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2019年07月30日
1 トンカン、親子で工作楽しむ
 夏休み木工教室に150組  (新宮市 )

 新宮木材協同組合(植松浩理事長)と木材界の若手で組織する紀南木材新緑会(野中亮伸会長)は28日、同市あけぼのの新宮木材会館で「夏休み親子木工教室」を開催した。約150組の親子や家族連れが参加し、会場にトントンカンカンと金づちとのこぎりの音を響かせた。

 夏休みの恒例行事となっており、今年で41回目を迎えた。木工工作を楽しみながら木の良さを知ってもらうのが目的。会館敷地内にはウバメガシ、ナギ、クマノザクラ、ヒノキ、スギの苗や、切り出した丸太などが展示され、新緑会のメンバーがそれぞれについて解説し、木への理解と親しみを啓発した。

 今年は「壁掛けプレート」か「可動シェルフ」のどちらかを選んで工作。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら作品作りに取り組んだ。

 昨年に続き参加したという右京篤樹君(9)は「去年より難しかった。でも楽しかった」と完成した可動シェルフを手に笑顔。母親の明枝さんは「普段、木に触れることも一緒に工作することもないので親にとっても新鮮です」と感想を述べた。

 野中会長は「新宮市は木材の町。木を通して親や家族間のつながりを深める機会にしていただけたら」と話していた。

(2019年7月30日付紙面より)

親子で協力して木工工作を楽しんだ=28日、新宮市あけぼの
2019年07月30日
2 300人で1㌧超回収
 熊野川と市田川を清掃  (河川愛護月間 )

 河川愛護月間(毎年7月)に合わせ国土交通省や「河川を美しくする会」などは28日、新宮市と紀宝町で「熊野川・市田川クリーンキャンペーン」を実施した。地域住民ら約300人が参加し、1㌧以上のゴミを回収した。

 新宮市の熊野川右岸と市田川では、1982(昭和57)年から続く活動で今年37回目。紀宝町の熊野川左岸は2004(平成16)年に始まり15回目。昨年は西日本豪雨の影響で中止となっている。今年は当初、14日に予定されていたが新宮市に洪水警報、紀宝町に大雨警報が発令されていたため延期となっていた。

 熊野川右岸での活動に参加した田岡実千年市長は「今日は天候に恵まれて良かった。世界遺産の熊野川を、市民一人一人が自分たちの川として大切にしていただきたいという啓発も込められている。参加に心から感謝します」とあいさつ。参加者たちはごみ袋を手に、河川敷に放置されたビニール袋や空き缶などを集めた。

 市の周辺を流れる河川を美しくすることを目的に1982年に結成された「河川を美しくする会」の榎本義清会長は「ごみを捨てない、川をきれいにするといった意識の啓発も兼ねてのクリーンキャンペーンも37回目。多くの市民の方や各団体の方々にご参加いただきありがたく思います。増えている観光客に、きれいな熊野川を見ていただけたらうれしい」と話した。

(2019年7月30日付紙面より)

ごみを拾う参加者たち=28日、新宮市の熊野川河川敷
3会場で1㌧超のゴミを回収した
2019年07月30日
3 展示通して全世界に理解を 潮岬に中核施設オープン (南紀熊野ジオパーク)

 串本町潮岬、潮岬観光タワーの隣で建設が進んでいた南紀熊野ジオパークセンター(鈴木博之センター長)が27日、待望のオープンを迎えた。仁坂吉伸知事と関係者や来賓ら約170人が式典に臨んで開館を喜び、その後は早速訪れた一般来館者も加わり館内は多くの人出でにぎわった。

 このセンターは、世界ジオパークを目指すに当たっての中核施設としておととし春から県が建設を進めてきた。木造2階建ての本館と同平屋建ての作業棟、20台分の駐車場などがあり、展示資料なども含めた総事業費は約7・4億円。館内では専門員に加え、南紀熊野ジオパークガイドの会も基本2人のシフト体制で常駐し案内する仕組みも備えている。

 この日の開館は正午からとし、先立って本館映像室+セミナー室で式典を実施。仁坂知事は「南紀熊野ジオパークをこれからも盛り上げる上で最大の拠点が出来上がった。この場所を中心にして今後の研究、教育、案内を進め、展示を通して県民はもとより全国民、全世界にジオパークとは何か、その趣旨は何か、南紀熊野ジオパークの特色とは何かを理解していただければ」などと今後を期待しながらあいさつし、同パークエリア10市町村を代表して田嶋勝正町長は同センターを基本にして世界ジオパークを目指す決意を掲げた。

 来賓を代表して衆議院和歌山3区の二階俊博議員、県議会の岸本健議長、環境省自然環境局の鳥居敏男局長、日本ジオパーク委員会の中田節也委員長が今後の展開に期待しつつ祝辞。仁坂知事から展示内容に貢献した海洋研究開発機構と益富地学会館に感謝状を贈呈し、鈴木センター長と本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が「この拠点から各ジオサイトへ行きたくなる運営に努める」と思いを示しながら今後の方向性を報告した。

 南紀熊野ジオパークガイドの会を代表して築山省仁さんと福辻京子さん、県立串本古座高校CGS部の原山河君(2年)と鈴木颯太君(1年)の4人が開館の節目に決意を宣言し、仁坂知事らあいさつした6人によるテープカットでオープンを祝った。

 式典に先立って潮岬節保存会が郷土芸能、式典後は潮岬小5、6年生とグループ「GEONG(ジオング)」がジオソングを披露。初日の人出を見込んで同ガイドの会も常駐人数を増やし、各展示コーナーに1人つく形で内容の紹介に努めた。

 同センターの内装や展示の詳細は24日付11面を参照。開館時間は午前9時~午後5時で、年末年始(12月29日~1月3日)のみ休館する。オープンと同時に同パーク推進協議会と同パークガイドの会の各事務局が同センター事務室へ本移転し、世界ジオパーク認定を目指す振興にいっそうの勢いがつく展開も同センターを拠点にして目指すという。問い合わせは同センター(電話0735・67・7100)まで。

(2019年7月30日付紙面より)

テープカットでオープンを祝う仁坂吉伸知事(左から4人目)ら=27日、串本町潮岬
開館の節目に宣言を掲げる原山河君ら
潮岬節保存会によるオープニングアトラクション
人々でにぎわう展示コーナー
人々でにぎわう展示コーナー
人々でにぎわう展示コーナー
2019年07月30日
4 ポスターやのぼりで周知
 柱松本番に向け実行委員会  (新宮市 )

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は28日、「佐野柱松」(8月16日開催)の周知のため、のぼり旗立てとポスター貼りをした。同会メンバーたちがのぼり旗、ポスターとも100ずつ用意し、佐野区を中心に各所へ設置した。

 佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが、58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。6月初旬から寄付集めを開始し、たいまつ作りなどの準備を進めてきた。

 瀬古会長(57)は「27回目を迎え、令和になって初めての祭り。メンバー全員、新たな気持ちで準備を進めています。当日は晴天の下で開催できることを願っています」と話していた。

 当日は新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館の子どもたちによる踊りやアイスカービングのステージ、花火などを予定している。

(2019年7月30日付紙面より)

のぼりを用意する会員=28日、新宮市佐野
2019年07月30日
5 新宮が準決勝で敗れる
 全国高校軟式野球選手権和歌山大会  
2019年07月30日
6 白木君、濱口君が3位に
 第35回泉北空手道選手権大会  (拳武館新宮 )
2019年07月30日
7 拳士4人全国切符つかむ
 県民体育大会に出場し15人が入賞  (少林寺拳法南紀熊野スポ少 )
2019年07月30日
8 暑中はがきで詐欺被害防止  新宮市、那智勝浦町で配達へ  
2019年07月30日
9 教育功労をたたえる  青山富男さんの受章を祝う会  (新宮市 )
2019年07月30日
10 夏休み中に体力づくり  高田小中連携特別企画  (新宮市 )
2019年07月30日
11 社会福祉への関心深める  市社協ボランティアスクール  (新宮市 )
2019年07月30日
12 夏の夕べ踊りで楽しむ  日好荘スマイルで「納涼祭」  (那智勝浦町 )
2019年07月30日
13 地域一体で盛り上がる  蓬莱公民分館「夏祭り・盆踊り」  (新宮市 )
2019年07月30日
14 神秘の熊野を巡る  イタリアの大学生が木高生らと交流  
2019年07月30日
15 「染への興味を育てて」  森とみどりのおはなしかい  (鵜殿図書館 )
2019年07月30日
16 美化活動に手応え  矢渕中学校前河川敷で清掃活動  (紀宝町 )
2019年07月30日
17 駅とホテルと観光地を結ぶ  観光周遊バスの運行始まる  (串本町 )
2019年07月30日
18 お悔やみ情報
  
2019年07月26日
19 姉妹都市名取市へ出発 招待事業で10人が防災や歴史学ぶ (新宮市)

 新宮市の姉妹都市である宮城県名取市主催の招待事業「もう1つの熊野三社と復興・防災について学ぼう」に参加する新宮市の小学5年生から中学2年生までの児童生徒10人と引率の市職員らが25日、宮城県に向けて出発した。4泊5日の日程で見学や体験、防災講話、地元の子どもたちとの交流などを行う。

 事業は姉妹都市締結10周年を記念して昨年初めて行われた。全国で唯一熊野三山から分霊された「名取熊野三社」を探訪し、姉妹都市盟約のゆえんを再認識するとともに、被災地見学や防災学習を通じて防災意識の高揚を図る目的。交流事業を通じて名取市と新宮市の児童生徒の友情の輪を広げ、市民全体の交流につなげる狙いもある。

 日程の中で、新宮市の子どもたちは名取市長を表敬訪問し、熊野三社や市内の見学、震災学習や体験などを行う予定。交流会ではフィールドワークに取り組む。

 2泊3日の行程で同行する速水盛康・新宮市教育長が「きっと出発するときよりも仲良くなって帰ってくると思う。名取市がどういうところか、新宮市と似ているところ、違うところを見て、聞いて、体いっぱいで体験していきたい」と呼び掛けた。

 班長の坂本明希さん(10)は「なかなか行ける機会がないので参加しました。大きな地震があった所。まちの風景などを見たい」と話していた。

(2019年7月26日付紙面より)

参加した児童生徒と引率の皆さん=25日、新宮市徐福のJR新宮駅
2019年07月26日
20 ボランティアスクール開校
 50人が市内各所で福祉を体験  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会(田中信秀会長)主催の令和元年度ボランティアスクールが25日、市福祉センターで開校した。市内の中学校、高校に通う50人(中学生24、高校生26)が特別養護老人ホームや障害者福祉施設、保育園など14施設で30日(火)までの平日4日間、福祉を体験する。

 社会福祉への理解と関心を深め、ボランティアへの参加のきっかけとし、心豊かな人間形成を目的に1994年から始まった。毎年夏休みに開催している。

 開校式で田中会長は「皆さんと会って良い笑顔をしている印象を受けました。その中には優しさがあるのだと感じました。社会で働くためには、あいさつと返事が必要であり大切。人として協調性がないといけない」とあいさつ。「体験の中で将来に生きてくることがあるはず。皆さんの気持ちが相手にも伝わるため、意識を持ちながら学んでください」と呼び掛けた。

 注意点の確認や日程説明を受けた後、生徒はそれぞれの体験先となる施設へと移動し、介護や保育などを体験した。

 たづはら保育園で体験する県立新宮高校2年の池田有梨映さん(17)は「教育の道を目指しているため保育園を希望しました。子どもとの触れ合いを将来に生かしたい」。わかば園作業所で学ぶ同校2年の久保奥巧君(16)は「医学部を志望しているので選びました。他の医療系の仕事などを参考にできれば」と意気込みを語った。

 最終日にはグループワークや作文制作などを行い、修了証を受け取る予定。

(2019年7月26日付紙面より)

ボランティアスクールに参加した生徒=25日、新宮市福祉センター
田中信秀会長
2019年07月26日
21 「通いの場」の支援者に
 介護予防サポーター養成講座修了式  

 紀宝町は24日、町保健センターで介護予防サポーター養成講座の修了式を行い、志田育哉・健康福祉担当理事が受講生12人に修了証を手渡した。

 町みらい健康課による初の取り組みで、住民が主体的に運営する「通いの場」の支援者(サポーター)を養成することが目的。5月29日に開講し、5回の講座を開いた。受講生は口腔と栄養、介護の現状、介護保険、介護予防サポーターの活動と役割などを学んだ。実習として、町内各地区で自主活動する「いきいき百歳体操」に参加した。

 この日の最終講座では、住民主体の活動を地域で発展することをテーマにグループワークを行い、「趣味などを一緒にできる集まりがいい」「高齢者と若者が集える場を」「一人暮らしの方に気を付ける」などの意見を出し合った。

 講座修了後に修了式があり、志田理事は「町ではもっと身近で歩いて行ける場所に集まって、体を動かすことができる通いの場を各地域につくっていきたいと考えている。住民の皆さんが自主的に自立して通いの場を運営していくためのサポーターになってもらいたい。これまで学んできたことを地域で生かしつつ、皆さん自身の健康づくりにつながるよう楽しく活動を」とあいさつした。

 全講座を受講した同町鵜殿の橋本純子さんは「神内地区で百歳体操に参加した。DVDを見ながらの体操なので講師も要らず、気軽に取り組めるのでは」と話していた。

(2019年7月26日付紙面より)

養成講座で修了証を受け取った受講生ら=24日、紀宝町保健センター
2019年07月26日
22 心無い行為はやめて!
 ハマカンゾウ持ち去られる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の「海のホテル一の滝」横の空き地や付近の道端に植えられ、きれいな花を咲かせていた「ハマカンゾウ」が13日、何者かに持ち去られた。

 花は歴史や文化、環境を大切にし、さまざまな活動を行う「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)が知人から譲り受けた苗を数年前の清掃作業後に植えたもの。

 ハマカンゾウは海岸の砂浜などに生える多年草で地下茎を伸ばし増え、冬枯れしないという。毎年、夏時期に咲き、道行く人や犬を散歩させる人などの目を楽しませていた。

 同会によると同日朝、根から抜かれたハマカンゾウを持ち去る白い車の姿を近隣住民が目撃したという。その後、会員の1人が現場に駆け付けたところ、空き地や付近にも植えていたハマカンゾウが全てなくなっていたと話す。

 「年々、株が増えて今年はたくさんのオレンジ色の花たちが夏の暑さを忘れさせてくれるように咲き、多くの人たちを和ませてくれていた」と落胆の表情を浮かべていた。

 「人だけではなく、アリも花の蜜を食糧にしているし、クモは花のそばに巣を張って虫を待ちます。花がなくなると鳥やクモや虫を食べる食物連鎖も成り立たなくなってしまう」と主張。「少し前にも青いきれいなサザンカの株も抜かれてしまった。犬のフンの始末をしない人もいる。心無い行為はやめていただきたいものです」。

 「警察には相談していません。こういったことが何度も起きてしまうのは心が痛みます」と述べ、他市町村に設置される防犯カメラにも触れ、同町への導入を訴えた。

(2019年7月26日付紙面より)

全ての花が持ち去られた=13日、那智勝浦町勝浦(提供写真)
持ち去られたものと同時期に植えられたハマカンゾウ(同)
2019年07月26日
23 近大新宮コールドで涙  南部に敗れ7年ぶりベスト8ならず  (全国高校野球選手権和歌山大会 )
2019年07月26日
24 さらに愛される施設目指す  ルピナス納涼祭にぎわう  (那智勝浦町 )
2019年07月26日
25 プレミアム付商品券発行へ  取扱登録店舗も募集中  (新宮市 )
2019年07月26日
26 木本の変遷を解説  中瀬古さんが絵はがきなどで  (熊野市民大学 )
2019年07月26日
27 テーブル囲み会話弾む  大里でカフェいっぷく亭  (紀宝町 )
2019年07月26日
28 母国で日本の文化伝える  マリオ・グラントさん「絆大使」に  (紀南高校 )
2019年07月26日
29 地元就職への意欲向上に  紀南高生が事業所見学  
2019年07月26日
30 森の中で神秘の光  シイノトモシビタケ  
2019年07月26日
31 保育の学びに触れる  近大新宮高が信愛女子短大見学  
2019年07月26日
32 池野山のコーラスを鑑賞  認知症カフェの利用者ら  (古座川町 )
2019年07月26日
33 梅雨の合間に楽しい一夜  くしもとこども園の夏まつり  (串本町 )
2019年07月26日
34 連夜の練習で獅子舞磨く  奉納3団体の稽古大詰め②  (河内祭に向け )
2019年07月26日
35 幸運富くじ当選番号決まる  令和元年度中元大売出し分  (串本商店会・古座商店会 )
2019年07月20日
36 合い言葉は「オール新宮」 熊野新宮ミュージアム設立 

 一般社団法人「熊野新宮ミュージアム」(池上順一代表理事)は18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で設立発表をした。熊野新宮の歴史文化を継承、発信し、郷土愛を育むとともに次世代への橋渡しを行う目的。池上代表理事は「法人化を機に、『オール新宮』を合い言葉に活動を展開していければ」と思いを語った。

 前身となった新宮市民ミュージカル実行委員会(髙由香代表)は、演技や踊りなど、個別に活動をしていた人が共に活動できればとの思いから2010年に「新宮市民ミュージカル」を立ち上げた。翌年、紀伊半島大水害が起こったが「市民に楽しいことを届け盛り上げたい」と12年に市内の名所や民話などをテーマにしたミュージカル『丹鶴(にづる)』を初演。16年に新宮ライオンズクラブ(新宮LC)が企画した市民ミュージカル『天(あめ)の剣(つるぎ)を託された男~熊野三党の祖 高倉下命(たかくらじのみこと)』で脚本、演出、舞台指導などを担当した。

 「いつか法人化を」と考えていた髙さんに、新宮LC会員有志が賛同したことにより実現。今月8日に登記が完了した。現在LC会員を含む19人が理事として名を連ねており、池上さんは「30人くらいまで増やすことができれば」と意気込みを語る。

 今後はプレイベントとして新宮秋まつりに参加する予定だ。髙さんは「時代行列をしながら中央通りを踊り歩き、広く市民にアピールしたい。ミュージカルを通して水野家入部400年を周知する計画なども予定している」と述べた。

 舞台発表以外にも熊野を発信する展覧会や郷土に関する講演会も展開していくとし、「願いはいろいろな人が舞台に参加したり見たりして熊野新宮の歴史を伝えていってくれること。郷土愛を育み、後世に伝えていくのが使命だと思っている」と話していた。

 「熊野新宮ミュージアム」は26日(金)午後7時から、同市の旧チャップマン邸で設立総会を開く。市民に活動趣旨などを説明するとともに、サポーターとなる会員を募る。メンバーらは「ご興味を持たれた方、ご賛同いただける方はぜひとも会場にお越しください」と来場を呼び掛けている。

(2019年7月20日付紙面より)

会員募集や設立総会参加を呼び掛けた。(前列左から)萩原真理さん、髙由香さん、西佳子さん、(後列左から)山本俊英さん、池上順一さん、長谷徳蔵さん=18日、新宮市緑ヶ丘
2019年07月20日
37 改善行いより良い祭りへ
 熊野那智大社例大祭振り返り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は18日、同町のホテルなぎさやで「熊野那智大社例大祭(那智の扇祭り)反省会」を開いた。関係団体の代表ら34人が参加。改善点を模索するとともに来年度の例大祭のさらなる繁栄や安全な運営について誓い合った。

 男成宮司は「天候が心配だったが還御祭まで雨は降らなかった。ご奉仕の方々の思いが天に通じたのではないか」と述べ、「今年は令和初の例大祭であり、新しい御代。滝の水量も多く、幻想的な霧が周囲を包み、その中で祭りが執り行われた。大勢の拝観者にお越しいただき、素晴らしい祭りを見せることができた。神さまのご加護とご奉仕いただいた方々、関係者の皆さまに感謝しています」とあいさつした。

 各担当を務めた出席者が祭り当日の状況などを報告。神役、扇指からは「扇を一斉に立てる場面は場所の関係で参拝客に見せられなかったのが残念。来年は見てもらえると思う」「拝観席にはご高齢の方も多い。椅子を置いていただけたら」「おもてなしの問題を1年かけて考えていきたい」。警備、報道関係からは「警備本部には主催者側がいないと連携が取りにくい」「満車などを知らせる看板を増設し、現状より手前側で観光客に周知しては」「女性1人が転倒、大たいまつを持った男性1人がやけどを負ったが現場での処置のみで対応できた。救急搬送はなかった」「大社が発行した腕章(取材許可証)を持たずに報道スペースにいる者もいた。今後、腕章がない者はすぐに退出してもらうほうがよいのでは」などの意見や指摘が挙がった。

 反省会後は直会(なおらい=懇親会)が開かれ、出席者は食事や会話を楽しみながら親睦を深めた。

 男成宮司は「4月に竣工(しゅんこう)された拝殿以外の箇所は工事中だった。今年中には終了する予定なので全て竣工された状態で来年のお祭りを迎えることができる。お祭りは皆さまのご協力があってできる。伺ったご意見は改善すべきところは改善しながら来年の例大祭のご奉仕のために備えさせていただきたい」と語った。

(2019年7月20日付紙面より)

報告や意見を交わした反省会=18日、那智勝浦町のホテルなぎさや
直会が開かれ親睦を深めた
男成洋三宮司
2019年07月20日
38 社会福祉施設との連携強化
 上野山区が連絡会議を設置  (串本町 )

 串本町の上野山区(住吉節郎区長)が18日、古座福祉センターで福祉関係施設防災連絡会議を開いた。区内に数多い社会福祉施設と同区間の連携を強める取り組みで、住吉区長は「今後も年2回程度の話し合いの機会を持ち、自主防災会も各施設を見学して理解を深めて上野山全体の地域防災力を高めていきたい」という。

 上野山区は南海トラフ巨大地震にあっても津波が到達しない立地にあり、その安心感で薄れがちな防災意識を高めるため2年前に自主防災会を立ち上げ鋭意防災啓発に努めている。そのような活動の一端で気に掛かったのが、区内に数多い社会福祉施設。同日現在▽上野山にしき園(38床)▽かもめ園(40人)▽上野山こども園(160人)▽古座学童保育所にこにこひろば(40人)▽通園らっこ(10人)▽ふわり(40人)―の6施設があり、仮に日中の大地震が発生すると各施設職員も含め区民数(471人、3月末現在)に匹敵する数の集団と一緒に局面を乗り切らなければならない状況が生まれる。そのときの互助を図る上で同区は日頃から顔の見える関係づくりが必要だと直感し、この日の連絡会議を開くに至った。

 当日は同区と区内6施設の関係者が一堂に会し、関係する役場職員も同席。住吉区長は津波が届かない区内における区民の自助と各施設の速やかな事業再開や安定的継続に向けた備えが大切だとし、その先で区と施設の互助を形にしたいという思いを掲げ、併せて同区は同町の防災倉庫も有することで周辺地区からも多くの避難者が集まり、そこに社会福祉施設が集中している状況も示唆して地域防災力向上に向けた協力を求めた。

 以降は東日本大震災のデータから参考になる内容、各施設の規模や古座地区内4区(上野山、古座、中湊、津荷)の人口構成といった今後の話し合いの素地となる情報を共有し、互いに自己紹介をし合った後は▽区内の備蓄状況の確認(各施設事前アンケートの集計結果報告と役場、同区の報告)▽大地震発生時における事業運営の方向性(一課題として提案)▽役場の福祉避難所運営の考え(説明と意見)▽今後の運営(自主防災会の各施設見学希望など)―といった項目で話し合いを重ねた。

(2019年7月20日付紙面より)

上野山区の呼び掛けで始まった福祉関係施設防災連絡会議=18日、串本町上野山
2019年07月20日
39 いよいよ楽しい夏休み
 小中学校で一斉に終業式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市と東牟婁郡の公立小中学校で19日、一斉に終業式が行われ、約1カ月の夏休みに入った。

 新宮市立三輪崎小学校(芝﨑勝善校長、児童370人)では、体育館に集合し全員で校歌を斉唱した。芝﨑校長は良い夏休みにするため「手伝いをする」「時間を決めて遊ぶ」「勉強する」のポイントを挙げ、「生活リズムを壊さずに、楽しい夏休みを過ごしてください」と呼び掛けた。

 児童会代表の鈴木ひなたさん(6年)は「いよいよ楽しい夏休みですが、水や交通事故の危険もあります。くれぐれも気を付けて楽しく過ごしましょう」とあいさつ。

 6月に転入した児童と着任した教員の紹介が行われた。規則正しい生活や交通ルールを守る、水の事故や火遊びに気を付けるなどの指導もあり、児童は教員の話に耳を傾けた。同校では夏休み期間中も学校プールを開放する。

 同日は県立新宮高校で夏休み前アセンブリーがあった。県立新翔高校、近畿大学附属新宮高校・中学校は24日(水)に終業式や全校集会を開く。

(2019年7月20日付紙面より)

芝﨑勝善校長の話に耳を傾ける生徒=19日、新宮市立三輪崎小学校
2019年07月20日
40 東牟婁地方中学校総合体育大会③
 陸上、卓球  
2019年07月20日
41 観光名所巡り歴史学ぶ  虹の会が古座川町へ  (那智勝浦町 )
2019年07月20日
42 徐福伝承と熊野信仰  山﨑泰さんが雑誌に寄稿  
2019年07月20日
43 市民の意見や要望募る  市議会議員とお話する会  (新宮市 )
2019年07月20日
44 音楽に合わせて汗を流す  神倉小でリズム体操教室  (新宮市 )
2019年07月20日
45 ボードスポーツとフラ融合  第1回那智浜クルーズLIVE  (那智勝浦町 )
2019年07月20日
46 仕事の楽しさ厳しさ学ぶ  城南中で職業講話  (新宮市 )
2019年07月20日
47 会食で交流深める  モントレーパークの高校生を歓迎  (那智勝浦町 )
2019年07月20日
48 みんなで一つの作品を  運動会に向けダンス練習  (相野谷中 )
2019年07月20日
49 有権者に投票呼び掛ける  三重県選管が啓発活動  (参院選 )
2019年07月20日
50 反射神経年齢を計測  高齢者安全運転大会  
2019年07月20日
51 記録の樹立や更新に挑戦  B&Gで水泳交流記録会  (串本町 )
2019年07月20日
52 ゴーラの蜜切り作業見学  高池小4年生総合学習で  (古座川町 )
2019年07月20日
53 6月定例会一般質問⑧  串本町議会  
2019年07月20日
54 子ども向けにキーホルダー  認知症サポ新ノベルティ  (串本町 )
2019年07月20日
55 行程確認し気持ち高める  メ市青少年団の中学生ら  (串本町教育委員会 )
2019年07月20日
56 お悔やみ情報
  
2019年07月19日
57 連携強化や技術向上目指す
 3消防本部が合同潜水訓練  (新宮市 )

 新宮市消防本部(内野井愼搾署長)、那智勝浦町消防本部(関谷善文署長)、串本町消防本部(岡貞次署長)は17日、新宮市三輪崎の新宮港三輪崎岸壁ケーソンヤードで合同潜水訓練を実施した。潜水隊員たち17人は各本部の垣根を越え、連携を深めながら訓練に取り組んだ。

 毎年、各消防本部の管轄エリアで順番に訓練が行われており、「顔の見える関係」を構築し、消防本部相互の連携強化や各隊員の士気の高揚、潜水技術の向上を図る目的。昨年は同市で開催予定だったが、台風の発生により中止となった。

 3消防署を代表し、内野井署長が「本日の訓練は隊員の安全、潜水技術の向上はもとより、各消防本部の資機材や装備の確認など情報交換にもつながっている。各隊員の顔や名前を覚えてもらう良い機会」と述べ、「夏本番となるため、水の事故も増加する。この訓練を通じてさらなるスキルアップを行い、地域の安心・安全の確保に務めてもらいたい」とあいさつした。

 隊員らは準備体操後、装備を整え、各班ごとに海へ入水。「ドルフィン泳法往復訓練」や「垂直素潜り」、水中で慌てずもやい結びなどのロープワークを行う「水中結索」、約20㌔の酸素ボンベなどの重機材を背負って10分間泳ぎ続ける「全装備泳法」などを実施した。

 その後は要救助者の救助、物品を捜索するなどの事案詳細を記した封筒を引き、それぞれのケースに応じて各消防署が実践的に取り組む「スクーバ潜水による想定訓練」も行われた。

(2019年7月19日付紙面より)

本番さながらで取り組まれた想定訓練=17日、新宮市の新宮港三輪崎岸壁ケーソンヤード
要救助者役の隊員を救助した
2019年07月19日
58 想定外の豪雨災害に備え
 後誠介さんが防災の心得など講話  (環境問題研究会 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)の7月例会が17日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。和歌山大学災害科学教育研究センター客員教授の後誠介さんが「想定外の豪雨災害に備える」をテーマに講話。災害原因や防災の心得などについて話した。

 後さんは2011年9月に発生した紀伊半島大水害から8年が経過すると述べ、▽あっという間に避難できなくなる!▽避難するタイミングは?▽新宮市街地の弱点は?▽紀伊半島大水害3つの不思議?―の4項目に分けて話した。報道などでは「あっという間に避難できなくなった」といった被災者の声が多いとし、その共通点について紀伊半島大水害時の那智勝浦町での聞き取りや当時の記録などを参考に解説した。

 那智勝浦町市野々地区の魚の首橋上流付近では、午前2時の段階で寝る準備をしていたが2時15分に外の音が変化し激しく波打ち水位が急上昇、緊急避難した。車で通過した2時30分過ぎに県道が80㍍崩壊したという。

 魚の首橋下流側では、わずか40分足らずで家に孤立したとし「土砂で河川が浅くなったり流木が引っかかったことにより水位が急上昇した。土砂災害が破局的な災害を招く」と話した。

 植生などによって維持されている森の保水力には限界があると主張し、限界を超えると斜面崩壊が発生、流出する土砂とともに樹木が破壊力を増大させると述べた。短時間の集中豪雨や長時間の連続降雨、遮水帯の存在する地盤などを限界をもたらす原因であるとし、紀伊半島では山間部で土砂災害警戒情報が出たときには下流で洪水の危険性が高いと説明。「土砂災害警戒情報が出たら避難するタイミングの最終段階」と呼び掛けた。

 新宮市街地においては旧熊野大橋付近が標高10・5㍍、池田付近8・1㍍、王子ヶ浜の市道9・4㍍に対し、新宮高校前交差点が標高4・8㍍、元蓬莱小学校南側3・7㍍、第一王子橋西付近が3・2㍍と、内陸側の標高が低く、かつては低湿地が広がっていたと解説。水はけの悪い土地であり、土石流を起こしやすい火成岩体であると述べた。

 深層崩壊などの大規模崩壊地と土石流発生地の分布を地図で示し、「大規模崩壊は北向き斜面で多発。崩壊・土石流は南向き斜面で多発した。紀伊半島大水害時、雨量が最も多かった北山川上・中流域では崩壊の規模と頻度は低かった」。数千年前に地震が多発していた付加体が現在の紀伊半島を形成しているとし、大規模崩壊が起こりやすい要因であると説明した。

(2019年7月19日付紙面より)

環境問題研究会例会の様子=17日夜、新宮市井の沢
後誠介さん
2019年07月19日
59 県大会突破を町長に報告
 串本JFCの2チーム  (串本町 )

 串本ジュニアフットボールクラブ(串本JFC、植芝満代表)の2チームが16日、田嶋勝正町長に県大会を突破して関西大会や近畿地区予選へ進出したことを報告し激励を受けた。

 串本JFCが県大会を勝ち抜いて上位大会に進出するチームを輩出したのは、2年前の第3回JCカップU―11少年少女サッカー大会近畿地区予選以来。

 今回は6年生主体チーム(北川大志キャプテン)が第13回オークワカップWTV小学生サッカー大会兼第43回県小学生サッカー選手権大会で3位になり、日本ハムカップ関西少年大会(9月7、8日に大阪府堺市のJグリーンで実施)の出場権を獲得。5年生主体チーム(嶋﨑立晟キャプテン)が第5回JCカップU―11少年少女サッカー大会の県予選で優勝して近畿地区予選(7月27日に奈良県橿原市の公苑陸上競技場で実施)の出場権をつかみとり、二重の躍進で串本JFCの関係者らに歓喜をもたらしている。

 報告は田嶋町長を表敬訪問する形であり、竹田伸監督や岡村環統括コーチと2チームの選手計22人が出席。代表して北川キャプテンは「初めての関西大会なので一勝でも多く勝てるよう頑張る」。嶋﨑キャプテンは「目標は全国大会に出場すること」とそれぞれに意気込みを示した。

 田嶋町長は選手一人一人に得意な事柄を聞き、「フィールドに立つ8人それぞれの得意が合わさって一つの力になり、この成績に結びついたと思う。個人が頑張れば、チーム全体の力はさらに上がる。チームも個人も両方大事にして挑み、いい成績を出してまた報告にきてほしい」と述べて健闘を期待した。

(2019年7月19日付紙面より)

田嶋勝正町長に2年ぶりの県大会突破を報告する串本JFC=16日、串本町役場
2019年07月19日
60 課題解決に向け一致団結
 熊野川流域対策連合会が総会  (新宮市 )

 熊野川流域対策連合会(会長=田岡実千年新宮市長)は17日、新宮市役所別館で総会を開いた。関係者ら約100人が出席する中、本年度事業計画など4議案を審議し全て承認した。

 本年度事業計画は▽国および3県など関係機関との熊野川流域に関する協議を推進▽関係機関への要望活動の実施▽熊野川流域の調査研究―など。予算は125万2000円(前年比18万6000円増)。

 冒頭、田岡会長は九州では記録的な大雨により、196万人に避難指示・避難勧告が出たと述べ「全国的に大雨による被害が報道されており、改めて自然の驚異を思い知らされる。治山治水、濁水問題など、熊野川の課題が残される中、流域全体で一致団結し、一日も早い諸課題の解決に向けて取り組むことが大切」と協力を求めた。

 顧問の濱口太史・和歌山県議会議員が「地域にとって心のよりどころである熊野川の自然と安全を取り戻す取り組みを、一丸となって訴えていきたい」とあいさつした。

 議事終了後、電源開発㈱西日本支店が、要望に対する回答や、ダム運用と情報伝達の改善、熊野川の濁水長期化軽減対策などを報告した。二津野ダムのバイパストンネル設置計画について、計画を進める上で土砂の流下がダム下流に及ぼす影響を調査するために今冬から置土試験を実施すると説明。濁水改善や生物、魚類の生息環境の多様化などの効果が期待されるとした。

 また、活動内容の共有や地域との積極的なコミュニケーションを図ることなどを目的に「地域広報グループ」を設置したことを報告。広報ツールの作成や地元自治体への配布、ダムを活用した地域おこしイベントの企画や実行などの活動をしていくと説明した。

 閉会に当たり、副会長の西田健・紀宝町長が「多くの課題があるが、意見を募りながら要望活動を続けていきたい」とあいさつした。

 同連合会は和歌山、三重、奈良3県の熊野川流域14市町村の首長や議長らで組織。新宮川水系の汚濁防止など現状改善に関すること、および地元水資源の利用などについて必要な事業を行うことを目的に活動している。

(2019年7月19日付紙面より)

関係者ら約100人が出席して開かれた総会の様子=17日、新宮市役所別館
2019年07月19日
61 東牟婁地方中学校総合体育大会②
 サッカー、バレーボール  
2019年07月19日
62 進路意識を高める  京都大、大阪大を見学  (近大新宮高 )
2019年07月19日
63 新宮が田辺工に敗れる  吉水200球超の熱投もサヨナラで涙  (全国高校野球選手権和歌山大会 )
2019年07月19日
64 新翔初戦突破ならず  先制するも序盤に逆転許す  (全国高校野球選手権和歌山大会 )
2019年07月19日
65 労働災害減少のために  フルハーネス型の特別教育  (那智勝浦町 )
2019年07月19日
66 夜店や盆踊りで楽しいひととき  支援センター虹で夕涼み会  (新宮市 )
2019年07月19日
67 協力する大切さ味わう  新木保でお泊まり保育と夕涼み会  (新宮市 )
2019年07月19日
68 2泊3日の共同生活  宇久井区児童の通学合宿  (那智勝浦町 )
2019年07月19日
69 文化に触れまちの活力に  来場者ら雅楽に親しむ  (太地町 )
2019年07月19日
70 梅雨時期の風物詩活発化  滝の拝の「トントン釣り」  (古座川町 )
2019年07月19日
71 寺本琉生君(出雲小2年)が優勝  串本でミニ珍魚釣り大会  (南紀串本観光協会 )
2019年07月19日
72 6月定例会一般質問⑦  串本町議会  
2019年07月19日
73 54チームが釣果競い合う  第30回ビルフィッシュT  (串本町 )
2019年07月19日
74 機関連携の大切さ再認識  管内警察消防連絡協総会  (串本警察署 )
2019年07月19日
75 決議を採択し士気を高める  みんなの高速串本協が総会  (串本町 )
2019年07月19日
76 奉仕目指して練習始める  小伝馬を担う古座中男子  (河内祭に向け )
2019年07月19日
77 連夜の稽古大詰め迎える  西向青年公道会衣装付け  (串本町 )
2019年07月19日
78 紀南は1回戦で姿消す  全国高校野球選手権三重大会  
2019年07月19日
79 不審者から身を守る  神内小学校で防犯教室  
2019年07月19日
80 地元3チームが準決勝に  くまのBBF第12回学童軟式野球大会  (熊野市 )
2019年07月19日
81 地域での立ち上げを支援  「いきいき百歳体操」自主活動  (紀宝町 )
2019年07月11日
82 高速道、全面開通に向け
 早期実現求め決議採択  (県内17市町村 )

 高速自動車道紀南延長促進協議会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が9日、新宮市井の沢の新宮商工会議所であった。関係者約100人が出席し本年度事業計画など6議案を承認した。役員改選では田岡市長をはじめとする全員が留任。紀伊半島一周高速道路の早期実現などを求める決議文を満場一致で採択した。

 3月に一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まり、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化された。新宮道路は同市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、全体事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、全体事業費は約850億円。現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 田岡会長は高速道路は全ての区間がつながってこそ機能、効果が発揮されると述べ「事業中区間の早期完成を実現させるため、これまで以上の活動を展開していくのはもちろんのこと、市町村も地元対策などといった役割を果たしていく」と協力を呼び掛けた。

 総会に出席した顧問の濱口太史・県議会議員は「地域の活性化を図るために県当局や関係機関と連携を強化しながら、現在事業中区間の早期完成、新区間の早期着工など、全面開通に全力で取り組んでいく」と県議会高速自動車国道紀南延長促進議員連盟の谷洋一会長のあいさつを代読。

 参与の中家啓造・県県土整備部道路局道路政策課長は「県としては今後も事業が円滑に進むよう取り組むとともに、2025年開催予定の大阪・関西万博までに紀伊半島一周高速道路はもちろん、南紀田辺までの4車線化が完成されるよう国や関係機関に働きかけていきたい」とあいさつした。

 決議は「地方創生、国土強靱(きょうじん)化、地域の安全・安心を実現するとともに、ストック効果を早期に発揮させるためにも、紀伊半島一周高速道路の実現が急務」などとする内容で、新宮青年会議所の鈴木竜司理事長が朗読した。

 同協議会は御坊市、田辺市、新宮市、日高郡、西牟婁郡、東牟婁郡の17市町村40団体で組織。各機関への要望などを展開している。

(2019年7月11日付紙面より)

関係者約100人が出席した総会の様子=9日、新宮商工会議所
田岡実千年新宮市長
2019年07月11日
83 児童虐待との接点考える
 第47回ブロック別研修会  (県更生保護女性連盟 )

 和歌山県更生保護女性連盟(石谷秀子会長)主催のブロック別研修会〈紀南ブロック〉が8日、役場古座分庁舎であった。主題は「現代の家族をめぐる問題への更生保護女性会員としての関わり方について」で、同ブロックに所属する会員約60人が和歌山保護観察所の岡田和也所長と共に児童虐待と更女の接点を考える機会を持った。

 この研修は、会員の資質向上と相互交流を図る目的で年1回、管内各ブロック単位で開いている。紀南ブロックには現在、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町の各更生保護女性会(串本町には同会古座分会と同会串本分会がある)があり、その持ち回りで研修会場を準備。今回は串本町更生保護女性会古座分会(川名千代美会長)がその役割を担った。

 同分会の山本珠美さんが開会を宣言し、東嘉容さんが綱領唱和、中道晶子さんが御歌斉唱を主導。川名会長が参加を歓迎し、石谷会長は同連盟事業への支持に感謝しつつ「これまでの常識が通用しない犯罪やいじめ、不登校や子育ての不安を抱えた方々がいる中、私たちはその方々の痛みに目を向け、いつか私たちの身にも(保護の必要性が)降り掛かると思いながら誰もが幸せに明るく暮らせる家庭環境を真剣に考えないといけない」とあいさつして会員の気持ちを引き締めた。

 来賓を代表して田嶋勝正町長、岡田所長、牟婁保護司会の生熊和道会長がそれぞれの立場から祝辞を述べて会員の活躍を期待。平田秀教育次長、津久田琢也保護観察官、牟婁保護司会串本の住野芳文副分会長、串本青少年センターの出口孝センター長も列席して盛会を祝った。

 研修会は基調講演と全体会の2部構成で、間にはアトラクションとして南京玉すだれや詩舞など同分会管内で活発な芸能発表もあった。

 基調講演の講師は岡田所長が務め、主題への考えを促すため▽児童虐待の防止等に関する法律における児童虐待の定義(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待)と具体例▽公の介入を行いやすくするための民法改正の動向▽実母を対象にした調査から見える要因▽虐待が生活に与える影響(少年院内調査から)▽虐待の世代間連鎖―などを解説。

 「自分がされて嫌なことは他人にしないのが普通だが、それができない人も社会には一定数いる」と言う点も押さえながら、全体会では加害者・被害者の視点〈事後対応〉と行政・地域の視点〈事前防止〉の両面から児童虐待防止を考えてほしいと促した。

 全体会では各女性会や分会の代表者が今回の主題について話し合った内容を発表し、津久田保護官と同連盟の石谷会長と坂口侑子副会長が助言。岡田所長が講評を述べて在り方への筋道をつけた。

 その後は中道さんの主導で県連盟歌を斉唱し、太地町更生保護女性会の北年美会長が閉会のあいさつを述べ研修会を締めくくった。

(2019年7月11日付紙面より)

岡田和也所長と共に児童虐待と更女の接点を考える会員ら=8日、串本町役場古座分庁舎
2019年07月11日
84 夏の無病息災祈る
 補陀洛山寺で土用護摩祈とう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で10日、土用護摩祈とう、先祖供養法要があった。髙木亮英副住職が先祖の名が記された塔婆木を読み上げ、「家内安全」「健康長寿」「心願成就」など参列者の願いが書かれた護摩木をたき上げた。

 本堂では国の重要文化財でもある本尊の「三貌十一面千手千眼観世音菩薩(190㌢、香木造立像)」が開帳された。

 開帳法要は、この日も含め1月27日の立春大護摩供星祭、5月17日の渡海上人供養の春まつりと年3回営まれている。

 髙木副住職は「功徳をいただき観音様の御心、人への思いやり、慈しみの心を持って健やかにお過ごしください」とあいさつした。

(2019年7月11日付紙面より)

願いを込めた護摩木をくべる参列者=10日、那智勝浦町浜ノ宮
2019年07月11日
85 南極の氷に触れ学ぶ
 太地小で体験授業  

 太地町立太地小学校(宮本礼子校長、児童80人)で9日、南極の氷を紹介する授業があった。自衛隊和歌山地方協力本部新宮地域事務所の垂水秀所長と菰田剛久さんが来校し、児童は南極についての説明を聞き実際に氷に触れて学びを深めた。

 普段、ほとんど見る機会のない南極の氷を間近で見て触ることで、児童に生態系や貴重さを知ってもらおうと6年に1回ほどの頻度で開いている。

 菰田さんは南極の位置や生息している生物、気候などをクイズ形式で紹介。「南極は世界で最も寒く、大きさは日本の36倍で、約1400万平方㌔もあります。約60年前に世界が約束してどこの国の領土でもないこととし、平和のためだけに使うことを決めました」と解説した。

 氷を運んできた経緯を「自衛隊が、南極で研究をしている人のための移動や道具、食料などを運ぶ手伝いを50年以上しています。移動手段も、厚い氷の海のため、海上自衛隊の船『しらせ』でしか通れません。その船が交代の人を連れて帰るときに、日本の小学生の皆さんへのお土産として氷を運んできてくれました」と語った。

 氷の特徴として「海の水と違い南極の氷は雪が凍っています。白い部分は約80万~100万年前の空気が封じ込まれており、3年をかけて3030㍍地下まで掘り下げて取り出しました」と説明した。

 体験では児童が学年ごとに南極と通常の氷を触って比較。「色が違う」「ザラザラしてる」「冷たさが違う」などと感想を言い合った。

 宮本校長は「子どもたちが目を輝かせ、興味を持って学ぶ姿が見られました。授業を通じて海の町である太地と海でつながっている南極の氷や生態系などを知ってもらえれば」と話していた。

(2019年7月11日付紙面より)

氷を触り比較する児童=9日、太地町立太地小学校
南極の氷(右)と通常の氷
2019年07月11日
86 ワークショップ初開催  道の駅「たいじ」の朝市  (太地町 )
2019年07月11日
87 大規模清掃に500人  シーズン前に宇久井海岸清掃  (那智勝浦町 )
2019年07月11日
88 新体制での運営始まる  改選後初の臨時議会  (那智勝浦町議会 )
2019年07月11日
89 災害への備え学ぶ  新宮市熊野川でおやこサロン  
2019年07月11日
90 特殊詐欺や熱中症に注意  嶋津地区サロンで講話  (新宮市熊野川町 )
2019年07月11日
91 自力を精いっぱい出して 総体、近畿、高校野球の壮行会 (近畿大学附属新宮高校)
2019年07月11日
92 自分自身と仲間を信じて  新宮高で壮行会と表彰  (新宮市 )
2019年07月11日
93 詐欺被害の未然防止たたえる  コンビニ店員に感謝状  (新宮警察署 )
2019年07月11日
94 獅子舞練習やしめ縄準備  八坂神社祭典前に上部区  (古座川町 )
2019年07月11日
95 6月定例会一般質問④  串本町議会  
2019年07月11日
96 飼育プールに星空広がる  ウミガメ公園で七夕行事  (紀宝町 )
2019年07月11日
97 治水対策の充実を  紀南河川国道事務所に要望  (紀宝町 )
2019年07月11日
98 ハマナツメ淡緑色に  東紀州地域で満開に  (那智勝浦・太地町 )
2019年07月11日
99 お悔やみ情報
  
2019年07月07日
100 世界遺産登録15周年 紀伊山地の霊場と参詣道 (各地で記念イベント)

 和歌山県、三重県、奈良県にまたがる三つの霊場(熊野三山、高野山、吉野・大峯)と参詣道(熊野参詣道、高野山町石道、大峯奥駈道)を対象とする「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産(文化遺産)に登録されて、今月7日で15周年を迎える。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」は2004年7月7日に登録。世界遺産登録は日本では12番目で、近畿地方では5番目に当たる。登録時の規模は周辺地域を合わせて日本の世界文化遺産では最大となる1万㌶。

 日本で初めて「道」が世界遺産として登録され、文化遺産の中でも人間の営みと自然の結びつきを示す「文化的景観」にも初めて選ばれた。山岳霊場と参詣道、そして文化的景観は、紀伊山地の自然がなければ成立しなかった、世界でも類を見ない資産として高く評価されている。16年10月には阿須賀神社などが追加登録、軽微な変更がなされ現在に至っている。

 世界遺産登録を受け、和歌山県では05年3月に世界遺産条例を制定。7月7日を「和歌山県世界遺産の日」と定め、「基本理念を十分に踏まえ、県民等の理解のもとに、世界遺産に係る保存、調査研究、整備、活用その他の活動について、適切に必要な施策を実施する」とした。

 各自治体やボランティア団体が熊野古道や景観、登録資産などの美化や保護のために保全活動をする中、観光地化による観光公害や、公共工事などによる「川の参詣道」熊野川への悪影響も懸念されている。

 6日、7日(日)に、当地方においても登録15周年を記念するイベントが各地で催される。県世界遺産条例の前文には「私たちは、世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約の精神に基づき、人類共有の財産『紀伊山地の霊場と参詣道』を将来の世代へ確実に引き継いでいくことを決意して、この条例を制定する」とある。登録15周年を機に、人類共通の財産を次世代へつないでいくために、文化や自然環境の重要性を認識し、当地域から世界へと発信していくことの意義を再確認したい。

  □     □

■6、7日の本紙エリア内記念イベントなど

▽~世界遺産登録15周年記念~世界遺産「高野・熊野夢舞台」コンサート(6日、熊野速玉大社/観覧申込終了)

▽世界遺産登録15周年記念ウオーク(6、7日、大門坂~那智の滝、青岸渡寺~那智の滝/受付終了)

▽「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年記念メッセージ花火(7日、那智勝浦町勝浦湾内/午後8時から・荒天の場合は翌8日に延期)

▽世界遺産登録15周年奉告祭(7日、熊野本宮大社/午前10時から・メッセージの記入でキーホルダー授与)

▽「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年・世界遺産熊野本宮開館10周年記念イベント(7日、世界遺産熊野本宮館/午前10時から午後5時・音無茶の振る舞い、熊野参詣曼荼羅(まんだら)絵解きなど)

(2019年7月7日付紙面より)

2019年07月07日
101 利用規約について意見交換
 文化複合施設管理運営検討委  (新宮市 )

 第13回新宮市文化複合施設管理運営検討委員会(関康之委員長)が5日、市役所別館で開かれた。文化ホールなどの開館時間や時間区分、予約受付など貸館利用規則について意見を交換した。

 速水盛康教育長は「市民の文化活動の拠点にふさわしい管理を目指して取り組んでいきたい。施設は第2次総合計画のテーマに近付いていくためにも大きな役割を果たすものであると実感している」と述べ協力を呼び掛けた。堀内秀雄・前委員長に代わり新たに就任した関委員長は「費用対効果は重要視する部分。稼働率を上げ新宮市の文化力を高めていくことが地域全体の活性化につながっていく」とあいさつした。

 計画策定を支援する株式会社シアターワークショップ代表取締役の伊東正示さんが、開館・受付時間や貸出時間、申し込み時期、予約申し込み方法などについて案を示した。他自治体の市民運営や利用調整会議の事例を紹介し、▽幅広い層の利用を促進する方針となっているか▽優遇措置についてどう考えるか▽市民運営を取り入れるか―を検討ポイントに挙げ委員らに意見を求めた。

 委員からは夜間の利用頻度や市民運営、自主事業の優先性などについての質問があった。「ランニングコストが気になっている市民が多い。自主事業ばかりで歳入が少なくなるのはおかしな話」「民間が使用しやすいように成人式など、行政側の年間を通したスケジュールを周知するべき」などの意見もあった。

 伊東さんは予約申し込み方法や使用料金の市内利用優遇措置について「広域的に使ってもらうことが大事。交流人口を増やすためにはメリットが大きい」と市内外同ルールを提案した。委員からは「税金を納めているという市民感情も考慮すべきでは」との提言があり、申し込み時期を早めるなどのアドバンテージが必要などと意見をまとめた。

(2019年7月7日付紙面より)

利用規約などについて意見を出し合った=5日、新宮市役所別館
2019年07月07日
102 曼荼羅絵図の道巡る
 世界遺産15周年記念  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は6日、世界遺産登録15周年を記念した熊野古道ウオークイベント「曼荼羅(まんだら)の道」を開いた。雨の中、県内外から16人が参加。自然道などを巡り那智参詣曼荼羅絵図に描かれた「熊野詣」を堪能した。

 道の駅なち・世界遺産情報センターに集合した一行は、補陀落渡海(ふだらくとかい)の信仰で知られる同町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)へ。

 本堂で特別に開帳された国の重要文化財「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩」を前に寺の由緒や本尊について説明を受けた。同寺は熊野古道中辺路と大辺路の分岐点に存在すること、三貌の表面はふっくらとした顔立ちで穏やかな表情だが脇面が2面とも「憤怒」の表情なのが珍しいことや光背がおよそ400年後に作り直された可能性などの話に耳を傾けた。

 境内に展示している渡海船を見学し、熊野那智ガイドの会の山東健会長から、同寺の住僧たちが南海の観音浄土を目指した捨て身行の「補陀落渡海」について聞いた。船の構造なども間近に見て説明を受けた。

 その後は同町井関の尼将軍供養塔、大門坂・多富気(たぶき)王子を経て熊野那智大社、那智山青岸渡寺を参拝し、那智の滝も正式参拝した。

 友人と紀宝町から参加した産屋敷基久さん(62)は「一度も見たことのない本尊の開帳を知り参加しようと思った。最近は外国人観光客が増えてきたので地域の良い所を知り、聞かれたら説明できるようになりたい」と話していた。

(2019年7月7日付紙面より)

雨の中、次の目的地へ向かう一行=6日、那智勝浦町浜ノ宮
2019年07月07日
103 紀宝署管内、犯罪最少地域に
 曽根秀行さんらを表彰  (紀宝地区防犯協会 )

 紀宝地区防犯協会(会長・西田健紀宝町長)は5日、紀宝町役場大会議室で本年度総会を開催した。紀宝町防犯委員会御船地区運営委員の西地隆さんと同相野谷地区運営委員の曽根秀行さんを表彰した。

 副会長の大畑覚御浜町長、顧問の岡田智治紀宝警察署長らが出席。西田会長は「安心安全な社会、非行のない明るい社会の実現を目指すための防犯活動を推進してもらいたい」とあいさつした。

 岡田署長は犯罪情勢を報告した。昨年中、県内の刑法犯認知件数は1万1247件で戦後最少を記録。5月末現在は4226件で本年も減少傾向にある。

 同署管内では昨年の認知件数が59件で前年より25%減少した。5月末現在は21件で昨年同期より11件減り、県内18警察署で被害発生が最も少ない地域となった。21件のうち19件がさい銭盗などの窃盗だった。

 高速道路の延伸により紀宝地区でも凶悪事件が起こる可能性があると危惧し、「犯罪のない町づくりにご協力を」と呼び掛けた。

 議事では昨年度の事業、決算を報告。本年度の事業計画案、予算案を審議して採択した。役員改選に伴い、西田会長、大畑副会長らを再任した。

 本年度は10月11日(金)から20日(日)までの「全国地域安全運動」に協力し、地域安全運動街頭キャンペーン、地域安全ポスター展などを実施する。

 警察、関係機関が協力し、自主防犯団体による防犯パトロール、小学校の通学路で児童の見守り活動をサポートするとともに、子どもに対するあいさつ運動に取り組む。12月の紀南剣道大会を支援する。

 年間を通して、特殊詐欺被害防止活動、キッズ輝けスクール、薬物乱用防止教室などの開催、補導活動の推進を行う。

(2019年7月7日付紙面より)

表彰を受ける紀宝町防犯委員会相野谷地区運営委員の曽根秀行さん(右)=5日、紀宝町役場
2019年07月07日
104 ビャクレンの花咲く  新宮市・宝珠寺で  
2019年07月07日
105 新宮市の魅力をPR  紀友会(東京都)の例会で  
2019年07月07日
106 期日前投票初日は544人  20日まで、市町村役場など  (参院選 )
2019年07月07日
107 安全安心な街づくり目指し  新宮署管下防犯協議会が総会  
2019年07月07日
108 触れ合い遊びを楽しむ  南大居・大野保が「ゆうゆう」慰問  (那智勝浦町 )
2019年07月07日
109 車いすは「足そのもの」  王子ヶ浜小5年生が車いす体験  (新宮市 )
2019年07月07日
110 商店街の歴史を学ぶ  ヤタガラス未来プロジェクトの一環で  (新宮市 )
2019年07月07日
111 「7日は晴れますように」  成川保育所で七夕の集い  (紀宝町 )
2019年07月07日
112 県大会目指して白熱  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2019年07月07日
113 お悔やみ情報
  
2019年07月02日
114 開催に向け2頭を搬入
 くじらに出会える海水浴場  (太地町 )

 太地町の名物の催しである「くじらに出会える海水浴場」の準備に向けて町立くじらの博物館(林克紀館長)は6月30日、くじら浜海水浴場でハナゴンドウ2頭の搬入作業を実施した。28日に搬入予定だったが低気圧接近に伴い、延期となっていた。この日も雨天での海上移送となったが、職員ら8人が協力しスムーズに作業を進めた。

 展示期間は7月8日(月)から8月19日(月)まで。午前11時と午後1時の2回(約15分間)、いけすから開放される。

 クジラの近くで泳ぐことができる人気の催しは2008年から始まり12回目となる。

 搬入されたのは飼育展示6回目の参加となる雌のサツキ(体長291㌢、推定体重309㌔、推定10歳)と初参加で雄のネモ(262㌢、推定体重208㌔、推定4歳)。午前6時30分に2頭を担架に乗せ、ボートにくくり付けて同館を出発した。森浦湾を経由し午前7時15分ごろに海水浴場に到着。網いけすに搬入した。その後、職員から餌をもらった2頭はいけす内を泳ぎ回り、ジャンプするなど元気な姿を見せた。

 同館学芸員で飼育員の稲森大樹さん(34)は「海水浴場内の網いけすでの飼育展示は来場者がクジラと一緒に泳げ、同じ空間を共有できる非常に珍しい催しとなっている。隣接するくじらの博物館もあり、あちらでもクジラをたくさん見ることができるので合わせてご利用いただければ」と語った。

(2019年7月2日付紙面より)

搬入作業の様子=6月30日、太地町のくじら浜海水浴場
いけすで元気な姿を見せる
2019年07月02日
115 水害忘れないために
 井関クラブで追悼キャンドル作り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町井関の那智谷大水害遺族会の追悼式でともすキャンドル作りが6月29日、同地区の井関クラブであった。地元の町立市野々小学校の児童や町内外から、約40人が参加した。

 キャンドル作りは、2011年9月の紀伊半島大水害で中学校の同級生を亡くした井上絵里香さん(22)が中心となり続けている。今年も井上さんと有志らの「水害のことを忘れないために、思いを込めてキャンドルを作りませんか」との呼び掛けに、親子連れらが集まった。

 子どもたちは卵の殻や紙コップに溶かしたろうを入れ、色とりどりに着色。均一に注ぎ口をくり抜いた卵の殻は、同町朝日のお菓子工房エストが用意した。地域住民からはたこ焼きや焼きそばが振る舞われた。

 作業前には防災士の久保榮子さんが、ウサギの着ぐるみを着て子どもたちに「逃げ足の速いウサギのように早めの避難を」と強調し、手作りの紙芝居などで自身の被災経験を話した。

 友達数人と一緒に新宮市から参加した北美空ちゃん(6)は初めてのキャンドル作りに挑戦。同伴した保護者らは「参加する前に子どもたちに水害のことを話しました。追悼の気持ちを込めたいと思います」と話した。

 大分県から駆け付けた井上さんは「毎年の皆さんの参加がうれしいです」と感謝していた。

(2019年7月2日付紙面より)

井上絵里香さんの指導でキャンドルを作る子どもたち=6月29日、那智勝浦町井関
ウサギの着ぐるみを着て「早期避難」をアピールする防災士の久保榮子さん
2019年07月02日
116 国内初の策定目指し
 地震津波タイムライン検討会  (紀宝町 )

 紀宝町は6月29日、町生涯学習センターまなびの郷で「地震津波タイムライン」検討会の発足式を開催。地震津波を想定した国内初の事前行動計画「タイムライン」の作成に向けた取り組みが動き出した。

 町では、2014年2月に風水害を対象としたタイムラインを国内で初めて策定し、これまで25回発動した。今回は地震津波に対応するタイムラインで、近い将来、発生が危惧される南海トラフ地震への対策として本年度末の策定を目指す。

 地震津波発生後の各段階で「いつ」「誰が」「何を」するのか事前行動を定めるもので、今後、4回の検討会を計画。町民防災会議の各ブロック会議で地域の対策や対応などを抽出し、タイムラインに盛り込む。

 策定後は訓練などでタイムラインを活用し、絶えず見直して改善を図ることで地震津波発生時の人的、物的被害の最小化、迅速な復旧・復興を目指す。

 発足式には約230人が出席。西田健町長が「災害時は町だけで皆さんの命を守ることはできない。地域の皆さんが一緒になって災害への備えに取り組まないといけない。全国的にタイムライン活用の動きがあり、紀宝町がモデル的なシステムとなり、各自治体で活用していただきたい」とあいさつした。

 南海トラフ地震の発生確率は30年以内に70~80%といわれ、町内では震度5以上が想定されている。津波は10㍍を超え、到達時間は30分以内と想定されている。

 これらの被害に備え、町ではハード面として高台や貯水施設の整備などに取り組んでいる。ソフト面の観点からタイムラインを策定する。

(2019年7月2日付紙面より)

発足式に出席した関係者や住民ら=6月29日、紀宝町のまなびの郷
西田健町長
2019年07月02日
117 夏の健康を祈る
 熊野三山で茅の輪くぐり  

 熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれ、大勢の参拝者たちが「茅(ち)の輪くぐり」で半年間のけがれをはらい清め、夏を元気に過ごせるようにと祈った。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、老若男女100人以上が参列。手渡された人形(ひとかた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移し、神職に全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃(からひつ)に納めてもらいおはらいを受けた。

 続いて参拝者たちは、唐櫃を担いだ神職やみこの後に続いて境内に設けられた茅の輪(直径約2㍍)を八の字に3回くぐった。上野宮司は「梅雨のさなかだが雨もやみ、神事を執り行うことができた。こうやって古来からの神事に参加していただくことは大事なこと」とあいさつ。最先端な時代においてはおろそかにされがちだが、日本の文化を伝えていくことは大切と述べ「残りの半年も元気で過ごされますよう」と願いを込めた。

 この儀式は12月31日(大晦日=おおみそか=の大祓)と年2回営まれている。「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳の命のぶというなり」という古歌がある。3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。

(2019年7月2日付紙面より)

茅の輪をくぐる参拝者たち=6月30日、新宮市の熊野速玉大社
2019年07月02日
118 6月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2019年07月02日
119 山口酒店が優勝  第144回職場対抗ボウリング大会  
2019年07月02日
120 中川さん出場権、速水君シード権獲得
 近畿高校選手権  (新宮高校レスリング部 )
2019年07月02日
121 手足口病が基準値超え  感染防止を呼び掛ける  (和歌山県 )
2019年07月02日
122 基調講演や寸劇で学ぶ  地域支え合いフォーラムに140人  (新宮市 )
2019年07月02日
123 犯罪や非行のないまちに  社会を明るくする運動で啓発  (新宮市 )
2019年07月02日
124 急流にもまれ技を競う  カヌー大会「じゃばらカップ」  (北山村 )
2019年07月02日
125 町民の協力に感謝  更生保護女性会が「愛のバザー」  (太地町 )
2019年07月02日
126 心機一転で保育所生活  高田保が新高田会館に移転  (新宮市 )
2019年07月02日
127 「熊野なまず」をPR  特定地域振興重要港湾活性化協議会  (新宮市 )
2019年07月02日
128 福島原発事故を語る  おしどりマコ&ケン トークショー  (那智勝浦町 )
2019年07月02日
129 「復権史」から犠牲者語る  遠松忌で田中伸尚さんが法話  (新宮市 )
2019年07月02日
130 俳句を地域との学びに!  小中学生コンクール応募始まる  (紀南高校 )
2019年07月02日
131 串西Aと潮岬が県大会へ 串本で親睦交流スポ大会 (東子連)
2019年07月02日
132 お悔やみ情報