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2019年03月29日
1 人権守る大きな一歩に
 手話言語条例が制定  (新宮市 )

 新宮市議会(屋敷満雄議長、15人)は3月定例会最終日の28日、「新宮市手話言語条例」を満場一致で可決した。東牟婁郡・新宮聴覚障害者協会の倉脇正史会長は「ここからがスタート。これからも活動をしていくためにご協力いただければ」と手話で伝えた。

 「市手話言語条例」は、手話が言語であるとの認識に基づき、手話の理解と広がりをもって地域で支えあい、手話を使って安心して暮らすことができる地域社会を目指すもの。5年ほど前から、手話を言語として普及させるための条例制定の動きが全国的に広がっており、同協会は市役所新庁舎建設中に、聴覚障害者らに配慮するよう市に要望を出していた。以後、当局や関係者にも機運が盛り上がりこのたびの制定へとつながった。

 上田勝之議員は、特筆されるのは「学校における理解の促進」の項目が明記されたことであるとし「子どもの時から手話を通じて、『聞こえない』という障害がどういうものか、そしてその人たちの生活がどういうものかを知り、学び、理解を深めることで、ろう・聴覚障害者の皆さんが社会生活を営む上で人権が守られる大きな一歩となる」と賛成討論。「手話は言語」であることを市民に知ってもらわなければならないと強く訴えた。

 条例可決について、元会長の辻山尚美さんは「ようやく条例が決まり、とてもうれしい気持ちでいっぱい。市民の皆さんに手話を覚えたいという気持ちや知識を持っていただき、理解してもらえることを願っている」と述べ、「命に関わる場合もあるため、すぐに手話通訳士が呼べるような配慮をいただければ」と喜びの表情を浮かべた。

(2019年3月29日付紙面より)

東牟婁郡・新宮市聴覚障害者協会の皆さん=28日、新宮市役所
2019年03月29日
2 従来以上の機動力に期待
 救助ボートなど追加配備  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(寺島正彦消防長)が27日、新たに導入した水難救助ボート積載車の本格運用を始めた。同ボートは県内初となる硬質ウレタン注入型で、寺島消防長は従来以上の機動力による迅速果敢な救助の展開を大いに期待している。

 この車両は▽水難救助ボート(硬質ウレタン注入型)▽船外機(30馬力)▽小型クレーン付き積載車(4㌧トラック)―を一式とした内容で、導入費用は約1200万円。従来の同ボートの老朽化に伴う追加配備で、今後は新しい方をメイン、従来の方をサブとして運用するという。

 新しい同ボートは、空気の代わりに硬質ウレタンを注入することでフロートに穴が開いたり破れたりしても沈まない特性を発揮。同時に船体の剛性も高まり、従来に比べ安全性と操縦性が向上しているという。その性能を生かすため従来の約3倍のパワーを発揮する船外機を採用し、時速約40㌔での航行を実現。同ボートと船外機を合わせた重量は270㌔あり、迅速な進水や離水を可能にするため、積載車は小型クレーン付きとしている。

 この日は同町消防防災センターで配備式を行い、寺島消防長は「長い海岸線を管轄に持ち、ダイビングに磯釣り、海水浴などのマリンレジャーが盛ん。災害が起こったときに求められる消防需要は高く、私たちもそれに対応しなければならない。このような資機材を最大限に活用して消防救助技術の向上を図り、住民の安全安心につなげていきたい」と訓示し、一日も早い操船の習熟を期待した。

 引き続き同町くじ野川にある橋杭漁港で取扱訓練を行い、しぶきを上げて旋回するなど従来よりも速度が出る同ボートの扱いの習熟に努めた。同ボートは主に串本消防署が運用する形になっていて、訓練に臨んだ職員は簡単には沈まない特性で暗礁や漂流するがれきへの注意が軽減される分、思い切った救助に臨みやすいなどの印象を語った。24時間体制での出動を実現するため三つ設けている警防班の全てが、この車両を取り扱える状況にあるという。

(2019年3月29日付紙面より)

新たに導入した水難救助ボートの取扱訓練に臨む職員=27日、串本町くじ野川
2019年03月29日
3 4月1日からJA伊勢に
 JA三重南紀など合併  

 御浜町阿田和に本店を置くJA三重南紀は4月1日(月)、JA伊勢(度会町)、JA鳥羽志摩(志摩市阿児町)と合併し、伊勢農業協同組合(JA伊勢)としてスタートする。

 農産物の輸入自由化、農畜産物価格の低迷、農業者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加、正組合員の減少などにより、今後、経営環境が一層厳しさを増すと予想されることから、安心して営農や生活ができるよう合併を決めた。合併後の組合員は県内で2番目に多い約4万9千人となる見込み。

 JA伊勢を存続させ、JA鳥羽志摩とJA三重南紀は解散する。本店はJA伊勢に置く。伊勢市、鳥羽市、志摩市、尾鷲市、熊野市、御浜町、紀宝町など県の約37%にあたる広大なエリアが活動区域となる。ミカンやイチゴ、伊勢茶など全国市場でも人気の名産品が多く、JA三重南紀では「三重南紀みかん」をタイへ輸出している。

 JA三重南紀は本店の名称が三重南紀地区本部に名称が変更となるが、各支店は変わらない。「合併後も地域農業の振興、組合員の営農活動を支援し、『三重南紀みかん』のブランド化、地産地消の推進など、継続的な取り組み、農業者の所得増大に努めます」としている。

 合併に伴うシステム移行作業のため、3月30日(土)と31日(日)はJA三重南紀管内のATMが終日休止となる。問い合わせは各JA窓口まで。

  □     □

 各種取り扱いは次の通り。

■通帳、キャッシュカード、JAカード

 通帳は現在の口座番号に変更はないが、窓口での通帳取引は4月1日以降、切り替えが必要となる。口座を開設した各支店窓口に通帳を持参する。県内JAバンクのATM、キャッシュカード、JAカードは今まで通り利用できる。

■振込、口座振替

 必要な手続きはJAで行い、給与振り込み、年金振り込み、公共料金などの口座振替は従来通りとなる。

■共済証書

 現在契約中の共済はJA伊勢に引き継がれるため、効力は変わらない。証書は旧JAのままとなるが、満期金や事故共済受け取りの際に必要となる。

(2019年3月29日付紙面より)

合併して地区本部となる現在のJA三重南紀本店
2019年03月29日
4 チューリップが見頃に
 「下里とも子ガーデン」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の「下里とも子ガーデン」で、春の花が咲き始めた。今年は世話人代表の岩本カナエさんらが、チューリップを500球に増やし、色とりどりの花を咲かせた。チューリップは今週末までが見頃。

 同ガーデンは、元の持ち主だった笠松とも子さんの遺志を継ぎ、近くの住民らのボランティアで管理している。この時季のガーデンの花は他に、ヤグルマソウ、キンセンカ、ナノハナ、ムラサキハナナなど。丸い花壇の回りにはシバザクラが咲きそろい、6月のアジサイの季節まで、入れ替わり立ち替わりさまざまな花が楽しめるよう工夫されている。

 岩本さんは「近所のメンバーだけでなく、笠松さんを慕っていた方たちが、他の地区から手伝いに来てくれます。ありがたく思います」と話していた。

(2019年3月29日付紙面より)

チューリップや春の花が見頃を迎えた=25日、那智勝浦町の「下里とも子ガーデン」
2019年03月29日
5 各入賞花決まる  紀州愛蘭会「春蘭展示会」  
2019年03月29日
6 まちの安心安全目指し  刺又40本を配布  (新宮市暴力追放協議会 )
2019年03月29日
7 変わらぬ理念を誇りに  『太地水産共同組合の百年』を発刊  (太地町 )
2019年03月29日
8 みんなで焼きたて味わう  「くまっこ」で春のイベント  (新宮市熊野川町 )
2019年03月29日
9 思い出を胸に園舎巣立つ  きたやま保育所で卒園式  
2019年03月29日
10 優しい気持ちを忘れずに  白梅保・たづはら保で卒園式  (新宮市 )
2019年03月29日
11 適切な消火活動に感謝  火災の初期消火表彰  (新宮市 )
2019年03月29日
12 教職員の人事異動 公立小中学校 
2019年03月29日
13 新宮市の人事異動②   
2019年03月29日
14 町内外の7チーム対戦  川口で町長杯GB大会  (古座川町 )
2019年03月29日
15 北海道鵡川高球児も協力  橋杭の防砂ネットを撤去  (南紀串本観光協会 )
2019年03月29日
16 3月定例会一般質問④  串本町議会  
2019年03月29日
17 町指定文化財「京城跡」写真展  ふるさと資料館で開催中  (紀宝町 )
2019年03月28日
18 串本にロケット発射場
 民間は日本初、21年運用目指す  (和歌山県 )

 キヤノン電子株式会社など4社からなる宇宙事業会社「スペースワン株式会社」=東京都=が企画する日本初の民間ロケット発射場建設予定地が串本町田原地区に決定した。本年中に建設工事を開始し、2021年の運用開始、20年代半ばには年間20機の打ち上げを目指す。

 スペースワンはキャノン電子株式会社、株式会社IHIエアロスペース、清水建設株式会社、株式会社日本政策投資銀行の共同出資で発足。人工衛星の地球周回軌道への打ち上げをサービス内容としている。

 建設地の条件に▽射点を起点に半径1㌔圏内が恒常的に無人である▽射点から南方に陸地や島がない▽本州の工場から発射場まで低コストで物資輸送が可能▽周辺住民から歓迎されること―などを挙げており、和歌山県は同町を候補地として推薦。同町、那智勝浦町と共に誘致を進めていた。

 約15㌶の用地で、ロケット打ち上げ射点、ロケットと人工衛星の組立棟、ロケット保管庫、その他付帯設備が建設される。同社は「和歌山県、串本町および那智勝浦町をはじめとする自治体、地域住民と緊密に連携しつつ、国際競争力のある商業宇宙輸送サービスの実現を目指す」としている。

 26日には和歌山県庁で記者会見があった。同社の太田信一郎社長、仁坂吉伸知事、田嶋勝正串本町長、堀順一郎那智勝浦町長が出席した。

 仁坂知事は喜びと地元関係者への感謝を述べ「和歌山から初めてのロケットが打ち上がる日を、大人から子どもまで全ての県民が楽しみにするのではないか。経済的な効果も大きく、新たな観光資源としての誘客効果も期待できる。互いの目的を実現できるようしっかりと協力関係を築き取り組んでいきたい」。

 堀町長は射場施設が那智勝浦町との境にあることに触れ「本町を含めた広域で実施される事業との思いで、できる限りの協力をしたい。射場施設の建設により多くの方にお越しいただけることは町にとって非常に大きな地域振興につながると期待している。今後おもてなしについても検討していくが、串本町とも協力しながら魅力を最大限に発揮できるよう取り組みたい」とコメントした。

(2019年3月28日付紙面より)

荒船海岸そばの建設予定地一帯=27日、串本町田原
2019年03月28日
19 性能向上とコスト削減
 新冷凍冷蔵施設が竣工  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は26日、同町築地の勝浦漁港内に完成した「那智勝浦町冷凍冷蔵施設」で竣工(しゅんこう)式を開いた。堀順一郎町長をはじめ、工事関係者など多くが出席。マグロやマグロ漁の飼料の保管を目的とし、性能面・コスト面でも向上した施設の完成を祝った。

 農林水産課によると、これまで紀州勝浦漁業協同組合と勝浦魚商協同組合が使用していた冷凍冷蔵庫は昭和43年、55年製と古く、2施設で合計が約7000㌧と当時の漁獲量用の設計であった。庫内温度別の収容量を過去5年間の平均や最大月の保管実績から必要能力を算定し、適正規模となるよう事業を進めた。工事は昨年6月に着工し、今月8日に終了。現在、旧施設から引っ越し作業を実施しており、4月からは随時、使用していくと話す。

 施設の概要は鉄骨造2階建てで、建築面積が2294・29平方㍍、延べ面積が2224・22平方㍍。1階が2155・23平方㍍で2階が68・99平方㍍。事業費は地質調査・設計管理業務委託費、工事請負費を含め10億2289万円。

 同課では電気代などは旧施設の半額ほどになるほか、以前は夜間管理する人材も必要だったが、新施設では機械の管理となり、人件費の面でもコスト削減につながると説明した。

 施設は基本的にビンチョウの保管が主で、以前の施設では缶詰などの加工用のみを扱っていた。今回、空気冷媒の新方式が採用されているため、冷凍速度が上がり、保存状態がより向上する。そのため、町では価格が安い冬場は保存し、夏場の品物が少ない時期になどで刺し身提供することも検討しているという。今後は魚商と協議を進めるなどして、ビンチョウのブランドの強化を図っていきたいと話す。

 また、施設は町、魚商、勝浦漁協の3者の出資による株式会社那智勝浦冷蔵株式会社が指定管理者として管理・運営を行う。堀町長は「新施設により、マグロの水揚げ拠点としての機能がより安定したものとなる。マグロ漁を巡る環境は厳しい状況だが、この施設完成を景気に、よりいっそう水産業の振興に努めてまいりたい」と語った。

 その後、来賓の中岩和子町議会議長や谷洋一県議会議員、東川智昭東牟婁振興局長が祝辞を述べ、工事施工者への感謝状が堀町長から贈られた。最後に関係者らによるテープカットが行われた。

 施設規模・能力の対比は次の通り。(新/旧)。

▽凍結室(1日ごと)・庫内温度=40㌧マイナス35℃/60㌧マイナス25℃

▽冷凍室・マイナス25℃=2500㌧/5800㌧

▽冷凍室・マイナス60℃=500㌧/1200㌧

(2019年3月28日付紙面より)

テープカットが行われた=26日、那智勝浦町冷凍冷蔵施設
マグロの水揚げの拠点として期待される新施設
2019年03月28日
20 懸垂幕掲げて選定を祝う
 射場誘致成り感謝と意欲  (串本町 )

 串本町が27日、小型ロケット打ち上げ射場建設予定地となったことを祝う懸垂幕を役場本庁に掲げて前日の選定を喜んだ。

 この射場は、スペースワン株式会社(太田信一郎代表取締役)=東京都=が2021年の運用開始を目指して設置を目指している。同町の建設予定地候補は南東方向が開け、周囲1㌔圏内に人家がないなどの諸条件を満たせる場所として同町田原の荒船海岸付近に想定されている。

 同候補に数えられたことを受けて同町は、昨年3月に官民合同の民間ロケット射場誘致推進室を役場古座分庁舎内に開設。同予定地にかかる地権者との交渉を後押しするなどして、誘致を目指してきた。

 懸垂幕は長さ7㍍、幅1㍍。「祝 ロケット射場 誘致決定」という文面が書かれていて、この日は新館屋外階段につる形で掲げた。作業は田嶋勝正町長ら約30人が見守り、掲げられるのと同時に歓喜の拍手が巻き起こった。

 今回の選定について、田嶋町長は次のようにコメントを発表した。

 「本日(26日)、小型ロケット射場建設地を串本町に決定していただきましたこと、太田代表取締役をはじめスペースワン株式会社の皆さまに心より感謝申し上げます。

 串本町が有力な候補地と報道されてから1年以上経過したところでありますが、その間、和歌山県と串本町を挙げて誘致を推進してまいりました。射場選定においては、地元の方々の理解が得られるか、用地を確保する算段が付くかどうかという点が大前提となっており、決して楽な道のりではありませんでした。ここに至るまで、ご理解とご協力をいただきました地権者および地元住民の皆さま、漁協をはじめとした各種団体の皆さま、そして多大なご支援をいただきました和歌山県仁坂知事に心より感謝申し上げます。

 今後は2021年度中に初打ち上げが想定されており、それに向けた大規模な工事がスタートします。また、観光客の増加や関連企業の進出など、地元経済への波及効果は計り知れないものがあります。町としましても駐車場や見学場のインフラ整備など、考えられるさまざまな施策を整理し、『本州最南端の町から最先端の町へ』の取り組みを積極的に講じてまいりたいと考えております」

(2019年3月28日付紙面より)

新館屋外階段に懸垂幕を掲げて選定を祝う=27日、串本町役場本庁
2019年03月28日
21 愛される図書館車に
 4代目「なかよし号」お披露目式  (新宮市 )

 新宮市立図書館(舩上光次館長)の新移動図書館車4代目「なかよし号」のお披露目式が27日、市役所第2駐車場であった。式典で田岡実千年市長は「4代目も今まで同様愛され、皆さまの元にたくさんの本を届けられるように、そして毎日を少しでも深く豊かにすることを祈っています」とあいさつした。同車は4月6日(土)から巡回を開始する。

 市の移動図書館は1977(昭和52)年に大桑勇さんの寄贈により事業を始めた。約40年にわたり、地域住民に図書館利用の機会を提供するため、巡回を続けていた。3代目「なかよし号」は2006(平成18)年から運行を開始。車両の老朽化により20日の熊野川巡回でその役目を終えた。

 4代目は一般財団法人自治総合センターのコミュニティー助成事業から1000万円の助成を受け、総事業費約1263万円で整備したもの。3・5㌧トラックを基に作られ、約2000冊の本を積載できる。車いすの人も利用できるように乗降用リフトを備え、車内にはLED照明や雨天巡回のためにテントも備えられている。

 車体に描かれたイラストは3代目に引き続き絵本作家、馬場のぼるさんの絵本『11ぴきのねこ』シリーズの場面から使用したもの。小さな恐竜に乗る、楽しそうな猫たちの様子が描かれている。舩上館長は車体のイラストについて「子どもたちや高齢者の方々に喜んでもらえると思います」と感想を述べ「この移動図書館車を、少しでも地域で活躍させることができれば」。

 式の後には車両見学会があり、集まった地域住民や子どもたちは車両内外を興味深げに見学し、気になる本を手に取っていた。「なかよし号」の平成29年度利用統計は貸出人数2500人、貸出冊数1万2915点となっている。

  □     □

■「なかよし号」巡回サービス

 図書館から2㌔以遠の▽蜂伏会館▽三輪崎会館▽高田小学校▽旧高田会館▽佐野会館▽木ノ川寿楽荘前▽熊野川小学校▽熊野川B&G海洋センター―に月1回巡回する。貸し出し期間は翌巡回日まで。ほか、神倉小学校、王子ヶ浜小学校、三輪崎小学校へ学期に1回巡回。小学校3校の利用対象は児童および学校関係者のみで貸出期間は2週間。予約やリクエスト受付と予約本の受け取りも可。予約申し込みは巡回時のほか、電話やインターネットからも可能。

(2019年3月28日付紙面より)

新車両の見学会の様子=27日、市役所第2駐車場
車両を彩る馬場のぼるさんのイラスト
2019年03月28日
22 優勝は神倉少年野球クラブ
 2位に串本、3位に那智勝浦  (イオン新宮店専門店会少年野球大会 )
2019年03月28日
23 教職員の人事異動  県立学校  
2019年03月28日
24 職員力生かせる組織に 122人の内示、新宮市の人事異動① 
2019年03月28日
25 たくさんの思い出胸に  公立保育所、こども園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月28日
26 新宮信金が地元団体に寄付  活動支援の取り組みとして  (那智勝浦町 )
2019年03月28日
27 消防団協力事業所に認定  2事業所目に仮屋商会  (新宮市 )
2019年03月28日
28 ソメイヨシノ開花始まる  古座川町一枚岩  
2019年03月28日
29 草花染めなどで楽しく 古座川地域活動連絡協 (那智勝浦町)
2019年03月28日
30 「魅力を知ってもらいたい」  生徒主体で学習発表会  (串本古座高校 )
2019年03月28日
31 15人が作品創作に挑戦  本館「キャンドル講座」  (串本町公民館 )
2019年03月28日
32 ジャズやロックで盛り上がる  串本町民音楽祭バンドの部  
2019年03月28日
33 旭之森の標柱を更新整備  認証55周年事業の一環で  (串本LC )
2019年03月28日
34 3月定例会一般質問③  串本町議会  
2019年03月28日
35 桜咲かせてお別れ会  井田公民館で子育てサロンあらいぶ  (紀宝町 )
2019年03月28日
36 各市町で期日前投票  紀宝町は鵜殿地域交流セで  (三重県知事選 )
2019年03月28日
37 楽しく体と頭を使う  笑顔で介護予防体操  (紀宝町 )
2019年03月28日
38 お悔やみ情報
  
2019年03月23日
39 世界遺産に関わる活動支援
 応援募金会が熊野川ふれあい公社へ  (新宮信用金庫 )

 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)の有志役員、職員100人以上で組織する「新宮しんきん世界遺産応援募金会」は20日、熊野川川舟下り事業などを運営する一般社団法人熊野川ふれあい公社へ20万円を寄付した。新宮市大橋通の新宮信用金庫本店で目録を受け取った同公社の下阪殖保代表理事は「趣旨にのっとって考え、有効に活用させていただきます」と感謝した。

 募金会は、世界遺産登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の維持管理や広報、ボランティアに関わる団体などへの支援を目的に、2004年に設立した。毎月会費として定額を出し合い、年1回さまざまな団体に寄付をしている。

 熊野川ふれあい公社は05年から「川の参詣道」熊野川を木舟で下る観光体験事業を実施している。11年の紀伊半島大水害で事務所流出などの被害を受けた。

 事業開始から今年で14年目を迎え、木舟の老朽化も目立つ。会では「お客さまの受け入れ体制を拡充し、日本はもとより世界の人々にもこの素晴らしい世界遺産『熊野川』の良さを知っていただき、後世に伝えていくためにぜひ支援したい」と推薦した。

 同金庫本店営業部の中平潤・課長代理は「趣旨に合致している世界遺産の維持管理をしている団体に協力ができ、ありがたい。お役立てください」と話していた。

 26日(火)には勝浦支店で同様に寄贈を行う。

(2019年3月23日付紙面より)

下阪殖保代表理事(左)が目録を受け取った=20日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店
2019年03月23日
40 クロマグロの活気続く
 21日の水揚げ7千万円  (那智勝浦町 )

 生鮮マグロの水揚げ量が国内有数の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場に21日、同市場で今年最大の308㌔のクロマグロが揚がった。200㌔台を含めクロマグロが8本揚がり、1日の総水揚げは約69㌧、7056万円を計上した。

 この日は入港船14隻のうち、マグロはえ縄船が11隻。1㌔当たり1万3500円の値がついた194㌔のクロマグロと308㌔の大物は、高知県の「和丸(かずまる)」が水揚げした。市場に集まった仲買人らによると、春の彼岸ごろに紀伊半島沖で取れるクロマグロは鮮度が良く、高値の取引が続いているという。18日には183㌔のクロマグロが今年最高値の1㌔当たり1万5400円で競り落とされた。

 県漁連勝浦市場の太田直久参事役は、マグロの計測に追われながら「やはりクロマグロの大物はうれしいですね。市場が活気づく。年度末に向けて1本でも多く揚がってほしい。どの船のマグロも品質が良く、これから期待できると思います」と話した。

(2019年3月23日付紙面より)

市場に水揚げされた308㌔のクロマグロ(手前)=21日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月23日
41 全力でチャレンジを
 近大新宮で中学校修了式  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)で22日、第26回中学校修了式が営まれた。保護者や在校生らが見守る中、中学校課程(中高一貫前期コース)の修了者45(男子22、女子23)人が川合校長から証書を受け取った。

 式典では、在校生と保護者、教職員が体育館に集まり、修了生らを拍手で迎えた。国歌斉唱の後、川合校長が一人一人に証書を手渡した。

 川合校長は「一生に一度しかない高校時代、人として一番成長できる時期です。後悔することのないよう勉強でもクラブ活動でも習い事でも失敗を気にせず全力でチャレンジしてほしいと思います」と激励。

 修了生を代表して松岡悠太君は3年間を振り返り、「勉強、部活、学校行事などさまざまな経験をしてきたからこそ、今の成長した私たちがいると思います。1年生の頃の不安や緊張がうそのように、毎日が楽しいです。元気で明るく互いを高め合える最高の学年だと思います」と述べた。

 在校生に対し、悩んだときは一人で抱え込まず誰かに相談しながら乗り越えてほしいとエールを送った。教職員と家族へ感謝を伝え、「これから始まる新しい高校生活が本当に楽しみです」と語った。

(2019年3月23日付紙面より)

拍手で迎えられる修了生=22日、新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校
2019年03月23日
42 競技に挑戦し内容に親しむ
 田並でくまのじかるた大会  (串本町 )

 串本町田並にある田並劇場で21日、地かるた「くまのじかるた」の大会があり、子どもやその家族らが競技に挑戦するなどして内容に親しんだ。

 同劇場主催、くまの地かるたプロジェクト共催。南紀熊野ジオパーク推進協議会後援。このかるたは、新宮市熊野川町篠尾(ささび)にアトリエ「SaSaBi」を構えるイラストレーター・杉本麻絵さん(40)を中心とする有志グループが、南紀熊野ジオパーク推進協議会の活動促進事業を活用して制作し1月から発行を始めた。

 昨年2月に杉本さんが声を上げ、その趣旨に賛同した有志計4人で同プロジェクトを立ち上げ。熊野地方ならではの歴史や文化、人物や自然を総ざらいして構想を練って4月から制作に着手し、杉本さんが絵札、安原克彦さんが読み札各46枚を仕上げ、山崎好美さんが解説書を作り吉村知子さんが後押しをする形で「くまのじかるた」を完成させた。

 この日の大会は、月・水・土曜日に開いている同劇場カフェが串本町域における「くまのじかるた」取扱店になっている縁で実現した。同グループが大会を運営するのは初だそうで、A4サイズに拡大した絵札を使って子ども対象の競技会、既製品を使って家族ら対象の体験会を同時進行で開く形で内容を披露した。

 絵札にはエルトゥールル号や熊野比丘尼、補陀落渡海やオーストラリア移民などの史実、那智の滝やフェニックス褶曲などの地質資源、本宮大社例大祭や餅まきの慣習、漁業や昨今話題のクマノザクラなどがわかりよく簡潔に描かれ、かるた遊びを通してこれら魅力への興味を引き出すことを目指したという。

 大会と併せてマルシェや田辺市のフラグループ「カピリ」の舞台発表もあり、場内はいつにも増して盛況。同劇場を営む林憲昭さん夫妻もうれしい悲鳴を上げながら対応に努めていた。

 同劇場のほか、那智勝浦町域のCompi、新宮市域のコケコッコやツツ井文具センターや縁ga環、田辺市本宮町域の冨士屋やおとなし和紙やあしたの森や拝庵などが「くまのじかるた」を取り扱っている。

 制作の第一声を上げた杉本さんは「3年前に篠尾へ移住して知った熊野の魅力を伝えたくてこのかるたを作った。子どもが楽しみながら熊野の魅力を知り、大人も童心に帰って一緒にかるた遊びを楽しむきっかけになれば何より」と大会参加者の今後に期待した。

 くまのじかるたは1セット2380円(税込み、解説書付き)で、初回製作数は500セット。問い合わせは同プロジェクト(メールkumanojikaruta@gmail.com)まで。

  □     □

■次はおむすびマルシェで

 古座川町相瀬にある一枚岩前で24日(日)午前11時~午後3時に開かれるイベント「おむすびマルシェ」でも、「くまのじかるた」を使った大会が計画されている。

 企画名は「みんなで!かるた大会」で実施時間は午後1時から。景品付きで行うとしている。

(2019年3月23日付紙面より)

「くまのじかるた」の競技で活気づく田並劇場=21日、串本町田並
「くまのじかるた」をアピールするプロジェクト代表の杉本麻絵さん

2019年03月23日
43 長年の貢献に感謝  國定浩一さん、名誉観光大使に  (那智勝浦町 )
2019年03月23日
44 DMOや防災など議論  那智勝浦町議会一般質問  
2019年03月23日
45 1位に栗栖達也さん  写連新宮支部3月例会  
2019年03月23日
46 公立小中学校などで修了式  新宮・東牟婁地方  
2019年03月23日
47 思い出詰まる園舎巣立つ  幼稚園、保育園で卒園式  (新宮市 )
2019年03月23日
48 グラウンドゴルフ愛好者197人競う  第9回チャンピオン大会  (串本町 )
2019年03月23日
49 ゴールド・ロジャーが優勝  第15回フットサルKリーグ  (串本町 )
2019年03月23日
50 最後の卒園児送り出す  潮岬幼稚園が卒園式  (串本町 )
2019年03月23日
51 要所を巡り英語で解説  樫野崎で研修・交流会  (南紀国際交流協会 )
2019年03月23日
52 町全体の卒業生数は82人  串本町立の9小学校で卒業式  
2019年03月23日
53 6年間の感謝胸に巣立つ  古座川町立の2小学校で卒業式  
2019年03月23日
54 串本写真倶楽部が写真展  串本海中フォトコンも賛助  
2019年03月23日
55 町民と中学生らが参加  蔵土で交流グラウンドゴルフ大会  (古座川町 )
2019年03月23日
56 3月定例会一般質問①  串本町議会  
2019年03月23日
57 親睦の思い出づくり  成川保育所お別れ遠足  
2019年03月23日
58 「保存活用計画」策定へ  紀宝町指定文化財を報告  (京城跡検討委 )
2019年03月23日
59 鮒田水門操作に長年尽力  瀬古正広さんを表彰  
2019年03月23日
60 永年勤続功労章を伝達  紀宝町消防団の田畑元男さん  (消防庁長官表彰 )
2019年03月23日
61 現職、新人の一騎打ち  現県政8年の評価を争点に  (三重県知事選 )
2019年03月23日
62 9団体が歌や演奏を披露  新宮市民音楽祭合唱・器楽の部  
2019年03月23日
63 文複建設工事入札取りやめ  28日に再入札  (新宮市 )
2019年03月23日
64 本番に向け練習追い込み  24日、高校体育館で定演  (新宮高校吹奏楽部 )
2019年03月23日
65 お悔やみ情報
  
2019年03月21日
66 色彩豊かな創作にくぎ付け
 絵本作家・田島征三さん描く  

 日本を代表する絵本作家の田島征三さん(79)を迎えてのライブペインティング「森にはフシギがすんでいる」が16日、紀宝町保健センターであった。同町や御浜町、太地町、新宮市などから集まった約80人を前に、田島さんがナマズをイメージした絵画を完成させた。

 みえ森と緑の県民税市町交付金事業の一つ。子どもの本専門店「メリーゴーランド」(四日市市)の増田喜昭さんが案内役を務め、「田島さんは日本が誇る宝。同じ時代にいることが幸せ」と話した。

 田島さんは、これまで使った絵の具の残りを混ぜた「奇跡の色」と、使い古した世界に一つだけの筆を用い100号のキャンバスに描き始めた。

 横向きのキャンバスが途中から縦になり、さまざまな色が重なり合っていった。来場者は徐々に田島さんの絵に引き込まれ、完成に近づくにつれ、キャンバスをこする筆の音だけが響き渡った。

 田島さんが絵を担当した絵本『わたしの森に』の著者で詩人のアーサー・ビナードさんは「田島さんの絵には地層がある。最初の線が最終的に確認できなくても、そこから始まった力学がある。線、点、色が消えていくが、それは競争ではない」と表現した。

 1時間半ほどで絵が完成すると、会場内から大きな拍手が起こった。和歌山県紀美野町から家族4人で参加した助野梓さん(32)は「途中で向きを変えたときはびっくりした。最初に想像していた絵と完成が違って驚いた」と話していた。

(2019年3月21日付紙面より)

キャンバスに描き始める田島征三さん=16日、紀宝町保健センター
1時間半で描き上げた作品
ライブペインティングを見つめる来場者ら
2019年03月21日
67 新たな歩み進める
 太地、那智勝浦町小学校卒業式  

 太地、那智勝浦両町の町立小学校で20日、一斉に卒業式があった。太地小13人、宇久井小15人、市野々小8人、勝浦小41人、太田小10人、下里小20人、色川小2人が中学校に向け、新たな歩みを進めた。

  □     □

■太地町立太地小学校

 太地小学校(宮本礼子校長)では、卒業児童が在校生や保護者らに拍手で迎えられ入場。一人一人が「小さな努力積み重ねる」「漁師になって両親を幸せにする」「いろいろな人を助けたい」など、思いやりにあふれた夢を発表した。宮本校長は卒業証書を手渡し、下級生の模範となった学校生活を振り返り「皆さんの頑張りは、多くの人に感動を与えました」とたたえた。りりしく成長した姿に、校長は「小学校を心のふるさとと思って」と呼び掛け、「ありがとう」の言葉を贈った。

  □     □

■那智勝浦町立勝浦小学校

 勝浦小学校(上浦一剛校長)では男子16人、女子25人が6年間の思い出を胸に、学びやを後にした。式典で上浦校長は、運動会や台風後の清掃、町のPR活動などを振り返り「活躍は目を見張るものがあった」とたたえ、「自分を俯瞰(ふかん)できる人、人に勇気や元気を与えられる人になってください」と願いを込めた。在校生全員で「贈る言葉」を発表し、卒業生らが「春の光の中、希望に胸をふくらませ、学んだこと、変わらぬ友情を力に頑張ります」と力強い言葉でしめくくった。

(2019年3月21日付紙面より)

将来の夢を発表し、卒業証書を受け取った=20日、太地町立太地小学校
在校生の「贈る言葉」を聞く卒業生=20日、那智勝浦町立勝浦小学校
2019年03月21日
68 花の時期に向け風情添える
 佐田区民らちょうちん飾る  (古座川町 )

 古座川町佐田で18日、ソメイヨシノの開花時期に向けたちょうちんの飾り付けが行われた。設置期間は4月7日(日)までで、今月23日(土)から夜間点灯が始まる予定。

 このちょうちんは、七川ダム完成以降、段階的に植えられたソメイヨシノが咲くたびに多くの花見客が訪れるようになり、主役の花盛りに風情を添える歓迎の趣向として佐田区が飾り付けるようになった。

 近年は役場七川出張所付近からおおじゃの森駐車場まで(桜の広場前~今津橋間を除く)の国道371号沿いと同駐車場広場、桜の広場に飾る形が定着していて、今年は第三銀行から桜まつり実行委員会へちょうちん200個が寄贈され、さっそく傷みが進んだちょうちんと入れ替え、全体で約300個を飾る内容で作業に臨んだ。

 近年は区民の高齢化や担い手不足のため、役場の若手職員も作業を手伝っている。今年は貴志光男区長ら区民と同職員に加え、七川ふるさとづくり協議会や同町観光協会の若手役職員も参加。親ひもに沿わせた電線のソケットに電球をはめ、さらにちょうちんをかぶせて支柱などに掛けるのが作業内容で、貴志区長指揮の下、電球やちょうちんの取り付けは主に女性陣、支柱などに掛けるのは主に男性陣と役割分担をして段取りよく飾り付けた。

 国道沿いのちょうちんは2区間計約600㍍にわたり飾り付けている。夜間点灯の時間帯は午後6時~9時の3時間で、タイマー設定により雨天でも自動点灯して、開花が進むソメイヨシノを淡く照らし上げる。期間中の31日(日)午前10時~午後2時には、桜の広場でイベント「桜まつり」を実施する予定。問い合わせは同まつり実行委員会(電話0735・72・0180)まで。

(2019年3月21日付紙面より)

ソメイヨシノの花の時期に向けちょうちんを飾り付ける区民や役場若手職員=18日、古座川町佐田
2019年03月21日
69 新高生4人を表彰
 世界遺産についての作文で  (新宮ユネスコ協会 )

 新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は18日、新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)を訪れ、高校生が書いた作文の優秀賞の表彰式を開いた。1年生4人が受賞し、中谷会長が賞状を手渡した。

 世界遺産の保全などを目的に活動している同協会は、高校生を対象とした講演会などを開き、感想文を募っている。同校の1年生は毎年、地域の世界遺産や歴史を感じ、連帯感を深めようと熊野古道で「ロングハイキング」を実施しており、今年は2月1日に事前学習の一環で講演を聞いた。

 生徒らはユネスコの理念や活動、世界遺産の特徴や意義、平和などについて学んだ内容や、実際にロングハイキングで古道を歩いた感想などを作文にまとめた。

 中谷会長は、事実認識が十分でない部分があったとしながらも「豊かな感受性と巧みな表現、若々しく真摯(しんし)な気持ちがこもっていた」と総評。一人一人の作文の受賞理由を講評し、祝いの言葉を述べた。前田校長は「事前学習、実体験、事後学習を通して良い経験ができたのでは」と生徒らをねぎらった。

 平見彩裕(みひろ)さんは「話を聞くまで負の遺産について理解していなかった。次は広島の原爆ドームから、実際に負の遺産を見てみたいと思いました。受賞は素直にうれしい」。秦優那さんは「これまで負の遺産について深く考えたことはなかった。もっと負の遺産を理解し、平和へとつなげていかなければならないと思います」。

 上久保知夏さんは「熊野古道は実際に歩くまでは身近に感じていなかった。昔の人はこれほど大変な道を歩いたかと思うとすごい。現在まで残っているのは、いろんな人の努力があったから。次の世代につなげていかなければならないと思いました」。植地彩衣さんは「身近にあるからこそ足を運んでなかった熊野古道に初めて触れて良さを知り、また行ってみたいと思った。負の遺産は人類の駄目だった歴史を一番分かりやすく残しているもの。話を聞いた上で、昔訪れた原爆ドームにもう一度行ってみたいです」と話していた。

(2019年3月21日付紙面より)

優秀賞を受賞した(前列左から)植地彩衣さん、上久保知夏さん、秦優那さん、平見彩裕さん=18日、新宮市神倉の県立新宮高校
2019年03月21日
70 ヨウコウザクラ見頃に  ピーアップシングウ  (新宮市蜂伏 )
2019年03月21日
71 連続下落も率は縮小  和歌山・三重県の公示地価  
2019年03月21日
72 長年の功績をたたえ 和歌山県消防功労者表彰 
2019年03月21日
73 雨の中、住民らが協力  ゆかし潟でクリーン作戦  (那智勝浦町 )
2019年03月21日
74 地域の中の「喜怒哀楽」  チームくまのがわで話し合う  (新宮市熊野川町 )
2019年03月21日
75 楽しい物語に夢中  はまゆう保育園で人形劇鑑賞  (新宮市 )
2019年03月21日
76 感謝伝え今後の活躍誓う  南紀ボーイズ卒団生が町長らを表敬訪問  (太地町 )
2019年03月21日
77 串本町人事異動  一般行政職関係  
2019年03月21日
78 親子の絆をつくる  あったカフェがBP  (串本町 )
2019年03月21日
79 吹奏楽部、総合練習に励む 24日の第9回定演に向け (串本古座高校)
2019年03月21日
80 全員で楽しくダンス  さよならパーティー  (うどの幼稚園 )
2019年03月21日
81 AMドリームスが優勝  紀宝トレジャーズ準優勝  (県大会予選 )
2019年03月21日
82 祭りに向け稽古に励む  第9回演奏会「熊野水軍祭」  (30日、まなびの郷 )
2019年03月21日
83 お悔やみ情報
  
2019年03月20日
84 文化財指定・登録へ 蓬莱山出土品と三輪崎青年会館 

 国の文化審議会(佐藤信会長)は18日、文化財分科会を開き、新宮市阿須賀の阿須賀神社境内(蓬莱山)出土品の重要文化財(美術工芸品・考古資料)指定と、同市三輪崎の三輪崎青年会館を登録有形文化財(建造物)として登録するよう文部科学大臣に答申した。近日中に官報告示を経て正式に指定される予定。指定後、市内の国重要文化財は8件、登録有形文化財は1件となる。

 文化財登録制度は1996(平成8)年に誕生。50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、緩やかな規制を通じて保存が図られ活用が促されている。2000(平成12)年に有形文化財として登録された西村記念館(同市伊佐田町)が、10(平成22)年に重要文化財に指定されて以来、市内において登録有形文化財件数はゼロだった。重要文化財には「木造皇太神坐像」(熊野速玉大社所有)や「太刀 銘正恒 附糸巻太刀拵」(同)など、現在7件が指定されている。

 同審議会の答申を受け、田岡実千年市長は「この度の指定答申にあたりましては、10年以上にわたり調査をいただきました立正大学教授・時枝務先生をはじめ、所有者の阿須賀神社の皆さま、国・県など関係各位に並々ならぬご尽力を賜りました。心よりお礼を申し上げます。今後も、市民の皆さまのご理解とご協力のもと保存、管理に努めるとともに、地域の宝として活用してまいります。皆さまのさらなるご協力をお願い申し上げます。また、登録有形文化財に登録される『三輪崎青年会館』につきましては、三輪崎青年会や三輪崎郷土芸能保存会の活動拠点として、古くから三輪崎の人々に親しまれております。末長く地域の皆さまに活用され、継承されることを願っております」とコメントを寄せている。

  □     □

■阿須賀神社境内(蓬莱山)出土品



 1959(昭和34)年の伊勢湾台風で立木が倒れた際に、本殿裏の蓬莱山の麓から石組(いしぐみ)遺構が発見され、多数の御正体(みしょうたい)などが出土した。このたび、市が出土品の再調査をしたところ、その全貌が明らかになった。

 200点弱の御正体は阿須賀神社祭神の本地である大威徳明王(だいいとくみょうおう)を表現した個体が多数を占め、これに薬師如来像や阿弥陀如来像など、熊野三神の本地である尊像を表現した個体が加わる。さらには和鏡や一字一石経(いちじいっせききょう)、銅銭や建築物の金具残欠(かなぐざんけつ)も存在する。

 多くの資料に被熱痕が認められることから、室町時代に社殿に奉安されていたものが火災などで焼亡、一括して神体山の麓に納められたものと考えられる。

 同神社の西俊行宮司は「長い間丁寧に研究していただき、価値と質の高さを証明してくださった。喜びでいっぱい。2016年に世界遺産に追加登録されたことも含め、当神社は運がいい」と喜びを語る。「おかげさま」は神仏などの目に見えない力の庇護(ひご)を受ける言葉であるとし「人間さま、神仏様のおかげさまです。霊場や聖地にいる、目に見えない方々への感謝、そして目に見える関係者らの努力に感謝申し上げます」と話していた。

  □     □

■三輪崎青年会館



 1927(昭和2)年に三輪崎青年会の活動拠点として建築。木造平屋建、切妻造桟瓦葺妻入りで、正面に日の出の浮彫を施し、両端の突出部にペディメント(破風=はふ)を載せる。熊野地方で現存する数少ない青年会館の一つであり、保存状態も良い。現在は三輪崎郷土芸能保存会の「三輪崎の鯨踊」(県指定文化財)、「三輪崎の獅子舞」(市指定文化財)の練習場として利用されている。

 同青年会の柳本泰寛会長は「大変光栄でうれしく思っています。先輩たちの思いを受け継ぎ、これからも建物の維持や活動に頑張っていきたい」と話していた。

(2019年3月20日付紙面より)

阿須賀神社境内出土品(新宮市提供)
阿須賀神社境内出土品(新宮市提供)
新宮市三輪崎の三輪崎青年会館
2019年03月20日
85 思い出胸に巣立つ
 新宮市内小学校で卒業式  

 新宮市の公立小学校で19日、一斉に卒業式があった。児童たちは校長から卒業証書を受け取り、思い出の詰まった母校を巣立っていった。

 今年は神倉96人、王子ヶ浜68人、三輪崎76人、高田4人、熊野川5人の計249人が卒業した。

 三輪崎小では芝﨑勝善校長が一人一人に卒業証書を手渡し、6年間でいろんな経験をしながら、この日を迎えたとし、「皆さんには『ありがとう』の言葉や、笑顔であいさつができる人になってほしい。地に足を着け、これからの人生を歩んでください」と送り出した。

 来賓の市教育委員会の湊川大介さんは、道徳心豊かな人、地域を大切に思う心を持ってほしいと呼び掛け、「人としてどうあるべきかを常に忘れないで」。仮屋宏育友会長は小、中学校で得る経験は将来、自分のやりたいことが見つかった時に生かす『貯金箱』と述べ「今後の皆さんの活動を楽しみにしています」と、それぞれ祝辞した。

 在校生らは「学校の中心として引っ張ってくれてありがとうございました。自分自身や友達を大切にできる素晴らしい先輩でいてください」と送る言葉。卒業生たちは小学校生活を振り返り、「すてきな仲間と出会い、たくさんのことを学びました」と別れの言葉を述べ、教職員や学校関係者、保護者たちに感謝の気持ちを伝えた。

(2019年3月20日付紙面より)

卒業証書を受け取る児童=19日、新宮市立三輪崎小学校
2019年03月20日
86 390人が春をつかむ
 県立高校で合格発表  (和歌山県 )

 和歌山県の県立高校で19日、一般入学試験の合格発表があった。新宮・東牟婁地方では新宮、新翔、串本古座高校で390人が合格した。

 合格発表は午前10時、一斉に各校内の掲示板などに張り出された。小雨が降る中、緊張した面持ちで待っていた受験生たちは、自分の受験番号を見つけると友人と抱き合うなどして合格を喜んだ。各校の合格者数は、新宮高校全日制176(定員200)人、定時制7(同40)人、新翔高校118(同160)人、串本古座高校89(同120)人だった。

 新宮高校に合格した仲美咲さん(光洋中)は「自分の番号があってうれしかったです。まだ決めていませんが部活に入って勉強と両立させたい」。那智中出身の男子生徒は「合格できてうれしい。バドミントン部に入る予定です。英語が苦手なので置いていかれないように頑張らないと」。

 新翔高校に合格した三浦麗音君(緑丘中)は「昨夜は不安で眠れなかったけどとてもうれしい。合格に向けて、中学校3年間の復習を中心に頑張りました。野球部に入って、クラブ活動を頑張りたいです」と喜んだ。

 串本古座高校では竹本一晴君(古座中)が「受かるかとても心配だったけど、無事合格して良かったです。部活動は考えていないけど、勉強を頑張りたい。特に英語には力を入れていきたいです」と期待を込めて話していた。

 定員に満たなかった高校の追加募集は25日(月)に出願受け付け、27日(水)に学力検査、29日(金)に合格発表する予定。

(2019年3月20日付紙面より)

「番号あった!」合格を喜ぶ受験生ら=19日、県立新宮高校
合格を確認し笑顔を見せる受験生ら=19日、県立新翔高校
雨の中、合格を喜び合う受験生ら=19日、県立串本古座高校
2019年03月20日
87 情報保障目指す機運を醸成
 串本で耳の日記念のつどい  (県聴覚障害者協 )

 県聴覚障害者協会(福田美枝子会長)が17日、串本町文化センターで公開行事「第38回耳の日記念のつどい」を開いた。式典では聴覚障害者が等しく情報保障を受ける環境実現を目指す機運を醸成。各種アトラクションも織り交ぜ、障害の有無を問わず社会参加を共にするひとときで盛り上がった。

 この行事は1981(昭和56)年の国際障害者年の翌年から始まった啓発事業。聴覚障害者とその関係者や県民をつなぐ場として年1回、県内各地で開いている。

 今回は同協会紀南ブロック(東牟婁・新宮市聴覚障害者協会とたなべ聴覚障害者協会)が同つどい実行委員会(南村道雄実行委員長)を立ち上げ、式典とアトラクションを計画して当日の来場を呼び掛けた。

 式典で南村実行委員長は、手話言語条例制定の推進を掲げ「手話は言語であるという認識を広め、誰もがコミュニケーションできる環境の実現に向けみんなで力を合わせて取り組もう」と呼び掛け。福田会長は、聴覚障害者老人ホーム「きのくにの手」開所報告と協力への感謝を掲げつつ、南海トラフ巨大地震など大地震発災時は聴覚障害者も逃げ遅れないよう呼び掛けるとともに、避難所における同障害者への情報保障をどう図るかを課題視しているとし「聞こえる人も聞こえない人も助け合うためには、音声も手話も交えた社会が大前提。手話を広め、手話を学ぶ場を広げるため手話言語条例制定を目指してほしい」とあいさつした。

 来賓を代表して東牟婁振興局健康福祉部串本支所の榎本律夫支所長が仁坂吉伸知事のメッセージを代読。田嶋勝正町長は新宮・東牟婁地方の広域事業として手話奉仕員養成講座が始まっていることを伝え、そのような流れに沿いみんなで支え合い安心して暮らせるまちづくりに努めたいとした。

 来賓紹介や祝電披露を経て北尾洋子さんが今回のアピール案を手話朗読。情報保障とその先の社会参加推進に向けた重点スローガン8点を今後の力点として掲げ、来場者は起立などで賛同し採択した。表彰もあり、支援者の小出公味子さんと一障害者として串本町域の支援環境向上に尽力する和田要三さんが誉れを受けた。

 その後は同町トルコ文化協会による民族舞踊披露をオープニングにしてアトラクションが始まり、聴覚障害者として社会で活躍する竹内一宏さんの手話落語と山口洋一さんのマジックを楽しんだ後、福引で盛り上がりながらつどいを締めくくった。

(2019年3月20日付紙面より)

耳の日記念アピール案を手話朗読する北尾洋子さん=17日、串本町文化センター
表彰を受け喜びを語る小出公味子さん(中央)と和田要三さん
2019年03月20日
88 団体は新高女子Aが連覇
 個人戦は野尻和利さんが優勝  (新宮弓友会3月例会 )
2019年03月20日
89 里際・西山組らが優勝
 第33回勝浦バドミントン大会  
2019年03月20日
90 高瀬会が優勝 紀南福祉ソフト連盟ボウリング大会 
2019年03月20日
91 昨年以上の成績を
 智弁和歌山・久保亮弥君が3度目の甲子園へ  
2019年03月20日
92 クマノザクラを眺めながら  ゆかし潟から夏山海岸を散策  (那智勝浦町 )
2019年03月20日
93 のびのび外遊び楽しむ  子育てサロンに18人  (新宮市 )
2019年03月20日
94 動物愛護啓発を誓う  慰霊碑前で犬猫を供養する会  (紀南狂犬病予防連絡会 )
2019年03月20日
95 歌声や演奏を披露  新宮市民音楽祭合唱・器楽の部  
2019年03月20日
96 西行の魅力語り合う 国際熊野学会が例会 (那智勝浦町)
2019年03月20日
97 サクラにちなんだ食器披露  やまさき屋旅館で展示会  (古座川町 )
2019年03月20日
98 離れてもずっと友達  丹鶴幼稚園でお別れ会  (新宮市 )
2019年03月20日
99 夜桜用提灯300個  丹鶴城公園に設置  
2019年03月20日
100 「たいせつなともだち」  上野山こども園でお別れ会  (串本町 )
2019年03月20日
101 美しさをもっと知ってほしい  クマノザクラのタイプ木を観察  (古座川町 )
2019年03月20日
102 キンカンソフトが復活  道の駅フードコートで販売へ  (串本町 )
2019年03月20日
103 熊野市連合婦人会が解散  会員数減少で今月末に  
2019年03月20日
104 “幸せの国”の生活ぶり学ぶ  スカイプ使い英語で会話  (矢渕中 )
2019年03月20日
105 巣立ちの春に新たな一歩  井田、相野谷、成川小で卒業式  (紀宝町 )
2019年03月20日
106 平成を音楽に乗せて  第9回定期演奏会に240人  (近大新宮 )
2019年03月20日
107 お悔やみ情報
  
2019年03月17日
108 第七勝丸の操業安全祈る
 商業捕鯨切り替えに向け  (太地町 )

 4月上旬から開始される調査捕鯨に向け、出港準備が整った太地町漁協所有の捕鯨船「第七勝丸」(32㌧、乗組員6人)の安全祈願が16日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で営まれた。乗組員、同漁協の役員や職員13人が参列し、操業の安全を祈った。

 神社では、神前で髙橋宮司が祝詞を読み上げ、参列者が順に玉串をささげた。その後、漁港に停泊中の第七勝丸に髙橋宮司が乗船し、切麻散米(きりぬささんまい)で船をはらい清めた。

 今回の操業は、調査捕鯨から商業捕鯨への切り替え初年度となる。商業捕鯨は、日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退の効力が発生する7月1日以降に開始する。

 竹内隆士船長(40)は「クジラへの感謝と乗組員の安全を祈った。より一層、気を引き締め漁に臨みたい。漁獲枠の頭数を余さず、きっちり捕っていく。商業捕鯨を守り続け、鮮度の良い鯨肉を国内で広めたいと思っています」と話した。

(2019年3月17日付紙面より)

太地町漁協の職員が神事に参列した=16日、太地漁港
2019年03月17日
109 うっすらと雪化粧
 那智山方面で確認  

 那智勝浦町の那智山付近で16日、雪化粧をした山が確認された。

 和歌山地方気象台によると、15日から県内上空にマイナス30度近い冷たい寒気が入り込み、大気の状態が不安定なことから、県内各地でみぞれやあられが確認されている。同町での雪も同じ要因だという。

 那智勝浦インターチェンジ入り口付近にある同町浜ノ宮のコンビニ店駐車場からはっきりと山頂の雪が確認でき、スマートフォンでその様子を撮影するコンビニ店の利用者もいた。

 同山の熊野那智大社(男成洋三宮司)によると、午前8時~9時の1時間、みぞれが降ったが、雪は見ていないという。

(2019年3月17日付紙面より)

雪化粧が確認できた=16日午前9時ごろ、那智勝浦町
2019年03月17日
110 善意に感謝し協力求める
 書きそんじハガキキャンペーン  (新宮ユネスコ協会 )

 世界遺産の保全や活用を目的に活動する新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は「書きそんじハガキキャンペーン」に取り組んでいる。書き間違えたハガキなどを世界の教育の機会に恵まれない子どもたちの支援に充てるもので、ハガキを回収するためのポストを新宮市福祉センターに常設して引き続き協力を求める。

 同キャンペーンは日本ユネスコ協会連盟が取り組んでいる「世界寺子屋運動」の一環で、書き損じハガキや古い未使用のハガキなどを現金化して活用する。新宮ユネスコ協会では3年目の取り組みで、今月9日に市内で開催したイベント「春よこい」ではハガキとお菓子を交換するキャンペーンを実施。計1137枚と、コレクションされた切手帳5冊の寄付があった。ハガキ11枚で1人の子どもが1カ月学校に通えるという。集まったハガキは今月中に日本ユネスコ協会へ送る。

 中谷会長は「ユネスコ協会として、書きそんじハガキキャンペーンは他の国の子どもの教育に生かす普遍的に行っている取り組み。当協会では昨年から本格的に取り組み始め、たくさんの善意が集められたことをうれしく思います」と感謝した。

 「今後もポストを所定の場所に置き、活動を続けていくので、協力をよろしくお願いします」と呼び掛けている。

 ハガキ回収用のポストは今回市福祉センターに常設する他にも設置場所を募集している。問い合わせは同協会事務局の市教育委員会生涯学習課(電話0735・23・3333)まで。

 同協会は14日夜に市福祉センターで理事会定例会議を開き、活動報告や今後の活動を話し合うなどした。今月末には神倉山で清掃活動を行う予定となっている。

(2019年3月17日付紙面より)

集まったハガキ、切手帳、ポストと新宮ユネスコ協会の皆さん=14日、新宮市福祉センター
2019年03月17日
111 ライブや見学など楽しむ  蓬莱公民分館「歩こう会」  (新宮市 )
2019年03月17日
112 過去2番目を記録  18年の観光客数動態調査  (和歌山県 )
2019年03月17日
113 市の財政問題など  一般質問最終日は1議員  (新宮市議会 )
2019年03月17日
114 3期目に向け意気込み  濱口太史県議が県政報告会  (新宮市 )
2019年03月17日
115 多彩な作品ずらり  第二なぎの木園が作品展  (新宮市 )
2019年03月17日
116 ブリ2300本水揚げ  豊漁が続く太地漁港  
2019年03月17日
117 新翔生4人を表彰  世界遺産についての作文  (新宮ユネスコ協会 )
2019年03月17日
118 濃いピンクの花が庭を彩る  荘司さんが毎年育て  (紀宝町神内 )
2019年03月17日
119 50枚の札取り真剣勝負  1年生「百人一首大会」  (矢渕中 )
2019年03月17日
120 お悔やみ情報
  
2019年03月14日
121 感謝を込めて歌う
 30年間指揮の泉宏尚さんが勇退  (梛の樹合唱団 )

 新宮市ゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会、上廣正幸会長)の会員らからなる「梛(なぎ)の樹(き)合唱団」(森一夫団長、20人)で発足当時から指揮を務めていた泉宏尚さん(85)らの送別式が13日、同市福祉センターであった。泉さんの勇退に伴い「梛の樹合唱団」は来年度から「ゆうゆうクラブコーラス教室」として再スタートを切る。

 同合唱団は1989(平成元)年に発足した。唱歌などポピュラーな曲を歌い、市民音楽祭などにも出演してきた。この日は上廣会長が泉さんに感謝状を贈呈した。

 代表世話人の苅谷佐与子さんは思い出を振り返った。泉さんと、94(平成6)年からピアノ伴奏を務めてきた溝奧かずゆさんへの感謝を涙ながらに伝え「今日で一応、梛の樹合唱団は幕を下ろしますが、今は100歳時代。お互い体に気を付けて、笑顔でいつまでも元気で過ごしましょう。30年間本当に本当にありがとうございました」と謝辞を述べた。

 団員らは泉さんと溝奧さんに記念品と花束を贈った。泉さんの作曲した団歌『梛の樹の歌』など3曲を、泉さんの指揮で感謝を込めて歌った。

 泉さんは「団は、音楽的には無知で技術は素人だったが、熊野の血筋というような、歌の心がよく分かっている人たちだった。たくさんのコーラスを指揮してきたが、心が豊かな合唱団だった」。

 溝奧さんは「団の雰囲気が良く、難しい伴奏のときも頑張ることができた。皆さんが私を成長させてくれました」と語った。

(2019年3月14日付紙面より)

泉宏尚さんの指揮で団歌を歌う団員ら=13日、新宮市福祉センター
花束を贈呈した
2019年03月14日
122 子どもたちの力作見て
 町おこしポスターを張り出し  (那智勝浦町 )

 地元を盛り上げようと那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)の6年生は、勝浦漁港にぎわい市場周辺でPR活動を展開。活動中に使用された「町おこしポスター」が、このほど町商工会館の窓に張り出され、通りを歩く観光客らの目を引いている。

 毎年6年生の校外発表と町おこしを兼ねて実施する授業で、子どもたちは、世界遺産と温泉と生マグロの町ならではの題材を考え、取材を重ねてポスターやパンフレットを仕上げた。ポスターには、児童らが考案したオリジナルキャラクター「ミカサん」や「なちたん」も登場し、熊野那智大社や勝浦の生マグロの魅力を伝えている。

 商工会では、子どもたちの努力や町への思いを住民や観光客にアピールするため、次回開催まで約1年間掲示する予定。同事務局の井藤嘉彦さんは「よく勉強していると思います。観光客が足を止めて読んでいますよ。町の人たちも力作をぜひ見ていただければ」と話していた。

(2019年3月14日付紙面より)

勝浦小学校6年生が町おこしで使ったポスターが張り出されている=12日、那智勝浦町商工会館
2019年03月14日
123 養護教諭ら睡眠を考える
 町立病院小児科公開講座  (串本町 )

 くしもと町立病院(竹村司病院事業管理者)で11日、小児科公開講座があり、養護教諭ら一般約50人が、睡眠の大切さや適切に睡眠を取るポイントなどについて考える機会を持った。

 この講座は、串本町教育研究会養護部会が主催。生徒の適切な生活習慣を研究する中学校養護教諭が中心になって計画した学びの機会で、講師の依頼を受けた竹村管理者(同病院小児科医)は同病院が現在力を入れている公開講座の位置付けを条件にして協力することとし、同病院事務部発で関心がある町民の一般聴講を呼び掛けた。

 同部会を代表して古屋美生教諭は、改めて今回の講座の趣旨を伝えて積極聴講を呼び掛けた。竹村管理者は演題「こどもの睡眠と健やかな成長」を掲げて登壇した。

 人間の三大欲求の一つ・睡眠には周期性と2種類の睡眠(レム睡眠とノンレム睡眠)があることを前提した上でざっくばらんに話を進め、現代の子どもの夜型生活習慣の実態と睡眠不足症候群がもたらすさまざまな弊害、さらに睡眠時無呼吸症候群(子どもの場合は扁桃肥大アデノイドなど)や発達障害(自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害〈ADHD〉、起立性調節障害〈OD〉など)など睡眠障害を引き起こす基礎疾患を紹介。睡眠で課題を抱える子どもに接するときはまず、これらに該当する状況がないかを注意して観察するよう促した。

 人体に備わる体内時計には1日単位の周期性(概日リズム)があり、最近はその乱れによる睡眠障害も社会問題化していると指摘。乱す要因には光インプリンティング現象、寝る直前のテレビ・ゲーム・スマートフォン(スマホ)の使用や摂食など脳の覚醒を引き起こしてしまう刺激、起きた直後の日光浴(体内時計をリセットする条件)や朝食(深夜に睡眠誘発物質・メラトニンの分泌を促す条件)の欠如などがあり、それら生活習慣から睡眠障害を招くケースも多いと警鐘を鳴らした。

 睡眠において特に大切なのは寝始めてからの3時間。この間は脳が休まる深い眠り(ノンレム睡眠)となり、成長ホルモンの分泌も活発となる。適切にこの睡眠がとれているかは起きてから4時間後に眠気があるかないかで判定できるとし、目安にすることを推奨。

 適切な睡眠を導くポイントとして▽入眠儀式▽朝の光を浴びる▽しっかり体を動かす▽決まった時間に寝て起きる▽休みの日に寝だめをしない▽バランスの良い朝食でメラトニン分泌を促す―などを挙げて、子どもの健やかな成長を守る働き掛けを促し、基礎疾患に心当たりがあるときは小児科に相談するよう呼び掛けた。

(2019年3月14日付紙面より)

子どもの睡眠のあり方について語る竹村司管理者=11日、くしもと町立病院
2019年03月14日
124 議員定数全国最少に
 6人から5人へ削減案が可決  (北山村議会 )

 北山村議会(久保學議長)は3月定例会2日目の12日、葛城健也議員が提出した、議員定数を6人から5人に削減する条例を全会一致で可決した。人口減少に伴うもので、沖縄県の北大東村と並び全国最少の定数。12月の村議選から適用される。2016年の村長選で山口賢二村長が議員辞職して立候補をして以来、欠員1の状態が続いていた。

 葛城議員が福村尚議員の賛成を受けて発議した「北山村議会の議員の定数を定める条例の提出について」。議会運営委員会では16年9月から定数問題について協議を重ね、自治会との懇談会などを開いてきた。

 葛城議員は協議や調査などの結果、多くの村民が定数を削減するべきとの意識であったことや、3年弱の間、5人の議会運営で特段の支障はなかったとし、「本村の人口減少の現実を考慮し、現在の行政改革の流れの中、今期の議員定数に関するさまざまな取り組みや議論を総合的に判断した」と提案理由を述べた。

 北山村の人口は先月末で435人。人口が最も多かったのは1945年の2601人で、当時の定数は12人だった。人口の減少とともに定数を削減し、2007年に6人となった。

 久保議長は「4年ほど前から人口が減っており、見合った定数が5人くらいかと協議してきた結果。これが正しいと思う。今後人口が増えれば定数を増やせばいい。執行部からの提案に対し、議員には監督責任もある。(議員)個人の意思を持ち、しっかりと見ていきたい」。

 議員のなり手不足に関して、これまでも選挙を実施してきていることから心配はないとの考えを示し、一時期「村総会」の措置が検討されていた高知県の大川村と比較されることについて「いくら人口が減っても議会制民主主義をしていくべきだと僕は思う。大川村や他と人口的に比較しても文化や伝統、考え方は違う。ただ同じような人口だから、というだけでは協議できない」と述べた。

(2019年3月14日付紙面より)

発案の理由を説明する葛城健也議員=12日、北山村役場議場
2019年03月14日
125 NSC北斗SSが優勝
 第20回まぐろカップ少年サッカー大会  
2019年03月14日
126 買え買え詐欺に注意  新手の悪質商法や詐欺の手口学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
127 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問  
2019年03月14日
128 冷凍冷蔵施設の指定管理者など  議案審議で多くの質問  (那智勝浦町議会 )
2019年03月14日
129 一緒に遊べて良かった  たづはら保育園がお別れ遠足  (新宮市 )
2019年03月14日
130 園児らの成長喜ぶ  宇久井、井関保でお別れ会  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
131 「平成を音楽に乗せて」  近大新宮高校・中学校が定演  
2019年03月14日
132 苗木生産前に認識を共有  クマノザクラ勉強会開く  (七川ふる協 )
2019年03月14日
133 地元の海をじかに教わる  くしもとの海体験学習会  (串本町 )
2019年03月14日
134 真実や見抜く視点教わる  文化セで記念講演会開く  (くしもと9条の会 )
2019年03月14日
135 年長児と在園児が交流  下里、南大居保でお別れ会  ( )
2019年03月14日
136 発達障害など理解深める こころのフェスティバル (那智勝浦町)
2019年03月14日
137 卒業前の思い出づくり  高田小学校がお別れ遠足  (新宮市 )
2019年03月14日
138 「優しい気持ちになるね」  丹鶴幼で生け花教室  (新宮市 )
2019年03月14日
139 おいしいブロッコリー収穫  勝浦小の3年生が農業学習  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
140 商店街に、春がきた  活性化イベント「春よこい」  (新宮市 )
2019年03月14日
141 獣害対策の柵設置進む  紀宝町、有害鳥獣の被害軽減に  
2019年03月14日
142 県下18警察署に取締本部  三重県警察が設置  (統一地方選 )
2019年03月14日
143 早期復興を願い  チャリティーコンサート  (御浜町 )
2019年03月14日
144 紀宝町議会一般質問②   
2019年03月14日
145 おすし作りと餅つき体験  相野谷中1年生が阪松原地区高齢者と交流  (紀宝町 )
2019年03月14日
146 アカシアの花満開に  那智勝浦町  
2019年03月13日
147 空き家の適正管理目指し
 市空家等対策計画の現状  (新宮市 )

 新宮市は2018~22年度までの5カ年計画で「市空家等対策計画」を進めている。国の「空家等対策の推進に関する特別措置法(特措法)」を受けて本年度から始まった。年度末に向けて市に取り組みの現状を聞いた。

 空き家などは「個人の財産」であることから、所有者等の理解を得ることができない場合、行政が介入することが難しいケースが多く、全国でも対応に苦慮してきた。

 ここで国が14年に特措法を制定、公布し、市町村が空き家などの対策に取り組むために法的根拠の整備に取り組んだ。新宮市内でも空き家などが増加しており、市民の生命、身体、財産を保護するとともに、生活環境の保全を図り、空き家の適正管理や利活用の促進の対策を総合的に推進していくために同計画を策定した。

 同計画は、▽快適な住環境の保全▽安全で安心なまちづくりの推進▽空家等を活用した定住の促進―を基本理念に、相談会や適正管理の促進といった対策を進めている。昨年3月には市空家等対策検討委員会を設置、情報共有や対策の推進などについて協議、検討を行っている。

 市では県、専門家とタイアップして、偶数月に空き家所有者を対象にした無料相談会を開催。司法書士や建築士、不動産鑑定士などを交え、昨年10月から3回実施した。東牟婁管内で1回平均10件程度の相談があり、大半の相談が市内だったという。また、苦情への対処として所有者に適正管理を促している。

  □     □

■市内における空き家の現状



 16年度の調査によると、建物に対する空家等率は3・2%で、県内では低い数字だ。

 相続されていないままや、引っ越しして放置されているケースが多く、市管理課では「空き家対策は幅広い専門家の協力が必要。市単独では難しい。県では相続を含めた相談会を開いているので、日時などを紹介しています」。なお、次回は4月9日(火)に同市緑ヶ丘の東牟婁振興局で開催する予定。「空き家相談センターわかやま」(電話073・427・6070)でも相談を受け付けている。

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■今後の対策



 調査結果を踏まえ、市では、戸別に相談を受けた空き家の状況などを把握し、所有者のニーズを把握し、今後の取り組みや施策に反映していく考え。

 賃貸、売却などの利活用を考えている所有者に対しては、県住宅供給公社が運営する「わかやま空き家バンク」を紹介。同バンクでは、市内で住宅を探している人、市外からの移住を考えている人とのマッチングを図っている。高田、熊野川地区では空き家バンクを実施している。年に数件の相談があり、担当する熊野川行政局を紹介している。

(2019年3月13日付紙面より)





2019年03月13日
148 JRと町が連携し避難訓練 雨の中、地震と津波想定し (那智勝浦町)

 JR西日本と那智勝浦町は10日夜、合同の津波避難訓練を実施した。巨大地震の発生を想定し、走行中の列車を停車。津波から身を守るため、乗客らは町立下里中学校の体育館まで避難した。

 同町と新宮警察署、串本警察署、和歌山大学、JR西日本、鉄道各社約160人が参加。地元の下里区の住民も体育館へ避難した。

 雨天の中、行われた訓練では、新宮方面から串本方面に向かう287系3両編成の列車が走行中に、マグニチュード9・1の南海トラフ巨大地震が発生し、列車が緊急停車したと想定。停車したJR下里駅では参加者や関係者らがJR職員の指示の下、ホームから避難場所である中学校を目指した。また、避難用のはしごを用いて列車から降りる参加者もいた。

 学校体育館に到着後、JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長は「雨の中の参加ありがとうございました。これだけの雨と夜間の中の訓練は初めてだった。今日は本番ではなく、いつ起きるか分からない災害が発生した際が本番。例え条件が悪い中だったとしても、本日の経験を生かして避難してほしい」と講評。堀順一郎町長はJRや参加した地元自主防災組織、住民に感謝を述べ、「訓練を重ねることで一人一人が助かろうという機運も高まり、実際に逃げ切れると思う。南海トラフに係る地震や津波が20~30年の間に70~80%起こるといわれている。町では防災減災に取り組んでいるが今後、さまざまな訓練を実施していくので、ご参加していただけたら」と語った。

 訓練に参加した下里在住の芝地洋子さんは「今まで緊張感がなかったが、最近は災害関連の報道も多くなってきた。しっかりと心の準備をしていかなくてはならない」と気持ちを新たにした。

 すさみ町でも11日、同様の訓練が行われた。

(2019年3月13日付紙面より)

停車した列車から避難する参加者ら=10日午後6時20分ごろ、那智勝浦町のJR下里駅
避難した多くの参加者たち
2019年03月13日
149 災害へのイメージを持つ
 高田小・中で土砂災害避難訓練  (新宮市 )

 新宮市立高田小学校・中学校(大家淳志校長、児童14人、生徒3人)で11日、土砂災害を想定した避難訓練があった。児童、生徒たちは避難経路を確認するなど、災害への意識を深めた。

 2011年に発生した東日本大震災から8年が経過したことに伴い、子どもたちに山の多い同地域で起こる可能性がある土砂災害への意識を持ってもらおうと初めて実施した。

 訓練は同校横の山が崩れ落ちてきたと想定。午後2時に校内放送が流れると、児童生徒らは校舎裏口から教職員の指示に従って校庭へと逃げた。避難を済ませた子どもたちに大家校長は、避難経路が土砂でふさがれて危険性が増す場合もあるとし、用意した脚立で校外に脱出し安全な場所へと逃げるよう語った。

 同中学校の竹村伸也教頭は「地盤が緩くなる大雨や地震が発生したときには土砂崩れになる可能性が高くなる。自分の身を守り、素早く避難することが大切です。いつどこで起きるか分からない。先生や家の人たちがいない場合などもあるため、日頃から考えて行動してほしい」と呼び掛けた。

 水口風輪(かりん)さん(小6)は「実際に土砂崩れなどが起きた場合、どうしたらよいのか分からないので、訓練ができて良かった。学校行事の一つではなく、普段から心掛けることが重要だと分かった」。

 大家校長は「日頃から訓練で終わらせず、一人一人が災害などへのイメージを持つことが大切。子どもたちだけでなく、大人も何が何でも生きるという気持ちを忘れないでもらえれば」と話していた。

(2019年3月13日付紙面より)

教職員の指示に従い避難する児童ら=11日、新宮市立高田小学校・中学校
大家淳志校長(右)の話に耳を傾けた
2019年03月13日
150 震災犠牲者の冥福祈る
 新宮市  

 東日本大震災から8年を迎えた11日午後2時46分、新宮市役所で犠牲者に対し黙とうがささげられた。庁舎内に呼び掛けの放送が流れると、職員らは起立し、亡くなった人たちを追悼した=写真

 震災発生後の2011年3月14日に茨城県高萩市で給水活動に携わった山本茂博・市防災対策課長は「今なおまだまだ課題がある中で、それぞれの地域の人たちが頑張っている。一日も早い復興復旧を願っている」とコメント。当地方でも必ず起こるとされる巨大地震、各地で発生する内陸地震に触れ「どこで発生するか分からない地震に対し、より一層気を引き締めたい。出前講座など機会を見つけて啓発を行い、防災・減災に尽力していきたい」と話していた。

 新宮市は、震災で甚大な被害を受けた宮城県名取市と姉妹都市関係にある。

(2019年3月13日付紙面より)


2019年03月13日
151 組み合わせが決定
 春季近畿地区高校野球大会県予選  
2019年03月13日
152 濵仲さん、莊司さんが優勝
 亀山柔道クラブカップ  (紀宝柔道会 )
2019年03月13日
153 小学生の交通安全に  管内児童にレッスンバッグ寄付  (JAみくまの )
2019年03月13日
154 副町長に漁野洋伸氏  3月定例会が開会  (太地町議会 )
2019年03月13日
155 ハクモクレンが開花  那智勝浦町高津気  
2019年03月13日
156 障害者への垣根を低く  「なんなん祭り」にぎわう  (那智勝浦町 )
2019年03月13日
157 那智勝浦町体育文化会館で初合宿  京都市の佛教大学卓球部  
2019年03月13日
158 楽しい思い出振り返る  あったカフェ「大きくなったでしょう会」  (串本町 )
2019年03月13日
159 思い出ある母校巣立つ  古座中学校卒業式  (古座川町 )
2019年03月13日
160 第三銀行に業務教わる  古座小2年生学習訪問  (串本町 )
2019年03月13日
161 第20回は親交の機会に  本州最南端寿野球大会  (串本町 )
2019年03月13日
162 ゲームで感謝のお別れ  井田小で「6年生を送る会」  (紀宝町 )
2019年03月13日
163 園児と初の交流会  阿田和保育園に出向き  (紀南高校 )
2019年03月13日
164 改選後最初の一般質問  震災発生時刻に黙とう  (紀宝町議会 )
2019年03月13日
165 全国での活躍誓う  大畑覚町長が出場選手を激励  (御浜中卓球部女子 )
2019年03月13日
166 2町144人が母校に別れ  公立5中学校卒業式  (那智勝浦町・太地町 )
2019年03月13日
167 タチツボスミレ  史跡・新宮城跡で  
2019年03月13日
168 お悔やみ情報
  
2019年03月12日
169 捕鯨について考える
 米国人大学院生らが訪問  (太地町 )

 アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(横浜市)の留学生らが太地町や捕鯨について考えるツアーがあった。9日から10日にかけて、大学院生ら9人が町の要所を巡り、地元漁師や町民と交流した。

 太地町在住で同センターOBのジェイ・アラバスターさん(44)が主催し、漁協や役場が協力。専門分野のさまざまな大学院生や研究員が参加した。アラバスターさんは「多くの若い学生に太地町を紹介したい。冷静に美しい町を体験してほしい」と話した。一行は9日、追い込み漁が行われる畠尻湾、町立くじらの博物館を巡り、7月から31年ぶりに商業捕鯨を再開する捕鯨船「第七勝丸」に乗船した。

 同センターは日本を研究する専門分野などで対応ができる高度な日本語を習得する機関。1961年設立のスタンフォード・センターを前身として63年に設立された。ハーバード大学やプリンストン大学などの14校が加盟している。

 畠尻湾ではイルカ追い込み漁を批判的に描いた映画『ザ・コーヴ』について、町で起きた事実を聞いた。続いて、くじらの博物館で、同町学芸員の櫻井敬人さんから約400年前に始まった古式捕鯨の説明を受けた。水族館では、飼育員との質疑応答があった。午後からは「第七勝丸」の船内を見学し、漁協の貝良文参事らから調査捕鯨と商業捕鯨の違いや漁の方法、船での生活について学んだ。

 ウィスコンシン大学フルブライト博士研究員のベイリー・アルブレクトさん(29)は「捕鯨については米国では反対が多いですが、知識や情報が不足している」と話した。カナダ人のマシュー・ミックレランさん(35)は「(太地町は)とても静かできれいな町。貴重な機会だった」と感謝していた。

(2019年3月12日付紙面より)

捕鯨を考えるツアーで、イルカと触れ合う米国大学院生ら=9日、太地町立くじらの博物館
小型捕鯨船「第七勝丸」の船内を見学した
2019年03月12日
170 「さようなら、また来てね」
 にっぽん丸を見送り  (新宮市 )

 大型客船「にっぽん丸」(全長166・6㍍、2万2472㌧)が9日午後5時ごろ、「新宮港梛(なぎ)の木見送り隊」や地元太鼓グループ「紀宝楽」に見送られ、新宮市三輪崎の新宮港から神奈川県の横浜港に向け出港した。

 今回のクルーズ名は「にっぽん丸で航(い)く 熊野古道プレミアム」。客船は8日午後5時ごろ、新宮港に入港。乗客らはその日の夜、熊野速玉大社で「秋川雅史スペシャルコンサート」を観覧し、9日には熊野古道歩きや観光などを楽しんだ。

 出港に伴う見送りセレモニーでは、昨年12月に新宮港が「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018特別賞」を受賞したことを記念し、田岡実千年市長や濱口太史県議らがくす玉を割って祝った。田岡市長は乗船客の来熊に感謝を述べ、「多くの人が新宮港を利用してくれたことが賞を頂く大きな力となった。開港40周年を迎える節目の時にうれしい報告となりました」とあいさつ。濱口県議は梛の木見送り隊の取り組みや、熊野速玉大社の御神木である梛の意味などについて説明し「熊野は癒やしとよみがえりの地。日々の生活に疲れたとき、悩んだときは、ぜひこの地をまた訪れてください」と呼び掛けた。

 紀宝楽の勇壮な演奏が響く中、にっぽん丸は出港。見送り隊や市民らの「さようなら、また来てね」の声に、乗客らは「ありがとうございました」「また来るね」などと応えていた。次回は29日(金)にスターレジェンドの入港を予定している。

 新宮市では、新宮港を旅立つクルーズ客船を一緒に見送る「梛の木見送り隊」会員や外国語ボランティアを募集している。問い合わせは市企業立地推進課(電話0735・23・3333)まで。

(2019年3月12日付紙面より)

旗を手に出港を見送った=9日、新宮港
特別賞受賞を記念してくす玉を割った
2019年03月12日
171 ちょうちん200個を寄贈
 古座川町の桜まつり実行委に  (第三銀行 )

 第三銀行(岩間弘取締役頭取)=三重県松阪市=が8日、古座川町の桜まつり実行委員会(会長・西前啓市町長)にちょうちん200個を寄贈した。

 同まつりが開かれる佐田地内では例年、区民が約3000本あるとされるソメイヨシノの開花時期に合わせてちょうちんを飾り付け、夜半に点灯して情感を盛り上げている。近年は区民の高齢化に伴い、役場の若手職員も協力。今年は18日(月)に設置をし、23日(土)前後の開花状況を見て点灯を始める予定だという。

 設置範囲は、串本町消防本部七川分駐所そばからおおじゃの森までの国道371号沿い(今津橋~佐田桜の広場間を除く)と同森駐車場や佐田桜の広場。役場地域振興課によると経年劣化による配線など各資材の減少で現在飾っているちょうちんの数は未知だが、今回の寄贈によりかなりの割合で更新が進むと見込んでいる。

 この日は浅野章・取締役常務執行役員、小松正実・営業本部紀州地区営業部長兼地方創生推進地区統括、同本部ソリューション営業部地域振興課の清水久史課長、古座支店の山本繁支店長が来庁。西前町長と仲本耕士副町長、洞内宏文地域振興課長が応対し、ちょうちんの寄贈を受けた。

 浅野・取締役常務執行役員は「古座川町の歴史と伝統のある桜まつりにご利用いただき市民に喜んでいただけるとのことで、一つの地域貢献ができたのかなと思う。引き続き地域の皆さまのためにできることをしっかりとやっていきたい」とあいさつ。

 西前町長は「(早咲きの)ヤマザクラがクマノザクラに変わったというか、今は一つの転機かなと思っている。クマノザクラをメインにした取り組みを皆さまと共に広げ、サクラのまちづくりに頑張っていこうと思っているので、今後とも協力を賜ることを切に願いたい」と述べて感謝した。

 同銀行は過去にもちょうちんを寄贈していて、今回は10年ぶりとなる。同実行委員会は31日(日)午前10時~午後2時、佐田桜の広場を拠点にして桜まつりを開く予定。

(2019年3月12日付紙面より)

西前啓市町長(右)にちょうちんを託す浅野章・取締役常務執行役員(中)ら=8日、古座川町役場
2019年03月12日
172 人命救助の心得など学ぶ
 新宮市と北山村が連携訓練  

 新宮市消防本部(川嶋基正消防長)は10日、北山村大沼の村立北山中学校体育館で北山村消防団(中瀬古武雄団長、68人)と連携訓練を実施した。市から7人、村から37人が参加し、心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の取り扱いなどの訓練を行い、有事に備えた。

 村は2016年4月から消防団に関する事務、消火栓や防火水槽の維持管理などを除く消防事務を市に委託している。救急搬送や火災が発生した際は、市消防署熊野川消防出張所(同市熊野川町日足)から救急車や消防車が出動している。村役場(大沼)までの所要時間は約30分。村にはポンプ車など消防車両が4台ある。

 連携訓練は今回で3回目。団員らは佐藤春樹・救急救命士の指導で、心配蘇生法の重要性やAEDの使用法を学んだ。実践訓練を通して救命処置の必要性や重要性を習得し、救命率の向上を図った。

 訓練を終え、川嶋消防長は「反省や検証をして悪いところなどを話し合い、訓練を繰り返していくことが技術と知識の向上につながる」と講評。中瀬古団長は「人命救助は重要な任務の一つで、今日の訓練は意義深いものだった。貴重な体験を糧に、事故や災害などにおける適正な対応へとつなげていければ」と話していた。

(2019年3月12日付紙面より)

心肺蘇生法やAED使用法などを学んだ=10日、北山村立北山中学校
2019年03月12日
173 地元勢上位進出ならず
 県小学生サッカーBリーグ決勝大会  
2019年03月12日
174 83人が参加し2部門で熱戦展開
 春季紀南社会人卓球大会  
2019年03月12日
175 雨中の接戦制し北斗が優勝
 地元勢では新宮SSSが3位に  (第20回まぐろカップ )
2019年03月12日
176 県内公立高校で入試  合格発表は19日午前10時  
2019年03月12日
177 消防団と本部が連携  合同火災水難救助訓練  (那智勝浦町 )
2019年03月12日
178 当初予算など35議案を審議  那智勝浦町3月定例会開会  
2019年03月12日
179 感謝の気持ちを発表  王子ヶ浜小・神倉小で6年生を送る会  (新宮市 )
2019年03月12日
180 商店街に笑顔あふれる  活性化イベント「春よこい」  (新宮市 )
2019年03月12日
181 スタンプラリー抽選会  紀の宝みなと市で行う  
2019年03月12日
182 七里御浜の松林を守ろう  防風林GG作戦でクロマツを植樹  
2019年03月12日
183 屋台村で成長示す  盛り上がった「ポンポコ学園」卒園式  (熊野少年自然の家 )
2019年03月12日
184 天然稚アユの遡上始まる  関心ある住民注目寄せる  (古座川町 )
2019年03月12日
185 上部集会所で式典を営む  7区が集い国皇神社例祭  (古座川町 )
2019年03月12日
186 お悔やみ情報
  
2019年03月01日
187 一般会計は178億円 新年度の当初予算案発表 (新宮市)

 新宮市は2月27日、総額364億8579万9000円(前年度比5・3%増)の2019年度当初予算案を発表した。一般会計は178億3457万2000円と前年度に比べて11・3%増で、05年の合併以降3番目に高い数字となった。増率は10から11年度にかけての13・8%に次ぐ2番目。文化複合施設整備事業を中心に、将来を見据えた「暮らしやすいまち」を目指す予算編成となった。5日(火)開会の市議会3月定例会に提出する。

  □     □

■歳入

 市民税は人口減などの影響により0・2%の減、固定資産税は償却資産が3・6%減を見込む一方で、新築件数の見込み増により、家屋で7・3%増、総額で0・3%の増を見込んでいる。

 地方特例交付金は、住宅ローン減税分は前年度同額、10月からの幼児教育無償化は国からの全額補塡(ほてん)のため213・4%増とした。

 地方交付税は、普通交付税が前年度実績などから増額が予想されるが、特別交付税は大きな増減が見込まれないことから前年度同額としており、0・8%増を見込む。

 基金繰入金は新宮城跡・新宮城下町遺跡発掘調査事業に対する熊野川関連施設整備基金繰入金などの減により24・6%減となった。

 市債は文化複合施設整備、紀南環境広域施設組合負担金、道路橋りょう、クリーンセンター設備などの更新・整備による過疎対策事業債、文化複合施設整備による合併特例事業債の増などにより総額で15・8%の増。

 歳入の構成比率は、自主財源23・2%、依存財源は76・8%となっている。

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■歳出

 投資的経費は、旧仮庁舎再利用整備事業や、やたがらすサッカー場人工芝張替事業などが完了したが、文化複合施設整備事業や私立認定こども園整備事業補助金の計上により、総額で97・5%増。

 義務的経費では、児童扶養手当の支払い回数増加などの影響で扶助費が増加したが、新陳代謝により人件費が5・3%減。児童扶養手当や訓練等給付事業扶助費の増により扶助費は0・5%増。公債費は保健センター整備にかかる地域総合整備事業債や臨時財政対策債などの償還額が減となるなど、総額で1・6%の減となった。

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■主な事業

▽子育て世帯等プレミアム付商品券発行事業(1億9587万円)消費税率引き上げの影響を緩和し、地域の消費を喚起・下支えするため、低所得者や子育て世帯主を対象に商品券を発券する。

▽「ねんりんピック紀の国わかやま2019」開催事業(1101万円)同市においてはサッカーとボウリング競技が行われる。

▽野菜花(か)き産地総合支援事業補助金(1241万4000円)野菜花き産地の拡大と活性化を目的に、イチゴなどの生産に用いるビニールハウスの新設などに対し補助する。

▽新宮港40周年記念事業補助金(1200万円)「地球深部探査船ちきゅう号」を招き、各種イベントを実施する。

(2019年3月1日付紙面より)

2019年03月01日
188 シャトルバスの利用促進
 雪まつりスタンプラリー抽選会  (那智勝浦町 )

 商工祭「南の国の雪まつり」実行委員会(森川起安実行委員長)は2月27日、那智勝浦町商工会館でシャトルバス利用者のプレゼント企画であるスタンプラリーの抽選会を開いた。今年の雪まつりは約3万人(主催者発表)が来場した。

 雪まつりの会場周辺には駐車場が少ないことから、那智漁港やホテル浦島駐車場などに臨時駐車場を設け、そこから無料シャトルバスを運行した。

 スタンプラリーはシャトルバスの利用促進とバスに乗車することを催しの一つとして楽しめるようにと平成25年から開始。乗車時に配布された台紙に会場内にあるスタンプを集めると賞品の抽選に参加できる。

 今年の運行状況は午前8時~11時、午後1時~3時にピストン運行を行い、スムーズな運営を実施した。利用人数は延べ1442人(対前年比1128人減)と公共交通機関の利用も目立った。スタンプラリーには237人(同23人減)が参加した。

 賞品は千葉県勝浦市、徳島県勝浦町、長野県白馬村と上松町の物産やグッズ、自衛隊Tシャツ、自衛隊バッジ、非常時セット、オリンピックマスコットぬいぐるみ、消防救急隊トートバックなど。森川実行委員長と名誉実行委員長の堀順一郎町長が抽選した。

 スタンプラリーのメッセージには▽シャトルバスが次々と来て便利でした▽バスの時間がピストン運行でよかった▽毎年、グルメを買うのが楽しみ▽スタンプラリーが大好きです▽きいちゃんのグッズを販売してほしい▽芸能人が来てよかった▽娘と雪遊び楽しんでます▽子どもたちが初めての雪に大喜びだった―など多くの感想が寄せられていた。

 堀町長は「たくさんの方々が町を訪れてくれた。また、応募も多くしていただき感謝しています」と述べ、森川実行委員長は「今年も無事に終了した。抽選は終わってからの新たな喜びだと思う。今後も期待していただけたら」と語った。

(2019年3月1日付紙面より)

スタンプラリーの抽選が行われた=2月27日、那智勝浦町商工会館
2019年03月01日
189 津波避難施設整備事業など
 来年度の当初予算案発表  (古座川町 )

 古座川町が2月27日、来年度の一般会計など当初予算案の概要を発表した。一般会計当初予算案の規模は30億9840万円(対前年度比14・85%増)で、主な歳出事項として高池下部区内で来年度末完成予定の津波避難施設整備事業(3億円)などを含む。特別会計を含めた同案が提出される同町議会3月定例会は今月5日(火)午前9時、役場本庁議場で開会する。

 一般会計当初予算案の歳入、歳出の内訳は別図の通り。歳入における自主財源は4億7351万8千円(構成比15・3%)で、対前年度比7795万6千円増。主な要因は繰入金8047万8千円増で、町税収入は1億8851万5千円を見込んでいる。

 当局は同予算案に盛り込んだ来年度の新規事業として▽津波避難施設整備事業(3億円)▽高規格救急自動車整備事業(3278万5千円)▽町道改良事業〈立合峯線〉(500万円)▽各計画策定事業(公営住宅長寿命化計画407万円、子ども・子育て支援事業計画297万円、公立学校施設長寿命化計画369万6千円)▽公共施設・学校施設空調設備整備事業(三尾川小学校64万4千円、七川総合センター230万円)▽池野山集会所基本構想設計業務委託料(50万円)▽アメリカカンザイシロアリ被害本調査事業(100万円)―など。

 継続事業として▽子育て支援事業〈保育料・給食費完全無料化と子育て支援出産祝い金〉▽入院時室料市町村間差額補助事業▽ブロック塀等耐震対策事業▽町道改良事業〈池田線、大柳高瀬線、平井川1号線〉▽子ども医療費助成事業〈18歳までの医療費助成〉▽移住定住者新築住宅等助成事業―を挙げている。

 うち津波避難施設整備事業は本年度に詳細設計まで完了する見込みで、3億円は工事費とその監理費。国補助金1億3090万円、起債7810万円、防災基金からの繰り入れ9100万円で賄う計上内容としている。同施設は鉄筋コンクリート造2階建てで、フロア高4・6㍍の2階と同8・4㍍の屋上を避難場所とし260人規模の収容を想定。来年度中の完成予定だが、西前啓市町長は同施設の特性上、一日も早い完成を目指すと意気込んでいる。

 高規格救急自動車整備事業は、平成18年度配備車両の更新整備。アメリカカンザイシロアリ被害本調査事業は、本年度の補正予算で緊急実施した調査の延長で取り組むという。

 特別会計の当初予算案の規模は7会計(国民健康保険、同保険七川診療所、同保険明神診療所、へき地診療所、簡易水道事業、介護保険、後期高齢者医療)の合計で12億7448万9千円(対前年度比10・37%減)。当初予算案の総額は43億7288万9千円で、対前年度比6・14%増となっている。審議は6日(水)以降の本会議で行う見込み。

(2019年3月1日付紙面より)


2019年03月01日
190 心豊かに暮らせるまちを
 田岡市長が記者会見で説明  (新宮市 )

 新宮市の田岡実千年市長は2月27日、市役所で定例記者会見を開き、新年度当初予算案について「市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちを目指して予算編成をした」などと説明した。

 市は記者会見で、5日(火)に開会する市議会3月定例会に提出する条例7、予算18、その他1の計26議案を発表した。会期は28日(木)までの24日間。一般質問は12日(火)から15日(金)までの4日間を予定している。住民投票条例制定請求代表者の意見陳述、質疑、討論、採決については8日(金)の本会議で行われる予定。

 田岡市長は新年度予算について、西村伊作設計の旧チャップマン邸をまちなか観光交流拠点として供用開始するために必要な事項を定める「旧チャップマン邸条例」、手話教室や手話奉仕員要請講座の内容の充実などを図る「手話言語条例」、50㌗未満の発電事業の実施に係る届け出を市において義務化、適正な事業管理を行う「太陽光発電設備と地域環境との調和に関する条例」の3件の新しい条例について説明。「水野家入部400年や新宮港開港40周年など節目の年になる。イベントなどを通して多くの人に来ていただき節目を祝うとともに、市内外にPRしていきたい」と決意を述べた。

 文化複合施設整備事業については「大きな事業。これから2年間で完成させるために粛々と頑張っていきたい」とした。

 本年度一般会計補正予算案は、6億1596万6000円を追加し、総額183億4349万1000円とするもの。▽退職手当基金積立金3000万円▽路線バス運行維持費補助金4967万3000円▽やましろ号運行維持費補助金1004万9000円▽企業誘致等促進補助金61万4000円▽県営事業の急傾斜地崩壊対策事業等に伴う地元負担金447万円▽小中学校のブロック塀改修および空調設備整備に係る費用3180万円―などを盛り込んでいる。

(2019年3月1日付紙面より)

記者会見で説明する田岡実千年市長=2月27日、新宮市役所
2019年03月01日
191 中学校へ3人が合格  近大新宮中高の後期入試結果  
2019年03月01日
192 50人で「しし垣」を清掃  「くまの里山」が呼び掛け  (那智勝浦町 )
2019年03月01日
193 白鷗大を新宮市長が激励  同大からは市に感謝の寄付  
2019年03月01日
194 水野家入部や文複整備など  新年度の主な事業  (新宮市 )
2019年03月01日
195 和歌山への移住を検討  現地体験ツアーで色川へ  (那智勝浦町 )
2019年03月01日
196 植地貞夫さんに感謝状贈呈  各施設に3点の絵を寄贈  (那智勝浦町 )
2019年03月01日
197 自信を持って披露  城南中学校でダンス発表会  (新宮市 )
2019年03月01日
198 串本町の入隊予定者を激励  町長らを交えて期待を注ぐ  (新宮防衛協会 )
2019年03月01日
199 「ひな祭り」を楽しむ  井田公民館で子育て支援行事  (紀宝町 )
2019年03月01日
200 木本普通科倍率1・08倍  三重県立高校入試後期志願状況  
2019年03月01日
201 信頼される自衛官に  自衛隊入隊予定者激励会  (紀宝町 )
2019年03月01日
202 新年度当初予算85億7063万円  西田町長が大綱説明  (紀宝町議会開会 )
2019年03月01日
203 卒業前の思い出に 神倉小6年生がボウリング大会 (新宮市)
2019年03月01日
204 お悔やみ情報