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2017年08月24日
1 新宮市の魅力を探る
 観光振興計画策定ワークショップ  

 平成30年度から5年間にわたる新宮市の観光振興の方向性を決める観光振興計画を策定するため、市商工観光課と市観光推進キャンペーン協議会事務局は22日、市福祉センターで第1回ワークショップを催した。観光関係者31人が参加し、「新宮市のブランディング」をテーマにアイデアを出し合った。

 市の総合計画内に観光振興計画が定められており、観光を市の発展や人口獲得につなげる狙い。現在、市が抱える観光課題として▽市が交通の通過点になっている▽町中観光の必要性―などがあるという。9月に同計画委員会を立ち上げ、来年2月までに全3回のワークショップを実施する。第2回で「ユーザー」を、第3回で「新宮が持つものとユーザーが求める共通のもの」をテーマに意見交換し、事務局でまとめて、観光振興の方向性を定める。

 アドバイザーに楽天トラベル株式会社地域振興事業部の高橋俊介さんら3人を迎えた。今回は、新宮市が他に負けない強みとそれを支えているものを探り、コンセプトという共通認識を持ってもらう狙い。首都圏在住の30代女性をメインに、インバウンド旅行者をサブターゲットに設定した。

 参加者は3グループに分かれて、「熊野古道」と「ジオパーク」をテーマに来新者に紹介したい市の歴史やパワースポット、食、文化などを挙げた。新宮を特徴づけるワードには、「すごい」、「とても」といった形容詞を付けてアピールポイントを探った。

(2017年8月24日付紙面より)

楽天トラベル地域振興事業部の高橋俊介さん(右)と市の魅力を出し合う参加者=22日、新宮市福祉センター
2017年08月24日
2 秋季リーグ戦に向け
 大商大卓球部が那智勝浦町で合宿  

 大阪商業大学卓球部(吉田充監督、月待輝海主将、選手19人)が21日午後、合宿のために那智勝浦町入りした。同町体育文化会館で24日までの4日間、約2週間後に迫っている関西学生秋季リーグ戦などに向けて練習に励む。

 同町での合宿は、町体育協会元卓球部長の中西毅さんとの縁で実現し、今年で4回目。同日には歓迎セレモニーが行われ、寺本眞一町長や観光協会の花井啓州会長らが歓迎した。

 歓迎セレモニーでは寺本町長が「秋季リーグを控える中で、皆さんに那智勝浦町へ合宿でお越しいただき、本当に心から歓迎を申し上げたいと思います」と歓迎し、「この合宿で飛躍のヒントやきっかけをつかむようなことがあれば、われわれとしてもうれしく思う。今後の皆さんの活躍をご期待申し上げます」と激励。

 花井会長は「ここから、リーグ戦などでいい成績を収められますよう、また、その先のオリンピックを目指して頑張っていただきたい。私たちの町は、卓球とレスリングの町を目指しておりますので、今後とも末永くお越しいただけますよう、よろしくお願いします」とあいさつ。

 平安衣装を着た観光協会の職員から吉田監督に花束が贈られたあと、月待輝海(つきまち・てるみ)主将が「僕たちにとってはいい環境で練習をさせてもらえるので、ありがたく思います。今リーグ戦では2部にいます。僕が入部したころから1部昇格を目標に戦っていますが、まだ昇格できていません。この合宿では、1部に上がれるように頑張りますので4日間よろしくお願いします」と応えた。

 セレモニー終了後、吉田監督は「秋季リーグなどに向けた強化を行うための合宿だが、この最高の環境は部員だけではもったいない。地元の中高生の練習参加を受け入れるほか、23日の午後7時からは地元の愛好家の人たちとの交流会も行う予定にしています」と話した。

(2017年8月24日付紙面より)

セレモニーで歓迎を受ける=21日、那智勝浦町体育文化会館
歓迎セレモニーの最後に出席者で記念撮影
2017年08月24日
3 クジラと触れ合う大冒険
 伊藤園が夏休みキャンペーン  (太地町 )

 株式会社伊藤園=本社・東京都渋谷区=が主催する夏休み特別体験プログラム「クジラ・イルカの学芸員に学ぶ!海の大きな生き物たちの世界」が21日、太地町立くじらの博物館で催された。同社が企画する「親子で夏休みの大冒険プレゼント」キャンペーンのA賞当選者とその家族10組が参加し、クジラやイルカとの触れ合いを楽しんだ。

 このキャンペーンは、自然と触れ合う機会の少ない都市部の子どもたちに夏休みの思い出を作ってもらうとともに、自然・文化など地域ならではの体験を通して感受性や生きる力を育んでもらおうと企画された。株式会社JTBと協力し、北海道から鹿児島県屋久島までの全国8カ所でキャンペーン当選者80組を対象に冒険プログラムを実施している。これまでは宿泊と観光案内のみだったが、今回から教育プログラムも取り入れた。

 太地町は、くじら学習などに積極的に取り組んでおり、捕鯨の歴史など人と生き物の距離が近く、キャンペーンの理念と合致することから会場に選ばれた。海の生き物を思いやる気持ちや鯨類と人が仲良くなれる工夫を見つけてもらいたいとしている。

 1泊2日のスケジュールで、初日は鯨類について博物館職員から講座を受けた。2日目は紀の松島めぐりで海上から太地町を見学した後、博物館で鯨類と触れ合った。カヤックに乗ってクジラに餌をやり、浜辺でイルカに触れ、観察などを楽しんだ。

 兵庫県宝塚市から参加した宮本駿君(14)と妹の葵さん(8)は「本物のイルカとクジラに触るのは初めて。鳴き声が聞き慣れなかったので、思ってたより怖かったけど、だんだんかわいく思えてきた」と喜んでいた。

(2017年8月24日付紙面より)

クジラに餌を与える参加者=21日、太地町立くじらの博物館
2017年08月24日
4 シュノーケリング教わり観察
 有田沖で串本海中観察会  (串本町 )

 串本町有田にある串本海中公園センターで21日、串本海中観察会があり県内外の小学4年生以上17人がシュノーケリングでサンゴ群集や共生する生き物を観察した。

 この観察会は環境省近畿地方環境事務所と県が主催。日本最初の海中公園(現・海域公園)でありラムサール条約湿地にも登録されている串本の海をじかに観察し、環境保全への関心と理解を深める機会として例年、学校の夏休みに合わせて開いている。

 本年度は21日と24日の2組に分け、定員各20人で事前申し込みを受け付け。初回の21日は親子4組15人と個人(中学生)2人が参加した。主催者を代表して環境省熊野自然保護官事務所の刈部博文首席自然保護官が参加を歓迎し、串本町役場産業課の中裕幸さんがラムサール条約や南紀熊野ジオパークの趣旨など、同センターの中村公一さんが串本の海の生態系などを紹介。その後は同センタースタッフらによるシュノーケリングの実技講習を受け、世界最北限とされる有田沖のサンゴ群集を観察した。

 この日は近年まれに見るべたなぎに恵まれ、海水の透明度もすこぶる良好で、大阪市から家族で参加した中山綾乃さん(11)は「いろいろな種類のサンゴがあり、青い魚とか(自分にとって)珍しい魚もたくさんいてきれいだったし、深いところほどナマコが多かったことには驚いた。もう楽しすぎて言葉にならないので、友達には『とにかく行って見てきて』と伝えたい」と喜んでいた。

 観察後、同公園水族館の吉田徹さんは串本の海には四季折々の光景があり今日はその一端を見たと説明。野村恵一館長は「串本の海はいつもべたなぎではないことも頭に入れ、また見に来てほしい」と呼び掛けて初回の観察会を締めくくった。

(2017年8月24日付紙面より)

観察に向けシュノーケリングの実技講習を受ける参加者ら=21日、串本町有田沖
2017年08月24日
5 地元2校ともに敗れる
 U―18ジャンプリーグサッカー1部  
2017年08月24日
6 地元チームは入賞ならず 本州最南端少女バレーボール大会 (優勝は御坊市バレーボールスポ少)
2017年08月24日
7 田中結さんが準優勝
 JOC杯全日本ジュニアバド選手権へ  
2017年08月24日
8 大正初年建造の拝殿老朽 勝浦八幡神社、境内施設整備事業費募る 
2017年08月24日
9 協働の稲刈りに汗流す 紀宝町、神内生き活き協と紀南電工 
2017年08月24日
10 海で夏の楽しい一日 那智勝浦町、南紀マリンが紀南学園を招待 
2017年08月24日
11 1位に松本さんと西さん 写連新宮支部8月例会 
2017年08月24日
12 「頑張った経験が大事」  わかば保育園でお楽しみ会  (那智勝浦町 )
2017年08月24日
13 潜るクジラおもちゃで再現  太地町公民館で夏休み講座  
2017年08月24日
14 ぱしふぃっくびいなす停泊  巨大な客船が注目を集める  (串本町 )
2017年08月24日
15 道の駅は微増の傾向示す 串本町、増減ばらつく今夏の繁忙 
2017年08月24日
16 勢いあるが台風で全体減 望楼の芝キャンプ場、夏季有料期間の利用状況 
2017年08月24日
17 夜空に広がる大輪の花  熊野大花火大会  (熊野市 )
2017年08月24日
18 たくさんの友達と触れ合おう 新宮市、浮島児童館で交流会 
2017年08月24日
19 ツルボの花  新宮城跡で  
2017年08月24日
20 人にやさしい社会のきっかけに みくまの支援学校、ボランティアスクール閉講 
2017年08月22日
21 懸命に竹刀振るう
 県警特練生らが防犯剣道教室  (新宮警察署 )

 和歌山県警察剣道特別練習生による防犯剣道教室が19、20の両日、新宮市と那智勝浦町で開催された。県警剣道師範の宮戸伸之さんや訓練生ら14人が紀宝町から串本町までの剣道クラブに所属する幼稚園児から高校生までの剣士らに模範稽古や実技指導などをした。

 少年の健全育成を目的に、新宮警察署管下防犯協議会が主催した。昨年に続き2回目の開催。師範以下訓練生のほとんどが参加する教室は珍しい。宮戸師範は新宮市出身。数少ない剣道の最高位の8段を2008年に40代で取得した。一昨年の都道府県対向剣道大会では大将を務め、県を初の優勝に導くなどしている。特練生の中には三輪崎剣道クラブ出身の下貴広さんと西村雄希さんらがいる。

 19日は市立光洋中学校体育館で約80人が参加した。準備体操、素振りの後、訓練生の稽古を見学し、迫力のある姿や動きに真剣な表情で見入っていた。20日は那智勝浦町体育文化会館であった。宮戸師範や特練生がアドバイスを交えながら指導し、約100人が懸命に稽古に励んだ。実技指導では訓練生を相手に竹刀を振るい、汗を流した。

 谷本克也・新宮警察署長は「和歌山県警の剣道特練生は非常に優秀で実力のあるチーム。いろんなことを教えていただき、技術と心身の成長に役立てて」。同協議会会長の田岡実千年・新宮市長は「両親や指導者に感謝の気持ちを持ち、剣道を通じ、心も体も成長し立派な人間になるよう頑張ってほしい」とあいさつ。

 宮戸師範は参加者らに向け「稽古の前に特練生を見てイメージして同じようにやろうとする気持ちがあるから一つ一つ正しく見ているし気迫も違う。剣道は運動神経の良しあしでなく、コツコツ地道にやることが上達の一番の秘訣(ひけつ)。少ない人数の中でも一生懸命やることを忘れないで」と呼び掛けた。

 稽古を終え「やりがいがあった。速い技や高度な技の中でも、基本が大事ということを特に教えたかった。基本ができているから応用技ができるということを分かってくれれば。楽しさ、良さを分かってくれて、続けてほしい」と語った。

 昨年に続き2回目の参加の瀧本鉄馬君(12)は「特練生は一本一本が全部決まっているような感じがして、毎日どんな稽古をしているのかが気になりました。宮戸先生は人を強くすることを考えており、いろんなアドバイスをしてくれました。分かりやすくやってくれるのでいい先生だと思いました」。

 「今までとは違うような感じの稽古で楽しかったです。いつも戦えないような特練生の人たちと会えてうれしかった。今後は同じように一本一本を大事にして決めていきたい。将来は警察官になって特練生になりたいと思います」と話していた。

(2017年8月22日付紙面より)

和歌山県警察剣道特別練習生らと稽古する参加者ら=20日、那智勝浦町体育文化会館
始めたばかりの子どもたちも懸命に取り組んだ=20日、那智勝浦町体育文化会館
師範の宮戸伸之さんら14人が訪れた=19日、新宮市立光洋中学校体育館
2017年08月22日
22 杭全神社の熊野信仰
 歴史探訪スクールに80人  (新宮市 )

 新宮市教育委員会、熊野学研究委員会主催の平成29年度熊野学講演会・歴史探訪スクールオープン講座が19日、市福祉センターであった。帝塚山学院大学名誉教授の鶴﨑裕雄さんが約80人を前に、『平野郷社(杭全神社)縁起絵巻―大阪平野区杭全(くまた)神社の熊野信仰―』の演題で話した。

 歴史探訪スクールは熊野地方の特色ある歴史や文化を楽しく学ぶことを目的に開催している。鶴﨑さんは大阪市平野区が平安時代初期に坂上広野麻呂により開発され、一族や家臣らが街を形成していったと紹介。杭全神社に関して、拝殿や社殿を写真で紹介し「趣が新宮の神社に似ている」と語った。

 「文芸遊びが行われた場所」として連歌所の写真を挙げ、熊野権現が描かれた軸、牛頭(ごず)天皇が描かれた軸を示し「二つの神様をお祭りしている神社」と説明。三つの絵巻物の内『平野郷社縁起絵巻』をスライドで映しながら読み解いていった。描かれている一つ一つの場面を語り、神話などが基になっていることや、二つの神を結ぶ特定の根拠はないことを話した。

 人々が杭全神社に短歌や、短歌の上の句と下の句を交互に呼んでいく連歌を奉納していたとして解説。万葉集や拾遺和歌集、愛宕(あたご)百韻から引用し、歴史的背景や意味などを語った。

  □     □

■那智大滝の信仰と歴史

 次回の講座は9月10日(日)午後2時から4時まで、熊野学研究委員会の山本殖生さんが講師となり『那智大滝の信仰と歴史』をテーマに、講話やフィールドワークをする。参加費は500円(年会費を納入した人、中高生は無料)。集合場所は那智山青岸渡寺尊勝院新館。動きやすい服装、靴での参加を呼び掛けている。

 申し込みは市教育委員会文化振興課(電話0735・23・3368)まで。期限は9月6日(水)。

(2017年8月22日付紙面より)

講話に耳を傾ける参加者ら=19日、新宮市福祉センター
鶴﨑裕雄さん
2017年08月22日
23 県勢の和歌山FBが勝利
 串本で初のBFL公式戦  

 串本町サンゴ台にある総合運動公園野球場で19日、プロ野球独立リーグ「ベースボールファーストリーグ(BFL)」の公式戦があり、田辺市を拠点とするチーム「和歌山ファイティングバーズ(以下FB)」と東大阪市のチーム「06BULLS(以下06)」の対戦が地元の少年野球チーム選手らの注目を集めた。

 BFLは、日本野球機構(NPB)12球団入りを目指す高校生より上の世代の選手で結成したチームが参戦するプロリーグ。本年度は06とFB、兵庫県三田市を拠点とするチーム「兵庫ブルーサンダース(BS)」が参戦し、各チームのホームグラウンドを回る形で公式戦を重ねている。

 県勢のFBは2016年4月に野球王国和歌山の再燃を目指して設立された新興のチームで、運営母体はNPO法人ANFUTURE。▽田辺スポーツパーク▽上富田スポーツセンター▽串本町総合運動公園―の3球場をホームとし、山﨑章弘監督や吉田篤史コーチ率いる選手21人チームで本年度からBFLへ参戦している。

 この日開かれたのはBFL公式戦第13試合で、同公園での実施は初となる。会場地を代表して田嶋勝正町長が特産の長期保存水『なんたん水』を差し入れつつ歓迎と激励のあいさつ。特別協賛者を代表して串本ライオンズクラブの尾﨑和貴会長が始球式に臨み、06の先攻で試合が始まった。

 先に優勢に立ったのはFBで、二回裏に2点を先制。追う立場の06は三回表と六回表で各1点、FBも五回裏で1点を追加。八回裏で長打を持ち味とする大月翔選手が今季第1号のソロホームランを放って点差を広げ、06も九回表ワンアウト一、三塁で4番打者という局面から1点を追加したが届かず、スコア4―3でFBが勝利した。

 観客席は18歳以下無料、19歳以上1000円(障がい者手帳提示で500円)で開放され、少年野球クラブの選手やその家族と指導陣、硬式野球愛好者らが観戦。串本オーシャンズの切畑桧キャプテン(6年)は「フォアボール後、すぐに(気持ちを)切り替えてストライクをとるところがすごかった。自分はキャッチャーをしているけど、セカンドへ送球する時の素早さは学びたいと思った」と話した。

 試合中は串本オーシャンズの切畑キャプテンと大藤麗生君と中村裕斗君(いずれも6年)、KKN少年野球クラブの杉本龍河君(6年)と薮根心海君(5年)がボールボーイ、串本の澤井亜侑さん(4年)とKKNの杉本沙羅さん(2年)がアナウンスを体験。両チームの選手は試合後、FBによる野球教室に参加して山﨑監督らから直々にアドバイスを受け、選手の技術を間近に見学する機会も得た。

  □     □

■次回は9月16日正午~

 同公園ではこの日のほか、9月16日(土)正午に公式戦(対兵庫BS戦)を予定している。FBの高下沢理事は「今は手が回っていないが、将来的に新宮市のくろしおスタジアムもホームにと考えている。まずは次回(の同公園での公式戦)、今回以上の観客を集められるよういっそう努めるので、地元からの観戦や応援をよろしくお願いします」と話した。

(2017年8月22日付紙面より)

総合運動公園野球場で開かれた初のBFL公式戦=19日、串本町サンゴ台
県勢の和歌山FBに声援を送る地元の少年野球選手ら
2017年08月22日
24 櫂伝馬を蔵出し
 例大祭へ準備始まる  (勝浦八幡神社 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で20日、例大祭=9月16日(土)宵宮、17日(日)本宮=で使われる櫂伝馬(かいでんま)の蔵出しがあった。作業には愛友会(濱口泰至会長)とそのOBで結成する櫂伝馬保存会(濱口起年会長)の会員らが奉仕した。

 例大祭は、神輿(みこし)渡御(とぎょ)行列、還御舟行列をはじめ、大黒天の墨塗り、櫂伝馬、徒士山伏、餅搗(もちつき)、獅子神楽、舟謡などの伝統行事があり、古くからの年行司制度も引き継がれ、多彩な祭典・神賑(しんしん)行事が行われる。還御舟行列は町の無形民俗文化財に指定されている。

 伝馬船は全長約9㍍、幅約1・6㍍、スギ、ヒノキなどを適所に使い、古くから伝わる船大工の技術で作られた美しい船形の木造船。若者らが乗る「愛友会舟」、中学1年生が乗る「赤舟」、2年生の「白舟」、3年生の「黄舟」、南紀くろしお商工会青年部の「商工会舟」の計5隻が本祭の櫂伝馬行事に登場する。この日は商工会舟を除く4隻が蔵出しされ、神社前の海に進水。保存会集会所近くへ移動し練習に備えた。

 蔵出しを手伝った栗原聡信さん(20)は「まだ2年目ですが、とても楽しみです」、愛友会の濱口会長(28)は「若い人たちが多いので、勉強しながら頑張ります」と話していた。

 櫂伝馬保存会の役員が指導する中学生の練習は28日(月)から勝浦漁港で始まる。

(2017年8月22日付紙面より)

船蔵から庫出しされる伝馬船=20日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
2017年08月22日
25 近大新宮、串本古座が二回戦へ
 県下高校野球新人戦  
2017年08月22日
26 10年目の熊野合宿 NPO法人スポーツクラブどんぐり (日常離れ集中し心身ともに育む)
2017年08月22日
27 立石真也君が準優勝
 ジュニアテニスサマーステージ13歳以下  
2017年08月22日
28 進路選択の参考に  紀南高で高校生活入門講座  
2017年08月22日
29 夏休み明け授業スタート  近大新宮で全校集会  (新宮市 )
2017年08月22日
30 果樹の天敵に注意  中国原産の外来種「クビアカツヤカミキリ」  
2017年08月22日
31 水遊びに歓声上げ  宇久井保育所でプ-ル参観  (那智勝浦町 )
2017年08月22日
32 情緒豊かに明かりともる 那智勝浦町、法泉寺で盆の「千灯供養」 
2017年08月22日
33 灯籠焼きの炎に手合わす 那智勝浦町、海翁禅寺で伝統の初盆行事 
2017年08月22日
34 須賀漁港のごみ引き揚げ  串本と和歌山葵の両LC  (串本町 )
2017年08月22日
35 お悔やみ情報
  
2017年08月20日
36 追い込み漁前に連携強化
 県警と海保が共同訓練  (太地町 )

 太地町で9月から始まる小型鯨類追い込み漁を前に和歌山県警察本部と第五管区海上保安本部は18日、太地港で反捕鯨団体による違法行為を想定した合同警備訓練を実施した。警察官約50人、海上保安官約80人が参加し、陸上と海上で訓練した。

 町には平成22年以降過激な環境保護団体が多く訪れ、漁の無許可撮影など嫌がらせ行為を続けている。過去にイルカを飼育するいけす網が2度切断され、今年の1月にも地元企業が所有するいけす網が切られる事案が起きている。昨年は約80人の活動家が来町しており、今年はイルカ漁で新たに2種類が捕獲対象に加わったことなどもあり、県警も情勢を注視している。

 県警の宮沢忠孝本部長は「この数年で活動家の来町が大幅減少している。9月から始まる漁期に向けて万全の体制で臨めるよう訓練に取り組んでほしい」と一層の連携を求めた。

 現地警戒本部長を兼任する田辺海上保安部の川上誠部長は「訓練を通じて連携の一層強化に期待。参加者は違法行為は断じて許さないという毅然(きぜん)とした態度を強く示すことで地域住民の安心安全に大きく寄与できる」と激励した。

 訓練は陸上と海上での違法行為を想定して展開した。陸上では、イルカ肉を搬送するトラックの前に活動家が立ちふさがり、県警が活動家の1人を道路交通法違反で逮捕した。海上では小型ゴムボートに乗った活動家3人が漁船に発火物を投げ、海上保安庁のゴムボート2隻がこれを取り囲み、威力業務妨害で逮捕した。

 太地町いさな組合の小畑充規組合長(51)は「創意工夫して訓練してくれるのでありがたい。考え方の違いがあるのは分かっており、私たちも仕事である以上覚悟している。捕獲対象が増えたことで商売的にもプラスになると思うので、自分たちも事故やけがのないよう操業したい」と話した。

(2017年8月20日付紙面より)

発火物を持つ活動家に警告する海上保安官=18日、太地町の太地港
トラックの進路を妨害する活動家を現行犯逮捕
2017年08月20日
37 若い世代へ登録訴え
 骨髄バンクを考える集い  

 白血病など血液の病気を治すのに有効な治療法である骨髄移植への関心を高め、骨髄バンクへの登録を呼び掛ける「骨髄バンクを考える集い」が11日、御浜町阿田和の紀南高校視聴覚教室で開催され、木本高校のJRC(青少年赤十字)部の部員はじめ住民ら約40人が参加した。三重県骨髄バンク推進連絡協議会「勇気の会」主催。

 協議会の理事長、南信行医師や移植治療で助かった息子を持つ母親ら会員4人が登壇し、バンクへの登録を呼び掛けた。骨髄移植は患者と提供者(ドナー)の白血球の型が一致することが大前提だが、適合する確率は兄弟姉妹で4人に1人、それ以外だと数百人から数万人に1人の割合といわれている。日本の公的骨髄バンクは平成3年に設立され、今年5月末でドナー登録者数は47万2856人いるが、累計患者登録数は5万1097人、移植例数は2万747人。希望する患者の約6割が移植できていない。

 南医師はドナーが見つかっても移植までの準備期間は少なくとも約3カ月はかかるため、スムーズに移植を実現するためにもドナー数を増やすことが必要と話し、高校生には献血の協力も呼び掛けた。白血病の患者はがんに侵された造血幹細胞を放射線などで壊してから移植を受けるため、治療の間は輸血で耐えていかなければならない。

 伊勢市の女性は18歳で急性リンパ性白血病を発症した息子の移植の経過を話した。幸いドナーが見つかったが、提供まで進まないケースもあり、同意が得られるまでの間は祈るようにして待ったという。「会ったこともない見ず知らずの人が、入院までして骨髄を提供してくれました。今、息子は普通に近い生活を送っています。前を向いて元気に生きています。骨髄バンクがあったからこそ、ボランティアがいたからこそです」と涙ぐみながら感謝した。

 同協議会紀州支部の二村昭医師は熊野保健所を中心に東紀州地方で活動する紀州支部の設立経過を話した。紀州支部は、健康診断で白血病が分かった男性が一生を骨髄バンクの運動にささげたいという思いから25年前に設立。二村医師は亡くなった男性の無念さを涙ながらに語り、骨髄バンクの必要性と課題を話した。バンクの登録は55歳が上限と決められている。二村医師は登録者の約55%が40歳以上の高齢世代で、数年たつと人が減少していくと話し、若い人たちの理解が必要と訴えた。会場の参加者からは、入院時のドナーへの助成制度を自治体が設ける必要があるなどの意見が出た。

 紀州支部は21日(月)午後0時30分から同4時までイオン熊野店前で登録会を開く。登録できる人は18歳から54歳以下で男性は45㌔以上、女性は40㌔以上の人。問い合わせは紀州支部(電話090・5107・0640)まで。

(2017年8月20日付紙面より)

高校生らが参加し、患者家族らの話に耳を傾けた=11日、御浜町阿田和の紀南高校
医師の立場から講演する三重県骨髄バンク推進連絡協議会の南信行理事長
2017年08月20日
38 「また来てね」「また来るよ」
 ぱしふぃっくびいなすが出港  (新宮港 )

 豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(2万6518㌧、全長183㍍)が18日午後5時30分ごろ、「新宮港梛(なぎ)の木見送り隊」や地元太鼓グループ「紀宝楽」に見送られ、新宮市三輪崎の新宮港から神奈川県の横浜港に向け出港した。

 客船は同日午前8時ごろ、新宮港へ入った。前夜に船上から熊野大花火大会を鑑賞した乗客約450人は、当地方で観光などを楽しんだ。岸壁では近隣の観光協会が地元物産を販売するなどした。

 丹羽生・市観光協会長は「この熊野という観光フィールドは広く、到底1日では回りきれなかったのではないかと思う。また、ぱしふぃっくびいなすと共に皆さんが来るのをお待ちしたい。その時は『おかえりなさい』とお迎えしたいと思います」とあいさつ。

 紀宝楽が演奏で船を見送った。乗客らがカラーテープを投げ、見送りに来た人たちと「また来てよ」「また来るよ」と互いに声を上げながら手を振り合った。

 見送り隊は近年入港が増えているクルーズ船の乗客たちを温かく見送ろうと結成された。会員特典として特別船内見学会への参加、一定回数以上の入出港イベントでの参加で記念品贈呈などがある。問い合わせは新宮市企業立地推進課(電話0735・23・3333)まで。

(2017年8月20日付紙面より)

大勢の人に見送られ出港する「ぱしふぃっくびいなす」=18日、新宮港
紀宝楽が演奏
2017年08月20日
39 安心安全は大切な人のため  本当は危ない箸の話  
2017年08月20日
40 マダニの感染症に注意  活動時期、重症化死亡例も  (和歌山県 )
2017年08月20日
41 宿泊客に地元の米PR 那智勝浦町、7旅館で新米キャンペーン 
2017年08月20日
42 「色川音頭」に合わせ 那智勝浦町、円満地公園で盆踊り大会 
2017年08月20日
43 「ふるさと劇団」公演も 北山村、にぎやかに「夏祭り」 
2017年08月20日
44 アユのつかみ取りなどにぎわう  新宮市熊野川町  
2017年08月20日
45 写真展などで機運高める SCオークワ南紀店、9月の防災イベントに向け 
2017年08月20日
46 お悔やみ情報
  
2017年08月10日
47 新宮高校が県代表に 吹奏楽コンクで4年連続金賞 (新宮・東牟婁地方)

 第53回和歌山県吹奏楽コンクールが4日から6日にかけ、県民文化会館ホールで開催された。当地方からは6校が出場。新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)が4年連続の金賞、3年ぶりの県代表に選ばれた。立溝まい部長は「真剣に楽器と向き合って練習に取り組み、関西大会では120%の力が出せるようにしたい」と意気込んでいる。

 新宮高校は『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。立溝部長は「場面転換が多く、景色や色合いなどが分かりやすく描かれている曲。壮大な雰囲気の所が何カ所かあり、吹いていて楽しいです。拍子を変えるところが難しく、和音のずれも気になります」。

 県コンクールでは初日のトップバッターを務めた。「緊張や不安がありました。練習通りの力は出し切れませんでしたが、それでもできる限りの演奏ができたと思います。部員のみんなも金賞の発表を受けられることを楽しみにしており、とてもうれしかったです」と語った。

 関西コンクールには、これまで悔しい思いをしてきた先輩の気持ちも持って行きたいとし「自分たちの限界を超えられるくらいのいい演奏をしたいです」と話していた。

 コンクール前には長年使っている楽器の一部に不具合が生じ、急きょ代替品をレンタルしての出場となった。「例年以上にチームの状態も不安定で、トップバッターという絶対的に不利な状況だった」と亀谷顧問。「結果は求めず新高らしい演奏をしたいと思っていました。発表では『ゴールド』の言葉に例年落ち着いている生徒らも泣き崩れており、僕自身も驚きました」。

 関西に向け「年々少しずつ成長していますが、当地方では他校と対抗してコンテストに出場したり、演奏を聞いたりする機会もなく、本番で緊張し、萎縮してしまいます。伸び伸びと演奏してほしく、本来発揮できる力は別次元なので、本番でその力を出し切りたい。課題は多いです。県代表として他のバンドの思いも背負っている。まずは自分に負けず、練習したことを発揮できるよう内面を磨き上げてほしい。それができれば、もっといい形で現れると思うし、苦労をはじき返す音楽を作ってくれると信じています」と話していた。

  □     □

 各校の結果は次の通り。

■金賞

▽県立新宮高校(県代表・県知事賞)

■銀賞

▽新宮市立緑丘中学校

▽那智勝浦町立那智中学校

■銅賞

▽県立串本古座高校

▽新宮市立光洋中学校

▽近畿大学附属新宮高校・中学校

(2017年8月10日付紙面より)

金賞を受賞した県立新宮高校吹奏楽部の皆さん=8日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月10日
48 「自然と芸術の融合」
 和歌山とスペインの合唱団が奉納演奏  (那智勝浦町那智山 )

 和歌山市を拠点に活動する和歌山児童合唱団(岩橋延直育成会会長)とスペイン・バルセロナのアミクス・デ・ラ・ウニオ(アミクス)児童合唱団は8日、那智大社創建1700年・青岸渡寺西国三十三所草創1300年を記念して那智勝浦町那智山の両社寺で奉納演奏を催した。境内に和歌山の中高生団員41人とアミクスの中高生団員38人の清らかな歌声が響いた。

 2016年5月にブルガリアで開かれた第37回May国際合唱コンクールをきっかけに両団は知り合い、アミクスから「日本でコンサートを行いたい」という希望を受けて、創建草創記念の年と重なることもあって今回の演奏が実現した。アミクスが日本で公演するのは初めてだという。合唱団一行は那智大社本殿前、青岸渡寺の那智の滝展望地、飛瀧神社で「ふるさと」や「Song of hope」など複数曲を合同合唱、奉納した。

 和歌山児童合唱団員で私立開智高校2年の西川千尋さん(17)は「ブルガリアで会った時から今日が楽しみでした。このような神聖な場所で生の歌が聴けて、共演もできてうれしい。観客の皆さんもしっかり聴いてくれて、歌が届けられたと思う」。

 アミクス児童合唱団のパウラ・コロナド・ソリアーノさん(17)は「那智の滝がすごくすてきで、神様が宿る自然と私たちの歌を一緒に楽しんでいただけるのは、とても光栄なこと。自然と観客がつながる感覚があった」と奉納時の印象を語った。

 アミクスの講師で指揮者のジュゼップ・ヴィラ・ジョベルさん(46)は「観光だと信仰など深いところまで知ることができない。この場所で演奏できたのは、幸せなこと。自然と芸術が融合できたのは素晴らしい」と話した。

 この日は奉納演奏のほか、町立市野々小学校でコンサートが開かれ、地域住民と同校児童に日本とスペインの合唱曲全10曲を披露した。市野々小児童会の中村悠寿副会長(5年)は「コンサートを開いてくれてありがとうございました。歌声がとてもきれいで、スペインの楽曲は日本のものと違っていて良かったです」と感謝を述べた。

(2017年8月10日付紙面より)

那智の滝前で合唱する和歌山児童合唱団とアミクス児童合唱団の団員=8日、那智勝浦町那智山の飛瀧神社
2017年08月10日
49 ウナギ石漁の仕組み教わる
 KAK第2弾第2回活動  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)主催事業「KozagawaAdventureKids(KAK)」の本年度第2弾第2回活動が5日、古座川町民体育館であり町内の小学1~6年生35人が古座川の伝統漁法「ウナギ石漁」の仕組みを教わるなどした。

 同町子ども教育15年プランに掲げられた3大重点活動の一つ、体験活動「古座川アドベンチャープログラム(KAP)」を社会教育領域で展開する同事業。本年度第2弾のテーマは「みんなで古座川天然うなぎをとろう!~伝統漁法うなぎ石漁を学ぼう!~」で、事前の申し込みでは37人が参加を希望したという。

 第1回活動は7月21日にあり、ウナギ取り名人の細井孝哲さんと一緒にウナギ石漁の仕掛けを、少女峰前の古座川の瀬に五つ作った。第2回活動は漁に臨む計画だったが、台風5号に伴う雨を警戒した七川ダムの事前放流で水位が上がり、仕掛けが水没したためやむなく中止。会場を同館に変更し、環境学習や天然ウナギの調理実演見学と試食のみ実施した。

 活動冒頭、ウナギを捕る感覚だけでも伝えたいとして、細井さんが体長80㌢の天然ウナギをたらいに入れて捕り方を紹介。代表3人にウナギばさみで捕まえ方を実践指導してこつを伝えた。

 環境学習では県環境学習アドバイザーの瀧野秀二さん(=熊野自然保護連絡協議会副会長)が、ウナギ石漁の仕組みを解説した。仕掛け「ウナギ石」はウナギのエサになるハゼの仲間やエビ類なども隠れ家にするので、ウナギにとっては天敵のカワウやサギから身を守ると同時にエサを探す手間もない快適な居場所。それをウナギが好むきれいな状態(隙間が詰まっていない状態)で作り出して誘い込むのがこの漁の仕組みで、同じ理屈でしば束を沈めて捕る方法もあると紹介した。

 併せてウナギ以外に川で観察できる生き物や川石の裏に張り付いている虫の種類と数を調べると川のきれいさがわかる(=スコア法)ことにも触れ、「古座川はスコア法で10点満点中8~9点が取れるきれいな川。だからこそ大切にしてほしい」と呼び掛けた。

 学習後は南紀月の瀬温泉ぼたん荘の深海政也料理長らによるさばき方や調理を見学。焼き上がった古座川産天然ウナギのかば焼きをうな丼にし、命をいただくことへの感謝を胸に抱きながらみんなで味わって活動を締めくくった。

(2017年8月10日付紙面より)

ウナギ石漁の仕組みなどを児童に解説する瀧野秀二さん=5日、古座川町民体育館
ウナギの調理を披露する(右手前から)細井孝哲さんと深海政也さん
2017年08月10日
50 若手作家らの作品展
 熊野マウンテンビルディング  

 新宮市熊野川町上長井の熊野マウンテンビルディング(南方商店前)のギャラリースペースで若手作家たちの作品展『健康』が開催されている。9月上旬まで。不定休で、開場時間は午前10時ごろから午後4時ごろまで。入場無料。

 作品を展示している作家は、ジュエリー作家の高瀬大輔さん、折り紙職人の太田弘昭さん、プログラマーの齋藤雄介さん、写真家の秦雅則さんら。拾った石を乗せる指輪、フイルムを腐敗させた写真など計約20点を並べている。

 現在、ビルを管理しているのは写真家の芹川由起子さん(33)=東京都。自らも作品を制作中で、近く展示する。

 芹川さんは「健全な考え方、健康的なものを応援するプロジェクトです。日常でないことが考えられる場所になればと思っています」と来場を呼び掛けている。

(2017年8月10日付紙面より)

指輪、折り紙などの作品を約20点展示している=8日、新宮市熊野川町上長井
2017年08月10日
51 各校の新チームが始動
 紀南十高校リーグ秋季リーグ戦  
2017年08月10日
52 塚君、弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2017年08月10日
53 4部門で熱戦展開 紀南バドミントン大会、運営費残金は九州北部豪雨の義援金に 
2017年08月10日
54 優勝はプログレス
 トルベリーノカップキッズ大会  
2017年08月10日
55 自然の力の大きさ学ぶ 近大新宮高校・中学校、スーパーサイエンス部が合宿 
2017年08月10日
56 「さんまのなれずし」追加 新宮市、クックパッド公式キッチン 
2017年08月10日
57 熊野川濁水対策など要望 新宮市議会が国土交通省や電源開発で 
2017年08月10日
58 憩いのひととき楽しむ 新宮市、クローバーの家でお茶会 
2017年08月10日
59 住民ら大きな輪になり 新宮市、五新町内会で供養盆踊り 
2017年08月10日
60 住民の協力で伝統行事 新宮市、王子区民盆踊り大会 
2017年08月10日
61 伝統の獅子舞楽しむ  高池保育所に互盟社  (古座川町 )
2017年08月10日
62 体使ったお絵描き楽しむ あったカフェ、旧養春小で体験イベント 
2017年08月10日
63 発達の見据え方など考える 串本町保健センター、第3回子育てネット会議 
2017年08月10日
64 センニンソウ  高野坂沿いで  
2017年08月10日
65 お悔やみ情報
  
2017年08月03日
66 マグロ看板でおもてなし
 いざかたネオン会がリニューアル  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町内で最初にネオンサインが設けられたことから名付けられた同町築地の「いざかたネオン会」(鈴木努会長)は通り沿いのマグロの看板をリニューアルした。同会では「マグロの町の情緒を盛り上げ、観光客をおもてなししたい」とアピールしている。

 同町築地の勝浦地方卸売市場近く、いざかた通り商店街のアーケードを勝浦漁港方向へ抜けた所にある商店街で、マグロ料理、かまぼこ、たばこ、洋服、土産物、電器店などさまざまな店が並ぶ。現在は16~17店が加盟している。

 かつては地域内に旅館もあり、昭和の高度経済成長期には宿泊客らが浴衣で町を歩き、マグロ漁船の乗組員らも町中の商店を訪れるなど活気にあふれていた。昭和63年12月にネオン会を組織。平成11年に18基の街灯を設け、同町のシンボルであるマグロの看板を取り付けた。

 約20年が経過し、海風に耐えてきたマグロの看板は色あせ、ポールの接続部などにさびが出た。このため、会員が協力して改修することにした。工事は7月28日にほぼ終わり、加盟店の店主らが完成を祝った。

 鈴木会長は「マグロの町、勝浦の情緒を観光客や買い物客に少しでも感じてほしい」と話し、「苦しい商売事情ではありますが、『一歩とはいわず、せめて半歩でも前進』を合言葉に頑張っています」と意気込んでいた。

(2017年8月3日付紙面より)

看板の完成を祝ういざかたネオン会の店主ら=7月28日、那智勝浦町築地
2017年08月03日
67 マナー良く食べよう
 キッズクッキング教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域ふれあいネットワーク実行委員会(玉置之一委員長)と町食生活改善推進協議会(塩﨑いつ子会長)は7月28日、町教育センターでなちかつキッズクッキング教室を開いた。町内の1~6年生15人が参加し、料理の作り方と魚料理の食べ方を学んだ。

 同実行委員会では、休日や放課後に子どもたちの居場所を提供する「放課後子ども教室」として料理教室をはじめ、さまざまな教室を催している。

 近年、魚の骨を自分で取って食べる子どもが少なくなってきたことから、今回の教室では、家庭でよく食べられているアジの焼き魚の食べ方と調理を教える。講師は、食推の会員5人が担当した。

 参加者は町の栄養士から魚の食べ方について講習を受けた後、調理室で講師サポートの下、炊き込みご飯、キュウリとトマトのサラダ、夏野菜のみそ汁、アジのホイル焼きの4品を作った。包丁の扱いや野菜の切り方を教わった。出来上がった料理は、講座の内容を思い出しながら丁寧にじっくり味わった。

(2017年8月3日付紙面より)

包丁の扱い方を教わる児童=7月28日、那智勝浦町教育センター
2017年08月03日
68 全国枠含め100人参加
 本年度オープンスクール  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の本年度オープンスクールが1日にあり、中学3年生12校100人が同校の学校生活を体験した。

 高校進学を控えた世代に一足早く次のステージの学校生活を伝え、憧れを持って意欲的に受験に臨むきっかけを提供する夏休み恒例の行事。今回は近隣11校99人に加え、全国募集枠関係で大阪方面からも1校1人の参加があり、左近晴久教頭は「百聞は一見に如かずという言葉があるように、しっかりと高校生活を感じてほしい」と呼び掛けて来校を歓迎したという。

 序盤は生徒会執行部による学校紹介で、本年度から始まった3コース制やクラブ活動、学校生活(主要行事など)の状況などを伝えた。中盤は授業体験で、参加者は▽国語▽社会▽数学▽理科▽英語▽保健体育▽商業―の7教科を選択受講。今回は初の試みで在校生が授業者(教員)の補助役として加わり、授業後半では在校生と参加者がじかに懇談する機会も設けて同校への関心を促した。

 終盤はクラブ体験・個別相談で、構築過渡期のCGS部を除く11クラブが参加者を受け入れた。一番人気は弓道部、二番人気は吹奏楽部で、部員は体験紹介をしつつ「高校生になって、新しいことを始めたくて入部した」など参加者の気になる事柄にも応えるなど親身に体験を歓迎していた。個別相談は学校生活全般について親身に質疑応答するなどした。

(2017年8月3日付紙面より)

一番人気を集めた弓道部のクラブ体験の様子=1日、県立串本古座高校串本校舎
2017年08月03日
69 楽しく防災知識活用
 くまっこで秘密基地作り  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町保健センター内の子ども広場くまっこは1日、同センターで夏休み特別企画「くまっこサバイバル 秘密基地をつくっちゃおう!」を開いた。小学1年生~6年生17人がダンボールで工夫を凝らした秘密基地を作った。

 くまっこは子どもたちを地域全体でたくましく心豊かに育てようと2011年7月に開設。放課後の子どもたちの居場所づくりに取り組んでいる。基地作りは災害時の避難所運営でパーティションを作る際などに使われるダンボールアレンジ術を活用した。説明を聞いた子どもたちは早速取りかかり、思い思いにアレンジを加えていった。

 窓に色の付いたセロハンを貼ったりドアを作ったり、紙テープをカーテンに見立て、ポストやインターホンを作るなど協力しながら和気あいあいと完成させた。新聞紙でコップを作り完成後はみんなで乾杯した。

 10歳の女の子は「いろんなものがダンボールで作れて楽しかった。ポストに顔を描きました。たくさん遊びたい」と話していた。この日はイベント開始前にくまっこでのルールを子どもたちで話し合う会議もあり、復興記念公園に行く際の約束事を考えた。

(2017年8月3日付紙面より)

ダンボールを組み合わせていく子どもたち=1日、新宮市熊野川町日足の保健センターさつき
2017年08月03日
70 神倉、3年ぶり2度目の優勝 第8回イオン新宮店専門店会少年野球大会 
2017年08月03日
71 矢野義隆さん(Aクラス)、中道厚さん(Bクラス)優勝
 那智勝浦ゴルフ倶楽部の7月度月例杯  
2017年08月03日
72 岡屋敷さん2年連続近畿へ
 県中学校総体卓球競技の部  
2017年08月03日
73 台風5号、時速約10㌔で北西へ   
2017年08月03日
74 親子連れでにぎわう  鵜殿小で夏休み楽しむ教室  
2017年08月03日
75 グランプリに坪内裕樹さん  TOUR・de・熊野フォトコン  
2017年08月03日
76 主体的に学び深める  近大新宮「サイエンスラボ」  
2017年08月03日
77 夏の夕べ楽しむ 那智勝浦町、ルピナスで「納涼祭」 
2017年08月03日
78 老若男女でにぎわう 太地町、南紀園で夏祭り 
2017年08月03日
79 14事業所の協力得て励む  潮岬中2年生が職場体験  
2017年08月03日
80 森の大切さ考え恩恵満喫 わかやま市民生協、どんどろの森でイベント 
2017年08月03日
81 親子で作品作りに夢中 新宮市、夏休み木工教室に150人 
2017年08月03日
82 タラノキの花  熊野川町相須で  
2017年08月03日
83 お悔やみ情報
  
2017年08月02日
84 率先避難者になって
 防災列車「鉃學」を体験  (串本古座高 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の1年生107人が7月31日、JRきのくに線の串本―新宮間で鉄道防災教育・地域学習列車「鉃學」に乗車した。緊急停車した列車からの避難を体験するとともに地域の歴史や南紀熊野ジオパークを学んだ。

 「鉃學」は和歌山大学クロスカル教育機構生涯学習部門西川一弘研究室がJR西日本の協力で実施している取り組みで、今回3回目。鉄道からの津波避難協力者を拡大することなどが目的で、将来的には修学旅行やツアー商品化を目指している。

 訓練は列車が走行中に震度7の地震が発生したと想定。緊急地震速報を受け、市内で緊急停車した車両から生徒たちは飛び降り、車掌らの誘導で約200㍍先の高台まで走って逃げた。

 生徒たちは緊急停車するまでの間、鉄道会社初の緊急用降車台を見学したほか、避難はしごの使い方を学習。案内に従って九龍島(くろしま)などのジオサイトを車内から見学した。

 訓練を終え、西川准教授(38)は「電車をよく利用する高校生たちに率先避難者になってもらうことが一番の狙い。いかに生徒たちに解説を聞いてもらいやすくするかが課題です」。

 浅野瑠花さん(15)は「はしごの使い方がためになりました。たまに電車を活用するので、いざいう時に役に立てば」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

車両から降りて高台へ避難する生徒たち=7月31日、新宮市
2017年08月02日
85 のぼりやポスターで周知
 8月16日の柱松本番に向け  (新宮市 )

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は7月30日、「佐野柱松」の周知のためののぼり旗立てとポスター貼りをした。

 佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。

 当日は同市佐野の新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館児童らの踊りやアイスカービングとバルーンアートのステージ、花火などを予定している。

 30日の活動には会員約20人が参加。協力してのぼり旗を用意し旗3班、ポスター2班に分かれて地域内を回った。

 職場の上司に誘われて今年入会した森岡久貴さん(19)は「とにかく頑張りたい」。加藤誠人さん(36)は「地域内に勤めており、今までこういうことに参加したことがなく手伝いたいと入会しました。初めて柱松を見たのは小学生の頃で、25年間通して開催していることがすごいと感じています。運営サイドの勉強もさせていただき、末永く続くよう頑張りたい」。上本大輔さん(31)は「誘われて、少しでも地域の役に立てればと参加しました。最後の打ち上げもすごく盛り上がっているという印象。子どもが2人いるので、子どもが楽しんでくれるよう、佐野区に人が来てくれるよう頑張っていきたい」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

用意したのぼりを積み、出発=7月30日、新宮市佐野の黒潮公園
2017年08月02日
86 一連の歴史一筋にして示す
 福竜丸建造70年展始まる  (串本町 )

 串本町役場古座分庁舎1階ロビーで1日、「第5福竜丸=第7事代丸建造70年歴史展」が始まった。期間は6日(日)までで、開場時間は午前8時30分~午後5時、入場無料。5日(土)と6日はイベントも計画されている。

 第五福竜丸は1954(昭和29)年3月、マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた水爆実験に伴う放射性降下物(通称・死の灰)を浴びて被曝した遠洋マグロ漁船。その前身は1947(昭和22)年3月に現在の串本町中湊の字中洲にあった古座造船所から進水したカツオ漁船第7事代(ことしろ)丸で、今年は建造70年にあたる。

 その節目に合わせて計画した今回の展示は、建造の地「字中洲」や古座造船所の歴史、第五福竜丸被曝当時の汚染マグロ被害や核兵器廃絶の世界情勢を、写真や図面、解説パネルやジオラマで伝える内容。ジオラマは同実行委員会の手作りで、現在は自然回帰している字中洲が建造当時どのような状態(今より若干中湊寄り)にあり、どのように活用されていたかを見て取れる形に仕上がっている。

 関連のイベントとして5日午前10時、午後1時、午後3時の3回、映画「放射線を浴びたX年後」を上映。6日午後1時30分から、第五福竜丸記念館の市田真理学芸員を迎えて講演「第5福竜丸の航海はつづく」や福竜丸建造の語り部・姫鹿尾菜(ひめひじき)さんとの対談が行われる。いずれも入場無料。

 同展を主に監修した仲江孝丸実行委員(59)によると、字中洲の成立から今年7月7日の国連核兵器禁止条約制定に向けた交渉会議による同条約採択までの経緯を一筋の流れとしてまとめたそうで、「核兵器そのものはあかんと誰しも言うが、一方では核の傘といい正当化する動きもある。福竜丸建造の地で暮らす者としては、核兵器の愚かさや廃止の展望を伝えて一緒に考えてほしいという思い。建造70年を機に字中洲の成立から核兵器禁止条約まで一連の歴史を一筋にして示し、過去の誤った認識の是正も含めて皆さんに伝えていきたい」とコメント。その思いの象徴として、同展冊子「語り継ごう 第5福竜丸=第7事代丸建造70年の歴史」500部を作成し、関係各所への配布後の残部400部を来場者にも配り託す。

 問い合わせは同実行委員会事務局(電話0735・62・0006、役場教育課内)まで。

(2017年8月2日付紙面より)

ジオラマなど展示資料と共に仲江孝丸実行委員=7月31日、串本町役場古座分庁舎
2017年08月02日
87 水彩鉛筆絵画に挑戦
 熊野芸術文化セミナーに71人  

 「2017熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催)が7月29、30の両日、同市高田の高田グリーンランドであった。文化学院や熊野美術協会講師の下、今年は「色彩構成にドローイングを体験しよう」をテーマに水彩鉛筆絵画に挑戦した。

 日本の近代建築と自由主義教育の先駆者で名誉市民の西村伊作(1884~1963年)が創設した文化学院(東京都)と提携して毎年開催されているセミナーで、今年16回目。今回は新宮市を中心に遠くは名古屋市などから10代から80代までの参加があった。

 参加者たちは小さく長方形に切った和紙に色を付け、裏返してパネルに並べ、水を染み込ませた筆で色を写した。その上から思い思いの絵を描いて仕上げ、額装も作った。

 2回目の参加の佐藤真由美さん(31)=新宮市佐野=は「思い通りに色が付かず、ゴールがどんどん変わりましたが、知らない世界に迷い込んだようで楽しかったです」。

 第1回から講師を務めている文化学院総合芸術学科常勤講師の上野秀一さん(61)は「参加者の期待に応えようと毎年違うものに挑戦していますが、参加者が減らないことに驚いています。新宮の人は自分なりにどんどん制作を進めていく人が多く、芸術に向いていると思います」。

 同セミナー実行委員長の清水雅昭さん(61)は「独特な表現を体感してもらうことが目的でしたので、狙い通りになりました。参加者の6~7割がリピーター。芸術を通して参加者同士のつながりができるのもこのセミナーの良いところです」と話していた。

 開講式で田岡実千年市長は「リピーターが多く、新宮市の文化行事として、なくてはならない行事になっています」とあいさつした。

(2017年8月2日付紙面より)

水彩鉛筆絵画を制作する参加者たち=7月30日、新宮市高田
2017年08月02日
88 10部門で入賞と活躍
 平野杯空友会国際親善交流空手道大会  
2017年08月02日
89 第1回優勝は仲・田中組 中山杯争奪納涼大会 
2017年08月02日
90 運営に役立てて 新中会が佐藤春夫記念館に寄付 
2017年08月02日
91 中西克氏さんに委嘱状  新宮市民生委員児童委員  
2017年08月02日
92 警察への理解深める  城南中生徒招きミニ警察署協議会  (新宮市 )
2017年08月02日
93 空き地を無料駐車場に  熊野市紀和町の丸山千枚田  
2017年08月02日
94 画用紙いっぱいに夏の思い出 新宮市、木ノ川会館で絵画教室 
2017年08月02日
95 楽器演奏やコーラス楽しむ 那智勝浦町立温泉病院で納涼祭 
2017年08月02日
96 手作りうちわで盆踊り  宇久井保育所で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年08月02日
97 車いすの操作を学ぶ  みくまの支援学校ボランティアスクール  (新宮市 )
2017年08月02日
98 音楽劇に夢中 新宮市、中央児童館が夏休みこども劇場 
2017年08月02日
99 まぐトル君も一緒に踊る  潮岬幼稚園で「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
100 「恋ダンス」で盛り上がる  くしもとこども園「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
101 潮岬の顕彰碑一帯を美化  木曜島遺族会の会員奉仕  (串本町 )
2017年08月02日
102 夜店に舞台、花火で納涼  第9回にしき園夏まつり  (串本町 )
2017年08月02日
103 特選に富宅祐亮さん  写連紀南支部県本部顧問審査7月優秀作品  
2017年08月02日
104 歩行者天国大にぎわい  タンカクフライデナイト  (丹鶴商店街振興組合 )
2017年08月02日
105 フウランの花  新宮市高田で  
2017年08月02日
106 お悔やみ情報
  
2017年08月01日
107 新宮の歴史を知ろう ぶらさんぽで名所巡り (夏休み自由研究)

 熊野新宮遺跡群の保存と活用を願う会(西村忠之会長)と新宮市観光協会(丹羽生会長)は7月30日、「歴史発見!新宮ぶらさんぽで夏休み自由研究を作っちゃおう!!」を開催した。小学3年生から高校1年生までの8人が観光ガイドらの案内で市内の名所を巡り、新宮の歴史を学んだ。

 世界遺産に追加登録された阿須賀神社に集合した参加者たちは、新宮市観光ガイドの会の西浦康代さんや新宮市教育委員会文化振興課の小林高太主任らの説明を受けながら、宮井戸遺跡、新宮城下町遺跡、熊野速玉大社、神倉神社と歩いて巡った。

 新宮城跡で西浦さんは、太平洋が見渡せることから「沖見城」とも呼ばれていたことや、石段は敵に攻められにくいように工夫されていることなどを説明。与謝野鉄幹の歌碑やケーブルカー跡も紹介した。児童らはメモを取りながら、石垣などをカメラで撮影していた。

 参加した櫻井龍之介君(11)=神倉小学校6年=は「最初の天皇が来たと伝わる場所が新宮にあることに驚きました」と話していた。

 同イベントは5日(土)にも開催される。時間は午前9時~午後2時。参加対象は小中学生で、小学3年生以下は保護者同伴。おにぎり、水筒、帽子、タオル、鉛筆、カメラかスマートフォン持参。参加費500円。申し込みは事務局(電話090・5671・6500)まで。雨天決行。

(2017年8月1日付紙面より)

新宮城跡を巡る参加者たち=7月30日、新宮市
2017年08月01日
108 タチウオではない?
 珍しい深海魚、ヒレナガユメタチ  

 新宮市徐福の辻本大二魚店に、7月29日、珍種であるヒレナガユメタチが入荷した=写真

 ヒレナガユメタチは全長約130㌢。鵜殿から勝浦辺りの沖合、水深150~200㍍の深さで捕獲されたという。ヒレナガユメタチはスズキ目タチウオ科。伊豆諸島以南やパラオ海嶺、インド洋の底層を遊泳する深海魚。タチウオに似ているが、尾びれがあり、頭にある長い背びれが特徴。大きなものは200㌢を超えるという。まれに釣獲、漁獲されることはあるが、詳しい生態は不明。同店では「私も見るのは初めて。漁師さんから詳しい話は聞けていないが、珍しいことだと思う。食べてみようと思うけど、食べたことある人が周りにいないのでどう調理していいのかも分からない」と話していた。

(2017年8月1日付紙面より)


2017年08月01日
109 ロボット作りに挑戦
 新翔高校で予選会に向け講習  

 新宮市佐野の県立新翔高校で7月29日、「きのくにロボットフェスティバル2017 全日本小中学生ロボット選手権」の予選会に向けた講習会が行われた。当地方の小学生8人、中学生4人が、それぞれ大会で使用するロボットを作った。

 ロボットフェスティバルは小学生~高校生対象のロボットコンテストと「高専ロボコン」招待チームのロボットや企業の最先端ロボットのデモンストレーションを総合的に実施することで青少年の物作りへの理解を深め、日本の物作りと科学技術の進展に資することを目的に開いている。今年は12月17日(日)御坊市立体育館での開催を予定している。

 講習会では同校職員の指導を受けながらロボット作りに取り組んだ。小学生は保護者に手伝ってもらうなどしながら熱心に作業を進め、できたものを試走させるなどして物作りへの関心を深めていた。できたロボットは規定の範囲内で改造するなどして大会で使用する。

 毎年参加している魚立祥大君(11)=新宮市佐野=は「(ロボットなどを作るのが)好きです。簡単でした。楽しいです。去年は車輪を付けましたが、今年は規定でできないのでつらいです。毎年3位、2位と上がってきているので今年は1位を取りたい」と話していた。

 予選会は11月3日(金・祝)に新翔高校で開催される。小学生は6足歩行ロボットで、コート内の長さが異なるロープをゴールへ運ぶ「ストリング・ストリング」、中学生はコート内のポールに輪を入れる「輪投げ大作戦!」で競う。

(2017年8月1日付紙面より)

指導を受けながら取り組む保護者と参加者ら=7月29日、新宮市佐野の県立新翔高校
2017年08月01日
110 橋杭海水浴場で新イベント
 第13回串本まつり始まる  (串本町 )

 串本町の夏の風物詩イベント「第13回串本まつり」が7月29日から始まった。初日の「橋杭ビーチサマーフェスタ2017」は旧海水浴まつりに代わる新イベント。メイン企画のビーチサイド運動会など盛りだくさんの内容が、海水浴客らの挑戦や注目を集めた。

 同フェスタは、本年度から本格化している橋杭海水浴場アウトドアレジャー拠点化の推進を意識した、串本町観光協会(島野利之会長)主管の新イベント。前年度まで実施していた海水浴まつりのメイン企画だった潮干狩りや宝探しに代わり取り入れたのがビーチサイド運動会で、ビーチハウスラパンが提供するマリンアクティビティーや遊泳区域のフロートなど同浴場の特色を生かした全9種目を午前と午後の2部構成で実施した。

 各種目とも参加賞付で当日受け付け。2基ある洋上滑り台をつなぐフロートを一直線につないだ全長約12㍍のコースを駆け抜ける種目・水上ランニングは主に小学生が出場し、全力の挑戦が注目を集めた。

 2部の間では当日配布した番号札300枚を使った抽選会があり、各種景品に加え約100㌔のアサリも景品として小分けして提供した。

 イベント冒頭、島野会長と田嶋勝正町長が開会のあいさつを述べ「ハラウフラ・オ・カウイオナラニ」がフラダンスを披露。メイン企画実施中は串本海中公園のウミガメタッチングやトルコのパンの移動販売「気まぐれアイシェのシミット号」、スーパーボールすくいや大道芸人ジロー今村さんによるパフォーマンスもあった。島野会長は「串本の夏のイベントはどんどん続く。串本町にまた来て楽しんでほしい」と呼び掛けてイベントを締めくくり、「今後もより多くの皆さんに楽しんでいただける内容を考え、同フェスタを続けていきたい」と総括した。

 30日は同町文化センターでサマーBANDライブがあり、8ユニットが迫力のあるステージ演奏を繰り広げてファンらの熱狂を誘った。

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 本年度の串本まつりは7月の29日と30日、8月の5日(土)と6日(日)の計4日間にわたって行われる予定で、日程詳細は本紙7月29日付特集を参照。町内外から多くの来場を集める本州最南端の花火大会は5日午後8時から串本港で実施(予備日は6日、以降未定)となっている。問い合わせは同町観光協会(電話0735・62・3171)か役場産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2017年8月1日付紙面より)

串本まつり初日の活気を誘った橋杭ビーチサマーフェスタ2017=7月29日、串本町
2017年08月01日
111 宇久井中が近畿総体出場
 県総体サッカー競技の部で準優勝  
2017年08月01日
112 上野さんが近畿総体へ
 県総体陸上100㍍ハードルで3位入賞  
2017年08月01日
113 有木・藤井組、木村・鈴木組が近畿へ
 県中総体バドミントン  
2017年08月01日
114 神倉が3年ぶりの優勝
 イオン新宮店専門店会少年野球大会  
2017年08月01日
115 夏の楽しいひととき過ごす 新宮市、黒潮園が納涼大会 
2017年08月01日
116 経験を町政に生かす 太地町議選、初当選の森岡茂夫さん抱負 
2017年08月01日
117 積極的な取り組みを  世耕弘成大臣が国政報告  (新宮市 )
2017年08月01日
118 みんなで集い体動かす 新宮市熊野川町、神丸クラブがラジオ体操 
2017年08月01日
119 「虫の観察会」にぎわう 那智勝浦町、宇久井ビジターセンター 
2017年08月01日
120 パフォーマンスに夢中 新宮市、浮島児童館で大道芸ショー 
2017年08月01日
121 夏季有料期間始まる 串本町、望楼の芝キャンプ場 
2017年08月01日
122 小中学生27人絆を培う 串本町でユネスコ子どもキャンプ開村 
2017年08月01日
123 山下雅久さん2期連続トップ 太地町議選、10人の新議員が誕生 
2017年08月01日
124 お悔やみ情報