医療センター中井院長が講演 (新宮市 )
新宮市立医療センターの中井三量院長(脳神経外科医)が11日、新宮市福祉センターで「身体の健康について―脳卒中の予防的外科治療―」をテーマに講演した。脳卒中は医学の進歩で死亡率4位に下がっているが、後遺症が残ることが多いため、介護原因の1位になっているとし、発生前の治療などを紹介した。
厚生労働省の平成14年の調査によると、脳卒中(脳血管障害)は死因の4位(年間13万人)で、患者数は年間137・4万人(4位)、国民医療費は年間1・7兆円(4位)。高齢者医療費では年間1・38兆円(1位)で、要介護の原因の1位となっている。
脳卒中の内訳は、くも膜下出血15%、脳出血25%、脳梗塞60%(脳血栓42%、脳塞栓15%、一過性脳虚血3%)。中井院長は、脳卒中が発生する原因として▽血圧が高い▽食塩を多くとる▽糖尿病▽悪玉コレステロールが多い―などを紹介。
突然、激しい頭痛に襲われたり、手足の動きが悪く、ろれつが回らなくなったりした人がいたら、衣服を緩めるなど、息をしやすい体勢にして、すぐ救急車を呼ぶよう呼び掛けた。
新宮市教育委員会主催の健人大学5月講座で講演した。受講生約200人が聴講した。中井院長は、医療センターの医療に対する要望があれば、声をあげてほしいと話していた。
(2017年5月13日付紙面より)
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北山小学校4年生の社会見学
熊野市有馬町の熊野市消防本部(職員80人)を10日、北山村立北山小学校(松本広明校長、児童15人)の4年生3人が山口哲(さとし)教諭の引率で社会見学に訪れた。
児童らは消防司令補の北勝志さんの案内で庁舎を見学し、北さんから救急隊員や消防隊員がどのような仕事をしているかを教わった。
消防長の岡田敏哉さんからは「救急の電話をする時に備えて、自分の家の正確な住所、お父さんお母さんの名前を言えるようにしておいてください」と指導を受けた。通信指令室では119番通報する練習をしたが、練習中に実際の119番通報があり、児童らは1分で救急車が出動する様子を見ることができた。
車庫に移って、救急車や消防車に乗せてもらい、車の設備、車中での仕事、出動の手順などの詳しい説明を受けた。防護服を着せてもらい、その重みや暑さも体験した。
児童らは、消防の仕事は怖くないか、火事の一報から何分で出動できるか、なぜ短時間で出動できるのかなどを質問した。なぜ消防士になったのかという質問に、北さんは「人を助けたい気持ちがあったから。私だけでなく消防士はみんなそうだと思う」と答えていた。北さんからは、家に火災報知器があるか確認することと自宅の正確な住所を覚えるという二つの宿題が出された。
岡ひよりさんは「火事や救急の時に消防署でどんな仕事をするのかを教えてもらい、今まで知らなかったことを知ることができた」と話していた。
(2017年5月13日付紙面より)
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橋杭小玄関前でお披露目 (串本町 )
串本町立橋杭小学校(岡﨑明生校長、児童48人)で今年もバラ「エルトゥールル」が花の時期を迎えている。昨年より半月ほど遅れたが、次々と深紅の花が咲いている。花つきがいい株を選んで玄関前に飾り付けていて、正門越しに鑑賞することができる。
このバラは平成25年5月、駐日トルコ共和国大使夫人に送られた新種で、同夫人は「エルトゥールル」と命名。27年6月に同町の日本トルコ友好125周年事業で町民が育てた株約20本がお披露目され、以来両国友好の象徴の一つとなっている。
同校は上記のお披露目時に使われた木製プランターケースを譲り受けた機に、バラ「エルトゥールル」を育てようと考えて入手先を調査。同事業に合わせて苗15本を寄贈した日本バラ協会の若林英子理事から千葉県船橋市の店舗「パティオローズ」(小川宏代表)が生みの親だと紹介を受け、併せて「串本町の学校が育ててくれるなら」と苗を私的に寄贈する申し出があり感謝して苗をもらうことにした。
昨年1月に苗20本が届き、児童を代表して当時の6年生(現中学2年生)が鉢植え。バラの育て方に詳しい田並在住の小川春寛さんに教わった方法で管理し、児童も水やりなどの世話をしているという。
昨年は4月中旬に咲き始めたが、今年は5月初めに初開花を迎えた。枝を切り詰めて越冬させたため、株自体がまだ小ぶりで花も大きいもので10㌢弱。前校長から管理を受け継いだ平松聡教頭は「つぼみをいくらか摘めば花を大きくできると思うが、花の数が減ってしまうのもさみしいのでなかなか踏み切れないでいる」と述べ、当面は株任せで大きくなるのを見守るとした。
(2017年5月13日付紙面より)
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21日の体育祭本番に向け (潮岬中 )
串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長)の生徒52人が12日、ダンス「これぞオチャヤレ岬節」の練習に取り組んだ。体育祭に向けた準備の一環。本年度は21日(日)に挙行する計画で、練習も大詰めを迎え、この日は全学年一丸で通し練習に臨むなどした。
「これぞオチャヤレ岬節」は潮岬節保存会(島田和幸会長)が継承する正調潮岬節を現代的にアレンジしたダンス。同校が体育祭で披露するのは8回目で、初披露となる1年生は4月中旬から、経験のある2、3年生は一足早く3月中旬から練習に励んできたという。
12日の前半は1年生と2、3年生に分かれて練習し、1年生は会員・稲生由紀子さんの指導を受けて稽古の総仕上げに臨んだ。2、3年生は教員指導で過去に教わった振り付けに磨きをかけ、後半は1年生も加わった生徒全員で通し練習などに励んだ。
本年度も生徒の指導を担当した稲生さんは「初めて挑戦する1年生は振り付けを一通り覚え、2、3年生はとにかく元気に踊ってほしい」と期待し、練習の後押しをした。
潮岬地区で育つ子どもは小学校で踊り「正調潮岬節」、中学校でダンス「これぞオチャヤレ岬節」を練習し運動会や体育祭で披露している。本番では同会が生歌を届け、生徒と会員の共演で郷土色豊かに会場を盛り上げる。
(2017年5月13日付紙面より)
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大型連休、熊野の各行楽地
熊野地方各地の行楽地は大型連休に入り連日大勢の観光客でにぎわっている。施設や道の駅の駐車場はどこも満車になっていて、正確な数はまだ集計されていないが、各関係者とも「例年より多い」と話している。
世界遺産熊野本宮館前の駐車場は5日、午前8時の時点で満車になった。河原の駐車場も多くが埋まっている。田辺市本宮行政局産業建設課の山下義朗次長は「観光客数はまだ出ていませんが、駐車場の状態などを見ると人は例年より多いと思います」。
新宮市熊野川町のウオータージェット船乗り場にも大勢の観光客が訪れ、4日は約200台の駐車場が満車になった。堀芳生・熊野交通株式会社志古船舶営業所長は「昨年よりお客は多いと思います。雨不足で欠航したことが逆に宣伝になったのかもしれません」と話していた。
新宮市観光協会は5、6の両日、新宮市徐福のJR新宮駅前広場でゴールデンウイーク「しんぐうマルシェ」を開催し、6店舗が地元のお菓子や特産品を販売した。丹羽生・新宮市観光協会長は「飛鳥Ⅱが入港できなかったのは残念でしたが、個人客が増えています」と話した。
(2017年5月6日付紙面より)
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那智勝浦町大泰寺
那智勝浦町下和田の大泰寺(西山十海住職)は2日から4日まで花祭りを営んだ。3日にはAmi(本名・地引知子)さん(51)と今井テツ(本名・今井徹)さん(60)がインド舞踊を奉納した。
Amiさんは同町狗子ノ川在住。神社や仏閣での奉納やミュージシャンとのコンサートで活躍している。今井さんは福岡県朝倉市在住のピアニストで、40歳から即興演奏活動を続けている。
2人は一昨年にコンサートのコラボで意気投合し、昨年9月に同寺で舞の奉納を行った。その際、西山住職から花祭りでの奉納を呼び掛けられた。
2人は薬師堂と本堂で舞を奉納した。花を持ち寄ってきた参拝者は清らかな音と優雅な舞に目を奪われていた。
奉納を終えてAmiさんは「薬師堂で奉納したとき、涙が出た。参拝者の光のようなものを感じ、エネルギーを頂いた」。
今井さんは「熊野の地には20年ほど前から住んでいて、思い入れがある。大泰寺で演奏して、自然に見守られている感じがした」と話した。
花祭りは、旧暦4月8日の釈迦(しゃか)の誕生をたたえる法会。本堂の中にしつらえた花御堂を草花で飾り、誕生の際に甘露が降った故事にならって釈迦の立像に甘茶をかける。
(2017年5月6日付紙面より)
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滝の拝でアユの滝越え (古座川町 )
古座川町小川にある滝の拝で今年も、アユの滝越えが見られるようになった。
滝の拝は岩石の河原が水流で流される石で削られて形作られた落差約8㍍の滝。古座川の支流である小川を遡上(そじょう)するアユにとっては越えがたい壁でもあるため、下流方向から見て本流の右手には人為的に『魚道』が設けられている。
落差30㌢前後の小滝を幾重にも連ねて人為的に作り出した水流の道で、アユは小滝を一つずつ越えて滝の拝の上流を目指している。落水の流れの中を泳ぎ登ったり、水面から勢いよく飛び出して一段上の小滝に跳ね上がったりと滝越えの方法はさまざま。水流にはじかれるアユも多く、無事に滝の拝の上流に至ったアユは豊富な餌と縄張りを得て下流よりも大ぶりになるとされている。
2日午後は1~2匹ずつ順々に魚道を遡上する様子がうかがえた。本流の水量が多すぎず少なすぎず、最下段の小滝周辺にアユが群がっている時に観察しやすい。
(2017年5月6日付紙面より)
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第1回新宮RC旗学童軟式野球大会