新翔高で3年ぶりの七海祭 (新宮市 )
新宮市佐野の県立新翔高校(藤田勝範校長、生徒298人)で15日、3年ぶりとなる文化祭「七海祭」が開かれた。生徒たちはステージ発表や有志パフォーマンス「新翔ソニック」で歌や劇、ダンスなどを繰り広げた。
開会式で生徒会長の天野琉星さん(2年)が「3年ぶりの開催で前年の反省や経験ができず不安もあるが、楽しむことが最優先。七海祭ができることに感謝し、全員で一丸となって盛り上げていきましょう」とあいさつ。藤田校長は「以前とは違い1日のみの実施となりますが、催せることができたのが喜びです。感染対策を施しながら楽しんで」と呼びかけた。
ステージ発表では、吹奏楽部が▽学園天国▽千の風になって▽ハナミズキ▽宝島―など全7曲を演奏。1年2組による劇「犯人は誰だ」や2年3組の映画上映とダンス「私たちの教室は今」、2年2組の「ダンスメドレー」なども行われ、鑑賞していた生徒や教職員から大きな拍手が送られた。
他にも校内では書道部や写真部、美術部、文芸部、建設技術部、防災デザイン、服飾手芸による作品展示があった。お菓子、木製コースターや同校育友会のポップコーン販売もあり、にぎわいを見せた。
(2022年12月17日付紙面より)
糖尿病啓発や地域に元気を (勝浦ライオンズクラブ )
今期60周年を迎える勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、岡本英博会長)は現在、那智勝浦町築地の同事務所入り口にマグロなどのイルミネーションを設置し、周囲を鮮やかに彩っている。
11月中旬に飾り付けされたマグロのイルミネーションは世界糖尿病デーのブルーライトアップ活動の一環。世界糖尿病デーは、世界でも有数な疾患啓発の日と知られている。
糖尿病は世界規模で取り組むべき重要な健康課題とされ、各地で予防、治療、療養を喚起するブルーライトアップや講演会などの啓発活動が行われている。
マグロのイルミネーション以外の飾り付けはコロナ禍によって、低迷した地域の活気を取り戻したいという願いも込められている。会員が協力し、今月取り付けた。
岡鼻崇奉仕委員長は「コロナ禍で地域の観光や商業などが活気を失い、低迷している。イルミネーションを見て、町内外の皆さまに元気になっていただけたら。また、勝浦LCが今期60周年を迎えた。会員一同、気持ち新たにさまざまな活動に取り組んでいきたい」と話していた。
イルミネーションは暗くなった時点で点灯し、午後10時に消灯し、来年1月中旬まで行われる。
(2022年12月17日付紙面より)
新年を前にホームに設置 (JR新宮駅 )
新宮市徐福のJR新宮駅(坂本純一駅長)は15日、熊野三山の絵馬を駅構内1番ホームに設置した。
熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社の「癸卯(みずのとう)」の絵馬が並び、利用客たちを出迎えている。絵馬は、各大社の宮司が直筆した。駅員たちは▽速玉大社・徒歩20分▽本宮大社・バス約1時間▽那智大社・紀伊勝浦駅下車・バス約30分―と下車後の所要時間が書かれたそれぞれの台に、落下や傾きに注意を払いながら慎重に固定していった。利用客らは一足早く登場した絵馬を写真に収めていた。
坂本駅長は三山の授与に感謝し「新宮駅に訪れるお客さまが旅行の記念に絵馬を撮影する姿を目にして気持ちが穏やかになります。来年は、うさぎ年にちなんで多くの皆さんにとって飛躍の年になってもらえれば」と話していた。
(2022年12月17日付紙面より)
紀州勝浦漁協がイセエビ奉納 (熊野那智大社 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で16日、紀州勝浦漁業協同組合(片谷匡代表理事組合長)によるイセエビの奉納があった。和歌山県漁業協同組合連合会の額田浩事務局長や同連合会勝浦市場の𠮷村泰治参与らが参列。地元産イセエビ「南紀黒潮イセエビ」10㌔を神前にささげ、海上安全や大漁、地域の発展などを祈願した。
県漁連によると、今年の漁獲量は、例年の半分だった昨年の3分の1程度で、不漁だという。磯焼けや温暖化などの影響も要因の一つではと話していた。
額田事務局長は「来年こそは、町の漁業者さまはもちろん、市場に関係する漁業者の皆さまが安全に操業でき、大漁で喜ばしい一年になるようにと祈願しました」。
男成宮司は奉納や日頃の協力に感謝を述べ、「水産業を取り巻く環境は厳しい。そういった状況の中ですが、町や日本の水産業のためにご尽力を頂ければありがたいです。来年はうさぎ年。皆さまにとって飛躍の年であることを祈念しております」と語った。
(2022年12月17日付紙面より)
新宮グラウンドゴルフ同好会
第15回新宮ジュニアレスリング大会
【第56回】年越しそばで食育を!
年の瀬が迫り、バタバタと慌ただしい日が続きますね。この時期は、毎年わが家も、子どものスケジュールと仕事のスケジュールに忙殺されているように思います。さて、今回は「年越しそば」のお話をしたいと思います。
大みそかに食べる「年越しそば」。行事食として毎年当たり前のように食べますが、なぜ食べるのかというと、その由来は幾つも説があるのです。最も一般的なのは「そばのように細く長く、長寿や繁栄が続くように祈る」というものです。これはよく聞きますよね。でもその他にも幾つかあります。一つは金銀細工師が、散らばった金粉をそば団子を使って集めたことから、「金を集める」とされているという説。そばは、かみ切りやすいことから、「苦労や悪縁を断ち切る」という意味もあるといわれています。また、そばは打つことから「相手を討つ=勝つ」という意味もあります。こうして挙げてみるとどうでしょう、とても縁起は良さそうですが、どうにも曖昧な感じがしますよね。
日本の行事食は、おせち料理もそうですが、こういった半ばこじつけのような縁担ぎの意味を持たせたものがたくさんあります。そこで、私は行事食に「縁起のいいこじつけをプラスする遊び」をお勧めしています。これは作るときでも、お買い物をするときでも、食べるときでもいいのですが、お子さんと入れる具材などを一緒に考えるのはいかがでしょうか? 例えば、お子さんが「エビを入れたい」と言ったら「エビにはどんな意味があるかな?」と考えてもらうのです。エビは、おせち料理には「腰が曲がるまで長生きできるように」などと言いますよね。わが家では「とろろ昆布を入れたい」と娘が言ったことがあり、一緒に意味を考えた結果「粘り強く立ち向かえるように」ということにしました(笑)。他にも、サツマイモの天ぷらを入れる理由は、天ぷらは揚げているから「運気が上がるように」という意味にしました。
正直、子どもが考える意味はなんでもいいのです。ここで大切なのは「日本の行事食には、そういった縁起の良いものを食べるという意味がある」ということを理解してもらうことです。ゲーム感覚で食べる意味を考えることで、行事食への理解が深まると思います。そして、意味を考えながら食べると、普段食べないものも食べてくれたり、その具材に興味を示すきっかけになったりもします。おせち料理もその意味を話しながら食べるのはお勧めですが、おせちはある程度入るものが決まっているので、なかなかアレンジは難しいですよね。でも、年越しそばは具材が決まっているわけではないので、こういった遊びをするにはもってこいだと思います。
年末年始は行事食がめじろ押しで、食育にはうってつけの時期でもあります。手をかけて作るのも、最高の食育ですが、行事食の話をするだけで、作らなくても食育は簡単にできます。ぜひ、この機会に日本の伝統食の意味を、楽しく教えてあげてください。
(2022年12月17日付紙面より)
大型受け入れ実現なるか (新宮港 )
国土交通省はこのほど、新型コロナウイルス感染対応のガイドライン順守を条件として、停止していた国際クルーズ船の受け入れを再開すると発表した。新宮港でも2019年5月から途絶えており、港湾管理者である和歌山県、港湾所在地である新宮市ともに、再来に期待を寄せている。初の11万㌧級の可能性も再浮上することになる。
国際クルーズ船の日本への受け入れは、全国的には20年3月から停止していた。新宮港は19年5月以降も受け入れを予定していたが、悪天候で中止となり、そのままコロナ禍となったため、受け入れが停止した状態になっていた。
新宮港はその大きさや水深から、受け入れが可能なクルーズ船のサイズには限りがあった。船のサイズは乗船客数に比例するため、大型であるほど経済波及効果は高い。このため、港湾管理者である和歌山県が、大型クルーズ船の受け入れを可能とする改修工事を実施。海の底を掘って水深を増やし、岸壁から離れた場所に、船を係留するためのロープを架ける係船柱を設置する工事を施し、19年に終えていた。これにより、11万㌧級の受け入れを可能としていた。
実際に、20年にこれまでにない大型、7万㌧級の国際クルーズ客船の入港予定もあった。しかしコロナ禍が始まり、受け入れが停止、改修工事が役に立つこともないまま、今日に至っている。新宮港が受け入れたクルーズ客船の最大トン数は、改修工事前の18年4月に入港したコスタネオロマンチカの、5万6000㌧で止まっている。
港湾管理者である和歌山県は、国交省による国際クルーズ船の受け入れ再開の発表を受けて「ガイドライン順守はしっかり確認しながら、積極的に受け入れを行っていきたい」と意気込んでいる。新宮市の田岡実千年市長も「再開はうれしく思う。しっかりと客船誘致に取り組み、地域一体となっておもてなしをしたい」と話している。
なお、国内クルーズ客船の新宮港への入港は、コロナ禍に伴い19年11月でいったん途絶えたものの、20年11月に再開。本年度は全7回を予定している。
(2022年12月3日付紙面より)
拝殿に来年の大絵馬掲揚 (熊野速玉大社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日、一足早い迎春準備が始まった。拝殿の外に、来年のえと「癸卯(みずのとう)」の大絵馬が掲げられた。
大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。上野宮司がアクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に、金の御幣を立てた鏡餅に向かって梛の御幣を手に邪を払う父親ウサギ、それを見つめる母親ウサギ、そして無邪気に遊ぶ子ウサギを描いた。
「天の恵みに感謝し、頂いた命を一生懸命、謙虚に生きてほしい」との思いを込め、「天恵(てんけい)」「壽福(じゅふく)」の文字を揮毫(きごう)した。昨年に引き続き、参拝者が拝観しやすいようにと、拝殿の外に掲げられた。
大絵馬掲揚に続いて、JR新宮駅(坂本純一駅長)に対する絵馬(縦70㌢、横110㌢)が授与された。
大絵馬と同様、瑞光を背景にウサギの家族が鏡餅を囲む構図となっており「日本の祈り」の文字が添えられている。
絵馬を受け取った坂本駅長は「ウサギは跳躍のイメージ。皆さんが苦労し、努力を積み重ねたことが飛躍につながる年になれば。世界遺産の地・新宮市に多くの方に来ていただけることを願っています」と話していた。
なお、同駅では三山の絵馬がそろう今月中旬ごろに絵馬の掛け替えを行う予定としている。
(2022年12月3日付紙面より)
第3回学校づくり協議会 (串本町 )
串本町の学校づくり協議会(会長=長澤悟・東洋大学名誉教授、委員14人)が1日、役場本庁舎で3回目の会合に臨んだ。今回は実設計を担当する株式会社綜企画設計がこれまでの意見などを反映して詰めているゾーニング案を共有した上で意見を出し合い、防災機能や地域利用の面で検討を進めるなどした。
同協議会は、町が文部科学省「新しい時代の学びの環境整備先導的開発事業」の適用を受けて基本設計を策定するに当たり設置する新しい時代の統合小学校の在り方検討委員会の会下組織。同委員会は大枠を詰める同協議会と細部を詰める学校づくり分科会を設け、両成果を束ねて基本設計を構築する方向で作業を進めている。
統合校の設置先は町道サンゴ台中央線沿いのくしもとこども園新園舎そばで、校舎を木造平屋建てとする考えは変わらず。そのゾーニング案は協議会と分科会の意見を反映しながら詰めていて、同社は今回、直前と現在の2案を提示して進捗を示しつつ委員からさらに意見を求めた。
案に見える校舎構成は▽低学年棟▽中学年棟▽高学年棟▽教職員棟(学校地域連携室を含む)▽特別支援教室・通級指導教室・創作〈美術室、調理室〉棟▽ラーニング〈図書+音楽+多目的の各機能を一体化〉棟▽体育館〈広さ572平方㍍のアリーナなどを内包〉―で、中庭とラーニング棟を囲むように並べ渡り廊下で連絡して一体化する内容。その周囲に学童保育棟や運動場、駐車場を配置する形となっていて、委員は児童の動線などで質問や意見を注いだ。
以降、同協議会事務局がコンセプト「つながる学校」に基づき四つ掲げるテーマの一つ・レジリエントなまちづくりの概要と防災機能と地域利用の考え方を説明して検討を進めた。防災機能の検討はおおむね、統合校単体で考えるのではなくサンゴ台に複数ある防災拠点との関係性の中で学校としてできることが求められる役割と捉えるべきという方向に収束。地域の利用の検討では教職員に負荷をかけない管理体制の必要性やスポーツ少年団など利用する当事者にもヒアリングすべきとの意見などがあった。
次回の会合は来年1月中~下旬に実施予定で、最終の実施となる見込み。
(2022年12月3日付紙面より)
「光の祭典in紀宝」始まる (紀宝町 )
紀宝町の冬の夜空をイルミネーションで彩る「光の祭典in紀宝」が1日、同町大里のふるさと資料館で始まった。点灯期間は来年1月5日(木)までで、時間は午後6時から10時まで。12月31日(土)と1月1日(日・祝)はオールナイト点灯する。今月3日、4日(日)、10日(土)、11日(日)は午後6時30分から8時30分まで、シャボン玉を飛ばす。
今年は、光のアーチを二つに増やすなど、以前の規模に近づけた。初日はカウントダウンで一斉に点灯し、かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。2人同時にスイッチを踏むとハートが点灯するイルミネーションでは、カップルや友達同士で楽しむ姿が見受けられた。
3年ぶりに小学生対象のイルミネーションデザインコンテストを再開し、金賞作品「くつしたにはまったサンタ」を会場に飾った。町内から200作品の応募があり、金賞を獲得した奥山颯介君(神内小6)は「クリスマスが近いのでサンタっぽくしたらかわいいと思ってデザインした。金賞と聞いてめっちゃうれしかった」と笑顔を見せた。
イルミネーションをバックに演奏や踊りを繰り広げる「キラフェス」は3年連続で中止となった。
(2022年12月3日付紙面より)
仮称2号トンネル、安全祈願祭 (新宮市 )
現在、開通に向けて工事が進む新宮市高田の白見の滝周辺で11月30日、「国道168号(仮称2号トンネル)道路改良工事 安全祈願祭」が行われた。発注者の和歌山県や設計・施行関係者ら約40人が出席。玉串奉てんなどを通して早期完成や無事故などを願った。
新宮市と奈良県五條市を結び、南和地域集積圏と新宮地域集積圏の連携を強化する、紀伊半島の核となる五條新宮道路。一部区間として計画されている延長4・8㌔の一般国道168号相賀高田工区は▽新宮市街への通勤通学など、沿線住民の日常生活における移動支援▽落石やのり面崩壊、冠水などによる通行止めを回避し、第1次緊急輸送道路の機能強化▽2次救急医療機関へのアクセス向上▽世界遺産などの観光拠点を結ぶ周遊ルートの信頼性向上―を目的に計画され、2017年度に事業化された。
仮称2号トンネルは同工区のうち、相賀から白見の滝に至るまでの延長2658㍍のトンネルで、工期は2026年2月14日までを予定。日本工営株式会社が設計、大成・尾花・川合特定工事共同企業体が施工を請け負っている。
安全祈願祭では、同地区の高倉神社の田中安弘宮司が斎主を務めた。東牟婁振興局の久保浩也建設部長や大成建設㈱関西支店の梅本正樹土木部長、尾花組㈱の谷口庸介代表取締役、㈱川合組の川合康介専務取締役、大成・尾花・川合特定工事共同企業体の清水良純作業所長、成豊建設㈱の上山晃彦代表取締役らが玉串を供え、工事の無事や工期内の完成などを祈願した。
閉式に当たり、久保建設部長が関係者らの協力に感謝を伝え「168号は、現在沿岸部で着々と工事が進む近畿自動車道紀勢線と一体となって紀伊半島の幹線ネットワークを形成する路線。大規模災害時の緊急輸送道路としてはもちろんのこと、観光振興や産業活動、救急医療などの面において重要な路線となる」。
「地域住民も路線の早期整備を心待ちにしている。皆さんにはこれまで培った豊富な経験と優れた技術力を存分に発揮し、無事故の中で一日も早い工事の完成を祈念しています」とあいさつした。
今後は、約36カ月かけて掘削を行い、並行して覆工、舗装工事などを実施していく予定。清水作業所長は「いよいよスタートラインに立った。身が引き締まる思い。地元の方々の協力を得て、しっかりと安全に良いものを造っていきたい」と話していた。
(2022年12月1日付紙面より)
地域文化振興の功績たたえ (熊野那智大社 )
令和4年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)がこのほど発表され、本紙エリアからは那智勝浦町の「那智の扇祭り保存会」(男成洋三会長・熊野那智大社宮司)が「民俗芸能の伝承」分野で選出された。和歌山県内では同保存会と岩出市の音楽家・米山龍介さんのみ。
同表彰は、全国各地において芸術文化の振興、文化財の保護に尽力するなど、地域文化の振興に功績のあった個人・団体に対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するもの。
同保存会は熊野那智大社を中心として、周辺地域の氏子や関係団体と協力して長年にわたり祭礼の執行や運営を行い、伝統文化の継承と地域の活性化に努め、熊野の世界遺産を生かした観光や魅力発信など、地域振興にも重要な役割を果たしてきた。
祭りでは、同保存会を中心に那智田楽保存会と神役を担う青年会に当たる那智山正義会、神輿(みこし)を担ぐ役である扇指(おうぎさし)を出す同町市野々区、町内の諸団体、町立市野々小学校の児童などが参加して現在の祭りを形作っている。
那智の扇祭りは、1960年に和歌山県指定無形民俗文化財となり、2015年に国の重要無形民俗文化財に指定された。
表彰を受け、男成宮司は「お祭りは神社のみではできない。氏子の皆さまや関係者の皆さまが、歴史あるお祭りにご協力・ご奉仕していただけるからこその受賞」。
来年については「今年は3年ぶりに神輿やたいまつを繰り出すことができた。来年こそは全てが例年通りに、本来のお祭りの姿で執り行うことができるように願っています」と語った。
(2022年12月1日付紙面より)
水中クリスマスツリー設置 (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、組合員24店舗)が11月29日、ダイビングポイント「備前」に水中クリスマスツリーを設置した。
より多くのダイバーに串本を認知してもらい地域内外で串本を活性化するために取り組んでいるイベントの一環。12回目となる今回は高さ3㍍の人工ツリーを前日に飾り付け、当日はダイバーら9人が「備前」へ赴き水深約18㍍の海底に同ツリーを設置した。
飾りに電飾は含んでおらず、訪れたダイバーが持参した水中ライトなどの光源を点灯した状態で同ツリーに差し込み聖夜の雰囲気を楽しむ仕組み。作業後はサンタクロースの衣装を着たダイバー2人を軸にし、アピール素材とする写真などの撮影にも臨んだ。
設置期間は12月25日(日)までを予定。イベント係としてこの取り組みを担当する道井洋之さんは「この時期の定着化に意義があるとして、コロナ禍にあっても途切れずやってきた。冬場はどうしても利用が減るので、このイベントで誘客を図り各店舗が盛り上がればと思うし、そのためにこれからも続けていけたら」と成果を期待して語った。
(2022年12月1日付紙面より)
尾﨑酒造で初搾り (新宮市 )
熊野の地酒「太平洋」の蔵元である、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗〈いくろう〉社長)で11月29日、新酒の初搾りがあった。杜氏(とうじ)が搾り機から流れ出た酒をぐいのみに注ぎ、味や香りを確かめた。作業は来年3月末まで続き、一升瓶で約8万本を造る予定という。
仕込み作業は10月下旬から始まった。熊野川の伏流水や地元産のコシヒカリなどを使用し、こうじや酵母を用いてもろみに。櫂棒(かいぼう)と呼ばれる長さ約2・5㍍の棒でかき混ぜて発酵を促し、搾って日本酒を醸造した。尾﨑酒造では約30種類の銘柄を造る。
杜氏の小林武司さん(48)は「今年は気温が高いからどうかと思ったが、雑味がなく味わいもすっきりして、甘みもあるきれいな味に仕上がった」と話す。「雑菌に汚染されないよう注意し、こうじや酵母の特性を生かすことに気を付けて作業した」という。
尾﨑社長(78)は、コロナ禍で酒の消費量が長らく落ち込んでいたことに言及。「元気の良い新酒ができている。これを飲んで新型コロナを吹っ飛ばしてもらえれば」と語った。
なお尾﨑酒造は、紀伊半島の田辺市以南から三重県松阪市周辺までの間で唯一の、本州最南端の蔵元となる。6代目の尾﨑社長が「地元の皆さんにかわいがってもらえるお酒を」と、1880(明治13)年から約140年続く伝統を守っている。「太平洋」は新宮出身の文豪の佐藤春夫や中上健次も愛飲していた。
尾﨑酒造では、12月上旬までは正月用の「太平洋しぼりたて生原酒」の醸造作業が行われる。サイズは一升のみ、3000本限定の予定で、価格は税込みで3135円。近隣の酒屋やスーパーなどで購入できる。12月中旬からは、他の銘柄の醸造が続く。商品に関する問い合わせは、尾﨑酒造株式会社(電話0735・22・2105)。
(2022年12月1日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
新宮市民スポーツ祭典剣道の部大会
JAみくまの杯学童女子軟式野球大会