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2023年04月22日
1 「学生版蟻の熊野詣」目指す
 京都橘大訪問し熱意伝える  (那智勝浦町 )

 「那智勝浦町に京都から多くの学生が来て、にぎやかになれば。『学生版蟻の熊野詣』の実現に向けて取り組んでいく」と同町の熊野カフェオーナー・畑中卓也さんは語る。その主旨に賛同した町内の飲食、宿泊、菓子、観光船などの事業者ら12人が集い4日、同町と「大学のふるさと」として地域連携協定を結ぶ京都市の京都橘大学(以後、橘大)を訪問した。一行は橘大を見学し交流を深めるとともに、自身らの構想や熱意を伝えた。

 自立・共生・臨床の知を教学理念に掲げ、多様な学部・学科を設置する橘大は、2001年に文化政策学部を開設した。

 当時、町職員だった畑中さんは、同学部開設の新聞広告に胸を打たれたという。町の観光に生かすべく、個人的に交流を図り、橘大にも訪問を重ねた。その努力や関係者の協力の結果、町と大学が協定を締結。町に学生を迎え、多くの催しにも取り組んできた。

 退職後も橘大との関係を絶やさないように努めてきた畑中さんはその集大成を「学生版蟻の熊野詣」だと話す。院政期の熊野御幸をきっかけに、多く人々が熊野の地を訪れた「蟻の熊野詣」になぞらえたもので実現には、学生をもてなす民間の協力が必須だと訴える。

 橘大の学生が学生証を提示すれば、町内の各店舗で、割引が受けられる仕組みを整備するとした。それにより、学生が歴史や文化、人に触れ、町のファンになることで将来再び、来町してもらえる「未来の観光」につなげることが目的だ。

 参加者はJR紀伊勝浦駅に集合し、京都を目指した。到着後は、橘大学術事務部学術振興課の宮前重徳課長や中村圭吾さんが一行を迎えた。宮前課長は「那智勝浦町さまとご縁を頂き、20年近い。感染症も緩和へと進むため、さまざまな連携ができるはず。学生が訪れた際は、優しく迎えていただけたら幸いです」とあいさつした。

 畑中さんは「連携を密にし、互いが良い方向に進むことができれば。多くの学生に来てほしい」とし、「学生版蟻の熊野詣」への思いも伝えた。

 その後、中村さんの案内で校内の各施設を見学。現在は7000人の学生が在籍するが、新学科の設置に伴い、学生数が約1万人に上ることなども説明された。

 訪問後、畑中さんは「親切で丁寧な対応に、誠意を感じた。ありがたい。熊野にはポテンシャルがあり、研究材料も豊富。教職員の方にとっても価値ある町にしていくことが大事。学生に足を運んでいただき、町に触れてほしい。家族ができた後にも、来町してもらうことで交流は代々と続く。最終的にはその輪を京都中の大学に広げたい」と語った。

 今後は、受け入れ態勢構築のために専用のマップを作成するとした。マップの表では連携協定や「学生版蟻の熊野詣」の趣旨を説明。裏には、町の地図と協力事業者の店舗や情報を番号順に掲載する予定だ。完成後は町内各所に置き、学生を迎える。

(2023年4月22日付紙面より)

訪問した那智勝浦町の皆さん=4日、京都市の京都橘大学
大学内を見学する一行
2023年04月22日
2 生活の課題解決に向け
 福祉委員に8地区314人を委嘱  (新宮市社会福祉協議会 )

 新宮市社会福祉協議会(濵前泰弘会長)は20日、市福祉センターで福祉委員委嘱式を開いた。濵前会長が地区の代表者らに委嘱状を手渡し、協力を求めた。

 福祉委員は高齢者や障害者など福祉問題を抱えている人たちに福祉情報を提供し、問題の解決を図っていくボランティア。福祉問題の発見や福祉情報の伝達、関係性づくりなどを通して福祉のまちづくりを推進する。任期は2年。

 濵前会長は、日頃の活動に感謝を述べ「私が思う福祉委員は、地域の住民の方にとって最も身近な地域のアンテナのような存在。いろいろな関係者や専門職の方などと連携しながら、そして近隣の住民の方と一緒になって生活や福祉の課題、困り事などの解決に向けて取り組んでいただきたい」と協力を呼びかけ。

 「市社会福祉協議会としても皆さんと一緒に新宮市の福祉の向上を目指して取り組んでいきたい」と誓いを新たにした。

 委嘱式後には研修もあり、見守り協力委員DVD「地域見守り協力員制度について」を視聴。県内における高齢者の見守りを巡る状況や地域見守り協力員の内容と取り組み、具体的な見守り事例などについて学びを深めた。

  □     □

 委嘱状を受け取った各地区の人数は次の通り。

▽丹鶴28人

▽千穂第一47人

▽千穂第二31人

▽蓬莱31人

▽王子49人

▽三佐木・蜂伏22人

▽高田32人

▽熊野川74人

(2023年4月22日付紙面より)

各地区の代表者が委嘱状を受け取った=20日、新宮市福祉センター
濵前泰弘会長
2023年04月22日
3 屋上にヘリサイン
 那智勝浦町2校に寄贈  (県調査士協会 )

 (公社)和歌山県公共嘱託登記土地家屋調査士協会(吉田秀幸理事長)から那智勝浦町の2カ所へ、屋上ヘリサイン併設型登記基準点の寄贈があり、その寄贈式が20日、那智勝浦町役場であった。吉田理事長が堀順一郎町長に目録を手渡し、救助や物資輸送に役立ててもらえるよう呼びかけた。

 屋上ヘリサインとは、災害などの際にヘリコプターが上空から目的地を確認できるよう、屋上に施設名を表示したもの。登記基準点は緯度、経度、標高などを示す印で、通常は地上に設置されるが、屋上ヘリサイン併設型では下部右端に描かれている。

 同協会は、公益事業の一環として、和歌山県の各所で寄贈を実施。那智勝浦町でも、宇久井中と那智中の屋上に設置した。緑地に黄文字で校名が描かれ、夜間に光る。両方とも縦は4㍍、横は宇久井中が16㍍、那智中が12㍍。基準点は直径約20㌢。両校は津波災害時の町の指定避難所でもある。

 寄贈式には吉田理事長のほか、同協会の常任理事、理事、新宮支所長も同席した。吉田理事長は「ヘリのパイロットは地図を渡され飛ぶよう言われるそうだが、(災害で)見た目が変わり、土地勘もなかったりする。目印としてヘリサインは有効」と説明。堀町長は「(大規模な)地震津波で浸水した際は、おそらく国道もなかなか通行できず、ヘリによる物資輸送は助かるかと。有意義なサインをありがとうございます」と感謝を伝えた。

 同町から同協会に対する、感謝状の贈呈もあった。

(2023年4月22日付紙面より)

目録を手渡す吉田秀幸理事長(左から2人目)ら=20日、那智勝浦町役場
那智中に設置された屋上ヘリサイン併設型登記基準点(那智勝浦町提供)
2023年04月22日
4 こどもの日に向けて掲揚
 こいやロケットののぼり  (潮岬青少年の家 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家が20日、こいのぼりやロケットのぼりを掲げ始めた。5月7日(日)まで、気象状態を見てその日の実施の有無を判断するそう。掲揚中は随時観賞しこどもの日(5月5日)に向けて気持ちを高めてもらえればという。

 青少年の健全育成を主目的として運営されている同家。こいのぼりの掲揚はこどもの日前後に期間を設定して例年実施していて、最近は地元のロケット「カイロス」打ち上げに向けた応援として3年前に使い古したシーツを再利用して手作りしたロケットのぼりも一緒に掲げている。

 今年も本館前ロータリー上に親ひもを張り、こいのぼり4本(うち吹き流し1本)とロケットのぼり3本を横一線で掲げている。もっとも大きいこいのぼり〈黒色の真鯉(まごい)〉は長さ約8㍍。掲揚を担当する職員・長谷洋さんは「この大きさのこいのぼりはもう、まちなかでもなかなか見られないと思う」と自負し、その迫力を間近に感じながら子どもの元気な成長を願ってもらえればと期間中の観賞を呼びかけている。

 同家は期間中の6日(土)に連休中の一家だんらんを応援する主催事業「孫(こども)とグラウンド・ゴルフを楽しもう」を実施するとし、現在子どもと祖父母または親のペアでの参加希望を受け付け中(参加費は1ペア1000円)。その参加者にも見届けてもらえるよう、子どもの日をまたいでの期間設定をしている。

 ロケットのぼりは真鯉、緋鯉(ひごい)、子鯉を模して大中小があり、もっとも大きいものは長さ6㍍。生地が厚く重さがあるが、相応に風がそよぐとこいのぼりと並んで青空を背景にしてたなびく様子が見られる。問い合わせは同家(電話0735・62・6045)まで。

(2023年4月22日付紙面より)

こどもの日に向け横一線で掲げているこいのぼりやロケットのぼり=20日、県立潮岬青少年の家
2023年04月22日
5 「由緒を知ってもらえたら」 参道入り口に看板を設置 (新宮市三輪崎・岡神社)
2023年04月22日
6 利用しやすい金額に改定  体育文化会館などの使用料  (那智勝浦町 )
2023年04月22日
7 本年度計画など承認  新宮市母子保健推進員会  
2023年04月22日
8 軽快な演奏に手拍子  吹奏楽部がランチタイムコンサート  (近大新宮 )
2023年04月22日
9 「ありがとう、またきてね」  「ヘリテージアドベンチャラー」初入港  (新宮港 )
2023年04月22日
10 古座川国際レースを運営委託  スポーツプロデュース熊野に  (JCL )
2023年04月22日
11 物資を配り規範意識促す  JR串本駅でマナー啓発  (串本町 )
2023年04月22日
12 自慢の庭を公開中!  オープンガーデン熊野2023  (熊野市 )
2023年04月22日
13 土砂撤去作業などに汗流す  4年ぶり、岡谷鋼機がボランティア  (紀宝町浅里 )
2023年04月22日
14 圧巻のステージ繰り広げる  DANCE RECITAL  (紀宝町 )
2023年04月22日
15 市議選に負けず熱弁  生徒会選挙の演説会  (新翔高校 )
2023年04月22日
16 お悔やみ情報
  
2023年04月14日
17 子どもの健やかな成長願う 春を告げる例大祭始まる (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が13日、始まった。神を宿すとされる稚児が主人公の神事「湯登(ゆのぼり)神事」(県無形民俗文化財)では、稚児の神聖な体が地面に着かないよう父親らが肩車をして練り歩き、温泉で身を清めるなどして子どもの健やかな成長を願った。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣(ほうじょう)を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 コロナ禍以降、人数制限などの感染対策を講じ規模を縮小しながら執り行ってきたが、今年は現状に応じた対策を取りつつも、4年ぶりに従来規模での斎行となった。

 湯登神事に参加した子どもは2、3歳の4人。斎行に当たり九鬼宮司は「関係者各位のご協力を賜りながら、地域力、総合力で春を告げるすばらしいお祭りを執り行いたい。保護者の方には、子どもたちの若竹のような成長を願って、お子さんをしっかりと育てていくという責任感と認識を持っていただければ」と呼びかけた。

 好天の下、神の依代である稚児たちは、ウマ役の父親などと共に本殿前で拝礼。九鬼宮司らを先頭に参道を下った。

 湯の峯温泉では温泉につかり身を清めた後、温泉粥(かゆ)などを食べた。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)で正装し、稚児の額に神の証しとして朱色の口紅で大の字を書き入れて準備を整えた。

 2歳の哲翔君と参加した大阪府和泉市の中山仁翔さん(29)は「コロナも落ち着いてきて、祭りができるのはうれしい。皆さんと一緒に古道を歩き、子どもの成長を願いたい」と話していた。

 祭りの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」にて配信。なお、15日(土)に予定されていた渡御祭、および旧社地・大斎原(おおゆのはら)での斎庭(さいてい)神事、採燈大護摩は、天候不順が想定されることから翌16日(日)に変更となった。

(2023年4月14日付紙面より)

湯の峯温泉を目指して九鬼家隆宮司らを先頭に出発=13日、田辺市の熊野本宮大社
2023年04月14日
18 紀陽銀行員に感謝状
 特殊詐欺被害を防止  (新宮警察署 )

 特殊詐欺被害を未然に防止したとして、新宮警察署(井田昌樹署長)から紀陽銀行新宮支店の阪本ルミさんへの感謝状の贈呈式が12日、新宮署であった。井田署長が感謝状を手渡し、引き続きの協力を呼びかけた。

 特殊詐欺被害が発生しそうになったのは、2月27日。70代男性の携帯電話に、電話料金の未納分30万円を振り込むよう連絡があり、男性は同支店のATMで、操作しながら振り込みを行おうとしていた。

 同支店はすでに閉まっている時間だったが、他の客が不審に思い同支店に連絡して、阪本さんが対応した。男性客に声かけを行い、銀行が駄目ならコンビニで振り込みを行うよう言われていることを聞き出し、特殊詐欺の可能性が高いと判断した。キャッシュカードをいったん預かるとともに、別の職員に警察への通報を依頼し、事なきを得た。

 感謝状の贈呈式には阪本さんのほか、同支店の北川剛大支店長も訪れた。井田署長は「抑止対策を進めてはいるが、警察だけでは防げない。銀行のような金融機関も含めた、関係機関と連携して行う必要がある。その中で今回、防げたのはありがたい」と感謝を伝えたという。

 なお、新宮署管内では1月から3月で、特殊詐欺被害の発生こそないものの、相談は寄せられており、注意を呼びかけている。

(2023年4月14日付紙面より)

感謝状を持つ阪本ルミさん(中央)と井田昌樹署長(左)、北川剛大支店長(新宮警察署提供)
2023年04月14日
19 競りにかけられ食卓へ
 第七勝丸の初漁クジラ  (太地漁協 )

 太地「第七勝丸」の今期初漁のミンククジラの競りが7日午前、太地町漁業協同組合の市場であった。集まった仲買人により、ブロック肉などが次々と競り落とされた。この後は各所で小分けにされ、スーパーや鮮魚店に並んだほか、一部は他地域に出荷された。

 第七勝丸は同漁協の所属。3日に始まった、オホーツク沖の商業捕鯨に参加し、初日の午後に、北海道・根室から北に約24㌔の地点で、8㍍、5・2㌧のメスを捕獲した。この個体が切り分けられて、7日に太地町に届き、競りにかけられた。

 仲買人は8業者が集まった。市場には、約3㌔の赤肉が20箱、約4㌔の皮が10箱、約3㌔のウネが10箱並んでいた。開始と同時に、仲買人が札を使って値段を提示し、次々と競り落とした。競り落とされた各部位の箱は、台車や車に積まれ、運び出された。早いものだと同日午後には、店先に並んだという。

 同漁協の貝良文専務理事(日本小型捕鯨協会長)は「大きい割に脂が乗っていいもの。身もしっかりしており、刺し身でもおいしいかと思う。初漁で良いクジラが捕れて、しかもこの後も捕れている。今漁期に期待している。クジラ食の文化が広まっていけば」と話した。

 なお、第七勝丸は6日までに、4頭を捕獲と好調。根室沖でしばらく操業し、クジラが少ないようなら網走沖まで北上し、その後は青森沖へと南下する予定という。

(2023年4月14日付紙面より)

開始と同時に次々と競り落とされた=7日、太地町漁業協同組合の市場
2023年04月14日
20 アオリイカの産卵床設置
 串本町沖の海底3カ所へ  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、会員24店舗)が12日、串本町沖にアオリイカの産卵床を設置した。

 この取り組みは、ダイビングサービスが盛んな串本町の認知度を高め、ひいては町全体を盛り上げる話題づくりの一環。ダイビング客の定評がある産卵シーンを着実に見てもらうための仕組みで、さらにふ化すれば資源増強にもつながるとして日本釣振興会も協賛する形で毎年実施している。

 材料には環境に戻りやすい天然木を使用していて、前日に3㍍を目安にして広葉樹の枝を切り出し軽トラックの荷台4杯分の量を確保。当日はイベント係の中井嘉昭さんを中心に会員店舗のスタッフ11人がダイビングボート2隻に積み込み、2組に分かれて設置場所を分担して赴いた。

 現地で枝10本ほどを束ね、重り(土のう)で海底へ沈める形で設置。設置場所における産卵シーズンは4月下旬ごろから6月中旬ごろにかけてだそうで、最盛期には絶え間なく産卵が続いて着実にそのシーンが観察できるという。

 新型コロナウイルスに伴う制限が緩み、人が動きやすくなリ始めたタイミングでの話題づくり。中井さんは「アオリイカの産卵はとても見応えのあるシーン。今年も大勢の皆さんに間近に見てもらえれば」、谷口会長は「ゴールデンウイークに合わせて生んでくれれば、その時期の串本の集客ツールの一つになり、たくさんの方に来てもらうことにつながる。そのタイミングでばっちり生んでほしいし、今年も日本釣振興会さまにご協力を頂いているがたくさん生んでくれればそれだけ資源が増えることになる。ダイビング客にも釣り客にもウィンウィンの取り組みとして、今年も成果が上がれば」と展望に期待した。

(2023年4月14日付紙面より)

前日に切り出した天然木の枝をダイビングボートへ積み込み=12日、串本町の袋港
海底でアオリイカの産卵床を組み上げるスタッフ(串本ダイビング事業組合提供)
2023年04月14日
21 保健、介護予防を一体的に  高齢者の健康寿命延伸目指し  (紀宝町 )
2023年04月14日
22 育児用品を無償貸し出し  期間定めず「安心して使って」  (紀宝町 )
2023年04月14日
23 大学などの合格状況  近畿大学附属新宮高校  
2023年04月14日
24 令和9年を想定し計画進める  中学校統合検討委員会  (新宮市 )
2023年04月14日
25 新スタンプ台を設置  24時間の利用が可能  (補陀洛山寺 )
2023年04月14日
26 フジがブルービーチ彩る  那智勝浦町  
2023年04月14日
27 各地域の魅力などを紹介  和歌山・南紀よりみちマップ完成  (日本風景街道熊野 )
2023年04月14日
28 作動する光源装置など追加  潮岬灯台の灯台資料展示室  (串本町 )
2023年04月14日
29 元気な笑顔で競技楽しむ  ほほえみと千穂第一が交流  (新宮市 )
2023年04月12日
30 新生活をスタート
 小中学校で入学式  (新宮市 )

 新宮市立の5小学校と5中学校で11日、入学式があった。新入学の児童189人、生徒191人が、期待と不安を胸に新生活をスタートさせた。

  □     □

■神倉小学校



 神倉小学校(藪中秀樹校長)は、新入学は70人だった。藪中校長は式辞で「今日から小学校生活が始まる。もし学校で分からないことがあったら、(上級生の)お兄さん、お姉さんに何でも聞いて。いろいろ聞いて、早く神倉小学校に慣れて」と述べた。「笑顔で元気にあいさつを」「友達と仲良くしよう」「自分でできることは自分でしよう」の三つを呼びかけ、締めくくった。

 児童会代表の6年生3人が、歓迎の言葉を述べた。「分からないことや困ったことは、先生やお兄さん、お姉さんに聞いて。楽しく頑張りましょう」と伝えた。

  □     □

■緑丘中学校



 緑丘中学校(宮本雅史校長)には、83人が新入学した。宮本校長は式辞で「中学校の3年間の頑張りが、将来を支える基盤となる」と呼びかけた。

「良い習慣を身に付けて」「仲間を大切に」「目標に向かい頑張って」の三つを伝えた。「皆さんの今後の活躍を祈念する」と結んだ。

 新入学生を代表し、松田大知さんがあいさつした。「私たちの胸は希望で満ちあふれているが、一方で不安も感じている。不安を喜びと楽しさに変えていきたい。私たちは、自分の力を存分に発揮し、仲間と協力し、先輩方が築いてきた伝統と校風を引き継いでいく。勉学に励み、学校行事やクラブ活動にも精いっぱい取り組む」と力を込めた。

  □     □

■各校の内訳

 各校の新入学児童・生徒の内訳は、小学校が▽神倉70人▽王子ヶ浜49人▽三輪崎63人▽高田2人▽熊野川5人。中学校が▽緑丘83人▽城南48人▽光洋54人▽高田1人▽熊野川5人―だった。

(2023年4月12日付紙面より)

入学式に臨む新入学児童ら=11日、新宮市立神倉小学校
来場者の拍手に包まれ新入学生徒が入場=同日、新宮市立緑丘中学校
2023年04月12日
31 古い石段探して整備
 井田神社元宮への参道  (紀宝町 )

 紀宝町井田にある井田神社の元宮への参道を地元の人たちが整備している。元宮を見学するツアーが9日にあり、掘り起こされた昔の石段をたどりながら巨岩の元にたたずむ宮の跡と思われる場所を歩いた。

 参道整備は井田の田中純代さんと上平忠行さんが、今は山中にある地域の名所をよみがえらせようと3年ほど前から取り組み始めた。井田公民館の萩野進也館長や蔵本一範さんらの協力を受けながら埋もれた石段を探し、再び通れるように掘ったり、ロープを張ったり、丸太で階段状の登り口を作ったりして整えた。

 地元の人に「山田」と呼ばれる町道山田線沿いの登り口から数分登った場所に巨岩があり、そばに宮があったと考えられるという。井田神社境内にある町教育委員会設置の看板には「大昔はここから1600㍍北西の山の中にあった上の森(さる倉の氏神)のお宮と現在の場所にあった下の森の二つに分かれていたが、明治のはじめ他の小さな宮とともに合併して祭りました」とある。

 この日は2019年度を最後にコロナ禍のため中止にされていた井田公民館主催の「ファミリーウオーク」が開かれ、子どもから大人まで14人が東紀州10名山の大烏帽子山(標高362㍍)に登り、元宮に立ち寄った。

 解説した萩野さんは「集落が下に移っていったのに合わせ、神社も移されたのだろう。下り場は少し高い土地にありながら下り場というが、この元宮から見て下の方にあるので、そう呼ばれるようになった」と紹介した。

 町道を挟んで下方に参道は続いていたとみられ、田中さんは「次はそちらの道も整備したい。多くの人に関心を持ってもらえれば」と話していた。

 塩野真宮司は「(看板にある)上の森というのが元宮のことだろう。昔は巨岩信仰があった。『大昔』とあるように記述が残っていないので確かなことは分からないが、かなり古くに祭られたものではないか」と話していた。

(2023年4月12日付紙面より)

掘り起こされた石段=9日、紀宝町井田
元宮への登り口で萩野進也館長が解説=同日、紀宝町井田
2023年04月12日
32 誕生を祝う「花まつり」
 釈迦立像に甘茶かけ  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長=山﨑元文松巌院住職)は8日午前、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で、釈迦(しゃか)の誕生を祝う降誕会(こうたんえ・ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職、13人が参加。読経した後、釈迦立像に甘茶をかけた。

 「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ)(2月15日)、成道会(じょうどうえ)(12月8日)とともに三大法会の一つとして重んじられている。ルンビニーの花園で釈迦が生まれ、天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたとされていることにちなみ、花まつりでは花御堂(はなみどう)の釈迦立像に甘茶をかける。

 法要の後に山﨑会長は「花まつりは、仏教の教えを見直す節目の行事としてやっている。続けていくことに意味があると思う。各寺で行われているので、これを機にちょっとでも(教えが)伝われば」と話した。

 なお、かつて法要後に実施していた市内老人ホームへの慰問は、コロナ禍の影響で中止となった。また、同日午後には市福祉センターで、平和祈念祭法要が営まれた。これに関しても山﨑会長は「ウクライナのこともある。祈念祭が平和をもう一度考える機会になれば」と語った。

 同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の12カ寺、14人で構成している。

(2023年4月12日付紙面より)

釈迦立像に甘茶をかけ誕生を祝った=8日、新宮市千穂の宗応寺
新宮仏教会の皆さん
2023年04月12日
33 町社協サロンの良さ宿して
 下部で集いの場がオープン  (古座川町 )

 古座川町高池、下部地内にある町複合センターに10日、集いの場「陽だまり」がオープンした。高齢者層など町民のよりどころとして開かれている町社会福祉協議会の巡回型サロン「ふれ愛カフェ♡よりみち」の良さを宿した場で、平日の午前10時~午後4時30分に随時利用できる。

 前年度に同センター1階全面をリニューアルして設置。構造上外せる壁を取り払って開放感を宿しつつ▽茶話▽学習▽軽運動―の各フロアを設け、相談室も備えて外出交流するきっかけの提供を目指している。

 巡回型サロンと同様の活動を基本にして運営を開始。今後は常設の利点を生かしたアイデアも取り入れて充実していきたいという。初日には内覧会を兼ねてオープニング企画があり、先着100人限定で粗品(おみくじ付きの箸やジュース〈柚香ちゃん〉など)を配布。午前と午後の2回○×クイズを開いて手作りの小物入れなどの景品を進呈するなどして活動の一端を紹介するなどした。

 この日は町社協の会長でもある西前啓市町長や町健康福祉課の巽寿久課長ら職員も駆け付け、町民の反響をじかに確認。午前中は約50人が利用し、西前町長は「高齢化が進む中だが、本町は幸いにして達者に在宅する方々が多い。達者だからこそできる地域交流をこの場所で楽しんでくれれば」など今後の反響を期待した。

 同課はこの集いの場を町いきいき健康ポイント事業の付与対象に位置付け、週ごとに利用1回に限り1ポイントを進呈するとしている。この場所は巡回型サロンを担当する町社協見守り員の久保由美子さんと下地恵美さんの拠点でもあり、当面は補助としてシルバー人材1人を起用しつつ「陽だまり」の運営に専念。安定したところで見守り員1人とシルバー人材1人で「陽だまり」を支え、1人が他の職員の応援を得て若干頻度は下がるが巡回型サロンの再開を目指すという。

 見守り員の久保さんは「優しく温かさのある場にしていきたいと願い、『陽だまり』と名付けました。ここへ来れば必ず誰かが居て、話し相手が得られるのがこの場所の良いところ。みんなでほっこりとする場所にしていきたいので、気軽に来ていただければ」とオープンに当たっての思いを語った。

 土、日、祝日は休み。問い合わせは「陽だまり」(電話0735・67・7345)まで。

(2023年4月12日付紙面より)

複合センター1階でオープンした集いの場「陽だまり」=10日、古座川町高池
2023年04月12日
34 イペー、黄色く鮮やかに  ブラジルの国花咲き誇る  (御浜町 )
2023年04月12日
35 甘茶で釈迦の誕生祝う  東正寺、色とりどりの花御堂  (紀宝町 )
2023年04月12日
36 新しい学びの場へ  木本、紀南高校で入学式  
2023年04月12日
37 勉学への決意新たに  新宮高校定時制で入学式  
2023年04月12日
38 誇り胸に一歩踏み出す  新翔高校に97人入学  (新宮市 )
2023年04月12日
39 「みんなの幸せのために頑張って」  美熊野福祉会で入社式  (新宮市 )
2023年04月12日
40 道路脇にタンポポ咲く  アスファルトの隙間から  
2023年04月12日
41 例大祭に向けリハーサル 大斎原で地元小中学生ら (田辺市本宮町)
2023年04月12日
42 戦没者の冥福を祈る  花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )
2023年04月12日
43 期待や歓迎受けて第一歩  町立小中学校入学式挙行  (古座川町 )
2023年04月12日
44 4年ぶり例年通り執行  大島の浅間神社で例祭  (串本町 )
2023年04月12日
45 新入生20人を迎える  太地小学校で入学式  (太地町 )
2023年04月12日
46 お悔やみ情報
  
2023年04月09日
47 現職・濱口太史氏が当選
 和歌山県議選・新宮市選挙区  

4月9日21時28分確定【定数1】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
6,514濱口 太史56
6,106上田 勝之57


当日有権者数 22,738人

投票者数 12,803人

無効投票数 182票

投票率 56.31%


2023年04月09日
48 夢への一歩踏み出す
 なぎ看護学校で入学式  (新宮市 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(杉山文栄校長)で7日、令和5年度入学式があり、新入生29人が看護師への夢の一歩を踏み出した。

 校歌斉唱などの後、杉山校長は患者から信頼される看護師となるために必要な▽学び続ける姿勢▽体力・精神力▽コミュニケーション能力▽明るさ―など、7項目を伝え「看護師はかけがえのない人の命に関わる仕事。やりがいがある反面、重い責任があります。皆さんも、これらを意識して学生の間に習得できるよう努めてください」と激励した。

 在校生代表の間所朱璃さん(3年)が「看護師は人の尊厳や命と向き合う責任の重い仕事。厳しい現実に直面することもあると思いますが、同じ看護の道を志す仲間や支えてくれる人がいます。周囲の方々への感謝の気持ちと看護師になりたいという真っすぐな思いを忘れず、共に支え合い夢を実現させましょう」と歓迎。

 新入生を代表して山田祐衣さんが「3年後には思いやりを持った看護師を目指すため日々、努力していくことを誓います」と力強く宣誓した。

 来賓の鳥羽真司・東牟婁振興局長が岸本周平県知事の励ましの言葉を代読し、田岡実千年市長が祝辞を述べた。

(2023年4月9日付紙面より)

新入生を代表し宣誓する山田祐衣さん=7日、新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校
2023年04月09日
49 商店街の発展など祈る
 丹鶴姫大明神で法要斎行  (新宮市 )

 新宮市丹鶴の「丹鶴姫大明神」で3日、丹鶴姫(鳥居禅尼)の法要が営まれた。丹鶴山東仙寺の鶴田隆寛住職が読経を行い、同地区の丹鶴商店街振興組合(岩澤祐文理事長)の組合員らが参列して静かに手を合わせた。

 丹鶴姫は源頼朝や義経らの叔母に当たる平安時代末期から鎌倉時代初めにかけて実在した人物。父は武将・源為義で、弟には新宮十郎行家がいた。丹鶴姫は第19代熊野別当・行範に嫁ぎ、夫の死後は鳥居禅尼として出家し同寺を建立。源氏再興に努力し、戦乱の中を生き抜いたとされている。

 午後には餅まきを行う予定だったが、雨天のため同組合関係者らが用意した餅を分けて参拝者に手渡した。

 鶴田住職は「神仏のご加護と商店街の発展などを祈念しました。現在はコロナ感染も少し収まっている状況だが、人間は自然の災害などには弱い。しかし、災いの後には幸福が訪れるものであり、祈ることが大切だと思います」と話していた。

(2023年4月9日付紙面より)

法要を執り行う鶴田隆寛住職(右)=3日、新宮市丹鶴の丹鶴姫大明神
2023年04月09日
50 熊野大花火大会、開催決定
 4年ぶり、七里御浜海岸で  (熊野市 )

 300年以上の歴史と伝統を誇る熊野市の「熊野大花火大会」が、4年ぶりに開催されることが決まった。8月17日(木)に木本町の七里御浜海岸を舞台に復活する。荒天・高波時は延期となる。予備日は18日(金)、22日(火)、23日(水)、29日(火)。

 例年同様、1万発の花火が夜空を彩り、彩色千輪で幕開けする鬼ヶ城大仕掛けも繰り広げる。海上に直径600㍍の半円を描く「三尺玉海上自爆」は現在、検討中だという。

 市の一大イベントで、全国屈指の花火大会。新型コロナウイルスの影響で2020年に戦後初の中止となり、3年間、開かれていなかった。今年は12万人の観客を想定している。

 7日に再開を発表した花火大会実行委員長で、市観光協会の中平孝之会長は「中止した3年間は断腸の思いだった。課題が山積しているが、一つ一つ解決して、満足してもらえる花火にしたい。4年前と同じようなプログラムを考えており、熊野花火のイメージを全面に打ち出したい。皆さん、熊野の花火を待ち焦がれていると思う」と語った。

 プログラムなど詳細は決まり次第、熊野市と市観光協会のホームページなどで知らせる。

(2023年4月9日付紙面より)

以前の熊野大花火大会(熊野市提供)
熊野大花火大会の開催を発表する中平孝之会長(右から2人目)=7日、熊野市観光案内所
2023年04月09日
51 特選に垣本正道さん  写連紀南支部3月優秀作品  
2023年04月09日
52 偽サイトによるトラブル増加  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2023年04月09日
53 育英奨学金制度の改正  一部償還免除型など  (那智勝浦町 )
2023年04月09日
54 新年度で気持ち新たに  384人が始業式に臨む  (新宮高校 )
2023年04月09日
55 劔持幸代さんが新会長に  新宮市婦人団体連絡協議会  
2023年04月09日
56 水害で流れ着き今年も満開  西さん宅のニワザクラ  (那智勝浦町 )
2023年04月09日
57 本紙エリアで3人受章  第40回危険業務従事者叙勲  
2023年04月09日
58 かれんな花、ひっそり咲く  斜面でシャガが見頃迎える  (紀宝町 )
2023年04月09日
59 特産のかんきつなど買い求め  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2023年04月09日
60 85人が新生活スタート  矢渕、相野谷中で入学式  (紀宝町 )
2023年04月09日
61 いよいよ9日投開票  新宮では現職新人の一騎打ち  (和歌山県議選 )
2023年04月09日
62 お悔やみ情報
  
2023年04月06日
63 仮称1号トンネルが貫通
 国道168号相賀高田工区  (新宮市 )

 現在、開通に向けて工事が進む、新宮市相賀の国道168号相賀高田工区の「仮称1号トンネル」が4日、貫通した。発注者の和歌山県職員や市職員らが立ち会い、貫通の瞬間を見守った。

 同工区は、五條新宮道路の一部区間として計画されている延長4・8㌔の路線で▽新宮市への通勤通学など、沿線住民の日常生活における移動を支援▽落石やのり面崩壊、冠水などによる通行止めを回避し、第一次緊急輸送道路の機能を強化▽二次救急医療機関(市立医療センター)へのアクセス向上▽世界遺産などの観光拠点を結ぶ周遊ルートの信頼性向上―を目的として計画されている。

 「仮称1号トンネル」は同工区の内、相賀地内における延長979㍍のトンネルで、西松・合同・城南特定建設工事共同企業体(岡竜・新宮相賀トンネル出張所長)が道路改築工事を請け負っている。

 2021年12月に安全祈願祭を執り行い、22年1月12日から掘削を開始し、晴れて貫通の日を迎えた。工期は11月30日までを予定している。なお、同工区のうち、相賀から白見の滝に至るまでの「仮称2号トンネル」でも現在、完成に向けて工事が行われている。

 トンネル貫通に当たり、東牟婁振興局新宮建設部工務課の堀直樹さんは「近畿自動車道紀勢線と一体となって進めている、医療や地域発展のために欠かせない大事な幹線道路の一つ。開通を待ち望んでいる方々も多い。貫通は一つの区切り。今後も早期に道として供用できるよう努めていきたい」。

 岡所長は「協力業者や地元の方々にご尽力いただき、無事に貫通の日を迎えることができた」と感謝。「引き続き、安全第一で最後まで頑張って工事を進めていきたい。今後ともご指導いただければ」と話していた。

(2023年4月6日付紙面より)

「仮称1号トンネル」の貫通を祝った=4日、新宮市相賀
お神酒で清め、安全を祈願した

2023年04月06日
64 先人たちの歴史まとめる
 大越さんが地域おこし協力隊に着任  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場で3日、地域おこし協力隊の着任式があった。群馬県高崎市在住で上智大学3年の大越光太郎さん(21)が着任し、堀順一郎町長から委嘱状を受けた。

 地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域などに移住して、地場産品PRなどの地域おこし支援や農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図るもの。

 町では2011年1月から採用を開始。先月31日現在では、13人が卒隊し、7人が町内に定住している。また、現役の協力隊メンバーは大越さんを除き3人。

 大越さんは色川地区を担当し▽移住交流事業の支援▽地域の情報収集、広報活動▽地域団体の活動サポート▽地域課題の整理や、対策の検討―などに取り組む。

 現役大学生の大越さんは、総合グローバル学部を専攻。学びを進める中で、グローバル化の問題などに直面したという。

 その際に、逆に位置する「里の暮らし」に興味を持ち、色川地域の存在を知る。その後、協力隊に申し込み、着任に至った。同町熊瀬川に住み、色川地域で活動に従事する。任期は今月1日から来年3月31日まで。

 大学を休学し任務に就く大越さんは「他の里がある地域は廃れてしまったり、現代の形に変わってしまっているが、色川には本物の里が残っている。文化も地形も想像以上に広くて大きい。皆さんが温かくて優しい。歓迎していただき、うれしい」。

 活動については「先人たちが残してきた歴史や生活の積み重ね、思いなどを一つにまとめて、後世に継承していきたい。任期後は復学などもあるが、最終的には色川に戻ってきたいと考えている」と語った。

 堀町長は「これまで培った経験や知識をこの地域で生かしていただき、地域や町の活性化にご協力いただければ幸いです」と話した。

(2023年4月6日付紙面より)

地域おこし協力隊に着任した大越光太郎さん(左)=3日、那智勝浦町役場
2023年04月06日
65 代表参列で信仰をつなぐ
 中湊稲荷神社の祭典営む  (串本町 )

 串本町中湊にある稲荷神社の祭典が2日に営まれた。新型コロナウイルスの情勢で十分な準備ができず、今年も式典のみ実施。来年こそ再興と申し合わせつつ、区内で代表を立てて信仰を今後へとつないだ。

 正法寺後背の山腹に鎮座するこの神社は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を主祭神とし、古く商圏として発展した中湊に開運をもたらす神として今も中湊区(生熊和道区長)から信仰を得ている。

 祭典は4月3日に近い日曜日を期日にして営んでいて近年まで青年会「英進社」による子どもみこしや奉賛行事(出店と餅まき)を伴っていたが、2019年を最終とし20年以降は新型コロナウイルスの情勢で式典のみ行う形が続いている。今年も準備を始めるタイミングで感染拡大第8波の情勢があり、来賓を交えず区内代表者と厄よけ・寿祝いの参列者だけで式典を営むことを判断。当日雨天の予報が出ていたため、中湊コミュニティーセンター2階に祭壇を組んで遥拝する形で式典に臨んだ。

 式典には神社総代、同区、正法寺総代、青年会、婦人会、生き生きスクール中湊、厄よけ寿祝いの各代表者17人が参列。神事は古座神社の石田保宮司が執り行い、神保圭志神社総代以下順次玉串をささげるなどして主祭神への礼を尽くした。

 式典に先立って生熊区長は「4年来この場所(同センター)で祭りをしているが、本来の形がないとやっぱりさみしい。来年こそは何とかしたいと思うので、その時は協力をよろしくお願いしたい。厄年や寿祝いの皆さんは今年一年、丈夫に頑張ってほしい」とあいさつをして、参列一同の思いを束ねた。

(2023年4月6日付紙面より)

稲荷神社を遥拝する形で式典に臨む一同=2日、串本町中湊の中湊コミュニティーセンター
2023年04月06日
66 遊ぶ児童の歓声響く
 王子で学童保育始まる  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)の横、旧王子幼稚園の建物で新たに、「王子放課後児童クラブ」が始まっている。王子ヶ浜小学校の1~6年生の児童36人でスタート。楽しげに遊ぶ児童の声が響いている。

 王子放課後児童クラブ父母会(小川政夫会長)が、市の委託を受けて運営している。王子ヶ浜小の校区にはこれまで学童保育の施設がなく、児童らは、井の沢放課後児童クラブ(通称:たんぽぽクラブ)に送迎支援を受けて通っていた。王子ヶ浜小学校の保護者から、校区内に施設が欲しいとの声を受けて、新宮市が旧王子幼稚園の建物を再整備した。スタッフは、他の学童保育の施設での経験者が務める。

 4日には、施設のスタッフに加え、学生ボランティアが見守る中で、児童らが歓声を上げて遊んでいた。清水明美主任は「集団での遊びの中で、温かい人間関係の土台をつくる場所にしたいとの思いがあり、児童にはその力を培っていってほしいと願っています」と話した。

(2023年4月6日付紙面より)

楽しげに遊ぶ児童ら=4日、新宮市の王子放課後児童クラブ
2023年04月06日
67 1位に小阪留美さん  写連新宮支部3月例会  
2023年04月06日
68 孔島周辺で清掃奉仕  新宮LC20人が取り組む  (新宮市 )
2023年04月06日
69 力一つに書道パフォーマンス  第13回恵苑書院展  (新宮市 )
2023年04月06日
70 「大逆事件」は普遍的なテーマ  バーバラ・ハートリーさん  
2023年04月06日
71 新たに3品仕上がる  打ち上げPRグッズ  (串本町 )
2023年04月06日
72 花盛りで存在感際立つ  高富のトルコのお守り  (串本町 )
2023年04月06日
73 学校での性暴力対応冊子  全ての教職員に配布  (三重県 )
2023年04月06日
74 歯磨きで感染を防ごう  小中学生にパンフレット配布  (紀宝町 )
2023年04月06日
75 剣道は人を成長させてくれる  紀宝町出身、木和田大起・教士7段  (カナダ代表コーチ )
2023年04月02日
76 現職2人が無投票当選
 東牟婁郡選挙区  (和歌山県議選 )

 和歌山県議会議員選挙が3月31日告示され、東牟婁郡選挙区(定数2)では、届け出順にいずれも自民現職の佐藤武治氏(68)と谷洋一氏(74)が立候補。同日午後5時の届け出締め切りまでに他の立候補がなく無投票に。佐藤氏が2回目、谷氏が8回目の当選を果たした。

  □     □

地域の思い持って活動 佐藤武治氏



 佐藤武治氏は串本町串本にある事務所で当選確定の勝ちどきを上げた。

 東牟婁郡選挙区巡りを終えて戻った佐藤氏を、陣営や地元近隣の支持者約40人が歓喜して出迎え。南剛則後援会長発声による万歳三唱やめいの子(久堀ゆずはさんと陽人君)からの花束贈呈、田嶋勝正町長から激励を受けた佐藤氏は、2期目の活動の柱の一つ・新産業創出関係でロケットを軸にした企業誘致にかける思いを力説し、「地域の思いを持って政治活動をする」と宣言してつかみ取った続投への支持を求めた。

 無投票当選の確定について佐藤氏は「素直にうれしいと同時に、2期目の負託を受け責任重大だと気が引き締まる」とコメント。直近の活動として「観光振興を広域でやれないかを関係先と話していきたい」と意気込む。

 南後援会長(65)は持ち前のフットワークで一人一人の意見を聞きながらまい進することを期待。佐藤氏の妻・やよ美さん(70)は「皆さまの応援あっての結果。今後も選挙区のために頑張る主人を陰から支えていきます」と話した。

  □     □

命守り東牟婁の発展目指す 谷洋一氏



 那智勝浦町勝浦にある谷洋一氏の後援会事務所では、多くの支持者が集まり、当選報告会が開かれた。元・古座川町長の奥根公平氏の発声で万歳が行われ、谷氏の8期目当選を祝福した。

 前地俊秀会長は「谷県議には今までの実績や豊富な経験、行動力を生かして、東牟婁のために頑張っていただきたい」。

 堀順一郎町長は「県行政の最前線であり、東牟婁を熟知している谷氏に、町へのご支援をお願いしたい。ご活躍を祈っております」と述べた。

 谷氏は後援会や支持者に感謝を述べ「1期目から掲げている漁業を中心とした農林水産業と東牟婁の発展への思いは今も変わらない」。

 今後については「この4年間は知事とタイアップし、さまざまなことに取り組んでいく。災害から命を守ることを一番に考え、防災・減災対策に取り組む。県民、郡民、町民のために、観光と農林水産業を中心に進めていく」と力を込めた。

 谷氏の妻・けいさんと親戚の鍋割琉奈さん(勝浦小5)、姉の美緒莉さん(那智中1)が花束を贈呈した。

  □     □

田辺市は3人が無投票当選



 田辺市選挙区は定数3に対し、届け出順に自民の鈴木太雄氏(52)、自民の鈴木德久氏(63)、立憲民主の谷口和樹氏(51)の現職3人が立候補したが、この他に立候補者はなく、3人が無投票で当選した。鈴木太雄氏と谷口氏は4回目、鈴木德久氏は2回目の当選となった。

(2023年4月2日付紙面より)

花束で当選を祝っためいの子と共に佐藤武治氏と妻・やよ美さん=3月31日、串本町串本
8期目の当選を祝し万歳する谷洋一氏(右から2人目)ら=同日、那智勝浦町勝浦の後援会事務所
2023年04月02日
77 流木をまきに有効活用
 約130束を配布  (環境ファースト連合会 )

 NPO法人「環境ファースト連合会」(椋野玲史会長)の中平敦事務局長と同連合会青年部の岡野純さんは3月30日、新宮市熊野川町の道の駅「瀞峡街道熊野川」と小口自然の家を訪れ、流木を再利用したまきを提供した。

 紀伊半島とその他の地域におけるさまざまな問題の情報共有をし、協力して諸問題解決に向けた活動に取り組む同法人。3月19日に、市内の王子ヶ浜海岸(御手洗海岸)で海岸清掃を実施した際に、海岸に流れ着いた再利用可能な流木を選別してまきを製作し、希望者へ無償提供する意向を示していた。

 まきの製作・提供は初の試み。海岸管理者である県が公共事業として流木を処理した際、収集運搬や処理費用に多額の税金が使用されることを懸念していた同連合会は、かねて流木の有効活用について検討を重ねていた。

 試験的に製作されたまきは約130束でスギやヒノキが主だという。この日、中平事務局長らは35束ほどを道の駅へ、残りを小口に運んだ。

 中平事務局長は「ごみの処理にはお金がかかる。自治体は拾ったごみの処理に苦労している。年間通して、定期的に清掃時に集まった流木をまきにして配布する活動を広げていきたい。そして、今後もこのような取り組みを広げ増やすことにより、海岸漂着物の有効活用につながれば」と話していた。

(2023年4月2日付紙面より)

流木を再利用したまきを提供した=3月30日、新宮市熊野川町
2023年04月02日
78 ロケット列車を出迎え
 手を振り歓迎、PRも  (那智勝浦町 )

 ラッピング列車「ロケットカイロス号」の運行初日である3月31日、那智勝浦町は紀伊勝浦駅でお出迎えを実施した。同町、那智勝浦観光機構、和歌山ロケット応援団から、約20人が参加。ホームで手を振って歓迎し、降車した客にロケットに関する小冊子を配ってPRした。

 ロケットカイロス号は、特急くろしおの最前部と最後部の、車両前面にスペースポート紀伊の公式エンブレムを、側面に串本町と那智勝浦町のロケットのロゴマークを、フィルムで貼り付けている。

 2023年に串本町田原のスペースポート紀伊から、ロケット「カイロス」の打ち上げが予定されていることから、機運を盛り上げようと和歌山県、串本町、那智勝浦町、JR西日本和歌山支社が連携して運行する。運行区間は新大阪から新宮の間。車内ではカイロスの紹介もされる。27年3月末までを予定している。

 ホームでは、堀順一郎町長など出迎えの参加者が、減速しながら入ってくる「ロケットカイロス号」に向けて、盛んに手を振っていた。また、那智勝浦町が制作した小冊子「スペースポート紀伊まるわかりブック」を手渡し、当地方でロケットの打ち上げが行われることを伝えていた。

 知人の親子に連れてきてもらった、市野々小学校1年生と3年生の田実諒賀君、陽向君は「ロケットには興味がある。学校の授業でも宇宙(について)の授業をやっていたけど、病気で休みだった。行きたかった。打ち上がるのが楽しみ。初めて見るので待ち遠しい」と話した。

(2023年4月2日付紙面より)

列車に施されたロゴマークを示す堀順一郎町長=3月31日、那智勝浦町築地の紀伊勝浦駅
2023年04月02日
79 4期目に向けて決意示す
 無投票で現職3人が再選  (三重県議選東紀州選挙区 )

 任期満了(4月29日)に伴う三重県議選が3月31日に告示され、東紀州選挙区は定数3に対し、届け出順にいずれも現職の藤根正典氏(61)=無所属、東豊氏(67)=自民党、谷川孝栄氏(56)=自民党=以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選が決まった。3氏とも4期目となる。

 東紀州選挙区は、尾鷲市・北牟婁郡(定数2)と熊野市・南牟婁郡(同2)の両選挙区を合区。選挙区域が広がったことで新たな課題も山積する中、再選した3氏は、それぞれの選挙事務所で4期目への決意を語った。

 無投票再選が決まると、藤根氏は「ご支援いただいている皆さまのおかげ。本当にありがとうございます」と感謝した。

 4期目に向けて「東紀州選挙区という合区になり、広さを実感している。熊野市・南牟婁郡選挙区で3期12年務め、地域の皆さまとの関係もしっかりと築かせてもらった。その関係を礎にし、尾鷲市、紀北町も含めた東紀州地域の振興、そこで暮らす人々の幸せ、暮らしの安心・安全のために全力で頑張りたい」と決意を示した。

 東氏の当選報告会は尾鷲市の選挙事務所前であり、「この東紀州地域がいかに広いか実感し、温かい激励と歓迎を受けた」と振り返り、「この気持ちを次の4年間持ち続け、直面する課題に果敢に取り組みたい。企業誘致に加え観光振興、人口減少対策にも力を入れたい」と述べた。

 「意識して住民の声を聞き、後援会で声を拾う組織的な活動を濃密にする必要も感じている。交流サイト(SNS)も活用したい」と話していた。

 熊野市の選挙事務所で万歳し、当選を喜んだ谷川氏は「人口減少が大きな課題。私たちが一丸となって東紀州を力強く前に進めないといけない。皆さんの力を結集して頑張っていきたい」と述べた。

 4期目は東紀州全体を見据え「人口減少が速いスピードで進んでいることを実感している。ハード面は南海トラフ地震を想定した防災対策に取り組みたい」と示した。七色大橋建設の計画を進める決意を伝え、さらなる協力を求めた。

(2023年4月2日付紙面より)

「全力で頑張りたい」と決意を示す藤根正典氏=3月31日、御浜町
課題に取り組むと話す東豊氏=同日、尾鷲市
「人口減少対策に取り組む」と語る谷川孝栄氏=同日、熊野市
2023年04月02日
80 期日前投票始まる  新宮市で3カ所、移動投票所も  (和歌山県議選 )
2023年04月02日
81 思い出と感謝を胸に  退職者発令式  (新宮市 )
2023年04月02日
82 新しいお友達こんにちは  わかば保育園で入園式  (那智勝浦町 )
2023年04月02日
83 喜んで集まってくる園に  天満保育園に新入児16人  (那智勝浦町 )
2023年04月02日
84 候補者の横顔紹介  新宮市選挙区  (和歌山県議選 )
2023年04月02日
85 ヘルメット着用、努力義務に  全ての自転車利用者が対象  (紀宝警察署 )
2023年04月02日
86 アセビの花が咲く  熊野地方各地で  
2023年04月02日
87 お悔やみ情報
  
2023年04月01日
88 1日より導入始まる
 パートナーシップ・ファミリーシップ制度  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町では1日より、パートナーシップ・ファミリーシップ制度を導入する。和歌山県内では昨年10月に導入した橋本市に次ぐ2例目で、ファミリーシップ制度導入は県内初となる。

 パートナーシップ制度とは、性的少数者のカップルが互いを人生のパートナーや家族として、表明した関係であることを宣誓して町が証明するもの。

 婚姻や親族関係の形成、相続、税金の控除などの法律上の効果は生じないが、各種行政サービスの適用が拡大される。同町では宣誓をした場合、町営住宅の入居申し込みや町立温泉病院において、家族と同様の対応が行われる。

 ファミリーシップ制度では、二人のほかに、家族として暮らしている子どもや親などの家族との関係も証明される。

 昨年12月20日、同町で性の多様性を祝福し、分かち合う催し「レインボーフェスタ」を開催しているレインボーフェスタ那智勝浦実行委員会の代表を務める丸山都さんら7人が堀順一郎町長を訪問し、両制度導入を求める署名計1万1798筆(直筆・オンライン含む)を届け、制度導入を訴えた。

 堀町長は導入を約束。庁内各課や丸山さんらとも協議・検討を重ねてきたという。同町では今後、さまざまな場面で実質的な効果を伴うよう整備を検討し、事業者や町民に周知啓発を進めていくとしている。

 堀町長は「町では『那智勝浦町人権尊重の社会づくり条例』を制定し、一人一人の人権が尊重される豊かな社会の実現に向けて取り組みを進めている。その中で、LGBTQをはじめとする性的マイノリティの方々への取り組みとして両制度を導入する。今後とも、町民一人一人が互いに人格や多様性を認め合い、誰もが自分らしくいきいきと暮らせる社会の実現に取り組む」とコメントしている。

 丸山さんは導入について「制度がある町は素晴らしい。帰りたい町、住みたい町になってほしい。多様なセクシュアリティーや婚姻の平等がない日本で、小さなつまずきが日々の生活にある僕たち当事者を知ってもらうきっかけになれば」。

 制度の検討・導入に踏み切った同町について感謝を示す一方で、研修会の実施など、制度への理解が進んでいるかは不安が残ると主張。町民への広報についても尽力してほしいと要望している。

 丸山さんは「今回は婚姻制度を利用できないLGBTQのみが対象。限られた少数者だけでなく、あらゆるSOGI(性的指向と性自認を表す)の皆さんが使える制度になることを願ってます」と語った。

  □     □

■宣誓方法など

 宣誓には▽双方が成人▽双方が町内に住所を有しているまたは町内への転入を予定している▽双方が他の者と法律上の婚姻関係にない▽双方が他の者とパートナーシップの宣誓をしていない▽双方が直系血族または三親等以内の傍系血族、直径姻族の関係にない▽ファミリーシップを宣誓する人は、パートナーシップにある者の一方または双方の子または親等と生計が同一である―という全ての要件に該当が必要。

 手続きには、同町パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓書や住民票の写しまたは住民票記載事項証明書(町内に住所がないときは、転入予定が分かる書類) 、配偶者がいないことを証明する書類(戸籍抄本、戸籍全部事項証明書、婚姻要件具備証明など) 、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど顔写真の貼付があるもの)、通称名が確認できるもの(通称名を希望する人のみ)を準備する。

 宣誓日の事前予約は、希望日の5日前までに町福祉課生活・障がい支援係(電話0735・52・2945)まで連絡する。宣誓予約した日時に二人で来庁し、必要書類を提出する。

 宣誓内容や要件を確認し、不備などがない場合は後日、宣誓証明書が交付される。

(2023年4月1日付紙面より)

昨年12月20日に丸山都さん(右端)らが署名を届けた=那智勝浦町役場
2023年04月01日
89 救助や輸送を迅速に
 新宮市にヘリサイン寄贈  (県調査士協会 )

 (公社)和歌山県公共嘱託登記土地家屋調査士協会(吉田秀幸理事長)から新宮市の2カ所へ、屋上ヘリサイン併設型登記基準点の寄贈があり、その寄贈式が3月30日、新宮市役所であった。吉田理事長が目録を手渡し、救助や物資輸送に役立ててもらえるよう呼びかけた。

 屋上ヘリサインとは、災害などで空路を活用する際に、ヘリコプターが上空から目的地を確認できるよう、屋上に施設名を大きく表示したのもの。登記基準点は緯度、経度、標高などを示す印で、通常は金属製で地上に設置されている。屋上ヘリサイン併設型は、ヘリサインの一部に丸に十字の登記基準点が描かれている。併設すればヘリサインの位置情報が公開されるほか、復旧作業の際の基準点にもなる。

 同協会は、公益事業の一環として、屋上ヘリサイン併設型登記基準点の寄贈を和歌山県内の各所で実施している。新宮市にも打診し、設置場所を協議。海に近い王子ヶ浜小と光洋中の屋上に、1文字4㍍四方の学校名を設置することになった。両校ともに、体育館が市の指定避難所でもある。

 素材は反射フィルムで、緑地に黄文字の校名がデザインされており、右端下方に直径約20㌢の基準点がある。校名が光り、夜でも上空300㍍から確認できる。両方とも縦は4㍍、横は王子ヶ浜小が20㍍、光洋中が12㍍で、接着剤で屋上に貼り付けてある。三輪崎小も候補だったが、屋上の状態が不向きだった。

 寄贈式には吉田理事長のほか、同協会の常任理事、理事、新宮支所長も同席した。吉田理事長は「救助活動や物資輸送などに役立てていただければ。また(別の市町村でも)希望があれば、予算の範囲で寄贈の相談に乗りたい」と話した。田岡実千年市長は感謝を伝え「引き続きご支援を」と呼びかけた。

 なお、同協会による寄贈は、すでに有田市、日高町、由良町、田辺市などで、主に学校屋上で行われており、新宮市の両校で9、10カ所目となる。那智勝浦町でも宇久井中と那智中の屋上に設置し、寄贈式を4月下旬に行うよう調整している。

(2023年4月1日付紙面より)

目録を持つ吉田秀幸理事長(右)と田岡実千年市長=3月30日、新宮市役所
光洋中学校の屋上に設置された屋上ヘリサイン併設型登記基準点(新宮市提供)
2023年04月01日
90 「ふるまいサウナ」各所で
 魅力伝える絵本も出版  (島田麻衣さん )

 サウナの魅力を伝えたい―。那智勝浦町宇久井の島田麻衣さん(27)は、新宮市や東牟婁郡、三重県の南牟婁郡や熊野市で、無料の「ふるまいサウナ」を実施している。テントサウナを車で運び、河川敷などに設営。交流サイト(SNS)で来場を呼びかけ、現地に居合わせた人も誘う。サウナの絵本も自費出版を予定など、その活動はとどまることを知らない。

 島田さんは、同町宇久井の出身。宇久井小中、新宮高校を卒業し、兵庫県、大阪府、東京都で約10年を過ごし、地元にUターンした。サウナに出会ったのは、東京都にいた頃。「銭湯に行ったらサウナがあって好きになった。サウナ施設で働いた後、こっちに戻った」と明かす。テントサウナは、最初は友人知人を誘う程度だったが、昨年から知らない人にも来てもらう「ふるまいサウナ」を始めた。

 サウナの魅力について「入りに来る人の様子や中の雰囲気が銭湯のよう。人もサウナも温かく迎えてくれ、ぼうっと何も考えずに中で過ごし、出るとちょっとした幸せに気付ける」と話す。「この魅力を他の人にも伝えたい」と行動を起こした。

 絵本は、子どももサウナに親しんでほしいとの思いで執筆した。「本格的なサウナは、子どもは入れないイメージ。子どもにも気軽に楽しんでほしいと、絵本を描いた」という。費用は、クラウドファンディングで寄付を募り、目標額を達成。6月末に製本を予定している。タイトルは「もくもくサウナ」。4匹の動物が登場してサウナを楽しむ。絵は独学だが、以前から趣味だった。

 「サウナと絵本と和歌山がテーマ。絵本をきっかけにサウナを知ってもいいし、サウナをきっかけに絵本を読んでもいい。そしてその両方で、再発見として和歌山に出会う、そのきっかけになれば。ふるまいサウナにぜひ来て」とまとめた。

 なお絵本は、近隣の図書館や学校に寄贈できればと考えている。ふるまいサウナの情報は、インタグラム(https://instagram.com/mai.shimada037?igshid=YmMyMTA2M2Y=)に掲載。絵本購入を希望する場合は、インスタを通して受け付けるという。また、いつかはサウナ施設を持ちたいとの夢もあるとのこと。

(2023年4月1日付紙面より)

テントサウナ前で絵本を持ちPRする島田麻衣さん=3月27日、那智勝浦町宇久井
2023年04月01日
91 総合優勝は瀧谷泰さん  紀州愛蘭会の春蘭展示会  (新宮市 )
2023年04月01日
92 道の駅の大株2本照らす  「桜フェア」ライトアップ  (古座川町観光協会 )
2023年04月01日
93 友好の歴史踏まえ串本町へ  トルコ義援金の寄託申し出  (トヨタモビリティパーツ株式会社 )
2023年04月01日
94 第1回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2023年04月01日
95 消防ポンプ車を更新整備  熊野市消防が紀宝分署へ  
2023年04月01日
96 プロトーガとミジュマル登場  ポケモンキャラ、町の魅力発信  (紀宝町ウミガメ公園 )
2023年04月01日
97 映像通して木の暮らし考える  映像百科事典の上映会  (紀宝町 )
2023年04月01日
98 東紀州選挙区、無投票か  定数3に現職3人が立候補  (三重県議選 )
2023年04月01日
99 各地で舌戦が幕開け  新宮市は12年ぶりに選挙戦  (和歌山県議選 )