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2020年07月30日
1 「今後も支えていきたい」
 片谷匡さんらに海事功労者表彰  (那智勝浦町・新宮市 )

 令和2年「海の日」国土交通省海事功労者等表彰状伝達式が28日、那智勝浦町築地の紀州勝浦漁業協同組合で行われた。公益財団法人海上保安協会串本支部の会計幹事を務める片谷匡(ただし)さん(紀州勝浦漁業協同組合長、和歌山県漁業協同組合連合会副会長)が「海上保安庁長官表彰」と「海上保安協会長表彰」を受賞した。

 両表彰は保安協会の役員として、15年以上にわたり海上保安思想の普及事業の推進や保安業務の発展に尽力した人を対象に表彰するもの。本来なら海の日の式典で表彰が行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で式典が中止となったため、この日の実施となった。

 同庁串本海上保安署の内海浩一署長が片谷さんに表彰状を伝達した。内海署長は「幹事として長年にわたりご尽力いただき感謝しています。救命胴衣の配布や啓発用のパンフレット、看板の設置などは保安協会の会費などで賄われている。片谷さんにはそういった点にもご理解、考慮していただいています」と話した。

 片谷さんは「受賞は光栄です。長年の功績を認めていただきありがたい限り。今後もできる限り協力をし、支えていきたい」と語った。

 なお、この日は新宮市役所でも同様の伝達式が行われ、同協会の理事を務める田岡実千年市長が表彰された。

(2020年7月30日付紙面より)

海事功労者表彰の伝達を行った内海浩一署長(左)と受賞した片谷匡さん=28日、那智勝浦町の紀州勝浦漁業協同組合
同日、新宮市役所でも表彰があった
2020年07月30日
2 機能的な都市活動目指し
 新宮市都市計画審議会  

 第26回新宮市都市計画審議会(榎本義清委員長)が28日、市役所別館であった。13人の委員が出席し「新宮市雨水公共下水道について」を審議し承認。また、事務局から国や県、市で進めていく浸水対策の概要について説明があった。

 都市計画は、地方公共団体が地域の実情によって指定していく。都市計画道路は、都市の骨格を形成し、安心で安全な市民生活と機能的な都市活動を確保する、都市交通における最も基幹的な都市施設として都市計画法に基づき、県との事前協議や地元説明会、素案・原案の作成、同審議会での審議などを経て計画が決定、事業化となる。

 市では、2017(平成29)年の台風21号以降、浸水対策の一環として雨水計画を進めている。下水道施設としては都市下水路が整備されているが、市内には国の交付金の対象となる地区が存在しなかった。

 15(平成27)年に下水道法が改正され、下水道のみでは浸水被害への対応が困難で、下水道による汚水処理を行わない地域において、雨水排除に特化した下水道整備を可能とする雨水公共下水道制度を創設。区域や事業計画を策定することで交付金対象となることから、このたびの審議案件とした。

 委員からは老朽化している下水路に対する対策や、雨水や下水が浮島の森にとどまらずに、迂回(うかい)して浮島川に流れるような排水を求める声などが上がった。

 承認により、原案の通り旧市内465㌶の区域内において、雨水公共下水道として官許。浸水対策を進めていくための維持管理を行っていく。

(2020年7月30日付紙面より)

2020年07月30日
3 甲羅もプールもピカピカ
 ウミガメ公園で清掃作業  (紀宝町 )

 紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」飼育プールで28日、プール清掃があり、ウミガメサポーター9人や飼育員ら計16人が作業に汗を流した。

 間近でウミガメに出合える人気の施設で、直径6㍍、深さ2㍍の円形プールではアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイなどを飼育しており、清掃作業は年に3回取り組んでいる。

 今回は、新型コロナウイルスの感染防止対策を講じた上で、夏の行楽シーズンに合わせて実施した。参加者はウミガメの甲羅もブラシで丁寧に磨き、体長も測定した。

 作業が終わるとプールの壁もピカピカになり、津市から訪れたサポーターの松本桃奏(もか)さん(9)は「今回もお父さんと参加した。ウミガメが大好きで甲羅磨きが楽しかった」と話していた。

 同公園では、ウミガメが健やかに暮らせる飼育環境を維持するため「ウミガメサポーター」を募っている。2013(平成25)年から始まり、これまで469人が登録。今後も資金面で協力してくれるウミガメサポーターの募集を続ける。協賛金3000円で半年間、5000円で1年間サポーターとして認定される。

 会員になればウミガメサポーター認定証が交付されるほか、希望すれば飼育プールの壁面に名前やグループ名の名札を掲示することもできる。

 問い合わせは、ウミガメふれあいパーク(電話0735・33・0300)まで。

(2020年7月30日付紙面より)

プール清掃に取り組む=28日、紀宝町のウミガメ公園
甲羅を磨くサポーター
2020年07月30日
4 「ニュータウンから被害出さない」
 熟年クラブで詐欺被害防止講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井のニュータウン熟年クラブ(峰武久・東熟年クラブ会長、角本聖洋・西熟年クラブ会長)は28日、コミュニティセンター和で「特殊詐欺被害防止講座」を実施した。新宮警察署特殊詐欺被害防止アドバイザーの大山擴さんと脊古佳さんが詐欺被害に遭わないための講話を行い、会員21人がメモを取るなどしながら耳を傾けていた。

 峰会長は「現在、特殊詐欺が頻繁に発生していると聞いている。このニュータウンの中から被害が一人も出ないようにしたい。帰宅後は家族の方々などに学んだことを広めていただけたら」とあいさつした。

 講座でははじめに「キャッシュカード詐欺盗」「架空請求詐欺」などの事例を紹介した動画を視聴した。続いて、大山さんが和歌山県では「オレオレ詐欺」「預貯金詐欺」「架空料金請求詐欺」「キャッシュカード詐欺」が多いと説明。昨年1年間の被害が45件で約8600万円とし、今年6月末まででは20件で、被害額が約6600万円に上ると話した。

 被害を防ぐための方法として、▽詐欺の手口を知る▽在宅中も留守番電話にしておく▽詐欺かもしれないと感じたときは家族や警察に相談する―などを挙げた。

 大山さんは「この地域で発生した三つの案件は誰にも相談していなかった。相談は被害防止の第一歩になる。被害に遭わないようにお願いします」と締めくくった。

 会員の西岡稔さんは「特殊詐欺は目に見えないところで発生するので不安はある。今日は勉強になりました。今後にも生かしていきたい」と語った。

 この日は同町福祉課の保健師・竹嶋沙耶香さんも同所に来ており、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、1時間に2回以上の室内換気が必要とし、30分ごとに換気を行っていた。

 なお、警察への相談は新宮署(電話0735・21・0110)、串本署(電話0735・62・0110)まで。

(2020年7月30日付紙面より)

真剣な表情で講話に耳を傾ける会員たち=28日、那智勝浦町のコミュニティセンター和
大山擴さん(左)と脊古佳さんが特殊詐欺被害の防止を呼び掛けた
2020年07月30日
5 新翔が貴志川に勝利
 先制許すも三回に勝ち越し  (高校野球和歌山大会 )
2020年07月30日
6 水泳の授業で歓声上がる  大島プールで大島小児童ら  (串本町 )
2020年07月30日
7 串本支部正副支部長ら受賞  「海の日」大臣・長官表彰など  (海上保安協会 )
2020年07月30日
8 会員らが流れ橋を設置  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2020年07月30日
9 官民一体となって「ごみゼロ」を  10月からは違反に対し過料も  (和歌山県ごみの散乱防止に関する条例 )
2020年07月30日
10 「がんばろう新宮」  熊野川に花火打ち上がる  (新宮YEG )
2020年07月30日
11 竹あかりのともしび幻想的に  みんなの想火プロジェクト  (熊野市 )
2020年07月30日
12 多彩な趣味で日々を謳歌  紀宝町鮒田・中川定子さん  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )
2020年07月29日
13 仲間たちに感謝伝える
 近大新宮吹奏楽部が引退演奏会  

 近畿大学附属新宮高校・中学校の吹奏楽部(田中愛優部長、部員33人)は25日、御浜町の中央公民館で高校3年生の引退演奏会を開き、家族や教職員、共に練習に励んだ仲間たちに感謝の気持ちを伝えた。

 本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で高校3年生引退の節目となる吹奏楽コンクールが中止となったため、それに代わる場として開催した。感染症対策のため保護者や教職員、OB・OGなどの関係者のみを招き、来場者全員の検温とマスク着用、手指消毒を徹底した。

 クラブ講師の南木啓司さんが指揮し、1曲目は昨年のコンクール曲「斐伊川(ひいかわ)に流るるクシナダ姫の涙」を演奏。日本神話を舞台とした非常に難しい曲で、厳しい練習を乗り越えて2年連続の金賞をつかんだ思い出を紹介した。「Official髭男dismメドレー」や「Paradise Has No Border」、アンコールには定番の「Let’s Swing!」で会場を盛り上げた。

 田中部長は「6年間のクラブ活動を引退して少し寂しいが、みんなで演奏するのはとても楽しかった。大変なこともあると思うが、来年のコンクールでは金賞、そしてその上の関西大会を目指してほしい」と言葉を贈った。

(2020年7月29日付紙面より)

昨年のコンクール曲を演奏=25日、御浜町中央公民館
吹奏楽部員の皆さん
2020年07月29日
14 テロ対策を一層強化
 来年の東京五輪・パラ見据え  (新宮港港湾危機管理コアメンバー会合 )

 新宮港におけるテロ対策の一層の強化を図るために27日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で新宮港港湾危機管理コアメンバーの会合が開かれた。関係9機関から約20人が出席し、テロ未然防止のための水際対策の重要性について再確認した。

 昨年10月、過激派組織「イスラム国(ISIL)」の最高指導者、アブバクル・バグダディ容疑者の死亡が発表される中、外国人戦闘員やその家族の多くがイラクやシリアを離れており、今後母国や第3国でテロを行う可能性が懸念されている。

 また、アルカイダでは現指導者であるアイマン・ザワヒリ容疑者が反米テロを呼び掛けているほか、中東やアフリカで活動する関連組織は現地政府や治安機関などを狙ったテロを行っており、オンライン機関紙などを通して欧米諸国におけるテロ実行を訴えるなど、テロ情勢は非常に厳しい状況にある。

 新宮港港湾危機管理担当官の上野春一郎・田辺海上保安部長は「来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックでは、多くの外国人が日本を訪れる。水際対策に万全を期してテロを未然に防止するためには関係機関による連携が必要不可欠」。

 副担当官の小畑博昭・新宮警察署長は「ISILやアルカイダなどの思想に影響を受けた者によるテロが、国内はもとより熊野地方で発生する可能性も否定できない」と危機感を示し、「引き続き、テロが差し迫った脅威であることを認識し、絶対にテロリストを国内に入れないということを基本方針に情報共有、外国船への検査の徹底、保安設備整備など港湾保安対策の強化に努め、より一層の連携強化を」と呼び掛けた。

 会合の参加機関は▽田辺海上保安部(串本海上保安署)▽新宮警察署▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽和歌山県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部。

(2020年7月29日付紙面より)

新宮港港湾危機管理コアメンバー会合=27日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
上野春一郎・田辺海上保安部長
小畑博昭・新宮警察署長
2020年07月29日
15 連休に合わせ体験提供
 センター主催イベント  (南紀熊野ジオパーク )

 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターが25、26日の2日間、主催イベントを展開し4連休後半を過ごす人々の参加でにぎわった。

 新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言発令に伴い臨時休館し、先月1日から開館を再開した同センター。感染予防対策を講じながら来館者を受け入れる中、研究員を軸に南紀熊野ジオパークガイドの会も協力して感染予防も考慮しながら子ども向けのツアーと一般向けのワークショップを計画し、7月期のイベントとして公表し参加を呼び掛けた。

 ツアー「潮岬を歩く子供向けジオツアー」は密を避けるため定員10人で事前予約を受け付け。不安定な天候の予報がされていた25日は9人中7人がキャンセルして2人のみの参加となったが、同会の上野一夫会長が潮風の休憩所や鯨山見などを案内。計画では潮岬灯台下の磯場へ降りて地質観察をする予定だったが、突発的な波の危険を避けるため似た特徴を宿す旭の森の盃岩を訪ねて枕状溶岩の解説をするなどした。翌26日も天候不安定が続いたが、9人中8人が参加したという。

 ワークショップは館内実施で、今回は▽現地の砂を使った同パーク内の地質図作り▽海岸の漂着物(流木など)を使った風鈴作り▽古座川の砂からガーネット探し―といった三つのテーマを準備。研究員の福村成哉さんと本郷宙軌さんが講師となり、当日参加を受け付けて体験提供した。

 ガーネット探しは、あらかじめ粒の大きさが1㍉程度でそろうように調整した川砂から砂金取りの要領で選別する内容。粒の比重差を利用して軽い粒を除き、ガーネットが含まれる重い粒を集めて顕微鏡で観察し見つけ出したガーネットを記念に持ち帰った。三つの体験は申し込み時の体温確認を条件として参加を受け付け、2日間計で73人が申し込んだという。

 同センターは8月期に同パークの日本ジオパーク認定記念となるイベントを同パーク公式ホームページなどで公表していて、新型コロナウイルスの影響で夏休み期間から外れる形となったが関心を高めるきっかけとして利用してもらえればとしている。

(2020年7月29日付紙面より)

旭の森にある盃岩に宿る枕状溶岩を観察=25日、串本町潮岬
砂金取りの要領で川砂からガーネットを探す=同日、南紀熊野ジオパークセンター
2020年07月29日
16 涼をもたらす「ハツユキソウ」
 新宮市のタウンガーデン  

 新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で、まるで雪が積もったかのようなハツユキソウの白い葉が、ヤナギハナガサ(サンジャクバーベナ)の紫色と調和し道行く人の目を楽しませている=写真(27日撮影)

 ハツユキソウは北アメリカ原産の一年草。夏になると葉の中に埋もれるような感じで黄緑色の花を咲かせる。開花の頃、頂部の葉に白い斑が入り、雪が積もっているように見えることから名前が付いた。別名「ミネノユキ(峰の雪)」。英名は「スノー・オン・ザ・マウンテン」と、いずれも涼を感じさせる名前だ。

 花壇を管理するボランティア団体「タウンガーデン」の平田裕子代表は「丹鶴幼稚園側の花壇に植えているものが真っ白で見ごたえがあるのでは。今年は白くなるのが例年より早い気がします」。

 同所ではほかに、コリウスやセンニチコウ、ヒオウギなども見頃を迎えている。

(2020年7月29日付紙面より)


2020年07月29日
17 新宮決勝進出ならず
 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会和歌山県予選大会  
2020年07月29日
18 選手の個性や長所伸ばす
 新宮卓球スポーツ少年団・井上択実さん  
2020年07月29日
19 緑丘(男子)、城南(女子)が優勝
 東牟婁地方中学校バスケットボール大会  
2020年07月29日
20 串本古座が初戦突破
 新宮はサヨナラで敗れる  (高校野球和歌山大会 )
2020年07月29日
21 QRコード活用し見守りを  民児協の第2回定例会  (新宮市熊野川町 )
2020年07月29日
22 カラフルな姿でにぎわう  丹鶴幼でボディーペイント  (新宮市 )
2020年07月29日
23 虫たちに親しみを  宇久井ビジターで昆虫写真展  (那智勝浦町 )
2020年07月29日
24 上田原の突風は竜巻と推定  現地調査の結果速報を発表  (和歌山地方気象台 )
2020年07月29日
25 避難所の感染予防後押し  人見建設が町に寄付金託す  (串本町 )
2020年07月29日
26 絵手紙150枚描く  配食サービス利用者に届けよう  (紀宝町 )
2020年07月29日
27 有馬クラブが優勝  紀宝トレジャーズが準優勝  (熊野地区少年野球 )
2020年07月29日
28 5歳児がゲームなど楽しむ 井田保育所で夕涼み会 (紀宝町)
2020年07月29日
29 連携通じて活性化を  熊野エリア道の駅協議会が発足  (熊野市・南牟婁郡 )
2020年07月29日
30 お悔やみ情報
  
2020年07月26日
31 「癒やし・励まし」思い込め
 熊野川に大輪の花火咲く  (新宮YEG )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、寺前砂和会長)は22日夜、新型コロナウイルス感染症の影響で閉鎖的になっている気持ちを少しでも和らげてもらおうと、熊野速玉大社下の河川敷で花火を打ち上げた。夜空に突如咲き開いた大輪の花々が、道行く人やドライバー、家で過ごす人々の目を楽しませた。

 新宮YEGは、新型コロナ感染防止のために地域のイベントが次々と中止となる中、市民の「癒やし・励まし」となるようにと花火の打ち上げを企画。3密を避けるために非公開の上で準備を進めた。

 家で過ごす高齢者や子ども、家族らの不安を少しでも払拭(ふっしょく)し前向きな気持ちになれるよう、また、一日も早く日常の生活に戻れるよう願いを込め、約10分間にわたり約190発の花火を打ち上げた。「がんばろう新宮」のメッセージ花火も点火され、スターマインが夜空を飾った。

 家から花火を見たという40代男性は「子どもが外から音がすると言うので窓を開けたら花火が上がっていて驚いた。今年はもう花火を見ることができないと思っていたので子どもたちも喜んでいた。つかの間だが温かい気持ちになれた」。

 寺前会長は「少し雨が降ったが風も少なく天候に恵まれた。花火に託した思いが、少しでも市民の皆さんに届いたらうれしい」と話していた。

(2020年7月26日付紙面より)

突如夜空に花火が打ち上がった=22日夜、新宮市の熊野川河川敷
2020年07月26日
32 「子どもの学びにつながれば」
 世界のカブトムシ・クワガタ展  (太地町 )

 太地町地域福祉センター梛(なぎ)で26日(日)まで、「世界のカブトムシ・クワガタ展」が開かれている。初日の22日は町立太地こども園(森尾扶佐子園長)の4、5歳児35人が訪れ、珍しい種類の虫たちに大はしゃぎしていた。

 会場には人気のヘラクレスオオカブトや国産のオオクワガタに加え、アトラスオオカブトや虹色クワガタなど約60種類が展示された。また、幼虫期間が4年ほどあり、成虫期間が短いペルー産のアクティオンゾウカブトや、ネプチューンオオカブトなど珍しい虫も並び、町内外から訪れた家族連れも足を止めて観察していた。

 園児は「すごい」「かっこいい」「触りたい」と喜び、「ふれあいコーナー」で交代しながら虫に触れ楽しんでいた。

 この日は三軒一高町長、漁野洋伸副町長、宇佐川彰男教育長が会場や子どもたちの様子を見るため同施設を訪れた。

 森尾園長は「図鑑に載っている虫を直接見て、触れられるのはありがたい。子どもたちにとって、学べることが多いと思う」と話した。

 同施設は「昔と違い、昆虫も少なくなり、子どもたちも自然に触れる機会がなくなったと思う。ぜひ、この展示会を夏休みの学びの一環につなげていただければありがたいです」と語った。

 なお、同展では販売も行っており、その場で買い求められる。しかし、特殊な種類の場合は最終日に引き渡しとなる。

(2020年7月26日付紙面より)

カブトムシやクワガタに喜ぶ園児ら=22日、那智勝浦町の太地町地域福祉センター梛
虫に触れ、自然を学んだ
2020年07月26日
33 期間中の安全と活気を祈願
 ブルービーチ那智が海開き  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)で23日、海開きに伴う安全祈願祭が営まれた。主催は観光協会(会長=矢熊義人副町長)。この日は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から来賓を招待せず、同協会や町職員らが出席し神事のみが行われた。8月23日(日)まで開放している。

 神事では熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン期間中の安全と活気を祈念した。小賀禰宜は「感染症のこともありますが、決められた期間中、事故がないように祈願いたしました。また、にぎわうことを祈念しております」とあいさつした。

 同町観光企画課によると、コロナ対策として啓発看板の設置や4人の係員の配置、手指消毒やシャワー室・更衣室での密状態防止の人数制限などを呼び掛けているという。

 佐古成生(しげお)課長は「予防のためにも着替えはできるだけご自宅や宿泊施設で行ってほしい。対策へのご協力やご理解をいただき、那智勝浦の海を楽しんでほしい」と話した。

 矢熊会長は「海水浴場の安全無事をご祈願いただく神事を終え、海開きできたことをうれしく思う。今年はコロナの影響もあり、町としてもしっかりと対策を講じている。皆さまにご来場いただければありがたいです」と語った。

 なお、今年からは湯川と宇久井海水浴場を閉鎖したことから、ブルービーチ那智と粉白地区の玉の浦海水浴場のみが遊泳可能となっている。

(2020年7月26日付紙面より)

安全を祈願し神事が営まれた=23日、那智勝浦町のブルービーチ那智
海水浴客でにぎわった
2020年07月26日
34 事業者向け経済対策を拡充  新宮市経営持続化支援金  
2020年07月26日
35 コロナ対策など報告  新宮市議会総務建設委員会  
2020年07月26日
36 食物アレルギー想定し  新宮高校で教職員が訓練  (新宮市 )
2020年07月26日
37 手書きの看板で魅力発信  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2020年07月26日
38 木本、紀南2回戦で敗れる  三重県高校野球夏季大会  
2020年07月26日
39 3年生最後の夏、開幕  中学校総合体育大会  (熊野市・南牟婁郡 )
2020年07月26日
40 町内7カ所に受付箱設置  令和2年7月豪雨義援金  (古座川町 )
2020年07月26日
41 新しい形態で運行始まる  観光周遊バス「まぐトル号」  (串本町 )
2020年07月26日
42 5陣営が説明会出席  町議会議員補欠選挙  (串本町 )
2020年07月26日
43 自然の色など絵の具で作る  体験アート・ワークショップ「光とあそぶ」  (wacss )
2020年07月26日
44 富くじ当選番号決まる  中元大売り出し発行分  (串本商店会・古座商店会 )
2020年07月26日
45 お悔やみ情報
  
2020年07月17日
46 今期初の産卵を確認
 王子ヶ浜にアカウミガメ上陸  (新宮市 )

 新宮市の王子ヶ浜で16日早朝、アカウミガメの今期初産卵が確認された。午前5時ごろ、ウミガメの保護活動を続けている新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)の榎本晴光さんが卵を発見した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同守る会では、波浪流失や小動物の捕食被害から守るため、卵を海岸に隣接するふ化場に移して安全に保護する活動をしている。秋には子どもたちを招き放流会を開いている。

 産卵場所は、市立総合体育館(大浜体育館)前の海岸で波打ち際から約30㍍付近。深さ約60㌢の穴から、ピンポン球大の卵約150個が見つかった。同守る会は一つ一つを丁寧に採取。ふ化場へと移した。

 アカウミガメは1回の産卵で平均120個の卵を産み、約60~80日でふ化する。5月中旬から8月半ばまで上陸シーズンが続く。

 このたび150個の卵が見つかったことから、速水会長は「大型のウミガメだったのでは」と推測。「砂利の多い浜によく上陸してくれた。1頭でも上がってくれたらボランティアとしてありがたいこと」と話していた。

 同浜では昨年、1度の上陸で85個の産卵が確認されている。同守る会が保護し21匹がふ化した。

(2020年7月17日付紙面より)

約150個の卵を採取した=16日、新宮市の王子ヶ浜(新宮市王子ヶ浜を守る会提供)
アカウミガメが上陸した跡(同提供)
2020年07月17日
47 全国ランキング3位に
 道の駅くしもと橋杭岩  (串本町 )

 串本町くじ野川にある道の駅くしもと橋杭岩が、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の企画「旅好きが選ぶ!日本人に人気の道の駅ランキング2020」において3位にランクインした。

 この企画は、2019年6月~20年5月の口コミの5段階評価と投稿数をサイト運営会社の独自アルゴリズムで集計してランキングする内容。その最新版が9日に発表され、くしもと橋杭岩の評価が明らかになった。

 同町産業課によると1日現在で国内には1180の道の駅があり、くしもと橋杭岩はその中で3位にランクインした状況。前回も15位に入っていて、高評価の度合いが一層増す結果となっている。

 口コミの内容にはロケーションへの評価を軸にして道の駅としては標準的な規模ながら土産や飲食、現地解説や接客、施設自体の真新しさなどへの評価が多彩にうかがえ、それら一つ一つの努力の総和で駅全体の好印象をつかんでいる。

 今回のランクインについて、チーフ級のスタッフは「前回15位に選んでいただいて以降、ベストテンに入りたいという思いで接客に力を入れてきた。今回3位という連絡を頂いた時はうれしく、また驚いた。橋杭岩の景観あればこそとも思うが、自分としては今回の評価の一番の要因はスタッフみんなで頑張ってきたことにあると思いたい。上司からも『順位を落とすな』という励ましを頂き、さらに気を引き締めて大勢のお客さまに喜んでいただける道の駅運営に努めていきたい」と気持ち改まるところを語った。

(2020年7月17日付紙面より)

全国ランキング3位にランクインした道の駅くしもと橋杭岩=16日、串本町くじ野川
2020年07月17日
48 海開き前に清掃活動
 ブルービーチ那智、23日から  (那智勝浦町 )

 レジャーシーズンの到来に伴い、那智勝浦町は15日朝、同町浜ノ宮の那智海水浴場(ブルービーチ那智)周辺でクリーン作戦を実施した。23日(木・祝)の海開きを前に、関係する団体や町民ら約100人が清掃活動に取り組んだ。

 クリーン作戦は毎年実施しており、今年は各団体に参加を依頼したほか、町内放送でも呼び掛けた。参加者らは協力しながら、海藻や流木などの漂着物を拾い集め汗を流した。

 矢熊義人副町長は「本日は多くの方々に参加いただき、本当にありがとうございます。23日のオープンに備えてしっかりと準備ができたと思う」。

「今年は新型コロナウイルスの影響で厳しい海開きになると思う。安心安全な海水浴場とするため、万全の感染症予防対策を行います。楽しい一日を過ごしていただきたい」と話した。

 町内の海水浴場はブルービーチ那智と玉の浦海水浴場の2カ所で、期間は8月23日(日)まで。ブルービーチ那智は、スタッフを常時配置して手指消毒の徹底や3密の防止を呼び掛けるとともに、更衣室は開所するができるだけ自宅か車での着替えを促すという。

 なお、これまで遊泳可能だった宇久井海水浴場、湯川海水浴場の2カ所は本年度から閉鎖となった。

 町が参加を依頼した団体は次の通り。順不同。

▽那智勝浦町観光協会▽那智勝浦観光機構▽南紀勝浦温泉旅館組合▽南紀くろしお商工会▽那智勝浦町民宿組合▽那智勝浦町建設業組合▽勝浦ライオンズクラブ▽那智勝浦ロータリークラブ▽和歌山東漁業協同組合那智支所▽熊野御坊南海バス株式会社勝浦営業所▽浜ノ宮区▽なちかつ古道を守る会▽かつうら渚の会▽和歌山県東牟婁振興局▽那智勝浦町役場各課

(2020年7月17日付紙面より)

海開きのため参加者が清掃活動に取り組んだ=15日、那智勝浦町のブルービーチ那智
作業に汗を流した
2020年07月17日
49 義援金箱を設置  令和2年7月豪雨  (新宮市社会福祉協議会 )
2020年07月17日
50 自転車の安全利用呼び掛ける  那智勝浦町で街頭啓発  
2020年07月17日
51 感染症対策の基本など学ぶ  大勝浦地区でいきいきサロン  (那智勝浦町 )
2020年07月17日
52 ビャクレンの花咲く  新宮市宝珠寺で  
2020年07月17日
53 山峡で「変化する田んぼアート」  熊野市飛鳥町  
2020年07月17日
54 みんなで使うプールを掃除  天満保育園で5歳児が  (那智勝浦町 )
2020年07月17日
55 30余年協力し大臣感謝状  献血貢献で矢倉甚兵衞さん  (串本町 )
2020年07月17日
56 建設部や高速の現況確認  県水産試験場で総会開く  (串本地区土木協会 )
2020年07月17日
57 ナメコの収穫を体験  熊野キノコの工場を見学  (相野谷小 )
2020年07月17日
58 カラフルな姿に大変身  ボディペインティング楽しむ  (うどの幼 )
2020年07月17日
59 新型コロナ関連詐欺に注意  見守り隊、紀南高生ら合同啓発  (紀宝町 )
2020年07月09日
60 三軒一高さんが5選
 理想の町実現に向け意欲  (太地町長選 )

 任期満了に伴う太地町長選挙が7日告示され、現職の三軒一高さん(72)=無所属=以外に立候補の届け出がなく、三軒さんが無投票で5回目の当選を果たした。無投票での当選は3回目。

 立候補の届け出が締め切られた同日午後5時には、近隣市町の議員や多くの支持者らが同町役場に集まり祝福した。支持者や、職員らで組織される鯨友会と職員親睦会から花束を贈られた三軒さんは笑顔でそれらに応えていた。

 当選を受け、三軒さんは「30年の計画の中期。残り14年間で町を整備し、豊かにしていく必要がある。そのためには財政バランスを崩さず、町のリーダーと議会が明確なビジョンをつくらなくてはならない」とし、5期目の任期中に完成する冷凍冷蔵施設や、観光振興に寄与する防災複合施設であるJR太地駅の新駅舎、鯨類研究所の建設にも力を注いでいくと意気込みを述べた。

 さらには「鯨の学術研究都市」や「町の公園化」「クジラの恵みをもって福祉政策に取り組む」など数多くの計画の早期実現に向けて、意欲を示した。

 三軒さんは「30年の計画が全て完成すれば、世界中からクジラの研究者や興味のある人たちが集まるはず。季節感のある環境整備の整った、一度は来てみたい理想の町になると思う」と語った。

 三軒さんは1977年から連続7期町議を務め、2004年に町長選に出馬し、初当選した。

  □     □

宮川茂さんが初当選 太地町議補選



 同じく7日、議員の死去に伴う同町議会議員補欠選挙(欠員1)も告示され、新人の宮川茂さん(69)=無所属=が無投票で初当選した。任期は来年8月17日まで。

 宮川さんは「任期1年の間に町内でいろんな方の意見を聞いて自身の地盤を築き、来年に生かしていきたい」。

 今後については「行政について学ばせていただきながら、同僚議員と歩調を合わせて町長の30年計画を実現できるように尽くしたい」と語った。

(2020年7月9日付紙面より)

支持者から祝福される三軒一高さん(右から2人目)=7日、太地町役場
太地町議補選で初当選した宮川茂さん
2020年07月09日
61 1週間足らずで完売
 プレミアム宿泊・お食事券  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町が新型コロナウイルス関連緊急経済対策事業の一環で行う「町民限定プレミアム宿泊・お食事券」の販売が1日から開始されたが、7日午前に完売した。わずか1週間足らずで3000セットが全て売れたため、販売を行った一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)や町観光案内所は驚きを隠せないという。

 本事業は営業自粛などで大きな影響を受けている町内宿泊施設の利用促進と、町民に安心安全な町内で旅行を楽しんでもらい、那智勝浦の魅力を再認識、再発見することを目的としたマイクロツーリズムの促進のために実施。チケットは、町民限定で販売され、町内の宿泊施設で使用できる8000円分のチケットが3000円で購入できるというもの。

 同機構によると、販売初日は整理券を発行するほど多くの町民が集まり、1日で約1200セットが売れるほどの盛況ぶり。完売となった7日は、午後からもチケットを買い求めるため、観光案内所や同機構に立ち寄る町民や、問い合わせの電話が何度もあったという。

 同機構マーケティング担当の堀千寿子さんは「12月まで販売する予定だったので今日完売したのは予想外。チケットを利用したお客さまから『宿泊施設やプランもすごく良かったので友人にチケットを購入しようと思ったが完売は残念』というご意見を頂いた。そういったお声に救われています」。

 「宿泊事業者さまに感謝するとともに、チケットをご購入された皆さまに喜んでいただくためにもぜひ、使用期限の12月31日までにご利用いただきたい」と語った。

 同機構によると、利用した町民に「観光住民満足度調査」を実施しており、「観光客が増えてほしいか」「観光で町は潤うことができるか」などの内容でアンケートを行い、今後の観光施策に生かしていくという。

 同町観光企画課の佐古成生(しげお)課長は「町民の皆さまにはこれを機にリフレッシュしていただき、宿泊施設を通して町の魅力を感じていただきたい。また、事業者の皆さまには今後もさまざまな工夫をしていただき、観光客のおもてなしをしていただけたら」と話した。

(2020年7月9日付紙面より)

販売初日の様子=1日、那智勝浦町の観光案内所
2020年07月09日
62 点灯始めてから150周年
 樫野埼灯台8日に節目  (串本町 )

 串本町樫野にある樫野埼灯台が8日、点灯を始めてから150周年を迎えた。新型コロナウイルスの影響などもあって同日の記念行事の実施予定は無く、静かに歴史の大きな節目を越えることとなった。

 この灯台はグレゴリオ暦(=西暦)1870年7月8日、完成に先立って点灯を開始。当時の日本はまだ旧暦(=天保暦)を用いていたため、同灯台にはめ込まれたレリーフには「明治三年庚午六月十日初點」と刻まれている。その約1カ月後に灯台として完成し、日本の灯台の父とたたえられるイギリス人技師、リチャード・ヘンリー・ブラントンが手掛けた国内初の石造洋式灯台として今日まで歴史を歩み続けている。

 後の中継ぎによるかさ上げで灯火高は海抜約47㍍となり、内装の光学系機械装置も時代相応に更新整備されて現在は自動点灯で約34㌔先まで光を届ける形に発展〈海上保安庁・燈光会設置の現地案内板による〉している。無人灯台となっているが、建設当時の外構(最上部の灯ろうとレリーフがはめ込まれていて石造が今も見て取れる最下部)と有人灯台だった頃の石造官舎〈国登録有形文化財〉が敷地内に現存し、外構内は普段は立ち入ることができないが同町設置のらせん階段により上ることが可。石造官舎は町営で有料公開されている。

 点灯を始めてから約20年後の1890(明治23)年9月16日、樫野沖の岩礁で遭難したトルコ軍艦エルトゥールル号の将士が救難を求める先になったという歴史も有する。そのため同町は、県指定史跡「エルトゥールル号事件関連遺跡群」の物件に同灯台を加えて、今まさに国指定への昇格を目指しているさなかにある。

 樫野埼駐車場から先の県道(通称・エルトゥールル通り)は許可を受けた車両を除いて進入不可。同灯台は同駐車場から約600㍍先にあり、徒歩で赴く形となる。

(2020年7月9日付紙面より)

8日に点灯を始めてから150周年の節目を迎えた樫野埼灯台
石造が今も見て取れる最下部にはめ込まれたレリーフ
2020年07月09日
63 将来見据えた村づくりを
 山口賢二さん、無投票当選  (北山村長選 )

 任期満了に伴う北山村長選挙が7日に告示され、現職の山口賢二さん(70)=無所属=のほかに立候補者の届け出がなく、山口さんが無投票で2回目の当選を果たした。

 同日午前9時に出陣式を行った山口さんは、選挙カーで村内を巡回した。激励に駆け付けた西前啓市・古座川町長や西田健・紀宝町長らが見守る中、山口さんは立候補届け出締め切りの午後5時にほかの候補がないことを確認。万歳三唱で支持者らと喜びを分かち合った。

 山口さんは「私にとって対抗馬があるとすれば自分自身だった」と今回の選挙を振り返り、「至らないところや、やり残したこともある。自分への批判も含め、次の4年間頑張っていきたい」と決意を新たにした。

 今後の展望については「10カ年で長期総合計画を策定し、その中で全てを網羅する。第一に観光に力を入れたい。高齢者対策、子育て支援は従来通りに、村のぶれない継続の力をさらに推し進めていきたい」。

 村を守り、存続していくために、10年、20年後にも継続できる形作りを推進すると意気込み「村民、議会、職員そしてその一員として頑張っていきたい」と協力を求めた。

(2020年7月9日付紙面より)

万歳三唱で喜びを分かち合う山口賢二さん(左から3人目)=7日、北山村大沼
2020年07月09日
64 第1回の会合開く  新宮港埋設廃棄物に関する特別委員会  (新宮市議会 )
2020年07月09日
65 就職に向け一歩踏み出す  3校でウェブ企業説明会  (新宮・東牟婁 )
2020年07月09日
66 色とりどりの短冊に願い込め  那智勝浦町で七夕行事  
2020年07月09日
67 防火服の着用体験も  下里小4が消防本部見学  (那智勝浦町 )
2020年07月09日
68 屋台を回り楽しい時間  白梅保育園で「夏祭り」  (新宮市 )
2020年07月09日
69 自由な表現力など養う  正明保で親子リトミック  (新宮市 )
2020年07月09日
70 災害対策本部を設置  大雨警報の発表を受け  (紀宝町 )
2020年07月09日
71 「願い」込めた笹飾り持ち寄る  恒例の「七夕祭り」会場に並ぶ  (紀宝町成川 )
2020年07月09日
72 協定結ぶ球磨村に職員派遣  被災地で給水など支援活動  (紀宝町 )
2020年07月09日
73 議席と各委員や組合議員を人選  古座川町議会  
2020年07月09日
74 6月定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2020年07月09日
75 ハマゴウの花  三輪崎の孔島鈴島で  
2020年07月09日
76 お悔やみ情報
  
2020年07月05日
77 愛娘の遺志引き継ぐ
 池田武夫さんがマイクロバス寄贈  (新宮市 )

 新宮市五新在住の池田武夫さん(84)がこのたび、市にマイクロバスを寄贈した。3日には市庁舎前駐車場で寄贈セレモニーが催され、池田さんが田岡実千年市長に目録とレプリカキーを手渡した。

 寄贈は、昨年10月に心筋梗塞のため逝去した愛娘・賀代子さん(享年58)の「高齢者のために無料バスの提供を」との遺志を形にしたいという池田さんの強い思いから実現した。

 マイクロバスは日野自動車製の29人乗りロングボディーで名称は「いけだ号」。主に高田グリーンランドのデイサービスや観光客の送迎用として利用される。4日から供用を開始する。

 セレモニーには田岡市長をはじめ、新熊野体験研修協会の長山広重代表理事や市議会の久保智敬議長、東原伸也副議長、松本光生議員らが出席。寄贈に当たり、池田さんが「娘は残念ながら思いを実現できずにこの世を去った。(マイクロバスを)多くの人が笑顔になるように活用していただければ娘も喜ぶと思う」とあいさつ。

 池田さんに感謝状と記念品を手渡した田岡市長は「このたびの寄贈は市民の福祉の向上に大いに寄与するもの。高齢者、市民、観光客に喜んでもらえるよう、大切に活用することを誓います」と感謝を伝えた。

 池田さんによると、持病のため通院や入退院を繰り返しており、病院などで高齢者と接する機会が多かった賀代子さんは「高齢者のために何かしたい」と常々語っていた。池田さんは「まだ若いのだから慌てることはない」などと説得したという。

 「生きているうちに実現させてあげれば良かった。一緒にバスに乗れなかったのが残念」と悔しさを口にしながらも、「市に尽くしてほしいという娘の遺志に応えることができた。夢に娘が出てきて『父ちゃん、ありがとう』と言ってくれた。私が市に尽くすことによって、娘も気分を良くしていると思う」と話していた。

(2020年7月5日付紙面より)

娘の遺志を引き継ぎ、池田武夫さん(前列中央)がマイクロバスを寄贈=3日、新宮市役所
「高齢者のために」との思いを胸に逝去した娘の賀代子さん
2020年07月05日
78 新宮署が三輪崎小に掲示板設置
 ひまわりの絆プロジェクト  

 京都府警察発案の「ひまわりの絆プロジェクト」に参加した新宮警察署は2日、活動に協力する新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)の花壇に同プロジェクトの説明と交通事故根絶への願いを記した掲示板を提供した。同署の上畑充史交通課長らが訪れ、校舎北西のフェンスに設置した。

 プロジェクトは2011年に府内の交通事故で亡くなった4歳の男児が、植えようとしてかなわなかった種が元になっている。当時の担当警察官が遺族から種を受け取ったことを機に、ヒマワリを育てて種を継ぐことで遺族の思いや命の大切さ、交通事故防止を伝えようと始まった。16年以降は警察署を中心に賛同者が増えて全国的な広がりを見せている。

 同校園芸委員の児童15人がこのほど、新宮警察署から受け取った種を育苗ポットで発芽させた。学校関係者だけでなく、一般の人の目にも付くようにと、苗は道路沿いの花壇に植えられた。毎朝、委員の児童が中心となって水やりなどの世話をしている。

 掲示板設置に立ち会った嶋田校長は「命の尊さ、交通安全学習の良い機会」と感謝し、上畑交通課長は「ヒマワリを見て、亡くなった子どもさんの生きていた証しと交通事故防止を思っていただければ。順調に育って種が取れたら児童たちにも引き継いで育ててもらいたい」と話していた。

(2020年7月5日付紙面より)

掲示板を設置する新宮警察署署員=2日、新宮市三輪崎
2020年07月05日
79 バザーコーナー出品者募集中
 売り上げの一部は基金に寄付  (紀宝町福祉セ )

 紀宝町鵜殿の町福祉センターで「リサイクル&手づくりバザー」コーナーがリニューアルオープンした。両コーナーと寄付コーナーの使用料は無料で「皆さんのご利用、出品をお待ちしています」と呼び掛けている。

 ボランティア・市民活動センター「きぼらんせ」(神園敏昭運営委員長)が循環型社会への啓発活動と、ボランティア基金への協力を目的に設置。同センターの改修工事に伴い昨年8月から休止していたが、施設整備が完了したことから再開した。

 これまで同様、福祉センター2階ロビーにコーナーを設け、出品者が自由にレイアウトできるよう工夫した。

 リサイクルバザーと寄付コーナーは、未使用の食器や手芸用品、雑貨、着物(リサイクル用)などで洋服は対象外。手作りバザーは新品の作品を受け付けている。バザー売上金の一部は町ボランティア基金に寄付する。

 出品などに関する問い合わせは、きぼらんせ事務局の町社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。

 なお、新型コロナウイルス感染防止対策として、来館時はマスク着用、手洗いの徹底などを求めている。

(2020年7月5日付紙面より)

「リサイクル&手づくりバザー」をPRする神園敏昭運営委員長
2020年07月05日
80 ゆかし潟のハマボウ見頃
 各所で開花し夏を彩る  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町湯川のゆかし潟でハマボウが見頃を迎えている。喫茶きよもん敷地内をはじめ、周辺各所で黄色の花が開花し、夏を彩っている。

 ハマボウはアオイ科の落葉低木。内湾海岸に自生する塩生植物で、夏に黄色の花を開花させる。

 同所は多くのハマボウが楽しめる名所の一つとして知られ、公益社団法人和歌山県観光連盟のホームページ「わかやま観光情報」にも掲載されている。

 毎年きれいに開花するため、散歩する近隣住民、付近道路を走行する車のドライバーや同乗者の目を楽しませている。

 記者が取材した6月末も、車から降りてスマートフォンでハマボウを撮影するドライバーの姿が見られた。

(2020年7月5日付紙面より)

夏を彩るハマボウが見頃=6月末、那智勝浦町のゆかし潟周辺
きれいな黄色が特徴
2020年07月05日
81 軟式野球県独自大会開催決定  和歌山県高校野球連盟  
2020年07月05日
82 宿泊避難支援事業を開始  新宮市  
2020年07月05日
83 「養殖学」への理解深める  近大新宮高が水産実習  (新宮市 )
2020年07月05日
84 新入団員ら15人に辞令交付  新宮市消防団が任命式  
2020年07月05日
85 校内巡りクイズを解く  熊野川小でウオークラリー  (新宮市 )
2020年07月05日
86 絵本の世界を楽しむ  井関保で読み聞かせ  (那智勝浦町 )
2020年07月05日
87 警察の仕事を学ぼう  新宮署で社会科見学  (北山小 )
2020年07月05日
88 一試合でも多く楽しんで  野球部OB会が部員を激励  (紀南高校 )
2020年07月05日
89 山を越え、谷を渡った通学路  埋もれゆく「ユキノリ越え」の道  
2020年07月05日
90 お悔やみ情報
  
2020年07月01日
91 3年生に集大成の場を
 新宮高で「陸上競技総合体育大会」  (新宮市 )

 新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)陸上競技部は6月27日、同校グラウンドで「第1回新宮高校陸上競技総合体育大会」を開いた。同校と新翔高校の両部員約40人が参加し、日頃の練習の成果を競い合った。

 新型コロナウイルス感染症の影響による全国高校総合体育大会(インターハイ)および県高校総体の中止を受け、引退を間近に控える3年生に少しでも集大成となる場を用意できないかとの思いから2年生が企画。選手や顧問らが新翔高校に声を掛ける形で開催が実現した。100㍍、400㍍、1500㍍、4×100㍍リレー、4×400㍍リレーの5種目で競い合った。

 開会に当たり新宮高の宮井貴浩教頭が「コロナウイルスの影響で皆さんのすてきな目標だった総体が中止となりショックだったと思う。つらい心情ではあるが、この大会を一つの区切りとして前向きに気持ちを切り替えてください」とあいさつ。見学する出場者やマネジャーたちから「ファイト!」「あと少し!」などと声援を受けながら、選手らは力いっぱい競技に取り組んだ。大会後には各種目の表彰式も行われた。

 新翔高の野口光希主将は「コロナの影響で大会が無くなり目標を失った時期もあったが、気持ちの切り替えにつながる機会を与えていただき感謝しています。高校生活で取り組んできたことを全力で発揮すると同時に楽しめることができました」。

 新宮高の雨澤翼主将は「後輩たちが3年生のために企画してくれて本当にありがたい。小学生から陸上を始めて総体の中止が決定したときは悔しさしかなかったですが、この大会で気持ちが救われました」と笑顔で話していた。

(2020年7月1日付紙面より)

力いっぱい競技に取り組む選手たち=6月27日、新宮市神倉の県立新宮高校グラウンド
記念撮影し、健闘をたたえ合った
2020年07月01日
92 地域を学びのフィールドに
 5年生はウミガメの生態を学習  (井田小 )

 紀宝町立井田小学校(石谷正秀校長)は本年度から、総合学習を活用した「『井田』未来 創造 Learning」の取り組みを始めた。

 地域を学びのフィールドとした特色ある教育活動で、3~6年生が対象。3年生は町の特産品であるミカン、4年生は観光資源や産業、5年生はウミガメと地域環境、6年生はウミガメ保護活動について理解を深める。

 6月26日には5年生10人が道の駅「紀宝町ウミガメ公園」を訪れ、「ウミガメと地域環境」をテーマに生態を学習した。

 飼育員の伊藤柊也さんがウミガメについて教えた。施設で飼育するウミガメと淡水ガメを並べ、「ウミガメは水中で生活するため手がオール状になっているが、淡水ガメは陸で歩きやすいようしっかり爪が生えている」と説明。井田海岸にはアカウミガメが産卵にやってくることも伝えた。

 児童たちは「甲羅の模様が違う」「淡水ガメは爪が鋭い」「首の長さが違う」などそれぞれの特徴を発表。飼育プールでの餌やりや、世界最大のウミガメ「オサガメ」の剥製も見学した。

 最後は学習した内容をノートにまとめた。松田風翔君は「ウミガメはどこに集まりますか」と伊藤さんに質問。アカウミガメは生まれた海岸の近くで産卵することを学んでいた。

(2020年7月1日付紙面より)

ウミガメに触れる児童たち=6月26日、紀宝町ウミガメ公園
2020年07月01日
93 犯罪や非行のないまちに
 社会を明るくする運動でのぼり旗掲出  (新宮市 )

 7月の「社会を明るくする運動~犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ~」強調月間を前に6月29日、紀南保護司会(谷敏朗会長)の会員11人が新宮市役所および市庁舎別館周辺に広報用のぼり旗20本を掲出した。参加者らは「犯罪に戻らない戻さない」などのスローガンが書かれた旗を掲げ、犯罪や非行のない安全で安心な社会づくりへの意識高揚を図った。

 「社会を明るくする運動」は、非行の防止と罪を犯した人たちの更生に対し理解を深めるなどの目的で行われている全国的な取り組み。和歌山県が主唱する「夏の子どもを守る運動」、内閣府主唱の「青少年の非行・被害防止全国強調月間」、覚醒剤など薬物乱用対策と相互に協調し、少年の非行防止、罪を犯した人たちの更生への理解や援助など、犯罪や非行のない安全・安心な地域社会を築くことを推進している。

 運動の目標は▽犯罪や非行を防止し、安全で安心して暮らすことのできる明るい地域社会を築く▽犯罪や非行をした人が再び犯罪や非行をしないように立ち直りを支える―の二つ。更生保護活動の周知や、保護司、更生保護女性会会員、BBS会員、協力雇用主など、更生保護ボランティアのなり手を増やすなどの目的もある。

 毎年、強調月間には各所で街頭啓発を行っているが、第70回目を数える今年は新型コロナウイルス感染予防の観点から中止となった。

 谷会長は「新型コロナの影響で街頭啓発などはできなかったが、のぼり旗掲出によって明るいまちづくりへの意識高揚に寄与できれば」と話していた。のぼり旗は7月末まで掲出予定となっている。

(2020年7月1日付紙面より)

紀南保護司会員らがのぼり旗を掲出した=6月29日、新宮市役所周辺
2020年07月01日
94 環境意識の高揚図る
 ノーレジ袋キャンペーン  (和歌山県 )

 和歌山県の事業者、市民団体、行政で構成する「わかやまノーレジ袋推進協議会」は、7月から全国で実施されるレジ袋有料化に向け「令和2年度ノーレジ袋キャンペーン」を実施した。新宮市橋本のイオン新宮店では6月30日、サービスカウンター付近にエコバッグ置き場を配置。置き場前で足を止め、エコバッグを持ち帰る買い物客の姿も多く見られた。

 同協議会は、ごみの減量や二酸化炭素削減による地球温暖化の防止、県民の環境意識の高揚などを図るためレジ袋の削減に取り組んでいる。

 同キャンペーンは活動の一環として実施されており、毎年県職員らが啓発物資を配布しているが今年は新型コロナウイルス感染予防のため直接配布は中止。29、30の両日にわたり県内25店舗にエコバッグ置き場を配置し、持ち帰り方式で約4300枚を無料で配った。

 プラスチック製買い物袋の有料化はいよいよ1日からスタート。小売業を営む全ての事業者が対象。有料化によりプラスチックの過剰な使用を抑制するとともに、消費者のライフスタイルの変革を促していく。

(2020年7月1日付紙面より)

エコバッグ置き場が設けられた=6月30日、新宮市橋本のイオン新宮店
2020年07月01日
95 野球を楽しむ思い持って
 勝浦ヤンキース監督・清水浩さん  
2020年07月01日
96 「地域防災計画」見直しへ  防災会議で町の計画を報告  (御浜町 )
2020年07月01日
97 「命ある限り歩き続ける」  横田南嶺老師と五木寛之氏の対談本が出版  
2020年07月01日
98 サーキットやプール掃除  5歳児たちが楽しい時間  (太地こども園 )
2020年07月01日
99 北地則也会長軸で初動  町老連が定期総会開く  (串本町 )
2020年07月01日
100 6月定例会一般質問(終)  串本町議会  
2020年07月01日
101 協定交わして活用始める  高齢者見守りQRコード  (串本町・古座川町 )