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【検索ステータス】 
2021年04月16日
1 中川夏希さんが全国3位
 ジュニアクイーンズレスリング選手権  (新宮高校 )

 県立新宮高校レスリング部の中川夏希さん(3年)が10、11の両日に開催された全国大会、JOCジュニアオリンピックカップ「令和3年度ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権大会」(東京都・駒沢オリンピック公園総合運動場)に出場し、ジュニアの部53㌔級で3位に入賞した。

 この大会での同校女子入賞は初で、顧問の藪中教諭は「コロナの影響により学校の休校や女子の大会がしばらく中止となっており、実戦感覚を養えずにつらい時期を過ごしていたように感じます。モチベーションを保つのも難しかったと思う中、努力の結果がこの成績につながった。自分のことのようにうれしいです」とたたえた。

 ジュニア競技の質的向上と、オリンピックや世界選手権大会で活躍できる選手の発掘・育成が狙い。2009年まで「全日本女子レスリング選手権大会」で行われていたが、シニア部門が「全日本選抜レスリング選手権大会」に吸収されたため、残ったカデット以下を独立した大会として翌10年に改称された。

 昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止。今年は小学生、中学生の両部門を取りやめ、カデット(04~05年生まれの者)とジュニア(01~03年生まれの者)のみの開催となった。

 ジュニアの部53㌔級には11人が出場した。中川さんは2回戦から登場し、2―0で勝利。準決勝で大会を制した藤波朱理さん(三重県・いなべ総合学園高)に敗れたものの、伝統の新宮高校レスリング部に新たな歴史を刻んだ。

 中川さんは日頃、指導してくれる藪顧問や周囲の人たちへの感謝を述べ「小学生以来、2度目の全国出場で結果には少し安心しました。1年半ぶりの大会で不安と焦りが大きく緊張した。それに伴って自分が思っている技が出せないなど、納得のいく試合ができませんでした。今後は技術の向上も高めたいですが、メンタル面を強化していければ」と話していた。

(2021年4月16日付紙面より)

ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権ジュニアの部53㌔級で3位に入った中川夏希さん=14日、県立新宮高校レスリング場
2021年04月16日
2 商売繁盛や終息を祈願
 大勝浦で「弁天祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の大勝浦地区にある弁天島で14日、弁天祭が営まれた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から祭りを守り継ぐ弁天島保存会(猪飼伸、宏(こう)両代表)の役員5人が参列し、神事のみの斎行となった。

 弁天祭は一年で最も潮が引く旧暦の3月3日に合わせて実施しており、干潮時には磯伝いに歩いて島へ渡ることができる。例年は多くの参列者が商売繁盛や大漁、芸能の上達などを祈願する祭りで餅まきも盛大に行われている。

 弁天島は古くから「勝浦三景」の一つに数えられる景勝地で、島には「白蛇弁天」が祭られている。近年ではパワースポットとしても注目を浴びており、町外からも参拝者が訪れている。先日も大阪府在住の女性らから祠(ほこら)と祭壇の寄贈があった。

 この日は祭りの前に役員が島周辺を清掃。勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を執り行い、役員が玉串をささげた。髙橋宮司は「年に1度のお祭り。海の安全や豊漁、商売繁盛に加え、コロナの終息を祈願しました」と話した。

 保存会の宏代表は「コロナ禍の中で祭典が無事にできたことをお喜び申し上げます。今回は私たちに世代交代してから初めての例大祭。今後も可能な限り続けていきたい」。

 兄の伸代表は「来年はコロナも終息し、通常通りに盛大にできればうれしい」と語った。

(2021年4月16日付紙面より)

神事が執り行われた=14日、那智勝浦町の弁天島
参列した役員
2021年04月16日
3 子どもの通学守る機運醸成
 交通課員ら春交安の一環で  (串本警察署 )

 串本警察署が12日にJR串本駅前で自転車安全利用街頭啓発、13日に串本町の商栄会通りと新町通りの交差点で子ども見守り活動(=街頭指導)に取り組み、子どもの通学を交通事故から守る機運醸成に努めた。

 春の全国交通安全運動(6~15日)に基づく諸行事の一環で、いずれも児童生徒の下校時間帯をターゲットにして実施した。

 自転車安全利用街頭啓発は同署交通課の課員2人に加え、きのくにさわやかマナーアップキャンペーンで協働関係にあるJR串本駅の三輪順平駅長も協力。3人チームで学生や自転車利用者に啓発物資を配り、後でその内容を確かめるよう呼び掛けて関心を促した。

 物資には2019年4月施行の県自転車の安全利用の促進に関する条例に明記された自転車利用者等の責務や促進する県の責務を紹介するチラシを同封。自転車は車両の一種でルールやマナーの順守が利用者に求められることや、交通事故を起こした場合に被害者への賠償責任が発生することを伝えて安全運転に努めることの大切さを考え意識してもらう内容となっている。

 13日は同署交通課の宮井大輔課長ら5人が小雨決行で交差点一帯に立ち、交差点は歩行者の横断を最優先とすることを交通整理によりドライバーへ意識付けた。宮井課長によると幹線から外れた交差点だが交通量が多く、かつ通学路になっている点で交通事故の危険度が高いため今回の街頭指導に踏み切ったという。

 この日は可搬式オービス(速度違反自動取締装置)を持ち込み、ゾーン30の意識付けも試みる計画だったが、雨天のため中止。取り締まりは実施できなかったが、この行動を通して危険相応に機運が高まることを願い、できる活動を展開した。

(2021年4月16日付紙面より)

啓発物資を配り自転車の安全利用の意識を促す啓発員=12日、JR串本駅前
交差点での歩行者最優先をドライバーに印象付ける署員=13日、串本町串本
2021年04月16日
4 嶋津で筏師の道を散策
 紀宝町山歩き部会に22人が参加  

 紀宝町山歩き部会は11日、新宮市熊野川町嶋津で筏師(いかだし)の道を散策するツアーを開催。最高齢86歳を含む22人が約4・5㌔を3時間かけて歩いた。

 筏師はかつて、北山川流域で伐採された木を筏に組み、熊野川を経て下流の新宮まで運んだ。筏師が下流から自宅まで歩いた山間の道が「筏師の道」と呼ばれ、70年ほど前まで使われていた。

 北山川の筏は600年以上の歴史があり、激流を下る筏師の技術は全国でも有名だったという。

 嶋津は三重県と奈良県の県境にある和歌山県の小さな飛び地で北山川沿いの山村。嶋津観光協会の平野皓大さんが案内した。参加者は嶋津で筏師の歴史を学びながら、山を越えて対岸の熊野市紀和町木津呂にあった渡し場まで歩いた。

 毎月楽しみにしていると言う参加者は「コロナ禍で外出する機会が少なくなってきているので、こうして月に1度集まって歩くのはとてもありがたい」と話していた。

 次回の山歩き部会は、尾鷲市の馬越峠からおちょぼ岩を歩く健脚コースを予定しているという。

(2021年4月16日付紙面より)

山歩き部会のツアーに参加した皆さん(同部会の福田将志さん提供)
熊野の歴史が詰まった筏師の道を歩く(同提供)
2021年04月16日
5 家族2人の感染を確認  御浜町で新型コロナウイルス  
2021年04月16日
6 道路標識確認の徹底を  小学生の登下校時間帯に  (新宮市 )
2021年04月16日
7 5月20日から休館へ  移転に向けボランティアも募集  (新宮市立図書館 )
2021年04月16日
8 鮮やかなテッセンの花  新宮市街地で見頃  
2021年04月16日
9 「春の花束できたよ」  中央児童館でミニブーケ作り  (新宮市 )
2021年04月16日
10 国家平安とコロナ終息願い  福島県の佐藤さん、般若の木彫り奉納  (熊野速玉大社 )
2021年04月16日
11 宿泊特化して地域と協業  道の駅ホテル開業迎える  (串本町 )
2021年04月16日
12 感染症対策呼び掛ける  西田町長がメッセージ  (紀宝町 )
2021年04月16日
13 こいのぼりの「つるし飾り」  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
2021年04月16日
14 ツツジが見頃迎える  新宮港第二期緑地帯で  
2021年04月15日
15 終息祈願し浦安の舞奉納
 熊野那智大社で「桜花祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭(おうかさい)」を営んだ。桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)が那智の滝前で「浦安の舞」を優雅に奉納した。

 平安時代に花山法皇(968~1008年)が那智山で千日間の山ごもりをした際に、「木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな」と桜の美しさを詠んだという故事にちなんだ祭典。

 神事は本社拝殿と別宮飛瀧(ひろう)神社斎場でそれぞれ営まれた。宮司以下神職の烏帽子(えぼし)や巫女の髪飾りには桜の小枝が付けられ、長さ約1㍍のヤエザクラの枝を幣帛(へいはく)として奉献した。

 男成宮司は「昨年の桜花祭は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下の中で営んだ。現在も東京や大阪でまん延しているが、そんな中でも季節の移ろいは変わらず、春を迎え桜が咲いている。厳しい状況だが桜を愛(め)でる気持ちになっていただけたら。今後も感染防止に注意し、一日も早い終息を心から祈念しています」と語った。

 神事の後、参列者には桜餅が振る舞われた。

(2021年4月15日付紙面より)

滝前で浦安の舞が奉納された=14日、那智勝浦町の飛瀧神社
2021年04月15日
16 集団接種「慌てず予約を」
 電話がつながりにくい状況  (新宮市 )

 新宮市で25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の予約受け付けが12日から始まった。初日、翌日ともにコールセンターには電話が殺到しつながりにくい状況に。そういった現状を鑑み、市新型コロナワクチン接種推進室では「接種は予約先着順ではないため、慌てず焦らずに予約を」と呼び掛けている。

 65歳以上の高齢者を対象に12日から国内各地で始まったワクチン接種。政府は6月末までに全高齢者約3600万人分を市区町村に配布し終える計画としている。

 市では現在、接種・予約受け付け時期をずらして【別表①】①市役所別館②佐野体育館③熊野川総合開発センター④市役所別館―での集団接種を予定。

 各会場360人(③熊野川総合開発センターは180人)が定員。現在予約を受け付けているのは①市役所別館のみで予約受け付け期間は16日(金)まで。

 ①市役所別館②佐野体育館に関しては、定員を超えた場合は高年齢順で受け付けを確定する。受け付けが確定した場合、予約に漏れた場合いずれについても通知が送付される。

 コールセンター(電話0120・89・5070)がつながらない場合はFAX(0120・79・5070)もしくは市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)・公式LINE(ライン)でも予約可能。FAXの場合は▽FAX番号▽電話番号▽名前▽生年月日(西暦)▽接種券番号(10桁数字)▽希望する接種会場(現在は①のみ)―を記入する。

  □     □

■医療機関での接種予約はまだ



 個別接種については5月上旬を予定しているが、個別接種が可能な医療機関は現在調整中で予約も受け付けていないため、同推進室では、基礎疾患のある人や接種に不安のある人の相談とは別に、かかりつけ医に対する個別接種の可否や接種日、予約などの問い合わせは通常業務に支障をきたす可能性があるため控えるよう呼び掛けており、「調整でき次第、予約方法と併せてお知らせしたい」としている。

(2021年4月15日付紙面より)

「慌てずに予約を」と呼び掛けている=13日、新宮市役所別館
【別表①】
【別表②】
2021年04月15日
17 募金額、2年連続県内1位に
 UMOUプロジェクト  (紀宝町社協 )

 紀宝町社会福祉協議会は三重県共同募金会の「UMOU(うもう)プロジェクト」に協力しており、昨年の募金額が2年連続で三重県内1位となった。

 町社協では2014年から活動し、現在は町の協力を得ながら年間を通して羽毛製品の募集を続けており、引き続き協力を呼び掛けている。昨年の実績は4万3600円だった。

 このプロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルさせることで、羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて紀宝町の地域福祉に使われる。

 製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あき、汚れたものなど不要になった羽毛製品も回収可能だという。

 町福祉センター内の同協議会まで持ち込みを。問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2021年4月15日付紙面より)

今年もUMOUプロジェクトへの協力を呼び掛けている紀宝町社会福祉協議会
2021年04月15日
18 大きな成長を願い
 四村川などに稚アユ放流  (熊野川漁業協同組合 )

 アユ釣りシーズンを前に、熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は14日、管内流域に稚アユ計1350㌔を放流した。

 この日放流したのは、大塔川450㌔、赤木川上流200㌔、高田川150㌔、三越川100㌔などで、田辺市本宮町の四村川では、同組合四村川地区の森俊博さんら約10人が体長7~10㌢の稚アユ450㌔を3カ所に分けて丁寧に放していった。

 森さんは「前日の雨の影響もなく、放流を終えることができて安心しました。稚魚のサイズも大きめだったので、無事に大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスの影響もあるので、アユ釣りが解禁になった際には感染症対策をしっかり施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。

(2021年4月15日付紙面より)

稚アユを放流する組合員=14日、田辺市本宮町の四村川中流
2021年04月15日
19 8チームが熱戦を展開
 ホップリーグ東牟婁ブロック大会が開幕  
2021年04月15日
20 9チームが出場し熱戦
 スポ少野球東牟婁予選が開幕  
2021年04月15日
21 手拍子で盛り上がる  吹奏楽部がランチタイムコンサート  (新宮高校 )
2021年04月15日
22 手縫いの雑巾を寄贈  千穂第一地区福祉委員が神倉小に  (新宮市 )
2021年04月15日
23 総健歌謡クラブが寄付  災害時の復興事業財源に  (那智勝浦町 )
2021年04月15日
24 歴史守り新たな市場目指す  髙岡商店が農林水産大臣賞受賞  (新宮市 )
2021年04月15日
25 動機、公約、力点を聞く  串本町議選候補者アンケート  
2021年04月15日
26 質問5項目で考えを聞く  串本町長選候補者アンケート  
2021年04月15日
27 立候補者2人の横顔紹介  決意や目指す将来を聞く  (串本町長選 )
2021年04月15日
28 組合議会議員を選出  紀宝町議会が臨時会  
2021年04月15日
29 地震・津波から身を守る  うどの幼稚園で避難訓練  
2021年04月15日
30 「黎明が丘」を語る  中田重顕さんと阪本浩子さんが御浜ローカルラボで  (御浜町 )
2021年04月15日
31 お悔やみ情報
  
2021年04月11日
32 石垣記念館30周年記念し
 カレンダーに作品掲載  (太地町 )

 太地町は2021年度版の「まちのカレンダー」を作製し、3月中旬に町内全戸に配布した。本年度は同町の石垣記念館が開館30周年を迎えることから、同町出身の画家・石垣栄太郎氏(1893~1958年)の絵画作品が表紙や各月を飾った。

 カレンダーは21年4月から22年3月までの12カ月間に町内で実施される主な行事や、保健衛生関係行事、ごみ収集日程などが一目で把握できるように作られている。

 カレンダー上部には例年と同様の児童の標語に加え、太地いさな句会の俳句も掲載している。また、各家庭の予定を書き込むスペースもあり、町民から好評を得ている。

 昨年度は同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームにスポットを当て、その歴史や交流を行う姿を写真や文章で紹介した。

 同町教育委員会によると、栄太郎氏は舟大工でアメリカに移民していた父・政治氏に呼ばれ、自身も移民。さまざまな職業を経験し生活を送っていたが、芸術に目覚めたという。

 作品は社会の不正義への怒りを元に表現した作品が多いとされる。今回は16点の作品がカレンダーに使用された。

 宇佐川彰男教育長は「太地町独自のカレンダーで、今回は石垣記念館30周年を記念したものになっている。町民の皆さまに喜んでいただけたら幸いです」と話している。

(2021年4月11日付紙面より)

完成し配布された町独自の「まちのカレンダー」=太地町公民館
2021年04月11日
33 感染拡大やワクチンについて
 堀順一郎町長がメッセージ  (那智勝浦町 )

 大阪府などの近隣や和歌山県内でも新型コロナウイルスの感染拡大が広がっていることを受け、那智勝浦町の堀順一郎町長は9日、「感染防止対策」や「ワクチン接種状況」についてコメントを発表した。内容は次の通り。

  □     □

■堀順一郎町長コメント



 町民や事業者の皆さまにおかれましては、平素から新型コロナウイルス感染症への感染防止の取り組みにご協力いただき、心より御礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症は大阪府などの近隣で感染が急激に広がっており、和歌山県でも4月7日に過去最多となる感染が確認されました。本町を含む新宮保健所管内では感染者が確認されておりませんが、最近の感染状況や、感染力が強いとされる変異種の報道などで、不安な気持ちをお持ちの方も多いと思います。

 ご自身や大切な方を守るため、引き続きマスクの着用や3密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。

  □     □

■ワクチン接種の状況



 本町は1月18日に「新型コロナウイルスワクチン接種対策室」を設置し、スムーズに接種を実施できる体制を整えております。現在、ワクチンの供給は全員に行きわたる量ではありませんので、4月19日より高齢者の皆さまから順次接種を始めてまいります。

 ワクチン接種は町民の命を守り、感染拡大防止の決め手と期待されております。入手次第速やかに接種を行い、ワクチンの供給量に応じて速やかに接種を進めてまいりますので、今後ともご安心ください。

 接種に不安のある方は、かかりつけ医や町の相談窓口に相談していただき、接種に問題のない方はできる限り接種いただきますようお願い申し上げます。

(2021年4月11日付紙面より)

堀順一郎町長
2021年04月11日
34 熊野那智大社の「秀衡桜」
 那智勝浦町  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)にある和歌山県天然記念物の「秀衡桜(ひでひらざくら)」が現在、見頃を迎えている。

 秀衡桜は高さ15㍍、幹の周囲約2㍍の巨木。約800年前、武士の熊野詣でが盛んな時代に奥州藤原氏の第3代当主・藤原秀衡が夫人と共に参詣した際、奥州から持ち込んだ苗を植えたと伝えられている。花の姿が雲かかすみに見まがうほど真っ白く咲くため「白山桜」とも呼ばれている。

 例年は、毎年14日に営まれている「桜花祭」の頃に満開を迎えるとのことだが、今年は10日ほど開花が早いという。

 同大社神職は「気候が暖かかったせいか、3、4日前から一気に満開となりました。写真を撮っている参拝者の方々をよく見掛けます。昨年から続く新型コロナウイルスの影響で気持ちが重くなりがちな日々だと思いますが、桜を眺めて心穏やかにお参りしていただければ」と話していた。

(2021年4月11日付紙面より)

満開を迎えた「秀衡桜」=8日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年04月11日
35 防災頭巾を贈呈
 市内5小学校の205人へ  (新宮市土建協同組合 )

 新宮市土建協同組合(松根康隆理事長)は8日、市内5校の新小学1年生205人に防災頭巾220個を贈呈した。松根理事長ら4人が市役所を訪れ、「災害から子どもたちの命を守るために役立ててほしい」と速水盛康教育長に手渡した。

 かつて市立の小学校では、児童たちは教科書を乗せて頭を守り、避難訓練に取り組んでいた。きっかけは2010年5月の組合創立60周年記念で、逃げるときに両手を使うことができればより安全と思い、市内小学校の全児童に防災頭巾を贈呈。小学校生活を通して使用できるよう、毎年新1年生に贈り続けており、今年で12年目となる。

 組合は「さまざまな工事を実施する際、音やほこりなどで迷惑を掛けている市民に対して何かできることがあれば」との思いから花づくりなどのボランティア活動を行う市美化里親制度(アダプト・プログラム)加盟団体への寄付や、協働で花の苗植え作業にも取り組んでいる。

 受け取った速水教育長は「さらなる非常災害への意識を高める機会を頂き、大変ありがたく思います。東日本大震災から10年。子どもたちはもちろん、教職員も改めて気を引き締め、防災教育の充実を図っていきたい」。

 松根理事長は「近い将来に発生するとされている東南海地震などの災害に備えて命を守るアイテムの一つとなってくれれば」と話していた。

(2021年4月11日付紙面より)

速水盛康教育長(左)に防災頭巾を手渡す松根康隆理事長(中央)と阿万卓也副理事長=8日、新宮市役所
2021年04月11日
36 海上遊歩道など散策  ふれあいサロンで太地町へ  (新宮市 )
2021年04月11日
37 「気軽に利用して」  三輪崎会館に体温測定センサー設置  (新宮市 )
2021年04月11日
38 4人が高校生活スタート  新宮高定時制で入学式  
2021年04月11日
39 熊野地域でキッズフリマを  CFに挑戦中  (新宮市の濱口真理子さん )
2021年04月11日
40 鮮やかに、春の花壇が見頃  タウンガーデンで草引き  (新宮市 )
2021年04月11日
41 例年より早い開花  和泉さん宅のフジの花  (那智勝浦町 )
2021年04月11日
42 看護の道への第一歩  なぎ看護学校で入学式  (新宮市 )
2021年04月11日
43 期待胸に新たなスタート  太地小・中で入学式  
2021年04月11日
44 鯉のぼりくん中止に  熊野市の七里御浜海岸  
2021年04月11日
45 「お手玉で遊んでね」  きたやま保にプレゼント  (北山村 )
2021年04月11日
46 新宮・東牟婁で3人が受章  第36回危険業務従事者叙勲  
2021年04月11日
47 お悔やみ情報
  
2021年04月01日
48 63年の歴史に幕下ろす
 市立王子幼稚園が閉園  (新宮市 )

 昨年4月から休園していた新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)が、3月31日をもって63年の歴史に幕を下ろし、閉園することとなった。再開を望む声もあったが、令和3年度の入園希望者が再開人数に満たなかったことから、正式に閉園が決定された。

 1958(昭和33)年1月に市内で4番目の幼稚園として王子小学校(当時)の敷地内に開園した同園。蓬莱幼稚園の園児51人が転入する形でスタートし、これまで4474人の卒園児を送り出してきた。

 ピーク時の79(昭和54)年には就学前の1年間は幼稚園で学ぶという市独自の幼児教育スタイルの下、138人もの園児が在籍した。しかし近年の少子化や共働き世代の増加によるニーズの変化で園児数が徐々に減少。2019(令和元)年度には11人となり、休園となった。

 「同じ敷地の中で、児童と園児が互いに行き来して交流する。これが学校にとって一番の価値だった」と語るのは、隣接する市立王子ヶ浜小学校校長と兼任で園長を務めた山本園長。小学校との密接な関わりの中で教育活動をしてきた同園は、園児の入学体験や合同運動会、5、6年生の総合学習、6年生を送る会など、さまざまな場面で園児・児童の交流の場を設けていた。

 山本園長はスモモ狩りや遠足、神倉山登山などの園外保育で園児たちと過ごした日々を懐かしみ「閉園は残念の一言。園の活動と関わる中で、遊びを通して成長を図る幼児教育の大切さに気付かされ、素晴らしい経験となった」と閉園を惜しむ。本年度は山本園長にとっても37年間の教師生活を終える節目の年。園舎跡地の利用方法は未定だが、「児童が地域住民や高齢者などさまざまな人と交流する場になったらいいと思う」と語った。

 市教委は閉園に当たり、卒園生らのメッセージや思い出の写真などを集めた「王子幼稚園閉園記念誌」を発行。市役所教育政策課で希望者に配布している。

(2021年4月1日付紙面より)

園児の成長を見守ってきた園舎=3月29日、新宮市立王子幼稚園
王子幼稚園閉園記念誌
2021年04月01日
49 「福祉」って何だろう?
 ボランティアスクール開校  (紀宝町 )

 紀宝町社会福祉協議会は3月30、31の両日、町福祉センターでボランティアスクールを開講した。小中学生12人が県立木本高校青少年赤十字(JRC)部(市川芹部長)の部員27人の協力の下で車椅子体験を行い、福祉やボランティアについて学びを深めた。

 体験を通じて楽しく学習し、ボランティア活動に興味を持ってもらうことが目的。例年、夏に開催しているが本年度はイベントや宿題が少なく、ゆとりをもって参加できる春休みに実施した。

 JRC部は「気付き、考え、実行する」のモットーの下、救急包帯法講習の受講や募金の呼び掛け、福祉施設のイベントへの参加などを通じて福祉や平和への貢献を目指すクラブ。部員数人が初級手話教室に参加したことがきっかけで町社協とつながりができ、スクールへの協力が実現した。

 30日は町社協の名取雅博さんが福祉の意味を説明。「ふくし」の頭文字を取って「『ふだんの、くらしを、しあわせに』すること」と言い「災害や戦争、新型コロナウイルスなどで普段の暮らしができなくなっても、一つのアイデアや行動をプラスすることでつらい状況の人を幸せにできる」と語った。

 認知症について中野大さんが「覚えられない、考えるスピードが遅くなるといった中核症状は変えられないが、道に迷ったり、気分が落ち込んだりする症状は周りの人の助けで改善できる」。JRC部員と寸劇を交えながら認知症患者の頭の中で起こっていることや適切な接し方を伝えた。

 車椅子体験では参加者が2人一組になり、段差や三角コーンなどの障害物を乗り越えて同センター裏の津波避難場所へ向かった。特に砂利道では車椅子の扱いに苦戦する様子が見られた。

 参加した浦地祐奈さん(矢渕中2)は「車椅子を押す時は、乗っている人の感じ方が分からず不安だった。乗る側になった時は少し怖かったけれど、頑張って押してくれることがうれしく、ありがたいと感じた」と話していた。

(2021年4月1日付紙面より)

ボランティアスクールに参加した小中学生と木本高校JRC部=3月30日、紀宝町福祉センター
2人一組で車椅子体験に取り組む
2021年04月01日
50 コミュバス新車両を披露
 4月1日運行開始を前に  (串本町 )

 串本町が3月31日、役場古座分庁舎でコミュニティバス佐部・上田原線に導入する新車両・ノンステップバスのお披露目に臨んだ。このバスは町民寄付を活用して取得し、絵本作家のやのともこさんと田原小の児童が合作したロケットの絵をラッピング。同潮岬線へ導入する同じ車種とともに、1日付で導入するとしている。

 このバスは立席を含め乗客定員28人の小型路線バス。ノンステップ部分の床面は地上高31㌢で乗降時にさらに5㌢下がる設計となっている。佐部・上田原線のボディーカラーはピンクで、ラッピングは前述した通り。潮岬線のボディーカラーはグリーンイエローでラッピングは路線にちなんだ写真としている。

 町民の要望に応えるための試行として本年度、潮岬線を対象にし自治総合センター「(宝くじ)コミュニティ助成事業」を活用してまず取得。時期近しく佐部・上田原線沿線在住の井沼和代さん(89)から1000万円の寄付があり、込められた思いに応えるため同線も当初未定としていたところを前倒しで取得することにし、結果2台同発で導入するに至った。

 お披露目にはやのさんと井沼さん、試乗第1号として招待した私立上野山こども園の4歳児28人らが立ち会い。田嶋勝正町長は「(二つの路線とも)町民の皆さん、特にお年寄りの方に喜んでいただける路線バスになると思う。串本町で愛され皆さんにご利用していただけるバスにしていきたい」と意気込んで導入を喜んだ。

 車両1台に要した導入費用はラッピングなどを含めて約2000万円で、現行のマイクロバスの約2倍規模。運行委託を受ける串本タクシー株式会社によると路線バス前提の設計でマイクロバス以上の長寿命が見込めるそうで、役場企画課は更新整備の長周期化と利用の推進により費用差を極力埋めたいとしている。

 和深線は一部通行困難な区間があり、現行の車格による更新整備を想定。出雲・大島線は7月実施の運行見直し時に車格を13人乗りに変更し須江漁港まで路線延長した大島線に変更する予定で、その時に出雲区間は潮岬線に統合する方向で検討を進めているという。

(2021年4月1日付紙面より)

新車両・ノンステップバス導入への意気込みを語る田嶋勝正町長=3月31日、串本町役場古座分庁舎
2021年04月01日
51 遊びと食楽しむ
 宇久井ビジター「竹の子ウオッチング」  (那智勝浦町 )

 「竹の子ウオッチング&温泉入浴」が3月28日、那智勝浦町宇久井半島の宇久井ビジターセンター園地で始まった。雨模様の天候だったが作業中に降り出すこともなく、旬のタケノコ掘りを楽しんだ。4月18日(日)までと5月30日(日)から6月13日(日)までの毎週日曜午前10時から、小雨決行で実施する。

 この体験プログラムは、半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾運営協議会」主催の人気企画で初日は紀宝町、新宮市、那智勝浦町から大人13人と児童5人が参加。スタッフの泉収平さんから「滑りやすいので足元に気を付けて」など注意を受けてビジターセンター近くの竹やぶに移動。地上に数㌢顔を出したタケノコを探しては、掘り返し作業に励んだ。

 友人に誘われて参加したという紀宝町の青柳良隆さんと結愛(ゆめ)さん(鵜殿小1)親子は、タケノコを掘るのも初めてという。硬い地面に苦労していたが、結愛さんは「大変だけど面白いし、大丈夫」と話しながらくわを振るった。この時期にはモウソウダケが収穫でき、5月末からの後半にはマダケに移る。この日に収穫したタケノコは、参加者に分配された。

 企画には、休暇村南紀勝浦の温泉入浴とタケノコ料理がセットされている。温泉で太平洋の景色を眺めながら汗を流した後は、前日にスタッフの届けたタケノコが煮物、揚げ物、酢の物、汁物などさまざまに調理され、空腹を満たした。

(2021年4月1日付紙面より)

児童もタケノコ掘りに挑戦=3月28日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター園地
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