新宮市観光フォトコンテストの表彰式が29日、市人権教育センターであり、『美しい熊野川』=写真=で3年連続の最優秀賞を獲得した新宮市新宮の山際實さん(76)=理容業=らに賞状と記念品が贈呈された。山際さんは「たまたまです。運が良かった」と喜んだ。
新宮市観光カレンダー製作実行委員会が主催で毎年開催しているコンテスト。今年で6回目。入選した作品28点は、観光カレンダーやパンフレットなどとして活用するほか、30日から11月下旬まで、市役所1階ギャラリーに展示される。入選作品13点で製作するカレンダーは10月中の完成を目指している。
今年のコンテストのテーマは「歴史と文化のまち、しんぐう」。県内外の42人から、新宮城跡、熊野速玉大社、神倉神社、徐福公園などの作品168点の応募があった。
山際さんの作品は昨年11月の午前8時ごろ、釣鐘石と骨嶋の間の熊野川を上流に向かう1隻の川舟を撮影している。青空の下、深い緑の山々には霧がかかり、舟の波紋が清流に広がっている。「たまたま通りかかった時に撮りました。最優秀賞は何度取ってもうれしいです。いつもこんな熊野川であってほしいという思いを込めました」と話していた。
入選者たちに賞状を渡した実行委員会の森本祐司委員長は「新宮は写真熱が高いエリアだと思います。人口3万人の地方都市ですが、新宮高校からは和田久士、鈴木理策と写真界の芥川賞とも呼ばれる木村伊兵衛賞を2人も輩出している、と外の人たちに自慢しています。これからも感動する写真を撮っていただき、来年もコンテストに応募してもらいたい」。
審査員を務めた田岡実千年市長は「新宮に写真愛好家が多い要因の一つは豊かな自然が多く残されていることだと思います。コンテストのたびに違う作品を見て、あらためて新宮には自然、歴史、文化があると感じます」などと講評した。
(2017年8月30日付紙面より)
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濱口祐自さんが奉納演奏 (熊野那智大社 )
創建1700年を祝い奉納行事が続く那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で26日夜、ギタリスト濱口祐自さん(62)による奉納演奏があった。午後6時に濱口さんや関係者が正式参拝。ご神木の那智の大クスが美しくライトアップされ、森厳な境内にギターの音色が響いた。約200人の観客が多彩な演奏と軽快なトークに聞き入った。
この日は、同町の櫂伝馬保存会の濱口起年会長と立木憲さん(59)ら10人が照明や音楽機材のセッティングを務めた。入念なリハーサルの後、オリジナル曲をはじめ、ミシシッピーブルースやエリック・サティの名曲グノシエンヌ1番など十数曲を演奏。合間に映画007シリーズ(1967年公開)のロケ地になった同大社のエピソードなども紹介した。
奉納の後、感謝状を手渡した男成宮司は「さまざまな曲の演奏に改めて感心しました。素晴らしかった」と喜び、濱口さんは「感無量。励みになりました。この場の演奏に恥じない活動をしていきます」と話していた。
次回地元での活動は10月7日(土)、同町勝浦港での船上ライブを予定している。
(2017年8月30日付紙面より)
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水害復興の田で中学生ら稲刈り (新宮市熊野川町 )
近畿大学附属新宮中学校(川合廣征校長)の1年生59人は28日、新宮市熊野川町の三津ノ地区の田んぼで稲刈りを体験した。ふるさと教育の一環で昨年に続き2回目の取り組み。生徒らはみつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)メンバーらに教わりながら、鎌を手に金色の稲穂を刈り取った。
市の教育目標である「郷土へのほこりと愛着を育む教育の充実」を目的に、地元農家と協力した体験を通して地元への愛着を深めようと実施した。作業体験、脱穀や乾燥などを見学することで農家の人たちへの感謝の気持ちと米を大切にする心を養う。
田んぼは下阪会長のもので、2011年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた地域にある。当時50㌶ほどあった水田には土砂が流れ込み、うち約40㌶が復旧。休耕田の一部はヒマワリを植えるなど観光資源としても活用し、約30㌶を水田として使用している。地域活性化に向けて積極的に取り組み、復興に向けて頑張る地域の姿を生徒らに伝える狙いもある。
下阪会長は「イネも大きくなり、実もできている。頑張って刈って、体験してください。無理せず楽しくやってくれればご飯も楽しくいただけると思う」と生徒らに呼び掛け、生徒を代表し山本皓大君が「貴重な体験をさせていただきありがとうございます。全てのお米を無駄にしないよう頑張ります」とあいさつ。
杉尾綾香さん(12)は「小学校の時にもやっていたのでできると思っていましたが、意外と難しかった。思っていたより大変で、昔の人はすごいと思いました。自分たちが植えたイネが農家の人のおかげで育ったことがすごくうれしい」と話していた。
川合校長は「生徒たちも喜んで生き生きと取り組んでいていいと思います。田植えや稲刈りを経験し、農業の大変さ、食べ物の大切さに気付いてくれれば」。
下阪さんは「子どもたちはかわいい。4月の田植えの時に比べ背丈がだいぶ違い、大きくなったように感じる。成長をみて、感動します。体験を通じ、米の大切さを分かってくれれば」と話していた。収穫した米は協議会が作成する「近中米」のシールを貼り、9月17日(日)正午から同校文化祭の近大新宮祭で販売する予定。
(2017年8月30日付紙面より)
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古座川夏まつり「川の家」 (古座川町 )
古座川町相瀬にある一枚岩前で27日、イベント「古座川夏まつり『川の家』2017」があり夏休み最後の日曜日を過ごす家族連れらの来場でにぎわった。
このイベントは一枚岩守り犬夏まつり実行委員会と川の家実行委員会が共催。前年度まで別々に開いていた夏の2大イベントを合わせた初の試みで、一枚岩の壁面に「守り犬の影(対岸にある犬鳴岩の影)」が出現する時期(4月中旬と8月下旬の年2回)に合わせて準備を進めてきた。
会場には地域自慢の味覚をPRする物品販売「K―1グランプリ」の出店が並び、来場者は興味に応じて自由購入し気に入ったメニューに投票。今回は計12品目が投票対象とされ、スイーツ部門ではもりとよ商店のふうわり氷、グルメ部門では鳥獣食肉処理加工施設関係グループ「山の光工房」の「いのししカレーパン」がグランプリに輝いた。
イベント本部では石絵コンテストの参加者を随時受け付け。今年は43作品が出品され、串本町出雲の野村行誠君(出雲小6年)の作品が最優秀賞「守り犬賞」、新宮市のくりもとれいなさんの作品が「瀧之拝太郎賞」、古座川町のなすあさみさんの作品が「ウナギ賞」に選ばれた。
当日は好天に恵まれ、水浴を楽しむ家族連れもある中、開場と同時に配布した整理券と引き換えで乳幼児対象のアユのつかみ取り(簡易プール使用)や小学生以上対象のアユとウナギのつかみ取り(古座川使用)が行われ、計500匹のアユと25匹のウナギを追う挑戦も活気を見せた。午前11時に始まった宝探しは一時間とかからずに全て見つかる盛況。午後3時には町内の小学1~3年生有志7人らによる古座川民話朗読劇があり、一枚岩に伝わる民話を影絵やシーンの体現も織り交ぜ楽しく紹介した。
上記入賞者の表彰や菓子まきを経ていよいよフィナーレの鑑賞会。好機直前に日差しが弱まりひやりとする瞬間もあったが、無事『守り犬の影』が出現し、一同で見届けて終了となった。
特に多くの利用を集めた物品販売やアユのつかみ取りは川の家実行委員会由来の企画。6時間にわたった今回のイベントでは全般でMCを務めた森武志さんを始めとして町内の若手多数が運営の中軸を担った。
同コンテストの審査委員や同グランプリのプレゼンターを務めた西前啓市町長は「今回は若い皆さんがイベントを主導してくれた。このように盛り上げていただくことで、まちは活性化すると期待するし、われわれ行政も負けないよう側面からバックアップをしていきたいと思う」と喜び、運営各位の尽力をたたえた。
(2017年8月30日付紙面より)
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和道流空手道連盟全国大会で
小学生バレーボール「JAみくまの杯」
八幡神社例大祭に向け修祓式 (三輪崎郷土芸能保存会 )
新宮市の三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は25日、同市三輪崎の八幡神社例大祭で奉納する県無形民俗文化財の鯨踊り、獅子神楽の練習を始めた。初日は同市の三輪崎青年会館で練習の無事を祈り「修祓(しゅばつ)式」が営まれ、熊野速玉大社神職のもと古式にのっとった神事で無事を祈った。例大祭は9月15日(金)に本殿大前ノ儀、16日(土)に宵宮、17日(日)に神輿渡御(みこしとぎょ)に伴う奉納行事が営まれる。
保存会は20代から80代までの幅広い年齢層で構成されている。天狗(てんぐ)=稚児=を務めるのは屋敷朋希君(5)。「天狗は難しそう。大きく上手に踊りたい」と話していた。会員らは例大祭に向け、日曜日を除く毎晩同会館で練習を重ねる。
濱口会長は「暑い中、大変だと思うが練習、例大祭本番、関連行事と続くので、暑さを乗り切り頑張ってもらいたい」とあいさつ。11月25日(土)に日本青年館(東京都)で開催される「全国民俗芸能大会」に出場する全国4団体の一つに選ばれ、61年ぶりに参加することに触れ「そこに向けても頑張りたいが、われわれの本番は例大祭。まずは地元の皆さんに喜んでもらえる鯨踊りと獅子舞を披露したい」と力を込めた。89歳となる最長老の尾﨑匡司さんの現役参加を「うれしく誇りに思う」と述べた。
漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願う例大祭は、三輪崎漁港付近にあった本宮に神様が年に1度里帰りする祭り。神輿渡御に伴い恵比寿(えびす)、大黒天、二十四孝(にじゅうしこう)の山車渡行、郷土芸能、舞踏などの奉納行事が繰り広げられる。
(2017年8月27日付紙面より)
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フランスのコンクールで
新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗代表取締役社長)は同社の「純米酒太平洋」を、6月26日にフランス・パリで開かれたフランスで初の日本酒コンクール(品評会)「蔵マスター」純米部門に出品、プラチナ賞に輝いた。
このコンクールは、フランス人によるフランス人のための日本酒のコンクール。フランスの歴史的食文化であるマリアージュと呼ばれる食と飲み物の食べ合わせを日本酒と食という観点からみて、体験をする場としての重要性を持たせ、フランス市場における日本酒をアピールする場を提供していくもの。
審査員はフランス各地のソムリエ、レストラン関係者、ホテル・料理学校関係者など32人を中心に構成された。全員が事前に日本酒の概要と利き酒・評価方法のレクチャーを受けた上で、ワイン専門家として総出品酒数550点(純米大吟醸部門266点、純米部門284点)を審査し、点数の高い上位33%が賞を受賞。両部門からプラチナ賞58点、金賞123点が選ばれた。
尾﨑社長は「熊野地方産のコシヒカリと熊野川の伏流水で造られ、地元の皆さんに親しんでもらっている地酒『太平洋』が、和食と同じく食の無形文化遺産に登録されているフランス料理とも合うということをワインのプロたちによって金賞より上のプラチナ賞というかたちで評価され、本当にありがたく思う」と受賞を喜んだ。森本紘造製造部長は「造る側にとって今回の受賞は、太平洋は外国の人にも合うことが証明されたということでもあり、うれしく思うと同時に今後の自信になる」と話した。
プラチナ賞を受賞した「純米酒太平洋」は、7月に行われた「全国燗酒コンテスト2017」でも金賞を受けている。
(2017年8月27日付紙面より)
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10月22日、体育文化会館 (那智勝浦吹奏楽団 )
那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)は10月22日(日)午後6時30分から、那智勝浦町体育文化会館で第22回定期演奏会を開く。演奏会を2カ月後に控え、練習に熱が入ってきた。大江団長は「文化の秋、『勝吹』は高尚かつ芸のあるところが魅力。皆さんに演奏会を楽しんでもらうため、練習に取り組んでいます。定期演奏会へぜひご来場を」と意気込んでいる。
同吹奏楽団は那智中学校吹奏楽部OBらをメンバーに1994年に発足。熊野地方各地のイベントでの出演や、小学校や各地域を訪問して演奏会などを開催し、地域文化の向上に貢献している。定期演奏会は22回目。和歌山県文化振興事業補助事業として開催。
第一部は格調高く「梁塵秘抄~熊野古道の幻想~」で開幕。熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三札所草創1300年を記念しての演奏。指揮の大江伸二さんは「記念の年。お祝いの雰囲気を盛り上げたい」と話す。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のテーマ曲の後、今回のテーマ「昭和は遠くなりにけり」のヒットパレードと続く。昭和と平成のヒット曲を対比しながら紹介していくというユニークな企画。老いも若きも楽しめる演奏を展開する。「芸」のステージのテーマは「那智勝浦吹奏劇団『今昔~南紀勝浦旅ものがたり』」。那智勝浦町の観光振興を願いながら町の今昔を紹介する。
入場料は500円。中学生以下は300円。9月1日(金)からチケット発売。販売は文具センターツツ井(新宮市)、湊化粧品店(那智勝浦町)。問い合わせは同吹奏楽団事務局(電話0735・52・3795)。
(2017年8月27日付紙面より)
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観光振興計画策定ワークショップ
平成30年度から5年間にわたる新宮市の観光振興の方向性を決める観光振興計画を策定するため、市商工観光課と市観光推進キャンペーン協議会事務局は22日、市福祉センターで第1回ワークショップを催した。観光関係者31人が参加し、「新宮市のブランディング」をテーマにアイデアを出し合った。
市の総合計画内に観光振興計画が定められており、観光を市の発展や人口獲得につなげる狙い。現在、市が抱える観光課題として▽市が交通の通過点になっている▽町中観光の必要性―などがあるという。9月に同計画委員会を立ち上げ、来年2月までに全3回のワークショップを実施する。第2回で「ユーザー」を、第3回で「新宮が持つものとユーザーが求める共通のもの」をテーマに意見交換し、事務局でまとめて、観光振興の方向性を定める。
アドバイザーに楽天トラベル株式会社地域振興事業部の高橋俊介さんら3人を迎えた。今回は、新宮市が他に負けない強みとそれを支えているものを探り、コンセプトという共通認識を持ってもらう狙い。首都圏在住の30代女性をメインに、インバウンド旅行者をサブターゲットに設定した。
参加者は3グループに分かれて、「熊野古道」と「ジオパーク」をテーマに来新者に紹介したい市の歴史やパワースポット、食、文化などを挙げた。新宮を特徴づけるワードには、「すごい」、「とても」といった形容詞を付けてアピールポイントを探った。
(2017年8月24日付紙面より)
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大商大卓球部が那智勝浦町で合宿
大阪商業大学卓球部(吉田充監督、月待輝海主将、選手19人)が21日午後、合宿のために那智勝浦町入りした。同町体育文化会館で24日までの4日間、約2週間後に迫っている関西学生秋季リーグ戦などに向けて練習に励む。
同町での合宿は、町体育協会元卓球部長の中西毅さんとの縁で実現し、今年で4回目。同日には歓迎セレモニーが行われ、寺本眞一町長や観光協会の花井啓州会長らが歓迎した。
歓迎セレモニーでは寺本町長が「秋季リーグを控える中で、皆さんに那智勝浦町へ合宿でお越しいただき、本当に心から歓迎を申し上げたいと思います」と歓迎し、「この合宿で飛躍のヒントやきっかけをつかむようなことがあれば、われわれとしてもうれしく思う。今後の皆さんの活躍をご期待申し上げます」と激励。
花井会長は「ここから、リーグ戦などでいい成績を収められますよう、また、その先のオリンピックを目指して頑張っていただきたい。私たちの町は、卓球とレスリングの町を目指しておりますので、今後とも末永くお越しいただけますよう、よろしくお願いします」とあいさつ。
平安衣装を着た観光協会の職員から吉田監督に花束が贈られたあと、月待輝海(つきまち・てるみ)主将が「僕たちにとってはいい環境で練習をさせてもらえるので、ありがたく思います。今リーグ戦では2部にいます。僕が入部したころから1部昇格を目標に戦っていますが、まだ昇格できていません。この合宿では、1部に上がれるように頑張りますので4日間よろしくお願いします」と応えた。
セレモニー終了後、吉田監督は「秋季リーグなどに向けた強化を行うための合宿だが、この最高の環境は部員だけではもったいない。地元の中高生の練習参加を受け入れるほか、23日の午後7時からは地元の愛好家の人たちとの交流会も行う予定にしています」と話した。
(2017年8月24日付紙面より)
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伊藤園が夏休みキャンペーン (太地町 )
株式会社伊藤園=本社・東京都渋谷区=が主催する夏休み特別体験プログラム「クジラ・イルカの学芸員に学ぶ!海の大きな生き物たちの世界」が21日、太地町立くじらの博物館で催された。同社が企画する「親子で夏休みの大冒険プレゼント」キャンペーンのA賞当選者とその家族10組が参加し、クジラやイルカとの触れ合いを楽しんだ。
このキャンペーンは、自然と触れ合う機会の少ない都市部の子どもたちに夏休みの思い出を作ってもらうとともに、自然・文化など地域ならではの体験を通して感受性や生きる力を育んでもらおうと企画された。株式会社JTBと協力し、北海道から鹿児島県屋久島までの全国8カ所でキャンペーン当選者80組を対象に冒険プログラムを実施している。これまでは宿泊と観光案内のみだったが、今回から教育プログラムも取り入れた。
太地町は、くじら学習などに積極的に取り組んでおり、捕鯨の歴史など人と生き物の距離が近く、キャンペーンの理念と合致することから会場に選ばれた。海の生き物を思いやる気持ちや鯨類と人が仲良くなれる工夫を見つけてもらいたいとしている。
1泊2日のスケジュールで、初日は鯨類について博物館職員から講座を受けた。2日目は紀の松島めぐりで海上から太地町を見学した後、博物館で鯨類と触れ合った。カヤックに乗ってクジラに餌をやり、浜辺でイルカに触れ、観察などを楽しんだ。
兵庫県宝塚市から参加した宮本駿君(14)と妹の葵さん(8)は「本物のイルカとクジラに触るのは初めて。鳴き声が聞き慣れなかったので、思ってたより怖かったけど、だんだんかわいく思えてきた」と喜んでいた。
(2017年8月24日付紙面より)
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有田沖で串本海中観察会 (串本町 )
串本町有田にある串本海中公園センターで21日、串本海中観察会があり県内外の小学4年生以上17人がシュノーケリングでサンゴ群集や共生する生き物を観察した。
この観察会は環境省近畿地方環境事務所と県が主催。日本最初の海中公園(現・海域公園)でありラムサール条約湿地にも登録されている串本の海をじかに観察し、環境保全への関心と理解を深める機会として例年、学校の夏休みに合わせて開いている。
本年度は21日と24日の2組に分け、定員各20人で事前申し込みを受け付け。初回の21日は親子4組15人と個人(中学生)2人が参加した。主催者を代表して環境省熊野自然保護官事務所の刈部博文首席自然保護官が参加を歓迎し、串本町役場産業課の中裕幸さんがラムサール条約や南紀熊野ジオパークの趣旨など、同センターの中村公一さんが串本の海の生態系などを紹介。その後は同センタースタッフらによるシュノーケリングの実技講習を受け、世界最北限とされる有田沖のサンゴ群集を観察した。
この日は近年まれに見るべたなぎに恵まれ、海水の透明度もすこぶる良好で、大阪市から家族で参加した中山綾乃さん(11)は「いろいろな種類のサンゴがあり、青い魚とか(自分にとって)珍しい魚もたくさんいてきれいだったし、深いところほどナマコが多かったことには驚いた。もう楽しすぎて言葉にならないので、友達には『とにかく行って見てきて』と伝えたい」と喜んでいた。
観察後、同公園水族館の吉田徹さんは串本の海には四季折々の光景があり今日はその一端を見たと説明。野村恵一館長は「串本の海はいつもべたなぎではないことも頭に入れ、また見に来てほしい」と呼び掛けて初回の観察会を締めくくった。
(2017年8月24日付紙面より)
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U―18ジャンプリーグサッカー1部
JOC杯全日本ジュニアバド選手権へ
県警特練生らが防犯剣道教室 (新宮警察署 )
和歌山県警察剣道特別練習生による防犯剣道教室が19、20の両日、新宮市と那智勝浦町で開催された。県警剣道師範の宮戸伸之さんや訓練生ら14人が紀宝町から串本町までの剣道クラブに所属する幼稚園児から高校生までの剣士らに模範稽古や実技指導などをした。
少年の健全育成を目的に、新宮警察署管下防犯協議会が主催した。昨年に続き2回目の開催。師範以下訓練生のほとんどが参加する教室は珍しい。宮戸師範は新宮市出身。数少ない剣道の最高位の8段を2008年に40代で取得した。一昨年の都道府県対向剣道大会では大将を務め、県を初の優勝に導くなどしている。特練生の中には三輪崎剣道クラブ出身の下貴広さんと西村雄希さんらがいる。
19日は市立光洋中学校体育館で約80人が参加した。準備体操、素振りの後、訓練生の稽古を見学し、迫力のある姿や動きに真剣な表情で見入っていた。20日は那智勝浦町体育文化会館であった。宮戸師範や特練生がアドバイスを交えながら指導し、約100人が懸命に稽古に励んだ。実技指導では訓練生を相手に竹刀を振るい、汗を流した。
谷本克也・新宮警察署長は「和歌山県警の剣道特練生は非常に優秀で実力のあるチーム。いろんなことを教えていただき、技術と心身の成長に役立てて」。同協議会会長の田岡実千年・新宮市長は「両親や指導者に感謝の気持ちを持ち、剣道を通じ、心も体も成長し立派な人間になるよう頑張ってほしい」とあいさつ。
宮戸師範は参加者らに向け「稽古の前に特練生を見てイメージして同じようにやろうとする気持ちがあるから一つ一つ正しく見ているし気迫も違う。剣道は運動神経の良しあしでなく、コツコツ地道にやることが上達の一番の秘訣(ひけつ)。少ない人数の中でも一生懸命やることを忘れないで」と呼び掛けた。
稽古を終え「やりがいがあった。速い技や高度な技の中でも、基本が大事ということを特に教えたかった。基本ができているから応用技ができるということを分かってくれれば。楽しさ、良さを分かってくれて、続けてほしい」と語った。
昨年に続き2回目の参加の瀧本鉄馬君(12)は「特練生は一本一本が全部決まっているような感じがして、毎日どんな稽古をしているのかが気になりました。宮戸先生は人を強くすることを考えており、いろんなアドバイスをしてくれました。分かりやすくやってくれるのでいい先生だと思いました」。
「今までとは違うような感じの稽古で楽しかったです。いつも戦えないような特練生の人たちと会えてうれしかった。今後は同じように一本一本を大事にして決めていきたい。将来は警察官になって特練生になりたいと思います」と話していた。
(2017年8月22日付紙面より)
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歴史探訪スクールに80人 (新宮市 )
新宮市教育委員会、熊野学研究委員会主催の平成29年度熊野学講演会・歴史探訪スクールオープン講座が19日、市福祉センターであった。帝塚山学院大学名誉教授の鶴﨑裕雄さんが約80人を前に、『平野郷社(杭全神社)縁起絵巻―大阪平野区杭全(くまた)神社の熊野信仰―』の演題で話した。
歴史探訪スクールは熊野地方の特色ある歴史や文化を楽しく学ぶことを目的に開催している。鶴﨑さんは大阪市平野区が平安時代初期に坂上広野麻呂により開発され、一族や家臣らが街を形成していったと紹介。杭全神社に関して、拝殿や社殿を写真で紹介し「趣が新宮の神社に似ている」と語った。
「文芸遊びが行われた場所」として連歌所の写真を挙げ、熊野権現が描かれた軸、牛頭(ごず)天皇が描かれた軸を示し「二つの神様をお祭りしている神社」と説明。三つの絵巻物の内『平野郷社縁起絵巻』をスライドで映しながら読み解いていった。描かれている一つ一つの場面を語り、神話などが基になっていることや、二つの神を結ぶ特定の根拠はないことを話した。
人々が杭全神社に短歌や、短歌の上の句と下の句を交互に呼んでいく連歌を奉納していたとして解説。万葉集や拾遺和歌集、愛宕(あたご)百韻から引用し、歴史的背景や意味などを語った。
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■那智大滝の信仰と歴史
次回の講座は9月10日(日)午後2時から4時まで、熊野学研究委員会の山本殖生さんが講師となり『那智大滝の信仰と歴史』をテーマに、講話やフィールドワークをする。参加費は500円(年会費を納入した人、中高生は無料)。集合場所は那智山青岸渡寺尊勝院新館。動きやすい服装、靴での参加を呼び掛けている。
申し込みは市教育委員会文化振興課(電話0735・23・3368)まで。期限は9月6日(水)。
(2017年8月22日付紙面より)
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串本で初のBFL公式戦
串本町サンゴ台にある総合運動公園野球場で19日、プロ野球独立リーグ「ベースボールファーストリーグ(BFL)」の公式戦があり、田辺市を拠点とするチーム「和歌山ファイティングバーズ(以下FB)」と東大阪市のチーム「06BULLS(以下06)」の対戦が地元の少年野球チーム選手らの注目を集めた。
BFLは、日本野球機構(NPB)12球団入りを目指す高校生より上の世代の選手で結成したチームが参戦するプロリーグ。本年度は06とFB、兵庫県三田市を拠点とするチーム「兵庫ブルーサンダース(BS)」が参戦し、各チームのホームグラウンドを回る形で公式戦を重ねている。
県勢のFBは2016年4月に野球王国和歌山の再燃を目指して設立された新興のチームで、運営母体はNPO法人ANFUTURE。▽田辺スポーツパーク▽上富田スポーツセンター▽串本町総合運動公園―の3球場をホームとし、山﨑章弘監督や吉田篤史コーチ率いる選手21人チームで本年度からBFLへ参戦している。
この日開かれたのはBFL公式戦第13試合で、同公園での実施は初となる。会場地を代表して田嶋勝正町長が特産の長期保存水『なんたん水』を差し入れつつ歓迎と激励のあいさつ。特別協賛者を代表して串本ライオンズクラブの尾﨑和貴会長が始球式に臨み、06の先攻で試合が始まった。
先に優勢に立ったのはFBで、二回裏に2点を先制。追う立場の06は三回表と六回表で各1点、FBも五回裏で1点を追加。八回裏で長打を持ち味とする大月翔選手が今季第1号のソロホームランを放って点差を広げ、06も九回表ワンアウト一、三塁で4番打者という局面から1点を追加したが届かず、スコア4―3でFBが勝利した。
観客席は18歳以下無料、19歳以上1000円(障がい者手帳提示で500円)で開放され、少年野球クラブの選手やその家族と指導陣、硬式野球愛好者らが観戦。串本オーシャンズの切畑桧キャプテン(6年)は「フォアボール後、すぐに(気持ちを)切り替えてストライクをとるところがすごかった。自分はキャッチャーをしているけど、セカンドへ送球する時の素早さは学びたいと思った」と話した。
試合中は串本オーシャンズの切畑キャプテンと大藤麗生君と中村裕斗君(いずれも6年)、KKN少年野球クラブの杉本龍河君(6年)と薮根心海君(5年)がボールボーイ、串本の澤井亜侑さん(4年)とKKNの杉本沙羅さん(2年)がアナウンスを体験。両チームの選手は試合後、FBによる野球教室に参加して山﨑監督らから直々にアドバイスを受け、選手の技術を間近に見学する機会も得た。
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■次回は9月16日正午~
同公園ではこの日のほか、9月16日(土)正午に公式戦(対兵庫BS戦)を予定している。FBの高下沢理事は「今は手が回っていないが、将来的に新宮市のくろしおスタジアムもホームにと考えている。まずは次回(の同公園での公式戦)、今回以上の観客を集められるよういっそう努めるので、地元からの観戦や応援をよろしくお願いします」と話した。
(2017年8月22日付紙面より)
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例大祭へ準備始まる (勝浦八幡神社 )
那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で20日、例大祭=9月16日(土)宵宮、17日(日)本宮=で使われる櫂伝馬(かいでんま)の蔵出しがあった。作業には愛友会(濱口泰至会長)とそのOBで結成する櫂伝馬保存会(濱口起年会長)の会員らが奉仕した。
例大祭は、神輿(みこし)渡御(とぎょ)行列、還御舟行列をはじめ、大黒天の墨塗り、櫂伝馬、徒士山伏、餅搗(もちつき)、獅子神楽、舟謡などの伝統行事があり、古くからの年行司制度も引き継がれ、多彩な祭典・神賑(しんしん)行事が行われる。還御舟行列は町の無形民俗文化財に指定されている。
伝馬船は全長約9㍍、幅約1・6㍍、スギ、ヒノキなどを適所に使い、古くから伝わる船大工の技術で作られた美しい船形の木造船。若者らが乗る「愛友会舟」、中学1年生が乗る「赤舟」、2年生の「白舟」、3年生の「黄舟」、南紀くろしお商工会青年部の「商工会舟」の計5隻が本祭の櫂伝馬行事に登場する。この日は商工会舟を除く4隻が蔵出しされ、神社前の海に進水。保存会集会所近くへ移動し練習に備えた。
蔵出しを手伝った栗原聡信さん(20)は「まだ2年目ですが、とても楽しみです」、愛友会の濱口会長(28)は「若い人たちが多いので、勉強しながら頑張ります」と話していた。
櫂伝馬保存会の役員が指導する中学生の練習は28日(月)から勝浦漁港で始まる。
(2017年8月22日付紙面より)
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県下高校野球新人戦
ジュニアテニスサマーステージ13歳以下
伝統の「佐野柱松」勇壮に (新宮市 )
五穀豊穣(ほうじょう)などを願う伝統行事「佐野柱松」が16日夜、新宮市佐野の新宮港緑地公園であった。スギで作られた御柱(おんばしら)上部に取り付けた籠目掛けて火のついた松明(たいまつ)を投げる勇壮な儀式には、雨の中多くの注目が集まった。
柱松は戦時中に一時中断。1948年に佐野青年会が再開したものの、資金や人手の不足から59年に再び途絶えていた。93年に現在の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)が祭りを復活させて今回で25周年を迎える。
一部プログラムを変更し、サニーサイド・ジャズ・オーケストラの演奏、くろしお児童館の子どもたちの創作踊りなどがステージを盛り上げた。新宮市三輪崎出身の小阪芳史さんの氷の彫刻の実演では、名古智美さんのバルーンアートと共演し、火の鳥をイメージした作品を完成させた。25周年記念花火をはじめ約600発の花火が空に大輪の花を咲かせた。
御柱の籠への松明投げ入れに成功した那智勝浦町宇久井の浦山昌嗣さん(50)には米が贈られた。浦山さんは「何回か参加しています。めっちゃうれしいですね。楽しいですよ。このような祭りは長く続いてほしいです」と喜んでいた。子ども松明投げは三輪崎小5年の植田里希丸君が投げ入れ、「初めて参加しました。うれしいです」と笑顔を見せた。
瀬古会長は「柱松も今年で25回目を迎えます。柱松が永遠に続いていけますよう、会員一同一生懸命頑張ってまいりますので、ご協力をお願いいたします」とあいさつし、区民や企業、雨の中訪れた人たちに感謝した。
来賓の田岡実千年市長は地元の活性化につながっており、実行委員会に敬意と感謝を表した。前田道春佐野区長は「催しが1年でも長く続いていくように、皆さま方にお願いしながら協力していきたい。柱松実行委員会員の皆さまに、区民を代表して感謝とお礼を申し上げる」と述べた。
(2017年8月18日付紙面より)
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日本代表としての活躍誓う (新宮市 )
トルクメニスタンで開かれる第5回アジアインドア&マーシャルアーツゲームズ(9月17~27日)へ日本代表として出場する新宮市出身で早稲田大学2年の宇井大和選手(新宮高校卒)が15日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に大会での健闘を誓った。
宇井選手はレスリング男子グレコローマンスタイル66㌔級で出場。市役所へは同大レスリング部監督の太田拓弥さん、新宮高校レスリング部監督の籔中(やぶ・あたる)教諭とともに訪問した。
宇井選手は1年時に全日本大学グレコローマン選手権、2年生になった今年4月のJOCジュニアオリンピックカップで優勝したことなどが選考委員会で評価され代表入りを決めた。
田岡市長は「4月のJOC杯での優勝おめでとうございます。9月のアジア大会、優勝目指して頑張ってほしいと思います。健闘を祈っています」と激励。
宇井さんは「シニアの大会に日本代表として出場するので恥ずかしい試合はできないと思う。大会に向けて一生懸命練習して、いい結果を残せるようにがんばりたい」と応え、「まだ全日本で優勝できるような選手ではないので、まずは学生の大会で圧倒的に勝てるようになってから、全日本でも勝って五輪に出られるように頑張りたい」と五輪への思いも話した。
太田監督は宇井選手について「シニアとしては初めての大会。今までよりレベルが上がり、相当厳しい戦いになる。アジアも、韓国、イラン、ソビエト系の国などレベルの高い国が多いので簡単には勝てないが、まず1試合勝って、3位決定戦ぐらいまで進み、試合数を1試合でも多くやって経験を積んでもらいたい」とアジア大会に向けて話した。
(2017年8月18日付紙面より)
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海外協力隊の小林千華さん (串本町 )
青年海外協力隊平成27年度1次隊の隊員として2年間、カメルーン共和国に派遣された同町古座の小林千華さん(27)が17日、田嶋勝正町長に報告した。
小林さんは70日間の候補生養成を経て平成27年7月に同国へ。ニョン・ソー県初等教育事務所に配属され、2年間の支援をして29年6月末に帰国した。派遣中の目標は、情操教育を理解し自主的に実践する教員を増やすこと。主役は教員で自分はその支援者という考えで一歩下がった姿勢を貫き、1年目は6校、2年目は5校を巡回する形で支援を注いだという。
この日はJICA国際協力推進員の足立朋美さんや和歌山青年海外協力協会の談儀善弘会長も立ち会う中、小林さんはプレゼンテーション資料を交えて2年間の活動状況を報告した。1年目は「とにかく慣れる。何でも挑戦する」を意識して現場理解に奔走し、2年目は「広めるより深める」を意識。配属先のサポートを得て意欲的な教員を対象にした情操教育リーダー養成講習会を開き研究授業、討議会といった日本の仕組みを伝えたことや、運動会運営ワークショップを通して巡回先の1校、ンガラン小学校が関心を示しカメルーン人自身の自主的実践で実現したことは嬉しい成果だとした。情操教育に役立つ教材冊子をフランス語で自主制作して託したことも、実物を交えて報告した。
2年間の支援を通して小林さんは▽諦めない▽信じる▽楽しむ―ことの大切さを実感したと振り返り、今後は教職復帰かさらなる国際貢献のいずれかで進みたいと総括。田嶋町長は「報告を受けて充実した2年間を送ったと感じ、カメルーンの皆さんだけでなく小林さん自身も成長したように思う。その貴重な経験を生かすことを期待して、今後も頑張ってほしい」と小林さんの活動をねぎらった。
(2017年8月18日付紙面より)
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高田川で岩壁登り
「川のアルピニスト」と呼ばれているボウズハゼが新宮市の高田川で群れになって垂直の岩壁を登っている=写真。何度も流されながら上流を目指している。
関東地方以西の太平洋側から琉球列島に分布するスズキ目ハゼ科の魚。体長は5~10㌢。初夏に産卵し、川で生まれた稚魚は海に下り、次の春に川に帰ってくる。餌を求めて群れで川の流れに逆らって泳いでいく習性がある。
吸盤状の口と腹びれを巧みに使って、垂直の岩壁でも登ることができる。餌は海ではプランクトン、川ではコケなど。寿命は4~6年で、川の上流などの岸に穴を掘り冬眠する。頭が丸いことからこの名が付いた。
(2017年8月18日付紙面より)
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少林寺拳法南紀熊野スポーツ少年団
全国中学生空手道選手権大会に出場
新宮花火大会に5万人
熊野徐福万燈祭(第55回新宮花火大会)が13日夜、新宮市の熊野速玉大社下の熊野川河川敷であった。打ち上げ花火約5000発、仕掛け花火約20基が夜の熊野川を彩り、約5万人(主催者発表)の観客を魅了した。
新宮仏教会による初精霊供養、流し燈籠などの後、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、山口泰郎・新宮徐福協会代表理事、関康之・新宮商工会議所会頭、屋敷満雄・市議会議長の5人が導火線に点火し、仕掛け花火スターマインが夜空に一斉に打ち上がった。
熊野川河川敷には約150㍍にわたって夜店が並び、子どもらでにぎわった。
(2017年8月15日付紙面より)
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那智勝浦町花火大会
那智勝浦町花火大会(大会長・寺本眞一町長)が12日夜、那智湾で開かれた。この日は盆の連休と重なったこともあり、約4万5000人(主催者発表)の観客が夜空に咲く約5000発の花火を楽しんだ。
町民の手作りを大会の基本理念に、同大会実行委員会(大江清一委員長)が中心となって開催しており、今年で11回目。プログラムは、海の章、追善供養、山の章、フィナーレの4部構成で、締めには音楽に合わせて大玉花火を連発した。
会場周辺には開催前から人だかりができ、浴衣姿の来場者も見られた。色とりどりの花火が打ち上がると、「どん」という音とともに衝撃波が伝わり、歓声が上がった。
初めて那智勝浦の花火大会を見たという京都府京都市から来た伊藤大輔さん(32)、久美さん(30)夫妻とその子どもの蒼輔君(2)、花ちゃん(0)は「曲に合わせて花火が打ち上がっていたのが印象的。最高の花火で、京都から来たかいがありました」と喜んでいた。
(2017年8月15日付紙面より)
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古座川商店プロジェクト (古座川町 )
古座川町のあらゆるものを発信する「古座川商店」を立ち上げるプロジェクトがこのほど、クラウドファンディングの開始を機に公に動き出した。まちの情報発信力強化を目指す試みで、年内の同商店開設を目指して発起人3人が挑戦している。
町内にある全ての人や物産や事柄を情報発信し、多くの人々に古座川を伝えてファンを作り、究極的には移住推進を図ることまで視野に入れたプロジェクト。発起人はもりとよ商店を営む出身者・森武志さん(41)、農園を営む出身者・松林秀哲さん(42)、デザイン会社を営むIターン者・岩倉昂史さん(23)の3人で、日頃の商売で培った感覚で顧客と地域の架け橋になる仕掛けを思い描いている。
「古座川商店」は、メディアとショップの2機能を兼ね備えた運営形態。メディアとしては地域の日常や生活の知恵を紹介し、住民が観光客の興味をくんで地域情報を伝えるような温かみのある情報発信の仕組みを、物産販売では既存の物産品にとどまらずテナガエビや高齢者仕込みの漬け物、町民同士で分け合っている旬の味覚やアウトドアレジャー体験など、町内で得られるあらゆるものを商品として並べる仕組みを見据えている。
これら仕組みをまずはネットショップとして実現し、将来的には実店舗も構えて生み出したファンが町域を訪ねる筋道づけを目指している。
発起人代表の森さんが数年前に同プロジェクトの発端となる構想を持つようになり、同級生の松林さんやプランニングに秀でた岩倉さんと意気投合したことで「古座川商店」プロジェクトへと発展。内容周知を兼ねてクラウドファンディング(アドレスhttps://camp-fire.jp/projects/view/37281)による資金調達を試みるに至った。
調達期限は10月24日(火)。町域ならではの各種リターンを設定して不特定多数からの支援を求めていて、究極は空き家1軒のリターン(99万8000円、リフォーム必須)も掲げている。
構想加速の引き金は、インターネット上における同町のアピールの弱さに対する3人の共感。「現状は町外に優しくない」と評価した3人は、商売人視点で相手への優しさと運営を支える収益性を意識してこのプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングは資金調達というよりも、事前にファンを作りその信頼や期待を力にして一緒に挑戦したいという思いで試みているという。
構想を公に打って出る段階に入り、森さんは「物より人に光を当て、古座川町に住む誰もが前を向いて生活する仕組みにしていきたい。そのことが町の価値を高め、生きがいや移住を増やす町の価値の高まりにつながると思う」と同プロジェクトに込める思いを語った。
(2017年8月15日付紙面より)
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1年分約15㌧の納入目指す (串本町地産地消生産者組合 )
串本町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、会員21人)の学校給食米収穫が12日から始まった。本年度は1年分約15㌧納入を目指し、会員一丸で収穫に励むという。
同組合は平成21年度から、学校給食における地産地消推進に協力し、町内産コシヒカリの納入に取り組んでいる。前年度は全町規模の学校給食が本格化し、年間需要は約4倍(約4㌧→約15㌧)に急増。さすがに即応は難しく、まずは2~3学期分の約11㌧の納入を目指した。
本年度は新たに4人を組合員として迎え21人体制で学校給食米の生産を始めた。新たに再興した休耕地はないが、組合員増強により耕作面積が3・5㌶増え、同組合全体で約22㌶まで拡大し、この体制で年間需要をまかなうことを目指している状況だ。
この日は組合員の坂本渡さん(64)が同町高富にある町営住宅そばの水田を稲刈り。収穫した米の全量を学校給食米に充てるそうで、「『子どもたちがおいしいと言ってくれている』と学校給食センターも喜んでいる。今年も2学期最初の給食から新米を味わってもらえるよう頑張りたい」と意気込んで、約30㌃分を同日中に収穫した。
今年は全体的に豊作傾向だそうで、同組合は約1カ月がかりで収穫の適期を迎えた水田から順次稲刈りを進める。収穫期を迎えて山下組合長(67)は「組合として目指しているのは、年々増える耕作放棄地を少しでも減らしながら安心安全でおいしい学校給食米を届けること。まずは一昨年までのように、年間の必要量を組合でまかなえるよう努めたい」と話した。
(2017年8月15日付紙面より)
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日本水泳連盟主催泳力検定
新宮と向陽が第3回定期戦を開催
帰省ラッシュがピーク (熊野地方 )
盆をふるさとや行楽地で迎えようという家族連れなどのラッシュが「山の日」の11日、ピークを迎えた。熊野地方の幹線道路、国道42号では他府県ナンバーの車が増え始め、列車の乗車率も上がっている。帰省した熊野川町出身の60代女性は「墓参りに戻ってきました。孫を連れてきたので、実家の方に行ってみようと思います」と話していた。
JR新宮駅では、京都・大阪方面や名古屋方面からの特急列車に乗って帰省した人々が大きな荷物を抱えて続々と改札を通り、迎えに来た家族と手を振り合う様子が見られた。
改札付近には「お見送り&お迎えコーナー」が設置され、利用客らを出迎えた。盆や春の大型連休、年末年始などに設けており、家族らがホームをのぞき込むようにして列車から降りてくる家族などを捜す姿があった。
駅として地域を元気づけ、利用者に喜んでもらおうと、季節に合わせたさまざまな取り組みをしている。電車を降りた人を出迎えるのは「おかえりなさい!!」の温かな言葉。夏らしいデザインで、駅社員の石野恵美さんが制作した。
駅では「最も多く利用されるお盆の時期は、関西や関東から大勢のお客さまが新宮の故郷に見えられます。安全で安心して利用できる列車で来られるお客さまに、温かい雰囲気でお迎え、お見送りするためのコーナーを作りました。お客さまに『新宮駅に来てよかった』と感動していただければ、私どももうれしく思います」と話していた。
(2017年8月13日付紙面より)
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体育文化会館で強化合宿 (那智勝浦町 )
きのくに和歌山国体での総合優勝を記念して県レスリング協会(森下正紀会長)と県高等学校レスリング専門部は9日、国体レスリング競技の会場にもなった那智勝浦町体育文化会館で強化合宿をスタートさせた。16日(水)まで行われ、最多で約350人が練習に参加する。
合宿は参加者の競技力向上と地域のスポーツ振興を図るのが目的。町体育文化会館は元国体会場であることに加え、マットが6面使用でき、旅館も近いといったメリットがあるため、全国の選手を集める強化合宿の会場として定着してきた。今回で8回目になる。
早稲田、専修、近畿、桃山学院などの大学をはじめ、近畿各府県や遠くは沖縄から高校レスリング部、社会人チーム、地元の小中学生チームが参加。中には各世代の日本チャンピオンもいる。アトランタ五輪銅メダリストで早稲田大レスリング部監督の太田拓弥さんら各参加団体のコーチが指導している。
練習開始前に太田さんは「練習も今年で8年目を迎えて、年々参加人数が増えてレベルも上がってきている。小中高校、全日本レベルの選手が一堂に会するのは日本でもここだけだと思う。レスラーとして模範となるような行動を心掛けて」と呼び掛けた。
1988年のソウル五輪で金メダルを獲得し、現在専修大学のレスリング部監督を務める佐藤満さんは「多くの人が環境を用意してくれたおかげで練習ができる。環境づくりをしてくれた人に感謝して自分をマネジメントし、強い選手、相手の難しい選手を見つけて練習をお願いして。考えて行動できる選手がチャンピオンになる」と選手たちを鼓舞した。
(2017年8月13日付紙面より)
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第34回土と水と緑の学校 (新宮市 )
第34回「土と水と緑の学校」(新宮市など主催)の閉校式が12日、同市高田の高田グリーンランドであった。今年は台風の影響で日程を2日短縮し、新宮市の姉妹都市、宮城県名取市の小中学生10人は参加できなかったが、3泊4日の日程を無事終えた。
大自然の中、地球の基本である土、水、緑について学び、その役割、大切さに気付いてもらうことを目的に毎年この時季に開校している。閉校式では参加した児童生徒90人が4班に分かれ、共同生活で学んだ成果を替え歌などで発表。「ホエールウオッチングでは船酔いした人もいたけど楽しかった」「カヌーが楽しかった」「最初は仲間とあまり話せなかったけど、最後には仲良くなれた」などと話した。
参加者たちに修了証を手渡した校長の田岡実千年新宮市長は「自然の美しさ、海の雄大さ、自然の役割を感じてくれたと思います。学校で感じたことをこれからの生活に生かしてください。また来年もお会いできることを楽しみにしています」とあいさつした。
公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦事務局長は「台風の影響で2日間短縮しましたが、プログラムを良く組めたと思います。各活動を見て回りましたが、みんな元気によく頑張っているなあと思いました」と講評した。
(2017年8月13日付紙面より)
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新宮サマーサッカーフェスティバル
児童31人が勾玉を作る (新宮市 )
新宮市立歴史民俗資料館(中谷利夫館長)は市教育委員会と共催で3日、同館横の阿須賀会館で夏休みイベント「勾玉(まがたま)をつくろう~古代にタイムスリップ~」を開催した。熊野学研究委員会委員で那智勝浦町立宇久井小学校教頭の坊信次さんが講師を務め、児童31人が勾玉作りに挑戦した。
縄文、弥生、古墳時代を通して発見されている勾玉は、丸みをおび、曲がった形状をしている装飾品で、古代人は魔よけのお守りなどとして用いてきた。材質は石、土、翡翠(ひすい)、瑪瑙(めのう)、水晶など。
児童たちは「ろう石」をサンドペーパーややすりで削り、磨いて色を付け、首飾りに仕上げた。浅山陽心君(10)=王子ヶ浜小4年=は「曲がった部分を削るのが難しかったけど、滑らかに磨くのが楽しかった」とうれしそうに話していた。
同資料館の夏休みイベントは今年で8回目。これまでに縄文土器や埴輪(はにわ)作りなども行っている。勾玉作りは今回で5回目だった。中谷館長は「子どもたちは最初のうちは苦戦しているようでしたが、すごく熱心に作っていました。夏休み恒例の人気イベントになっていますので、続けていきたい」と話していた。
(2017年8月5日付紙面より)
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湯ごりの郷で納涼盆踊り (那智勝浦町 )
社会福祉法人高瀬会(切士桂理事長)の地域密着型バーデンライフケアセンター「湯ごりの郷」は1日、那智勝浦町湯川の同センターで夏祭り納涼盆踊り大会を開いた。利用者と地域住民らが参加した。
盆踊り大会は同法人が目的とする「地域に密着した施設」を目指して、2008年4月の設立以来続けられている。第1回目は先代理事長の初盆に開き、今年で10回目になる。
この日は、突発的な強い雨に見舞われ開催が危ぶまれたが、雨が弱まるのを待ち、約30分遅れで無事開催された。露店では焼きそばやたこ焼きなどが振る舞われた。やぐらの周囲では盆踊りをはじめ、浜ノ宮櫂(かい)踊り保存会やフラダンスサークル・ハプナ、施設職員らが踊り、来場者を楽しませた。お楽しみ抽選会もあり、景品にかき氷器や蚊取り器、扇風機などが用意された。
切士理事長は「湯ごりの郷は地域密着の施設。皆さまがいかに笑顔で過ごせるか、利用者の尊厳などを考えています。亡くなった人や施設でみとった人を思いながら踊り、盆踊りの楽しい時間を過ごしてほしい」と話した。来賓に植地篤延副町長が出席し、出張中の寺本眞一町長のメッセージを代読した。
(2017年8月5日付紙面より)
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田仲康慧さん招き学習会 (潮岬小 )
串本町立潮岬小学校(濵正和校長、児童159人)は4日、登校日を利用して平和学習会を開いた。4~6年生は潮岬第2老人クラブ田仲康慧会長(81)の戦争体験を聞き、平和のありがたさを考える機会を持った。
田仲さんは1937(昭和12)年1月3日、日本の統治下にあったサイパン島で生まれた。父は同島でサトウキビ畑を営む責任者。後に第2次世界大戦が始まり小学3年生だった44年6月にアメリカが同島へ侵攻。以降艦砲射撃や機銃掃射など戦禍の日々を強いられた。父は死を選んで家を飛び出し行方不明になったが、田仲さんは母や妹2人と共にアメリカ兵に見つかり捕虜となった。
収容所の生活に耐えきれず5歳と3歳だった妹はにわかに衰弱して亡くなったが、田仲さんは母と2人で終戦まで生き延び串本へ帰還。以降は無線技術士となって活躍し、退職後も地域の役職を請け負うなど活発な人生を送っている。
体験談を始める前に田仲さんは、1945(昭和20)年に広島や長崎へ投下された原子爆弾の怖さを紹介。その爆弾を積み込んだ飛行機が飛び立った島で自分は生まれたと伝え、目の当たりにした戦禍の光景や体験を語り伝えた。
「同じ時期、この潮岬も機銃掃射を受けていた。80歳以上のおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてほしい」とも呼び掛け。最後にその一人としてこの日まで生き抜いてきた自分を振り返り「自分の考えをしっかりと持ってやりたいことをとことんやってほしい。目的を持って頑張ってほしい」と期待を児童に託した。
1~3年生は映画鑑賞などを通して戦争がどういうものかを教わり、そうではない今の平和な時代のありがたさをみんなで考えた。
(2017年8月5日付紙面より)
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葦舟で本宮から新宮へ
「川の参詣道」の復活を願い、田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地・大斎原横の熊野川から4日午前、葦舟(あしぶね)が出発した。翌5日の午後に34㌔下流の新宮市、熊野速玉大社下権現河原に到着する予定だ。
多くのダムと山の荒廃によって流れが細くなってしまった熊野川を、かつてのような水量豊かな川に戻し、「川の参詣道」を復活させようと熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)が2010年から実施している。今回8回目で、本宮―新宮間を通して下るのは今回が初めて。
葦舟の名前は「太平洋」で、全長5㍍、幅1㍍、重さ80㌔。紀宝町産の葦を1万本使用している。今年の5月1日に長崎市在住の探検家、石川仁さん(50)の指導で1日かけて作った。
葦舟は約20人が2日間、交代しながら漕(こ)ぐ。高栖代表は「とにかく安全第一です」と話していた。
(2017年8月5日付紙面より)
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全日本小学生男子ソフトボール大会 (降雨コールドで八幡ドリームス(兵庫)優勝 )
県代表に地元ゆかりの3選手が選出
熊野新宮遺跡群の保存と活用を願う会(西村忠之会長)と新宮市観光協会(丹羽生会長)は7月30日、「歴史発見!新宮ぶらさんぽで夏休み自由研究を作っちゃおう!!」を開催した。小学3年生から高校1年生までの8人が観光ガイドらの案内で市内の名所を巡り、新宮の歴史を学んだ。
世界遺産に追加登録された阿須賀神社に集合した参加者たちは、新宮市観光ガイドの会の西浦康代さんや新宮市教育委員会文化振興課の小林高太主任らの説明を受けながら、宮井戸遺跡、新宮城下町遺跡、熊野速玉大社、神倉神社と歩いて巡った。
新宮城跡で西浦さんは、太平洋が見渡せることから「沖見城」とも呼ばれていたことや、石段は敵に攻められにくいように工夫されていることなどを説明。与謝野鉄幹の歌碑やケーブルカー跡も紹介した。児童らはメモを取りながら、石垣などをカメラで撮影していた。
参加した櫻井龍之介君(11)=神倉小学校6年=は「最初の天皇が来たと伝わる場所が新宮にあることに驚きました」と話していた。
同イベントは5日(土)にも開催される。時間は午前9時~午後2時。参加対象は小中学生で、小学3年生以下は保護者同伴。おにぎり、水筒、帽子、タオル、鉛筆、カメラかスマートフォン持参。参加費500円。申し込みは事務局(電話090・5671・6500)まで。雨天決行。
(2017年8月1日付紙面より)
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珍しい深海魚、ヒレナガユメタチ
新宮市徐福の辻本大二魚店に、7月29日、珍種であるヒレナガユメタチが入荷した=写真。
ヒレナガユメタチは全長約130㌢。鵜殿から勝浦辺りの沖合、水深150~200㍍の深さで捕獲されたという。ヒレナガユメタチはスズキ目タチウオ科。伊豆諸島以南やパラオ海嶺、インド洋の底層を遊泳する深海魚。タチウオに似ているが、尾びれがあり、頭にある長い背びれが特徴。大きなものは200㌢を超えるという。まれに釣獲、漁獲されることはあるが、詳しい生態は不明。同店では「私も見るのは初めて。漁師さんから詳しい話は聞けていないが、珍しいことだと思う。食べてみようと思うけど、食べたことある人が周りにいないのでどう調理していいのかも分からない」と話していた。
(2017年8月1日付紙面より)
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新翔高校で予選会に向け講習
新宮市佐野の県立新翔高校で7月29日、「きのくにロボットフェスティバル2017 全日本小中学生ロボット選手権」の予選会に向けた講習会が行われた。当地方の小学生8人、中学生4人が、それぞれ大会で使用するロボットを作った。
ロボットフェスティバルは小学生~高校生対象のロボットコンテストと「高専ロボコン」招待チームのロボットや企業の最先端ロボットのデモンストレーションを総合的に実施することで青少年の物作りへの理解を深め、日本の物作りと科学技術の進展に資することを目的に開いている。今年は12月17日(日)御坊市立体育館での開催を予定している。
講習会では同校職員の指導を受けながらロボット作りに取り組んだ。小学生は保護者に手伝ってもらうなどしながら熱心に作業を進め、できたものを試走させるなどして物作りへの関心を深めていた。できたロボットは規定の範囲内で改造するなどして大会で使用する。
毎年参加している魚立祥大君(11)=新宮市佐野=は「(ロボットなどを作るのが)好きです。簡単でした。楽しいです。去年は車輪を付けましたが、今年は規定でできないのでつらいです。毎年3位、2位と上がってきているので今年は1位を取りたい」と話していた。
予選会は11月3日(金・祝)に新翔高校で開催される。小学生は6足歩行ロボットで、コート内の長さが異なるロープをゴールへ運ぶ「ストリング・ストリング」、中学生はコート内のポールに輪を入れる「輪投げ大作戦!」で競う。
(2017年8月1日付紙面より)
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第13回串本まつり始まる (串本町 )
串本町の夏の風物詩イベント「第13回串本まつり」が7月29日から始まった。初日の「橋杭ビーチサマーフェスタ2017」は旧海水浴まつりに代わる新イベント。メイン企画のビーチサイド運動会など盛りだくさんの内容が、海水浴客らの挑戦や注目を集めた。
同フェスタは、本年度から本格化している橋杭海水浴場アウトドアレジャー拠点化の推進を意識した、串本町観光協会(島野利之会長)主管の新イベント。前年度まで実施していた海水浴まつりのメイン企画だった潮干狩りや宝探しに代わり取り入れたのがビーチサイド運動会で、ビーチハウスラパンが提供するマリンアクティビティーや遊泳区域のフロートなど同浴場の特色を生かした全9種目を午前と午後の2部構成で実施した。
各種目とも参加賞付で当日受け付け。2基ある洋上滑り台をつなぐフロートを一直線につないだ全長約12㍍のコースを駆け抜ける種目・水上ランニングは主に小学生が出場し、全力の挑戦が注目を集めた。
2部の間では当日配布した番号札300枚を使った抽選会があり、各種景品に加え約100㌔のアサリも景品として小分けして提供した。
イベント冒頭、島野会長と田嶋勝正町長が開会のあいさつを述べ「ハラウフラ・オ・カウイオナラニ」がフラダンスを披露。メイン企画実施中は串本海中公園のウミガメタッチングやトルコのパンの移動販売「気まぐれアイシェのシミット号」、スーパーボールすくいや大道芸人ジロー今村さんによるパフォーマンスもあった。島野会長は「串本の夏のイベントはどんどん続く。串本町にまた来て楽しんでほしい」と呼び掛けてイベントを締めくくり、「今後もより多くの皆さんに楽しんでいただける内容を考え、同フェスタを続けていきたい」と総括した。
30日は同町文化センターでサマーBANDライブがあり、8ユニットが迫力のあるステージ演奏を繰り広げてファンらの熱狂を誘った。
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本年度の串本まつりは7月の29日と30日、8月の5日(土)と6日(日)の計4日間にわたって行われる予定で、日程詳細は本紙7月29日付特集を参照。町内外から多くの来場を集める本州最南端の花火大会は5日午後8時から串本港で実施(予備日は6日、以降未定)となっている。問い合わせは同町観光協会(電話0735・62・3171)か役場産業課(電話0735・62・0557)まで。
(2017年8月1日付紙面より)
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県総体サッカー競技の部で準優勝
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