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2022年09月11日
1 一緒に筏下りを満喫
 北山小と太地小が交流  

 北山村立北山小学校(松本広明校長)と太地町立太地小学校(海野文宏校長)は9日、同村で交流学習を開いた。両校の5、6年生(北山7人、太地19人)と教職員たちは観光筏(いかだ)下りを体験。北山川の渓谷美や筏師の伝統技術を堪能するなどして親睦を深めた。

 交流学習はコロナ禍で行事などの大幅な規模縮小を余儀なくされる中、山口賢二・北山村長と三軒一高・太地町長が、少しでも子どもたちに交流の場を設けようと話し合い実現。昨年9月に北山小の児童と教職員が地域を学ぶ目的で同町を訪れ、12月には太地小の6年生が同村で北山小の子どもたちとじゃばらの収穫を体験した。

 マスク姿で救命胴衣を身に着けた児童らは筏師からの説明を受けた後、2グループに分かれて筏に乗り込み笑顔で出発。渓流に近づくと「怖い!」「こんなの初めて」などと声を上げながら、スリルと感動を味わった。

 体験後は道の駅おくとろに移動して昼食を味わい、次回の再会を約束して太地の児童らを見送った。

 太地小6年の雜賀大陽君(11)は「初めての筏下りは少し怖かったけど、迫力があって楽しかった。あまり北山小のみんなと話せていないので、これから仲良くなっていきたい」。

 北山小6年の浦畑真菜さん(11)は「太地小のみんなと再会し、同じ時間を過ごせてうれしかったです。コロナで会える機会も限られるかもしれないけど、また交流できることを楽しみにしています」と笑顔を見せていた。

(2022年9月11日付紙面より)

迫力の筏下りを体験した=9日、北山村
交流を楽しんだ北山小と太地小の児童ら
2022年09月11日
2 ママら骨健康度チェック
 食生活や運動習慣考える  (紀宝町 )

 紀宝町神内の町子育て支援センターで9日、みらい健康課による「ママのための骨健康度チェック」があった。センターを訪れていた母親らが骨の状態を調べ、食生活や運動習慣などについてアドバイスを受けた。

 骨粗しょう症は骨の量が減り、骨折しやすくなる病気。閉経後の女性に多いことから、女性ホルモンの減少に関わりが深いと考えられている。

 20歳代をピークに40歳代から徐々に骨は少なくなるため、若い頃から食生活に気を配り、適度な運動を心がけてもらおうと、9月の健康増進普及月間に合わせ、子育て支援センターを会場に2年前から行っている。

 手首の骨で測定する「骨健康度測定器」を使い、5段階の結果で健康度を判定した。結果を基に管理栄養士の畠博子さんが、カルシウムを多く含む牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐などの大豆製品を食べ、適度な運動で骨を鍛えるよう呼びかけた。

 この日は保健師や歯科衛生士が定期的に訪問する「育児相談」も同じ時間帯に設けられ、子どもたちも身長や体重を測ったり、歯磨き指導を受けたりした。

(2022年9月11日付紙面より)

骨の健康度を調べる母親=9日、紀宝町神内の町子育て支援センター
2022年09月11日
3 敬老の日おめでとう!
 ツルの手形アート作り  (新宮市 )

 新宮市佐野のくろしお児童館で8日、「おててとあんよ~手形・足形アート~」があった。19日(月・祝)の「敬老の日」にちなみ、0~3歳の子どもと保護者が、長生きの象徴であるツルの手形アートを作った。

 誰一人として同じ形、サイズのものは存在しない子どもたちの「今」を記録する手形足形アートを制作する教室。同館のpetapeta―art(R)アドバイザーの柗田(まつだ)由衣加さんが講師を務め、毎月季節の題材を用いて作品作りを行う。

 近隣市町での新型コロナウイルス感染拡大を受け、今回は手形のスタンプのみで、装飾やお絵かきは家庭で行う形で実施。児童館を訪れた親子たちが入れ替わりでツルの羽根の部分に手形を押していった。

 髙塚彩葉ちゃん(3)、瑞葵ちゃん(1)と参加した母親の美希さんは「おじいちゃん、おばあちゃんたちに送ろうと思います。遠方に暮らしてはいますが、ほとんど毎日ビデオ通話で話しており、娘たちも祖父母が大好きです」と話していた。

(2022年9月11日付紙面より)

手形でアートを作った親子=8日、新宮市のくろしお児童館
2022年09月11日
4 キョウチクトウ咲く  新宮市王子町の防風林内  
2022年09月11日
5 大斎原・潜水橋の復旧目指し よみがえり委員会で意見交換 (田辺市本宮町)
2022年09月11日
6 上体起こしやシャトルラン  体力・運動能力測定に27人  
2022年09月11日
7 お母さんの健康づくりに  期間限定でヨガ教室  (紀宝町 )
2022年09月11日
8 一足早く「十五夜」  粘土のお団子など飾り  (飯盛保育所 )
2022年09月11日
9 「新宮が魅せる様々な風景」 観光フォトコン入選者を表彰 (新宮市)
2022年09月09日
10 緑丘・城南中の統合を検討 統合検討委員会で意見交換 (新宮市)

 新宮市役所別館で7日夜、「緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会」の第1回会議が開かれた。学校・教育関係者ら16人が出席。市から委嘱を受けた後、委員会設置要綱や経過を共有し統合に向けて協議を行った。

 現在の両校の生徒数は、緑丘中学校228人、城南中学校152人の計380人。千穂・丹鶴小学校、蓬莱・王子小学校が統合された小学校再編が完了した2013年度当時の489人と比較して109人(22・3%)減少している。

 学級数も緑丘中は8、城南中は6となっており、両校とも法律上の基準「12~18学級」、和歌山県基準の「9~18学級」の適正学級数を下回っている。

 昨年2月に行われた市総合教育会議において、生徒数の減少や学校施設の老朽化などの観点から、田岡実千年市長が教育委員会で統合準備を進めるように指示。現状を受け、学校の活力を維持、発展させる観点から、統合の検討を開始するに至った。

 同委員会は、両校の統合に関し、必要な調査や協議を行い、統合を推進するために設置。育友会や学校運営協議会、公民館、町内会、学校関係者からなる19人の委員らが▽両校の統合に関すること▽学校の名称、校歌、校章などに関すること▽生徒の交流活動に関すること▽その他、統合準備に必要な事項に関すること―について協議を進めていく。

 開催に当たり、速水盛康教育長が「子どもたちのためにどのような教育環境を整えていくのか、学校を活性化していくのか。皆さまの意見や感じたことを参考にしながら策定していきたい」とあいさつ。委員長に選出された城南中学校育友会の板谷貴史会長は「地域の子どものためにみなさんのご意見を頂戴したい」と協力を求めた。

 今後、委員会では設置場所や校名などを議論するなどして統合に向けた検討を進めていく。また、必要に応じて保護者説明会やアンケートの実施も検討していくという。

 統合に向けた計画として速水教育長は「本年度中にはある程度のスケジュール案を作っていく必要があると考えている」と見解を示した。

(2022年9月9日付紙面より)

統合に向けての検討が始まった緑丘中学校(左)と城南中学校
統合検討委員会第1回会議の様子=7日夜、新宮市役所別館
2022年09月09日
11 災害対応の専決などを審議 町議会第3回定例会始まる (串本町)

 串本町議会(鈴木幸夫議長、13人)の第3回定例会が7日、役場議場で始まった。

 会期は20日(火)までの14日間で、一般質問は14日(水)から16日(金)までの本会議で行う予定。当局は会期初日に前年度の各会計決算案を含む28案件を上程し、審議を求めた。本年度の一般会計補正予算〈第5号〉案も含まれている。

 審議に先だって田嶋勝正町長が諸報告に臨み、前回の定例会以降の主な町政動向として▽宇宙シンポジウムin串本実施▽南紀串本ロケットウイーク実施▽ツーリズムエキスポジャパン2022〈東京ビッグサイトで今月22~25日に実施〉でのPR活動▽同町運動公園遊具広場の一括した更新整備▽町道サンゴ台中央線の全線開通と交通混雑の緩和▽地域活性化休憩施設整備の現況。

 ▽古座消防署移転の現況▽新型コロナワクチン4回目接種の現況とオミクロン株対応ワクチン接種のめど〈10月半ば以降〉―などで概要を伝えた。

 以降、林道和深鶴川線であった7月4~5日の降雨に伴う崖崩れに対し12日付、古座川支流長谷川であった8月14日の降雨に伴う護岸崩落に対し15日付で行った災害対応を目的とする専決処分(本年度一般会計補正予算第3号、次いで同第4号の執行)の報告など、順次案件の審議を進めている。

(2022年9月9日付紙面より)

審議に先だって諸報告に臨む田嶋勝正町長=7日、串本町役場議場
2022年09月09日
12 犠牲者に黙とうささげる
 9月議会に28議案上程  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町議会(荒尾典男議長、12人)の9月定例会が8日、開会した。当局は令和3年度決算認定や地方公共団体財政健全化法の規定による報告、冷蔵株式会社の経営状況報告、条例の一部改正、紀南学園事務組合の規約の変更、令和4年度の補正予算など計28件を上程した。会期は22日(木)までの15日間で、20日(火)、21日(水)に一般質問が行われる。また、開会に先立ち、2011年9月に発生した紀伊半島大水害の犠牲者に対して、黙とうがささげられた。

 一般会計補正予算は、歳出歳入に3億9225万3000円を追加し予算総額を103億9461万4000円とした。

 新型コロナウイルス感染症関連の予算では、エネルギー価格高騰などにより、影響を受ける町内の中小企業や農林・林業・漁業事業者の負担軽減を図る「中小企業等エネルギー価格高騰対策支援金事業」「農林水産業エネルギー価格高騰対策支援金事業」やマグロ漁船の支援を行い、勝浦卸売市場の水揚げの継続・拡大を図る「まぐろ水揚げ支援事業」「まちなか商品券事業」などが盛り込まれている。

 予算額は2億3611万3000円で、そのうち、2億93万5000円が臨時交付金。

 感染症対策以外の主な事業では、コロナ禍で疲弊する町を元気づけるために11月に2回、町単独で花火の打ち上げを行う「花火打ち上げ事業」や75歳以上の町営バスの無料化に伴い、民間の路線バスが通行する那智山線の運賃を町が補助し、高齢者や身体障害者の負担軽減を行う「高齢者路線バス交通費助成事業」などを提出した。

 冒頭で堀順一郎町長は4日に営まれた慰霊祭に触れ、「犠牲となられた29名の方々に哀悼の意を表すとともに、大水害の悲しみと教訓を薄れさせることなく後世に語り継ぎ、災害に強いまちづくりを進めることを改めてお誓いしたところであります」と述べた。

 初日は当局から令和3年度決算認定の説明があった。

(2022年9月9日付紙面より)

紀伊半島大水害の犠牲者に黙とうがささげられた=8日、那智勝浦町役場議場
2022年09月09日
13 八咫烏のロマン伝える
 平野杏子さん、油絵など奉納  (熊野速玉大社 )

 神奈川県平塚市在住の画家・平野杏子さん(93)はこのほど、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)に油絵ほか作品計3点を奉納した。高齢のため、平野さんは作品を同大社に郵送。同大社では神前に献上し、奉納奉告祭を斎行した。

 平野さんは1930年、神奈川県伊勢原市生まれ。大久保作次郎氏、長屋勇氏、三岸節子氏に師事。磨崖仏などを研究し、仏教をテーマとした作品のほか、韓国や中国を訪ねて版画や彫刻の作品も多く制作している。80年、平野杏子招待絵画展(ソウル市世宗文化会館)を開催。87年、「第5回ヘンリー・ムーア大賞展」(美ヶ原高原美術館=長野県)に彫刻「トキオコシ」を出品し、美ヶ原高原美術館賞を受賞した。2004年には「日本・ルーマニア文化交流2004年展」(東京芸術劇場ギャラリー)に彫刻「芽生え」を出品。ブランクーシ賞特別賞を受賞している。

 今回、奉納されたのは、高句麗古墳の壁画にある三足の鳥を描いたもので、縦50・5㌢、横44・5㌢のF10号の作品。韓国の慶州で1963年に制作されたもの。

 奉納を受け、上野宮司は「平野先生は仏教だけでなく、仏教伝来以前の日本に存在した自然風土と結び付いた素朴な日本人の心、すなわち大自然に対する畏怖の念、自然を神としてあがめていた古代日本の心をとても大切にされている。早速ご神前に献上してつぶさに奏上申し上げ、御奉納奉告祭を斎行いたしました。高句麗古墳壁画の三本足の鳥は、おそらくカラスと思われますが、大陸から悠久の時を駆けて日本にたどり着き、日本固有の瑞鳥・八咫烏(やたがらす)となったのではないかというロマンをほうふつとさせる素晴らしい作品です」と喜びを語った。

(2022年9月9日付紙面より)

画家の平野杏子さんが油絵などを奉納した(熊野速玉大社提供)
2022年09月09日
14 西・南限定で10人が受講  本年度ガイド養成始まる  (南紀熊野ジオパーク )
2022年09月09日
15 シロアリ被害で補修  三輪崎墓地トイレ  (新宮市 )
2022年09月09日
16 那智勝浦町に秋の気配  県道沿いで柿が色づく  
2022年09月09日
17 テーマ決めて自由に生ける  伝統文化こどもいけばな教室  (新宮市 )
2022年09月09日
18 全国平均下回るも着実な伸び  全国学力テストの結果公表  (熊野市 )
2022年09月09日
19 力作そろう「書清会展」始まる  11日からは特別展示も  (熊野市 )
2022年09月09日
20 地震・津波から身を守る  防災学習で地震体験も  (成川小 )
2022年09月09日
21 里親紹介のパネル展  佐野会館、相談会も  (新宮市 )
2022年09月01日
22 多彩な着こなしが可能に
 来年度導入の新制服公開  (近大新宮 )

 近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)が、来年度から導入予定の新制服を公開した。紺色とえんじ色を基調とした落ち着いたデザインで、スカートやスラックス、ポロシャツなどさまざまな選択肢があり、生徒の個性や体調、気分に合わせて多彩な着こなしが可能となる。

 従来の制服は2005年のコース改変に伴って導入されたもの。同校では2年前から、ジェンダーレス化や活動のしやすさ、防寒などのため、女子生徒の制服でスラックスを選択可能とした。しかし、セーラー服との組み合わせに違和感を指摘する声もあったことから、教職員で制服検討委員会を組織し、デザイン刷新に着手。数パターンに絞り込んだ後、生徒へのアンケート結果を踏まえて決定した。

 女子生徒の制服は、セーラー型からブレザースタイルに変更。スラックスとネクタイの組み合わせも「足が細く見えてかっこいい」と大好評だ。

 男子生徒の制服も、ブレザーが三つボタンから二つボタンになるなどの変更があり、「校章のサイズが小さくなり、ネクタイの柄もシンプルになったことで、よりスタイリッシュになった」との声が聞かれた。

 夏服では、男女ともに白、ピンク、水色、紺色のポロシャツが選択可能に。白とグレーのベストとセーターもオプションで購入することができる。

 池上校長は「制服は学校のシンボル。この制服を見て『いい学校だな』と感じていただけるよう、生徒たちには内面も磨いていってほしい。従来の制服にも人気があり、惜しむ声もあったが、来年の新入生たちにはぜひ新しい制服を着てほしい」と話していた。

(2022年9月1日付紙面より)

さまざまな装いの中高生徒会メンバー=8月29日、近畿大学附属新宮高校・中学校
ブレザースタイルの冬服
2022年09月01日
23 第五福竜丸の歴史に関心を
 町内中学生らにパンフ配布  (串本町 )

 串本町の第五福竜丸建造の地平和の歴史展実行委員会(西野政和会長)が8月30日、町内の中学生などに関心を持ってほしいとしてパンフレット「忘れないで ビキニ事件と被爆漁船の建造の物語」配布の協力を潮﨑伸彦教育長に申し出た。9月第2週に中学生の手元に届く見込みで、西野会長は「生徒自身はもちろん家族で第五福竜丸のことを知り、核兵器の怖さを考えてもらえれば」と思いを掲げている。

 第五福竜丸は古座造船所で建造され1947年に進水したカツオ漁船第七事代丸をマグロ漁仕様に改装した漁船。54年3月1日、操業中にビキニ環礁であった水爆実験に伴う降灰を浴び、急性放射能症となった乗組員・久保山愛吉さんの死など事後の経緯が国内の核兵器廃絶を求める運動を広げることにつながった。

 同実行委員会は8月2~7日に同町文化センター2階ホワイエで展示会「語り継ごう 第五福竜丸建造75年平和の歴史展」を実施。資料として前述したパンフレットを来場者に配った。A4判カラー14㌻構成で、作成数は1200部。第五福竜丸がたどった経緯や第七事代丸と建造の地の経緯、ビキニ環礁で行われた水爆実験の影響などの史実をつづり、これら歴史を通して核兵器の愚かさを語り継ぐことを呼びかける内容となっている。

 西野会長は同展実施当初からパンフレットを町内の中学生に託す考えを持っていて、潮﨑教育長には4校242人分(7月1日時点)に町外から赴任し史実を詳しく知らない教員分を上積みした数と町立小中学校割り当て分の配布協力を求めた。併せて次年度から次の改訂までの間、その年の中学1年生にもパンフレットを託したい旨も伝えた。

 同実行委員会は別途、田原小と古座小の卒業生が通う古座川町立古座中学校にも同様の配布協力を求め、町内にある県立串本古座高校へも必要数を届ける考え。同町図書館にも配置するので内容を知りたい町民は同館で閲覧するか、残部があるので役場本庁舎内の教育課窓口に申し出てほしいという。問い合わせは同実行委員会事務局の同課(電話0735・67・7260)まで。

(2022年9月1日付紙面より)

潮﨑伸彦教育長にパンフレットを託す西野政和会長(左)=8月30日、串本町役場教育長室
パンフレット「忘れないで ビキニ事件と被爆漁船の建造の物語」
2022年09月01日
24 女性ALTが赴任
 米出身のエリースさん  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町で新たに外国語指導助手(ALT)を務める、アメリカ出身のルネー・ジリアン・エリースさん(22)が8月30日、堀順一郎町長を表敬訪問した。「日本とアメリカの関係をもっと良くしたい」と意気込んでいる。新学期から、町内の中学校と色川小学校での勤務を予定している。

 エリースさんは、ペンシルベニア州パーカーシーの出身。ミネソタ州のブリンマー大学で、都市建築学とともに日本語を学んだ。父親が高校生の頃、日本に留学経験があり、その影響で日本に興味を持ったという。ジブリ作品で日本語を学んだといい、好きな作品は「風の谷のナウシカ」と話す。

 23日に来日、東京都でのオリエンテーションを経て、25日に来町した。同町の印象について「とってもきれいなところ。私の出身地も田舎なので、懐かしい感じがする」と語る。日本の建築、特に神社仏閣に興味があり「熊野那智大社や那智山青岸渡寺はとてもきれいでした」とほほ笑む。

 好きな食べ物は、アイスクリームやサンドイッチ。日本食も好きで刺し身も食べられる。「和歌山ラーメンを食べてみたら、おいしかった」と述べる。趣味は読書とウオーキング。「日本の子どもたちには、特にアメリカの祝日について教えたい」と考えている。

 堀町長は「心から歓迎します。世界に目を向ける子どもが育ってほしいと思っているので、よろしくお願いします。また、町の良いところや悪いところを、違った目線でアドバイスいただければ」と伝えた。

 エリースさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」による来日となる。同事業は、地方公共団体が総務省、外務省、文部科学省、自治体国際化協会の協力で実施するもの。外国語教育の充実と地域レベルの国際交流の進展を図ることを目的に、1987年より行っている。

 参加する外国青年は、学校などに配置されるALT、国際交流担当部局などに配置される国際交流員(CIR)、スポーツ指導などを行うスポーツ国際交流員(SEA)に分かれている。

(2022年9月1日付紙面より)

ルネー・ジリアン・エリースさん(左)と堀順一郎町長=8月30日、那智勝浦町築地の那智勝浦町役場
2022年09月01日
25 「今までありがとう」
 新翔高野球部が3年生引退試合  (新宮市 )

 県立新翔高校(藤田勝範校長)野球部は8月27日、新宮市佐野のくろしおスタジアムで3年生引退特別試合を開いた。保護者や教職員らが見守る中、選手たちはグラウンドを駆け巡りプレーに励んだ。

 同校は新型コロナウイルスの影響により「第104回全国高校野球選手権和歌山大会」への出場辞退を余儀なくされ、本大会で引退となっていた3年生に高校生活最後の試合で全力を尽くしてもらおうと企画。その後、OBから対戦相手の申し出を受けて実現した。

 試合は先攻のOBが一回表に4点を先制し、三回には1点を追加した。新翔は四回裏に一挙7点を挙げ逆転に成功したが、五回と八回に3点ずつを許し7―11で勝利とはならなかったものの、力強いプレーを見せた選手たちに会場から大きな拍手が送られた。

 試合後には、3年生5人が一人ずつ整列する保護者に対して「今まで応援し、支えてくれてありがとう」などの感謝の言葉を伝えた。

 同部保護者会長の西慎二さんは「3年生の最後の雄姿が見られてよかった。和歌山大会の際には多くの方々からエールや寄付を頂いたが、出場辞退となってしまったため、この引退試合で使わせてもらった。大変ありがたく思います。引退しても人への感謝を忘れずにいてほしい」。

 伊藤温基前主将(3年)は「和歌山大会に出場できず心残りがありましたが、OBの方たちの協力でこのような場を設けてくれてうれしかったです。引退するという実感が湧いた。後輩にはずっと取り組んできた打ち勝つ野球を貫き、活躍してもらいたい」と話していた。

(2022年9月1日付紙面より)

新翔野球部とOBの皆さん=8月27日、新宮市佐野のくろしおスタジアム
全力で試合に臨んだ
2022年09月01日
26 安倍元首相国葬関係で要請  くしもと9条の会の代表ら  (串本町 )
2022年09月01日
27 1日から運航再開へ  海中観光船ステラマリス  (串本海中公園 )
2022年09月01日
28 熊野地方で8年ぶりに実施  ガス溶接技能講習  (南紀くろしお商工会 )
2022年09月01日
29 大洞浩一さんをしのぶ  シダに情熱を注いだ生涯  (新宮市 )
2022年09月01日
30 ひときわ目立つ白い花  国道沿いにフヨウ咲く  (新宮市 )
2022年09月01日
31 全国優勝を目指して  近大工学部空手道部が合宿  (太地町 )
2022年09月01日
32 熊野川総合土砂管理計画の策定を  七里御浜海岸侵食対策連協  
2022年09月01日
33 東海コンクールで銅賞  県代表で中学校B編成の部に  (矢渕中吹奏楽部 )
2022年09月01日
34 高台に災害警備本部を設置  機能するか防災訓練で初検証  (紀宝警察署 )