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2019年06月30日
1 宗教文化を多角的に語る
 ガンボーニ教授が特別講演  (環境問題研究会 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)は28日、新宮市春日の市人権教育センターで6月特別例会を開いた。西洋近現代美術研究の第一人者として国際的に著名な美術史家であるジュネーブ大学のダリオ・ガンボーニ教授が「石と木、イメージと実在」をテーマに講演。約80人が聴講した。

 講演を前に、東京大学大学院の秋山聰教授がガンボーニ教授の経歴などを解説。講演のテーマであるアニコニズム(非図像主義=神や聖なる人物を絵画や彫刻で表すことを避ける行為)について説明した。アニコニズムにおいても許容される聖なるものとして、那智の滝などの自然物や、痕跡としての記号、偶然によって人や動物の形に見えるチャンス・イメージなどを示し、「アイコニズムとアニコニズムは対立すると思われがちだが、その境界は曖昧で濃度の違いではないか」と見解を述べた。

 ガンボーニ教授は、石や木などといったものからどのように神聖さが浮かび上がってくるのかを、アニコニズムとの関連について注目してきたと述べた。1864年にドイツの考古学者が、ギリシャ芸術の初期の頃の形態と見なし語るためにアニコニック、アニコニズムという語を提示したと説明。考古学者は、古代ギリシャ人は人をかたどった像を制作する以前から、木や石、柱、やりなどをパワーのシンボルとして用いたと信じていたと話した。

 神聖な場所は世界中に存在しており、その神聖さを主張してきたと述べた。伊勢の夫婦岩は、日本の原始のカップルであるイザナギノミコトとイザナミノミコトを体現しており、それ自身が作り上げた光景だと推測することができるとした。

 国宝建築の大家で東京家政学院大学・金沢美術工芸大学客員教授の松﨑照明さんは、熊野地方と奥州出羽三山との地図を比較し「熊野三山、特に新宮市は特別な地形。場所の神聖さとは要するに特別な地形ということ」。信仰する人が見つけた地であるのではと推測し、「こんなに素晴らしい、貴重な所だということを自覚してほしい」と話した。

 講演を聴講した速水盛康教育長は「本来持っている大地の力、そんなものが熊野にあると感じた。この歴史と文化の地新宮市を発信していく上で大きな力と発想を創造していくヒントを頂いた」と話していた。

(2019年6月30日付紙面より)

約80人が聴講した講演会の様子=28日夜、新宮市春日の人権教育センター
ダリオ・ガンボーニ教授
秋山聰教授
松﨑照明さん
2019年06月30日
2 祭りを安全、円滑に
 那智の扇祭り関係者らが協議会  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)社務所で28日、7月14日に営まれる例大祭「那智の扇祭り(火祭)」に向け、「令和元年例大祭斎行に関する協議会」が開かれた。

 扇祭りを安全、円滑に執り行うため、毎年開かれている。協議会には、保存会役員、観光協会、新宮警察署、交通指導員協議会、消防本部、消防団、奉仕者らが出席。祭典や参拝者受付、警備、救護などについて確認した後、昨年の反省点を踏まえて熱中症対策や駐車場の確保、交通整理、増加する外国人観光客への対応について協議した。

 祭り当日は那智山の駐車場が満杯になる午前10時30分から午後3時ごろまで一般車両の通行が規制されるため自家用車での参拝は注意が必要。臨時駐車場の大門坂駐車場と市野々小学校のグラウンドから、熊野交通がシャトルバスを運行する。

 今年は斎行日が3連休の中日に当たり、テレビ番組の影響で参拝者が増えていることなどから、例年よりも混雑が予想されるとの意見もあった。

 男成宮司は「今回は令和の時代が始まって初めての例大祭。御代替わりに奉祝の気持ちを込めて祭りを執り行いたい。皆さんの心を寄せ合い、熊野の神々にご嘉納いただき、参拝者の方々に称賛してもらえる祭りにしたい」と関係者らに協力を呼び掛けた。

 扇指奉仕者は、南紀くろしお商工会、南紀勝浦温泉旅館組合、紀州勝浦漁業協同組合、熊野交通株式会社、那智ねぼけ堂、熊野第一交通株式会社、みくまの農業協同組合、宇久井漁業協同組合の8団体。組頭は、松本太一さんを代表に、地庵晋司さん、片山徹さんの3人が務める。

(2019年6月30日付紙面より)

関係者らが話し合った=28日、熊野那智大社
男成洋三宮司
2019年06月30日
3 全校生徒が福祉を学ぶ
 校舎内で車いすを操作  (相野谷中 )

 紀宝町立相野谷中学校(西村茂也校長)で27日、福祉体験学習があり、全校生徒15人が車いす体験を通して福祉の大切さを学んだ。

 総合学習の一環として毎年実施。おととしは高齢者の擬似体験、昨年は手話に取り組んだ。今年は町社会福祉協議会総務・地域福祉係の職員3人が訪問し、はじめに障害者駐車場スペースや車いすについて説明した。

 生徒は2人一組になり、車いすを操作した。校内の段差に沿って慎重に持ち上げたり、キャスターをゆっくり下げるなど、さまざまな課題に挑戦した。

 体験後は3グループで活動。模造紙に「車いすの人とコミュニケーションをとる」「介助者を信用する」「素早く動かれると怖かった」など気付いたことを書いた。

 全員の感想がそろった後、各グループで解決策を考えた。「落ちないためにシートベルトを使う」「声掛けをする」「階段をスロープにする」などの意見をまとめ、タイトルを付けてグループごとに発表した。

 同校には体育館と校舎を結ぶ階段にスロープが設置されている。以前、文化祭で行き来に苦労している高齢者を見た生徒が提案して実現した。

 継続して福祉に取り組むことで生徒の自覚が生まれ、崎上野和音君(3年)は「車いすを体験して介助する側、してもらう側の気持ちや大変さが分かった」と話していた。

(2019年6月30日付紙面より)

福祉への思いを模造紙に貼る=27日、紀宝町立相野谷中学校
車いす体験に取り組む生徒
2019年06月30日
4 大学の学びに触れる
 近大新宮高で出張講義  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校(池上博基校長)は28日、2年生124人を対象に近畿大学の出張講義を開いた。生徒は五つの講義から希望するものを選択して受講。大学の授業に触れた。

 高大連携の一環で進路選択の一助とする目的。現代社会で起こっているさまざまな出来事を身近なものとして受け止めるきっかけにと実施している。この日は▽建築学部▽理工学部▽経営学部▽総合社会学部▽国際学部―から5人の講師が来校。それぞれの分野で授業が行われた。

 総合社会学部の中川知宏准教授は「年齢と非行の関係から見る二つの非行少年タイプ」をテーマに40人の生徒に講義。アメリカの研究者が1993年に発表した論文を基にさまざまな形で年齢とともに発達していくと説明した。

 「発達とは体の機能が向上していくイメージがあるが、心理学では必ずしも身体的、心理的な機能の向上というわけではない。落ちていくことも踏まえて発達である」と話し、なぜ中学生の頃から非行に走り、高校生を過ぎると減少していくのかなどについて語った。

(2019年6月30日付紙面より)

中川知宏准教授(左)の講義に耳を傾ける生徒=28日、新宮市の近畿大学附属新宮高校
2019年06月30日
5 新会長に田邊毅一さん  那智勝浦ロータリークラブ  
2019年06月30日
6 遺跡の国史跡指定目指し  5人を城下町遺跡調査委員に委嘱  (新宮市 )
2019年06月30日
7 交通事故減少に協力を  県交安協新宮支部が総会  (新宮市 )
2019年06月30日
8 生徒全員が楽しめる学校に  城南中生徒会と育友会が懇談  (新宮市 )
2019年06月30日
9 周囲が連携しサポートを  学童期のけが予防とテーピング学ぶ  (新宮市スポーツ少年団本部 )
2019年06月30日
10 建物遺産で地域を応援  旧大前屋フェスタに300人  (新宮市 )
2019年06月30日
11 勇気ある行動に感謝  初期消火で玉中公子さんを表彰  (新宮市 )
2019年06月30日
12 労働災害を防げ  建設現場で安全パトロール  (新宮市 )
2019年06月30日
13 中身当てゲームなどに挑戦  スタンプラリー集会  (鵜殿小 )
2019年06月30日
14 お悔やみ情報
  
2019年06月28日
15 新造舟の運航開始
 熊野川舟下りの乗客乗せて  (新宮市 )

 新宮市の熊野川町ふれあい公社がクラウドファンディングで資金を集めて製作した川舟が27日、初運航した。世界遺産の熊野川を楽しむ「熊野川舟下り」は同市熊野川町の道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」付近から熊野速玉大社近くの河原までの約16㌔を下る。

 初運航のこの日は、あいにくの雨となったが、2便12人が出航。新造舟にはアメリカ人と香港人6人が乗り、熊野川を下った。昨年度の乗船客数は4563人(外国人2165)。本年度は4月と5月で1431人(同737)が乗船している。

 製作にはインターネット経由で資金を募るクラウドファンディングを活用し、142人の支援者から目標金額を上回る244万2000円を集めた。センターには新造舟の写真と共に支援者の名前が掲示されている。

 舟は熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾川舟工房」の谷上嘉一さんに製作を依頼し、約2カ月かけて完成。進水式は5月24日に実施した。

 熊野川川舟センターの森本博也センター長は「支援のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。雨になりましたが、大安のこの日を選び、川舟を運航することができて職員一同喜んでいます」と話していた。

 乗船料金は大人3900円、4歳~小学生が2000円で団体割引、貸し切りもある。4歳未満は乗船不可。定期乗合便は12~2月を除き、午前10時からと午後2時30分から運航している。

 問い合わせは、熊野川町田長の熊野川川舟センター(電話0735・44・0987)まで。

(2019年6月28日付紙面より)

クラウドファンディングを活用して製作した川舟が初運航=27日、新宮市熊野川町の河川敷
2019年06月28日
16 木下欣也会長を再任
 健康増進計画PR進める  (那智勝浦町保健対策推進協議会 )

 那智勝浦町保健対策(健康づくり)推進協議会は24日、同町福祉健康センターで令和元年度の会議を開いた。役員改選では木下欣也会長、佐藤純造副会長が再任された。任期は2年。

 協議会は同町の健康づくり対策を推進するため、国県の要綱に基づいて、各種健康診査事業や健康相談、保健栄養指導、食生活改善など地区衛生組織の育成や健康教育など、健康づくりのための方針を体系的・総合的に審議企画することを目的としている。

 矢熊義人副町長が「人生100年時代が到来し、健康な状態で長生きすることが重要視されている。委員の方々には町民の皆さまの健康づくりや対策のために助言をいただいている。今後もよろしくお願いします」とあいさつ。事務局から平成30年度母子保健事業や予防接種事業報告、健康推進事業、精神保健・障害者関係事業の結果と本年度計画の報告があった。

 国民の健康寿命延伸などの実現に向けた運動として国が行う「健康日本21」や和歌山県の「和歌山県健康増進計画」を受け、今年3月に「那智勝浦町健康増進計画」を策定したことを説明。保健所を中心に先進地の新宮市を除く、各町村なども同時に策定に向け動き出したという。事務局会議、策定委員会や住民グループ会議も開催し、健康に関するアンケートを20~74歳の町民に行った。4月にはA3のダイジェスト版を全戸配布している。完全版は役場や出張所、医療機関などで閲覧できる。

 木下会長は「栄養や運動、健康管理など詳しい取り組みが策定された。計画倒れにならないようにわれわれも啓発に取り組んでいきたい」と述べた。

(2019年6月28日付紙面より)

健康づくり対策などを協議した=24日、那智勝浦町福祉健康センター
3月に策定された「那智勝浦町健康増進計画」をPR
2019年06月28日
17 防災を“忘災”にしないで
 津本自主防が訓練  (紀宝町 )

 紀宝町の津本地区自主防災会(岡正成会長)は23日、津本防災センターで防災訓練を行い、約30人が参加した。防災講話で災害から命を守るすべを学び、災害時に役立つ新聞紙スリッパや簡易リュックサックなどを作った。

 県防災対策部防災企画・地域支援課の防災技術指導員、宮田正人さんが講話。「自然災害を止めることはできない。できるだけの備えをし、さまざまな対策を講じて防災、減災に努めましょう。防災を“忘災”にしないで」と呼び掛けた。

 三重県の災害リスクとして▽南海トラフによる地震・津波▽活断層による直下型地震▽台風などの風水害―を挙げた。

 地震対策は自宅の立地環境や耐震状況、室内の対策、避難所へのルート確認、家族間の話し合いと役割分担、非常持ち出し袋の準備が大切とした。

 新聞紙スリッパ、2枚の風呂敷やズボンとロープを使ったリュックサックの作り方を紹介。参加者は実際にスリッパとリュックサックを作り、使い心地を確かめた。

(2019年6月28日付紙面より)

簡易リュックサックの使い心地を確かめる=23日、紀宝町の津本防災センター
2019年06月28日
18 認知症への理解深める
 サポーター養成講座に8人  (新宮市 )

 新宮市地域包括支援センターは26日、同市の広角会館で「認知症サポーター養成講座」を開いた。8人の参加者を前にセンター職員が「認知症の理解と関わり~私たちにできること~」をテーマに講話した。

 全国で認知症の症状がある人は約462万人で、75歳以上が12人に1人、85歳以上は3人に1人といわれている。今後、認知症の症状がある人は増加すると予想されている。

 職員は、認知症は脳に起きた変化によって記憶障害(物忘れ)などが発生し、日常生活を送ることが困難になる状態であると説明。脳のしくみと働きを紹介し、「何かを見る、聞く、認識する、行動するといった全てにおいて大事なのは記憶である」と述べた。

 認知症の原因や症状、種類などについて解説し、「認知症の人にとって焦りや不安はストレスのもと。人によっては興奮や怒りを覚える場合もあります。アルツハイマー型認知症であれば安心してもらえる環境と治療薬によって進行を遅らせることが可能な場合もあるため、周りの一人一人が認知症の症状を覚え適切な関わり方を学ぶことが必要」と早期診断、早期治療の大切さを訴えた。

 認知症の人は何も分からなくなるものではなく、分かることもたくさんあるとし、「忘れてしまったこと、覚えていることは何かを自分たちも考え、理解しなければならない」と語った。

 参加者は講話とDVD鑑賞を通して、認知症に対する理解を深めていた。

(2019年6月28日付紙面より)

認知症に対する理解を深める参加者=26日、新宮市の広角会館
2019年06月28日
19 古座川町観光協会 桜フェアフォトコンテスト  第1回入賞12作品を紹介①  (グランプリ、準グランプリ )
2019年06月28日
20 公正な選挙目指し  各警察署に取締本部を設置  (和歌山県警 )
2019年06月28日
21 全議案可決し閉会  新宮市6月定例会  
2019年06月28日
22 筆文字教室楽しむ  熊野川町東敷屋でサロン  (新宮市 )
2019年06月28日
23 迅速な避難を忘れずに  みくまの支援学校が避難訓練  (新宮市 )
2019年06月28日
24 ツナパンの手作りに挑戦  公民館の単発講座で7人  (古座川町 )
2019年06月28日
25 遊泳期間に向け資材設置  橋杭海水浴場で関係者ら  (串本町 )
2019年06月28日
26 心に寄り添う絵本を制作  串本出身の奥野あやさん  (串本町 )
2019年06月28日
27 日本民踊講習会参加を報告  正調串本節保存会の会員  (串本町 )
2019年06月28日
28 三重大会組み合わせ決定  木本は青山、紀南は海星と対戦  (全国高校野球 )
2019年06月28日
29 「べっぴん畑」で農作業  料理教室は8月に  (JA伊勢女性農業塾 )
2019年06月28日
30 日中に国道42号で事故多発  南郡交対協が取り組み確認  (夏の交安県民運動 )
2019年06月28日
31 将来への視野を広げる  熊野川中2年生が職場体験  (新宮市 )
2019年06月28日
32 お悔やみ情報
  
2019年06月19日
33 3団体に表彰状
 ひまわり基金地域貢献賞  (新宮信用金庫 )

 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)は17日、同金庫エリアで地域社会貢献活動を行っている3団体にひまわり基金地域貢献賞を贈った。受賞したのは「ほたるを守る会」(蔵本一範代表)、「絵本の会 よむよむ」(山縣いずみ代表)、「阿田和交流会」(松本有希代表)。

 同金庫は地域貢献事業を行うことを目的に1999(平成11)年4月に「しんぐう信金ひまわり基金」を設立。地域振興や環境保全などのボランティア活動に努める団体を毎年表彰し、活動を助成している。新宮市徐福のステーションホテル新宮で開催された総代懇親会席上で、浦木理事長が出席した代表者らに賞状と目録を手渡した。

 「ほたるを守る会」はほたるが飛び交う美しい紀宝町を目指し発足。今年で活動24年目となる。小学校での講演やほたるが光る時季のパトロールなど、年間通してさまざまな活動を行っている。蔵本代表は「思いもかけず栄えある賞を頂いて驚いている。これを機に、もう一度改めて頑張りたい」と喜びを示した。

 「絵本の会 よむよむ」は1997(平成9)年の設立以来、那智勝浦町内で子どもの読書を推進する活動を行っており、子どもの発達教育や人格形成、コミュニケーション能力の成長に貢献している。2016(平成28)年に文部科学大臣賞を受賞。翌年に伊藤忠記念財団助成金対象に選出された。山縣代表は「設立して20年が経過した。いつまでも若い気持ちで、カタツムリの歩みのごとく活動を続けていきたい」。

 「阿田和交流会」は三重県御浜町阿田和地区の伝統文化の保存と継承に尽力。4月の阿田和例大祭での獅子舞の奉納や盆時期の初盆宅への供養訪問、9月には子ども神輿の手伝いなどのボランティア活動を行っている。同会は「若手が減っていく中、OBが手を取り合って頑張っている。こんな素晴らしい賞を頂いてうれしい」と感謝の言葉を述べた。

(2019年6月19日付紙面より)

浦木睦雄理事長(右)から賞状を受け取る代表者ら=17日、新宮市徐福のステーションホテル新宮
2019年06月19日
34 予算や事業計画など承認
 太地町婦人会が総会  

 太地町婦人会(坂下富貴子会長、会員45人)が17日、同町公民館で令和元年度総会を開催した。出席者30人、委任状15人で総会が成立し三軒一高町長、宇佐川彰男教育長が来賓として出席。本年度の予算案、事業計画など全ての議案が承認された。

 坂下会長は「私たち婦人会も変革の時代を迎えている。知識と教養を深め、自己の研さんに努め、組織の強化と事業活動の活性化を図って地域発展のために頑張っていきたい」とあいさつ。三軒町長は町の30年構想や本年度事業で8~12月の間にオープンする福祉の殿堂「梛」について触れ、300円の食事や配達サービスや入浴施設、洗濯設備が整った施設であることを紹介した。2021年4月に建て替えとなる防災複合施設を兼ね備えたJR太地駅や10年以内に整備する公園兼無料駐車場、22年に建設される日本鯨類研究所支所について説明し、「合併することなく、さまざまな設備が行き届き、公園の中に住民が住んでいる理想のまちにしようと思う」と語った。

 本年度予算では収入・支出ともに150万円(前年比24万3476円減)、事業計画では▽道路美化清掃(8月)▽いさな通学合宿(10月)▽くじら祭参加(11月)▽ねんりんピック紀の国マラソン交流大会への立哨員としての参加(11月)▽炊飯実習(1月)▽くじら浜公園駅伝大会への立哨員としての参加(2月)―などが挙げられた。質疑応答後、合田孝子副会長のあいさつで総会が締めくくられた。

(2019年6月19日付紙面より)

出席した会員たち=17日、太地町公民館
坂下富貴子会長
2019年06月19日
35 串本町で実像など伝える
 トルコ事務所長が講演  (JICA )

 国際協力機構(JICA)トルコ事務所の安井毅裕所長が14日、県立串本古座高校や串本町文化センターで講演に臨み、現在のトルコ共和国の実像やJICAの活動の様子などを伝えた。

 これらの講演は、JICA関西の働き掛けにより実現した機会。安井さんは同事務所を軸にした各種支援事業に加え、国交の強化と発展を見据えた「大学出前講座」を精力的にこなすことで現地メディアの注目を集めている。その才覚を次は日本とトルコの友好発祥地であり2020年東京五輪に出場するトルコ共和国選手のホストタウンとなる串本町~那智勝浦町域で発揮し、受け入れへの理解と機運を高めるため一時帰国して串本町を訪ねるに至った。

 同センターの講演は、JICA関西から共催の申し入れを受けた同町トルコ文化協会(伊藤アイシェギュル会長)が事前告知と会場設定に協力する形で実施。約60人が来場し、伊藤会長は雨にもかかわらず貴重な話を聞きに来てくれたことに感謝し気さくに聴講を促しながら安井さんを迎えた。

 安井さんは1年半前に人生初の中東となるトルコ共和国へと赴任。現地生活から見える最近のトルコの国勢や国民性、社会の実像とその印象などをさまざまな話題を織り交ぜてざっくばらんに伝えるとともに、JICAが世界でどのような支援を展開しトルコ共和国とはどのような関係を築いているかを紹介した。

 併せて串本町が7月にトルコ共和国メルシン市へ中学生7人を派遣する点を踏まえて治安情勢も報告。同市を含む中部~東部は安全だが、日本ではないので危険な場所に近づかない、一人で行動しないなど相応の心掛けをするよう促した。

 ▽トルコは日本の技術に高い信頼を抱いていて経済援助よりも一緒に仕事をしたがっている▽経済成長は安定期に差し掛かりつつありさらなる成長のために欧州や韓国にも関心を広げている▽友好の起源となっているエルトゥールル号の史実を教科書で学ぶ機会が減っていて知っている人の割合は10人に1人程度―などの実感も語り、友好発祥地の串本にも取り組める事柄として目に見える関係の増強の必要性を示唆して締めくくった。

 以降は質疑応答もあり、▽トルコ語には慣れてきたか▽JICAと比較した際のTIKA(トルコ共和国の国際協力支援機構)の特色▽お薦めの食文化や観光交流活性化の糸口は―などの質問に答えた。

 県立串本古座高校(左近晴久校長)は先立って6時間目に生徒266人と教職員が聴講。前述の大筋に加え、これからの時代を背負って立つ世代へのメッセージも寄せた。安井さんは両講演の合間に同町樫野を訪ね、エルトゥールル号殉難将士慰霊碑に献花し現地視察に臨んだという。

(2019年6月19日付紙面より)

現在のトルコの実像などを語る安井毅裕さん=14日、串本町文化センター
2019年06月19日
36 笑顔あふれる活動続く
 「かわりない会」発足2カ月  (鵜殿地区 )

 紀南介護保険広域連合の介護保険新地域支援事業として、紀宝町初の通所サービスが4月8日から鵜殿老人憩の家讃寿荘(さんじゅそう)で始まり、6月で2カ月がたった。地域での見守りを目的とした取り組みで、鵜殿老人クラブ讃寿会の会員を中心に組織するボランティアグループ「かわりない会」(牧戸光彦会長)が運営している。

 この地域では昔から「かわりないかい?」「かわりないよ」とのあいさつが〝元気だよ〟を伝える手段だった。利用者に昔のあいさつを思い出してもらおうと名称を決めた。

 毎週月曜日の午前10時から午後1時まで鵜殿地区の高齢者が集まり、昼食などを楽しんでいる。毎回、スタッフがアイデアを出し合い機能訓練を兼ねた体操や歌、ゲームなど高齢者が気軽に取り組める催しを考えている。

 利用者の送迎もスタッフで行い、2カ月に1回の「お出かけ企画」もある。4月には新宮市佐野の新宮港に出向き、ツツジを見学後、スーパーで買い物も楽しんだ。6月24日には熊野市紀和町の丸山千枚田に出かける。

 17日はスタッフと利用者合わせて20人以上が参加した。今回は町社会福祉協議会による福祉の店「アプローチ」の出張販売もあった。

 童謡『シャボン玉』を歌いながら風船を飛ばし合い、スタッフが出題するなぞなぞクイズにも挑戦した。カラオケも楽しみ、恒例のランチタイムでは全員でテーブルを囲んで昼食を取った。参加者は「みんなで食べるお昼ご飯はおいしい」と口をそろえ、笑顔の絶えない時間を過ごした。

 牧戸会長は「通所サービスが始まって2カ月がたつが、スタッフも一生懸命頑張ってくれている。『楽しかった』と言ってくれる利用者も多く、毎週月曜日を楽しみにしてくれている」と話していた。

(2019年6月19日付紙面より)

風船飛ばしを楽しむ利用者とスタッフ=17日、紀宝町の鵜殿老人憩いの家讃寿荘
2019年06月19日
37 坂地賢さんが連覇
 那智勝浦ゴルフ倶楽部理事長杯  
2019年06月19日
38 峯園君昨年の悔しさ晴らす個人V
 県中学校春季卓球大会  (熊野川中学校 )
2019年06月19日
39 畑中君が個人、団体ともに全国出場へ
 県中学校空手道選手権  (近大新宮中 )
2019年06月19日
40 「上昇」と「下降」が均衡  4~6月期景気予測調査  
2019年06月19日
41 DMO体制の構築など学ぶ  観光地域づくりで地方創生  (那智勝浦町 )
2019年06月19日
42 熊野の経済振興に寄与  熊野エリア商工青年部協議会が役員会  (新宮市 )
2019年06月19日
43 復興支援に役立てて  人形供養祭の寄付届ける  (JAみくまの )
2019年06月19日
44 サツマイモの苗植える  21組が宇久井ビジター園地で  (那智勝浦町 )
2019年06月19日
45 熊野那智大社の歴史知る  市野々小がふるさと学習  (那智勝浦町 )
2019年06月19日
46 最初の4分が大切  上野山こども園で救急救命講習  (串本町 )
2019年06月19日
47 子どもたちに読書文化を  古座川町中央公民館でお話会  
2019年06月19日
48 上席3人の入賞をたたえる  桜フェアフォトコン授賞式  (古座川町観光協会 )
2019年06月19日
49 よくかんで食べよう  3、4年生対象の食育指導  (神内小 )
2019年06月19日
50 グラウンドゴルフ楽しむ  身体障がい者福祉会  (紀宝町 )
2019年06月19日
51 補正予算案など5議案  紀宝町議会定例会が開会  
2019年06月19日
52 山岳信仰、原始信仰を学ぶ  東京藝術大の学生が神内神社に  
2019年06月19日
53 5日間の短期決戦開始  定数12に15人が立候補  (那智勝浦町議選、観光や人口、防災など争点に )
2019年06月19日
54 お悔やみ情報
  
2019年06月15日
55 丈夫な心身をつくろう
 熊野川町で介護予防の取り組み  (新宮市 )

 新宮市熊野川町内で熊野川地域包括支援センターが行う介護予防教室が地域に広がっている。高齢者が介護状態にならないよう丈夫な心身をつくろうと5年前から実施しており、これまでに同町33地区中、計20地区(合同の地区もあり)で開いている。半年間、毎月1回のペースで手軽にできる体操や口腔(こうくう)ケア、認知症予防講話、栄養講習などを指導する。

 同センター職員が区長会や地区の集まりなどで紹介・提案し、希望する地区で活動してきた。▽運動機能▽口腔ケア▽認知機能▽低栄養予防―の四つを柱としている。

 同町では地区と市社会福祉協議会が協力して「ふれあいいきいきサロン」を開いており、介護予防教室がきっかけでサロンを始めた地区もあるなど、介護予防だけでなく交流や見守りとしての効果もあるという。

 同センターの岡崎久子さんは「みんなで集まり取り組むことで、互いに声を掛け合い継続した効果も期待できる。教室を始めてから健康に気を付けるようになり、病院に行ったという人や、区で血圧計と体重計を用意した所も。合同で実施している地区もあり、残りの全地区を回ることを目標に、1度実施した地区ではフォローアップ教室を行うことも考えたい」と話していた。

 現在は日足相須・椋井と上長井で実施している。13日午後には日足相須集会所で、8人が県理学療法士協会の岸尾俊尚さんと西畑将史さんから運動を中心とした介護予防を学んだ。講師は、運動の効果に年齢は関係ないことや筋力を鍛える必要性、継続した運動の大切さなどを教えた。

 参加者からは「教わることができて良かった」「毎日ラジオ体操をしているが全然違う」「映像をもらえればサロンなどの集まりで自分たちでもできるのではないか」などの感想が上がった。

(2019年6月15日付紙面より)

座ってできる運動を教わる参加者=13日、新宮市熊野川町日足
2019年06月15日
56 完成を楽しみに
 太地小で梅ジュース作り  

 太地町立太地小学校(宮本礼子校長)の5年生7人は12日、和歌山県から届いたウメを使ってジュース作りをした。

 県は地産地消の取り組みの一環で平成24年から県内の小学校、特別支援学校の給食や家庭科の教材として県の主要農水産物を提供している。今年は県内小学校と特別支援学校249校に356箱のウメを送った。

 ウメには食欲増進と疲労回復、食中毒防止などの効果がある。県の代表的な品種に南高梅があり、実の大きさと種の小ささ、皮の薄さなどが特徴。梅ジュースや梅酒造りに適しているという。和歌山県はウメの収穫量日本一を誇る。田辺地域を中心に栽培され、昨年度は全国のおよそ65%にあたる約7万3200㌧を収穫した。

 太地小には、ウメ約10㌔が送られた。子どもたちは容量1・8㍑の瓶10本にウメと砂糖、酢を加え、梅ジュースの仕込みをした。児童たちは1人1㌔ずつ配られたウメの下ごしらえをしながら「早く飲み比べがしたい」と完成を楽しみに作業に取り組んだ。

 約2週間後には梅ジュースの原液が出来上がる。完成品は7月に行われる白馬村との交流で、ウエルカムドリンクとして振る舞われる。

(2019年6月15日付紙面より)

一粒ずつ丁寧に取り扱う=12日、太地町立太地小学校
2019年06月15日
57 河内祭に向けて稽古開始
 古座区の御舟謡「河内会」  (串本町 )

 古座川河口域の祭礼「河内祭(こうちまつり)」が7月27日(土)に宵宮、28日(日)に本祭を迎える。奉仕5カ区の一つ、古座区では御舟謡(みふねうた)保存会「河内会」(片山潔会長)が今月12日から稽古を開始。受け継ぐ8曲を歌い切る喉を仕上げるため、ほぼ連夜の練習に励んでいる。

 「河内祭」の御舟謡は、同区が出船する御船の中で歌う近世の流行歌。元々は11曲あったとされるが、受け継ぐ過程で3曲の符号を失ってしまい、同保存会は残る▽出し▽入舟はうた▽こうてい▽御曹子▽花揃へ▽おやまくどき▽あづま▽やしま―を御船が航行するときに歌い響かせている。

 稽古初日現在の会員数は12人。うち11人が御船2隻に分乗し、歌声を響かせる奉仕をするという。この日は稽古に先立って総会を開き、今年の稽古の日程と内容や着実な保存のため御舟謡の録音にも取り組むことなどを承認。続く稽古では酒類で喉を潤わせながら、▽出し▽入船はうた▽こうてい―の3曲を通し練習して今後の練習への弾みをつけた。片山会長は「この奉仕はみんなで助け合ってやるしかない」と語り、その思いを会員と分かち合いながら一丸の奮起を促している。

 「河内会」の稽古場は古座区内にある勇進会館で、日曜日と荒天日を除く連夜午後7時に集まって1時間前後歌声を響かせている。会員の増強と次世代への継承を図るため、稽古は常時公開。「興味がある人はいつでも見学に来て歌声を聴いていただき、できそうならぜひ『河内会』に入ってほしい」と呼び掛けている。

 今年の稽古期間は6月12日から7月24日(水)まで。「河内祭」では宵宮午後の渡御と夜半の夜ごもり、本祭午前の島周りなど御船が航行するときにその歌声を聴くことができる。問い合わせは直接稽古場まで。

(2019年6月15日付紙面より)

勇進会館に御舟謡の歌声を響かせる「河内会」の会員=12日、串本町古座
2019年06月15日
58 梅雨の無病息災祈る
 熊野那智大社「紫陽花祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、梅雨の無病息災を祈り、自然の恵みへ感謝をささげる「紫陽花(あじさい)祭」が営まれた。

 神事では神前にアジサイを供え、男成宮司が祝詞を奏上。アジサイの小枝を手に、2人のみこが「豊栄の舞」を奉納した。雨模様の中たくさんの参拝者が訪れ、その様子を見守った。

 東京都小笠原諸島の父島から訪れた打込みゆきさん(54)は「季節の花を持って舞うみこさんを初めて見て、とても美しかった。衣装も素敵だった」と話した。

 祭典後、旧宮司職舎前の「紫陽花園」が一般公開された。6月末まで自由に鑑賞できる。職舎付近や参道、車道沿いにもガクアジサイ、ヤマアジサイ、タマアジサイなど約10種類2000株のアジサイが咲き、参拝者を楽しませている。

(2019年6月15日付紙面より)

アジサイの小枝を持って舞うみこ=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2019年06月15日
59 72中の西村さんが優勝
 新高弓道部OB会「第7回百射会」  
2019年06月15日
60 山口翔馬君が近畿大会へ
 和歌山県空手道選手権  (剛柔流空手道志彰会 )
2019年06月15日
61 協会加盟後初の大会開催
 スポーツウェルネス吹矢大会  (那智勝浦町体育協会 )
2019年06月15日
62 那智中が団体戦で10年ぶりの全国へ
 県中学校空手道選手権  
2019年06月15日
63 特殊詐欺を未然に防げ  紀陽銀行新宮支店前で啓発活動  
2019年06月15日
64 暮らしや人口減など  那智勝浦町の課題①  (那智勝浦町議選を前に )
2019年06月15日
65 1位に札場勇さん  写連新宮支部6月例会  
2019年06月15日
66 中西青さんが優勝  グラウンドゴルフ大会  (三輪崎公民分館 )
2019年06月15日
67 皆の町をきれいに  新宮商工会議所女性会が美化活動  
2019年06月15日
68 警察官の仕事学ぶ  神倉小4年生が社会科学習  (新宮市 )
2019年06月15日
69 資材装着してプール実習  科目「マリンスポーツ」  (串本古座高校 )
2019年06月15日
70 わらべ歌で遊ぼう  和深保で「いきいきサロン」  (串本町 )
2019年06月15日
71 未来を築く発想に触れる  田並劇場で南紀未来ラボ  (串本町 )
2019年06月15日
72 対象男性にクーポン券発行  風疹抗体検査・予防接種  (紀宝町 )
2019年06月15日
73 種目別交流会などを計画  紀宝スポーツクラブが総会  
2019年06月15日
74 幼児の成長を学ぶ  保育所と幼稚園で3年生が実習  (矢渕中 )
2019年06月15日
75 お悔やみ情報
  
2019年06月13日
76 中高年齢者の就業促進図る
 生涯現役促進地域連携事業  (新宮市 )

 中高年齢者の就業促進を図る厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」に新宮市など全国14団体が選ばれた。雇用や就業促進に向けた取り組みを厚労省が支援し、先駆的なモデル地域の普及を図っていく。

 県内では初の取り組みで、市は昨年12月6日に関係機関と「新宮市生涯現役促進地域連携協議会」(田岡実千年会長)を設立した。5月7日には和歌山労働局と生涯現役促進地域連携事業の委託契約を締結した。2022(令和4)年3月31日(木)まで事業を展開していく。

 現在、中高年齢者などの雇用安定に関する法律(高年齢雇用安定法)で、企業に65歳までの雇用確保措置が義務付けられている。

 同事業は、“ニッポン一億総活躍プラン”に基づき、地域の実情に応じた中高年齢者の就業機会を確保することが狙い。地方自治体中心の協議会からの提案をもとに、地域で中高年齢者就労促進に資する事業を幅広く実施する。事業規模は各年度上限2000万円(市町村の場合)。

 市の事業タイトルは「『癒やしと蘇(よみがえ)りの地 熊野・新宮』におけるアクティブシニア生涯現役宣言~わがらのまちや!いっしょにやろらよ~」。

 重点業種を観光、農業、介護分野に絞り▽総合相談窓口の設置▽中高年齢者向け就労意識調査▽企業向け雇用ニーズ調査▽就労、社会参加情報提供サイトの開設、運営▽生涯現役セミナー、企業向けセミナー、中高年齢者向け合同企業説明会―などの事業を実施していく。対象者は働く意欲のある55歳以上の中高年齢者と人手不足を感じている事業者。

(2019年6月13日付紙面より)

事業実施スキーム
2019年06月13日
77 15人が素養向上に励む
 消防団員普通教育訓練  (串本町消防団 )

 串本町消防団(稲田賢団長)の消防団員普通教育訓練が9日と10日に同町総合運動公園雨天練習場であり、2日間計15人が礼式や消防操法などの指導を受け素養向上に励んだ。

 この訓練は、新入団員を対象にした基本の指導機会として年1回実施している。近年は本業の都合で参加できない新入団員もいるため、本年度は同訓練未経験団員19人を対象に9日(=休日)か10日(=平日)のいずれかで参加するよう求めて未経験の解消を目指したという。

 9日の同訓練には対象団員9人が参加。井道一馬副団長を訓練指揮者に立て、稲田団長は「気合を入れて指導を受けてほしい」と訓示を述べて同訓練を開始した。

 講師は同町消防本部職員が担当。指導項目は▽礼式▽ロープ結索▽消防操法(主にホースや筒先の取り扱い方)―などで、参加者は実践を交えて習得を目指した。稲田団長と井道副団長や交田啓二副団長、寺島正彦消防長ら同本部幹部職員も終始間近で立ち会い、適時マンツーマン指導を注ぐなどして参加者の実りある成果を後押しした。

(2019年6月13日付紙面より)

消防団員の規律と統制を支える礼式を学ぶ団員=9日、串本町総合運動公園雨天練習場
実践しながらロープ結索を教わる
2019年06月13日
78 街頭指導や取り締まりを強化
 11日を「横断歩道SOSの日」に  (三重県警 )

 三重県警は6月から、毎月11日を「横断歩道SOSの日」に設定した。横断歩道での事故を減らすことが狙いで、街頭指導や取り締まりをさらに強化する。

 県警では毎月11日を「交通安全の日」として啓発活動などを実施してきたが、より交通安全の意識を高めてもらおうと新たに「横断歩道SOSの日」を設けた。

 「SOS」は「さわやかな 横断で スマイル」の頭文字をとったもの。横断歩道を通行する車両や歩行者の交通指導、広報啓発活動などを重点的に行う。

 6月11日には県内18警察署が初の啓発活動を展開。紀宝警察署(岡田智治署長)は紀宝地区交通安全協会(久保正会長)と合同で実施した。

 同町鵜殿の主婦の店に6人が集まり、来店者に啓発チラシを配布し、「横断歩道SOSの日」の周知を図った。

 同署地域交通課の横山哲也課長は「自動車は横断しようとする歩行者がいたら手前で必ず一旦停止し、歩行者を安全に横断させてください。歩行者は横断前に必ず左右の安全確認をしてください」と呼び掛けている。

(2019年6月13日付紙面より)

「横断歩道SOSの日」を周知した=11日、紀宝町鵜殿の主婦の店
2019年06月13日
79 環境美化に70人が奉仕
 北浜海岸クリーン作戦  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町北浜で12日、環境美化活動「北浜海岸クリーン作戦」があった。集合場所の海のホテル一の滝駐車場には午前8時30分に70人以上が集まった。

 那智湾に沿った遊歩道と那智大橋までの臨海通りの美化活動で、毎年この時季に行っている。同町の町民有志でつくる「なちかつ古道を守る会」と南紀くろしお商工会中部支部、北浜地区、南紀勝浦温泉旅館組合、町観光協会、役場建設課共催。

 出発前に古道を守る会の太田耕二代表が作業計画を説明。堀順一郎町長は大勢の参加に感謝の言葉を述べた。太田代表は「海岸沿いでは自然に返らないプラスチックなどを中心に回収を。熱中症に気を付けてください」と呼び掛け、商工会が用意した飲み物を参加者に配った。

 一斉に出発した参加者たちは集合場所から海岸沿い、県道沿いに分かれ、道路や海岸に落ちているごみを拾い集め、草を刈るなどして周辺を美化した。遊歩道を散歩中の名古屋からの夫婦は、地域ぐるみのローラー作戦に感心し、「とても素晴らしいことですね。朝から気持ちが良いです。頑張ってください」と話していた。

(2019年6月13日付紙面より)

草を刈り、ごみを拾い集めながら体育文化会館方面に進む参加者=12日、那智勝浦町北浜
2019年06月13日
80 夏空の下で記録に挑戦
 第38回紀南陸上競技選手権大会  
2019年06月13日
81 医療介護の現状知って  三輪崎出身の医師・濱口政也さん  (新宮市 )
2019年06月13日
82 県内林業の実情をPR  東京都で「木の国・和歌山 紀州材展」  
2019年06月13日
83 立候補予定者は15人  選挙の準備始まる  (那智勝浦町議選 )
2019年06月13日
84 明るく元気で住みよい町に  老人クラブ連合会が理事会  (那智勝浦町 )
2019年06月13日
85 親子で「いただきます」  新木保で給食参観  (新宮市 )
2019年06月13日
86 ルール守る大切さ学ぶ  城南中でキッズサポートスクール  (新宮市 )
2019年06月13日
87 各国のダンスを学ぶ  フォークダンス巡回講習会  (新宮市 )
2019年06月13日
88 楽しく知識を深める  太地小がくじら学習  (太地町 )
2019年06月13日
89 串本の歴史的名所を巡る  春秋ツアー第三弾で15人  (南紀串本観光協会 )
2019年06月13日
90 テントを張って集団活動  グループキャンプで小学生37人  (県立潮岬青少年の家 )
2019年06月13日
91 ごみ処理施設改修分担など  町議会6月定例会始まる  (古座川町 )
2019年06月13日
92 社会人選手に基本を教わる  第3回ソフトテニス講習会  (串本町テニス協会 )
2019年06月13日
93 町内の愛好者68人が競う  池野山で町長杯グラウンドゴルフ大会  (古座川町 )
2019年06月13日
94 役場有志ら漂着ごみ回収  田原海水浴場で清掃活動  (串本町 )
2019年06月13日
95 住民目線の意見求めて  協議会委員5人を委嘱  (串本警察署 )
2019年06月13日
96 映画「たまご」の思い広げる  田並劇場で町域初の上映会  (串本町 )
2019年06月13日
97 働く喜びや厳しさ学ぶ  2年生5人が職場体験学習  (相野谷中 )
2019年06月13日
98 犯罪や非行のない地域に  社会を明るくする運動  (紀宝町 )
2019年06月13日
99 お悔やみ情報
  
2019年06月08日
100 率先避難者になって
 JR新宮駅で合同訓練  (新宮市 )

 JR西日本は6日、新宮市徐福の新宮駅(林正樹駅長)構内で同市の県立新宮高校(前田成穂校長)と新翔高校(東啓史校長)合同の列車避難訓練を実施した。両校の生徒会や電車通学生ら51人が参加し、乗車時に災害が発生したときの避難や誘導方法などを学び、取り組んだ。

 巨大地震や津波が発生した際、JR職員だけでなく生徒たちにも率先避難者になってもらい、一人でも多くの人命を救助することが目的。

 林駅長のあいさつの後、生徒は訓練で使用する105系2両編成の列車に乗り込んだ。JR職員から紙芝居で災害発生時での率先避難者として行動するための知識や心構え、視覚障害者や車いす利用者への誘導などを教わった。車内に設置している避難用はしごの使い方や手動で扉を開ける方法の説明もあり、生徒は「怖い」「グラグラする」などの声を上げながら一人ずつ慎重に体験した。

 新翔高校の和田宗大君(3年)は「初めて経験しました。今まで実感が湧かなかったけど、電車通学をしている立場として人ごととは思えなかった。避難用のはしごや扉の開閉などを知れてよかった。今後は学んだことを生かし、自分たちも他の生徒たちに教えてあげたい」。

 林駅長は「生徒の皆さんが熱心に訓練に取り組んでくれていました。1度だけの実施では身に付かないため、今後も細かく連携を図り、続けていければ」と話していた。

(2019年6月8日付紙面より)

避難用はしごを掛け外に出る生徒=6日、JR新宮駅
JR職員の説明に耳を傾けた
2019年06月08日
101 差別ない社会の実現に向け
 女性人権推進協議会が総会  (新宮市 )

 新宮市女性人権推進協議会(中岸基英会長)は6日、市役所別館で総会を開いた。約40人が参加する中、昨年度事業と監査報告があったほか、本年度の事業計画など2議案を承認した。

 同協議会は、同和問題をはじめとする人権問題に対し、女性としての重要性を深く認識し、みんなが幸せに暮らすことのできる明るく平和な社会の実現のため努力することを目的としている。

 中岸会長は開会に当たり、会員の日頃の活動に感謝し「女性の立場から人権問題の解決に向けた取り組みの推進と、みんなが幸せに暮らすことのできる明るく平和な社会実現のため努力していきます」とあいさつ。

 来賓の田岡実千年市長は会員の取り組みや尽力に感謝を示し、同和問題に関係した結婚差別が大きな問題になっていることや、企業内のパワハラ問題の相談が寄せられていることなどを報告。

 「人権尊重のまちの実現を掲げる当市においては、市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちをつくっていくために差別やいじめのない社会の実現が必要不可欠。行政だけでは解決できない問題に、女性の視点で気付いたことがあれば助言や知恵をお貸しいただきたい」と協力を求めた。

 本年度は人権問題学習会や視察研修、市が開催する人権啓発講演会や「市民のつどい2019」、男女共同参画講演会などへの参加や協力などを予定している。

(2019年6月8日付紙面より)

約40人が参加した総会の様子=6日、新宮市役所別館
2019年06月08日
102 核のない平和な世界訴え
 県内行進、新宮市で最終日  (国民平和大行進 )

 原水爆禁止和歌山県平和行進実行委員会は6日、新宮市役所駐車場で「2019年原水爆禁止国民平和大行進和歌山~広島コース」の集会を開いた。同駐車場に集まった参加者らは、核のない平和な世界への願いを訴えた。橋本市から始まった県内の行進はこの日をもって日程を終え、8日(土)に三重県に引き継がれた後、8月4日(日)に集結地の広島平和公園に到着する。

 大行進は1958(昭和33)年6月に、被爆地広島から東京に向けてスタートした。歩くという行動が原水爆禁止への共感を広げ、行進には100万人が参加した。現在では全都道府県および8割以上の自治体を通過し、毎年10万人の人々が参加する国民的行動となっている。

 新宮市の集会では、原水爆禁止新宮東牟婁協議会の岸本芳明代表が「平均年齢が80歳を超えた被爆者の方々は生きているうちになんとしても核兵器のない世界を実現しないとと思い生きている。この願いが叶えられるよう、平和行進に参加していただければ」とあいさつ。原水爆禁止和歌山県協議会の里﨑正事務局長が「和歌山県での平和行進は1979年に始まり、当時は50市町村を歩いた。平和行進をやったのは和歌山県が初めてで、歴史と伝統がある県」と紹介。核兵器廃絶と平和行進に協賛、支持していただける自治体や職員に支えられ今日まで発展してきたと感謝を示した。来春、アメリカのニューヨーク市内で「原水爆禁止世界大会」が開催されることに触れ、「世界の世論を変えていければ」と決意を示した。

 田岡実千年市長は「今なお地球上には人類を絶滅させるほどの、大量の核兵器が蓄積、配備されており、断じて許されるものではありません。こうした状況の中にあって唯一の被爆国であるわが国の果たすべき役割は極めて重要」と述べた。

 東牟婁地域の通し行進者の栗栖富夫さん(和歌山市民生協)が「世界には1万5000発弱の核兵器が残っている。平和への思いを一人でも多くの人に伝えたい」と決意表明。「この日本を被爆国であり、憲法9条を持つ国にふさわしく、核兵器禁止条約実現の先頭に立てる国にするため、一歩でも二歩でもご一緒に歩きましょう」などとする集会アピール宣言を拍手で採択し、『青い空は』を合唱した。

(2019年6月8日付紙面より)

核兵器のない世界の実現を願い行進する参加者ら=6日、新宮市役所
那智勝浦町での平和行進の様子=4日
2019年06月08日
103 交通事故のない町づくりを
 紀宝町交通安全対策協議会  

 令和元年度第1回紀宝町交通安全対策協議会が6日、同町役場であり、委員35人が委嘱を受けた。任期は1年間。

 交通安全対策を推進し事故防止を目的とした協議会で、町議会議長、教育長、紀宝地区交通安全協会各支部長、小中学校長、保育所長、各校交通安全母の会会長、各保育所のカモシカクラブリーダーなどで組織。昨年度は、年4回の交通安全運動期間中に交通安全活動、安全教育などを実施した。

 協議会で会長の西田健町長は「交通事故のない安心・安全な町づくりは住民共通の願い。悲惨な交通事故が起きないよう取り組んでいきたい」とあいさつした。

 顧問の岡田智治紀宝警察署長は「高齢者や子どもが当事者となる交通事故の防止、全席シートベルトの着用などに取り組む」とし、毎月11日を「横断歩道SOSの日」に設定すると紹介した。

 同署管内では5月末現在、150件の交通事故が発生した。国道42号で多発し、その多くは前方不注視、安全確認不足が原因だった。

 この後、昨年度の事業を報告し、本年度の事業計画案を採択した。本年度も各季の交通安全運動期間中、交通安全街頭キャンペーンや一斉街頭指導に協力し、カーブミラー、看板の設置、ストップマーク(足型マーク)の点検整備、危険箇所点検などにも取り組む。

 委員の門賢・青少年健全育成町民会議会長は「井田地区の紀宝バイパス上野交差点に右折矢印信号を設置してほしい。成川中村地区の通学路をスクールゾーンにできないか」と要望し、飯盛交差点への標識設置に感謝した。町と警察は早急に調査するとした。

(2019年6月8日付紙面より)

紀宝警察署管内の交通事故情勢などを聞く委員=6日、紀宝町役場
2019年06月08日
104 地元勢県大会出場ならず
 全日本U―12フットサル県大会紀南予選  
2019年06月08日
105 田中柚妃さんが近畿大会出場権獲得
 和歌山県空手道選手権  (和道流空手道連盟拳和会支部 )
2019年06月08日
106 団体戦で男女とも3位に
 県高校総体バドミントン  (新宮高校 )
2019年06月08日
107 女性ビジネス大賞を受賞  新宮市の竹原真奈美さん  
2019年06月08日
108 対象品目や対応学ぶ  軽減税率制度説明会で事業者  (新宮税務署 )
2019年06月08日
109 ハナショウブが開花  那智勝浦町高遠井  
2019年06月08日
110 会員や歌手の歌声楽しむ  はまゆう歌謡クラブが発表会  (那智勝浦町 )
2019年06月08日
111 本紙エリアで4人が受賞  和歌山県知事表彰  
2019年06月08日
112 粘り強い活動展開意識  町民児協が本年度総会  (串本町 )
2019年06月08日
113 発信機付き成熟ガメ放流  一般の立会人を交えて  (串本海中公園 )
2019年06月08日
114 75人が釣果を競い合う  第24回潮岬オフショアT  (串本町 )
2019年06月08日
115 課題の解決策を話し合う  在宅医療・介護連携推進会議  (串本町 )
2019年06月08日
116 未来に残そう青い海  串本海保とくしもとこども園が清掃  (串本町 )
2019年06月08日
117 住民と一緒に浜を清掃 串本西中が共育活動で (串本町)
2019年06月08日
118 県女子代表が全国3位に  古座川町でも喜び広がる  (県ゲートボール協会 )
2019年06月08日
119 初の校外イベントに意欲  15日、道の駅でフェスタ  (串本古座高校CGS部 )
2019年06月08日
120 新部長に前田衣代さん  県青色申告会連合会女性部が総会  
2019年06月08日
121 ミカンのまち発展に尽力  元町議山田文則さんに旭日単光章  (御浜町 )
2019年06月08日
122 高齢者事故防止を重点に  「一声運動推進協力店」指定式  (阿田和郵便局 )
2019年06月08日
123 矢熊さん(紀宝町)親子が最優秀賞  親と子のよい歯のコンクール  
2019年06月08日
124 香り高いクチナシの花  浮島の森で盛り  (新宮市 )
2019年06月08日
125 お悔やみ情報
  
2019年06月01日
126 17チームが熊野に集う
 第21回ツール・ド・熊野が開幕  

 熊野地方を舞台とする国際自転車競技連合(UCI)公認で国内屈指の自転車ロードレース「第21回TOUR de 熊野(ツール・ド・くまの)」が5月30日、新宮市で開幕した。NPO法人SPORTS PRODUCE熊野主催、熊野新聞社など後援。

 同レースには、現在UCIアジアランキング2位で新宮市を拠点とする「キナンサイクリングチーム」など国内から11チーム、海外からは現在同ランキング1位のトレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム、同ランキング3位のHKSIプロサイクリングチームなど6チームが出場。17チーム101選手が熱戦を繰り広げる。

 プロローグ(タイムトライアル)終了後、市内のキナン研修センターでオープニングセレモニーが開かれ、角口賀敏(よしとし)理事長が「今年は第21回と新たな歴史を刻み始め、今年からUCIの国際大会一本に絞り、国内選手のレースを無くしましたが、一層充実し中身のある大会にして地域の皆さんに楽しんでいただけ、参加いただいている選手の皆さんにベストを尽くして走れる大会にしたいと考えています。改めまして参加いただきました選手、スタッフ、役員、ここにいる全ての皆さまに感謝申し上げます」とあいさつ。

 役員、来賓の祝辞などの後、参加選手を代表してキナンサイクリングチームの山本大喜(まさき)選手が「日頃の練習の成果を十分に発揮し、ツール・ド・熊野を支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れず、正々堂々と全力で最後まで走ることを誓います」と宣誓した。

 大会2日目の31日は、同市熊野川町が舞台の赤木川清流コース(100・4㌔)。レース前には、新宮市役所からのパレード走行も実施された。

 同3日目の6月1日(土)は熊野市や御浜町などが舞台で、大会の山場となる「熊野山岳コース」(109・3㌔)。2日(日)の最終第3ステージは、捕鯨の歴史が色濃く残る太地町が舞台の「太地半島周回コース」(104・3㌔)となっている。

(2019年6月1日付紙面より)

一斉にスタートを切る選手ら=5月31日、新宮市熊野川町
パレードが新宮市役所前を出発=5月31日
2019年06月01日
127 勝浦小登校坂で不安の声
 隣接町有地崩落の恐れは  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の町立勝浦小学校正門側から校舎に向かう坂道(通称・登校坂)左側にある町所有の山の一部について、「崩落の危険性はないか」と住民から不安の声があった。同町総務課と建設課にその対策や見解を聞いた。

 同校は高台に位置し、多くの住民の命を守る避難場所として防災倉庫も建設されている。災害時に役場が使用できない場合は対策本部として活用される。登校坂は児童の登下校はもちろん、近隣住民が避難の際にも利用する。

 住民によると、山に詳しい林業従事者が同所を確認したところ「木の重みで地盤が弱っていて危険。落石や山崩れの可能性があるのでは」との指摘があった。登校坂下付近には児童らが世話をする芋畑もある。過去にはその付近で落石などもあったことから、吹付け工事などを行い、落石防護柵を整備した。登校坂の左右にも同様の防護柵が設置されているが、住民が指摘する箇所には現在、落石を防止する網などは設置されていない。

 住民は「子どもたちや災害時に避難してくる住民たちの命の危険を少しでも減らしてほしい。台風なども地盤を緩め、崩れる確率を高めるはず。避難する場所が崩れては高台にたどり着けないのでは」と話す。

 総務課、建設課によると、すでに危険とされる木々を伐採し、現場の調査を終えている。今夏をめどに本年度予算で落石防止網を設置する予定。防止網は山の結合力を失った岩石を山自体の摩擦力や金網の張力で防ぐもので、高さは約5㍍ある。登校坂から倉庫手前までの延長約12㍍を覆う計画で県の補助事業となる。

 両課は「現場を確認しているが大規模な落石の危険はないと判断している。少しでも危険性を取り除くために、子どもたちや町民の安全を考慮して今回の防止網の設置に至った。設置工事は県と調整がつき次第、夏休み期間中に取り掛かりたい」と説明した上で、「未定だが、山の土を取りプール側の低い土地を盛土して高台利用も検討している」と見解を示した。

(2019年6月1日付紙面より)

夏ごろには落石防止網が設置される登校坂=5月25日、那智勝浦町立勝浦小学校の敷地内
2019年06月01日
128 本気の挑戦意識し本稼働
 観光協会本年度通常総会  (古座川町 )

 古座川町観光協会(須川陽介会長)が5月30日、同町月野瀬にある南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館で本年度通常総会を開いた。前年度の積み重ねに加えて新たに事務所の開設やサイクリング事業展開のための環境整備、そして「本気の挑戦」を意識しながら事業関係の諸議案を審議し承認した。

 同協会は、設立発起人会による準備を経て昨年9月27日に発足。期間半年の前年度は本稼働に向けた準備期間と位置付けつつ、初動として公式ホームページの立ち上げと初の誘客対策事業「古座川桜フェア」を形にするなどの実績を上げた。他方、次の時代の担い手にかじ取りを委ねるという同協会独特の布陣を受け、30~40代ぞろいの会長、副会長、事務局職員が町内のイベントに事細かに立ち会い把握と交流に努める姿勢も町民に知られるところとなっている。

 この日の総会は開会時点で30人が出席し、35人が委任状を提出して成立した。須川会長は隣町のロケット発射場建設や初の誘客対策事業などの効果を話題にし「来ていただいたお客さまに楽しんでいただくだけでなくお金が落ちる仕組みもつくるとともに、今まで受け継いできた自然や文化を残しながら発信する仕組みも今年一年間を通してつくっていきたい」とあいさつ。来賓の西前啓市町長、同町議会の大屋一成議長、東牟婁振興局地域振興部の田堀国浩部長が祝辞を述べ、大屋議長は「本気の挑戦を見せてほしい」と力を込めて若手の挑戦を後押しした。

 議事では前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。本年度は丸1年の挑戦となる本稼働初年度で、相応に約771万円規模の予算を認めた。事業計画は森武志副会長が説明し、▽設立時の観光ビジョンに基づく展開を目指すことや▽事務所移転は7月中に式典を交えて行う予定だが準備室として役場地域振興課内にある事務局機能を6月3日(月)付で先行移転する▽サイクリング事業は誘客対策事業の一環で展開するが同日現在で詳細は未定で一年をかけて調査研究と資材整備に取り組み環境の確立を目指す―などの内容を決めた。

 会員を個人と団体に分けるなど円滑な運営のための規約改正案も承認。議事を終え、深海政也副会長は設立発起人会から数えれば1年余りとなる歩みを振り返り「集まった皆さんが一つになればきっと事は動く」という初心を思い出して取り組むと誓い、地方から新しいことをするつもりで本気の取り組みをしそれが周りに伝搬して皆が本気になる展開を今後に思い描いて締めくくった。

 事務所や準備室の設置場所は道の駅虫喰岩内で、3日以降の問い合わせ先は電話0735・70・1275、FAX0735・70・1327となる。

(2019年6月1日付紙面より)

開会に当たりあいさつする須川陽介会長=5月30日、古座川町月野瀬
2019年06月01日
129 クジラも歯磨き
 歯と口の健康週間に合わせ  (太地町立くじらの博物館 )

 太地町立くじらの博物館は5月31日、飼育するクジラの歯磨きを一般公開した。「歯と口の健康週間」(4~10日)にちなんだイベントで、9日(日)まで。

 2008年から実施しており、この日は太地町立認定こども園(森尾扶佐子園長)に通うくじら組の13人(5歳)といるか組の17人(4歳)を招いてくじらショーと歯磨きを披露した。

 歯磨きに参加したのはオキゴンドウのキース、ハナゴンドウのマロンとニールの3頭。クジラは食性によって歯の数や形が違い、魚を主食にするオキゴンドウは上下のあごに約40本、イカを主食にするハナゴンドウは下あごにのみ約10本の小さな歯がある。クジラは餌を丸飲みして食べるため、臼歯がなく、虫歯になりにくい。

 園児6人も歯磨きを体験し、「歯が小さくて丸かった」「ちょっとこわかった」と感想を述べていた。ショーの後、園児たちには歯ブラシがプレゼントされた。

 歯磨きはクジラショーの後、1日3回、10分程度実施。問い合わせは同博物館(電話0735・59・2400)まで。

(2019年6月1日付紙面より)

飼育員によるクジラの歯磨き=5月31日、太地町立くじらの博物館
2019年06月01日
130 新宮が初戦で敗れる
 春季近畿地区高校軟式野球大会県予選  
2019年06月01日
131 県陸協第2、3回記録会
 久司君が6㍍超えジャンプで1位に  
2019年06月01日
132 近大新宮の相手は向陽に
 県高校総体サッカー競技  
2019年06月01日
133 コースレコードで決着
 沢田選手がプロローグを制す  (第21回ツール・ド・熊野 )
2019年06月01日
134 過ごしやすい社会を  「人権擁護委員の日」で啓発  (新宮市 )
2019年06月01日
135 税活動の普及と推進図る  納税協会と納税貯蓄組合が総会  (新宮市 )
2019年06月01日
136 「ひろえば街が好きになる」  全国統一の活動で清掃  (たばこ組合新宮支部 )
2019年06月01日
137 ボザール新宮絵画展  2日まで、サンタウンホールで  
2019年06月01日
138 油彩画など力作60点展示  第71回熊野美術協会展  (蓬莱体育館 )
2019年06月01日
139 力作850点が並ぶ  2日まで、南紀会書作展  (新宮市 )
2019年06月01日
140 管内にアマゴ2万尾放つ  古座川漁協と七川漁協  (古座川町 )
2019年06月01日
141 核兵器なき世界願い歩く  2019年国民平和大行進  (串本町 )
2019年06月01日
142 負担の少ない介助を紹介  カフェ内で「介護の教室」  (古座川町社会福祉協議会 )
2019年06月01日
143 9月に石田ひかりさんら迎え  まなびの郷ボランティア総会  
2019年06月01日
144 保育料無償化に向けて  教育民生常任委員会  (紀宝町議会 )
2019年06月01日
145 力を合わせてピカピカに  神内小学校でプール掃除  (紀宝町 )
2019年06月01日
146 自主活動の支援者に  介護予防サポーター養成講座