まちなか商品券引き換え開始 (那智勝浦町 )
那智勝浦町が実施する新型コロナウイルス感染症関連の緊急経済対策の「那智勝浦まちなか商品券」の引き換えが28日、町内11カ所の郵便局で始まった。7000円分の商品券は町内小規模事業者への応援と町民の生活支援を目的とし、9月30日(木)まで町内の対象店舗で使用できる。引き換え期間は8月31日(火)まで。
同商品券は町民と地元事業者の支援策として昨年も実施。先月の町議会において予算が可決された。
引換券は20日から郵便局を通じて、7678世帯、1万4525人に送付。27日現在で町内277店舗で使用できるという。
引き換えには、引換券と運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証、後期高齢者医療被保険者証などの本人確認書類(有効期限内のものに限る)を持参し▽紀伊勝浦▽那智勝浦朝日▽那智天満▽那智勝浦港▽那智宇久井▽那智山▽那智井関▽色川▽太田▽下里▽那智浦神―の各郵便局で引き換える。土・日・祝日を除く、午前9時から午後5時まで。
引換券には記入欄があり、必要事項を記入の上、来局者(引き換えに来る人)の本人確認書類を持参する。
中学生以下は、直接引き換えはできないため、代理人による引き換えが必要。代理人による引き換えは引換券裏面の委任状欄にあらかじめ記入し、代理人自身の本人確認書類を持参する。1日現在で18歳以下の町民は代理人が同居の場合、委任状を省略できる。
担当職員は「早期に経済循環させていただきたい思いから使用期限を短くした。引き換え後は早めに使用いただければ幸いです」と話している。
各郵便局では局員が協力して3密の回避や消毒を促し、引き換え作業を円滑に進めていた。
引き換えを済ませた70代男性は「ありがたい。生活の足しにさせていただく。町内のお店のためにも早めに使用したい」と話していた。
(2021年7月29日付紙面より)
町内小学生対象に教室実施 (串本町子ども会連絡協議会 )
串本町子ども会連絡協議会(小原真子会長)が25日、潮岬地内でイベント「親子で作るモデルロケット打ち上げ体験会教室」を開いた。町内の小学4~6年生16人が組み立て~打ち上げに挑戦し、ロケットの挙動に親しむなどした。
このイベントは、県宇宙教育研究会と同町教育委員会の仲介により実現した機会。小型ロケット「カイロス」の打ち上げ開始を前にロケットに親しむ機会をつくりたいという思いで同研究会の藤木郁久事務局長に協力を求め、藤木事務局長が顧問を務める県立桐蔭中学校科学部の部員が手伝える期日に合わせて計画し、先着20人で事前申し込みを受け付けた。
会場は前日あった大会「宇宙シンポジウムin串本」会場聴講のため部員が滞在している県立潮岬青少年の家に設定。小学生は家族1人同伴で参加し、部員はマンツーマンで小学生の挑戦をサポートした。講師は藤木事務局長が務め、アメリカ製のモデルロケット「アルファⅢ」にA8―3エンジンを組み込んで約100㍍の高さまで打ち上げ、パラシュートで着地するまでの挙動を見る内容で組み立てを指導した。
説明書に従って組み上げた後は町民グラウンドへ移動して打ち上げに挑戦。資格がないと操作できないイグナイザー(=点火装置)も有資格者の藤木事務局長による指導下で操作し、小学生は自分の手で打ち上げて着地するまでを見届けた。
谷から吹き上げる不規則な風で周囲の森などへ落下し回収できなかった小学生には代わりのモデルロケットキットを配って体験を終了。その後はカメラ付きドローンの操縦にも挑戦した。
小学生の1人、津田和奏さんは父親から勧められて参加したそうで「組み立てるのが楽しかった。風で(自分の手元に)返ってこなかったけど、飛んでいく時にすごく気持ちいい音がした」とコメント。小原会長は親睦交流スポーツ大会などコロナ禍で行事が開きにくい状況が続く中で楽しい挑戦の機会を届けられたことを喜び、小学生と一緒に挑戦し親しみを分かち合った。
(2021年7月29日付紙面より)
光洋中で租税教室 (新宮市 )
新宮市立光洋中学校(榎本由香校長)で27日、3年生を対象にした租税教室があった。税理士の中谷公大さん(中谷会計事務所)が税の役割や使われ方などを説明。生徒らは税の大切さについて認識を深めた。
中谷さんは、消費税(付加価値税)は多くの国で採用されており、台湾が5%で低く、ハンガリーが27%で最も高いと説明。「ヨーロッパは比較的高く、特に北欧は高負担・高福祉」と述べ、日本の場合は10%の消費税のうち、2・2%が地方消費税率であることなどを解説した。
「消費税はいつ導入されたか」などをクイズ形式で生徒らに質問し、税の種類にも言及。「『納税の義務』を果たしてもらうためには、国民の公平感が必要。税は国民の公平感で成り立っている」と話した。
生徒らは、税金のない世界を描いたアニメ「ご案内します アナザーワールドへ」を視聴。中谷さんは「公共サービスは税金で賄われている。日本の国民全員が1人当たり1日卵1個分のごみを減らすと年間で約1510億円の税金を節約することができる。少しでもごみを減らす努力も必要」と呼び掛けた。
中谷さんは、家計に例えて財政状況や少子高齢化など、国が抱える課題を解説。「みんなが安心して生活できるのは税金のおかげということを学んでほしい。暮らしやすい社会のために、しっかり判断する知識を身に付けることが必要」と訴えた。
(2021年7月29日付紙面より)
東正寺で41年目の「夏季禅林」 (紀宝町 )
紀宝町鵜殿の醫王山(いおうざん)東正寺(とうしょうじ、片野晴友住職)で27日、夏季禅林があった。夏休み中の小学生9人が写経や坐禅(ざぜん)などに取り組み、心身を整えた。
青少年の健全育成や寺に親しんでもらおうと41年前から続く伝統行事。35年ほど前は町内をはじめ熊野市や新宮市、那智勝浦町などから約100人が参加したという。
例年、1泊2日の日程で行っているが、昨年から新型コロナウイルスの影響で一日のみの開催となっている。
参加したのは鵜殿小学校の1、2、3、6年生で7人が初参加。手指消毒など感染症対策を講じ、本堂で自己紹介して写経に挑戦した。
片野住職は、本当の自分と向き合い、一瞬一瞬を大切に感じる「修行」の五つの目標▽大きな声であいさつしよう▽生活の一つ一つを大切に▽みんなと積極的に話をしよう▽沈黙の時間を大切にしよう▽食事を大切に―を紹介。「あいさつは相手がそこにいることをお互いに認め合うこと。食べ物には多くの命と思いが詰まっている。その命と思いにかなう人間になろう」と伝えた。
この後、子どもたちは坐禅堂で壁に向かって座り坐禅した。昼食後はクラシックギターミニコンサート、絵本ライブも楽しんだ。
(2021年7月29日付紙面より)
太地町議選
7月18日21時02分確定【定数10】
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
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当 | 296 | 筋師 光博 | 63 | 無 | 新 |
当 | 257 | 塩崎 伸一 | 71 | 無 | 現 |
当 | 223 | 福田 忠由 | 44 | 無 | 現 |
当 | 201 | 花村 計 | 47 | 無 | 現 |
当 | 189 | 三原 勝利 | 83 | 無 | 現 |
当 | 181 | 水谷 育生 | 64 | 無 | 現 |
当 | 180 | 漁野 尚登 | 64 | 無 | 現 |
当 | 158 | 久原 拓美 | 73 | 無 | 現 |
当 | 142 | 森岡 茂夫 | 70 | 無 | 現 |
当 | 142 | 海野 好詔 | 67 | 無 | 新 |
115 | 宮川 茂 | 70 | 無 | 現 |
当日有権者数 2,661人
投票者数 2,105人
無効投票数 21票
投票率 79.11%
くじら浜海水浴場でイベント (太地町 )
太地町のくじら浜海水浴場で17日から、ハナゴンドウと一緒に泳げるイベント「くじらに出会える海水浴場」が始まった。初日には家族連れなど112人が訪れ、クジラと触れ合った。時間は午前11時からと午後1時からの1日2回で各15分程度。期間は8月17日(火)まで。無料。
ネットで仕切った入り江の海水浴場に2頭のハナゴンドウを入れたいけすを設け、1日2回このいけすからハナゴンドウを放す。海水浴を楽しみながら自然に近い状態で小型クジラが観察できる。2008年から始まり、今年で13回目。
ハナゴンドウは雌のニール(体長291㌢、推定体重380㌔、推定18歳)と、雄のシロ(297㌢、推定体重380㌔、推定25歳)の2頭。
今年は新型コロナウイルス感染防止対策で網いけすに特設ステージは設置しない。
13日、クジラを搬入した際に同館の稲森大樹副館長は「今年は感染症対策を設けた上でのオープンとなる。お客さまとクジラが同じ空間を共有できるので楽しんでほしい」と語っていた。
(2021年7月18日付紙面より)
保健所、赤十字血液センターが啓発 (和歌山県 )
7月は「愛の血液助け合い運動」月間。期間中の17日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店では新宮保健所と和歌山県赤十字血液センターの職員らが啓発活動を実施。買い物客らに献血への理解と協力を呼び掛けた。
厚生労働省が都道府県、日本赤十字社と協力して実施する運動で、期間中には国内の血液事業を安定的・継続的に維持し、血液製剤の国内自給を確保するための取り組みが全国各地で行われている。
厚労省によると、近年では少子高齢社会の影響などにより、10年間で10~30代の献血者数が約34%減となるなど、若年層の献血者が減少傾向にあり、今後少子高齢化が進むと、ますます将来の安定供給に支障を来す恐れがあるとされている。
この日の啓発では、新型コロナウイルス感染防止の観点から、物資配布による活動を自粛。手持ち看板などを手にした職員らが、マスク越しに献血への協力を呼び掛けたほか、献血バスによる献血も受け付けた。
県赤十字血液センター紀南出張所の北川裕基主事は、長引くコロナ禍で人が集まるイベントの自粛が続いていることにより、移動献血を実施する機会が減少しているといった現状に触れ「献血は不要不急の外出には当たりません。ぜひご協力を」と呼び掛けている。
同所における次回の献血は8月21日(土)。時間は午前10時~正午と午後1時~4時まで。和歌山県土地家屋調査士会新宮支部が主催する。
(2021年7月18日付紙面より)
「WEST EXPRESS 銀河」運行開始 (JR西日本 )
観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの運行が16日から始まった。乗客50人を乗せた列車は17日に当地方入り。JR紀伊勝浦駅で16人、新宮駅で34人の観光客が降り立った。
車両は117系6両1編成。定員は約100人(全車指定席)だが、新型コロナウイルス対策のため乗客を半数としている。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。車窓からは沿線の風景を楽しめるような座席配置となっている。
新宮駅では、市のツイッターキャラクター「めはりさん」、県PRキャラクター「きいちゃん」も駆け付け、田岡実千年市長をはじめとした関係者約50人が、「ようこそ 新宮市・北山村へ」と書かれた横断幕や旗を手に第1便を出迎え。乗客らに熊野速玉大社の霊符「梛(なぎ)の葉」を手渡した。構内では新宮市、北山村の産品販売コーナーが設けられ、観光客らの興味を誘っていた。
天王寺駅から乗車したという60代夫婦は「抽選に当たって乗車することができた。乗り心地もよく、窓から見える海もきれいだった。今回の旅ではレンタカーを借りて熊野三山を巡る予定です」と話していた。
同列車は18日正午に京都に向けて新宮駅を発車する予定。
「WEST EXPRESS 銀河」ツアーへの申し込みは抽選で、JR西日本によると、7月の予約倍率は12・8倍(上り下り合算)だったという。現在は10月1日(金)から31日(日)の受け付けを実施している。
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■スタンプラリーも実施
「WEST EXPRESS 銀河」受入協議会(会長=田岡市長)では、同列車の周知や地域での周遊などを目的に、協議会加盟7自治体を周るスタンプラリーを実施している。期間は来年1月10日(月・祝)まで。
台紙は新宮市、北山村、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、すさみ町の各観光案内所や役場観光担当課、東牟婁振興局企画産業課で配布されており、▽新宮市観光協会▽北山村観光センター▽那智勝浦町観光案内所▽太地町観光案内所▽古座川町観光協会▽南紀串本観光協会▽すさみ町観光協会―に設置されているスタンプを重ねて押印すると一つの絵柄が完成。全7カ所の押印達成者の中から、抽選で35人に当地域の特産品が贈られる。
(2021年7月18日付紙面より)
5、6年生が着衣水泳 (神内小 )
紀宝町立神内小学校(道中朋孝校長、児童68人)は15日、同校プールで水難防止訓練を実施。5、6年生と3、4年生の2グループに分かれて着衣水泳に取り組んだ。
児童たちは服や靴を身に着けたままプールに入り、水に落ちた際、無理に動かず浮かんで助けを待つことなど、命を守る方法を学んだ。
夏休みを前に、子どもたちの水の事故を防ごうと例年行っている。昨年は新型コロナウイルスの影響でプール授業が中止となったが、おととしまでは5、6年生が尾鷲海上保安部の職員から指導を受けてきた。
5、6年生計21人の訓練で道中校長は「万が一、服を着たまま川や海に落ちてしまった場合に、慌てず自分の命を守る行動が取れるよう着衣水泳に取り組みます」と説明した。
普段着のままプールに入った児童たちは、「重くて泳ぎにくい」「泳いでも進まない」などと話し、水にぬれた服の重さを実感した。
指導した5年生担任の木下雄介教諭は「泳ぐと疲れてしまうので、助かる場所までたどり着けない場合は力を抜いて浮くことが大事」と伝えた。浮輪代わりに服に空気を入れて浮く対処法などを学んだ児童は「浮くことはできた」と話していた。
(2021年7月18日付紙面より)
新宮・東牟婁で初の「五つ星」取得 (グランホテル )
新宮市緑ヶ丘のグランホテル(竹内知恵利代表取締役社長)はこのほど、公益社団法人日本食品衛生協会が推進する「食の安心・安全・五つ星事業」の五つ星を新宮・東牟婁地方で初めて取得した。2日、新宮食品衛生協会の中畑光史会長が同ホテルを訪れ、HACCP(ハサップ)=※=の考え方を取り入れた衛生管理実施店として竹内社長にプレートを手渡した。
同事業は、日頃行われている自主衛生管理を消費者にも目に見える形で掲示していくことを目的に実施。HACCPの考え方を含む▽従事者の健康管理実施店▽食品衛生講習会受講店▽衛生害虫などの駆除対策実施店▽食品衛生管理記録実施店▽食品賠償責任保険加入店―の対策を実施している施設が取得することができる。
中畑会長は「今回の取得は喜ばしいことであり、日頃の努力の結果。まだまだ当地域の普及件数が少ないため、これをきっかけに増えていってもらえれば」。
竹内社長は「大変うれしいです。頂いたプレートはお客さまの目に留まりやすい食品を扱う朝食会場に掲示したいと思います。コロナ禍ということもあり取得させていただいたことによって、今後も衛生管理の徹底に努めていきたい」と話していた。
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※HACCP=食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入などの危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去または低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法。
(2021年7月4日付紙面より)
消防職員らが水難救助訓練 (那智勝浦町 )
海水浴など水辺でのレジャーシーズンに向けて那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は6月30日、同町のブルービーチ那智(那智の浜)で水難救助訓練を実施。同消防本部警防第三班の9人が訓練を通して有事に備えた。
同浜と玉の浦海水浴場で22日(木・祝)から8月22日(日)にかけて開設される同町の海水浴場(新型コロナウイルス感染状況により変更となる場合あり)。
訓練は、これから迎える海水浴シーズンを前に、水難救助事案への対応強化を図ることを目的に毎年行われている。昨年、同町では3件の水難事故が発生した。
準備運動を済ませた職員らは、水中で泳力向上を目指し水平潜水や立ち泳ぎなどの訓練を実施。水上安全法の復習を兼ねて、要救助者の気道を確保した上で溺者搬送した。
訓練の様子を見守っていた関谷善文消防署長は「訓練を通して万全を整え安全をお守りしたい。皆さんも水の事故に十分に気を付けて、シーズンを楽しく過ごしてほしい」。
また、「子どもから目を離さないで。また、川の場合には知らない間に増水している場合もあるので天候には気を付けてほしい。飲酒時の遊泳はやめてください」と遊泳における注意を呼び掛けている。
(2021年7月4日付紙面より)
浦島観光ホテルが道普請 (那智勝浦町 )
浦島観光ホテル株式会社は6月30日、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である中辺路かけぬけ道の道普請を実施した。同社のSDGs部会に所属する社員16人が参加し、参詣者が安全に通行できるよう石段に堆積した落ち葉や枯れ枝を払い落とした。
和歌山県が実施する「10万人の参詣道環境保全活動」の一環で、同社の参加は今回が初めて。同社は2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念に賛同し、▽環境▽働きやすい職場づくり▽地域共生を目指して―の三つを目標に若手社員を中心とするグループを組織。地域共生班はボランティアで海岸清掃などにも参加している。
この日は熊野那智大社から妙法山阿弥陀寺へ向かうかけぬけ道の20丁石~21丁石の約100㍍を清掃。熊手や竹ぼうきで落ち葉や腐葉土に埋まっていた石段を掘り起こした。
SDGs部会の事務局をしている小山正人さんは清掃の終わった参詣道を振り返って「大変な作業だったが、見違えるほどきれいになった」と語り、「熊野古道を趣味で歩いている上司に連れられ、大阪~和歌山間を歩いたことがある。新型コロナウイルス感染症の影響で中断しているが、そのうち紀伊路や大辺路を歩いて和歌山沿岸を一周したい」と話していた。
参加者たちはその後、歩いて参詣道を下り、熊野那智大社と那智山青岸渡寺へ参拝していた。
(2021年7月4日付紙面より)
復興イベント実行委員を選出 (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターで6月30日、「チームくまのがわ」の会合があり、メンバーや関係機関から約30人が出席した。2011年の紀伊半島大水害からの復興記念イベント「熊野川は元気で~す!」に向けた話し合いや作業分担があり、実現に向けて実行委員8人が選出された。
復興記念イベントは町内約600世帯に「黄色いハンカチ」を配布し、災害復興に携わった人々への感謝や熊野川町の今を伝えるメッセージを書いてもらい、9月5日(日)から期間限定で新宮市さつき公園(紀伊半島大水害復興祈念公園)に飾るというもの。日常の中で薄れつつある水害の記憶を後世に伝え、防災意識を高める狙いもある。
会合では調達した黄色い布(1反)の裁断・梱包(こんぽう)作業の分担や、町内への配布日程について話し合い、チームメンバーが中心となって住民へ協力を呼び掛けることを確認。9月5日に併せて実施予定の展示や講演会も議題に上り、「子どもが楽しめる体験ブースがあった方がいい」「コンサートもあった方が、いろいろな人に興味を持ってもらえるのでは」などの意見があった。その後、実行委員の選出があり、会合で出された意見を精査・具体化していく方針を決めた。
イベント発起人の一人で実行委員にも選ばれた下阪殖保さんは「水害の教訓を忘れず防災に力を入れて、これからもみんな元気に熊野川で暮らしていきたい。その思いが伝わるイベントになればうれしい」と話していた。
(2021年7月4日付紙面より)
県小学生バレー男女大会予選
「願いよとどけ」開催中 (勝浦八幡神社七夕委員会 )
勝浦八幡神社七夕委員会は6月30日から、那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で初のイベント「七夕 願いよとどけ」を開催している。七夕当日の7日(水)までの間、境内に設置された短冊台に、参拝者が願いを書いた短冊をつるす催しで無料。最終日は髙橋宮司が七夕祭の神事を営むという。同所には同会の上松資弘さんと親交のある歌手で小説家のさだまさしさんが寄せた短冊5枚も飾られている。
同委員会の上松さんが新型コロナウイルス感染症が流行する中、「人が集まるイベントはできないが、人の願いを集める場をつくりたい」との思いから髙橋宮司に相談を持ち掛け実施が決まった。
上松さんはさまざまな協力の下、雨天に強い木製の短冊を550枚作成。短冊裏には髙橋宮司が、「七夕祈願」と筆を入れ神社の印を押して丁寧に仕上げた。今後の継続のためにも、短冊台は鉄製の土台で2基造られた。現在は耐水性の紙で作った飾りを笹に取り付け境内に設置している。
初日は朝から神社を訪れた参拝者らが短冊台近くに設置された机で短冊に願いや夢、悩みなどを記入し、つるしていた。
上松さんは「病気で苦しんだり悩みを抱えている人、目標や夢を持った人など、町内外、老若男女問わず短冊を書いてほしい。この催しが皆さまの心の安らぎやよりどころになってもらえたら」と話している。
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上松さんによると、2011年9月に発生した紀伊半島大水害で同町が大きな被害を受けた際に、テレビ番組で同町のことを心配していたさださんの姿を見た南紀くろしお商工会青年部と、当時青年部長だった上松さんがさださんに手紙を送ったという。翌年11月にチャリティーコンサートが実現し、その後も同町でコンサートが開催されている。
いつも同町のことを気に掛けているというさださんに上松さんが短冊を依頼し、快諾を得た。届いた直筆短冊は机の前に飾られており、催しを終えた数日後にほかの短冊とともに髙橋宮司がおたきあげを行う予定。
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期間中は3密を避け、マスク着用などのコロナ対策を呼び掛けている。午前8時30分~午後5時。7日は午後6時まで。その後、髙橋宮司が神事を執り行う。なお、笹の持ち込みなどは受け付けていないという。問い合わせは勝浦八幡神社(電話0735・52・1646)まで。
(2021年7月1日付紙面より)
7月から取り扱いを開始 (南紀串本観光協会 )
南紀串本観光協会(島野利之会長)が1日から、町独自ロゴ「スペースタウン串本ロゴ」を活用した商材などの取り扱いを始める。第1弾は販売対象の大漁旗Tシャツとロゴ〈単色〉ステッカー、無料で利用できるロゴ〈単色〉スタンプの3種類。今後も順次活用に挑戦して、商材の種類を充実していくという。
第1弾の商材は、町独自ロゴの活用を町とともに考える立場から範例的に進めてきた先行制作の産物。大漁旗Tシャツは背面にデザインをプリントした内容で、色は白と青の2種類がある。サイズはS、M、L、XL、3Lの5種類をそろえ、1着3300円で販売する。受注生産を基本とし、串本事業所(JR串本駅そば)と古座事業所(JR古座駅そば)に置く在庫の範囲内で販売もするが、範囲を超えて購入を希望した場合は追加発注で対応となるため商材引き渡しまで若干の時間(1週間程度)をいただくとしている。
ロゴ〈単色〉ステッカーは長径85㍉の大きさでコーティング仕様。初回作成数は1000枚で、250枚を会員、250枚を関係先、残り500枚を1枚250円で販売する。ロゴ〈単色〉スタンプはステッカーと同じ大きさで、両事業所に設置し記念押印用として無料で使ってもらうという。
宇井晋介事務局長によると、開発中で詳細は示せないが第2弾の商材も近日中に発表予定。商材が地域の盛り上がりの拍車になることを今後に期待している。
これら商材などの問い合わせは同協会串本事業所(電話0735・62・3171)まで。
(2021年7月1日付紙面より)
丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE」 (新宮市 )
新宮市役所別館で6月29日夜、丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE(いこれ)」(文化複合施設自主事業実行委員会、髙由香委員長)の会議があった。6人の委員が出席し、10月3日(日)に開館を迎える市文化複合施設「丹鶴ホール」オープニングイヤーに係る自主事業について意見を出し合ったほか、委員会の名称「ICOLE」の発案者である奥野珠々(すず)さん(19)を招き、感謝の思いを込めて花束を贈った。
市は昨年、施設開館を記念したオープニングイヤーとして自主事業を実施していくに当たり、市民や市内在勤の人を対象に委員を募集。演劇やダンス、吹奏楽など、さまざまな文化活動を行う9人が集結し、昨年10月23日の第1回委員会を皮切りにこれまで6回の話し合いを重ねてきた。
これまで自主事業実行委員会(仮称)として活動を行ってきたが、今年の4月から市文化複合施設の愛称募集で次点の優秀賞に輝いた「ICOLE」を委員会の名称として採用する運びとなった。
発案者の奥野さんは当時新宮高校の3年生。施設の愛称募集に当たっては「緩い感じで友達と考えた。新宮弁で、かつおしゃれな感じにしました。愛称募集では残念ながら優秀賞だったけど、こうやって委員会の名前として使っていただけてうれしい」と笑顔で話した。
この日は、12月19日(日)に開催予定の自主事業「こんにちは。丹鶴ホール! みんなでいこれ~」の募集要項やチラシの内容などについての意見交換もあった。
市内の活動団体(サークル・スポーツ・企業・商店街・学生など)にイベントを通じて施設に親しんでもらうことを目的に実施。貸し館事業のPRを含め、施設を楽しく使っていくために共に考えるきっかけづくりにと計画を進めている。
「新宮と言えば…?」を取り入れ、活動の発表や紹介、メンバー募集など、さまざまなPRを行ってもらうという。今後は本番の成功に向けてさらに話し合いを進め、9月に出演者を募集していく予定という。
委員らはイベント企画に当たり「自主的に事業を活用していく一助となれば」と話している。
(2021年7月1日付紙面より)
こどもの運動あそび教室 (紀宝町 )
音楽に合わせて親子で一緒に体を動かす「こどもの運動あそび教室」が6月30日、紀宝町立図書館・子育て支援センター複合施設「紀宝はぐくみの森」活性化センターで初めて開かれた。
子育てする親が、乳幼児期の運動の必要性や心身の発達を正しく理解し、生活習慣を振り返るきっかけにしてもらおうと、町みらい健康課が主催。参加者同士の交流を通して子育てへの不安や悩みを解消し、孤立化を防ぐ狙いもある。
町在住で子育て中の保護者を対象に、今回は5カ月~2歳3カ月の子どもと母親計16組が参加した。講師で運動指導士の仲浩美さんは「正しい姿勢は座骨を意識することが大切」と説明した。
参加者はマットに座り、こどもを抱っこした状態で運動を開始。肩や首、肩甲骨を動かすストレッチをした。小鳥の鳴き声や赤ちゃんの笑い声などリラックスできる音楽が流れる中、親子で手拍子をしたり、肩を回すなどして一緒に運動を楽しんだ。
音楽に合わせてスキンシップを兼ねた運動にも取り組み、仲さんは「2歳くらいまで1日の8割以上がママと一緒。赤ちゃんはママとのスキンシップで心が満たされる」と伝え、年齢に応じた抱っこを紹介した。
次回の教室は11月29日(月)に開催する。
(2021年7月1日付紙面より)