近大新宮吹奏楽部が引退演奏会
近畿大学附属新宮高校・中学校の吹奏楽部(田中愛優部長、部員33人)は25日、御浜町の中央公民館で高校3年生の引退演奏会を開き、家族や教職員、共に練習に励んだ仲間たちに感謝の気持ちを伝えた。
本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で高校3年生引退の節目となる吹奏楽コンクールが中止となったため、それに代わる場として開催した。感染症対策のため保護者や教職員、OB・OGなどの関係者のみを招き、来場者全員の検温とマスク着用、手指消毒を徹底した。
クラブ講師の南木啓司さんが指揮し、1曲目は昨年のコンクール曲「斐伊川(ひいかわ)に流るるクシナダ姫の涙」を演奏。日本神話を舞台とした非常に難しい曲で、厳しい練習を乗り越えて2年連続の金賞をつかんだ思い出を紹介した。「Official髭男dismメドレー」や「Paradise Has No Border」、アンコールには定番の「Let’s Swing!」で会場を盛り上げた。
田中部長は「6年間のクラブ活動を引退して少し寂しいが、みんなで演奏するのはとても楽しかった。大変なこともあると思うが、来年のコンクールでは金賞、そしてその上の関西大会を目指してほしい」と言葉を贈った。
(2020年7月29日付紙面より)
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来年の東京五輪・パラ見据え (新宮港港湾危機管理コアメンバー会合 )
新宮港におけるテロ対策の一層の強化を図るために27日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で新宮港港湾危機管理コアメンバーの会合が開かれた。関係9機関から約20人が出席し、テロ未然防止のための水際対策の重要性について再確認した。
昨年10月、過激派組織「イスラム国(ISIL)」の最高指導者、アブバクル・バグダディ容疑者の死亡が発表される中、外国人戦闘員やその家族の多くがイラクやシリアを離れており、今後母国や第3国でテロを行う可能性が懸念されている。
また、アルカイダでは現指導者であるアイマン・ザワヒリ容疑者が反米テロを呼び掛けているほか、中東やアフリカで活動する関連組織は現地政府や治安機関などを狙ったテロを行っており、オンライン機関紙などを通して欧米諸国におけるテロ実行を訴えるなど、テロ情勢は非常に厳しい状況にある。
新宮港港湾危機管理担当官の上野春一郎・田辺海上保安部長は「来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックでは、多くの外国人が日本を訪れる。水際対策に万全を期してテロを未然に防止するためには関係機関による連携が必要不可欠」。
副担当官の小畑博昭・新宮警察署長は「ISILやアルカイダなどの思想に影響を受けた者によるテロが、国内はもとより熊野地方で発生する可能性も否定できない」と危機感を示し、「引き続き、テロが差し迫った脅威であることを認識し、絶対にテロリストを国内に入れないということを基本方針に情報共有、外国船への検査の徹底、保安設備整備など港湾保安対策の強化に努め、より一層の連携強化を」と呼び掛けた。
会合の参加機関は▽田辺海上保安部(串本海上保安署)▽新宮警察署▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽和歌山県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部。
(2020年7月29日付紙面より)
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センター主催イベント (南紀熊野ジオパーク )
串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターが25、26日の2日間、主催イベントを展開し4連休後半を過ごす人々の参加でにぎわった。
新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言発令に伴い臨時休館し、先月1日から開館を再開した同センター。感染予防対策を講じながら来館者を受け入れる中、研究員を軸に南紀熊野ジオパークガイドの会も協力して感染予防も考慮しながら子ども向けのツアーと一般向けのワークショップを計画し、7月期のイベントとして公表し参加を呼び掛けた。
ツアー「潮岬を歩く子供向けジオツアー」は密を避けるため定員10人で事前予約を受け付け。不安定な天候の予報がされていた25日は9人中7人がキャンセルして2人のみの参加となったが、同会の上野一夫会長が潮風の休憩所や鯨山見などを案内。計画では潮岬灯台下の磯場へ降りて地質観察をする予定だったが、突発的な波の危険を避けるため似た特徴を宿す旭の森の盃岩を訪ねて枕状溶岩の解説をするなどした。翌26日も天候不安定が続いたが、9人中8人が参加したという。
ワークショップは館内実施で、今回は▽現地の砂を使った同パーク内の地質図作り▽海岸の漂着物(流木など)を使った風鈴作り▽古座川の砂からガーネット探し―といった三つのテーマを準備。研究員の福村成哉さんと本郷宙軌さんが講師となり、当日参加を受け付けて体験提供した。
ガーネット探しは、あらかじめ粒の大きさが1㍉程度でそろうように調整した川砂から砂金取りの要領で選別する内容。粒の比重差を利用して軽い粒を除き、ガーネットが含まれる重い粒を集めて顕微鏡で観察し見つけ出したガーネットを記念に持ち帰った。三つの体験は申し込み時の体温確認を条件として参加を受け付け、2日間計で73人が申し込んだという。
同センターは8月期に同パークの日本ジオパーク認定記念となるイベントを同パーク公式ホームページなどで公表していて、新型コロナウイルスの影響で夏休み期間から外れる形となったが関心を高めるきっかけとして利用してもらえればとしている。
(2020年7月29日付紙面より)
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新宮市のタウンガーデン
新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で、まるで雪が積もったかのようなハツユキソウの白い葉が、ヤナギハナガサ(サンジャクバーベナ)の紫色と調和し道行く人の目を楽しませている=写真(27日撮影)。
ハツユキソウは北アメリカ原産の一年草。夏になると葉の中に埋もれるような感じで黄緑色の花を咲かせる。開花の頃、頂部の葉に白い斑が入り、雪が積もっているように見えることから名前が付いた。別名「ミネノユキ(峰の雪)」。英名は「スノー・オン・ザ・マウンテン」と、いずれも涼を感じさせる名前だ。
花壇を管理するボランティア団体「タウンガーデン」の平田裕子代表は「丹鶴幼稚園側の花壇に植えているものが真っ白で見ごたえがあるのでは。今年は白くなるのが例年より早い気がします」。
同所ではほかに、コリウスやセンニチコウ、ヒオウギなども見頃を迎えている。
(2020年7月29日付紙面より)
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皇后杯全日本女子サッカー選手権大会和歌山県予選大会
新宮卓球スポーツ少年団・井上択実さん
東牟婁地方中学校バスケットボール大会
新宮はサヨナラで敗れる (高校野球和歌山大会 )
河内神社例祭「河内祭」 (串本町 )
古座川河口域の祭礼「河内祭(こうちまつり)」が26日に本祭を迎えた。今年は新型コロナウイルスに伴う規模縮小で神事のみ営む形となり、関係5区は天候不順のため古座神社で大前の儀に臨み神霊「河内様(こおったま)」への礼を尽くした。
河内祭は古座川河口から約3㌔上流にある川中の島・清暑島を神体とする河内神社の例祭。現在は串本町の古座区と古田区、古座川町の下部区と宇津木区と月野瀬区が奉仕し、7月第4日曜日を本祭日として営んでいる。
例年は獅子舞や祭船の奉仕や奉納もあってにぎわうが、今年は密の状況を避けがたい稽古などを見合わせ併せて拝観の規模を抑えるため中止。礼だけは絶やさないため神事のみ営むことを5月下旬に関係5区で申し合わせて準備してきた。
規模縮小は戦後には一度としてなかった異例の形。大前の儀も奉幣神事を省いて営む形となり、古座神社の石田保宮司が「河内大明神」と刻まれた神額に神霊を遷(うつ)して祝詞を奏上し区長5人、次いで関係諸団体代表者7人が順次玉串をささげて神霊への礼を尽くした。
古座区は25日夜半に宵宮祭も営んだ。南藤房男区長(72)は御船や獅子舞、櫂伝馬(かいでんま)に奉仕する者にとってかわいそうな結果になってしまったと悔やみつつ「来年にはコロナが落ち着き、ちゃんとした形で河内祭を営む。その一点で願った」と思いを語った。
(2020年7月28日付紙面より)
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那智勝浦町防災会議
行政や民間などの各種団体で構成される那智勝浦町防災会議(会長=堀順一郎・那智勝浦町長、委員24人)の第12回会議が22日、同町体育文化会館で開かれた。21人が出席し、事務局から町の防災の現行計画修正についての説明があり、全会一致で承認された。
防災会議は1982(昭和57)年に第1回を開催し、その時代に合った防災対策を検討している。堀会長は「南海トラフの臨時情報の運用が昨年5月に改訂されたため、町の地域防災計画を大きく修正することになった。この防災計画を基に、少しでも防災・減災につなげていきたい。皆さまから多くのご意見をいただければ」とあいさつした。
事務局は修正内容について「津波対策への追記」「平成29年度の山地災害危険地区調査要領改正に伴う危険地区の見直し」「和歌山県の水防配備体制発令基準との整合を図る」「団体名称変更に伴う修正」「南海トラフ地震臨時情報が発表された際の防災対応の追記」などを挙げ、町にとって必要でない箇所を削除することも説明した。
前述の南海トラフ地震臨時情報とは、南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合、警戒や注意が必要な際に気象庁から発表される情報のことで、今回の修正は同情報の改訂によるものが主だったという。
修正案承認後には、関西電力から「停電情報アプリ」の紹介があった。同アプリは▽停電情報をプッシュ通知で知らせてくれる▽関西エリア全域の停電情報を確認できる▽復旧作業の進捗(しんちょく)状況や復旧見込み時間が確認できる―などの特徴を持つ。
同社からは「停電時にお役に立つことができるようにアプリを作成した。10地域ほどの登録ができ、各地域ごとに情報をお届けできる。ぜひご利用いただければ」と説明した。
(2020年7月28日付紙面より)
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新高田会館で親子学習 (新宮市 )
新宮市高田の新高田会館で19日、高田小・中学校育友会(溝口亮会長)主催の親子学習が開かれた。同校に通う児童・生徒や保護者、教職員約40人が参加し、4チームに分かれての対抗ミニ運動会で互いの絆を深め合った。
毎年恒例のイベント。例年は高田川でカヌーやバーベキューをするが、今年は長雨による増水や水温が低いことから室内でのレクリエーションに切り替えた。換気や全員のマスク着用、身体距離を保つなどの感染対策を取った。
開会に先立ち川でのレスキュー法講習があり、高田中の成見雅貴教頭が「溺れている人を見つけたら、まず大人に知らせ、ペットボトルや浮き輪を近くに投げてあげて。一緒に溺れてしまわないよう、泳いで助けには行かないで」と呼び掛けた。
ミニ運動会では「ひこうき飛ばし」や「うしろむき玉入れ」、新聞紙に乗ってすり足で走る「新聞リレー」などオリジナルのゲームで白熱した試合を繰り広げ、楽しい時間を過ごした。
溝口会長は「梅雨が明けても、みんな健康には気を付けて暑い夏を乗り切りましょう」とあいさつ。最後は大会の準備や進行役を務めた育友会、児童会、生徒会の役員たちに感謝の気持ちを込め、大きな拍手を送った。
(2020年7月28日付紙面より)
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脊古輝人組合長を表彰 (太地町 )
田辺海上保安部(上野春一郎部長・田辺港長)は27日、太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)を訪れ、和歌山県水難救済会理事会の永年勤続表彰授与式を開いた。上野部長は水難救済思想の普及などに長年貢献した同会理事の脊古組合長に感謝状を手渡した。
表彰は同会の育成や啓発などに尽力した理事に感謝状を贈るもので、脊古組合長は7年前から理事を務めていた。
保安部によると、近年は熊野地域では漁船からの転落やレジャーに伴う事故はあるものの、大きな海難事故は発生していないという。また、保安部では今月31日まで事故発生を防ぐための事故ゼロキャンペーンに取り組んでいると話した。
上野部長は「皆さまのご協力はありがたく感謝しています。今後も継続していただき、本部長表彰につなげていただきたい。保安部としてはレジャーに伴う事故を防ぐためにもライフジャケットの着用など指導啓発に努めていきたい」と話した。
昨年9月に那智勝浦町内で、サーフィンをしていた他府県在住の男性が波に流される事案が発生。その際に同漁協も捜索活動に尽力したという。
脊古組合長はサーファーの増加に伴う海難事故について懸念していると言及。これまでに2度、那智湾でサーファーたちに「潮の流れに注意し、安全に楽しんでほしい」と啓発を行ったという。
表彰については「これからも一生懸命、ライフジャケットの着用啓発や救難救助に励みたいと思う。海保の皆さまと互いに連携して進めていきたい」と語った。
なお、保安部では海上における事件・事故の際は緊急通報(電話118)の利用を呼び掛けている。
(2020年7月28日付紙面より)
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熊野川に大輪の花火咲く (新宮YEG )
新宮商工会議所青年部(新宮YEG、寺前砂和会長)は22日夜、新型コロナウイルス感染症の影響で閉鎖的になっている気持ちを少しでも和らげてもらおうと、熊野速玉大社下の河川敷で花火を打ち上げた。夜空に突如咲き開いた大輪の花々が、道行く人やドライバー、家で過ごす人々の目を楽しませた。
新宮YEGは、新型コロナ感染防止のために地域のイベントが次々と中止となる中、市民の「癒やし・励まし」となるようにと花火の打ち上げを企画。3密を避けるために非公開の上で準備を進めた。
家で過ごす高齢者や子ども、家族らの不安を少しでも払拭(ふっしょく)し前向きな気持ちになれるよう、また、一日も早く日常の生活に戻れるよう願いを込め、約10分間にわたり約190発の花火を打ち上げた。「がんばろう新宮」のメッセージ花火も点火され、スターマインが夜空を飾った。
家から花火を見たという40代男性は「子どもが外から音がすると言うので窓を開けたら花火が上がっていて驚いた。今年はもう花火を見ることができないと思っていたので子どもたちも喜んでいた。つかの間だが温かい気持ちになれた」。
寺前会長は「少し雨が降ったが風も少なく天候に恵まれた。花火に託した思いが、少しでも市民の皆さんに届いたらうれしい」と話していた。
(2020年7月26日付紙面より)
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世界のカブトムシ・クワガタ展 (太地町 )
太地町地域福祉センター梛(なぎ)で26日(日)まで、「世界のカブトムシ・クワガタ展」が開かれている。初日の22日は町立太地こども園(森尾扶佐子園長)の4、5歳児35人が訪れ、珍しい種類の虫たちに大はしゃぎしていた。
会場には人気のヘラクレスオオカブトや国産のオオクワガタに加え、アトラスオオカブトや虹色クワガタなど約60種類が展示された。また、幼虫期間が4年ほどあり、成虫期間が短いペルー産のアクティオンゾウカブトや、ネプチューンオオカブトなど珍しい虫も並び、町内外から訪れた家族連れも足を止めて観察していた。
園児は「すごい」「かっこいい」「触りたい」と喜び、「ふれあいコーナー」で交代しながら虫に触れ楽しんでいた。
この日は三軒一高町長、漁野洋伸副町長、宇佐川彰男教育長が会場や子どもたちの様子を見るため同施設を訪れた。
森尾園長は「図鑑に載っている虫を直接見て、触れられるのはありがたい。子どもたちにとって、学べることが多いと思う」と話した。
同施設は「昔と違い、昆虫も少なくなり、子どもたちも自然に触れる機会がなくなったと思う。ぜひ、この展示会を夏休みの学びの一環につなげていただければありがたいです」と語った。
なお、同展では販売も行っており、その場で買い求められる。しかし、特殊な種類の場合は最終日に引き渡しとなる。
(2020年7月26日付紙面より)
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ブルービーチ那智が海開き (那智勝浦町 )
那智勝浦町浜ノ宮の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)で23日、海開きに伴う安全祈願祭が営まれた。主催は観光協会(会長=矢熊義人副町長)。この日は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から来賓を招待せず、同協会や町職員らが出席し神事のみが行われた。8月23日(日)まで開放している。
神事では熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン期間中の安全と活気を祈念した。小賀禰宜は「感染症のこともありますが、決められた期間中、事故がないように祈願いたしました。また、にぎわうことを祈念しております」とあいさつした。
同町観光企画課によると、コロナ対策として啓発看板の設置や4人の係員の配置、手指消毒やシャワー室・更衣室での密状態防止の人数制限などを呼び掛けているという。
佐古成生(しげお)課長は「予防のためにも着替えはできるだけご自宅や宿泊施設で行ってほしい。対策へのご協力やご理解をいただき、那智勝浦の海を楽しんでほしい」と話した。
矢熊会長は「海水浴場の安全無事をご祈願いただく神事を終え、海開きできたことをうれしく思う。今年はコロナの影響もあり、町としてもしっかりと対策を講じている。皆さまにご来場いただければありがたいです」と語った。
なお、今年からは湯川と宇久井海水浴場を閉鎖したことから、ブルービーチ那智と粉白地区の玉の浦海水浴場のみが遊泳可能となっている。
(2020年7月26日付紙面より)
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池田武夫さんがマイクロバス寄贈 (新宮市 )
新宮市五新在住の池田武夫さん(84)がこのたび、市にマイクロバスを寄贈した。3日には市庁舎前駐車場で寄贈セレモニーが催され、池田さんが田岡実千年市長に目録とレプリカキーを手渡した。
寄贈は、昨年10月に心筋梗塞のため逝去した愛娘・賀代子さん(享年58)の「高齢者のために無料バスの提供を」との遺志を形にしたいという池田さんの強い思いから実現した。
マイクロバスは日野自動車製の29人乗りロングボディーで名称は「いけだ号」。主に高田グリーンランドのデイサービスや観光客の送迎用として利用される。4日から供用を開始する。
セレモニーには田岡市長をはじめ、新熊野体験研修協会の長山広重代表理事や市議会の久保智敬議長、東原伸也副議長、松本光生議員らが出席。寄贈に当たり、池田さんが「娘は残念ながら思いを実現できずにこの世を去った。(マイクロバスを)多くの人が笑顔になるように活用していただければ娘も喜ぶと思う」とあいさつ。
池田さんに感謝状と記念品を手渡した田岡市長は「このたびの寄贈は市民の福祉の向上に大いに寄与するもの。高齢者、市民、観光客に喜んでもらえるよう、大切に活用することを誓います」と感謝を伝えた。
池田さんによると、持病のため通院や入退院を繰り返しており、病院などで高齢者と接する機会が多かった賀代子さんは「高齢者のために何かしたい」と常々語っていた。池田さんは「まだ若いのだから慌てることはない」などと説得したという。
「生きているうちに実現させてあげれば良かった。一緒にバスに乗れなかったのが残念」と悔しさを口にしながらも、「市に尽くしてほしいという娘の遺志に応えることができた。夢に娘が出てきて『父ちゃん、ありがとう』と言ってくれた。私が市に尽くすことによって、娘も気分を良くしていると思う」と話していた。
(2020年7月5日付紙面より)
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ひまわりの絆プロジェクト
京都府警察発案の「ひまわりの絆プロジェクト」に参加した新宮警察署は2日、活動に協力する新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)の花壇に同プロジェクトの説明と交通事故根絶への願いを記した掲示板を提供した。同署の上畑充史交通課長らが訪れ、校舎北西のフェンスに設置した。
プロジェクトは2011年に府内の交通事故で亡くなった4歳の男児が、植えようとしてかなわなかった種が元になっている。当時の担当警察官が遺族から種を受け取ったことを機に、ヒマワリを育てて種を継ぐことで遺族の思いや命の大切さ、交通事故防止を伝えようと始まった。16年以降は警察署を中心に賛同者が増えて全国的な広がりを見せている。
同校園芸委員の児童15人がこのほど、新宮警察署から受け取った種を育苗ポットで発芽させた。学校関係者だけでなく、一般の人の目にも付くようにと、苗は道路沿いの花壇に植えられた。毎朝、委員の児童が中心となって水やりなどの世話をしている。
掲示板設置に立ち会った嶋田校長は「命の尊さ、交通安全学習の良い機会」と感謝し、上畑交通課長は「ヒマワリを見て、亡くなった子どもさんの生きていた証しと交通事故防止を思っていただければ。順調に育って種が取れたら児童たちにも引き継いで育ててもらいたい」と話していた。
(2020年7月5日付紙面より)
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売り上げの一部は基金に寄付 (紀宝町福祉セ )
紀宝町鵜殿の町福祉センターで「リサイクル&手づくりバザー」コーナーがリニューアルオープンした。両コーナーと寄付コーナーの使用料は無料で「皆さんのご利用、出品をお待ちしています」と呼び掛けている。
ボランティア・市民活動センター「きぼらんせ」(神園敏昭運営委員長)が循環型社会への啓発活動と、ボランティア基金への協力を目的に設置。同センターの改修工事に伴い昨年8月から休止していたが、施設整備が完了したことから再開した。
これまで同様、福祉センター2階ロビーにコーナーを設け、出品者が自由にレイアウトできるよう工夫した。
リサイクルバザーと寄付コーナーは、未使用の食器や手芸用品、雑貨、着物(リサイクル用)などで洋服は対象外。手作りバザーは新品の作品を受け付けている。バザー売上金の一部は町ボランティア基金に寄付する。
出品などに関する問い合わせは、きぼらんせ事務局の町社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。
なお、新型コロナウイルス感染防止対策として、来館時はマスク着用、手洗いの徹底などを求めている。
(2020年7月5日付紙面より)
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各所で開花し夏を彩る (那智勝浦町 )
那智勝浦町湯川のゆかし潟でハマボウが見頃を迎えている。喫茶きよもん敷地内をはじめ、周辺各所で黄色の花が開花し、夏を彩っている。
ハマボウはアオイ科の落葉低木。内湾海岸に自生する塩生植物で、夏に黄色の花を開花させる。
同所は多くのハマボウが楽しめる名所の一つとして知られ、公益社団法人和歌山県観光連盟のホームページ「わかやま観光情報」にも掲載されている。
毎年きれいに開花するため、散歩する近隣住民、付近道路を走行する車のドライバーや同乗者の目を楽しませている。
記者が取材した6月末も、車から降りてスマートフォンでハマボウを撮影するドライバーの姿が見られた。
(2020年7月5日付紙面より)
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水難事故想定し合同訓練 (那智勝浦町 )
那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は1日、同町の那智漁港と那智の浜で水難救助訓練を実施した。訓練には新宮警察署(小畑博昭署長)も参加し、互いの資機材や救助方法などを確認し連携強化を図った。
合同での実施は昨年に引き続き2回目。この日は「スローバッグによる溺者の救出(合同)」「鍵付はしごとバスケット担架を使用した救出」など、陸上への引き上げ救助方法の訓練に取り組んだ。
消防・警察合わせ14人ほどが参加。新宮署員は消防隊員から救助の方法や資機材の使用方法を学び、迅速な救助活動に生かせるように実践した。
消防隊員の指導の下、警察署員がスローバッグを投げる練習を実施。隊員が独自の訓練に取り組む様子も見学した。
最後は隊員たちが波消しブロックからの救出方法の検証に取り組んだ。
新宮署の新谷浩一警備課長は「現場によっては他の機関との連携が必要になる。機関の壁を超えた訓練を行うことで救出のスキルを上げることができる」と述べた。
関谷善文・那智勝浦町消防署長は訓練を振り返り、「互いの所有する資機材や共同作業の確認ができたことはとても有意義だったと思う。今後も互いの力を高め合えることができれば」と語った。
(2020年7月3日付紙面より)
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新宮市は、令和3年度に和歌山県での開催が予定されている「紀の国わかやま文化祭2021」(第36回国民文化祭、第21回全国障害者芸術・文化祭)に向け、実行委員会(会長・田岡実千年市長)を組織した。1日に市役所別館で設立総会、第1回総会が開かれ、会則や事業計画などについて話し合った。
国民文化祭は、文化活動への参加の意欲を喚起し、地方文化の発展に寄与するとともに国民生活のより一層の充実に資することを目的とする全国規模の文化の祭典。
全国障害者芸術・文化祭は障害者の芸術や文化活動への参加を通じて障害者の生活を豊かにし、障害への理解と認識を深め、障害者の自立と社会参加の促進に寄与することを目的に開催している。2017(平成29)年からは国民文化祭と同じ期間に開催されている。
両大会とも和歌山県では初の開催で、キャッチフレーズは「山青し 海青し 文化は輝く」。また、県内では同年に、文化部のインターハイとも称される第45回全国高等学校総合文化祭の開催も予定しており、こちらも県初開催となる。
実行委員会設立に当たり、田岡市長が「国体、ねんりんピックに続いて全国規模の祭典が和歌山県で開かれるのは喜ばしいこと。県の文化振興にとって重要な契機となるだけなく、市としても文化複合施設が完成する年であり市を上げて盛り上げなければならない」。行政のみならず市民の力が欠かせないと協力を求めた。
市では現在建設中の文化複合施設を会場とし、「しんぐう文化博覧会(仮称)」「熊野歴史文化シンポジウム(仮称)」「手話狂言」などの事業を予定している。
委員からは施設の建設状況について質問があり、田岡市長は「設計監理者と協議する中で、確実に来年の秋に開館できるよう準備を行っている」と説明した。
同文化祭は来年10月30日(土)から11月21日(日)までの日程で開催。また、今年宮崎県での開催を予定していた「国文祭・芸文祭みやざき2020」は新型コロナウイルス感染症の影響で来年への延期が決定している。
□ □
実行委員会委員は次の皆さん。
▽会長
田岡実千年(新宮市長)
▽副会長
鈴木啓司(市文化協会長)
須川暁廣(市障害者団体連絡協議会)
▽委員
榎本鉄也(市議会議員)
上野 顯(熊野速玉大社宮司)
関 康之(新宮商工会議所会頭)
里中陽互(市観光協会長)
岡 知行(新宮ロータリークラブ)
村尾久彦(新宮ライオンズクラブ)
森 常夫(美熊野福祉会)
吉田元紀(市校長会会長)
池上博基(近畿大学附属新宮高校・中学校長)
前田成穂(新宮高校長)
東 啓史(新翔高校長)
榎本貴英(県立みくまの支援学校長)
速水盛康(市教育委員会教育長)
平見仁郎(市教育部長)
田中幸人(市健康福祉部長)
▽監事
田中信秀(市社会福祉協議会長)
中瀬古友夫(熊野学研究委員会委員長)
▽事務局
市文化振興課市民文化係
市福祉課障害福祉係
(2020年7月3日付紙面より)
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鈴木知事と西田町長が対談 (紀宝町 )
鈴木英敬知事と紀宝町の西田健町長による「1対1対談」が1日、紀宝町防災拠点施設であった。対談を前に、同町鵜殿の新宮紀宝道路熊野川河口大橋建設現場を視察した鈴木知事は「工事の進捗(しんちょく)が目に見えてくると町民の皆さんも実感が湧くと思う。今後もしっかり頑張っていきたい」と述べた。
1対1対談は、市町の具体的な課題を知事と市町長がオープンな場で議論し、課題解決に向けて一歩でも前に進めることが目的。同町議会議員と藤根正典、谷川孝栄両県議らが傍聴した。
対談の冒頭、鈴木知事は新型コロナ対策として県民、事業者、医療関係者の協力に感謝し「今後も感染予防、経済の再生を両立していきたい」と示した。
あいさつした西田町長は、鈴木知事が全国高速道路建設協議会の筆頭副会長就任によるさらなる道路整備の推進に期待を込めた。この後、町の課題を盛り込んだ3項目について意見を交わし、鈴木知事は「来年で紀伊半島大水害から10年の節目を迎える。紀宝町の危機管理対策は県や全国でも先進的な取り組み。県としてもしっかり支援したい」と語った。
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西田町長は、新宮紀宝道路の早期完成と紀宝熊野道路の早期工事着手、紀勢線が全線開通するよう高規格幹線道路網の整備促進と、県道小船紀宝線(鮒田~浅里)の整備を求めた。
鈴木知事は、新宮紀宝道路の三重県側に41億円の予算が計上されたこを挙げ、工事発注が早まるよう埋蔵文化財の調査を集中的に行うとした。県道小船紀宝線の整備が本年度の国、県の補助金事業に採択されたことを伝え「スピード感を持って対応したい」と応じた。
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紀の宝商品券や子育て世帯、一人親家庭への給付金、高齢者、妊婦へのマスク配布、飲食店支援など町独自の支援策を紹介した西田町長は、第2波に備えた感染拡大防止対策と経済的支援の充実を求め、これまでの支援事業にもれた事業者への支援拡充の検討を要請した。
第2波が起こった場合でも経済と地域医療を止めないと示した鈴木知事は、支援金についても検討するとした。
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濁水対策に関連し、西田町長はダム機能の在り方についても言及した。鈴木知事は「濁水対策は喫緊の課題。堆積土砂、砂防事業、治山事業を進め、濁水対策を図っていきたい。ダム対策についても町と連携して対策を進めたい」と応答した。
(2020年7月3日付紙面より)
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県立串本古座高校(左近晴久校長)のグローカルコース2年生20人が6月30日、串本町在住の化石収集家・左向幸雄さん(57)の収蔵庫を訪ねて実物を観察する機会を持った。
この授業は、科目・海洋環境の一環。左向さんが昨年8月に潮岬地内に展示場風の収蔵庫を設けたことを知り、海の古生物の化石も多い点で関心を高める良いきっかけになるのではと考えて見学を申し入れたという。
左向さんは小学生の頃から化石に興味を持ち半世紀にわたり収集と研究を続けている有識者。おととし夏に妻の実家の一角を借りて収蔵庫を建て、兄らと8カ月がかりで展示ケースや収蔵棚などの内装を手作りして展示場風に仕上げた。
化石は展示ケースに収めている分だけで700点以上あり、動植物両面で古生物が幅広くそろう。海にまつわる動植物も多く、自ら採集し国内外からの譲渡や購入で集めたそう。愛好者の間では串本町も有名な産出地の一つで、近隣も含め紀伊半島産出の化石を集めた展示ケースも設けてそのことを伝えている。
生徒の課題は特に興味が湧いた化石について発表することで、この日は6時間目と7時間目を使って実物観察に臨んだ。左向さんは最近の学生の傾向に配慮し化石以外に鉱石も若干準備して歓迎。生徒は順番に鉱石類や加工中のアンモナイトの化石に触れながら気になる化石を探し出し、じっくりと観察し左向さんから情報をもらうなどした。後日興味を持った化石について発表し合う形で成果を共有し、全体で関心が高かった化石を左向さんに伝えるという。
知人などに紹介したことはあるが、地域から大人数を迎えたのは南紀熊野ジオパークガイド以来だそう。「自分たちが暮らす大地をよく知らないというのも何だかさみしい話。今日の見学を通して地学に興味を持ち、何気なく落ちている石一つにもたどってきた歴史があることや串本は化石でも有名なことを少しでも感じてもらえたら」と20人の今後に期待した。
(2020年7月3日付紙面より)
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新宮高で「陸上競技総合体育大会」 (新宮市 )
新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)陸上競技部は6月27日、同校グラウンドで「第1回新宮高校陸上競技総合体育大会」を開いた。同校と新翔高校の両部員約40人が参加し、日頃の練習の成果を競い合った。
新型コロナウイルス感染症の影響による全国高校総合体育大会(インターハイ)および県高校総体の中止を受け、引退を間近に控える3年生に少しでも集大成となる場を用意できないかとの思いから2年生が企画。選手や顧問らが新翔高校に声を掛ける形で開催が実現した。100㍍、400㍍、1500㍍、4×100㍍リレー、4×400㍍リレーの5種目で競い合った。
開会に当たり新宮高の宮井貴浩教頭が「コロナウイルスの影響で皆さんのすてきな目標だった総体が中止となりショックだったと思う。つらい心情ではあるが、この大会を一つの区切りとして前向きに気持ちを切り替えてください」とあいさつ。見学する出場者やマネジャーたちから「ファイト!」「あと少し!」などと声援を受けながら、選手らは力いっぱい競技に取り組んだ。大会後には各種目の表彰式も行われた。
新翔高の野口光希主将は「コロナの影響で大会が無くなり目標を失った時期もあったが、気持ちの切り替えにつながる機会を与えていただき感謝しています。高校生活で取り組んできたことを全力で発揮すると同時に楽しめることができました」。
新宮高の雨澤翼主将は「後輩たちが3年生のために企画してくれて本当にありがたい。小学生から陸上を始めて総体の中止が決定したときは悔しさしかなかったですが、この大会で気持ちが救われました」と笑顔で話していた。
(2020年7月1日付紙面より)
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5年生はウミガメの生態を学習 (井田小 )
紀宝町立井田小学校(石谷正秀校長)は本年度から、総合学習を活用した「『井田』未来 創造 Learning」の取り組みを始めた。
地域を学びのフィールドとした特色ある教育活動で、3~6年生が対象。3年生は町の特産品であるミカン、4年生は観光資源や産業、5年生はウミガメと地域環境、6年生はウミガメ保護活動について理解を深める。
6月26日には5年生10人が道の駅「紀宝町ウミガメ公園」を訪れ、「ウミガメと地域環境」をテーマに生態を学習した。
飼育員の伊藤柊也さんがウミガメについて教えた。施設で飼育するウミガメと淡水ガメを並べ、「ウミガメは水中で生活するため手がオール状になっているが、淡水ガメは陸で歩きやすいようしっかり爪が生えている」と説明。井田海岸にはアカウミガメが産卵にやってくることも伝えた。
児童たちは「甲羅の模様が違う」「淡水ガメは爪が鋭い」「首の長さが違う」などそれぞれの特徴を発表。飼育プールでの餌やりや、世界最大のウミガメ「オサガメ」の剥製も見学した。
最後は学習した内容をノートにまとめた。松田風翔君は「ウミガメはどこに集まりますか」と伊藤さんに質問。アカウミガメは生まれた海岸の近くで産卵することを学んでいた。
(2020年7月1日付紙面より)
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社会を明るくする運動でのぼり旗掲出 (新宮市 )
7月の「社会を明るくする運動~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~」強調月間を前に6月29日、紀南保護司会(谷敏朗会長)の会員11人が新宮市役所および市庁舎別館周辺に広報用のぼり旗20本を掲出した。参加者らは「犯罪に戻らない戻さない」などのスローガンが書かれた旗を掲げ、犯罪や非行のない安全で安心な社会づくりへの意識高揚を図った。
「社会を明るくする運動」は、非行の防止と罪を犯した人たちの更生に対し理解を深めるなどの目的で行われている全国的な取り組み。和歌山県が主唱する「夏の子どもを守る運動」、内閣府主唱の「青少年の非行・被害防止全国強調月間」、覚醒剤など薬物乱用対策と相互に協調し、少年の非行防止、罪を犯した人たちの更生への理解や援助など、犯罪や非行のない安全・安心な地域社会を築くことを推進している。
運動の目標は▽犯罪や非行を防止し、安全で安心して暮らすことのできる明るい地域社会を築く▽犯罪や非行をした人が再び犯罪や非行をしないように立ち直りを支える―の二つ。更生保護活動の周知や、保護司、更生保護女性会会員、BBS会員、協力雇用主など、更生保護ボランティアのなり手を増やすなどの目的もある。
毎年、強調月間には各所で街頭啓発を行っているが、第70回目を数える今年は新型コロナウイルス感染予防の観点から中止となった。
谷会長は「新型コロナの影響で街頭啓発などはできなかったが、のぼり旗掲出によって明るいまちづくりへの意識高揚に寄与できれば」と話していた。のぼり旗は7月末まで掲出予定となっている。
(2020年7月1日付紙面より)
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ノーレジ袋キャンペーン (和歌山県 )
和歌山県の事業者、市民団体、行政で構成する「わかやまノーレジ袋推進協議会」は、7月から全国で実施されるレジ袋有料化に向け「令和2年度ノーレジ袋キャンペーン」を実施した。新宮市橋本のイオン新宮店では6月30日、サービスカウンター付近にエコバッグ置き場を配置。置き場前で足を止め、エコバッグを持ち帰る買い物客の姿も多く見られた。
同協議会は、ごみの減量や二酸化炭素削減による地球温暖化の防止、県民の環境意識の高揚などを図るためレジ袋の削減に取り組んでいる。
同キャンペーンは活動の一環として実施されており、毎年県職員らが啓発物資を配布しているが今年は新型コロナウイルス感染予防のため直接配布は中止。29、30の両日にわたり県内25店舗にエコバッグ置き場を配置し、持ち帰り方式で約4300枚を無料で配った。
プラスチック製買い物袋の有料化はいよいよ1日からスタート。小売業を営む全ての事業者が対象。有料化によりプラスチックの過剰な使用を抑制するとともに、消費者のライフスタイルの変革を促していく。
(2020年7月1日付紙面より)
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勝浦ヤンキース監督・清水浩さん