古座川の祭礼「河内祭」
古座川河口域の祭礼「河内祭(こうちまつり)」が28日に宵宮、29日に本祭を迎えた。台風6号の影響により1日遅れで実施。祭船による奉仕の一部が営めなかったが大前の儀(奉幣神事)は好天の下で営むことができ、その前後では花形の御船や獅子舞などがみやびやかな光景で祭りを盛り上げるなどした。
古座川河口から約3㌔上流にある川中の島を神体「河内様(こおったま)」として祭る河内神社の祭礼。現在は串本町の古座区と古田区、古座川町の下部区と宇津木区と月野瀬区の5カ区が7月第4土・日曜日を期日にして奉仕し、奉幣神事を営んで大願成就を寄せている。
大前の儀は本祭日の午前10時に「河内様」前であり、5カ区の区長や各奉仕団体代表と来賓が参列。御船が御舟謡(みふねうた)を奏して「河内様」を回る中、神職が5カ区の御幣を神前にかざして神気を授かり一同で玉串をささげて礼を尽くした。
その後は古座、古田、下部の3カ区がそれぞれに受け継ぐ獅子舞が順次奉納に臨み、その後は各区が河原などに設けた直会座で全頭披露に臨むなどした。櫂伝馬競漕(かいでんまきょうそう)は川の流れが強く中止となったが、御船は正午すぎに改めて花周りをして祭礼を締めくくった。
(2019年7月31日付紙面より)
防犯ボランティア交流会 (東牟婁地区 )
県内の自主防犯活動活性化と関係機関のさらなる連携強化を図るため、県は29日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で「防犯ボランティア交流会」を実施した。
県では防犯ボランティア団体や警察、各市町が連携し、安全で安心して暮らせるまちづくりに取り組んでおり、交流会は県内を4ブロック5地区に区分して毎年開いている。
東牟婁地区の交流会には三佐木地区パトロール隊、熊野パトロール隊、市地域安全推進員会、王子ヶ浜小学校子ども見守り隊、勝浦ニュータウン見守り隊、新宮署少年補導員連絡会、みさきっこ安全パトロールと新宮、串本両警察署、県、関係市町から約30人が参加した。
県警察本部生活安全犯罪抑止総合対策室の岡畑好紀室長が県内の犯罪情勢を報告した。6月末現在、県内の刑法犯は2160件で前年同期より366件減少した。新宮警察署管内では70件(前年比7件減)で高齢者の万引が激増した。串本警察署管内は27件(同6件減)で車上狙い、万引、器物損壊が上位を占めた。
特殊詐欺は県内でオレオレ詐欺、架空請求詐欺が合わせて15件発生し、約2357万円の被害があった。高齢者の被害が多く、岡畑室長は「卑劣な犯罪で許せない」と断じた。
警察官や銀行員をかたってキャッシュカードを取りに来る手口が多く発生していることや、訴訟最終告知のはがき、メールによる未納料金の請求などの手口を挙げ、被害に遭わないよう呼び掛けた。
県警OBで防犯アドバイザーの稲本金利さんは子ども見守り活動の現状を紹介した。「防犯パトロールは犯罪・事故・災害の被害を未然に防止することや、地域の犯罪抑止機能を高めることなどが目的。目立つ姿で存在感を示すことが大切です」と述べた。
通学路や公園に異常はないか、見慣れない人や車はないかなど「いつもと違う」ことに気付くことがパトロールのポイントと示した。また、子どもの被害を防ぐために▽一人で遊ばせない▽不審者情報はすぐに通報する▽実情に即した見守り活動―などが重要とした。
出席者からは「自転車盗の被害を警察に届けないケースが多く、駅前に放置自転車も増えている」「電子マネーを使った架空請求詐欺が多いが、警察からコンビニ店員に注意喚起はできないか」「暑くなる時期の見守り活動は高齢者にとって厳しい。見守りへの参加を呼び掛けているが若い人の応募がない」などの声があり、活発な意見交換を繰り広げた。
(2019年7月31日付紙面より)
矢渕中吹奏楽部が東海大会へ
紀宝町立矢渕中学校の吹奏楽部が、27日に津市の三重県文化会館大ホールで開催された「三重県吹奏楽コンクール 中学校B編成の部」に出場し、金賞を受賞した。
B編成は30人以下の小編成の部で県内から40校が出場した。矢渕中は1~3年生の14人が『テレプシコーレ舞曲集』よりブランル・ゲイ、パッサメッツォ、クーラント、バレエ、ガイヤルド(M・プレトリウス作曲)を演奏した。
吹奏楽部は2005(平成17)年に創部し、本年度は1年生7人を迎え、2年生6人、3年生8人で活動。コンクールに向けて練習を積み重ねてきた曲は、21日に同町大里のふるさと資料館で開催した「ファーストコンサート」でも披露した。
昨年に続き金賞を獲得した矢渕中は8月25日(日)に愛知県の豊田市民文化会館で開催される東海大会に三重県代表として出場する。
(2019年7月31日付紙面より)
新宮市が優良団体として表彰
新宮市はこのほど、ラジオ体操の普及奨励に寄与したとして、(株)かんぽ生命保険、日本放送協会、NPO法人全国ラジオ体操連盟から2019年度ラジオ体操優良団体表彰(府県等表彰)を受けた。29日に市役所を訪れたかんぽ生命の石川恵三・和歌山支店長らから表彰状と記念品を受け取った田岡実千年市長は「より多くの人にラジオ体操に参加していただけるよう取り組んでいる当市にとっては励みになること」と喜びを語った。
ラジオ体操は国民の体力向上と健康の保持・増進を目的に1928(昭和3)年に制定された。同表彰は、かつての郵政省簡易保険局が、簡易保険創業40年、郵便年金創業30周年の記念事業の一環として、56(昭和31)年から府県別表彰を実施したのが始まり。62(昭和37)年に全国、地方表彰が加わり現在に至っている。
表彰の基準は▽当該年度4月1日現在で、ラジオ体操を始めてから満2年以上継続しており、ラジオ体操の普及向上に寄与した功績が著しい▽おおむね10人以上参加者がある▽年間ラジオ体操の実施日数が50日以上―の団体。同市では2014(平成26)年5月から市生涯学習課が中心となりラジオ体操の普及活動に取り組んでいる。現在は毎朝、県道あけぼの線の見晴台や新宮駅前など、市内11カ所でラジオ体操を実施しており、平均約250人が参加している。
石川支店長は「ラジオ体操は正しく行うと健康増進につながり、いつでも誰でもできるところがいいところ。全国表彰を目指して引き続き頑張ってください」。
田岡市長は、自身もラジオ体操に参加するようになってから体調が良くなったと伝え「健康長寿の取り組みを進める中でラジオ体操はとても有効。健康増進だけではなく、地域のコミュニティーの形成にも大きく寄与している。もっと多くの人に参加してもらえるように普及していきたい」と話していた。
(2019年7月31日付紙面より)
全小バドミントン選手権県予選会 (新宮バドミントンスポーツ少年団 )
夏休み木工教室に150組 (新宮市 )
新宮木材協同組合(植松浩理事長)と木材界の若手で組織する紀南木材新緑会(野中亮伸会長)は28日、同市あけぼのの新宮木材会館で「夏休み親子木工教室」を開催した。約150組の親子や家族連れが参加し、会場にトントンカンカンと金づちとのこぎりの音を響かせた。
夏休みの恒例行事となっており、今年で41回目を迎えた。木工工作を楽しみながら木の良さを知ってもらうのが目的。会館敷地内にはウバメガシ、ナギ、クマノザクラ、ヒノキ、スギの苗や、切り出した丸太などが展示され、新緑会のメンバーがそれぞれについて解説し、木への理解と親しみを啓発した。
今年は「壁掛けプレート」か「可動シェルフ」のどちらかを選んで工作。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら作品作りに取り組んだ。
昨年に続き参加したという右京篤樹君(9)は「去年より難しかった。でも楽しかった」と完成した可動シェルフを手に笑顔。母親の明枝さんは「普段、木に触れることも一緒に工作することもないので親にとっても新鮮です」と感想を述べた。
野中会長は「新宮市は木材の町。木を通して親や家族間のつながりを深める機会にしていただけたら」と話していた。
(2019年7月30日付紙面より)
熊野川と市田川を清掃 (河川愛護月間 )
河川愛護月間(毎年7月)に合わせ国土交通省や「河川を美しくする会」などは28日、新宮市と紀宝町で「熊野川・市田川クリーンキャンペーン」を実施した。地域住民ら約300人が参加し、1㌧以上のゴミを回収した。
新宮市の熊野川右岸と市田川では、1982(昭和57)年から続く活動で今年37回目。紀宝町の熊野川左岸は2004(平成16)年に始まり15回目。昨年は西日本豪雨の影響で中止となっている。今年は当初、14日に予定されていたが新宮市に洪水警報、紀宝町に大雨警報が発令されていたため延期となっていた。
熊野川右岸での活動に参加した田岡実千年市長は「今日は天候に恵まれて良かった。世界遺産の熊野川を、市民一人一人が自分たちの川として大切にしていただきたいという啓発も込められている。参加に心から感謝します」とあいさつ。参加者たちはごみ袋を手に、河川敷に放置されたビニール袋や空き缶などを集めた。
市の周辺を流れる河川を美しくすることを目的に1982年に結成された「河川を美しくする会」の榎本義清会長は「ごみを捨てない、川をきれいにするといった意識の啓発も兼ねてのクリーンキャンペーンも37回目。多くの市民の方や各団体の方々にご参加いただきありがたく思います。増えている観光客に、きれいな熊野川を見ていただけたらうれしい」と話した。
(2019年7月30日付紙面より)
串本町潮岬、潮岬観光タワーの隣で建設が進んでいた南紀熊野ジオパークセンター(鈴木博之センター長)が27日、待望のオープンを迎えた。仁坂吉伸知事と関係者や来賓ら約170人が式典に臨んで開館を喜び、その後は早速訪れた一般来館者も加わり館内は多くの人出でにぎわった。
このセンターは、世界ジオパークを目指すに当たっての中核施設としておととし春から県が建設を進めてきた。木造2階建ての本館と同平屋建ての作業棟、20台分の駐車場などがあり、展示資料なども含めた総事業費は約7・4億円。館内では専門員に加え、南紀熊野ジオパークガイドの会も基本2人のシフト体制で常駐し案内する仕組みも備えている。
この日の開館は正午からとし、先立って本館映像室+セミナー室で式典を実施。仁坂知事は「南紀熊野ジオパークをこれからも盛り上げる上で最大の拠点が出来上がった。この場所を中心にして今後の研究、教育、案内を進め、展示を通して県民はもとより全国民、全世界にジオパークとは何か、その趣旨は何か、南紀熊野ジオパークの特色とは何かを理解していただければ」などと今後を期待しながらあいさつし、同パークエリア10市町村を代表して田嶋勝正町長は同センターを基本にして世界ジオパークを目指す決意を掲げた。
来賓を代表して衆議院和歌山3区の二階俊博議員、県議会の岸本健議長、環境省自然環境局の鳥居敏男局長、日本ジオパーク委員会の中田節也委員長が今後の展開に期待しつつ祝辞。仁坂知事から展示内容に貢献した海洋研究開発機構と益富地学会館に感謝状を贈呈し、鈴木センター長と本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が「この拠点から各ジオサイトへ行きたくなる運営に努める」と思いを示しながら今後の方向性を報告した。
南紀熊野ジオパークガイドの会を代表して築山省仁さんと福辻京子さん、県立串本古座高校CGS部の原山河君(2年)と鈴木颯太君(1年)の4人が開館の節目に決意を宣言し、仁坂知事らあいさつした6人によるテープカットでオープンを祝った。
式典に先立って潮岬節保存会が郷土芸能、式典後は潮岬小5、6年生とグループ「GEONG(ジオング)」がジオソングを披露。初日の人出を見込んで同ガイドの会も常駐人数を増やし、各展示コーナーに1人つく形で内容の紹介に努めた。
同センターの内装や展示の詳細は24日付11面を参照。開館時間は午前9時~午後5時で、年末年始(12月29日~1月3日)のみ休館する。オープンと同時に同パーク推進協議会と同パークガイドの会の各事務局が同センター事務室へ本移転し、世界ジオパーク認定を目指す振興にいっそうの勢いがつく展開も同センターを拠点にして目指すという。問い合わせは同センター(電話0735・67・7100)まで。
(2019年7月30日付紙面より)
柱松本番に向け実行委員会 (新宮市 )
新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は28日、「佐野柱松」(8月16日開催)の周知のため、のぼり旗立てとポスター貼りをした。同会メンバーたちがのぼり旗、ポスターとも100ずつ用意し、佐野区を中心に各所へ設置した。
佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが、58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。6月初旬から寄付集めを開始し、たいまつ作りなどの準備を進めてきた。
瀬古会長(57)は「27回目を迎え、令和になって初めての祭り。メンバー全員、新たな気持ちで準備を進めています。当日は晴天の下で開催できることを願っています」と話していた。
当日は新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館の子どもたちによる踊りやアイスカービングのステージ、花火などを予定している。
(2019年7月30日付紙面より)
全国高校軟式野球選手権和歌山大会
第35回泉北空手道選手権大会 (拳武館新宮 )
県民体育大会に出場し15人が入賞 (少林寺拳法南紀熊野スポ少 )
扇祭りの打松に類似 (那智勝浦町 )
那智勝浦町色川の旧家で20日、幕末ごろの古い祈とう札などが大量に見つかった。同家の建物は江戸時代建造の可能性が高いとして歴史的建造物の調査・修復技術者の山本新平さんが調べている。
山本さんは「札の年月日が建物と同時期とは確定できないが、江戸中期やそれ以前の材料が使われている。古材を再利用した可能性もあるが、幕末から明治に建てられたのでは」と見ている。この日は山本さんと共に京都大学大学院教授の神吉(かんき)紀世子さんも調査に当たり、太地町の1級建築士・森岡茂夫さんと同大学院生2人が同行した。
見つかった古札は、天井裏の使われていない神棚(幅120~150㌢、奥行き30~45㌢)に納められていた。多くは那智山の両社寺のもので、中には那智の扇祭りで用いられる「大打松(おおうちまつ)」に似た祈とう札が七つあった。これらはヒノキの柾目板を使い繊細な細工が施されており、長さは約55㌢、幅5・2㌢、厚さ0・7㌢。年月日のないものを除き、最も古いものは157年前の文久2年、那智山の御師と宿坊名が記されている。
他にも江戸後期から明治までの、補陀洛山寺や伊勢神宮、大峯山、香川県の金比羅神社など、さまざまな社寺の計70点以上の札が天井裏から下ろされ、縁側に並んだ。札は山本さんが表裏の撮影などの記録を取った後再び元の場所に戻した。
建物について神吉さんは「古い建物は大抵どこかがひずんでいるが、ここは水平垂直に緩みがない。地盤が良いのと、材料、設計などが優れているのでしょう」と話した。
山本さんはこれまでに、醤油(しょうゆ)の発祥の地で知られる湯浅町の伝統的な町並みの保存に尽力。平成18年12月には和歌山県で初めて文化庁の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選定された。また、当地域では神吉さんらと共に活動した結果、太地町の太地水産共同組合の建物(大正7年築)は平成23年に登録文化財の指定を受けた。
19年からの色川地区の調査で、集落には江戸期の建造と思われる建物が他にも数戸あると見ており「湯浅町に続き、個人的に伝建地区や文化的景観を目指したいと考えている」と話している。
※今件の建物は個人所有で居住者がいます。問い合わせや見学は受け付けておりません。ご了承ください。
(2019年7月25日付紙面より)
金融防犯協議会が総会 (新宮警察署 )
新宮警察署管内金融防犯協議会(会長=北野暢哉(まさとし)・紀陽銀行新宮支店長)は23日、新宮警察署会議室で総会を開いた。32人が参加し、本年度事業案、予算案などを承認したほか、山本貴彦・同署生活安全刑事課長が講話した。
開会で北野会長は、振り込め詐欺などの特殊詐欺事案の発生は後を絶たない状況であるとし「高齢者が被害に遭うケースが多く、家族の心情や老後に備えて少しでも財産を増やしたいと願う気持ちに付け込む、極めて悪質で決して許すことのできない犯罪」と述べた。
「当協議会としては現場に携わる最後のとりでとして、善良な住民が犯罪被害に遭うことのないよう、積極的な声掛けと職員の防犯意識の高揚を図っていきたい」とあいさつした。
県暴力団排除条例について、条例制定以降、各店舗間が相互に協力し、新宮署を中心とした関係機関・団体との連携を深めていきたいと述べ「条例の基本理念である『暴力団を恐れない』『暴力団に対して資金を提供しない』『暴力団を利用しない』に基づき、より一層暴力団追放に取り組みたい」と呼び掛けた。
髙砂(たかす)浩之署長は、金融機関を対象とした強盗犯罪の防止対策としては、声掛けや見守り活動、店内の防犯ビデオも効果的であるとし、「防犯ビデオの点検を含め、万が一の時のための対処訓練を積み重ねることが重要。短時間でいいので犯人の特徴を覚える訓練、カラーボールの投てき訓練、刺股の訓練など、職員が躊躇(ちゅうちょ)することなく役割分担できるように、日々訓練を積み重ねて」。
特殊詐欺に対しては、全国的にも発生が後を絶たない状況であると述べ「防止のために大切なのは、お客さまを被害に遭わせないという熱い思い。水際で必ず防止するという気持ちを職員の方に伝えてほしい」と話していた。
(2019年7月25日付紙面より)
白馬北小と太地小児童が交流 (太地町 )
太地町立太地小学校(宮本礼子校長)の5年生7人と長野県白馬村の白馬北小学校(木下政道校長)の5年生45人は23日、同町公民館で交流会を開いた。両校の児童は1月に白馬村でスキーをして以来、約半年ぶりに再会した。
白馬村と太地町は1984年に姉妹都市提携を結び、翌85年から両校が交流を始めた。4年生の冬に白馬村で雪を、5年生の夏には太地町で海を体験するなどして友情を深めながら互いのふるさとを学んでいる。
白馬北小の児童は22日に太地町入りし、学校案内や太地小5年生が家庭科授業で作ったウエルカムドリンクの梅ジュースを味わった。23日の朝に漁港を見学した後、交流会に出席した。
開会では両校の校歌を合唱。歓迎のあいさつで宇佐川彰男教育長が「皆さんのお父さん、お母さんが子どもの頃から始まった交流が今も変わらず続いていることがうれしい。最近は天気も悪かったのですが、白馬北小の皆さんが幸せを持って来てくれたように思います。しっかり友情を深め、白馬に帰ったら太地の魅力を伝えてあげてください」と呼び掛けた。
白馬村教育委員会事務局の田中克俊教育課長は「交流を通じて両町村の素晴らしい関係が続いていくとともに、これまで培われてきた交流の輪が発展していくことを願っています」と述べた。
太地小児童を代表して由谷蓮太郎君(10)が「白馬でスキーなどをして楽しかったです。今度は僕たちが太地を案内するので一緒に楽しみましょう」と歓迎。白馬北小代表の滝沢柚芽さん(11)が「くじらの博物館などいろんな所を見学して、皆さんと交流できるのを楽しみにしています」と応えた。
太地小児童による『綾踊り』や、両校一緒に『友よこの先もずっと』を歌うなどして親睦を深め、お土産を交換した。
両校の児童は紀の松島巡りで洋上体験をした後、太地町立くじらの博物館を見学。町内で磯遊びなども楽しんだ。
(2019年7月25日付紙面より)
ニュースポーツ体験会 (紀宝町老連 )
紀宝町老人クラブ連合会(牧戸光彦会長)は23日、同町鵜殿体育館で「ニュースポーツ体験会」を開いた。
気軽に楽しみ、健康づくりにつなげてもらおうと初めて企画した。体験を通して、今後は各地区のサロンなどで取り組んでもらうという。
同連合会女性委員会が運営し、町内各地区の老人クラブ会員約100人が参加。室内種目の▽ユニカール▽ダーツ▽輪投げ▽バッゴー▽スライドカーリング▽玉入れ▽カローリング―の7種目を用意した。
10~11人一組の9チームを作り、全種目を体験した。バッゴーは、豆が入ったビーンバッグを約3㍍先の台に投げ合う的当てゲーム。参加者は台に開いた約15㌢の穴を狙ってビーンバッグを投げて得点を競った。
ユニカールはカーリングを手軽に楽しめるように考案されたスポーツ。参加者はカーペットに描かれた的に目がけてストーンを滑らせた。初めて体験する人も多く、ストーンが滑らず悪戦苦闘する姿も見受けられた。
平昌(ピョンチャン)五輪で銅メダルに輝いたカーリング女子チームで話題になった「もぐもぐタイム」も設け、和気あいあいと休憩時間を楽しんだ。
参加者は「初めての競技が多く難しかったけど、慣れれば楽しそう」「気軽にできた」などと話していた。
(2019年7月25日付紙面より)
新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は20日、同市佐野のくろしお児童館で「こども柱松体験会」を開いた。3~14歳の子どもたち28人が参加し、たいまつ作りや投げ方の練習をして楽しんだ。
子どもたちに地元の伝統的な祭りを伝え体験を通じて興味を持ち、将来祭りに携わってもらえればと初めて実施した。佐野柱松は害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが資金、労力の不足から58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。
この日は同会の瀬古正・相談役が祭りの由来やたいまつの作り方を説明。たいまつは同会が用意したスギやマツ、ヒノキを約20㌢に切り、割いて細かくしたものを使用。参加者は8本を直径約5㌢になるよう針金で束ねて約50~60㌢の縄を付けて完成させた。
同児童館の庭では投げ方の練習もあり、同会メンバーから教わりながら、作ったたいまつを籠に目掛けて投げた。「惜しい」「もう少し」などと声を上げ、にぎわった。
並川綾花さん(11)は「たいまつを巻くときに針金が固かったけど、楽しかったです。思うように飛ばなくて難しかった。地元の祭りをもっと知りたいと思いました」。瀬古相談役は「参加者全員の楽しそうな姿が見られました。子どもたちに興味を持ってもらった上で、佐野の伝統の祭りを受け継いでもらえれば」と話していた。
(2019年7月23日付紙面より)
熊野なまず即売会が盛況 (新宮市 )
新宮港埠頭株式会社(小池㬎二=けんじ=社長)は21日、新宮市三輪崎の新宮港湾会館前駐車場で「熊野なまず」の蒲(かば)焼きとひつまぶしの即売会を開いた。大勢の人が熊野なまずを求めて列を作った。
熊野なまずは市の第三セクターである同社が不純物のない地下水を使用して同市木ノ川で卵から養殖している。現在は成魚3万匹を飼育しており、愛知県や大阪府、東京都などに出荷している。市内では5店舗が熊野なまずを使った料理を提供しているほか、新宮港に客船が入港した際、乗船客らに振る舞われている。
今回の即売会は地元住民への周知を目的に開いた。蒲焼き、ひつまぶしは各約300食を用意。蒲焼きを購入した女性は「食べてみたいと思っていたところ、新聞で即売会を知りました」。試食した人たちは「おいしい」「昔食べたことがあり、買いにきました」などと話していた。
小池社長は年に数回は即売会を開きたいと話し「今後は子どもたちに給食で提供したいとも考えています。うなぎと比べられますが違う味。比較すると淡白ですが、低脂質で高タンパク、コラーゲンも含まれています。皆さんに食べていただきたい」と話していた。
(2019年7月23日付紙面より)
サマースクール始まる (紀宝町 )
紀宝町教育委員会(西章教育長)による「サマースクール」が22日、町内5小学校区の各施設で始まり、初日から児童が学習に取り組んだ。土曜、日曜などを除く8月30日(金)までの20日間続く。
夏休み期間中に学習時間を設定し、町教委が派遣する講師が児童の個別指導に当たることで、学習に対する意欲喚起と学力向上を図ることが目的。
自主学習の場として5年前からスタートし、2年目から学校単位で実施している。年々参加する児童が増えており、初年度は183人、一昨年度は198人、昨年度223人が登録。本年度は町内全小学校児童の44・5%に当たる233人が参加した。
鵜殿小学校区の町生涯学習センターまなびの郷では1~6年生の61人が登録。涼しい環境の中でさっそく夏休みの宿題に取り掛かった。自学ノート、教科書、ドリルなどを広げ、1学期の復習をする姿も見られた。講師は児童の「学びに向かう姿勢」を育むよう学習をサポートした。
開校式で西教育長は「自分がしなければいけないこと、したいことの計画を立て、やりきる行動力を身に付けてほしい。毎日元気に通ってくれることを願っています」と激励した。
(2019年7月23日付紙面より)
串本町姉妹都市交流事業〈派遣事業〉の青少年団10人が21日、トルコ共和国・メルシン市(以下メ市とする)へと出発した。29日(月)夕方に帰町する予定で、現地では市長表敬や現地観光、ホストファミリーとの生活やメ市側の受け入れ組織主催の交流、イスタンブール観光などに臨むという。
同町樫野にあるトルコ軍艦エルトゥールル号の慰霊碑と同じ形の碑が建立されている縁で1994(平成6)年に姉妹都市関係を結んだメ市。姉妹都市交流事業における青少年派遣は現串本町では教育委員会が担当していて、両市町が隔年で送り合う形で取り組んでいる。同町は西暦奇数年に派遣する(同偶数年はメ市の青少年団の受入事業を実施)巡りにあるが、同国の治安事情により過去3回中止としたため、今回の派遣は8年ぶりとなる。
青少年団の内訳は、町内在住の中学生7人と同町総務課に勤務するトルコ人国際交流員のドゥルナ・オズカヤさんら引率の成人3人。21日は同町文化センター前に集合し、同町教委の潮﨑伸彦教育長は「歴史と文化に触れて相手を理解し、友好を深めてほしい。長期の派遣となるのでくれぐれも健康に気を付け、元気に戻ってきてほしい」とあいさつし、参加する中学生が有意義な派遣とすることを願って家族らと共に送り出した。
(2019年7月23日付紙面より)
一時は同点とされるも八回に勝ち越し (全国高校野球選手権和歌山大会 )
ウオーキングサッカーで世代超え交流
東牟婁地方中学校総体④ (ソフトテニス )
「那智の扇祭り」を前に (熊野那智大社 )
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は9日、世界遺産・那智の滝の上に架かる大しめ縄を張り替えた。14日(日)に催行される国指定重要無形民俗文化財「那智の扇祭り(火祭)」を前にした恒例行事。雨で水量が増したことから、この日は例年より上流に張り、天候の回復を待って後日、元の場所に張り直す。
この日は午前9時から本社拝殿で奉告祭が営まれた後、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職らが真新しいしめ縄を担いで入山した。しめ縄は長さ約26㍍、重さ4㌔。神職らは神域である滝の落ち口から約50㍍ほど上流で、命綱を着け、水につかりながら張り替えた。
現場は高さ133㍍の滝の上。ここ数日、毎日のように降っている雨の影響もあり水量が増している中、足元を確認しながら慎重に作業した。張り替えは、毎年同日と迎春準備として12月27日の年2回行われている。
(2019年7月10日付紙面より)
城南中2年生が保健体育で (新宮市 )
新宮市立城南中学校(中田善夫校長)で8日、合気道の保健体育の授業があった。2年生64人は同市元鍛冶町の合気道熊野塾道場師範の田坂光男さんと、チェコ出身で同塾の門下生オンドレイ・トラーヴニーチェックさんに教わりながら正座やあいさつの仕方、簡単な技など、合気道の基礎を学んだ。
同市の中学校では昨年まで保健体育の武道の授業で剣道が行われていた。当地方にゆかりのある合気道を生徒に知ってもらおうと、教員を務めていた田坂さんの関係からモデル授業として同校で初めて実施。計5回を行い、取り組みの中で課題などを挙げて来年度以降に他の市内中学校にもつなげていく予定にしている。
田坂さんは合気道の創始者である植芝盛平(もりへい)翁(1883~1969年)の紹介や新宮での合気道の歴史、稽古方法などを説明。今後取り組んでいく技の手本を見せ、「力の伝わり方、姿勢が大事」と述べた。二人組になった生徒は合気道の基礎となる技「肩手取り」「相どり」に挑戦。「どっち?」「これで合ってる?」などと確認しながら熱心に取り組んだ。
仮谷心さん(14)は「力の入れ方が難しかったです。初めて合気道をして手順が多くて奥深いことに驚いた。今後の授業でいろんなことを知りたい」。和平蓮君(13)は「基礎的な技だったけど、力加減が分からず難しい。授業が進むにつれて、自然と身に付けていきたい」。
田坂さんは「生徒が合気道を知ろうという姿勢を感じました。今後の授業ではさらに難しいことも増え、集中力や姿勢、精神力が必要になる。授業を通じ、普段の生活の中で成長するきっかけになれば」と話していた。
(2019年7月10日付紙面より)
生活支援体制整備学習会 (古座川町 )
古座川町中央公民館で6日、第1回生活支援体制整備事業学習会があり、町民約110人が同事業で目指す地域像を見通す機会を持った。
この事業は、介護保険制度の平成27年度改正に伴い市区町村に移行した介護予防・日常生活支援総合事業の一環。同町は町民の互助による生活支援体制の創出と定着を目指していて、前年度は手法の模索を進めつつ同町社会福祉協議会職員の宮本泰輔さんが生活支援コーディネーターとして着任した。本年度は対の関係で事業展開の核となる最上位協議体の立ち上げを目標にし、人材育成を図りながら担い手を得るためにこの学習会を複数回開くとしている。
この日はその1回目。西前啓市町長のあいさつを経て、基調講演と地域活動発表の2部構成で同事業が求められる時代背景と生活支援コーディネーターや協議体の概念、協議体の振興対象となる既存の地域活動の現状を一同で共通認識した。
基調講演は、コミュニティーネットハピネス=静岡県=の土屋幸己代表理事が「安心して暮らし続けるために今必要なこと」と題して登壇。地域包括ケアシステムの趣旨と取り巻く状況、今後顕在化する課題を踏まえて生活支援コーディネーターと協議体の必要性を導き、南アルプス市の事例を交えてイメージを培った。
専門職がこなしている支援の中で外出や家事の手助けなど互助でもできる内容を新たに地域の支え合いへ委ねることで、生活支援の量と質を向上する仕組みを形作るのが協議体の役割で、その後押しをするのが生活支援コーディネーター。これら仕組みにより誰かがではなく住民同士が主体的に互いを理解し支え合う状態を目指す状況として意識づけた。
発表では、▽明神の手芸▽高池上部の卓球と囲碁▽洞尾の寄り合い▽平井の休耕田再生―といったグループ活動が協議体を通して創出する地域活動に結び付く事例として紹介され、さわやか福祉財団=東京都=の高林稔インストラクターが各地域の活動を講評し、土屋さんが総評を述べて本年度の目標達成を促した。
土屋さんは、この生活支援体制整備事業を進める上で住民の居場所となる拠点確保の大切さや、高齢化率約52%の町域にあっては元気な高齢者が支援を必要とする高齢者を支える形が生きがいの創出や社会参加による健康寿命の増進にもつながるといった側面などにも触れながら、1回目の学習会を締めくくった。
次回は8月上旬に実施予定。宮本コーディネーターは回を重ねて関心が高い人材の育成を進めて最上位協議体を立ち上げるのが本年度の到達目標で、来年度以降に地域に根差して町民に密接する生活課題を見つけ、支援を形にする下位協議体の数を増やして地域内互助による生活支援の輪を広げたいと思い描いている。
(2019年7月10日付紙面より)
デジタル防災行政無線戸別受信機 (紀宝町 )
紀宝町は6、7日の2日間、役場防災拠点施設でデジタル防災行政無線の戸別受信機を配布した。回覧と防災行政無線で呼び掛けたところ、週末の2日間で50人が受け取った。
町が使用する防災行政無線のアナログ簡易無線が2022年で終了するため、2月からデジタル方式の受信機を町内全戸と各事業所などに無料配布してきた。
配布開始から5カ月が経ち、全戸配布が完了した地区があるものの、配布率が低い地区もあり、町では広報などを通じて周知を図ってきた。
平日に同施設内の防災対策室で受信機を配布しており、今回は働く世代の休日を狙って土曜日と日曜日に特別配布した。
職員2人が対応し、訪れた住民に受信機の使い方などを説明した。町内放送を聞いて訪れた女性は「平日は仕事が忙しくて来ることができなかった。休日に受け取ることができてよかった」と話していた。
町では今後も受信機の配布を続ける計画で、担当職員は「防災対策室で早めに受け取ってください」と呼び掛けている。
問い合わせは、同室(電話0735・33・0335)まで。
(2019年7月10日付紙面より)
13日開幕、第12回学童軟式野球大会
JA杯ソフトバレーボール大会
熊野川改修促進期成同盟会が総会 (新宮市 )
熊野川改修促進期成同盟会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が2日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルであり、本年度事業計画など5議案を承認した。本年度も国土交通省や関係機関へ事業促進などを要望していくことを確認した。
同会は熊野川流域の水害防除と円滑な土地利用で地域発展に寄与することを目的に1981(昭和56)年11月に設立。国直轄区間河川の整備工事推進を目的に要望活動などを展開している。会員は新宮市、紀宝町の両首長、市町議員ら。役員改選では会長の田岡市長、副会長の西田健紀宝町長ら全員が留任となった。
田岡会長は冒頭のあいさつで、2017(平成29)年10月の台風21号の影響により、新宮地域気象観測所では観測史上1位となる累積雨量893・5㍉を記録し、新宮市、紀宝町合わせて1500戸(新宮市1498戸、紀宝町26戸)を超える被害に見舞われたと述べ「今後も諸課題への対策が急務。『熊野川河川整備基本方針の見直し・整備計画の早期策定』と『直轄治水事業の推進および必要な予算の確保』などについて、関係機関に対し引き続き強く要望していく」と協力を求めた。
来賓の西畑雅司・東牟婁振興局新宮建設部長は「今後とも、国をはじめ関係機関の方々と連携し、熊野川流域の皆さまが安全で安心して暮らせ、環境とも調和のとれた河川整備を進められるよう一緒に取り組んでいきたい」とあいさつした。
総会終了後に国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の岸本健司副所長と同新宮川出張所の足立哲也所長が熊野川の河川事業について説明した。
熊野川の治水安全度の向上と浸水被害の軽減を図るために、引き続き「緊急対策特定区間」の河道掘削などの治水事業を展開していくなどと報告。市田川の今後の内水対策について計画を示し「早急に実施していく」と述べた。
本年度は▽市田川排水ポンプ増設▽市田川堤防耐震補強▽河口砂州掘削▽鮒田水門・相野谷川排水機場の耐震補強▽相野谷川河道掘削―などを実施することを紹介した。
紀南河川国道事務所では水辺のにぎわいや利活用するための取り組みとして「水辺で乾杯」などの啓発活動を実施。地域一体となった良好な河川環境の保全や河川の適正な維持管理のための「熊野川・市田川クリーンキャンペーン(河川清掃)」を紀宝町、河川を美しくする会と合同で、14日に予定している。
(2019年7月4日付紙面より)
儀平の職人・丸山正雄さん (串本町 )
串本町の和菓子店「うすかわ饅頭儀平(ぎへい)」の看板商品・うすかわ饅頭の製法を受け継ぐ職人、丸山正雄さん(43)が全国和菓子協会の第6回選・和菓子職伝統和菓子職部門の認定を受けた。推薦と審査を経ての誉れで、丸山さんは「祖父がうすかわ饅頭を作ってくれたから今の自分がある」と振り返りつつ喜んでいる。
選・和菓子職は、和菓子の製法を支える技術を知って味わいを深めるとともに、携わる職人の意欲を高め地位向上と技術伝承を促し文化振興に資することを目的とした認定制度。現在は挑戦型の優秀和菓子職部門と推薦型の伝統和菓子職部門の各審査を隔年で実施していて、本年度は後者の巡りに当たる。
この部門は伝統製法を守り優れた技術を有する和菓子職人を認定するもので、同協会が規定する推薦者2人と認定候補者が属する店舗の代表者、計3人の推薦により審査対象となる仕組み。推薦書類と受け継ぐ製法で作る伝統和菓子の実物の両審査で、第6回は6人6品を認定し今月24日に東京都内で認定者バッチと菓子名・認定者名・店名が入った盾を贈呈した。
同店は1893(明治26)年に創業。うすかわ饅頭は丸山さんの祖父にあたる2代目・田嶋儀助さんが1923(大正12)年に考案した蒸し菓子で、現在は3代目・堀本京子さんを代表取締役とする有限会社串本儀平の店舗として同店を営み、丸山さんは同社製造部長兼和菓子職人としてうすかわ饅頭を作り続けている。推薦者は2年前に第5回認定を受けた菓心富美堂=田辺市=の森山昌彦さんと和歌山市菓子工業組合の駒井良章理事長、同社の堀本代表取締役。贈呈式は同協会総会の中であり、細田治会長からバッジと盾の授与を受けたという。
丸山さんは「大先輩が大勢いる中で若い自分が認定を頂くのはとても緊張し、『本当に頂いていいのか』という気持ちだった」とコメント。祖父と推薦者への感謝を掲げ「自分が和菓子職人として24年間続けてこられたのも、うすかわ饅頭を作ってくれた祖父のおかげ。この思いを忘れずに、これからもうすかわ饅頭の伝統を守り続けていきたい」と気持ちを新たにしている。
(2019年7月4日付紙面より)
交通安全子ども自転車大会 (鵜殿小 )
津市の芸濃総合文化センターで6日(土)に開催される「交通安全子ども自転車三重県大会」に、紀宝警察署管内から紀宝町立鵜殿小学校6年生の曽越胡未さん、柿園雪乃さん、森倉靖貴君と5年生の根本倖汰君が出場する。
大会は県交通安全協会、県警察本部が主催。県内18の警察署管内からそれぞれ1チームが出場する。学科テスト、安全走行・技能走行の実技走行テストで個人、団体の順位を決め、優勝チームは8月7日(水)に東京ビッグサイトで開催される「交通安全子供自転車全国大会」に三重県の代表として出場する。
鵜殿小は毎年大会に参加しており、優勝経験もある強豪で、昨年は6位に入った。児童たちは5月末から北越紀州製紙の協力を得て、同社の厚生会館で毎日、本番さながらの学科、安全走行、実技走行の課題に取り組んでいる。
2日には紀宝警察署の岡田智治署長が訪れ「努力は必ず報われる。一生懸命頑張ってください」と激励した。
昨年も出場した曽越さんと柿園さんは「頑張ります」と笑顔を見せ、森倉君は「全国1位になりたい」ときっぱり。根本君は「練習の成果を発揮したい」と話していた。
(2019年7月4日付紙面より)
イベントは8日から (太地町 )
海開きを迎えた太地町のくじら浜海水浴場で1日、安全祈願祭が営まれた。強い雨脚の中、町関係者らが参列。飛鳥神社の髙橋正樹宮司が神事を執り行い、一同でシーズン中の安全とにぎわいを祈った。
同町の名物イベント「くじらに出会える海水浴場」は8日(月)から開催する。時間は午前11時と午後1時。今年6回目の参加となる雌のサツキ(体長291㌢)と初参加で雄のネモ(262㌢)の2頭のハナゴンドウと約15分間の遊泳が楽しめる。期間は8月19日(月)まで。
(2019年7月4日付紙面より)
御所実業が優勝 (熊野市ラグビーフェス )
2日間にわたる雨中の熱戦制す (天満ファーム七夕サッカーフェス )