夏休み木工教室に150組 (新宮市 )
新宮木材協同組合(植松浩理事長)と木材界の若手で組織する紀南木材新緑会(野中亮伸会長)は28日、同市あけぼのの新宮木材会館で「夏休み親子木工教室」を開催した。約150組の親子や家族連れが参加し、会場にトントンカンカンと金づちとのこぎりの音を響かせた。
夏休みの恒例行事となっており、今年で41回目を迎えた。木工工作を楽しみながら木の良さを知ってもらうのが目的。会館敷地内にはウバメガシ、ナギ、クマノザクラ、ヒノキ、スギの苗や、切り出した丸太などが展示され、新緑会のメンバーがそれぞれについて解説し、木への理解と親しみを啓発した。
今年は「壁掛けプレート」か「可動シェルフ」のどちらかを選んで工作。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら作品作りに取り組んだ。
昨年に続き参加したという右京篤樹君(9)は「去年より難しかった。でも楽しかった」と完成した可動シェルフを手に笑顔。母親の明枝さんは「普段、木に触れることも一緒に工作することもないので親にとっても新鮮です」と感想を述べた。
野中会長は「新宮市は木材の町。木を通して親や家族間のつながりを深める機会にしていただけたら」と話していた。
(2019年7月30日付紙面より)
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熊野川と市田川を清掃 (河川愛護月間 )
河川愛護月間(毎年7月)に合わせ国土交通省や「河川を美しくする会」などは28日、新宮市と紀宝町で「熊野川・市田川クリーンキャンペーン」を実施した。地域住民ら約300人が参加し、1㌧以上のゴミを回収した。
新宮市の熊野川右岸と市田川では、1982(昭和57)年から続く活動で今年37回目。紀宝町の熊野川左岸は2004(平成16)年に始まり15回目。昨年は西日本豪雨の影響で中止となっている。今年は当初、14日に予定されていたが新宮市に洪水警報、紀宝町に大雨警報が発令されていたため延期となっていた。
熊野川右岸での活動に参加した田岡実千年市長は「今日は天候に恵まれて良かった。世界遺産の熊野川を、市民一人一人が自分たちの川として大切にしていただきたいという啓発も込められている。参加に心から感謝します」とあいさつ。参加者たちはごみ袋を手に、河川敷に放置されたビニール袋や空き缶などを集めた。
市の周辺を流れる河川を美しくすることを目的に1982年に結成された「河川を美しくする会」の榎本義清会長は「ごみを捨てない、川をきれいにするといった意識の啓発も兼ねてのクリーンキャンペーンも37回目。多くの市民の方や各団体の方々にご参加いただきありがたく思います。増えている観光客に、きれいな熊野川を見ていただけたらうれしい」と話した。
(2019年7月30日付紙面より)
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串本町潮岬、潮岬観光タワーの隣で建設が進んでいた南紀熊野ジオパークセンター(鈴木博之センター長)が27日、待望のオープンを迎えた。仁坂吉伸知事と関係者や来賓ら約170人が式典に臨んで開館を喜び、その後は早速訪れた一般来館者も加わり館内は多くの人出でにぎわった。
このセンターは、世界ジオパークを目指すに当たっての中核施設としておととし春から県が建設を進めてきた。木造2階建ての本館と同平屋建ての作業棟、20台分の駐車場などがあり、展示資料なども含めた総事業費は約7・4億円。館内では専門員に加え、南紀熊野ジオパークガイドの会も基本2人のシフト体制で常駐し案内する仕組みも備えている。
この日の開館は正午からとし、先立って本館映像室+セミナー室で式典を実施。仁坂知事は「南紀熊野ジオパークをこれからも盛り上げる上で最大の拠点が出来上がった。この場所を中心にして今後の研究、教育、案内を進め、展示を通して県民はもとより全国民、全世界にジオパークとは何か、その趣旨は何か、南紀熊野ジオパークの特色とは何かを理解していただければ」などと今後を期待しながらあいさつし、同パークエリア10市町村を代表して田嶋勝正町長は同センターを基本にして世界ジオパークを目指す決意を掲げた。
来賓を代表して衆議院和歌山3区の二階俊博議員、県議会の岸本健議長、環境省自然環境局の鳥居敏男局長、日本ジオパーク委員会の中田節也委員長が今後の展開に期待しつつ祝辞。仁坂知事から展示内容に貢献した海洋研究開発機構と益富地学会館に感謝状を贈呈し、鈴木センター長と本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が「この拠点から各ジオサイトへ行きたくなる運営に努める」と思いを示しながら今後の方向性を報告した。
南紀熊野ジオパークガイドの会を代表して築山省仁さんと福辻京子さん、県立串本古座高校CGS部の原山河君(2年)と鈴木颯太君(1年)の4人が開館の節目に決意を宣言し、仁坂知事らあいさつした6人によるテープカットでオープンを祝った。
式典に先立って潮岬節保存会が郷土芸能、式典後は潮岬小5、6年生とグループ「GEONG(ジオング)」がジオソングを披露。初日の人出を見込んで同ガイドの会も常駐人数を増やし、各展示コーナーに1人つく形で内容の紹介に努めた。
同センターの内装や展示の詳細は24日付11面を参照。開館時間は午前9時~午後5時で、年末年始(12月29日~1月3日)のみ休館する。オープンと同時に同パーク推進協議会と同パークガイドの会の各事務局が同センター事務室へ本移転し、世界ジオパーク認定を目指す振興にいっそうの勢いがつく展開も同センターを拠点にして目指すという。問い合わせは同センター(電話0735・67・7100)まで。
(2019年7月30日付紙面より)
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柱松本番に向け実行委員会 (新宮市 )
新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は28日、「佐野柱松」(8月16日開催)の周知のため、のぼり旗立てとポスター貼りをした。同会メンバーたちがのぼり旗、ポスターとも100ずつ用意し、佐野区を中心に各所へ設置した。
佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが、58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。6月初旬から寄付集めを開始し、たいまつ作りなどの準備を進めてきた。
瀬古会長(57)は「27回目を迎え、令和になって初めての祭り。メンバー全員、新たな気持ちで準備を進めています。当日は晴天の下で開催できることを願っています」と話していた。
当日は新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館の子どもたちによる踊りやアイスカービングのステージ、花火などを予定している。
(2019年7月30日付紙面より)
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全国高校軟式野球選手権和歌山大会
第35回泉北空手道選手権大会 (拳武館新宮 )
県民体育大会に出場し15人が入賞 (少林寺拳法南紀熊野スポ少 )
熊野芸術文化セミナーに73人 (新宮市 )
「2019熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催、軽井沢ルヴァン美術館提携)の開講式が27日、新宮市役所別館であった。中学生から90代までの73人の参加者は2日間、軽井沢ルヴァン美術館や熊野美術協会、文化学院卒業生講師らの下、「版画を石膏(せっこう)に刷ってみよう」をテーマに作品作りに挑戦していく。
「生活を芸術として」という生涯を送った、文化学院創立者であり名誉市民の西村伊作(1884~1963年)。創立当時の文化学院の建物を再現し設立したルヴァン美術館と提携して開催されており、今年で18回目となる。
開講式で同セミナー実行委員長の清水雅昭さんは「台風で心配していたが多くの人にご参加いただいた。周りの人と助け合って相談しながら、講師の人にも気軽に声を掛けて。2日間楽しんでください」とあいさつ。福本良英・市文化振興課長が「2日間という限られた期間ではあるが、日々の生活に『文化奏でる潤いの時間』が流れ、すてきな出会いとにぎやかな交流がありますよう期待しています」と田岡実千年市長のあいさつを代読した。
第1回から講師を務めているルヴァン美術館評議員の上野秀一さん(元・文化学院総合芸術学科常勤講師)がスライドを使って版画を石膏に刷る方法を説明し、自身の生徒らの作品を紹介。「気持ちよく見てもらう、また見たいと思ってもらえる作品を目指してほしい。難しく考えないで楽に考えた方がいい作品になるのでは」と呼び掛けた。参加者らは真剣に聞き入り、想像力を膨らましていた。
初めて参加した紀宝町の太田講平さん(40)は「水彩画を始めようと思って水彩画セットを買ったばかりの初心者です。今回、清水さんのフェイスブックを見て参加を申し込みました。出来上がりが楽しみ」と話していた。
(2019年7月28日付紙面より)
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高速道建設促進協が総会 (那智勝浦町 )
高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子代表)は26日、那智勝浦町役場で本年度の総会を開き、全6議案を承認した。昨年度新規事業化の「一般国道42号串本太地道路」が2025年大阪万博までに開通するよう8月8日(木)と9日(金)、国土交通省や地元選出国会議員に要望する。
同協議会は町の民間団体や観光、漁業、防災など関係24団体で組織。近畿自動車道紀勢線の那智勝浦延伸整備を当局に促すことが目的で、2014年に結成した。
総会で小阪代表は「悲願であった336㌔の紀伊半島一周高速道路が全線事業化となり、未整備区間のミッシングリンクではなくなった。皆さまの協力や陳情に向かう地元選出の国会議員、知事のおかげです。今後の目的は大阪万博までに太地串本間を開通していただき、一直線に大阪まで走れること。そのために全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。
来賓の堀順一郎町長は「ミッシングリンクが解消されて事業化となったのは皆さま方のたゆまぬ要望活動の結果」と評価。県選出の国会議員や和歌山・三重の両県知事に対し、事業化の礼に向かったことに触れ「早く開通するためには地元の用地買収を進めていかなくてはならないと叱咤激励を受けた。皆さまには地元の用地買収などにご協力いただきたい。大阪万博に間に合うことを最高の目標と考え、要望活動を進めていきたい」と述べた。
本年度の事業計画は▽国など関係機関への要望▽会員相互や関係団体との連絡調整▽ボランティア活動への参加―など。収支予算は歳出歳入ともに55万2190円を計上した。そのほか「平成30年度に新規事業化となった『一般国道42号串本太地道路』の早期工事着手」「令和2年度予算に道路関係予算の必要額を確保すること」「紀伊半島一周高速道路の早期完成を目指し整備を確実に進めること」などを記した決議案を承認した。
(2019年7月28日付紙面より)
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8月10日(土)に滋賀県で開幕する「全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会」(通称・びわこカップ)に和歌山・滋賀県代表として出場する新宮黒潮ベースボールクラブ(中本勝久代表兼監督、選手23人)が7月26日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に全国大会への出場を報告するとともに、健闘を誓った。
中本代表兼監督が予選の結果と全国大会の日程を報告すると、田岡市長が「全国の舞台で『新宮』という名を皆さんのおかげで出していただくことが、少しでも多くの方に新宮市を知っていただける機会にもなる。市長として本当にうれしく思う」と祝福。
「日頃からお世話になっている方への感謝の気持ちで一生懸命頑張れば、素晴らしい試合になると思う。頑張ってください」とエールを送った。
選手を代表し、清水康生主将が「全国大会でも優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」と健闘を誓った。
(2019年7月28日付紙面より)
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那智勝浦海水浴場が海開き
那智勝浦町浜ノ宮の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)で20日、海開きを迎え、同海水浴場で安全祈願祭が営まれた。主催は観光協会(会長=矢熊義人副町長)。町や消防、警察、観光関係団体ら約20人が参列。熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン期間中の安全と活気を祈念した。期間は8月25日(日)まで。
矢熊会長は「ビーチは町の宝の一つ。町と協力し、特性を生かして魅力を発信していきたい」とあいさつ。堀順一郎町長は海開き前に実施したクリーン作戦への感謝を述べ、「このビーチは県内有数の海水浴場。夏をきっかけとし、季節問わずに地域外の方々に来ていただける仕組みづくりが必要になる。シーズン中は安心安全を心掛け、事故がないように協会の方々にご協力をお願いします」と話した。
神事の後は地元の子どもたちが「冷たい」「楽しい。もっと泳ぎたい」など海ではしゃいで遊ぶ場面も。続いて、小学生を対象とした海開きイベント「ビーチフラッグでお菓子をGetしよう!」が開かれた。多くの児童が参加し、催しは盛り上がった。
同海水浴場では期間中、8月11日(日・祝)に同町花火大会、12日(月・振休)に真夏のメリークリスマスが開催されるほか、昨年も好評だった水上遊具「ウオーターパーク」が9日(金)~18日(日)に設置される。問い合わせは那智勝浦町観光協会(電話0735・52・5311)。
(2019年7月21日付紙面より)
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ボランティアスクール開講 (みくまの支援学校 )
新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校(植野博之校長)で20日、同校主催のボランティアスクールの開講式があった。障害のある子どもたちが地域で豊かに育っていくために理解をより深めてもらおうと毎年夏に開いている。8月7日(水)まで、5回にわたり講座や児童生徒との交流を予定している。
今年は高校生ら15人の申し込みがあり、この日は10人が参加した。植野校長は「児童生徒の自立を社会参加を目指して、少しでもできる力を育てることが当校の目標。積極的に関わって学んでください」とあいさつ。
「世の中にはいろいろな子ども、さまざまな人がいるが、相手を理解し多様性を認め合い、その人の良いところを見つけることが大事。ボランティアスクールを有意義なものに」と呼び掛けた。
参加者らの自己紹介ではそれぞれが「兄が(同校に)お世話になっていた」「昨年も参加したが受けられなかった講座があった。前回接した子たちに会いたいと思った」「夏休みに何かに挑戦したいと思った」などと参加のきっかけを話した。
第1回の講座では、中学部主事の福山喜一郎教諭が「みくまの支援学校と障害のある子どもの理解」をテーマに話した。同校では個人の障害に合わせた「自立活動」の授業を展開しているなどと説明。スライドショーを使った授業風景の紹介もあった。
「障害」には「心身機能の障害」と「社会的障壁(バリア)」があると述べ、「二つが互いに影響し合い『障害』がつくり出される。多数派の人に合わせて社会がつくられている結果、少数派の人は不便さを抱えている。しかし、生活のしづらさは環境の整備と周りの人の理解や協力で減らすことができる」などと話した。講座終了後、参加者らは校内施設を見学し学びと理解を深めた。
(2019年7月21日付紙面より)
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自殺対策計画を策定 (那智勝浦町 )
那智勝浦町はこのほど、自殺対策を推進するための「那智勝浦町自殺対策計画~笑顔のまち那智勝浦を目指して~」を策定した。日本は自殺死亡率が主要先進国と比較し高いことから国、和歌山県は先進国の水準を目指しており、同町でも同様に10年間で30%以上減少させることを目標に定めた。
日本の自殺者数は1998年に急増し、以降14年連続で3万人を超える状態が続いた。2006年に自殺対策基本法が制定され、わずかに減少傾向となったが、国際的に見ても日本の自殺死亡率が高かった。そのため、国が16年4月に自殺対策基本法の改正により「誰もが自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指し、自殺対策のより一層の推進と具体的・実行的な計画の必要性が明記されたことを受け、同町でも計画の策定に至った。
同町の自殺死亡者数は09~17年までで45人。11年には大幅に減少し、15年までは横ばい傾向だったが、16、17年と増加。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は、最も自殺者が多かった10年には45・1で17年が37・6となった。全国、和歌山県でも減少傾向となった。
性別では14~17年では15年を除き、男性より女性のほうが自殺死亡率は高い。年代別では30、50代以上の自殺死亡率が全国や県と比較すると高い。60代以上は特に高くなっている。19歳以下の年代の自殺死亡者はいない。
職業別では無職者(主婦、失業者および年金・雇用保険等生活者以外の無職者)が40%と最も高くなっており、学生・生徒等および失業者にはいない状況となっている。
同町では「笑顔のまち那智勝浦を目指して」を基本理念として、▽啓発・教育の充実▽精神保健医療サービスの充実▽相談体制の充実▽人材の育成▽地域におけるネットワークの強化▽職場環境の整備・充実▽自殺リスクの高い要因への取組―などを具体的な施策として総合的に展開するという。
榎本直子福祉課長は「町民の皆さまが笑顔で暮らしていけるように計画を進めていきたい」と述べ、同町自殺対策委員の委員長を務める矢熊義人副町長は「昨年、和歌山県は自殺率がワースト1位だった。本町でも策定した自殺対策計画の基本理念を基に本腰を入れて取り組んでいかないといけない」と語った。
(2019年7月21日付紙面より)
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「喜寿の集い」に91人 (那智勝浦町 )
那智勝浦町と町社会福祉協議会(岡﨑晴賀会長)は11日、同町勝浦のホテル浦島で「第25回喜寿の集い」を開催した。本年度喜寿(77歳)の町民290人中91人が出席し、食事や余興を楽しみ祝福を受けた。
堀順一郎町長は「町の発展は戦後や高度成長期など激動の時代を生き抜いてきた皆さまのご努力、ご労苦の賜物(たまもの)。豊かな経験と知恵をまちづくりや地域社会の活性化のために大いに発揮いただきますようお願いします」とあいさつ。荒尾典男町議会議長が「皆さま方には深く敬意と感謝申し上げます。地域社会の良き助言者や指導者として後進の指導にもご尽力いただきたい」と話し、東牟婁振興局の東川智昭局長も祝辞を述べた。
招待者を代表し、柴田三彌子さんが「今日は神様がくれた特別な日。一日を大切に過ごしたいです。やる気、根気、元気の3本の木(気)を大切に育て100年時代に向って過ごしたい。地域社会のために頑張ることが恩返しだと思う」と述べた。
わかば保育園の園児ら16人は歌やダンスを披露し、会場を盛り上げた。手作りの首飾りを招待者全員にプレゼントし、「77歳おめでとうございます。これからも元気でいてください」と激励。同町社協の岡本美智子副会長が長寿を祝い乾杯の音頭を取った。
岡﨑会長は「皆さま方には地域の活性化にも先頭に立っていただきたい。今後もご壮健でご活躍くださいますようにお祈り申し上げます」と話した。
同町下里の上田桂三さん(76)は「今後もできる限り、さまざまなものに関わっていきたい。個人プレーには注意し、みんなと仲良くしていきたい」と笑顔を浮かべた。
その後は町区長連合会の大江清一会長が万歳三唱を行い、餅投げで締めくくられた。
(2019年7月13日付紙面より)
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新宮市料理飲食業組合(平見一雄組合長、組合員60人)と新宮・東牟婁菓子商工組合(切畑屋伊和男組合長、組合員35人)はこのほど、外国人観光客向けの「英語版グルメマップ」を完成させた。11日に同市緑ヶ丘の東牟婁振興局で記者会見を開き、平見組合長は「一人でも多くの外国人観光客の方に見ていただきたい」と呼び掛けた。
グルメマップはA5版フルカラー16㌻。市内の飲食店48店舗と、新宮~那智勝浦町の和・洋菓子店21店舗の計69店舗の写真と情報が掲載されている。店の看板を見て一目で分かるように、日本語で屋号を併記するなど工夫を凝らした。今後、各店舗や観光協会、ホテル組合などに設置するほか、新宮港に入港するクルーズ船乗船客などにも配布していく。
当地方を訪れる外国人観光客が増えたことを受け、熊野三山をはじめとする観光スポットだけではなく、「おいしいもので胃袋を満たし、『食』でも楽しんでいただき、また訪れてもらいたい」との思いから作成に至った。約1年前から作成に取り組み、試行錯誤を重ねながら5000部の発行にこぎ着けた。
平見組合長は「飲食店を紹介する英語版のパンフレットが今までなかった。料理にしてもお菓子にしても、その店の一押しメニューを掲載しています。当地方にこれだけの飲食店があることが分かれば、『ここで食事を』というきっかけになるのでは」と期待を込める。
切畑屋組合長は「菓子業界は特に、写真で見て、食べたいと思ってもらえることが大事。海外にはお土産の習慣がないが、来ていただいて一度味わってもらいたい」。企画した倉本幹也さんは「今まではインターネットで検索しづらく、お店を見つけにくかった。歩きながらでも見られるグルメマップによって、『新宮市で食事をしよう』という流れになるのでは」と思いを語った。
里中陽互・市観光協会長は「これを機に、店舗側が外国人観光客に対しての心遣いや一歩踏み込んだおもてなしができることを期待します。地域一丸となってお客さんをおもてなしするために、積極的に組合に加入してくれる店舗も増えれば」と話していた。
(2019年7月13日付紙面より)
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上浦海岸で清掃活動 (串本町 )
串本町串本にある上浦海岸で7日、串本・みんなの海をまもろう会(堀口一志会長)の呼び掛けによる海岸清掃活動があり、約300人で漂着したごみを回収するなどした。
この活動は、串本の海を愛する人々が一体になって美化活動を展開し、秀でた環境を守り続ける気持ちを高める目的で年1回実施。近年は串本地区南西にある上浦海岸を対象にして呼び掛けをしていて、本年度は当初6月30日に行う予定だったが、天候不良のため今月7日に延期する形となった。
参加者の内訳は▽柏木商店▽紀南農業協同組合串本支所▽きのくに信用金庫串本支店▽紀陽銀行串本支店▽串本海上保安署▽串本町役場産業課・教育課▽串本町商工会▽K―BAYサーフィンクラブ▽航空自衛隊串本分屯基地▽小森組▽新宮保健所串本支所▽和歌山東漁業協同組合▽個人有志―などの各関係者と合同参加する串本小育友会。当日は午前7時20分をめどに現地集合し、堀口会長と串本小の濵正和校長があいさつをして活動に取り掛かった。
同海岸は住民の散歩、サーファーの挑戦、近年は緩慢だがウミガメも産卵に訪れるなど幾重にも親しまれ、須賀漁港の設置で幾分縮小しているが約700㍍にわたり砂浜が広がる。他方、二色から潮岬にかけての大きな湾の一角にあり、ごみが漂着しやすいという状況も抱えている。
この日は1時間強の人海戦術で漂着ごみを一掃。町指定ごみ袋〈大袋〉換算で可燃ごみ470袋相当、不燃ごみ110袋相当を引き上げたほか、散在する流木も寄せ集めて砂浜を整えたという。終了時は同会から飲料を差し入れ、串本リリースタンプ会のエコポイント(100㌽分)引換券も贈って感謝した。
(2019年7月13日付紙面より)
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紀宝町区長会が定例会
町内14区と町で組織する紀宝町区長会(会長・辰巳尚鵜殿区長)は11日、同町役場大会議室で定例会を開いた。役員改選に伴い会長に辰巳区長、副会長に猿口芳志神内区長を再任した。
年に1回の定例会で各地区の区長と西田健町長、各課課長らが出席した。あいさつで西田町長は「熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路は和歌山県側で橋の工事が行われ、三重県側も準備が進んでいる。用地は地権者の97%の方に協力をいただいている」と述べた。
また、2級河川神内川が特定大規模河川事業の指定を受けたことや、9月から県内の医療機関で未就学児が無償で診療を受けることができることなどを報告した。
辰巳会長は、デジタル防災行政無線の戸別受信機を各区で配布できないか提案し、各区長が了承した。
続いて各課の担当職員が町防災情報システム、町花火大会、空き家バンク、移動支所の利用状況、介護予防事業、獣害対策などについて説明した。
町花火大会は8月15日(木)午後7時から鵜殿港で開催を予定。追善供養に続き7時30分ごろから花火を打ち上げる。
空き家バンク事業は紀宝町に定住、移住を希望し、物件を探している人に売買や賃貸を紹介するもので、企画調整課が担当している。獣害対策は農地侵入防護柵の資材購入費補助や追い払い講習会、小型箱わなの貸し出しなどに取り組んでいる。
戸別受信機の配布率は約75%で、設置が進んでいない地区もあり、出席者からは「100%配布に向けて自主防災会で取り付けしては」「台風シーズンまでに配布を」との意見があった。
(2019年7月13日付紙面より)
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観光桟橋で旅客船点検 (那智勝浦町 )
夏の行楽シーズンを控え、国交省和歌山運輸支局勝浦海事事務所(吉武愼二所長)は5日、那智勝浦町の観光桟橋で旅客船安全総点検を実施した。
同事務所では、年末やゴールデンウイークなど多客期前に、旅客輸送の安全確保と事故の未然防止を目的に管内の旅客航路事業者の船舶に対して点検を実施している。
この日の検査対象は、紀の松島観光(株)の観光船「くじら号」、(株)浦島観光ホテルの送迎船「第三浦島」、(株)中の島の送迎船「中の島」の3隻。▽航路の安全性▽安全管理規定の順守状況▽非常時の脱出手順▽救命設備の備え付け―の4項目を重点的に検査し、安全指導を行った。勝浦海事事務所職員3人、近畿運輸局職員3人が3社の関係者立ち会いの下、救命器具や船舶検査証書などを確認した。
点検を終えて吉武所長は「点検結果はおおむね良好だった」と伝え、「旅客船運転の最大の使命は安全の確保です。今後も無事故運行を継続していただいて、安全・安心を提供していただければ」と呼び掛けた。
紀の松島観光の専務取締役・加藤康高さんは「一番大事なのは安全。何十年も事故のないことにおごらず、繁忙期に備えて万全の体制を整えたい」と話した。
同日午後には(株)串本海中公園センター、4日には熊野交通(株)がそれぞれ点検を受けた。
(2019年7月6日付紙面より)
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熊野三山協議会が総会
熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)は4日、新宮市役所別館で総会を開き、本年度事業計画など2議案を承認した。
同協議会は1984(昭和59)年発足。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺と関係自治体、民間団体などで組織する。一体となって熊野地方の文化財の保護、保全、調査研究などを進めている。
熊野は日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる中村覚之助の古里。その縁で協会は2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。田岡会長は「昨年度、協議会においては歴史講座や熊野三山シンポジウムなど、さまざまな事業を行い、その活動内容は当協議会ならではだったのでは」とあいさつ。先のFIFA女子ワールドカップ日本代表選手必勝祈願祭の協力に感謝を示した。
オブザーバーとして出席した東川智昭・東牟婁振興局長は「熊野地方と日本サッカーの関係について、積極的にPRし、サッカー協会の幹部が必ず必勝祈願に来るという深い関係を作ってくれた」と敬意と感謝を示した。今年は世界遺産登録15周年という記念すべき年であり、ねんりんピックも開催されると述べ「県内外に情報発信しながら、多くの人に当地方に来ていただけるようにアピールしていきたい」と述べた。
本年度事業計画には、熊野三山の神鳥・八咫烏と神木・梛(なぎ)のルーツ調査や、中村覚之助の日本サッカー殿堂入りに向け関係団体と協力し積極的にPRしていくこと、ヤタガラスカップサッカー大会への協賛、世界遺産15周年事業への協力と記念品の製作などを盛り込んだ。
事務局からは、全国で熊野権現の勧請(かんじょう)が最も多い(第2次調査で437社)福島県の熊野神社を訪ね、災害に直面した熊野神社に参拝し慰霊と交流を行うことや、福島県復興のシンボルである新生Jヴィレッジ(日本サッカーのナショナルトレーニングセンター)を訪問し、ヤタガラスを通じた日本サッカー協会との絆を深める調査交流事業予定などの報告があった。
(2019年7月6日付紙面より)
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ねんりんピックに向け (串本町 )
第32回全国健康福祉祭和歌山大会(ねんりんピック紀の国わかやま2019、11月9~12日実施)に向け、串本町内の小・中学校で「選手団応援メッセージのぼり」の制作が進んでいる。参加する都道府県と政令指定都市の特産品や方言をデザインに盛り込み、児童や生徒が分担して原画を描いている。
全国健康福祉祭(ねんりんピック)は、60歳以上の人々を中心としたスポーツと文化の総合的な祭典。1988年の開催以来、年1回47都道府県が持ち回りで開いている。
今年の和歌山大会で、同町、新宮市、田辺市、上富田町の4市町は、サッカー交流大会の開催地となっている。同大会には43都道府県と16政令指定都市の計60チーム(和歌山県は2チーム)が参加する予定で、選手・関係者約2000人の来県を見込んでいる。串本町では、20チームがプレーする。
ねんりんピック紀の国わかやま2019串本町実行委員会事務局によると、小中学生によるのぼり旗の制作は昨年の富山大会、おととしの秋田大会でも実施しており、和歌山大会でも取り入れることになったという。
同町立潮岬小学校(山本隆介校長)では3日、6年生37人が、宮城県、山梨県、滋賀県、広島県、徳島県、福岡県、沖縄県、仙台市、神戸市、熊本市の10旗を制作。3、4人で班になり、事前学習で調べた各地域の特産品や県章・市章などの情報をA3の紙にまとめた。担当地域や同町の方言で「頑張れ」のメッセージを書いた後は、色マジックや色鉛筆を使い、ブドウやずんだ餅、めんたいこ、サケ、サトウキビ、鳴門金時、琵琶湖、神戸ポートタワー、熊本城、厳島神社などのイラストを描いた。字が見えやすいように太字にするなど工夫を凝らしていた。
この日一番に完成したのは仙台市担当の班だった。班長の堀敦哉君は「仙台には行ったことがないけど、都会のイメージがある。一度行ってみたくなった。みんなで協力しながら調べ物をし、柄を完成できて楽しかった」とコメント。担任の吉村昌晃教諭は「子どもたちが頑張って作ったのぼり旗。ぜひ楽しみにしていてください」と話した。
児童や生徒の絵は縦150㌢、横40㌢の旗にプリントし、大会時に同町総合運動公園多目的グラウンドや各チームのテントに設置して選手らをもてなすという。
(2019年7月6日付紙面より)
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紀宝町保健対策協議会
紀宝町保健対策協議会が4日、同町役場大会議室であった。町の保健事業計画を協議し、11月24日(日)に「健康チェックデー」の開催を決めた。
同会は町民の健康で豊かな生活の向上を図ることを目的に行政、議会、医師、体育協会、教育関係、老人クラブ、各種団体、商工会、保健活動推進員などで組織。
委員25人が出席し、はじめに西田健町長があいさつ。「町では『子どもはまちの宝、高齢者はまちの誇り』をスローガンに各種事業を推進してきた。健康寿命の延伸、自殺予防、災害対策などの健康課題が増え、4月から健康づくり推進課をみらい健康課としてスタートした。子どもから高齢者まで支援し、安心して健やかに暮らせる町づくりを目指している」と述べた。
続いて、平成30年度町保健事業の実施結果を報告。健康チェックデーの開催や特定健診受診拡大対策、新規の介護予防事業、自殺対策行動計画の実施など本年度の事業計画を協議した。
委員からは「保健対策をしていると思うが、紀宝町の子どもやお年寄りは元気に過ごしているのか」「町内で特定健診受診者が減っている」などの質問や意見があった。
健康チェックデーは各種健診、検査・測定が受けられることに特化し、自分の体の状態をさまざまな角度からチェックすることができるイベント。昨年度は約400人が来場した。
本年度は「みらい健康マイレージ」の対象イベントとなる。「はかって、わかって、きづいて、健康にかわる」をテーマに町保健センターで開催し、血液検査、糖尿病セルフチェック、歯と口の健診、骨健康度測定などを実施する。
(2019年7月6日付紙面より)
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棚田を守ろう会 (那智勝浦町 )
棚田を守ろう会(松木繁明代表)は6月30日、那智勝浦町小阪にある棚田で草取り体験を実施した。町内外から参加した10人は雨天の中、40㌃の田んぼで和気あいあいと作業を楽しんだ。
守ろう会は平成17年に米作り体験実行委員会が立ち上げられ、その翌年に現在の名称となり、田植えや収穫体験などの活動を続けてきた。品種はコシヒカリで平均の収穫量は600~700㌔だが、1㌧に上る豊作の年もあった。今年の5月末に田植えを行い、9月22日(日)に稲刈りを予定している。
年4回の作業や催しにはNPO法人樹恩(じゅおん)ネットワーク(東京都杉並区)が参加している。過疎化問題に取り組む同法人はボランティアを集い、人手不足の町村に営農や森づくりなどの支援活動に尽力している。これまで秋田県から長崎県まで全国20カ所で実施。今回も2泊3日の体験イベントを企画し、東京などから8人が来町して作業に汗を流した。
事務局を務める遠藤紗穂里さんは同町の印象について、「主観もあるが、町や色川地区は他市町村から来る人々の受け入れが制度も含め、進んでいる。こちらへのリピーターが多いのも地区ならではの景色や棚田、住民の皆さんの温かさや人格に引かれているのだと思う」と話した。
守ろう会の吉田創さんは「活動を始めて10年以上だが、町内や新宮市などからもここへ来たことがない人も多い。一度足を運んでもらい、米作りの体験をしていただけたらうれしい」と語った。
作業後、参加者や関係者で流しそうめんを行うなど親睦を深めた。なお、同棚田は全国棚田(千枚田)連絡協議会が主催する「棚田サミット」の候補地にも選ばれているという。
(2019年7月3日付紙面より)
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補導協力委員を委嘱 (新宮市 )
新宮市立少年相談センター補導協力委員会(橋本政成会長)の委員委嘱式と総会が1日夜、市福祉センターであった。市内7地区の代表者に委嘱状が手渡された。総会では本年度の事業計画や予算などが承認された。
委嘱状を手渡した速水盛康教育長は日頃の活動や行政への理解に感謝し「子どもを取り巻く問題は低年齢化、多様化している。皆さんのお力をお借りしながらできるだけ早期発見、早期通告により未然防止に努めていけたら」。
来賓の田岡実千年市長は「子どもたちを見守るのは大人の責務。行政機関はもとより、家庭、学校、地域でしっかりと子どもを見守り指導していくことが大事」とあいさつした。
髙砂(たかす)浩之・新宮警察署長は県内で検挙した犯罪少年は60人(5月末現在)であったとし、前年同時期に比べ31人減少したと述べた。管内においては2人(同)で前年同時期に比べ2人減少しているが、一方で補導した総数は79人(同)で前年同時期より25人増えていると報告。「積極的な声掛けによってその先にある犯罪などを未然に防ぐことができるのでは」と協力を求めた。
総会では橋本会長が「市内の子どもたちが安心して過ごすことができるように、皆さまの協力を得て青少年健全育成のために活動ができれば」とあいさつ。定例夜間街頭補導や「夏の子どもをまもる運動」の取り組み、各祭りやイベントにおける特別補導の実施などの事業計画を承認した。
(2019年7月3日付紙面より)
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那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で、大和舞と「那智の田楽」の練習が始まっている。14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」に向け、奉仕者らが連日練習に励んでいる。
大和舞(稚児舞)には、町立市野々小学校の3~6年生13人が参加する。「斎主(さいしゅ)舞」「巫女(みこ)舞」「沙庭(さにわ)舞」の3曲があり、笛と古典的な神楽歌「那瀑(なばく)の歌」などに合わせて舞う。
1日には大社斎館で衣装合わせがあり、子どもたちは本番同様の衣装を着けて練習した。上地飛源君(3年)は「宵宮でしっかり踊れるよう練習を頑張る」と話していた。男成宮司は「令和の時代が良い時代になるよう祈りを込めて舞ってください。しっかりと所作を覚えるだけでなく、心を込めて舞うと、熊野の神様もうれしい気持ちになると思います」と呼び掛けた。
那智の田楽は五穀豊穣(ほうじょう)を祈り、笛と太鼓に合わせて踊る伝統芸能。室町時代に流行した田楽踊りを伝える貴重な文化遺産として、「那智の田楽保存会」(会員30人)が古来の姿を伝えている。1976年に国の重要無形民俗文化財、2012年にユネスコの無形文化遺産に登録されている。
演者は、編木(ササラ)4人、太鼓4人、鼓役(シテテン)2人で、熟練会員の原敦夫さん、二見正信さん、松尾常生さんが指導に当たっている。上地輝幸さん(35)は「田楽を奉納するのは今年が初めて。動きと音を合わせるのが難しいが、先輩たちの指導に応え、しっかり頑張りたい」と意気込みを語った。
大和舞と那智の田楽の奉納は、13日の宵宮と当日の2回行われる。
(2019年7月3日付紙面より)
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橋杭、田原の両海水浴場で (串本町 )
南紀串本観光協会(島野利之会長)が6月30日、橋杭海水浴場(以下橋杭)と田原海水浴場(以下田原)の海開き式典を営んだ。遊泳期間の開始を告げる行事で、遊泳時間は午前9時~午後5時、期間は諸事情で8月31日(土)までと変更。問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)まで。
橋杭は串本町くじ野川、田原は同町田原にそれぞれあり、いずれも同協会が運営。とりわけ橋杭は白良浜海水浴場、那智海水浴場とともに環境省の快水浴場百選に選ばれ、開放的なロケーションときめ細やかな砂浜、加えて県の本年度水質調査で最高ランクのAAを獲得した良好な水質を特色としている。
海開き式典は、同協会の前身の名残により時間差でそれぞれ実施。橋杭には関係者43人が参列し、有田神社の深美芳治宮司が神事を営み島野会長、同町の田嶋勝正町長と潮﨑伸彦教育長、町議会の結城力議長、県議会の佐藤武治議員、串本海上保安署の亀田進署長、串本警察署の中弥泰典署長、東牟婁振興局串本建設部の竹中健二部長、県水上安全協会の太田進也事務局長、くじ野川区の中本良太郎区長らが関係者を代表して玉串をささげ、繁忙と安全を祈った。
田原の式典は雨天のため国民宿舎あらふねリゾート内であり、41人が参列。木葉神社の井谷正守宮司が神事を営み、同協会の室宣行副会長と島野会長、田嶋町長と潮﨑教育長、結城議長、佐藤議員、亀田署長、中弥署長、竹中部長、太田事務局長と田原区の和田充旦区長ら要職が玉串をささげて祈願した。
参列者を代表して田嶋町長と佐藤議員(橋杭のみ)が期間中の繁忙と安全を願ってあいさつ。同協会の島野会長は、今後のロケット発射場やホテルの開業などでいっそうの観光客増が期待できる中、両浴場も大勢に利用してもらえるようアピールに努めると意気込みを掲げ、「皆さまにしっかり遊び、食べ、ゆっくりと泊まっていただき、そして何度も来ていただけるような策を諸団体と協力してどんどんやっていきたい。お越しいただいた皆さまがトラブルなく笑顔で帰っていただくことを心から祈念したい」と述べて関係者が集うこの機にいっそうの指導鞭撻(べんたつ)を求めるなどした。
橋杭では海開き記念イベントも開く予定だったが、雨天のためテープカットやフラダンス披露と共に中止となった。
(2019年7月3日付紙面より)
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県小学生陸上競技選手権
和歌山県道場連盟少年剣道大会
くじらに出会える海水浴場 (太地町 )
太地町の名物の催しである「くじらに出会える海水浴場」の準備に向けて町立くじらの博物館(林克紀館長)は6月30日、くじら浜海水浴場でハナゴンドウ2頭の搬入作業を実施した。28日に搬入予定だったが低気圧接近に伴い、延期となっていた。この日も雨天での海上移送となったが、職員ら8人が協力しスムーズに作業を進めた。
展示期間は7月8日(月)から8月19日(月)まで。午前11時と午後1時の2回(約15分間)、いけすから開放される。
クジラの近くで泳ぐことができる人気の催しは2008年から始まり12回目となる。
搬入されたのは飼育展示6回目の参加となる雌のサツキ(体長291㌢、推定体重309㌔、推定10歳)と初参加で雄のネモ(262㌢、推定体重208㌔、推定4歳)。午前6時30分に2頭を担架に乗せ、ボートにくくり付けて同館を出発した。森浦湾を経由し午前7時15分ごろに海水浴場に到着。網いけすに搬入した。その後、職員から餌をもらった2頭はいけす内を泳ぎ回り、ジャンプするなど元気な姿を見せた。
同館学芸員で飼育員の稲森大樹さん(34)は「海水浴場内の網いけすでの飼育展示は来場者がクジラと一緒に泳げ、同じ空間を共有できる非常に珍しい催しとなっている。隣接するくじらの博物館もあり、あちらでもクジラをたくさん見ることができるので合わせてご利用いただければ」と語った。
(2019年7月2日付紙面より)
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井関クラブで追悼キャンドル作り (那智勝浦町 )
那智勝浦町井関の那智谷大水害遺族会の追悼式でともすキャンドル作りが6月29日、同地区の井関クラブであった。地元の町立市野々小学校の児童や町内外から、約40人が参加した。
キャンドル作りは、2011年9月の紀伊半島大水害で中学校の同級生を亡くした井上絵里香さん(22)が中心となり続けている。今年も井上さんと有志らの「水害のことを忘れないために、思いを込めてキャンドルを作りませんか」との呼び掛けに、親子連れらが集まった。
子どもたちは卵の殻や紙コップに溶かしたろうを入れ、色とりどりに着色。均一に注ぎ口をくり抜いた卵の殻は、同町朝日のお菓子工房エストが用意した。地域住民からはたこ焼きや焼きそばが振る舞われた。
作業前には防災士の久保榮子さんが、ウサギの着ぐるみを着て子どもたちに「逃げ足の速いウサギのように早めの避難を」と強調し、手作りの紙芝居などで自身の被災経験を話した。
友達数人と一緒に新宮市から参加した北美空ちゃん(6)は初めてのキャンドル作りに挑戦。同伴した保護者らは「参加する前に子どもたちに水害のことを話しました。追悼の気持ちを込めたいと思います」と話した。
大分県から駆け付けた井上さんは「毎年の皆さんの参加がうれしいです」と感謝していた。
(2019年7月2日付紙面より)
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地震津波タイムライン検討会 (紀宝町 )
紀宝町は6月29日、町生涯学習センターまなびの郷で「地震津波タイムライン」検討会の発足式を開催。地震津波を想定した国内初の事前行動計画「タイムライン」の作成に向けた取り組みが動き出した。
町では、2014年2月に風水害を対象としたタイムラインを国内で初めて策定し、これまで25回発動した。今回は地震津波に対応するタイムラインで、近い将来、発生が危惧される南海トラフ地震への対策として本年度末の策定を目指す。
地震津波発生後の各段階で「いつ」「誰が」「何を」するのか事前行動を定めるもので、今後、4回の検討会を計画。町民防災会議の各ブロック会議で地域の対策や対応などを抽出し、タイムラインに盛り込む。
策定後は訓練などでタイムラインを活用し、絶えず見直して改善を図ることで地震津波発生時の人的、物的被害の最小化、迅速な復旧・復興を目指す。
発足式には約230人が出席。西田健町長が「災害時は町だけで皆さんの命を守ることはできない。地域の皆さんが一緒になって災害への備えに取り組まないといけない。全国的にタイムライン活用の動きがあり、紀宝町がモデル的なシステムとなり、各自治体で活用していただきたい」とあいさつした。
南海トラフ地震の発生確率は30年以内に70~80%といわれ、町内では震度5以上が想定されている。津波は10㍍を超え、到達時間は30分以内と想定されている。
これらの被害に備え、町ではハード面として高台や貯水施設の整備などに取り組んでいる。ソフト面の観点からタイムラインを策定する。
(2019年7月2日付紙面より)
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熊野三山で茅の輪くぐり
熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれ、大勢の参拝者たちが「茅(ち)の輪くぐり」で半年間のけがれをはらい清め、夏を元気に過ごせるようにと祈った。
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、老若男女100人以上が参列。手渡された人形(ひとかた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移し、神職に全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃(からひつ)に納めてもらいおはらいを受けた。
続いて参拝者たちは、唐櫃を担いだ神職やみこの後に続いて境内に設けられた茅の輪(直径約2㍍)を八の字に3回くぐった。上野宮司は「梅雨のさなかだが雨もやみ、神事を執り行うことができた。こうやって古来からの神事に参加していただくことは大事なこと」とあいさつ。最先端な時代においてはおろそかにされがちだが、日本の文化を伝えていくことは大切と述べ「残りの半年も元気で過ごされますよう」と願いを込めた。
この儀式は12月31日(大晦日=おおみそか=の大祓)と年2回営まれている。「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳の命のぶというなり」という古歌がある。3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。
(2019年7月2日付紙面より)
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那智勝浦ゴルフ倶楽部
近畿高校選手権 (新宮高校レスリング部 )