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2022年12月20日
1 熊野三山に若年層の誘客を
 和大生らがモデルコースなど考案  (熊野三山観光協会 )

 熊野三山観光協会と和歌山大学観光学部の学生らは16日、同大学で会見を開き、熊野地域の若者向けの観光モデルを発表した。実際に現地調査を行った上でモデルコースや観光パンフレットを作成。「若者に魅力を発信していくためには、長期的な目線で観光戦略を考えることが必要」などと述べた。

 熊野三山観光協会は、新宮市観光協会、那智勝浦観光機構、熊野本宮観光協会、東牟婁振興局企画産業課で構成。当地方への誘客を目的に、観光PRや情報発信などの事業を展開している。

 観光客の年齢層が高い傾向にある当地方において若年層の誘客につなげようと、同協会は同大学観光学部と共同事業を実施。学生らは11月に現地調査を行い、約1カ月かけて観光資源や場所を選定。モデルコースやパンフレットデザインなどを考案するに至った。

 発表したのは、同学部2年の中川汰智さん、野田和貴さん、北林光さんの3人。モデルコースは、本宮・新宮・那智勝浦の3エリアを2泊3日で巡る内容で、エリアごとに食、文化と歴史、自然、温泉などの観光要素を落とし込んだ。また、考案したモデルコースを基にA4三つ折りパンフレット「心も身体も癒される紀南にどっぷり浸かる旅」を作成した。

 学生らは、モデルコース作成に当たって「従来のモデルコースとの差別化を図るため、若者向けに体験型アクティビティーや『SNS(交流サイト)映え』要素を多めに構成した」と説明。

 ㈱OKB総研の「若者の旅行に関する意識調査」における「国内旅行で何をしたいか」の項目では「温泉に入る」「自然の景色を見る、触れる」「食・グルメ」が上位であったとし「熊野三山エリアで満たすことができる」と主張した。

 パンフレットについては「若い人でも手に取りやすいポップなデザインを心がけたが、神聖な場所というイメージも崩したくない。バランス良く共存させたいと意識した。パンフレットを通して、熊野三山には若者心をくすぐるコンテンツがあることを知ってもらいたい」。

 課題として▽実際にどれくらいの人がパンフレットを手に取ってくれるか▽来ようと思うための仕掛けづくりが必要▽車がないと移動が厳しい状況。遠いイメージをどう払拭するか―を挙げ、「熊野三山にはエリアによって特色の違う魅力がある。現地調査を通して、熊野三山の魅力を存分に感じることができた」とまとめた。

 発表に先立ち、同協会の小西秀彰事務局長は「学生の皆さんに考案いただいた観光モデルパンフレットを使って、県内外にPRし、若年層の誘客につなげていければ」とあいさつした。

(2022年12月20日付紙面より)

和歌山大学の学生らがモデルコースや観光パンフレットを作成
和歌山大学の学生らがモデルコースや観光パンフレットを作成
モデルコースを発表した=16日、和歌山大学(東牟婁振興局提供)
2022年12月20日
2 夜の楼門幻想的に
 徐福公園がライトアップ  (新宮市 )

 新宮市徐福の徐福公園の楼門が16日夜から、赤、青、紫などさまざまな色に変化し、幻想的な雰囲気を醸し出している=写真。ライトアップは来年1月31日(火)まで。

 ライトアップは2014年度に第1回を実施。新宮市出身の空間デザイナー畑秀樹さんによる演出で、発光ダイオード(LED)の照明器具を使用している。

 楼門は普段からライトアップされているが、この時季限定で時間とともに色が変化するよう設定。通常時のライトアップよりグレードアップした鮮やかなライトで夜の中国風楼門を彩る。時間は午後5時30分から9時まで。

 同公園の昨年の来園者は1万6392人。おととしは1万6763人で、新型コロナウイルス感染症の影響により減少傾向にある。今年は11月末現在で1万4141人が来園した。

 市商工観光課では「地域の方や帰省された方、観光客の方に見ていただきたい。ライトアップが少しでも癒やしになれば」と話している。

(2022年12月20日付紙面より)


2022年12月20日
3 建設用3Dプリンター実演
 二色で見学会やイベント  (串本町 )

 串本町二色にある旧錦富小学校で16日、建設用3Dプリンターによる土木構造物(集水桝〈ます〉・もたれ式擁壁)の試作見学会があり関係者約100人がメーカーの説明や試作実演を受けて技術への理解を深めるなどした。

 この見学会は、国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と県建設業協会が共催。同局の人手不足などの解消を目的としたインフラ分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)促進の趣旨に基づき、目下施工中のすさみ串本道路で県内初施工される同構造物の技術紹介を目的として計画し、建設業界と報道機関に向け参加を呼びかけた。

 関係者の内訳は建設業界や報道機関に加え、同省職員、県立和歌山工業高校の教員や和歌山工業高等専門学校の学生と教員など。共催者代表あいさつを経て、初施工に関わる国内唯一の同プリンタメーカー・株式会社Polyuse=本社・東京都港区=がインフラ維持工事の増加に対して担い手が減少する同業界の厳しい現況と打開策として同業界のスマート化を推進したいという思いを織り交ぜて自社技術を説明し、同プリンターによる集水桝の試作実演や試作したもたれ式擁壁の実物紹介をした。

 これら構造物はモルタル製で、同プリンター用に研究開発する過程でコンクリートに勝る強度を発揮するよう調整。同プリンターは型枠を要さず成形ができ、従来手法では難しかった複雑な形状も造れるなどの長所がある。

 その真価を見るべく、見学会後は同協会主催、同事務所後援で地域ふれあいイベント「建設用3Dプリンターで作る『みんなのベンチ』」も実施。見学会会場の最寄りにある錦富学童保育所や串本学童保育所の児童約60人を対象にし、文字「インフラDX」を内包した構造物を同プリンターで造る様子の見学やデザイナーと一緒に装飾をして仕上げる体験を提供した。

 このベンチは硬化した後、会場最寄りにある木下建設株式会社設置の現場の駅へ置き実際に利用してもらうという(19日以降設置予定)。

 見学会に立ち会った同事務所の本田明副所長は、技能者の高齢化や若手離れによる人手不足の課題解消策としての期待感を述べつつ「参加いただいた皆さまのこれからの進歩の一助になれば」とコメント。

 同協会の栗山重信参与は「県内でもインフラ維持は必要で、その担い手は災害時の対応力にも結び付く。協会としては何とか人材に来てほしいという思いで、そのためには若手の3K(きつい・危険・汚い)のイメージを変える安心安全な技術が不可欠」と話し、その一助として今回紹介した技術の今後の普及を将来に思い描いた。

(2022年12月20日付紙面より)

旧錦富小で実施の建設用3Dプリンターによる土木構造物試作見学会の様子=16日、串本町二色

建設用3Dプリンターで造った「みんなのベンチ」に仕上げの装飾をする児童
2022年12月20日
4 西村和真君が最優秀賞
 国際平和ポスター・コンテスト  (勝浦LC )

 ライオンズクラブ国際協会の第35回国際平和ポスター・コンテストで、那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長)の西村和真君(6年)が最優秀賞を受賞した。16日には勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC)の岡本英博会長と岡鼻崇奉仕委員長が同校を訪れ、賞状と記念品を手渡した。

 同協会は子どもたちに平和について考えてもらおうと全世界のライオンズクラブを通じてコンテストを実施。地域社会の子どもたちと平和、寛容さ、国際理解を協調し、平和の大切さと意味を独創的に表現する機会を得ることを目的としている。

 今年のテーマは「思いやりのあるリーダーになろう」。勝浦LCエリアでは町内と太地町の小学5、6年生を対象に募集。同校から4点の応募があり、「独創性があるか」「テーマが表現されているか」などの観点から審査された。

 西村君は「昨年に続いて今年も応募に挑戦し、小学生の最後に賞をもらってうれしいです。世界が平和になってほしいという願いを込めて描いた。中学生になっても思いを忘れず過ごしていきたいです」。岡本会長は「どの作品もテーマに沿った素晴らしいものでしたが、中でも西村君の作品は絵の色彩がよく、強い気持ちを感じた。コンテストを通して将来の世界平和に役立つ大人に成長してもらえれば」と話していた。

(2022年12月20日付紙面より)

最優秀賞を受賞した西村和真君=16日、那智勝浦町立宇久井小学校
2022年12月20日
5 「いかのおすし」覚えてね  リモートで低学年の防犯教室  (井田小 )
2022年12月20日
6 通学路の防災マップ作り  5年生が校区内を歩き  (神内小 )
2022年12月20日
7 御浜町の逸品買い求め  mihama食とモノ市場  
2022年12月20日
8 サンタさんからプレゼントも  今年最後の「ふれあい子ども食堂」  (紀宝町 )
2022年12月20日
9 デジタル化でビジネス再構築  松井康成さんがセミナー  (那智勝浦町 )
2022年12月20日
10 ごみ処理や町有財産質す  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2022年12月20日
11 中世の港町新宮の実像は  国史跡指定を記念しシンポジウム  (新宮市 )
2022年12月20日
12 初冬のバードウオッチング  宇久井半島の千尋の浜で  (那智勝浦町 )
2022年12月20日
13 生活習慣病予防は食事から  食推が男性向け教室  (那智勝浦町 )
2022年12月20日
14 生徒が課題を調査研究  得た気づきや学び発表  (新宮高校 )
2022年12月20日
15 有終の美となる反響期して  H&R和歌山串本で三人展  (串本町 )
2022年12月20日
16 平和の願いを掲げて奏でる  チャリティーピアノ発表会  (古座川町 )
2022年12月20日
17 お悔やみ情報
  
2022年12月16日
18 総合「力」持って進む年に 九鬼宮司が新年に向け一文字揮毫 (熊野本宮大社)

 「個々の力だけでなく、チーム力や総合力を持って、粘り強く力強く、皆さまと共に進んでいく年に」。田辺市本宮町の熊野本宮大社本殿で15日、恒例の一文字揮毫(きごう)があり、白装束にたすき姿の九鬼家隆宮司が渾身(こんしん)の「力」を書いた。

 新年への願いを込め九鬼宮司が書き始めて15年目を迎える。今年は主祭神である家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(素戔嗚尊〈すさのおのみこと〉)を祭る証誠殿前で行われた。

 縦横約3㍍の白い布を前に精神統一を図った九鬼宮司は、長さ1・3㍍の大筆で一気に書き上げた。「令和五年癸卯(みずのとう)」と記し、最後に朱印を押すと、見守っていた参拝者らから大きな拍手が起こった。

 前日に字を決定したという九鬼宮司は「日本を閉塞(へいそく)感が覆い、新型コロナウイルス感染症も押し問答が続く中、ワールドカップで見た『チームの力』は多くの世代の人々に元気と力を与えてくれた。来年は世界遺産登録20周年の年でもあり、飲食業や観光業など地域が一体となり、地域力を持って進んでいきたい。癸卯はさまざまな準備が完了し、新たに動き出す年を意味する。参詣者の皆さまが力を受け取り、気持ちを新たにそれぞれの目標を達成されることを願っている」と祈念した。

 大阪府から参拝した津田あゆこさんは「ちょうど仕事でチーム力を持って取り組んでいこうというタイミングだったこともあり、非常に感動した。背中を押され、勇気をもらった気持ち」と話す。

 書は年内に神門前に掲げる。同大社では大しめ縄と大絵馬のかけ替えや干支(えと)色紙などの縁起物制作といった迎春準備が着々と進んでおり、年内の「幸先詣(さいさきもうで)」で訪れた参拝者らへの授与も始まっているという。

(2022年12月16日付紙面より)

「力」の字を一気に書き上げた九鬼家隆宮司=15日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2022年12月16日
19 商材やロゴ活用など紹介中
 ロケット土産商談会始まる  (串本町 )

 串本町西向にある旧役場古座分庁舎で14日、「ロケット土産展示商談会(お土産品展示・受注・相談会)」が始まった。16日までの実施で、午前10時~午後4時に随時来場を受け付ける。

 この商談会は、串本町商工会と南紀串本観光協会主催、南紀くろしお商工会と那智勝浦観光機構後援。民間ロケット射場「スペースポート紀伊」からの打ち上げに向け開発や販売が進む商材やその足掛かりとなっている串本町や那智勝浦町のロケットロゴなどとの接点をつくる場として、串本ライセンス管理事務局(株式会社USPジャパン内)が主管となり計画した。

 今回は28社計56点の出展があり、ロケットロゴをあしらった菓子類の土産物からご当地グッズ、ロケットにちなんで開発した独自商材などがそろう。土産物関係の事業者やそのバイヤーが同事務局のスタッフや開発者の説明を受け、受注可能な商材については商談も進んでいるという。初日終盤には串本町議会の議員団9人も会場を視察。同事務局の新津研一さん(株式会社USPジャパン代表取締役)から現在の商材体制について説明を受け、「こんなに商品がそろっているとは知らなかった」と目を見張りながら一品一品を確かめるなどした。

 ロケットロゴを活用するなどして打ち上げの見物客との接点を自らつかみにかかる気持ちを高め、その裾野をさらに広げることがこの商談会実施の狙い。どのように開発を進めればよいかといった相談にも応じていて、きっかけとなるロケット「カイロス」の紹介や那智勝浦町側の公式見学場からの眺望に似たロケット「イプシロン」打ち上げの動画上映もして意欲を後押ししている。

 この商談会は参加無料。問い合わせは同事務局(電話0735・70・1352)まで。

(2022年12月16日付紙面より)

開発や販売が進むロケット関係商材の説明を受ける串本町議会議員ら=14日、串本町古座
2022年12月16日
20 80歳で居合道六段に合格
 平野英之さん「6年後の七段目標」  

 真剣を一振り。空気を切り裂く鋭い刃鳴りが辺りを包む。「振り方が悪いと音が出ない」、80歳にして居合道六段に合格した平野英之さん=御浜町阿田和=はそう話す。

 足立区民体育館(東京都)で11月27日、全日本剣道連盟居合道部が主催する居合道の昇段審査に挑んだ。約230人が受験し、合格率37%ほどの狭き門を突破して三重県で唯一の合格者となった。

 六段は五段合格から5年後以降に受験資格が与えられ、12の形のうち、六つを審査直前に言い渡される。「6月に審査があったが、手術のため断念した。10㌔ほど痩せて大変だった」と振り返る。

 木本高校時代は剣道に青春をささげ、故奥川金十郎範士から学んだ。居合道は知り合いに誘われて62歳で出会った。

 現在は、紀南剣道連盟居合道部に所属。阿田和公民館で週2回、居合道と向き合っている。メンバーは熊野市、御浜町の40~80代4人で、全員が有段者。審査に向けて9月から毎週2回、津市や四日市市まで出向いて稽古に励んできた。

 「稽古から真剣を用いている。居合道は仮想の敵と戦うもので人格、人間性が問われる武道。人間形成の基本」

 その一振りから、これまでの鍛錬が伝わる。「七段は6年間の修行が必要で、86歳で審査を受けることが目標。同年代の励みになると思う」と笑顔も見せた。

(2022年12月16日付紙面より)

狭き門を突破し80歳で六段に合格した平野英之さん
2022年12月16日
21 「障害」って何だろう?
 3年生39人が人権学習  (近大新宮 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)で12日、人権学習があった。3年生39人が耳の聞こえない人々の日常生活や「障害」の捉え方について学んだ。

 新宮市聴覚障害者協会の須川陽一会長が来校し、社会福祉法人美熊野福祉会の大代聖子さんの通訳を交えて講話。須川会長は最初に「皆さんも大きくなってから事故で耳が聞こえなくなったり、耳が不自由な人と出会ったりするかもしれない。『自分には関係ない』ではなく、みんな同じ人間で、自分も関係あることと思って聞いてほしい」と呼びかけ、和歌山ろう学校での経験や自身の思いを語った。

 日常生活について▽電車が遅延したときに車内放送では理由が分からない▽宅配便の不在票に電話番号しか書かれていない▽防災無線が聞こえない―などさまざまな困難がある一方、聴覚障害者でも医師や看護師、薬剤師の資格が取れるようになるなど社会の変化が進んでいる現状を述べた。

 大代さんは障害の捉え方について「個人の身体機能に障害があると捉える『医療モデル』から、障害は社会の仕組みの不備によるという『社会モデル』の考え方に変わってきている。耳が聞こえなくても、手話通訳などの合理的配慮があれば、聞こえる人と同じ生活が送れる」と語った。

 打越一羽さんは「学童クラブで体の不自由な方と接したことがあるけれど、障害があっても関係なく生活できる社会になってきていると思う。ドラマ『silent(サイレント)』の影響もあり、手話に興味を持っていたので、南紀手話サークル虹に行ってみたい」と話していた。

(2022年12月16日付紙面より)

「こんにちは」の手話を練習=12日、新宮市の近畿大学附属新宮中学校
2022年12月16日
22 潮岬こども園クリスマス展  潮岬郵便局で21日まで実施  (串本町 )
2022年12月16日
23 管内2店へ部長表彰授与  生活・食品衛生優秀施設  (新宮保健所串本支所 )
2022年12月16日
24 オンライン診療を導入  年末年始にかけて県民に呼びかけ  (和歌山県 )
2022年12月16日
25 取り組みや進捗状況問う  新宮市議会一般質問②  
2022年12月16日
26 職員定年延長を可決  段階的に65歳まで  (太地町議会 )
2022年12月16日
27 プレー通して交流図る  GGCほほえみが第1回大会  (新宮市 )
2022年12月16日
28 恒例のサンタ人形が登場  那智勝浦町「エスト」  
2022年12月16日
29 ふるさとをもっと大好きに  特選児童にカレンダー贈る  (那智勝浦RC )
2022年12月16日
30 平尾井薬師の歴史を学ぶ  4年生11人が社会科見学  (相野谷小 )
2022年12月16日
31 空き家タイムライン構築を  紀宝町議会一般質問②  
2022年12月16日
32 「ゆっくり考える癖をつけて」  消費者トラブル講演会  (紀宝町 )
2022年12月16日
33 お悔やみ情報
  
2022年12月14日
34 万が一の落水に備え
 船頭や語り部が救助訓練  (熊野川川舟センター )

 川舟下りや瀞峡めぐりを実施している、新宮市熊野川町田長(たなご)の熊野川川舟センターは13日、新宮市消防署熊野川消防出張所の協力のもと、センター下の熊野川河川敷などで、川舟救助訓練を実施した。センター職員や船頭、語り部の11人が参加、水難事故発生時の対応法を学んだ。

 川舟下りと瀞峡めぐりは、3月初めから11月末までをシーズンとしている。現在はシーズンオフであることに加え、4月に北海道の知床遊覧船沈没事故が起こったこともあり、訓練実施となった。消防を招いての訓練は2007年以来となる。

 訓練実施に先立ち、山口博巳・市消防署副署長兼消防出張所長があいさつ。「今日の訓練は不測の事態に備え、初動や救助の方法を確認するもの。通報しても川の中まで消防が到着するのに時間がかかる。救助には初動が大事となる。一番良い方法を、意見を聞きながらつくりあげたい」と話した。

 センターの待合室で、消防職員による講義があった。増水予測や天気予報確認、安全装備の点検の重要性などを語った。新型コロナウイルス感染予防対策についても言及。携帯電話を使った緊急通報の際の注意点も指摘した。実際に参加者と消防で、携帯電話の使用を想定した通報訓練も実施した。

 この後、河川敷での訓練を実施。消防の説明を受け、参加者が救命ロープを投げたり、落水者に見立てた人形を船上に引き上げたりした。参加者はいずれも、懸命に取り組んでいた。

 センター職員の向井地一成さん(69)は「これを機会に、さらなる安全運航に努めたい。実際にやってみると違う。語り部さんが救命ロープを投げたりする機会もなかなかないので良かった。運航シーズン前にもまたやってみたいと思う」と話した。

(2022年12月14日付紙面より)

救命ロープを投げる参加者=13日、新宮市熊野川町田長の熊野川河川敷
携帯電話での通報も訓練した
2022年12月14日
35 高台へ逃げる意識高める
 潮岬で合同津波避難訓練  (串本町 )

 串本町の潮岬地区で12日、合同津波避難訓練があった。社会情勢を考慮し今回も規模縮小でこども園、小学校、中学校の高台避難のみ実施。自主防災会が避難路となる道路の交通安全を確保する中、園児、児童、生徒と教職員約300人が一斉に最寄りの高台へ駆け上がり、逃げる意識を高めるなどした。

 この訓練は、日頃高台で過ごしていることでとりわけ将来を担う子どもたちの津波緊急避難意識が薄れないよう、自主防災会がこども園、小学校、中学校に働きかけ基本年2回の頻度で前半に津波避難訓練、後半に防災学習の2部構成で合同実施している。

 最近は新型コロナウイルスの情勢により昭和東南海地震(1944年12月7日午後1時36分ごろ発生)や昭和南海地震(1946年12月21日午前4時19分ごろ発生)の期日に近い日程で年1回、前半の高台避難のみと頻度や内容が縮小しているが、肝心の同意識だけはつなぎ託さなければという思いで子どもたちの実践機会を保っている。

 今回は午後1時30分にマグニチュード9、震度7の大揺れを伴う地震が発生した想定で同訓練を開始。園児、児童、生徒と教職員は津波浸水が予想される低地にいると前提して揺れから身を守る行動をし、以降担任の指示を受けて最寄りの高台(=旧測候所横駐車場)へと駆け上がった。

 こども園、小学校、中学校から高台までの避難路は終盤が一本道となっていて、その入り口で殺到。足の速い生徒は園児と児童を誘導して先に行かせ、その後を一丸で追従した。高台に着いたらすぐに人数を数えて全員の避難完了を確認して行動を終了した。

 今回は新宮警察署串本分庁舎警備係から実際に起こったときには自分で考えて命を守らなければならないと意識付けを受け、園児、児童、生徒を代表して潮岬中生徒会の西悠斗会長(2年)は「訓練を通じて実際に災害が起こったときにどのような行動を取らなければいけないかが実感できた。常に平静を保ち、自分たちの命を守るような行動を心がけられたらいいなと思った」と述べて締めくくった。

(2022年12月14日付紙面より)

最寄りの高台へ一斉に駆け上がる園児、児童や教職員=12日、串本町潮岬
訓練を通して思ったことを述べて締めくくる潮岬中生徒会の西悠斗会長(右)
2022年12月14日
36 3年ぶり通常点検、放水に向け
 紀宝町消防団が礼式訓練  

 紀宝町消防団(逢野統一団長)は11日、町深田運動場で礼式訓練を実施。団長、副団長と1~4分団の団員71人が来年1月3日(火)の消防出初め式に向けて服装点検や機械器具点検、行進などに取り組んだ。

 出初め式は毎年、町生涯学習センターで式典を開催し、各表彰の後、鵜殿運動場で通常点検を行っている。昨年と今年は新型コロナウイルスの影響で式典だったが、来年は3年ぶりに通常点検を実施する。

 訓練には各分団の車両も出動。人員報告の後、逢野団長が「出初め式に向けて小隊編成、服装点検、機械訓練など一連の流れで進めていく。1月3日には訓練の成果を発揮できることを期待している。訓練を通して消防団員としての士気を高めてもらいたい」とあいさつした。

 訓練は熊野市消防署紀宝分署の署員から指導を受け、号令に合わせて整列や敬礼などを繰り返し、団員行動を確認した。小型ポンプ操法、旗手訓練などにも取り組み、出初め式に備えた。

 西田健町長も参加し「町、消防団などが一体となって安全・安心の確保に向けて、皆さんと一緒に住みよい町づくりを進めていきたい」と激励した。

(2022年12月14日付紙面より)

西田健町長を交えて礼式訓練に取り組む=11日、紀宝町深田運動場
3年ぶりの放水に向けて小型ポンプ操法訓練を行う
2022年12月14日
37 周知や機運醸成を目指し
 ロケットの懸垂幕を設置  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は12日、役場庁舎2階(駐車場側)にロケットのイラストが描かれた同町オリジナルの懸垂幕を設置した。

 懸垂幕は串本町田原にある民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」の来年2月の初号機打ち上げに対しての応援や町民への広い周知、興味を持ってもらうことなどを目的としている。

 本来は懸垂幕だが、縦向きでの庁舎への設置が難しいことから、横断幕仕様で設置した。

 那智勝浦町と串本町は、ロケット打ち上げに対しての機運醸成を図るために、展示やワークショップなどの催しからなる合同企画の「宇宙ウィーク2022」を10月に開催している。

 同日午後、新宮市の新宮看板広告が懸垂幕を設置。町によると、よほどの強風でない限りは常時設置しているという。

 堀順一郎町長は「打ち上げ自体は来年2月に延期となったが、ロケット発射は地域の活性化につながる。町民の皆さまにロケット『カイロス』の存在や、発射が迫っていることを知っていただきたいと思い設置した。機運を高めていければ」と話していた。

(2022年12月14日付紙面より)

町オリジナルのロケット懸垂幕が設置された=12日、那智勝浦町役場
2022年12月14日
38 全部員で優勝目指す
 近大和歌山サッカー部・畑下葵主将  (那智勝浦町出身 )
2022年12月14日
39 中辺路、串本が優勝
 熊野三山小学生バレーボールフェスタ  
2022年12月14日
40 万葉集の熊野を読み解く  坂本信幸さんが講話  (新宮市 )
2022年12月14日
41 熊野で最先端の学びを  普通科改革支援事業の指定校に  (新宮高校 )
2022年12月14日
42 咲き誇るサザンカ  那智勝浦町狗子ノ川  
2022年12月14日
43 3年半ぶりに力作展示  熊野模型クラブ  (那智勝浦町 )
2022年12月14日
44 安全安心な運航を  繁忙期前に客船点検  (勝浦海事事務所 )
2022年12月14日
45 全国大会で上位入賞  新宮市の下古谷律武さん、快挙  (日本クラシック音楽コンクール )
2022年12月14日
46 一般8人が活動に触れる  食生活改善推進協見学会  (串本町 )
2022年12月14日
47 クラス一丸で歌声響かせる  第40回校内合唱コンクール  (串本中 )
2022年12月14日
48 元気いっぱいに表現  紀宝町4保育所で発表会  
2022年12月14日
49 「児童文学の魅力伝えて」  絵本よみきかせボラ養成講座  (紀宝町 )
2022年12月14日
50 地域の協力得てスイセン植栽  ゲームやリレーで交流深める  (相野谷小・中 )
2022年12月14日
51 感染拡大防止対策などを継続  令和4年第4回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2022年12月09日
52 網代笠姿で師走の風物詩
 新宮仏教会が歳末助け合い托鉢  

 新宮仏教会(会長=清水文雅・本廣寺住職)は8日、新宮市大橋通の淨泉寺で成道会(じょうどうえ)の法要と「歳末助け合い托鉢(たくはつ)」を実施した。同会加盟寺院の僧侶11人が網代笠(あじろがさ)姿で市内を回り募金を呼びかけた。

 成道会は釈迦(しゃか)が菩提(ぼだい)樹の下で悟りを開いたとされている12月8日を記念して行う法会。2月15日の涅槃会(ねはんえ)や4月8日の降誕会(ごうたんえ)(花まつり)と並んで三大法会の一つとなっている。

 托鉢は1922(大正11)年ごろから行っている行事で、僧侶一行がまちを歩きながら募金の協力を求めるもの。集まった寄金は市社会福祉協議会に寄付されている。

 法要後、僧侶たちは同寺を出発。看板袋(ずだ袋)を掛けて「恵まれない子どもたちに温かなお正月を」などと呼びかけながら国道42号沿いやJR新宮駅前、仲之町商店街などを回った。住民らは「ご苦労さまです」と伝えながら浄財を入れていった。

 清水住職は「お釈迦様が悟りを自分だけのものとせず、多くの人にお説きになられたのは、幸せや平穏をご自身だけのものとしないため。自分も他人も幸せで平穏であることで初めて真の幸せ、平穏はかなう。成道会と托鉢を通して、自他ともの幸せと平穏を祈る慈悲の心を忘れず、皆さまにもお伝えしていきたい」と話していた。

 新宮仏教会加盟寺院は▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の12寺院。

(2022年12月9日付紙面より)

協力を呼びかけながら市内を回る僧侶たち=8日、新宮市大橋通
歳末助け合い托鉢に参加した新宮仏教会の皆さん
2022年12月09日
53 田楽復興100周年記念し
 関係者ら集まり祝賀会  (那智勝浦町 )

 熊野那智大社(男成洋三宮司)は5日夜、那智勝浦町のホテル浦島で「那智の田楽復興100周年記念祝賀会」を開催した。昨年、一度途絶えた田楽が復興してから100周年を迎えたことを受け、那智田楽保存会の会員や那智山青岸渡寺の髙木亮英住職、塩﨑巍朗(たかお)神社責任役員、堀順一郎町長、岡田秀洋町教育長など約30人が出席し、100周年を祝った。

 那智の田楽は五穀豊穣(ほうじょう)を祈り、笛と太鼓に合わせて踊る伝統芸能で、室町時代の田楽踊りを伝える貴重な文化遺産。1921年に再興され、現在は「那智田楽保存会」が古来の姿を伝えている。

 田楽は76年に国の重要無形民俗文化財、2012年にユネスコの無形文化遺産に登録された。

 同保存会は今年11月、東京都新宿区にある日本青年館ホールで「日本青年館財団設立100周年ならび日本青年団協議会結成70周年記念式典」に招待された。秋篠宮ご夫妻が臨席する中、「那智の田楽」を披露したという。

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■祝賀会では



 コロナ禍の影響から、祝賀会はこの日まで延期となっていた。

 男成宮司は1963年に記された「那智叢書(そうしょ)」第4巻の那智田楽の解説や大正年度の再興について解説し、実施した復興100年記念事業も紹介。

 今後について「那智の田楽は復興後100年も続いている。和歌山を、日本を代表する民俗芸能。これからも末永く、継承していかなくてはならない」と語った。

 来賓の堀町長が「田楽が復興され、現在に至るまで、ご労苦があったはず。未来永劫(えいごう)、田楽が継承されていくことを祈念しております」と祝辞を述べた。

 その後、来賓が鏡開きを行い、塩﨑神社責任役員が乾杯の音頭を取った。

 同保存会の小川一義副会長は祝賀会の開催や先人たちに感謝を述べ「秋篠宮殿下、紀子さまのご来賓の中、田楽を上演させていただきました。今後も会員一同、精進し、末永く扇祭りと那智の田楽をお守りし、次の世代に受け継いでいけるように取り組んでまいります」と話した。

 その後、出席者は食事や歓談を楽しんでいた。

(2022年12月9日付紙面より)

復興100周年を祝し鏡開きが行われた=5日夜、那智勝浦町のホテル浦島
食事や歓談を楽しんだ
2022年12月09日
54 停電対応や豪雨災害学ぶ
 日赤奉仕団らが防災研修  (古座川町 )

 古座川町日赤奉仕団(佃奈津代委員長)が5日、中央公民館で停電や豪雨災害をテーマにした防災研修に取り組んだ。

 この研修は、団員の防災意識を高めて活動に生かす機会として計画。当日は佃委員長をはじめとして団員26人が出席し、日本赤十字社和歌山県支部東牟婁地区古座川町分区の分区長を務める西前啓市町長も事務局職員と共に参加した。

 同団事務局によると、西前町長と佃委員長のあいさつ後、序盤は関西電力送配電株式会社和歌山支社の村上健吾さん、民部大智さん、安藤大輝さんを講師に迎え、停電を早期復旧するために社員がどのように停電時対応をしているかなどで説明を受けたという。

 中~終盤は和歌山大学災害科学・レジリエンス共創センターの客員教授の後誠介さんを講師に迎えて豪雨災害への備えを学習。後さんは高齢者が明るいうちに行動できるよう早めの避難情報発令をする同町の姿勢をたたえつつ、台風の進路予想と過去の似た進路の対比でこれから起こる状況を予想することを勧めた。

 以降、▽河川水位の変化に加え変化をもたらす谷筋や上流部など流域全般の状況にも目を向けて判断する▽水上げ小屋(上がり屋含む)の重要性と設置支援策としての届出避難所制度創設▽大規模崩壊や土石流が森林保全で抑えられるレベルの現象ではないことへの理解の必要性▽大規模崩壊や土石流の危険を示唆する県発祥の目安「土壌雨量指数」の十分な理解と防災対策への応用―などで提案と根拠の解説を重ね、理解を促した。

 団員からは大規模崩壊目安となる前兆はないかとの質問があり、「裏山から濁り水が出たら逃げよ、という教訓が正解だと思う」と応答。音やにおいがあったとしても雨が降っていたらそれらは分かりにくいのでは、として過信を抑えるなどした。

(2022年12月9日付紙面より)

停電時対応や豪雨災害への備えを説く講師陣=5日、古座川町中央公民館
真摯(しんし)に聴講し理解を深める古座川町日赤奉仕団の団員ら
2022年12月09日
55 災害のとき何ができる?
 宇久井中で防災プログラム  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)で7日、防災学習プログラムがあった。全校生徒66人が津波からの避難について学び、被災時に役立つ知識と技術を身に付けた。

 津波災害、洪水・土砂災害発生時に地域の中核避難場所となる同校で、生徒たちに「災害が起こったらどう行動するか、何ができるか」を考え、役立つ知識や行動力を身に付けてもらうことを目的に毎年実施している。町教委、町消防本部、学校運営協議会、PTAなども協力した。

 生徒たちは最初に「きいちゃんの災害避難ゲーム」の「津波から逃げきろう編」をプレー。雨が降る冬の日に南海トラフ巨大地震(M8・7)が発生し、津波が来るまで30分以内に安全な場所へ逃げなければならない状況を想定し、非常時の判断や有効な事前準備を疑似体験した。「避難行動要支援者に出会ったときに、助ける余裕があるのか」など難しい判断を迫られる場面もあり、それぞれ真剣に意見を出し合っていた。

 その後、各学年に分かれて防災訓練を開始。1年生は町消防本部の職員からロープワークや止血法を学び、3年生は煙体験や消火器訓練をした。2年生はまきで湯を沸かし、参加者100人分の昼食を温めた。

 横山蘭さん(3年)は「煙体験では周りが全然見えず、経験していなかったら火災時にパニックになっていたかも。防災バッグの中身は、非常食や毛布など避難所生活で使う物だけでなく、ヘルメットや雨具なども入れておく必要があると分かった」。坊校長は「炊き出し体験や応急手当ての経験を日々の生活にも生かし、非常時にも行動できるようになってほしい」と話していた。

(2022年12月9日付紙面より)

津波避難について考える生徒ら=7日、那智勝浦町立宇久井中学校
2022年12月09日
56 串本、神倉が制す
 東牟婁地方スポ少交流野球大会  
2022年12月09日
57 野球をもっと好きに Start Up Me硬式野球 (新宮高校硬式部OB会)
2022年12月09日
58 防災・減災につなげて  新宮市役所1階に防災コーナー  
2022年12月09日
59 児童が書いた人権作文  発表を聞き意識高める  (熊野川小 )
2022年12月09日
60 本を読むってどういうこと? 下里中で増田喜昭さん講話 (那智勝浦町)
2022年12月09日
61 密輸撲滅に協力を  街頭啓発で呼びかけ  (税関新宮出張所 )
2022年12月09日
62 防火意識高め消防に興味を  3年ぶりの「消防のつどい」  (那智勝浦町 )
2022年12月09日
63 需要増前に技術高める  トップマスターズモード講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2022年12月09日
64 交流会で寄せ植え教室  千穂第二地区福祉委員会  (新宮市 )
2022年12月09日
65 高台への避難経路確認  地震津波想定し訓練  (相野谷中 )
2022年12月09日
66 ボール投げなどで盛り上がる いきいきサロン子安 (紀宝町)
2022年12月09日
67 電子黒板活用した授業を視察  矢渕中学校で総合教育会議  (紀宝町 )
2022年12月09日
68 年の瀬の強化策に向け激励  串本地区警察官友の会役員  (新宮警察署串本分庁舎 )
2022年12月09日
69 ロケットが飛ぶ原理実感  串本町で制作と打上体験  (県宇宙教育研究会 )
2022年12月04日
70 好評につき、即完売 3年ぶりの農林産物品評会盛況 (新宮市)

 3年ぶりとなる新宮市農林産物品評会(同品評会実行委員会主催)と一般公開(即売)が3日、蓬莱体育館であった。市内の生産者から野菜、果物、加工品など201点の出品があり多くの来場者でにぎわった。

 農業者の生産意欲の高揚と地場産物への理解を深め、地域の活性化、地域住民の触れ合いの場づくりを目的とした恒例行事で1948(昭和23)年に始まって以降、今年で71回を数える。

 表彰式では、市長賞、市議会議長賞、東牟婁振興局長賞など特等賞のほか、1・2・3等、努力賞受賞者を表彰した。

 同実行委員会(道阪耕一会長)の下阪殖保さんが「9、10月の雨の影響が懸念されたが、皆さま方の努力で多くの農作物を出品いただいた。今後も農業を営む人の目標として実施していければ」とあいさつ。

 田岡実千年市長は「今年は台風の影響や、野生鳥獣被害などにより決して良い条件とは言えない中で多くの素晴らしい農林産物を出品いただいた。これまで携わってこられた皆さまや、生産者のご尽力のたまもの」と敬意を表した。

 東牟婁振興局農林水産振興部の上門洋也さんが「長雨の影響などでご苦労されたと思うが、多くの農林産物を出品いただいた。品質も良く皆さま方の努力がうかがえる」と講評した。

 一般公開では開始時刻前から大勢の人が列を作り、開場と同時にほぼ売り切れるほど盛況だった。広角のサツマイモを使用した焼き芋の振る舞いや、新宮市熊野川町の「かあちゃんの店」の商品販売もあり、好評を博した。

(2022年12月4日付紙面より)

出品された野菜などが会場に並んだ=3日、蓬莱体育館(新宮市提供)
田岡実千年市長らが受賞者を表彰した
2022年12月04日
71 日本代表を応援しよう!
 新宮市役所で応援展示  

 熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)は、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝トーナメントでの日本代表のさらなる躍動を願い、新宮市役所1階玄関ロビーで日本代表応援展示を行っている=写真

 熊野は日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる那智勝浦町名誉町民の中村覚之助の古里。その縁で、協会は2002年W杯日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。

 熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺と関係自治体などで組織する熊野三山協議会は1984年に発足。熊野地方の文化財の保護、保全、調査研究などを進めているほか、上記の理由を基に「熊野とサッカー」をテーマに各種取り組みを遂行している。

 今W杯においても、10月下旬、(公財)日本サッカー協会の田嶋幸三会長らが当地方を訪れ必勝を祈願。以降も各大社では日本代表選手らの健闘を願い、地元のサッカー愛好家たちが参列して必勝祈願祭が行われている。

 「死の組」と称された1次リーグのグループEにおいて、日本代表は優勝経験国のドイツとスペインに勝利し首位で決勝トーナメントへ。ベスト8進出に向けて6日午前0時(日本時間)、クロアチアと対戦する。

(2022年12月4日付紙面より)


2022年12月04日
72 意向が尊重されるケアを
 わがらの町の在宅医療  (紀宝町 )

 厚生労働省が定めた「人生会議の日」の11月30日、紀宝町の井田公民館で講演会「わがらの町の在宅医療」が開かれた。「住み慣れた自宅で医療や介護を受けながら過ごしたい」といった、在宅医療のニーズが高まる中、演劇を通して「人生会議」の必要性を紹介した。

 紀南医師会、町地域包括支援センターが共催。くまのなる在宅診療所の濱口政也医師と看護師の三上淳さんが講師を務めた。

 人生会議は、もしものときのために、自分が望む医療やケアを前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組み。

 演劇「紀宝リベンジャーズ」は、倒れた高齢男性が過去に戻り、人生会議に取り組み、自身が望むケアを改めて計画する物語。最後は「医療や介護が必要になったとき、どこで過ごすのか、どこで最後を迎えるのか、それが自宅であれ、施設であれ、病院であれ、そこに優劣はありません。本人の意向が尊重されることです。『もしも』のときに備え、受けたい医療やケアについて、大切な人と話し合ってみてはどうでしょうか」と伝えた。

 劇後の質問で「夫婦で暮らしている。私だけで夫をみとることができない」との意見に、濱口医師は「1人で全部やるのではなく、ヘルパーさんやデイサービスなど組み合わせを考えることが大切。子どもが近くにいなくてもケアマネジャーと相談しながら生活している人も多い。私たちの在宅医療は、家で過ごしたい人のお手伝いをしている。1人で支える必要はない」と答えた。

 参加した地区住民らは、地域の現状、課題を踏まえ、どのような医療を受けることができるのかを考える機会とした。

(2022年12月4日付紙面より)

演劇を通して「人生会議」を紹介=11月30日、紀宝町の井田公民館
2022年12月04日
73 町民らの力作1549点並ぶ
 第56回町展に多くの来場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町体育文化会館で3、4日の両日、第56回「那智勝浦町展」が開催されている。会場には町民らの力作が並び、多くの来場者が多彩な作品を楽しんでいる。

 56回目を迎える町展には町内の園児100点、児童・生徒1092点、福祉施設や一般から357点の合計1549点(出展者は計1205人)の力作が並んだ。

 作品は▽絵画▽水墨画▽書▽写真▽生け花▽盆栽▽編み物▽洋裁▽陶芸▽アートフラワー▽ちぎり絵▽手芸▽工芸など▽押し花▽絵手紙▽ペーパークイリング▽友好都市の長野県上松町から絵画―が展示。来場者たちは検温や手指消毒などの感染症対策を行い、作品を観覧していた。

 今年は、これまでコロナ禍で中止となっていた「消防のつどい」「農産物品評会」などの各種イベントも実施された。同館敷地内では、福祉団体らによる日用品や農産物、菓子などのバザーも盛況で、最新ドローンの展示もあった。

 また、那智勝浦町日本赤十字奉仕団がNHK海外たすけあいへの寄付を呼びかけたほか、同町の行政相談委員が行政相談への啓発を行った。

 新宮市から訪れた60代女性は「素晴らしい作品がたくさんあり、元気をもらえました」と笑顔。

 岡田秀洋教育長は「作品には、出展者の皆さまの日々の学びや気付きが込められていて、素晴らしい。来場者さまには作品を見て、明日を生きるエネルギーとしていただけたら」と話した。

 なお、4日(日)の展示時間は午前9時から午後4時までとなっている。

(2022年12月4日付紙面より)

多くの力作が展示され楽しむ来場者ら=3日、那智勝浦町体育文化会館
2022年12月04日
74 特選に佐古金一さん  写連紀南支部11月優秀作品  
2022年12月04日
75 世界平和願い募金活動  海外たすけあい運動  (新宮赤十字奉仕団 )
2022年12月04日
76 55人に委嘱し新体制 民生委員児童委員の改選 (那智勝浦町)
2022年12月04日
77 薬物の恐ろしさ学ぶ  生徒参加の乱用防止教室  (城南中学校 )
2022年12月04日
78 作文や料理での活躍を祝福  中学生が三軒町長を訪問  (太地町 )
2022年12月04日
79 少年クラブが優勝願う サッカーW杯必勝祈願祭 (熊野本宮大社)
2022年12月04日
80 「銀河」の乗客お出迎え  近大吹奏楽部&HAL CREW  (新宮市 )
2022年12月04日
81 共同募金とキャップ託す  相野谷中の保健福祉委員会  (紀宝町 )
2022年12月04日
82 新年へモダンなしめ縄作り  紀宝町で寺小屋広場  
2022年12月04日
83 お悔やみ情報
  
2022年12月01日
84 早期完成や無事故など願う
 仮称2号トンネル、安全祈願祭  (新宮市 )

 現在、開通に向けて工事が進む新宮市高田の白見の滝周辺で11月30日、「国道168号(仮称2号トンネル)道路改良工事 安全祈願祭」が行われた。発注者の和歌山県や設計・施行関係者ら約40人が出席。玉串奉てんなどを通して早期完成や無事故などを願った。

 新宮市と奈良県五條市を結び、南和地域集積圏と新宮地域集積圏の連携を強化する、紀伊半島の核となる五條新宮道路。一部区間として計画されている延長4・8㌔の一般国道168号相賀高田工区は▽新宮市街への通勤通学など、沿線住民の日常生活における移動支援▽落石やのり面崩壊、冠水などによる通行止めを回避し、第1次緊急輸送道路の機能強化▽2次救急医療機関へのアクセス向上▽世界遺産などの観光拠点を結ぶ周遊ルートの信頼性向上―を目的に計画され、2017年度に事業化された。

 仮称2号トンネルは同工区のうち、相賀から白見の滝に至るまでの延長2658㍍のトンネルで、工期は2026年2月14日までを予定。日本工営株式会社が設計、大成・尾花・川合特定工事共同企業体が施工を請け負っている。

 安全祈願祭では、同地区の高倉神社の田中安弘宮司が斎主を務めた。東牟婁振興局の久保浩也建設部長や大成建設㈱関西支店の梅本正樹土木部長、尾花組㈱の谷口庸介代表取締役、㈱川合組の川合康介専務取締役、大成・尾花・川合特定工事共同企業体の清水良純作業所長、成豊建設㈱の上山晃彦代表取締役らが玉串を供え、工事の無事や工期内の完成などを祈願した。

 閉式に当たり、久保建設部長が関係者らの協力に感謝を伝え「168号は、現在沿岸部で着々と工事が進む近畿自動車道紀勢線と一体となって紀伊半島の幹線ネットワークを形成する路線。大規模災害時の緊急輸送道路としてはもちろんのこと、観光振興や産業活動、救急医療などの面において重要な路線となる」。

 「地域住民も路線の早期整備を心待ちにしている。皆さんにはこれまで培った豊富な経験と優れた技術力を存分に発揮し、無事故の中で一日も早い工事の完成を祈念しています」とあいさつした。

 今後は、約36カ月かけて掘削を行い、並行して覆工、舗装工事などを実施していく予定。清水作業所長は「いよいよスタートラインに立った。身が引き締まる思い。地元の方々の協力を得て、しっかりと安全に良いものを造っていきたい」と話していた。

(2022年12月1日付紙面より)

工事に携わる皆さん=11月30日、新宮市高田

2022年12月01日
85 扇祭り保存会が文科大臣表彰
 地域文化振興の功績たたえ  (熊野那智大社 )

 令和4年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)がこのほど発表され、本紙エリアからは那智勝浦町の「那智の扇祭り保存会」(男成洋三会長・熊野那智大社宮司)が「民俗芸能の伝承」分野で選出された。和歌山県内では同保存会と岩出市の音楽家・米山龍介さんのみ。

 同表彰は、全国各地において芸術文化の振興、文化財の保護に尽力するなど、地域文化の振興に功績のあった個人・団体に対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するもの。

 同保存会は熊野那智大社を中心として、周辺地域の氏子や関係団体と協力して長年にわたり祭礼の執行や運営を行い、伝統文化の継承と地域の活性化に努め、熊野の世界遺産を生かした観光や魅力発信など、地域振興にも重要な役割を果たしてきた。

 祭りでは、同保存会を中心に那智田楽保存会と神役を担う青年会に当たる那智山正義会、神輿(みこし)を担ぐ役である扇指(おうぎさし)を出す同町市野々区、町内の諸団体、町立市野々小学校の児童などが参加して現在の祭りを形作っている。

 那智の扇祭りは、1960年に和歌山県指定無形民俗文化財となり、2015年に国の重要無形民俗文化財に指定された。

 表彰を受け、男成宮司は「お祭りは神社のみではできない。氏子の皆さまや関係者の皆さまが、歴史あるお祭りにご協力・ご奉仕していただけるからこその受賞」。

 来年については「今年は3年ぶりに神輿やたいまつを繰り出すことができた。来年こそは全てが例年通りに、本来のお祭りの姿で執り行うことができるように願っています」と語った。

(2022年12月1日付紙面より)

「那智の扇祭り保存会」が地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)に選出された(和歌山県提供)
2022年12月01日
86 備前の海底に聖夜の雰囲気
 水中クリスマスツリー設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、組合員24店舗)が11月29日、ダイビングポイント「備前」に水中クリスマスツリーを設置した。

 より多くのダイバーに串本を認知してもらい地域内外で串本を活性化するために取り組んでいるイベントの一環。12回目となる今回は高さ3㍍の人工ツリーを前日に飾り付け、当日はダイバーら9人が「備前」へ赴き水深約18㍍の海底に同ツリーを設置した。

 飾りに電飾は含んでおらず、訪れたダイバーが持参した水中ライトなどの光源を点灯した状態で同ツリーに差し込み聖夜の雰囲気を楽しむ仕組み。作業後はサンタクロースの衣装を着たダイバー2人を軸にし、アピール素材とする写真などの撮影にも臨んだ。

 設置期間は12月25日(日)までを予定。イベント係としてこの取り組みを担当する道井洋之さんは「この時期の定着化に意義があるとして、コロナ禍にあっても途切れずやってきた。冬場はどうしても利用が減るので、このイベントで誘客を図り各店舗が盛り上がればと思うし、そのためにこれからも続けていけたら」と成果を期待して語った。

(2022年12月1日付紙面より)

備前の海底に設置した水中クリスマスツリー(串本ダイビング事業組合提供)
2022年12月01日
87 新酒の出来を確認
 尾﨑酒造で初搾り  (新宮市 )

 熊野の地酒「太平洋」の蔵元である、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗〈いくろう〉社長)で11月29日、新酒の初搾りがあった。杜氏(とうじ)が搾り機から流れ出た酒をぐいのみに注ぎ、味や香りを確かめた。作業は来年3月末まで続き、一升瓶で約8万本を造る予定という。

 仕込み作業は10月下旬から始まった。熊野川の伏流水や地元産のコシヒカリなどを使用し、こうじや酵母を用いてもろみに。櫂棒(かいぼう)と呼ばれる長さ約2・5㍍の棒でかき混ぜて発酵を促し、搾って日本酒を醸造した。尾﨑酒造では約30種類の銘柄を造る。

 杜氏の小林武司さん(48)は「今年は気温が高いからどうかと思ったが、雑味がなく味わいもすっきりして、甘みもあるきれいな味に仕上がった」と話す。「雑菌に汚染されないよう注意し、こうじや酵母の特性を生かすことに気を付けて作業した」という。

 尾﨑社長(78)は、コロナ禍で酒の消費量が長らく落ち込んでいたことに言及。「元気の良い新酒ができている。これを飲んで新型コロナを吹っ飛ばしてもらえれば」と語った。

 なお尾﨑酒造は、紀伊半島の田辺市以南から三重県松阪市周辺までの間で唯一の、本州最南端の蔵元となる。6代目の尾﨑社長が「地元の皆さんにかわいがってもらえるお酒を」と、1880(明治13)年から約140年続く伝統を守っている。「太平洋」は新宮出身の文豪の佐藤春夫や中上健次も愛飲していた。

 尾﨑酒造では、12月上旬までは正月用の「太平洋しぼりたて生原酒」の醸造作業が行われる。サイズは一升のみ、3000本限定の予定で、価格は税込みで3135円。近隣の酒屋やスーパーなどで購入できる。12月中旬からは、他の銘柄の醸造が続く。商品に関する問い合わせは、尾﨑酒造株式会社(電話0735・22・2105)。

(2022年12月1日付紙面より)

これから搾る新酒のもろみをかき混ぜる=11月29日、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社
2022年12月01日
88 11月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2022年12月01日
89 41人が熱戦繰り広げる
 新宮市民スポーツ祭典剣道の部大会  
2022年12月01日
90 新宮、決勝進出ならず
 JAみくまの杯学童女子軟式野球大会  
2022年12月01日
91 学習の成果を披露  生徒が発表、各種展示も  (熊野川中学校 )
2022年12月01日
92 里親巡回パネル展始まる  梛で、13日まで  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
93 観光促進など目指し  ドローンなど活用し実証実験  (太地町 )
2022年12月01日
94 不審者からの避難法学ぶ  木の川認定こども園で防犯訓練  (新宮市 )
2022年12月01日
95 ふるさとの歴史知る 校外学習で市内散策 (緑丘中学校)
2022年12月01日
96 たばこの有害性学ぶ  児童向けに防煙教室  (三輪崎小学校 )
2022年12月01日
97 宇宙まで飛べるかな?  ペットボトルロケット工作  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
98 堀正さんに厚労省局長感謝状  薬物乱用防止指導員の功績で  (串本町 )
2022年12月01日
99 一般協力も得て砂浜清掃  田原海水浴場で公開活動  (和歌山ロケット応援団 )
2022年12月01日
100 昔の遊びや生活を学ぶ  地域の高齢者と焼き芋大会も  (相野谷小 )
2022年12月01日
101 テロ未然防止へ連携深める  3年ぶり、熊野パートナーシップ定例会  
2022年12月01日
102 地域連携の学校づくり評価  学校教育研究論文で優秀賞  (紀南高校 )
2022年12月01日
103 「共助」意識した防災訓練  鮒田自主防が炊き出しなど  (紀宝町 )
2022年12月01日
104 卒業式の「花道」に  パンジーの苗植える  (城南中育友会 )
2022年12月01日
105 誰もが楽しめる演奏会目指し  勝吹が感謝コンサート  (那智勝浦町 )
2022年12月01日
106 お悔やみ情報