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2021年08月29日
1 未曽有の災害、後世に
 紀伊半島大水害記念公園で清掃  (那智勝浦町 )

 紀伊半島大水害(2011年)から10年となる9月4日(土)に向け28日、那智勝浦町井関の紀伊半島大水害記念公園で、那智谷大水害遺族会の岩渕三千生(みちお)代表と地元建設業有志ら約30人が慰霊碑の清掃や周辺の草刈りに取り組んだ。清掃後、慰霊碑に手を合わせた岩渕さんは「人間は忘れるもの。でもあの水害は忘れたらあかん。忘れさせたらあかん」と思いを語った。

 清掃は、水害発生当日の追悼供養や慰霊祭を前に毎年実施する恒例行事。今年は新型コロナウイルスの影響で慰霊祭の式典は中止となったが、有志らによる声掛けで清掃活動の実施に至った。

 参加したのは▽㈱庵野組▽井筒建設㈱▽カミジ技建㈱▽大和建設㈱▽木原造林㈱▽岡山組▽㈱下山組▽下山建設工業㈲▽㈲松岡組▽㈲中川建設▽㈱海邊組▽㈲崎建設▽田中建設㈱▽㈱川合組▽㈱浅川組▽㈱関三吉商店―の16社。約50分にわたる清掃活動に汗を流した。

 岩渕代表は「慰霊碑に『みんな連れてきたぞ』と伝えた。多くの人に参加いただいた。29の御霊(みたま)も喜んでくれていると思う」と感謝。

 「10年たとうが20年たとうが心はいつも同じ。自分が活動することで『早く逃げなあかん』と再認識してもらえれば。毎年のように災害で多くの人が犠牲になる。命を守るためには早めの避難が大事」と話していた。

 同公園では4日未明、死者・行方不明者と同じ数の29個のLEDキャンドルをともす追悼供養を行う予定。

(2021年8月29日付紙面より)

慰霊碑を清掃する岩渕三千生代表=28日、那智勝浦町井関
有志ら約30人が清掃活動に参加した
2021年08月29日
2 9月からオンライン授業?
 市内3高校の対応は  (新宮市 )

 和歌山県は24日、「県民の皆様へのお願い」で県立学校の夏休みを31日(火)まで延長。新型コロナウイルス感染状況を鑑み、9月1日(水)以降は分散登校やオンライン授業を検討するとともに、それに備えて夏休み中に生徒全員にタブレット型パソコン(PC)端末を配布するよう依頼している。市内の3高校に夏休み明けの学校再開に向けた対応を聞いた。

 県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)は27日に臨時登校日を設け、昨年12月に導入されたタブレットPC(Surface Go2)を全学年に配布。午前・午後でクラスの半分ずつの生徒が登校し、ネット上の会議室への入室方法やメインの画面を固定する「ピン留め」機能、課題提出方法を学んだ。無線LANの設備がない家庭には、学校からモバイルルーターを貸し出す。

 夏休み明けにどのように授業を再開していくのかはあくまで未定だが、オンライン授業にも対応できるよう教職員も準備に追われている。

 県立新翔高校(藤田勝範校長、生徒312人)は、31日に分散登校でタブレットPCを配布し、生徒が自宅でネット環境を確認。9月1日、2日(木)にも分散登校でオンライン授業について説明し、3日(金)以降はクラスの半分が登校、もう半分がオンラインという形で授業を再開していく予定だ。16日(木)には企業による選考試験および採用内定が開始されるため、就職希望生へのサポートは個別に継続していく。

 一方、今月21日から夏休みを終えて学校を再開している近畿大学附属新宮高校(池上博基校長、生徒351人)では、マスクを外す機会を極力減らすため、31日までは昼食を挟まず午前中のみの3限授業にする対応を取っている。9月以降は県立学校および県内私立学校の動向、近隣市町村の感染状況を注視しながら、3限授業の延長、分散登校などの対応を検討していく。なお、受験期に入る3年生の進路相談や面接練習には、個別に対応していくという。

(2021年8月29日付紙面より)

オンライン授業について説明を受ける生徒=27日、新宮市の県立新宮高校
2021年08月29日
3 Gゴルフ利用や憩いの場に
 ニュータウン公園整備始まる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町狗子ノ川のニュータウン公園(通称・下の公園)の整備工事が27日、始まった。公園内の敷地が傾斜していたことから、利便性向上のために地元住民らが要望し、町が工事を発注したもの。工期は1週間ほどを予定しているという。

 同地区のニュータウン熟年クラブ(峰武久・東熟年クラブ会長、角本聖洋・西熟年クラブ会長)の峰会長によると、同クラブがグラウンドゴルフの練習をする際は、新宮市の黒潮公園に出向き実施していた。

 会員の高齢化に伴い、車での行き来なども危険であるとし、近場で530平方㍍ある同公園の利用を検討。しかし、平地でないため、利用などは難しいことから、町福祉課や建設課に要望を開始したという。

 町では同公園は児童や家族連れも利用している場所であり、多目的な利用も行えるようにしたいと要望を受理した。

 予算は今年の3月議会で可決され、工事費は61万5000円。工事内容は敷地を平らにし、渋土を入れて整備するとともに、U字溝が入った側溝にグレーチング(溝ぶた)を設置するというもの。

 町福祉課の桝本住貴副主査は「公園なのでグラウンドゴルフはもちろん、さまざまな形で皆さまにご利用いただけたら」。

 井道則也副課長は「子どもから高齢者まで、皆さんで公園を共有してもらえたらありがたい」と話した。

 峰会長は「宇久井が一望できる公園。整備が始まったのは本当にありがたいことで、会員の皆さんも喜んでいる。ニュータウン自治会や太田雅也区長の協力のおかげ」。

 整備後について「公園は防災広場としても活用できると思う。さらに日陰を作るため、県の補助事業でサクラやユキヤナギを12月に植樹する予定。皆さんの憩いの場になるはず」と語った。

(2021年8月29日付紙面より)

住民待望の整備工事が始まった=27日、那智勝浦町のニュータウン公園
2021年08月29日
4 市関連施設使用休止延長  9月12日まで、新宮市  
2021年08月29日
5 はっぴ姿で「いらっしゃい」  天満保育園で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2021年08月29日
6 安楽地蔵に手を合わせ供養  三輪崎区が法要営む  (新宮市 )
2021年08月29日
7 「レジに並ばない」で利便性UP  「レジゴー」和歌山県初導入  (イオン新宮店 )
2021年08月29日
8 感染防止対策の徹底を  3市町の首長が合同メッセージ  
2021年08月29日
9 期日前投票始まる  各投票所、コロナ対策講じ  (三重県知事選 )
2021年08月29日
10 100年前の石積みアーチ  【御浜町】大正7年に建設された緑橋  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑫ )
2021年08月29日
11 お悔やみ情報
  
2021年08月22日
12 追い込み漁に向け警戒強化
 現地警戒所の開所式  (太地町 )

 9月から始まる小型鯨類の追い込み漁を前に和歌山県警は20日、太地町多目的センター敷地内に新設された「和歌山県警察太地町特別警戒本部現地警戒所」で対策の警戒強化を行うための警戒所開所式を行った。反捕鯨団体への対策として2011年から毎年設置されており、今年で11回目。来年3月ごろまで設置する予定。

 反捕鯨団体は過去にいけすの網の切断をはじめとし、12年に同町森浦にあるモニュメントの破壊、13、14年は執拗(しつよう)な追跡や写真撮影などの迷惑行為を行った経緯がある。

 同本部によると、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で海外の活動家は入国できていないため、国内の活動家のみ約70人が来町したという。抗議活動や出漁状況の撮影、監視、ドローンによる飛行行為などが確認されているが、逮捕事案などはなかったとしている。

 漁期間中、警戒所では安全パトロール班のメンバーが交代しながら24時間態勢で勤務する。また、活動家には女性が多いこともあり、例年に引き続き女性警察官も配置している。

 開所式では太地町特別警戒本部の谷本克也本部長(和歌山県警察本部警備部長)、山田守孝副本部長(新宮警察署長)らが出席。

 谷本本部長はコロナ禍により外国人の来日はなくなったが、日本人の活動家が活発化しているとし、「日本人の活動家はインターネットでつながり、人数も増えている。現地活動だけでなく、和歌山県庁や大阪、名古屋、全国でも活動している」と説明。

 警戒については「活動家は注意をしながら、裏をかいて違法行為を行う可能性がある。コロナ対策を含めて健康管理に注意し、各関係機関や本部とも連携しながら、現場での違法行為がないように警戒に当たってほしい」と訓示した。

 その後、警察官らはパトカーに乗り込み、町内の巡回に出発した。

(2021年8月22日付紙面より)

谷本克也本部長が訓示を行った=20日、太地町の和歌山県警察太地町特別警戒本部現地警戒所
町内の巡回に出発した
2021年08月22日
13 車、バイクは通れません
 10月から、役場裏高架下道路  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場裏側から国道42号側につながるJR高架下の道路が10月1日(金)から「歩行者・自転車専用道路」に変更される。同町では各戸配布の「広報なちかつうら」やホームページ、付近に設置した看板で呼び掛けている。

 道路は現在、朝日地区方面から役場(築地地区)方面へ向かう車やバイクの運転手が利用する姿が見受けられている。桁下制限高さは1・8㍍と低く、車高のある車が通行する際は接触の危険もある。

 通学路として利用する児童・生徒がいるとともに、自転車や歩行者の利用も多い。町建設課よると、車の場合、国道側からしか進入できない一方通行であるにもかかわらず、逆走する車の報告もあったという。

 前述の広報などの周知継続に加え、9月下旬には地方紙への記事依頼などを検討しているという。

 担当者は「元々、JRから高さが低く、危険であるため、甫子浦(ほこうら)交差点の高架下道路ができ次第、車やバイクはそちらを利用してほしいと要望があった」と説明。

 運転手らにはすでに整備されている甫子浦交差点の利用を勧めるとともに、町民に対しては「皆さまの安心安全のためにも10月からは『車やバイクは通れません』ということをご理解いただきたい。ご協力をお願いいたします」とコメントしている。

 20日夕方、自転車で高架下の道路を通過していた70代女性は「たまに利用するが、車がすごい速さで通っていくこともあるので怖いときもある。自転車と歩行者の専用道路になるのはありがたい」と話していた。

(2021年8月22日付紙面より)

10月から歩行者・自転車専用道路になる役場裏高架下道路=20日、那智勝浦町

2021年08月22日
14 「受賞は皆さんのおかげ」
 丹羽生さんが観光功労者表彰受賞  (新宮市 )

 元新宮市観光協会長の丹羽生さん(64)が、このたび「令和3年度観光功労者表彰」(個人の部)を受けた。19日に和歌山市のホテルグランヴィアで表彰式が行われ、表彰状をふるさとに持ち帰った丹羽さんは「(一報を聞いて)驚いた。受賞は皆さんのおかげ」と喜びを語った。

 公益社団法人和歌山県観光連盟が、県の観光振興に著しく貢献のあった個人または団体を表彰するもので、毎年観光功労者と優良従業員が選出の上表彰される。

 丹羽さんは2014年5月から18年6月までの約4年間にわたり市観光協会の会長職に就き、その間、和歌山デスティネーションキャンペーンや世界遺産登録10周年事業においてさまざまな企画で多くの観光客を招き、全国に同市を印象づけた。

 また、「まち歩き観光」の推進や市内事業者向け英訳・中国語訳サポートによる訪日外国人観光客の受け入れ対応など、熊野観光におけるハブとしたまちづくりを提案。国内外からの誘客に尽力した。

 和歌山県では16年に史上最高となる約3487万人の観光入り込み客数を記録。18年には16年に次ぐ約3461万人となり、世界遺産エリアの同市で過去最高を記録した。

 「世界遺産登録10周年の節目もあり、当地方が盛り上がりを見せていた。海外からの観光客も多く忙しかった」。丹羽さんは在任時をそう振り返る。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響は当地方にも及んだ。20年の県の観光客動態調査において、観光入り込み客総数は約2478万4000人に。外国人宿泊客数は前年比91%減となった。

 「新宮市は観光にシフトできなかった」としつつも、コロナ禍の影響を避けられない現状について「やはりさみしい」と憂う。

 受賞については「事務局、役員、会員の皆さんに恵まれた。関係者の方々が力を尽くしてくれたおかげです」と感謝を口にした。

  □     □

 本紙エリアの受賞者は次の皆さん。

【観光功労者表彰】(個人の部)

▽丹羽 生(64)

【優良従業員表彰】

▽栗山立弥(56)=熊野観光開発㈱

▽廣里友美(43)=㈲新宮セントラルホテル

▽南本愛子(65)=㈲串本儀平

(2021年8月22日付紙面より)

観光功労者表彰を受けた丹羽生さん=20日、新宮市神倉
2021年08月22日
15 なおちゃん弁当が優勝 第169回職場対抗ボウリング大会 
2021年08月22日
16 会計補正予算など承認  紀南環境衛生施設事務組合定例会議  
2021年08月22日
17 神社のはじまりを考える  蒲池明弘さん「聖地の条件」出版  
2021年08月22日
18 今年は190万円を  熊野古道保存目的に17回目の寄付  (三十三銀行 )
2021年08月22日
19 有馬クラブが全国大会で勝利  全日本学童軟式野球大会  
2021年08月22日
20 木本、紀南両校の在り方を議論  紀南地域高校活性化推進協議会  
2021年08月22日
21 引き換え期限迫る  まちなか商品券、31日まで  (那智勝浦町 )
2021年08月22日
22 お悔やみ情報
  
2021年08月19日
23 津波避難後に有効活用
 勝小の高台造成進む  (那智勝浦町 )

 町内沿岸地域が「津波避難困難地域」の那智勝浦町は現在、町立勝浦小学校敷地内の造成工事に取り組んでいる。かさ上げと造成によって4000平方㍍の平地が確保できたため、完成後は災害時には多くの町民が避難できる高台となる。児童の登下校が行われない夏休み期間中に工事を完成させる予定。

 工事は同校正門側の門柱から校舎やグラウンドへ続く坂道(通称・登校坂)までの区間に約8200立方㍍の土を入れ、2㍍かさ上げするもの。使用する土は紀伊半島大水害時に出たものと、同町の駿田山に建設中の消防・防災センター工事でできた残土を用いている。

 昨年10月には勝浦4区の住民を対象に住民説明会を開催している。今年3月末までに大型車両が円滑に通行できるように、校舎のある大勝浦側の盛り土と舗装を実施。夏休み期間に入った7月21日から、今回の工事に取り掛かった。工事費は令和2年度予算で7950万円。国の緊急防災減災対策事業債も活用している。

 消防・防災センターが完成するまでの間、町役場が被災した際には同校が災害対策本部となるため、広大な平地は避難生活を送る上で有効的に活用される。

 平地の舗装区間は門柱から登校坂までの約130㍍と幅約6㍍間。町建設課によると、残土搬入は9割済んでいるという。しかし、8月に入り天候不良が続いていることから、残りの搬入や舗装には時間を要する可能性があるとしている。

 夏休み期間後は雨水を排水するための側溝設置や横断溝の移設、敷地近くにある山側ののり面改修工事を行うという。

 同課の井道則也副課長は「町内に高台は少ないため、町民の皆さまの安心・安全につながる避難場所。民家に近い箇所は振動対策などを丁寧に行いながら進めている。天候の関係もあるが、造成工事自体は夏休み中の完成を目指したい」と話している。

(2021年8月19日付紙面より)

高台造成工事が進む那智勝浦町立勝浦小学校敷地内=16日、那智勝浦町立勝浦小学校
2021年08月19日
24 産卵回数は例年より多め
 ウミガメ類ふ化シーズンに  (串本海中公園 )

 串本海中公園センター水族館(森美枝館長)が今年も、飼育するウミガメ類が産んだ卵のふ化シーズンに差し掛かった。17日までに計17回の産卵があり、その回数は例年より多め。うち初産卵分が今、ふ化の時期を迎えている。

 串本の海をコンセプトにして生き物を展示する同館。その象徴種としてウミガメ類を屋内外の各水槽で常時飼育していて、餌やり体験で来館者とのコミュニケーションも豊かに親しまれる存在となっている。

 屋外水槽には後に増設したふ化場(砂場)が付帯。飼育担当の吉田徹副館長によると、今年は6月9日にアカウミガメが初産卵、次いで13日にアオウミガメが2年ぶりとなる初産卵をし、以降アカウミガメは5頭ほどで14回、アオウミガメは1頭で3回の産卵をしている。最終の産卵は7月28日。以降はふ化を待つ状況となっている。

 要する日数は60日前後で、産卵の時期が遅いほどふ化が早まる傾向にある。必ずしも全ての卵がふ化するわけではなく、アカウミガメは初産卵分のふ化が今月14日から始まったが砂から這(は)い出た稚ガメの数は1桁とごく少数。同館では産卵の時期が早いほどふ化率が低くなる傾向があり、産卵数の約半数以上がふ化する状況は今後に期待するところとなっている。

 今年の産卵分には、完全飼育第2世代「くしもトリオ」(クー、シー、モーの雌3頭で2010年生まれ)の卵も含まれているそう。モーの卵が昨年初めてふ化して同第3世代誕生となったが、今年も無事ふ化すればアカウミガメの成熟をさらに確信させる結果となる。

 アオウミガメは2年前に1回産卵したがふ化しなかったため、今年ふ化すれば2017年以来となる。3回と回数が多く卵内での成長も順調で、20日ふ化予定の初産卵分が今年最初かつ4年ぶりの高いふ化率となることを願いつつ、その瞬間を待っている。

 館内トピックス水槽の定番企画となっている卵の展示は、アカウミガメの7月7日産卵分から5個を取り出して実施中。砂中の環境を人工的につくって生かしていて、設定上で9月上旬ごろふ化予定という。

 稚ガメはふ化後1週間ほど状態を観察し、餌を食べ出す段階になったら屋内水槽で来館者に紹介する。吉田副館長は「早ければ8月末ごろに今の1、2歳構成を0、1歳構成に戻して披露したい」と話している。

(2021年8月19日付紙面より)

ウミガメ類を飼育しているふ化場付帯の屋外水槽=17日、串本海中公園センター水族館
館内トピックス水槽で展示中のアカウミガメの卵。「9月上旬ごろにふ化が見られるかも」という
2021年08月19日
25 不要不急の外出自粛を
 「県民の皆さまへのお願い」変更  (和歌山県 )

 和歌山県は17日、新型コロナウイルス感染症政府対策本部が「緊急事態措置」を実施すべき区域に、茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、京都府、兵庫県、福岡県の追加、「まん延防止等重点措置」を実施すべき区域に、宮城県、富山県、山梨県、岐阜県、三重県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、鹿児島県の追加を決定したことを受け、また、県内の新規感染者数が過去最高となったことから、県民に対し不要不急の外出自粛を要請すると決定した。

 「安全な生活・安全な外出を心掛ける」から「不要不急の外出を控える」へと切り替えた。また、帰省に関しては「できるだけ控える」とし、既に帰省している人は家族以外との会食を控えるよう呼び掛ける。

 学校への部活動に関しては▽県外の学校との練習試合などは禁止▽県内の部活動は慎重に▽家族に発熱などの症状があれば参加は控える。

 また、「県外への通勤・通学は直行直帰し会食は控える」「県外への観光は自粛。県内もリフレッシュプラン2ndの利用は新規予約を控えるとともに、できる限り延期を」の項目を新しく設けた。

 県では、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は、33・8と政府分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)の水準で過去最多となり、病床は515床に積み増した。仁坂吉伸知事は、17日の会見で「感染が拡大し続けた場合、まん延防止等重点措置の適用要請もあり得る」と話した。

(2021年8月19日付紙面より)

2021年08月19日
26 コロナ収束を信じて
 天御中主神社で神事斎行  (新宮市 )

 新宮市佐野の天御中主(あめのみなかぬし)神社(髙橋正樹宮司)で16日、新型コロナウイルスの収束などを祈る神事が営まれた。佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)の役員ら7人が参列し、神様をたたえて地域の平穏無事を願った。

 同委員会は例年、8月16日に新宮港緑地公園で「佐野柱松」を実施しているが、感染症拡大の影響から昨年に続き今年も中止を決定した。

 柱松は害虫駆除などを願い、元は江戸時代から続く伝統的な火祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が再開させたものの58年に途絶えていた。佐野区の有志区民たちが「祭りをよみがえらせたい」との思いから93年に復活させて以来、27年連続で開催を続けてきた。かつては「木本の花火か佐野の柱松」と語られており、地区の夏の風物詩になっている。

 神事では、髙橋宮司が祝詞を奏上した後、瀬古会長をはじめ参列者がコロナウイルス感染症の収束や五穀豊穣(ほうじょう)、地域住民の健康などを祈願し、玉串を供えていった。

 瀬古会長は「2年連続で中止となり非常に残念ですが、当地方でも感染が見受けられるため今は行うべきではないと思います。いつ、どこで誰が陽性となるか分からない。来年こそは収束し、何の心配もなく開催できることを信じて会員一同、気持ちを新たに頑張っていきます」と話していた。

(2021年8月19日付紙面より)

厳かに営まれた神事=16日、新宮市佐野の天御中主神社
神事に参列した皆さん(一時的にマスクを外して撮影)
2021年08月19日
27 状況変化願いコケ落とし  宮川沿いで住民美化奉仕  (串本町 )
2021年08月19日
28 コロナ禍でも供養の機会を  あすか斎苑で初精霊送り  (新宮市 )
2021年08月19日
29 栽培技術と指導員活動を評価  塩﨑一男さんに感謝状など  (那智勝浦町 )
2021年08月19日
30 時代を超え、災害を超え  日本第一熊野本宮三神尊像版木  (明治の大水害 )
2021年08月19日
31 お盆用食材ら買い求め  感染対策講じ「あさなぎ市」  (熊野市 )
2021年08月19日
32 今年も追善花火が夜空染める  熊野市で合同初精霊供養  
2021年08月19日
33 有志のみで伝統の踊りを奉納  平尾井薬師堂で「夏の大祭」  (紀宝町 )
2021年08月19日
34 市議会議員補選、執行へ  立候補予定者説明会は9月10日  (新宮市 )
2021年08月19日
35 お悔やみ情報
  
2021年08月18日
36 遺族ら初精霊船見守る
 各地区で盆行事営む  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦初精霊送り実行委員会(大嶽勝司委員長)は16日、同町築地の勝浦漁港で勝浦地区の初精霊送りを営んだ。参列した遺族らは手を合わせ、初精霊船を見送った。この日は天満地区など、町内各地でも初盆行事が営まれた。

 勝浦地区では1955(昭和30)年に当時の青年会が、海を汚さない配慮から合同での行事を始めたという。現在は同実行委員会が中心となり、勝浦6区の区長や運営委員が協力。海翁禅寺、正念寺、法泉寺の住職が出仕し、地域挙げての盆行事となっている。

 昨年に引き続き、アルコール消毒やマスクの着用に加え、各世帯最少人数での参列、一般焼香は行わないなど新型コロナウイルス感染症対策を呼び掛けた。

 今年の初精霊は44柱だった。住職らの読経が始まり、各世帯の代表者が焼香を行った。灯籠を乗せて進む初精霊船に遺族が静かに手を合わせ見守った。

 実行委員会の高齢化などに伴い、今年から追悼花火は業者に依頼。10分間の打ち上げ花火が町の夜空や海を照らした。

 大嶽委員長は「雨も降らず、天気がもってくれて良かった。無事に終えることができて安心しました」と語った。

(2021年8月18日付紙面より)

読経が流れる中、出港する初精霊船=16日、那智勝浦町の勝浦漁港
遺族らが初精霊船を見守る=同日、同町の天満の浜
2021年08月18日
37 思い込めた火を一つに
 パラリンピックの採火式  (熊野市・南郡 )

 24日(火)に開幕する東京2020パラリンピックの聖火の種火を採る三重県採火フェスティバル「採火式」が14日に紀宝町、15日に御浜町と熊野市で行われた。三重県内の各市町で採火された炎は15日に「三重県の火」として集火し、東京に向けて送り出された。

  □     □

■紀宝町



 紀宝町の採火式「きほうの火~絆・思いやりの灯(ともしび)~」は、町福祉センターで開催。就労継続支援B型事業アプローチの利用者6人と町社会福祉協議会の木下起査央会長、役場職員が参加した。

 火打石で火種をおこし、利用者6人のキャンドルにともした火をたき火台に移した。その火を木下会長がランタンに点火し、「すべての人の絆が深まれば」との思いを込めた「きほうの火」が誕生した。

  □     □

■御浜町



 御浜町は役場庁舎内でパラリンピックの「聖火」と三重とこわか国体・三重とこわか大会の「炬火(きょか)」を灯す採火式を行った。

 町身体障害者福祉会の蛇端恵会長、町社会福祉協議会の川本集一会長らが出席。大畑覚町長が、町パラリンピック聖火「みはま未来への火」のサブタイトル「挑戦への感動は、ぼくらの夢への一歩」を考えた村井孝徳君(阿田和中3年)に最優秀賞の賞状と記念品を送った。優秀賞、町長賞も表彰した。

 庁舎玄関前でミカンのバイオ燃料で点火した火を聖火と炬火にともし、庁舎内までリレーした。大畑町長は「パラリンピック、国体に出場する選手には最高の力を発揮してもらいたい。スポーツを通じて絆が結ばれることを期待する」と話していた。

  □     □

■熊野市



 熊野市では有馬町の「道の駅熊野・花の窟(いわや)」(お綱茶屋)で採火式があった。あいにくの雨とあって、敷地内にテントを張って会場を設営。市身体障がい者(児)連合会の森岡寛佳会長や市内10福祉サービス事業所の職員ら14人が出席した。

 一般観光客を含め約30人が見守る中、事業所の職員2人が火打ち石を使って麻の糸くずに着火。ランタンに移して記念写真撮影後、神々の故郷から思いを込めた「熊野の火」は、森岡会長らによって県総合文化センター(津市)へ運ばれた。

(2021年8月18日付紙面より)

「きほうの火」を託す木下起査央会長(左)=14日、紀宝町福祉センター
パラリンピックと国体の採火式=15日、御浜町役場
「熊野の火」を手にする前列の森岡寛佳会長=15日、熊野市の道の駅熊野・花の窟(熊野市福祉事務所提供)
2021年08月18日
38 中学・高校生快挙
 兄弟そろって予選突破  (日本クラシック音楽コンクール )

 新宮市在住の下古谷奏明(かなめ)君(近畿大学附属新宮中3)と律武(りつむ)君(同高2)兄弟が、14日に和歌山県民文化会館小ホールで開催された「第31回日本クラシック音楽コンクール」において、2人そろって予選突破の快挙を果たした。2人は10月に大阪府で開催される本選に出場する。

 同コンクールは、日本クラシック音楽協会が1991年から主催している、クラシック音楽のソロ、アンサンブルのコンサート。予選会、本選会は47都道府県のホールで開催しており、任意の自由曲で参加することができる。予選では部門は学生、一般関係なく審査され、その中で高得点を得た出場者だけが本選に進むことができる。

 律武君は中学3年の時、得意のユーフォニアムで同コンクールに初めて出場して以来、3年連続の予選突破。奏明君は今年初めての挑戦で、兄・律武君のピアノ伴奏に合わせて奥深いチューバの音色を響かせた。

 2人とも父・智久さんの影響で那智勝浦吹奏楽団に所属。今月10日に和歌山市で開催された第57回和歌山県吹奏楽コンクール高校小編成部門で金賞を受賞し県代表に選ばれた近大附属新宮中高吹奏楽部にも在籍しており、クラブ活動と両立して練習を重ねてきた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から関係者のみの無観客で開催されたクラシック音楽コンクールには、中学2年から一般の13人が出場。奏明君は「正確な音程感、重厚な音色、素晴らしい」「丁寧な良い演奏」、律武君は「美しい音色」「フレージング、ダイナミクスのコントロール、いずれも高い技術を持っている」などと講評を受け、それぞれ高得点を得た。

 結果を受け、奏明君は「楽しく演奏できた。いつでも練習できたのは父と兄のおかげ」。律武君は「無事に突破できてほっとしている。審査講評で頂いた課題を見直し、本選につなげていきたい」と力を込める。

 コンクールの前日に誕生日を迎えたという智久さんは「いいプレゼントになりました。本選でもいい演奏をしてほしい」と期待を込めた。

(2021年8月18日付紙面より)

見事予選突破を果たした下古谷律武君(左)と奏明君
2021年08月18日
39 民法改正後も20歳対象で
 成人式実施の考えを公表  (串本町 )

 串本町が16日、来春の民法改正後も20歳を対象にして成人式を実施する考えを公表した。

 成年年齢を現行の20歳から18歳へと引き下げる民法の改正は2022年4月に施行される。これにより在り方が変わる慣習の一つが成人式で、改正が決まって以降、各市町村単位で現行の形をどうするかで議論が進む状況にある。

 串本町は現行で1月3日を期日とし、その年度に20歳を迎える世代(同級生が2カ年に分かれないよう4月2日から翌年4月1日までの枠組みで対象を選んでいる)を招いて開く形を取っている。民法改正後も20歳を対象に実施する主な理由として▽18歳の大半が高校生であり進学や就職など人生選択の極めて多忙な時期にあたる▽飲酒や喫煙などの年齢制限は引き下げとならず引き続き20歳が重要な節目となる▽18歳に改めると初年度に限り18~20歳が招待の対象となるがそのための会場の確保や運営が困難―を挙げている。

 4カ月半後に実施予定の「令和4年成人式」は改正前となるため、現行の形とする。同町教育委員会教育課によると対象は01年4月2日から02年4月1日に生まれた男女で、住民基本台帳に基づき139人(男74、女65)へ案内を送付する予定。他に送付の枠から外れたが同町にゆかりがある対象者の出席希望も受け付けるという。

 「令和3年成人式」は新型コロナウイルス感染症の影響で延期するも式典挙行のタイミングを見いだせず、最終的に記念品の送付や貸衣装などのキャンセル料補助などの対応を取った。「令和4年成人式」は現状、実施する前提で準備を進めているが挙行は期日直前の同感染症の情勢を見ての判断となりそうな状況だ。

 令和5年の成人式は改正後となるため、公表した考えに基づき期日を変えず実施する見込み。法律上の成年年齢が変わるため、式名を20歳の節目にふさわしい名称に改める予定としている。

(2021年8月18日付紙面より)

串本町の過去の成人式〈式典〉の様子。民法改正後も20歳対象で実施するとしている
2021年08月18日
40 趣向を凝らし収穫を待つ  丸山千枚田で「案山子作り教室」  (熊野市 )
2021年08月18日
41 町立図書館の利用再開  町内在住・在勤者のみに限定  (紀宝町 )
2021年08月18日
42 近大新宮が初戦突破  串本古座・有田中央合同も快勝  (県下高校野球新人戦 )
2021年08月18日
43 残工事は来年度中に終了  日足地区の堤防整備  (新宮市熊野川町 )
2021年08月18日
44 にっぽん丸が入港  歓送迎イベントなど見合わせ  (新宮市 )
2021年08月18日
45 来月にエ号遭難131周年の節目  大祭の有無はいまだ未定  (串本町 )
2021年08月18日
46 昨年同規模で斎行 熊野速玉大社例大祭 (新宮市)
2021年08月13日
47 現存する最古の木造郵便局? 近代新宮のシンボル「丹鶴ダンス教室」 (新宮市)

 愛知県犬山市の博物館明治村内に立地する「博物館明治村簡易郵便局」(重要文化財)は1909(明治42)年、三重県宇治山田市(当時)に建築。69(昭和44)年に現在地に移築されており、明治時代の木造郵便局舎として現存する唯一のものとされている。しかし、ここ新宮市にさらに古い木造郵便局舎があったとしたら?

 新宮市丹鶴にある「丹鶴ダンス教室」は、郵便局として1905(明治38)年、現在の仲之町アーケード入り口(国道側)付近に建設。29(昭和4)年、丹鶴商店街にある「ホテルニューパレス」付近に郵便局が新設されたことに伴い現在地に移築され民間に払い下げられた。

 「移築されたからこそ46(昭和21)年の昭和南海地震による火災焼失を免れた。近代の新宮のまちを語る上で貴重な明治建築では」と、熊野学研究委員会や市文化財保護審議会の委員を務める中瀬古友夫さんは話す。戦後、そして震災後、同市では住宅が不足。同建物も一時アパートとして使用されていたという。

 故・湯川運(はこぶ)さんが同建物を管理するようになったのは53(昭和28)年。建物の裏手部分はダンスホールとして増改築され、昭和30、40年代は多くのダンス愛好家や若者などでにぎわいを見せた。市出身の芥川賞作家・中上健次の小説にも度々登場する、いわばまちの「名所」だった。

 現在、同建物に一人で居住する和子さん(87)は高知県出身。ダンスを通して運さんと出会い、結ばれた。「主人は1年ほど大工の仕事をしていたので建物の修繕はよくしていました」。今は手付かずで…と和子さんは言うが、ホールには運さんとの思い出や昭和のエッセンスが色あせることなくあふれている。

 ホールの広さは約20坪。照明や運さん手書きのダンスのリズム表などもそのままだ。「当時は70人もの人がここでダンスを楽しみました」。

 中瀬古さんは「近くには旧チャップマン邸や旧西村家住宅、新宮城の『日本一短いケーブルカー跡』などがあり、城の地下に鉄道があるのもここだけ。建物は明治期の建設を経て戦後の市民の生活を残している。増築部分は『昭和レトロ』も感じさせてくれる貴重な建物」と保存を訴える。

 増築や修繕がなされてきた「丹鶴ダンスホール」。「明治時代の木造郵便局舎として現存する」の定義に当てはまるのかどうかは専門家が判断するところではあるが、例えば玄関ドアが「〒」モチーフになっているなど、建築当時の姿を色濃く残す「文化財」であり、近代新宮の歴史が凝縮された歴史的価値の高い建物であることに疑いの余地はない。

(2021年8月13日付紙面より)

「丹鶴ダンスホール」。玄関ドアに「〒」のモチーフ=11日、新宮市丹鶴
昭和期に増築されたダンスホール。多くの若者たちでにぎわった
移築前の建物(左)。前に郵便ポストが見える(中瀬古友夫さん提供)
2021年08月13日
48 「休業協力」事前登録に312件
 コロナウイルス感染症緊急対策  (新宮市 )

 新宮市が、新型コロナウイルス感染症緊急対策としての飲食店などに対する「休業協力のお願い」の事前登録期間が11日に終了し、市内312店が申請した。本来なら帰省客や観光客でにぎわい、繁忙期を迎える時季。今年はさみしいお盆休みとなりそうだ。

 「休業協力のお願い」は、新宮保健所管内における感染拡大状況を鑑み、人流抑制やクラスター防止など、新型コロナウイルス感染拡大防止として市が打ち出した緊急対策。飲食店や喫茶店、居酒屋、カラオケボックスやバーなど、市内約500店舗を対象に、12日から16日(月)までの5日間の休業協力を呼び掛け(休業の実施は事業者判断)、協力店舗に10万円の協力金を支給する。

 事前登録および協力金の支給には感染防止対策に取り組んでいることや、市が配布する「休業のお知らせ」チラシを店舗に掲示することなどが条件で、11、12日にはすでに店舗入り口などにチラシを掲示している飲食店が多く見受けられた。

 休業を決めた居酒屋を経営する男性は「管内では飲食店から(新型コロナが)広がった。多くの飲食店が不安を抱えているのでは」。

 休業に関しては「赤字は赤字でも多少なりとも補償があるなら。うちみたいに小さい店はいいが大きな店舗は本当に大変だと思う」。

 一方、ほかの飲食店経営者は「お盆は前々から予約を頂いていたため協力はできなかった。しかしお盆休みがくることは誰でも分かっていたこと。協力したいが急すぎて対応できなかった店もたくさんあるのでは」と実情を語る。

 「テークアウトといった売り方もある。個人的な意見だが、テークアウトのみ営業としてもらえる店は新聞紙面で特集を組んでもらい、協力金として費用を市が負担するなどの方法もあったのでは。スナックやバーなど仕方なく休もうと決断した店に、しっかりとした協力金を出すといった形も考えられたのではないかと思う」と話していた。

 市は休業の実態確認のため、協力お願い期間中に見回り調査を実施。休業していないことが確認された場合には協力金の給付対象外となる場合もあるという。

(2021年8月13日付紙面より)

休業を知らせるチラシを掲示する店舗(イメージ)=12日、新宮市
2021年08月13日
49 新園舎など工事契約を承認
 現庁舎完成後初の本会議で  (串本町議会 )

 串本町議会(鈴木幸夫議長、13人)の第2回臨時会が12日、役場議場であった。現庁舎完成後初となる本会議の実施で、くしもとこども園新園舎建設工事と菌床製造栽培大型共同作業場空調設備等改修工事の各工事請負契約案を承認した。

 同園舎はJR串本駅の西にある海抜51・5㍍の高台に用地を確保し、許容園児数150人を想定した木造平屋建ての設計で建設を目指している。事業費は本年度と次年度に振り分けて予算計上する形としていて、6月実施の第2回定例会でまず4億2724万円が承認された状況にある。

 入札は今月3日に実施し、16社による指名競争入札で町内の株式会社小森組が7億7860万円(税抜き)で落札。当局は税込みの8億5646万円で工事請負契約を結びたい旨を議案として上程し、議員は入札結果の分析状況、ウッドショックなど資材調達難や設計変更の見通しを質疑で探りつつ可決承認した。

 工期は13日から2022年10月31日(月)まで。当局は23年1月の開園を予定していて、完成後の機能移転も含め余裕を持って目指せる状況となっている。

 同作業場の空調設備等改修工事は老朽化に伴う更新整備で、第1回定例会で事業費3億2333万4千円を承認している。入札は今月3日に実施し、12社による指名競争入札で田辺市の株式会社第一テックが2億3400万円(税抜き)で落札。当局は税込みの2億5740万円で工事請負契約を結びたい旨を議案として上程し、議員は質疑、討論なく可決承認した。

 同町産業課によると、資材調達難の影響が見込まれるが契約上は13日から来年3月25日(金)までを工期としているという。

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コロナに伴う臨時休業延長



 田嶋勝正町長は開会に先だって、新型コロナウイルス感染症拡大防止を目的とした関係施設の臨時休業について、一部を除き今月31日(火)まで延長する考えを議員に説明した。

 延長の対象は▽串本温泉浴場「サンゴの湯」▽串本町B&G海洋センターのトレーニングルーム(スポーツジム)▽大島プール▽トルコ記念館▽日米修交記念館▽樫野埼灯台旧官舎▽潮風の休憩所。同センターのプール(スクールを除く一般利用のみ)と串本町総合運動公園は運営委託するNAS株式会社との協議を経て、17日(火)から営業を再開するとした。

 説明後、同町は12日付で前述した内容を公式ホームページなどで公表し、延長を確定した。

(2021年8月13日付紙面より)

真新しい議場で議案説明に臨む田嶋勝正町長=12日、串本町役場
2021年08月13日
50 3基目のえん堤工事進む
 土石流防ぎ、安全安心の確保を  (紀宝町神内 )

 熊野建設事務所は、紀宝町神内の2級水系神内川水系里地谷で通常砂防工事に取り組んでいる。2011年度から災害関連緊急砂防事業として着手し、本年度は3号えん堤の工事を進めており、9月末の完成を目指している。これまでにえん堤2基と渓流保全工195㍍が整備済みとなっている。

 11年9月の紀伊半島大水害の際、渓流の浸食や土石流により家屋などに被害が発生するとともに、渓流の荒廃が進み、河床には不安定土砂が堆積した。下流の氾濫想定区域には人家19戸と町道があり、土石流による被害が懸念されるため、砂防えん堤と渓流保全工により土砂災害を防ぎ、地域住民の安全、安心の確保を図るための事業。

 静岡県熱海市で発生したような土石流を防ぐために、砂防えん堤を築造しており、土石流が発生した際、一度に大量の土砂が下流に流れ出て、災害を起こさないよう土砂の流出をコントロールする役目を担う。

 情報通信技術(ICT)を活用して、起工測量ではドローン撮影による3次元起工測量、設計データを3次元化した上で、衛星による位置情報を取得し、マシンコントロール機能を有した建設機械(バックホウ)で工事を進めている。

 バックホウには3次元の設計データが入力されており、運転席では液晶モニターで設計データを確認しながら操作を行っている。

 同事務所によると、県内のICT活用工事では土木工事にかかる延べ作業時間は全体で約3割削減されており、このような建設機械を使用することで、機械周辺の作業員との錯綜(さくそう)作業が大幅に短縮されていることから、作業の安全性が高まったとの意見が多数寄せられているという。

(2021年8月13日付紙面より)

紀宝町神内で進むえん堤整備工事
2021年08月13日
51 タカサゴユリが咲く  熊野地域で分布拡大  
2021年08月13日
52 屋台やお化け屋敷楽しむ  三津ノ保育所で夏祭り  (新宮市熊野川町 )
2021年08月13日
53 一体活動で資質を高め合う  潮岬でリーダー養成キャンプ  (串本町 )
2021年08月13日
54 巨大地震想定し高台に避難  紀宝町社協が防災訓練  
2021年08月13日
55 今年も井田観音を開帳  伝統のほうき踊りは中止に  (紀宝町 )
2021年08月13日
56 雨に備えて急ぎ収穫  新宮市熊野川町で稲刈り  
2021年08月11日
57 伝統の下がりに稲掛ける
 新米の季節が到来  (那智勝浦町 )

 「手間は掛かって大変だけど、それだけおいしくなると思う」―。そう語るのは那智勝浦町市屋の東佐平さん(76)と弟の秋二さん(72)だ。兄弟はそれぞれの田んぼにおいて、地域ではあまり見掛けなくなった木組みの台「下がり」に稲を掛けて干す伝統の作業で新米の収穫を行っている。

 田んぼは両親から息子たちが受け継いだもの。佐平さんと秋二さんは耕作放棄地にならないように毎年、手入れし米を育てている。

 秋二さんによると、以前は市屋地区だけでも多くの世帯が米を作っていたという。しかし、少子高齢化や2011年に発生した紀伊半島大水害で被災したことが原因でほとんどが米作りをやめてしまったと話す。

 近年では農機具の発達により、作業の効率化が図られている。広大な田んぼなどで使用されるコンバインなどがその例に挙がるが、二人の田んぼでは刈り取った稲を束ねる機能を持つバインダーを使用。手作業に近い昔ながらの手法で長年作業をしている。

 秋二さんは「自分たちは米を出荷していないし、コンバインは高価なもの。家族で食べる分や親戚や知人に贈るだけの量しか作っていない」と話した。

 5日は秋二さんの田んぼの稲刈り作業を佐平さんや親戚の丸山高尚さんが手伝った。品種はコシヒカリで、数日干した後に脱穀して精米される。

 佐平さんは「下がりに掛けると養分が実(米)に入り、おいしくなるといわれている。手作業なので、早朝や夕方しかできずに大変だが、値打ちはあると思う」と笑顔で語っていた。

(2021年8月11日付紙面より)

バインダーで稲を刈り取る=5日、那智勝浦町市屋の東秋二さん所有の田んぼ
「下がり」に稲が掛けられた
2021年08月11日
58 貝殻を集めて営み感じる
 地質の日行事で親子4組  (南紀熊野ジオパーク )

 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターで7日、第14回地質の日記念イベント「ジオ・うみ・絶景 こども探検隊~潮岬を調べよう~」があり親子4組が近くの浜で貝探しやその観察に取り組むなどした。

 地質の日は2007年に制定された比較的新しい記念日で、日本初の広域地質図「日本蝦夷(えぞ)地質要略之図」が作成されたことにちなんで5月10日を期日としている。以降、地球の生命史や環境(自然災害を含む)を考える上で重要な地質への関心を広めるさまざまな取り組みが行われている。

 紀伊半島南部の地質をテーマとする同センターも地質の日の趣旨に呼応して例年、同パーク推進協議会と連携して記念行事を計画。本年度も5月実施を目指して参加者を募集したが新型コロナウイルス感染症の情勢により延期し、約3カ月遅れで再度参加を呼び掛け今回は感染症予防対策を徹底して実施した。

 後援する同パークガイドの会の仲江孝丸さんと、同センターの本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が講師を担当。前半は潮岬灯台近くの貝砂がある浜へ赴き、気に入った貝殻や微小貝が多く含まれていそうな貝砂を採集した。

 仲江さんは貝採集のこつとして、貝砂がある浜を掘ると小さいけれど割れずきれいな貝が出てくることを紹介。その貝は5~15㍉ほどで、少しずつ掘り進め見落とさないようじっと探して集めた。

 後半は気に入った貝殻でストラップ作り。感染症予防対策として1人1台で割り当てた顕微鏡を使って貝砂の中から微小貝を見つけて集め、その貝でプレパラートを作ってストラップと対のお土産にした。

 祖母に薦められて参加した山本奏さん(小学2年)は「きれいな貝も見つけられて楽しかった。次は『ぐるぐる』のきれいな貝を見つけてみたい」と興味が湧いた様子。本郷研究員は「ジオパークは大地とヒトの関わりを考えがちだが、実はヒトだけでなくいろいろな動植物が大地と関わりを持っている。今日は海岸の貝などを観察したが、そのような営みもあることに気付いて海へと思いをはせる、そのきっかけにしてもらえれば」と参加した子どもの今後を期待した。

(2021年8月11日付紙面より)

浜を少しずつ崩してきれいな貝探しに挑戦=7日、串本町潮岬
2021年08月11日
59 「休業お願い」事前登録始まる
 コロナウイルス感染症緊急対策  (新宮市 )

 新宮市の新型コロナウイルス感染症緊急対策としての飲食店などに対する「休業協力のお願い」の事前登録が9日から始まった。初日には、休業を決めた市内の飲食店など175件(うち、メール申請25件)が登録を済ませた。

 新宮保健所管内における感染拡大状況を鑑み、人流抑制やクラスター防止など、新型コロナウイルス感染拡大防止として市が打ち出した緊急対策で、飲食店や喫茶店、居酒屋、カラオケボックスやバーなどを対象に、12日(木)から16日(月)までの5日間の休業協力を呼び掛け(休業の実施は事業者判断)、協力店舗に10万円の協力金を支給するもの。

 対象は、市内の食品衛生法に基づく飲食店または喫茶店の営業許可を得て営業している店舗。感染防止対策に取り組んでいることや休業協力お願い期間中に市が配布する「休業のお知らせ」チラシ=写真=を店舗の外側などに掲示していることが条件。11日(水)までに事前登録を済ませる必要がある(午前9時~午後5時)。

 なお、市は休業の実態確認のため見回り調査を実施。休業していないことが確認された場合には協力金の給付対象外となる場合もあるという。

 事前登録の申請は、事前登録書(市ホームページよりダウンロード可)に必要事項を記入し、市役所別館の受付窓口に持参するか、市企画調整課(kikaku@city.shingu.lg.jp)にメールで提出すること。

(2021年8月11日付紙面より)


2021年08月11日
60 一般向けワクチン接種開始
 前倒しで早期完了へ総力  (新宮市 )

 新宮市役所別館で7、8日、64歳以下の新型コロナワクチン集団接種が始まった。防護服に身を包んだ市職員らが誘導する中、基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者、学校・児童福祉施設等関係職員を優先に開始。8日には64~61歳の約400人が接種を受けた。

 当初、市では64歳以下の一般接種に関して、11月の完了をめどに集団接種のみの高年齢順で進めていく計画とし、接種希望調査などを実施してきた。

 しかし、新宮保健所管内では7月25日から今月8日にかけ67人の感染を確認。県内62例目のクラスター(感染者集団)発生や、20~50代を中心に感染が拡大している状況を鑑み、集団接種の日程を追加したほか、一部年齢層の約900人を新宮市医師会の協力の下、市内7医療機関での個別接種とし接種の前倒しを図る計画へと切り替えた。

 追加した14日(土)、15日(日)の集団接種と、個別接種対象者には今月6日に案内状を送付済み。21日(土)、22日(日)の集団接種対象者には10日に案内状を送付。対象年齢は55~48歳となる。

 なお個別接種については47~42歳を対象に16日から進めていく予定で、16日の週で800人弱が接種を受ける予定。今後のワクチンの供給量によるが、個別接種の対象者を増やしていくことも視野に入れているという。

 市におけるワクチン接種率(2回目)は、8月2日現在で35・82%。ワクチン供給状況や接種希望者数の増減により変更となる場合があるが、希望する19歳以上の市民への接種を10月中に完了させる予定としている。

(2021年8月11日付紙面より)

一般向けワクチン接種が始まった=新宮市役所別館(写真は7日撮影)
2021年08月11日
61 来年3月15日完成目指す  新・池野山集会所着工へ  (古座川町 )
2021年08月11日
62 田岡市長がウェブで要望  高速道紀南延長促進協  
2021年08月11日
63 シチョウゲの花  新宮市高田  
2021年08月11日
64 貝殻やシーグラス使って  橋本児童館で夏の工作  (新宮市 )
2021年08月11日
65 種類や生態を知る  夏休み特別イベント「磯のいきもの観察会」  (太地町立くじらの博物館 )
2021年08月11日
66 夏の夜の楽しい思い出  わかば保でお楽しみ会  (那智勝浦町 )
2021年08月11日
67 甚平姿で「夏祭り」楽しむ  ママサークル「さくらんぼ」  (紀宝町 )
2021年08月11日
68 炬火「熊野市の火」が誕生  三重とこわか国体・大会に向けて  (熊野市 )
2021年08月11日
69 不戦への誓い、平和願う  へいわのつどいで朗読とお話し会  (御浜町 )
2021年08月07日
70 県内の文化力向上を
 キャラバン隊がPR  (紀の国わかやま文化祭 )

 10月30日(土)から和歌山県内全域で開催される「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」。開催まで3カ月を切った5、6の両日、キャラバン隊メンバーときいちゃんは完成した公式ガイドブックを手に、県内各地でPR活動を実施。県民の広い参加を呼び掛けている。

 国民文化祭は、地方文化の発展に寄与するとともに国民生活の充実に資することを目的とする全国規模の文化の祭典。全国障害者芸術・文化祭は芸術や文化活動への参加を通じて、全ての障害者の自立と社会参加の促進に寄与することを目的としている。

 わかやま文化祭ではキャッチフレーズを「山青し 海青し 文化は輝く」とし、地域文化の発展や新しい文化の創造へとつながる祭典を目指す。

 地元和歌山を拠点に活動を行う兄弟お笑いコンビ「すみたに」を中心とするキャラバン隊一行は6日、新宮市井の沢の熊野新聞社本社を訪れ「会場に来ていただくことが一番の応援になる。県内どこの会場もコロナ対策を万全に整えています」と呼び掛けた。

 公式ガイドブックはA4判114㌻。166の全ての事業を解説しているほか、イベント日程をエリア別・カテゴリー別に分類するなど文化祭の全てを余すところなく紹介。ガイドブックは県庁ほか、各振興局、市町村役場に設置している。

 「すみたに」の角谷匡俊(まさとし)さんと佳洋(よしひろ)さんは「ガイドブックをめくってもらい、ご家族やご友人同士で会場に遊びに来ていただけたら。コロナ禍で大々的なPRができないが口コミで広げていただきたい」。

 県企画部紀の国わかやま文化祭推進局は「文化を見つめ直すことが未来の和歌山県の文化力の向上につながると思っています」と話している。

 なお、県実行委員会は地域文化発信事業として、熊野三山で「よみがえりの地 熊野音楽祭」を開催予定。西村由紀江さん(熊野速玉大社)、小柳ゆきさん(熊野那智大社)、川島ケイジさん(熊野本宮大社)が世界遺産を舞台にコンサートを実施する。詳細や応募方法などについては後日掲載する。

(2021年8月7日付紙面より)

公式ガイドブックを手に文化祭をPR=6日、新宮市井の沢(撮影時のみマスクを外しています)
2021年08月07日
71 大雨に備え態勢強化
 今年初「タイムライン」始動  (紀宝町 )

 台風10号などによる大雨に備え、紀宝町は5日、今年初めて事前防災行動計画「タイムライン」を始動した。

 タイムラインは台風の接近、上陸、通過時に町と関係機関が取るべき行動を時間軸に沿って示すもの。甚大な被害をもたらした2011年の紀伊半島大水害を教訓に、町では全国に先駆け15年から運用を開始した。

 5日現在、ステージ1(立ち上げ)の段階で、防災対応方針の決定、広報窓口の設置、タイムライン始動の伝達、防災資機材の点検などに取り組んだ。

 台風が予報円内に入ると予想されるか、大雨警報相当の降雨が予想される場合はステージ2(準備)に移行する。大雨・洪水警報などが発表されるとステージ3(早期警戒)に引き上げ、災害対策本部を設置する。

 町では昨年同様、避難所を開設する際、新型コロナウイルス感染症対策として検温、手指消毒などの対応を求めていくという。

(2021年8月7日付紙面より)

タイムラインに沿って台風の進路を確認=5日、紀宝町防災拠点施設
2021年08月07日
72 オズカヤさんに感謝状
 3年間の貢献たたえる  (串本町 )

 串本町が5日、国際交流員として3年間勤務したトルコ人女性、ドゥルナ・オズカヤさん(33)に感謝状を贈りその貢献をたたえた。

 オズカヤさんは在トルコ日本大使館勤務時にトルコと串本のつながりを知り、文化交流に貢献したいという思いで同町の国際交流員募集に応募し2018年8月6日に着任した。

 在任中は同町総務課で国際交流関係事務全般に従事。新型コロナウイルス感染症拡大が世界的に課題となる中、日本トルコ友好130周年事業に向け駐日トルコ共和国大使館など関係機関との連絡調整に奔走し、昨年9月16日の式典では持ち前の語学力を生かして司会進行を務めた。18、19年は姉妹都市・トルコ共和国メルシン市との青少年交流事業を支え、町内の児童生徒に文化を伝え交流を重ねるなどトルコの文化に親しむ機会を公私両面で広げた。今年4月に町内であった東京オリンピック聖火リレーに同町を代表して参加し、「言葉や宗教、肌の色に関係なく人類は一つ」とアピールして感銘を集めたところでもある。

 3年目の任期満了となった今月5日、田嶋勝正町長は「助け合う気持ちや多様性を認めることの大切さを町民に広め、日本とトルコの友好の懸け橋として多大な貢献をした」とたたえて感謝状を贈呈。オズカヤさんは「3年前に訪れた時は不安もあったが、皆さんが優しくしてくれて不安もなくなりこの3年間は満足だった」と感謝で応え、この経験を生かしてこれからも頑張り友好の深化に貢献する思いを掲げて退任の節目を付けた。

 贈呈後、オズカヤさんは帰国の途に就き翌6日に母国の家族と再会した。トルコの文化を伝える一方で出会いの数だけ日本の文化にも触れることができ、とりわけ関わりが深かった自治体での学びも含めて今後は母国に日本を伝えて生かしたいと思いを巡らせるオズカヤさん。町民へ向け「いままで大切にしてくれてありがとうございました」とメッセージを同課に託して役場を後にした。

 同町は地域おこし協力隊制度で起用した前任者からほぼ連続して6年間、トルコ人を職員として起用。今後の起用は未定で、日本トルコ友好135周年を見据えて考えたいとしている。

(2021年8月7日付紙面より)

3年間の貢献をたたえる感謝状の贈呈を受けるドゥルナ・オズカヤさん(右)=5日、串本町役場
2021年08月07日
73 「あなたが防ぐ電気事故」
 8月は電気使用安全月間  (電気工事工業組合 )

 毎年8月は「電気使用安全月間」。本年度は「日常の暮らしの中で、電気を安全に上手に使う」「自家用設備は適切な保守点検と計画的な更新で電気事故を未然に防ぐ」「地震・雷・風水害などの自然災害に備え、日頃から電気の安全に努める」を重点活動テーマに定め、関係団体などがPR活動を実施。和歌山県電気工事工業組合新宮支部(坂本成司支部長)でも電気の安全使用を広く呼び掛けている。

 「電気使用安全月間」は、生活のさまざまな場面で利用されている電気について、高温多湿のために感電や電気事故が発生しやすい8月にPR活動や講演会などを通して電気使用の安全に関する知識や理解を深めてもらうことを目的に経済産業省が主唱している。

 新宮支部でも毎年、月間活動の一環として公共施設の照明器具点検奉仕作業や清掃活動、「LEDランプ工作教室」などを実施しているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から、昨年に引き続き中止となっている。

 月間に当たり、経産省では「お宅の電気は安全・安心ですか」と問い掛け、災害時の安全対策や住宅用分電盤での安全対策、節電・省エネ生活への取り組みなどを提唱。家庭における電気安全の確保のため▽コードは束ねない▽プラグやコンセントはきれいに▽水気のあるものを置かない▽傷んでいたら新品に交換する▽ぬれた手で触らない▽使い終わったら抜いておく▽アース線を取り付ける―などを呼び掛けている。

(2021年8月7日付紙面より)


2021年08月07日
74 台風10号、7日紀伊半島沖へ  激しい雨や落雷に注意  
2021年08月07日
75 7日から救急外来再開  那智勝浦町立温泉病院  
2021年08月07日
76 シンボルツリー製作始まる  生徒ホール改装プロジェクト  (新宮高校 )
2021年08月07日
77 ポスターで熱中症予防啓発  ヤマト運輸が引き続き協力  (那智勝浦町 )
2021年08月07日
78 安心安全な保育所に  整備が進む鵜殿保育所の新園舎  (紀宝町 )
2021年08月07日
79 活動の現況振り返り研さん  串本町で会議・研修会  (紀南里親支援連絡会 )
2021年08月07日
80 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第38回】食育で自由研究を!  

 8月になりましたね。コロナ禍ということもあり、オリンピック観戦で家でこもりがちな夏休み、という方も多いのではないでしょうか? わが家もそうです。特に東京は感染者数が過去最多ということもあり、なかなか出掛けることができません。小学生の娘は家でゲームをしたり、本を読んだり、予定のない日はひたすらダラダラしています。小学生の夏休みといえば、親も頭を悩ませるのが自由研究ですよね。実は食育は自由研究にピッタリなんです。今回は簡単な方法を幾つかお伝えしようと思います。

 最初におすすめするのは「よく使う食材を作ってみる」ということです。これは自由研究にもなりますし、添加物について学ぶこともできます。例えば、「マヨネーズ」! これも、卵黄と油、酢、塩だけで簡単に作れます。「バター」も生クリームと塩を容器に入れて振るだけで作れます。

 この研究で大切なポイントは二つ。一つ目のポイントは完成までの工程をできるだけ詳しく記録することです。何回混ぜたらどんな状態になったとか、観察しながら進めること。二つ目のポイントは、完成を市販品と比べてみること。市販品には使ったもの以外何が入っているのか。何のために入っているのか。味はどう違うのか。これだけで、最高の食育になります。みそや豆腐なんかを作ってみるのもいいかもしれません。

 次のおすすめは、「お母さんが知りたいことを自由研究にしちゃうこと」です。これなら、一緒に楽しめますし、その後のお料理にも使えますよね。例えば、「鶏の胸肉を軟らかくする方法」なんてどうでしょうか? 私も幾つも番組で紹介してきましたが、一番しっとりと軟らかくする方法は何なのか、いまだに分かりません。「水に1時間漬け込む」とか「お酒に浸す」とか「砂糖をまぶす」「すりおろしたキウイに漬け込む」「ヨーグルトに漬ける」など実にさまざまな調理法があります。火の入れ方も、炊飯器で保温するとか、沸騰したお湯に沈めて火を止めて放置とか。これを実験としてやってみて、結果をまとめれば立派な自由研究になります。

 他にも、「パンケーキをふわふわに焼く方法」とか「玉ねぎを早くあめ色にする方法」なんかもいいかもしれません。同じ食材を調理するにも、ほんの一手間で味や食感が変わることに気付くと、普段の食卓がまた違ったものに見えてくると思うのです。

 食を自由研究にすることで、「これはどうやって作ったの?」「これは何でできているの?」といった食に対する興味が生まれると思います。これは、「おいしく作るための工程」を知る作業でもあります。食事を作ってくれる人への感謝の気持ちにつながったり、自分でも作れる!おいしくすることができる!という成功体験にもつながります。また、食の自由研究のいいところは、一日でできるところでもあります。ぜひこの夏休み、食の自由研究を試してみてください。

(2021年8月7日付紙面より)

2021年08月07日
81 お悔やみ情報
  
2021年08月06日
82 長年の功績をたたえ祝福
 鈴木一弘さんに褒章伝達  (那智勝浦町 )

 法務省和歌山保護観察所(奥田幸生所長)は4日、那智勝浦町役場で令和3年度春の褒章(更生保護功績)で藍綬褒章を受章した保護司・鈴木一弘さんに褒章と章記の伝達を行った。堀順一郎町長や駆け付けた牟婁保護司会(生熊和道会長)のメンバーらが受章を祝福した。

 鈴木さんは1993年に中学時代の恩師からの勧めで保護司の門をたたき、現在28年目を迎える。これまで多くの対象者と真摯(しんし)に向き合い、更生活動に尽力してきたという。

 伝達を行った奥田所長は「受章おめでとうございます。長年数多くの対象者を更生に導いてきたことに感謝申し上げます。今後も保護司としてご活躍していただきたい」と感謝を述べた。

 堀町長は「保護司として長年お勤めされたことは大変なご苦労があったと思う。受章は町民にとっても栄誉あること。今後もお困りの方々の手助け、保護のためにご尽力賜りますようお願いいたします」と祝福した。

 鈴木さんは「非常にありがたいこと。恐縮している。この場を提供していただいた堀町長と、伝達のため遠くから足を運んでいただいた奥田所長には感謝を申し上げます。そして共に活動している牟婁保護司会の皆さまにも感謝しています」と笑顔で語った。

(2021年8月6日付紙面より)

奥田幸生所長(右)から褒章を伝達された鈴木一弘さん=4日、那智勝浦町役場町長室
2021年08月06日
83 警察車両風の青パト配備
 古座川町と串本町へ披露  (串本青少年センター )

 串本青少年センター(山本誠士センター長)が4日、新たに配備された自主防犯活動用自動車(通称・青パト〈青色防犯パトロールカー〉)を古座川町や串本町へ披露した。

 同センターは、両町を管内として結成する同センター連絡協議会(会長=潮﨑伸彦・串本町教育長)が運営。職員として山本センター長(教員OB)と福田實指導員(警察官OB)を委嘱配置し、別に委嘱している補導委員と両輪で大きく▽補導▽相談▽環境浄化▽広報―の4系統で活動し、家庭や学校、地域や派遣警察官を割り当てる県警本部など関係諸機関との連携を密にしながら非行の未然防止による青少年の健全育成を図っている。

 管内における機動力発揮の要となっているのが同車で、旧車は市販の軽乗用自動車〈セダンタイプ〉に1灯式の青色回転灯を乗せ同車として登録していた。新車は白黒ツートンカラーで青色回転灯も4灯式・スピーカー一体型のバータイプを装備し、その外観は発光色の違い以外は警察のパトカー同様。車格は軽乗用自動車〈ワゴンタイプ〉で、同車更新のため近隣の状況を参考にする中で「同車は目立つ方がいい」という助言が多くあり、その方向で同協議会に求めたという。

 先月27日に納車されたがほぼ同じタイミングで同センターの事務所移転が始まり、今月2日付で旧・串本町役場古座分庁舎内へ移転。その作業が一段落したところで両町へ披露を申し出た。

 串本町では潮﨑協議会長も同席する中、山本センター長から田嶋勝正町長に配備の経緯を報告。福田指導員と共に最近の懸念事項などで懇談を交えた後、役場来庁者駐車場で同車を披露しその概要を紹介した。

 田嶋町長は「夜に出歩くことが以前より少ないなど安心する部分もあるが、これからロケットでにぎわう中で非行に引き込まれないかという不安もある。(印象の強いこの車両で)同センターの活動をいっそう強めてほしい」とコメント。

 山本センター長は両町とも新型コロナウイルス感染症対応で大変な中で希望に見合う予算を取ってくれたと感謝し「この配慮に応えられるよう、しっかりと活動していきたい」と改まる気持ちを語った。

(2021年8月6日付紙面より)

新たに配備された青パトを披露する山本誠士センター長(左)ら=4日、串本町役場
2021年08月06日
84 仲川晴智君が全国制覇
 インターハイ・ソフトテニス個人戦  (紀宝町出身 )

 紀宝町神内出身で三重高校の仲川晴智君(3年)が令和3年度全国高校総体(インターハイ)のソフトテニス競技男子個人戦で優勝し、悲願の全国制覇を達成した。

 個人戦は7月30、31日に石川県能登町で開催され、仲川君は近藤拓空君とペアを組み、第2シードとして2回戦から登場。2、3回戦を順当に勝ち進み、31日の個人最終日では4回戦から決勝戦まで計6試合を戦った。

 準々決勝の武市・上通ペア(奈良県高田商業高校)と決勝の森川・服部ペア(同)では先にマッチポイントを握られる苦しい展開となったが見事逆転で勝利し、314ペアの頂点に立った。

 29日に同所で開催された男子団体戦では準々決勝で高田商業高校に惜しくも敗れたが、主将としてチームを牽引した。

 仲川君は小学校1年生から神内ジュニアソフトテニススポーツ少年団でソフトテニスを始め、紀宝町立神内小学校、矢渕中学校を卒業後、強豪三重高校に進学した。

 小学6年生から全国優勝を目標に定め、小中学校時代に県大会で優勝。高校最後のインターハイで初の全国制覇を成し遂げ、目標を達成した。

(2021年8月6日付紙面より)

インターハイで優勝した紀宝町出身の仲川晴智君(左)=紀宝町提供
2021年08月06日
85 新宮城の魅力、幅広く
 新宮市の小渕さん、冊子を制作  

 新宮市在住で、元新宮城復元対策委員会委員の小渕伸二さんがこのほど、冊子「国指定史跡 新宮城(丹鶴城 沖見城) 続日本100名城」を制作、発行した=写真。冊子は、小渕さんが案内を務める新宮城跡ツアーなどで使用されている。

 新宮城は1633(寛永10)年、紀州藩付家老水野氏により完成。建造物は1873(明治6)年の廃城令を受け、75(明治8)年までに取り壊されている。

 市は1980(昭和55)年に新宮城跡を公有地化し都市公園として整備を開始した。2003(平成15)年には城郭跡が国史跡指定を受け、17(平成29)年には「続日本100名城」に選出された。

 冊子は、A5版32㌻。熊野新宮や新宮城の歴史、造り、「水野新宮城」「浅野新宮城」の想像天守(イラスト)、水ノ手跡の炭納屋倉庫群と港、同じく国指定史跡を受ける水野家墓所など、新宮城や、城にまつわるあれこれを持て余すことなく紹介。

 さらに、新宮城跡最大の魅力ともいえる、「算木積み」「亀甲積み」「屏風(びょうぶ)折れ」などの石垣についても写真を示して分かりやすく解説しており、城跡散策のお供に最適な案内冊子となっている。

 現在、小渕さんはさらに内容を充実させた第2弾を作成中。既存の冊子については少ないながらも在庫があるとのこと。冊子を希望する人は熊野新聞社新宮本社窓口まで。

(2021年8月6日付紙面より)



2021年08月06日
86 入込客総数、大幅減少  令和2年観光客動態調査  (和歌山県 )
2021年08月06日
87 啓発ポスターで熱中症予防  ヤクルト紀南営業所が協力  (那智勝浦町 )
2021年08月06日
88 申請促す姿勢で活用推進  ロケットロゴ等説明会実施  (串本町 )
2021年08月06日
89 平和への思い永遠に  資料写真や文献で戦争の悲惨さ伝える  (御浜町 )
2021年08月06日
90 「仲間と自分を信じて」  五輪メダリスト田本さんが指導  (熊野市 )
2021年08月01日
91 「丹鶴ホール」工期最終日
 検査経て引き渡しへ  (新宮市 )

 10月3日(日)に開館を迎える新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」は7月31日、工期最終日を迎えた。完成検査に合格し次第、正式に市に引き渡しとなる。

 市によると、現在、備品などを搬入する引っ越し作業が進んでおり、大型備品はすでに搬入済み。来週からは図書の搬入を進めていくという。

 当初、9月ごろを予定していた観光バス駐車場周辺のロータリー部分の整備も同日に完了。第1(86台)、第2(94台)、観光バス(5台)の各駐車場の整備も終わり、施設の全貌がほぼ明らかとなった。

 なお、これまで観光駐車場として利用されていた観光バス駐車場は現在利用不可となっており、市は旧市民会館跡の第2駐車場を一部、供用開始とするか検討を進めているとのこと。

 検査では指摘箇所があれば手直しを実施し、お盆までの引き渡しを予定している。今後は、施設に隣接する、経年劣化が進む丹鶴体育館の改修工事を進めていくという。

 なお、ホールの貸館については本年度中の予約率は63%で、10~12月の土・日曜の予約率は100%となっている。

  □     □

■市民対象に施設内覧会

 市は施設完成に伴い、27日(金)、28日(土)、29日(日)に施設内覧会を開催する。市民限定。事前申し込み不要。

 27日は午後1時~4時。28、29日は午前10時~午後4時。各日とも最終受け付けは午後3時30分。市は内覧会の開催に関して、新型コロナウイルス感染症の状況を慎重に検討し判断していくとしている。

 来場の際はマスク着用や手指消毒など、コロナ感染防止対策を徹底した上で検温や名簿記入などに協力すること。発熱や体調のすぐれない人は来場を控える。短時間に入場者が集中した場合は一時的に入場を制限する場合もある。

 駐車場に限りがあるため、できる限り公共交通機関を利用すること。3密(密閉・密集・密接)を避けるため、各諸室への入室はできない。

(2021年8月1日付紙面より)

工期最終日を迎えた「丹鶴ホール」(写真は7月30日撮影)
2021年08月01日
92 災害備え夜間体験会
 里地区の津波避難タワー  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は今年3月末に完成した同町宇久井里地区の津波避難タワーで7月30日、夜間説明会を実施した。発生が懸念される地震や津波などの災害に備え、参加した区民約20人は実際に設備に触れるなどして使用方法を学んだ。

 タワーは同地区の一部が津波避難困難区域であることから、一時避難場所として建設された。鉄骨造で高さ9㍍、床面積が53・95平方㍍、収容人員は約100人。想定浸水深は三連動地震で約1・9㍍、巨大地震で約4・9㍍の仕様となっている。

 6月28日には堀順一郎町長も出席し、現地説明会が行われた。その際にタワー近くに住む山本明さんらから「夜間に解錠して設備を使用する訓練を実施すべきでは」との声が上がり、今回の夜間体験会の実施に至った。

 初めに職員が設備について説明。区民が扉の解錠方法や照明の点灯、着替えやトイレの際に使用するポップアップテントの設置、ビニールシートによる簡易的な屋根づくりに取り組んだ。

 町防災対策室の増田晋室長は「町内には多くの避難困難地域がある。津波が発生しなかったとしても、まず避難が重要となる。自分の身を守る自助が大切となるので多くの区民の方々が参加してくれてありがたい」と話した。

 里一区の土井正治区長は「何回も繰り返し訓練しないといざというときに使用できないので今後も訓練は必要になる。地震や津波はいつ発生するか分からない」。

 タワーについては「われわれの世代で大きな災害が発生しなかったとしてもタワーは今後も残る。そのために訓練の内容やタワーについて子や孫に伝えることになる。次の世代にも引き継がれ、絶対に役に立つ」と締めくくった。

(2021年8月1日付紙面より)

津波避難タワーの扉の解錠に取り組む区民=7月30日夜、那智勝浦町宇久井の里地区
設備について町職員から説明を受けた
2021年08月01日
93 国道42号で取り締まり強化
 第1回紀宝警察署協議会  

 令和3年度第1回紀宝警察署協議会が7月27日、同署であった。濱口裕史署長は「県内ではストーカーやDV、特殊詐欺が増加している。皆さまの協力を得て警察署運営を進めたい」と述べた上で、6月末現在の管内概況を説明した。

 協議会は、県内全18警察署にそれぞれ2001年6月から設置。同署では御浜町の鈴木嘉将さん、南慶造さん、紀宝町の大峪やす子さん、山中富行さん、熊野市紀和町の星山美穂さんが委員を務めている。

 濱口署長は管内の人口が1万9900人で高齢者が7812人、高齢化率は39・3%と説明し「犯罪や交通事故の防止にご理解いただける活動を続けたい」と述べた。

 人身安全関連事案ではDV5件(前年比4件増)、ストーカー4件(同3件増)、児童虐待、高齢者虐待各が1件あった。少年犯罪はなく、補導は3件で前年比21件の減となった。刑法犯認知件数は28件で前年比29件減。窃盗が18件で全体の6割を占めた。

 交通事故は127件で前年より10件減少。死亡事故は昨年から発生していない一方、国道42号での事故が多く「速度超過や信号無視、飲酒運転の取り締まりを強化している。横断歩道における歩行者優先の徹底にも取り組んでいる」と示した。

 委員からは「紀和町内で信号機が撤去され、地区住民から不安の声が上がっている」「小中学生の交通事故防止対策をお願いしたい」「紀宝バイパスで信号無視の車が多い」などの意見、要望があった。

(2021年8月1日付紙面より)

第1回協議会で管内概況を説明=7月27日、紀宝警察署
2021年08月01日
94 高校生棋士の対局始まる
 紀の国わかやま総文2021  (那智勝浦町 )

 第45回全国高校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)が開幕した。那智勝浦町の体育文化会館では7月31日、8月1日に将棋部門、3日(火)、4日(水)に囲碁部門が開催され、地方予選を勝ち抜いた全国の高校生棋士たちが対局に臨む。

 高校総文は「文化部のインターハイ」とも呼ばれる高校生最大の文化の祭典で、6日(金)までの7日間に、県内10市町で22部門が開催される。本年度の大会テーマは「届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー」。文化庁、公益社団法人全国高等学校文化連盟、和歌山県、県教委など主催。

 大会では新型コロナウイルス感染対策として2週間の健康観察を実施し、会場でのマスク着用や手指消毒を徹底。2階観覧席でも座席数を半分にして3密回避に努めた。

 将棋部門では、尾谷仁史審判長による規則確認に続き、高校生棋士たちが真剣なまなざしで対局を開始。トーナメントによる個人戦、団体戦を勝ち上がっていった。新宮市・東牟婁郡からの参加選手はいないが、県立新翔高校の生徒らがボランティアで大会運営に協力した。

(2021年8月1日付紙面より)

男女個人戦の様子=7月31日、那智勝浦町の体育文化会館
2021年08月01日
95 7月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年08月01日
96 王子が近畿大会へ
 県スポ少大会サッカー競技  
2021年08月01日
97 7日から救急外来再開予定  那智勝浦町立温泉病院  
2021年08月01日
98 罹患体験者メッセージ紹介  和歌山県  
2021年08月01日
99 県民へのお願い  和歌山県  
2021年08月01日
100 ユーチューブで熊野地方を紹介 「イル・ド・フランス」の倉本さん (新宮市)
2021年08月01日
101 あずまや建設工事進む  新宮市の黒潮公園