浦町消防団任命式  
2021年04月14日
41 木本が県大会へ  春季東海地区高校野球三重県大会  
2021年04月14日
42 事業所で交通安全活動を  安全運転管理推奨像の伝達式  (紀宝署 )
2021年04月14日
43 地域の憩いの場に  「熊野・板屋九郎兵衛の里」で3周年感謝祭  (熊野市 )
2021年04月14日
44 フレイル予防を学ぶ  飯盛ふれあいサークルが再開  (紀宝町 )
2021年04月14日
45 いずれも定数超で選挙戦へ  町長選2人、思い掲げて動く  (串本町長選・町議選 )
2021年04月14日
46 お悔やみ情報
  
2021年04月08日
47 町民への周知深めるために
 町歌と春夫の歌詞が体文へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は6日、ヒノキ製の町歌ボードと新宮市輩出の文豪・佐藤春夫の「秋刀魚(さんま)の歌」直筆原稿を体育文化会館に移設した。町歌ボードはアリーナの壁面に、原稿はアリーナ前のロビー壁に設置された。

  □     □

■町歌ボード



 町歌は那智勝浦町制30周年を記念し、1985年4月に制定されたもので、ボードは40周年を迎えた95年に姉妹都市である長野県上松町から寄贈され、町長室に飾られていた。

 今月より午後5時のチャイムが町歌に変更となったことから、町民に広く知ってもらいたいという堀順一郎町長の思いもあり、多くの人々が利用する同館への移設に至った。

  □     □

■佐藤春夫直筆の歌詞



 新宮市出身の春夫は同町にもゆかりのある人物で、同町八尺鏡野(やたがの)には父の豊太郎の生家である下里懸泉堂(けんせんどう)もある。

 直筆の歌詞原稿は、59年に紀勢本線が全通した際に記念してJR紀伊勝浦駅前に建立された歌碑の元となったもの。

 原稿は91年2月に町指定文化財に登録され、長きにわたって町長応接室に設置されていた。町歌ボードと同様、多くの人に知ってもらおうと同館に移設した。

 堀町長は「これまで町歌は町民の皆さまに歌っていただける機会がなかった。町のことがしっかりと盛り込まれた分かりやすい歌詞となっている。これを機会に親しんでいただき、歌っていただけたら」。

 原稿については「春夫の直筆が見られることも少ないと思う。町民だけでなく、多くの方々に見てもらいたい」と語った。

(2021年4月8日付紙面より)

広く周知するために町歌ボードを移設=6日、那智勝浦町の体育文化会館アリーナ
佐藤春夫の直筆の歌詞を見ることができる
2021年04月08日
48 65歳以上へ接種券送付
 新型コロナワクチン  (新宮市 )

 新宮市は5日、65歳以上の市民に対して、新型コロナウイルスワクチン接種券を送付した=写真。封筒にはワクチン接種までの流れや予約方法・接種会場などの説明や、ファイザー社製ワクチンの説明などが同封されている。

 接種は「集団接種」「個別接種」のいずれかを選択可能。集団接種に関しては25日(日)、市役所別館での接種を皮切りに、佐野体育館(5月9日)、熊野川総合開発センター(23日)、市役所別館(6月6日)を予定している(いずれも1回目の接種日)。

 25日の集団接種については、12日(月)から予約受付を開始する。25日の市役所別館と、5月5日の佐野体育館での集団接種については、定員を超えた場合は重症化リスクの高い「高年齢順」で受付を確定する。

 接種会場への移動について、市はタクシーの初乗り料金(580円分)を補助。タクシー利用券も同封されている。また、集団接種会場への無料シャトルバスの支援も予定しているという。

 個別接種については5月上旬からかかりつけ医(直接予約)などで接種開始予定としている。

 市新型コロナワクチン接種推進室では「当初は、ワクチンの数に限りがありますので接種いただけるまでしばらくお待ちいただくこともありますが、国から順次供給される見込みで、必ず全員の方が接種できますのでご安心を。これまでの感染症対策を継続しながら、接種の時期までお待ちください」と呼び掛けている。

(2021年4月8日付紙面より)


2021年04月08日
49 顔の見えるつながりを
 オンラインで姉妹都市交流  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市は7日、市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)とオンラインをつなぎ「オンライン生徒交流会」を実施した。市内の中学校に通う4人が参加。「バーチャルホスト生徒」としてサ市の生徒9人に市の魅力などを発信。交流を深める機会とした。

 両市は1974年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。

 本来なら春の生徒訪問団が来新する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため昨年に引き続き相互訪問が困難な状況に。隔年で実施していた国際理解教育海外研修も、本年度は市内中学生の派遣の中止が決定している。

 そういった状況の中、両市は姉妹都市間の往来と本来の交流活動の再開を願いつつ、友好関係継続のための交流方法を模索。本年度の交流事業として、市内中学校に在籍する生徒にサ市の生徒や市民との交流を持つためにオンライン交流会を実施するに至った。

 交流会は10日(土)にも開催予定で、この日は小西汰知君(緑丘中2)、宮本彩音さん(近大中2)、吉良和子さん(同)、吉良佳子さん(同)が参加。

 市教育委員会の雜賀まどかさんが生徒らに対し「サ市の生徒たちは新宮市に来たかったのに来られなかった人たち。今日はバーチャルホストとして新宮の魅力を伝え、顔の見えるつながりを」と呼び掛け。市姉妹都市親善協会の須崎恵美会長や外国語指導助手(ALT)らが交流会の様子を見守った。

 生徒らは英語で自己紹介を行った後、ミニゲームや、折り紙を使って日本文化を紹介するなどして交流。最後にカードとプレゼントを交換し、コロナ終息後の再会を誓い合った。

 吉良佳子さんは「コロナの影響でオンラインという形になったが、英語力を生かして交流できて良かった。これからも勉強してもっと交流を図れるようになれたら」と話していた。

(2021年4月8日付紙面より)

情報交換などを通して交流を図った=7日、新宮市役所
2021年04月08日
50 「熊野大花火大会」今年も中止
 新型コロナウイルスの影響で  (熊野市 )

 熊野市の七里御浜海岸で8月17日に開催を予定していた「熊野大花火大会」の中止が決まった。全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、昨年に続き2年連続の中止となった。

 6日に実施した熊野大花火大会実行委員会で協議し、新型コロナの影響がいまだ継続している中で観覧者や大会関係者、ボランティアなどの感染防止対策を講じての安全安心な大会運営が難しいと判断した。例年、地元や各企業からの協賛によって運営しており今年は協賛募集も中止とした。

 大会本部長の河上敢二市長と大会実行委員長の中平孝之市観光協会長は連名で「毎年、熊野大花火大会を楽しみにしていただいている皆さまのためにも、開催に向けて協議を重ねてまいりましたが開催中止に至りました。新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、来年は多くの方に楽しんでいただけるような熊野大花火大会が開催できるよう、実行委員一同力を合わせていく所存です」などとコメントを公表した。

 熊野大花火は初盆供養として江戸時代から始まり、300年以上の歴史と伝統を誇る。全国屈指の花火大会として知られ、海上に直径600㍍の半円を描く「三尺玉海上自爆」、フィナーレの鬼ヶ城大仕掛けなど色とりどりに夜空を覆う花火が観衆を魅了している。例年、17万~18万人が訪れているが、昨年は戦後初の中止となった。

(2021年4月8日付紙面より)

以前の熊野大花火大会の様子
2021年04月08日
51 交流の場、対策取って再開  「すみれサロン」1年ぶりに活動  (紀宝町 )
2021年04月08日
52 新1年生が元気に初登校 紀宝町内全小学校で入学式 
2021年04月08日
53 記憶紡いだ冊子に感謝状  「懐かしいまち 那智勝浦町 天満」  
2021年04月08日
54 165人が新たな歩み  近大新宮高校・中学校で入学式  
2021年04月08日
55 自らの可能性を追求して  新宮高校に194人入学  
2021年04月08日
56 串本町の令和3年施政方針③   
2021年04月08日
57 火災救急など実績を記録  令和2年の年報まとめる  (串本町消防本部 )
2021年04月08日
58 物資配って心掛け促す  春の全国交安運動街頭啓発  (串本町や古座川町 )
2021年04月08日
59 お悔やみ情報
  
2021年04月01日
60 63年の歴史に幕下ろす
 市立王子幼稚園が閉園  (新宮市 )

 昨年4月から休園していた新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)が、3月31日をもって63年の歴史に幕を下ろし、閉園することとなった。再開を望む声もあったが、令和3年度の入園希望者が再開人数に満たなかったことから、正式に閉園が決定された。

 1958(昭和33)年1月に市内で4番目の幼稚園として王子小学校(当時)の敷地内に開園した同園。蓬莱幼稚園の園児51人が転入する形でスタートし、これまで4474人の卒園児を送り出してきた。

 ピーク時の79(昭和54)年には就学前の1年間は幼稚園で学ぶという市独自の幼児教育スタイルの下、138人もの園児が在籍した。しかし近年の少子化や共働き世代の増加によるニーズの変化で園児数が徐々に減少。2019(令和元)年度には11人となり、休園となった。

 「同じ敷地の中で、児童と園児が互いに行き来して交流する。これが学校にとって一番の価値だった」と語るのは、隣接する市立王子ヶ浜小学校校長と兼任で園長を務めた山本園長。小学校との密接な関わりの中で教育活動をしてきた同園は、園児の入学体験や合同運動会、5、6年生の総合学習、6年生を送る会など、さまざまな場面で園児・児童の交流の場を設けていた。

 山本園長はスモモ狩りや遠足、神倉山登山などの園外保育で園児たちと過ごした日々を懐かしみ「閉園は残念の一言。園の活動と関わる中で、遊びを通して成長を図る幼児教育の大切さに気付かされ、素晴らしい経験となった」と閉園を惜しむ。本年度は山本園長にとっても37年間の教師生活を終える節目の年。園舎跡地の利用方法は未定だが、「児童が地域住民や高齢者などさまざまな人と交流する場になったらいいと思う」と語った。

 市教委は閉園に当たり、卒園生らのメッセージや思い出の写真などを集めた「王子幼稚園閉園記念誌」を発行。市役所教育政策課で希望者に配布している。

(2021年4月1日付紙面より)

園児の成長を見守ってきた園舎=3月29日、新宮市立王子幼稚園
王子幼稚園閉園記念誌
2021年04月01日
61 「福祉」って何だろう?
 ボランティアスクール開校  (紀宝町 )

 紀宝町社会福祉協議会は3月30、31の両日、町福祉センターでボランティアスクールを開講した。小中学生12人が県立木本高校青少年赤十字(JRC)部(市川芹部長)の部員27人の協力の下で車椅子体験を行い、福祉やボランティアについて学びを深めた。

 体験を通じて楽しく学習し、ボランティア活動に興味を持ってもらうことが目的。例年、夏に開催しているが本年度はイベントや宿題が少なく、ゆとりをもって参加できる春休みに実施した。

 JRC部は「気付き、考え、実行する」のモットーの下、救急包帯法講習の受講や募金の呼び掛け、福祉施設のイベントへの参加などを通じて福祉や平和への貢献を目指すクラブ。部員数人が初級手話教室に参加したことがきっかけで町社協とつながりができ、スクールへの協力が実現した。

 30日は町社協の名取雅博さんが福祉の意味を説明。「ふくし」の頭文字を取って「『ふだんの、くらしを、しあわせに』すること」と言い「災害や戦争、新型コロナウイルスなどで普段の暮らしができなくなっても、一つのアイデアや行動をプラスすることでつらい状況の人を幸せにできる」と語った。

 認知症について中野大さんが「覚えられない、考えるスピードが遅くなるといった中核症状は変えられないが、道に迷ったり、気分が落ち込んだりする症状は周りの人の助けで改善できる」。JRC部員と寸劇を交えながら認知症患者の頭の中で起こっていることや適切な接し方を伝えた。

 車椅子体験では参加者が2人一組になり、段差や三角コーンなどの障害物を乗り越えて同センター裏の津波避難場所へ向かった。特に砂利道では車椅子の扱いに苦戦する様子が見られた。

 参加した浦地祐奈さん(矢渕中2)は「車椅子を押す時は、乗っている人の感じ方が分からず不安だった。乗る側になった時は少し怖かったけれど、頑張って押してくれることがうれしく、ありがたいと感じた」と話していた。

(2021年4月1日付紙面より)

ボランティアスクールに参加した小中学生と木本高校JRC部=3月30日、紀宝町福祉センター
2人一組で車椅子体験に取り組む
2021年04月01日
62 コミュバス新車両を披露
 4月1日運行開始を前に  (串本町 )

 串本町が3月31日、役場古座分庁舎でコミュニティバス佐部・上田原線に導入する新車両・ノンステップバスのお披露目に臨んだ。このバスは町民寄付を活用して取得し、絵本作家のやのともこさんと田原小の児童が合作したロケットの絵をラッピング。同潮岬線へ導入する同じ車種とともに、1日付で導入するとしている。

 このバスは立席を含め乗客定員28人の小型路線バス。ノンステップ部分の床面は地上高31㌢で乗降時にさらに5㌢下がる設計となっている。佐部・上田原線のボディーカラーはピンクで、ラッピングは前述した通り。潮岬線のボディーカラーはグリーンイエローでラッピングは路線にちなんだ写真としている。

 町民の要望に応えるための試行として本年度、潮岬線を対象にし自治総合センター「(宝くじ)コミュニティ助成事業」を活用してまず取得。時期近しく佐部・上田原線沿線在住の井沼和代さん(89)から1000万円の寄付があり、込められた思いに応えるため同線も当初未定としていたところを前倒しで取得することにし、結果2台同発で導入するに至った。

 お披露目にはやのさんと井沼さん、試乗第1号として招待した私立上野山こども園の4歳児28人らが立ち会い。田嶋勝正町長は「(二つの路線とも)町民の皆さん、特にお年寄りの方に喜んでいただける路線バスになると思う。串本町で愛され皆さんにご利用していただけるバスにしていきたい」と意気込んで導入を喜んだ。

 車両1台に要した導入費用はラッピングなどを含めて約2000万円で、現行のマイクロバスの約2倍規模。運行委託を受ける串本タクシー株式会社によると路線バス前提の設計でマイクロバス以上の長寿命が見込めるそうで、役場企画課は更新整備の長周期化と利用の推進により費用差を極力埋めたいとしている。

 和深線は一部通行困難な区間があり、現行の車格による更新整備を想定。出雲・大島線は7月実施の運行見直し時に車格を13人乗りに変更し須江漁港まで路線延長した大島線に変更する予定で、その時に出雲区間は潮岬線に統合する方向で検討を進めているという。

(2021年4月1日付紙面より)

新車両・ノンステップバス導入への意気込みを語る田嶋勝正町長=3月31日、串本町役場古座分庁舎
2021年04月01日
63 遊びと食楽しむ
 宇久井ビジター「竹の子ウオッチング」  (那智勝浦町 )

 「竹の子ウオッチング&温泉入浴」が3月28日、那智勝浦町宇久井半島の宇久井ビジターセンター園地で始まった。雨模様の天候だったが作業中に降り出すこともなく、旬のタケノコ掘りを楽しんだ。4月18日(日)までと5月30日(日)から6月13日(日)までの毎週日曜午前10時から、小雨決行で実施する。

 この体験プログラムは、半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾運営協議会」主催の人気企画で初日は紀宝町、新宮市、那智勝浦町から大人13人と児童5人が参加。スタッフの泉収平さんから「滑りやすいので足元に気を付けて」など注意を受けてビジターセンター近くの竹やぶに移動。地上に数㌢顔を出したタケノコを探しては、掘り返し作業に励んだ。

 友人に誘われて参加したという紀宝町の青柳良隆さんと結愛(ゆめ)さん(鵜殿小1)親子は、タケノコを掘るのも初めてという。硬い地面に苦労していたが、結愛さんは「大変だけど面白いし、大丈夫」と話しながらくわを振るった。この時期にはモウソウダケが収穫でき、5月末からの後半にはマダケに移る。この日に収穫したタケノコは、参加者に分配された。

 企画には、休暇村南紀勝浦の温泉入浴とタケノコ料理がセットされている。温泉で太平洋の景色を眺めながら汗を流した後は、前日にスタッフの届けたタケノコが煮物、揚げ物、酢の物、汁物などさまざまに調理され、空腹を満たした。

(2021年4月1日付紙面より)

児童もタケノコ掘りに挑戦=3月28日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター園地
2021年04月01日
64 礼儀や気遣いの心養う
 新宮バレーボールスポーツ少年団  (進め!!青春 )
2021年04月01日
65 御浜中が男女で優勝  南勢地区中学卓球大会  
2021年04月01日
66 ワクチン接種で市町に協力も  定例会で諸報告や一般質問  (紀南病院組合 )
2021年04月01日
67 「守る会」新会長に中村誠二郎さん  環境ファースト連合会が総会  
2021年04月01日
68 防災や口腔ケア学ぶ  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2021年04月01日
69 「コロナに負けず楽しく」  ふれあいお楽しみ会にぎわう  (新宮市熊野川町 )
2021年04月01日
70 宇宙教育見据えた新構想  会合で新年度の方向性確認  (串本古座高校地域協議会 )
2021年04月01日
71 令和3年第1回定例会一般質問(終)  串本町議会