熊野川河口に橋を架ける会総会
熊野川河口に橋を架ける会(会長・田岡実千年新宮市長)は3日、新宮市役所別館で令和元年度総会を開いた。約40人が出席し、関係機関への要望活動を盛り込んだ本年度事業計画など5議案を承認した。役員改選では会長の田岡市長をはじめ、副会長の西田健紀宝町長らを再任した。
田岡市長は「工事については、目に見える形で進んでいる。3月には紀伊半島一周高速道路の事業化が決まり、地方創生の道と言っても過言ではないこの道路が、一日でも早く完成するように頑張っていきたい」と協力を呼び掛けた。
同会は、地域の産業発展、住民生活の向上、国道の渋滞解消、災害時の救援道路の確保などを目的に河口大橋の建設を促進するため関係機関への要望活動や情報収集などを実施している。新宮市、紀宝町、海岸道路の建設を促進する会、架橋虹の会、熊野川河口大橋建設促進議員連盟、新宮商工会議所、新宮市観光協会、新宮木材協同組合、新宮港振興会で構成している。
本年度は▽国、和歌山県、三重県など関係機関への要望▽各種道路整備関連イベントや大会への参加、協力▽道路整備関連予算の情報収集▽他の関連道路事業の情報収集および調査―の事業を展開していく。事務局からは、事業状況などについての報告があった。
顧問の濱口太史県議は「形として見えてきたのは行政、民間合わせて声を一つにして県や国に熱望し一つ一つ前に進んできた結果であり、前から活動されている皆さんや、会ができた当時から力を尽くしてくれた方々のおかげ。一日でも早くつぼみにして、開通という花を咲かせるために今後も一丸となって頑張っていきたい」。
閉会に当たり、副会長の西田町長は「新しい時代の幕開けとともに、地域の扉をしっかりと開く熊野川河口大橋の早期完成のために、協力を図りながら取り組んでいきたい」と思いを込めた。
(2019年6月5日付紙面より)
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北山村下尾井のおくとろ公園で2日、第1回北山三村フェスタが開催された。同フェスタ実行委員会主催。北山村、下北山村、上北山村の特産品市や各種体験、読み聞かせやステージなどがあり、大勢でにぎわった。
北山三村が村や県域を越えて連携するきっかけにと企画した催し。「三村でイベントをすれば、楽しさが三倍になる」ことを感じられるようなものにしたいという思いから初めて開いた。
特産品や野菜が並ぶ市、フリーマーケット、飲食店による出店の他、筏の展示、ラフティングやカヌーでのダム湖遊覧や木工体験などがあり、来場者らは思い思いに買い物や体験を楽しんだ。
子ども専用ブースでは絵本や紙芝居の読み聞かせに親子連れらが集まった。雑談ブースには村の過去の写真が展示され、トークショーなどもあった。地元バンドの演奏や太鼓などのステージに、来場者らは拍手を送った。
実行委員長の葛城健也・北山村観光協会長は「この地域を盛り上げようと行う企画。今日は皆さま見て聞いて食べて一日楽しんでください」とあいさつし、協力に感謝した。
(2019年6月5日付紙面より)
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見守り隊が演劇で啓発 (子安サロン )
紀宝町の高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は3日、同町神内の神内会館で行われた子安サロンで「消費者被害防止啓発寸劇」を初披露した。
同隊は2011年度に発足し、設立当時から寸劇に取り組んでいる。新作は「オリンピック詐欺編」と題し、チケットに関する詐欺を取り上げた。
演劇は、オリンピック協会を名乗る団体から町内在住の75歳女性、紀宝町子さんに「オリンピック開会式の優先チケットが当選したので購入しませんか」との電話があった場面から始まった。
町子さんは電話で断ったが、数日後、チケット販売業者から「高額でオリンピックチケットを買い取っている」との電話があった。その後、再度電話のあった同協会からチケットを買い、代金20万円を振り込んだ。
いずれの団体も同じ詐欺グループで、町子さんの元にチケットが届くことはなくだまされたことに気が付いた。誰かに相談すれがよかったと後悔したという内容。
演劇後、町社会福祉協議会の職員は町内で発生した詐欺の事例を挙げ、「この電話、怪しいかも」と思ったら警察、町地域包括支援センター、消費者ホットライン(118番)に相談するよう呼び掛けた。
小田原代表は「啓発劇は今後も町内各地のサロンで披露していきます。オリンピックのチケット発売がもうすぐ始まるので、詐欺に気を付けてほしい」と話していた。
(2019年6月5日付紙面より)
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宇久井小4年、昔ながらの手順で (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井小学校(山本健策校長)の4年生15人が3日、同町の宇久井ビジターセンター園地内でオオムギの脱穀作業を体験した。
「宇久井海と森の自然塾運営協議会」の支援で毎年実施している同校独自の恒例授業。ムギは昨年11月に種をまき、5月9日に刈り取った。脱穀は雨のために今日まで延期された。同協議会の畑づくりスタッフの泉紀二さんらが見守る中、児童たちは足踏み脱穀機で脱穀したムギを木づちでたたき、ふるいにかけてごみを取り除いた。
昔ながらの作業は児童らに新鮮な感動を与えたようで、石橋琴音さんは「暑かったけど楽しかった」と笑顔で話した。
(2019年6月5日付紙面より)
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少林寺拳法紀南熊野少年少女拳士大会 (南紀熊野スポーツ少年団 )
県高校総体レスリング
県高校総体サッカー競技
三重県中学生柔道体重別選手権大会 (矢渕中 )
第21回ツール・ド・熊野が開幕
熊野地方を舞台とする国際自転車競技連合(UCI)公認で国内屈指の自転車ロードレース「第21回TOUR de 熊野(ツール・ド・くまの)」が5月30日、新宮市で開幕した。NPO法人SPORTS PRODUCE熊野主催、熊野新聞社など後援。
同レースには、現在UCIアジアランキング2位で新宮市を拠点とする「キナンサイクリングチーム」など国内から11チーム、海外からは現在同ランキング1位のトレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム、同ランキング3位のHKSIプロサイクリングチームなど6チームが出場。17チーム101選手が熱戦を繰り広げる。
プロローグ(タイムトライアル)終了後、市内のキナン研修センターでオープニングセレモニーが開かれ、角口賀敏(よしとし)理事長が「今年は第21回と新たな歴史を刻み始め、今年からUCIの国際大会一本に絞り、国内選手のレースを無くしましたが、一層充実し中身のある大会にして地域の皆さんに楽しんでいただけ、参加いただいている選手の皆さんにベストを尽くして走れる大会にしたいと考えています。改めまして参加いただきました選手、スタッフ、役員、ここにいる全ての皆さまに感謝申し上げます」とあいさつ。
役員、来賓の祝辞などの後、参加選手を代表してキナンサイクリングチームの山本大喜(まさき)選手が「日頃の練習の成果を十分に発揮し、ツール・ド・熊野を支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れず、正々堂々と全力で最後まで走ることを誓います」と宣誓した。
大会2日目の31日は、同市熊野川町が舞台の赤木川清流コース(100・4㌔)。レース前には、新宮市役所からのパレード走行も実施された。
同3日目の6月1日(土)は熊野市や御浜町などが舞台で、大会の山場となる「熊野山岳コース」(109・3㌔)。2日(日)の最終第3ステージは、捕鯨の歴史が色濃く残る太地町が舞台の「太地半島周回コース」(104・3㌔)となっている。
(2019年6月1日付紙面より)
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隣接町有地崩落の恐れは (那智勝浦町 )
那智勝浦町勝浦の町立勝浦小学校正門側から校舎に向かう坂道(通称・登校坂)左側にある町所有の山の一部について、「崩落の危険性はないか」と住民から不安の声があった。同町総務課と建設課にその対策や見解を聞いた。
同校は高台に位置し、多くの住民の命を守る避難場所として防災倉庫も建設されている。災害時に役場が使用できない場合は対策本部として活用される。登校坂は児童の登下校はもちろん、近隣住民が避難の際にも利用する。
住民によると、山に詳しい林業従事者が同所を確認したところ「木の重みで地盤が弱っていて危険。落石や山崩れの可能性があるのでは」との指摘があった。登校坂下付近には児童らが世話をする芋畑もある。過去にはその付近で落石などもあったことから、吹付け工事などを行い、落石防護柵を整備した。登校坂の左右にも同様の防護柵が設置されているが、住民が指摘する箇所には現在、落石を防止する網などは設置されていない。
住民は「子どもたちや災害時に避難してくる住民たちの命の危険を少しでも減らしてほしい。台風なども地盤を緩め、崩れる確率を高めるはず。避難する場所が崩れては高台にたどり着けないのでは」と話す。
総務課、建設課によると、すでに危険とされる木々を伐採し、現場の調査を終えている。今夏をめどに本年度予算で落石防止網を設置する予定。防止網は山の結合力を失った岩石を山自体の摩擦力や金網の張力で防ぐもので、高さは約5㍍ある。登校坂から倉庫手前までの延長約12㍍を覆う計画で県の補助事業となる。
両課は「現場を確認しているが大規模な落石の危険はないと判断している。少しでも危険性を取り除くために、子どもたちや町民の安全を考慮して今回の防止網の設置に至った。設置工事は県と調整がつき次第、夏休み期間中に取り掛かりたい」と説明した上で、「未定だが、山の土を取りプール側の低い土地を盛土して高台利用も検討している」と見解を示した。
(2019年6月1日付紙面より)
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観光協会本年度通常総会 (古座川町 )
古座川町観光協会(須川陽介会長)が5月30日、同町月野瀬にある南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館で本年度通常総会を開いた。前年度の積み重ねに加えて新たに事務所の開設やサイクリング事業展開のための環境整備、そして「本気の挑戦」を意識しながら事業関係の諸議案を審議し承認した。
同協会は、設立発起人会による準備を経て昨年9月27日に発足。期間半年の前年度は本稼働に向けた準備期間と位置付けつつ、初動として公式ホームページの立ち上げと初の誘客対策事業「古座川桜フェア」を形にするなどの実績を上げた。他方、次の時代の担い手にかじ取りを委ねるという同協会独特の布陣を受け、30~40代ぞろいの会長、副会長、事務局職員が町内のイベントに事細かに立ち会い把握と交流に努める姿勢も町民に知られるところとなっている。
この日の総会は開会時点で30人が出席し、35人が委任状を提出して成立した。須川会長は隣町のロケット発射場建設や初の誘客対策事業などの効果を話題にし「来ていただいたお客さまに楽しんでいただくだけでなくお金が落ちる仕組みもつくるとともに、今まで受け継いできた自然や文化を残しながら発信する仕組みも今年一年間を通してつくっていきたい」とあいさつ。来賓の西前啓市町長、同町議会の大屋一成議長、東牟婁振興局地域振興部の田堀国浩部長が祝辞を述べ、大屋議長は「本気の挑戦を見せてほしい」と力を込めて若手の挑戦を後押しした。
議事では前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。本年度は丸1年の挑戦となる本稼働初年度で、相応に約771万円規模の予算を認めた。事業計画は森武志副会長が説明し、▽設立時の観光ビジョンに基づく展開を目指すことや▽事務所移転は7月中に式典を交えて行う予定だが準備室として役場地域振興課内にある事務局機能を6月3日(月)付で先行移転する▽サイクリング事業は誘客対策事業の一環で展開するが同日現在で詳細は未定で一年をかけて調査研究と資材整備に取り組み環境の確立を目指す―などの内容を決めた。
会員を個人と団体に分けるなど円滑な運営のための規約改正案も承認。議事を終え、深海政也副会長は設立発起人会から数えれば1年余りとなる歩みを振り返り「集まった皆さんが一つになればきっと事は動く」という初心を思い出して取り組むと誓い、地方から新しいことをするつもりで本気の取り組みをしそれが周りに伝搬して皆が本気になる展開を今後に思い描いて締めくくった。
事務所や準備室の設置場所は道の駅虫喰岩内で、3日以降の問い合わせ先は電話0735・70・1275、FAX0735・70・1327となる。
(2019年6月1日付紙面より)
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歯と口の健康週間に合わせ (太地町立くじらの博物館 )
太地町立くじらの博物館は5月31日、飼育するクジラの歯磨きを一般公開した。「歯と口の健康週間」(4~10日)にちなんだイベントで、9日(日)まで。
2008年から実施しており、この日は太地町立認定こども園(森尾扶佐子園長)に通うくじら組の13人(5歳)といるか組の17人(4歳)を招いてくじらショーと歯磨きを披露した。
歯磨きに参加したのはオキゴンドウのキース、ハナゴンドウのマロンとニールの3頭。クジラは食性によって歯の数や形が違い、魚を主食にするオキゴンドウは上下のあごに約40本、イカを主食にするハナゴンドウは下あごにのみ約10本の小さな歯がある。クジラは餌を丸飲みして食べるため、臼歯がなく、虫歯になりにくい。
園児6人も歯磨きを体験し、「歯が小さくて丸かった」「ちょっとこわかった」と感想を述べていた。ショーの後、園児たちには歯ブラシがプレゼントされた。
歯磨きはクジラショーの後、1日3回、10分程度実施。問い合わせは同博物館(電話0735・59・2400)まで。
(2019年6月1日付紙面より)
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春季近畿地区高校軟式野球大会県予選
久司君が6㍍超えジャンプで1位に
県高校総体サッカー競技
沢田選手がプロローグを制す (第21回ツール・ド・熊野 )