レシピ本作り町民に配布 (太地町特産品開発研究会 )
太地町特産品開発研究会(小出勝彦会長)はこのたび、クジラ料理の普及や啓発を目的にレシピ本「あなたが作る太地くじらレシピ」を作成した。本は11日に納品、15日に各区から町民に無料で配布された。
研究会は同町や町婦人会、町民有志、南紀くろしお商工会などのメンバーで構成。これまで町の活性化のために地域資源の調査や特産品の開発活動に尽力してきた。
商業捕鯨の再開を受け、世間では鯨肉の健康効果などが注目されている。しかし、クジラ料理を知る人々の減少でレシピが失われることに危機感を抱いた研究会がクジラ食文化の発展のためにもレシピの作成や保存に動き出した。
過去のレシピ収集を進めるとともに道の駅たいじで昨年12月にあった朝市においてクジラ料理の試食を行い、アンケート調査を実施した。
刺し身やハリハリ鍋など昔ながらの食べ方に加え、クジラが苦手な人や食べたことがない人でもおいしく味わえるものや時代に合わせたレシピ作りに奮闘。種類を増やすことや手軽に調理できる家庭向け料理を心掛け、試作と試食を繰り返して40レシピが完成した。
本にはクジラの基礎知識などが掲載されているほか▽ローストホエール▽くじら赤肉のたたき▽くじらの皮の中華風酢漬け▽くじらハンバーグサンドイッチ―などさまざまなレシピが盛りだくさん。
作成に当たっての財源は研究会の持ち出し分と和歌山県の「令和2年度地域・ひと・まちづくり補助事業補助金」を活用。町民にいつまでも手に取ってもらえるようにと、永久保存版となるハードカバーの豪華なレシピ本に仕上がった。
小出会長は「クジラは元々料理の数が少ない。クジラらしさを生かし、臭みをなくすことは大変だった。婦人会の皆さんや有志のメンバーの協力がなければ作ることができなかった。感謝しています」。
レシピ本については「町民の皆さまにはクジラを身近に感じてほしい。簡単でおいしく食べられるレシピなので活用を」と語った。
同町によると、レシピは今後、町ホームページでも掲載する予定だという。
(2021年3月26日付紙面より)
公立小中学校で修了式 (新宮・東牟婁 )
新宮市・東牟婁郡の公立小中学校、県立高校で24日、一斉に修了式が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大による長期の臨時休校を乗り越え、一年間の学習を終えた児童・生徒が修了証を手に、約2週間の春休みに入った。新年度の始業式は4月8日(木)を予定している。
新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)では、放送集会の形で式を実施した。嶋田校長は、一人も感染者を出すことなく一年を終えた努力をねぎらい「できる限りの感染対策をこれまで通り続け、安全で楽しい、すてきな春休みを」と呼び掛けた。生徒指導部からは春休み中、消防車、救急車、パトカー、不審車両の四つに世話にならないよう諸注意があった。
5年1組の教室では算数ドリルやプリントなどを配った後、担任教諭が一人一人に成績表と修了証を手渡した。児童たちは「せーの」の合図で一斉に開き、じっくりと自分の成績やコメントに目を通した。
泉愛惟さん(11)は「友達とけんかをすることもあったけれど、一緒に遊んで、おしゃべりができて楽しかった。一番の思い出は、みんなで潮岬青少年の家にキャンプに行ったこと。来年は休校もなく、毎日友達と遊びたい」と話していた。
(2021年3月26日付紙面より)
警察署等再編案が明らかに (県警察本部 )
県警察本部が来年4月実施予定の警察署等再編案を明らかにした。本紙関係では串本警察署管内を分割し白浜署と新宮署へ統合する内容が示されていて、管内3町はすでに議会や管内防犯協議会などを通して情報共有を広め存続に向け動き出している状況にある。
この再編案は、県警察機能強化推進計画に基づく取り組みの一端で示された。▽マンパワーの集中運用▽大規模災害時の警察機能喪失の防止▽人口負担率等の平準化―を目的として組織再編をし、事件や事故、災害への対処能力強化を目指すとしている。
再編の動向には大きく警察署管内の統合と本部機能強化の2系統があり、統合の対象は有田署管内(湯浅署管内へ統合)と串本署管内(白浜署管内と新宮署管内へ分割統合)となっている。
串本署管内はすさみ町域と串本町・古座川町域に分割し、前者を白浜署、後者を新宮署へ統合する。伴って白浜署と新宮署を増員し、串本署庁舎を新宮警察署串本分庁舎として生活安全関係や交通関係は基本的に現状通りとし、他に遺失物や拾得物の取り扱いや警察安全相談などの行政サービスを継続する。
串本署管内にある交番や駐在所は存続するが、津波被害が想定されるところは安全を確保しつつ機動的かつ実行ある活動ができるよう運用する。分庁舎用にパトカー1台を増強配備し、発災時の初動対応に当たる災害対策要員2人を同分庁舎に隣接する代替指揮所へ配置するといった再編内容となっている。
事前の説明を受けた管内3町は、統合により署長など幹部級職員の常駐がなくなることによる町域内の警察官数減を強く不安視。将来的な発生が予測されている南海トラフを震源域とする大地震発生時や小型ロケットの打ち上げや近畿自動車道紀勢線の延伸に伴う流動人口増時の警察対応力の低下、町域における警察の疎遠化などを懸念し、地域を挙げて受け止めるべき課題として同案を先んじて町域内で情報共有し将来を見据えた存続を求める機運を強めている。
追って県警本部がこの再編案を明らかにしたことで、警察と地域は表立って話し合う状況が整った。白浜署はすさみ町に加え田辺署管内の上富田町域の統合も受けて西牟婁郡3町が管内となる内容。県警本部の機能強化は▽人身安全対策課〈仮称〉▽警備企画課〈仮称〉―の新設。再編の事実上の決断者は県知事となる。
(2021年3月26日付紙面より)
熊野那智大社の内庭で (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)の内庭で現在、県天然記念物のシダレザクラ(枝垂桜)が八分咲きを迎えている=写真(24日撮影)。高さ約8㍍の大木から垂れた枝に無数の花が開き、朱塗りの社殿を背景に優美な姿を見せている。
同大社によれば、サクラは平安時代末期に後白河法皇が手植えしたものと伝えられ、室町時代の絵図「那智山宮曼荼羅(まんだら)」にも描かれている。小さく上品な花の姿は「上臈(じょうろう=女官)」の雰囲気を醸し出すとたたえられている。
神職の花薗龍人さんは「サクラらしく、ぱっと咲いてすぐに散ってしまう。毎年遠くから見に来られる参拝者の方もおられます」と話す。
内庭は普段一般公開しておらず、特別拝観でおはらいを受け、白玉石を奉納すると神職の案内で入ることができる。拝観を希望する人は、同大社の社務所へ申し出る。
(2021年3月26日付紙面より)
休園前にお別れ会 (高田保育所 )
新年度より休園が決定している新宮市立高田保育所(坪井辰実所長)で24日、お別れ会があった。園児は、園舎である新高田会館(高田交流センター内)で過ごした楽しい日々に別れを告げた。
同保育所(市立高田へき地保育所)は1973(昭和48)年4月に旧高田会館に開所。当時は3歳児から就学前まで20人の園児がいたが、2007(平成19)年度末には2世帯2人となったため休園に。
その後、地区住民の尽力により10(平成22)年4月には7世帯9人となり、再開に向け市と協議を行った結果、同年5月10日に再開。園舎に子どもたちの笑い声が戻った。
19(令和元)年7月、建物の老朽化や耐震面の不安などの観点から現在地に移転。現在、1、2、4歳3人の園児が入所しているが、今月末には1世帯2人になること、来年度、再来年度においても園児数が2人であることが見込まれることなどから、惜しまれながらも休園の運びとなった。
この日のお別れ会では、歌や体操、運動会ごっこなどで園生活を振り返り、園児には手作りの証書が授与された。
昨年、未入所児を対象にした遊びの場「わんぱく広場」を開始し、保護者らの関心の高さに園児数増加への手応えを感じていた矢先の休園。同保育所教職員は「悔しい思い」と肩を落とす。
「高田村つくり推進事業」を立ち上げ、移住者促進に向けての取り組みを進める高田区。坪井所長は「休園は残念の一言に尽きる。保育所の再開に向け、移住定住の観点からも区で話し合いを進めていけたら」と話している。
(2021年3月25日付紙面より)
北越コーポレーション株式会社の大型木材チップ船「Southern Ace(サザンエース)」(船主・福神汽船㈱、運航・日本郵船㈱、総トン数4万9877㌧、全長約210㍍、全幅37㍍)が21日、新宮港に初入港した。23日のセレモニーでは、田岡実千年市長が「新宮港が地域産業の拠点として成長するため、共に新たな第一歩を踏み出すことにつながると確信している」と歓迎した。
同船は木材チップの海上輸送のため、今月2日に長崎県の造船所より就航。ベトナム南部のフーミー港で木材チップを積み、このたびの新宮港入港に至った。
スクラバー(IMO Sox規制対応設備)とバラスト水処理装置(バラスト水管理条約対応設備)を搭載し、国内最大船型ながら燃費は同船型比15%減と、チップ輸送におけるCO2排出量の削減に大きく寄与するエコシップとなっている。船名は同社の木材チップの海上輸送を担ってきた「HOKUETSU ACE Ⅱ」の船名を一部継承した。
同港佐野3号岸壁で行われた歓迎セレモニーには、田岡市長、久保智敬市議会議長、垣内宏新宮港振興会長、小池㬎二(けんじ)同会事務局長、東牟婁振興局の鈴木伸幸・新宮建設部長、和歌山県県土整備部の木村高秀・港湾空港振興課副課長、北越コーポレーション紀州工場の前田孝夫事務部長、本社チップ・パルプ部の三上山学・課長、福神汽船の瀬野直人・取締役執行役員、日本郵船の八島健一郎・製紙原料グループ第一チーム長が出席。
田岡市長は北越コーポレーションに対し「長きにわたり当地方において果たされた貢献や地域に根付いた取り組みは心強く、市も共に地域産業のさらなる活性化に向けて取り組んでいく決意を新たにした」。
前田事務部長は「皆さまのご尽力を賜りながら文字通り『エース』となり、紀州工場の救世主として継続的に発展していきたい」と協力を求めた。
久保議長、紀州工場の仲美保さん、垣内会長らが福神汽船、日本郵船に対し花束や記念品を贈呈。歓迎の意を示した。
同船は今後、主に同港や新潟港への寄港を計画している。26日(金)にはチリに向けて同港を出港する予定。
(2021年3月25日付紙面より)
早大地域連携WSの報告会 (串本町 )
串本町役場本庁で23日、早稲田大学の連携事業「地域連携ワークショップ(WS)」の最終報告会があった。学生11人が同町設定のテーマ「コロナ禍における観光イベントのあり方は?~イベントの復活策を考える~」について検証した成果を提案するなどした。
この事業は、同大学教育連携課が地域活性化への貢献を目的とし自治体と連携して展開。同町とは2018年度から連携していて、本年度はコロナ禍を考慮しオンライン形式で実施する内容を計画し、学部問わず学生の参加を募った。
応募した11人はA班とB班に分かれ、1月から検証を始めた。本来であれば現地フィールドワークを実施するところをオンライン通信による現地キーマンへのインタビューに置き換えて情報を収集。現地に還元する提案内容を含む成果をまとめたという。
最終報告会はウェブ会議システムを用い、同大学教育連携課の羽深浩二さんがコーディネーター役を務めて実施。串本町からは役場産業課の阪本祥さん、南紀串本観光協会の宇井晋介さん、ゲストハウス木―BOKU―の吉田剛さんが出席し、阪本さんと同大学の井上文人理事でこの報告会に期待するところを示し合い発表へと移った。
5人組のA班は持ち得る観光要素を起爆剤にした新規イベントの展開という視点からアプローチし、成果として▽世代別釣り企画▽AR企画▽アフターコロナ時代の大学生向けツアー企画―といったアイデアを提案。6人組のB班は町外に串本を知ってもらう上で町民が楽しんでいる状況が重要という視点から検証を深め、すでに実績がある既存イベントの復活策や日ト友好マスコットキャラクター「まぐトル」を活用した探検隊実施といったアイデアを提案した。
提案後は質疑応答もあり、内容のさらなる掘り下げに加え現役の大学生に情報を効果的に伝える会員制交流サイト(SNS)、活用の工夫などもこの機に探るなどした。阪本さんは「全てとはいかないが、提案していただいた内容を今後に生かしていきたい」と応えて提案に感謝するなどした。
発表後は早大指導陣からの全体講評があり、参加した11人がそれぞれに取り組んだ感想を述べて締めくくったという。
(2021年3月25日付紙面より)
下里とも子ガーデンで満開 (那智勝浦町 )
那智勝浦町下里の「下里とも子ガーデン」(岩本カナエ代表、会員7人)で、チューリップやピンクパンサー(シレネ)など色とりどりの花が見頃を迎えている。花の配列や整備によって、より際立った春の花たちが住民や見物人の目を楽しませている。
同ガーデンは花壇の所有者であった故・笠松朝子さんの遺志を受け継いだ会員や住民らがボランティアで管理している。
花壇には前述の花のほか、キンギョソウ、クリサンセマム、パンジー、ヤグルマソウ、ムラサキハナナ、ハナビシソウなどが満開となっており、ルピナスやゴテチャも開花を控えている。
ガーデン内にはテーブル2台とベンチ2基を設置しており、花を見物しながら休憩や昼食ができる。
また、岩本代表が大阪府堺市に住む知人から譲り受けた赤色のチューリップの球根約300個も植えたことから、4月ごろにはさらなる彩りが加わるという。
岩本代表は「今年は昨年と違い、テーブルもベンチも用意しています。下里地域を散策がてら立ち寄って花を楽しんでいただけたら」と話していた。
(2021年3月25日付紙面より)
ファミリーフットサルフェスティバル (新宮市 )
東京大学と協定締結 (新宮市 )
新宮市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は22日、連携協力に関する協定を締結した。市と同大学はウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」で中継をつなぎ、田岡実千年市長と大西克也研究科長・部長が協定書に調印と署名をした。協定の有効期間は2026年3月31日まで。
市と同大学の交流は2017年から。市は同大学人文社会系研究科の秋山聰教授からの依頼を受け、体験活動プログラムなどで当地方を訪れた学生や院生、留学生を受け入れてきた。18年には秋山教授が事務局となり「2018年度国際熊野学会大会」「第42回地中化学会大会」が市で開催された。
協定は、市と同大学文学部が相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的とするもの。締結式は1月11日、東京大学で実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大による首都圏への緊急事態宣言の発出により延期となっていた。
目的達成のために、それぞれの機関に有する知識や経験、能力を生かし▽熊野研究の振興および「熊野文化」の国内外の発信、国際交流の促進など▽学生・留学生(および教員)の体験活動・研修▽市をはじめとする熊野地方の社会教育による地域活性化▽市をはじめとする熊野地方の文化財研究・保護・活用―などについて連携協力の上取り組んでいく。
市では協定により、次世代人文学の構築を担う研究者が市・熊野地方の歴史文化、自然、文化行政を実際に体験し研究活動の参考とすることで一層の学術的、文化的な振興が期待され、国際的にも研究が紹介・情報発信されることにより、将来的な地域活性化に資することができるものとしている。
締結式には、市からは田岡市長、速水盛康教育長、熊野学研究委員会の中瀬古友夫委員長、国際熊野学会の山本殖生代表委員が、同大学からは大西研究科長・部長や秋山教授らが出席。秋山教授が協定の趣旨や締結に至った経緯を説明し調印の運びとなった。
かつて起請文(きしょうもん)として使われた「熊野牛王(ごおう)符(宝印)」にあやかり、熊野三山の牛王符が印刷された用紙を協定書とした。田岡市長は協定締結に対する感謝を示し「市は豊かな自然と独自の熊野文化を誇りとし、熊野学として地域のために生かす取り組みを続けてきた。東京大学の皆さまとの連携、協力によって学術・文化の振興、教育の活性化のみならず、さまざまな波及効果があるものと期待している」とあいさつ。
山本代表委員は「熊野は時間と空間を超えた宗教文化が息づく聖なる場所。東京大学のご指導をいただきながら、調査・研究を進め、世界に向けて発信できれば」と話していた。
(2021年3月24日付紙面より)
公立小学校で卒業式 (東牟婁郡 )
東牟婁郡の那智勝浦町、串本町、古座川町の公立小学校で23日、卒業式が挙行された。児童計224人が卒業証書を手に、思い出の詰まった校舎を巣立っていった。
那智勝浦町立宇久井小学校では、芝﨑勝善校長が卒業生23人に証書を手渡し、「皆さんがつくり上げてくれた宇久井小学校は今、学年の垣根を越えて声を掛け合える学校になりつつある。あいさつは相手への思いやりの心。人の心を和ませる一番短い言葉。皆さんには、いつまでも笑顔であいさつができる人であってほしい」と式辞を述べた。
在校生を代表して川瀬ららさんが、コロナ禍中に縦割り班掃除や委員会活動などで最高学年としてのあるべき姿を示してくれた卒業生に、「託された宇久井小学校をより良くするため、みんなで力を合わせて頑張る」と決意を述べた。
卒業生を代表して清水漣君が保護者や来賓、教職員に感謝し、「小学校で学んだことを忘れずに成長していきたい」と答辞。式に出席した5年生から花束を受け取り、晴れやかな笑顔で校舎を後にした。
(2021年3月24日付紙面より)
役場や佐田区などの有志 (古座川町 )
古座川町佐田で22日、役場や佐田区などの有志によるちょうちんの飾り付け作業があった。設置期間は4月4日(日)までの2週間で、午後6時~9時には点灯もされる。
七川ダム湖畔はダムの完成以降、重ねてソメイヨシノなどの植樹がありその総数は約3000本とされる。中でも佐田一帯は花見の一大名所で、ちょうちんは訪れる人がより楽しめるようにと佐田区が軸となって飾るようになった。
近年は区内の過疎化や高齢化が進み、不足する人出を役場の若手を中心とした職員有志が公務の段取りをつけて応援する形が定着。イベント「桜まつり」と対の開花時期限定の趣向として続いている。
収束しないコロナ禍により、昨年に引き続き今年も密の状況を招きやすいイベントは中止。随時鑑賞となるちょうちんは諸事情で規模縮小となるが実施することとした。
役場地域振興課によると、今月22日は役場の若手職員と佐田区の区民有志15人が手分けして作業に当たった。設置区間は佐田駐在所~馬蹄(=桜の広場)間で、距離にして約350㍍。今年は今津橋から添野川(そいのがわ)方面への設置を取りやめ、追加したLED電球を足してそれまで飛ばし飛ばしだったちょうちんの明かりを夜半に全てともして往時の雰囲気を取り戻す形としている。
この日の佐田地内のソメイヨシノは株によって差があるがおおむね三、五分咲き。週末から月末までに見頃になりそうだという。
(2021年3月24日付紙面より)
吹奏楽部が2年ぶり定期演奏会 (近大新宮 )
近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)の吹奏楽部(潮﨑敬祐部長)は21日、御浜町中央公民館アメニティホールで第10回定期演奏会を開催した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、2年ぶりに美しい演奏で観客を魅了した。
吹奏楽部は創部15年を数え、定期演奏会は毎年3月に開催し、高校3年生の「卒部式」を兼ねた一年間の集大成の場。本年度の卒業生7人と部員31人、OB・OG10人、顧問2人を含む50人が出演し、保護者や地域に感謝の気持ちを込めて演奏した。
来場制限、手指消毒、検温といった対策を講じ、第1部はこれまでの吹奏楽部の軌跡をたどり、思い出の曲「ARSENAL」「マードックからの最後の手紙」「イル・デ・パン~瑠璃の海~」を披露した。
第2部は例年、中学生と高校生が演奏で対決する「中高対決」だが、今年は紅白対決を繰り広げた。紅組は「ドラえもん」「星に願いを」など、白組は「RPG」「スーパーマリオブラザーズ」を演奏し、投票の結果、白組が勝った。集計中には有志バンド「K組」のパフォーマンスで観客を楽しませた。
今年ヒットした曲を奏でた第3部で卒業した高校3年生を紹介。終了後には、アンコールが起こり、近大新宮吹奏楽部の定番曲「Sing Sing Sing」を演奏し、幕を閉じた。
(2021年3月24日付紙面より)
新宮市長杯女子サッカー大会
王子サッカー教室が卒団式 (新宮市 )
全国高校空手道選抜大会へ
宇久井中2年が漁業学習 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)の2年生12人が17日早朝、宇久井漁港で漁業体験に取り組んだ。宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)協力の下、生徒たちは第三十宇久井丸と第三十六宇久井丸に乗船し、地域を支える漁業を肌で感じた。
同校で20年以上続く海洋教育の一環。地元漁師らを講師に迎え、海で繰り広げられている漁業の手法や歴史、魚の種類などを学ぶ他、将来的な漁業後継者育成も目的の一つとなっている。
生徒たちは漁船で沖合約3㌔の定置網(通称・大敷)へ向かい、丸々と太ったブリやタイ、タチウオ、スルメイカなどが次々と引き揚げられていく光景に感嘆。この日はブリやサバ約19㌧の水揚げがあり、大漁に活気づく漁港での仕分け作業も見学した。
父親が漁師をしているという齋藤真結子さんは「お父さんは毎朝4時半ごろ仕事に出掛け、魚のにおいをさせて帰ってくる。漁船では10人ほどで大量の魚を網ですくっており、魚の種類も説明してくれた。さまざまな種類の魚が取れる網と、主にブリを取る網があると聞き、どんな仕組みになっているのか疑問が湧いてきた」と話していた。
(2021年3月19日付紙面より)
木本、紀南高校で合格発表
県立木本、紀南高校で18日、入学試験の合格発表があった。10日に行われた後期選抜と、すでに内定が通知されている前期選抜の合格者が発表された。合格を決めた受験生たちは4月から始まる高校生活に胸を躍らせていた。
木本高校では、後期選抜のみ実施した普通科(定員120人)に132人が受験して120人が合格した。総合学科(定員40人)は前期選抜合格者22人を除く後期選抜募集人数18人に14人が受験し、普通科受験者を含む18人が合格した。
紀南高校普通科(定員80人)は前期選抜で27人が合格。募集人数53人の後期選抜に39人が受験し、37人が合格した。
新型コロナ対策として、県教育委員会による専用サイトでも発表された中、両校では午前9時30分に合格者の受験番号が掲示された。マスク姿で訪れた受験生は、自分の受験番号を見つけると「あった、あった」と喜んだ。
紀南高校に合格した男子生徒は「部活はまだ決めてないけど、将来の仕事に向けて高校生活を頑張りたい」と笑顔を見せていた。
(2021年3月19日付紙面より)
文化セで学習成果発表会 (串本古座高校 )
県立串本古座高校(左近晴久校長)が18日、串本町文化センターで本年度学習成果発表会を開いた。生徒が互いに発表を鑑賞して学業や活動の成果を分かち合い、併せて家族や外部講師らにも公開して取り組みをアピールする機会とした。
生徒自ら同校の特色ある学校設定科目やクラブ活動の発表に臨むことで学びに対する理解を強く深めさらに生徒全体で分かち合い、さらにその様子を公開することで校内外に取り組みや頑張り、成長を伝える行事として計画。同校創立時と2年前にも実施した経緯があり、3回目となる今回は同校魅力化プロジェクトによる特色の多様化に伴い、過去最大規模での実施となった。
吹奏楽部の演奏をオープニングとして開会し、生徒会の問山裕海会長(2年)があいさつ。左近校長は「生徒皆さんの準備や練習の努力が実る同発表会。遺憾なき成果の発揮を祈りたい」と述べて激励した。
プログラムは▽全体発表▽パネルディスカッション▽分科会―の3部構成。全体発表では学校設定科目「海洋環境」「マリンスポーツ」「串本デュアル(長期インターンシップ)」について経験した生徒自らが取り組みの様子と学んだ事柄を発表した。
パネルディスカッションでは和歌山大学の西川一弘准教授をコーディネーターに迎え、串本町役場や古座川町役場に勤務する先輩や教員に職務内容やその延長でできること、同発表会の印象などを聴取。併せて「周囲の協力を得られる人になってほしい」「三現主義で一緒に頑張ろう」「発表会を形にした自分たちに自信を持ってほしい」といった年長からのメッセージも生徒に注がれた。
分科会では全体発表3科目と他の学校設定科目、クラブ活動の発表や展示があり、生徒や招待者らは自身の科目選択や関心に応じて鑑賞。そのような流れで取り組みの成果を分かち合い、最後に西川准教授による全体講評を受けて終了した。
(2021年3月19日付紙面より)
センター内職員など対象に (新宮市立医療センター )
新宮市立医療センターで17日、医療従事者に対する新型コロナウイルスワクチンの先行接種が始まった。同センターでは19日(金)まで、接種を希望する院内職員、委託業者職員に順次接種を行っていく。
国が医療従事者を対象に、先月から先行接種を開始した新型コロナワクチン。和歌山県では今月6日、3900回分のファイザー製ワクチンが県内11病院に到着し、8日に接種が始まった。
同センターには12日に195バイアル(1箱、975人分)が到着。うち83バイアルが那智勝浦町立温泉病院、くしもと町立病院に配分され、両病院とも15日から医療従事者などを対象に接種が始まっている。
同センターの接種対象者は520人で、うち接種希望者は院内職員(333人)、委託業者職員(133人)合わせて対象者の89・6%となる466人。17日には中井三量(みつかず)病院長(66)をはじめ、約150人がワクチン接種をした。次回のワクチン到着時期は未定だが、届き次第2回目の接種を実施していくという。
センター内で最初に接種した中井病院長は「針を刺した瞬間はチクリとしたが筋肉内の痛みはほとんどなかった」。
今後、その他の医療従事者、高齢者、基礎疾患を有する人などに対し待望のワクチン接種が進んでいくはずと展望を語り「ワクチンは、3密を避ける、移動の自粛などに加え新型コロナに対応できる策と考えている。副反応の可能性も少なく、通常のワクチンと同じように接種いただけると思っている」と話した。
2月17日から国内で先行接種が始まったワクチン。これまで約35万人の医療従事者が接種を受けたが、全人口の0・3%にとどまっている。政府は6月末までに約1億回分(約5000万人分)を調達するとの見通しを示している。
(2021年3月19日付紙面より)
中学校で卒業証書授与式 (新宮・東牟婁 )
新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町の公立中学校で9日、卒業証書授与式が挙行された。義務教育を修了した卒業生たちが思い出の詰まった校舎を巣立ち、それぞれの道へ歩を進めた。なお、北山村は8日に式を実施した。
本年度の卒業生は新宮市207人、那智勝浦町107人、太地町22人、串本町77人、古座川町24人、北山村3人の計440人。
新宮市立緑丘中学校(松本潤校長)は、体育館の全面改修工事に伴い、同市徐福の蓬莱体育館で式を実施した。
松本校長は卒業生81人に一人一人証書を手渡し、「みなさんの周りには、たくさんの応援団がいる。家族をはじめ、地域の方々や先生たちです。母校、緑丘中学校の誇りを胸に、この学びやで育んだ絆を生かして、新たな一歩を踏み出していきましょう」と式辞を述べた。
卒業生を代表して西珀人君が、個性豊かな友に恵まれた3年間を振り返り「僕たちはたくさんの経験をしながら大人に向かっていく。これからも温かく見守っていてください」と答辞。在校生には「自分の好きなことをしながら、緑丘中学校を雰囲気の良い学校にしていってほしい」と語り、自分たちに根気強く向き合ってくれた教職員や学校生活を支えた家族に感謝を伝えた。
最後に、卒業生が手話を交えて「旅立ちの日に」を合唱。教職員と保護者が「想い出がいっぱい」を歌って送り出した。
(2021年3月10日付紙面より)
健康ウオーキングに20人参加 (紀宝町 )
紀宝町大里の「相野谷川・電気の谷往復コース」を歩く健康ウオーキングが7日にあった。20人が参加し、ウオーキングの基礎を学んで緑鮮やかな渓谷沿いを歩いた。
運動習慣のきっかけや仲間づくりを目的とした町山歩き部会と町みらい健康課の合同企画。健康運動指導士の杉浦資史さんを講師に招いた。
大里親水公園駐車場に集合後、杉浦さんがストレッチ法を紹介。ゆっくり全身をほぐし「ストレッチは姿勢づくりに効果的。朝や疲れたときに取り組んでください」と呼び掛けた。
ウオーキングはリズムが大切と伝え、「早く歩く」「ゆっくり歩く」を繰り返すウオーキング法「インターバル速歩」を指導した。
歩き方の基礎を学んだ参加者は、往復5㌔のウオーキングに出発。通称「電気の谷」に架かる吊り橋を渡り、1903(明治36)年に開設された大里発電所横の石段を登って水路上の道へ。リズムや足の運びを意識しながら上流の取水堰を目指した。
折り返し地点には、浸食によってできた円形のくぼみ甌穴(おうけつ)が大小数個あり、参加者は川の歴史を満喫しつつ、帰りは渓谷を眺めながら雄大な自然を楽しんだ。
(2021年3月10日付紙面より)
ゆかし潟で花咲かす (那智勝浦町 )
那智勝浦町二河の国道42号沿いで現在、クマノザクラが満開を迎えている。付近を散歩する町民や車を運転するドライバーたちの目を楽しませている。
桜の場所はゆかし潟近くの「みなとはし歩道橋」すぐ横。ピンク色をした無数の花びらが美しく咲き、地域に春を告げている。
ゆかし潟周辺でもクマノザクラを見ることができるほか、町教育センター(旧三川小学校)近くの河川公園裏の山にもヤマザクラが色づき始めている。今後はソメイヨシノなどの桜の開花も控えている同所では、毎年きれいな桜を目当てに散歩や写真撮影に訪れる町内外の人々も多い。
また、喫茶きよもん前では愛らしいヒドリガモの群れが泳ぐ姿も見ることができる。
(2021年3月10日付紙面より)
13日、新型車両にバトンタッチ (JR西日本 )
13日(土)の春のダイヤ改正に伴い、和歌山県からその姿を消すJRの車両「105系」。13日以降は新型車両227系にバトンタッチされる。かつては通勤・通学の足として、多くの人の生活を支えた。新宮発のラストランは12日(金)午後9時59分。同日をもって県、そして近畿地方から勇退となる。
105系は、日本国有鉄道(国鉄)が1981(昭和56)年から製造した直流通勤型電車。国鉄分割民営化後はJR西日本とJR東日本に継承されたが、JR東日本ではすでに全廃されている。
和歌山県では84(昭和59)年に導入。2009(平成21)年度からJR西日本が実施した、地域に合わせた統一塗装により太平洋をイメージした青緑色の塗装が行われ、海沿いや山間を疾走する鮮やかな姿が多くの人の目に焼き付いている。
和歌山線では19(令和元)年9月30日をもって廃止。現在は紀勢本線(新宮―紀伊田辺間)の他、岡山県と山口県の一部路線で運用されているのみで、紀勢本線での廃止は和歌山県と近畿地方での廃止につながる。
ラストランを目前に、JR新宮駅の小谷典史駅長は「古い電車なので、暑かったり寒かったりと乗客の皆さまにはご不便を掛けたこともあったが趣のある電車だった。新型車両導入後は快適にご利用いただけると思っています」と話している。
13日からは車載型IC改札機が搭載された新型車両が新宮―紀伊田辺間を走行。区間21駅でICOCA(イコカ)、ICOCA定期券が利用できるほか、ICOCA以外の全国相互利用対象ICカード乗車券も使用可。これにより県内全域でICOCAが使えるようになる。
(2021年3月10日付紙面より)
春季近畿高校野球和歌山県予選
全国一斉放水に「はくりゅう」参加 (那智勝浦町 )
新型コロナウイルス感染症と闘う全ての人にエールを送ろうと、消防艇による全国一斉放水が7日午後2時から、全国23消防本部の各地域で行われた。那智勝浦町の勝浦漁港内では、県内で唯一消防艇を有する町消防本部(湯川辰也消防長)と町消防団(下地将仁団長)が消防艇「はくりゅう」で放水を実施。約10分間の放水に、コロナ収束と応援の思いを込めた。
初となった全国一斉放水は神戸市の提案によるもので、「コロナ禍において、ともにコロナを乗り越える勇気と希望を全国に発信する」ことが目的で消防艇のある各消防本部に呼び掛けたという。
賛同した同町消防本部らはコロナ感染拡大防止の観点から参加者を必要最少人数6人にとどめるとともに、多くの人々が集まらないように放水の実施も広報しなかった。
湯川消防長は「無事終了して感慨深いものがある。本来なら多くの方々に見ていただきたかったが今回は感染防止のため仕方なかった」。
町民に対しては「火災予防はもちろん、感染予防にも注意を払っていただけましたら幸いです」と語った。
(2021年3月9日付紙面より)
「さくら山」で80人が作業 (熊野さくらの会 )
NPO法人熊野さくらの会(田尾友児代表)は7日、紀宝町鮒田の林道浅里北桧杖線沿い標高500㍍の山林で19回目となる植樹祭を開催。三重、和歌山両県から参加した約80人がクマノザクラの苗木300本を植えた。
サクラの植樹を通じて、誰もが癒やされる「さくら山」作りに取り組んでおり、これまでヤマザクラやカンヒザクラなど約50種5080本を植樹。2月下旬にはカワヅザクラ、3月以降にダイカンザクラ、コヒガンザクラ、エドヒガン、ヤマザクラなどが咲く。
クマノザクラは紀伊半島南部に自生し、2018(平成30)年には約100年ぶりに新種と確認された。会では3年前からクマノザクラのみを植樹しており、今回で計630本となった。
参加者は20㌶の広大な山林で1・5㍍前後に育った苗木を約8㍍間隔で植え、鹿による食害を防ぐために保護用ネットも取り付けた。友達と参加した森隆喜君(相野谷小5年)は「初めて参加して、午前中で7本植えた。咲いたら見に来たい」と話し、元気いっぱい作業した。
今回はクマノザクラの看板も設置し、田尾代表は「クマノザクラを植樹するようになって参加者が増えた。活動を通してさくら山とクマノザクラを知ってもらえれば」と語っていた。
(2021年3月9日付紙面より)
潮岬で第8回フェスタ (南紀熊野ジオパーク )
第8回南紀熊野ジオパークフェスタが6日、串本町潮岬にある同パークセンターであった。今回はコロナ禍の情勢を鑑み、オンライン配信を交えた形での実施。記念講演や各種展示などで同パークを軸とした地質振興などに取り組んだ。
同パーク推進協議会と環境省近畿地方環境事務所主催。吉野熊野国立公園とその中にある同パークの関係諸活動への理解を促し、持続可能な地域づくりに資する目的で年1回開いている。通常は関係諸団体も参加し幅広い交流の機会を設けるが、今回は両主催の行事のみとし代替として様子をオンライン配信する内容で実施の準備を進めてきた。
同協議会関係行事は午後1時から開始。主催者を代表して県環境生活部の田中一寿部長があいさつをし、本年度同パークフォトコンテスト最優秀賞表彰式の上映を経てオンラインによる記念講演やジオパークガイドの交流を実施した。
記念講演の講師は早稲田大学教授の高木秀雄さん、演題は「南紀熊野ジオパークで体験する日本列島のジオの特徴―付加体、火山、そして地震―」。高木さんは同パークや日本の国土の地質学的な特徴を振り返り、プレート運動に伴う付加体の成因や火山活動(熊野カルデラ)の経緯の解説を受け、同パークエリアの大地の成り立ちの実感を伝えた。
高木さんは同運動には地震が伴うことにも注目し、南海~東海を震源とする地震の発生史が物語るように同運動の長大な時間の流れの中で繰り返し起こる状況を示唆。被災した先人が残した記録を後世へ受け継ぐ大切さを掲げるなどして、来る地震への意識を喚起した。
ガイドの交流は黒潮でつながる各地のジオパークガイドとオンラインで語らう内容で、南紀熊野ジオパークガイドの会会長の上野一夫さんがコロナ禍における活動状況を報告し、以降類する内容などで情報交換を重ねた。
同事務所関係行事は午前10時から午後4時まで実施。内容は同公園と北山村筏(いかだ)流しの資料展示による啓発で、後者は実物の観光筏を同センター駐車場へ展示し筏師らスタッフ自ら利用推進を願ってアピールに努めた。
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■配信した内容は約1週間視聴可
同センターでの実施は当日限りだが、オンライン配信した内容などは同センター公式ホームページで13日(土)ごろまで視聴できる状態にするという。
(2021年3月9日付紙面より)
少年少女発明クラブ閉講式 (新宮市 )
新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は6日、新宮市役所別館で3月講座「プログラミング的思考について学ぼう」と閉講式を開いた。市内の小学生会員14人が近畿大学附属新宮高校・中学校で非常勤講師を務める廣里恵梨香さんからプログラミングの仕組みなどを学んだ。
発明クラブは全国各地で活動しており、県内でも10市町で行われている。市では、市内小学校4~6年生の児童を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。
この日は同中スーパーサイエンス部の生徒3人がサポート役で参加した。講座で廣里さんは「脳で命令を出して体を動かす人間とは違い、決められたことを指令通り動作を行うのがプログラミングです」と説明。使用する教材の解説を受けた後、子どもたちは部品を組み合わせ▽部屋が明るいときだけ、LEDモジュールが光る▽拍手をするとモーターが動く―などの課題に取り組んだ。
後半には応用で思い思いの装置を作り、テーブルごとに発表した。最後に廣里さんは「周囲には電化製品やパソコンなど、プログラミングされた機械がたくさんある。講座を通じて指示を受けると動く設定があることを改めて理解し、楽しさを知ってください」と呼び掛けた。
講座後には閉講式が行われ、瀧野会長が一人一人に証書を手渡し「今年は、予定していた講座がコロナ禍でできなくなってしまい非常に残念でしたが、何とか閉講を迎えることができた。来年度も、ぜひ参加してください」とあいさつした。
村上空君(神倉小6年)は「2年間でしたが、いろんな実験ができて楽しかったです。次からは参加できなくて寂しいけど、これからの勉強に生かしていきたい」と話していた。
(2021年3月9日付紙面より)
新宮ラグビーフットボールクラブ (進め!!青春 )
沖縄琉球空手オンライン国際大会 (松林流和歌山教室 )