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2017年08月23日
1 基本構想案を市長に答申
 新宮市総合計画審議会  

 新宮市総合計画審議会(会長・足立基浩和歌山大学経済学部教授、委員20人)は22日、第2次新宮市総合計画基本構想案の答申書を諮問した田岡実千年市長に提出した。田岡市長は4回にわたる熱心な議論に感謝し、「総合計画はこれから10年間の市政の根幹で、市内外に発信する大変重要な計画。答申を最大限尊重して9月5日の市議会に提出したい」と述べた。

 基本構想案の目指すべき都市像は「人とまちが輝き、『未来』へつなぐまち 新宮市」。政策目標は▽安心・安全に暮らせるまち▽心豊かな人を育むまち▽共に支え合い幸せ感じるまち▽安定した雇用を生み出すまち▽魅力ある文化がつなぐにぎわいのまち▽健全かつ効率的な行財政運営―の六つ。2027年度末の人口は2万5600人を上回るものとした。

 答申書の提出には足立会長、勢古啓子副会長(仲之町商店街振興組合理事長)、筒井三輝朗委員(新宮市都市計画審議会長)、和平幸勝委員(新宮信用金庫本店営業部長)の4人が出席。足立会長は▽地域力をさらに高め市民がそのことを真に実感できる施策の立案に努める▽斬新な経営感覚を取り入れた行財政運営を推進する▽基本構想の内容を分かりやすく市民に広報する―などに留意することを求めた。

 来年度から10年間の第2次総合計画はまちづくりの最も上位に位置付けられる行政計画。市の将来目指すべき都市像を示す「基本構想」(長期10年)、具体的施策について体系化した「基本計画」(中期5年)、具体的な事業や規模などを示す「実施計画」で構成。2月上旬に「基本計画案」の答申を予定している。

■さまざまな提案



 答申書提出後の意見交換で、足立会長は委員からの意見として、最先端技術の導入、広域連携などに積極的に取り組むことを求めた。

 田岡市長は、特に山間部の買い物難民対策が行政の大きな課題になっていると説明。新宮港への大型客船入港が増えていることから、熊野市から串本町、田辺市本宮町までの範囲で受け入れ体制を準備していると紹介し、「これをきっかけにさらに連携を深めることができれば」と話した。

 勢古副会長は、商店街は高齢化と後継者不足で体力がなくなってきている、和平委員は創業者を増やす環境整備を官民一体となって取り組むべきなどと話した。

 筒井委員は平成32年度完成予定の文化複合施設を活性化の起爆財に、足立会長は増加している空き家や空き店舗の利用しやすい環境づくりを、と提案した。

(2017年8月23日付紙面より)

田岡実千年市長(左)に答申書を提出する足立基浩会長=22日、新宮市役所
2017年08月23日
2 捕鯨テーマに異なる価値観描く
 感謝を込め地元で特別上映会  (太地町 )

 太地町を舞台に捕鯨を巡る世界的な論争をテーマにしたドキュメンタリー映画「おクジラさま ふたつの正義の物語」(佐々木芽生監督)が完成し、撮影に協力した町民らを対象に特別上映会が19日夜、同町の畠尻湾の海岸で開かれた。満天の星の下、映画の出演者らを含む町民約200人がスクリーンに見入っていた。佐々木監督も会場に訪れ、上映後には地元住民らとの対話集会もあった。

 ニューヨーク在住の佐々木さんは、捕鯨に対する賛否をニュートラルな視点から捉えた作品にしようと2010年6月から撮影を開始した。イルカ追い込み漁を否定的に描いた「ザ・コーヴ」を見て「一方的」との印象を受けたことがきっかけという。

 映画にはイルカ漁に携わる住民と反捕鯨団体をはじめ、対立を仲介しようとする団体、捕鯨の賛否に意見する人、中立的な立場の米国人ジャーナリストなどが登場する。佐々木監督は「誰も悪人には描きたくなかった。善悪を決めようとしたとたんに亀裂が生まれる。太地町で起きていることは世界の縮図。欧米が主体のグローバルスタンダードと相いれないローカルの文化が押しつぶされている。対立していても海の環境問題改善については大きな共通点があるはず、そこを認識してほしい」と述べた。

 対話集会では、町民らから「ザ・コーヴがワンサイドで世界に発信され、困り果てていた。両サイドの視点でわれわれの文化を伝えてくれて感謝する」「今後は情報発信もやっていく必要を感じた」などの言葉があった。

 映画は9月9日(土)に東京・ユーロスペースで上映後、大阪、京都、仙台、札幌で順次公開。学校やコミュニティセンターでの上映、世界各国へのデジタル配信を準備している。

(2017年8月23日付紙面より)

スクリーンに見入る人たち=19日夜、太地町の畠尻湾
佐々木芽生監督
2017年08月23日
3 大地の特色を探り発表
 第1回こどもスクール  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークガイドの会主催のイベント「第1回南紀熊野ジオパークこどもスクールin串本」が21、22の両日、串本町文化センターや県立潮岬青少年の家を拠点にして開かれた。同会初の宿泊型体験プログラムで、御坊市から新宮市の小学5年生から中学1年生まで21人が参加。特色のある地質や地形を見学しながら成り立ちなどを探り、学んだり気付いたりした事柄を地域にPRするなどした。

 同パークのジオサイトを通して子どもが主体的に自然と接し愛着を高める機会として、国立青少年教育振興機構事業「子どもゆめ基金」の助成を受けて計画。前年度に県立潮岬青少年の家を拠点にして開かれた「地震火山こどもサマースクール」の様式を取り入れた内容で、小学5年生~高校3年生を対象にして参加を呼び掛けた。

 初日はコーディネーターの築山省仁さんと仲江孝丸さんらスタッフ、講師の後誠介さん(和歌山大学災害科学教育研究センター客員教授)や参加者同士で自己紹介をし合い、「大きな子ども」(=活動支援スタッフ)を含む3班に分かれて活動を開始。橋杭岩、江田海岸、一枚岩を見学し、県立潮岬青少年の家で同パークを構成する大地の特色や成り立ち、人々の営みを教わるなどした。

 同家泊を経て2日目は班ごとに姫の浜、有田の浜、月野瀬の河原の3カ所に分かれてフィールドワークに臨み、最寄りの施設で地域の話を聞き現地ならではの調理実習にも挑戦。午後は同センターでもろもろの活動から得た情報を班ごとにまとめ、「南紀熊野・大地の魅力PR合戦」と題して公開発表に臨んだ。主体性を引き出す手法として、スタッフが感心する質問や報告をした参加者に都度カードを配り、最多獲得班の参加者には賞品が贈られた。

 見学後の座学で後さんは同パーク内が大きく▽火成岩体▽前弧海盆堆積体▽付加体―の三つで形作られていることを紹介。参加者は食材を使った実験で▽固さの違う岩が水で浸食されるとどうなるか▽固さの違う層に力がかかるとどうなるか―を確かめ、橋杭岩や一枚岩、江田海岸で見た地層の褶曲(しゅうきょく)を形作った大地の営みを想像した。その後は大地に宿る人々の営みをゲスト講師陣らから教わるなど、同パークの考え方の筋道を一通り経験しつつ、主体活動となる2日目の班別フィールドワークや公開発表に向けて気持ちを高めた。

(2017年8月23日付紙面より)

江田海岸に露出した地層の褶曲を観察=21日、串本町江田
京菓子を使った実験で褶曲の原理を確かめる参加者=21日、県立潮岬青少年の家
2017年08月23日
4 24時間体制で警戒
 追い込み漁解禁に備え臨時交番  (太地町 )

 小型鯨類の追い込み網漁が9月1日(金)に始まることを受けて和歌山県警は21日、太地町畠尻湾前に臨時交番を開所した。今年で7年目。来年3月末まで設け、反捕鯨団体の違法行為を24時間体制で監視する。

 反捕鯨団体はこれまでに、無許可で地元漁師の動画を撮影するなどの嫌がらせ行為や、イルカのいけすの網を切るなどの違法行為を働いている。逮捕事案としては、2011年に暴行事件、12年にくじら浜公園にあるモニュメントのもりを折る器物損壊があった。今年1月にも、地元企業が所有するイルカのいけすの網が切断された。

 臨時交番では、安全パトロール班7人が交代で常時2人以上勤務するが、状況に応じて増員する。活動家の多くが女性であることから、このうち2人が女性警官になる。これに加え、情報採証班と遊撃警戒班5人も配備される。

 開所式には約20人が出席した。太地町特別警戒本部長を務める県警警備部の保富速人部長は「臨時交番を設置して以降、反捕鯨活動家の来町が減少するなど効果を上げているが、依然として捕鯨を巡る世界情勢は厳しいものがある。基本方針の徹底による違法行為の未然防止、関係機関との連携の強化と継続、公平忠実な対応の3点を重点に、町民が安心して暮らせるよう一丸となって活動してほしい」と求め、署員に期待を寄せた。

(2017年8月23日付紙面より)

保富速人町特別警戒本部長の訓示を聞く署員ら=21日、太地町
2017年08月23日
5 神倉が準優勝で近畿へ
 第33回C級和歌山県学童軟式野球大会  
2017年08月23日
6 仲間らの声援を背に熱戦
 スポ少剣道交流和歌山大会地方予選  
2017年08月23日
7 浴場が泡だらけ  熊野川温泉さつき  
2017年08月23日
8 基本構想案を最終確認  第4回新宮市総合計画審議会  
2017年08月23日
9 医療の充実やこども園 新宮市議会教育民生委員会で議論 
2017年08月23日
10 地域資源をトップセールス  紀宝町長と青森県藤崎町長  
2017年08月23日
11 訪れやすい事務所に 新宮市社協熊野川ステーションが移転 
2017年08月23日
12 新米の販売始まる 新宮市熊野川町で品質検査 
2017年08月23日
13 491本の当選者決める 串本リリースタンプ会、サマープレゼント抽選会 
2017年08月23日
14 児童13人含む訪問団出発 古座川町、川崎市ふれあい交流事業 
2017年08月23日
15 区民が集まり交流する場に 串本町、上野山こども会初の行事 
2017年08月23日
16 「絆」を胸に歌声  和歌山とスペインの合唱団  
2017年08月23日
17 カンザブロウノキ  神倉神社で白い花  
2017年08月23日
18 お悔やみ情報
  
2017年08月13日
19 お盆をふるさとで
 帰省ラッシュがピーク  (熊野地方 )

 盆をふるさとや行楽地で迎えようという家族連れなどのラッシュが「山の日」の11日、ピークを迎えた。熊野地方の幹線道路、国道42号では他府県ナンバーの車が増え始め、列車の乗車率も上がっている。帰省した熊野川町出身の60代女性は「墓参りに戻ってきました。孫を連れてきたので、実家の方に行ってみようと思います」と話していた。

 JR新宮駅では、京都・大阪方面や名古屋方面からの特急列車に乗って帰省した人々が大きな荷物を抱えて続々と改札を通り、迎えに来た家族と手を振り合う様子が見られた。

 改札付近には「お見送り&お迎えコーナー」が設置され、利用客らを出迎えた。盆や春の大型連休、年末年始などに設けており、家族らがホームをのぞき込むようにして列車から降りてくる家族などを捜す姿があった。

 駅として地域を元気づけ、利用者に喜んでもらおうと、季節に合わせたさまざまな取り組みをしている。電車を降りた人を出迎えるのは「おかえりなさい!!」の温かな言葉。夏らしいデザインで、駅社員の石野恵美さんが制作した。

 駅では「最も多く利用されるお盆の時期は、関西や関東から大勢のお客さまが新宮の故郷に見えられます。安全で安心して利用できる列車で来られるお客さまに、温かい雰囲気でお迎え、お見送りするためのコーナーを作りました。お客さまに『新宮駅に来てよかった』と感動していただければ、私どももうれしく思います」と話していた。

(2017年8月13日付紙面より)

帰省客らを出迎える姿が見られた=11日、新宮市徐福のJR新宮駅
2017年08月13日
20 全国のレスリング選手一堂に
 体育文化会館で強化合宿  (那智勝浦町 )

 きのくに和歌山国体での総合優勝を記念して県レスリング協会(森下正紀会長)と県高等学校レスリング専門部は9日、国体レスリング競技の会場にもなった那智勝浦町体育文化会館で強化合宿をスタートさせた。16日(水)まで行われ、最多で約350人が練習に参加する。

 合宿は参加者の競技力向上と地域のスポーツ振興を図るのが目的。町体育文化会館は元国体会場であることに加え、マットが6面使用でき、旅館も近いといったメリットがあるため、全国の選手を集める強化合宿の会場として定着してきた。今回で8回目になる。

 早稲田、専修、近畿、桃山学院などの大学をはじめ、近畿各府県や遠くは沖縄から高校レスリング部、社会人チーム、地元の小中学生チームが参加。中には各世代の日本チャンピオンもいる。アトランタ五輪銅メダリストで早稲田大レスリング部監督の太田拓弥さんら各参加団体のコーチが指導している。

 練習開始前に太田さんは「練習も今年で8年目を迎えて、年々参加人数が増えてレベルも上がってきている。小中高校、全日本レベルの選手が一堂に会するのは日本でもここだけだと思う。レスラーとして模範となるような行動を心掛けて」と呼び掛けた。

 1988年のソウル五輪で金メダルを獲得し、現在専修大学のレスリング部監督を務める佐藤満さんは「多くの人が環境を用意してくれたおかげで練習ができる。環境づくりをしてくれた人に感謝して自分をマネジメントし、強い選手、相手の難しい選手を見つけて練習をお願いして。考えて行動できる選手がチャンピオンになる」と選手たちを鼓舞した。

(2017年8月13日付紙面より)

練習に励む選手たち=9日、那智勝浦町体育文化会館
2017年08月13日
21 台風に負けず無事閉校
 第34回土と水と緑の学校  (新宮市 )

 第34回「土と水と緑の学校」(新宮市など主催)の閉校式が12日、同市高田の高田グリーンランドであった。今年は台風の影響で日程を2日短縮し、新宮市の姉妹都市、宮城県名取市の小中学生10人は参加できなかったが、3泊4日の日程を無事終えた。

 大自然の中、地球の基本である土、水、緑について学び、その役割、大切さに気付いてもらうことを目的に毎年この時季に開校している。閉校式では参加した児童生徒90人が4班に分かれ、共同生活で学んだ成果を替え歌などで発表。「ホエールウオッチングでは船酔いした人もいたけど楽しかった」「カヌーが楽しかった」「最初は仲間とあまり話せなかったけど、最後には仲良くなれた」などと話した。

 参加者たちに修了証を手渡した校長の田岡実千年新宮市長は「自然の美しさ、海の雄大さ、自然の役割を感じてくれたと思います。学校で感じたことをこれからの生活に生かしてください。また来年もお会いできることを楽しみにしています」とあいさつした。

 公益社団法人アジア協会アジア友の会の村上公彦事務局長は「台風の影響で2日間短縮しましたが、プログラムを良く組めたと思います。各活動を見て回りましたが、みんな元気によく頑張っているなあと思いました」と講評した。

(2017年8月13日付紙面より)

田岡実千年校長から修了証を受け取る=12日、新宮市高田
学校で体験したことを発表する児童ら=同
2017年08月13日
22 南紀熊野スポーツ少年団、2部門7人が全国出場へ 全国中学生少林寺拳法和歌山県選考会 
2017年08月13日
23 初日中止で交流戦に
 新宮サマーサッカーフェスティバル  
2017年08月13日
24 ガスボンベ捨てないで  新宮市の熊野川河川敷  
2017年08月13日
25 故人しのびプレー  又新ソフトテニスクラブ追悼大会  (新宮市 )
2017年08月13日
26 お化け「こわい」「楽しい」  大野保育所で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年08月13日
27 魚屋さん遊びに歓声  わかば保育園で夏祭り  (那智勝浦町 )
2017年08月13日
28 ヒナノシャクジョウ  神倉神社で  
2017年08月13日
29 練習の疲れと緊張ほぐす  レスリング夏合宿でヨガ教室  (那智勝浦町 )
2017年08月13日
30 お悔やみ情報
  
2017年08月05日
31 古代にタイムスリップ
 児童31人が勾玉を作る  (新宮市 )

 新宮市立歴史民俗資料館(中谷利夫館長)は市教育委員会と共催で3日、同館横の阿須賀会館で夏休みイベント「勾玉(まがたま)をつくろう~古代にタイムスリップ~」を開催した。熊野学研究委員会委員で那智勝浦町立宇久井小学校教頭の坊信次さんが講師を務め、児童31人が勾玉作りに挑戦した。

 縄文、弥生、古墳時代を通して発見されている勾玉は、丸みをおび、曲がった形状をしている装飾品で、古代人は魔よけのお守りなどとして用いてきた。材質は石、土、翡翠(ひすい)、瑪瑙(めのう)、水晶など。

 児童たちは「ろう石」をサンドペーパーややすりで削り、磨いて色を付け、首飾りに仕上げた。浅山陽心君(10)=王子ヶ浜小4年=は「曲がった部分を削るのが難しかったけど、滑らかに磨くのが楽しかった」とうれしそうに話していた。

 同資料館の夏休みイベントは今年で8回目。これまでに縄文土器や埴輪(はにわ)作りなども行っている。勾玉作りは今回で5回目だった。中谷館長は「子どもたちは最初のうちは苦戦しているようでしたが、すごく熱心に作っていました。夏休み恒例の人気イベントになっていますので、続けていきたい」と話していた。

(2017年8月5日付紙面より)

勾玉を磨く児童たち=3日、新宮市の阿須賀会館
2017年08月05日
32 地域住民と交流の輪
 湯ごりの郷で納涼盆踊り  (那智勝浦町 )

 社会福祉法人高瀬会(切士桂理事長)の地域密着型バーデンライフケアセンター「湯ごりの郷」は1日、那智勝浦町湯川の同センターで夏祭り納涼盆踊り大会を開いた。利用者と地域住民らが参加した。

 盆踊り大会は同法人が目的とする「地域に密着した施設」を目指して、2008年4月の設立以来続けられている。第1回目は先代理事長の初盆に開き、今年で10回目になる。

 この日は、突発的な強い雨に見舞われ開催が危ぶまれたが、雨が弱まるのを待ち、約30分遅れで無事開催された。露店では焼きそばやたこ焼きなどが振る舞われた。やぐらの周囲では盆踊りをはじめ、浜ノ宮櫂(かい)踊り保存会やフラダンスサークル・ハプナ、施設職員らが踊り、来場者を楽しませた。お楽しみ抽選会もあり、景品にかき氷器や蚊取り器、扇風機などが用意された。

 切士理事長は「湯ごりの郷は地域密着の施設。皆さまがいかに笑顔で過ごせるか、利用者の尊厳などを考えています。亡くなった人や施設でみとった人を思いながら踊り、盆踊りの楽しい時間を過ごしてほしい」と話した。来賓に植地篤延副町長が出席し、出張中の寺本眞一町長のメッセージを代読した。

(2017年8月5日付紙面より)

盆踊りを楽しむ来場者ら=1日、那智勝浦町湯川の「湯ごりの郷」
露店前もにぎわいを見せた
2017年08月05日
33 戦争体験聞き平和考える
 田仲康慧さん招き学習会  (潮岬小 )

 串本町立潮岬小学校(濵正和校長、児童159人)は4日、登校日を利用して平和学習会を開いた。4~6年生は潮岬第2老人クラブ田仲康慧会長(81)の戦争体験を聞き、平和のありがたさを考える機会を持った。

 田仲さんは1937(昭和12)年1月3日、日本の統治下にあったサイパン島で生まれた。父は同島でサトウキビ畑を営む責任者。後に第2次世界大戦が始まり小学3年生だった44年6月にアメリカが同島へ侵攻。以降艦砲射撃や機銃掃射など戦禍の日々を強いられた。父は死を選んで家を飛び出し行方不明になったが、田仲さんは母や妹2人と共にアメリカ兵に見つかり捕虜となった。

 収容所の生活に耐えきれず5歳と3歳だった妹はにわかに衰弱して亡くなったが、田仲さんは母と2人で終戦まで生き延び串本へ帰還。以降は無線技術士となって活躍し、退職後も地域の役職を請け負うなど活発な人生を送っている。

 体験談を始める前に田仲さんは、1945(昭和20)年に広島や長崎へ投下された原子爆弾の怖さを紹介。その爆弾を積み込んだ飛行機が飛び立った島で自分は生まれたと伝え、目の当たりにした戦禍の光景や体験を語り伝えた。

 「同じ時期、この潮岬も機銃掃射を受けていた。80歳以上のおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてほしい」とも呼び掛け。最後にその一人としてこの日まで生き抜いてきた自分を振り返り「自分の考えをしっかりと持ってやりたいことをとことんやってほしい。目的を持って頑張ってほしい」と期待を児童に託した。

 1~3年生は映画鑑賞などを通して戦争がどういうものかを教わり、そうではない今の平和な時代のありがたさをみんなで考えた。

(2017年8月5日付紙面より)

戦争体験を児童に語り伝える田仲康慧会長=4日、串本町立潮岬小学校
2017年08月05日
34 川の参詣道復活を
 葦舟で本宮から新宮へ  

 「川の参詣道」の復活を願い、田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地・大斎原横の熊野川から4日午前、葦舟(あしぶね)が出発した。翌5日の午後に34㌔下流の新宮市、熊野速玉大社下権現河原に到着する予定だ。

 多くのダムと山の荒廃によって流れが細くなってしまった熊野川を、かつてのような水量豊かな川に戻し、「川の参詣道」を復活させようと熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)が2010年から実施している。今回8回目で、本宮―新宮間を通して下るのは今回が初めて。

 葦舟の名前は「太平洋」で、全長5㍍、幅1㍍、重さ80㌔。紀宝町産の葦を1万本使用している。今年の5月1日に長崎市在住の探検家、石川仁さん(50)の指導で1日かけて作った。

 葦舟は約20人が2日間、交代しながら漕(こ)ぐ。高栖代表は「とにかく安全第一です」と話していた。

(2017年8月5日付紙面より)

雨の中、出発する葦舟=4日、田辺市本宮町
2017年08月05日
35 48チームが熱戦
 全日本小学生男子ソフトボール大会  (降雨コールドで八幡ドリームス(兵庫)優勝 )
2017年08月05日
36 国体本大会への出場目指す
 県代表に地元ゆかりの3選手が選出  
2017年08月05日
37 松實陸斗君の初優勝など 新宮ジュニアレスリングクラブ、全国少年少女といなべ市大会で活躍 
2017年08月05日
38 4社寺巡拝スタンプラリー  草創創建記念し和歌山県  
2017年08月05日
39 台風5号 6日、九州に接近の恐れ   
2017年08月05日
40 「平和の未来」テーマに  新宮LCが絵画教室  
2017年08月05日
41 業績や事業を報告  株式会社キナンが近況説明会  (新宮市 )
2017年08月05日
42 押し花作品並ぶ 阿田和郵便局、7日には無料体験も 
2017年08月05日
43 温かい気持ち育む 北山村で小学生のボランティア体験 
2017年08月05日
44 日本人墓地修繕の後押しを  トレス市代表団が遺族会と懇談  (串本町 )
2017年08月05日
45 あったカフェと交流  潮岬幼稚園でゲーム楽しむ  (串本町 )
2017年08月05日
46 潤野で待望の花盛り迎える 古座川町、ひまわり畑プロジェクト 
2017年08月05日
47 販売前に串本町へ届ける  トルコ産ビール試飲提供  
2017年08月05日
48 お悔やみ情報
  
2017年08月01日
49 新宮の歴史を知ろう ぶらさんぽで名所巡り (夏休み自由研究)

 熊野新宮遺跡群の保存と活用を願う会(西村忠之会長)と新宮市観光協会(丹羽生会長)は7月30日、「歴史発見!新宮ぶらさんぽで夏休み自由研究を作っちゃおう!!」を開催した。小学3年生から高校1年生までの8人が観光ガイドらの案内で市内の名所を巡り、新宮の歴史を学んだ。

 世界遺産に追加登録された阿須賀神社に集合した参加者たちは、新宮市観光ガイドの会の西浦康代さんや新宮市教育委員会文化振興課の小林高太主任らの説明を受けながら、宮井戸遺跡、新宮城下町遺跡、熊野速玉大社、神倉神社と歩いて巡った。

 新宮城跡で西浦さんは、太平洋が見渡せることから「沖見城」とも呼ばれていたことや、石段は敵に攻められにくいように工夫されていることなどを説明。与謝野鉄幹の歌碑やケーブルカー跡も紹介した。児童らはメモを取りながら、石垣などをカメラで撮影していた。

 参加した櫻井龍之介君(11)=神倉小学校6年=は「最初の天皇が来たと伝わる場所が新宮にあることに驚きました」と話していた。

 同イベントは5日(土)にも開催される。時間は午前9時~午後2時。参加対象は小中学生で、小学3年生以下は保護者同伴。おにぎり、水筒、帽子、タオル、鉛筆、カメラかスマートフォン持参。参加費500円。申し込みは事務局(電話090・5671・6500)まで。雨天決行。

(2017年8月1日付紙面より)

新宮城跡を巡る参加者たち=7月30日、新宮市
2017年08月01日
50 タチウオではない?
 珍しい深海魚、ヒレナガユメタチ  

 新宮市徐福の辻本大二魚店に、7月29日、珍種であるヒレナガユメタチが入荷した=写真

 ヒレナガユメタチは全長約130㌢。鵜殿から勝浦辺りの沖合、水深150~200㍍の深さで捕獲されたという。ヒレナガユメタチはスズキ目タチウオ科。伊豆諸島以南やパラオ海嶺、インド洋の底層を遊泳する深海魚。タチウオに似ているが、尾びれがあり、頭にある長い背びれが特徴。大きなものは200㌢を超えるという。まれに釣獲、漁獲されることはあるが、詳しい生態は不明。同店では「私も見るのは初めて。漁師さんから詳しい話は聞けていないが、珍しいことだと思う。食べてみようと思うけど、食べたことある人が周りにいないのでどう調理していいのかも分からない」と話していた。

(2017年8月1日付紙面より)


2017年08月01日
51 ロボット作りに挑戦
 新翔高校で予選会に向け講習  

 新宮市佐野の県立新翔高校で7月29日、「きのくにロボットフェスティバル2017 全日本小中学生ロボット選手権」の予選会に向けた講習会が行われた。当地方の小学生8人、中学生4人が、それぞれ大会で使用するロボットを作った。

 ロボットフェスティバルは小学生~高校生対象のロボットコンテストと「高専ロボコン」招待チームのロボットや企業の最先端ロボットのデモンストレーションを総合的に実施することで青少年の物作りへの理解を深め、日本の物作りと科学技術の進展に資することを目的に開いている。今年は12月17日(日)御坊市立体育館での開催を予定している。

 講習会では同校職員の指導を受けながらロボット作りに取り組んだ。小学生は保護者に手伝ってもらうなどしながら熱心に作業を進め、できたものを試走させるなどして物作りへの関心を深めていた。できたロボットは規定の範囲内で改造するなどして大会で使用する。

 毎年参加している魚立祥大君(11)=新宮市佐野=は「(ロボットなどを作るのが)好きです。簡単でした。楽しいです。去年は車輪を付けましたが、今年は規定でできないのでつらいです。毎年3位、2位と上がってきているので今年は1位を取りたい」と話していた。

 予選会は11月3日(金・祝)に新翔高校で開催される。小学生は6足歩行ロボットで、コート内の長さが異なるロープをゴールへ運ぶ「ストリング・ストリング」、中学生はコート内のポールに輪を入れる「輪投げ大作戦!」で競う。

(2017年8月1日付紙面より)

指導を受けながら取り組む保護者と参加者ら=7月29日、新宮市佐野の県立新翔高校
2017年08月01日
52 橋杭海水浴場で新イベント
 第13回串本まつり始まる  (串本町 )

 串本町の夏の風物詩イベント「第13回串本まつり」が7月29日から始まった。初日の「橋杭ビーチサマーフェスタ2017」は旧海水浴まつりに代わる新イベント。メイン企画のビーチサイド運動会など盛りだくさんの内容が、海水浴客らの挑戦や注目を集めた。

 同フェスタは、本年度から本格化している橋杭海水浴場アウトドアレジャー拠点化の推進を意識した、串本町観光協会(島野利之会長)主管の新イベント。前年度まで実施していた海水浴まつりのメイン企画だった潮干狩りや宝探しに代わり取り入れたのがビーチサイド運動会で、ビーチハウスラパンが提供するマリンアクティビティーや遊泳区域のフロートなど同浴場の特色を生かした全9種目を午前と午後の2部構成で実施した。

 各種目とも参加賞付で当日受け付け。2基ある洋上滑り台をつなぐフロートを一直線につないだ全長約12㍍のコースを駆け抜ける種目・水上ランニングは主に小学生が出場し、全力の挑戦が注目を集めた。

 2部の間では当日配布した番号札300枚を使った抽選会があり、各種景品に加え約100㌔のアサリも景品として小分けして提供した。

 イベント冒頭、島野会長と田嶋勝正町長が開会のあいさつを述べ「ハラウフラ・オ・カウイオナラニ」がフラダンスを披露。メイン企画実施中は串本海中公園のウミガメタッチングやトルコのパンの移動販売「気まぐれアイシェのシミット号」、スーパーボールすくいや大道芸人ジロー今村さんによるパフォーマンスもあった。島野会長は「串本の夏のイベントはどんどん続く。串本町にまた来て楽しんでほしい」と呼び掛けてイベントを締めくくり、「今後もより多くの皆さんに楽しんでいただける内容を考え、同フェスタを続けていきたい」と総括した。

 30日は同町文化センターでサマーBANDライブがあり、8ユニットが迫力のあるステージ演奏を繰り広げてファンらの熱狂を誘った。

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 本年度の串本まつりは7月の29日と30日、8月の5日(土)と6日(日)の計4日間にわたって行われる予定で、日程詳細は本紙7月29日付特集を参照。町内外から多くの来場を集める本州最南端の花火大会は5日午後8時から串本港で実施(予備日は6日、以降未定)となっている。問い合わせは同町観光協会(電話0735・62・3171)か役場産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2017年8月1日付紙面より)

串本まつり初日の活気を誘った橋杭ビーチサマーフェスタ2017=7月29日、串本町
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