ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:90件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年04月28日
1 渋沢翁に学ぶ「おかねの大切さ」
 新宮YEGが絵本を寄贈  (新宮市 )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、向井康博会長)の向井会長、井上乃安・下原久幸・福本友樹の各副会長、門和宏専務理事は26日、新宮市役所を訪れ、渋沢栄一をテーマにした子ども向けの絵本「おかねってなぁに?」35冊を寄贈した。田岡実千年市長は「大人にとってもためになる素晴らしい絵本」と感謝を伝えた。絵本は市立図書館と市内小学校に配布される。

 絵本は、2024年度から1万円札の図柄となる渋沢栄一(1840~1931年)が、分かりやすくお金の大切さを伝える内容。「日本の資本主義の父」といわれている渋沢栄一は、商工会議所創設者でもある。

 日本商工会議所青年部では、「渋沢栄一プロジェクト第1弾」として渋沢栄一のやしゃごである澁澤健さんと米良充朝・日本YEG会長による対談を経て、澁澤さん監修による「おかねの大切さを渋沢栄一翁(おう)から学ぶ」という視点で書かれた絵本を制作。

 寄贈はプロジェクト第2弾としての取り組みで、全国415のYEGで実施された。絵本は「お金の歴史」や「お金の3つの役割」「ありがとうが増えるとお金が増える」などの項目を親しみやすいイラストで紹介。▽使う▽ためる▽助ける(寄付)▽働かす(ありがとうをつくる)―のお金の使い方を子どもにも分かるように説明している。寄贈に当たり、向井会長は「絵本を読んで、お金に理解を持ってすくすくと成長してほしい」と思いを語った。

  □     □

■「バイローカル」周知も呼び掛け

 本年度、地域・事業者の活性化を目指して新宮YEGが啓発に取り組む「BUY LOCAL(バイローカル)」の考えに基づいた「バイローカル新宮~地元の未来のために~」事業。

 地域で独立経営をする店舗を利用することで、買い物に使った資金を地域内に環流させることによって当地の経済を活況にしようとする取り組みで、新宮YEGではポスターやウェブサイト、ロゴデザインを活用した商品などを作成。周知や情報発信を展開している。

 会員らは田岡市長に対し、今後は新型コロナの状況を見極めながら、加盟店によるマルシェ(市場)などのイベント実施も視野に入れていると報告し「新宮市には特色ある店舗が多くある。そんなお店を掘り起こしたい」。

 「広報により事業所がより育つ。市の職員さんにも意識を高めてもらい、一緒に企業を育てていければ」と協力を要請。対し、田岡市長は「理念が広がるように、できることに取り組んでいきたい」と応じた。

(2021年4月28日付紙面より)

新宮商工会議所青年部が田岡実千年市長(前列中央)に絵本を手渡した=26日、新宮市役所
2021年04月28日
2 子どもが遊べる環境を
 木戸浦グラウンド無料開放  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は現在、同町天満の木戸浦グラウンドを町内在住の子どもたちに無料開放している。開放時間は、グラウンドの使用に余裕のある平日午後3時から5時まで。土、日曜日、祝日と12月29日~翌年1月6日は除く。

 町内には公園以外で広く使うことができる遊び場が少なく、子どもたちに安全に心置きなく体を動かしてもらおうと昨年10月1日から開始した。

 ルールは▽使用後はグラウンドの整備を行い、ごみは持ち帰る▽野球は小学生のみ使用可▽自転車や単車などの乗り入れは禁止▽ペットを連れての利用は不可▽けががないよう、十分に注意する▽事故などが起きた場合には責任を負いかねる―としている。

 町教育委員会によると、大人のみの使用はできないが、子どもと一緒の場合は使用できる。

 町の担当職員は「町の子どもたちが元気に遊ぶことができる環境との思いで町や教育委員会、関係者などが一体となって取り組んでいます。コロナ禍で不安な日々が続いていますが、しっかりと感染症対策を施した上で少しでも元気に体を動かしてほしい。その中でスポーツ振興などにもつながるきっかけになってもらえれば」と話していた。

(2021年4月28日付紙面より)

町内の子どもたちを対象に無料開放している木戸浦グラウンド=23日、那智勝浦町天満
2021年04月28日
3 今年も羽化シーズン始まる
 記念物のハッチョウトンボ  (古座川町 )

 古座川町内で今年も、世界最小のトンボ類・ハッチョウトンボ=町指定天然記念物=の羽化シーズンが始まった。

 ハッチョウトンボは東南アジアの熱帯域に多く分布するが、生育環境が特殊で国内で観察できる場所は局所的に点在する状況となっている。成虫の体長は一円玉大の約2㌢。羽化後に成熟すると雄はほぼ全身が鮮やかな赤色、メスは腹部が褐色と黒色のしま模様に色づき区別が容易になる。

 同町直見(ぬくみ)にある大谷湿田は県道沿いでもアピールされている生息地で、同町は過去に学術報告されて以降ハッチョウトンボを天然記念物、同湿田を自然保護区に指定して種の存続を図っている。

 現在は木道(もくどう)以外の湿田内への立ち入りを制限しているが、ハッチョウトンボは求愛する時を除いて水生植物につかまりじっとしていることが大半。木道上に人が入っても、手が届きそうなぐらい極端に近づかなければ容易に観察できる。

 同湿田の羽化のシーズンは5月中旬~7月中旬とされているが、最近はゴールデンウイーク半ばからちらほらと成虫が見られる傾向にある。今年はさらに早く羽化が始まったようで、26日は木道上から5匹を観察できたが色づきはこれからといった状況だった。

(2021年4月28日付紙面より)

大谷湿田のハッチョウトンボ。色づきはこれからといった状況だった=26日、古座川町直見
2021年04月28日
4 2年ぶりの田植え作業
 近大新宮中が熊野川町日足で  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)の1年生46人が27日、同市熊野川町日足の水田を訪れ、田植え作業を体験した。新型コロナウイルス感染症の影響で2年ぶりの取り組み。晴天の下、生徒たちは1本1本丁寧に苗を植えた。

 市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に2016年にスタート。地元農家との交流を通じて地域への愛着を深めるとともに、さまざまな人の手が加わって生産される食べ物や農家への感謝の心を育んでいく。水田は11年の紀伊半島大水害で被害を受けた場所にあり、復興に向けて頑張る地域の姿を伝える狙いもある。

 この日は水害後に地域の耕作放棄地を減らす活動に取り組む「MYNS(マインズ)」(南本安信代表)や県、市、JAみくまのの関係者らが指導に当たった。生徒たちは田んぼの泥の感触に「ぬるっとする」「足がはまった」と叫びながらも、喜々として作業に取り組んだ。稲刈りは8月下旬に予定しており、450~500㌔の収穫を見込んでいる。

 寺地優太君(1年)は「上手にできたと思う。秋の近大新宮祭で、みんなが買ってくれるようなお米に育ってほしい」。南本代表は「たくさんの生徒たちが田植えに取り組んでくれてありがたい。この中から将来の農業後継者が出てくれるといい」。MYNSメンバーの下阪殖保さんは「収穫では、生徒たちもぐんと大人になった姿を見せてくれるのを楽しみにしている」と話していた。

(2021年4月28日付紙面より)

田植え作業に取り組む生徒たち=27日、新宮市熊野川町
2021年04月28日
5 伊藤藍さんが組手53㌔の部で優勝
 全国高校空手道選抜大会  
2021年04月28日
6 那智勝浦少年野球クラブが制す
 スポ少野球東牟婁予選  
2021年04月28日
7 屋根設置工事が完了  市庁舎障害者用駐車場に  (新宮市 )
2021年04月28日
8 くつろぎながら絶景楽しんで  アウトドアリビングを開設  (休暇村南紀勝浦 )
2021年04月28日
9 一つ一つに心を込めて  きいちゃんのモザイクアート  (新宮市 )
2021年04月28日
10 男女そろって準優勝  県中学卓球チャンピオンシップ  (御浜中 )
2021年04月28日
11 ワクチン接種券を送付  シミュレーションも実施  (御浜町 )
2021年04月28日
12 井田海岸で月1回の清掃活動  にっこりフェスは5月に予定  (ウミガメ公園 )
2021年04月28日
13 交通事故のない社会を願い  母への思い込め中岡さんが寄付  (紀宝町 )
2021年04月28日
14 冊数多い5人招きたたえる 「本を読んだで賞」贈呈式 (串本町図書館)
2021年04月13日
15 裸形上人しのび終息願う
 那智山青岸渡寺で開山祭  (那智勝浦町 )

 西国第一番の観音札所である那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で11日、開山祭献茶法要会が営まれた。本尊の如意輪観世音菩薩を開帳し、同寺の開祖とされる裸形上人をしのび、髙木亮英副住職らが読経し茶が供えられた。また、例年設けられる茶席は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年同様に中止となった。

 開山祭は約1600年前にインドから渡来し、那智の滝で修行したと伝えられる裸形上人の遺徳をたたえるため、1949年に始まった。

 献茶式は表千家と裏千家が1年交代で奉仕しており、今年は一般社団法人茶道裏千家淡交会南紀支部が行った。献炭は谷口宗尚(そうしょう)さんが、献茶は宇戸平宗富(そうふ)さんが務めた。

 法要後、関宗重幹事長は「本来なら信徒会館でお茶席を設けているがコロナのため中止となり残念。今回ご奉仕させていただけたことを感謝するとともに、コロナの早期終息を願っております」。

 髙木副住職は「茶道裏千家淡交会南紀支部の皆さまに献茶を執り行っていただき身が引き締まる思い。多くのこの地を訪れていただけるように本日はコロナ退散と平癒をご祈念しました」と語った。

(2021年4月13日付紙面より)

献茶式の様子=11日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
髙木亮英副住職らが読経した
2021年04月13日
16 円滑接種に向け運営訓練
 25日からワクチン接種開始  (新宮市 )

 新宮市役所別館で10日、25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の円滑な運営に向け、訓練が行われた。医師や看護師、保健師、救急救命士、市職員ら50人が参加。食生活改善推進員25人が被接種者役を務める中、本番さながらの訓練を実施した。

 集団接種の安全かつ迅速な運営のため、事前に課題を把握し改善を図ることを目的に実施した。現在、65歳以上の市民に対してワクチン接種券が送付されており、同所で実施される集団接種の予約受け付けが12日から始まった。

 訓練では▽受付・検温▽予診確認・番号札配布▽予診および接種▽接種済証発行▽接種後状態観察―の各業務の流れや動線を確認。副反応や緊急時の救急搬送などの対応にも備えた。

 訓練開始に当たり、田岡実千年市長は「まだワクチンの供給量が定まっていない状況ではあるが、ワクチン接種は今後の感染拡大防止に大きく寄与すると期待している」とあいさつ。

 「今回の訓練においても問題点や課題などが見つかると思うが、本番では安全かつ迅速に接種が行えるように改善していければ」と呼び掛けた。

  □     □

■予約受け付け始まる



 65歳以上の高齢者(昭和32年4月1日以前生まれ)のワクチン集団接種は事前予約制。接種券が届かない場合は「新宮市新型コロナワクチン接種推進室」(電話0735・22・5070)へ問い合わせを。

 集団接種の予約は電話(0120・89・5070、平日午前9時~午後5時)、FAX(0120・79・5070)、ウェブ(市ホームページまたは公式ライン)で受け付ける。

 【別表】①市役所別館②佐野会館の集団接種については、定員を超えた場合、重症化リスクの高い「高年齢順」で受け付けを確定する。受け付けが確定した人には決定通知で接種時間などを知らせる。予約に漏れた人に対しても通知する。

 また、個別接種については5月上旬から接種開始を予定しており、個別接種が可能な医療機関については現在調整中。

 市では「当初はワクチンの数に限りがありますので、接種いただけるまでしばらくお待ちいただくこともありますが、国から順次供給される見込みであり、必ず全員の方が接種できますのでご安心を。これまでの感染症対策を継続しながら接種の時期をお待ちください」と呼び掛けている。

(2021年4月13日付紙面より)

集団接種の一連の流れを確認した=10日、新宮市役所別館
運営訓練の様子

2021年04月13日
17 橋杭岩前で11人がつなぐ
 東京2020聖火リレー通過  (串本町 )

 東京2020オリンピック聖火リレーが9、10日の2日間、和歌山県内14市町を経由する形で通過した。本州最南端の串本町では9日午前11時55分にリレー走行を実施。同町在住のトルコ人女性ドゥルナ・オズカヤさん(33)らランナー11人が聖火をつなぎ、沿道では両国の国旗やカメラを手にした観客多数が通過に注目した。

 このリレーは東京2020組織委員会が全国規模で展開する機運醸成企画。先月25日に福島県を出発し本州内陸を通って愛知県や三重県を経由し和歌山県入り。奈良県へ引き継ぐため県内を時計回りするルートを設定し、経由14市町で順次リレー走行が実施された。

 串本町は道の駅くしもと橋杭岩~橋杭園地間でルートを設定。同駅でミニセレブレーションがあり、町長、議長、教育長、体育協会会長が立ち会う中、スタートを担うオズカヤさんは「聖火リレーを通じて肌の色、言葉の違いはあっても私たちは全て一つと気付いてほしい。串本町の代表として聖火を掲げて走る姿で、串本町とトルコの間にある奥深い絆を世界に伝えたい」など心境を掲げてトーチに聖火を頂き、出走した。

 ランナー11人のうち、本紙関係ではオズカヤさんのほか、第3スロットで那智勝浦町在住の熊井英水さん(85)、第11スロットで北山村在住の佐久間春樹さん(36)がそれぞれ聖火をつないだ。

 同町の次は白浜町でリレー走行を実施。同日中に和歌山市まで達し、2日目は紀の川筋を登り橋本市を最終として奈良県へ引き継いだ。このリレーは7月23日(金・祝)まで続く計画で、ゴールは東京・国立競技場の開会式会場。約1万人のランナーの力を借りて経由した47都道府県859市区町村からの注目を背景にして聖火台にともされる。

(2021年4月13日付紙面より)

観客が注目する中、聖火を掲げて走るドゥルナ・オズカヤさん=9日、串本町くじ野川
2021年04月13日
18 お茶で自然の恵みをPR 熊野本宮大社で新茶祭 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で11日、新茶祭が営まれた。大社裏の茶園で巫女(みこ)らが摘み取った特産品「音無茶(おとなしちゃ)」の新芽を神前に供え、自然の恵みに感謝するとともに産業の発展を祈った。

 音無茶は、平安時代に熊野を訪れた殿上人が植えたのが始まりといわれている。名前は大社近くを流れる音無川にちなんで付けられた。昭和30~40年代に栽培面積を増やし、現在は町内40戸ほどが約4㌶で栽培している。黄金色でスッキリとした味わいが特徴だ。

 茶葉はペットボトル飲料やアイスクリームなどとしても販売されているが、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減したことにより、お菓子などの加工品の売り上げは例年の1、2割ほどに落ち込んでいるという。

 最近では二番茶を使用したほうじ茶の需要が伸びている。昨年の一番茶の収穫量は約450㌔、製品化されたのは約90㌔だった。今年は7月下旬ごろから店頭に並ぶ予定だ。

 白衣に赤いたすき姿の巫女と大社敬神婦人会役員らが、祓戸(はらいど)王子近くの茶園(約10㌃)で新芽を摘み取った。本格的な茶摘みは4月下旬を予定。収穫量は1200㌔を見込んでいる。大社は毎年、収穫した一番茶を皇室に献上しているが、今年は新型コロナの影響で取りやめとなった。

 JAみくまの熊野川営農センターの内野智文センター長は「品質が良く、おいしいお茶ができるのでは」。今年は寒暖差と降雨の影響で新芽の動きが活発。例年よりやや収穫が早いという。

 同大社での神事を終え、九鬼宮司は「熊野詣でが最盛期の当時は多くの方々がお茶を持ち帰り憩いとしていた。そういった時代や場所を鑑みながら、音無茶の存在を知っていただければ」。

 また、13日から始まる春の例大祭「本宮祭」に対し「一日も早いコロナの収束と平穏な日々への願いを込めて斎行したい。安心安全で無事に執り行えるようご協力を」と呼び掛けた。

(2021年4月13日付紙面より)

新茶を摘み取る巫女ら=11日、田辺市本宮町
2021年04月13日
19 39校が出場し開幕
 春季近畿高校野球和歌山県予選  
2021年04月13日
20 釈迦の誕生を祝う花まつり  花御堂に甘茶をかけ  (東正寺 )
2021年04月13日
21 浦安の舞、獅子舞を奉納  阿田和神社で春季例大祭  (御浜町 )
2021年04月13日
22 子どもも大人もカレーに舌鼓  ふれあい子ども食堂オープン  (紀宝町 )
2021年04月13日
23 交通事故抑止呼び掛ける  那智大社と合同啓発  (新宮警察署 )
2021年04月13日
24 子どもたちの笑顔のため  ビー玉ストラップ作り10年  (那智勝浦町 )
2021年04月13日
25 日本の礼儀作法に触れる  カルチャーサロン折形講座  (新宮市 )
2021年04月13日
26 明日から一緒に遊ぼうね  丹鶴幼稚園に16人入園  (新宮市 )
2021年04月13日
27 一日一日大切に生活を  北山小中学校で入学式  
2021年04月13日
28 「新学期、頑張って!」  さわやか朝の声かけ運動  (新宮市 )
2021年04月13日
29 練習船「日本丸」仮泊  串本~大島間の海域で  (串本町 )
2021年04月13日
30 学校給食米の苗を田植え  生産者組合の坂本渡さん  (串本町 )
2021年04月13日
31 大島に古民家レストラン開業  沖周ゆかりの家屋を活用し  (串本町 )
2021年04月13日
32 お悔やみ情報
  
2021年04月09日
33 消防・防災セン建設に向け
 関係者らが安全祈願祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の駿田山に建設される消防・防災センター(以後、センター)の安全祈願祭が6日、同所で営まれた。施工主である有田郡有田川町の株式会社ケイズが主催。堀順一郎町長ら関係者が参列し、工事の無事を祈願した。

 センターの建設は、救助や防災の要となる町消防本部が南海トラフ巨大地震の津波浸水域に位置していることに伴うもの。

 担当課によると、現在は町役場が災害対策本部となるが、地震や津波による被害を受けた際は町立勝浦小学校が本部になるという。完成後はセンターがその役割を担う。

 センターは鉄筋コンクリート造の一部鉄骨造2階建て。庁舎棟などの延べ床面積が1632・22平方㍍。鉄骨造5階建てで敷地面積が180平方㍍の訓練塔や鉄骨造3階建ての63平方㍍ある補助訓練塔も建設される。

 工事費用は2019年度は設計業務委託費が9166万9000円で用地購入費が5457万5000円。20年度は造成工事予算額が3億6000万円で建設工事予算額が7億6500万円。通信機器整備予算額が6000万円で設計監理業務が2440万円。

 造成工事は昨年4月末に着工。建物部分の工事は今月10日から開始し、22年3月中に完成予定。

 祈願祭には同社の北畑貴行代表取締役や設計・監理を行う同町築地の株式会社清水設計事務所の清水重延代表取締役、堀町長、荒尾典男町議会議長、下地将仁消防団長、楠本實須崎区長、赤井一成朝日区長らが参列。

 熊野那智大社(男成洋三宮司)の前田直紀権禰宜(ごんねぎ)と勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を斎行した。

 堀町長は「各事業者さまには一日も早い完成に向け、安心安全で工事を進めていただけたら」とあいさつ。

 湯川辰也消防長は「センター建設によって初動体制が整うことは大変有意義。町のさらなる安心安全を守っていきたい」。北畑代表取締役が「工事は安全第一を心掛け、気を引き締めながら進めていきたい」とそれぞれ話した。

(2021年4月9日付紙面より)

玉串をささげる株式会社ケイズの北畑貴行代表取締役=6日、那智勝浦町の駿田山
堀順一郎町長も工事の無事を祈願した
2021年04月09日
34 袋港沖にアオリイカ産卵床
 ダイバーら4カ所に設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が7日、串本町の袋港沖にあるダイビングポイント4カ所にアオリイカ向けの産卵床を設置した。

 ダイビング客に人気があるシーンの一つ、アオリイカの産卵を身近にする取り組み。併せて藻場が減少する中での資源増強の成果が見込める点で日本釣振興会が協賛し、設置のノウハウを持つ同組合が労を負う形で毎年実施している。

 今年も前日に広葉樹の枝を3㍍前後の長さで切り出し、10本程度の束にして産卵床を手作り。当日はダイバー9人が産卵床を持って2隻に分乗し、手分けして▽住崎▽備前▽グラスワールド▽イスズミ礁―の各海底に沈めて固定した。

 同組合イベント係の中井嘉昭さんによると、手間がかかる天然木での手作りにこだわるのは、万が一流出しても自然に戻りやすいという既存環境への配慮による。設置期間は今年の卵がすべてふ化するまでで、7月中旬ごろに引き上げる予定という。

(2021年4月9日付紙面より)

天然木で手作りしたアオリイカ向けの産卵床を海底に固定するダイバー=7日、串本町の袋港沖(串本ダイビング事業組合提供)
2021年04月09日
35 お釈迦様の誕生祝う
 宗応寺で「花まつり」法要  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長=白井清牧・清蔵寺住職、会員13人)は8日、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で降誕会(ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職たちがお経をあげ、お釈迦(しゃか)様の誕生を祝った。

 「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ、2月15日)、成道会(じょうどうえ、12月8日)と共に三大法会の一つとして重んじられている。

 お釈迦様の母は出産が近づき、土地の習慣に基づいてカピラ城の東にある実家に向かう途中、ルンビニーの花園で休まれ、体を洗い、花を採ろうとされた時にお釈迦様を出産したと伝わっている。天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたことが「甘茶」の由来となり、ルンビニーの花園をかたどり「花御堂」となったといわれている。

 法要を終え、白井会長は「新型コロナウイルスの感染者がまた増えてきたが、会員が集まってなんとか法要することができた。法要を通して、こんな時だからこそ余計に命の尊さに気付き供養することができて良かったと思っています」と話していた。

 なお、法要後に実施している市内老人ホームへの慰問は、新型コロナ感染拡大防止の観点から昨年に引き続き取りやめとした。

 同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の11カ寺で構成している。

(2021年4月9日付紙面より)

誕生仏に甘茶をかけ手を合わせた=8日、新宮市千穂の宗応寺
法要後、マスクを外し記念撮影に応じた新宮仏教会
2021年04月09日
36 明日への第一歩に  川上邦子舞踊研究所46周年に感謝の舞い  (那智勝浦町 )
2021年04月09日
37 新入団員らに辞令交付  令和3年第1回消防団員任命式  (新宮市 )
2021年04月09日
38 歌と演奏で新入児歓迎  きたやま保育所に1人入所  
2021年04月09日
39 一斉に1学期スタート  小中学校、高校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2021年04月09日
40 健康目指しゆかし潟散策  勝浦千歳連合会  
2021年04月09日
41 楽しい学校生活始まる 町立小中学校で入学式 (那智勝浦町)
2021年04月09日
42 ミニゲームで白熱 ふれあいサロン牡丹 (紀宝町)
2021年04月09日
43 中学校生活への期待を胸に  矢渕、相野谷中で入学式  (紀宝町 )
2021年04月09日
44 串本町の令和3年施政方針④   
2021年04月09日
45 気持ち引き締め踏み出す  町立小中学校一斉に始業  (串本町・古座川町 )
2021年04月09日
46 お悔やみ情報
  
2021年04月06日
47 「声」がつなぐ心の交流 「声の文庫」200号を刊行 (新宮市)

 「春近く 送られしテープ 座友の宝」。新宮市の音訳ボランティアグループ「声の文庫」の亀田滋子さん(89)は、リスナー(利用者)から寄せられた句を見せてくれた。3月、同ボランティアグループが作成する音訳テープが刊行200号を迎えた。大前嘉助代表(78)は「200号までいくことは珍しいことだと聞く。これからも続けていければ」と笑顔を見せる。

 音訳テープとは、地域の新聞やニュース、俳句、書籍などを音訳し吹き込んだカセットテープ。文字通り「声の文庫」として、テープを聞くことによって視覚障害者がさまざまな情報を得ることができる。

 今年6月に発足17年を迎える同ボランティアグループは2004年、亀田さんが「盲導犬クイールの一生」などを音訳したテープ第1号を作成したことに端を発し活動を開始した。

 亀田さんは約25年ほど前に音訳ボランティアの存在を知り、東京のYWCA(キリスト教女子青年会)の講座を受講。その後もいくつかの講座を受け、ますます音訳の魅力に引き込まれた。

 亀田さんの「せっかく学んだことを地元に還元したい」との思いに引き寄せられる形で、現在は会員8人が毎月1度、亀田さんの自宅で吹き込みや編集などの作業を行っている。中学・高校生時に演劇部に所属していた大前代表は、男性の読み手を求める声に応え2009年に入会。演劇の経験を生かし「蝉(せみ)しぐれ」(62号)で初めて参加した。

 「会員さんは和気あいあいと作業をしてくれている。(音訳は)楽しい。苦労はない」と亀田さん。「私にいつも話しかけてくれるのはテープだけでした」「優しい声の文庫は私の唯一の楽しみです」―。リスナーから届く直筆や点字の手紙も励みになると目を細める。

 しかし、一時は多くいたリスナーも、高齢化に伴う施設入所や逝去などで現在は4人に。大前代表は「リスナーの声が活動の指針となり励みとなる」と、「声」と「声」がつなぐ青写真に期待を込め、「視覚障害者の方に限らず、もっと多くの人に聞いていただきたい。次に目指すは300号ですね」と笑顔を見せた。

(2021年4月6日付紙面より)

音訳ボランティアグループ「声の文庫」の皆さん。大前嘉助代表(中央)を囲んで=4日、新宮市
2021年04月06日
48 滝をバックにイベント楽しむ
 飛雪の滝で春の滝フェス  (紀宝町 )

 紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で3日、「春の滝フェスティバル」が開催された。新型コロナウイルス感染対策が取れる屋外イベントを中心に、たくさんの参加者がたい茶漬けの振る舞いやベリーダンスのステージを楽しんだ。

 キャンプ場の運営が町から民間の㈲楽らくに移行したことに伴い、オープニングイベントとして企画した。

 たい茶漬けの振る舞いでは、東京の有名店「鮨(すし) 心」の料理長が鯛炙(たいあぶ)りが入ったお茶漬けを提供。ベリーダンスでは和歌山オリエンタルダンス協会(Eva.香陽代表理事)のメンバーが滝をバックに舞い、観客を魅了した。ヨガ体験では参加者が飛び入りで参加する姿も見られた。

 新商品である2種類のキャンピング・スパイスのプレゼントやオリジナル限定グッズの販売もあり、楽らくの笠野健太さんは「これまで町がしてきた取り組みを引き継ぎ、地域おこし協力隊OBや地域の方々に教わりながら新しいことに挑戦し、地域を盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。

 新宮市から家族4人で参加した井上俊作君(6)は「鯛茶漬けがおいしかった」。母親のひとみさんは「知り合いを通じてイベントを知った。キャンプ場に来るのは2年ぶりだが、子どもたちもすごく楽しそうに過ごしていた」と話していた。

(2021年4月6日付紙面より)

滝前で華やかなベリーダンス=3日、紀宝町の飛雪の滝キャンプ場
たい茶漬けに舌鼓
絶景楽しみつつヨガ体験
2021年04月06日
49 アクティビティなどを再開
 橋杭ビーチ3季活用始まる  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭ビーチの3季活用が3日から始まった。運営委託するビーチハウス・ラパンの営業が始まり、期間向けの各種アクティビティのレンタル等提供が再開している。

 おおむね7~8月に開設する橋杭海水浴場が環境省「快水浴場百選」の選定を受けている橋杭ビーチ。その環境を年間2カ月しか活用しないのは惜しいと感じた南紀串本観光協会が各種アクティビティを導入し、その担い手として同ハウスの運営を委託し4~10月(春~秋)を期間とするこの活用を図っている。

 海水浴と各種アクティビティ、その両方を支える同ハウスによるアウトドア拠点化が目指すところ。前身の旧串本町観光協会が着手し後の南紀串本観光協会も思いを受け継ぎ、今年は通算5期目となる。

 レンタル等提供する各種アクティビティは▽シーカヤック系▽フィッシングカヤック系▽スタンドアップパドルボート系―の3系統で、カヤック系はツアー企画も提供。レンタル時に希望すればスタッフのレクチャーを受けることもできるなど、初体験でも気軽に挑戦できる環境を整えている。

 同ハウスは海の家として飲食も提供。こちらは各種アクティビティとは別に利用可。中軸のスタッフ・青木寛さんによると、今期は序盤から修学旅行など教育利用の事前予約があり、4~6月で20件超の利用となる見込みで「コロナ禍が続くのはつらいが、この状況はありがたい。一般利用とのバランスを取りながら受け入れに頑張りたい」と意気込みを語る。

 レンタルやツアーは有料。事前予約制で、詳細は同ハウス公式ホームページ(アドレスhttp://cafe-lapin-2014.sakura.ne.jp/sea)を参照。資機材持ち込みによる同ビーチの利用も受け入れていて、初日はウインドサーフィンを楽しむ様子が見られた。

 同ハウスの営業時間は午前9時~午後5時で、基本水曜定休。同協会は利用に弾みをつけるため、25日(日)にイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」を開く方向で検討している。各種アクティビティの事前予約や問い合わせは同ハウス(電話090・3356・8305)まで。

(2021年4月6日付紙面より)

3季活用5期目のシーズンインを迎えた橋杭ビーチやビーチハウス=3日、串本町くじ野川
2021年04月06日
50 桑野智行さんが就任
 高田村つくり推進事業地域おこし協力隊  (新宮市 )

 高田村つくり推進事業地域おこし協力隊と集落支援員の就任式が5日、新宮市役所であった。このたび、地域おこし協力隊員として桑野智行さん(23)が着任。「公益性を持って課題に取り組み、地域のために尽くしたい」と誓いの言葉を述べた。任期は最長で3年。

 地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る総務省の事業。

 高田地区では、高齢化などに伴う地域の課題や現状を打破すべく「高田村つくり推進事業実施要綱」をまとめ地域おこし協力隊や集落支援員制度を活用しつつ地域づくりを進めている。

 桑野さんは兵庫県尼崎市出身。大学卒業後、警備会社に約1年間勤務。協力隊を希望した経緯については「新宮市からは都市部に近く、高田は環境的に自分になじんだ」。

 狩猟免許を有し「獣害対策に取り組みたい」と抱負を述べ「地区の人と親密な関係性をつくっていきたい」と思いを語った。

 桑野さんからの着任のあいさつを受け、田岡実千年市長は「隊員就任により集落支援員の方々もより一層地域の活性化に取り組めるのでは」と同席した葛藪高盛総区長や坪井辰実・高田支所長らに伝え、「これからも高田地区の皆さまと協働して地域の活性化に取り組めることを大変うれしく思っています」と話していた。

 集落支援員には前年度に引き続き、輪野利明さん、中道活好さん、金子史法さん、溝口ももさんが就任した。

(2021年4月6日付紙面より)

地域おこし協力隊に着任した桑野智行さん(中央)らが田岡実千年市長(左から2人目)に就任のあいさつ=5日、新宮市役所
2021年04月06日
51 3月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年04月06日
52 3人が各種目で優勝
 和歌山陸上競技協会記録会  
2021年04月06日
53 6チームが出場し開幕
 第41回学童軟式野球大会  (マクドナルド・トーナメント )
2021年04月06日
54 建築史家らが旧児玉家を調査  紀州藩や水野家との関わりも  (太地町 )
2021年04月06日
55 10周年記念シングル発売  ご当地アイドル「Fun×Fam」  
2021年04月06日
56 特選に野中誠一さん  写連紀南支部3月優秀作品  
2021年04月06日
57 総合優勝は今西康雄さん  紀州愛蘭会の春蘭展示会  (新宮市 )
2021年04月06日
58 8年間の労をねぎらい  水谷智行さんに感謝状  (太地町 )
2021年04月06日
59 みんなで新生活スタート  太地こども園で入園式  
2021年04月06日
60 楽しくいっぱい遊ぼうね  白梅保で入園式  (新宮市 )
2021年04月06日
61 5人が課長級に昇任  熊野市  
2021年04月06日
62 AMドリームスが県大会へ  地区代表決定戦で勝利  (少年野球 )
2021年04月06日
63 熊野の想い届けよらい  ユーチューブで動画配信始まる  
2021年04月06日
64 串本町の令和3年施政方針①   
2021年04月06日
65 式典などで礼を尽くす  中湊の稲荷神社が例祭  (串本町 )
2021年04月06日
66 お悔やみ情報
  
2021年04月04日
67 本番に向け接種態勢強化
 集団接種会場運営訓練を実施  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は2日、同町の体育文化会館で新型コロナウイルスワクチンの接種会場運営訓練を実施した。医師、看護師、保健師、町消防本部、町職員や町老人クラブ連合会有志合わせて約80人が参加。同館アリーナで会場設備の配置を行い、受付や模擬接種などの動線を確認し、本番環境を想定した訓練に取り組んだ。

 同町では先月、接種会場の設営確認などを実施したほか、役場庁舎1階に「新型コロナウイルスワクチン接種に関するお問い合わせ窓口」を設置。3月22日には接種が優先される75歳以上の町民3639人に対して新型コロナウイルスワクチン接種券を送付している。

 16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。同町では16歳以上が1万3232人(3月1日現在)で、そのうち65歳以上は6413人。現在、75歳以上の接種希望者は1598人で接種は高齢順で実施するという。

 19日(月)から22日(木)までの4日間、1日120人をめどに1回目の接種を行うとし、それ以降の接種時期は未定としている。

 この日の訓練は▽受付(問診票の記入がない場合は記入する)▽保健師による問診▽医師の診察▽ワクチンの模擬接種▽待機―の流れで行われた。また、待機中に副反応であるアナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定した訓練にも取り組んだ。

 訓練に協力した町老連の峰武久会長は「あらかじめ訓練していれば本番は円滑に接種ができる。そういう意味では良い経験になった」と語った。

 訓練を視察した堀順一郎町長は「待機時間を快適に過ごしていただくためにテレビなどを設置することも検討している。今回出たさまざまな課題を研究したい。各団体と意見交換してよりスムーズに接種が行えるように対策や態勢を強化して進めていきたい」と話した。

(2021年4月4日付紙面より)

ワクチンの模擬接種を行う=2日、那智勝浦町の体育文化会館
アナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定し訓練
2021年04月04日
68 みんなでコロナ乗り越えよう
 小中高生が応援ボード作る  (紀宝町社協 )

 「手洗い、マスクをしよう」「健康でいるためにみんなでしっかり予防しよう」「今できることを考えてそれをめいっぱい楽しもう」。みんなで新型コロナを乗り越えようと、紀宝町社会福祉協議会が3月31日に開催した町福祉センターでのボランティアスクールに参加した小中学生12人と、県立木本高校JRC部(市川芹部長)の部員が応援ボードを手作りした。

 今月中旬まで町福祉センターと神内の神内福祉センター、鵜殿の主婦の店「アプローチ」に飾る。

 ボードは「新緑の緑」「桜のピンク」「青空の青」の3種類で、1グループ8~9人で取り組んだ。小中学生は高校生にアドバイスをもらいながら、花や動物、植物などをかたどった用紙にメッセージやイラストを書き込んでいった。顔写真も貼り付け、子どもたちの思いが詰まったボードが完成した。

 県内JRC部で最多の部員を有する木本高校。県内8校JRC部で組織する三重県青少年赤十字高等学校連絡協議会に属し、メンバーと医療従事者への感謝や応援の気持ちを込めたメッセージパネルを作成して伊勢赤十字病院に贈呈した。

 同協議会のリーダーで、この日のボラスクールに参加した西那朋香さんは「小中学生と作った応援ボードを通してコロナについて考える良い機会になったと思う」と話していた。

(2021年4月4日付紙面より)

小中学生と高校生が作った応援ボード=3月31日、紀宝町福祉センター
2021年04月04日
69 春の日の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長、神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長ら約30人が参列し、桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)した。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社はおととし、御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を行った。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では、上野宮司による祝詞奏上の後、桜の小枝を髪に挿した巫女(みこ)たちが、桜の木を背に優雅に「浦安の舞」を奉納した。

 神事を終え、上野宮司は「また全国的に感染者が増え始めているが、できる限り徐々に通常の祭りの形に戻していきたい」と思いを語り「参列者の皆さまにも新型コロナ対策に気を付けていただき、厳粛にお祭りを営むことができた。心も希望新たに新しい年度を迎えることができて良かった」と話していた。

 祭典終了後には、関係者らにより、参拝者や地域住民らに厄払いの餅が配られた。

(2021年4月4日付紙面より)

巫女たちが「浦安の舞」を奉納=3日、新宮市の熊野速玉大社
上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた
2021年04月04日
70 新型コロナアンケート結果  新宮商工会議所  
2021年04月04日
71 コロナ関連詐欺などの相談238件  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2021年04月04日
72 熊野地方への誘客見据え  リムジンバス増便開始  (熊野御坊南海バス )
2021年04月04日
73 力一つに書道パフォーマンス  第12回恵苑書院展で生徒ら披露  (新宮市 )
2021年04月04日
74 楽しい園生活がスタート  新宮市・那智勝浦町で入園式  ( )
2021年04月04日
75 熊野古道謎解きノート  県が小中学生用に作成  
2021年04月04日
76 10カ月ぶりの大会楽しむ  グラウンドゴルフペア大会  (紀宝町 )
2021年04月04日
77 8日に聖火リレー  熊野市内を5人のランナーが  
2021年04月04日
78 お悔やみ情報
  
2021年04月01日
79 63年の歴史に幕下ろす
 市立王子幼稚園が閉園  (新宮市 )

 昨年4月から休園していた新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)が、3月31日をもって63年の歴史に幕を下ろし、閉園することとなった。再開を望む声もあったが、令和3年度の入園希望者が再開人数に満たなかったことから、正式に閉園が決定された。

 1958(昭和33)年1月に市内で4番目の幼稚園として王子小学校(当時)の敷地内に開園した同園。蓬莱幼稚園の園児51人が転入する形でスタートし、これまで4474人の卒園児を送り出してきた。

 ピーク時の79(昭和54)年には就学前の1年間は幼稚園で学ぶという市独自の幼児教育スタイルの下、138人もの園児が在籍した。しかし近年の少子化や共働き世代の増加によるニーズの変化で園児数が徐々に減少。2019(令和元)年度には11人となり、休園となった。

 「同じ敷地の中で、児童と園児が互いに行き来して交流する。これが学校にとって一番の価値だった」と語るのは、隣接する市立王子ヶ浜小学校校長と兼任で園長を務めた山本園長。小学校との密接な関わりの中で教育活動をしてきた同園は、園児の入学体験や合同運動会、5、6年生の総合学習、6年生を送る会など、さまざまな場面で園児・児童の交流の場を設けていた。

 山本園長はスモモ狩りや遠足、神倉山登山などの園外保育で園児たちと過ごした日々を懐かしみ「閉園は残念の一言。園の活動と関わる中で、遊びを通して成長を図る幼児教育の大切さに気付かされ、素晴らしい経験となった」と閉園を惜しむ。本年度は山本園長にとっても37年間の教師生活を終える節目の年。園舎跡地の利用方法は未定だが、「児童が地域住民や高齢者などさまざまな人と交流する場になったらいいと思う」と語った。

 市教委は閉園に当たり、卒園生らのメッセージや思い出の写真などを集めた「王子幼稚園閉園記念誌」を発行。市役所教育政策課で希望者に配布している。

(2021年4月1日付紙面より)

園児の成長を見守ってきた園舎=3月29日、新宮市立王子幼稚園
王子幼稚園閉園記念誌
2021年04月01日
80 「福祉」って何だろう?
 ボランティアスクール開校  (紀宝町 )

 紀宝町社会福祉協議会は3月30、31の両日、町福祉センターでボランティアスクールを開講した。小中学生12人が県立木本高校青少年赤十字(JRC)部(市川芹部長)の部員27人の協力の下で車椅子体験を行い、福祉やボランティアについて学びを深めた。

 体験を通じて楽しく学習し、ボランティア活動に興味を持ってもらうことが目的。例年、夏に開催しているが本年度はイベントや宿題が少なく、ゆとりをもって参加できる春休みに実施した。

 JRC部は「気付き、考え、実行する」のモットーの下、救急包帯法講習の受講や募金の呼び掛け、福祉施設のイベントへの参加などを通じて福祉や平和への貢献を目指すクラブ。部員数人が初級手話教室に参加したことがきっかけで町社協とつながりができ、スクールへの協力が実現した。

 30日は町社協の名取雅博さんが福祉の意味を説明。「ふくし」の頭文字を取って「『ふだんの、くらしを、しあわせに』すること」と言い「災害や戦争、新型コロナウイルスなどで普段の暮らしができなくなっても、一つのアイデアや行動をプラスすることでつらい状況の人を幸せにできる」と語った。

 認知症について中野大さんが「覚えられない、考えるスピードが遅くなるといった中核症状は変えられないが、道に迷ったり、気分が落ち込んだりする症状は周りの人の助けで改善できる」。JRC部員と寸劇を交えながら認知症患者の頭の中で起こっていることや適切な接し方を伝えた。

 車椅子体験では参加者が2人一組になり、段差や三角コーンなどの障害物を乗り越えて同センター裏の津波避難場所へ向かった。特に砂利道では車椅子の扱いに苦戦する様子が見られた。

 参加した浦地祐奈さん(矢渕中2)は「車椅子を押す時は、乗っている人の感じ方が分からず不安だった。乗る側になった時は少し怖かったけれど、頑張って押してくれることがうれしく、ありがたいと感じた」と話していた。

(2021年4月1日付紙面より)

ボランティアスクールに参加した小中学生と木本高校JRC部=3月30日、紀宝町福祉センター
2人一組で車椅子体験に取り組む
2021年04月01日
81 コミュバス新車両を披露
 4月1日運行開始を前に  (串本町 )

 串本町が3月31日、役場古座分庁舎でコミュニティバス佐部・上田原線に導入する新車両・ノンステップバスのお披露目に臨んだ。このバスは町民寄付を活用して取得し、絵本作家のやのともこさんと田原小の児童が合作したロケットの絵をラッピング。同潮岬線へ導入する同じ車種とともに、1日付で導入するとしている。

 このバスは立席を含め乗客定員28人の小型路線バス。ノンステップ部分の床面は地上高31㌢で乗降時にさらに5㌢下がる設計となっている。佐部・上田原線のボディーカラーはピンクで、ラッピングは前述した通り。潮岬線のボディーカラーはグリーンイエローでラッピングは路線にちなんだ写真としている。

 町民の要望に応えるための試行として本年度、潮岬線を対象にし自治総合センター「(宝くじ)コミュニティ助成事業」を活用してまず取得。時期近しく佐部・上田原線沿線在住の井沼和代さん(89)から1000万円の寄付があり、込められた思いに応えるため同線も当初未定としていたところを前倒しで取得することにし、結果2台同発で導入するに至った。

 お披露目にはやのさんと井沼さん、試乗第1号として招待した私立上野山こども園の4歳児28人らが立ち会い。田嶋勝正町長は「(二つの路線とも)町民の皆さん、特にお年寄りの方に喜んでいただける路線バスになると思う。串本町で愛され皆さんにご利用していただけるバスにしていきたい」と意気込んで導入を喜んだ。

 車両1台に要した導入費用はラッピングなどを含めて約2000万円で、現行のマイクロバスの約2倍規模。運行委託を受ける串本タクシー株式会社によると路線バス前提の設計でマイクロバス以上の長寿命が見込めるそうで、役場企画課は更新整備の長周期化と利用の推進により費用差を極力埋めたいとしている。

 和深線は一部通行困難な区間があり、現行の車格による更新整備を想定。出雲・大島線は7月実施の運行見直し時に車格を13人乗りに変更し須江漁港まで路線延長した大島線に変更する予定で、その時に出雲区間は潮岬線に統合する方向で検討を進めているという。

(2021年4月1日付紙面より)

新車両・ノンステップバス導入への意気込みを語る田嶋勝正町長=3月31日、串本町役場古座分庁舎
2021年04月01日
82 遊びと食楽しむ
 宇久井ビジター「竹の子ウオッチング」  (那智勝浦町 )

 「竹の子ウオッチング&温泉入浴」が3月28日、那智勝浦町宇久井半島の宇久井ビジターセンター園地で始まった。雨模様の天候だったが作業中に降り出すこともなく、旬のタケノコ掘りを楽しんだ。4月18日(日)までと5月30日(日)から6月13日(日)までの毎週日曜午前10時から、小雨決行で実施する。

 この体験プログラムは、半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾運営協議会」主催の人気企画で初日は紀宝町、新宮市、那智勝浦町から大人13人と児童5人が参加。スタッフの泉収平さんから「滑りやすいので足元に気を付けて」など注意を受けてビジターセンター近くの竹やぶに移動。地上に数㌢顔を出したタケノコを探しては、掘り返し作業に励んだ。

 友人に誘われて参加したという紀宝町の青柳良隆さんと結愛(ゆめ)さん(鵜殿小1)親子は、タケノコを掘るのも初めてという。硬い地面に苦労していたが、結愛さんは「大変だけど面白いし、大丈夫」と話しながらくわを振るった。この時期にはモウソウダケが収穫でき、5月末からの後半にはマダケに移る。この日に収穫したタケノコは、参加者に分配された。

 企画には、休暇村南紀勝浦の温泉入浴とタケノコ料理がセットされている。温泉で太平洋の景色を眺めながら汗を流した後は、前日にスタッフの届けたタケノコが煮物、揚げ物、酢の物、汁物などさまざまに調理され、空腹を満たした。

(2021年4月1日付紙面より)

児童もタケノコ掘りに挑戦=3月28日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター園地
2021年04月01日
83 礼儀や気遣いの心養う
 新宮バレーボールスポーツ少年団  (進め!!青春 )
2021年04月01日
84 御浜中が男女で優勝  南勢地区中学卓球大会  
2021年04月01日
85 ワクチン接種で市町に協力も  定例会で諸報告や一般質問  (紀南病院組合 )
2021年04月01日
86 「守る会」新会長に中村誠二郎さん  環境ファースト連合会が総会  
2021年04月01日
87 防災や口腔ケア学ぶ  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2021年04月01日
88 「コロナに負けず楽しく」  ふれあいお楽しみ会にぎわう  (新宮市熊野川町 )
2021年04月01日
89 宇宙教育見据えた新構想  会合で新年度の方向性確認  (串本古座高校地域協議会 )
2021年04月01日
90 令和3年第1回定例会一般質問(終)  串本町議会