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2022年07月28日
1 クジラの町へようこそ!
 3年ぶり白馬北小と交流  (太地小学校 )

 太地町に26~28日の3日間、姉妹都市・長野県白馬村の白馬北小学校(松下設吉校長)の5、6年生104人が滞在している。27日には太地町立太地小学校(海野文宏校長)の5、6年生19人が町立くじらの博物館など案内し、3年ぶりの交流で友情を育んだ。

 白馬村と太地町は1984年に姉妹都市提携を結び、翌85年から両校の交流がスタート。これまでは太地小児童が4年生の冬に白馬村を、白馬北小児童が5年生の夏に太地町を訪れていたが、新型コロナウイルス感染拡大によってこの2年は訪問がかなっていなかった。

 交流は本年度で3年ぶり36回目。太地町公民館で開かれたセレモニーでは、宇佐川彰男教育長が「長旅お疲れさまでした。白馬村にはない景色に触れ、クジラと一緒に楽しい思い出をつくってください」と歓迎。太地小の6年生5人が綾踊りを披露し、絵付けをしたシャチ型のオカリナ「おるかりな」を手渡した。

 くじらの博物館では、太地小児童がガイド役になり、飼育されているクジラやイルカの種類や生態を解説。白馬北小児童は、巨大なオキゴンドウやハナゴンドウが水しぶきを上げてジャンプする姿に「かっこいい」「でっか!」「すごい」と身を乗り出して歓声を上げた。

 白馬北小の丸山千聖さん(6年)は「思っていたよりもずっと暑くてびっくり。クジラについていろいろ話してくれ、すごく分かりやすかった」。三ツ橋しずさん(同)は「海がきれいで、白馬よりももっと自然を感じる。白馬からは、本のしおりと山の自然保護についてのカードをお土産にした。オカリナをもらってうれしい」と笑顔。案内した太地小の山門咲紀さん(5年)は「腹びれのあるイルカの『はるか』や捕鯨について伝えた。好きなクジラの種類についてなど、いっぱい話したいな」と語った。

 この日の午後は、周囲に海のない白馬北小の児童に楽しんでもらうため、磯遊びを予定している。

(2022年7月28日付紙面より)

友情を育む太地小と白馬北小の児童たち=27日、太地町立くじらの博物館
ダイナミックなクジラショーに見入る
2022年07月28日
2 より充実した支援目指し
 訪問型家庭教育支援の専門講座  (那智勝浦町 )

 和歌山県教育委員会は26日、那智勝浦町の体育文化会館で「令和4年度訪問型家庭教育支援推進事業」の第2回専門講座を開催した。この日は同会館とオンラインでも実施され、家庭教育支援や学校、行政の関係者、学校運営協議会委員などが対象で約40人が参加。家庭教育支援に関する事例発表や講演が行われ、最後は参加者同士での協議もあった。

 同講座は、家庭教育支援に関する理解を深めるとともに、家庭教育支援が効果的に機能するチームの体制を確立し、関係機関が連携を図ることでより充実した支援へとつなげることが目的。

 開会に先立ち、県教育庁紀南教育事務所の大堀和美所長が「家庭環境が変化し、課題を抱えて地域から孤立するなど、支援が届きにくい家庭への対応が重要となっている。県内では保護者の学びの場や家庭教育に関する情報提供、相談の機会を設ける自治体も増えている。必要性を伝えていきたい」とあいさつ。

 同町青少年センターを中心に各関係機関で組織される同町家庭教育応援チーム「ほっとほーむ」の相談員である西田好孝さんらが「ほっとほーむ6年間の歩み」と題し、活動や事例を発表した。

 児童生徒や保護者、地域、関係機関とのつながりに重きを置く同チームは町内の▽不登校問題▽人とのつながりの変化▽家庭の孤立化―などの課題解決や家庭教育支援・児童生徒支援の効果的な連携の推進を目的に2016年10月に設立。

 家庭訪問(ベルト型中心)と教育支援センター「ほっこり」、相談活動、保護者同士のつながりをつくる「ほっとサロン」、部会活動の開始や開催回数を増やした「定例会」の五つを柱に活動しているとした。

 LINE(ライン)での相談受け付けを行い、保護者・子ども・関係機関とつながること、保護者同士のつながり、メンバー同士がつながれば良い支援につながると訴えた。

 西田さんは「相談件数増は成果とも取れるが、不安や悩みを抱えた保護者や子どもが増えていることも確か。関わることに重きを置き、安心して相談できる身近な存在となれるよう活動していきたい」と締めくくった。

 湯浅町家庭教育支援チーム「とらいあんぐる」代表の上田さとみさんが「今、なぜ家庭教育支援?!~つながることの大切さ~」を講演。

 上田さんは核家族化や単身家庭の増加、地域社会の希薄化、地方経済の衰退、家庭の孤立や児童虐待、DV、子どもの貧困などの問題や詳細を解説した。

 過去には子どもの問題行動は子ども自身の問題とされていたが、現在は環境が関係していることが多いと指摘。環境の変化が重要だと述べた。

 支援については「つながることも大切だが、つなげることが大切。さらにいつでも相談できる安心感が重要。支援自体は自立に向けて行うもの。親御さんや子どもさんも自立していただけるように進めていかなくてはならない」と話した。

 その後、参加者はグループに分かれ、「事例を通して問題を『見極める目と対応方法』を考える」と題し、協議を行った。

(2022年7月28日付紙面より)

参加者が訪問型家庭教育支援について学びを深めた=26日、那智勝浦町の体育文化会館
大堀和美所長
上田さとみさん
2022年07月28日
3 かつての風習、現在に
 瀞峡で神事「川伏せ」  

 和歌山、三重、奈良の3県にまたがる景勝地・瀞峡で17日、「川伏(かわふ)せ」神事が営まれた。北山川(瀞八丁)を主な活動拠点にしている事業者や観光客などが参加。神事を通して水難防止などを祈願した。

 筏(いかだ)流しやプロペラ船、三反帆(さんだんぼ)。川で漁をしたり、食糧や郵便物が船で運ばれたりと、瀞八丁周辺に住む人々にとって、北山川は暮らしの中心だった。

 日々の暮らしを豊かにしてくれる一方、川の周辺での暮らしは豪雨災害や洪水・水難事故による被害と隣り合わせ。そんな同地域では昭和の初めごろ、「スズキ追い」という雨乞い行事とともに水難防止を祈願する「川伏せ」という神事が行われていた。

 時代の変移とともに、いつしかなくなり、忘れ去られていた神事「川伏せ」。2011年の紀伊半島大水害などを機に、瀞峡地域活性化協議会メンバーらは、地域の活性化と改めて水による被害防止を祈願するために神事の復活を企画。

 新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、ここ数年は自粛を余儀なくされていたが、このたび現代の解釈の下、1回目の神事を斎行するに至った。

 奈良県十津川村の「瀞ホテル」前では、玉置神社の舛谷武宮司が修祓(しゅばつ)の儀。前もって玉置神社で祈とうした白玉石を再度清め、川舟に乗った参列者らは上瀞から下瀞にかけて、それぞれが難所だと感じる場所に白玉石を投げ入れていった。

 発起人の一人、「川船観光かわせみ」の東福万(ふくかず)さんは「今日は天候にも恵まれた。連休の中日ということもあり、川船乗船客やカヌー、ラフティングなどで訪れた人にも参列いただいた。関係団体が一体となって川の産業を盛り上げていきたいという思いもある。これから毎年、やっていけたら」。

 「瀞ホテル」の東達也さんは「古い地方の風習などが書き記された文献があり、その中に『川伏せ』神事があり、年配の方からも川が荒れたときや水難事故があった年に神事をしていたと話を聞いた。文化を継承していくとともに、川開きのような意味合いも含めて復活させられたらと思った」と経緯を語り「他の事業者さんも好意的に受け取っていただいた。ジェット船がなくなり瀞峡を訪れる人も少なくなったけど、今日は多くの人に参列いただいた。今後も神事を継承するとともに、瀞峡を盛り上げていきたい」と話していた。

(2022年7月28日付紙面より)

水難防止を祈願し白玉石を川に投げ込んだ=17日、奈良県十津川村
神事に参加した皆さん
2022年07月28日
4 中学生約50人が資質培う 串本町で缶サット体験会 (県宇宙教育研究会)

 超小型模擬人工衛星(缶サット)体験会が23日に串本町立体育館や同町文化センターを会場にしてあり、県内にある4中学校の生徒約50人が問題解決の過程を経験して資質を培うなどした。

 この体験会は、県宇宙教育研究会が主催、県と県教育委員会、串本町と同町教育委員会が共催。人工衛星への理解を深めつつ宇宙の魅力を知る足掛かりの一つとして前年度から始まり、2回目となる本年度もほぼ同じ内容を準備し県教育委員会を窓口にして県内の中学生に参加を呼びかけた。

 当日は県立桐蔭中学校、同向陽中学校、同田辺中学校、串本町立串本西中学校から10チームが参加。講師はこの体験の監修者でもある東京大学大学院の中須賀真一教授が務め、難解な電子工作要素を差し引き▽約9㍍の高さから放出し3・5秒後に着地▽着地後に機体が自立▽機体に仕込んだ風船を着地の衝撃で割る―の各課題を達成する缶サットを作るよう指示を出した。

 主催者が準備した材料を用い約3時間をかけて機体を製作し、終盤は実際に落下させて各課題をどこまで達成できるかを各チーム2回ずつ実験した。その後は機体の設計と結果を発表しあい、良い方の実験結果で総合順位を決めて表彰を実施。向陽中Bチームが優勝、同Aチームが準優勝、田辺中Bチームが3位の好成績を上げた。

 優勝した向陽中Bチームの機体は時間差0・29秒で着地し、自立と風船を割る課題も達成した。リーダーの上野佑一朗君(3年)は「1回目でうまくいかなかった原因をみんなで考えてすぐに機体を工夫し、2回目に臨んだ。ここまでうまくいくとは思っていなかったので驚いた。リーダーとしてみんなの力をうまく引き出せたかなと思う」とコメント。中須賀教授は「問題解決のプロセスを実際に考えさせる」と指導の狙いを語り、同チームはその狙いに沿う流れを示す結果を収めた。

(2022年7月28日付紙面より)

中須賀真一教授(左から4人目)の指示にかなう缶サット製作に挑戦=23日、串本町串本
課題をどこまで達成できるかを落下実験で確認
2022年07月28日
5 アベンジャーズ、クローバーAが優勝
 夏季ソフトバレー大会  
2022年07月28日
6 新宮が近畿大会出場へ
 県スポ少大会バレーボール競技  
2022年07月28日
7 総勢150人で溝掃除  継続に向けて課題検討  (新宮市 )
2022年07月28日
8 多種多様なトンボ観察  自然探訪スクールに21人  (新宮市 )
2022年07月28日
9 月野瀬の河原で釣り体験  古座川ふるさと親子教室  (古座川町 )
2022年07月28日
10 前年度に続き3人組で挑戦  缶サット甲子園地方大会に  (串本古座高校 )
2022年07月28日
11 安全な取り扱い習得  追い払い用花火の講習会  (御浜町 )
2022年07月28日
12 伊藤選手、莊司選手が全日本へ  柔道体重別選手権で活躍  (紀宝柔道会 )
2022年07月28日
13 演奏や舞、歌声で支援  熊野の想い届けよらい  (御浜町 )
2022年07月28日
14 「重層的支援体制整備事業」学ぶ  民児協の7月定例会  (紀宝町 )
2022年07月28日
15 髙木亮英氏の住職就任祝し  「青岸渡寺第九世住職晋山法要」  (那智勝浦町 )
2022年07月28日
16 夏の楽しい思い出を  丹鶴幼で「夏まつりごっこ」  (新宮市 )
2022年07月28日
17 お悔やみ情報
  
2022年07月17日
18 防災機能高めた新庁舎
 三輪崎支所で落成式  (新宮市 )

 新宮市三輪崎で16日、市役所三輪崎支所新庁舎落成式と施設見学会があった。田岡実千年市長や市議会議員、消防団関係者、地元自治会長、工事関係者らが出席。施設の完成を祝うとともに、19日(火)からの業務開始に向け士気高揚を図った。

 大規模災害発生時においても、地域の防災拠点施設としての役割を十分に果たすことをコンセプトの一つに、優れた耐震性を確保。1階に三輪崎支所、2階に市消防署三輪崎消防派出所と消防団三輪崎分団詰所を配置するとともに、非常用自家発電設備や600㍑の燃料タンクを設置。災害時には施設内の非常用電源接続機器に3日間の電源供給が可能となる。

 津波一時避難スペースも確保されており、2階屋上(海抜16㍍)に約140平方㍍、1階屋上(同12㍍)約80平方㍍の計約220平方㍍に約440人の避難者の受け入れが可能。駐車場北側には消防本部において、60立方㍍の耐震性貯水槽を埋設している。

 また、期日前投票や確定申告の会場としても使用予定の多目的スペースや、窓口には車いす対応のローカウンター、オストメイト対応の多目的トイレを配備している。

 敷地面積は1170・48平方㍍、建築面積249・34平方㍍、延床面積388・11平方㍍。鉄筋コンクリート造りで駐車台数は10台、株式會社中村一級建築士事務所が設計。株式会社海邊組が建築、共栄電設株式会社新宮支社が電気、株式会社仲西水道工事店が機械の施工を請け負った。

 なお、旧三輪崎支所庁舎は完成から55年、三輪崎消防吏員派出所は建築後69年が経過していた。

 式典では、田岡市長が市民と関係者の協力に感謝し「より一層市民の皆さまのご期待に添うべく、安全・安心のまちづくりに全力を傾注したい」とあいさつ。

 地元選出の濱口太史県議は、旧庁舎や派出所の思い出を振り返りつつ「施設の完成を機に、地域が盛り上がっていくことを期待している」と祝辞を述べた。

 施工業者への感謝状贈呈後には田岡市長、濱口県議、酒井清崇・東牟婁振興局長、榎本鉄也市議会議長、中谷健兒消防団長がテープカット。閉会に当たり、榎本議長が「市議会としても当局とともに、地域に愛される施設となるよう努めていきたい」と誓いを新たにした。

(2022年7月17日付紙面より)

テープカットなどで落成を祝った=16日、新宮市三輪崎
新庁舎全景(新宮市提供)
2022年07月17日
19 新宮港の危機管理
 関係機関が情報共有  

 田辺海上保安部(真部克彦部長)や新宮警察署(田原正士署長)などで組織する、新宮港港湾危機管理コアメンバーの会合が14日、和歌山県東牟婁振興局であった。19人が参加、新宮港におけるテロ対策強化について意見を交わした。

 田辺海保や新宮署のほか▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部―の代表者で組織する。会合は何もなければ年1回、およそこの時期に実施している。

 開会に当たり、新宮港港湾危機管理担当官である、田辺海保の真部部長があいさつ。「今回は各機関から、新宮港港湾管理の取り組みを説明いただき、その内容を共有し、自由に議論いただき、今後に生かしていきたい。われわれ関係機関の連携もさらに深まるものと思う」と話した。

 コロナ禍に関して、日本では外国人観光客の受け入れが徐々に再開されており、今後は新宮港での外国客船の入港が再開すると思われること。世界各国でも大規模イベントが少しずつ再開していること。国内の観光地で客足が戻りつつあることなどを説明した。

 一方で、アメリカ独立記念日の銃乱射事件、安倍晋三元首相の銃撃事件、ロシアのウクライナ侵攻にも言及。「(これらが)われわれの港湾危機管理を含め、さまざまな活動にどのような影響が及ぶのかは知れないが、新宮港における危機管理は、関係機関と連携し、一丸となり、守り抜いていきたい」と語った。

(2022年7月17日付紙面より)

あいさつする真部克彦部長=14日、和歌山県東牟婁振興局
2022年07月17日
20 詐欺被害撲滅呼びかける
 見守り隊と紀南高生が街頭啓発  (紀宝、御浜町 )

 「特殊詐欺撲滅の日」の15日、紀宝町と御浜町で街頭啓発活動があった。両町のスーパーで啓発チラシを配布し、来店者に声かけするなどして地域ぐるみで詐欺被害撲滅を呼びかけた。

 紀宝町高齢者地域見守り隊(伊藤俊介代表)は、同町鵜殿の主婦の店で啓発活動を実施。「コロナの影響で売り上げが減り困っている」と電話勧誘で金額に見合わない商品を売りつけるトラブルが急増しているとして、注意するよう買い物客に求めた。

 国民生活センターによると「新型コロナウイルスの影響で商品が売れないので支援してほしい」、強引に「買ってもらわないと困る」などと勧誘され、海産物を購入したが、金額に見合わない商品が届いたという相談事例がある。代金引換で一方的に商品が届くこともあるという。

 トラブルに巻き込まれないポイントとして▽おかしいと感じたらはっきり断る▽クーリングオフ制度の利用▽一方的に届いても支払わず、受け取らない―などを挙げている。

 不審な電話や訪問に関する相談は紀宝警察署(電話0735・33・0110)、紀宝町地域包括支援センター(電話0735・33・0175)、消費者ホットライン(電話188)まで。

 御浜町では、防犯ボランティア団体として活動する紀南高校生徒会の役員7人、同町防犯委員、紀宝警察署の署員らが参加し、パーク七里御浜ピネで実施。生徒らは「特殊詐欺に気を付けてください」などと来店者に呼びかけ、還付金詐欺に注意するよう求めるチラシなどを配布した。

 同署によると、6月末現在、架空料金請求詐欺24件(被害額約9320万円)、オレオレ詐欺11件(同約1990万円)など59件(前年同期比9件増)の特殊詐欺が発生し、被害総額は約1億5080万円(同約6450万円増)に上った。

 管内では5月13日に架空請求詐欺があり、10万円の被害が発生した。

(2022年7月17日付紙面より)

買い物客に呼びかける隊員=15日、紀宝町鵜殿の主婦の店
啓発活動に参加した紀南高校生徒会の役員ら=同日、御浜町阿田和
2022年07月17日
21 期間中の安全や活気を祈願
 ブルービーチ那智が海開き  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は16日、那智勝浦町浜ノ宮のブルービーチ那智で海開きに伴う安全祈願祭を営んだ。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から来賓は招待せず、機構の清水貞吾理事長や堀順一郎町長、町職員らのみで神事が執り行われた。遊泳期間は8月16日(火)まで。

 雨の中、神事は熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン中の安全と活気を祈念した。

 同町によると、感染症対策として、ウオータースライダーなどは設置しない。

 シャワーや更衣室は使用できるが、密を回避するためロッカーの間引きや屋外に簡易的なシャワーを準備し、消毒液も配備する。また、水難事故を防ぐために海上と陸上に監視員を配置するとしている。

 堀町長は「県内でも有数のビーチを活用していく。水難事故がないように協力いただきたい」。

 藤原健一事務局長は「イベントなどは実施できないが、ご家族で海や温泉を楽しんでいただけたら」と話した。

 清水理事長は「海開きとなって、町の繁忙期である夏が始まる。コロナの感染状況は不安だが、感染防止や水の事故に注意しながら、夏の思い出をつくていただけたら」と語った。

 遊泳時間は午前9時から午後4時30分まで。駐車場は西側(熊野体験博跡地)約150台、東側(JR那智駅側)約100台が駐車可能で有料1台500円。8月17日(水)以降は無料。同ビーチ以外では粉白地区の玉の浦海水浴場が遊泳できる。

(2022年7月17日付紙面より)

遊泳期間中の安全などを祈願した=16日、那智勝浦町のブルービーチ那智
2022年07月17日
22 近大新宮が初戦突破  新宮は日高中津に敗れる  (高校野球和歌山大会 )
2022年07月17日
23 学校をきれいに  三輪崎小学校で溝掃除  (新宮市 )
2022年07月17日
24 福井さんの水墨画集完成  個展も25日まで開催中  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
25 夏のにぎわいを願う  円満地公園でプール開き  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
26 妊娠・出産・育児を学ぶ  那智中学校で「命の授業」  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
27 高垣光汰君が全国大会へ  陸上競技選手権に向け表敬訪問  (新宮市 )
2022年07月17日
28 3年ぶりに全ての諸祭儀斎行  那智の扇祭り(火祭)  (熊野那智大社 )
2022年07月17日
29 特殊詐欺を未然に防ぐ  百五銀行熊野支店と対応の職員に感謝状  (熊野警察署 )
2022年07月17日
30 「ピラティス」を体験  寺子屋広場でエクササイズ  (紀宝町 )
2022年07月17日
31 自分たちのまちをきれいに  相野谷中が清掃活動  (紀宝町 )
2022年07月17日
32 救急車到着までの措置を  1年生が救急救命法学ぶ  (矢渕中 )
2022年07月17日
33 お悔やみ情報
  
2022年07月10日
34 真新しい大しめ縄に張り替え
 例大祭に向け那智の滝で  (熊野那智大社 )

 熊野那智大社(男成洋三宮司)は9日、世界遺産・那智の滝上の大しめ縄の設置を行った。14日(木)に斎行される国指定重要無形民俗文化財「那智の扇祭り(火祭)」を前にした恒例行事で、日本一の落差133㍍の滝口で神職たちが足元に注意を払いながら慎重に新しいしめ縄に取り換えた。なお、今年の扇祭りは人数制限や斎行時間の変更はあるが、3年ぶりに諸祭儀が例年通り執り行われる。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は例大祭前の7月と年末の毎年2回行われている。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職ら5人が表参道約2㌔の道のりを運んだ。到着後、命綱を着け、滝の流れに足をつけた神職らは声をかけ合いながら無事にしめ縄を設置した。

 男成宮司は「天候は不安だったので無事、張り替えができて良かった。今年は3年ぶりに本来の形でお祭りができる。現在、感染者が増えているため、当日は世の中が平常に戻ることを祈願したい」と話していた。

 おととし、昨年は新型コロナウイルスの影響で、規模縮小と一部中止で斎行された扇祭り。今年は、全国的にも観客を入れてのコンサートなどが開催されていることから、別宮における渡御祭の拝観者参入も認めるとしている。

 3年ぶりとなる大和舞(稚児舞)と、「那智の田楽」は感染拡大防止の観点から、13日(水)夜の宵宮のみ、奉納される。

 祭典時刻は、本社大前の儀を例年より1時間繰り上げて実施し、午後1時までに例大祭を終了する予定。

(2022年7月10日付紙面より)

那智の扇祭りに向け、真新しい大しめ縄に張り替えた=9日、那智勝浦町の熊野那智大社
2022年07月10日
35 世界はつながっている
 国連セミナーで忍足謙朗さん講話  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で8日、「国連セミナー」が開かれた。元国連世界食糧計画(WFP)アジア局長の忍足謙朗(おしだり・けんろう)さんが、世界の飢餓問題や紛争地などへの食糧支援について講話した。

 高校生に国際機関で活躍する人々に触れる機会をつくることで視野を広げ、自身の可能性や人生選択を再考するきっかけとしようと学校が企画。忍足さんは30年以上国連で勤務し、WFPでは世界の紛争地や被災地に食糧を届ける緊急人道支援でリーダーシップを発揮してきた。

 この日は「生徒と同じ目線で話したい」という忍足さんの意向から、生徒たちが円形に囲む形で講話。忍足さんは冒頭「世界は思ったよりも小さく、つながっている。しかし、公平にはできていない」と述べ「世界の8億人が飢餓に苦しみ、年間300万人の子どもたちが5歳の誕生日を迎える前に慢性栄養失調で亡くなっている」と説明。飢餓を深刻化させる要因として紛争を挙げ「ウクライナだけでなく、シリアやパレスチナ、イエメン、コンゴ、エチオピアなど多くの国々で紛争が続いている。紛争が起これば生活が破壊され、人々を生き延びさせ、インフラを回復させるために莫大な金額が必要になる。もしそれを学校の建設などに使うことができるようになれば、どれだけ世界や地域の発展につながることか」と人道支援に携わる葛藤についても語った。

 ウクライナ紛争が食糧や燃料価格高騰を引き起こし、WFPの食糧支援にも影響を与えていることに触れ「『遠い国の出来事だから、自分には関係ない』という考えは捨ててほしい。困ったときはお互いさま」と世界の不平等に目を向け、国際的感覚を養っていくことの重要性を訴えた。

 小林泰明君(2年)は「僕は将来、この地域の発展のために尽くしたいと思っている。『国際的な感覚を持ちながら、ローカルが豊かになるために尽くすのも、等しく重要』と考えを肯定してくれ、世界で活躍する人ながら、身近に感じることができた。戦争や紛争は、自分が求める地域の発展とは対極のもの」と話していた。

(2022年7月10日付紙面より)

講話に耳を傾ける生徒たち=8日、新宮市の県立新宮高校
忍足謙朗さん
2022年07月10日
36 佐川急便が銀賞受賞
 優秀安全運転事業所表彰  (新宮市 )

 自動車安全運転センター和歌山県事務所(寺園勝人所長)と県警本部はこのほど、優秀安全運転事業所として、新宮市王子町の佐川急便株式会社新宮営業所(小川純一郎所長)に銀賞を贈った。8日に新宮警察署(田原正士署長)で表彰式があり、田原署長が小川所長と同営業所安全推進課主任の村田祐司さんに表彰状と盾を手渡した。

 表彰は同センターが主催、警察が共催して毎年3期に分けて実施している。対象となるのは社員が20人以上で、そのうち8割がドライバーの事業所。社員は運転記録証明書を申請し、分析結果の交付を受けている。公私にわたって1年間の事故や違反が2%以内なら金賞、4%以内なら銀賞、5・5%以内なら銅賞が贈られる。連続3年間の成績では、プラチナ賞も設けられている。

 今期は県内で金賞3、銀賞7、銅賞10の計20事業者が受賞した。同事業所は2017、18年に2年連続で金賞を受けており、昨年も金賞を受賞。会社全体で環境・安全面を最優先に事業に当たっている。

 表彰式に立ち会った寺園所長は「今期は20事業者が受賞しており、ここ5年間では最も多い数字。皆さんに安全運転に気を付けていただいていることが分かった。運転記録証明書は安全運転のためのツールの一つとしてさらに多くの人に活用いただきたい」。

 田原署長は「多くの人の模範となる運転をしていただいてありがたい。交通事故を減らすため、こういった事業者さんが1社でも増えていただければ」と感謝を伝えた。

 表彰状を受け、小川所長は「村田主任を中心に、日々の注意喚起を行っている。飲酒運転にも注視し、そういったことがないように努めています」。

 村田主任は「『ながら運転』などが大きな事故につながる。カメラ検証を行うなど防止に努めてます。今後も社内全員で無事故無違反を目指し安全運転を心がけたい」と気持ちを新たにした。

(2022年7月10日付紙面より)

表彰状を受け取った佐川急便株式会社新宮営業所の小川純一郎所長(右から2人目)と村田祐司さん(左横)=8日、新宮警察署
田原正士署長(右)が表彰状を手渡した
2022年07月10日
37 真っ赤な南国の花  ハイビスカス咲く  (新宮市 )
2022年07月10日
38 10日、舌戦終え投開票  18日間の戦いに幕  (参院選和歌山選挙区 )
2022年07月10日
39 地域住民や関係機関で チームくまのがわが定例会 (新宮市熊野川町)
2022年07月10日
40 孫のはがきで詐欺防止  交通・水難事故も啓発  (新宮警察署 )
2022年07月10日
41 卵の特徴や移植の手順学ぶ  ウミガメ保護活動の事前学習  (井田小 )
2022年07月10日
42 新人4人が1議席争う  県内各地で舌戦展開  (参院選三重選挙区 )
2022年07月10日
43 4回目の集団接種始まる  新型コロナワクチン  (紀宝町 )
2022年07月10日
44 お悔やみ情報
  
2022年07月06日
45 牛乳パックで灯籠作り
 「七夕願いよ 届け」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で先月末より始まった「七夕願いよ 届け」。勝浦八幡神社七夕実行委員会は7日(木)の本番に点灯させる牛乳パック灯籠作りを3日、神社社務所と大勝浦漁民集会所で開催した。大人や子ども50人以上が参加し作業を行い、夜7時30分ごろに試験点灯させた。

 催しはコロナ禍の中、同委員会の上松資弘さんが「悩みや願いを集め、心のよりどころとなる場をつくりたい」との思いから髙橋宮司に相談し、昨年、初開催。願いなどを書く木製短冊や筆記用具が準備されており、7日当日まで無料で参加できる。午前8時から午後8時まで。

 この日、上松さんの友人や和歌山県神道青年会、神社関係者らが協力し、駐車場管理や灯籠作りを教えた。

 参加者は二つの会場に分かれ、牛乳パックに好きな絵を描き、カッターを使うなどして完成させた。また、髙橋宮司が用意した風鈴に絵や願い事を描いて、ちょうず舎につるした。

 同日夜、参加者は再び神社に集まった。LEDキャンドルを牛乳パック灯籠に入れて、明かりをともした。竹灯籠や竹明かりもともされた。

 羽山心奈(ここな)さん(勝浦小5)は「楽しい。短冊に願いを書いてつるしました。来年も参加したい」。

 友人の脇口芽吹(いぶき)さん(同)は「短冊に『みんなが健康でいられますように』と書いた。7日も来たい」と話した。

 髙橋宮司は「集まってくれてありがたい。当日は神社に足を運んでほしい」。

 上松さんは「多くの方が集まってくれて良かった。7日はぜひ、短冊をつるしに来ていただけたら」と話していた。

 今年は七夕の笹の受け取りも行い、7日午後6時30分から七夕祭が営まれる。この日は渋滞回避のために、町立勝浦小学校近く、お蛇浦(海)側のホテル浦島駐車場が午後6時から9時まで開放される。

 同委員会は「渋滞緩和のために、お子さんやご家族連れの方は午後7時10分ごろから、大人の方は午後8時以降に来ていただけると幸いです」と呼びかけている。

 問い合わせは勝浦八幡神社(電話0735・52・1646)まで。

(2022年7月6日付紙面より)

試験点灯で幻想的な空間を演出=3日夜、那智勝浦町の勝浦八幡神社
7日の本番に向けて牛乳パックで灯籠を作成

2022年07月06日
46 締結後初の対面交流
 岩手県一関市が表敬訪問  (新宮市 )

 新宮市の友好都市・岩手県一関市の佐藤善仁市長らは1日、新宮市役所を表敬訪問した。田岡実千年市長らとあいさつを交わし、情報交換などを行った。

 両市は昨年7月21日に友好都市提携を締結。田岡市長と勝部修・一関市長(当時)がオンラインを通して提携盟約書に調印し、友好関係の深化を誓い合った。なお、対面での交流は提携締結後、初となる。

 一関市は岩手県の最南端、仙台市と盛岡市の中間に位置するまちで、面積1256・42平方㌔㍍で人口11万679人(3月31日現在)。

 室根山(むろねさん)中腹に鎮座する室根神社は、熊野速玉大社と熊野本宮大社の熊野神をそれぞれに祭る2社殿から成る。両市の交流は熊野神の縁によるもので、1996年に熊野三山協議会が室根神社を訪問して以降、約25年にわたり交流してきた。

 2018年1月には田岡市長と屋敷満雄市議会議長(当時)が勝部市長を訪問。10月の熊野神勧請(かんじょう)1300年室根神社特別大祭を契機に、親交をさらに深めてきた。

 この日、一関市から佐藤市長をはじめ、勝浦伸行・市議会議長、小岩邦弘・一関商工会議所会頭ら9人が来訪。田岡市長や市議会の榎本鉄也議長、東原伸也副議長、屋敷議員、向井雅男副市長らが迎えた。

 田岡市長は「人口が減少する中、交流人口を増やしていきたい。新型コロナウイルス感染状況が落ち着いたら、市民から希望者を募って訪問団として一関市を訪れたい」とあいさつし来訪を歓迎。

 佐藤市長は「友好都市として、経済面や産業面、いろいろな幅の持たせ方があると思う。さまざまな面で意見を交換させていただければ」と述べた。

 あいさつを経て両市は情報交換。歓談を通して、お互いの歴史や文化などについて理解を深め合った。

(2022年7月6日付紙面より)

情報交換などを通して今後の関係の深化を図った=1日、新宮市役所
2022年07月06日
47 安全祈願祭を営み海開き
 橋杭・田原の両海水浴場  (串本町 )

 串本町のくじ野川にある橋杭海水浴場と田原にある田原海水浴場が2日、海開きを迎えた。この日は南紀串本観光協会(島野利之会長)主催の安全祈願祭があり、関係者代表一同で遊泳期間中の無事故と活発な利用を願うなどした。

 先月29日に遊泳区域を設置し、密にならない目安として約4㍍間隔の幅くいを打ち込み。町は公式ホームページで海水浴場等における新型コロナウイルス感染症の感染防止対策ガイドラインを公表(新着情報6月21日付リンク先参照)し、利用前に一読し個々の対策を心がけて利用するよう呼びかけている。

 安全祈願祭には同協会、町、町議会、町教育委員会、県議会、串本海上保安署、新宮警察署、東牟婁振興局串本建設部、同町商工会(橋杭のみ)、県水上安全協会(同)、くじ野川区(同)、橋杭婦人会(同)、田原区(田原のみ)、遊泳期間中の監視業務に当たるSP警備保障の各代表者が参列。橋杭は古座神社の石田保宮司、田原は木葉神社の井谷正守宮司が出仕して神事を営み、参列一同で玉串をささげて祈願した。

 橋杭ではテープカットやフラダンスの披露もあった。橋杭の参列者を代表して田嶋勝正町長は「町が一番盛り上がるのは夏。コロナに注意して多くの皆さまに串本の夏を満喫してもらえれば」、田原の参列者を代表して佐藤武治・県議会議員はこの場所がロケットの公式見学場としても注目され今後ますます利用が進むと展望を見据えてあいさつ。島野会長は「コロナ対策に十分注意しつつチャレンジし、皆さんがトラブルなく思い出を持ち帰れるよう運営に努めたい」と意気込みを掲げて、遊泳期間中の参列一同の協力を図った。

 遊泳期間は両海水浴場とも8月31日(水)まで、遊泳時間は午前9時(田原は午前10時)~午後5時、荒天など諸事情で臨時休場する場合がある。橋杭の最寄りの駐車場は遊泳期間中有料(軽・普通乗用自動車1000円など)となる。問い合わせは南紀串本観光協会(電話0735・62・3171)または町産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2022年7月6日付紙面より)

橋杭海水浴場の安全祈願祭=2日、串本町くじ野川
田原海水浴場の安全祈願祭=同日、串本町田原
2022年07月06日
48 防災情報などの活用を
 集中豪雨にも注意が必要  

 6~10月は、集中豪雨や台風などで川が増水しやすい「出水期」と呼ばれる時期。今年は「最短の梅雨」となったが、今後は台風時の大雨に加え、局地的な集中豪雨を引き起こす「線状降水帯」にも注意が必要だ。

 線状降水帯は、次々と発生した積乱雲が数時間にわたって同じ場所にかかり続けることで、集中的に雨を降らせ、災害の危険性が高くなる。最近では「平成26年8月豪雨(広島)」「平成29年7月九州北部豪雨」「令和2年豪雨」などの災害が発生した。

 気象庁は、大雨による災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できる「キキクル」(危険度分布)をホームページで公開している。

 雨による災害の危険度を色分けし、地図上にリアルタイム表示するもの。色分けは危険度の高い順に「災害切迫」(黒色)、「危険」(紫色)、「警戒」(赤色)、「注意」(黄色)、「今後の情報等に留意」(白色)の5段階。大雨や洪水による災害の危険が、どこで、どのレベルで迫っているかを地図上で視覚的に知ることができる。

  □    □

■早めの避難行動と避難準備



 紀宝町では「日頃から雨の降り方や河川の水位情報に気を配り、危険を感じたら早めの避難を心がけ、避難する場所やタイミングを家庭内で話し合っておきましょう」と呼びかけており、「広報きほう5月号」に洪水マップを折り込み、全戸配布した。

 避難準備をはじめ、大雨への警戒や早めの避難といった風水害への備えがより重要となるため、戸別受信機の電池確認や町防災メール配信サービスへの登録を求めている。bousai.kiho-town@raiden2.ktaiwork.jpにメールすると返信が届く。

(2022年7月6日付紙面より)


2022年07月06日
49 リュメルが全勝優勝 第75回社会人大会 (紀南バレーボール連盟)
2022年07月06日
50 双子の松實兄弟、全国3位に
 2大会で小中学生が活躍  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2022年07月06日
51 産業廃棄物の不法投棄発覚  十津川村が管理する残土場で  
2022年07月06日
52 市の花・ハマユウ咲く  新宮市三輪崎の孔島  
2022年07月06日
53 見た目は良いが厄介者  オーシャンブルー繁殖  (那智勝浦町 )
2022年07月06日
54 学ぶ姿勢や感謝忘れず  花芸安達流プロ会員が企画研究会  (新宮市 )
2022年07月06日
55 願い事書いた短冊つるす  勝浦こども園で笹飾り付け  (那智勝浦町 )
2022年07月06日
56 骨密度で健康確認  測定会と栄養相談  (新宮市 )
2022年07月06日
57 一般対象の集団接種始まる  コロナワクチン〈4回目〉  (串本町 )
2022年07月06日
58 橋杭ビーチの作品を描く  依頼受け画家まつおさん  (串本町 )
2022年07月06日
59 第2回定例会一般質問  古座川町議会  
2022年07月06日
60 かき氷で夏気分満喫  「七夕祭り」を楽しむ  (かわりない会 )
2022年07月06日
61 仲間と共に力出し尽くす  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2022年07月05日
62 熊野檜扇7握を蔵出し
 扇立祭は神事のみ斎行  (熊野速玉大社 )

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」=14日(木)=を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は4日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握を虫干しのため蔵から出し、ほこりなどを払った。

 扇立祭は、神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀につく虫を追い払って豊作を願い始まった。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野檜扇」と呼ばれている。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故・上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故・杉本義夫さんが模写し、故・鮒田和往さんが奉製したものとなっている。

 なお、今年の扇立祭は昨年同様、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から神賑行事や露店商組合の出店は中止。午後1時に神事を斎行する。未生流笹岡の家元・笹岡隆甫さんによる献花も予定。檜扇の開帳は4時までで、5時に閉門する。

 濵中孝成禰宜(ねぎ)は「万が一のこともあり無理はできない。奉賛会の意向もあり、今年も神事のみを斎行させていただく形となった。来年こそは例年通りの形でお祭りを斎行することができれば」と話した。

(2022年7月5日付紙面より)

巫女(みこ)が檜扇のほこりを払った=4日、新宮市の熊野速玉大社
2022年07月05日
63 打ち上げ情報などを発信
 「初号機応援サイト」開設  (SP紀伊周辺地域協議会 )

 スペースポート紀伊周辺地域協議会が1日、ロケット打ち上げ関係情報などの発信を目的としたホームページ「ロケット『カイロス』初号機打ち上げサイト」(アドレスhttps://wakayama-rocket.com)を開設した。

 同協議会が開設する公式見学場や打ち上げ時のイベント「ロケット『カイロス』打ち上げ応援会」関係の各種チケット料金やアクセス方法などを伝える内容。打ち上げ情報のお知らせを希望する登録フォームもあり、事前登録しておけば速やかに新着情報の通知を受けることができる。同情報には数量限定の公式見学場イベント「ロケット打ち上げ応援会」入場チケットやオフィシャルツアー(宿泊・同見学場へのバス送迎・入場チケットのセットプラン)の販売情報も含まれていて、その案内を受けたい人は事前登録が必要となる。

 公式見学場は旧プレミア見学場として告知されていた田原海水浴場と旧浦神小学校の2会場で、いずれもスペースポート紀伊の射点から約2㌔の至近。定員は各2500人で、JRまたはパーク&ライド(有料・事前予約制)のいずれかで入場を受け付ける。パーク&ライドは場外に設けた駐車場からシャトルバスで送迎する仕組みで、駐車場は串本町の西の岡学校用地と那智勝浦町の体育文化会館・ホテル浦島駐車場の2カ所。事前予約は入場チケット販売開始と同発で受け付けを始めるとしている。

 打ち上げ日が決まるのは打ち上げの1~2カ月前で、公式見学場関係の情報は以降の通知となりチケットや事前予約はその内容に基づいて別途申し込む形となる。このホームページ関係の問い合わせは同応援会事務局(電話073・432・5860、株式会社JTB和歌山支店内、平日午前9時30分~午後5時30分)まで。

(2022年7月5日付紙面より)

2022年07月05日
64 観光で人流をつくり出す
 観光機構が社員総会  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT、以降は機構)は6月30日、那智勝浦町の体育文化会館で本年度の定時社員総会を開いた。会場に9人、オンラインで3人の計12人が出席。事業報告後、収支決算や理事の選任などの全議案が承認された。

 機構は町観光協会解散後に業務の一部を引き継ぎ、2020年4月に設立。21年11月に「観光地域づくり法人(登録DMO)」に登録され、国からさまざまな支援を受けることが可能となった。

 「宿泊」「飲食」「文化財・歴史」「観光資源・体験」「物販・特産品」「交通」「施設・環境整備」の七つの専門部会の設立や会員(サポーター)組織を創設。町内外関連組織との連携を図り、調査やプロモーション、マーケティングなどの事業を展開している。

 総会で清水貞吾理事長が「観光で人流をつくり出すことが機構の役割。明るい報告ができるように運営していきたい」。

 堀順一郎町長は「観光は主力産業、経済対策を図っていきたい。地域活性化のためにも町と機構が両輪となって頑張っていく」とあいさつした。

 機構は21年度の事業を報告。宿泊施設利用者統計調査では、21年度の目標値35万人に対し、コロナ禍の影響で達成率が79%とした。前年度比28・9%増だが、コロナ禍前の19年度比では25%減となった。

 来町者アンケートでは、宿泊客は20~30代の割合が低いことが把握できたとし、「オンラインまぐろ祭り2021」の際にはデジタル広告(SNS広告)を初使用し、安価だがターゲット層をピンポイントに集客できたとした。

 そのほか、個人客をターゲットとした現地プロモーションや団体客を狙った各種商談会、ウェブサイトアクセス解析調査、町民観光地満足度調査、町と連携した団体宿泊旅行誘致、個人宿泊旅行誘致および観光消費促進、オンラインまぐろ祭りの開催、着地型旅行商品開発、実証事業などの詳細を報告した。

 22年度の事業計画では本格的な誘客活動を展開し、造成した体験型観光商品を販売し、自主財源増を図るという。

 これまでの各調査などの継続事業に加え▽インバウンド客を対象とした来町者アンケート▽那智勝浦PRポスターの制作▽湯めぐりチケットMAPのインバウンド対応▽新型コロナウイルス感染症対策を行ってのまぐろ祭りやツナカップ、あげいん熊野詣などの実施▽現在は直接、観光客との取引ができないため、旅行業登録を取得する▽大泰寺を中心とした地域周遊コース整備事業▽365日のロケット観光の確立事業―などを説明した。

 また、新たに近畿日本ツーリスト株式会社の柴田健次さん、株式会社JTB和歌山支店の田邊淳さん、前任者の後任として那智勝浦町観光企画課の吉中秀郎さんが理事に選任された。

(2022年7月5日付紙面より)

本年度の定時社員総会が開かれた=6月30日、那智勝浦町の体育文化会館
清水貞吾理事長
2022年07月05日
65 激流にもまれ技競う
 3年ぶりの「じゃばらカップ」  (北山村 )

 北山村音乗(おとのり)の北山川で2、3の両日、カヌー大会「第6回じゃばらカップ」が開かれた。40人が出場し、技とスピードを競い合った。

 北山村、同村観光協会、和歌山県カヌー協会、熊野カヌークラブが主催した。じゃばらカップは2015年に北山川が紀の国わかやま国体カヌー競技の会場となったことをきっかけに開催。新型コロナウイルスの影響で昨年、おととしと中止になっており、3年ぶりに催された。

 開会式で村観光協会の葛城健也会長が大会の実施に協力した関係者たちに感謝を述べ「暑い日が続いていますが、熱中症に注意し、楽しみながらも全力で頑張ってください」とあいさつしスタートした。

 2日は自由形式の艇で五つのゲートを通過し、速さを競うダウンリバーレースが行われた。参加者15人は激流にもまれながら競技に臨み、ゲートをくぐる選手たちに観客から拍手や声援が送られた。

 3日には、スラロームレースが行われ、25人が日本カヌー連盟スラローム競技規則に準じたK―1、C―1、C―2種目でスタンドアップパドルボート(SUP)やポリ艇など、多種多様な艇に乗り競技に挑んだ。

 大阪市から訪れ、ダウンリバーレースに出場した古川啓滋さん(53)は「今回で3回目の参加になります。結果は残念でしたが、待ちわびた大会だったので楽しめました。北山村は景観がよく、魅力ある場所。難しいコースではありますが、来年以降も開催を願い参加したい」と笑顔を見せていた。

(2022年7月5日付紙面より)

激流にもまれながら競技に挑む出場者=2日、北山村音乗の北山川
2022年07月05日
66 薬物乱用問題への関心促す  「ダメ。ゼッタイ。」街頭啓発  (串本町・古座川町 )
2022年07月05日
67 交流減の不安打破願い  第72回社明運動始まる  (串本町 )
2022年07月05日
68 地域一丸で子どもを守ろう  補導協力委員を委嘱  (新宮市 )
2022年07月05日
69 楽しく奉仕活動の輪広げよう  発足75周年祝い記念式典  (新宮市婦連・赤十字団 )
2022年07月05日
70 珍しいチョウトンボ  浮島の森で飛び始める  (新宮市 )
2022年07月05日
71 超巨大!?進撃のヒマワリ  太田小学校で開花  (那智勝浦町 )
2022年07月05日
72 浴衣の着装にチャレンジ  伝統文化子ども体験教室  (新宮市 )
2022年07月05日
73 イルカとマグロの違いは?  下里小4年が海洋学習  (那智勝浦町 )
2022年07月05日
74 「大麻」のまん延防止を  新宮高校で薬物乱用防止講話  (新宮市 )
2022年07月05日
75 支えあいの重要性  福祉委員の研修会  (新宮市 )
2022年07月05日
76 遺跡を未来につなげよう 歴史文化を観光に生かす講演会 (新宮市)
2022年07月05日
77 今年初のタイムライン始動  台風4号の接近に備えて  (紀宝町 )
2022年07月05日
78 水道水の仕組み学ぶ  御船浄水場を見学  (神内小 )
2022年07月05日
79 シーズンの安全を祈願  新鹿、大泊海水浴場で海開き  (熊野市 )
2022年07月05日
80 雨の中、町民が清掃活動  七里御浜でクリーン作戦  (御浜町 )
2022年07月05日
81 「天使のダミ声」に拍手  木村充揮さんソロライブ  (太地町 )
2022年07月05日
82 新聞紙で作ってみよう!  「ゆかた」を工作  (こども新聞 )
2022年07月05日
83 お悔やみ情報
  
2022年07月01日
84 認知症への理解深めるために
 「オレンジガーデニングプロジェクト」始動  (那智勝浦町 )

 「世界アルツハイマー月間の9月にはオレンジ色の花を咲かせましょう」「認知症になっても暮らしやすいまちをみんなで創っていく」などを目的に掲げ花を育て、認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色の花を咲かせる「オレンジガーデニングプロジェクト」。認知症への理解を深めるためのこの活動は全国各地でも広がりを見せており現在、那智勝浦町でも産声を上げている。

 町地域包括支援センターで勤務し、認知症地域支援推進員でもある岩本ひろ子さんは昨年9月にこのプロジェクトを知り、自身にも何かできないかを模索。

 今年4月に自費で、キバナコスモスとともにおすすめの花とされるマリーゴールドの種を購入。毎年色とりどりの花が美しいことで有名な同町下里の下里とも子ガーデンの岩本カナエ代表に協力を呼びかけた。

 とも子ガーデンは花壇所有者の故・笠松朝子さんの遺志を受け継いだ会員や住民らがボランティアで管理している花壇。とも子ガーデンのメンバーが作業を進め、780本の苗が育った。

 その後、岩本さんと同じ認知症地域支援推進員に近日、任命される職員がいる下里のグループホームつつじ園と湯川の社会福祉法人高瀬会の地域密着型バーデンライフ・ケアセンター「湯ごりの郷」に苗を届け、各施設で育て活動を広めてもらうこととなった。

 とも子ガーデンは6月26日に太地町地域福祉センター梛(なぎ)で実施されたフリーマーケットに出店。認知症の普及啓発を行い、マリーゴールドの苗を販売した。

 また、とも子ガーデンと岩本さん自身が育てた苗の一部は現在、町役場の玄関にあり、来庁者を出迎えている。

 町福祉課の桝本佳貴さんは「町だけでなく、地域の方々との企画。とも子ガーデンの皆さんのように集まり活動することが認知症予防のモデル。町が関わることができてありがたい」。

 岩本さんは「フライングでスタートしたが、認知症への理解や啓発のために実施しています。プロジェクトに賛同いただける方で、マリーゴールドを育てる方を募集するなどを今後、検討していきたいです」と話した。

 岩本代表は「岩本さんの思いを受けて、とも子ガーデンでも広めたいと思った。プロジェクトに参加できてうれしい。啓発の一助になれるように努めたい。苗を販売し、協力金として頂いたお金は福祉に役立てたいと考えています」と語った。

(2022年7月1日付紙面より)

さまざまな思いを胸にプロジェクトが始まった=6月29日、那智勝浦町下里
2022年07月01日
85 一般会計補正予算など可決し閉会
 「ご当地ナンバー」は継続審査へ  (新宮市議会6月定例会 )

 新宮市議会(榎本鉄也議長、15人、欠員2)の6月定例会は6月30日、市一般会計補正予算(第2号)などを可決し閉会した。総務建設委員会に付託されていた「ご当地ナンバー導入の実現を求める請願書」は閉会中の継続審査となった。

 「市支所設置条例の一部を改正する条例」や特別会計などを可決。「市議会議員及び市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例」では、岡﨑俊樹議員が「国の法律が変わったからといって国の基準に従う必要はない。公費負担を下げるなど、条例の検討を行うべき」と反対討論。対し福田讓議員は「上限が上がっても常識の範囲内で選挙で戦っていくのが議員の務めでは」などと賛成の立場を示した。議案は賛成多数で原案通り可決した。

 閉会に当たり、田岡実千年市長は議員らに対し「貴重な意見を賜り、また市の施策にもさまざまな提案を頂きありがたい」と感謝を伝えた。

  □     □

■市長答弁に撤回求む



 議会中、大西強議員は議事進行で、自身の一般質問において損害賠償請求事件に言及した件で、田岡市長が「補助参加人の控訴の権利を剝奪することもできたが議員の意思を尊重した」などとした答弁に対し「市民の不利益になるから控訴しないと言うのであれば、大西の意思を尊重してはいけないのでは」などと指摘。発言の訂正もしくは撤回を求めた。

 対し、榎本議長は「市長の意思を確認したが、指摘の内容については、発言により不快な思いをさせたとしたら申し訳ない、法的な詳しい内容に関しては弁護士と相談したいとしていた」と伝えた。

(2022年7月1日付紙面より)

閉会に当たりあいさつを述べる田岡実千年市長=6月30日、新宮市役所
2022年07月01日
86 必要見据え水難救助訓練
 串本消防署の第2警防班  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部の串本消防署第2警防班が6月29日、串本漁港の一角で水難救助訓練に取り組み必要と見据える技術の習熟に努めた。

 この訓練は、年間を通して盛んな釣りに加え水浴なども始まって水難事故が多発しやすい夏季への備えとして毎年実施。同本部内の警防班それぞれに訓練計画を立てて実践する形で順次取り組んでいる。

 この日実践に臨んだ串本消防署第2警防班は今回、喫緊で事例があった車両の海中転落対応(想定訓練)と溺者対応(資機材取り扱い訓練)の2系統で訓練を計画。班員12人が参加し、想定訓練は事故の認知から始め通報や現場での聞き取りで得た情報に基づいて救助隊(陸上・洋上組)と潜水隊(海中組)に分かれ、海中に沈んでいる要救助者を救助艇も駆使して陸まで救出する手順をその場で迅速的確に組み上げて実行した。

 資機材取り扱い訓練は救命索発射銃で要救助者を避けつつ至近に浮環弾を投じる内容。海域での使用となるため、要救助者より沖に投じロープで引いて浮環を届ける設定で主に若手隊員がベテラン隊員指導の下で取り扱いを実践した。

 安全管理者としてこれら訓練を見守った内田真也署長は「串本町内では結構な頻度で水難事故が多く起きている。対応できるよういろんな訓練を繰り返してほしい」と職員の今後に期待。同日現在で期日未定だが、第1警防班も近日中に独自の内容で水難救助訓練に臨むという。

(2022年7月1日付紙面より)

救助手順を実践する第2警防班の職員=6月29日、串本漁港

2022年07月01日
87 「今の自分を受け止めて」
 人権講話会で性を学ぶ  (矢渕中 )

 紀宝町立矢渕中学校(立嶋信雄校長、生徒211人)は6月29日、体育館で人権講話会を開催。全校生徒が「パープルリボンくまの」の中谷奈央子さんから包括的性教育を学んだ。

 元養護教諭で思春期保健相談士の中谷さんは「いま知りたい!思春期のからだ・こころ・性」をテーマに、「思春期は子どもから大人に近づき大人スイッチがオンになる時期。いつ入るかは人によって違うが、性ホルモンの働きで体も心も変わり、不安定になりやすい。自分を否定してしまう時期だが、どんな自分でも大丈夫。まずは今の自分を受け止めてほしい」と呼びかけた。

 思春期は▽イライラする▽なんとなく寂しい▽自意識過剰▽友達とぎくしゃくする▽性への関心―などの特徴があるとし、自身の経験を交え「思春期、反抗期はいつの間にか始まり、終わる。いつまでも続くものではない」と伝えた。

 「性は生まれながらの心の在り方。人権は自分らしく幸せに生きる権利で誰もが生まれながらに持っている。男の子、女の子は体や戸籍上のこと。性的指向、性表現などは人それぞれ。どう生きていくのかこれから自分で考え、みんなが堂々と生きられる学校や社会を考えてほしい」と語った。

 これまで中学生から受けた体、性、恋愛などの質問を紹介。「みんなは相手にNOと言える?」と問い「相手に合わせるのはしんどくて自分らしく幸せに生きられない。相手にNOと言える、相手のNOを受け入れることで、良い人間関係が築ける。自分と相手の考えは違う。受け入れる考えを持ってほしい」とアドバイスした。

(2022年7月1日付紙面より)

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