レシピ本作り町民に配布 (太地町特産品開発研究会 )
太地町特産品開発研究会(小出勝彦会長)はこのたび、クジラ料理の普及や啓発を目的にレシピ本「あなたが作る太地くじらレシピ」を作成した。本は11日に納品、15日に各区から町民に無料で配布された。
研究会は同町や町婦人会、町民有志、南紀くろしお商工会などのメンバーで構成。これまで町の活性化のために地域資源の調査や特産品の開発活動に尽力してきた。
商業捕鯨の再開を受け、世間では鯨肉の健康効果などが注目されている。しかし、クジラ料理を知る人々の減少でレシピが失われることに危機感を抱いた研究会がクジラ食文化の発展のためにもレシピの作成や保存に動き出した。
過去のレシピ収集を進めるとともに道の駅たいじで昨年12月にあった朝市においてクジラ料理の試食を行い、アンケート調査を実施した。
刺し身やハリハリ鍋など昔ながらの食べ方に加え、クジラが苦手な人や食べたことがない人でもおいしく味わえるものや時代に合わせたレシピ作りに奮闘。種類を増やすことや手軽に調理できる家庭向け料理を心掛け、試作と試食を繰り返して40レシピが完成した。
本にはクジラの基礎知識などが掲載されているほか▽ローストホエール▽くじら赤肉のたたき▽くじらの皮の中華風酢漬け▽くじらハンバーグサンドイッチ―などさまざまなレシピが盛りだくさん。
作成に当たっての財源は研究会の持ち出し分と和歌山県の「令和2年度地域・ひと・まちづくり補助事業補助金」を活用。町民にいつまでも手に取ってもらえるようにと、永久保存版となるハードカバーの豪華なレシピ本に仕上がった。
小出会長は「クジラは元々料理の数が少ない。クジラらしさを生かし、臭みをなくすことは大変だった。婦人会の皆さんや有志のメンバーの協力がなければ作ることができなかった。感謝しています」。
レシピ本については「町民の皆さまにはクジラを身近に感じてほしい。簡単でおいしく食べられるレシピなので活用を」と語った。
同町によると、レシピは今後、町ホームページでも掲載する予定だという。
(2021年3月26日付紙面より)
公立小中学校で修了式 (新宮・東牟婁 )
新宮市・東牟婁郡の公立小中学校、県立高校で24日、一斉に修了式が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大による長期の臨時休校を乗り越え、一年間の学習を終えた児童・生徒が修了証を手に、約2週間の春休みに入った。新年度の始業式は4月8日(木)を予定している。
新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)では、放送集会の形で式を実施した。嶋田校長は、一人も感染者を出すことなく一年を終えた努力をねぎらい「できる限りの感染対策をこれまで通り続け、安全で楽しい、すてきな春休みを」と呼び掛けた。生徒指導部からは春休み中、消防車、救急車、パトカー、不審車両の四つに世話にならないよう諸注意があった。
5年1組の教室では算数ドリルやプリントなどを配った後、担任教諭が一人一人に成績表と修了証を手渡した。児童たちは「せーの」の合図で一斉に開き、じっくりと自分の成績やコメントに目を通した。
泉愛惟さん(11)は「友達とけんかをすることもあったけれど、一緒に遊んで、おしゃべりができて楽しかった。一番の思い出は、みんなで潮岬青少年の家にキャンプに行ったこと。来年は休校もなく、毎日友達と遊びたい」と話していた。
(2021年3月26日付紙面より)
警察署等再編案が明らかに (県警察本部 )
県警察本部が来年4月実施予定の警察署等再編案を明らかにした。本紙関係では串本警察署管内を分割し白浜署と新宮署へ統合する内容が示されていて、管内3町はすでに議会や管内防犯協議会などを通して情報共有を広め存続に向け動き出している状況にある。
この再編案は、県警察機能強化推進計画に基づく取り組みの一端で示された。▽マンパワーの集中運用▽大規模災害時の警察機能喪失の防止▽人口負担率等の平準化―を目的として組織再編をし、事件や事故、災害への対処能力強化を目指すとしている。
再編の動向には大きく警察署管内の統合と本部機能強化の2系統があり、統合の対象は有田署管内(湯浅署管内へ統合)と串本署管内(白浜署管内と新宮署管内へ分割統合)となっている。
串本署管内はすさみ町域と串本町・古座川町域に分割し、前者を白浜署、後者を新宮署へ統合する。伴って白浜署と新宮署を増員し、串本署庁舎を新宮警察署串本分庁舎として生活安全関係や交通関係は基本的に現状通りとし、他に遺失物や拾得物の取り扱いや警察安全相談などの行政サービスを継続する。
串本署管内にある交番や駐在所は存続するが、津波被害が想定されるところは安全を確保しつつ機動的かつ実行ある活動ができるよう運用する。分庁舎用にパトカー1台を増強配備し、発災時の初動対応に当たる災害対策要員2人を同分庁舎に隣接する代替指揮所へ配置するといった再編内容となっている。
事前の説明を受けた管内3町は、統合により署長など幹部級職員の常駐がなくなることによる町域内の警察官数減を強く不安視。将来的な発生が予測されている南海トラフを震源域とする大地震発生時や小型ロケットの打ち上げや近畿自動車道紀勢線の延伸に伴う流動人口増時の警察対応力の低下、町域における警察の疎遠化などを懸念し、地域を挙げて受け止めるべき課題として同案を先んじて町域内で情報共有し将来を見据えた存続を求める機運を強めている。
追って県警本部がこの再編案を明らかにしたことで、警察と地域は表立って話し合う状況が整った。白浜署はすさみ町に加え田辺署管内の上富田町域の統合も受けて西牟婁郡3町が管内となる内容。県警本部の機能強化は▽人身安全対策課〈仮称〉▽警備企画課〈仮称〉―の新設。再編の事実上の決断者は県知事となる。
(2021年3月26日付紙面より)
熊野那智大社の内庭で (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)の内庭で現在、県天然記念物のシダレザクラ(枝垂桜)が八分咲きを迎えている=写真(24日撮影)。高さ約8㍍の大木から垂れた枝に無数の花が開き、朱塗りの社殿を背景に優美な姿を見せている。
同大社によれば、サクラは平安時代末期に後白河法皇が手植えしたものと伝えられ、室町時代の絵図「那智山宮曼荼羅(まんだら)」にも描かれている。小さく上品な花の姿は「上臈(じょうろう=女官)」の雰囲気を醸し出すとたたえられている。
神職の花薗龍人さんは「サクラらしく、ぱっと咲いてすぐに散ってしまう。毎年遠くから見に来られる参拝者の方もおられます」と話す。
内庭は普段一般公開しておらず、特別拝観でおはらいを受け、白玉石を奉納すると神職の案内で入ることができる。拝観を希望する人は、同大社の社務所へ申し出る。
(2021年3月26日付紙面より)
第40回定期演奏会 (新宮高校吹奏楽部 )
新宮市の和歌山県立新宮高校(前田成穂校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問、山本紗梛部長、部員17人)は21日、同校体育館で第40回定期演奏会を開催した。OBや3年生を含めた総勢44人が行進曲や吹奏楽曲、歌謡曲など幅広い曲を演奏し、観客を魅了した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった昨年の「第39回定期演奏会」から1年。同部ではコロナ禍における演奏会の実施に向け、他府県のプロ・アマチュア各団体の活動を参考にしながら日々検討を重ね、「コロナに負けるな! 音楽で感謝の想いを地域に届けよう!!」をテーマの一つに開催を決断。
規模を縮小し関係者や一部招待客のみ来場を呼び掛ける形での実施に至った。来場者にはソーシャルディスタンス確保やマスク着用、検温への協力などを呼び掛けた。
演奏会は3部で構成。「吹奏楽のための『エール・マーチ』」で華々しく幕開けし「ルパン三世のテーマ」や「ピンク・レディー・メドレー」などで会場を盛り上げた。
2部は「あつまれ なんだこの森」と題し、寸劇と手作りの映像作品に合わせてアニメソングなどを演奏。観客は笑顔と拍手をもって応えた。
卒業生の引退セレモニーとしても位置付けられている同演奏会。3部では「OLYMPIC FANFARE AND THEME」「TOYSTORY4」などのほか、中島みゆきの「時代」に合わせて引退する3年生を紹介。約2年半の部員活動をたたえた。また、「僕のこと」を部員全員で合唱。演奏会が開催できたこと、そして地域や関係者に対する感謝を伝えた。
亀谷教諭は来場者に対し「活動をストップし部員たちも苦しい思いを続けてきた。演奏会開催に関してはさまざまな意見があると思うが、皆さんに少しでも温かい心になってもらおうと頑張ってきた」と開催に至った経緯を説明。「これからも地域と共に、前を向いて頑張っていきたい」と誓いを新たにした。
(2021年3月23日付紙面より)
添野川地内で自然観察会 (古座川らんど )
古座川町の古座川らんどが20日夜半、添野川(そいのがわ)地内で自然観察会を開いた。観察対象は国の特別天然記念物・オオサンショウウオ。主催者含め20人が専門家の調査に同行し、体長93㌢の野生個体や調査の様子を間近に見る機会を得た。
古座川流域で見られるオオサンショウウオは元々生息しているのではなく、数十年前に人為管理下から自然界へ広まったのが起点とされる。最初の個体は他の地域由来だったが古座川の環境にも適応し、以来数十年にわたってその子孫が見つかるところとなっている。
半世紀以上の生息実績や世界的な絶滅危惧などから、保全と活用を図るべきと捉えるのが古座川らんどの考えで、おととし12月のイベント実施を足掛かりとし地元の理解を促すためパンフレットを作成するなど啓発の努力を重ねている。今回の自然観察会はそのような古座川の自然の一端に親しむ機会として計画し、社会情勢を鑑み事前の情報発信を会員制交流サイト(SNS)主体で制限しつつ参加を呼び掛け、募集4日目で定員に達する申し込みを得たという。
当日は日本オオサンショウウオの会事務局長を務める研究者・清水善吉さんが許可に基づいて行う生態調査に同行。夜行性のオオサンショウウオが活動を始める時間帯に合わせての実施で、参加者はウェーダーとヘッドランプを着用し清水さんからオオサンショウウオの説明や観察時の留意事項の説明を受け、清水さんと共に夜半の添野川に入ってオオサンショウウオを探した。
真っ先に見つけたのは清水さんで、過去に見つかっていない野生個体だったため個体を識別するためのマイクロチップを打ちDNA調査用のサンプルを採取。体重や体長、発見時の気温や水温、体の状態などを記録して川へ戻した。
参加者は清水さんの一連の調査手順を間近に見学し、その段取りをする間に野生個体を観察。体長93㌢、体重4・95㌔。大きさに驚きつつ、複数人でヘッドライトの明かりを集め持参したカメラで撮影するなどした。
参加者には子どもも多く、オオサンショウウオ探しの合間に捕まえたカニを清水さんに見せて「食べるのか」と興味津々の質問も。今回は目的の観察に加え、調査の全容も見届ける好機を得て終了した。
(2021年3月23日付紙面より)
街頭啓発で呼び掛け (和歌山県 )
和歌山県は20、21の両日、県内各所で新型コロナウイルス感染症に係る誹謗(ひぼう)中傷などを行わないよう呼び掛ける街頭啓発を実施した。東牟婁振興局管内では20日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で職員6人がチラシやマスクなどの啓発物資を配布。買い物客らに周知を図った。
新型コロナの感染拡大に伴い、感染者やその家族、医療関係者などに対するデマや誹謗中傷の被害が増加している。
県ではこのほど、啓発チラシ約36万枚を作成。誹謗中傷は許されないものであること、また、懲役などの刑事罰が科せられる場合があるだけでなく、被害者からの損害賠償を請求される場合もあり、被害者のみならず誹謗中傷などを行った人自身の人生を変えてしまうものであることなどが盛り込まれている。チラシは街頭啓発のほか、企業や関係団体、自治会を通して各家庭へ配布していく構えだ。
同振興局地域振興部総務県民課の岡田実さんはは「誹謗中傷は犯罪につながる恐れがあり、受けた人から損害賠償を求められる場合もある。被害者だけでなく、誹謗中傷を行った本人の人生にも影響を及ぼし、人生を変えてしまうこともある。デマや誹謗中傷はやめてください」と話している。
県では、コロナに係る誹謗中傷や差別、いじめなどを受けた人に対して「コロナ差別専用相談窓口」(電話073・441・2563、FAX073・433・4540、平日午前9時~午後5時45分)を設置。「一人で悩まず相談を」と呼び掛けている。
(2021年3月23日付紙面より)
新宮市の株式会社アスカフューネラルサプライは20日、那智勝浦町朝日の家族葬あすか東花園とGreen&Flower東花園で「東花園2周年記念大感謝祭」を開催した。大道芸人によるショーやゲームコーナ、飲食コーナー、式場見学会&相談会もあり、多くの家族連れでにぎわった。
同社によると、家族葬あすか東花園では現代のニーズに合わせ家族葬専門の葬儀場を提供し、Green&Flower東花園との共同経営で式場のプロデュースも一貫して行っているという。
今回のイベントは家族葬あすか東花園がオープン2周年を迎えたことを記念し実施に至った。子どもたちは参加賞がもらえるストラックアウトやボウリング、輪投げに加え、金魚すくいやヨーヨー釣りなど多くの催しを笑顔で楽しんでいた。
両市町の飲食店などが出店したポップコーンや綿菓子、フランクフルト、豚汁、アイスクリーム、チョコバナナなどの飲食コーナーも盛況だった。
午前と午後の部に分け、スマイルクリエイター鈴木さんとバルーンパフォーマーAKIさんによる大道芸ショーも会場を沸かせた。
同市から家族で訪れた30代女性は「新聞を見てイベントを知りました。最近、どこの町でも大きなイベントがなかったので、今日はにぎわっていてうれしかった。子どもたちも喜んでいます」と語った。
同社代表取締役の田中亮さんは「コロナの影響で、昨年から家族連れで集まれるようなイベントがなかったため地域の方々に楽しんでいただきたかった。喜んでいただけてうれしい」。
今後については「今日はお彼岸。お墓などに供える仏花も無料でお配りしているのでぜひ、お供えいただけましたら。今後も機会があれば皆さまに喜んでいただけるような催しをどんどんやっていきたいと思います」と話していた。
(2021年3月23日付紙面より)
紀南十高校春季野球リーグ戦が開幕
「よむよむ」がん早期検診啓発 (那智勝浦町 )
「自分のために少し時間をつくってみてください。そして検診を受けてください。自分は大丈夫と、私みたいにならないでください」―。那智勝浦町絵本の会「よむよむ」では現在、「『負けないで! 乳ガンと闘うおかあちゃん』~今、伝えたくて~」を題目に、がんの早期検診を呼び掛ける取り組みを展開中。那智勝浦町立図書館において、会員の丸亀聡美さん(51)の闘病体験を基にしたリーフレットをがん関係書籍のリストと共に、手作りのエコバッグに入れて配布している。
同会は本年度、読み聞かせの他に▽SDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)を絵本からとらえて紹介▽地域の産業を伝える―などの事業を展開。おはなし会と併せたエコバッグ工作などを通してSDGsの考えを広く周知するための活動も行った。
このたびの企画は、コロナ禍において「できるかぎり」可能な形で「今、何ができるか」を模索し、同図書館と話し合いを重ねて計画。「令和2年度花王ハートポケット倶楽部地域助成事業」の支援を得ている。
丸亀さんは現在、夫、長女、次男との4人で同町市野々に在住している。初めて乳がん検診を受けたのが40歳の時。多忙な日々を送る中で生来の病院嫌いも手伝って、それ以降検診を受けることはなかった。
胸にしこりを感じたのが48歳の頃。長女の後押しもあり、病院でマンモグラフィー検査を受けた。結果、ステージ3の乳がんが発覚。摘出手術、抗がん剤治療を経て現在は検診のために2カ月に1度病院を訪れ、ホルモン治療を行っているという。
「頭が真っ白になって泣きたくないのに涙があふれた」。がんが判明した時の心境をそう振り返りながらも「がん=死というイメージ。家族も泣いていた。でも奮い立たせました。『私は絶対に死なない』と」。
抗がん剤治療では、受けた人しか分からない苦しみを味わった。「髪の毛が抜けたことはあまり気にならなかった。手間が掛からず、似合っていましたから」と笑顔を見せる。
2カ月に1度、新宮市立医療センターで開催されている、がん患者と経験者、がん患者の家族を対象にした集い「ひまわりの会」に参加し、思いや心境を共有できたことも貴重な体験だと話す。同会を立ち上げたのは丸亀さんの同級生。長い闘病の末亡くなったという。現在は丸亀さんが遺志を引き継ぎ、代表を務めている。
小学生に対する読み聞かせの他、2018年12月にはミニサロンを開催。丸亀さんは「初めて読んだ時衝撃を受けた。思いがよみがえり、涙が出た」という絵本「はなちゃんのみそ汁」(作者:安武信吾・千恵・はな)の読み聞かせを行った。「がんが見つかったのは長女のおかげ。読み聞かせや啓発を通して、子どもたちから『お母さん、検診に行こうね』と言ってあげてほしい。早めの検診が命を助け、家族を守ることにつながる。誰にも同じ思いはしてほしくない。リーフレットを通して何かを感じていただけたら」。19歳の長女は現在、医療従事者を目指し看護学校で学びを深めているという。
リーフレットやエコバッグは「会員みんなのあふれる思いが多くの人に届けば」との気持ちを込め、会員らが30セットを手作りした。同図書館で配布されるほか、5セットが町福祉課健康対策係に託されている。「はなちゃんのみそ汁」を含めた、がん関係書籍の展示は今月31日(水)まで。「サンキュー(ありがとう)」の思いを託し、39冊を展示している。
(2021年3月18日付紙面より)
県立串本古座高校の吹奏楽部(仁木愛里部長、部員5人)が14日、第一体育館で第10回定期演奏会を実施した。コロナ禍の情勢を踏まえて今回は一般公開を控え、生徒や教職員、保護者など同部が感染症予防対策を講じて許容した40人が見守る中で活動の集大成を披露した。
前年度は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う臨時休校で実施できなかった定演。本年度も実施の有無で悩んだが、対策をしてでも活動したいという思いに至り実施を決めた。
部員は12月下旬の県アンサンブルコンテスト紀南地区大会を経て、1月から定演に向けた練習に集中。引退した3年生部員も時間が許す範囲で練習をし、賛助出演のOBOGらは月1、2回の交流と自主練習で同部と息を合わせたという。
第10回のテーマは「高山流水~Good Bye COVID―19~」で、3部構成でアンコール曲を含め18曲を披露。各部とも冒頭を合同演奏とし、以降第1部は本年度一緒に活動した1~3年生7人と漁崎祐顧問の計8人で流行歌5曲、第2部は現役部員5人で県アンサンブルコンテストでの発表曲・打楽器五重奏「Lost Crystal」を含む4曲を奏でた。第3部は全7曲とも合同演奏で、体を揺さぶりながらの演奏やソロ演奏などの演出を織り交ぜて場を盛り上げた。
本年度は夏の大会や紀南吹奏楽の集いなどが中止となり、唯一大規模に取り組めたのは紀の国わかやま総合文化祭2021プレ大会の7校合同演奏のみ。この日の定演は17人の賛助出演により、漁崎顧問を指揮者とする24人組で演奏する機会を得た。
仁木部長(2年)は「練習の方が上手にできたなと思ったところもあったけど、この人数で互いに補い合って自分の中では最高の演奏ができたと思う。これから部員が増えるのか減るのか分からないけれど、新しいメンバーになっても力を合わせて頑張っていきたい」とコメント。「1年前はコロナで定期演奏会を断念せざるを得なかったけど、今年は皆さんのおかげで開催できて良かったです」と周囲の支えに感謝した。
(2021年3月18日付紙面より)
宇久井中1年が校外学習 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長、生徒62人)の1年生27人は16日、校外学習で同町市野々にある和歌山県土砂災害啓発センター(坂口隆紀所長)を訪れ、土砂災害から命を守る取り組みについて学んだ。
土砂災害について知り、防災意識の向上や非常時の行動について考えてもらうことが目的。昨年12月に同校で行われた防災学習プログラムで同センターが講話したことがきっかけとなり、さらに詳しく学習してもらおうと実施した。
同センターの筒井和男さんは、県内で行われているソフト・ハード両面の土砂災害対策について解説。地滑りを防止するために地下水を排出する横ボーリング工や地面にくいを打ち込むアンカー工などの方法が取られていると話した。模型を使った実験では、流木や巨石を含む大量の土砂を2段構えの砂防堰堤が受け止める様子を見せた。
高さ14・5㍍、長さ125㍍の鳴子谷川1号堰堤の見学もあり、紀伊半島大水害発生当時の那智川周辺の写真を見ながら土石流の恐ろしさを体感した。
亀井星空(きらら)さんは「みなさんが教えてくださったことを参考に、災害から避難できるように事前に情報を集め、行動することが大切だと分かった」と述べ、センター職員に感謝を伝えた。
(2021年3月18日付紙面より)
高齢者見守り隊が啓発活動 (紀宝町 )
紀宝町の高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は、同町鵜殿の主婦の店で15日、紀宝警察署と合同の啓発活動を実施。参加者15人が来店者に新型コロナウイルスワクチンに便乗した詐欺の手口や対策などを掲載したチラシやウエットティッシュを配布した。
特殊詐欺から高齢者を守ろうと毎月1回、啓発活動を展開。奇数月は紀宝警察署と合同で取り組んでいる。同署によると、昨年は三重県内で122件(前年度比30件増)の特殊詐欺が発生し、被害総額が4億2820万円(同2億8590万円増)で架空請求が68%を占めている。今年2月末現在では17件発生し、被害総額が2540万円(同2110万円減)。還付金、架空請求、キャッシュカードの各種詐欺の傾向が見られるという。
見守り隊が配布したチラシは「新型コロナワクチンが接種できる。後日全額返金されるので10万円を振り込むように」との不審な電話がかかってきた、といった事例を記し「接種を受ける際の費用は全額公費です」などと紹介した。
小田原代表は「最近は全国でさまざまな特殊詐欺が発生しているので注意していただきたい。一人で悩まずに周りの方々に相談してほしい」と語った。
新型コロナワクチン詐欺に関する相談は、独立行政法人国民生活センターの消費者ホットライン(電話0120・797・188)で受け付けている。
(2021年3月18日付紙面より)
第35回勝浦バドミントン大会
グラウンドゴルフ「春季大会」 (ニュータウン友愛クラブ )
熊野三山で慰霊や復興祈願 (東日本大震災から10年 )
未曽有の大災害を忘れない―。2011(平成23)年3月11日午後2時46分ごろ、宮城県牡鹿半島の東南東沖で発生した「東日本大震災」から10年の節目となる11日、被災者を追悼し被災地の復興を祈る式典が全国各所で営まれた。熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社の三山でも慰霊祭や復興祈願祭を斎行。犠牲者の鎮魂とさらなる復興進展を祈念し玉串がささげられた。
日本国内最大規模、アメリカ地質調査所(USGS)によれば、1900年以降、世界でも4番目の規模となった同大震災。マグニチュードは9・0で、宮城県北部の栗原市で最大震度7が観測されたほか、宮城県、福島県、茨城県、栃木県などで震度6強を観測した。
岩手、宮城、福島県など太平洋沿岸部を未曽有の大津波が襲い、地震に伴う福島第一原子力発電所事故の影響もあり多くの人が避難所生活を余儀なくされた。死者は1万9000人(災害関連死含む)を超え、現在も2500人以上が行方不明となっている。首都圏では交通機関が不便となり大量の帰宅困難者が発生した。
熊野速玉大社では、神職らによる「東日本大震災復興慰霊祭」がしめやかに営まれた。上野宮司の祝詞奏上に続いて、巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納。神前に玉串を供え、10年の節目に思いをはせた。
神事を終え、上野宮司は震災発生当時、羽田空港にいた自身の体験を振り返り「インフラの整備は進んでいるが、大切な人を失ったという心は、何年たっても復興されることはない。これからも心の復興に重きを置いて祈りを込めていきたい」。
それから半年後、紀伊半島大水害によって自分たちが被災するとは想像もしていなかったと回顧し「自然は時として大きな試練を与える。しかし、戦争や犯罪など人の手による罪や悲しみははらい清めていかなければ」と、時折声を詰まらせながらそう語った。
(2021年3月12日付紙面より)
鉄道ファンの畑上耕三さん (串本町 )
串本町西向在住の、70年来の鉄道ファン・畑上耕三さん(78)がこのほどJRきのくに線普通列車に感謝する横断幕を掲げ、日々通過を見送っている。
ターコイズブルーの色彩が印象的なこの列車は105系車両で編成され現在は紀伊田辺駅~新宮駅間で運行されているが、13日(土)のダイヤ改正に伴う227系車両の導入により現役引退となる。
畑上さんは少年期からの鉄道に興味を持ち、成人を機に鉄道友の会へ入会した現役鉄道ファン。最盛期には一眼レフ複数など撮影資機材を担いで北海道から九州まで、鉄道の勇姿を追い掛けていたという。会員歴58年、ファン歴70年。地元のきのくに線を支える車両ももれなく関心の対象で、105系には片面三つの扉が付いた製造車両と山手線や環状線を支えた片面四つの扉が付いた103系からの改装車両の2系統があるなど豊かな知識を背景にして語る。
前述した駅間への導入は1998(平成10)年で、空調やトイレ、車体色の変更など時代相応の改修を重ねながら運行を続けてきた。その車両がまもなく引退と知り、期日が1週間後に迫った辺りで居ても立ってもいられなくなって急ぎ幅4㍍の布を購入。感謝の言葉を記して車窓から目につく場所に掲示し、同列車の通過時間ごとにその横に立ち感謝しているという。
好天の10日はコンパクトカメラで勇姿を撮影しながら通過を見送り。畑上さんは「紀伊田辺~新宮間を走るようになって23年。特急はよく注目されるが、普通列車も地元の足として十分活躍してくれている。それを思うと居ても立ってもいられなくなり、短い期間だが感謝しようという気持ちになった。105系にはただただ『ありがとう』という感謝しかない」とこみ上げる思いを語った。
(2021年3月12日付紙面より)
高池小6年生がガイド実践 (古座川町 )
古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の6年生11人が10日、同町池野山にあるクマノザクラのタイプ標本木前で子どもガイドを実践し訪れた人々にクマノザクラの詳細などを紹介した。
同町観光協会(須川陽介会長)のクマノザクラ振興事業を活用したふるさと学習の一環。11人は昨年12月に樹木医の矢倉寛之さんからガイドに役立つ知識を一通り教わり、3学期に解説文を考えガイドの練習に励んできた。今月1日の現地リハーサルでは視察に訪れた下宏副知事ら県の幹部職員が客役の協力をし、本番さながらの度胸付けも得て実践に臨む流れとなった。
10日はほぼ快晴の好天に恵まれ、タイプ標本木は散り始めに差し掛かっていたがまだまだ花の盛り。11人は同協会が準備した「クマノザクラ子供ガイド」のユニホームを着て4組に分かれ、同協会の帯企画「古座川桜フェア2021」内での事前告知により町内外から続々と訪れる見物客に声を掛け、ガイドを希望した人に5分程度の解説をしてクマノザクラやそのタイプ標本木の特色、一期一会の好機を生かしてアピールしたい同町の魅力などを伝えた。
実施時間帯は午後2時~3時の1時間で、4組合計で28回のガイドを実践。緊張して早口にならないよう、表情にも気を付けながら挑戦したという山本真琴さんは「できたできなかったで言えばできた方。明日も緊張せず真剣に伝えたいことを伝えて、古座川の魅力を来てくれる皆さんに教えたい」と初日を終えての感想を語った。
この日は3~6年生で育てているクマノザクラの実生苗をおととしの6年生が卒業制作した看板の横に並べて披露した。11人は翌11日も同じ時間帯で同標本木前に常駐して実践に臨んだ。
子どもガイドは前年度の6年生も挑戦したが、実践直前でコロナ禍に伴う臨時休校が始まり実現できず。大畑校長は本年度の11人はそのリベンジを合い言葉にして頑張ったと実践に至るまでの様子を語り、その達成感を11人と分かちあいながら初日の実践を締めくくった。
(2021年3月12日付紙面より)
ウミガメ公園で一般公開 (紀宝町 )
メキシコ湾などに生息するクロウミガメが御浜町阿田和の沖合で見つかり、保護した紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」飼育プールで10日、一般公開が始まった。クロウミガメが日本近海で発見されるのは珍しいという。
2月24日に阿田和沖2㌔の定置網にかかっていたところを、漁師の山本善之さん(47)が見つけ、連絡を受けたウミガメ公園の飼育員・伊藤柊也さんがその日に保護した。
クロウミガメは、アオウミガメと同じ種に分類されるが、体色が灰から黒で甲羅の一部などに特徴がある。熊野灘で発見されたのは初めてで、国内では五つの水族館で飼育されている。
保護されたクロウミガメは甲羅の長さが53㌢、幅46㌢で体重は約15㌔。10~20歳と推定され、性別は不明だという。
発見した山本さんは「定置網で作業をしていた際、魚に交じって泳いでいた。変わったカメなので伊藤さんに連絡した。アオウミガメ、アカウミガメを見掛けるが珍しいと聞いてびっくりした。20年漁をしていて初めて見た」と振り返った。
伊藤さんは「ウミガメは絶滅危惧種に指定されていて、クロウミガメも数が少ない。日本での発見例や飼育が少ないため、日本ウミガメ協議会と連携して経過を観察し、貴重なデータを取っていきたい」と話していた。
(2021年3月12日付紙面より)
新宮・新翔高校で卒業式 (新宮市 )
和歌山県内の公立高校で1日、卒業式が挙行された。県立新宮高校(前田成穂校長)では198人、新翔高校(東啓史校長)では115人が卒業証書を受け取り、力強く人生の新たな一歩を踏み出した。
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新宮高校では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から3密を避けるため在校生は生徒会のみの出席となった。
前田校長は「疾風に勁草(けいそう)を知る」「豊かな共生社会を創る」の言葉を贈り、「どんな状況でも自分と向き合い、努力を忘れずに進み続けてほしい。そして、歴史と伝統ある新宮高校の卒業生であることを誇りに思い、社会で活躍することを期待しています」と式辞を述べた。
在校生代表で生徒会長の岩本和花さん(2年)は「皆さんのどんな逆境にも屈しない精神と、築き上げた伝統を受け継ぎ、ますます誇れる学校となるよう努力し続けていきます」。
卒業生代表の山東華さんは同級生や家族、後輩、教職員たちに感謝し「今後もこの感謝の気持ちを忘れず、これから出会う人に素直に感謝の気持ちを伝えられる大人になりたい」と答辞した。
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新翔高校では、東校長が各クラスの代表者に卒業証書を授与。コロナ禍の中、逆境をものともせずに充実した時間を過ごした卒業生たちに「発想を転換して地元地域を別の角度から見つめ直すことができるはず。人生で困難に直面した際に、それを解決する柔軟な発想を持ってほしい」とはなむけの言葉を贈った。
卒業生を代表して濵しずくさんが「社会人としての責任ある言動を心掛け、己を飾らず切磋琢磨し合える仲間と共に、希望という未来を築く」と答辞。懸命に指導を続けた教職員や友人、家族へ感謝を伝え、在校生に「青春の日の個性を磨いてきたわれらが佐野の学びやを、よろしくお願いします」と思いを託した。
(2021年3月2日付紙面より)
県立串本古座高校(左近晴久校長)の本年度卒業証書授与式が1日に同校第一体育館であり、卒業生72人(男子33、女子39)が教職員や家族らの祝いと期待を受け次のステージへ羽ばたく時を迎えた。
新型コロナウイルス感染症を考慮し、卒業生と教職員、在校生代表(生徒会役員)と保護者のみ出席とする形で挙行。拍手を受け入場した卒業生は校歌などを静聴して節目の気持ちを高め、担任の点呼に応えクラスごとに代表者を立てて左近校長から同証書の授与を受けた。
左近校長は卒業生が生まれた頃と最近の世界情勢を振り返り、自己の価値観を絶対視して他人に強要するのではなく相手を思いやる優しさで自分の意見を持ちつつ相手の違う意見とも折り合いをつける力がこれからの時代に必要だと呼び掛け。3年間の経験を重ねる中で相手を思いやる優しさに感銘を受けたと卒業生をたたえ「その優しさを忘れず、高校での学びを礎にしてこれからの社会を生き抜き、持続可能で平和的な社会の形成者として活躍してほしい」と期待した。
生徒表彰を経て生徒会執行部の問山裕海会長(2年)は卒業生への憧れを伝え、その姿勢を受け継ぐことを約束して送別。卒業生を代表して野田彩加さん(3年)は3年間の思い出を振り返って友人、教職員、在校生、家族に支えられてこの日を迎えられたと感謝し、「自分の決めた進路のスタートラインに立ち歩み出そうとしている。環境が変わる中で一人一人が大きな期待と少しの不安を抱えている。変わる環境の中だからこそ友人や家族といった変わらないつながりを忘れず一歩一歩着実に歩んでいきたい」と答辞を述べ、改めて祝いの拍手を受け退場した。
(2021年3月2日付紙面より)
なぎ看護学校で運営訓練 (新宮保健所 )
新宮保健所(池田和功所長)は2月27日、新宮市蜂伏の和歌山県立なぎ看護学校体育館で、「新型コロナワクチンの集団接種に係る運営訓練」を実施した。管内の病院や自治体などから61人が参加。円滑にワクチン接種を行うため、模擬訓練を通して課題などを再確認した。
16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。政府は先月17日、安全性確認を目的とした先行接種を全国の100病院で医療従事者4万人を対象に開始した。
今後は4月12日(月)から人数を限定して全国の自治体で高齢者への接種を始める予定で、その次に65歳未満の住民(基礎疾患のある人が優先)への接種を開始する計画としている。
現在、実施主体となる全国の各自治体では、早期にワクチン接種が可能となるよう集団接種や各診療所での個別接種などの体制を構築中。県内でも住民が安心してワクチン接種を受けることができるよう、またワクチン接種が円滑に実施できるよう運営訓練が行われている。
この日、参加したのは同保健所、県、新宮市医師会、新宮病院、那智勝浦町立温泉病院、くしもと町立病院、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町。
池田所長のあいさつの後、参加者らは▽受付・本人確認▽予診確認・検温▽診察▽ワクチン接種▽接種済証発行―などのブースに分かれ、動線を確認しながらさまざまな被接種者の状況に対応すべく本番さながらの訓練を開始。医師会の医師らが診察を担い、市内診療所の看護師らが模擬の接種を行った。
池田所長は「住民の皆さまに安心していただくために準備を進めている。ワクチンにご理解いただき、重症化を防ぐために多くの人に積極的に接種していただければ。ワクチンについて不明点があれば保健所に相談を」と話している。
今後は、接種開始時期に接種の予約をするためのクーポン券が住民票のある市町村から送付される。同保健所では「基礎疾患のある人は事前にかかりつけ医に接種について相談を」と呼び掛けている。
(2021年3月2日付紙面より)
春の火災予防運動初日に (新宮市 )
春の全国火災予防運動(1~7日)に伴い、各地の消防は1日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(越水薫消防長)では新宮地区、熊野川地区に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「その火事を 防ぐあなたに 金メダル」。
市消防本部で行われた新宮地区の出発式には、丹鶴、千穂、蓬莱、三輪崎、佐野、高田、警備の7分団から28人が参加した。竹内由定団長は「事故に十分注意の上、各団長の指示の下、広報活動を」と訓示。
田岡実千年市長は、団員の日頃の活動に感謝を示し栃木県足利市で発生した山火事に言及。「空気が乾燥しており火災が発生しやすい。市民の皆さまに防火意識の高揚を呼び掛けていただきたい」と激励した。その後、団員らは各分団の消防車両に乗り込み同所を出発。各地域で広報活動を行った。
7日(日)には、新型コロナウイルス感染症対策のため分散の形を取りつつ、新宮地区と熊野川地区で総合訓練を実施する予定としている。
期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底▽林野火災予防対策の推進―の七つ。
市消防本部管内で今年に入って発生した火災は住宅火災1件、その他火災1件の計2件。市消防本部では総合訓練の他、周知のためのポスター配布や防火広報などを通して火災予防思想の普及を図っていく。
(2021年3月2日付紙面より)