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2018年11月28日
1 高台目指し一緒に避難
 城南中、王子ヶ浜小と王子幼が合同で  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長、生徒179人)、王子ヶ浜小学校と王子幼稚園(山本眞也校長・園長、児童355人、園児21人)は26日、合同避難訓練を実施した。幼稚園の参加は初。地震発生の放送を聞いた園児と児童、生徒らは身を守る行動をとった後、高台を目指して避難路を駆け上がった。

 東日本大震災と同規模の地震による家屋倒壊の危険性と津波を想定し、児童生徒が安全かつ迅速に避難できるようにと取り組んだ。幼小中が合同で訓練を行う姿から校区の防災意識の高揚を図る狙いもある。

 小学生は建物の倒壊の恐れがある場合や校外活動中に被災した場合、柔軟に判断し、より高い所へ逃げるという危機意識を養う目的。中学2年生が小学1年生の、中学3年生が幼稚園児の避難を補助した。

 震度6強の地震を想定し、揺れから身を守る行動を取った児童生徒らはそれぞれ避難を開始した。中学2、3年生は王子ヶ浜小付近での校外学習中に地震が起こったという設定で、園児や児童と合流。東仙寺を通り、海抜17・7㍍の近畿大学附属新宮高校・中学校のグラウンドへ避難した。

 訓練には新宮警察署、新宮消防署、市役所、保護者、地域住民やボランティアなどが協力した。集合した子どもたちを前に市防災対策課の北和敬さんは「みんな先生の言うことをよく聞いてちゃんと避難できていたと思う。危ないところもあったと思うが、落ち着いて避難してください」と呼び掛けた。

 山本校長は東京大学特任教授の片田敏孝さんの言葉を紹介し「津波が起こっても怖がることはない、することはただ一つ。ただただ逃げること。それにつきる。自分の命は自分で守りましょう」と訴えた。

 中田校長は「幼稚園、小学校、中学校が合同では初の訓練。真剣に取り組んでいたと思います。実際に災害が起こった際も落ち着いて行動できれば」と話し、地域の協力に感謝していた。

(2018年11月28日付紙面より)

高台への道をたどる中学生と幼稚園児ら=26日、新宮市新宮
2018年11月28日
2 若手シェフが産地視察
 丸正酢、勝浦魚市場など  (那智勝浦町 )

 世界一の若手料理人を決める国際料理コンクール「サンペレグリノ・ヤングシェフ2018」で優勝した藤尾康浩さん(30)は25日、和歌山県の協力で那智勝浦町天満の丸正酢醸造元を訪れ、昔ながらの酢作りの製法を見学した。

 コンクールは世界的な食品・飲料会社ネスレのイタリアにあるグループ会社が主催して開いている。県はしょうゆや酢、梅、サンショなど特産品のPRに力を入れていることから、若い料理人を生産現場に案内し、生産者との交流を支援。海外からの招へいの機会に、県産食材の魅力を世界に発信するのが目的。藤尾さんは和歌山のアユを使った料理で優勝した。

 丸正酢では代表の小坂晴次さんらが出迎えた。小坂さんは1879(明治12)年の創業以来139年にわたって変わらない伝統の古式醸造について丁寧に説明。藤尾さんは、常に16度の伏流水が湧き出る井戸、熊野杉や竹で作った巨大な「こもかむり木桶(きおけ)」が並んだ仕込み蔵などを見て回った。

 井戸から引いた水を試飲した藤尾さんは「軟らかくて温かい」と感心し、「日本の伝統的な調味料の作り方を見たくて視察を希望しました。建物に入った時の香りが印象的でした」と話した。

 26日は、同町築地の勝浦地方卸売市場を訪れ、マグロの競りなどを見学。県漁業協同組合連合会の職員から水産資源にやさしい漁法、はえ縄漁について説明を受けた。

(2018年11月28日付紙面より)

丸正酢醸造元の「こもかむり木桶」を見学する藤尾康浩さん(左)。右は小坂晴次代表=25日、那智勝浦町天満
2018年11月28日
3 紅葉を背にサクラ咲く
 新宮市熊野川町  

 新宮市熊野川町を流れる和田川沿いで季節外れのサクラが開花している=写真

 秋に咲くサクラはこれまでにも見かけたことがあるが、今年は特に多い。原因は日本を襲った台風24号などの強風や塩害で葉を落としてしまい、サクラの花芽に成長を抑制するホルモンが送られないからだという。

 周囲は赤や黄色の紅葉に包まれており、その中に咲くサクラの花。少し違和感があるがそれもまた風情であり、美しい。

(2018年11月28日付紙面より)


2018年11月28日
4 新酒の仕込み本格化
 尾﨑酒造で初搾り  (新宮市 )

 熊野地方唯一の地酒メーカー、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗社長)で新酒の仕込み作業が本格化している。来年4月中旬までに一升瓶で約10万本造る予定で、正月用の太平洋しぼりたて生原酒、大吟醸、純米酒など約30種の銘柄になる。

 紀伊半島の和歌山県田辺市以南から三重県松阪市周辺までの間で唯一、本州最南端の蔵元。6代目の尾﨑社長(74)が「地元の皆さんにかわいがってもらえるお酒を」と1880(明治13)年から140年近く伝統を守っている。熊野川の伏流水の井戸水を使用するなど、地元「熊野」にこだわった酒造りを続けている。

 先月25日から仕込みを始め、杜氏(とうじ)を務める小林武司さん(44)らが、タンクに入ったもろみを櫂(かい)でかき混ぜる“櫂入れ作業”などに取り組んでいる。26日は初搾りが行われた。出来上がったもろみを機械に入れ、酒かすと清酒に分離。清酒を利き猪口(ぢょこ)にすくい、色や不純物の有無などの品質を確認した。小林さんは「今年もちゃんとおいしくできておりほっとしています」。新酒は「太平洋」の搾りたて生原酒として12月中旬に店頭に並ぶ予定。

 同社の『本醸造太平洋』は今年5月、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」のメイン部門で2年連続の最高金賞を受賞している。小林さんは「少し甘口で女性にも飲みやすく造っています。ぜひ楽しんでください」と話していた。

(2018年11月28日付紙面より)

品質を確認する杜氏の小林武司さん=26日、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社
2018年11月28日
5 山口酒店が優勝 第137回職場対抗ボウリング大会 
2018年11月28日
6 これまでの成果を披露
 少林寺拳法南紀熊野スポ少演武発表会  
2018年11月28日
7 県なぎなた秋季大会
 高校選手権では近畿出場権獲得  
2018年11月28日
8 JUNTOSが連覇
 新宮JC杯中学新人サッカー大会  
2018年11月28日
9 園児の訪問に大喜び  大野と南大居保「ゆうゆう」へ  (那智勝浦町 )
2018年11月28日
10 仏教の教えで人生を豊かに  丸山良徳さんが講演  (那智勝浦町 )
2018年11月28日
11 地震、津波から命を守ろう  1級建築士の森岡さんが講演  (太地町 )
2018年11月28日
12 税の作文で3人が受賞  植地彩衣さんに大阪国税局長賞  (新宮高校 )
2018年11月28日
13 頑張った成果を披露  みくまの支援学校で文化祭  (新宮市 )
2018年11月28日
14 楽しさと優しさを育む  王子ヶ浜小6年と王子幼が交流会  (新宮市 )
2018年11月28日
15 元気なダンスで癒やしを  S.P.Aがグランドール紀の風慰問  (新宮市 )
2018年11月28日
16 晩秋に誘われ各所で彩り  古座川流域で紅葉始まる  (古座川町 )
2018年11月28日
17 青春を意識して成果披露  古座中学校本年度文化祭  (古座川町 )
2018年11月28日
18 「字で心を伝えてほしい」  児童生徒に年賀はがき贈呈  (トヨタレンタリース和歌山串本駅前店 )
2018年11月28日
19 お悔やみ情報
  
2018年11月10日
20 町民に課題や施策を報告
 町政懇談会で意見交換  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は7日、役場で町政懇談会を開いた。この日は勝浦地区の住民が集まり、堀順一郎町長や職員から町行政の課題や施策の報告を受けた。懇談会は14日(水)までの間、各地区で実施される。

 堀町長は課題の一つである新クリーンセンター建設について説明。湯川・市屋間の大浦用地を建設候補地に決めた理由として、「津波の危険性がなく、道路も近いので建設費の節約にもつながる」と述べた。利便性を考慮し、敷地内にリサイクル施設も設置することを話した。

 100年先を見据えた町づくりや観光の柱づくりとなる「那智の滝100年の森づくり事業」を提唱。種苗育成などを町民全体で取り組み、国内外の人々やふるさと納税協力者らと共に植樹を行い、観光客の増加や防災力の向上、郷土愛の醸成などを目指すと力を込めた。

 平成29年度決算について当局は、一般会計歳出総額が約93億7000万円で、歳入決算額は昨年より約8億4000万円増と説明した。新病院建設に伴う町債の借り入れの増加や、ふるさと納税の増加により寄付金が増えたことが大きな要因であると報告した。

 地震発生時におけるブロック塀の倒壊被害軽減のため、撤去や改善に対する補助事業の詳細を話した。

 質疑応答では出席者らは「(ブロック塀の)補助はどの程度の場合に対応するのか」「滝の保全はそれらの土地を町有地としてから進めるべきでは」など多くの意見が挙がった。当局は「町道や県道以外にも自転車や人が通る場合や避難に使用するものが対象」「土地の所有者たちが保全への協力を約束してくれている。町の財政を考えると現在は買うことは難しい」と返答した。

 近年、連続発生した台風で浸水被害を受けた築地地区からは「満潮時刻と重ならない場合でも浸水した。商売を辞める人も出てくる。雨量だけでなく、水の流れにも注意してほしい」と声が上がり、町は「築地地区の排水機能の調査をし、土砂が堆積している側溝や排水管を発見次第、吸い上げ作業を行っている」と答えた。

 堀町長は「先を見据えた長期的な施策を進め、町民の皆さまが夢を持てるようなまちづくりを行っていきたい」と語った。

 今後の懇談会の日時、場所は次の通り。

▽12日(月)午後7時~ 交流センター太田の郷

▽13日(火)午後2時~ 口色川会館、午後7時~ 福祉健康センター

▽14日(水)午後7時~ 宇久井区民会館

(2018年11月10日付紙面より)

出席した町民ら=7日、那智勝浦町役場
堀順一郎町長
2018年11月10日
21 国防に関心持つことは責務
 深瀬尚久さんが講演  (県中小企業家同友会 )

 経営者団体「和歌山県中小企業家同友会」新宮支部(高橋伸支部長)は8日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店で11月例会を開いた。元北部航空方面隊副司令官の深瀬尚久さんが「日本を守る最前線の実話!!~日本を守る~」を題目に講演をし約60人が聴講した。

 深瀬さんは新宮市出身。空幕では総務防衛系の要職を歴任。統合幕僚学校副校長を務めた。司令官として、航空自衛隊の幹部として40年にわたり国の平和と安全のため最前線で尽力。2017年に航空自衛隊を退職した。

 深瀬さんは父親の希望で防衛大学に入学。自由に過ごしていた高校生活から一変、大学では徹底した規律や斉一性が求められたことに「カルチャーショックを受けた」と語った。「厳しい訓練を乗り越えたことにより同期の絆が生まれ、親やふるさとにありがたさを感じるようになった。帰属意識や愛国心も芽生えた」と振り返った。卒業後は幹部自衛官として年上の部下やベテラン下士官たちの指揮統率に悪戦苦闘した。立場が高くなるほどに公の人間として言いたいことが言えないもどかしさを感じた。

 深瀬さんは現在の日本が置かれている状況に関して「不安定、不透明な東アジアにおけるメインプレーヤーにならざるを得ない状況。いまや『関係国』から『当事国』となった」と述べた。中国機やロシア機とのスクランブル(防空識別圏内に正体不明の航空機が侵入した場合の緊急発進)は年間千回近く起こっていると説明。尖閣諸島問題について「施設もなければ人も住んでいない。簡単に奪われる可能性がある。中国は徐々に既成事実化していく戦略が得意。共産党一党独裁国家ならではの強さと怖さを感じる」と話した。

 国防のためには国民の意識改革が必要とし「平和国家の理想は必要だが、現実とリスクから目をそらしていては国家の存続は危うい。平和と安全を守ることはきれいごとではすまない」と警鐘を鳴らした。「国を守るためには膨大な労力とお金と犠牲が必要。それを怠るといつかもっと甚大な犠牲を生むことになる。民主主義国家の一員として政治や軍事、安全保障に関心を持つことは国民の責務」と強く語っていた。

(2018年11月10日付紙面より)

約60人が講演に真剣に耳を傾けた=8日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店
深瀬尚久さん
2018年11月10日
22 住民の力作600点並ぶ
 第14回串本町民総合展  

 第14回串本町民総合展が9日、町立体育館と町文化センターで始まった。期間は11日(日)までで、開場時間は午前9時~午後4時30分。入場無料で随時鑑賞できる。

 この展示会は、同町と同町教育委員会が主催。町民の美術への愛好心と鑑賞力を啓発し、創造意欲を活発にして町域の文化向上に資する目的で年1回開いている。

 出品者は町内在住、出身、在勤・在学者や町内のグループ所属者。今回は400件余りの事前申し込みがあり、会場には約600点の作品が飾られている。

 作品のジャンルは▽生け花▽山野草▽フラワーデザイン▽書道▽俳句短冊▽俳画▽工芸▽手芸▽ちぎり絵(以上同館内)―などと、▽絵画▽写真(以上同センター内)―で、特別展示は前回に引き続いて写真展「トンボロの町・串本―歴史の道と老舗商店街」が同センター2階で開かれている。

 特別展示は昭和20年代を中心に複数の写真で往時を振り返る内容で、昭和38年10月6日の串本小学校講堂落成記念行事(三笠宮さまご臨席)の様子も含まれる。

 同センター内の一角には感想ボードが設けられ、付箋紙に記入して貼り付ける形で寄せる趣向も行われている。

(2018年11月10日付紙面より)

第14回串本町民総合展の町立体育館会場=9日、串本町串本
2018年11月10日
23 防火意識高揚を啓発
 秋の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴い、各地の消防は9日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(川嶋基正消防長)では新宮、三輪崎、高田、熊野川の4地区に分かれて、住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「忘れてない? サイフにスマホに火の確認」。

 市消防本部で行われた新宮地区の出発式には丹鶴、千穂、蓬莱、警備の4分団から18人が参加した。竹内由定団長は「火災の防火意識を認識してもらう必要があり、一人でも多くの市民にお伝えいただきたい」と訓示。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地区の広報に向かった。

 期間中の11日(日)には新宮地区と熊野川地区で総合訓練を実施する。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底―の六つ。

 市消防本部では▽住まいの防火対策を進めよう▽延焼拡大危険性の高い地域を中心とした火災予防対策や警戒を徹底しよう▽放火されない環境づくりを進めよう▽防火管理体制の徹底を図ろう▽電気用品、燃焼機器、自動車などの適切な使用・維持管理を徹底しよう▽火気器具・危険物は正しく取り扱いましょう―の6点を重点に実施する。

 市消防本部管内で今年1~9月に発生した火災は、住宅火災3件、その他火災1件の計4件で、昨年同期より4件減少した。

(2018年11月10日付紙面より)

消防車両が広報活動に出発=9日、新宮市消防本部
2018年11月10日
24 定員80人に290人応募  「飛鳥Ⅱ」船内見学抽選会  (新宮市 )
2018年11月10日
25 「ものづくり」の魅力語る  技能者人材育成支援の講座  (太地中 )
2018年11月10日
26 骨の仕組みや食べ方学ぶ  県が出前授業で説明  (勝浦小学校 )
2018年11月10日
27 会員が練習の成果を披露  ゆうゆうクラブ芸能大会  (新宮市 )
2018年11月10日
28 郡学校美術展審査会  10、11日は三輪崎小で「新宮展」  (東牟婁地方美育協会 )
2018年11月10日
29 4年生受講し興味高める  高池小で梅干しの出前授業  (古座川町 )
2018年11月10日
30 糖尿病予防への関心促す  保健センター主催講演会  (串本町 )
2018年11月10日
31 ニンニクの植え付けを体験  JAみくまのと農福連携  (エコ工房四季 )
2018年11月10日
32 お悔やみ情報
  
2018年11月02日
33 合図なくても自主避難を
 「世界津波の日」前に各地で訓練  

 「世界津波の日」(11月5日)を前に1日、県内全域で地震・津波避難訓練が実施された。国や県、市町村、教育機関、自治会などが取り組み、適切な避難の定着を図った。

 「世界津波の日」は2015(平成27)年12月に国連総会で制定された。和歌山県の偉人、濱口梧陵が安政南海地震の際に稲むらに火を付けることで津波から多くの命を救い、その後私財を投じて堤防を築き、村を復旧、復興に導いた故事にちなんでいる。

 那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長、児童96人)では、午前10時25分に地震の発生を知らせる放送の後、地震の鳴動を表すアラーム音が2分間流れた。グラウンドの児童らは身を低くしてかがむなどして安全を確保。アラーム音が終わってから体育館横の大丸山(標高50㍍)まで避難した。

 同校では、日頃から地震の発生に備え、授業中や遠足時などさまざまなパターンを想定して訓練を実施している。今回は、休憩時間中の発生を想定した訓練で、放送や教員からの避難指示は出さず、児童各自の自主判断で避難することに取り組んだ。

 訓練後、6年生の宮井聡子さん、田中沙知さんは「グラウンドに集まった後、山に登る前にすぐ一列になれなかった」と反省しながらも「実際起きた時はどうなるか分からないけど、今日の訓練のように頑張る」と話した。

(2018年11月2日付紙面より)

ライフジャケットを手に高台へ駆け上がる児童ら=1日、那智勝浦町
岡史博校長から津波発生時の心構えを聞く
2018年11月02日
34 連携図り円滑な消防を
 3県が合同訓練  

 田辺市本宮町の七越峯付近で10月31日、新宮市、田辺市、熊野市の各消防本部、奈良県広域消防組合消防本部、奈良県防災航空隊による合同訓練があった。3県4消防本部1機関から消防車両13台が出動し42人が参加。相互の連携と防火体制の強化を図った。

 他県消防本部との連携強化や、各消防本部の消防力の把握や連絡体制の確認を行い、和歌山、三重、奈良の県境付近での災害時における円滑な消防活動の構築を図ることが目的。訓練の一部は災害を見据えて、進行やシナリオを与えないブラインド型で実施された。

 新宮市消防本部管轄の県境付近で山火事が発生し、強風にあおられ延焼拡大中との想定で訓練を開始。三重、奈良両県の各管轄の消防本部と、新宮市消防本部からの応援協定により田辺市消防本部が出動した。隊員らは熊野川から水を吸い上げ、連結したホースを使い約200㍍離れた山の上下から放水し消火活動を行った。奈良県の要請により同県の防災ヘリが上空から放水し鎮火。約1時間の訓練を終えた。

 新宮市消防本部の川嶋基正消防長は「ブラインド型訓練ということで難易度も高かったが、実践に近い訓練ができた。大きなミスもなく懸命に頑張ってくれたと思う。今回の結果に満足することなく、反省や検討を重ねて今後の円滑な消防活動に役立ててもらえれば」と講評。「これからも地域住民の協力を得ながら、皆さんの安心安全のために頑張っていきたい」と話していた。

(2018年11月2日付紙面より)

連携を図りながら訓練に取り組む=10月31日、田辺市本宮町
新宮市消防本部の川嶋基正消防長が講評した
2018年11月02日
35 イベント開き親交深める
 病院跡地で「エコ祭り」  (つばさ福祉会 )

 串本町古座の国保古座川病院跡地で10月27日に交流イベント「平成30年度エコ祭り」があり、最寄りの施設「エコ工房四季」の利用者やその家族と地域が一体になって、出店や抽選などの趣向を楽しみ、親交を深めた。

 このイベントは社会福祉法人つばさ福祉会(藤田勝彦理事長)と同法人が運営する施設・エコ工房四季が主催。本年度は「演・食・楽」をテーマに会場を構成し、ステージ発表、各種軽飲食出店、バザーやミニゲームなどが並んだ。

 開会に当たり藤田理事長は、近況としてエコ工房四季は農協と共に農福連携の活動を始めていることを報告しつつ来場を歓迎。引き続いてダンス教室「PHAT DANCE STUDIO」やフラダンスグループ「HAPUNA」のダンスの披露があり、午後は太地町のユニット「ポップバンドBAO」や歌い手「シンガーアツシ」が出演してステージ発表を盛り上げた。

 午前と午後の半ばでは飛び入りカラオケ大会もあり、エコ工房四季の利用者も出演して合唱を披露した。各種軽飲食出店は、当日配布の抽選券が本年度から2店舗を利用してスタンプを集めると挑戦できる形式になったこともあり、早々に完売御礼となる店も出る勢いで利用を集めた。

 終盤では約400枚の抽選券から、藤田理事長による無作為抽出で各景品の当選者を選んだ。農福連携の延長で本年度はJAみくまのの職員が育てたもち米60㌔が提供され、その贈呈式を経て餅まき・菓子まきを行い締めくくった。

 藤田理事長は、農福連携により利用者がエコ工房四季から地域へと出て活動する機会が増え、地域の一員としての感覚が一段と増している状況を喜びつつ来場者の応対に努めていた。

(2018年11月2日付紙面より)

来場者でにぎわう各種軽飲食出店コーナー=10月27日、串本町古座
フィナーレの餅まき・菓子まき
2018年11月02日
36 じゃばら収穫始まる
 昨年並みの100㌧見込む  (北山村 )

 日本唯一の飛び地の村、北山村で1日から、特産品じゃばらの収穫が始まった。女性らが色づいたものを枝切りばさみで丁寧に切り取って籠へ入れた。今年の収穫量は昨年並みの約100㌧の見込みで、作業は今月いっぱいまで続く。

 じゃばらは村内の農家24戸と村営農場の計8㌶ほどの畑で約6000本栽培している。生しぼり、ジュース、ぽん酢、ジャム、シャーベットなどさまざまな商品があり、昨年度の売り上げは前年度より約4000万円増の約2億6600万円だった。今年3月にテレビ番組で紹介されたことから、本年度の売り上げはさらに伸びると見込んでいる。

 村営じゃばら農園管理責任者の宇城公揮さん(42)は「台風にも負けず、今年は果汁もたっぷりで品質の良いものが育ちました」と話していた。

 じゃばらは温暖多雨な気候で寒暖差が大きい北山村の自然条件が生み出したかんきつ系果実。ユズや紀州みかんの自然雑種とされていて、江戸時代から村に分布。名前は「邪(じゃ)を払う」からきているという説がある。大きさはテニスボールほどで、疲労回復に良いとされるビタミンAとC、風邪予防に効果があるカロテンを含むなど栄養価に優れ、皮には抗アレルギー作用があるフラボノイド成分が多く含まれている。予約はインターネットや電話で受け付けている。問い合わせは村じゃばら村センター(電話0735・49・2037)まで。

(2018年11月2日付紙面より)

地元農家がじゃばらを収穫=1日、北山村
2018年11月02日
37 古道に大量のごみ散乱  小狗子峠、守る会が清掃  (那智勝浦町 )
2018年11月02日
38 なんなんねっと特別研修  支援におけるコミュニケーション術学ぶ  
2018年11月02日
39 街頭啓発で人権問題PR  人権啓発推進月間  (和歌山県 )
2018年11月02日
40 手作りおにぎり振る舞う  米作り感謝会  (神内小 )
2018年11月02日
41 仕事への理解を深める  神倉小3年生が社会科見学  (新宮市 )
2018年11月02日
42 創立を記念し礼拝  園児ら祈りささげる  (マリア保育園 )
2018年11月02日
43 防災について常に考えよう  くしもとこども園の総合避難訓練  (串本町 )
2018年11月02日
44 式典や余興で今後に弾み  古座川町民体育館で社会福祉大会  
2018年11月02日
45 忠度まつり2018   
2018年11月02日
46 時代衣装の行列華やかに  第32回あげいん熊野詣  
2018年11月02日
47 熊野の山に雲海  新宮市熊野川町  
2018年11月01日
48 早くも来年の開運暦
 那智山青岸渡寺で発送作業始まる  

 世界遺産である那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で10月30日、来年の「那智山開運暦」の発送作業が始まった。今月上旬までに北海道から沖縄県までの全国の信者約1万8000人に発送する。

 那智山開運暦はB6判32㌻。同寺の「如意輪(にょいりん)観世音菩薩お前立ち」の像が表紙を飾る。方位吉凶図、九曜星の年齢と吉凶、1月から12月までの運勢、二十四節気などの解説を掲載し、カラー口絵部分には、屋根の葺(ふ)き替え工事中の本堂(国指定重要文化財)の様子が紹介されている。工事は今年中に終わる予定。

 髙木亮英副住職は来年のえと「亥(い)年」にちなみ、「諸行無常のごとく、今年はいろいろなことがありましたが、来年は改元の年。新しい気持ちで夢と勇気を持って、猪(いのしし)のように目標にまい進されますことを願っております」と話していた。

 希望者には1部300円(送料込み)で発送してくれる。問い合わせは〒649―5301那智勝浦町那智山8番地、那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001)まで。

(2018年11月1日付紙面より)

開運暦を封筒に詰める髙木亮英副住職(左)ら=10月30日、那智勝浦町那智山
2018年11月01日
49 129事業所に協力呼び掛ける
 赤い羽根共同募金の活動  (新宮市 )

 社会福祉法人和歌山県共同募金会新宮市共同募金委員会(会長・田岡実千年市長)は10月30日、協力委員らが9班に分かれ129件の事業所を訪問し、赤い羽根共同募金への寄付を呼び掛けた。

 赤い羽根共同募金は、地域の高齢者や子育て世代対象のサロン活動など社会的課題を解決するための活動支援に使われる。今年度、新宮市では「ささえ愛募金」「MACHI(まち)サポート募金」「新宮いのちの募金」の活動のため協力を募っている。

 市共同募金委員会では、本年度450万円の目標を掲げ、個別、法人、街頭などで募金を実施。期間は10月1日から来年3月31日(日)までで、10月30日現在166万2618円が集まっている。事業所を回っての法人(大口)募金の目標額は130万円で、30日現在3万円が寄せられている。

 出発前、協力委員21人と市社協職員9人が市福祉センターに集まり、目標額などを確認。田岡会長は「10月1日から赤い羽根共同募金の運動が展開され、市民の皆さんに募金をお願いしている。6日には街頭募金にご協力をいただいた。本日の活動もよろしくお願いします」と呼び掛けた。担当者からの説明を受けた後、各班に分かれて各事業所を回った。

(2018年11月1日付紙面より)

内事業所で協力を募る=10月30日、新宮市野田のティム・デットマー英会話教室
2018年11月01日
50 5、6年生が記録に挑む 串本町小学校陸上競技記録会 

 串本町サンゴ台にある総合運動公園多目的グラウンドで10月30日、第14回串本町小学校陸上競技記録会が開かれた。本年度は町内の6年生81人と5年生121人を対象に実施。爽やかな秋晴れの下、児童は自己記録の樹立や更新に挑戦した。

 この記録会は、同町教育研究会(山本隆介会長)が主催。陸上競技で全力を発揮して自分の記録を確かめるとともに、町内9校の5、6年生が集まる貴重な機会でもあり、学校を超えて共に競い合う仲間を応援する姿勢も大切にしながら年1回行われている。

 本年度は半日に圧縮する形で計画され、計測前後の式典は省略。児童は全員参加の100㍍走に挑戦した後、▽走り幅跳び▽走り高跳び▽ソフトボール投げ▽800㍍走―から選んで計2種目の計測に臨んだ。5年生は全力で記録を樹立し、6年生は前回の記録の更新を目指した。

 式典はなかったが、児童の頑張りは山本会長や潮﨑伸彦教育長、家族や町内の陸上競技関係者らが見届け、注目や声援で後押しするなどした。

 全ての種目の計測終了後は各校の判断でそのまま帰校したり昼食を取ってから帰校したりするなど流れ解散となった。

 結果は、町教研の発表があり次第、報道する。

(2018年11月1日付紙面より)

100㍍走に挑む6年男子=10月30日、串本町サンゴ台
2018年11月01日
51 かわいいお化けたち
 街中を仮装パレード  (太地こども園 )

 太地町の太地こども園(森尾扶佐子園長)の園児ら70人が「ハロウィーン」の10月31日、町内を仮装してパレードし、住民らが沿道に出て、子どもたちにお菓子を配ったり、写真を撮ったりとにぎわった。同園のハロウィーン行事は昨年に続いて2回目。

 園児たちはカボチャやお化けなどの衣装を着け、午前10時前に公民館前に集合。ダンスを披露した後、「トリック・オア・トリート」と言って、役場職員らからお菓子をもらい、手をつないでパレードに出発した。公民館前には100人を超える保護者や住民らが集まり、「かわいい」「お菓子をどうぞ」と子どもたちに声を掛けた。街中を歩いた後、太地漁港ふれあい広場(東の浜)でも大勢の住民が見守る中、ダンスを披露して大きな拍手を受けた。

 この後、園児たちは那智勝浦町下里のつつじ園を慰問し、利用者らに喜ばれた。

 同園では前日に太地小学校の5年生との交流もあり、手作りの遊具でゲームなども行った。

(2018年11月1日付紙面より)

仮装した園児たちが街中をパレード=10月31日、太地町太地
かわいいダンスを披露
2018年11月01日
52 瀧本さん、岩橋さん優勝
 県年金受給者協会グラウンドゴルフ潮岬大会  
2018年11月01日
53 たまたまトルベリカップ
 優勝は「たまタマストロングス」  
2018年11月01日
54 自慢の180匹を審査  品評大会にぎわう  (紀州らんちう同好会 )
2018年11月01日
55 共に時間過ごし親睦深める 新宮署や中瀬古さんが講演 (那智勝浦町老人クラブ連合大会)
2018年11月01日
56 那智の自然、文化に親しむ  秋の遠足で土砂災害の研修も  (くろしお児童館 )
2018年11月01日
57 華麗なダンスに拍手  チャリティーダンス発表会  (太地町 )
2018年11月01日
58 コウノトリの作品も  坂地靖雄さん左官こて塗り絵展  (喫茶きよもん )
2018年11月01日
59 「楽器も喜んでいるのでは」  グランドール紀の風にピアノ寄贈  (新宮市 )
2018年11月01日
60 ハロウィーンの慣習楽しむ  小中学生ら41人  (県立潮岬青少年の家 )
2018年11月01日
61 生徒ら33人が慣習を体験  サンゴ台でハロウィーン行事  (ECC串本教室 )
2018年11月01日
62 「トリック・オア・トリート」  三尾川保育所でハロウィーン  (古座川町 )
2018年11月01日
63 2日間で8頭を仕留める  和深地内で合同有害駆除  (県猟友会串本町分会 )
2018年11月01日
64 スナッグゴルフ&焼き芋  三尾川小で地域交流行事  (古座川町 )
2018年11月01日
65 串本町観光フォトコンテスト  平成30年度入賞作品を紹介㊦  
2018年11月01日
66 5歳児5人が放水体験  正明保育園が消防署見学  (新宮市 )
2018年11月01日
67 礼儀や思いやりの心学ぶ  王子幼、たづはら保がお茶ごっこ  (新宮市 )
2018年11月01日
68 歌や踊りで楽しく交流  三津ノ保園児ら熊野川園訪問  (新宮市熊野川町 )
2018年11月01日
69 協力しながら交流深める  中央児童館バスハイキング  (新宮市 )
2018年11月01日
70 地域一体で競技に参加  高田で恒例の連合運動会  (新宮市 )