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2017年05月21日
1 熊野川濁水の原因は?
 風屋、二津野の両ダムを視察  (新宮市観光協など )

 新宮市観光協会と新宮商工会議所青年部の会員ら約20人が18日、十津川村にある風屋、二津野の両ダムを視察した。ダムを管理、運営する電源開発株式会社の社員らに世界遺産である熊野川の濁水は、観光や漁業関係者への影響が大きいと訴え、生態系調査を含めた対策を強く求めた。

 熊野川の濁水は2011年の9月の紀伊半島大水害以降、長期化している。電源開発は対策の一環として現在、風屋ダムで表面取水設備の改造工事を実施している。ダム湖内の清水部分の活用範囲を広げることなどを目的にした工事で、今月中に第一期の工事を終え、11月から再開し、来年5月末に完了する予定。

 工事でダムの水を抜いているため、あらわになっている最高で約10㍍のシルト(沈泥)の堆積状況も見学。電源開発は、工事の影響で濁度が高くなっていると理解を求めた。工事の間にシルトを除去できないのか、との問いに電源開発は、地盤が軟弱なため重機が入れないと回答した。

 会員らは新宮市熊野川町椋呂の十津川第二発電所から出ている濁水現場も視察し、発電停止を含めた対策を強く訴えた。電源開発は、山腹崩壊した箇所から川に流入している土砂が濁水の根本的な原因とし、会社としてはできる限りの対策を進めていると理解を求めた。

 同青年部は今年4月、濁水対策強化を求める5016人の署名を携え、自民党本部、国交省、電源開発で陳情活動を実施している。

(2017年5月21日付紙面より)

二津野ダムを視察する一行=18日、十津川村
あらわになっているダムに堆積したシルト=同
2017年05月21日
2 治安防災の新たな拠点に
 新庁舎の完成祝い式典  (新宮警察署 )

 新宮市新宮(通称広角)に移転した新宮警察署新庁舎の竣工(しゅんこう)式が19日、同署で開かれた。宮沢忠孝本部長ら県警幹部をはじめ、県議会議員、管内市町村の首長ら関係者約60人が出席し、庁舎完成を祝った。

 新庁舎は海抜35㍍の高台に建設された。鉄筋コンクリート地上3階、地下1階建て。敷地面積は6764平方㍍で、延べ床面積は約3353平方㍍となっており、敷地内には待機宿舎24戸が併設されている。総事業費は約29億円。

 1階には署長室の他、警務課、会計課、地域課、交通課など。2階は生活安全刑事課など、3階には警備課、大会議室、道場を配置し、地下には射撃場を設けている。災害時の地域の防災拠点として耐震性の強化を図り、地球環境に配慮した太陽光発電システムを導入。市民相談室を設け、バリアフリーに努めている。2015年9月に着工し、今年3月6日から業務を開始している。

 宮沢本部長は新庁舎を「和歌山県警察の運営指針『県民の期待と信頼に応える強さと優しさを兼ね備えた警察』のイメージと合致するものとなった」と感謝。「施設整備は警察活動の基盤であり、職員の士気を高揚させるもの。社会情勢の変化は目まぐるしく、警察活動もますます多岐にわたってきているが、県警察として、新庁舎竣工を機に、決意を新たに一丸となって治安維持という崇高な職務の遂行にまい進いたす所存」と式辞。

 公安委員会の大桑堉嗣委員長は「新庁舎の完成を機に公安委員会としても安全安心な和歌山の実現に向けより一層努力していきたい」とあいさつ。県警察本部の田原裕史・会計課長が新宮警察署概要と工事の経過報告をした。

 児玉征也・東牟婁振興局長は「県民の警察に対する期待はますます大きくなっている。県としては高性能な資機材等を活用した捜査力の強化を図っていくが、署員の皆さまには新たな拠点ができたことを契機に、課せられた職務の重要性を改めて認識していただき、管内の治安維持、県全体の治安を守ってほしい」と仁坂吉伸県知事の祝辞を代読した。

 和歌山県議会の服部一副議長は「新宮警察署が管轄する地域は世界遺産を有する観光地で、たくさんの方々の安全安心を堅実に守っていく必要がある。新庁舎完成を契機に、改めて、課せられた職務の重大性を再認識し、地域の安心安全のため、より一層のご活躍を」。

 柴山克彦・近畿管区警察局総務監察部長は「立派な庁舎が完成したことは近畿管区としても喜ばしい。署員各位には、署長を中心に、地域の方々や観光で訪れた方々の安全安心を確保するため、警察の諸業務を確実かつ効果的に推進し、地域社会の治安維持に一層精励して」と呼び掛けた。

 谷本克也・新宮警察署長は「治安防災の新たな拠点として新庁舎が完成し、施設と設備の近代化が図られたことは大変意義深く、一同気持ちを新たに、一層の業務の効率化とスピード化を図り、それぞれの治安課題に真摯(しんし)かつ着実に取り組んでいく。地域の皆さまとの連帯をより深くしつつ、治安の針路をけん引し、安全で安心して暮らせる社会の実現に傾注する」と謝辞を述べた。

(2017年5月21日付紙面より)

宮沢忠孝本部長が式辞を述べた=19日、新宮市の新宮警察署
宮沢忠孝本部長
谷本克也署長
2017年05月21日
3 熊野の古式捕鯨
 櫻井敬人学芸員が講演  

 太地町歴史資料室学芸員でニューベッドフォード捕鯨博物館顧問学芸員の櫻井敬人(はやと)学芸員が17日夜、新宮市の井の沢隣保館であった環境問題研究会5月例会で講演した。江戸時代の捕鯨家、太地角右衛門の古文書などを資料に熊野灘各地で行われていた捕鯨の様子を紹介した。

 熊野灘での捕鯨は太地、三輪崎、古座だけでなく、田辺や志摩でも行われていた。角右衛門は、セミ、ザトウ、コク、マッコウ、ナガス、カツオの6種類で行っていたと書いている。

 太地では、ザトウを網にからめてモリで突く漁法を開発。三輪崎では岸近くに来るコクをモリで付いていた。沖を通るマッコウは比較的捕まえやすく、カツオやナガスはあまり捕っていなかったという。

 古式捕鯨の様子を描いた古い絵を見ると、網が必要ないセミを網で捕っているものがあったり、古座での漁を太地と書いていたりするものがあるという。どの地区での漁の様子かは船のマークで判断できる。三つの輪が重なったマークは、三輪崎の船と思われるが、まだ確定はしていない。

 船には扇、北斗七星、赤いタケノコ、鳳凰(ほうおう)などの絵がカラフルに描かれているが、意味は分かっていない。櫻井さんは、熊野の捕鯨文化は未知の部分が多いと述べ、津波被害を避けるため、少しでも高い場所に資料を保存すべきと訴えた。

(2017年5月21日付紙面より)

講演する櫻井敬人学芸員=17日夜、新宮市の井の沢隣保館
2017年05月21日
4 熊野ネイチャーフォトクラブ4月作品  講師・和田久士氏講評  
2017年05月21日
5 納期は5月31日 紀南県税事務所、自動車税などの納税呼び掛け 
2017年05月21日
6 さまざまな催しにぎわう 新宮市、4商店街で消費者感謝デー 
2017年05月21日
7 24人の児童が入部 新宮市、王子ヶ浜少年消防クラブ結成式 
2017年05月21日
8 「苦い」「おいしい」口々に  王子幼稚園でお茶ごっこ  (新宮市 )
2017年05月21日
9 晴天のグラウンドに熱気  7中学校で初夏の体育祭  
2017年05月21日
10 『普陀洛記』刊行  新宮市出身・大畑等さんの遺稿句集  
2017年05月21日
11 ガクウツギの花  国道168号沿いで  
2017年05月21日
12 お悔やみ情報
  
2017年05月13日
13 脳卒中に注意を
 医療センター中井院長が講演  (新宮市 )

 新宮市立医療センターの中井三量院長(脳神経外科医)が11日、新宮市福祉センターで「身体の健康について―脳卒中の予防的外科治療―」をテーマに講演した。脳卒中は医学の進歩で死亡率4位に下がっているが、後遺症が残ることが多いため、介護原因の1位になっているとし、発生前の治療などを紹介した。

 厚生労働省の平成14年の調査によると、脳卒中(脳血管障害)は死因の4位(年間13万人)で、患者数は年間137・4万人(4位)、国民医療費は年間1・7兆円(4位)。高齢者医療費では年間1・38兆円(1位)で、要介護の原因の1位となっている。

 脳卒中の内訳は、くも膜下出血15%、脳出血25%、脳梗塞60%(脳血栓42%、脳塞栓15%、一過性脳虚血3%)。中井院長は、脳卒中が発生する原因として▽血圧が高い▽食塩を多くとる▽糖尿病▽悪玉コレステロールが多い―などを紹介。

 突然、激しい頭痛に襲われたり、手足の動きが悪く、ろれつが回らなくなったりした人がいたら、衣服を緩めるなど、息をしやすい体勢にして、すぐ救急車を呼ぶよう呼び掛けた。

 新宮市教育委員会主催の健人大学5月講座で講演した。受講生約200人が聴講した。中井院長は、医療センターの医療に対する要望があれば、声をあげてほしいと話していた。

(2017年5月13日付紙面より)

約200人が聴講=11日、新宮市福祉センター
中井三量院長
2017年05月13日
14 消防署での仕事を学ぶ
 北山小学校4年生の社会見学  

 熊野市有馬町の熊野市消防本部(職員80人)を10日、北山村立北山小学校(松本広明校長、児童15人)の4年生3人が山口哲(さとし)教諭の引率で社会見学に訪れた。

 児童らは消防司令補の北勝志さんの案内で庁舎を見学し、北さんから救急隊員や消防隊員がどのような仕事をしているかを教わった。

 消防長の岡田敏哉さんからは「救急の電話をする時に備えて、自分の家の正確な住所、お父さんお母さんの名前を言えるようにしておいてください」と指導を受けた。通信指令室では119番通報する練習をしたが、練習中に実際の119番通報があり、児童らは1分で救急車が出動する様子を見ることができた。

 車庫に移って、救急車や消防車に乗せてもらい、車の設備、車中での仕事、出動の手順などの詳しい説明を受けた。防護服を着せてもらい、その重みや暑さも体験した。

 児童らは、消防の仕事は怖くないか、火事の一報から何分で出動できるか、なぜ短時間で出動できるのかなどを質問した。なぜ消防士になったのかという質問に、北さんは「人を助けたい気持ちがあったから。私だけでなく消防士はみんなそうだと思う」と答えていた。北さんからは、家に火災報知器があるか確認することと自宅の正確な住所を覚えるという二つの宿題が出された。

 岡ひよりさんは「火事や救急の時に消防署でどんな仕事をするのかを教えてもらい、今まで知らなかったことを知ることができた」と話していた。

(2017年5月13日付紙面より)

防護服を体験=10日、熊野市消防本部
2017年05月13日
15 日ト友好のバラ今年も開花
 橋杭小玄関前でお披露目  (串本町 )

 串本町立橋杭小学校(岡﨑明生校長、児童48人)で今年もバラ「エルトゥールル」が花の時期を迎えている。昨年より半月ほど遅れたが、次々と深紅の花が咲いている。花つきがいい株を選んで玄関前に飾り付けていて、正門越しに鑑賞することができる。

 このバラは平成25年5月、駐日トルコ共和国大使夫人に送られた新種で、同夫人は「エルトゥールル」と命名。27年6月に同町の日本トルコ友好125周年事業で町民が育てた株約20本がお披露目され、以来両国友好の象徴の一つとなっている。

 同校は上記のお披露目時に使われた木製プランターケースを譲り受けた機に、バラ「エルトゥールル」を育てようと考えて入手先を調査。同事業に合わせて苗15本を寄贈した日本バラ協会の若林英子理事から千葉県船橋市の店舗「パティオローズ」(小川宏代表)が生みの親だと紹介を受け、併せて「串本町の学校が育ててくれるなら」と苗を私的に寄贈する申し出があり感謝して苗をもらうことにした。

 昨年1月に苗20本が届き、児童を代表して当時の6年生(現中学2年生)が鉢植え。バラの育て方に詳しい田並在住の小川春寛さんに教わった方法で管理し、児童も水やりなどの世話をしているという。

 昨年は4月中旬に咲き始めたが、今年は5月初めに初開花を迎えた。枝を切り詰めて越冬させたため、株自体がまだ小ぶりで花も大きいもので10㌢弱。前校長から管理を受け継いだ平松聡教頭は「つぼみをいくらか摘めば花を大きくできると思うが、花の数が減ってしまうのもさみしいのでなかなか踏み切れないでいる」と述べ、当面は株任せで大きくなるのを見守るとした。

(2017年5月13日付紙面より)

花の時期を迎え玄関前に飾られているバラ「エルトゥールル」=10日、串本町立橋杭小学校
2017年05月13日
16 一丸でアレンジ潮岬節練習
 21日の体育祭本番に向け  (潮岬中 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長)の生徒52人が12日、ダンス「これぞオチャヤレ岬節」の練習に取り組んだ。体育祭に向けた準備の一環。本年度は21日(日)に挙行する計画で、練習も大詰めを迎え、この日は全学年一丸で通し練習に臨むなどした。

 「これぞオチャヤレ岬節」は潮岬節保存会(島田和幸会長)が継承する正調潮岬節を現代的にアレンジしたダンス。同校が体育祭で披露するのは8回目で、初披露となる1年生は4月中旬から、経験のある2、3年生は一足早く3月中旬から練習に励んできたという。

 12日の前半は1年生と2、3年生に分かれて練習し、1年生は会員・稲生由紀子さんの指導を受けて稽古の総仕上げに臨んだ。2、3年生は教員指導で過去に教わった振り付けに磨きをかけ、後半は1年生も加わった生徒全員で通し練習などに励んだ。

 本年度も生徒の指導を担当した稲生さんは「初めて挑戦する1年生は振り付けを一通り覚え、2、3年生はとにかく元気に踊ってほしい」と期待し、練習の後押しをした。

 潮岬地区で育つ子どもは小学校で踊り「正調潮岬節」、中学校でダンス「これぞオチャヤレ岬節」を練習し運動会や体育祭で披露している。本番では同会が生歌を届け、生徒と会員の共演で郷土色豊かに会場を盛り上げる。

(2017年5月13日付紙面より)

稲生由紀子さんの指導を受け稽古に励む1年生=12日、串本町立潮岬中学校
2017年05月13日
17 熊野の地下をさぐる あなたの家の土地は? -「地質の日」特集 終- 
2017年05月13日
18 熊野林業に県緑化功労賞  和歌山県が活動を評価  
2017年05月13日
19 ルール守り安全運転を  「自転車月間」で啓発  (那智勝浦町 )
2017年05月13日
20 マリンスポーツの振興に アロハスマイルマーケット、那智勝浦町に寄付金贈る 
2017年05月13日
21 ギンリョウソウ  新宮市  
2017年05月13日
22 プライバシー保護を念願に  改修工事で多床室を個室仕様に  (田辺市本宮町 )
2017年05月13日
23 生育数はまだ少なめ 那智勝浦町、シイノトモシビダケ観察会前に下見 
2017年05月13日
24 選挙で寺町忠議長を選出 串本町議会、臨時会開き体制を固める 
2017年05月13日
25 ジャケツイバラ  熊野川町赤木で  
2017年05月13日
26 本のプレゼントに笑顔 東牟婁振興局、児童福祉週間で施設訪問 
2017年05月13日
27 お悔やみ情報